説明

情報配信方法及びシステム

【課題】有料道路を利用している利用者により適切な情報が提供できるようにする。
【解決手段】車載器としての機能を有するETC機能部を備える携帯端末装置120が、ETCゲート111を通過したことをゲート通過判断部102が検出した後、配信情報作成部104が、ETC制御部101が受け付けた登録情報と情報記憶部103に記憶されている情報とをもとに、携帯電話機120に対して配信する配信情報を作成すし、情報配信制御部105が、ネットワーク制御部106を制御し、携帯電話機120の電話番号宛に作成された情報を配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有料道路の車両通行料金収受システムであるETC(Electronic Toll Collection System)の機能を備えた携帯端末を用いた情報配信方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
高速道路や一般道路においては、道路上を走行する車両の安全を図り、利用者が快適に運転できるように、ラジオ放送や情報表示板などにより、様々な道路情報を利用者に提供している。
一方、携帯電話機などを利用したネットワーク環境の充実(特許文献1参照)により、近年では、利用者からよりきめ細かな情報の提供が要望されており、これに伴って、より多様な情報を柔軟に提供することが可能な情報提供システムが必要とされている。
【0003】
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
【特許文献1】特開2003−214885号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来では、ラジオなどのマスコミュニケーションによる情報の提供が主となっているため、有料道路を利用している利用者にとって、必ずしも有用な情報が得られていないという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、有料道路を利用している利用者により適切な情報が提供できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る情報配信方法は、有料道路のゲートを通過する携帯端末装置と通信を行って有料道路の通行料を徴収するノンストップ自動料金収受システムにおける携帯端末装置に対する情報配信方法であって、携帯端末装置がゲートを通過したことを検出ステップと、携帯端末装置に所定の情報を配信するステップとを備えるようにしたものである。従って、携帯端末装置がゲートを通過した後に、所定の情報が携帯端末装置に配信される。
【0006】
上記情報配信方法において、所定の情報を配信するステップでは、ノンストップ自動料金収受システムにおける通行料の徴収に必要な情報を携帯端末装置に通知したことにより携帯端末装置に所定の情報を配信するようにすればよい。また、上記情報配信方法において、携帯端末装置より送出された位置情報をもとに携帯端末装置に所定の情報を配信してもよい。
上記情報配信方法において、携帯端末装置に配信する所定の情報は、有料道路における混雑状態、有料道路における天候、有料道路の出口に近い地域における利用可能な飲食店及び宿泊施設に関する店舗情報、有料道路のサービスエリアの店舗情報などである。
【0007】
本発明に係る情報配信システムは、有料道路のゲートを通過する携帯端末装置と通信を行って有料道路の通行料を徴収するノンストップ自動料金収受システムにおける携帯端末装置に対する情報配信システムであって、携帯端末装置がゲートを通過したことを検出するゲート通過判断手段と、所定の情報を記憶した情報記憶部と、ゲート通過判断手段による携帯端末装置のゲートの通過の検出により情報記憶部に記憶されている情報を携帯端末装置に配信する情報配信手段とを備えるようにしたものである。
【0008】
上記情報配信システムにおいて、ゲート通過判断手段は、ノンストップ自動料金収受システムにおける通行料の徴収に必要な情報を携帯端末装置に通知したことにより携帯端末装置がゲートを通過したことを検出すればよい。また、上記情報配信システムにおいて、情報配信手段は、携帯端末装置より送出された位置情報をもとに携帯端末装置に所定の情報を配信してもよい。なお、位置情報は、携帯端末装置が備えるGPS機能が受信した複数の人工衛星からの所定の信号より取得したGPS情報である。
【0009】
上記情報配信システムにおいて、情報記憶部が記憶している所定の情報は、有料道路における混雑状態、有料道路における天候、有料道路の出口に近い地域における利用可能な飲食店及び宿泊施設に関する店舗情報、有料道路のサービスエリアの店舗情報などである。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、本発明によれば、ノンストップ自動料金収受システムにおいて、車載器としての機能を備える携帯端末装置がゲートを通過したことを検出した後、携帯端末装置に所定の情報を配信するようにしたので、有料道路を利用している利用者により適切な情報が提供できるようになるという優れた効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態における情報配信システムの構成例を示す構成図である。本システムは、ETCサーバ100と、ETCゲート111,112,113,114とETC機能を備えた携帯電話機120とから構成され、例えばインターネット131などの広域通信網及び基地局132を介した携帯電話機120との通信を可能としている。
【0012】
なお、ETCは、ノンストップ自動料金収受システムを示し、自動的に道路の通行料を徴収(支払い)することで、有料道路の料金所をノンストップで通行することを可能としたシステムである(特開平11−66362号公報,特開平11−144100号公報,特開平11−175786号公報等参照)。
【0013】
ETCゲート111は、有料道路の入り口の料金所ゲートに設けられたゲート無線基地局である。また、ETCゲート114は、有料道路の出口の料金所ゲートに設けられたゲート無線基地局である。また、ETCゲート112は、有料道路上のサービスエリアの入り口に設けられたゲート無線基地局であり、ETCゲート113は、サービスエリアの出口に設けられたゲート無線基地局である。
【0014】
携帯電話機120は、所定の周波数帯の電波を介して携帯電話機に関する処理を行う携帯電話機制御部、ETCにおける車載器としての機能を備えたETC機能部、受信された電波の状態に応じて電話制御部とETC機能部との切り替えを制御する共通制御部などを備えている。携帯電話機120のETC機能部は、例えば、ブルートゥース(Bluetooth)による無線通信や、「IEEE 802.11b」規格などの無線LANによる通信機能により、ETCゲート111,112,113,114との間で通信を行う。
【0015】
ETCサーバ100は、ETC制御部101,ゲート通過判断部102,情報記憶部103,配信情報作成部104,情報配信制御部105,ネットワーク制御部106を備えている。ETCサーバ100は、例えば、CPUと主記憶装置と外部記憶装置とネットワーク接続装置となどを備えたコンピュータ機器であり、主記憶装置に展開されたプログラムによりCPUが動作することで、各機能が実現される。また、各機能は、例えば、インターネット131に接続されている複数のコンピュータ機器に分散させるようにしてもよい。
【0016】
次に、ETCサーバ100の動作例について、図2,3,4のフローチャートを用いて説明する。
はじめに、有料道路の入り口における処理について説明すると、図2に示すように、ETCサーバ100では、ETC制御部101が、起動信号を送出し、送出された起動信号は、ETCゲート111より送信される(ステップS201)。送信された起動信号が、ETCゲート111に近づいてきた自動車に乗車している利用者の所持してる携帯電話機120に受信されると、携帯電話機120では、ETC機能部が起動してETCモードとなる。
【0017】
起動信号を受信してETC機能部が起動した携帯電話機120は、起動したことを通知する信号を送信する。この起動通知信号は、ETCゲート111に受信されてETCサーバ100のETC制御部101に受け付けられる(ステップS202)。
起動通知を受け付けたETC制御部101は、電話番号及び車輌の登録番号など登録情報の要求を送出する(ステップS203)。登録情報として、携帯電話機120に固有の識別番号が含まれていてもよい。送出された要求は、ETCゲート111より送信されて携帯電話機120に受信される。
【0018】
登録情報の要求を受信した携帯電話機120は、要求された登録情報を送信する。送信された登録情報は、ETCゲート111で受信されてETC制御部101に受け付けられる(ステップS204)。携帯電話機120より送出された登録情報を受け付けたETC制御部101は、登録情報により認証などを行った後、ETCゲート111の設置されている入り口ゲートの識別番号や通過時刻などの入り口情報を送出する(ステップS205)。送出された入り口情報は、ETCゲート111より送信され、携帯電話機120に受信され、携帯電話機120のETC機能部に記憶される。また、この後、携帯電話機120では、ETCモードが終了する。
【0019】
次に、ETCサーバ100では、ETC制御部101が、料金収受に関する所定の処理(ETC処理)を行うと(ステップS206)、ゲート通過判断部102が携帯電話機120を所持している利用者が乗車している自動車のゲート通過を確認する(ステップS207)。ゲート通過判定部102は、例えば、ETC制御部101によるETC処理動作を検出したら、ゲート通過の確認とする。また、携帯電話機120とETCゲート111との間の所定の通信状態を検出したら、ゲートの通過と確認するようにしてもよい。
【0020】
ゲート通過判定部102がゲートの通過を確認したら、ETCサーバ100では、配信情報作成部104が、ETC制御部101が受け付けた登録情報と情報記憶部103に記憶されている情報とをもとに、携帯電話機120に対して配信する配信情報を作成する(ステップS208)。配信情報作成部104が配信情報を作成すると、情報配信制御部105が、ネットワーク制御部106を制御し、携帯電話機120の電話番号宛に作成された情報を配信する(ステップS209)。
【0021】
上述した配信情報は、例えば、有料道路における車輌の混雑状態、ETCを利用して有料道路に入場した情報、有料道路における天候など道路を通行する上で有用な情報などを含んでいる。これらの情報は、情報記憶部103に記憶されている。これらの情報は、予め情報記憶部103に記憶しておくようにしてもよく、また、インターネット131を介して随時に情報記憶部103に記憶させるようにしてもよい。
【0022】
次に、有料道路の出口における処理について説明する。まず、図3に示すように、ETCサーバ100では、ETC制御部101が、起動信号を送出し、送出された起動信号は、ETCゲート114より送信される(ステップS301)。送信された起動信号が、ETCゲート114に近づいてきた自動車に乗車している利用者の所持してる携帯電話機120に受信されると、携帯電話機120では、ETC機能部が起動する。
【0023】
起動信号を受信してETC機能部が起動した携帯電話機120は、起動したことを通知する信号を送信する。この起動通知信号は、ETCゲート114に受信されてETCサーバ100のETC制御部101に受け付けられる(ステップS302)。
起動通知を受け付けたETC制御部101は、電話番号及び車輌の登録番号など登録情報の要求を送出する(ステップS303)。送出された要求は、ETCゲート114より送信されて携帯電話機120に受信される。
【0024】
登録情報の要求を受信した携帯電話機120は、要求された登録情報を送信する。送信された登録情報は、ETCゲート114で受信されてETC制御部101に受け付けられる(ステップS304)。携帯電話機120より送出された登録情報を受け付けたETC制御部101は、料金収受に関する所定の処理を行い、ETCゲート114の設置されている入り口ゲートの識別番号,通過時刻,及び通行料金などの出口情報を送出する(ステップS305)。送出された出口情報は、ETCゲート114より送信され、携帯電話機120に受信される。出口情報を受信した、携帯電話機120では、ETC機能部が受信した情報を記憶すると共に、必要な情報を表示部に表示する。
【0025】
次に、ETCサーバ100では、ETC制御部101が、料金収受に関する所定の処理(ETC処理)を行うと(ステップS306)、ゲート通過判断部102が携帯電話機120を所持している利用者が乗車している自動車のゲート通過を確認する(ステップS307)。ゲート通過判定部102がゲートの通過を確認したら、ETCサーバ100では、配信情報作成部104が、ETC制御部101が受け付けた登録情報と情報記憶部103に記憶されている情報とをもとに、携帯電話機120に対して配信する配信情報を作成する(ステップS308)。
【0026】
配信情報作成部104が配信情報を作成すると、情報配信制御部105が、ネットワーク制御部106を制御し、携帯電話機120の電話番号宛に作成された情報を配信する(ステップS309)。上述した配信情報は、例えば、ETCによる決済情報,有料道路の出口に近い地域における利用可能な飲食店や宿泊施設など各種の店舗情報など、利用者に対して有用な情報を含んでいる。これらの情報は、情報記憶部103に記憶されているものである。
【0027】
次に、有料道路のサービスエリアの入り口や出口における処理について説明する。まず、図4に示すように、ETCサーバ100では、ETC制御部101が、起動信号を送出し、送出された起動信号は、ETCゲート112より送信される(ステップS401)。送信された起動信号が、ETCゲート112に近づいてきた自動車に乗車している利用者の所持してる携帯電話機120に受信されると、携帯電話機120では、ETC機能部が起動する。
【0028】
起動信号を受信してETC機能部が起動した携帯電話機120は、起動したことを通知する信号を送信する。この起動通知信号は、ETCゲート112に受信されてETCサーバ100のETC制御部101に受け付けられる(ステップS402)。
起動通知を受け付けたETC制御部101は、電話番号及び車輌の登録番号など登録情報の要求を送出する(ステップS403)。送出された要求は、ETCゲート112より送信されて携帯電話機120に受信される。
【0029】
登録情報の要求を受信した携帯電話機120は、要求された登録情報を送信する。送信された登録情報は、ETCゲート112で受信されてETC制御部101に受け付けられる(ステップS404)。携帯電話機120より送出された登録情報を受け付けたETC制御部101は、料金収受に関する所定の処理を行い、ETCゲート112の設置されている入り口ゲートの識別番号,通過時刻などの通過情報を送出する(ステップS405)。送出された通過情報は、ETCゲート112より送信され、携帯電話機120に受信される。通過情報を受信した、携帯電話機120では、ETC機能部が受信した情報を記憶すると共に、必要な情報を表示部に表示する。
【0030】
次に、ETCサーバ100では、ETC制御部101が、料金収受に関する所定の処理(ETC処理)を行うと(ステップS406)、ゲート通過判断部102が携帯電話機120を所持している利用者が乗車している自動車のゲート通過を確認する(ステップS407)。ゲート通過判定部102がゲートの通過を確認したら、ETCサーバ100では、配信情報作成部104が、ETC制御部101が受け付けた登録情報と情報記憶部103に記憶されている情報とをもとに、携帯電話機120に対して配信する配信情報を作成する(ステップS408)。
【0031】
配信情報作成部104が配信情報を作成すると、情報配信制御部105が、ネットワーク制御部106を制御し、携帯電話機120の電話番号宛に作成された情報を配信する(ステップS409)。上述した配信情報は、例えば、サービスエリアの店舗情報など、利用者がサービスエリアを利用する上で有用な情報を含んでいる。これらの情報は、情報記憶部103に記憶されているものである。
【0032】
なお、サービスエリアの出口に設けられたETCゲート113を通過する場合も同様である。ゲート通過判定部102がETCゲート113の通過を確認したら、ETCサーバ100では、配信情報作成部104が、ETC制御部101が受け付けた登録情報と情報記憶部103に記憶されている情報とをもとに、携帯電話機120に対して配信する配信情報を作成し、情報配信制御部105が、情報を配信する。この場合、配信される情報は、当該サービスエリアより先の有料道路の車輌混雑状況や天候など、道路を通行する上で有用な情報を含んでいる。
【0033】
また、通過したゲート間の距離と、通行に要した時間とから平均速度を算出し、算出した平均速度が予め設定されている値を超えた場合、速度が超過などを警告する情報をETCゲート112やETCゲート114を通過した後に配信する情報としてもよい。また、携帯電話機120によるETCの利用履歴を、携帯電話機120に配信するようにしてもよい。なお、情報配信制御部105による携帯電話機120に対する情報の配信は、例えば、電子メールシステムにより行うようにしてもよく、また、電話機能を用いた自動音声通知により行うようにしてもよい。
【0034】
次に、本発明の実施の形態における他の情報配信システムについて説明する。上述した実施の形態における携帯電話機120が、GPS機能を備えるようにしてもよい。例えば、GPSアンテナを内蔵し、GPSアンテナが受信した複数の人工衛星からの所定の信号(電波)より現在位置と日時などのGPS情報を取得し、取得したGPS情報(現在位置情報)をもとに、ETCゲートより送信される起動信号を受信する状態となるようにしてもよい。なお、上記人工衛星は、現状では、高度約2万kmの6つの円軌道に4つずつ配されたアメリカ合衆国の国防総省が管理するGPS衛星である。
【0035】
ETCゲートの場所が予めわかっていれば、GPS情報を用いることで、携帯電話機120がETCゲートに近づいたことが把握でき、ETCゲートが近づくまで携帯電話機120のETC機能を全て停止させておくことも可能となる。このように一部の機能を停止させておくことで、携帯電話機120の省電力化が図れるようになる。
【0036】
また、携帯電話機120が、ETCゲート111より送信された入り口情報を受信した後、ETCゲート114より送信された出口情報を受信するまでの間、受信した上記GPS情報をETCサーバ100に通知し続けるようにしてもよい。例えば、取得したGPS情報を、携帯電話機120より基地局132−インターネット131−ネットワーク制御部106を介してETC制御部101に送出すればよい。このことにより、有料道路を通行しているときの携帯電話機120の位置を把握することが可能となる。
【0037】
上述したことにより携帯電話機120の位置を把握しているETC制御部101の制御により、配信情報作成部104が、携帯電話機120に対して配信する配信情報を作成し、情報配信制御部105が、作成した情報を携帯電話機120に配信するようにしてもよい。例えば、検出された携帯電話機120の位置により、対応する地域の情報を配信するようにしてもよい。また、例えば、携帯電話機120の位置が、有料道路より大きく離れた場合は、未決済であるなどの情報を警告として配信するようにしてもよい。
【0038】
また、図1に示したシステムにおいて、例えば、携帯電話機120が各ETCゲートを通過した情報や、前述した携帯電話機120より送出されたGPS情報を、ETC制御部101が記憶しておくようにしてもよい。これらの情報をもとに、サービスエリアの利用状況などの利用者の動向調査などが可能となり、サービスの向上を図れるようになる。また、上記情報は、運行管理、事故を含む様々なトラブル検出、料金徴収漏れ対策などに利用することも可能である。
【0039】
なお、携帯電話機120を所定の治具などにより乗車する車両に取付け、車輌より電力が供給されるようにしてもよいことはいうまでもない。このように、外部より電力が供給されている状態とすることで、例えば、常時ETC機能部が起動している状態とし、一定の間隔で前述した起動通知信号を送信し続けるようにしてもよい。
【0040】
なお、ETCにおける課金に関しては、例えば、クレジット機能を持つICカードを、携帯電話機に、補機として接続させて用いればよい。また、携帯電話機にフェリカ(FeliCa)機能を内蔵させ、決済に用いるようにしてもよい。
【0041】
なお、上述では、携帯電話機を用いる場合について説明したが、これに限るものではない。PDA(Personal Digital Assistance)などの、携帯端末装置を用いるようにしてもよいことはいうまでもない。また、車輌としては、四輪自動車に限るものではなく、自動二輪車であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施の形態における情報配信システムの構成例を示す構成図である。
【図2】ETCサーバ100の動作例について説明するフローチャートである。
【図3】ETCサーバ100の動作例について説明するフローチャートである。
【図4】ETCサーバ100の動作例について説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
100…ETCサーバ、101…ETC制御部、102…ゲート通過判断部、103…情報記憶部、104…配信情報作成部、105…情報配信制御部、106…ネットワーク制御部、111,112,113,114…ETCゲート、120…携帯電話機、131…インターネット、132…基地局。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
有料道路のゲートを通過する携帯端末装置と通信を行って前記有料道路の通行料を徴収するノンストップ自動料金収受システムにおける前記携帯端末装置に対する情報配信方法であって、
前記携帯端末装置が前記ゲートを通過したことを検出ステップと、
前記携帯端末装置に所定の情報を配信するステップと
を備えることを特徴とする情報配信方法。
【請求項2】
請求項1記載の情報配信方法において、
前記所定の情報を配信するステップは、
前記ノンストップ自動料金収受システムにおける通行料の徴収に必要な情報を前記携帯端末装置に通知したことにより前記携帯端末装置に所定の情報を配信する
ことを特徴とする情報配信方法。
【請求項3】
請求項1または2記載の情報配信方法において、
前記携帯端末装置より送出された位置情報を受信するステップを有し、
前記所定の情報を配信するステップは、受信された前記位置情報をもとに前記携帯端末装置に所定の情報を配信する
ことを特徴とする情報配信方法。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報配信方法において、
前記携帯端末装置に配信する所定の情報は、
前記有料道路における混雑状態、前記有料道路における天候、前記有料道路の出口に近い地域における利用可能な飲食店及び宿泊施設に関する店舗情報、前記有料道路のサービスエリアの店舗情報の少なくとも1つを含む
ことを特徴とする情報配信方法。
【請求項5】
有料道路のゲートを通過する携帯端末装置と通信を行って前記有料道路の通行料を徴収するノンストップ自動料金収受システムにおける前記携帯端末装置に対する情報配信システムであって、
前記携帯端末装置が前記ゲートを通過したことを検出するゲート通過判断手段と、
所定の情報を記憶した情報記憶部と、
前記ゲート通過判断手段による前記携帯端末装置の前記ゲートの通過の検出により前記情報記憶部に記憶されている情報を前記携帯端末装置に配信する情報配信手段と
を備えることを特徴とする情報配信システム。
【請求項6】
請求項5記載の情報配信システムにおいて、
前記ゲート通過判断手段は、
前記ノンストップ自動料金収受システムにおける通行料の徴収に必要な情報を前記携帯端末装置に通知したことにより前記携帯端末装置が前記ゲートを通過したことを検出する
ことを特徴とする情報配信システム。
【請求項7】
請求項5または6記載の情報配信システムにおいて、
前記情報配信手段は、
前記携帯端末装置より送出された位置情報をもとに前記携帯端末装置に所定の情報を配信する
ことを特徴とする情報配信システム。
【請求項8】
請求項7記載の情報配信システムにおいて、
前記位置情報は、前記携帯端末装置が備えるGPS機能が受信した複数の人工衛星からの所定の信号より取得したGPS情報である
ことを特徴とする情報配信システム。
【請求項9】
請求項5〜8のいずれか1項に記載の情報配信システムにおいて、
前記情報記憶部が記憶している所定の情報は、
前記有料道路における混雑状態、前記有料道路における天候、前記有料道路の出口に近い地域における利用可能な飲食店及び宿泊施設に関する店舗情報、前記有料道路のサービスエリアの店舗情報の少なくとも1つを含む
ことを特徴とする情報配信システム。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2006−18668(P2006−18668A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−197029(P2004−197029)
【出願日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】