情報記録媒体、記録方法、および再生方法
【課題】 撮影時の状況をより鮮明に再生できる技術を提供する。
【解決手段】 所定のフォーマットを用いてデジタルストリーム信号を記録するように構成された情報記録媒体において、前記情報記録媒体は管理領域とデータ領域を持ち、前記データ領域は前記デジタルストリーム信号のデータが複数のオブジェクトに分かれて記録できるように構成され、前記管理領域は所定の管理情報を記録できるように構成され、前記管理情報が、撮影時の位置情報とともに、前記位置情報に対応した付加情報を持つように構成された情報記録媒体。
【解決手段】 所定のフォーマットを用いてデジタルストリーム信号を記録するように構成された情報記録媒体において、前記情報記録媒体は管理領域とデータ領域を持ち、前記データ領域は前記デジタルストリーム信号のデータが複数のオブジェクトに分かれて記録できるように構成され、前記管理領域は所定の管理情報を記録できるように構成され、前記管理情報が、撮影時の位置情報とともに、前記位置情報に対応した付加情報を持つように構成された情報記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、AVコンテンツ等のデジタルストリーム信号を記録再生する際に用いられる規格の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ビデオカメラはHDD付きDVDカメラが一般的になり、HD化が進み、軽量、高画質化の方向に発展してきている。一方、携帯電話は、カメラ機能を内蔵し、さらに、インターネット機能、1セグチューナー内蔵と多機能化している。さらに、GPS機能がついたものも販売されている。
【0003】
しかしながら、現在、ネットワーク機能とビデオカメラ機能をリンクして、動作させる機器はあまり知られていない。例えば特許文献1に記載されているものは、映像記録装置に、GPSなどの位置情報取得部を設けて、位置情報と通信により付加情報を取得して、情報管理部に記録し、またGPSのデータを送って送信先のコンピュータで位置を算出して、その関連情報を入手するようにするというものである。しかしながら、付加情報は撮影時の状況を鮮明に再生できるものではないという問題があった。
【特許文献1】特開2005−51278号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、撮影時の状況をより鮮明に再生できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1の情報記録媒体は、所定のフォーマットを用いてデジタルストリーム信号を記録するように構成された情報記録媒体において、前記情報記録媒体は管理領域とデータ領域を持ち、前記データ領域は前記デジタルストリーム信号のデータが複数のオブジェクトに分かれて記録できるように構成され、前記管理領域は所定の管理情報を記録できるように構成され、前記管理情報が、撮影時の位置情報とともに、前記位置情報に対応した付加情報を持つように構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、撮影時の状況をより鮮明に再生できる技術が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明による実施形態を図1乃至図13を参照して説明する。
まずDVDディスクでは、ディスク内のデータは、ファイルシステムが入っているボリューム/ファイル構造情報領域とデータファイルを実際に記録するデータ領域で構成されている。
【0008】
ファイルシステムは、どのファイルがどこに記録されているかを示す情報で構成されている。データ領域には一般のコンピュータが記録する領域とAVデータを記録する領域にわけられる。AVデータ記録領域は、AVデータの管理をするためのVMGファイルがあるAVデータ管理情報領域とビデオレコーディング規格のオブジェクトデータ(EVOBS)ファイル(VROファイル)の記録されるVRオブジェクト群記録領域とデジタル放送に対応したオブジェクト(ESOBS: Stream object set)が記録されているSreamオブジェクトデータ(ESOBS)ファイル(SROファイル)が記録される記録領域で構成されている。
【0009】
ここで、DVD-Video(ROM Video)はVIDEO-TS、DVD-RTR(録再DVD)はDVD-RTAVとフォーマット毎にディレクトリをわけており、今回のデジタル放送対応のDVD規格も例えばDVD_HDVRというディレクトリに記録される。
【0010】
図1は、この発明の一実施の形態に係るファイル構造を説明する図である。
図1に示すように、DVD_HDVRというディレクトリに、データの管理を行うためのVMGファイルを置き、その下にHDVR_VOBディレクトリにアナログ放送及びラインインなどのアナロク記録用のオブジェクトファイルであるVROとVOB用のTMAPファイルを置き、HDVR_SOBディレクトリにデジタル放送のオブジェクトであるSROファイルとSOB用の管理情報ファイル及びSOB用のTMAPファイルが記録され、そのSROファイルはSOBS(Stream object Set)とし、管理データはVRと共通のVMGファイルに記録され、VRと共通に制御され、CELL単位でリンクされ、再生場所の指定は再生時間単位で指定される。
【0011】
この管理データはHR_MANEGER.IFOと称し、TMAPファイルは夫々、HR_Vmmmm.MAP、Snn_mmmm.MAPとそのバックアップファイルであるHR_MANEGER.BUP、 HR_Vmmmm.BUP、Snn_mmmm.BUPが追加されている。
【0012】
ここで、管理情報について説明する。HDVRディレクトリには、DVDの管理情報ファイルであるHR_MANGER.IFOとアナログビデオオブジェクトファイルであるVROファイルとデジタル放送対応用のSROファイルで構成されている。
【0013】
ストリームの管理情報はESTR_FIT( Stream File Information table)に保存されている。
ESTR_FITはESTR_FI_SRPTと各ESTR_FIとSTMAPITで構成され、ESTR_FI_SRPTは、ESTR_FITI(ESTR_FIT Information)と1以上のESTR_FI_SRPで構成される。
【0014】
ESTR_FITIは、ESTR_FIの総数と本テーブルの終了アドレスで構成され、ESTR_FI_SRPは、ESTR_FI_FN(ESTR_FI_file_name)とESTR_FIファイルの編集更新時間(ESTR_FI_LAST_MOD_TM)とAP_FORMAT1(放送方式:Majorな括り:Japan_ISDB、ATSC、EU_DVB等)と録画した国コード:Country code(国コード:JPN=日本)、PKT_TY(1=MPEG-TS)、ESOBI_Ns(SOBの数:ESOBの数またはAT_SOBの数)ESTR_FIファイルのサイズとSTMAPの合計サイズで構成されている。特にTOTAL_STMAP_SZは最大2MB以下と言う制限を規格で設けているため、それを超えないよう、ファイルサイズを確認する必要がある。ここで2MBはMPUのワークRAMにSTMAPを最大2MB以内で展開可能な様に構成する必要が有る。そのため、LOTAL_STMAPI_SZでTMAPのサイズを確認することが可能となる。
【0015】
ESTR_FIは、ESTR_FI_GI(General Information)、1以上のESOBI_SRP( Stream Object information Search Pointer)とSRPと同数でその値で示されるESOBI(ESOB Information)で構成される。
【0016】
ESTR_FI_GIには、本ESTR_FIの管理するオブジェクトのファイル名/ファイル番号(SFI_ID)と本ESTR_FI内のESOBI_SRPの数、本ファイルのVersion番号、PKT_TY(1=MPEG-TS)、PKT_GP_SZ(パケットグループのサイズ:16Logical Blockで固定)、PKT_Ns(パケットグループ内のTSパケットの数:0xAA:170TSpacketで固定)、STMAPの更新時間、STMAPのサイズ等で構成されている。
【0017】
ESOBIは、ESOBI_GIと、ESOB_V_ESI( Video Elementary Information)又は、且つ、ESOB_A_ESI( Audio Elementary Information)、ESOB_OTHER_ESI(Other Elementary Information)と、ESOB_DCNI(Discontinue Information)と、ESOB_CONNIと、ESOB_TMAP(Time Map)とで構成されている。
【0018】
EX_M_AVFITには、EX_M_AVFIが存在し、その中に各EVOB毎の管理情報であるEVOBIがEVOBの数分存在している。EVOBI内には、EVOBのTMAPを管理するためのEVOB_TMAPIが存在し、EVOB_TMAPIには、EVOB_TMAP_GIが入っている。EVOB_TMAP_GIは別ファイルのVTMAPTを管理するための一般情報が記録されている。EVOB_TMAP_GIには、本EVOBにあるENTRY(EVOBU_ENT)の総数(EVOBU_ENT_Ns)、本EVOBの先頭アドレス(ADR_OFS)、本EVOBのENTRYの時間間隔を決めるEVOBU_PB_TM_RNG、VTMAPファイル内でのTMAPの番号(EX_VTMAP_N:EVOBの先頭から一対一で決まる場合、無い事も考えられる。)、本EVOBのサイズ(EVOB_SZ)で構成されている。前記EVOB_TMAP_GIはTMAPが別ファイルに分かれたため、そのファイルを読み出さなくても、EVOBの情報が解る様になっている。特に、先頭のアドレス(ADR_OFS)とEVOB_SZ,EVOBU_ENT_Nsは読み出す前にディスクの何処から、どのくらいの容量読み出すか、ワークRAMをどのくらい確保すべきかなどをTMAPを読み込む前に知る事により読み出し準備が楽になる。
【0019】
ここで、ビデオカメラとして、HD DVDディスクを使用する場合、EVOBとして記録する方法と、ESOBとして記録する方法の2種類が考えられる。EVOBで記録した場合は、ディスク内の容量がESOBに比べ、効率が良く、ESOBで記録した場合、MPEG−TSフォーマットのため、同じTSフォーマットであるため、他のフォーマットへの変換が容易に行われる。
【0020】
そこで、EVOBに記録した場合は、図2(a)に示すようにEX_M_AVFITに情報が追加される。
Country_Codeは、撮影場所の国コードでディスクで共通にする場合は、EX_M_AVFI_GIに設定すことが考えられ、EVOBごとに変える場合は、M_VOBIに設定することが考えられる。
【0021】
また、位置情報として緯度、経度の情報を、さらに、ホストから受け取る付加情報も、M_VOBIに設定されることが考えられる。ここで、付加情報は、地名情報、歴史、名物、撮影時に開催されているイベント情報などが考えられ、それらがテキスト情報として設定される。
【0022】
さらに、広義の付加情報の一部としてカメラの撮影時の情報なども、M_VOBIに設定される。ここで、撮影時条件情報としては、シャッタースピード、ホワイトバランス、焦点距離などが考えられる。
【0023】
また、撮影条件情報は、EVOBの属性情報であるEX_M_VOB_STIに設定されることも考えられる。
次に、ESOBに記録した場合は、図3(b)に示すようにESTR_FITに情報が追加される。
位置情報として緯度、経度の情報やホストから受け取る付加情報は、ESOBI_GIに設定されることが考えられる。さらに、撮影時条件情報もESOBI_GIに設定されることが考えられる。また、撮影条件情報、位置情報、付加情報等を、再生情報であるPGI若しくはCELL_I内に保存することも考えられる(図4参照)。
【0024】
本実施例の動作説明を以下に示す。
まず本実施例の録再装置は図5のように、MPU部11、表示部12、デコーダ部13、エンコーダ部14、TVチューナー部、STC部(System Time Counter)16、D−PRO部17、一時記憶部18、ディスクドライブ部19、キー入力部20、Vミキシング部21、フレームメモリ部22、TV用D/A部23と、地上波デジタルチューナー部と、1394I/F部、インターネットI/F部26、リモコン受信部と、さらに、GPS部(Global Positioning System)28、HDD部29により構成されている。
【0025】
エンコーダ部内には、A/D部、ビデオエンコード部、オーディオエンコード部、SPエンコード部、フォーマット部、バッファメモリ部より構成され、デコード部は、分離部、ビデオデコード部、SPデコード部、オーディオデコード部、TSパケット転送部、V−PRO部、オーディオ用D/A部より構成されている。ただし、STC部は27MHzベースでカウントする。
【0026】
記録時の信号の流れは、CCDやマイクから入力された信号をA/D部でデジタル変換され、そのデジタル信号を各エンコーダ部へ入力される。ビデオ信号はビデオエンコード部へ、オーディオ信号はオーディオエンコード部へされ、ビデオ信号はMPEG圧縮され、オーディオ信号はAC3圧縮またはMPEGオーディオ圧縮がなされる。
【0027】
各エンコーダ部からの圧縮データは、PS(Program stream:EVOBの場合)の場合は、パック化された場合に2048バイトになるようにパケット化されて、また、TS(Transport stream:ESOBの場合)は188バイトのTSパケットにパケット化され、フォーマッタ部へ入力される。フォーマッタ部では、PSの場合は各パケットがパック化され、さらに、プログラムストリームとして、多重化され、TSの場合は、170パケットを1パケットグループとして、パケットグループ化して、D−PRO部へ送られる。
【0028】
D−PRO部では、16Logical Bock毎にECCブロックを形成し、エラー訂正データを付け、ドライブ部によりディスクに記録される。
ここで、ドライブ部がシーク中やトラックジャンプなどの場合のため、ビジィー状態の場合には、一時記憶部へ入れられ、HD DVDドライブ部の準備ができるまで待つこととなる。
【0029】
さらに、フォーマッタ部では、録画中、各切り分け情報を作成し、定期的にMPU部へ送る。(GOP先頭割り込みなど)
切り分け情報としては、EVOBU(ESOBU)のパック数、EVOBU(ESOBU)先頭からのRef_ピクチャ(Iピクチャ)のエンドアドレス、EVOBU(ESOBU)の再生時間などである。
【0030】
また、再生時の記録の流れは、ディスクからドライブ部よりデータを読み出し、D−PRO部でエラー訂正を行い、デコード部へ入力される。MPU部は入力されるデータがVRデータか、SRデータかの種別を判定し(Cell TYPEより判定する)、デコーダ部に再生前にその種別を設定する。SRデータの場合、MPU部は再生するCELLIより、再生するPMT_PIDを決め、該当するPMTより、再生する各アイテム(ビデオ、オーディオ等)のPIDを決め、デコーダ部へ設定する。デコーダ部は、そのPIDを元に、分離部で各TSパケットを各デコード部へ送る。各デコード部は、デコードを行い、D/A部でアナログ信号に変換し、TVで表示する。
【0031】
VRデータの場合、分離部は、固定のIDに従い、各デコード部へ送る。各デコード部は、デコードを行い、D/A部でアナログ信号に変換し、TVで表示する。
また、撮影時、撮影位置情報をGPS部より取り込み、その値(緯度、経度)により、インターネットI/F部を通して、外部PC(サーバー)に接続し、前記位置情報より、地域付加情報を検索、取り込みを行い、その情報を管理情報に書き込む。これらの情報はメニュー表示などのときに使用する。
【0032】
ただし、撮影位置情報を検出する方法はGPSを利用した方法だけでなく、PHSなどの基地局を利用した方法(複数の基地局からの距離情報により検出する。)、基準点からのジャイロコンパスを利用した方法などさまざま考えられる。
【0033】
本願の動作を動作フローに従って説明する。ここで、図6−7に示すように、録画時(撮影時)に、地域付加情報を取り込み、管理情報に記録される。(図8)
図6はVOB記録の場合の録画フローである。まずファイルシステムデータの読み込みを行う(ステップS61)。次に空き容量はあるか判定し(ステップS62)、無ければ"録画スペースがありません"という表示をして終了するが(ステップS63)、あれば次に録画前処理として管理領域書き込み(VMGの作成)等を行う(ステップS64)。次に録画用初期設定として、STC部をリセット、ドライブ部へ書き込み開始アドレス、書き込み命令設定、エンコーダ部に所定のコーデックでエンコード命令、エンコーダ部のフォーマッタ部へ初期設定(CELL.VOBU,PG,PGC区切りの設定)を行う(ステップS65)。次に録画開始設定、エンコーダ部へ録画開始命令設定、切り分け情報をVOBとして登録といった処理を行う(ステップS66)。
【0034】
1CDA分記録データがバッファメモリ内にたまったか待ち(ステップS67)、書き込みアドレス、書き込み長を決定し、書き込み命令発行を行う(ステップS68)。
【0035】
次に切り分け情報1取り込み割り込みありかを判定し(ステップS69)、ありの判定ならばフォーマッタ部より切り分け情報を取り込む(ステップS69a)。判定によらず次に1CDA分記録データはバッファメモリ内にたまったか判定し(ステップS69b)、YESなら1CDA分のデータをディスクに書き込む(ステップS69c)。次に録画終了キー入力か判定し(ステップS69d)NOならばステップS69からの処理を繰り返し、YESなら最後に録画終了処理(フォーマッタ部より残り切り分け情報の取り込み&初期化、管理領域の書き込み、VMGへの書き込み(PGCI設定:切り分け情報、IPIC情報等)、撮影条件情報の保存、付加情報取り込み処理)を行う(ステップS70)。
【0036】
図7はSOB記録の場合の録画フローである。まず録画前処理として各管理領域書き込み(VMGの作成)等を行う(ステップS71)。次にTYPE Aの管理情報を作成する様に設定する(ステップS72)。次に録画用初期設定として、STC部をリセット、各ドライブ部へ書き込み開始アドレス、書き込み命令設定、エンコーダ部に所定のコーデックでエンコード命令、エンコーダ部のフォーマッタ部へ初期設定(CELL.ESOBU,PG,Packet Group区切りの設定etc)を行う(ステップS73)。次に録画開始設定、エンコーダ部へ録画開始命令設定といった処理を行う(ステップS74)。
【0037】
次に挿入するPAT、PMT、SITの内容を決定し、ワークに保存し、エンコード時に挿入する(ステップS75)。次に記録するストリーム数分のESIを作成する(ステップS76)。バッファ取り込み処理(ステップS77)を継続して記録データがバッファメモリ内に一定量たまったか待つ(ステップS78)。
【0038】
次にドライブ部の書き込みアドレス、書き込み長を決定し、書き込み命令を発行する(ステップS79)。切り分け情報取り込み割り込みありかを判定し(ステップS79a)、ありの判定ならばフォーマッタ部より切り分け情報を取り込む(ステップS79b)。判定によらず次にESOBを切るか判定し(ステップS79c)、YESならESOB切り処理を行う(ステップS79d)。次に録画終了キー入力か判定し(ステップS79e)NOならばステップS79からの処理を繰り返し、YESなら最後に録画終了処理(フォーマッタ部より残り切り分け情報の取り込み&初期化、VMGへの書き込み(EPGCI作成、STR_FI作成:切り分け情報、IPIC情報等)、デフォルトPIDのストリームの再生時間をESOB_DURATIONに設定、撮影条件情報の保存、付加情報取り込み処理を行う(ステップS80)。
【0039】
図8は付加情報取り込みフローである。まずGPS部より、現在位置情報を取得する(ステップS81)。次にネットワークの確認をする(ステップS82)。
ここでネットワーク網に接続可能か判定し(ステップS83)、不可能ならば後ほど、行うため、GPS情報と国コードのみ管理情報ファイルに保存をして終了するが(ステップS83b)、あれば次に目的の検索HPに接続を行う(ステップS84)。次に認証を行う(ステップS85)。このときホスト側では、認証を確認し、ユーザーを特定する。
【0040】
次に位置情報(緯度、経度)の送信処理を行う(ステップS86)。このときホスト側では、位置情報(緯度、経度)を受信し、続いて位置情報がデータベース内の情報内の位置情報の範囲内に入っている地域があるか検索し、該当地域が無い場合:00、該当いい気がある場合:接続付加情報を送信する。この送信を受けて接続付加情報を取得する(ステップS87)。
【0041】
次に該当地域があるか判定し(ステップS88)ありの判定ならば付加情報を位置情報と共に管理情報ファイルに保存をし(ステップS89)、なしの判定なら位置情報のみ管理情報ファイルに保存する(ステップS89a)。
【0042】
結局、概要として次のような処理の流れとなる。
1) GPS部より、現在の位置情報を取得する。
2) ネットワークが接続されているかを確認し、接続状態の場合は目的のPC(サーバー)に接続し、認証を行い、位置情報を外部PCへ送信する。接続状態に無い場合は6)へ移行する。
【0043】
3) 外部PCでは、認証を確認し、位置情報を受け取る。
4) 受け取った位置情報で図12に示すようなデータベース検索し、一致する地域を検出し、ある場合は、その登録してあるデータをレコーダへ送信する。無い場合は、その旨をレコーダへ送信する。
【0044】
5) レコーダは、地域付加情報を受け取り、地域付加情報がある場合は管理情報へ書き込む。地域付加情報が無い場合は撮影位置情報のみを管理情報に書きこみ、それ以外の付加情報の領域には0を設定して、本処理を終了する。
【0045】
6) 接続が回復した後に、もう一度、本処理を行うため、撮影位置情報のみを管理情報に書きこみ、それ以外の付加情報の領域には0を設定して、本処理を終了する。
【0046】
ネットワークへの接続が出来ない場合は、接続が回復後、本処理を後日行う。
さらに、録画時に、撮影条件情報を記録する動作を説明する(図13)。
1) カメラ部より、条件データを読み込むためのコマンドを送信し(ステップS131)次に、データを受信する(ステップS132)。
2) そのデータを管理ファイルに書き込む(ステップS133)。
また、本データを利用して、よりビジュアルに優れたメニュー(図9)を作成可能となる。
1) 国コードにより、表示するメニューを選択する。このとき、地図表示のメニューの場合は国コードに対応した地図を(日本の場合は日本地図、米国の場合は、米国の地図)表示する(図10)。また、年表表示の場合は、その国にあった年号で表示(日本の場合は、平成、昭和・・・、米国の場合は西暦)で表示する(図11)。また、メニューをこの組み合わせで行うことも考えられる。
【0047】
2) 撮影情報のある場所(年号)のところに、マーカーを表示する(ステップS91)。
3) カーソルを表示し、そのカーソルのあるマーカーのところの地域付加情報を表示領域に表示する(ステップS92)。
4) カーソルで選択されたタイトルをユーザーが選択した(ステップS93)場合はそのタイトルを再生する(ステップS94)。
以上の実施形態により、ネットワークに対応したカメラシステムが実現できる。ネットワーク機能とビデオカメラ機能をリンクし、記録可能なシステムを提示するものである。録画時に付加情報を記録することにより、再生時に、撮影時の状況をより、鮮明に感じることが可能となる。
【0048】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】この発明の一実施の形態に係るファイル構造を説明する図。
【図2】同実施形態のビデオをEVOBに記録する場合の構成図。
【図3】同実施形態のビデオをESOBに記録する場合の構成図。
【図4】同実施形態の管理情報をPGIに記録する場合の構成図。
【図5】同実施形態に用いられる録再装置の構成図。
【図6】同実施形態のVOB記録の場合の録画フロー。
【図7】同実施形態のSOB記録の場合の録画フロー。
【図8】同実施形態の付加情報取り込みフロー。
【図9】同実施形態のメニュー表示フロー。
【図10】同実施形態のメニュー表示例1。
【図11】同実施形態のメニュー表示例2。
【図12】対応するサーバー内での付加情報の保存例。
【図13】撮影条件情報の保存フロー。
【符号の説明】
【0050】
11…MPU部、12…表示部、13…デコーダ部、14…エンコーダ部、16…STC部(System Time Counter)、17…D−PRO部、18…一時記憶部、19…ディスクドライブ部、20…キー入力部、21…Vミキシング部、22…フレームメモリ部、23…TV用D/A部、26…インターネットI/F部、28…GPS部(Global Positioning System)、29…HDD部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、AVコンテンツ等のデジタルストリーム信号を記録再生する際に用いられる規格の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ビデオカメラはHDD付きDVDカメラが一般的になり、HD化が進み、軽量、高画質化の方向に発展してきている。一方、携帯電話は、カメラ機能を内蔵し、さらに、インターネット機能、1セグチューナー内蔵と多機能化している。さらに、GPS機能がついたものも販売されている。
【0003】
しかしながら、現在、ネットワーク機能とビデオカメラ機能をリンクして、動作させる機器はあまり知られていない。例えば特許文献1に記載されているものは、映像記録装置に、GPSなどの位置情報取得部を設けて、位置情報と通信により付加情報を取得して、情報管理部に記録し、またGPSのデータを送って送信先のコンピュータで位置を算出して、その関連情報を入手するようにするというものである。しかしながら、付加情報は撮影時の状況を鮮明に再生できるものではないという問題があった。
【特許文献1】特開2005−51278号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、撮影時の状況をより鮮明に再生できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1の情報記録媒体は、所定のフォーマットを用いてデジタルストリーム信号を記録するように構成された情報記録媒体において、前記情報記録媒体は管理領域とデータ領域を持ち、前記データ領域は前記デジタルストリーム信号のデータが複数のオブジェクトに分かれて記録できるように構成され、前記管理領域は所定の管理情報を記録できるように構成され、前記管理情報が、撮影時の位置情報とともに、前記位置情報に対応した付加情報を持つように構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、撮影時の状況をより鮮明に再生できる技術が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明による実施形態を図1乃至図13を参照して説明する。
まずDVDディスクでは、ディスク内のデータは、ファイルシステムが入っているボリューム/ファイル構造情報領域とデータファイルを実際に記録するデータ領域で構成されている。
【0008】
ファイルシステムは、どのファイルがどこに記録されているかを示す情報で構成されている。データ領域には一般のコンピュータが記録する領域とAVデータを記録する領域にわけられる。AVデータ記録領域は、AVデータの管理をするためのVMGファイルがあるAVデータ管理情報領域とビデオレコーディング規格のオブジェクトデータ(EVOBS)ファイル(VROファイル)の記録されるVRオブジェクト群記録領域とデジタル放送に対応したオブジェクト(ESOBS: Stream object set)が記録されているSreamオブジェクトデータ(ESOBS)ファイル(SROファイル)が記録される記録領域で構成されている。
【0009】
ここで、DVD-Video(ROM Video)はVIDEO-TS、DVD-RTR(録再DVD)はDVD-RTAVとフォーマット毎にディレクトリをわけており、今回のデジタル放送対応のDVD規格も例えばDVD_HDVRというディレクトリに記録される。
【0010】
図1は、この発明の一実施の形態に係るファイル構造を説明する図である。
図1に示すように、DVD_HDVRというディレクトリに、データの管理を行うためのVMGファイルを置き、その下にHDVR_VOBディレクトリにアナログ放送及びラインインなどのアナロク記録用のオブジェクトファイルであるVROとVOB用のTMAPファイルを置き、HDVR_SOBディレクトリにデジタル放送のオブジェクトであるSROファイルとSOB用の管理情報ファイル及びSOB用のTMAPファイルが記録され、そのSROファイルはSOBS(Stream object Set)とし、管理データはVRと共通のVMGファイルに記録され、VRと共通に制御され、CELL単位でリンクされ、再生場所の指定は再生時間単位で指定される。
【0011】
この管理データはHR_MANEGER.IFOと称し、TMAPファイルは夫々、HR_Vmmmm.MAP、Snn_mmmm.MAPとそのバックアップファイルであるHR_MANEGER.BUP、 HR_Vmmmm.BUP、Snn_mmmm.BUPが追加されている。
【0012】
ここで、管理情報について説明する。HDVRディレクトリには、DVDの管理情報ファイルであるHR_MANGER.IFOとアナログビデオオブジェクトファイルであるVROファイルとデジタル放送対応用のSROファイルで構成されている。
【0013】
ストリームの管理情報はESTR_FIT( Stream File Information table)に保存されている。
ESTR_FITはESTR_FI_SRPTと各ESTR_FIとSTMAPITで構成され、ESTR_FI_SRPTは、ESTR_FITI(ESTR_FIT Information)と1以上のESTR_FI_SRPで構成される。
【0014】
ESTR_FITIは、ESTR_FIの総数と本テーブルの終了アドレスで構成され、ESTR_FI_SRPは、ESTR_FI_FN(ESTR_FI_file_name)とESTR_FIファイルの編集更新時間(ESTR_FI_LAST_MOD_TM)とAP_FORMAT1(放送方式:Majorな括り:Japan_ISDB、ATSC、EU_DVB等)と録画した国コード:Country code(国コード:JPN=日本)、PKT_TY(1=MPEG-TS)、ESOBI_Ns(SOBの数:ESOBの数またはAT_SOBの数)ESTR_FIファイルのサイズとSTMAPの合計サイズで構成されている。特にTOTAL_STMAP_SZは最大2MB以下と言う制限を規格で設けているため、それを超えないよう、ファイルサイズを確認する必要がある。ここで2MBはMPUのワークRAMにSTMAPを最大2MB以内で展開可能な様に構成する必要が有る。そのため、LOTAL_STMAPI_SZでTMAPのサイズを確認することが可能となる。
【0015】
ESTR_FIは、ESTR_FI_GI(General Information)、1以上のESOBI_SRP( Stream Object information Search Pointer)とSRPと同数でその値で示されるESOBI(ESOB Information)で構成される。
【0016】
ESTR_FI_GIには、本ESTR_FIの管理するオブジェクトのファイル名/ファイル番号(SFI_ID)と本ESTR_FI内のESOBI_SRPの数、本ファイルのVersion番号、PKT_TY(1=MPEG-TS)、PKT_GP_SZ(パケットグループのサイズ:16Logical Blockで固定)、PKT_Ns(パケットグループ内のTSパケットの数:0xAA:170TSpacketで固定)、STMAPの更新時間、STMAPのサイズ等で構成されている。
【0017】
ESOBIは、ESOBI_GIと、ESOB_V_ESI( Video Elementary Information)又は、且つ、ESOB_A_ESI( Audio Elementary Information)、ESOB_OTHER_ESI(Other Elementary Information)と、ESOB_DCNI(Discontinue Information)と、ESOB_CONNIと、ESOB_TMAP(Time Map)とで構成されている。
【0018】
EX_M_AVFITには、EX_M_AVFIが存在し、その中に各EVOB毎の管理情報であるEVOBIがEVOBの数分存在している。EVOBI内には、EVOBのTMAPを管理するためのEVOB_TMAPIが存在し、EVOB_TMAPIには、EVOB_TMAP_GIが入っている。EVOB_TMAP_GIは別ファイルのVTMAPTを管理するための一般情報が記録されている。EVOB_TMAP_GIには、本EVOBにあるENTRY(EVOBU_ENT)の総数(EVOBU_ENT_Ns)、本EVOBの先頭アドレス(ADR_OFS)、本EVOBのENTRYの時間間隔を決めるEVOBU_PB_TM_RNG、VTMAPファイル内でのTMAPの番号(EX_VTMAP_N:EVOBの先頭から一対一で決まる場合、無い事も考えられる。)、本EVOBのサイズ(EVOB_SZ)で構成されている。前記EVOB_TMAP_GIはTMAPが別ファイルに分かれたため、そのファイルを読み出さなくても、EVOBの情報が解る様になっている。特に、先頭のアドレス(ADR_OFS)とEVOB_SZ,EVOBU_ENT_Nsは読み出す前にディスクの何処から、どのくらいの容量読み出すか、ワークRAMをどのくらい確保すべきかなどをTMAPを読み込む前に知る事により読み出し準備が楽になる。
【0019】
ここで、ビデオカメラとして、HD DVDディスクを使用する場合、EVOBとして記録する方法と、ESOBとして記録する方法の2種類が考えられる。EVOBで記録した場合は、ディスク内の容量がESOBに比べ、効率が良く、ESOBで記録した場合、MPEG−TSフォーマットのため、同じTSフォーマットであるため、他のフォーマットへの変換が容易に行われる。
【0020】
そこで、EVOBに記録した場合は、図2(a)に示すようにEX_M_AVFITに情報が追加される。
Country_Codeは、撮影場所の国コードでディスクで共通にする場合は、EX_M_AVFI_GIに設定すことが考えられ、EVOBごとに変える場合は、M_VOBIに設定することが考えられる。
【0021】
また、位置情報として緯度、経度の情報を、さらに、ホストから受け取る付加情報も、M_VOBIに設定されることが考えられる。ここで、付加情報は、地名情報、歴史、名物、撮影時に開催されているイベント情報などが考えられ、それらがテキスト情報として設定される。
【0022】
さらに、広義の付加情報の一部としてカメラの撮影時の情報なども、M_VOBIに設定される。ここで、撮影時条件情報としては、シャッタースピード、ホワイトバランス、焦点距離などが考えられる。
【0023】
また、撮影条件情報は、EVOBの属性情報であるEX_M_VOB_STIに設定されることも考えられる。
次に、ESOBに記録した場合は、図3(b)に示すようにESTR_FITに情報が追加される。
位置情報として緯度、経度の情報やホストから受け取る付加情報は、ESOBI_GIに設定されることが考えられる。さらに、撮影時条件情報もESOBI_GIに設定されることが考えられる。また、撮影条件情報、位置情報、付加情報等を、再生情報であるPGI若しくはCELL_I内に保存することも考えられる(図4参照)。
【0024】
本実施例の動作説明を以下に示す。
まず本実施例の録再装置は図5のように、MPU部11、表示部12、デコーダ部13、エンコーダ部14、TVチューナー部、STC部(System Time Counter)16、D−PRO部17、一時記憶部18、ディスクドライブ部19、キー入力部20、Vミキシング部21、フレームメモリ部22、TV用D/A部23と、地上波デジタルチューナー部と、1394I/F部、インターネットI/F部26、リモコン受信部と、さらに、GPS部(Global Positioning System)28、HDD部29により構成されている。
【0025】
エンコーダ部内には、A/D部、ビデオエンコード部、オーディオエンコード部、SPエンコード部、フォーマット部、バッファメモリ部より構成され、デコード部は、分離部、ビデオデコード部、SPデコード部、オーディオデコード部、TSパケット転送部、V−PRO部、オーディオ用D/A部より構成されている。ただし、STC部は27MHzベースでカウントする。
【0026】
記録時の信号の流れは、CCDやマイクから入力された信号をA/D部でデジタル変換され、そのデジタル信号を各エンコーダ部へ入力される。ビデオ信号はビデオエンコード部へ、オーディオ信号はオーディオエンコード部へされ、ビデオ信号はMPEG圧縮され、オーディオ信号はAC3圧縮またはMPEGオーディオ圧縮がなされる。
【0027】
各エンコーダ部からの圧縮データは、PS(Program stream:EVOBの場合)の場合は、パック化された場合に2048バイトになるようにパケット化されて、また、TS(Transport stream:ESOBの場合)は188バイトのTSパケットにパケット化され、フォーマッタ部へ入力される。フォーマッタ部では、PSの場合は各パケットがパック化され、さらに、プログラムストリームとして、多重化され、TSの場合は、170パケットを1パケットグループとして、パケットグループ化して、D−PRO部へ送られる。
【0028】
D−PRO部では、16Logical Bock毎にECCブロックを形成し、エラー訂正データを付け、ドライブ部によりディスクに記録される。
ここで、ドライブ部がシーク中やトラックジャンプなどの場合のため、ビジィー状態の場合には、一時記憶部へ入れられ、HD DVDドライブ部の準備ができるまで待つこととなる。
【0029】
さらに、フォーマッタ部では、録画中、各切り分け情報を作成し、定期的にMPU部へ送る。(GOP先頭割り込みなど)
切り分け情報としては、EVOBU(ESOBU)のパック数、EVOBU(ESOBU)先頭からのRef_ピクチャ(Iピクチャ)のエンドアドレス、EVOBU(ESOBU)の再生時間などである。
【0030】
また、再生時の記録の流れは、ディスクからドライブ部よりデータを読み出し、D−PRO部でエラー訂正を行い、デコード部へ入力される。MPU部は入力されるデータがVRデータか、SRデータかの種別を判定し(Cell TYPEより判定する)、デコーダ部に再生前にその種別を設定する。SRデータの場合、MPU部は再生するCELLIより、再生するPMT_PIDを決め、該当するPMTより、再生する各アイテム(ビデオ、オーディオ等)のPIDを決め、デコーダ部へ設定する。デコーダ部は、そのPIDを元に、分離部で各TSパケットを各デコード部へ送る。各デコード部は、デコードを行い、D/A部でアナログ信号に変換し、TVで表示する。
【0031】
VRデータの場合、分離部は、固定のIDに従い、各デコード部へ送る。各デコード部は、デコードを行い、D/A部でアナログ信号に変換し、TVで表示する。
また、撮影時、撮影位置情報をGPS部より取り込み、その値(緯度、経度)により、インターネットI/F部を通して、外部PC(サーバー)に接続し、前記位置情報より、地域付加情報を検索、取り込みを行い、その情報を管理情報に書き込む。これらの情報はメニュー表示などのときに使用する。
【0032】
ただし、撮影位置情報を検出する方法はGPSを利用した方法だけでなく、PHSなどの基地局を利用した方法(複数の基地局からの距離情報により検出する。)、基準点からのジャイロコンパスを利用した方法などさまざま考えられる。
【0033】
本願の動作を動作フローに従って説明する。ここで、図6−7に示すように、録画時(撮影時)に、地域付加情報を取り込み、管理情報に記録される。(図8)
図6はVOB記録の場合の録画フローである。まずファイルシステムデータの読み込みを行う(ステップS61)。次に空き容量はあるか判定し(ステップS62)、無ければ"録画スペースがありません"という表示をして終了するが(ステップS63)、あれば次に録画前処理として管理領域書き込み(VMGの作成)等を行う(ステップS64)。次に録画用初期設定として、STC部をリセット、ドライブ部へ書き込み開始アドレス、書き込み命令設定、エンコーダ部に所定のコーデックでエンコード命令、エンコーダ部のフォーマッタ部へ初期設定(CELL.VOBU,PG,PGC区切りの設定)を行う(ステップS65)。次に録画開始設定、エンコーダ部へ録画開始命令設定、切り分け情報をVOBとして登録といった処理を行う(ステップS66)。
【0034】
1CDA分記録データがバッファメモリ内にたまったか待ち(ステップS67)、書き込みアドレス、書き込み長を決定し、書き込み命令発行を行う(ステップS68)。
【0035】
次に切り分け情報1取り込み割り込みありかを判定し(ステップS69)、ありの判定ならばフォーマッタ部より切り分け情報を取り込む(ステップS69a)。判定によらず次に1CDA分記録データはバッファメモリ内にたまったか判定し(ステップS69b)、YESなら1CDA分のデータをディスクに書き込む(ステップS69c)。次に録画終了キー入力か判定し(ステップS69d)NOならばステップS69からの処理を繰り返し、YESなら最後に録画終了処理(フォーマッタ部より残り切り分け情報の取り込み&初期化、管理領域の書き込み、VMGへの書き込み(PGCI設定:切り分け情報、IPIC情報等)、撮影条件情報の保存、付加情報取り込み処理)を行う(ステップS70)。
【0036】
図7はSOB記録の場合の録画フローである。まず録画前処理として各管理領域書き込み(VMGの作成)等を行う(ステップS71)。次にTYPE Aの管理情報を作成する様に設定する(ステップS72)。次に録画用初期設定として、STC部をリセット、各ドライブ部へ書き込み開始アドレス、書き込み命令設定、エンコーダ部に所定のコーデックでエンコード命令、エンコーダ部のフォーマッタ部へ初期設定(CELL.ESOBU,PG,Packet Group区切りの設定etc)を行う(ステップS73)。次に録画開始設定、エンコーダ部へ録画開始命令設定といった処理を行う(ステップS74)。
【0037】
次に挿入するPAT、PMT、SITの内容を決定し、ワークに保存し、エンコード時に挿入する(ステップS75)。次に記録するストリーム数分のESIを作成する(ステップS76)。バッファ取り込み処理(ステップS77)を継続して記録データがバッファメモリ内に一定量たまったか待つ(ステップS78)。
【0038】
次にドライブ部の書き込みアドレス、書き込み長を決定し、書き込み命令を発行する(ステップS79)。切り分け情報取り込み割り込みありかを判定し(ステップS79a)、ありの判定ならばフォーマッタ部より切り分け情報を取り込む(ステップS79b)。判定によらず次にESOBを切るか判定し(ステップS79c)、YESならESOB切り処理を行う(ステップS79d)。次に録画終了キー入力か判定し(ステップS79e)NOならばステップS79からの処理を繰り返し、YESなら最後に録画終了処理(フォーマッタ部より残り切り分け情報の取り込み&初期化、VMGへの書き込み(EPGCI作成、STR_FI作成:切り分け情報、IPIC情報等)、デフォルトPIDのストリームの再生時間をESOB_DURATIONに設定、撮影条件情報の保存、付加情報取り込み処理を行う(ステップS80)。
【0039】
図8は付加情報取り込みフローである。まずGPS部より、現在位置情報を取得する(ステップS81)。次にネットワークの確認をする(ステップS82)。
ここでネットワーク網に接続可能か判定し(ステップS83)、不可能ならば後ほど、行うため、GPS情報と国コードのみ管理情報ファイルに保存をして終了するが(ステップS83b)、あれば次に目的の検索HPに接続を行う(ステップS84)。次に認証を行う(ステップS85)。このときホスト側では、認証を確認し、ユーザーを特定する。
【0040】
次に位置情報(緯度、経度)の送信処理を行う(ステップS86)。このときホスト側では、位置情報(緯度、経度)を受信し、続いて位置情報がデータベース内の情報内の位置情報の範囲内に入っている地域があるか検索し、該当地域が無い場合:00、該当いい気がある場合:接続付加情報を送信する。この送信を受けて接続付加情報を取得する(ステップS87)。
【0041】
次に該当地域があるか判定し(ステップS88)ありの判定ならば付加情報を位置情報と共に管理情報ファイルに保存をし(ステップS89)、なしの判定なら位置情報のみ管理情報ファイルに保存する(ステップS89a)。
【0042】
結局、概要として次のような処理の流れとなる。
1) GPS部より、現在の位置情報を取得する。
2) ネットワークが接続されているかを確認し、接続状態の場合は目的のPC(サーバー)に接続し、認証を行い、位置情報を外部PCへ送信する。接続状態に無い場合は6)へ移行する。
【0043】
3) 外部PCでは、認証を確認し、位置情報を受け取る。
4) 受け取った位置情報で図12に示すようなデータベース検索し、一致する地域を検出し、ある場合は、その登録してあるデータをレコーダへ送信する。無い場合は、その旨をレコーダへ送信する。
【0044】
5) レコーダは、地域付加情報を受け取り、地域付加情報がある場合は管理情報へ書き込む。地域付加情報が無い場合は撮影位置情報のみを管理情報に書きこみ、それ以外の付加情報の領域には0を設定して、本処理を終了する。
【0045】
6) 接続が回復した後に、もう一度、本処理を行うため、撮影位置情報のみを管理情報に書きこみ、それ以外の付加情報の領域には0を設定して、本処理を終了する。
【0046】
ネットワークへの接続が出来ない場合は、接続が回復後、本処理を後日行う。
さらに、録画時に、撮影条件情報を記録する動作を説明する(図13)。
1) カメラ部より、条件データを読み込むためのコマンドを送信し(ステップS131)次に、データを受信する(ステップS132)。
2) そのデータを管理ファイルに書き込む(ステップS133)。
また、本データを利用して、よりビジュアルに優れたメニュー(図9)を作成可能となる。
1) 国コードにより、表示するメニューを選択する。このとき、地図表示のメニューの場合は国コードに対応した地図を(日本の場合は日本地図、米国の場合は、米国の地図)表示する(図10)。また、年表表示の場合は、その国にあった年号で表示(日本の場合は、平成、昭和・・・、米国の場合は西暦)で表示する(図11)。また、メニューをこの組み合わせで行うことも考えられる。
【0047】
2) 撮影情報のある場所(年号)のところに、マーカーを表示する(ステップS91)。
3) カーソルを表示し、そのカーソルのあるマーカーのところの地域付加情報を表示領域に表示する(ステップS92)。
4) カーソルで選択されたタイトルをユーザーが選択した(ステップS93)場合はそのタイトルを再生する(ステップS94)。
以上の実施形態により、ネットワークに対応したカメラシステムが実現できる。ネットワーク機能とビデオカメラ機能をリンクし、記録可能なシステムを提示するものである。録画時に付加情報を記録することにより、再生時に、撮影時の状況をより、鮮明に感じることが可能となる。
【0048】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】この発明の一実施の形態に係るファイル構造を説明する図。
【図2】同実施形態のビデオをEVOBに記録する場合の構成図。
【図3】同実施形態のビデオをESOBに記録する場合の構成図。
【図4】同実施形態の管理情報をPGIに記録する場合の構成図。
【図5】同実施形態に用いられる録再装置の構成図。
【図6】同実施形態のVOB記録の場合の録画フロー。
【図7】同実施形態のSOB記録の場合の録画フロー。
【図8】同実施形態の付加情報取り込みフロー。
【図9】同実施形態のメニュー表示フロー。
【図10】同実施形態のメニュー表示例1。
【図11】同実施形態のメニュー表示例2。
【図12】対応するサーバー内での付加情報の保存例。
【図13】撮影条件情報の保存フロー。
【符号の説明】
【0050】
11…MPU部、12…表示部、13…デコーダ部、14…エンコーダ部、16…STC部(System Time Counter)、17…D−PRO部、18…一時記憶部、19…ディスクドライブ部、20…キー入力部、21…Vミキシング部、22…フレームメモリ部、23…TV用D/A部、26…インターネットI/F部、28…GPS部(Global Positioning System)、29…HDD部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のフォーマットを用いてデジタルストリーム信号を記録するように構成された情報記録媒体において、
前記情報記録媒体は管理領域とデータ領域を持ち、前記データ領域は前記デジタルストリーム信号のデータが複数のオブジェクトに分かれて記録できるように構成され、前記管理領域は所定の管理情報を記録できるように構成され、前記管理情報が、撮影時の位置情報とともに、前記位置情報に対応した付加情報を持つように構成された情報記録媒体。
【請求項2】
前記付加情報が、地名情報、歴史、名物、撮影時に開催されているイベント情報、撮影条件情報のいずれかを含むように構成された請求項1に記載の情報記録媒体。
【請求項3】
前記オブジェクトがEVOBに記録された場合、関連する前記管理情報は、EX_M_AVFITに情報が追加されて構成された請求項1又は請求項2に記載の情報記録媒体。
【請求項4】
前記オブジェクトがESOBに記録された場合、関連する前記管理情報は、ESTR_FITに情報が追加されて構成された請求項1又は請求項2に記載の情報記録媒体。
【請求項5】
前記オブジェクトに関連する前記管理情報は、PGI若しくはCELL_I内に保存されて構成された請求項1又は請求項2に記載の情報記録媒体。
【請求項6】
所定のフォーマットを用いてデジタルストリーム信号を記録するものであって、管理領域とデータ領域を持ち、前記データ領域は前記デジタルストリーム信号のデータが複数のオブジェクトに分かれて記録できるように構成され、前記管理領域は所定の管理情報を記録できるように構成され、前記管理情報が、撮影時の位置情報とともに、前記位置情報に対応した付加情報を持つように構成された情報記録媒体を用いる方法において、
前記データ領域に前記デジタルストリーム信号を記録し、
前記管理領域に前記管理情報を記録する記録方法。
【請求項7】
所定のフォーマットを用いてデジタルストリーム信号を記録するものであって、管理領域とデータ領域を持ち、前記データ領域には前記デジタルストリーム信号のデータが複数のオブジェクトに分かれて記録され、前記管理領域には所定の管理情報が記録され、前記管理情報が、撮影時の位置情報とともに、前記位置情報に対応した付加情報を持つ情報記録媒体を用いる方法において、
前記管理領域から前記管理情報を読み取り、
前記データ領域から前記デジタルストリーム信号を再生する再生方法。
【請求項8】
所定のフォーマットを用いてデジタルストリーム信号を記録するものであって、管理領域とデータ領域を持ち、前記データ領域には前記デジタルストリーム信号のデータが複数のオブジェクトに分かれて記録され、前記管理領域には所定の管理情報が記録され、前記管理情報が、撮影時の位置情報とともに、前記位置情報に対応した付加情報を持つ情報記録媒体を用いる方法において、
前記管理領域から前記管理情報を読み取り、
前記管理情報が前記位置情報に対応した付加情報を含む場合に、この付加情報の表示設定を行う再生方法。
【請求項1】
所定のフォーマットを用いてデジタルストリーム信号を記録するように構成された情報記録媒体において、
前記情報記録媒体は管理領域とデータ領域を持ち、前記データ領域は前記デジタルストリーム信号のデータが複数のオブジェクトに分かれて記録できるように構成され、前記管理領域は所定の管理情報を記録できるように構成され、前記管理情報が、撮影時の位置情報とともに、前記位置情報に対応した付加情報を持つように構成された情報記録媒体。
【請求項2】
前記付加情報が、地名情報、歴史、名物、撮影時に開催されているイベント情報、撮影条件情報のいずれかを含むように構成された請求項1に記載の情報記録媒体。
【請求項3】
前記オブジェクトがEVOBに記録された場合、関連する前記管理情報は、EX_M_AVFITに情報が追加されて構成された請求項1又は請求項2に記載の情報記録媒体。
【請求項4】
前記オブジェクトがESOBに記録された場合、関連する前記管理情報は、ESTR_FITに情報が追加されて構成された請求項1又は請求項2に記載の情報記録媒体。
【請求項5】
前記オブジェクトに関連する前記管理情報は、PGI若しくはCELL_I内に保存されて構成された請求項1又は請求項2に記載の情報記録媒体。
【請求項6】
所定のフォーマットを用いてデジタルストリーム信号を記録するものであって、管理領域とデータ領域を持ち、前記データ領域は前記デジタルストリーム信号のデータが複数のオブジェクトに分かれて記録できるように構成され、前記管理領域は所定の管理情報を記録できるように構成され、前記管理情報が、撮影時の位置情報とともに、前記位置情報に対応した付加情報を持つように構成された情報記録媒体を用いる方法において、
前記データ領域に前記デジタルストリーム信号を記録し、
前記管理領域に前記管理情報を記録する記録方法。
【請求項7】
所定のフォーマットを用いてデジタルストリーム信号を記録するものであって、管理領域とデータ領域を持ち、前記データ領域には前記デジタルストリーム信号のデータが複数のオブジェクトに分かれて記録され、前記管理領域には所定の管理情報が記録され、前記管理情報が、撮影時の位置情報とともに、前記位置情報に対応した付加情報を持つ情報記録媒体を用いる方法において、
前記管理領域から前記管理情報を読み取り、
前記データ領域から前記デジタルストリーム信号を再生する再生方法。
【請求項8】
所定のフォーマットを用いてデジタルストリーム信号を記録するものであって、管理領域とデータ領域を持ち、前記データ領域には前記デジタルストリーム信号のデータが複数のオブジェクトに分かれて記録され、前記管理領域には所定の管理情報が記録され、前記管理情報が、撮影時の位置情報とともに、前記位置情報に対応した付加情報を持つ情報記録媒体を用いる方法において、
前記管理領域から前記管理情報を読み取り、
前記管理情報が前記位置情報に対応した付加情報を含む場合に、この付加情報の表示設定を行う再生方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−129511(P2009−129511A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−304575(P2007−304575)
【出願日】平成19年11月26日(2007.11.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月26日(2007.11.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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