説明

情報送信装置

【課題】任意の場所にランダムに置かれた荷の探索に必要な情報を送信することができる情報送信装置を提供する。
【解決手段】積み重ね可能な荷2の各々に実装される情報送信装置7であって、前記荷が積み重ね状態にあるか否かを判定する判定手段8、前記荷の積み重ね状態が判定されているときに積み重ね下位段の荷の情報を積み重ね上位段の荷に転送する転送手段9,10、下位段からの荷の情報が転送されていないときには自位段の荷の情報を光伝送により空間に送信する一方、下位段からの荷の情報が転送されているときには当該下位段からの荷の情報と自位段の荷の情報とを統合して光伝送により空間に送信する送信手段3を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報送信装置に関し、たとえば、コンテナなどの荷役管理に用いて好適な情報送信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンテナの大規模集積地(以下、コンテナヤード)においては、スムーズな荷役管理を行うために、個々のコンテナの置き場所の把握が重要である。置き場所が不明な場合や、間違った場所に置かれていた場合は、出荷の際にコンテナを探し回らなければならず、無駄な労力と時間を費やすからである。
【0003】
下記の特許文献1には、自走式コンテナ荷役装置に、コンテナの識別コード(所有者コードやシリアルナンバー等)を読み取るための撮像装置と、コンテナの置き場所を検知するための検知手段(たとえば、GPS衛星信号を利用するもの)とを備えたものが記載されている。これによると、自走式コンテナ荷役装置によって、コンテナの情報、つまり、所有者コードやシリアルナンバー等、ならびに、置き場所を収集することができるので、その収集した情報を、たとえば、コンテナヤードの管理部門に設置されているコンピュータに送って集中管理することができる。
【0004】
また、下記の特許文献2には、コンテナヤード内に配置された複数のカメラにより、コンテナヤード全域の状況を監視するものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3085468号公報
【特許文献2】特開2006−124182号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
(1)しかしながら、特許文献1に記載のものにあっては、情報収集のための主要構成要素(撮像装置や検知手段)が「自走式コンテナ荷役装置」のみにしか備えられていないため、自走式コンテナ荷役装置以外の荷役装置、たとえば、ガントリクレーンと呼ばれる大型の荷役装置によって運ばれたコンテナの情報を収集することができないという不都合がある。
【0007】
具体的に説明する。船舶で運ばれてきたコンテナは、ガントリクレーンを用いて船から降ろされるが、このとき、船舶の接岸時間を短くするために、個々のコンテナがランダムな場所に仮置きされる。仮置きされたコンテナは、その後、前記の「自走式コンテナ荷役装置」を用いて指定の場所に移動させられることになものの、仮置きされたコンテナの位置が管理部門で把握されていないという上記の不都合から、とりわけ大量のコンテナが仮置きされていた場合に、コンテナの探索に無駄な時間を費やすという問題点がある。
【0008】
(2)また、特許文献2に記載のものは、コンテナヤード全域の状況を監視することができるが、単なる画像モニタに過ぎず、個々のコンテナの情報(所有者コードやシリアルナンバー等)を得ることができないため、仮に、特許文献1に記載のものと組み合わせたとしても、仮置きされたコンテナの各々の位置を把握することができない。
【0009】
そこで、本発明の目的は、任意の場所にランダムに置かれた荷(コンテナはその一例)であっても、その荷の探索に必要な情報(荷の識別情報や置き場所など)を送信することができる情報送信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1記載の発明は、積み重ね可能な荷の各々に実装される情報送信装置であって、前記荷が積み重ね状態にあるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記荷の積み重ね状態が判定されているときに積み重ね下位段の荷の情報を積み重ね上位段の荷に転送する転送手段と、前記転送手段によって下位段からの荷の情報が転送されていないときには自位段の荷の情報を光伝送により空間に送信する一方、前記転送手段によって下位段からの荷の情報が転送されているときには当該下位段からの荷の情報と自位段の荷の情報とを統合して光伝送により空間に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする情報送信装置である。
請求項2記載の発明は、前記荷の情報は、各々の荷を識別するための情報であることを特徴とする請求項1記載の情報送信装置である。
請求項3記載の発明は、前記送信手段は、可視光または赤外光の点滅パターンもしくは明暗パターンの組み合わせにより、前記荷の情報を光伝送することを特徴とする請求項1記載の情報送信装置である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、任意の場所にランダムに置かれた荷(たとえば、コンテナヤードに仮置きされたコンテナ)であっても、その荷の探索に必要な情報(荷の識別情報や置き場所など)を送信することができる情報送信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態の情報送信装置の利用模式図である。
【図2】情報受信装置4における光源位置の特定概念図である。
【図3】情報受信装置4における情報再生の概念図である。
【図4】情報送信装置7の全体構成図である。
【図5】2段積みの場合の概念図である。
【図6】送信情報のフォーマットを示す図である。
【図7】制御プログラムの要部フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を、コンテナへの適用を例にして図面を参照しながら説明する。
図1は、実施形態の情報送信装置の利用模式図である。この図において、コンテナヤード1に置かれた多数の荷、すなわち、コンテナ2の各々に、光源3が設けられており、この光源3は、実施形態の情報送信装置7(図4参照)を構成する要素の一つである。一般的にコンテナ2は、置き場所の有効利用を図るために積み重ねられることが多く、この図では、4段積み、3段積み及び2段積みの例が示されている。なお、コンテナ2の数が少ない場合や置き場所に十分な余裕がある場合は、平置き、つまり、積み重ねられないこともあるが、ここでは図示を略している。
【0014】
詳細は後述するが、光源3を含む情報送信装置7(図4参照)は以下の二つの機能を有する。第一の機能は、その情報送信装置7が取り付けられたコンテナ2を固体識別するための情報(所有者コードやシリアルナンバー等、以下、IDという。)を発生するというものであり、第二の機能は、その情報送信装置7が取り付けられたコンテナ2が他のコンテナ2に積層されたものであるとき、その積層順に応じて、以下の動作を行うというものである。
<最下段に位置しているとき>
自己のIDを上位段のコンテナ2の情報送信装置7に伝える。
<中位段に位置しているとき>
自己のIDと下位段から伝えられたIDとを上位段のコンテナ2の情報送信装置7に伝える。
<最上段に位置しているとき>
自己のIDと下位段から伝えられたIDとを含む情報を、光源3による光の点滅パターンに変調して送信する。
【0015】
なお、「光の点滅パターンに変調して送信する」とは、光のオン期間(点灯期間または高輝度期間)とオフ期間(消灯期間または低輝度期間)の組み合わせ、つまり、可視光または赤外光の点滅パターンもしくは明暗パターンの組み合わせによって情報シンボルを空間伝送することをいい、このような光伝送の技術は、たとえば、特許第3750132号公報に記載されているようにすでに公知である。
【0016】
ここで、説明の便宜上、図示の各々のコンテナ2に適当なID、たとえば、各コンテナ2の前面右上隅に記載された二桁の数値(“01”〜“82”)のIDを付与すると、この場合、積層順の最上段に位置する各々のコンテナ2の光源3は、それぞれ、以下のとおりの情報を送信することになる。
【0017】
まず、左手前の3段積みコンテナ群(便宜的に第0群)の最上段の光源3は、“01”、“02”及び“03”の三つのIDを含む情報を光の点滅パターンによって送信し、その奥の4段積みコンテナ群(便宜的に第1群)の最上段の光源3は、“11”、“12”、“13”及び“14”の四つのIDを含む情報を光の点滅パターンによって送信し、さらにその奥の4段積みコンテナ群(便宜的に第2群)の最上段の光源3は、“21”、“22”、“23”及び“24”の四つのIDを含む情報を光の点滅パターンによって送信する。
【0018】
また、中央手前の2段積みコンテナ群(便宜的に第3群)の最上段の光源3は、“31”及び“32”の二つのIDを含む情報を光の点滅パターンによって送信し、その奥の2段積みコンテナ群(便宜的に第4群)の最上段の光源3は、“41”及び“42”の二つのIDを含む情報を光の点滅パターンによって送信し、さらにその奥の3段積みコンテナ群(便宜的に第5群)の最上段の光源3は、“51”、“52”及び“53”の三つのIDを含む情報を光の点滅パターンによって送信する。
【0019】
同様に、右手前の2段積みコンテナ群(便宜的に第6群)の最上段の光源3は、“61”及び“62”の二つのIDを含む情報を光の点滅パターンによって送信し、その奥の2段積みコンテナ群(便宜的に第7群)の最上段の光源3は、“71”及び“72”の二つのIDを含む情報を光の点滅パターンによって送信し、さらにその奥の2段積みコンテナ群(便宜的に第8群)の最上段の光源3は、“81”及び“82”の三つのIDを含む情報を光の点滅パターンによって送信する。
【0020】
ここで、コンテナヤード1の全体を見渡すことができる適切な位置、たとえば、図面右上の位置を観測点にすると、この観測点からは、第0群から第8群までのすべての光源3の光の点滅パターンを俯瞰して観測することができるので、この観測点に、光学的な情報受信装置4を設置する。
【0021】
この情報受信装置4は、CCDやCMOS等の二次元イメージセンサを備えており、第一に、そのイメージセンサから周期的に出力されるフレーム画像内における各々の光源3の位置を特定し、第二に、そのフレーム画像を時間軸上で比較して各々の光源3の点滅パターンを検出することにより、各光源2によって送信された情報を再生するというものである。このような働きをする情報受信装置4についても、たとえば、特許第3750132号公報に記載されている。
【0022】
図2は、情報受信装置4における光源位置の特定概念図である。この図において、画像5は、イメージセンサから周期的に出力されるフレーム画像を数枚にわたって合成したものである。この画像5にはコンテナヤード1の全体が収まっていると共に、そのコンテナヤード1に置かれた第0〜第8までのコンテナ群と、各々のコンテナ群の最上段に位置するコンテナ2に設けられている光源2の光P0〜P8が写し出されている。
【0023】
各々の光源3の位置は、画像5における光P0〜P8の位置座標として特定することができる。たとえば、画像5の左上隅を原点として縦方向をy軸、横方向をx軸とし、光P0〜P8の位置座標をそれぞれ座標(x,y)で表すことにすると、光P0の位置座標は(P0_x、P0_y)、光P1の位置座標は(P1_x、P1_y)、光P2の位置座標は(P2_x、P2_y)、光P3の位置座標は(P3_x、P3_y)、光P4の位置座標は(P4_x、P4_y)、光P5の位置座標は(P5_x、P5_y)、光P6の位置座標は(P6_x、P6_y)、光P7の位置座標は(P7_x、P7_y)、光P8の位置座標は(P8_x、P8_y)となる。
【0024】
図3は、情報受信装置4における情報再生の概念図である。この図において、画像5a〜5dは、イメージセンサから周期的に出力されるフレーム画像を時間軸に沿って並べたものであり、これらの画像5a〜5dには、任意の情報で変調された光6a〜6dが写っている。なお、この光6a〜6dは、図2の光P0〜P8のいずれかに相当するものであり、ここでは一つしか示していないが、これは図示の都合である。
【0025】
図3において、黒く塗りつぶした光6a、6c、6dで点灯状態(または高輝度状態)を表し、点線で示す光6bで消灯状態(または低輝度状態)を表すものとすると、この光6a〜6dの点滅パターンは「・・・・→明→暗→明→明→・・・・」になるので、この点滅パターンから各々の光P0〜P8によって送信された情報(すなわち、各コンテナ2のID)を復元再生することができる。
【0026】
以上のとおり、本実施形態によれば、コンテナヤード2に積層状態で置かれた多数のコンテナ2にそれぞれ光源3を含む情報送信装置7(図4参照)を取り付けておくことにより、その情報送信装置7の光P0〜P8の点滅パターンから、各コンテナ2の識別情報(ID)と位置情報とを正確に把握することができる。したがって、たとえば、ガントリクレーンによって仮置きされたコンテナ2であっても、各々の位置とIDを正しく管理することができ、出荷時にいちいち探し回る必要がないという特有の効果が得られる。
【0027】
次に、実施形態の情報送信装置7の全体構成について説明する。
図4は、情報送信装置7の全体構成図である。この図において、情報送信装置7は、コンテナ2の上面に前記の光源3を備えると共に、同コンテナ2の上面に積み上がり検知スイッチ8と出力ポートコネクタ9とを備える。さらに、同コンテナ2の下面に入力ポートコネクタ10を備え、同コンテナ2の内部にコントロールボックス11を備える。
【0028】
積み上がり検知スイッチ8は、当該コンテナ2の上に他のコンテナ2が積み上げられているか否か、つまり、当該コンテナ2が最上段に位置しているか否かを検出するためのものである。また、出力ポートコネクタ9と入力ポートコネクタ10は、コンテナ2が多段積みされている場合に下段側から上段側へと情報を伝達するためものであり、下段側コンテナ2の出力ポートコネクタ9と上段側コンテナ2の入力ポートコネクタ10とが結合するようになっている。
【0029】
コントロールボックス11は、たとえば、マイクロコンピュータによって構成されており、情報送信装置7の動作を統括制御して、前記の第一の機能(IDの発生機能)と第二の機能(下位段から上位段への情報伝達および最上位段の光源3からの情報送信の機能)を実現する。
【0030】
図5は、2段積みの場合の概念図である。この図において、コンテナヤード1には2段積みされた二つのコンテナ2が置かれており、各々のコンテナ2には情報送信装置7が搭載されている。それぞれのコンテナ2の下面四隅には、下向きに突出する脚部2aが設けられている。
【0031】
2段積みの場合、1段目のコンテナ2の情報送信装置7の各要素と、2段目のコンテナ2の情報送信装置7の各要素は、それぞれ以下の関係になる。
<1段目>
a.積み上がり検知スイッチ8
→2段目のコンテナ2の脚部2aによってオン(積み上げを検知)
b.出力ポートコネクタ9
→2段目のコンテナ2の入力ポートコネクタ10と結合
c.入力ポートコネクタ10
→未使用
<2段目>
d.積み上がり検知スイッチ8
→オフ
e.出力ポートコネクタ9
→未使用
f.入力ポートコネクタ10
→2段目のコンテナ2の出力ポートコネクタ9と結合
【0032】
1段目のコンテナ2の情報送信装置7(のコントロールボックス11)は、上記の「a」により、自己のコンテナ2が最上段に位置していないものと判断すると共に、上記の「c」により、自己のコンテナ2が最下段にあるものと判断(それより下位の段にコンテナ2がないものと判断)し、そして、上記の「b」により、出力ポートコネクタ9を介して自己の識別情報(ID)を2段目のコンテナ2の情報送信装置7に伝える。
【0033】
一方、2段目のコンテナ2の情報送信装置7(のコントロールボックス11)は、上記の「d」と上記の「e」により、自己のコンテナ2が最上段に位置しているものと判断し、且つ、上記の「f」により、自己のコンテナ2よりも下位の段に別のコンテナ2があるものと判断する。そして、自己の識別情報(ID)と入力ポートコネクタ10を介して伝えられた下位の段の識別情報(ID)とを連結して、各々の識別情報が“何段目”であるかを示す情報を含む送信情報を生成し、その送信情報で光源3の点滅を制御して光情報の空間送信を実行する。
【0034】
図6は、送信情報のフォーマットを示す図である。この図において、送信情報12は、少なくともコンテナID部12aと段位置部12bとをペアにして繰り返す構成になっている。なお、これ以外にも情報の開始部や終了部、あるいは、誤り訂正部などを含んでいてもかまわない。
【0035】
たとえば、2段積みの場合(図5参照)、送信情報12は1段目と2段目の二つで構成される。そして、一方の送信情報12のコンテナID部12aに1段目のコンテナの識別情報(ID)が格納され、段位置部12bに1段目を示す段情報(たとえば、“1”)が格納される。同様にして、他方の送信情報12のコンテナID部12aに2段目のコンテナの識別情報(ID)が格納され、段位置部12bに2段目を示す段情報(たとえば、“2”)が格納される。
【0036】
図7は、情報送信装置7のコントロールボックス11で実行される制御プログラムの要部フローを示す図である。この図において、制御プログラムを開始すると、まず、入力ポートコネクタ10がアクティブであるか否か、つまり、下位段のコンテナ2の出力ポートコネクタ9に結合されているか否かを判定する(ステップS1)。
【0037】
入力ポートコネクタ10がアクティブでなかった場合は、積み上がり検知スイッチ8がオンであるか否かを判定し(ステップS4)、一方、入力ポートコネクタ10がアクティブである場合は、自己のコンテナ2の下位に他のコンテナ2があると判断して、そのコンテナ2から伝えられた情報に含まれる段位nを+1して自己のコンテナ2の段位nとし(ステップS2)、ついで、下位の段から伝えられた情報と自己のコンテナ2の情報とを統合連結(ステップS3)した後、積み上がり検知スイッチ8がオンであるか否かを判定する(ステップS4)。
【0038】
そして、積み上がり検知スイッチ8がオンの場合は、自己のコンテナ2が最上段に位置しているものと判断し、統合連結された情報に従い、自己のコンテナ2の光源3を駆動して光情報の空間送信を実行して(ステップS6)、プログラムを終了する。
【0039】
一方、積み上がり検知スイッチ8がオンでない場合は、自己のコンテナ2が最上段に位置していないものと判断し、統合連結された情報を出力ポートコネクタ9を介して上位段のコンテナ2に伝え(ステップS5)、プログラムを終了する。
【0040】
以上のとおりであるから、本実施形態の情報送信装置7によれば、以下の効果を得ることができる。
(A)コンテナヤード1の全体を見渡すことができる適切な観測点に情報受信装置4を設置しておくだけで、そのコンテナヤード1に置かれたコンテナ2の識別情報(ID)や位置情報を正しく把握することができる。
(B)また、多段積みされたコンテナ2にあっては、下位段のコンテナの情報(IDと段位)を最上段のコンテナ2へと伝え、最上段のコンテナ2の情報送信装置7から光伝送により空間送信することができ、上記の情報受信装置4により、下位段のコンテナ2の情報も正しく把握することができる。
【0041】
なお、以上の説明では、コンテナ2を例にしたが、これに限定されない。広いエリアにランダムに置かれ、しかも、積み重ねられる可能性がある荷物であれば、いかなるものであっても適用可能である。
【符号の説明】
【0042】
2 コンテナ(荷)
3 光源(送信手段)
7 情報送信装置
8 積み上がり検知スイッチ(判定手段)
9 出力ポートコネクタ(転送手段)
10 入力ポートコネクタ(転送手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
積み重ね可能な荷の各々に実装される情報送信装置であって、
前記荷が積み重ね状態にあるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記荷の積み重ね状態が判定されているときに積み重ね下位段の荷の情報を積み重ね上位段の荷に転送する転送手段と、
前記転送手段によって下位段からの荷の情報が転送されていないときには自位段の荷の情報を光伝送により空間に送信する一方、前記転送手段によって下位段からの荷の情報が転送されているときには当該下位段からの荷の情報と自位段の荷の情報とを統合して光伝送により空間に送信する送信手段と
を備えたことを特徴とする情報送信装置。
【請求項2】
前記荷の情報は、各々の荷を識別するための情報であることを特徴とする請求項1記載の情報送信装置。
【請求項3】
前記送信手段は、可視光または赤外光の点滅パターンもしくは明暗パターンの組み合わせにより、前記荷の情報を光伝送することを特徴とする請求項1記載の情報送信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−275074(P2010−275074A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−130021(P2009−130021)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】