説明

成長ホルモンの増進された経粘膜送達のための組成物および方法

成長ホルモンの増進された経鼻粘膜送達のために、一つ又はそれより多くの鼻腔内送達増進剤を含んでなる、医薬製剤が記載されている。一つの側面において、鼻腔内送達製剤及び方法は、例えば、皮下注射による対象への同一の濃度又は用量の成長ホルモンを、対象へ投与した後、対象の肝門脈又は血漿中の成長ホルモンのピーク濃度(Cmax)と比較して20%又はそれ以上である、対象の肝門脈又は血漿中の成長ホルモンのピーク濃度を生じることにより、血漿への成長ホルモンの増進された送達を提供する。本発明内の例示的製剤および方法は、ホルモンとしてヒト成長ホルモンを利用する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
哺乳動物対象への経粘膜送達のために処方された一つ又はそれより多くの成長ホルモン化合物を含んでなり、該対象への粘膜投与後、一つ又はそれより多くの該成長ホルモン化合物の増進された経粘膜送達を生じ、そして、許容しえない有害な副作用を伴わずに、該対象における成長ホルモン欠乏症の一つ又はそれより多くの症状を軽減するために有効である、安定な医薬組成物。
【請求項2】
一つ又はそれより多くの経粘膜送達増進剤をさらに含んでなる、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
該組成物が哺乳動物対象への経鼻粘膜送達のために処方される、請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
該組成物が鼻腔内スプレーあるいはパウダーとして処方される、請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項5】
該組成物が、粘膜投与後、許容しえない有害な副作用を伴わずに、小児あるいは成人対象における成長ホルモン欠乏症の一つ又はそれより多くの症状を軽減するために有効である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項6】
該組成物が、粘膜投与後、許容しえない有害な副作用を伴わずに、該対象における慢性腎不全あるいは末期腎臓疾患に付随した突発性低身長、HIV患者における衰弱あるいは栄養不良、慢性うっ血性心不全、心筋梗塞、先端肥大症、巨人症そして自己免疫疾患の一つ又はそれより多くの症状を軽減するために有効である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項7】
複数の異なった成長ホルモン化合物をさらに含んでなる、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項8】
該組成物が、該対象への粘膜投与後、(i)該対象に同等の濃度又は用量の該成長ホルモン化合物を皮下注射した後の、肝門脈又は血漿中の該成長ホルモン化合物のピーク濃度(Cmax)と比較して15%又はそれ以上である、該対象の肝門脈又は血漿中の該成長ホルモン化合物のピーク濃度;(ii)該対象に同等の濃度又は用量の該成長ホルモン化合物を皮下注射した後の、肝門脈又は血漿中の成長ホルモンの濃度曲線下面積(AUC)と比較して25%又はそれ以上である、該対象の肝門脈又は血漿中の該成長ホルモン化合物のAUC;あるいは(iii)約0.1から1.0時間の間の、対象の肝門脈又は血漿中の該成長ホルモンの最大濃度までの時間(tmax)、により特徴付けられる、一つ又はそれより多くの該成長ホルモン化合物の増進された経粘膜送達を生じる、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項9】
該組成物が、該対象への粘膜投与後、該対象に同等の濃度又は用量の該成長ホルモン化合物を皮下注射した後の、肝門脈又は血漿中の該成長ホルモン化合物のピーク濃度(Cmax)と比較して25%又はそれ以上である、該対象の肝門脈又は血漿中の該成長ホルモン化合物のピーク濃度を生じる、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項10】
該組成物が、該対象への粘膜投与後、該対象に同等の濃度又は用量の該成長ホルモン化合物を皮下注射した後の、肝門脈又は血漿中の該成長ホルモン化合物のピーク濃度(Cmax)と比較して50%又はそれ以上である、該対象の肝門脈又は血漿中の該成長ホルモン化合物のピーク濃度を生じる、請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項11】
該組成物が、該対象への粘膜投与後、該対象に同等の濃度又は用量の該成長ホルモン化合物を皮下注射した後の、肝門脈又は血漿中の該成長ホルモン化合物の濃度曲線下面積(AUC)と比較して25%又はそれ以上である、該対象の該肝門脈又は血漿中の該成長ホルモン化合物のAUCを生じる、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項12】
該組成物が、該対象への粘膜投与後、該対象に同等の濃度又は用量の該成長ホルモン化合物を皮下注射した後の、該肝門脈又は血漿中の該成長ホルモン化合物の濃度曲線下面積(AUC)と比較して50%又はそれ以上である、該対象の該肝門脈又は血漿中の該成長ホルモン化合物のAUCを生じる、請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項13】
該組成物が、該対象への粘膜投与後、約0.1から1.0時間の間に、対象の肝門脈又は血漿中の該成長ホルモンの最大濃度までの時間(tmax)を生じる、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項14】
該組成物が、該対象への粘膜投与後、約0.2から0.5時間の間に、対象の肝門脈又は血漿中の該成長ホルモンの最大濃度までの時間(tmax)を生じる、請求項13に記載の医薬組成物。
【請求項15】
該組成物が、該対象への粘膜投与後、該対象の血漿中の該成長ホルモン化合物のピーク濃度と比較して10%又はそれ以上である、該対象の中枢神経系(CNS)組織又は液中の該成長ホルモン化合物のピーク濃度を生じる、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項16】
該組成物が、該対象への粘膜投与後、該対象の血漿中の該成長ホルモン化合物のピーク濃度と比較して20%又はそれ以上である、該対象の中枢神経系(CNS)組織又は液中の該成長ホルモン化合物のピーク濃度を生じる、請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項17】
該組成物が、該対象への粘膜投与後、該対象の血漿中の該成長ホルモン化合物のピーク濃度と比較して40%又はそれ以上である、該対象の中枢神経系(CNS)組織又は液中の該成長ホルモン化合物のピーク濃度を生じる、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
一つ又はそれより多くの該鼻腔内送達剤新剤と組み合わされた、該対象への鼻腔内送達のために処方された該成長ホルモン化合物が、鼻腔内投与後、許容しえない有害な副作用を伴わずに、該対象における成長ホルモン欠乏症の一つ又はそれより多くの症状を軽減するのに有効である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項19】
請求項2に記載の医薬組成物であって、前記経粘膜送達増進剤が:
(a)凝集阻害剤;
(b)電荷修飾剤;
(c)pH制御剤;
(d)分解酵素阻害剤;
(e)粘液溶解又は洗浄剤;
(f)繊毛抑制剤;
(g)(i)界面活性物質、(ii)胆汁酸塩、(ii)リン脂質添加剤、混合ミセル、リポソーム又は坦体、(iii)アルコール、(iv)エナミン、(v)NO供与化合物、(vi)長鎖両親和性分子、(vii)小疎水性浸透増進剤、(viii)ナトリウム又はサリチル酸誘導体、(ix)アセト酢酸のグリセロールエステル、(x)シクロデキストリン又はベータ−シクロデキストリン誘導体、(xi)中鎖脂肪酸、(xii)キレート剤、(xiii)アミノ酸又はその塩、(xiv)N−アセチルアミノ酸又はその塩、(xv)選択された膜成分に対する分解性酵素、(ix)脂肪酸合成の阻害剤、もしくは(x)コレステロール合成の阻害剤から選択される膜浸透増進剤;または(xi)前記(i)−(x)の膜浸透増進剤の任意の組み合わせ;
(h)上皮接合部生理学の変調剤;
(i)血管拡張剤;
(j)選択的輸送増進剤;そして
(k)成長ホルモンが有効に化合され、会合され、含有され、被包され又は結合されることにより増進された経鼻粘膜送達のための該成長ホルモンの安定化を生じせしめるような、安定化送達媒体、坦体、支持体又は複合体形成種、から選択され、
ここにおいて該一つ又はそれより多くの鼻腔内送達増進剤を伴う該成長ホルモンの製剤が、該対象の血漿中の成長ホルモンの増加した生物学的利用能を提供する、前記医薬組成物。
【請求項20】
複数の経粘膜送達増進剤をさらに含んでなる、請求項19に記載の医薬組成物。
【請求項21】
一つ又はそれより多くの鼻腔内送達剤を含んでなる、請求項19に記載の医薬組成物。
【請求項22】
複数の鼻腔内送達増進剤をさらに含んでなる、請求項21に記載の医薬組成物。
【請求項23】
前記の経粘膜送達増進剤が、クエン酸、クエン酸ナトリウム、プロピレングリコール、グリセリン、L−アスコルビン酸、メタ重亜硫酸ナトリウム、EDTA二ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、水酸化ナトリウム及びこれらの混合物からなる群より選択される、請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項24】
一つ又はそれより多くの持続性放出増進剤をさらに含んでなる、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項25】
持続性放出増進剤が、成長ホルモンと組み合わされたポリエチレングリコール(PEG)である、請求項24に記載の医薬組成物。
【請求項26】
成長ホルモンがヒト成長ホルモンあるいはその生物学的に活性な類似体、断片又は誘導体である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項27】
該成長ホルモンが、約30から250μgの間の有効投薬量単位で処方される、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項28】
一つ又はそれより多くのステロイド又は副腎皮質ステロイド化合物をさらに含んでなり、該組成物が、粘膜投与後、許容しえない副作用を伴わずに、炎症、鼻刺激、鼻炎あるいはアレルギーの一つ又はそれより多くの症状を軽減するために有効である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項29】
一つ又はそれより多くのステロイド又は副腎皮質ステロイド化合物をさらに含んでなり、該組成物が、粘膜投与後、許容しえない副作用を伴わずに、該対象における自己免疫疾患、ウイルス疾患あるいは成長ホルモン欠乏症の一つ又はそれより多くの症状を軽減するために有効である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項30】
インターフェロン−βをさらに含んでなり、該自己免疫疾患が多発性硬化症であり、そして該組成物がステロイドミオパシーを防止する、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項31】
インシュリン様成長因子(IGF)−Iをさらに含んでなり、そして該組成物がステロイドミオパシーを防止する、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項32】
約3.0〜6.0の間に調製されたpHである、請求項1に記載の医薬製剤。
【請求項33】
約3.0〜5.0の間に調製されたpHである、請求項1に記載の医薬製剤。
【請求項34】
約4.0〜5.0の間に調製されたpHである、請求項1に記載の医薬製剤。
【請求項35】
約4.0〜4.5の間に調製されたpHである、請求項1に記載の医薬製剤。
【請求項36】
該経粘膜送達増進剤が、哺乳動物対象における上皮接合部構造及び/又は生理学を変調することにより粘膜上皮傍細胞輸送を可逆的に増進する透過性化ペプチドであり、ここにおいて、該ペプチドは、接合部接着分子(JAM)、オクルディン又はクラウディンから選択される上皮膜接着性タンパク質のホモ型結合を有効に阻害する、請求項2に記載の医薬製剤。
【請求項37】
成長ホルモン化合物の療法的投与による処置を受け入れ可能な哺乳動物対象における、成長ホルモン欠乏症あるいは状態を処置するあるいは予防する方法であって、
該対象の粘膜表面へ、一つ又はそれより多くの経粘膜送達増進剤と組み合わされて、経粘膜送達のために処方された有効量の一つ又はそれより多くの成長ホルモン化合物を含んでなる医薬組成物を、許容しえない副作用を伴うことなく、該対象における該成長ホルモン欠乏症の一つ又はそれより多くの症状を軽減するために有効な投与計画で投与することを含んでなる、前記方法。
【請求項38】
該成長ホルモン化合物が、一つ又はそれより多くの鼻腔内送達増進剤と組み合わされて、該対象へ鼻腔内送達のために処方され、そしてここにおいて、該方法が、許容しえない副作用を伴うことなく、該対象における該成長ホルモン欠乏症の一つ又はそれより多くの症状を軽減するために鼻腔内で有効な投与計画を用いる、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
該成長ホルモン化合物が、多回投薬量単位キットあるいは該対象による反復自己投与のための容器で提供される、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
該成長ホルモン化合物が、延長された投与期間の間、成長ホルモンの療法的に有効なベースラインレベルを維持するように、日あるいは週単位のスケジュールの間、該対象への該成長ホルモン化合物の多回投与を含む、鼻腔内有効投与計画で繰り返して投与される、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
該成長ホルモン化合物が、8時間から24時間延長された投与期間の間、成長ホルモンの療法的に有効なベースラインレベルを維持するように、毎日2から6回の間で、鼻製剤で該対象により自己投与される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
該成長ホルモン化合物が、延長された投与期間の間、成長ホルモンの療法的に有効な上昇したあるいは低下したパルス状レベルを維持するように、日あるいは週単位のスケジュールの間、該対象への該成長ホルモン化合物の多回投与を含む、鼻腔内有効投与計画で繰り返して投与される、請求項38に記載の方法。
【請求項43】
該成長ホルモン化合物が、8時間から24時間延長された投与期間の間、成長ホルモンの該療法的に有効な上昇したあるいは低下したパルス状レベルを維持するように、毎日2から6回の間で、鼻製剤で該対象により自己投与される、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
該対象に同等の濃度又は用量の成長ホルモンを皮下注射した後の、肝門脈又は血漿中の成長ホルモンのピーク濃度(Cmax)と比較して25%又はそれ以上である、該対象の肝門脈又は血漿中の該成長ホルモンのピーク濃度を、粘膜投与後に生じる、請求項37に記載の方法。
【請求項45】
該対象に同等の濃度又は用量の成長ホルモンを皮下注射した後の、肝門脈又は血漿中の成長ホルモンのピーク濃度(Cmax)と比較して50%又はそれ以上である、該対象の肝門脈又は血漿中の該成長ホルモンのピーク濃度を、粘膜投与後に生じる、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
該対象に同等の濃度又は用量の成長ホルモンを皮下注射した後の、肝門脈又は血漿中の成長ホルモンの濃度曲線下面積(AUC)と比較して25%又はそれ以上である、該対象の肝門脈又は血漿中の該成長ホルモンのAUCを、粘膜投与後に生じる、請求項37に記載の方法。
【請求項47】
該対象に同等の濃度又は用量の成長ホルモンを皮下注射した後の、肝門脈又は血漿中の成長ホルモンの濃度曲線下面積(AUC)と比較して50%又はそれ以上である、該対象の肝門脈又は血漿中の該成長ホルモンのAUCを、粘膜投与後に生じる、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
粘膜投与後、約0.1から1.0時間の間で、対象の肝門脈又は血漿中の該成長ホルモンの最大血漿濃度までの時間(tmax)を生じる、請求項37に記載の方法。
【請求項49】
粘膜投与後、0.2から0.5時間の間で、対象の肝門脈又は血漿中の該成長ホルモンの最大血漿濃度までの時間(tmax)を生じる、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
対象の肝門脈又は血漿中の該成長ホルモンのピーク濃度と比較して10%又はそれ以上である、対象の中枢神経系(CNS)組織あるいは液中の該成長ホルモンのピーク濃度を、粘膜投与後に生じる、請求項37に記載の方法。
【請求項51】
対象の肝門脈又は血漿中の該成長ホルモンのピーク濃度と比較して20%又はそれ以上である、対象の中枢神経系(CNS)組織あるいは液中の該成長ホルモンのピーク濃度を、粘膜投与後に生じる、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
対象の肝門脈又は血漿中の該成長ホルモンのピーク濃度と比較して40%又はそれ以上である、対象の中枢神経系(CNS)組織あるいは液中の該成長ホルモンのピーク濃度を、粘膜投与後に生じる、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
請求項37に記載の方法であって、前記経粘膜送達増進剤が:
(a)凝集阻害剤;
(b)電荷修飾剤;
(c)pH制御剤;
(d)分解酵素阻害剤;
(e)粘液溶解又は洗浄剤;
(f)繊毛抑制剤;
(g)(i)界面活性物質、(ii)胆汁酸塩、(ii)リン脂質添加剤、混合ミセル、リポソーム又は坦体、(iii)アルコール、(iv)エナミン、(v)NO供与化合物、(vi)長鎖両親和性分子、(vii)小疎水性浸透増進剤、(viii)ナトリウム又はサリチル酸誘導体、(ix)アセト酢酸のグリセロールエステル、(x)シクロデキストリン又はベータ−シクロデキストリン誘導体、(xi)中鎖脂肪酸、(xii)キレート剤、(xiii)アミノ酸又はその塩、(xiv)N−アセチルアミノ酸又はその塩、(xv)選択された膜成分に対する分解性酵素、(ix)脂肪酸合成の阻害剤、もしくは(x)コレステロール合成の阻害剤から選択される膜浸透増進剤;または(xi)(i)−(x)の膜浸透増進剤の任意の組み合わせ;
(h)上皮接合部生理学の変調剤;
(i)血管拡張剤;
(j)選択的輸送増進剤;そして
(k)成長ホルモンが有効に化合され、会合され、含有され、被包され又は結合されることにより増進された経鼻粘膜送達のための該成長ホルモンの安定化を生じるような安定化送達媒体、坦体、支持体又は複合体形成種、から選択され、
ここにおいて該一つ又はそれより多くの鼻腔内送達増進剤を伴う該成長ホルモンの製剤が、該対象の血漿中の成長ホルモンの増加した生物学的利用能を提供する、前記方法。
【請求項54】
該医薬組成物が、複数の経粘膜送達増進剤をさらに含んでなる、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
該医薬組成物が、一つ又はそれより多くの鼻腔内送達増進剤を含んでなる、請求項37に記載の方法。
【請求項56】
該医薬組成物が、複数の鼻腔内送達増進剤を含んでなる、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
該経粘膜送達増進剤が、クエン酸、クエン酸ナトリウム、プロピレングリコール、グリセリン、L−アスコルビン酸、メタ重亜硫酸ナトリウム、EDTA二ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、水酸化ナトリウム及びこれらの混合物からなる群より選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項58】
該医薬組成物が、一つ又はそれより多くの持続性放出増進剤をさらに含んでなる、請求項37に記載の方法。
【請求項59】
持続性放出増進剤がポリエチレングリコール(PEG)である、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
成長ホルモンがヒト成長ホルモンあるいはその生物学的に活性な類似体、断片又は誘導体である、請求項37に記載の方法。
【請求項61】
該成長ホルモンが、約30から250μgの間の有効投薬量単位で処方される、請求項37に記載の方法。
【請求項62】
許容しえない有害な副作用を伴わずに、小児あるいは成人対象における成長ホルモン欠乏症の一つ又はそれより多くの症状を軽減するために有効である、請求項37に記載の方法。
【請求項63】
許容しえない有害な副作用を伴わずに、該対象における慢性腎不全あるいは末期腎臓疾患に付随した突発性低身長、HIV患者における衰弱あるいは栄養不良、慢性うっ血性心不全、心筋梗塞、先端肥大症、巨人症そして自己免疫疾患の一つ又はそれより多くの症状を軽減するために有効である、請求項37に記載の方法。
【請求項64】
該医薬組成物が、複数の成長ホルモン化合物を含んでなる、請求項37に記載の方法。
【請求項65】
次のものを含んでなる経鼻薬剤送達のための医薬キット:
容器中の成長ホルモン及び賦形剤の水溶液;および
該容器へ取り付けられて、そして容器中の成長ホルモン溶液と流動的に連結されている小滴発生アクチュエーター;
であって、ここにおいて、該アクチュエーターが働く時、該アクチュエーターは、アクチュエーターの先端部を通して成長ホルモン溶液のスプレーを生成し、ここにおいて、成長ホルモン溶液の該スプレーは、アクチュエーター先端部から3.0cmの高さで測定した場合、約1.0から約1.4のスプレーパターン楕円率比を有している、前記キット。
【請求項66】
スプレーが成長ホルモン溶液の小滴を含んでなり、ここにおいて小滴の5%未満は10μm未満のサイズである、請求項65に記載のキット。
【請求項67】
スプレーが40及び25mmの長軸及び短軸のスプレーパターンを有している、請求項66に記載のキット。
【請求項68】
成長ホルモンスプレーが成長ホルモン溶液の小滴を含んでなり、ここにおいて50%未満の小滴は26.9μm又はそれ未満のサイズである、請求項66に記載のキット。
【請求項69】
成長ホルモンスプレーが成長ホルモン溶液の小滴を含んでなり、ここにおいて90%の小滴は55.3μm又はそれ未満のサイズである、請求項66に記載のキット。
【請求項70】
10%未満の小滴は12.5μm又はそれ未満のサイズである、請求項66に記載のキット。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−500243(P2007−500243A)
【公表日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533559(P2006−533559)
【出願日】平成16年6月1日(2004.6.1)
【国際出願番号】PCT/US2004/017632
【国際公開番号】WO2005/004895
【国際公開日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(501486154)ナステック・ファーマシューティカル・カンパニー・インコーポレーテッド (3)
【Fターム(参考)】