説明

抗体−エンドスタチン融合タンパク質及びそのバリアント

キメラ分子が、腫瘍治療で使用するためのエンドスタチンと、腫瘍抗原特異的結合分子の全部又は一部分とを含む。前記キメラ分子は、エンドスタチン、エンドスタチン変異体及びバリアントと、所望の腫瘍抗原に特異的な抗体又はアプタマーとを含む。癌の治療方法は前記キメラ融合分子を投与することを含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗HER2/neu抗体結合ドメインと、エンドスタチンポリペプチド、野生型エンドスタチンポリペプチドと比較してアミノ酸置換を少なくとも1個を含むエンドスタチンポリペプチド、これらのペプチド、変異体、バリアント又は断片とを含むキメラ融合分子組成物を動物被験体に治療上の有効な投与量で投与するステップと、前記動物被験体の前記腫瘍を治療するステップとを含むことを特徴とする、動物患者の腫瘍を治療する方法。
【請求項2】
前記結合ドメインは、単離された抗体、この断片又はアプタマーを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記エンドスタチンポリペプチドは、6−49、50−92、93−133及び134−178番目のアミノ酸部位に1個又は2個以上の突然変異を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記エンドスタチンポリペプチドは、93−133番目のアミノ酸部位に1個又は2個以上の突然変異を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記エンドスタチンポリペプチドは、ヒトエンドスタチンの125番目の部位及び/又はインテグリンモチーフにアミノ酸置換を含むヒトエンドスタチンポリペプチドであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
125番目の部位の前記アミノ酸置換は、プロリンからアラニンへの置換(P125A)であることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記抗原結合ドメインは、単離された抗体、この断片又はアプタマーを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記抗原結合ドメインは、1個又は2個以上の腫瘍抗原に特異的に結合することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記腫瘍抗原は、HER2、ホスファターゼ及びテンシン類似体(PTEN)、ホスファチジルイノシトール(PI)キナーゼ、Eph受容体、HER2/neu腫瘍抗原、Her2、Her3、VEGF受容体、PIキナーゼ受容体、PTEN、EGF受容体、Muc−1、PSMA、CD20、Cd21、CD22、CD23、TAA、PSMA、wt−1、顆粒球コロニー刺激因子受容体(G−CSF−R)、上皮増殖因子受容体(EGF−R)、血管内皮増殖因子受容体(VEGF−R)、脳由来増殖因子受容体、トランスフォーミング増殖因子受容体(TGF−R)、線維芽細胞増殖因子受容体(bFGF−R)、血小板由来増殖因子受容体(PDGF−R)、神経成長因子受容体(NGF−F)、コロニー刺激因子1受容体(CSF1−R)、インスリン様増殖因子1受容体(IGF1−R)、エリスロポエチン受容体(EPO−R)、Gタンパク質共役受容体、ケモカイン受容体、受容体型チロシンキナーゼ、増殖因子受容体、インテグリン及びトル様受容体と、これらの断片、バリアント、アレル及び類似体とを含むことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記エンドスタチンポリペプチド及びこのP125Aエンドスタチンポリペプチドは、NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及び/又はRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上を含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項11】
前記NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及びRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上は、前記エンドスタチン及びP125Aエンドスタチンポリペプチドのアミノ(NH−)末端及び/又はカルボキシ(COOH−)末端及び/又は93−133番目のアミノ酸部位に配置されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及びRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上は、前記エンドスタチン及びP125Aエンドスタチンポリペプチドの125番目の部位のプロリン又はアラニンの後の126−128番目のアミノ酸部位に配置されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記キメラ融合分子は、エンドスタチン、P125Aエンドスタチン及びこれらの組み合わせの多量体を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記キメラ融合分子は、エンドスタチン又はP125Aエンドスタチンと、これらの組み合わせとの2量体を含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記抗体又はこの断片は、IgA、IgM、IgG、IgE又はIgDであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記キメラ融合タンパク質は、シトキマブと、スニチニブと、ソラフェニブと、セレブレックスと、MTOR阻害剤と、AKT阻害剤と、PI3K阻害剤と、ベバシズマブ(アバスチン)と、シグナル伝達阻害剤と、タモキシフェンと、トレミフェンと、ラロキシフェンと、ドロロキシフェンと、ヨードキシフェンと、酢酸メゲストロールと、アナストロゾールと、レトラゾールと、ボラゾールと、エキセメスタンと、フルタミドと、ニルタミドと、ビカルタミドと、酢酸シプロテロンと、酢酸ゴセレリンと、リュープロリドと、フィナステリドと、ハーセプチンと、メトトレキサートと、5−フルオロウラシルと、シトシンアラビノシドと、ドキソルビシンと、ダウノマイシンと、エピルビシンと、イダルビシンと、マイトマイシンCと、ダクチノマイシンと、ミトラマイシンと、シスプラチンと、カルボプラチンと、メルファランと、クロランブシルと、ブスルファンと、シクロホスファミドと、イホスファミドと、ニトロソウレアと、チオテファンと、ビンクリスチンと、タキソールと、タキソテールと、エトポシドと、テニポシドと、アムサクリンと、イリノテカンと、トポテカンと、エポチロンと、チロシンキナーゼ阻害剤と、イレッサ又はOSI−774と、血管新生阻害剤と、EGF阻害剤と、VEGF阻害剤と、CDK阻害剤と、Her1/2阻害剤と、増殖因子受容体に対して定められるモノクローナル抗体とのうち1種類又は2種類以上を用いて、同時に、及び/又は、別の治療で患者に投与されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記キメラ融合タンパク質は、シトキマブ、スニチニブ、ソラフェニブ、セレブレックス、MTOR阻害剤、AKT阻害剤、PI3K阻害剤、ベバシズマブ(アバスチン)、シグナル伝達阻害剤及び抗her2抗体を含む1種類又は2種類以上の抗体を、組み合わせて及び/又は別の治療で投与されることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記キメラ融合タンパク質は、スニチニブ、ソラフェニブ及びアンジオスタチンを含む抗血管新生因子の1種類又は2種類以上を、組み合わせて及び/又は別の治療で投与されることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記キメラ融合タンパク質はメトロノーム投与計画下で投与されることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
キメラ融合分子は、抗腫瘍抗原結合ドメインと、ヒトエンドスタチンタンパク質、このペプチド、変異体、バリアント又は断片の少なくとも1個とを含むことを特徴とする、医薬品組成物。
【請求項21】
前記エンドスタチン変異体は、ヒトエンドスタチンの125番目の部位に、天然又は非天然のアミノ酸及び/又はインテグリンモチーフのいずれかでのアミノ酸置換を含むことを特徴とする、請求項20に記載の医薬品組成物。
【請求項22】
125番目の部位の前記置換は、プロリンからアラニンへの置換(P125A)であることを特徴とする、請求項20に記載の医薬品組成物。
【請求項23】
前記キメラ融合分子は、エンドスタチン、P125Aエンドスタチン及びこれらの組み合わせの多量体を含むことを特徴とする、請求項20に記載の医薬品組成物。
【請求項24】
前記抗原結合ドメインは、単離された抗体又はこの断片か、アプタマーかを含むことを特徴とする、請求項20に記載の医薬品組成物。
【請求項25】
前記抗原結合ドメインは、HER2/neu腫瘍抗原と、ホスファターゼ及びテンシン類似体(PTEN)と、ホスファチジルイノシトール(PI)キナーゼと、受容体/リガンド複合体と、受容体と、Her2、Her3、VEGF受容体、PIキナーゼ受容体、PTEN受容体、EGF受容体、Muc−1、PSMA、CD20、Cd21、CD22、CD23、TAA、PSMA、wt−1、Eph、これらのアレル、変異体及びバリアントを含む腫瘍抗原とに結合することを特徴とする、請求項20に記載の医薬品組成物。
【請求項26】
前記受容体は、血管新生に関係する受容体、チロシンキナーゼ受容体−タンパク質、過剰増殖に関係する受容体又はシグナル伝達受容体を含むことを特徴とする、請求項25に記載の医薬品組成物。
【請求項27】
前記受容体は、Eph受容体、顆粒球コロニー刺激因子受容体(G−CSF−R)、上皮増殖因子受容体(EGF−R)、血管内皮増殖因子受容体(VEGF−R)、脳由来増殖因子受容体、トランスフォーミング増殖因子受容体(TGF−R)、線維芽細胞増殖因子受容体(bFGF−R)、血小板由来増殖因子受容体(PDGF−R)、神経成長因子受容体(NGF−F)、コロニー刺激因子1受容体(CSF1−R)、インスリン様増殖因子1受容体(IGF1−R)、エリスロポエチン受容体(EPO−R)、Gタンパク質共役受容体、ケモカイン受容体、受容体型チロシンキナーゼ、増殖因子受容体、インテグリン、トル様受容体、これらの変異体、バリアント、アレル及び断片を含むことを特徴とする、請求項26に記載の医薬品組成物。
【請求項28】
前記抗体又はこの断片は、IgA、IgM、IgG、IgE、IgD、IgG1、IgG2、IgG3及びIgG4であることを特徴とする、請求項23に記載の医薬品組成物。
【請求項29】
前記抗体又はこの断片は、1本鎖、2本鎖、ダイアボディ、ミニボディ、二重特異性、多重鎖のポリクローナル、モノクローナル、キメラ及びヘテロ免疫グロブリンのタンパク質及び糖タンパク質を含むことを特徴とする、請求項24に記載の医薬品組成物。
【請求項30】
前記抗体又は断片は、ヒト抗体又はヒト化抗体であることを特徴とする、請求項24に記載の医薬品組成物。
【請求項31】
前記抗体の可変領域は、Fab、Fab’、F(ab’)及びFvの断片のうち1個又は2個以上を含むことを特徴とする、請求項24に記載の医薬品組成物。
【請求項32】
前記エンドスタチンタンパク質、P125Aエンドスタチンタンパク質、これらのペプチド、変異体、アレル、バリアント又は断片は、抗HER2抗原結合ドメインの3’末端に融合されることを特徴とする、請求項20に記載の医薬品組成物。
【請求項33】
前記ヒトエンドスタチンポリペプチド及びこのP125Aヒトエンドスタチンポリペプチドは、NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及び/又はRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上を含むことを特徴とする、請求項21に記載の医薬品組成物。
【請求項34】
前記NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及びRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上は、前記エンドスタチン及びP125Aエンドスタチンポリペプチドのアミノ(NH−)末端及び/又はカルボキシ(COOH−)末端及び/又は93−133番目のアミノ酸部位に配置されることを特徴とする、請求項33に記載の医薬品組成物。
【請求項35】
前記NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及びRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上は、前記エンドスタチン及びP125Aエンドスタチンポリペプチドの125番目の部位のプロリン又はアラニンの後の126−128番目のアミノ酸部位に配置されることを特徴とする、請求項33に記載の医薬品組成物。
【請求項36】
抗原特異的結合ドメインと、エンドスタチンか、少なくとも1個のアミノ酸置換を含むエンドスタチンポリペプチドかとを含むキメラ分子をエンコードすることを特徴とする、核酸。
【請求項37】
前記抗原結合ドメインは、Her2、Her3、VEGF受容体、PIキナーゼ受容体、PTEN、EGF受容体、Muc−1、PSMA、CD20、Cd21、CD22、CD23、TAA、PSMA、wt−1、Eph、これらのアレル、変異体及びバリアントを含む腫瘍抗原に特異的に結合することを特徴とする、請求項36に記載の核酸。
【請求項38】
前記受容体は、Eph受容体、顆粒球コロニー刺激因子受容体(G−CSF−R)、上皮増殖因子受容体(EGF−R)、血管内皮増殖因子受容体(VEGF−R)、脳由来増殖因子受容体、トランスフォーミング増殖因子受容体(TGF−R)、線維芽細胞増殖因子受容体(bFGF−R)、血小板由来増殖因子受容体(PDGF−R)、神経成長因子受容体(NGF−F)、コロニー刺激因子1受容体(CSF1−R)、インスリン様増殖因子1受容体(IGF1−R)、エリスロポエチン受容体(EPO−R)、Gタンパク質共役受容体、ケモカイン受容体、受容体型チロシンキナーゼ、増殖因子受容体、インテグリン及びトル様受容体を含むことを特徴とする、請求項36に記載の核酸。
【請求項39】
前記エンドスタチンポリペプチドは、125番目のアミノ酸部位のアミノ酸置換を含むヒトポリペプチド配列であることを特徴とする、請求項36に記載の核酸。
【請求項40】
125番目の部位の前記アミノ酸置換は、ヒトエンドスタチンポリペプチド配列(P125Aエンドスタチン)のプロリンからアラニンへの置換であることを特徴とする、請求項39に記載の核酸。
【請求項41】
前記キメラ分子は、エンドスタチン、P125Aエンドスタチン及びこれらの組み合わせの多量体を含むことを特徴とする、請求項36に記載の核酸。
【請求項42】
前記エンドスタチン分子及びこの変異体は、NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及び/又はRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上を含むことを特徴とする、請求項36に記載の核酸。
【請求項43】
前記NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及びRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上は、前記ヒトエンドスタチン及びヒトP125Aエンドスタチンポリペプチドのアミノ(NH−)末端及び/又はカルボキシ(COOH−)末端及び/又は93−133番目のアミノ酸部位に配置されることを特徴とする、請求項36に記載の核酸。
【請求項44】
前記NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及びRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上は、前記ヒトエンドスタチン及びヒトP125Aエンドスタチンポリペプチドの125番目の部位のプロリン又はアラニンの後の126−128番目のアミノ酸部位に配置されることを特徴とする、請求項39に記載の核酸。
【請求項45】
抗腫瘍抗原結合ドメインと、エンドスタチンタンパク質、少なくとも1個のアミノ酸置換を含むエンドスタチンタンパク質、これらのペプチド、変異体、バリアント又は断片か、複数の前記エンドスタチン分子かとを含むことを特徴とする、キメラ融合タンパク質。
【請求項46】
前記抗原結合ドメインは、HER2/neu腫瘍抗原、腫瘍特異的抗原、受容体/リガンド複合体又は受容体に結合することを特徴とする、請求項45に記載のキメラ融合タンパク質。
【請求項47】
前記エンドスタチン変異体は、ヒトエンドスタチンの125番目の部位のアミノ酸置換を含むことを特徴とする、請求項45に記載のキメラ融合タンパク質。
【請求項48】
125番目の前記置換は、プロリンからアラニンへの置換(P125A)及び/又はインテグリンモチーフへの置換であることを特徴とする、請求項45に記載のキメラ融合タンパク質。
【請求項49】
前記キメラタンパク質は、エンドスタチン、P125Aエンドスタチン及びこれらの組み合わせの多量体を含むことを特徴とする、請求項45に記載のキメラ融合タンパク質。
【請求項50】
前記受容体は、血管新生に関係する受容体、チロシンキナーゼ受容体−タンパク質、過剰増殖に関係する受容体、シグナル伝達受容体、これらのアレル、変異体、断片及びバリアントを含むことを特徴とする、請求項46に記載のキメラ融合タンパク質。
【請求項51】
前記受容体は、Eph受容体、顆粒球コロニー刺激因子受容体(G−CSF−R)、上皮増殖因子受容体(EGF−R)、血管内皮増殖因子受容体(VEGF−R)、脳由来増殖因子受容体、トランスフォーミング増殖因子受容体(TGF−R)、線維芽細胞増殖因子受容体(bFGF−R)、血小板由来増殖因子受容体(PDGF−R)、神経成長因子受容体(NGF−F)、コロニー刺激因子1受容体(CSF1−R)、インスリン様増殖因子1受容体(IGF1−R)、エリスロポエチン受容体(EPO−R)、Gタンパク質共役受容体、ケモカイン受容体、受容体型チロシンキナーゼ、増殖因子受容体、インテグリン及びトル様受容体を含むことを特徴とする、請求項50に記載のキメラ融合タンパク質。
【請求項52】
前記抗原結合ドメインは、Her2、Her3、VEGF受容体、PIキナーゼ受容体、PTEN、EGF受容体、Muc−1、PSMA、CD20、Cd21、CD22、CD23、TAA、PSMA、wt−1、Eph、これらのアレル、変異体及びバリアントを含む腫瘍抗原に特異的に結合することを特徴とする、請求項45に記載のキメラ融合タンパク質。
【請求項53】
前記ヒトエンドスタチン及びヒトP125Aエンドスタチンポリペプチドは、NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及び/又はRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上を含むことを特徴とする、請求項48に記載のキメラ融合タンパク質。
【請求項54】
前記NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及びRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上は、アミノ(NH−)末端及び/又はカルボキシ(COOH−)末端及び/又は93−133番目のアミノ酸部位に配置されることを特徴とする、請求項53に記載のキメラ融合タンパク質。
【請求項55】
前記NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及びRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上は、ヒトエンドスタチン及びヒトP125Aエンドスタチンポリペプチドの125番目の部位のプロリン又はアラニンの後の126−128番目のアミノ酸部位に配置されることを特徴とする、請求項53に記載のキメラ融合タンパク質。
【請求項56】
前記抗原結合ドメインは、単離された抗体、この断片又はアプタマーを含むことを特徴とする、請求項45に記載のキメラ融合タンパク質。
【請求項57】
前記抗体又はこの断片は、IgA、IgM、IgG、IgE、IgD、IgG1、IgG2、IgG3及びIgG4を含むことを特徴とする、請求項56に記載のキメラ融合タンパク質。
【請求項58】
前記抗体又は断片は、ヒト抗体又はヒト化抗体であることを特徴とする、請求項57に記載のキメラ融合タンパク質。
【請求項59】
抗HER2/neu特異的結合ドメインと、ヒトエンドスタチン分子及び/又は125番目の部位にプロリンから置換されたアラニンを有するヒトエンドスタチン分子(P125Aエンドスタチン)とを含むキメラ融合分子の治療上有効量を患者に投与するステップと、前記患者を治療するステップとを含むことを特徴とする、Her2の低レベルないし検出不可能レベルを示している腫瘍患者の治療方法。
【請求項60】
前記キメラ融合分子は、エンドスタチンと、125番目の部位にプロリンから置換されたアラニンを有するエンドスタチンを含むエンドスタチン変異体と、これらの組み合わせとの多量体を含むことを特徴とする、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
エンドスタチンドメインと、抗原特異的ドメインとを含むキメラ分子を含む組成物を動物被験体に投与するステップを含むことを特徴とする、動物被験体の腫瘍細胞をエンドスタチンの標的にする方法。
【請求項62】
前記キメラ融合分子は、エンドスタチンと、エンドスタチンの125番目の部位にプロリンから置換されたアラニンを含むエンドスタチン変異体と、これらの組み合わせとの多量体を含むことを特徴とする、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記抗原結合ドメインは、Her2、Her3、VEGF受容体、PIキナーゼ受容体、PTEN、EGF受容体、Muc−1、PSMA、CD20、Cd21、CD22、CD23、TAA、PSMA、wt−1、Eph、これらのアレル、変異体及びバリアントを含む腫瘍抗原に特異的に結合することを特徴とする、請求項61に記載の方法。
【請求項64】
前記受容体は、Eph受容体、顆粒球コロニー刺激因子受容体(G−CSF−R)、上皮増殖因子受容体(EGF−R)、血管内皮増殖因子受容体(VEGF−R)、脳由来増殖因子受容体、トランスフォーミング増殖因子受容体(TGF−R)、線維芽細胞増殖因子受容体(bFGF−R)、血小板由来増殖因子受容体(PDGF−R)、神経成長因子受容体(NGF−F)、コロニー刺激因子1受容体(CSF1−R)、インスリン様増殖因子1受容体(IGF1−R)、エリスロポエチン受容体(EPO−R)、Gタンパク質共役受容体、ケモカイン受容体、受容体型チロシンキナーゼ、増殖因子受容体、インテグリン及びトル様受容体を含むことを特徴とする、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
抗HER2/neu抗原結合ドメインと、エンドスタチンタンパク質と、125番目のアミノ酸部位にプロリンから置換されたアラニンを有するエンドスタチン、これらのペプチド、変異体、バリアント又は断片とを含むキメラ融合分子を含むことを特徴とする、キット。
【請求項66】
抗腫瘍抗原結合ドメインと、エンドスタチンタンパク質と、125番目のアミノ酸部位にプロリンから置換されたアラニンを有するエンドスタチン、これらのペプチド、変異体、バリアント又は断片とを含むキメラ分子をエンコードするポリヌクレオチドを含むことを特徴とする、核酸。
【請求項67】
前記抗原結合ドメインは、Her2、Her3、VEGF受容体、PIキナーゼ受容体、PTEN、EGF受容体、Muc−1、PSMA、CD20、Cd21、CD22、CD23、TAA、PSMA、wt−1、Eph、これらのアレル、変異体及びバリアントを含む腫瘍抗原に特異的に結合することを特徴とする、請求項66に記載の核酸。
【請求項68】
前記キメラ融合分子は、エンドスタチンと、125番目の部位にプロリンから置換されたアラニンを含むエンドスタチン変異体(P125Aエンドスタチン)と、これらの組み合わせとの多量体を含むことを特徴とする、請求項66に記載の核酸。
【請求項69】
前記エンドスタチン及びP125エンドスタチンポリペプチドは、NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及び/又はRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上を含むことを特徴とする、請求項68に記載の核酸。
【請求項70】
前記NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及びRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上は、ヒトエンドスタチン及びヒトP125Aエンドスタチンポリペプチドのアミノ(NH−)末端及び/又はカルボキシ(COOH−)末端及び/又は93−133番目のアミノ酸部位に配置されることを特徴とする、請求項68に記載の核酸。
【請求項71】
前記NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及びRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上は、ヒトエンドスタチン及びヒトP125Aエンドスタチンポリペプチドの125番目の部位のプロリン又はアラニンの後の126−128番目のアミノ酸部位に配置されることを特徴とする、請求項69に記載の核酸。
【請求項72】
抗腫瘍抗原結合ドメインか、エンドスタチンタンパク質と、少なくとも1個のアミノ酸置換を有するエンドスタチンとか、これらのペプチド、変異体、バリアント又は断片か、複数のエンドスタチン分子かとを含むキメラ分子をエンコードするベクター又はポリヌクレオチドを含むことを特徴とする、単離された細胞。
【請求項73】
前記抗原結合ドメインは、HER2/neu腫瘍抗原、腫瘍特異的抗原、受容体/リガンド複合体又は受容体に結合することを特徴とする、請求項72に記載の単離された細胞。
【請求項74】
前記エンドスタチン変異体は、ヒトエンドスタチンの125番目の部位及び/又はインテグリンモチーフのアミノ酸置換を含むことを特徴とする、請求項72に記載の単離された細胞。
【請求項75】
125番目の部位の前記置換はプロリンからアラニンへの置換(P125Aエンドスタチン)であることを特徴とする、請求項72に記載の単離された細胞。
【請求項76】
前記エンドスタチン分子及びこのP125Aエンドスタチンは、NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及び/又はRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上を含むことを特徴とする、請求項72に記載の単離された細胞。
【請求項77】
前記NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及びRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上は、ヒトエンドスタチン及びヒトP125Aエンドスタチンポリペプチドのアミノ(NH−)末端及び/又はカルボキシ(COOH−)末端及び/又は93−133番目のアミノ酸部位に配置されることを特徴とする、請求項76に記載の単離された細胞。
【請求項78】
前記NGRモチーフ(Asn−Gly−Arg)及びRGDモチーフ(Arg−Gly−Asp)の1個又は2個以上は、ヒトエンドスタチン及びヒトP125Aエンドスタチンポリペプチドの125番目の部位のプロリン又はアラニンの後の126−128番目のアミノ酸部位に配置されることを特徴とする、請求項76に記載の単離された細胞。
【請求項79】
前記受容体は、血管新生に関係する受容体、チロシンキナーゼ受容体−タンパク質、過剰増殖に関係する受容体、シグナル伝達受容体、これらのアレル、変異体、断片及びバリアントを含むことを特徴とする、請求項73に記載の単離された細胞。
【請求項80】
前記抗原結合ドメインは、単離された抗体、この断片又はアプタマーを含むことを特徴とする、請求項72に記載の単離された細胞。
【請求項81】
前記抗体又はこの断片は、IgA、IgM、IgG、IgE、IgD、IgG1、IgG2、IgG3及びIgG4を含むことを特徴とする、請求項80に記載の単離された細胞。
【請求項82】
前記抗原結合ドメインは、ヒト抗体又はヒト化抗体であることを特徴とする、請求項72に記載の単離された細胞。
【請求項83】
前記キメラ融合分子は、125番目の部位でのプロリンからアラニンへの置換と/か、NGR及び/又はRGDのモチーフの挿入と/かを含むエンドスタチン変異体と、エンドスタチンと、これらの組み合わせとの多量体を含むことを特徴とする、請求項72に記載の単離された細胞。
【請求項84】
前記抗原結合ドメインは、Eph受容体、顆粒球コロニー刺激因子受容体(G−CSF−R)、上皮増殖因子受容体(EGF−R)、血管内皮増殖因子受容体(VEGF−R)、脳由来増殖因子受容体、トランスフォーミング増殖因子受容体(TGF−R)、線維芽細胞増殖因子受容体(bFGF−R)、血小板由来増殖因子受容体(PDGF−R)、神経成長因子受容体(NGF−F)、コロニー刺激因子1受容体(CSF1−R)、インスリン様増殖因子1受容体(IGF1−R)、エリスロポエチン受容体(EPO−R)、Gタンパク質共役受容体、ケモカイン受容体、受容体型チロシンキナーゼ、増殖因子受容体、インテグリン、トル様受容体、これらのアレル、バリアント、変異体及び断片を含む受容体に結合することを特徴とする、請求項72に記載の単離された細胞。


【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−531666(P2010−531666A)
【公表日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−515158(P2010−515158)
【出願日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際出願番号】PCT/US2008/068434
【国際公開番号】WO2009/003145
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(306036668)ユニバーシティ オブ マイアミ (10)
【Fターム(参考)】