説明

抗癌化合物の投与方法

本発明は、式Aの化合物1またはこの医薬的に許容される塩を前記哺乳類に静脈内注入によって投与することを含み、化合物1がより有効な治療を可能にする詳細なスケジュール、注入時間および用量を利用して好都合に投与されることを特徴とする、腫瘍に罹患しているヒトを含む哺乳類を治療する方法を提供する。式Aの化合物1は、オーロラ阻害剤、化学名N−{5−[(2R)−2−メトキシ−2−フェニルエタノイル]−1,4,5,6−テトラヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−3−イル}−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミドであり、この方法は好ましくは、固形腫瘍または造血系悪性腫瘍を有する患者の治療のためである。詳細なスケジュール、注入時間および用量を利用する腫瘍治療用薬剤の製造における、式Aの化合物1またはこの医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される担体または賦形剤の使用はもちろんのこと、同じ方式での腫瘍の治療のための化合物1の使用も提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に癌治療の分野に関するものであり、さらに詳細にはオーロラ阻害剤による腫瘍の治療に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明は、化合物1が腫瘍のより有効な治療を可能にする詳細なスケジュールを利用して好都合に静脈内注入されることを特徴とする、腫瘍に罹患しているヒトを含む哺乳類を治療するための、式Aの化合物1またはこの医薬的に許容される塩の使用を提供する。
【0003】
【化1】

【0004】
式Aの化合物1は、2005年12月20日に公開された国際公開第2005/005427号パンフレットにて記載されておりおよび権利が請求された。
【0005】
上記文献に記載された治療は、経口経路に焦点が置かれていた。上記文献に記載された静脈内投与は非常に一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2005/005427号パンフレット
【発明の概要】
【0007】
我々は今や式Aの化合物1が、4週間ごとの第1、8および15日目に、毎週または隔週の1日に、隔週に3日間連続で、5週間のサイクルにおいて第1週には3日間連続で、次に第2から4週には週に2回、または隔週に7日間連続で静脈内注入されるときに、はるかにより有効であることを見出している。
【0008】
好ましくは、4週間ごとの第1、8および15日目に静脈内注入されるときに、式Aの化合物1は100から850mg/m/日の量である。毎週または隔週に1日、静脈内注入されるときに、式Aの化合物1は100から1000mg/m/日の量であり、隔週に3日間連続で静脈内注入されるときに、式Aの化合物1は100から1000mg/m/日の量である。
【0009】
好ましくは、5週間のサイクルにおいて第1週には3日間連続で、次に第2から4週には週に2回静脈内注入されるときに、式Aの化合物1は100から1000mg/m/日の量である。
【0010】
好ましくは、隔週にて7日間連続で静脈内注入されるときに、式Aの化合物1は40から500mg/m/日の量である。
【0011】
従って第1の態様において、本発明は、腫瘍に罹患しているヒトを含む哺乳類を治療するための、上で定義された式Aの化合物1またはこの医薬的に許容される塩の使用において、化合物1が4週間ごとの第1、8および15日目に好ましくは100から850mg/m/日の量で、さらに好ましくは300から500mg/m/日の量で、毎週または隔週の1日に、好ましくは100から1000mg/m/日の量で、さらに好ましくは400から800mg/m/日の量で、隔週に3日間連続で好ましくは100から1000mg/m/日の量で、さらに好ましくは200から800mg/m/日の量で、5週間のサイクルにおいて第1週には3日間連続で、次に第2から4週には週に2回で好ましくは100から1000mg/m/日の量で、または隔週に7日間連続で40から500mg/m/日の量で静脈内注入されることを特徴とする、使用を提供する。
【0012】
式Aの化合物1の化学名は、N−{5−[(2R)−2−メトキシ−2−フェニルエタノイル]−1,4,5,6−テトラヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−3−イル}−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミドであり、本明細書では「化合物1」または「式Aの化合物1」と呼ばれる。式Aの化合物1の医薬的に許容される塩としては、無機酸または有機酸、例えば硝酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、過塩素酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、乳酸、シュウ酸、マロン酸、リンゴ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、イセチオン酸およびサリチル酸などによる酸付加塩が挙げられる。
【0013】
本発明で使用される化合物1は、国際公開第2005/005427号パンフレットに開示された工程に従って調製され得る。
【0014】
この化学的分類の化合物は、オーロラキナーゼの強力なATP競合的阻害剤であることが明らかになっている(FANCELLI,D.ら、Potent and selective Aurora inhibitors identified by the expansion of a novel scaffold for protein kinase inhibition,J.Med.Chem.2005,48,no.8,p.3080−3084)。特に化合物1は、オーロラキナーゼ(AK)A、BおよびCに対して著しい阻害効力を示すことが見出されている。軟寒天アッセイにおいて野生型オーロラAまたは構成的活性型変異体の過剰発現がRat1およびNIH3T3細胞を変換してコロニー形成を誘発させるので、オーロラAは腫瘍遺伝子として作用することが示されてきた。構成的活性型オーロラAを発現するNIH3T3細胞は、nu/nuマウスに注射されたときに固形腫瘍として成長し得る。オーロラAが2倍体ヒト乳腺細胞系MCF1OAにおいて過剰発現されるとき、中心体異常および異数性が観察される。オーロラBも多くのヒト腫瘍で過剰発現されて、抑制時、細胞は異常有糸分裂を始めるが、腫瘍形成におけるオーロラBまたはCの直接の役割は十分に記述されていない。オーロラキナーゼは有糸分裂における役割のために、染色体の倍数性を制御することによる腫瘍細胞の遺伝的不安定性に関与してきた。オーロラキナーゼの公知の基質または相互作用タンパク質の一部、例えばRasGAP、p53、Cdc20またはNM23−H1は、悪性形質転換における重要なメディエータであり得る。これらの特性は、オーロラキナーゼを抗癌療法のための興味をそそる標的にしている。
【0015】
その生物活性のゆえに、本発明の化合物1は、それぞれの腫瘍に罹患している患者集団に対する治療薬の開発のための新たな道を提供する。本発明の別の態様において、本発明は、腫瘍に罹患しているヒトを含む哺乳類を治療する方法を提供し、この方法は、上で定義された式Aの化合物1またはこの医薬的に許容される塩を、4週間ごとの第1、8および15日目に好ましくは100から850mg/m/日の量で、さらに好ましくは300から500mg/m/日の量で、毎週または隔週の1日に、好ましくは100から1000mg/m/日の量で、さらに好ましくは400から800mg/m/日の量で、または隔週に3日間連続で好ましくは100から1000mg/m/日の量で、さらに好ましくは200から800mg/m/日の量で、5週間のサイクルにおいて第1週には3日間連続で、次に第2から4週には週に2回で好ましくは100から1000mg/m/日の量で、または隔週に7日間連続で40から500mg/m/日の量での静脈内注入によって前記哺乳類に投与することを含む。
【0016】
本発明のさらなる態様は、ヒトを含む哺乳類の腫瘍療法での使用のための、上で定義された式Aの化合物1、もしくはこの医薬的に許容される塩および医薬的に許容される担体または賦形剤を含む薬剤の調製方法を提供することにあり、この方法は、薬剤が4週間ごとの第1、8および15日目に好ましくは100から850mg/m/日の量で、さらに好ましくは300から500mg/m/日の量で、毎週または隔週の1日に、好ましくは100から1000mg/m/日の量で、さらに好ましくは400から800mg/m/日の量で、または隔週に3日間連続で好ましくは100から1000mg/m/日の量で、さらに好ましくは200から800mg/m/日の量で、5週間のサイクルにおいて第1週には3日間連続で、次に第2から4週には週に2回で好ましくは100から1000mg/m/日の量で、または隔週に7日間連続で40から500mg/m/日の量で静脈内注入されることを特徴とする。
【0017】
好ましくは、本発明により治療される患者は、進行固形腫瘍または造血系悪性腫瘍を有する。
【0018】
採用される正確な投薬量範囲は、治療される患者の年齢、体表面積(m)および状態に依存する。
【0019】
式Aの化合物1は30分から24時間にわたる、好ましくは1から24時間にわたる持続注入として投与され得る。
【0020】
なおさらに好ましくは、化合物1は、プログラム可能な持続注入携帯型ポンプまたは静脈内注入バッグを使用する持続注入として、4週間ごとの第1、8および15日目に投与されるときには約6時間の;毎週または隔週の1日に投与されるときには約24、6または3時間の、または隔週に3日間連続で投与されるときには1から6時間もしくは約3時間の期間にわたって投与され得る。化合物1が5週間ごとに、第1週には第1、2および3日に投与されて次に第2から4週には週2回の投与が続くとき、または隔週に7日間連続で投与されるときには、注入期間は1から24時間で変化し、好ましくは1、3または6時間で、なおさらに好ましくは3時間である。
【0021】
本抗腫瘍剤は、ヒト悪性腫瘍に対して、例えば固形腫瘍、例えば結腸直腸癌、胃食道癌、肝臓および胆道の癌、膵臓癌などの消化器系腫瘍;前立腺癌、精巣癌、肺癌、乳癌、悪性黒色腫、中皮腫、脳腫瘍(例えば神経膠腫および星状細胞腫)、卵巣癌、子宮頸癌を含む子宮癌、頭頸部癌、膀胱癌、AIDS関連カポジ肉腫を含むカポジ肉腫、肉腫および骨肉腫、腎臓癌;ならびに造血系悪性腫瘍、例えば白血病およびAIDS関連リンパ腫を含むリンパ腫(即ちALL、急性リンパ芽球性白血病、CLL、慢性リンパ球性白血病、MM、多発性骨髄腫、CML、慢性骨髄性白血病、AML、急性骨髄性白血病)に対して強い抗腫瘍活性を及ぼす。
【0022】
化合物1を含有する本発明の医薬組成物は、医薬用担体または希釈剤と共に調合され得る。通例これらは、例えば注射用の水または生理食塩水への溶解により、非経口投与のために調合される。化合物1はさらに好ましくは、滅菌溶液の単位である、活性成分として化合物1 150mgを含有する注射用15mlバイアル(10mg/ml)として供給される。
【0023】
新生物の状態に応じて、本発明の化合物1および医薬組成物は、化合物1および医薬組成物単独での投与から生じ得る、または関連し得る負の副作用を低下させることができる因子と共に投与され得る。サイトカイン、リンホカイン、成長因子または他の造血因子、さらに詳細にはG−CSFが有用である。
【0024】
以下の実施例で本発明を説明する。
【実施例1】
【0025】
薬物投与
以下を含有するバイアル
化合物1 0.150g、
塩酸または水酸化ナトリウムによってpH5に調整した5%デキストロース溶液15ml。
食塩水500mlを含有する輸液バッグに患者に投与される用量を入れ、次に薬物添加後の最終体積が常に500mlであるように等体積をバックから除去した。得られた溶液を3から24時間に及ぶ時間で静脈内投与した。注入前後に、静脈を食塩水10mlで5分間にわたって洗浄した。
【実施例2】
【0026】
肺腫瘍、結腸直腸腫瘍、胃食道腫瘍、子宮頸部腫瘍、ユーイング腫瘍、腎臓腫瘍、頭頸部腫瘍、中皮腫および原発不明癌を含む難治性または抵抗性固形腫瘍を有する患者への隔週に1回の24時間の注入で投与された化合物1の静脈内投与を調査するために、第1相薬理学的試験を実施した。
【0027】
これは用量増加試験であった。患者3から6名のコホートを、観察された用量規定毒性(DLT)の数に基づいて、化合物1の漸次上昇する用量レベル(DL)に逐次的に割り当てた。プロトコルにより、DLTの定義は、最初の治療サイクルの間の、グレード(G)4の7日間を超えて継続する好中球減少、発熱性好中球減少、好中球減少性感染、いずれかのG3または4非血液薬関連毒性であった。
【0028】
患者40名が登録された。7つのDL(45、90、180、360、500、650および580mg/m)を調査した。500、650および580mg/mにて患者の大半はG3および4白血球減少/好中球減少を有した。G4の非血液毒性は報告されなかった。それぞれ患者1名における1例のG3の下痢、発熱および疲労を除いて、他のすべての薬物関連非血液有害事象はG1または2(疲労、食欲不振、悪心、嘔吐および駆出率低下)であった。360mg/mにて1例のDLT(好中球減少性感染)、DL650mg/mにて2例のDLT(好中球減少性感染および発熱性好中球減少)および580mg/mにて2例のDLT(G3肝臓酵素増加および発熱性好中球減少)が報告された。MTDは650および580mg/mにて超過された。患者9名が最良応答として安定病態を示し、うち3名において応答継続期間は6ヶ月以上であった。化合物1によって誘発されたヒストンH3ホスホリル化の阻害は、500mg/m以上にて治療された患者の皮膚生検で明らかであった。
【0029】
化合物1のクリアランスは0.3から0.45L/時/kgであり、体内総水分量の2から4倍の分布容積および18から30時間の消失半減期を有した。化合物1は用量比例および時間依存挙動を示した。好中球減少は、化合物1の用量規定毒性であり、容易に管理された。非血液薬物関連有害事象は軽度または中程度であった。バイオマーカーのモジュレーションは500mg/m以上にて起こった。
【0030】
薬物動態は低い個人間変動を伴い、線形であった。第2相への推奨用量は500mg/mであった。さらにプロトコルは、G−CSFによる予防的治療によって用量を750mg/mまで増加するように修正された。
【実施例3】
【0031】
2センター第I相用量増加試験において、化合物1を、進行/転移性固形腫瘍(結腸、膵臓、腎細胞、食道、NSLC、非小細胞肺癌、卵巣癌、肉腫、他)を有する患者に、28日サイクルで3週連続して週1回、6時間の静脈注入によって投与した。注入期間は、Cmax関連毒性の可能性を低下させるように選択した。患者40名を45から400mg/mの範囲にわたる用量で治療した。プロトコルは、合併症を伴わないグレード3好中球減少(250mg/mで頻繁に報告された。)の場合でさえ、第1、8および15日目における薬物の投与を可能にするように修正した。第2相への推奨用量を定義するために、330mg/m用量レベルを調査した。
【0032】
短期間の、合併症を伴わない好中球減少が、報告された唯一の血液毒性であった。薬物関連非血液毒性(G1/G2の下痢、悪心、嘔吐、疲労、食欲不振および血液上昇)は軽度または中程度であった。薬物関連死は報告されなかった。患者7名が最良応答として安定病態を示し、うち4名で7ヶ月間を超えて継続した。さらに、より短い注入時間を探るためにプロトコルを修正した。
【実施例4】
【0033】
再発/難治性急性白血病などの造血器悪性腫瘍を有する患者への、隔週に3日間連続での3時間の静脈内注入で与えられた化合物1の静脈内投与を調査するための第I相薬理学的試験。患者10名が4つの用量レベル(100、150、210および280mg/m/日)で登録されている。本レジメンは患者による忍容性が良好であった。用量増加はなお進行中である。
【実施例5】
【0034】
200および300mg/mの投与によってすでに調査された、再発/難治性慢性リンパ球性白血病、リンパ腫および多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍を有する患者への、隔週に3時間の静脈内注入として与えられた化合物1の静脈内投与を調査するための第I相薬理学的試験、および用量増加は450mg/mにて現在進行中である。
【実施例6】
【0035】
隔週に7日間連続で毎日3時間の静脈内注入、または週1回、24時間超の静脈内注入のどちらかとして与えられる化合物1の静脈内投与を調査するための第I相薬理学的試験は、CMLに罹患している患者において現在進行中である。
【実施例7】
【0036】
2つの第II相試験は、CMLでの6時間の静脈内注入として、および多発性骨髄腫を有する患者での3時間の静脈内注入として週1回投与される330または400mg/mの用量を現在評価している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化合物1が4週間ごとの第1、8および15日目に、毎週または隔週の1日に、隔週に3日間連続で、5週間のサイクルにおいて第1週には3日間連続で、次に第2から4週には週に2回、または隔週に7日間連続で静脈内注入されることを特徴とする、腫瘍に罹患しているヒトを含む哺乳類を治療するための、式Aの化合物1またはこの医薬的に許容される塩の使用。
【化2】

【請求項2】
化合物1が4週間ごとの第1、8および15日目に100から850mg/m/日の量で静脈内注入されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
化合物1が毎週または隔週の1日に100から1000mg/m/日の量で静脈内注入されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
【請求項4】
化合物1が隔週にて3日間連続で100から1000mg/m/日の量で静脈内注入されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
化合物1が5週間のサイクルにおいて第1週には3日間連続で、次に第2から4週または第2から5週には週に2回、100から1000mg/m/日の量で静脈内注入されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
【請求項6】
化合物1が隔週にて7日間連続で40から500mg/m/日の量で静脈内注入されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
【請求項7】
化合物1が30分から24時間の期間にわたる持続注入として投与されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
【請求項8】
化合物1が1から24時間の期間にわたる持続注入として投与されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
【請求項9】
化合物1が約6時間の期間にわたる持続注入として投与されることを特徴とする、請求項2に記載の使用。
【請求項10】
化合物1が約24、6または3時間の期間にわたる持続注入として投与されることを特徴とする、請求項3に記載の使用。
【請求項11】
化合物1が約1から6時間または約3時間の期間にわたる持続注入として投与されることを特徴とする、請求項4に記載の使用。
【請求項12】
化合物1が約3時間の期間にわたる持続注入として投与されることを特徴とする、請求項5または6に記載の使用。
【請求項13】
前記腫瘍が進行固形腫瘍または造血系悪性腫瘍であることを特徴とする、腫瘍に罹患しているヒトを含む哺乳類を治療する、請求項1から12のいずれか一項に記載の使用。
【請求項14】
請求項1に記載の式Aの化合物1またはこの医薬的に許容される塩を前記哺乳類に、4週間ごとの第1、8および15日目における、毎週または隔週の1日の、隔週に3日間連続での、5週間のサイクルにおいて第1週には3日間連続での、次に第2から4週には週に2回の、または隔週に7日間連続での、静脈内注入によって投与することを含む、腫瘍に罹患しているヒトを含む哺乳類を治療する方法。
【請求項15】
薬剤が4週間ごとの第1、8および15日目に、毎週または隔週の1日に、隔週に3日間連続で、5週間のサイクルにおいて第1週には3日間連続で、次に第2から4週には週に2回、または隔週に7日間連続で、静脈内注入されることを特徴とする、腫瘍治療用の薬剤の製造における、請求項1に記載の式Aの化合物1またはこの医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される担体または賦形剤の使用。

【公表番号】特表2010−523470(P2010−523470A)
【公表日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−535056(P2009−535056)
【出願日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際出願番号】PCT/EP2007/061491
【国際公開番号】WO2008/052931
【国際公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(307012403)ネルビアーノ・メデイカル・サイエンシーズ・エツセ・エルレ・エルレ (55)
【Fターム(参考)】