扉用ロックハンドル装置
【課題】本発明の課題は、正当権限者以外の者が操作ハンドルを操作できない電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置を提供する。
【解決手段】ソレノイドユニットをベース板に固着し、駆動レバーの中間部をベース板の軸受部に枢着し、駆動レバーの後端部にソレノイドユニットのプランジャーの先端部を枢着し、駆動レバーの前端部にストッパーの基端部を枢着し、ストッパーをベース板のガイドブロックのガイド溝に嵌合し、ストッパーの先端部をガイドブロックのガイド孔を通してラッチのストッパー受部に係合させることによって、ラッチを受金に係合した施錠位置に拘束し、解錠時にはソレノイドユニットに通電してプランジャーを吸引し、ストッパーをストッパー受部から離脱させる。
【解決手段】ソレノイドユニットをベース板に固着し、駆動レバーの中間部をベース板の軸受部に枢着し、駆動レバーの後端部にソレノイドユニットのプランジャーの先端部を枢着し、駆動レバーの前端部にストッパーの基端部を枢着し、ストッパーをベース板のガイドブロックのガイド溝に嵌合し、ストッパーの先端部をガイドブロックのガイド孔を通してラッチのストッパー受部に係合させることによって、ラッチを受金に係合した施錠位置に拘束し、解錠時にはソレノイドユニットに通電してプランジャーを吸引し、ストッパーをストッパー受部から離脱させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、各種機器や荷箱等の扉パネルに装着され、平常時の施錠状態では操作ハンドルが固定ケース内に収納されており、前記操作ハンドルを前記固定ケースから引出し回転させたとき、ラッチが固定枠体側の受金から離脱するラッチ式平面ハンドル装置の改良に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
扉パネルの取付け用開口に扉パネルの正面側から嵌め込み固着される固定ケースと、前記固定ケースに出入り可能に収容され、枢軸ピンによって前記固定ケースに枢着され操作ハンドルと、前記固定ケースの背面壁との間に一定間隔を置いて前記固定ケースに固着されたベース板と、前記枢軸ピンと直角に配置して前記ベース板の正面側に設けられたラッチガイド筒体と、前記ラッチガイド筒体に進退可能に収容され、前記固定ベース板の端面板部の開口より突出して固定枠体側の受金に係合するラッチを有し、前記操作ハンドルの背面側に形成した操作突子を前記ラッチの中間部の受動溝部に係合させてあり、前記操作ハンドルを前記固定ケースから引出し回転させたとき、前記操作突子によって前記ラッチが前記受金から離脱した位置へ後退させられるようになっているラッチ式平面ハンドル装置は、既に知られている（特許文献１及び特許文献２参照）。
【０００３】
これらの従来のラッチ式平面ハンドル装置では、前記操作ハンドルを前記固定ケースから引出し回転させれば、前記操作突子に駆動された前記ラッチが前記ラッチガイド筒体に沿って所定ストロークだけ後退し、固定枠体側の前記受金から離脱するものであるが、前記操作ハンドルは前記固定ケースの正面開口部に露出して配置されており、誰にでもアクセスできる状態にあるため、悪戯または窃取行為ないし妨害工作の意図を持った正当権限者以外の者によって容易に操作できる状態にある。近時の世相を反映して、ユーザーからはセキュリティ機能に付加が要請されている。本発明はこの要請に応えるためになされたものである。
【０００４】
【特許文献１】特開昭５０−１３６１９５号公報
【特許文献２】特許第２６６８３４６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明の課題は、セキュリティ機能を付加して正当権限者以外の者が操作ハンドルを操作できないようにした電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
請求項１に係る発明の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の主たる特徴は、扉パネルの取付け用開口に扉パネルの正面側から嵌め込み固着される固定ケースと、前記固定ケースに出入り可能に収容され、枢軸ピンによって前記固定ケースに枢着され操作ハンドルと、前記固定ケースの背面壁との間に一定間隔を置いて前記固定ケースに固着されたベース板と、前記枢軸ピンと直角に配置して前記ベース板の正面側に設けられたラッチガイド筒体と、前記ラッチガイド筒体に進退可能に収容され、前記固定ベース板の端面板部の開口より突出して固定枠体側の受金に係合するラッチを有しており、前記操作ハンドルの背面側に形成した操作突子を前記ラッチの中間部の受動溝部に係合させてあり、前記操作ハンドルを前記固定ケースから引出し回転させたとき、前記操作突子によって前記ラッチが前記受金から離脱した位置へ後退させられるようになっているラッチ式平面ハンドル装置において、
プランジャーが前記ラッチの移動方向と直角となるように配置してソレノイドユニットを前記ベース板の背面に固着し、前記ベース板の案内スロットに駆動レバーを挿入し、前記駆動レバーの中間部を前記ラッチの移動方向と平行に配置された支軸ピンによって前記ベース板の軸受部に枢着し、前記駆動レバーの後端部に前記プランジャーの先端部を連結ピンによって枢着し、前記駆動レバーの前端部にストッパーの基端部を結合ピンによって枢着し、前記ストッパーを前記ベース板に設けたストッパー用ガイドブロックのガイド溝に嵌合し、前記ストッパーの先端部を前記ガイドブロックのガイド孔を通して前記ラッチのストッパー受部に係合させることによって、前記ラッチを前記受金に係合した施錠位置に拘束し、解錠時には前記ソレノイドユニットに通電して前記プランジャーを吸引し、前記駆動レバーを介して前記ストッパーを前記ストッパー受部から離脱させるようにしたことである。
【０００７】
請求項２に係る発明の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の主たる特徴は、請求項１の前記構成に加えて、前記操作突子よりずれた位置において錠前ユニットを前記操作ハンドルに固着し、前記操作ハンドルの背面側に突出した前記錠前ユニットのロータの後端部に第1のクラッチ部を設け、前記固定ケースの底壁板部の軸孔に回転可能に挿通した連動シャフトを前記底壁板部に保持させ、前記連動シャフトの前端部に第２のクラッチ部を設け、前記操作ハンドルが前記固定ケースに没入した位置にあるとき、前記第２のクラッチ部が前記第１のクラッチ部と係合するように配置し、前記ソレノイドユニットの前記プランジャーに対面させて前記連動シャフトの後端部にカム板を固着し、前記錠前ユニットの前記ロータを回転操作して前記プランジャーを所定の吸引位置へと押戻すことによって、前記駆動レバーを介して前記ストッパーを前記ストッパー受部から離脱させるようにしたことである。
【発明の効果】
【０００８】
請求項１に係る発明の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置では、前記扉パネルを閉鎖した施錠状態では、前記ソレノイドユニットの前記プランジャーはバネなどの付勢手段によって所定ストロークだけソレノイド本体から突出した位置にあり、この突出位置においては、前記ストッパーの先端部は前記ガイドブロックの前記ガイド孔を通して前記ラッチの前記ストッパー受部に係合しており、これによって前記ラッチは固定枠体側の前記受金に係合した施錠位置に拘束されている。
この拘束を解除するには、前記ソレノイドユニットの励磁回路に解除用電気信号を流す必要があり、前記ソレノイドユニットに解除用電気信号が通電されたとき、前記プランジャーはソレノイド本体側に吸引され、前記駆動レバーを含む連動機構を介して前記ストッパーが牽引され、前記ストッパーの先端部が前記ストッパー受部から離脱することによって、前記ラッチの拘束が解除される。そのため、前記操作ハンドルを前記固定ケースから引出し回転させることができるようになる。
このように前記ソレノイドユニットと前記ストッパー及び前記駆動レバーを含む連動機構の付加によって、前記ソレノイドユニットへ解除用電気信号を発生させる手段を有するのは正当権限者だけであるから、正当権限者以外の者は前記操作ハンドルにアクセスして前記ラッチを解錠位置に後退させることが不可能であり、ラッチ式平面ハンドル装置のセキュリティが向上する。
【０００９】
請求項２に係る発明の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置では、前記扉パネルが閉鎖位置にあって、前記操作ハンドルが前記固定ケースに没入しているときには、前記錠前ユニットの前記ロータの第１のクラッチ部が、前記固定ケース側の第２のクラッチ部に係合している。
何らかの原因によって前記ソレノイドユニットの電気系統に故障が発生した非常時においては、前記錠前ユニットに鍵を挿入して前記ロータを所定方向に回すと、前記ロータの回転力が第1及び第２のクラッチ部を介して前記連動シャフトに伝達されるため、前記カム板が所定角度回転して前記ソレノイドユニットの前記プランジャーをソレノイド本体側へ押戻し、前記駆動レバーを含む連動機構を介して前記ストッパーの先端部を前記ストッパー受部から離脱させることができる。
すなわち、請求項２に係る発明の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置は、前記ソレノイドユニットと前記ストッパー及び前記駆動レバーを含む連動機構の付加によってセキュリティ機能が向上しているだけでなく、電気系統が故障した非常時においても前記鍵を有する正当権限者は扉パネルを解錠して開放することができるのである。非常時の安全対策が十分に講じられている。
【実施例】
【００１０】
図示の実施例は請求項１の発明と請求項２の発明を具現化したものである。
薄箱型の固定ケース１は、扉パネル２の取付け用開口３に扉パネル２の正面側から嵌め込み固着されている。正面視矩形状の操作ハンドル４は、固定ケース１の正面開口部５に出没可能に収容され、扉パネル２と平行な枢軸ピン６によって固定ケース１に枢着されている。ベース板７は、固定ケース１の背面壁との間に一定間隔を置いて固定ケース１に固着されており、図6に示したようにベース板７の正面側には、角筒状のラッチガイド筒体８が固着されている。ラッチガイド筒体８は、枢軸ピン６と交差する方向に配置されている。
【００１１】
角棒状のラッチ９は、ラッチガイド筒体８に進退可能に収容され、ベース板７の端面板部１０の開口１１より突出して固定枠体３４の受金３５に係合する。操作ハンドル４の背面側に形成された操作突子１２は、ラッチ９の中間部の受動溝部１３に係合している。操作ハンドル４を固定ケース１から引出し回転させたとき、操作突子１２によってラッチ９が牽引され、受金３５から離脱した位置へ後退させられる。これによって扉パネル２は施錠を解かれ、自由に開放することができる。ラッチ９は圧縮コイルバネ３７によって突出付勢されている。
【００１２】
ソレノイドユニット１４は、ベース板７の背面側に固着され、プランジャー１５は扉パネル２と平行であってラッチ９の移動方向と直角となるように配置される。プランジャー１５は内蔵または外部装備のバネなどの手段によって付勢されており、ソレノイド本体の励磁回路が通電されていないとき、所定の突出位置まで突出している。ベース板７に前後方向に貫通して設けた案内スロット１６には、連動機構の一部をなす駆動レバー１７が挿入されている。駆動レバー１７の中間部は、扉パネル２と平行であってラッチ９の移動方向と平行に配置された支軸ピン１８によって、ベース板７に設けた軸受部１９に枢着されている。駆動レバー１７の後端部には、プランジャー１５の先端部が扉パネル２と平行な連結ピン２０によって枢着されている。駆動レバー１７の前端部には、ストッパー２１の基端部が扉パネル２と平行な結合ピン２２によって枢着されている。
【００１３】
ストッパー２１は、ベース板７に設けたストッパー用ガイドブロック２３のガイド溝２４にスライド可能に嵌合され、ストッパー２１の先端部は、ガイドブロック２３のガイド孔２５を通してラッチ９の側面部のストッパー受部２６に係合可能に配置されている。ストッパー２１とストッパー受部２６が係合することによって、ラッチ９は受金３５に係合した施錠位置に拘束される。解錠時には、ソレノイドユニット１４の励磁回路に所要の電気信号を通電することによって、プランジャー１５をソレノイド本体側に吸引し、駆動レバー１７を含む連動機構を介してストッパー２１をラッチ９のストッパー受部２６から離脱させる。前記電気信号を発生する手段は、正当権限者側が管理保有している。
【００１４】
操作ハンドル４には、操作突子１２と重ならない位置に錠前ユニット２７が固着されている。錠前ユニット２７としては、シリンダー錠などの各種の錠機構を組み込んだものを任意に選択使用できる。操作ハンドル４の背面側に突出した錠前ユニット２７のロータ２８の後端部には、第1のクラッチ部２９を設けてある。第1のクラッチ部２９は、ロータ２８と一体に形成することもできるが、通常は、ロータ２８とは別体に形成され、ロータ２８に固着される。連動シャフト３０は、固定ケース１の底壁板部３１の軸孔３２に回転可能に挿通され、前後方向に移動しないように底壁板部３１に保持されている。連動シャフト３０の前端部には、第２のクラッチ部３３を設けてある。第２のクラッチ部３３は、連動シャフト３０と一体に形成されているが、連動シャフト３０とは別体に形成して連動シャフト３０に固着してもよい。
【００１５】
第２のクラッチ部３３は、扉パネル２が閉鎖されて操作ハンドル４が固定ケースに没入した位置にあるとき、図9に示したように、第１のクラッチ部２９と係合するように配置されている。カム板３６は、連動シャフト３０の後端部に固着されており、その回転軌跡上にソレノイドユニット１４のプランジャー１５の先端部が配置されている。錠前ユニット２７のロータ２８の鍵孔に所定の鍵を挿入してロータ２８を回転操作すると、カム板３６がプランジャー１５を所定の吸引位置へと押戻すため、駆動レバー１７を含む連動機構を介してストッパー２１が牽引され、ストッパー２１の先端部がラッチ９のストッパー受部２６から離脱させられる。そのため、操作ハンドル４を引出し回転させることにより、ラッチ9が後退摺動し、扉パネル２の施錠が解除される。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】本発明の一実施例に係る電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の施錠状態の正面図である。
【図２】図1の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の平面図である。
【図３】図1の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の背面図である。
【図４】図1の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の左側面図である。
【図５】図1の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の右側面図である。
【図６】図1の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の固定ケースを取除いたときの斜視図である。
【図７】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図８】図１のＢ−Ｂ線断面図である。
【図９】図1の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の操作ハンドルを引出し回転させたときの斜視図である。
【符号の説明】
【００１７】
１ 固定ケース
２ 扉パネル
３ 扉パネルの取付け用開口
４ 操作ハンドル
５ 固定ケースの正面開口部
６ 枢軸ピン
７ ベース板
８ ラッチガイド筒体
９ ラッチ
１０ ベース板の端面板部
１１ 端面板部の開口
１２ 操作ハンドルの操作突子
１３ ラッチの受動溝部
１４ ソレノイドユニット
１５ プランジャー
１６ ベース板の案内スロット
１７ 駆動レバー
１８ 支軸ピン
１９ ベース板の軸受部
２０ 連結ピン
２１ ストッパー
２２ 結合ピン
２３ ガイドブロック
２４ ガイド溝
２５ ガイド孔
２６ ラッチのストッパー受部
２７ 錠前ユニット
２８ 錠前ユニットのロータ
２９ 第1のクラッチ部
３０ 連動シャフト
３１ 固定ケースの底壁板部
３２ 軸孔
３３ 第２のクラッチ部
３４ 固定枠体
３５ 受金
３６ カム板
３７ ラッチの突出付勢用バネ
【技術分野】
【０００１】
本発明は、各種機器や荷箱等の扉パネルに装着され、平常時の施錠状態では操作ハンドルが固定ケース内に収納されており、前記操作ハンドルを前記固定ケースから引出し回転させたとき、ラッチが固定枠体側の受金から離脱するラッチ式平面ハンドル装置の改良に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
扉パネルの取付け用開口に扉パネルの正面側から嵌め込み固着される固定ケースと、前記固定ケースに出入り可能に収容され、枢軸ピンによって前記固定ケースに枢着され操作ハンドルと、前記固定ケースの背面壁との間に一定間隔を置いて前記固定ケースに固着されたベース板と、前記枢軸ピンと直角に配置して前記ベース板の正面側に設けられたラッチガイド筒体と、前記ラッチガイド筒体に進退可能に収容され、前記固定ベース板の端面板部の開口より突出して固定枠体側の受金に係合するラッチを有し、前記操作ハンドルの背面側に形成した操作突子を前記ラッチの中間部の受動溝部に係合させてあり、前記操作ハンドルを前記固定ケースから引出し回転させたとき、前記操作突子によって前記ラッチが前記受金から離脱した位置へ後退させられるようになっているラッチ式平面ハンドル装置は、既に知られている（特許文献１及び特許文献２参照）。
【０００３】
これらの従来のラッチ式平面ハンドル装置では、前記操作ハンドルを前記固定ケースから引出し回転させれば、前記操作突子に駆動された前記ラッチが前記ラッチガイド筒体に沿って所定ストロークだけ後退し、固定枠体側の前記受金から離脱するものであるが、前記操作ハンドルは前記固定ケースの正面開口部に露出して配置されており、誰にでもアクセスできる状態にあるため、悪戯または窃取行為ないし妨害工作の意図を持った正当権限者以外の者によって容易に操作できる状態にある。近時の世相を反映して、ユーザーからはセキュリティ機能に付加が要請されている。本発明はこの要請に応えるためになされたものである。
【０００４】
【特許文献１】特開昭５０−１３６１９５号公報
【特許文献２】特許第２６６８３４６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明の課題は、セキュリティ機能を付加して正当権限者以外の者が操作ハンドルを操作できないようにした電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
請求項１に係る発明の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の主たる特徴は、扉パネルの取付け用開口に扉パネルの正面側から嵌め込み固着される固定ケースと、前記固定ケースに出入り可能に収容され、枢軸ピンによって前記固定ケースに枢着され操作ハンドルと、前記固定ケースの背面壁との間に一定間隔を置いて前記固定ケースに固着されたベース板と、前記枢軸ピンと直角に配置して前記ベース板の正面側に設けられたラッチガイド筒体と、前記ラッチガイド筒体に進退可能に収容され、前記固定ベース板の端面板部の開口より突出して固定枠体側の受金に係合するラッチを有しており、前記操作ハンドルの背面側に形成した操作突子を前記ラッチの中間部の受動溝部に係合させてあり、前記操作ハンドルを前記固定ケースから引出し回転させたとき、前記操作突子によって前記ラッチが前記受金から離脱した位置へ後退させられるようになっているラッチ式平面ハンドル装置において、
プランジャーが前記ラッチの移動方向と直角となるように配置してソレノイドユニットを前記ベース板の背面に固着し、前記ベース板の案内スロットに駆動レバーを挿入し、前記駆動レバーの中間部を前記ラッチの移動方向と平行に配置された支軸ピンによって前記ベース板の軸受部に枢着し、前記駆動レバーの後端部に前記プランジャーの先端部を連結ピンによって枢着し、前記駆動レバーの前端部にストッパーの基端部を結合ピンによって枢着し、前記ストッパーを前記ベース板に設けたストッパー用ガイドブロックのガイド溝に嵌合し、前記ストッパーの先端部を前記ガイドブロックのガイド孔を通して前記ラッチのストッパー受部に係合させることによって、前記ラッチを前記受金に係合した施錠位置に拘束し、解錠時には前記ソレノイドユニットに通電して前記プランジャーを吸引し、前記駆動レバーを介して前記ストッパーを前記ストッパー受部から離脱させるようにしたことである。
【０００７】
請求項２に係る発明の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の主たる特徴は、請求項１の前記構成に加えて、前記操作突子よりずれた位置において錠前ユニットを前記操作ハンドルに固着し、前記操作ハンドルの背面側に突出した前記錠前ユニットのロータの後端部に第1のクラッチ部を設け、前記固定ケースの底壁板部の軸孔に回転可能に挿通した連動シャフトを前記底壁板部に保持させ、前記連動シャフトの前端部に第２のクラッチ部を設け、前記操作ハンドルが前記固定ケースに没入した位置にあるとき、前記第２のクラッチ部が前記第１のクラッチ部と係合するように配置し、前記ソレノイドユニットの前記プランジャーに対面させて前記連動シャフトの後端部にカム板を固着し、前記錠前ユニットの前記ロータを回転操作して前記プランジャーを所定の吸引位置へと押戻すことによって、前記駆動レバーを介して前記ストッパーを前記ストッパー受部から離脱させるようにしたことである。
【発明の効果】
【０００８】
請求項１に係る発明の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置では、前記扉パネルを閉鎖した施錠状態では、前記ソレノイドユニットの前記プランジャーはバネなどの付勢手段によって所定ストロークだけソレノイド本体から突出した位置にあり、この突出位置においては、前記ストッパーの先端部は前記ガイドブロックの前記ガイド孔を通して前記ラッチの前記ストッパー受部に係合しており、これによって前記ラッチは固定枠体側の前記受金に係合した施錠位置に拘束されている。
この拘束を解除するには、前記ソレノイドユニットの励磁回路に解除用電気信号を流す必要があり、前記ソレノイドユニットに解除用電気信号が通電されたとき、前記プランジャーはソレノイド本体側に吸引され、前記駆動レバーを含む連動機構を介して前記ストッパーが牽引され、前記ストッパーの先端部が前記ストッパー受部から離脱することによって、前記ラッチの拘束が解除される。そのため、前記操作ハンドルを前記固定ケースから引出し回転させることができるようになる。
このように前記ソレノイドユニットと前記ストッパー及び前記駆動レバーを含む連動機構の付加によって、前記ソレノイドユニットへ解除用電気信号を発生させる手段を有するのは正当権限者だけであるから、正当権限者以外の者は前記操作ハンドルにアクセスして前記ラッチを解錠位置に後退させることが不可能であり、ラッチ式平面ハンドル装置のセキュリティが向上する。
【０００９】
請求項２に係る発明の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置では、前記扉パネルが閉鎖位置にあって、前記操作ハンドルが前記固定ケースに没入しているときには、前記錠前ユニットの前記ロータの第１のクラッチ部が、前記固定ケース側の第２のクラッチ部に係合している。
何らかの原因によって前記ソレノイドユニットの電気系統に故障が発生した非常時においては、前記錠前ユニットに鍵を挿入して前記ロータを所定方向に回すと、前記ロータの回転力が第1及び第２のクラッチ部を介して前記連動シャフトに伝達されるため、前記カム板が所定角度回転して前記ソレノイドユニットの前記プランジャーをソレノイド本体側へ押戻し、前記駆動レバーを含む連動機構を介して前記ストッパーの先端部を前記ストッパー受部から離脱させることができる。
すなわち、請求項２に係る発明の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置は、前記ソレノイドユニットと前記ストッパー及び前記駆動レバーを含む連動機構の付加によってセキュリティ機能が向上しているだけでなく、電気系統が故障した非常時においても前記鍵を有する正当権限者は扉パネルを解錠して開放することができるのである。非常時の安全対策が十分に講じられている。
【実施例】
【００１０】
図示の実施例は請求項１の発明と請求項２の発明を具現化したものである。
薄箱型の固定ケース１は、扉パネル２の取付け用開口３に扉パネル２の正面側から嵌め込み固着されている。正面視矩形状の操作ハンドル４は、固定ケース１の正面開口部５に出没可能に収容され、扉パネル２と平行な枢軸ピン６によって固定ケース１に枢着されている。ベース板７は、固定ケース１の背面壁との間に一定間隔を置いて固定ケース１に固着されており、図6に示したようにベース板７の正面側には、角筒状のラッチガイド筒体８が固着されている。ラッチガイド筒体８は、枢軸ピン６と交差する方向に配置されている。
【００１１】
角棒状のラッチ９は、ラッチガイド筒体８に進退可能に収容され、ベース板７の端面板部１０の開口１１より突出して固定枠体３４の受金３５に係合する。操作ハンドル４の背面側に形成された操作突子１２は、ラッチ９の中間部の受動溝部１３に係合している。操作ハンドル４を固定ケース１から引出し回転させたとき、操作突子１２によってラッチ９が牽引され、受金３５から離脱した位置へ後退させられる。これによって扉パネル２は施錠を解かれ、自由に開放することができる。ラッチ９は圧縮コイルバネ３７によって突出付勢されている。
【００１２】
ソレノイドユニット１４は、ベース板７の背面側に固着され、プランジャー１５は扉パネル２と平行であってラッチ９の移動方向と直角となるように配置される。プランジャー１５は内蔵または外部装備のバネなどの手段によって付勢されており、ソレノイド本体の励磁回路が通電されていないとき、所定の突出位置まで突出している。ベース板７に前後方向に貫通して設けた案内スロット１６には、連動機構の一部をなす駆動レバー１７が挿入されている。駆動レバー１７の中間部は、扉パネル２と平行であってラッチ９の移動方向と平行に配置された支軸ピン１８によって、ベース板７に設けた軸受部１９に枢着されている。駆動レバー１７の後端部には、プランジャー１５の先端部が扉パネル２と平行な連結ピン２０によって枢着されている。駆動レバー１７の前端部には、ストッパー２１の基端部が扉パネル２と平行な結合ピン２２によって枢着されている。
【００１３】
ストッパー２１は、ベース板７に設けたストッパー用ガイドブロック２３のガイド溝２４にスライド可能に嵌合され、ストッパー２１の先端部は、ガイドブロック２３のガイド孔２５を通してラッチ９の側面部のストッパー受部２６に係合可能に配置されている。ストッパー２１とストッパー受部２６が係合することによって、ラッチ９は受金３５に係合した施錠位置に拘束される。解錠時には、ソレノイドユニット１４の励磁回路に所要の電気信号を通電することによって、プランジャー１５をソレノイド本体側に吸引し、駆動レバー１７を含む連動機構を介してストッパー２１をラッチ９のストッパー受部２６から離脱させる。前記電気信号を発生する手段は、正当権限者側が管理保有している。
【００１４】
操作ハンドル４には、操作突子１２と重ならない位置に錠前ユニット２７が固着されている。錠前ユニット２７としては、シリンダー錠などの各種の錠機構を組み込んだものを任意に選択使用できる。操作ハンドル４の背面側に突出した錠前ユニット２７のロータ２８の後端部には、第1のクラッチ部２９を設けてある。第1のクラッチ部２９は、ロータ２８と一体に形成することもできるが、通常は、ロータ２８とは別体に形成され、ロータ２８に固着される。連動シャフト３０は、固定ケース１の底壁板部３１の軸孔３２に回転可能に挿通され、前後方向に移動しないように底壁板部３１に保持されている。連動シャフト３０の前端部には、第２のクラッチ部３３を設けてある。第２のクラッチ部３３は、連動シャフト３０と一体に形成されているが、連動シャフト３０とは別体に形成して連動シャフト３０に固着してもよい。
【００１５】
第２のクラッチ部３３は、扉パネル２が閉鎖されて操作ハンドル４が固定ケースに没入した位置にあるとき、図9に示したように、第１のクラッチ部２９と係合するように配置されている。カム板３６は、連動シャフト３０の後端部に固着されており、その回転軌跡上にソレノイドユニット１４のプランジャー１５の先端部が配置されている。錠前ユニット２７のロータ２８の鍵孔に所定の鍵を挿入してロータ２８を回転操作すると、カム板３６がプランジャー１５を所定の吸引位置へと押戻すため、駆動レバー１７を含む連動機構を介してストッパー２１が牽引され、ストッパー２１の先端部がラッチ９のストッパー受部２６から離脱させられる。そのため、操作ハンドル４を引出し回転させることにより、ラッチ9が後退摺動し、扉パネル２の施錠が解除される。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】本発明の一実施例に係る電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の施錠状態の正面図である。
【図２】図1の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の平面図である。
【図３】図1の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の背面図である。
【図４】図1の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の左側面図である。
【図５】図1の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の右側面図である。
【図６】図1の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の固定ケースを取除いたときの斜視図である。
【図７】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図８】図１のＢ−Ｂ線断面図である。
【図９】図1の電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置の操作ハンドルを引出し回転させたときの斜視図である。
【符号の説明】
【００１７】
１ 固定ケース
２ 扉パネル
３ 扉パネルの取付け用開口
４ 操作ハンドル
５ 固定ケースの正面開口部
６ 枢軸ピン
７ ベース板
８ ラッチガイド筒体
９ ラッチ
１０ ベース板の端面板部
１１ 端面板部の開口
１２ 操作ハンドルの操作突子
１３ ラッチの受動溝部
１４ ソレノイドユニット
１５ プランジャー
１６ ベース板の案内スロット
１７ 駆動レバー
１８ 支軸ピン
１９ ベース板の軸受部
２０ 連結ピン
２１ ストッパー
２２ 結合ピン
２３ ガイドブロック
２４ ガイド溝
２５ ガイド孔
２６ ラッチのストッパー受部
２７ 錠前ユニット
２８ 錠前ユニットのロータ
２９ 第1のクラッチ部
３０ 連動シャフト
３１ 固定ケースの底壁板部
３２ 軸孔
３３ 第２のクラッチ部
３４ 固定枠体
３５ 受金
３６ カム板
３７ ラッチの突出付勢用バネ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
扉パネルの取付け用開口に扉パネルの正面側から嵌め込み固着される固定ケースと、前記固定ケースに出入り可能に収容され、枢軸ピンによって前記固定ケースに枢着された操作ハンドルと、前記固定ケースの背面壁との間に一定間隔を置いて前記固定ケースに固着されたベース板と、前記枢軸ピンと直角に配置して前記ベース板の正面側に設けられたラッチガイド筒体と、前記ラッチガイド筒体に進退可能に収容され、前記ベース板の端面板部の開口より突出して固定枠体側の受金に係合するラッチを有しており、前記操作ハンドルの背面側に形成した操作突子を前記ラッチの中間部の受動溝部に係合させてあり、前記操作ハンドルを前記固定ケースから引出し回転させたとき、前記操作突子によって前記ラッチが前記受金から離脱した位置へ後退させられるようになっており、
プランジャーが前記ラッチの移動方向と直角となるように配置してソレノイドユニットを前記ベース板の背面に固着してあり、前記ベース板の案内スロットに駆動レバーを挿入してあり、前記駆動レバーの中間部を前記ラッチの移動方向と平行に配置された支軸ピンによって前記ベース板の軸受部に枢着してあり、前記駆動レバーの後端部に前記プランジャーの先端部を連結ピンによって枢着してあり、前記駆動レバーの前端部にストッパーの基端部を結合ピンによって枢着してあり、前記ストッパーを前記ベース板に設けたストッパー用ガイドブロックのガイド溝に嵌合してあり、前記ストッパーの先端部を前記ガイドブロックのガイド孔を通して前記ラッチのストッパー受部に係合させることによって、前記ラッチを前記受金に係合した施錠位置に拘束するようにしてあり、解錠時には前記ソレノイドユニットに通電して前記プランジャーを吸引し、前記駆動レバーを介して前記ストッパーを前記ストッパー受部から離脱させるようにした電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置。
【請求項２】
扉パネルの取付け用開口に扉パネルの正面側から嵌め込み固着される固定ケースと、前記固定ケースに出入り可能に収容され、枢軸ピンによって前記固定ケースに枢着された操作ハンドルと、前記固定ケースの背面壁との間に一定間隔を置いて前記固定ケースに固着されたベース板と、前記枢軸ピンと直角に配置して前記ベース板の正面側に設けられたラッチガイド筒体と、前記ラッチガイド筒体に進退可能に収容され、前記ベース板の端面板部の開口より突出して固定枠体側の受金に係合するラッチを有し、前記操作ハンドルの背面側に形成した操作突子を前記ラッチの中間部の受動溝部に係合させてあり、前記操作ハンドルを前記固定ケースから引出し回転させたとき、前記操作突子によって前記ラッチが前記受金から離脱した位置へ後退させられるようになっており、
プランジャーが前記ラッチの移動方向と直角となるように配置してソレノイドユニットを前記ベース板の背面に固着してあり、前記ベース板の案内スロットに駆動レバーを挿入してあり、前記駆動レバーの中間部を前記ラッチの移動方向と平行に配置された支軸ピンによって前記ベース板の軸受部に枢着してあり、前記駆動レバーの後端部に前記プランジャーの先端部を連結ピンによって枢着してあり、前記駆動レバーの前端部にストッパーの基端部を結合ピンによって枢着してあり、前記ストッパーを前記ベース板に設けたストッパー用ガイドブロックのガイド溝に嵌合してあり、前記ストッパーの先端部を前記ガイドブロックのガイド孔を通して前記ラッチのストッパー受部に係合させることによって、前記ラッチを前記受金に係合した施錠位置に拘束するようにしてあり、解錠時には前記ソレノイドユニットに通電して前記プランジャーを吸引し、前記駆動レバーを介して前記ストッパーを前記ストッパー受部から離脱させるようにしてあり、
前記操作突子よりずれた位置において錠前ユニットを前記操作ハンドルに固着してあり、前記操作ハンドルの背面側に突出した前記錠前ユニットのロータの後端部に第1のクラッチ部を設けてあり、前記固定ケースの底壁板部の軸孔に回転可能に挿通した連動シャフトを前記底壁板部に保持させてあり、前記連動シャフトの前端部に第２のクラッチ部を設けてあり、前記操作ハンドルが前記固定ケースに没入した位置にあるとき、前記第２のクラッチ部が前記第１のクラッチ部と係合するように配置してあり、前記ソレノイドユニットの前記プランジャーに対面させて前記連動シャフトの後端部にカム板を固着してあり、前記錠前ユニットの前記ロータを回転操作して前記プランジャーを所定の吸引位置へと押戻すことによって、前記駆動レバーを介して前記ストッパーを前記ストッパー受部から離脱させるようにした電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置。
【請求項１】
扉パネルの取付け用開口に扉パネルの正面側から嵌め込み固着される固定ケースと、前記固定ケースに出入り可能に収容され、枢軸ピンによって前記固定ケースに枢着された操作ハンドルと、前記固定ケースの背面壁との間に一定間隔を置いて前記固定ケースに固着されたベース板と、前記枢軸ピンと直角に配置して前記ベース板の正面側に設けられたラッチガイド筒体と、前記ラッチガイド筒体に進退可能に収容され、前記ベース板の端面板部の開口より突出して固定枠体側の受金に係合するラッチを有しており、前記操作ハンドルの背面側に形成した操作突子を前記ラッチの中間部の受動溝部に係合させてあり、前記操作ハンドルを前記固定ケースから引出し回転させたとき、前記操作突子によって前記ラッチが前記受金から離脱した位置へ後退させられるようになっており、
プランジャーが前記ラッチの移動方向と直角となるように配置してソレノイドユニットを前記ベース板の背面に固着してあり、前記ベース板の案内スロットに駆動レバーを挿入してあり、前記駆動レバーの中間部を前記ラッチの移動方向と平行に配置された支軸ピンによって前記ベース板の軸受部に枢着してあり、前記駆動レバーの後端部に前記プランジャーの先端部を連結ピンによって枢着してあり、前記駆動レバーの前端部にストッパーの基端部を結合ピンによって枢着してあり、前記ストッパーを前記ベース板に設けたストッパー用ガイドブロックのガイド溝に嵌合してあり、前記ストッパーの先端部を前記ガイドブロックのガイド孔を通して前記ラッチのストッパー受部に係合させることによって、前記ラッチを前記受金に係合した施錠位置に拘束するようにしてあり、解錠時には前記ソレノイドユニットに通電して前記プランジャーを吸引し、前記駆動レバーを介して前記ストッパーを前記ストッパー受部から離脱させるようにした電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置。
【請求項２】
扉パネルの取付け用開口に扉パネルの正面側から嵌め込み固着される固定ケースと、前記固定ケースに出入り可能に収容され、枢軸ピンによって前記固定ケースに枢着された操作ハンドルと、前記固定ケースの背面壁との間に一定間隔を置いて前記固定ケースに固着されたベース板と、前記枢軸ピンと直角に配置して前記ベース板の正面側に設けられたラッチガイド筒体と、前記ラッチガイド筒体に進退可能に収容され、前記ベース板の端面板部の開口より突出して固定枠体側の受金に係合するラッチを有し、前記操作ハンドルの背面側に形成した操作突子を前記ラッチの中間部の受動溝部に係合させてあり、前記操作ハンドルを前記固定ケースから引出し回転させたとき、前記操作突子によって前記ラッチが前記受金から離脱した位置へ後退させられるようになっており、
プランジャーが前記ラッチの移動方向と直角となるように配置してソレノイドユニットを前記ベース板の背面に固着してあり、前記ベース板の案内スロットに駆動レバーを挿入してあり、前記駆動レバーの中間部を前記ラッチの移動方向と平行に配置された支軸ピンによって前記ベース板の軸受部に枢着してあり、前記駆動レバーの後端部に前記プランジャーの先端部を連結ピンによって枢着してあり、前記駆動レバーの前端部にストッパーの基端部を結合ピンによって枢着してあり、前記ストッパーを前記ベース板に設けたストッパー用ガイドブロックのガイド溝に嵌合してあり、前記ストッパーの先端部を前記ガイドブロックのガイド孔を通して前記ラッチのストッパー受部に係合させることによって、前記ラッチを前記受金に係合した施錠位置に拘束するようにしてあり、解錠時には前記ソレノイドユニットに通電して前記プランジャーを吸引し、前記駆動レバーを介して前記ストッパーを前記ストッパー受部から離脱させるようにしてあり、
前記操作突子よりずれた位置において錠前ユニットを前記操作ハンドルに固着してあり、前記操作ハンドルの背面側に突出した前記錠前ユニットのロータの後端部に第1のクラッチ部を設けてあり、前記固定ケースの底壁板部の軸孔に回転可能に挿通した連動シャフトを前記底壁板部に保持させてあり、前記連動シャフトの前端部に第２のクラッチ部を設けてあり、前記操作ハンドルが前記固定ケースに没入した位置にあるとき、前記第２のクラッチ部が前記第１のクラッチ部と係合するように配置してあり、前記ソレノイドユニットの前記プランジャーに対面させて前記連動シャフトの後端部にカム板を固着してあり、前記錠前ユニットの前記ロータを回転操作して前記プランジャーを所定の吸引位置へと押戻すことによって、前記駆動レバーを介して前記ストッパーを前記ストッパー受部から離脱させるようにした電磁作動型ラッチ式平面ハンドル装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【公開番号】特開２０１０−１３３１２０（Ｐ２０１０−１３３１２０Ａ）
【公開日】平成２２年６月１７日（２０１０．６．１７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−３０８５８９（Ｐ２００８−３０８５８９）
【出願日】平成２０年１２月３日（２００８．１２．３）
【出願人】（０００１０８７０８）タキゲン製造株式会社 (256)
【公開日】平成２２年６月１７日（２０１０．６．１７）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年１２月３日（２００８．１２．３）
【出願人】（０００１０８７０８）タキゲン製造株式会社 (256)
[ Back to top ]