説明

情報配信システム、情報受信装置、情報受信方法、情報配信装置、およびプログラム

【課題】地域を限定して提供されるコンテンツを適切に受信する。
【解決手段】放送局2の放送波を受信する放送波受信部、放送局管理サーバ3(第1の情報配信装置)、およびIP通信網10を介して放送局2が提供するコンテンツを配信する放送局ポータルサーバ4(第2の情報配信装置)と通信する通信部、自己の位置情報、放送局の放送波の周波数情報、および自装置における放送局2の放送波の受信状況を示す情報を記憶する登録情報記憶部、放送局管理サーバ3に対し、自己の位置情報を送信し、放送局管理サーバ3から受信した周波数テーブルに基づいて放送局2または放送局ポータルサーバ4のいずれかをコンテンツの取得先として決定してコンテンツを取得する受信装置5とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報配信システム、情報受信装置、情報受信方法、情報配信装置、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット等のIP(Internet Protocol)通信網を介して放送を行う、いわゆるIP放送において、放送局の放送対象範囲内にある地域のみにコンテンツを提供する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示される技術は、視聴者宅に設置されたセットトップボックスに備えられているGPS(Global Positioning System)機能により検知された緯度情報/経度情報を当該セットトップボックスの地域情報としてサーバ側へ送信し、当該地域情報に基づいて予め備えられている動作地域テーブルを参照し、放送対象地域であるか否かの判定を実行し、放送局の放送対象範囲内であると判定した場合には当該セットトップボックスへ契約コンテンツの提供を行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−288814号公報(要約等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示される技術においては、サーバ側で保存されている情報が緯度情報/経度情報の場合には、一律に放送対象地域が判断される。したがって、サーバ側に保存されている緯度情報/経度情報で放送対象地域外に該当すると判定されると、実際の放送局の受信状況が良好である地域であってもIP放送によるコンテンツを受信することができない。
【0006】
そこで、本発明は、上述した課題に鑑み、地域を限定して提供されるコンテンツを適切に受信できる情報配信システム、情報受信装置、情報受信方法、情報配信装置、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面は、情報配信システムに係るものである。すなわち、情報受信装置、第1の情報配信装置、および第2の情報配信装置を備える情報配信システムにおいて、情報受信装置は、放送局の放送波を受信する放送波受信部と、第1の情報配信装置、および放送局の放送波とは異なる他の通信媒体を介して放送局が提供する情報を配信する第2の情報配信装置と通信する通信部と、自己の位置情報を記憶する登録情報記憶部と、第1の情報配信装置に対し、通信部を介して登録情報記憶部に記憶された自己の位置情報を送信し、送信した位置情報に応じて第1の情報配信装置から送信される放送局の周波数情報が含まれた情報を登録情報記憶部に記憶する周波数情報取得部と、放送波受信部で受信する周波数を指定する周波数指定部と、周波数指定部により指定された周波数が登録情報記憶部に記憶されている周波数情報に含まれているか否かを判定する周波数有無判定部と、周波数有無判定部の判定結果に基づいて放送局または第2の情報配信装置のいずれかを情報の取得先として決定する情報取得先決定部と、情報取得先決定部で決定した取得先に基づいて、放送局から放送波受信部を介して情報を取得する、または第2の情報配信装置から通信部を介して情報を取得する情報取得部と、を備え、第1の情報配信装置は、情報受信装置の位置情報を受信する受信部と、受信部で受信した情報受信装置の位置情報に基づいて放送局の周波数情報が含まれた情報を情報受信装置へ送信する周波数情報送信部と、を備え、第2の情報配信装置は、放送局が提供する情報が記憶される情報記憶部と、情報受信装置の情報取得部より情報の取得要求を受信した場合に、放送局の受信状況に基づいて情報の配信可否を判定する配信可否判定部と、配信可否判定部の判定に基づいて、情報記憶部に記憶されている情報を、情報受信装置に対して提供する情報提供部と、を備えることを特徴とする情報配信システムである。
【0008】
また、本発明の一側面は、上述した情報配信システムの一部を構成する情報受信装置に係るものである。すなわち、放送局の放送波を受信する放送波受信部と、第1の情報配信装置、および放送局の放送波とは異なる他の通信媒体を介して放送局が提供する情報を配信する第2の情報配信装置と通信する通信部と、自己の位置情報を記憶する登録情報記憶部と、第1の情報配信装置に対し、通信部を介して登録情報記憶部に記憶された自己の位置情報を送信し、送信した位置情報に応じて第1の情報配信装置から送信される放送局の周波数情報が含まれた情報を登録情報記憶部に記憶する周波数情報取得部と、放送波受信部で受信する周波数を指定する周波数指定部と、周波数指定部により指定された周波数が登録情報記憶部に記憶されている周波数情報に含まれているか否かを判定する周波数有無判定部と、周波数有無判定部の判定結果に基づいて放送局または第2の情報配信装置のいずれかを情報の取得先として決定する情報取得先決定部と、情報取得先決定部で決定した取得先に基づいて、放送局から放送波受信部を介して情報を取得する、または第2の情報配信装置から通信部を介して情報を取得する情報取得部と、を備えることを特徴とする情報受信装置である。
【0009】
さらに、上述した情報受信装置の構成に加えて、情報取得先決定部は、周波数有無判定部の判定結果が周波数指定部により指定された周波数が登録情報記憶部に記憶されている周波数情報に含まれている場合には、当該周波数情報および自己の位置情報を第1の情報配信装置へ送信し、第1の情報配信装置からの応答情報に基づいて放送局または第2の情報配信装置のいずれかを情報の取得先として決定することが好ましい。
【0010】
また、本発明の一側面は、上述した情報配信システムの一部を構成する情報受信装置が実行する情報受信方法に係るものである。すなわち、放送波受信部、通信部、登録情報記憶部、周波数情報取得部、周波数指定部、周波数有無判定部、情報取得先決定部、および情報取得部を備える情報受信装置が実行する情報受信方法において、登録情報記憶部が、自己の位置情報、放送局の放送波の周波数情報、ならびに自装置における放送局の放送波の受信状況を示す情報を記憶する登録情報記憶ステップと、周波数情報取得部が、第1の情報配信装置に対し、通信部を介して登録情報記憶部に記憶された自己の位置情報を送信し、送信した位置情報に応じて第1の情報配信装置から送信される放送局の周波数情報が含まれた情報を登録情報に記憶する周波数情報取得ステップと、周波数指定部が、放送波受信部で受信する周波数を変更する周波数変更ステップと、周波数有無判定部が、周波数指定部により受信する周波数が変更となった場合に、変更後の周波数が登録情報記憶部に記憶されている周波数情報に含まれているか否かを判定する周波数有無判定ステップと、情報取得先決定部が、周波数有無判定ステップの判定結果に基づいて放送局または放送局の放送波とは異なる他の通信媒体を介して放送局が提供する情報を配信する第2の情報配信装置のいずれかを情報の取得先として決定する情報取得先決定ステップと、情報取得部が、情報取得先決定ステップで決定された取得先に基づいて、放送局から放送波受信部を介して情報を取得する、または第2の情報配信装置から通信部を介して情報を取得する取得ステップと、を備えることを特徴とする情報受信方法である。
【0011】
また、本発明の一側面は、上述した情報配信システムの一部を構成する情報受信装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムに係るものである。すなわち、コンピュータを、放送局の放送波を受信する放送波受信手段と、第1の情報配信装置、および放送局の放送波とは異なる他の通信媒体を介して放送局が提供する情報を配信する第2の情報配信装置と通信する通信手段と、自己の位置情報を記憶する登録情報記憶手段と、第1の情報配信装置に対し、通信部を介して登録情報記憶部に記憶された自己の位置情報を送信し、送信した位置情報に応じて第1の情報配信装置から送信される放送局の周波数情報が含まれた情報を登録情報に記憶する周波数情報取得手段と、放送波受信部で受信する周波数を変更する周波数変更手段と、周波数指定部により受信する周波数が変更となった場合に、変更後の周波数が登録情報記憶部に記憶されている周波数情報に含まれているか否かを判定する周波数有無判定手段と、周波数有無判定部の判定結果に基づいて放送局または第2の情報配信装置のいずれかを情報の取得先として決定する情報取得先決定手段と、情報取得先決定部で決定した取得先に基づいて、放送局から放送波受信部を介して情報を取得する、または第2の情報配信装置から通信部を介して情報を取得する情報取得手段、として機能させるためのプログラムである。
【0012】
また、本発明の一側面は、上述した情報配信システムの一部を構成する第1の情報配信装置に係るものである。すなわち、請求項2または3に記載の上述した情報受信装置の位置情報を受信する受信部と、受信部で受信した情報受信装置の位置情報に基づいて放送局の周波数情報が含まれた情報を情報受信装置へ送信する周波数情報送信部と、を備えることを特徴とする情報配信装置である。
【0013】
さらに、上述した情報配信装置の構成に加えて、情報受信装置より送信された位置情報および周波数情報に基づいて放送局に対応する第2の情報配信装置を特定する情報配信装置特定部と、情報配信特定部で特定された第2の情報配信装置の接続情報を情報受信装置へ送信する接続情報送信部と、を備えることが好ましい。
【0014】
また、本発明の一側面は、上述した情報配信システムの一部を構成する第2の情報配信装置に係るものである。すなわち、放送局の放送波とは異なる他の通信媒体を介して放送局が提供する情報を請求項2または3に記載の情報受信装置へ配信する情報配信装置であって、放送局が提供する情報が記憶される情報記憶部と、情報受信装置より情報の取得要求を受信した場合に、当該情報受信装置の放送局の受信状況に基づいて情報の配信可否を判定する配信可否判定部と、配信可否判定部の判定に基づいて、情報記憶部に記憶されている情報を、情報受信装置に対して提供する情報提供部と、を備えることを特徴とする情報配信装置である。
【0015】
また、本発明の一側面は、上述した情報配信システムとは異なる他の情報配信システムに係るものである。すなわち、情報受信装置、第1の情報配信装置、および第2の情報配信装置を備える情報配信システムにおいて、情報受信装置は、放送局の放送波を受信する放送波受信部と、第1の情報配信装置、および放送局の放送波とは異なる他の通信媒体を介して放送局が提供する情報を配信する第2の情報配信装置と通信する通信部と、自己の位置情報を記憶する登録情報記憶部と、第1の情報配信装置に対し、通信部を介して登録情報記憶部に記憶された自己の位置情報を送信し、送信した位置情報に応じて第1の情報配信装置から送信される放送局の周波数情報が含まれた情報を登録情報記憶部に記憶する周波数情報取得部と、放送波受信部で受信する周波数を指定する周波数指定部と、周波数指定部により指定された周波数が登録情報記憶部に記憶されている周波数情報に含まれているか否かを判定する周波数有無判定部と、周波数有無判定部の判定結果に基づいて放送局または第2の情報配信装置のいずれかを情報の取得先として決定する情報取得先決定部と、情報取得先決定部で決定した取得先に基づいて、放送局から放送波受信部を介して情報を取得する、または第2の情報配信装置から通信部を介して情報を取得する情報取得部と、を備え、第1の情報配信装置は、情報受信装置の位置情報を受信する第1の受信部と、第1の受信部で受信した情報受信装置の位置情報に基づいて放送局の周波数情報が含まれた情報を情報受信装置へ送信する周波数情報送信部と、情報受信装置から送信された情報受信装置の位置情報および当該情報受信装置における放送局の放送波の周波数情報を受信する第2の受信部と、第2の受信部で受信した位置情報および周波数情報に基づいて放送局に対応する第2の情報配信装置を特定する情報配信装置特定部と、情報配信特定部で特定された第2の情報配信装置の接続情報を情報受信装置へ送信する接続情報送信部と、第2の情報配信装置から送信された情報受信装置の位置情報、当該情報受信装置における放送局の放送波の周波数情報、および当該情報受信装置における放送局の放送波の受信状況を示す情報を受信する第3の受信部と、第3の受信部で受信した情報に基づいて情報受信装置における放送局からの放送波の受信可否を判定する受信可否判定部と、受信可否判定部の判定結果を第2の情報配信装置へ送信する受信可否判定結果送信部と、を備え、第2の情報配信装置は、情報受信装置から送信された当該情報受信装置における放送局の放送波の周波数情報、および当該情報受信装置における放送局の放送波の受信状況を示す情報を第1の情報配信装置へ送信する第1の送信部と、第1の送信部で送信した情報に対する第1の情報配信装置からの応答に基づいて第2の情報配信装置が提供する情報の配信可否を判定する配信可否判定部と、配信可否判定部の判定結果を情報受信装置へ送信する第2の送信部と、放送局が提供する情報が記憶される情報記憶部と、情報記憶部に記憶されている情報を情報受信装置からの要求に応じて放送局の放送波とは異なる他の通信媒体を介して提供する情報提供部と、を備える情報配信システムである。
【0016】
また、本発明の一側面は、上述した情報配信システムとは異なる他の情報配信システムの一部を構成する第1の情報配信装置に係るものである。すなわち、請求項2または3に記載の情報受信装置の位置情報を受信する第1の受信部と、第1の受信部で受信した情報受信装置の位置情報に基づいて放送局の周波数情報が含まれた情報を情報受信装置へ送信する周波数情報送信部と、情報受信装置から送信された当該情報受信装置の位置情報および当該情報受信装置における放送局の放送波の周波数情報を受信する第2の受信部と、第2の受信部で受信した位置情報および周波数情報に基づいて放送局に対応する第2の情報配信装置を特定する情報配信装置特定部と、情報配信特定部で特定された第2の情報配信装置の接続情報を情報受信装置へ送信する接続情報送信部と、第2の情報配信装置から送信された情報受信装置の位置情報、当該情報受信装置における放送局の放送波の周波数情報、および当該情報受信装置における放送局の放送波の受信状況を示す情報を受信する第3の受信部と、第3の受信部で受信した情報に基づいて情報受信装置における放送局からの放送波の受信可否を判定する受信可否判定部と、受信可否判定部の判定結果を第2の情報配信装置へ送信する受信可否判定結果送信部と、を備える情報配信装置である。
【0017】
また、本発明の一側面は、上述した情報配信システムとは異なる他の情報配信システムの一部を構成する第2の情報配信装置に係るものである。すなわち、請求項2または3に記載の情報受信装置から送信された当該情報受信装置における放送局の放送波の周波数情報、および当該情報受信装置における放送局の放送波の受信状況を示す情報を第1の情報配信装置へ送信する第1の送信部と、第1の送信部で送信した情報に対する第1の情報配信装置からの応答に基づいて放送局の放送波とは異なる他の通信媒体を介して放送局が提供する情報を配信する第2の情報配信装置が提供する情報の配信可否を判定する配信可否判定部と、配信可否判定部の判定結果を情報受信装置へ送信する第2の送信部と、を備える情報配信装置である。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、地域を限定して提供されるコンテンツを適切に受信できる情報配信システム、情報受信装置、情報受信方法、情報配信装置、およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施例に係る情報配信システムの全体構成例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す放送局の全体構成例を示すブロック図である。
【図3】図1に示す放送局管理サーバの全体構成例を示すブロック図である。
【図4】図3に示す位置情報変換DBに格納されている情報の一例を示す図である。
【図5】図3に示す全放送局情報DBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図6】図3に示すチューナIC情報DBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図7】図1に示す放送局ポータルサーバの構成例を示すブロック図である。
【図8】図7に示す放送局情報DBに少なくとも格納されているデータの一例を示す図である。
【図9】図1に示す受信装置の全体構成を示すブロック図である。
【図10】図1に示す受信装置と放送局管理サーバとの間で実行される地域特定処理のフローチャートである。
【図11】図1に示す受信装置と放送局管理サーバとの間で実行される周波数テーブル作成処理のフローチャートである。
【図12】図1に示す受信装置と放送局管理サーバとの間で実行される、放送局に対応する放送局ポータルサーバの有無判定処理のフローチャートである。
【図13】図1に示す受信装置と放送局ポータルサーバとの間で実行されるコンテンツ配信処理のフローチャートである。
【図14】図13に示しコンテンツ配信処理の変形例を示すフローチャートである。
【図15】図3に示す位置情報変換DBに格納されている情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明に係る情報配信システム、情報受信装置、情報受信方法、情報配信装置、およびプログラムについて、図面を参照しながら実施例を説明する。なお、本発明に係る情報受信方法については、情報受信装置が実行する処理の説明と共に行うものとする。
【0021】
(情報配信システムの概要説明)
本発明の実施例に係る情報配信システム1について説明する。図1は、本発明の実施例に係る情報配信システム1の全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、情報配信システム1は、放送局2、放送局管理サーバ3、放送局ポータルサーバ4、および受信装置5を有している。
【0022】
放送局2は、請求項の放送局の一例であり、複数のコンテンツを放送波に重畳させて放送する。放送局管理サーバ3は、請求項の第1の情報配信装置の一例であり、受信装置5からの問い合わせに応じて、受信装置5の設置される地域における、放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4の有無および当該放送局ポータルサーバへの接続情報の提供等を行う。放送局ポータルサーバ4は、請求項の第2の情報配信装置の一例であり、受信装置5からのコンテンツ配信要求があると、当該受信装置5の放送局2の受信状況に応じて上記放送局2が放送するコンテンツ、当該コンテンツに関連するコンテンツ、またはこれらのコンテンツ以外のコンテンツをIP通信網10経由で受信装置5へ配信することができる。受信装置5は、請求項の情報受信装置の一例であり、放送局管理サーバ3へ自分の位置情報を送信して、当該位置情報に基づく放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4の有無を問い合わせ、問い合わせ結果に応じて、放送局2または放送局ポータルサーバ4のいずれかをコンテンツ取得先として決定することができる。すなわち、受信装置5は、放送局2の放送波に重畳されたコンテンツを受信することができると共に、IP通信網10経由で放送局ポータルサーバ4へコンテンツ配信要求を送信することでも、放送局2が提供するコンテンツを受信することができる。
【0023】
図1に示す情報配信システム1の例では、1つの放送局2、1つの放送局管理サーバ3、1つの放送局2に対応する1つの放送局ポータルサーバ4、および2つの受信装置5を示したが、その他にも、都道府県単位別または市区町村別の単位などで、複数の放送局2、複数の放送局管理サーバ3、複数の放送局ポータルサーバ4、および3以上の受信装置5を有するように構成されてもよい。また、図1に示す情報配信システム1の例では、1つの放送局2に対して1つの放送局ポータルサーバ4が存在するが、1つの放送局2に対して複数の放送局ポータルサーバ4が存在してもよいし、複数の放送局2に対応する1つの放送局ポータルサーバ4が存在してもよい。また、放送局ポータルサーバ4をもたない放送局2が含まれてもよい。
【0024】
IP通信網10は、放送局管理サーバ3、放送局ポータルサーバ4、ならびに受信装置5間の通信を行うための通信網である。このIP通信網10は、たとえば、TCP/IPなどの通信プロトコルを利用したインターネット、CATV、専用線、VPN(仮想LAN)、WANなどのいずれか、もしくはそれらの組み合わせたネットワークで構成されていてもよい。なお、IP通信網10には、IP通信以外の他の通信プロトコルを利用したネットワークが含まれていてもよい。
【0025】
(放送局の構成)
図1に示す放送局2は、放送スケジュールに沿って放送番組用のコンテンツを放送波に重畳して送出する。また、放送局2は、放送波にデータ放送、EPG(Electronic Program Guide)情報などのコンテンツを放送波に重畳して送出することができる。なお、図1に示す放送局2はデジタル放送を想定しているが、アナログ放送を送出するものであってもよい。
【0026】
図2は、図1に示す放送局2の全体構成例を示すブロック図である。図2に示すように、放送局2は、コンテンツストリーム作成部21、EPG情報作成部22、データ放送作成部23、MUX(MUltipleXer)部24、放送用コンテンツDB25、放送用スケジュールDB26、およびデータ放送用コンテンツDB27を主要な構成要素としている。ここで、上述したコンテンツストリーム作成部21、EPG情報作成部22、データ放送作成部23、MUX部24の各機能が実現する情報処理は、放送局2全体を制御する制御部28が不図示のハードウェア資源と協働して実行することにより実現される。具体的には、制御部28は、不図示のハードウェア資源であるCPUなどから構成され、当該CPUなどの中央演算処理装置が不図示のROM、ハードディスク、フラッシュメモリなどの記憶部位に格納されている各種プログラムを不図示のバスを介してRAMに読み出して協働して実行することにより実現している。また、上述した放送用コンテンツDB25、放送用スケジュールDB26、データ放送用コンテンツDB27は記憶部29に記憶されており、当該記憶部29は、たとえば不図示のHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置から構成される。
【0027】
コンテンツストリーム作成部21は、放送用コンテンツDB25を参照して放送用コンテンツを作成する。本実施例において、放送用コンテンツは、MPEG2(Moving Picture Experts Group2)規格に準拠して符号化及び多重化されているものとして説明する。MPEG2規格では、伝送されるコンテンツの映像及び音声等は、符号化されたES(Elementary Stream)として生成され、ESを意味のある単位毎にパケット化されたPES(Packetized Elementary Stream)が生成される。更に、PESを分割したTS(Transport Stream)パケットが、放送局2から伝送される。
【0028】
また、各TSパケットのヘッダにPIDと呼ばれる13ビットのパケット識別子を付与することにより、各TSパケットが、放送用コンテンツの映像データ、音声データ、制御データ等のいずれであるのか分類することができる。また、ここでいう制御データとは、SI/PSI(Service Information/Program Specific Information)と呼ばれるデータを指している。SI/PSIのSIは、EPG情報を作成するために必要な情報等を含み、PSIは、基本的な制御をするための情報を含む制御データのことである。なお、このTSパケットには、放送局2の意図に反する視聴を防止するための暗号化処理(以下、「スクランブル処理」という)が施されていてもよい。ここで、スクランブル処理の方式としてたとえば、Multi2を使用することができる。このMulti2は、デジタルデータを暗号化する方式の一つであり、BSデジタル放送や地上デジタル放送などでも広く採用されている。なお、放送用コンテンツDB25には、上述した放送用コンテンツの元になる情報が記憶されている。
【0029】
EPG情報作成部22は、放送用スケジュールDB26を参照してEPG情報を作成する。放送用スケジュールDB26には、放送局2の放送スケジュールが記憶されているが、他の放送局2の放送スケジュール情報が記憶されていてもよい。
【0030】
データ放送作成部23は、データ放送用コンテンツDB27から例えば天気予報や番組に関連した情報などのデータ放送に関連する情報を作成する。データ放送に関連する情報も、上述した放送用コンテンツと同様にMPEG2規格に準拠して符号化及び多重化されているものとする。データ放送用コンテンツDB27には、天気予報や番組に関連した情報などのデータ放送に関連する情報以外にも、その番組に関係する後述の放送局ポータルサーバ4が提供するURL(Uniform Resource Locator)情報やP2P(Peer to Peer)方式で利用できる検索クエリ情報が記憶されていてもよい。なお、データ放送作成部23は、これらの情報をあわせてMUX部24に供給する。
【0031】
MUX部24は、コンテンツストリーム作成部21が放送用コンテンツDB25を参照して作成した放送コンテンツデータと、EPG情報作成部22が放送用スケジュールDB26を参照して作成したEPG情報と、データ放送作成部23がデータ放送用コンテンツDB27を参照して作成したデータ放送番組データとを多重化した放送データDを生成する。そして、当該放送データDは、放送局2のアンテナから放送波として送出される。
【0032】
(放送局管理サーバの構成)
図1に示す放送局管理サーバ3は、受信装置5を認証する機能、当該受信装置5の設置されている地域を特定する機能、放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4の有無を判定する機能などを少なくとも有し、情報配信システム1における放送局ポータルサーバ4について統括的な管理を行うサーバである。なお、放送局管理サーバ3には、放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4が存在する場合であっても、その放送局ポータルサーバ4が当該放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4として登録されていない、またはそもそも放送局ポータルサーバ4が存在しないという情報を有していてもよい。放送局管理サーバ3は、請求項の第1の情報配信装置の一例に相当する。
【0033】
図3は、図1に示す放送局管理サーバ3の全体構成例を示すブロック図である。図3に示すように、放送局管理サーバ3は、機器認証部31、地域特定処理部32、周波数情報提供部33、ポータルサーバ特定部34、通信制御部35、位置情報変換DB36、全放送局情報DB37、およびチューナIC情報DB38を主要な構成要素としている。ここで、上述した機器認証部31、地域特定処理部32、ポータルサーバ特定部34、および通信制御部35の各機能が実現する情報処理は、放送局管理サーバ3全体を制御する制御部39が不図示のハードウェア資源と協働して実行することにより実現される。具体的には、制御部39は、不図示のハードウェア資源であるCPUなどから構成され、CPUが不図示のROM、ハードディスク、フラッシュメモリなどの記憶部位に格納されている各種プログラムを不図示のバスを介してRAMに読み出して協働して実行することにより実現している。また、上述した位置情報変換DB36、全放送局情報DB37、およびチューナIC情報DB38は記憶部40に記憶されている。記憶部40は、たとえば不図示のHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置から構成される。
【0034】
機器認証部31は、たとえば専用のプログラムなどで構成され、受信装置5が情報配信システム1において正当な機器であるか否かを認証する。情報配信システム1では、たとえば、ワンタイムパスワードと同様のタイム・スタンプ方式、またはチャレンジ・レスポンス方式などにより、ワンタイムデバイスIDとして予め発行できる共通の仕組みを受信装置5および当該機器認証部31にそれぞれ構築しておき、当該「機器ID」の照合をこれらの間で実行することで、受信装置5の機器認証を行うことが可能である。
【0035】
地域特定処理部32は、たとえば専用のプログラムなどで構成され、受信装置5が設置されている地域を特定する。地域特定処理部32が行う地域特定処理の詳細については後述する。周波数情報提供部33は、たとえば専用のプログラムなどで構成され、受信装置5が設置されている地域で受信可能な放送局2の周波数情報を特定し、周波数テーブル(周波数情報のリスト)を生成する処理を実行する。周波数情報提供部が行う周波数情報提供処理の詳細については後述する。ポータルサーバ特定部34は、たとえば専用のプログラムなどで構成され、受信装置5から受信した周波数情報から、当該周波数の放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4を特定し、当該放送局ポータルサーバ4の接続情報等を送信する処理を実行する。通信制御部35は、受信装置5や、放送局ポータルサーバ4などの外部機器とIP通信網10を介して通信を行うための通信インターフェースである。通信制御部35は請求項の第1の受信部、第2の受信部、第3の受信部のそれぞれの一例に相当する。
【0036】
位置情報変換DB36は、IPアドレス、郵便番号、住所などの位置情報から受信装置5の設置位置を特定できる情報が少なくとも格納されているデータベースである。図4は、図3に示す位置情報変換DB36に格納されている情報の一例を示す図である。図4に示すように、位置情報変換DB36には、「IPアドレス」、「都道府県コード」、「都道府県名」、「市区町村コード」、「市区町村名」、「郵便番号」、「町域名」などの情報が少なくとも格納されている。「IPアドレス」には、「都道府県コード」、「都道府県名」、「市区町村コード」、「市区町村名」で特定される地域に対応するグローバルIPアドレスが含まれている。なお、このIPアドレスが格納されている単位は、図4に示すように個別のIPアドレス単位で格納する方法以外に、所定の範囲毎(たとえば、ネットワークアドレス単位など)に格納する方法でもよい。
【0037】
全放送局情報DB37は、情報配信システム1に含まれる各放送局2に関するデータが格納されているデータベースである。図5は、図3に示す全放送局情報DB37に格納されているデータの一例を示す図である。図5に示す放送局2の情報を管理するための上段のテーブルには、「放送局ID」、「放送局名」、「コールサイン」、「放送局ポータルサーバURL」などの情報が少なくとも格納されている。「放送局ID」には、情報配信システム1内において、放送局2の周波数から放送局ポータルサーバ4を一意に識別できるコードが含まれている。「放送局名」には、放送局ポータルサーバ4に対応する放送局2の名称が含まれている。「コールサイン」には、放送局ポータルサーバ4に対応する放送局2の国際電気通信条約に基づいて発行されている識別番号が含まれている。「放送局ポータルサーバURL」には、放送局ポータルサーバ4のホームページ等のURLが含まれている。したがって、放送局情報DB44の「放送局ID」を参照することにより、当該放送局IDに関連付けられている「放送局名」、「コールサイン」、「放送局ポータルサーバURL」などを一意に決定することができる。
【0038】
放送局2の視聴エリア情報を管理する下段に示したテーブルには、「都道府県コード」、「市区町村コード」、「郵便番号」、「周波数」、「放送局ID」などの情報が格納されている。「都道府県コード」には、情報配信システム1内において、日本の都道府県を一意に識別できる番号が含まれている。「市区町村コード」には、情報配信システム1内の「都道府県コード」との組み合わせにより日本の市区町村を一意に識別できる番号が含まれている。「郵便番号」には、「都道府県コード」および「市区町村コード」により一意に特定される地域の郵便番号が含まれている。「周波数」には、「都道府県コード」および「市区町村コード」により特定される地域において受信できる放送局2からの放送波の周波数が含まれている。「放送局ID」には、情報配信システム1内において、放送局2の周波数から放送局ポータルサーバ4を一意に識別できるコードが含まれている。なお、図5中の上段に示したテーブルと下段に示したテーブルとはこの「放送局ID」により関連付けがなされている。
【0039】
チューナIC情報DB38は、情報配信システム1において使用される受信装置5の機器情報が少なくとも格納されているデータベースである。図6は、図3に示すチューナIC情報DB38に格納されているデータの一例を示す図である。図6に示すように、「チューナ情報識別」、「受信装置メーカコード」、「受信装置型番」、「チューナ製造メーカ名」、「チューナ型番」、「チューナファームバージョン」、「受信レベル算出用計数」などの情報が少なくとも格納されている。「チューナ情報識別」には、情報配信システム1において、受信装置5のチューナ52が一意に識別できる識別情報が含まれている。「受信装置メーカコード」には、受信装置5の製造メーカを一意に識別できる識別情報が含まれている。「受信装置型番」には、受信装置5の型番を一意に識別できる識別情報が含まれている。「チューナファームバーション」には、受信装置5のチューナ52についてのファームウェアのバージョン情報が含まれている。「受信レベル算出用計数」には、チューナ52に関する各種パラメータの特性に応じて算出される変換計数が含まれている。したがって、「チューナ情報識別」が特定されれば、チューナIC情報DB38を参照することにより、当該「チューナ情報識別」に関連付けられた「受信装置メーカコード」、「受信装置型番」、「チューナ製造メーカ名」、「チューナ型番」、「チューナファームバージョン」、「受信レベル算出用計数」が一意に特定できる。
【0040】
(放送局ポータルサーバの構成)
図1に示す放送局ポータルサーバ4は、IP通信網10を介して放送局2の放送コンテンツ(いわゆる放送局2のサイマル放送に該当するコンテンツ)、当該コンテンツに関する静止画、音声、動画といった関連コンテンツや、放送コンテンツとは関係なく独自に制作した独自コンテンツ(たとえば、放送局ポータルサーバ4が提供するホームページ、テキスト情報、静止画情報、動画情報)などの放送局2に対応するコンテンツを受信装置5に提供する。また、放送局ポータルサーバ4は、受信装置5からのコンテンツ配信要求を受けて、当該受信装置5における放送局2の受信状況に基づいて受信可否判定を行う。なお、この放送局ポータルサーバ4は、複数の放送局2に対応するコンテンツを有していてもよい。放送局ポータルサーバ4は、請求項の第2の情報配信装置の一例に相当する。
【0041】
図7は、図1に示す放送局ポータルサーバ4の構成例を示すブロック図である。図7に示すように、放送局ポータルサーバ4は、配信可否判定部41、コンテンツ生成部42、通信制御部43、放送局情報DB44、コンテンツDB45、およびチューナIC情報DB46を主要な構成要素としている。ここで、上述した配信可否判定部41、コンテンツ生成部42、通信制御部43の各機能が実現する情報処理は、放送局ポータルサーバ4全体を制御する制御部47が不図示のハードウェア資源と協働して実行することにより実現される。具体的には、制御部47は、不図示のハードウェア資源であるCPUなどから構成され、当該CPUなどの中央演算処理装置が不図示のROM、ハードディスク、フラッシュメモリなどの記憶部位に格納されている各種プログラムを不図示のRAMに読み出して協働して実行することにより実現している。また、上述した放送局情報DB44、コンテンツDB45、チューナIC情報DB46は記憶部48に記憶されており、記憶部48は、たとえば不図示のHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置から構成される。
【0042】
配信可否判定部41は、たとえば、配信可否判定処理を実行可能なプログラム等で構成され、放送局情報DB44などを参照し、コンテンツ配信要求をしてきた受信装置5についてIP通信網10を介してのコンテンツ配信を許可するか否かの判定をする。配信可否判定部41は、コンテンツ配信要求をしてきた受信装置5が送信してきた情報を参照し、IP通信網10を介してのコンテンツ配信ができないと判定した場合には、コンテンツを送信できない旨を当該受信装置5に対して通知し、コンテンツ配信できると判定した場合には、当該受信装置5に対して当該コンテンツ配信要求を許可する信号(配信可否情報の可情報)をコンテンツ生成部42へ供給する。配信可否判定処理の詳細については、後述する。
【0043】
コンテンツ生成部42は、配信可否判定部41からコンテンツ配信要求を許可する信号を受け取ると、コンテンツDB45を参照して、当該受信装置5に対して送信すべきコンテンツを生成する。ここで、受信装置5に対して送信すべきコンテンツとして、受信装置5が要求するコンテンツでもよいし、放送局2が放送する放送番組に連動するコンテンツを生成するようにしてもよい。また、コンテンツ生成部42は、特定のコンテンツを受信装置5が要求した場合に選択されたコンテンツを生成するようにし、それ以外では番組連動型のコンテンツを自動で生成し、送信するようにしてもよい。通信制御部43は、IP通信網10を介して、受信装置5からのコンテンツ配信要求を受信し、受信装置5へコンテンツを送信する通信インターフェースである。
【0044】
放送局情報DB44は、放送局2に関する情報が格納されているデータベースであり、当該放送局2の周波数とエリア区分、当該エリア区分における受信レベル条件、および当該放送局ポータルサーバ4がIP通信網10において提供可能な視聴エリアとなる位置情報などが格納されている。
【0045】
図8は、図7示す放送局情報DB44に少なくとも格納されているデータの一例を示す図である。この例の場合、放送局情報DB44には、3つのテーブルが格納されている。放送局2の情報を管理するための上段のテーブルには、「放送局ID」、「放送局名」、「コールサイン」、「放送局ポータルサーバURL」などの情報が少なくとも格納されている。「放送局ID」には、情報配信システム1内において、放送局ポータルサーバ4に対応する放送局2を一意に識別できるコードが含まれている。「放送局名」には、放送局ポータルサーバ4に対応する放送局2の名称が含まれている。「コールサイン」には、放送局ポータルサーバ4に対応する放送局2の国際電気通信条約に基づいて発行されている識別番号が含まれている。「放送局ポータルサーバURL」には、放送局ポータルサーバ4のホームページ等のURLが含まれている。したがって、放送局情報DB44の「放送局ID」を参照することにより、当該放送局IDに関連付けられている「放送局名」、「コールサイン」、「放送局ポータルサーバURL」などを一意に決定することができる。
【0046】
放送局2の視聴エリア情報を管理する中段に示したテーブルには、「都道府県コード」、「市区町村コード」、「郵便番号」、「周波数」、「エリア区分」、「放送局ID」などの情報が格納されている。「都道府県コード」には、情報配信システム1内において、日本の都道府県を一意に識別できる番号が含まれている。「市区町村コード」には、情報配信システム1内の「都道府県コード」との組み合わせにより日本の市区町村を一意に識別できる番号含まれている。「郵便番号」には、「都道府県コード」および「市区町村コード」により一意に特定される地域の郵便番号含まれている。「周波数」には、「都道府県コード」および「市区町村コード」により特定される地域において受信できる放送局2からの放送波の周波数が含まれている。「エリア区分」は、放送局2の「周波数」の受信状況を判定するためのエリア区分を示すフラグ(1、0)が含まれている。なお、当該フラグの値が「0」の場合には、受信可能エリア(受信状態の良い地域であろう放送免許地域)を示し、「1」の場合には、フリンジエリア(受信状態の悪い地域であろう放送免許地域以外の地域)を示す。「放送局ID」には、情報配信システム1内において、放送局2の周波数から放送局ポータルサーバ4を一意に識別できるコードが含まれている。なお、図8中の上段に示したテーブルと下段に示したテーブルとはこの「放送局ID」により関連付けがなされている。
【0047】
さらに、下段に示したテーブルには、「エリア区分」、「受信レベル条件」などの情報が格納されている。「エリア区分」は、上述した中段に示したテーブルとの外部キーである。「受信レベル条件」には、「エリア区分」によって特定される放送局2から受信するために必要な受信レベル条件の数値が格納されている。「受信レベル条件」に格納されている数値の単位は、mV/mである。なお、図8中の中段に示したテーブルと下段に示したテーブルとは「エリア区分」により関連付けがなされている。
【0048】
したがって、放送局情報DB44を参照することにより、中段に示すテーブルで「郵便番号」および「周波数」が特定されれば「放送局ID」を特定できると共に、上段に示すテーブルで当該「放送局ID」から「放送局ポータルサーバURL」を特定することができる。また、中段に示すテーブルで「郵便番号」および「周波数」が特定されれば、特定された放送局2の「エリア区分」が特定できると共に、下段に示すテーブルで当該「エリア区分」から「受信レベル条件」を取得することができる。
【0049】
コンテンツDB45は、種々のコンテンツが格納されているデータベースである。コンテンツDB45に記憶されているコンテンツには、放送局2が放送する番組コンテンツ、当該番組コンテンツに連動しているコンテンツ、放送終了後にも接続可能なコンテンツ、また、受信するエリアが限定されないコンテンツ等が記憶されている。具体的なコンテンツの種類としては、静止画、動画、音声等がある。なお、これらの情報は例えばXML(eXtensible Markup Language)やBML(Broadcast Markup Language)等のマークアップ言語で記述されており、このようなマークアップ言語を用いることで、IP通信網10との親和性を良好なものとすることができる。なお、放送局2から放送されるコンテンツストリーム形式のデータをそのままコンテンツDB45に格納して、受信装置5へ提供するようにしてもよい。
【0050】
チューナIC情報DB46は、情報配信システム1において使用される受信装置5の機器情報などが少なくとも格納されているデータベースである。なお、チューナIC情報DB46は、放送局管理サーバ3で説明したチューナIC情報DB38(図6)と同一であるため、図示は省略するが、放送局ポータルサーバ4が配信可否判定処理を実行する際には、チューナIC情報DB46に記憶されている「受信レベル算出用計数」を用いることが好ましい。その理由は、受信装置5は、当該受信装置5の製造元、受信装置5に組み込まれているチューナICの種類によって性能が異なり、かつ、当該受信装置5にチューナICを埋め込んだ際のノイズの影響などにより同一の放送局2からの受信感度が製品単位でそれぞれ異なることがあるからである。そこで、放送局ポータルサー4は、受信装置5の種類毎の受信可否判定において放送受信感度の基準値(閾値)と一律に比較することができる受信感度を算出するための、チューナICに関するRSSI(Rceived Signal Strength Indication)やS/N比(SNR:Signal to Noise ratio)などの各種パラメータから算出される変換計数を用いることによって適切な配信可否判定処理を実行することが可能となる。
【0051】
(受信装置の構成)
図1に示す受信装置5は、放送局2からの放送波を受信し、受信した放送番組の映像、音声出力やEPG情報の出力を行う。また、受信装置5は、放送局2のアンテナから送出される放送波の受信状況が所定のレベル以上の場合には、放送局2が放送波によって送信するコンテンツと同一のコンテンツおよび/または当該コンテンツに関連するコンテンツ、それ以外の異なるコンテンツを放送局ポータルサーバ4からIP通信網10を介して受信し、出力することができる。受信装置5は、請求項の情報受信装置の一例に相当する。
【0052】
図9は、図1に示す受信装置5の全体構成を示すブロック図である。受信装置5は、たとえばTV放送やラジオ放送を放送局2から受信すると共に、IP通信網10と接続可能に構成されている据置き型の装置である。また、受信装置5は、放送局2、放送局管理サーバ3、放送局ポータルサーバ4からの受信情報を表示装置6、音声再生装置7へ出力する。本実施例に係る受信装置5は、表示装置6、音声再生装置7とは別個の装置としている。しかし、本発明ではこれに限定するものではなく、受信装置5、表示装置6、音声再生装置7が同じ筐体内に具備されるようなもの、例えばテレビセットとしても良い。また、受信装置5と表示装置6とが同一の筐体内に具備され、音声再生装置7だけが別の筐体内に具備されるような構成であっても良い。つまり、これら3つの受信装置5、表示装置6、音声再生装置7をどのような装置内に具備するのかについては特に限定するものではない。また、受信装置5は、録画機能、録音機能を有していてもよい。受信装置5は、請求項の情報受信装置の一例である。
【0053】
図9に示すように、受信装置5は、操作入力部51、チューナ52、DEMUX(DEMUltipleXer)部53、デコード部54、映像/音声出力部55、ネットワーク接続部56、受信状況検出部57、登録情報記憶部58、および制御部59とを主要な構成要素としている。ここで、制御部59は、CPUなどから構成される受信装置5全体を制御する中央演算処理装置であり、当該CPUが不図示のROM、ハードディスク、フラッシュメモリなどの記憶部位に格納されている各種プログラムを不図示のバスを介してRAMに読み出し、これらのプログラムを実行することにより、操作入力部51、チューナ52、DEMUX部53、デコード部54、映像/音声出力部55、ネットワーク接続部56、受信状況検出部57、登録情報記憶部58の各部と協働して受信装置5の各機能を実現している。
【0054】
操作入力部51は、ユーザからの操作入力(チャンネルの選局指示など)を受け付けて、制御部59へユーザの指示を伝える。操作入力部51は、たとえばリモコンやタッチパネルで構成されるが、音声入力等ができるように構成されてもよい。ユーザは、この操作入力部51を操作することで、受信装置5への操作入力を行うことができる。なお、受信装置5への操作入力は、赤外線などの無線信号(操作信号)を介して受信装置5内に設けられた操作入力部51に入力されるようにしてもよい。ユーザが操作入力部51を用いてチャンネルの選局指示を入力すると、この選局指示内容を示す信号が、操作入力部51および不図示のバスを介して制御部59に入力され、制御部59は、不図示のバスを介してチューナ52に対して、ユーザが選局したチャンネルにチューニング指示を送信する。
【0055】
チューナ52は、制御部59からのチューニング指示により、放送局2の放送波をアンテナで受信し、受信したRF(Radio Frequency)信号を復調し、誤り訂正処理などを行い、TSパケットからなるTS信号をDEMUX部53へ出力する。図9では、チューナ52は、地上デジタルテレビ放送を受信するために1つのみ図示したが、地上アナログテレビ放送、ラジオ放送(アナログ、デジタル)、BS放送(アナログ、デジタル)も受信する場合にはそれらのチューナ52を備え、2つ以上のチューナ52を備えるようにしてもよい。
【0056】
DEMUX部53は、チューナ52からTSパケットからなるTS信号(つまり、送信側の放送局2のMUX部24で映像や音声などの複数のストリームを多重化した放送データD)を、映像や音声などのストリームデータと、SI/PSIなどのセクション形式のデータとに分離する処理を行う。なお、DEMUX部53によって分離された各データは、デコード部54に供給される。
【0057】
デコード部54は、DEMUX部53から供給された放送用コンテンツやEPG情報、データ放送などをデコードし、それぞれオーディオデータ、ビデオデータ、および番組データを生成する。デコードして生成されたオーディオデータは、上述の音声再生装置7に供給される。音声再生装置7は、供給されたオーディオデータに対してD/A変換処理を行い、音声信号として出力する。また、デコード部54は、デコードしたビデオデータおよび番組データを、映像/音声出力部55へ供給する。映像/音声出力部55に供給されたデータは、表示装置6および/または音声再生装置7に出力される。また、デコード部54は、ネットワーク接続部56から受信したデータをデコードし、映像/音声出力部55に供給する。デコード部54は、デコードしたこれらのデータを不図示の記憶部に供給して記憶させる。デコード部54が記憶部に供給するデータは、映像信号、音声信号としてデコードせずに、データ信号としてそのまま供給するようにしてもよい。
【0058】
映像/音声出力部55は、供給された番組データを不図示のRAMに格納する。映像/音声出力部55は、番組データを描画することでEPG情報を生成する。そして、映像/音声出力部55は、デコード部54からのビデオデータに基づいた画面上に、EPG情報に基づいた画面を合成した合成画面を生成し、表示装置6に送出する。表示装置6は、この合成画面を表示する。制御部59からの記憶指示によりデコード部54でデコードしたデータが不図示の記憶部に記憶される。なお、映像/音声出力部55への出力方法は上記に限らず、番組データをRAMに格納しないで表示装置6に直接出力させるようにしてもよい。また、映像/音声出力部55は、ビデオデータに基づいた画面上に、EPG情報に基づいた画面を合成した合成画面とせずに、ビデオデータのみの画面、またはEPG情報のみの画面を表示装置6にそれぞれ出力するようにしてもよい。
【0059】
ネットワーク接続部56は、IP通信網10を介して放送局管理サーバ3または放送局ポータルサーバ4と通信を行う通信インターフェースである。ネットワーク接続部56は、放送局ポータルサーバ4、または放送局管理サーバ3からのデータを受信し、デコード部54に当該データを送る。
【0060】
受信状況検出部57は、制御部59からの受信状況検出指示により、放送局2から送出される放送波の受信状況を検出する機能を有する。たとえば、受信状況検出部57は、電界受信強度信号を生成できる電界受信強度信号生成回路(不図示)などから構成され、当該生成回路から得られる値が制御部59に出力されるようにする。当該生成回路としては、たとえば公知のRSSI(Receive Signal Strength Indication)回路を備えさせ、当該RSSI回路から電界受信強度信号を得られるようにすることができる。なお、電界受信強度が検出できればどのような回路であってもよい。上述した電界受信強度信号生成回路から得られる電界受信強度信号を用いることで放送波の受信状況を検出することができる。その他にも受信状況検出部57は、RSSI回路以外にも、Sメータ(Signal Meter)などで電波強度を取得できるようにしてもよい。また、受信状況検出部57は、S/N比(SNR:Signal to Noise ratio)、マルチパス情報(Multipath Information)などを検出できるものでもよい。
【0061】
登録情報記憶部58は、当該受信装置5を使用して情報配信システム1を利用するユーザについての登録情報や当該受信装置5についての機器情報、および受信装置5の位置情報、および放送局情報を格納している。ここでいうユーザについての登録情報とは、当該情報配信システム1を利用可能なユーザと関連付けられ受信装置5に割り振られているIPアドレス、当該ユーザのユーザID、当該ユーザIDに関連付けられたパスワード、当該ユーザの住所、郵便番号、電話番号などの一部または全部である。また、当該受信装置5についての機器情報とは、当該受信装置5の機器ID情報(たとえば、受信装置5の製造メーカを識別するためのメーカコード、シリアル番号など)、機器種別情報(たとえば、受信装置5の型番情報など)、チューナ52に関する情報(チューナIC情報DB38,46に格納されている「チューナ情報識別」、「チューナ型番」、「チューナファームバージョン」に対応)などである。また、当該受信装置5の位置情報とは、自装置が設置されている場所の郵便番号、電話番号、住所、自装置に割り振られているIPアドレスの一部または全部である。また、当該受信装置5の放送局情報とは、受信状況検出部57で検出された値、検出日時を示す情報、当該検出された値に対応する放送局2の名称情報、当該放送局2の周波数情報の一部または全部である。
【0062】
受信装置5は、放送局2から送出される放送波に重畳される放送データDにスクランブル処理がなされている場合には、当該スクランブルを解除するデスクランブラ部(不図示)を備えていてもよい。その場合、デスクランブラ部は、制御部59のスクランブル解除指示により、チューナ52で受信したRF信号に重畳され、スクランブル処理を施されて伝送されてきたTSパケットからなるTS信号を通常の信号へと解除する処理を行う。また、デスクランブラ部は、スクランブル処理が解除されたTSパケットからなるTS信号を、DEMUX部53に供給する。
【0063】
また、受信装置5は、放送局ポータルサーバ4からTSパケット形式でデータが送信されてきた場合には、以下の処理をするようにしてもよい。すなわち、制御部59は、TSパケット形式でコンテンツが放送局ポータルサーバ4から送信されてきた場合、制御部59は、ネットワーク接続部56で受信したTSパケットデータをDEMUX部53に供給し、映像や音声などのストリームデータと、SI/PSIなどのセクション形式のデータとに分離し、デコード部54により分離したデータをそれぞれデコードし、映像/音声出力部55により表示装置6または音声再生装置7へ出力させるようにしてもよい。
【0064】
(地域特定処理)
続いて、放送局管理サーバ3と受信装置5の間で実行される地域特定処理について説明する。図10は、図1に示す受信装置5と放送局管理サーバ3との間で実行される地域特定処理のフローチャートである。
【0065】
START:受信装置5の制御部59は、たとえば、ユーザが操作入力部51を操作することにより操作入力指示が入力されると、以下の処理を開始する。なお、この地域特定処理は、ユーザが操作入力部51を操作する以外にも、受信装置5と放送局管理サーバ3との通信が確立した場合に以下の処理が自動的に開始されるようにしてもよい。
【0066】
ステップS1:制御部59は、登録情報記憶部58に格納されている当該受信装置5についての機器情報およびユーザについての登録情報を放送局管理サーバ3に対して送信する。具体的には、制御部59は、当該受信装置5の機器情報、当該受信装置5に割り振られているIPアドレス情報、およびユーザの郵便番号情報を放送局管理サーバ3に対して送信する。
【0067】
ステップS2:放送局管理サーバ3の制御部39は、通信制御部35を介してステップS1の情報を受信装置5から受信すると、当該受信装置5がどのような機器であるのかを判定する。具体的には、制御部39は、チューナIC情報DB38(図6)を参照し、送信された機器情報から当該受信装置5のどのような受信装置5であるのかを特定する。制御部39は、たとえば、受信装置5の機器情報から図6の例では機器種別が特定できた場合には、ステップS3の処理へ移行する。なお、制御部39は、上述した特定方法以外に、受信装置5から送られてきた機種種別情報(例えば、受信装置5の型番情報など)から、どのような受信装置5であるのかを特定するようにしてもよい。
【0068】
ステップS3:制御部39は、当該受信装置5から送信されてきた位置情報の正当性について確認する処理を行う。具体的には、制御部39は、位置情報変換DB35(図4)を参照し、送信されてきた「IPアドレス」情報から特定される位置情報と、同じく送信されてきた「郵便番号」情報から特定される位置情報とを比較し、「都道府県名」、「市区町村名」、「町域名」が一致するか否かにより、受信装置5から送信されてきた位置情報の正当性を確認する。なお、特定された位置を比較して両者が一致していると判定する方法としては、上記のように「都道府県名」、「市区町村名」、「町域名」が完全一致すれば両者は一致していると判定する方法以外にも、「都道府県名」、「市区町村名」が一致すれば両者は一致していると判定する方法、「都道府県名」のみ一致すれば両者は一致していると判定する方法が考えられるが、「IPアドレス」情報から特定される地域の精度と「郵便番号」情報から特定される地域の精度の状況を考慮して適宜選択することが好ましい。
【0069】
ステップS4:制御部39は、ステップS3で比較した結果、受信装置5から送信されてきた位置情報の正当性が確認できた場合には、正当性が確認できた旨を受信装置5に対して送信し、正当性が確認できない場合には、正当性が確認できない旨を受信装置5に対して送信する。
【0070】
ステップS5:受信装置の制御部59は、IP通信網10を介して放送局管理サーバ3から受信した正当性の確認結果を受信し、表示装置6にその確認結果を示す画面を表示し、処理を終了する(END)。
【0071】
このように、放送局管理サーバ3は、上述したステップS3の判定処理により、受信装置5から送信されてきたIPアドレス情報から求められる位置情報と郵便番号情報から求められる位置情報とを比較することで、受信装置が設置されているとされる地域情報の正当性を確認することができる。
【0072】
続いて、放送局管理サーバ3と受信装置5の間で実行される周波数テーブル作成処理について説明する。図11は、図1に示す受信装置5と放送局管理サーバ3との間で実行される周波数テーブル作成処理のフローチャートである。
【0073】
START:受信装置5の制御部59は、図10に示す地域特定処理が完了した後に以下の処理を開始する。なお、以下に説明する処理は、図10に示す地域特定処理におけるステップS4の処理にと共に実行されるようにしてもよい。
【0074】
ステップS6:制御部59は、登録情報記憶部58に格納されている当該受信装置5についての機器情報およびユーザについての登録情報を放送局管理サーバ3に対して送信する。具体的には、制御部59は、当該受信装置5の機種情報、当該受信装置5に割り振られているIPアドレス情報、およびユーザの郵便番号情報を放送局管理サーバ3に対して送信する。
【0075】
ステップS7:放送局管理サーバ3の制御部39は、通信制御部35を介してステップS6の情報を受信装置5から受信すると、位置情報変換DB36を参照し、当該受信装置5から送信されてきた「郵便番号」情報と一致する「周波数」情報を抽出し、抽出された「周波数」に関連付けられている「放送局ID」の有無を確認し、「放送局ID」を有する「周波数」のみをさらに抽出する。この抽出処理により、受信装置5が設置されている地域において受信可能と設定されている放送局2のうち、放送局ポータルサーバ4が存在する放送局の周波数情報が抽出される。さらに、制御部39は、抽出された「周波数」を周波数テーブルとして受信装置5へと送信する。ここで、異なる放送局2で同一の「周波数」情報が抽出された場合には、いずれか一つの「周波数」情報を周波数テーブルに含まれるようにしてもよい。この場合のいずれか一つの「周波数」情報を決定する方法としては、重複した「周波数」情報それぞれの「エリア区分」を参照し、受信可能エリア(0)に設定されている方を選択する、または単純に放送局IDが若い(小さい)番号を選択するようにしてもよい。
【0076】
ステップS8:受信装置5の制御部59は、ステップ7において放送局管理サーバ3より送信されてきた周波数テーブルを受信すると、当該周波数テーブルを不図示の記憶部に記憶して処理を終了する(END)。なお、当該周波数テーブルを登録情報記憶部58に記憶するようにしてもよい。
【0077】
(放送局ポータルサーバの有無判定処理)
続いて、放送局管理サーバ3と受信装置5との間で実行される、放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4の有無判定処理について説明する。図12は、図1に示す受信装置5と放送局管理サーバ3との間で実行される、放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4の有無判定処理のフローチャートである。
【0078】
START:ユーザが操作入力部51で所定の操作(以下の場合は視聴している放送番組を変更する選局指示操作)を行ったときに、受信装置5は以下の処理を開始する。
【0079】
ステップS11:受信装置5の制御部59は、選局された放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4の有無を確認するために、選局された放送局2に対応する「周波数」が、図11で放送局管理サーバ3より受信して記憶した周波数テーブルのリストに存在するか否かの判定をする。制御部59は、周波数テーブルのリストに存在する場合には(ステップ11でYES)、ステップS12の処理へ移行し、存在しない場合には(ステップS11でNO)、ステップS20の処理へ移行する。
【0080】
ステップS12:情報および自装置に設定された郵便番号情報を放送局管理サーバ3へ送信する。なお、このステップS12において送信する情報は、たとえばラジオ放送の場合であれば、AMやFMといったバンド種別を同時に送信するようにしてもよい。
【0081】
ステップS13:放送局管理サーバ3の制御部39は、受信装置5から周波数情報および郵便番号情報を受信すると、全放送局情報DB37(図5)に格納されている情報を参照して、受信した「周波数」情報および「郵便番号」情報から特定される「放送局ID」を検索する。そして、制御部39は、全放送局情報DB37(図5)を参照して「放送局ID」が検索された場合(ステップS13でYES)には、ステップS14の処理へ移行し、全放送局情報DB37(図5)を参照して「放送局ID」がなかった場合(ステップS13でNO)には、ステップS16の処理へ移行する。
【0082】
ステップS14:制御部39は、ステップS13で検索された「放送局ID」情報を取得する。その後、制御部39は、ステップS14の処理が完了すると、ステップS15の処理へ移行する。
【0083】
ステップS15:制御部39は、全放送局情報DB37(図5)を参照してステップS14で取得した「放送局ID」に関連付けられている「放送局ポータルサーバURL」情報を検索して取得すると共に、受信装置5へ送信する有無判定結果として、選局された放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4がある旨と当該URL情報を設定する。その後、制御部39は、ステップS15の処理が完了すると、ステップS17の処理へ移行する。
【0084】
ステップS16:制御部39は、選局された放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4がない旨を受信装置5へ送信する有無判定結果として設定する。その後、制御部39は、ステップS16の処理が完了すると、ステップS17の処理へ移行する。
【0085】
ステップS17:制御部39は、ステップS15で設定された判定結果情報(選局された放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4があり、かつ当該放送局ポータルサーバ4に接続するためのURL情報)、またはステップS16で設定された判定結果情報(選局された放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4がない旨)を受信装置5へ送信する。
【0086】
ステップS18:受信装置5の制御部59は、ステップS17で放送局管理サーバ3が送信してきた判定結果情報を受信し、当該判定結果情報として、選局された放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4があり、かつ当該放送局ポータルサーバ4に接続するためのURL情報を受信した場合には(ステップS18でYES)、ステップS19の処理へ移行し、選局された放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4がない旨を受信した場合には、ステップS20の処理へ移行する。
【0087】
ステップS19:受信装置5の制御部59は、ステップS18で受信した判定結果情報に含まれるURL情報に基づいて放送局ポータルサーバ4へ接続する(END)。
【0088】
ステップS20:受信装置5の制御部59は、選局された放送局2に対応する「周波数」が、周波数テーブルのリストに存在しない場合(ステップS11でNO)、ステップS18で受信した判定結果情報から放送局ポータルサーバ4が存在しない場合には、放送局ポータルサーバ4からコンテンツを取得できないため、放送局2からコンテンツを受信し、出力する(END)。
【0089】
なお、有無判定処理が開始される所定の操作としては、その他にもたとえば、ユーザが現在視聴している放送コンテンツの受信方法をIP通信網10経由に切り替える操作をした場合、ユーザが受信装置5の電源をONにし、受信装置5と放送局管理サーバ3との通信が確立されていない状態から確立された状態へと変更する操作をした場合としてもよい。
【0090】
また、この放送局ポータルサーバ4の有無判定処理は、視聴している番組の選局が変更されるたびに実行される処理として説明したが、その他にも一度有無判定処理が実行された放送局2については、受信装置5の電源が切られるまで(または有無判定処理が実行されてから所定時間内まで)、放送局管理サーバ3より送信されてきた判定結果に基づいて放送局ポータルサーバ4または放送局2のいずれかをコンテンツの取得先として決定するようにしてもよい。
【0091】
また、図11で作成された周波数テーブルの作成日時情報について予め記憶しておき、ステップS11において、周波数テーブルの作成日時から所定時間が経過していた場合には、図11に示した周波数テーブル作成処理を再度実行してから、選局された放送局2に対応する「周波数」が、周波数テーブルのリストに存在するか否かを判定するようにしてもよい。
【0092】
続いて、図12のステップS18の処理後に受信装置5と放送局ポータルサーバ4との間で実行されるコンテンツ配信処理について説明する。図13は、図1に示す受信装置5と放送局ポータルサーバ4との間で実行されるコンテンツ配信処理のフローチャートである。
【0093】
START:受信装置5の制御部59は、図12に示すステップS18の処理が完了すると、以下の処理を開始する。
【0094】
ステップS21:制御部59は、自装置に設定された郵便番号情報、機器情報、チューナ情報を放送局ポータルサーバ4へ送信する。このステップS21で送信される情報に含まれるチューナ情報とは、登録情報記憶部58に記憶されている機器情報に含まれるチューナ52に関する情報および放送局情報を指している。
【0095】
ステップS22:放送局ポータルサーバ4の制御部47は、ステップS21で受信装置5より送信された郵便番号情報、機器情報、チューナ情報を受信すると、放送局情報DB44(図8)を参照して、放送局2の「受信レベル条件」を取得する。具体的には、制御部47は、郵便番号情報から「エリア区分」を特定し、たとえば放送局情報DB44(図8)の「エリア区分」が0(受信可能エリア)であった場合には、「エリア区分」が0である場合の「受信レベル条件」を取得する。図8に示した例では、「エリア区分」が0の「受信レベル条件」は、電界強度0.25mV/mとして記憶されているため、この数値を取得する。その後、制御部47は、ステップS22の処理が完了すると、ステップS23の処理へ移行する。
【0096】
ステップS23:制御部47は、チューナIC情報DB46(図6に相当する)を参照して、ステップS22で受信した機器情報に関連付けられているチューナ情報を取得する。具体的には、制御部47は、受信装置5から送信されてきた機器情報から受信装置5の「受信装置メーカコード」および「受信装置型番」を抽出すると共に、チューナIC情報DB46を参照して、抽出した情報と一致するチューナ情報を取得する。その後、制御部47は、ステップS23の処理が完了すると、ステップS24の処理へ移行する。
【0097】
ステップS24:制御部47は、ステップS22で得た「受信レベル条件」とステップS23で取得したチューナ情報に基づいて受信可否判定処理を行う。この受信可否判定処理では、受信装置5において放送が実際に受信できているか否かを判定する。たとえば、受信装置5が放送局ポータルサーバ4に接続した後、機器情報から当該受信装置5が具備しているチューナ情報が判別できる。そして、当該チューナ情報に含まれているRSSIおよびS/N比と、受信装置5の設置されている地域での受信レベル条件とを比較する。たとえば、受信装置5の設置されている地域の「エリア区分」が0(受信可能エリア)の場合には、「受信レベル条件」は0.25mV/mであることが分かるため、この受信レベル条件におけるRSSIおよびS/N比の値がある閾値の条件をそれぞれ満たしていれば、放送局2の放送波を受信できていると判定する。なお、RSSIとS/N比のそれぞれの閾値は、図示しないが放送局ポータルサーバ4に備わっているプログラム内の固定値で判定しても良いし、チューナIC情報DB46に予め当該閾値が格納されており、取得するようにしてもよい。
【0098】
ステップS25:制御部47は、ステップS24の受信可否判定処理において受信可能と判定した場合には(ステップS25でYES)、ステップS34の処理へ移行し、受信不可能と判定した場合には(ステップS25でNO)、ステップS26の処理へ移行する。
【0099】
ステップS26:制御部47は、放送局情報DB44(図8)を参照して、受信装置5より送信された郵便番号情報と一致するエリア区分を取得する。制御部47は、ステップS26の処理が完了すると、ステップS27の処理へ移行する。
【0100】
ステップS27:制御部47は、ステップS26で取得したエリア区分がフリンジエリアであるか否かを判定する。制御部47は、ステップS26で取得したエリア区分がフリンジエリアである場合には(ステップS27でYES)、ステップS28の処理へ移行し、フリンジエリアでない場合には(ステップS27でNO)、受信装置5の位置は受信可能地域ではあるが難視聴地域であると判定し、ステップS30の処理へ移行する。なお、制御部47は、ステップS26で取得したエリア区分がフリンジエリアである場合には(ステップS27でYES)、ステップS28およびステップS29の処理を実行せずにステップS30の処理へ移行するようにしてもよい。すなわち、制御部47は、受信装置5が設置されている場所がフリンジエリアと判定された場合には、無条件にコンテンツの配信を不可とする処理としてもよい。
【0101】
ステップS28:制御部47は、放送局情報DB44(図8)を参照して、フリンジエリア(エリア区分が1)の受信レベル条件の値を取得して、上述したステップS24の処理と同様の受信可否判定処理を実行する。
【0102】
ステップS29:制御部47は、ステップS28の受信可否判定処理で受信可能と判定した場合には(ステップS29でYES)、ステップS31の処理へ移行し、受信不可能と判定した場合には(ステップS29でNO)、ステップS30の処理へ移行する。
【0103】
ステップS30:制御部47は、受信装置5に放送局ポータルサーバ4が提供するコンテンツの配信が不可である旨を設定する。その後、制御部47は、ステップS30の処理が完了すると、ステップS32の処理へ移行する。
【0104】
ステップS31:制御部47は、ステップS25で受信可能と判定した場合、ステップS27で受信装置5の位置は受信可能地域ではあるが難視聴地域であると判定した場合、およびステップS29で受信可能と判定した場合に、受信装置5に放送局ポータルサーバ4が提供するコンテンツの配信が可能である旨を設定する。その後、制御部47は、ステップS31の処理が完了すると、ステップS32の処理へ移行する。
【0105】
ステップS32:制御部47は、ステップS30またはステップS31の処理が完了すると、判定結果を受信装置5へ送信する。
【0106】
ステップS33:受信装置5の制御部59は、ステップS32で放送局ポータルサーバ4から送信された判定結果を受信すると、当該判定結果がコンテンツの配信が可能であるか否かを判定する。制御部59は、受信した判定結果からコンテンツ配信が可能である場合には(ステップS33でYES)、ステップS34の処理へ移行し、コンテンツ配信が不可である場合には(ステップS33でNO)、ステップS36の処理へ移行する。
【0107】
ステップS34:制御部59は、放送局ポータルサーバ4へコンテンツ配信要求を行い、コンテンツを取得する。その後、制御部59は、ステップS34の処理が完了すると、ステップS35の処理へ移行する。
【0108】
ステップS35:制御部59は、ステップS34で取得したコンテンツを出力し、処理を終了する(END)
【0109】
ステップS36:制御部59は、ステップS33で放送局ポータルサーバ4からのコンテンツ配信が不可であると判定されたため、放送局2からコンテンツを受信すると共に、出力し、処理を終了する(END)。
【0110】
このような受信装置5および当該受信装置5が実行する情報受信方法は、放送局管理サーバ3との間で図10に示した地域特定処理により受信装置5が設置されている地域が特定され、図11に示した周波数テーブル作成処理により、放送局ポータルサーバ4を有する放送局2の周波数テーブルが予め受信装置5側で保持された上で、当該周波数テーブルに存在する周波数が選局された場合にのみ、図12に示した放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4の有無判定処理により、放送局ポータルサーバ4の有無および当該サーバへの接続先情報が提供され、これらの処理後に放送局ポータルサーバ4との間で図13に示したコンテンツ配信処理により、実際の放送局2からの放送波の受信状況を考慮してコンテンツ配信がなされる。このような方法により、受信装置5は、選局された放送局2に対応する放送局ポータルサーバ4が存在する場合にのみ放送局管理サーバ4へ問い合わせをするため、受信装置5の数が多い場合や、受信装置5を使用するユーザが頻繁に選局する操作などをしても、周波数テーブルに周波数が存在しない場合には放送局管理サーバ4へ問い合わせることがなく、放送局管理サーバ4への負荷が軽減される。
【0111】
なお、周波数テーブルを受信装置5側に保持しないで、放送局管理サーバ4へ逐一問い合わせて、コンテンツの取得先を決定する方法も考えられるが、この方法の場合には次のような理由から直ちに放送局2からコンテンツを受信して出力して良いか否かを判断することは困難である。その理由として、放送局管理サーバ4や放送局ポータルサーバ3へ接続してIP通信網10経由でコンテンツを取得するまでの間に、チューナ52で受信したコンテンツを出力するようにした場合には、IP通信網10経由で取得したコンテンツが出力できるまでの間隔がそれほど長くない場合は、一瞬だけチューナ52で受信したコンテンツが出力され、その後ただちにIP通信網10経由で取得したコンテンツが出力されると、一瞬だけ出力されたチューナ52で受信したコンテンツはノイズが発生したように聞こえる懸念がある。この懸念を解消するために、周波数変更時にIP通信網10経由で取得したコンテンツの視聴ができるか否かが確定するまでは、チューナ52で受信したコンテンツを出力しないようにすることもできるが、放送局2がIP通信網10経由でコンテンツを提供していない場合は、チューナ52で受信したコンテンツの出力が遅延してしまうことに繋がってしまう。この点、本願発明では、周波数テーブルに記載されている周波数を選局した場合のみ、IP通信網10経由で提供されるコンテンツの視聴ができるか否かが確定するまでは、チューナ52で受信したコンテンツの出力を抑止し、周波数テーブルに記載されていない周波数が選局された場合には、ただちにチューナ52で受信したコンテンツの出力ができるため、上記の懸念を解消できる。また、放送局管理サーバ4が周波数テーブルを作成する際において、仮に異なる放送局で同一の周波数が抽出された場合においても、エリア区分を判断して、いずれかの放送局2の周波数を周波数テーブルに含ませることができる。
【0112】
したがって、受信装置5および当該受信装置5が実行する情報受信方法は、地域を限定して配信されるコンテンツであっても適切に受信することができる。また、上述した情報配信システム1に含まれる放送局管理サーバ3、放送局管理サーバ3が実行する情報配信方法、放送局ポータルサーバ4、放送局ポータルサーバ4が実行する情報配信方法は、地域を限定して配信されるコンテンツを受信装置5に対して適切に受信させることができる。
【0113】
以上、情報配信システム1を本発明の一実施例として説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形や変更が可能である。たとえば上述した実施例および変形例では、受信装置5は、放送局管理サーバ3との間で地域特定処理を実行し、放送局ポータルサーバ4との間で、コンテンツ配信処理を実行するようにしていたが、その他にも放送局管理サーバ3が実行する処理の一部または全部を放送局ポータルサーバ4が実行できるように構成してもよいし、放送局ポータルサーバ4が実行する処理の一部または全部を放送局管理サーバ3が実行できるように構成してもよい。たとえば、放送局ポータルサーバ4において地域特定処理が実行されてもよいし、放送局管理サーバ3において、コンテンツ配信処理の一部である放送局2の受信可否判定処理(図13のステップS22〜ステップS32)が実行されるように構成してもよい。
【0114】
また、上述したコンテンツ配信処理(図13)を図14に示すコンテンツ配信処理としてもよい。すなわち、放送局ポータルサーバ4は、受信装置5から受信した情報を放送局管理サーバ3へ送信する(ステップS62)。そして、受信可否判定処理の一部(図13のステップS22〜ステップS24に相当し、図14ではステップS63〜ステップS65)を放送局管理サーバ3が実行し、放送局管理サーバ3から当該実行結果を放送局ポータルサーバ4へ送信させる(ステップS66)。そして、放送局ポータルサーバ4は、実行結果から受信可能と判断された場合に残りの受信可否判定処理(図13のステップS25〜ステップS32に相当し、図14ではステップS67〜ステップS74)を実行するようにしてもよい。図14に示したコンテンツ配信処理における受信装置5側の処理(ステップS61、ステップS75〜ステップS78)は、詳細に説明しないが、上述したコンテンツ配信処理(図13のステップS21、ステップS33〜ステップS36)と同様の処理である。なお、この図14に示すコンテンツ配信処理とした場合において、ステップS70およびステップS71の処理を実行しないようにしてもよい。すなわち、放送局管理サーバ3から受信不可として通知された際、受信装置5の位置する場所がフリンジエリアと判定された場合には、無条件にコンテンツの配信を不可とする処理としてもよい。
【0115】
また、上述した実施例および変形例における放送局ポータルサーバ4は放送局2が提供するコンテンツを有する装置として説明したが、必ずしも放送局ポータルサーバ4が放送局2の提供するコンテンツを有する装置としなくてもよい。たとえば、放送局ポータルサーバ4は放送局2が提供するコンテンツを一切有さずに、放送局2が提供するコンテンツを配信するコンテンツ配信サーバが放送局ポータルサーバ4とは別に独立して構成され、受信装置5はIP通信網経由10で提供されるコンテンツ配信可否判定のみを放送局ポータルサーバ4との間で実行し、当該実行結果により配信許可となった場合に、当該放送局ポータルサーバ4からコンテンツ配信サーバの接続先情報を取得し、当該接続先情報に基づいてコンテンツ配信サーバへ接続し、コンテンツ配信要求をするようにしてもよい。
【0116】
また、上述した図11で説明した周波数テーブル作成処理において、受信装置5へ周波数テーブルを送信する際に、全放送局DB37のテーブルから「周波数」に対応する「放送局ID」から「放送局ポータルサーバURL」を特定し、当該「放送局ポータルサーバURL」と「周波数」を関連付けて受信装置5へ送信し、受信装置5側で保持するようにしてもよい。これにより、図12のステップS11において、選局中の放送局2の周波数が周波数テーブルに存在するときは、放送局管理サーバ3へ問い合わせることなく、放送局ポータルサーバ4へ直接接続することが可能となる。
【0117】
また、上述した実施例および変形例における受信装置5は据え置き型にて使用されることを前提としているが、移動体型の受信装置5であってもよい。その場合には、郵便番号等を使用しても地域特定が困難であるため、受信装置5にGPS機能を備えさせたものとする。そして、放送局管理サーバ3では、図15に示すような緯度経度情報から位置が特定できる緯度経度変換テーブルを位置情報変換DB36に追加する。そして、移動体型の受信装置5は、現在位置を示す緯度経度情報をGPS機能により取得し、受信装置5のIPアドレス情報と共に放送局管理サーバ3に送信する。そして、放送局管理サーバ3側では、緯度経度変換テーブルが追加された位置情報変換DB36を参照し、移動体型の受信装置5から送信されてきた緯度経度情報から特定される地域と、IPアドレス情報から特定される地域とを比較することで、移動体型の受信装置5のいる地域を特定する。なお、移動体型の受信装置5における地域特定処理以外の処理(コンテンツ配信処理)については、上述した実施例および変形例と同一であるため、その説明を省略する。
【0118】
また、上述した実施例および変形例において、受信装置5での放送局2の受信感度を検出する方法として、電界受信強度により受信感度を検出していたが、その他にも受信誤り率を検出できる受信誤り率検出回路(不図示)を受信装置5に設け、当該受信誤り率検出回路から所定の基準値を超えた場合に検出信号が発生するように構成し、当該検出信号の有無を放送局ポータルサーバ4へ送信するようにしてもよい。なお、受信誤り率により放送局2の受信感度を検出する方法の場合には、放送局管理サーバ3の全放送局情報DB37においては、放送局2の放送範囲内での標準的な受信誤り率を予め記憶しておくと共に、チューナIC情報DB38においては、受信装置5毎の受信誤り率乗算用係数を予め記憶し、これらの情報から受信可否判定処理を行うことが好ましい。
【0119】
また、ステップS21の送信処理において、受信装置5の機種毎に異なる情報を送信するようにしてもよい。たとえば、受信装置5Aの場合は、チューナ情報としてRSSIとS/N比を送信するが、受信装置5Bの場合は、Sメータ(Signal Meter)とマルチパス情報(Multipath Information)を送信するといったように受信装置5の機種毎に異なる情報を送信するようにしてもよい。
【0120】
また、上述した実施例および変形例では、受信装置5は、放送局管理サーバ3との間で地域特定処理を実行し、放送局ポータルサーバ4との間で、コンテンツ配信処理を実行するようにしていたが、その他にも放送局管理サーバ3が実行する処理の一部または全部を放送局ポータルサーバ4が実行できるように構成してもよいし、放送局ポータルサーバ4が実行する処理の一部または全部を放送局管理サーバ3が実行できるように構成してもよい。たとえば、放送局ポータルサーバ4において地域特定処理が実行されてもよいし、放送局管理サーバ3において、コンテンツ配信処理の一部である放送局2の受信可否判定処理(図13のステップS22〜ステップS32)が実行されるように構成してもよい。
【0121】
また、上述した実施例および変形例では、放送局ポータルサーバ4からコンテンツをダウンロードするクライアントサーバ型のネットワーク方式を採用していたが、P2P(Peer To Peer)型のネットワーク方式を採用してもよい。この場合、放送局ポータルサーバ4に対するコンテンツの要求を検索クエリとして情報配信システム1内に含まれる放送局ポータルサーバ4または放送局管理サーバ3などに対してブロードキャスト送信すると共に、当該受信状況を示す情報も送信し、受信状況を示す情報が基準値を満たす場合に限り、当該コンテンツを保有するピア(コンピュータ)の情報を伝え、当該ピアからコンテンツをダウンロードするようにしてもよい。
【0122】
また、上述した実施例および変形例で説明した各装置の備える機能のすべてまたは一部をプログラムによって構成し、このプログラムを情報処理装置(コンピュータ)にインストールすることで上述した各装置の備える機能を実現する手段としてもよい。特に、上述した実施例および変形例で説明した放送局管理サーバ3、放送局ポータルサーバ4、受信装置5の備える機能のすべてまたは一部をプログラムによって構成し、このプログラムを情報処理装置(コンピュータ)にインストールすることで上述した放送局管理サーバ3、放送局ポータルサーバ4、受信装置5の備える機能を実現する手段としてもよい。なお、このプログラムを実行可能な状態で記録した情報記録媒体からコンピュータに直接インストールすることも可能であるが、ネットワーク経由で遠隔にあるコンピュータにインストールしてもよい。このようなプログラムは、地域を限定して配信されるコンテンツであっても適切に受信することができる。
【符号の説明】
【0123】
1・・・情報配信システム、2・・・放送局、3・・・放送局管理サーバ(第1の情報配信装置の一例)、4・・・放送局ポータルサーバ(第2の情報配信装置の一例)、5,5A,5B・・・受信装置(情報受信装置の一例)、6・・・表示装置、7・・・音声再生装置、10・・・IP通信網(放送局の放送波とは異なる他の通信媒体の一例)、21・・・コンテンツストリーム作成部、22・・・情報作成部、23・・・データ放送作成部、24・・・MUX部、25・・・放送用コンテンツDB、26・・・放送用スケジュールDB、27・・・データ放送用コンテンツDB、28・・・制御部、29・・・記憶部、31・・・機器認証部、32・・・地域特定処理部、33・・・周波数情報提供部、34・・・ポータルサーバ特定部(情報配信装置特定部の一部の一例、接続情報送信部一部の一例)、35・・・通信制御部(受信部、第1の受信部、第2の受信部、第3の受信部の一例、受信可否判定結果送信部の一例)、36・・・位置情報変換DB、37・・・全放送局情報DB、38・・・チューナIC情報DB、39・・・制御部(情報配信装置特定部の一例、接続情報送信部の一例、受信可否判定部の一例)、40・・・記憶部、41・・・配信可否判定部(配信可否判定部の一部の一例)、42・・・コンテンツ生成部、43・・・通信制御部(情報配信要求受信部の一例、第1の送信部の一例、第2の送信部の一例)、44・・・放送局情報DB、45・・・コンテンツDB、46・・・チューナIC情報DB、47・・・制御部(配信可否判定部の一例、情報提供部の一例、地域判定部の一例、受信状況要求部の一例)、48・・・記憶部(情報記憶部の一例)、51・・・操作入力部(周波数指定部の一例)、52・・・チューナ(放送波受信部の一例)、53・・・DEMUX部、54・・・デコード部、55・・・映像/音声出力部、56・・・ネットワーク接続部(通信部の一例)、57・・・受信状況検出部、58・・・登録情報記憶部、59・・・制御部(周波数情報取得部の一例、周波数有無判定部の一例、情報取得先決定部の一例、情報取得部の一例、)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報受信装置、第1の情報配信装置、および第2の情報配信装置を備える情報配信システムにおいて、
上記情報受信装置は、
放送局の放送波を受信する放送波受信部と、
上記第1の情報配信装置、および上記放送局の放送波とは異なる他の通信媒体を介して上記放送局が提供する情報を配信する上記第2の情報配信装置と通信する通信部と、
自己の位置情報を記憶する登録情報記憶部と、
上記第1の情報配信装置に対し、上記通信部を介して上記登録情報記憶部に記憶された自己の位置情報を送信し、送信した位置情報に応じて上記第1の情報配信装置から送信される上記放送局の周波数情報が含まれた情報を上記登録情報記憶部に記憶する周波数情報取得部と、
上記放送波受信部で受信する周波数を指定する周波数指定部と、
上記周波数指定部により指定された周波数が上記登録情報記憶部に記憶されている周波数情報に含まれているか否かを判定する周波数有無判定部と、
上記周波数有無判定部の判定結果に基づいて上記放送局または上記第2の情報配信装置のいずれかを上記情報の取得先として決定する情報取得先決定部と、
上記情報取得先決定部で決定した取得先に基づいて、上記放送局から上記放送波受信部を介して情報を取得する、または上記第2の情報配信装置から上記通信部を介して情報を取得する情報取得部と、
を備え、
上記第1の情報配信装置は、
上記情報受信装置の位置情報を受信する受信部と、
上記受信部で受信した上記情報受信装置の位置情報に基づいて上記放送局の周波数情報が含まれた情報を上記情報受信装置へ送信する周波数情報送信部と、
を備え、
上記第2の情報配信装置は、
上記放送局が提供する上記情報が記憶される情報記憶部と、
上記情報受信装置の情報取得部より上記情報の取得要求を受信した場合に、上記放送局の受信状況に基づいて上記情報の配信可否を判定する配信可否判定部と、
上記配信可否判定部の判定に基づいて、上記情報記憶部に記憶されている情報を、上記情報受信装置に対して提供する情報提供部と、
を備えることを特徴とする情報配信システム。
【請求項2】
放送局の放送波を受信する放送波受信部と、
第1の情報配信装置、および上記放送局の放送波とは異なる他の通信媒体を介して上記放送局が提供する情報を配信する第2の情報配信装置と通信する通信部と、
自己の位置情報を記憶する登録情報記憶部と、
上記第1の情報配信装置に対し、上記通信部を介して上記登録情報記憶部に記憶された自己の位置情報を送信し、送信した位置情報に応じて上記第1の情報配信装置から送信される上記放送局の周波数情報が含まれた情報を上記登録情報記憶部に記憶する周波数情報取得部と、
上記放送波受信部で受信する周波数を指定する周波数指定部と、
上記周波数指定部により指定された周波数が上記登録情報記憶部に記憶されている周波数情報に含まれているか否かを判定する周波数有無判定部と、
上記周波数有無判定部の判定結果に基づいて上記放送局または上記第2の情報配信装置のいずれかを上記情報の取得先として決定する情報取得先決定部と、
上記情報取得先決定部で決定した取得先に基づいて、上記放送局から上記放送波受信部を介して情報を取得する、または上記第2の情報配信装置から上記通信部を介して情報を取得する情報取得部と、
を備えることを特徴とする情報受信装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報受信装置であって、
前記情報取得先決定部は、
前記周波数有無判定部の判定結果が前記周波数指定部により指定された周波数が上記登録情報記憶部に記憶されている周波数情報に含まれている場合には、当該周波数情報および前記自己の位置情報を前記第1の情報配信装置へ送信し、前記第1の情報配信装置からの応答情報に基づいて上記放送局または上記第2の情報配信装置のいずれかを上記情報の取得先として決定することを特徴とする情報受信装置。
【請求項4】
放送波受信部、通信部、登録情報記憶部、周波数情報取得部、周波数指定部、周波数有無判定部、情報取得先決定部、および情報取得部を備える情報受信装置が実行する情報受信方法において、
上記登録情報記憶部が、自己の位置情報、上記放送局の放送波の周波数情報、ならびに自装置における上記放送局の放送波の受信状況を示す情報を記憶する登録情報記憶ステップと、
上記周波数情報取得部が、第1の情報配信装置に対し、上記通信部を介して上記登録情報記憶部に記憶された自己の位置情報を送信し、送信した位置情報に応じて上記第1の情報配信装置から送信される上記放送局の周波数情報が含まれた情報を上記登録情報に記憶する周波数情報取得ステップと、
上記周波数指定部が、上記放送波受信部で受信する周波数を変更する周波数変更ステップと、
上記周波数有無判定部が、上記周波数指定部により受信する周波数が変更となった場合に、変更後の周波数が上記登録情報記憶部に記憶されている周波数情報に含まれているか否かを判定する周波数有無判定ステップと、
上記情報取得先決定部が、上記周波数有無判定ステップの判定結果に基づいて上記放送局または上記放送局の放送波とは異なる他の通信媒体を介して上記放送局が提供する情報を配信する第2の情報配信装置のいずれかを上記情報の取得先として決定する情報取得先決定ステップと、
上記情報取得部が、上記情報取得先決定ステップで決定された取得先に基づいて、上記放送局から上記放送波受信部を介して情報を取得する、または上記第2の情報配信装置から上記通信部を介して情報を取得する取得ステップと、
を備えることを特徴とする情報受信方法。
【請求項5】
コンピュータを、
放送局の放送波を受信する放送波受信手段と、
第1の情報配信装置、および上記放送局の放送波とは異なる他の通信媒体を介して上記放送局が提供する情報を配信する第2の情報配信装置と通信する通信手段と、
自己の位置情報を記憶する登録情報記憶手段と、
上記第1の情報配信装置に対し、上記通信部を介して上記登録情報記憶部に記憶された自己の位置情報を送信し、送信した位置情報に応じて上記第1の情報配信装置から送信される上記放送局の周波数情報が含まれた情報を上記登録情報に記憶する周波数情報取得手段と、
上記放送波受信部で受信する周波数を変更する周波数変更手段と、
上記周波数指定部により受信する周波数が変更となった場合に、変更後の周波数が上記登録情報記憶部に記憶されている周波数情報に含まれているか否かを判定する周波数有無判定手段と、
上記周波数有無判定部の判定結果に基づいて上記放送局または上記第2の情報配信装置のいずれかを上記情報の取得先として決定する情報取得先決定手段と、
上記情報取得先決定部で決定した取得先に基づいて、上記放送局から上記放送波受信部を介して情報を取得する、または上記第2の情報配信装置から上記通信部を介して情報を取得する情報取得手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項6】
請求項2または3に記載の情報受信装置の位置情報を受信する受信部と、
上記受信部で受信した上記情報受信装置の位置情報に基づいて放送局の周波数情報が含まれた情報を上記情報受信装置へ送信する周波数情報送信部と、
を備えることを特徴とする情報配信装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報配信装置であって、
前記情報受信装置より送信された前記位置情報および前記周波数情報に基づいて前記放送局に対応する第2の情報配信装置を特定する情報配信装置特定部と、
上記情報配信特定部で特定された上記第2の情報配信装置の接続情報を前記情報受信装置へ送信する接続情報送信部と、
を備えることを特徴とする情報配信装置。
【請求項8】
放送局の放送波とは異なる他の通信媒体を介して上記放送局が提供する情報を請求項2または3に記載の情報受信装置へ配信する情報配信装置であって、
上記放送局が提供する上記情報が記憶される情報記憶部と、
上記情報受信装置より上記情報の取得要求を受信した場合に、当該情報受信装置の上記放送局の受信状況に基づいて上記情報の配信可否を判定する配信可否判定部と、
上記配信可否判定部の判定に基づいて、上記情報記憶部に記憶されている情報を、上記情報受信装置に対して提供する情報提供部と、
を備えることを特徴とする情報配信装置。
【請求項9】
情報受信装置、第1の情報配信装置、および第2の情報配信装置を備える情報配信システムにおいて、
上記情報受信装置は、
放送局の放送波を受信する放送波受信部と、
上記第1の情報配信装置、および上記放送局の放送波とは異なる他の通信媒体を介して上記放送局が提供する情報を配信する上記第2の情報配信装置と通信する通信部と、
自己の位置情報を記憶する登録情報記憶部と、
上記第1の情報配信装置に対し、上記通信部を介して上記登録情報記憶部に記憶された自己の位置情報を送信し、送信した位置情報に応じて上記第1の情報配信装置から送信される上記放送局の周波数情報が含まれた情報を上記登録情報記憶部に記憶する周波数情報取得部と、
上記放送波受信部で受信する周波数を指定する周波数指定部と、
上記周波数指定部により指定された周波数が上記登録情報記憶部に記憶されている周波数情報に含まれているか否かを判定する周波数有無判定部と、
上記周波数有無判定部の判定結果に基づいて上記放送局または上記第2の情報配信装置のいずれかを上記情報の取得先として決定する情報取得先決定部と、
上記情報取得先決定部で決定した取得先に基づいて、上記放送局から上記放送波受信部を介して情報を取得する、または上記第2の情報配信装置から上記通信部を介して情報を取得する情報取得部と、
を備え、
上記第1の情報配信装置は、
上記情報受信装置の位置情報を受信する第1の受信部と、
上記第1の受信部で受信した上記情報受信装置の位置情報に基づいて上記放送局の周波数情報が含まれた情報を上記情報受信装置へ送信する周波数情報送信部と、
上記情報受信装置から送信された上記情報受信装置の位置情報および当該情報受信装置における上記放送局の放送波の周波数情報を受信する第2の受信部と、
上記第2の受信部で受信した位置情報および周波数情報に基づいて上記放送局に対応する上記第2の情報配信装置を特定する情報配信装置特定部と、
上記情報配信特定部で特定された上記第2の情報配信装置の接続情報を上記情報受信装置へ送信する接続情報送信部と、
上記第2の情報配信装置から送信された上記情報受信装置の位置情報、当該情報受信装置における上記放送局の放送波の周波数情報、および当該情報受信装置における上記放送局の放送波の受信状況を示す情報を受信する第3の受信部と、
上記第3の受信部で受信した情報に基づいて上記情報受信装置における上記放送局からの放送波の受信可否を判定する受信可否判定部と、
上記受信可否判定部の判定結果を上記第2の情報配信装置へ送信する受信可否判定結果送信部と、
を備え、
上記第2の情報配信装置は、
上記情報受信装置から送信された当該情報受信装置における上記放送局の放送波の周波数情報、および当該情報受信装置における上記放送局の放送波の受信状況を示す情報を上記第1の情報配信装置へ送信する第1の送信部と、
上記第1の送信部で送信した情報に対する上記第1の情報配信装置からの応答に基づいて上記第2の情報配信装置が提供する情報の配信可否を判定する配信可否判定部と、
上記配信可否判定部の判定結果を上記情報受信装置へ送信する第2の送信部と、
上記放送局が提供する上記情報が記憶される情報記憶部と、
上記情報記憶部に記憶されている情報を上記情報受信装置からの要求に応じて上記放送局の放送波とは異なる他の通信媒体を介して提供する情報提供部と、
を備えることを特徴とする情報配信システム。
【請求項10】
請求項2または3に記載の情報受信装置の位置情報を受信する第1の受信部と、
上記第1の受信部で受信した上記情報受信装置の位置情報に基づいて上記放送局の周波数情報が含まれた情報を上記情報受信装置へ送信する周波数情報送信部と、
上記情報受信装置から送信された当該情報受信装置の位置情報および当該情報受信装置における放送局の放送波の周波数情報を受信する第2の受信部と、
上記第2の受信部で受信した位置情報および周波数情報に基づいて上記放送局に対応する第2の情報配信装置を特定する情報配信装置特定部と、
上記情報配信特定部で特定された上記第2の情報配信装置の接続情報を上記情報受信装置へ送信する接続情報送信部と、
上記第2の情報配信装置から送信された上記情報受信装置の位置情報、当該情報受信装置における上記放送局の放送波の周波数情報、および当該情報受信装置における上記放送局の放送波の受信状況を示す情報を受信する第3の受信部と、
上記第3の受信部で受信した情報に基づいて上記情報受信装置における上記放送局からの放送波の受信可否を判定する受信可否判定部と、
上記受信可否判定部の判定結果を上記第2の情報配信装置へ送信する受信可否判定結果送信部と、
を備えることを特徴とする情報配信装置。
【請求項11】
請求項2または3に記載の情報受信装置から送信された当該情報受信装置における放送局の放送波の周波数情報、および当該情報受信装置における上記放送局の放送波の受信状況を示す情報を第1の情報配信装置へ送信する第1の送信部と、
上記第1の送信部で送信した情報に対する上記第1の情報配信装置からの応答に基づいて上記放送局の放送波とは異なる他の通信媒体を介して上記放送局が提供する情報を配信する第2の情報配信装置が提供する情報の配信可否を判定する配信可否判定部と、
上記配信可否判定部の判定結果を上記情報受信装置へ送信する第2の送信部と、
備えることを特徴とする情報配信装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−223417(P2011−223417A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−91730(P2010−91730)
【出願日】平成22年4月12日(2010.4.12)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】