説明

情報送信装置

【課題】コンテンツの状態に応じてコンテンツの送信先の適切な選択をサポートすることが可能な情報送信技術を提供すること。
【解決手段】情報送信装置は、1以上の外部機器と接続する接続手段と、前記接続手段により接続された外部機器が対応可能なコンテンツの状態を検出する検出手段と、前記接続手段により接続された外部機器のうちの、所定状態のコンテンツに対応可能な外部機器との接続状態を表示するための表示情報を出力する出力手段と、前記表示情報により接続が表示された外部機器へ選択コンテンツを送信する送信手段とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ等の情報送信技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルテレビ放送を記録したり再生したりすることが可能な記録再生装置が普及している。この記録再生装置は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive,以下HDDとする)及びDVD(Digital Versatile Disk)を使ってデジタルテレビ放送を記録する。ハードディスク及び光ディスクなどの情報記憶媒体の記憶容量は、年々増大している。このために、これらの情報記憶媒体を利用した記録再生装置、及びこれらの情報記憶媒体を利用した記録機能付きテレビジョン受信機は、多数の番組を記録することができる。
【0003】
それでも、情報記憶媒体の記憶容量は有限であるため、番組の記録とともに記憶容量不足が生じることがある。そこで、外部記憶装置の増設が可能な記録再生装置、及び外部記憶装置の増設が可能な記録機能付きテレビジョン受信機が登場している。
【0004】
このような背景の下、装置間でのコンテンツコピーを手軽に操作性よく実行するための記録再生装置が提案されている(特許文献1参照)。この記録再生装置は、ネットワークを介して他の記録再生装置と接続し、他の記録再生装置の保持している記録メディアに関する情報、及び他の記録再生装置のステータスに関する情報に基づき、他の記録再生装置がダビング先として成立するか否かを判断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−18871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記した記録再生装置は、接続された相手機器の状態に基づき、ダビング先として成立するか否かを判断している。しかしながら、近年、著作権保護の観点から暗号化されたコンテンツ(著作権保護コンテンツ)が提供されるようになっている。このような著作権保護コンテンツは、どのような記録再生装置でも再生できるというわけではない。つまり、コンテンツの状態に応じて、このコンテンツに対応可能な外部記憶装置が決まる。上記した記録再生装置は、接続された相手機器がどのような状態のコンテンツに対応可能であるかを検出している訳ではない。従って、接続された相手機器が対応不能なコンテンツを受信してしまうと、その相手機器は受信したコンテンツを適切に再生することができない。
【0007】
例えば、一台の記録再生装置に複数の外部記憶装置が接続されているとする。この場合、一般的なユーザは、この記録再生装置に記憶されたコンテンツに対応可能な外部記憶装置がどの外部記憶装置なのかを簡単に知ることができない。そのため、ユーザは、このコンテンツを適切に再生できない外部記憶装置を送信先として選択してしまうことがあり得る。このように、コンテンツの状態に応じた適切な送信先の選択が難しくなっている。
【0008】
本発明の目的は、コンテンツの状態に応じてコンテンツの送信先の適切な選択をサポートすることが可能な情報送信技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態に係る情報送信装置は、1以上の外部機器と接続する接続手段と、前記接続手段により接続された外部機器が対応可能なコンテンツの状態を検出する検出手段と、前記接続手段により接続された外部機器のうちの、所定状態のコンテンツに対応可能な外部機器との接続状態を表示するための表示情報を出力する出力手段と、前記表示情報により接続が表示された外部機器へ選択コンテンツを送信する送信手段とを備える。
【0010】
本発明の一実施形態に係る情報送信方法は、1以上の外部機器と接続し、前記接続された外部機器が対応可能なコンテンツの状態を検出し、前記接続された外部機器のうちの、所定状態のコンテンツに対応可能な外部機器との接続状態を表示するための表示情報を出力し、前記表示情報により接続が表示された外部機器へ選択コンテンツを送信する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、コンテンツの状態に応じてコンテンツの送信先の適切な選択をサポートすることが可能な情報送信技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】コンテンツの送信先として相応しい蓄積機器の絞込み表示の一例を説明するための図である。
【図2】コンテンツ転送前のProfileNameの確認処理を説明するための図である。
【図3】コピー/移動の機器選択の保証を説明するための図である。
【図4】蓄積機器リスト作成の一例を説明するためのフローチャート。
【図5】相応しい蓄積機器の選択処理を説明するためのフローチャート。
【図6】蓄積機器を選択してからコンテンツを選択するケースを説明するためのフローチャート。
【図7】コンテンツを選択してから蓄積機器を選択するケースを説明するためのフローチャート。
【図8】本発明の一実施形態に係る映像記録再生装置(情報送信装置)の概略構成を示すブロック図である。
【図9】ProfileNameを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0014】
図8は、本発明の一実施形態に係る映像記録再生装置(情報送信装置)の概略構成を示すブロック図である。
【0015】
図8に示すように、映像記録再生装置1(FTP/DLNA送信機器)は、ユーザ操作入力部101、信号受光部102、通信部103、制御モジュール104、チューナ部105、メモリ部106、OSD制御モジュール107、録画再生信号処理モジュール108、合成処理モジュール109、ディスクドライブ部111、ハードディスクドライブ部112を備えている。
【0016】
さらに、制御モジュール104は、ネットワーク接続機器情報取得モジュール1041、接続機器ProfileName検出モジュール1042、送信可能なProfileName搭載機器絞込みモジュール1043、ダビング映像ファイル選択表示画面生成モジュール1044、選択映像ファイルのProfileName設定モジュール1045、絞込み機器一覧表示&選択画面生成モジュール1046、映像ファイルと選択済み送信機器のProfileName比較判定モジュール1047を備えている。
【0017】
通信部103は、ネットワークを介して1以上の外部機器と接続し、外部機器に対して情報を送信したり、外部機器から送信される情報を受信したりすることができる。例えば、図8に示すように、通信部103は、ネットワークを介して、映像録画再生装置21(FTP受信機器)、映像録画再生装置22(DLNA受信機器)などと接続することができる。
【0018】
チューナ部105は、指定されたチャンネルの放送信号を選択し、選択した放送信号を録画再生信号処理モジュール108へ入力する。録画処理が指定されている場合には、録画再生信号処理モジュール108は、放送信号に対応した映像信号及び音声信号をディスクドライブ部111又はハードディスクドライブ部112へ入力する。ディスクドライブ部111は、入力された映像信号及び音声信号を光ディスクへ記録する。或いは、ハードディスクドライブ部112は、入力された映像信号及び音声信号をハードディスクへ記録する。再生処理が指定されている場合には、録画再生信号処理モジュール108は、放送信号に対応した映像信号及び音声信号を、合成処理モジュール109を介して、モニタM(スピーカ有り)へ出力する。
【0019】
続いて、リモートコントローラ102aによるコンテンツ一覧表示の一例について説明する。信号受光部102は、リモートコントローラ102aからの信号を受信し、受信した信号に応じた情報を制御モジュール104へ通知する。例えば、信号受光部102は、リモートコントローラ102aからコンテンツ一覧表示の指示を受信し、この指示を制御モジュール104へ通知する。これに対応して、制御モジュール104は、ディスクドライブ部111がアクセス可能な光ディスクに記録されたコンテンツの一覧、又はハードディスクドライブ部112がアクセス可能なハードディスクに記録されたコンテンツの一覧を取得し、コンテンツ一覧情報を表示するためのコンテンツ一覧表示情報をOSD制御モジュール107へ出力する。OSD制御モジュール107は、コンテンツ一覧表示情報を合成処理モジュール109へ出力する。これにより、モニタMには、コンテンツ一覧表示情報に対応した映像が表示される。
【0020】
次に、コンテンツ送信時のサポート処理について説明する。送信対象となるコンテンツの状態は様々である。コンテンツの状態を示す情報として、図9に示すProfileNameがある。このProfileNameは、コンテンツの種類(MPEG2/MPEG4 AVCなど)、コンテンツの構成(連続コンテンツ/不連続コンテンツ)、及びコンテンツの転送時の著作権保護の状態(DTCP)を定義名として指し示す。このProfileNameを使用することにより、取り扱うコンテンツを容易に特定することができる。“DTCP_MPEG_TS_SD_JP_MPEG1_L2_T”、“MPEG_TTS_CP”などがProfileNameの一例である。
【0021】
映像記録再生装置1に対して接続される蓄積機器は、どのような状態のコンテンツにも対応できるとは限らない。例えば、図1に示すように、映像記録再生装置1が、ネットワークを介して、蓄積機器21、22、23、24と接続していると仮定する。また、蓄積機器21、24が、映像記録再生装置1に記憶された第1のコンテンツの状態に対応可能であり、蓄積機器22、23が、映像記録再生装置1に記憶された第1のコンテンツの状態に対応不能であると仮定する。このケースで、映像記録再生装置1が、蓄積機器21、22、23、24との接続状態を区別無くモニタMへ表示してしまうと、ユーザは、映像記録再生装置1には蓄積機器21、22、23、24が接続されており、映像記録再生装置1に記憶された第1のコンテンツを蓄積機器21、22、23、24の何れへも送信することができ、蓄積機器21、22、23、24の何れでも再生できると理解してしまう。そこで、映像記録再生装置1は、以下説明するコンテンツ送信時のサポート処理により、このようなユーザの誤解を防止する。
【0022】
例えば、映像録画再生装置1のネットワーク接続機器情報取得モジュール1041及び接続機器ProfileName検出モジュール1042は、蓄積機器21、22、23、24から、蓄積機器21、22、23、24が対応可能(受信可能)なコンテンツの状態(コンテンツの種類、コンテンツの構成、著作権保護の状態など)を検出する。つまり、蓄積機器21、22、23、24がサポートするProfileNameを検出する。さらに、送信可能なProfileName搭載機器絞込みモジュール1043及び絞込み機器一覧表示&選択画面生成モジュール1046は、第1のコンテンツ(所定状態のコンテンツ)に対応可能な蓄積機器21、24との接続状態だけを表示するための表示情報を出力する。これにより、モニタMには、第1のコンテンツに対応可能な蓄積機器21、24との接続状態だけが表示される。あるいは、送信可能なProfileName搭載機器絞込みモジュール1043及び絞込み機器一覧表示&選択画面生成モジュール1046は、第1のコンテンツに対応可能な蓄積機器21、24との接続状態を第1の表示形式(例えば高い明度の表示形式)で表示するための第1の表示情報を出力し、第1のコンテンツ(所定状態のコンテンツ)に対応不能な蓄積機器22、23との接続状態を第2の表示形式(例えば低い明度の表示形式)で表示するための第2の表示情報を出力する。これにより、モニタMには、第1のコンテンツに対応可能な蓄積機器21、24との接続状態が第1の表示形式で表示され、第1のコンテンツに対応不能な蓄積機器22、23との接続状態が第2の表示形式で表示される。ユーザは、モニタMの表示を見ながら、所定状態のコンテンツに対応可能な蓄積機器を簡単確実に選択することができ、制御モジュール104は、選択された蓄積機器へ所定状態のコンテンツを送信することができる。
【0023】
つまり、映像録画再生装置1に記憶されたコンテンツを、映像録画再生装置1に接続された蓄積機器へコピーしたり移動したりする際に、映像録画再生装置1は、このコンテンツの送信先として相応しい蓄積機器が分かるように、この蓄積機器の接続を表示する。例えば、このコンテンツの送信先として相応しい蓄積機器が接続されていることだけを表示するようにしてもよいし、このコンテンツの送信先として相応しい蓄積機器が接続されていることを第1の表示形式で表示し、このコンテンツの送信先として相応しくない蓄積機器が接続されていることを第2の表示形式で表示するようにしてよい。これにより、ユーザは、コンテンツの送信先として相応しい蓄積機器を簡単に選択することができる。つまり、このコンテンツの送信先として相応しくない蓄積機器を選択してしまうのを防止することができる。
【0024】
以下、コンテンツ送信時のサポート処理のいくつかの例について説明する。
【0025】
例えば、映像録画再生装置1は、送信候補の複数コンテンツのうちの少なくとも1コンテンツに対応可能な蓄積機器との接続状態を表示するための表示情報を出力する。或いは、映像録画再生装置1は、送信候補の複数コンテンツのうちの少なくとも1コンテンツに対応可能な蓄積機器との接続状態を第1の表示形式で表示するための第1の表示情報を出力し、少なくとも1コンテンツに対応不能な蓄積機器との接続状態を第2の表示形式で表示するための第2の表示情報を出力する。
【0026】
図1を参照して具体的に説明する。例えば、映像記録再生装置1が、ネットワークを介して、蓄積機器21、22、23、24と接続していると仮定する。このケースで、図4に示すように、ネットワーク接続機器情報取得モジュール1041は、蓄積機器21、22、23、24から蓄積機器情報を取得し(ST401)、ダビング先として選択可能な拡張受信機能情報の有無を確認し(ST402)、拡張受信機能情報が有れば(ST402、YES)、拡張受信機能情報を取得し(ST403)、取得した拡張受信機能情報を機器情報として追加し、蓄積機器リストを作成する(ST405)。
【0027】
拡張受信機能情報とは、蓄積機器情報として、ネットワーク上で機器検出を行うためのデバイス定義情報内にコンテンツ転送の許容を行うことを示す情報(ProfileName)を含むこと以外に、他のプロトコルにより転送のサポートを行うProfileNameの授受を行うことができることを示す情報である。
【0028】
図5に示すように、送信可能なProfileName搭載機器絞込みモジュール1043は、蓄積機器リストを取得し(ST501)、蓄積機器の受信可能コンテンツの種別に該当するコンテンツが存在するか否かを確認する(ST502)。蓄積機器の受信可能コンテンツの種別に該当するコンテンツが存在すれば(ST502、YES)、絞込み機器一覧表示&選択画面生成モジュール1046は、この蓄積機器を送信対象として表示するための表示情報を出力する(ST503)。機器リストのすべての蓄積機器に対して、ST502及びST503の処理が適用される(ST504、NO)(ST505)。これにより、モニタ2には、映像録画再生装置1に記憶された複数コンテンツのうちの少なくとも1コンテンツの種別に対応可能な蓄積機器だけが表示される。ユーザは、表示された蓄積機器の中から、送信先に設定したい蓄積機器を選択するだけで、適切な蓄積機器の選択を完了することができる(ST506)。このように、映像録画再生装置1は、ネットワークを介して接続された複数の蓄積機器の中からダビング先として選択可能な蓄積機器だけをユーザインタフェース上に表示することができる。
【0029】
続いて、図2及び図6を参照して、コンテンツ送信前に、送信先の蓄積機器が送信対象コンテンツを許容するProfileNameをサポートしているか否かを確認するケースについて説明する。図6は、蓄積機器を選択してから、送信対象コンテンツを選択した場合のサポート確認処理の一例を示すフローチャートである。コンテンツの送信先となる蓄積機器が選択され(ST601)、送信対象コンテンツが選択されると(ST602)、実際に送信対象コンテンツを送信する前に、映像ファイルと選択済み送信機器のProfileName比較判定モジュール1047は、選択された蓄積機器の受信可能コンテンツの種別と、送信対象コンテンツの種別とが一致するか否を確認する(ST603)。一致していれば(ST603、YES)、制御モジュール104は、送信対象コンテンツを、送信先として選択された蓄積機器へ送信する(ST604)。一致していなければ(ST603、NO)、制御モジュール104は、送信対象コンテンツの送信を中断する(ST605)。
【0030】
続いて、図2及び図7を参照して、コンテンツ送信前に、送信先の蓄積機器が送信対象コンテンツを許容するProfileNameをサポートしているか否かを確認するケースについて説明する。図7は、送信対象コンテンツを選択してから、蓄積機器を選択した場合のサポート確認処理の一例を示すフローチャートである。送信対象コンテンツが選択され(ST701)、コンテンツの送信先となる蓄積機器が選択されると(ST702)、実際に送信対象コンテンツを送信する前に、映像ファイルと選択済み送信機器のProfileName比較判定モジュール1047は、選択された蓄積機器の受信可能コンテンツの種別と、送信対象コンテンツの種別とが一致するか否を確認する(ST703)。一致していれば(ST703、YES)、制御モジュール104は、送信対象コンテンツを、送信先として選択された蓄積機器へ送信する(ST704)。一致していなければ(ST703、NO)、制御モジュール104は、送信対象コンテンツの送信を中断する(ST705)。
【0031】
例えば、図8に示すように、ネットワーク上に接続されたDLNAクライアント(映像記録再生装置1)から、DLNAサーバ(映像記録再生装置22)へコンテンツをダビングする際に、DLNAクライアントはDLNAサーバが対応可能(受信可能)なコンテンツの状態を検出し、DLNAサーバが所定状態のコンテンツに対応可能な場合に、このDLNAサーバの接続状態を表示する。これにより、ユーザは、所定状態のコンテンツに対応可能なDLNAサーバを確実に選択することができ、所定状態のコンテンツをDLNAサーバへ送信することができる。
【0032】
同様に、ネットワーク上に接続されたFTPクライアント(映像記録再生装置1)から、FTPサーバ(映像記録再生装置22)へコンテンツをダビングする際に、FTPクライアントはFTPサーバが対応可能(受信可能)なコンテンツの状態を検出し、FTPサーバが所定状態のコンテンツに対応可能な場合に、このFTPサーバの接続状態を表示する。これにより、ユーザは、所定状態のコンテンツに対応可能なFTPサーバを確実に選択することができ、所定状態のコンテンツをFTPサーバへ送信することができる。
【0033】
また、映像記録再生装置1は、送信対象として選択された1以上のコンテンツのProfileNameをサポートする蓄積機器だけを表示するための表示情報を出力することもできる。或いは、映像記録再生装置1は、送信対象として選択された1以上のコンテンツのProfileNameをサポートする蓄積機器を第1の表示形式で表示するための第1の表示情報を出力し、送信対象として選択された1以上のコンテンツのProfileNameをサポートしない蓄積機器を第2の表示形式で表示するための第2の表示情報を出力するようにしてもよい。
【0034】
これにより、現在時間操作以外の動作を保証することができる。つまり、選択されたコンテンツに対応可能な蓄積機器が表示されるので、表示された蓄積機器を選択すれば、選択されたコンテンツの送信が保証される。よって、予約転送のように、転送動作時にユーザが映像記録再生装置1を直接操作しない場合でも、選択されたコンテンツを確実に選択した蓄積機器へ送信することができる。
【0035】
また、映像記録再生装置1は、送信先として選択された蓄積機器がサポートするProfileNameに対応したコンテンツだけを表示するための表示情報を出力することもできる。或いは、映像記録再生装置1は、送信先として選択された蓄積機器がサポートするProfileNameに対応したコンテンツを第1の表示形式で表示するための第1の表示情報を出力し、送信先として選択された蓄積機器がサポートするProfileNameに対応していないコンテンツを第2の表示形式で表示するための第2の表示情報を出力することもできる。
【0036】
これにより、現在時間操作以外の動作を保証することができる。つまり、選択された蓄積機器が対応可能なコンテンツが表示されるので、表示されたコンテンツを選択すれば、選択されたコンテンツの送信が保証される。よって、予約転送のように、転送動作時にユーザが映像記録再生装置1を直接操作しない場合でも、選択されたコンテンツを確実に選択した蓄積機器へ送信することができる。
【0037】
また、映像記録再生装置1は、選択された複数コンテンツの連続転送を保障することもできる。映像記録再生装置1は、選択された複数コンテンツの何れにも対応可能な蓄積機器だけを表示するための表示情報を出力する。或いは、映像記録再生装置1は、選択された複数コンテンツの何れにも対応可能な蓄積機器を第1の表示形式で表示するための第1の表示情報を出力し、対応不能な蓄積機器を第2の表示形式で表示するための第2の表示情報を出力する。これにより、表示された蓄積機器を選択すれば、或いは第1の表示形式で表示された蓄積機器を選択すれば、選択された複数コンテンツの全てを確実に送信することができる。選択された複数コンテンツの連続転送時に転送エラー等が発生するのを未然に防ぐことができる。
【0038】
また、映像記録再生装置1は、蓄積機器選択後に、選択された複数コンテンツの連続転送を保障することもできる。映像記録再生装置1は、選択された蓄積機器が対応可能なコンテンツだけを表示するための表示情報を出力する。或いは、映像記録再生装置1は、選択された蓄積機器が対応可能なコンテンツを第1の表示形式で表示するための第1の表示情報を出力し、対応不能なコンテンツを第2の表示形式で表示するための第2の表示情報を出力する。これにより、表示されたコンテンツを複数選択すれば、或いは第1の表示形式で表示されたコンテンツを複数選択すれば、選択された複数コンテンツの全てを確実に送信することができる。選択された複数コンテンツの連続転送時に転送エラー等が発生するのを未然に防ぐことができる。
【0039】
上記した映像記録再生装置によれば、以下の作用効果が得られる。
【0040】
(1)コピー/移動先選択操作の時間短縮
映像記録再生装置1は、選択可能な蓄積機器だけを表示したり、選択可能な蓄積機器を識別表示したりするので、ネットワーク上に多数の蓄積機器が存在する場合でも、ユーザは、コンテンツの送信先として相応しい蓄積機器を簡単確実に選択することができる。
【0041】
(2)コピー/移動の転送の誤り検出時間の短縮
コピー/移動の対象コンテンツに対応可能な蓄積機器の絞込みができていない状態で、蓄積機器が選択されてしまうと、蓄積機器へコンテンツを送信する際にエラーが発生することがある。このような場合には、コンテンツ送信を中断することになる。しかし、これでは効率が悪い。そこで、映像記録再生装置1は、事前に、蓄積機器がサポートするProfileNameを確認し、コンテンツの送信先として相応しい蓄積機器か否かを確認する。これにより、上記したような送信エラーを回避することができる。
【0042】
(3)連続および予約動作でのコピー/移動の機器選択の保証ができる
映像記録再生装置1は、コピー/移動を行う前に、コピー/移動を行うコンテンツの種別を確認し、蓄積機器が対応可能なコンテンツの種別と、コピー/移動を行うコンテンツの種別との不一致による、転送動作の中断を事前に除外できる。そのため、連続転送やユーザがリアルタイムに操作しない予約転送時の動作を保証することができる。
【0043】
(4)コンテンツ消失防止
コンテンツの移動先として相応しくない蓄積機器が選択され、コンテンツの移動が開始されると、移動対象のコンテンツが消失したり再生不能になったりすることがある。映像記録再生装置1は、コンテンツの移動先として相応しい蓄積機器のみを表示したり、コンテンツの移動先として相応しい蓄積機器を識別表示したりするので、コンテンツの移動先として相応しくない蓄積機器が選択されてしまうのを未然に防止することができる。これにより、移動対象のコンテンツが消失したり再生不能になったりする事態を防止することができる。
【0044】
なお、上記したモジュールとは、ハードウェアで実現するものであっても良いし、CPU等を使ってソフトウェアで実現するものであってもよい。
【0045】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0046】
以下に、原出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0047】
[1]
1以上の外部機器と接続する接続手段と、
前記接続手段により接続された外部機器が対応可能なコンテンツの状態を検出する検出手段と、
前記接続手段により接続された外部機器のうちの、所定状態のコンテンツに対応可能な外部機器との接続状態を表示するための表示情報を出力する出力手段と、
前記表示情報により接続が表示された外部機器へ選択コンテンツを送信する送信手段と、
を備えた情報送信装置。
【0048】
[2]
前記出力手段は、送信候補の複数コンテンツのうちの少なくとも1コンテンツの状態に対応可能な外部機器との接続状態を表示するための表示情報を出力する[1]に記載の情報送信装置。
【0049】
[3]
前記出力手段は、送信候補の複数コンテンツのうちの少なくとも1コンテンツの状態に対応可能な外部機器との接続状態を表示するための第1の表示情報を出力し、少なくとも1コンテンツの状態に対応不能な外部機器との接続状態を表示するための第2の表示情報を出力する[1]に記載の情報送信装置。
【0050】
[4]
前記出力手段は、送信候補の複数コンテンツの中から送信対象として選択された1以上のコンテンツの状態に対応可能な外部機器との接続状態を表示するための表示情報を出力する[1]に記載の情報送信装置。
【0051】
[5]
前記出力手段は、送信候補の複数コンテンツの中から送信対象として選択された1以上のコンテンツの状態に対応可能な外部機器との接続状態を表示するための第1の表示情報を出力し、選択された1以上のコンテンツの状態に対応不能な外部機器との接続状態を表示するための第2の表示情報を出力する[1]に記載の情報送信装置。
【0052】
[6]
前記出力手段は、送信候補の複数コンテンツのうちの、選択された外部機器が対応可能なコンテンツを表示するためのコンテンツ表示情報を出力する[1]に記載の情報送信装置。
【0053】
[7]
前記出力手段は、送信候補の複数コンテンツのうちの、選択された外部機器が対応可能なコンテンツを表示するための第1のコンテンツ表示情報を出力し、選択された外部機器が対応不能なコンテンツを表示するための第2のコンテンツ表示情報を出力する[1]に記載の情報送信装置。
【0054】
[8]
前記検出手段は、前記接続された外部機器が対応可能なコンテンツの種類、コンテンツの構成、及びコンテンツの著作権保護状態のうちの少なくとも一つの情報から、前記接続された外部機器が対応可能なコンテンツの状態を検出する[1]に記載の情報送信装置。
【0055】
[9]
1以上の外部機器と接続し、
前記接続された外部機器が対応可能なコンテンツの状態を検出し、
前記接続された外部機器のうちの、所定状態のコンテンツに対応可能な外部機器との接続状態を表示するための表示情報を出力し、
前記表示情報により接続が表示された外部機器へ選択コンテンツを送信する情報送信方法。
【符号の説明】
【0056】
1…映像記録再生装置、101…ユーザ操作入力部、102…信号受光部、103…通信部、104…制御モジュール、105…チューナ部、106…メモリ部、107…OSD制御モジュール、108…録画再生信号処理モジュール、109…合成処理モジュール、111…ディスクドライブ部、112…ハードディスクドライブ部、1041…ネットワーク接続機器情報取得モジュール、1042…接続機器ProfileName検出モジュール、1043…送信可能なProfileName搭載機器絞込みモジュール、1044…ダビング映像ファイル選択表示画面生成モジュール、1045…選択映像ファイルのProfileName設定モジュール、1046…絞込み機器一覧表示&選択画面生成モジュール、1047…映像ファイルと選択済み送信機器のProfileName比較判定モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器と接続する接続手段と、
接続された外部機器が対応可能なコンテンツを検出する検出手段と、
接続された外部機器へ選択された所定構成のコンテンツを送信する送信手段と、
を備え、
前記検出手段は、ネットワークを介して、コンテンツの所定構成の情報を少なくとも含む定義情報を検出し、前記定義情報に基づき前記接続された外部機器が対応可能なコンテンツを検出する、
情報送信装置。
【請求項2】
前記検出手段は、連続コンテンツ又は不連続コンテンツを示すコンテンツの所定構成の情報を少なくとも含む定義情報を検出し、前記定義情報に基づき前記接続された外部機器が対応可能な連続コンテンツ又は不連続コンテンツを検出する請求項1に記載の情報送信装置。
【請求項3】
送信候補の複数コンテンツのうちの、選択された外部機器が対応可能なコンテンツを表示するための第1のコンテンツ表示情報を出力し、選択された外部機器が対応不能なコンテンツを表示するための第2のコンテンツ表示情報を出力する出力手段を備える請求項1又は2に記載の情報送信装置。
【請求項4】
前記出力手段は、送信候補の複数コンテンツのうちの、選択された外部機器が対応可能なコンテンツを第1の明度で表示するための前記第1のコンテンツ表示情報を出力し、選択された外部機器が対応不能なコンテンツを第2の明度で表示するための前記第2のコンテンツ表示情報を出力する請求項3に記載の情報送信装置。
【請求項5】
前記出力手段は、送信候補の複数コンテンツのうちの、選択された外部機器が対応可能なコンテンツを第1の明度で表示するための前記第1のコンテンツ表示情報を出力し、選択された外部機器が対応不能なコンテンツを前記第1の明度より低い第2の明度で表示するための前記第2のコンテンツ表示情報を出力する請求項3に記載の情報送信装置。
【請求項6】
前記送信手段は、前記第1のコンテンツ表示情報により表示されたコンテンツのうちの選択されたコンテンツを送信する請求項3に記載の情報送信装置。
【請求項7】
送信候補の複数コンテンツのうちの、選択された外部機器が対応可能なコンテンツを表示するための表示情報を出力する出力手段を備える請求項1に記載の情報送信装置。
【請求項8】
前記送信手段は、前記表示情報により表示されたコンテンツのうちの選択されたコンテンツを送信する請求項7に記載の情報送信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−172277(P2011−172277A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−106975(P2011−106975)
【出願日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【分割の表示】特願2009−182699(P2009−182699)の分割
【原出願日】平成21年8月5日(2009.8.5)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】