説明

成形型

【課題】筒状体から成形するカップ状の成形体の底部に、所定の形状及び口径の穴を安定した状態で確実に形成することができる成形型を提供する。
【解決手段】上部側が育苗ポットの底部側に、下部側が育苗ポットの上端開口部側に対応するように、所定形状に形成された本体部10と、この本体部10に被嵌した筒状体の下端部を本体部10との間に挟み込んで保持する保持部20と、成形完了後の育苗ポットを押し上げて本体部10から離型する離型部30と、本体部10に被嵌した筒状体を加熱収縮させる際、その筒状体の上端部を予備的に整形する予備整形部40とを備えており、予備整形部40を押し下げて予備整形された底部を底部成形面となる離型部30のフランジ部34の上面及び予備整形部40の可動整形部材41の上面に押し付けることで、育苗ポットの底部を成形するようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、筒状の合成樹脂シートから、例えば、育苗ポット、植木鉢、植木鉢カバー等のように、底部に穴が形成されたカップ状の成形体を成形するための成形型に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、植物の苗の育成及び販売には、ポリプロピレン等からなる合成樹脂シート等によって形成された育苗ポットが一般的に使用されているが、こういった育苗ポットは装飾性に劣り、また、断熱性が低いため、寒冷地や寒暖差の激しい地域で使用すると、植物や苗の育成に重大な悪影響を及ぼす。そこで、本願出願人は、熱収縮性を有する合成樹脂シート(以下、熱収縮性シートという場合もある。)から形成される、特許文献1に記載の外装体を植木鉢としても使用することができる装飾性に優れた育苗ポットとして利用できることを見いだした。
【0003】
この育苗ポットは、グラビア印刷等によって装飾を施した加飾フィルムがラミネートされた熱収縮性シートを筒状に形成し、この筒状体を成形型に被嵌した状態で周方向に熱収縮させることにより成形型の周面に密着させて胴部を成形した後、成形型の上方に廻り込んだ筒状体の上端部分を押圧部材によって成形型の上面に押し付けることで、底部を成形したものであり、筒状体の上端縁が熱収縮することによって、その上端開口が小さくなり、最終的に底部に形成された水抜穴になるようになっている。
【0004】
【特許文献1】特開2006−248539号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述したように、熱収縮性を有する筒状体を成形型に被嵌して加熱収縮させる場合、底部となる筒状体の上端部分は成形型の上側に張り出しており、熱収縮の過程で全く支持されることがないので、均一に熱収縮するわけではなく、筒状体の上端縁が内側にカールする場合もある。
【0006】
従って、筒状体を熱収縮させた後、成形型の上方に廻り込んだ筒状体の上端部を押圧部材によって成形型の上面に押し付けて底部を成形しても、底部に形成される水抜き穴の口径や形状がまちまちになり、所定の形状及び口径の水抜き穴を安定した状態で確実に形成することができないといった問題がある。
【0007】
そこで、この発明の課題は、筒状体から成形するカップ状の成形体の底部に、所定の形状及び口径の穴を安定した状態で確実に形成することができる成形型を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、熱収縮性を有する合成樹脂シートによって形成された筒状の被成形材から、底部に穴が形成されたカップ状の成形体を成形するための成形型であって、上部側が前記成形体の底部側に、下部側が前記成形体の上端開口部側に対応するように、所定形状に形成された本体部と、前記本体部に被嵌した筒状の前記被成形材を加熱収縮させる際、その被成形材の上端部を予備的に整形する予備整形部と、成形完了後の前記成形体を押し上げて前記本体部から離型する離型部とを備え、前記予備整形部は、前記成形体の底部を成形するための底部成形面に対して出没可能に支持された可動整形部材と、この可動整形部材を、前記底部成形面から突出させた状態に付勢する付勢手段とを有し、前記本体部に被嵌した筒状の前記被成形材を加熱収縮させることによって、前記被成形材の上端部を、前記底部成形面から突出した前記可動整形部材に沿わせた状態で、押圧部材によって前記可動整形部材を押し下げて前記被成形材の上端部を前記底部成形面に押し付けることで、前記成形体の底部を成形するようにしたことを特徴とする成形型を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、請求項1に係る発明の成形型は、被嵌した筒状の被成形材を加熱収縮させる際、成形体の底部となる被成形材の上端部を底部成形面から突出した可動整形部材に沿わせることによって予備的に整形したので、押圧部材によって、可動整形部材を押し下げて被成形材の上端部を底部成形面に押し付けることで、成形体の底部を成形すると、成形体の底部に所定の形状及び口径の穴を安定した状態で確実に形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1(a)、(b)及び図2は、図8に示すように、熱収縮性シートによって形成された筒状体Mから、図9に示すように、底部に水抜き穴hが形成されたカップ状の育苗ポットPを成形するための成形型1を示している。なお、図9においては、育苗ポットPを、上下逆にした状態、即ち、底部が上にくるような状態で示している。
【0011】
前記筒状体Mを形成している熱収縮性シートは、少なくとも、一方向(筒状体Mの周方向)に主として熱収縮しうる熱収縮性を有しているものが使用される。例えば、熱収縮性シートが単層シートから構成される場合は、断熱性を有し、一方向に主として熱収縮するシートが使用される。また、熱収縮性シートが断熱層を含む複層構造の積層シートから構成される場合は、少なくとも、いずれか一層が熱収縮性を有し、その熱収縮性を有する層が非熱収縮性の他層を引っ張って収縮することにより、積層シート全体が少なくとも一方向に収縮可能であればよく、特に、断熱層と合成樹脂シートを含む積層シートを使用することが望ましい。
【0012】
前記断熱層は、例えば、厚さが0.1〜1mm程度の不透明の発泡樹脂シート、不織布等によって形成することができ、熱収縮性を有するものであってもよい。また、後述するように、積層された合成樹脂シートが熱収縮性を有する場合には、断熱層自体が、熱収縮性を有している必要はない。前記発泡樹脂シートは、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン等によって形成することができ、特に、高発泡性を有するスチレン系樹脂によって形成することが望ましい。また、発泡方法としては、物理的発泡、化学的発泡等の公知の発泡方法を採用することができ、断熱性の観点からは、発泡倍率が2〜10程度のものが望ましい。これらの樹脂には、必要に応じて、各種フィラー、着色剤、可塑剤、安定剤等の添加剤を適宜添加してもよい。また、前記不織布としては、ポリエステル、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリオレフィン系エラストマー、レーヨン、ナイロン、キュプラ等の繊維をシート状に形成したものを使用することができる。不織布を形成する繊維としては、中実繊維、中空繊維またはこれらの混合繊維を使用することができ、特に、断熱性に優れた中空繊維またはその混合繊維を使用することが望ましい。
【0013】
前記合成樹脂シートは、特に限定されず、例えば、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、環状オレフィン等のオレフィン系樹脂といった熱可塑性樹脂から選ばれる1種単独または2種以上の混合物を含む樹脂組成物を製膜したシート(一般にフィルムと呼ばれるものも含まれる。)及びこれらのシートを2層以上積層した積層シートを使用することができ、20〜70μm程度の厚みのものが望ましい。なお、合成樹脂シートは、熱収縮性を有していても、有していなくてもよいが、透明性に優れたものを使用することが望ましい。
【0014】
前記熱収縮性シートには、必要に応じて、例えば、グラビア印刷によって単色または多色刷りされた絵柄や各種化粧模様等のデザイン表示が施されており、熱収縮性シートが断熱層と合成樹脂シートを含む積層シートによって形成される場合は、合成樹脂シートの内面にデザイン表示を施すことが望ましいが、合成樹シートの外面や断熱層にデザイン表示を施してもよい。
【0015】
前記熱収縮性シートとしては、熱収縮性を有しない合成樹脂シート(例えば、未延伸のポリスチレンフィルム)と、熱収縮性を有する発泡樹脂シート(例えば、延伸したポリスチレン発泡樹脂シート)とが積層された積層シートを使用することが望ましく、積層シートを使用する場合においては、上層と下層とが同一素材または同種素材(例えば、上述したスチレン系等)であるものが望ましい。なぜなら、熱収縮性シートを筒状に形成する際、その側端部を粘着剤にて確実に接着することができるからである。また、熱収縮性シートとして、合成樹脂シートと発泡樹脂シートとの積層シートを使用する場合は、その合成樹脂シートが育苗ポットPの外面を形成するように、熱収縮性シートを筒状に形成することが望ましい。
【0016】
合成樹脂シートと断熱層との接着は、通常、ドライラミネート法やウエットラミネート法等で採用されている接着剤、例えば、アクリル系、ポリウレタン系、酢酸ビニル系、塩化ビニル系、ゴム系等の溶剤型接着剤または水溶性接着剤等を使用することができる。なお、断熱層を有する熱接着性シートは、合成樹脂シートと断熱層とを有する積層シートに限られず、例えば、熱収縮性を有する断熱層のみから形成されていてもよい。また、熱接着性シートは、合成樹脂シートまたは断熱層のいずれか一方または双方が複層の積層体からなり、全体として3層以上の積層シートを使用することもできる。
【0017】
前記熱収縮性シートの熱収縮率は、例えば、一方向(主たる熱収縮方向)における熱収縮率(160℃に相当するグリセリンバスに5秒間浸漬)が、50%以上、好ましくは、60%以上、より好ましくは70%以上である。また、熱収縮性シートは、他方向(前記一方向に直交する方向)に若干熱収縮してもよく、かかる他方向における熱収縮率(160℃に相当するグリセリンバスに5秒間浸漬)が、約0.5〜10%程度のものが例示される。ただし、熱収縮率(%)=[{(一方向(または他方向)の元の長さ)−(一方向(または他方向)の浸漬後の長さ)}/(一方向(または他方向)の元の長さ)]×100。
【0018】
前記成形型1は、図1(a)、(b)及び図2に示すように、上部側が育苗ポットPの底部側に、下部側が育苗ポットPの上端開口部側に対応するように、所定形状に形成された本体部10と、この本体部10に被嵌した筒状体Mの下端部を本体部10との間に挟み込んで保持する保持部20と、成形完了後の育苗ポットPを押し上げて本体部10から離型する離型部30と、本体部10に被嵌した筒状体Mを加熱収縮させる際、その筒状体Mの上端部を予備的に整形する予備整形部40とを備えており、予備整形部40は離型部30に取り付けられている。
【0019】
前記本体部10は、図2及び図3(a)、(b)に示すように、外周面が育苗ポットPの胴部成形面となる外形が略円錐台状の筒状型11を備えており、その筒状型11の内周部分は、上半部の内径が下半部の内径より小径に形成されていると共に、上半部の下部には、径方向内側に張り出す内フランジ部12が形成されている。
【0020】
前記内フランジ部12には、前記離型部40を位置決めするための位置決めピン13が立設されていると共に、後述する予備整形部40のストッパ43が嵌り込む凹部14が形成されており、内径が小径に形成された筒状型11の上半部には、内フランジ部12の下面と面一の下端面から上端面に至る複数の貫通穴15が形成されている。
【0021】
前記保持部20は、本体部10を固定設置する平面円形状の基台21と、この基台21に、径方向にスライド自在に支持された4つの保持爪22と、これらの保持爪22の外端面に形成された凹部に嵌め込まれた環状のコイルばね23とから構成されており、コイルばね23によって、保持爪22が径方向内側に付勢され、保持爪22が本体部10の下部外周面との間に筒状体Mの下端部を挟み込むようになっている。
【0022】
前記離型部30は、図2及び図4(a)〜(c)に示すように、筒状型11における内フランジ部11よりも上側の内部空間に収容される円形のカップ状部材31と、このカップ状部材31の上端部から外側に張り出して筒状型11の上端面に載置されるフランジ部34とを備えており、カップ状部材31の底部には、本体部10の位置決めピン13が嵌り込む位置決め穴32と、後述する予備整形部40のスライドピン42が挿通される3個のピン挿通穴33とが形成されていると共に、離型部30を昇降させるロッドRが固定されている。
【0023】
前記予備整形部40は、図2及び図5(a)〜(c)に示すように、離型部30のカップ状部材31内に嵌入可能な円環状の可動整形部材41と、この可動整形部材41の下面に連設された、離型部30のカップ状部材31のピン挿通穴33に挿通される3本のスライドピン42と、可動整形部材41を上方側に付勢するコイルばね44とを備えており、スライドピン42の下端部には、スライドピン42の抜け止め機能を有するストッパ43が固定されている。
【0024】
以上のように構成された成形型1を用いた育苗ポットPの成形作業について、図6及び図7を参照しながら、以下に説明する。まず、図6(a)に示すように、成形型1に筒状体Mを被嵌して押し下げると、保持部20の保持爪22が径方向外側に押し広げられ、筒状体Mの下端部が本体部10の下部外周面と保持爪22との間に挟み込まれることによって保持される。
【0025】
この状態で、成形型1に被嵌した筒状体Mを加熱収縮させると、同図(b)に示すように、筒状体Mが本体部10の筒状型11の外周面及び離型部30のフランジ部34の外周面に密着することによって胴部が成形されると共に、筒状体Mの上部が離型部30のフランジ部34の上端面に沿うように熱収縮しながら、筒状体Mの上端縁が予備整形部40の可動整形部材41の上面に沿うように熱収縮することで、底部が予備成形される。このとき、筒状体Mの上端開口部は、その上端縁が内面側にカールすることなく熱収縮し、予備成形された底部には、常に安定した状態で育苗ポットPの水抜き穴hと略同径の穴が形成されることになる。
【0026】
続いて、図7(a)に示すように、上方から押圧部材PMによって可動整形部材41を押し下げて予備整形された底部を底部成形面となる離型部30のフランジ部34の上面及び予備整形部40の可動整形部材41の上面に押し付けることで、所定口径の水抜き穴hを有する底部が成形され、育苗ポットPが出来上がる。
【0027】
最後に、同図(b)に示すように、離型部30を持ち上げると、成形完了後の育苗ポットPが本体部10の筒状型11から外れ、移送することができる状態となる。このとき、予備整形部40の可動整形部材41は、コイルばね44の付勢力によって、離型部30のフランジ部34の上面から上方側に突出し、成形された育苗ポットPを可動整形部材41が離型部30から持ち上げた状態となっている。
【0028】
以上のように、この成形型1は、被嵌した筒状体Mを加熱収縮させる際、育苗ポットPの底部となる筒状体Mの上端部を底部成形面である離型部30のフランジ部34の上面から突出した可動整形部材41に沿わせることによって予備的に整形した後、可動整形部材41を押し下げて予備整形された底部を底部成形面となる離型部30のフランジ部34の上面及び予備整形部40の可動整形部材41の上面に押し付けることで、育苗ポットPの底部を成形するようにしたので、熱収縮の過程で底部となる筒状体の上端部分が全く支持されない従来の成形型に比べて、筒状体Mの上部が均一に熱収縮すると共に、筒状体Mの上端縁が内側にカールすることがなく、育苗ポットPの底部に所定の形状及び口径の水抜き穴hを安定した状態で確実に形成することができる。
【0029】
なお、上述した実施形態では、予備整形部40の可動整形部材41として、ある程度の厚みを有する、上面が略フラットな円環状部材を採用したが、これに限定されるものではなく、本体部10に被嵌した筒状体Mを加熱収縮させる際、筒状体Mの上端縁が均一に沿うような形状であれば、例えば、円錐状、円錐台状、円柱状、円筒状、円盤状等、種々の形状を採用することができる。
【0030】
また、上述した実施形態では、予備整形部40の可動整形部材41を上方側に付勢する付勢手段として、コイルばね44を採用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、熱耐性を有するゴムやスポンジ等の圧縮可能な弾性部材、空気等の流体を利用した各種伸縮機構等を採用することも可能である。
【0031】
また、上述した実施形態では、底部に水抜き穴hを有する育苗ポットPを成形するための成形型について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明の成形型は、底部に所定の形状及び口径の穴が形成された植木鉢や植木鉢カバー等を成形する場合に適用することができることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0032】
底部に穴が形成されたカップ状の成形体を成形する場合に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】(a)はこの発明に係る成形型の一実施形態を示す平面図、(b)は同上の成形型を示す側面図である。
【図2】図1(a)のX−X線に沿った断面図である。
【図3】(a)は同上の成形型の本体部を示す平面図、(b)は同上の本体部を示す側面図である。
【図4】(a)は同上の成形型の離型部を示す平面図、(b)は同上の離型部を示す側面図、(c)は同上の離型部を示す底面図である。
【図5】(a)は同上の成形型の予備整形部を示す平面図、(b)は同上の予備整形部を示す側面図、(c)は同上の予備整形部を示す底面図である。
【図6】(a)、(b)は同上の成形型を用いた育苗ポットの成形作業を示す工程図である。
【図7】(a)、(b)は同上の成形型を用いた育苗ポットの成形作業を示す工程図である。
【図8】同上の育苗ポット成形用の筒状体を示す斜視図である。
【図9】同上の育苗ポットを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0034】
1 成形型
10 本体部
11 筒状型
12 内フランジ部
13 位置決めピン
14 凹部
15 貫通穴
20 保持部
21 基台
22 保持爪
23 コイルばね
30 離型部
31 カップ状部材
32 位置決め穴
33 ピン挿通穴
34 フランジ部
40 予備整形部
41 可動整形部材
42 スライドピン
43 ストッパ
44 コイルばね
M 筒状体
P 育苗ポット
PM 押圧部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱収縮性を有する合成樹脂シートによって形成された筒状の被成形材から、底部に穴が形成されたカップ状の成形体を成形するための成形型であって、
上部側が前記成形体の底部側に、下部側が前記成形体の上端開口部側に対応するように、所定形状に形成された本体部と、
前記本体部に被嵌した筒状の前記被成形材を加熱収縮させる際、その被成形材の上端部を予備的に整形する予備整形部と、
成形完了後の前記成形体を押し上げて前記本体部から離型する離型部と
を備え、
前記予備整形部は、
前記成形体の底部を成形するための底部成形面に対して出没可能に支持された可動整形部材と、この可動整形部材を、前記底部成形面から突出させた状態に付勢する付勢手段とを有し、
前記本体部に被嵌した筒状の前記被成形材を加熱収縮させることによって、前記被成形材の上端部を、前記底部成形面から突出した前記可動整形部材に沿わせた状態で、押圧部材によって前記可動整形部材を押し下げて前記成形体の上端部を前記底部成形面に押し付けることで、前記成形体の底部を成形するようにしたことを特徴とする成形型。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−214481(P2009−214481A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−62282(P2008−62282)
【出願日】平成20年3月12日(2008.3.12)
【出願人】(000238005)株式会社フジシールインターナショナル (641)
【Fターム(参考)】