説明

手摺の施工方法および手摺

【課題】外観意匠性を優先するも施工を安全且つ容易に行える手摺の施工方法および手摺。
【解決手段】足場10上に間隔をあけて複数の支柱1を立設し、枠長手方向に延びるパネル呑込み溝12bを上面に有する下枠3を固定する。支柱1の足場外側の見付け面1aに、下端が下枠3に当接する状態で縦枠2を固定してほぼL字に枠体3を組む。縦枠2と下枠3のそれぞれのパネル呑込み溝12a,12bに沿ってパネル4を摺動させてパネル4の一側端部および下端部の二辺を保持させる。パネル呑込み溝12a,12aを有する縦枠2を上方からスライドして取り付け、その縦枠2の一側側のパネル呑込み溝12aでパネル4の他側端部を保持する。別のパネル4を差し入れ、これを足場10に立設するすべての支柱1に繰り返し行う。パネル4の上端部に、笠木8の下端部に有する下向きのパネル呑込み溝12cを差し入れると共に、笠木8を支柱1の上部に固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、階段やベランダ、フェンス、スロープ、廊下等に取り付ける手摺に関するものであり、特に支柱間にパネルを取り付ける態様の手摺とその施工方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
縦枠の見付け幅を狭くすることにより、手摺のフェンスが連続的な外観を醸し出すことを目的とする手摺として、特開2010−209598号公報に開示されるものがある。この手摺の施工手順は、まず、足場の上に間隔をあけて複数の支柱を立設するとともに、笠木と下枠を取り付ける。次に、足場上の最も一側側に立設してある支柱の外側見付け面に側部ブラケットを介して縦枠を取り付け、笠木と下枠との間に、支柱の外側且つ他側側から上端部と下端部をそれぞれ上枠と下枠に保持させた状態でパネルを送り込み、縦枠までスライドさせる。そして、パネルの他側側に縦枠を横からスライドして取り付け、さらに、次のパネルを送り込み、次の縦枠を取り付ける手順を交互に繰り返すことで手摺を形成するものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−209598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように形成された手摺は、複数あるうちの間隔をあけて立設する2本の支柱のいずれかに取り付けてある縦枠に対し、パネルを上下枠のパネル呑込み溝間に差し込むと共に横方向にスライドし、上枠、縦枠、下枠の三方の各パネル呑込み溝に各々係止させる構造であった。さらに、縦枠と、その縦枠を支柱に支持する側部ブラケットとは、互いが横方向に突出した係止片同士を係止する態様であったため、縦枠と側部ブラケットの係止箇所が横方向にズレたり、また、支柱間に微細な寸法誤差があれば、パネルを次々に送り出してフェンスを形成したとき、パネルの枚数が多くなるとその寸法誤差も次第に大きくなっていく。このことから、各縦枠と、各縦枠のパネル呑込み溝に呑み込まれるパネルとの隙間が不均等になってしまい、パネルが縦枠のいずれか一方に寄ったときには、パネルのガタツキによる振動音の問題や、パネルの破損、枠体からのパネルの離脱等の懸念がある。さらに、支柱の外部側から倹鈍式によって1枚ずつパネルを横からスライドして取り付けていくものであるから、施工後にいずれかのパネルを交換する場合には、枠体が横方向に係止することで全てのパネルを枠体から取り外さなければならず、さらに、支柱外部からのパネルの取り付けは、作業者の足場等、危険を伴うものであった。
【0005】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、施工が容易且つ安全であり、しかも、パネルを枠体で確実に支持できる手摺の施工方法と手摺を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1記載の発明は、足場上に間隔をあけて複数の支柱を立設し、各支柱の足場外側の見付け面間に跨るかたちで、枠長手方向に延びるパネル呑込み溝を上面に有する下枠を固定する第一の工程、立設する各支柱のうち、足場の最も一側側または他側側に立設する支柱の足場外側の見付け面に、下端が下枠に当接する状態で縦枠を固定してほぼL字に枠体を組む第二の工程、枠体における開放した上側および他側からパネルを差し入れて、縦枠と下枠のそれぞれのパネル呑込み溝に沿ってパネルを摺動させてパネルの一側端部および下端部の二辺を保持させる第三の工程、既に縦枠を固定してある支柱の隣に立設する支柱の外側見付け面に、両側にパネル呑込み溝を有する縦枠を上方からスライドして取り付け、その縦枠の一側側のパネル呑込み溝でパネルの他側端部を保持する第4の工程、第四の工程で支柱に固定した縦枠の他側側のパネル呑込み溝と、下枠のパネル呑込み溝とに別のパネルを差し入れ、これを足場に立設するすべての支柱に繰り返し行う第五の工程、枠体から露出するパネルの上端部に、笠木の下端部に有する下向きのパネル呑込み溝を差し入れると共に、笠木を支柱の上部に固定する第六の工程を経ることを特徴とする。ここで足場上に立設する支柱の本数については、足場上に間隔をあけた2本でもよいし、多数でもよい。
【0007】
本発明の請求項2記載の発明は、支柱と、下枠と、縦枠と、パネル部と、笠木とを備えており、支柱は、上部に笠木を取り付ける上部ブラケットが固定してあり、外側の見付け面には、支柱の長手方向に伸びる縦枠係止片が設けてある側部ブラケットが固定してあると共に、側部ブラケットの下側には下部ブラケットが固定してあり、側部ブラケットには、縦枠係止片の上側からスライドし、且つ縦枠係止片を両側から挟んで係止する被係止部を有する縦枠が取り付けてあり、縦枠は、枠長手方向に伸びるパネル呑込み溝が両側にそれぞれ設けてあり、下部ブラケットには、枠長手方向に延びるパネル呑込み溝が設けてある下枠を固定してあり、縦枠と下枠とから上側が開放した枠体を形成し、枠体の内周側には、各パネル呑込み溝に保持されるかたちでパネルが取り付けてあり、笠木の下端面には、笠木長手方向に連続するパネル呑込み溝が設けてあり、パネル呑込み溝がパネルの上端部を呑込むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のうち請求項1記載の発明によれば、足場の上に間隔をあけて立設した複数の支柱に下枠を取り付けるとともに、足場上の最も一側側に立設する支柱の外側見付け面に縦枠を上方からスライドして取り付けて枠をL字状に組み、その枠に斜め上側からパネルを差し入れて、縦枠と下枠のパネル呑込み溝にパネルの一側端部と下端部を呑込ませ、一側の縦枠と下枠のL字に組まれた二方でパネルを保持するかたちとし、さらに、パネルの他側端部をパネル呑込み溝に呑込ませると同時に、次の支柱の外側見付け面に別の縦枠を上方からスライドして取り付けることで、両側の縦枠と下枠とで三方を囲む状態でパネルを支持させ、この手順を繰り返した後、最後に笠木を取り付ければ、簡単な施工で手摺を形成できる。さらに、枠体の2方が開放しており、パネルの受け入れ範囲が広い状態で、パネルを枠体上方あるいは斜め上側から差し入れて枠体のパネル呑込み溝に取り付けるため、現場が高所の場合に作業者が支柱の外部側からパネルを取り付ける必要がなく、安全性が確保できる。
【0009】
本発明のうち請求項2記載の発明によれば、支柱の外側見付け面に固定してある側部ブラケットに対し、縦枠を上方からスライドして係止及び固定してあることにより、各縦枠が支柱から横方向への移動を規制されるので、パネルと縦枠との間隔が正確に位置決めでき、これにより、パネルが枠体と適切な間隔で支持されるので、パネルの支持が確実になされた手摺を提供できる。また、縦枠が上下にスライド可能な状態でブラケットに取り付けてあることから、手摺の中間位置に取り付けてあるパネルであっても、そのパネルだけを取り出して交換することができるので、メンテナンスが容易である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】(a)〜(f)は、本実施による手摺の施工手順を示す簡略化した正面図である。
【図2】(a)は、2枚目のパネルの取付手順を示す簡略化した正面図であり、(b)は、施工完成後の手摺を示す簡略化した正面図であり、(c)は、施工後に、任意のパネルを取り外すときの状態を示す簡略化した正面図である。
【図3】図1(a)〜(f)に示す、本実施による施工手順を経て形成される手摺の縦断面図である。
【図4】(a)は、図3(b)中Aを拡大して示す横断面図であり、(b)は、図2を横断面して示す手摺の全体図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の手摺について、バルコニー手摺に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
本実施による手摺は、図3のように、コンクリート足場(足場)10上部の外側端部に設置するものであり、支柱1と、枠体2,3と、パネル4と、笠木8とから構成してある。支柱1は、中空押出形材で形成してあり、その下端にはアンカーボルト9が垂直に取り付けてある。また、アンカーボルト9を支柱1下端の一部とともにコンクリート足場10に埋設することにより支柱1を強固に支持しており、さらに、コンクリート足場10の外側端部上面に沿って間隔をあけた複数箇所に起立してある。また、支柱1のコンクリート足場10外側見付け面1aには、図4(a)(b)のように、支柱1の長手方向に沿って配置してあり、且つ外側見付け面1aへの支柱固定片5bと、支柱固定片5bから外側に向けて突出する縦枠係止片5aとから横断面ほぼT字状をなす側部ブラケット5と、その側部ブラケット5の下方に位置し、支柱1外側見付け面1aの外側に向けてほぼ水平に突出した受片を有する下部ブラケット15が、それぞれネジ11で固定してある。さらに、枠体2,3は、左右の縦枠2,2と下枠3とから上向きコ字型に枠組みしたものであり、枠組みした内周側には、両側の縦枠2,2と下枠3にそれぞれ設けてある断面ほぼ凹状をなすパネル呑込み溝12a,12bが枠内周側の三方に渡り連続して形成される(図1(a)〜(f)参照)。また、縦枠2,2は、平面視したときに、左右両側にパネル呑込み溝12a,12aを有する対称形状をなしており、さらに、枠体2,3の両側の縦枠2,2は、図4(a)(b)のように、内側に向けて突出する持出し部2aを有し、この持出し部(被係止部)2aは、溝部7を有する横断面ほぼU字状をなしており、各支柱1に支柱固定片5bを沿わせてネジ11で固定してある側部ブラケット5の縦枠係止片5aに対し、そのU字の溝部7を上方から差し込んで下方に垂直にスライドすると共に、持出し部2aの側方からネジ11を挿通して持出し部2aと支柱固定片5bとを固定してある。これにより、縦枠2が側部ブラケット5から左右方向の移動を規制された状態で固定する。また、下枠3は、図3を参照すれば、下部ブラケット15の上面に載置してあり、下枠3と下部ブラケット15との固定は支持材18を介してネジ11で固定してある。笠木8は、横長ほぼ矩形状をなす中空押出形材であり、下端面のやや外側寄りの位置には、下向きのパネル呑込み溝12cが設けてあり、そのパネル呑込み溝12cから内側部分については、ほぼ水平な支柱1との被取付面13を有している。
次に、笠木8と支柱1およびパネル4との取付構造について説明すると、まず、笠木8は、手摺を構成するすべての各縦枠2と下枠3により、それぞれパネル4が保持された後に、一括して取り付けるものである。ここで図3を参照すれば、まず支柱1側では、その支柱1の上端部に、ほぼ水平な板状の上部ブラケット6が外側に向けて張り出した状態でネジ11により取り付けてある。次にパネル4は、枠体2,3のパネル呑込み溝12a,12bに差し入れたときに、パネル4の上端部のみが枠体2,3から露出した状態となる。そして、パネル4の上端部を笠木8のパネル呑込み溝12cに差し入れるとともに、上部ブラケット6に沿わせ、その上部ブラケット6の下端面側から笠木8の被取付面13にネジ11で固定することにより、笠木8と支柱1およびパネル4とを固定する。また、パネル4と枠体2,3および笠木8と各々のパネル呑込み溝12a〜12cとの間にはシール材14を挟めて緩衝してあり、支柱1から枠体2,3を介して伝わる風圧や振動がパネル4に伝わるのを和らげる構造となっている。
【0013】
次に、本手摺の施工手順を以下に説明する。
第1の手順として、図1(a)にように、コンクリート足場10にアンカーボルト9を埋設して支柱1を起立し、支柱1の外側見付け面1a下位置に下部ブラケット15を介して下枠3を取り付ける。
第2の手順として、図1(b)のように、支柱1の上端面に上部ブラケット6を固定する。
第3の手順として、図1(c)のように、足場10の一番端に起立する支柱1において、支柱1の外側見付け面1aに側部ブラケット5の支柱固定片5a(図4(a)参照)をネジ11で固定し、その側部ブラケット5の縦枠係止片5a(図4(a)参照)に対し、上方から縦枠2をスライドして縦枠2下端を下枠3に当接する。これにより、下枠3と一番端に固定した縦枠2とから上方と他側側が開放するL字状に枠組みした枠体2,3を形成する。ここで、側部ブラケット5は、立設する支柱1外側見付け面1aのすべてに固定する。
第4の手順として、図1(d)のように、上方と他側側の二方が開放した枠体2,3の斜め上側からパネル4を差し込み、一側側の縦枠2と下枠3のそれぞれのパネル呑込み溝12b,12bに対してパネル4の一側端と下端コーナー部をそれぞれ呑込ませる。
第5の手順として、図1(e)のように、既に縦枠2が取り付けてある支柱1の他側側に立設する支柱1の側部ブラケット5縦枠係止片5a(図4(a)参照)に縦枠2を上方から差し入れ、そのときに、縦枠2の一側側のパネル呑込み溝12aをパネル4の他側端部に呑込ませながら下方にスライドしていく。その縦枠2の他側側のパネル呑込み溝12aに、別のパネル4を斜め上側から差し込み、下枠3のパネル呑込み溝12bとで別のパネル4の一側端部と下端部の二辺を保持させる。図2(a)のように、さらに隣に立設する支柱1の側部ブラケット5の縦枠係止片5a(図4(a)参照)に対し、両側にパネル呑込み溝12aを有する縦枠2を上方からスライドし、その他側側のパネル呑込み溝12aで別のパネル4の他側端部を呑込んで保持する。これを隣の支柱1へと次々に移行し、足場10上に立設するすべての支柱1に対して繰り返し行う。そして、下枠3と両側の縦枠2,2のそれぞれのパネル呑込み溝12a,12a,12bにシール材14(図3参照)をそれぞれ挿入し、すべてのパネル4と枠体2,3とを緩衝させる。
第6の手順として、図1(f)のように、上部ブラケット6に笠木8を沿わせると共に、笠木8のパネル呑込み溝12cに枠体2,3から露出したパネル4の上端部を挿入し、さらに、パネル呑込み溝12cにシール材14(図3参照)を挿入してパネル4と笠木8を緩衝することにより、図2(b)のように、足場10上の一側側から他側側に連続する手摺が形成される。
【0014】
上記の手順を経ることにより、枠体2,3の内周側に有するパネル呑込み溝12a,12bにパネル4が取り付けられた手摺が形成される。このように枠体2,3を、二方を開放するL字状に枠組みすることにより、パネル4を斜め上から差し入れて下枠3のパネル呑込み溝12bに落とし込み、その位置から下枠3のパネル呑込み溝12bに沿って縦枠2側に摺動させる操作を行うだけでパネルを枠体2,3に取り付けることができる。これにより、縦枠2,2の見付け幅を狭くして外観意匠を重視するものであっても、支柱1間の間隔に影響されることなく、パネル4を枠体2,3のパネル呑込み溝12a,12b,12cに保持する状態で取り付けできる。しかも、パネル4を上方から枠体2,3に差し入れることができるので、バルコニー外側(コンクリート足場10外側)からのパネル4の取り付けを想定した高所作業車やゴンドラ等の大掛かりな設備を要せず、また、コンクリート足場10内側からのパネル4の取り付けが可能となることで施工時の安全性を確保できる。そして、施工後にいずれかのパネル4を取り替える場合でも、図2(c)のように、笠木8を取り外した後に縦枠2とパネル4の間のシール材14を抜き出すことにより、パネル4を両側の縦枠2,2のパネル呑込み溝12a,12aに沿って上方に持ち上げれば簡単に取り外すことができ、さらに、前述したような取り外すときの手順とは反対に、新たなパネル4を古いパネル4を抜き出した後の縦枠2,2間に差し入れれば、手摺は元の状態となる。
【0015】
本発明では、縦枠2の被係止部2aの形状をU字状とし、そのU字の溝部7により側部ブラケット5の縦枠係止片5bを挟むかたちとしているが、被係止部2aは、縦枠係止片5aの上方から下方に向けて垂直にスライドできるとともに、縦枠係止片5aの両側に配置して縦枠係止片5aを挟む位置関係となるものであれば、その形状を限定するものではない。また、パネル4について上記各実施形態ではガラス製パネルを使用しているが、その他、樹脂性パネルや木製パネル等であってもよい。また、本発明による手摺は、上記実施形態ではバルコニーに適用したものについて説明しているが、通路やスロープ、階段、間仕切り等、その適用範囲を限定するものではない。
【符号の説明】
【0016】
1 支柱
2 縦枠(枠体)
2a 持出し部(被係止部)
3 下枠(枠体)
4 パネル
5 側部ブラケット
5a 縦枠係止片
6 上部ブラケット
8 笠木
10 コンクリート足場(足場)
12a〜12c パネル呑込み溝
15 下部ブラケット
1a 外側見付け面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
足場上に間隔をあけて複数の支柱を立設し、各支柱の足場外側の見付け面間に跨るかたちで、枠長手方向に延びるパネル呑込み溝を上面に有する下枠を固定する第一の工程、立設する各支柱のうち、足場の最も一側側または他側側に立設する支柱の足場外側の見付け面に、下端が下枠に当接する状態で縦枠を固定してほぼL字に枠体を組む第二の工程、枠体における開放した上側および他側からパネルを差し入れて、縦枠と下枠のそれぞれのパネル呑込み溝に沿ってパネルを摺動させてパネルの一側端部および下端部の二辺を保持させる第三の工程、既に縦枠を固定してある支柱の隣に立設する支柱の外側見付け面に、両側にパネル呑込み溝を有する縦枠を上方からスライドして取り付け、その縦枠の一側側のパネル呑込み溝でパネルの他側端部を保持する第4の工程、第四の工程で支柱に固定した縦枠の他側側のパネル呑込み溝と、下枠のパネル呑込み溝とに別のパネルを差し入れ、これを足場に立設するすべての支柱に繰り返し行う第五の工程、枠体から露出するパネルの上端部に、笠木の下端部に有する下向きのパネル呑込み溝を差し入れると共に、笠木を支柱の上部に固定する第六の工程を経ることを特徴とする手摺の施工方法。
【請求項2】
支柱と、下枠と、縦枠と、パネル部と、笠木とを備えており、支柱は、上部に笠木を取り付ける上部ブラケットが固定してあり、外側の見付け面には、支柱の長手方向に伸びる縦枠係止片が設けてある側部ブラケットが固定してあると共に、側部ブラケットの下側には下部ブラケットが固定してあり、
側部ブラケットには、縦枠係止片の上側からスライドし、且つ縦枠係止片を両側から挟んで係止する被係止部を有する縦枠が取り付けてあり、
縦枠は、枠長手方向に伸びるパネル呑込み溝が両側にそれぞれ設けてあり、
下部ブラケットには、枠長手方向に延びるパネル呑込み溝が設けてある下枠を固定してあり、縦枠と下枠とから上側が開放した枠体を形成し、
枠体の内周側には、各パネル呑込み溝に保持されるかたちでパネルが取り付けてあり、笠木の下端面には、笠木長手方向に連続するパネル呑込み溝が設けてあり、パネル呑込み溝がパネルの上端部を呑込むことを特徴とする手摺。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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