説明

抗腫瘍剤及び機能改善剤

【課題】未利用のバイオマスであるアスパラガス擬葉の有効利用を目的に、擬葉中の新規の生理機能成分を付与した新たな用途の擬葉製品および飲食品、医薬品。
【解決手段】アスパラガスの擬葉を有効成分として含有する、抗腫瘍機能や、性機能改善機能、肝機能改善機能、また二日酔いの改善機能等を賦与した改善剤、改善機能を賦与した医薬品および改善用飲食品。アスパラガスの擬葉には、若茎よりもはるかに優れた薬理機能がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスパラガスの擬葉を有効成分として含有することを特徴とする抗腫瘍剤であり、性機能改善剤であり、肝機能改善剤であり、また二日酔いの改善剤である。また、本発明は、アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする抗腫瘍用飲食品、性機能改善用飲食品、肝機能改善用飲食品、また二日酔い改善用飲食品である。さらにまた、本発明は、アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする抗腫瘍機能や、性機能改善機能、肝機能改善機能、また二日酔いの改善機能のそれぞれを賦与した医薬品にかかるものである。
【背景技術】
【0002】
アスパラガスは若茎(シュート)を採取して食用に供される。アスパラガス植物体の若茎(シュート)以外の他の部分は利用されていない。アスパラガスの栽培において、収穫期を終えた若茎(シュート)はそのまま生育させて繁茂させ、展開した擬葉は次年度の出芽に向けて養分の光合成器官として働き、養分を貯根に蓄える役割を果たす。
若茎(シュート)が生長すると、若茎の穂先の鱗片に隠れた成長点から測枝が次々と伸長し(1〜3次側枝)、それぞれの節から擬葉と呼ばれる松葉に似た針状の器官が多数展開する。擬葉は植物形態学的には茎が変形したものであるが、その表面には柵状組織が発達し葉緑素が豊富に含まれていて、アスパラガスの光合成を担う中核になっている。
【0003】
擬葉は、若茎収穫後の栄養素貯蔵期間においてどんどん生育していくが、アスパラガスの栽培管理のため、アスパラガスの倒伏防止や、収穫路確保のため、余分に生長した側部と頂部が刈り取られ、廃棄される。
北海道でのアスパラガスの栽培面積は2,000ha弱あり、栽培管理のために刈り取り廃棄される擬葉は、本発明者らの調査では新鮮重量で単位面積当たり675kg/10a、北海道全体としては新鮮重量で13,500t、乾燥重量では2,000t弱となる。
擬葉は、ルチンの含量が高く経口風味に優れていることからルチン補給剤として(例えば、特許文献1参照)、また脂質代謝を改善する機能に優れていることから脂質代謝改善剤としての用途が提示されているが(例えば、特許文献2参照)、大半は未利用のバイオマスとして廃棄されるままとなっている。
この大量の未利用バイオマスの有効利用と、廃棄物の軽減という面からも、擬葉中の新規の利用可能な生理機能成分を探索し、新たな用途の擬葉製品や医薬品を開発・発明する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO2006-022338号公報
【特許文献2】特開2009-137913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
わが国では腫瘍患者の数は減少することはなく、腫瘍による死亡率は高いまま推移している。また。近年、高脂肪低繊維食に代表される食事の欧米化やライフスタイルの変化に伴い、生活環境に起因する様々な疾患が問題となっている。これら生活環境の変化に起因する疾患のうちでも、ストレスの蓄積による性機能低下や飲酒等による肝機能低下あるいは二日酔いが指摘されている。
従来、このような疾患を抑制ないし改善するために、合成薬剤が広く用いられている。しかしながら、化学合成によって得られた薬剤の服用は副作用を伴う場合が多いため、長期にわたっての服用は必ずしも望ましいものではない。
したがって、天然物由来の成分であって、副作用やリバウンドのおそれがなく、長期間にわたって安全に摂取することができる改善剤、改善用飲食品および改善機能を賦与した医薬品の開発が望まれている。
【0006】
本発明は、アスパラガスの擬葉を有効成分として含有することを特徴とする抗腫瘍剤であり、また、これを摂取することにより性機能、肝機能を改善することができ、さらに二日酔いの予防および改善に有用であり、しかも、日常的な投与が可能である改善剤を提供することを課題とする。また、本発明は、アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする抗腫瘍用飲食品や、性機能改善用飲食品、肝機能改善用飲食品、また二日酔い改善用飲食品を提供することを課題とする。さらにまた、本発明は、アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする、抗腫瘍機能や、性機能改善機能、肝機能改善機能、また二日酔いの改善機能のそれぞれを賦与した医薬品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、アスパラガス擬葉の持つ薬理作用について鋭意研究を行ってきたところ、アスパラガスの擬葉部分に、抗腫瘍活性や、性機能改善作用、肝細胞の障害抑制作用、アルコール代謝酵素の賦活化活性等、これまで擬葉に対して顧みられなかった作用を見出した。また、本発明者らは、アスパラガス擬葉に高濃度のプロトディオシンとGABAが含有されていることを見出した。
【0008】
したがって、本発明は、アスパラガスの擬葉を有効成分として含有することを特徴とする抗腫瘍剤であり、性機能改善剤であり、肝機能改善剤であり、また二日酔いの改善剤である。また、本発明は、アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする抗腫瘍用飲食品や、性機能改善用飲食品、肝機能改善用飲食品、また二日酔い改善用飲食品であり、さらにアスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする抗腫瘍機能や、性機能改善機能、肝機能改善機能、また二日酔いの改善機能を賦与した医薬品にかかるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る抗腫瘍機能や、性機能改善機能、肝機能改善機能、また二日酔いの改善機能を付与した飲食品および医薬品は、これを摂取することにより癌や、性機能障害、肝臓障害、二日酔いなどの疾患の予防および改善に有用である。
また、本発明の機能改善剤等の原料であるアスパラガス擬葉は、地下茎や貯蔵根の肥培後は枯れるに任せるか、あるいは刈り取って廃棄しているので、未利用バイオマスであり、廃棄物でもある。この未利用バイオマスの有効利用と、廃棄物の軽減という面からも本発明は大いに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】アスパラガス各部位のプロトディオシンの含量を示した図である(測定例1)
【図2】アスパラガス各部位のGABAの含量を示した図である。(測定例2)
【図3】アスパラガス擬葉の、ヒト前骨髄性白血病細胞HL-60に対する増殖抑制を示した図である。(試験例1)
【図4】投与試験8週間目の、グループ間の陰茎海綿体圧力の違いを示した図である。(試験例2) *印は、去勢ラットグループ間の有意差検定で、コントロールグループ(去勢+蒸留水)の値に対して、統計的に有意な差があるものを示す。(以下、図10まで同じ)
【図5】投与試験8週間目の、雌との会合後射精までの間における、挿入を伴わない背乗り行動の回数:グループ間の回数の違いを示した図である。(試験例2)
【図6】投与試験8週間目の、雌との会合後射精までの間における、性器挿入の回数:グループ間の回数の違いを示した図である。(試験例2)
【図7】投与試験8週間目の、雌との会合後最初の背乗り行動までの時間:グループ間の違いを示した図である。(試験例2)
【図8】投与試験8週間目の、雌との会合後最初の性器挿入(骨盤の押し付けと、ばねのように飛び降りるのが特徴)までの時間:グループ間の違いを示した図である。(試験例2)
【図9】投与試験8週間目の、最初の挿入から射精(長く深い骨盤の押し付けと、不活発な時間の後のゆっくりと降りる動作が特徴)までの時間:グループ間の違いを示した図である。(試験例2)
【図10】投与試験8週間目の、射精後、次のシリーズの行為の最初の挿入までの時間:グループ間の違いを示した図である。(試験例2)
【図11】肝臓細胞セルラインHepG2の増殖に対する、アルコールの障害作用と、その障害作用に対するアスパラガス擬葉の抑制効果を示した図である。(試験例3)
【図12】ラット由来の肝臓を均質化して調製したアルコール代謝酵素(ADHとALDH)を、アスパラガスの擬葉と若茎の抽出物で処理して、アルコール代謝酵素の賦活化を試験した図である。(試験例4)
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明では、アスパラガスの擬葉を有効成分として使用する。使用することができるアスパラガスの種類としては、アスパラガス・オフィシナリス(Asparagus officinalis)の擬葉を使用することが、作付量の多さや栽培技術の蓄積の点から好ましいが、他の種類であっても良い。
本発明で使用するアスパラガスの擬葉の調製方法は概略次の通りである。アスパラガス・オフィシナリス(Asparagus officinalis)を晩夏まで栽培して発生した擬葉を洗浄して付着している土砂、すす等を除去した後、食品用カッターにより裁断する。裁断したものに水を加えて電動石臼等で所定の粒度になるまで摩砕して、得られるペースト状の溶液を低温濃縮機で濃縮する。また、裁断したものにエタノールを加えて抽出し、吸引濾過した抽出液をエバポレーターで減圧濃縮した濃縮抽出物としても良い。得られたアスパラガス擬葉の濃縮物あるいは濃縮抽出物は緑色の粥状を呈し、そのままで、あるいは他の原料と配合して本発明の医薬品や飲食品として利用できる。
【0012】
また、本発明で使用する粉末状のアスパラガスの擬葉の調製方法は概略次の通りである。
食品用カッターにより裁断した擬葉を、凍結乾燥機、減圧乾燥機、通風乾燥機などから選ばれる乾燥機を用いて乾燥させ、得られた乾燥アスパラガス擬葉を用途に応じた粉砕機で粉末化する。通常の粒度の粉末にするには微粉砕機を用い、微粉末化するには、例えば、ターボミル(ターボ工業株式会社)を用いると良い。濃縮抽出物に乳化安定剤を加え、乾燥して、水に溶けやすい可溶性 粉末を得ることもできる。
乾燥粉末は、そのままで、あるいは他の原料と配合して本発明の医薬品や飲食品として利用できる。乾燥させたものを、本発明の飲食品や医薬品の原料と して利用する方が、多分野での応用が可能となる。
本発明で使用するアスパラガスの擬葉を裁断したもの、あるいはその乾燥物、アスパラガスの擬葉を液状にしたもの、あるいはその乾燥物などを、そのまま本発明の飲食品として用いることができる。
【0013】
また、本発明の機能を賦与した医薬品の剤型は、粉剤、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤などにすればよく、経口的に投与する。また、これらの剤型は、従来から知られている通常の製剤方法で製造することができる。例えば、製剤の製造上許可される担体や賦形剤等と混合して成型する。賦形剤の例としては、ラクトース、デキストロース、セルロース、メチルセルロース、澱粉などがあげられる。
また、本発明の機能を付与した飲食品については、アスパラガス擬葉を前記したような剤型の飲食品とするか、あるいはアスパラガス擬葉を裁断したもの、あるいは、その乾燥物、アスパラガス擬葉を液状にしたもの、あるいはその乾燥物、アスパラガス擬葉を粉末化したものなどを飲食品に配合する。
本発明に係る抗腫瘍機能や、性機能改善機能、肝機能改善機能、また二日酔いの改善機能を付与した飲食品および医薬品は、これを摂取することにより癌や、性機能障害、肝臓障害、二日酔いなどの疾患の予防および改善に有用である。
本発明の機能を賦与した医薬品の投与量は、年齢、治療効果及び病態等により異なり、特に限定されないが、アスパラガスの擬葉を一日当たり1〜300g、好ましくは2〜10g摂取できるよう配合量などを調整すればよい。
以下に、実施例及び試験例を示し、本発明についてより詳細に説明するが、これらは単に例示するのみであり、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
【実施例1】
【0014】
(アスパラガス擬葉ピューレの調製)
収穫したアスパラガス擬葉の夾雑物を除き、洗浄後、水切りし、食品用カッター(スライサーOV型、アーシェル社製)で2〜3cmに裁断した。この裁断物に3倍量の水を加えて、電動石臼 (マスコロイダー、増幸産業株式会社製)で、所定の粒度になるまで2回摩砕した。ペースト状の溶液を低温濃縮機(エバポール、大川原製作所製)に入れ、液温35℃、Bx15程度まで濃縮し、さらに、55℃、15分間加熱し、アスパラガス擬葉ピューレを調製した。製品は濃い緑色の粥状を呈し、水分含有に見合うルチン、糖を含有していた。収量は150%であった。
これは、このままで、あるいは、瓶、缶、紙などの容器に充填して、本発明の抗腫瘍剤や、性機能改善剤、肝機能改善剤、また二日酔いの改善剤として使用できる。また、本発明の機能を付与した飲食品、医薬品の原料として飲食品、医薬品に配合することができる。凍結保存も可能である。
【実施例2】
【0015】
(アスパラガス擬葉凍結乾燥粉末の調製)
収穫したアスパラガス擬葉の夾雑物を除き、洗浄後、水切りし、食品用カッター(スライサーOV型、アーシェル社製)で2〜3cmに裁断した。この裁断物を−40℃で予備凍結し、さらに真空凍結乾燥機(協和真空技術(株))を用いて、乾燥時棚加熱温度30℃、乾燥時間48時間で凍結乾燥した。収量は24%であった。乾燥したアスパラガス擬葉をターボミル(ターボ工業株式会社)で粉砕し、粉末にした。
これは、このままで、あるいは、瓶、缶、紙などの容器に充填して、本発明の抗腫瘍剤や、性機能改善剤、肝機能改善剤、また二日酔いの改善剤として使用できる。
【実施例3】
【0016】
(アスパラガス擬葉減圧乾燥粉末の調製)
収穫したアスパラガス擬葉の夾雑物を除き、洗浄後、水切りし、食品用カッター(スライサーOV型、アーシェル社製)で2〜3cmに裁断した。この裁断物をマイクロ波減圧乾燥機(日本製鋼所社製)に入れ、圧力160torr、出力:1KW、乾燥時温度:60〜70℃の乾燥条件で48時間乾燥した。収量は22%であった。乾燥したアスパラガス擬葉を微粉砕機(TV-2型、東京製粉機械製作所製)で粉砕し、粉末にした。
これは、このままで、あるいは、瓶、缶、紙などの容器に充填して、本発明の抗腫瘍剤や性機能改善剤、肝機能改善剤、また二日酔いの改善剤として使用できる。
【実施例4】
【0017】
(アスパラガス擬葉の濃縮抽出物の調製)
収穫したアスパラガス擬葉の夾雑物を除去し、洗浄後、水切りし、ブレンダーで5mm以下に裁断した。裁断物100gを70%エタノール溶液200mlに導入し、振とう式インキュベーターを用いて50℃で16時間抽出を行った。 得られた処理液は、濾紙(ADVANTEC東洋製No.5C)を用いて吸引濾過を行い、抽出液は卓上エバポレーター(EYELA社製)により10倍に減圧濃縮した。この操作により、緑色の濃縮抽出物25mlを得た。濃縮抽出物中のGABAの含有量は64.1mg/25ml、プロトディオシンの含有量は629.8mg/25ml、ルチンの含有量は267.1mg/25mlであった。
ここで用いた装置は、ここに述べた目的にかなう限り、より大規模な生産を目的とした産業用の装置に置き換えても良い。
アスパラガス擬葉の濃縮抽出物は、このままで、あるいは、瓶、缶、紙などの容器に充填して、本発明の抗腫瘍剤や性機能改善剤、肝機能改善剤、また二日酔いの改善剤として使用できる.また、本発明の機能を付与した飲食品、医薬品の原料として飲食品、医薬品に配合することができる。凍結保存も可能である。
【実施例5】
【0018】
(アスパラガス擬葉の水可溶性粉末の調製)
実施例4で調製した濃縮抽出物25mlに、水75mlと、安定剤としてαサイクロデキストリン(日本食品化工(株)製、商品名セルデックスA-100)4gを加え、室温で15分間、15000rpmでホモジナイザーにかけた後に、凍結乾燥して、水に溶けやすい可溶性粉末を得た。
安定剤として用いたαサイクロデキストリンは、モノグリセリドや、カラギーナン、クラスターデキストリン等、またこれに限定せず、ここに述べた目的にかなう限り、他の乳化安定剤に置き換えても良い。
乾燥は、凍結乾燥が望ましいが、噴霧乾燥、減圧乾燥、通風乾燥などの他の乾燥手段も採用可能である。
アスパラガス擬葉の水可溶性粉末は、このままで、あるいは、瓶、缶、紙などの容器に充填して、本発明の抗腫瘍剤や性機能改善剤、肝機能改善剤、また二日酔いの改善剤として使用できる。また、本発明の機能を付与した飲食品、医薬品の原料として飲食品、医薬品に配合することができる。凍結保存も可能である。
【実施例6】
【0019】
(機能改善用錠剤の調製)
実施例2で得られたアスパラガス擬葉の凍結乾燥粉末50g、ラクトース140g、シュガーエステル8g、カルボキシメチルセルロース2gを混合し、圧縮錠剤機(富士薬品機械 Y-5010-Q)により圧縮して(条件1〜4ton)、本発明の抗腫瘍剤や、性機能改善剤、肝機能改善剤、また二日酔いの改善剤の錠剤を製造した。
【実施例7】
【0020】
(機能改善用散剤の調製)
第13改正日本薬局方解説書製剤総則「散剤」の規定に準拠し、実施例3で得られたアスパラガス擬葉の減圧乾燥粉末10gにラクトース(日局)400g、バレイショデンプン(日局)600gを加えて均一に混合し、本発明の抗腫瘍剤や、性機能改善剤、肝機能改善剤、また二日酔いの改善剤の散剤を製造した。
【実施例8】
【0021】
(機能改善剤用スティック状栄養健康食品の調製)
ビタミンC40gまたはビタミンCとクエン酸の等量混合物40g、グラニュー糖100g、コーンスターチと乳糖の等量混合物60gに、実施例3で得られたアスパラガス擬葉の減圧乾燥粉末40gを加えて混合した。混合物を1袋1.5gずつ袋に詰め、本発明の抗腫瘍剤や、性機能改善剤、肝機能改善剤、また二日酔いの改善用のスティック状栄養健康食品を製造した。
【実施例9】
【0022】
(機能改善剤用飲料の調製)
砂糖75g、クエン酸60g、リンゴ果汁100g、水794gに、実施例1で得られたアスパラガス擬葉ピューレ100gを混合し、容器に充填した後、加熱殺菌して、本発明の抗腫瘍剤や、性機能改善剤、肝機能改善剤、また二日酔いの改善剤用の飲料を製造した。
【0023】
(機能性成分の測定)
以上の各実施例で得られたアスパラガス擬葉についてプロトディオシンやGABAなどの機能性成分の含量の測定を行った。測定方法および結果をそれぞれ次に示す。
【0024】
[測定例1]
(アスパラガス擬葉のプロトディオシン含量)
アスパラガスのプロトディオシンの含有量は、根部に多く、ついで若茎の基部にも存在するが、若茎の穂先にはわずかにしか分布していないと報告されている。(Wang et al, J.Agric.Food Chem.,2003, 51; 6132-6136)
プロトディオシンを高濃度に含有するとされるハマビシの果実のプロトディオシン含量は、個体や産地により異なり、0.2%〜6.5%(200mg〜6,500mg/100g)の範囲にあるとされている。
本発明者らは、アスパラガス若茎の穂先が伸長して生育した部位(擬葉部)に注目し、アスパラガス擬葉のプロトディオシン含有量を測定して、擬葉の有効利用の可能性を検討した。
【0025】
(方法)
実施例2で得られたアスパラガス擬葉の凍結乾燥粉末、および収穫したホワイトアスパラガスの可食部とグリーンアスパラガスの可食部のそれぞれを実施例2と同一の方法で調製して凍結乾燥粉末試料とした。
それぞれの凍結乾燥粉末試料100gを70%エタノール溶液に分散し、60分間超音波処理で抽出操作を行い、遠心分離後上清を集める。 遠心分離の沈殿部は70%エタノールに再度分散して超音波処理を行い、得た上清を、前に集めた上清と一緒にする。合わせた上清を濃縮乾固して、エタノール(10ml:水μl)を加えて溶解し、定量分析に供した。プロトディオシンの定量は、Wangらの方法(Wang et al, J.Agric.Food Chem.,2003, 51, 6132-6136)に従い、液体クロマトグラフィー・エレクトロスプレーイオン化質量分析(LC-ESI-MS)法で行った。
【0026】
(結果)
プロトディオシンの含有量は、グリーンアスパラガスの可食部(若茎)には少なく53.2mg/100g DMであり、ホワイトアスパラガスの可食部(若茎)の含有量が154.7mg/100g DMであったのに対して、擬葉部の含有量は3104.6mg/100g DMであった(図1)。
この量は、ホワイトアスパラガスの可食部(若茎)の含有量に対して、20倍と非常に高い値であり、プロトディオシンを高濃度に含有するとされるハマビシの果実の含量と比べても遜色のないものであった。
アスパラガス擬葉は、プロトディオシンをきわめて高濃度に含有する、新規の有望な機能性食材であることがわかった。
【0027】
[測定例2]
(アスパラガス擬葉のGABA含量)
GABA(ガンマ‐アミノ酪酸または4-アミノ酪酸)は、主に抑制性の神経伝達物質として機能している物質で、1日20〜30mg以上を摂取するのが効果的とされるが、多く含むとされる発芽玄米でも100g中10mg程度である。
アスパラガスの若茎が他の野菜と比較しても多量のGABAを含有すること(特開2006-111583号公報)、またその含量は、アスパラガス若茎の先端部分や中央部分と比較して、根元部分に多量のGABAが存在すること(特開2007-000051号公報)が報告されている。ただし、擬葉部が高いGABA含量を有することとその有効利用の可能性を報告したものは無い。
本発明者らは、アスパラガス擬葉のGABAの含有量を測定して、擬葉の有効利用の可能性を検討した。
【0028】
(方法)
実施例2で得られたアスパラガス擬葉の凍結乾燥粉末、および収穫したホワイトアスパラガスの可食部とグリーンアスパラガスの可食部のそれぞれを実施例2と同一の方法で調製して凍結乾燥粉末試料とした。
それぞれの凍結乾燥粉末試料5gを70%エタノール溶液(70ml)に溶解し、60分間の超音波処理で抽出操作を行い、70%エタノールを加えて100mlに定容する。定容したものを濾別して、濾液部を集め、濃縮乾固する。この乾固物に0.02モル塩酸溶液を加えて10mlに定容し、メンブランフイルター(0.02μm)で濾別したものを、誘導体化処理(NBD-F化)し、HPLCでのGABAの定量に供した。
【0029】
(結果)
アスパラガス擬葉中のGABAの含量が320.5mg/100g DMであったのに対して、グリーンアスパラガス可食部や、ホワイトアスパラガス可食部のGABAの含量は、それぞれ114.3 mg/100g DMと、132.8 mg/100g DMであり、アスパラガス擬葉の半分であった(図2)。
このアスパラガス擬葉のGABAの含有量は、これまでGABAを豊富に含有するといわれてきた発芽玄米のそれよりも20倍も高い値であった。
アスパラガスの擬葉は、GABAをきわめて高濃度に含有する、有望な機能性があることがわかった。
【0030】
(アスパラガス擬葉の抗腫瘍活性)
米国癌研究所(NCI)には、いくつかの異なる癌細胞系に対する抗腫瘍活性物質の評価プログラムがある。プロトディオシンをこのプログラムで評価したところ、3つのパネルの癌細胞系、つまり白血病、大腸癌、メラノーマに対して明らかな抑制作用を示した。これまでの抗癌剤とは異なる、非常にユニークな特徴を持つ抗腫瘍活性物質として注目されている(Ke Hu et al. Planta med 2002; 68: 297-301)。
本発明者は、アスパラガスの擬葉がプロトディオシンを高濃度に含有することを見出したことから、アスパラガス擬葉の新しい用途として、抗腫瘍活性を検討した。
【0031】
[試験例1]
(アスパラガス擬葉の白血病細胞増殖抑制試験)
実施例2で得られたアスパラガス擬葉の凍結乾燥粉末10g当りに、30mlPBS を加えミキサーで均一に破砕した。この破砕液を濾紙で濾過したものをヒト前骨髄性白血病細胞HL-60に対する増殖抑制試験に供した。
細胞の増殖抑制は、比色法のひとつであるMTT 法により測定した。 96 well プレートにアスパラガス擬葉のPBS 抽出液を、濃度を変えて、1 well 当り0.05mlずつ加えた。コントロールにはPBS のみを用いた。各wellに6〜8×104cell/ml DMEM培地 の細胞懸濁液を0.2 ml加え、CO2インキュベーターで、それぞれ最長3日間培養した。
所定の日数の培養後、各well に0.02 ml のMTT溶液、3-(4,5-dimethylthiazol-2-yl)-2,5-diphenyl tetrazolium bromide (Sigma,5mg/ml in PBS )を加え、CO2 インキュベーターでさらに4 時間培養した。96 well プレートを遠心し、各well から上清を0.15ml 除いた。PBS 0.15ml で各well 中の沈殿を洗い、再び遠心した。上清を0.15ml 除去し、0.04N HClで調整したイソプロパノールを0.15ml 加え、10〜20 分間よく攪拌して沈殿を溶解した。マイクロプレートリーダー Model 550 (バイオラッド社) を用いて、各well 中の溶液の吸光度 A570 を測定し、抑制率%を次式で求めた。
抑制率%=[1−(サンプルのA570−ブランクのA570 )/(コントロールのA570−ブランクのA570)]×100 (ブランクはPBS のみ)
【0032】
(結果)
抽出液の濃度とHL-60 の培養日数を変化させたときの、増殖抑制活性をみた(図3)。
図3に示したようにアスパラガス擬葉の抽出液は、濃度と時間に依存してHL-60 に対する増殖を抑制した。
以上の結果から、アスパラガス擬葉は、ヒト前骨髄性白血病細胞HL-60の増殖に対して顕著に抑制する効果を有することが明らかになった。したがって、アスパラガス擬葉は、新しい抗腫瘍機能を有する製品として利用できることが明らかである。
【0033】
(アスパラガス擬葉の性機能改善活性)
プロトディオシンを含有するハマビシという植物は、中国やインドの伝統的な医学のシステムで様々な病気の治療に使用され、特に男性の性的機能を改善する効果があるとされている。
25〜40歳の成人男性を対象に、プロトディオシン錠剤を1日3回60日間投与した臨床試験において、30日目、60日目と投与期間の進捗に伴い、性衝動、性器勃起、射精、行為中のオルガスム等の性的機能の状態が、投与前に比べて、顕著に改善している(K.M.Arsyad, Medika 22 (8)614-618, 1996)。
本発明者は、アスパラガス擬葉の新しい用途の開発として、性機能改善活性を検討した。
【0034】
[試験例2]
(方法)
成熟したSprague-Dawleyラットを用い、半数を去勢して、アスパラガス擬葉の投与による、性的行動と陰茎海綿体圧力に対する効果を比較検討した。
ラットを8匹ずつの5つのグループに分け、各グループはそれぞれ、正常なラット(N)と去勢したラット(C)に蒸留水を投与するグループ(V)、正常なラット(N)と去勢したラット(C)にテストステロンを2週間毎に皮下注射(10mg/kg体重)投与するグループ(T)、および去勢したラット(C)に実施例2で得られたアスパラガス擬葉の凍結乾燥粉末を毎日1回経口投与(200mg/kg体重)するグループ(A)として、8週間の投与試験を行い、8週後に臓器重量を測定した。測定項目は、体重や、前立腺重量、陰茎海綿体圧力と、次の性的行動の指標とした。
性的行動の指標としては、(1)雌との会合後射精までの間における挿入を伴わない背乗り頻度、(2)雌との会合後射精までの間における挿入頻度、(3)雌との会合後最初の背乗り行動までの時間、(4)雌との会合後最初の挿入(骨盤の押し付けと、ばねのように飛び降りる動作が特徴)までの時間、(5)最初の挿入から射精(長く深い骨盤の押し付けと、不活発な時間の後のゆっくりと降りる動作が特徴)までの時間、(6)射精後、次のシリーズの行為の最初の挿入までの時間を調べた。
【0035】
(結果)
去勢ラットのグループは、正常ラットのグループに比較して、体重や、前立腺重量、陰茎海綿体圧力が減少した。(表1、図4)
また去勢ラットのグループにおいて、性的行動の指標の全般的な減少が認められた。去勢ラットのグループは、(1)の背乗り頻度や(2)の挿入頻度が減少し、(3)の背乗り行動までの時間や、(4)の最初の挿入までの時間、(5)の射精までの時間、さらに(6)の次のシリーズの最初の挿入までの時間が増加した。(図5、図6、図7、図8、図9、図10、)
【0036】
【表1】

【0037】
去勢ラットのグループ間の比較においては、テストステロン(C+T)やアスパラガス擬葉(C+A)を投与したグループは、コントロールグループ(C+V:蒸留水投与)に対して、前立腺の重量や陰茎海綿体圧力が統計的に有意に増加した。(表1、図4)また、性的行動の指標においても、テストステロン(C+T)やアスパラガス擬葉(C+A)を投与したグループは、コントロールグループ(C+V:蒸留水投与)に対して、統計的に有意な改善が認められた。即ち、(1)の背乗り頻度や(2)の挿入頻度が増加し、(3)の背乗り行動までの時間や、(4)の最初の挿入までの時間、(5)の射精までの時間、(6)の次のシリーズの最初の挿入までの時間が減少した。(図5、図6、図7、図8、図9、図10、)
以上の結果から、アスパラガス擬葉は、性機能を顕著に改善する効果を有することが明らかになった。したがって、アスパラガス擬葉は、新しい、性機能の改善効果を持つ製品として利用できることが明らかである。
【0038】
(肝機能賦活活性)
アスパラガスの擬葉は、ルチンやフラボノイドに富んでおり(WO2006-022338号公報)、フリーラジカル捕捉活性をはじめとした抗酸化活性により、肝臓細胞に対するアルコール等の細胞毒による酸化障害を抑制する効果が期待できる。また、GABAは、肝臓の働きを高めて、アルコール分解酵素を活性化すると考えられている。
本発明者らは、アスパラガスの擬葉がGABAを高濃度含有することを見出したことから、アスパラガス擬葉の抗酸化活性と、GABAの対アルコール活性を生かした、新しい用途の開発として、肝機能改善活性を検討した。
【0039】
(エタノールによる肝臓細胞障害作用の抑制)
肝臓細胞のセルラインHepG2を用いて、エタノールの細胞障害に対する、アスパラガス擬葉の細胞障害抑制効果を試験した。
【0040】
[試験例3]
(方法)
試験に供するアスパラガス擬葉の試料は、実施例2で得られたアスパラガス擬葉の凍結乾燥粉末100gを、1Lの沸騰した蒸留水を用いて2時間100℃で抽出し、抽出物をWhatman GF/C filterで濾過し、抽出濾液を凍結乾燥して、使用時まで -20℃で保存したものである。試験に供する細胞は、肝臓細胞のセルラインHepG2を、100units/mlのペニシリン、100μg/mlのストレプトマイシン、及び10%の牛胎児血清(FBS)を含有するDMEM培地で培養したものを、37℃、5% CO2の加湿恒温器で維持する。試験使用時、HepG2細胞は35mmの組織培養ディッシュに接種して前述の条件で48時間培養した後、血清除去条件で一晩処理し、アスパラガス擬葉の抽出試料0.5mg/mlを加えて前処理した上で、エタノール(EtOH, 5%, v/v)で24時間処理したものを、MTT法とLDH法での試験に供する。
MTT法での細胞障害の試験は、24wellのプレートに接種した肝臓細胞のセルラインHepG2を用い、MossmanらのMTT法(J. Immunol. Methods 1983 (65): 55-63)に則って行う。MTT法では、細胞培養後、各wellの培地を除去し、フェノールレッドを除いたRPMI培地に1mg/ml濃度のMTT試薬(Sigma, St.Louis, Mo., USA)を加えたものを、200μlずつ、それぞれのwellに加えて37℃ 1時間培養後、2- propanolを加え20分間振とうして細胞を溶解し、570nmの吸光度を測定して、細胞障害の程度を求める。
LDH法での損傷を受けた細胞からの乳酸脱水素酵素(LDH)の細胞培養液への逸脱量は、細胞培養後、タカラバイオ社のLDH Cytotoxicity Detection Kitで試験する。
【0041】
(結果)
肝臓細胞のセルラインHepG2は、エタノール(EtOH, 5%, v/v)で処理すると、細胞破壊のマーカーである乳酸脱水素酵素(LDH)が障害を受けた細胞から逸脱して増加し、生細胞を示すMTT試薬の反応が低下して生細胞の減少を示した。
これに対して、肝臓細胞のセルラインHepG2を、エタノール(EtOH, 5%, v/v)で 処理する前に、アスパラガス擬葉の抽出試料0.5mg/mlで前処理すると、エタノールの細胞障害活性は、顕著に抑制された(図11)。
以上の結果から、アスパラガス擬葉は、エタノールの細胞障害を顕著に抑制する効果を有することが明らかになった。したがって、アスパラガス擬葉は、新しい、肝機能の賦活活性効果を持つ製品として利用できることが明らかである。
【0042】
(アルコール代謝酵素の賦活化)
S9ラットの肝臓細胞を均質化して調製したアルコール代謝酵素(ADH、ALDH)のフラクションに対する、アスパラガスの擬葉や可食部(若茎)の酵素賦活効果を試験した
【0043】
[試験例4]
(方法)
試験に供するアスパラガスの擬葉と若茎の試料は、実施例2で得られたアスパラガス擬葉の凍結乾燥粉末と、収穫したアスパラガス若茎を実施例2と同一の方法で調製した凍結乾燥粉末の、各100gを、沸騰した蒸留水1Lで2時間100℃で抽出し、抽出物をWhatman GF/C filterで濾過し、抽出濾液を凍結乾燥して、使用時まで -20℃で保存したものである。
酵素試験に用いるアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)とアルデヒドデヒドロゲナーゼ(ALDH)の酵素フラクションは、S9ラットの肝臓細胞の細胞質を均質化処理して得たもの(Moltox, Boone, N.C., U.S.A)を、0.1%BSAに溶解して、使用時まで衛生的に保管したものである。
ADH活性の試験に用いる反応ミックスは、0.25M Tris-HCl (pH8.8)と、0.2mM NAD+、1.7M エタノール、5%(v/v) ADHフラクションに、3mg/mlのアスパラガスの抽出試料(擬葉、若茎)で構成する。この反応ミックスは、30℃で5分間培養し、340nmの吸光度でNAD+からのNADHの生産量を測定する。
ALDH活性の試験に用いる反応ミックスは、0.1M Tris-HCl (pH8)と、0.7mM NAD+、0.03M アセトアルデヒド、0.1M KCl、0.01M 2-mercaptoethanol、3%(v/v) ALDHフラクションに、3mg/mlのアスパラガス由来の抽出試料(擬葉、若茎)で構成する。この反応ミックスは、30℃で5分間培養し、340nmの吸光度でNAD+からのNADHの生産量を測定する。
【0044】
(結果)
アスパラガス擬葉と可食部(若茎)の抽出試料を用いて、S9ラットの肝臓細胞を均質化処理して調製した酵素液を試験したところ、肝臓でのアルコール代謝のカギとなる2種類の酵素、即ち、アルコールデハイドロゲナーゼ(ADH)とアルデヒドデハイドロゲナーゼ(ALDH) の活性が、無処理のもの(対照)に比べて2倍程度増強され、増強の程度は擬葉が若茎に勝っていた。(図12)
以上試験例4の結果から、アスパラガス擬葉は、エタノールの細胞障害を顕著に抑制し、アルコール代謝酵素の活性を賦活化する効果を有することが明らかになった。したがって、アスパラガス擬葉は、二日酔いの症状を軽減する効果を持つ製品として利用できることが明らかである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする抗腫瘍剤。
【請求項2】
アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする性機能改善剤。
【請求項3】
アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする肝機能改善剤。
【請求項4】
アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする二日酔いの改善剤。
【請求項5】
アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする抗腫瘍用飲食品。
【請求項6】
アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする性機能改善用飲食品。
【請求項7】
アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする肝機能改善用飲食品。
【請求項8】
アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする二日酔い改善用飲食品。
【請求項9】
アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする抗腫瘍機能を賦与した医薬品。
【請求項10】
アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする性機能改善機能を賦与した医薬品。
【請求項11】
アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする肝機能改善機能を賦与した医薬品。
【請求項12】
アスパラガス擬葉を有効成分として含有することを特徴とする二日酔いの改善機能を賦与した医薬品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−25689(P2012−25689A)
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−165226(P2010−165226)
【出願日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【出願人】(508014246)株式会社 エス・ネット (3)
【出願人】(508373497)株式会社日本健康食品研究所 (2)
【Fターム(参考)】