説明

折りたたみ作業台

【課題】 解除レバーを天板の端部で外向きに回動することによりロック機構を解除でき、折りたたみ作業が容易できるようにする。
【解決手段】 天板2の前後端部に前後脚の各上端部を折りたたみ自在に連結し、天板2の前端部と前脚3の上端部との間に使用姿勢Aと折りたたみ姿勢Bとで両者をロックするロック機構5を設ける。このロック機構5は、天板2に固定の支持材6と、この支持材6に左右方向摺動自在に支持されかつ先端が突出して前脚3に係合可能なロックピン7と、このロックピン7を突出方向に付勢する付勢手段8とを有する。前記ロックピン7にピン軸芯廻りに回動させる解除レバー9を設け、前記支持材6と解除レバー9との間に、解除レバー9を天板2に対して外向きに回動することによりロックピン7を付勢手段8に抗して摺動させるピン後退手段10を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高所作業等に使用可能な折りたたみ作業台に関する。
【背景技術】
【0002】
折りたたみ作業台の従来技術においては、特許文献1に開示されているように、天板の前後両縁部に、前後の脚のそれぞれの上端部がいずれも天板に対して揺動して、作業台使用時の開状態および作業台格納時の閉状態になりうるように連結されており、天板および前後の脚を開状態および作業台格納時の閉状態にロックするロック機構が、前後の脚の揺動中心に対して接近・離隔しうる揺動端部を有するロック機構作動用ロックレバーを備えており、前記ロック機構が、前後の脚のいずれか一方の揺動中心付近に固定されかつ同揺動中心を中心とする円周上に間隔をおいてあけられている開状態および閉状態に対応する2つのロック孔を有するロックプレートと、両ロック孔に出没しうるように天板に支持されかつロックレバーによって進退させられるロックピンとを備えている(請求項1、2)。
【0003】
そして、ロックレバーは摘みを前側(前脚から離れる方向)へ揺動することにより、ロックレバーの短板の前側の縁部を支点として、ロックレバーが前側に揺動させられ、揺動する短板によってロックピンが引っ張られ、これにより、開状態用ロック孔からロックピンが抜け出し、天板および前脚の相対的揺動が自由となるように構成されている(公報段落番号0018)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−180064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来技術は、作業台を折りたたむためにロックを解除する際、天板の端部に配置されているロックレバー(解除レバー)を前側、即ち、天板においては奥側へ揺動(内向き回動)することになるため、ロックレバーの揺動方向と前脚を持ち上げる方向とが相反する方向となり、折りたたみ作業がやり難いものとなっている。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした折りたたみ作業台を提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、解除レバーを天板の端部で外向きに回動することによりロック機構を解除でき、折りたたみ作業が容易にできるようにした折りたたみ作業台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、天板2の前後端部に前後脚3、4の各上端部を折りたたみ自在に連結し、天板2の前端部と前脚3の上端部との間に天板2が水平な使用姿勢Aと天板2に対して前脚3を折りたたむ折りたたみ姿勢Bとで両者をロックするロック機構5を設けており、
このロック機構5は、天板2に固定の支持材6と、この支持材6に左右方向摺動自在に支持されかつ先端が突出して前脚3に係合可能なロックピン7と、このロックピン7を突出方向に付勢する付勢手段8とを有し、
前記ロックピン7にピン軸芯廻りに回動させる解除レバー9を設け、前記支持材6と解除レバー9との間に、解除レバー9を天板2に対して外向きに回動することによりロックピン7を付勢手段8に抗して摺動させるピン後退手段10を設けていることを特徴とする。
【0008】
第2に、前記ロック機構5のピン後退手段10は、前記支持材6に解除レバー9と当接可能に形成されていて解除レバー9の回動をピン軸芯方向移動に変換するカム部6Aであることを特徴とする。
第3に、前記ロック機構5は天板2の左右少なくとも一側部に位置し、使用姿勢Aにおいて、解除レバー9はロック状態のロックピン7から天板2に対して外下向き姿勢でありかつ外上向き回動可能になっていることを特徴とする。
【0009】
第4に、前記ロック機構5は天板2の左右両側部に位置し、左右解除レバー9を解除レバー9のピン軸芯方向移動を許容しながら同時回動させる連動部材11で連結していることを特徴とする。
[作用]
前記特徴を有する折りたたみ作業台は次のような作用を奏する。
【0010】
使用姿勢Aのとき、天板2は前後端部に連結された前後脚3、4の上端部に支持され、ロック機構5によって天板2の前端部と前脚3の上端部とは揺動が阻止されている。
この使用姿勢Aにおいて、解除レバー9を天板2に対して外向きに回動することにより、ピン後退手段10によってロックピン7が付勢手段8に抗して摺動され、ロック解除状態になる。
【0011】
前記解除レバー9は天板2に対して外向きに回動操作されるので、そのまま上方へ持ち上げることができ、前脚3を折りたたむために持ち上げる力を略同一方向の力、助力となり、作業台の折りたたみが容易になる。
前記ロック機構5のピン後退手段10は、前記支持材6に解除レバー9と当接可能に形成されていて解除レバー9の回動をピン軸芯方向移動に変換するカム部6Aであり、容易に形成できる。
【0012】
前記ロック機構5は天板2の左右少なくとも一側部に位置し、作業台の左右側方から使用姿勢Aと折りたたみ姿勢Bとに姿勢変更でき、使用姿勢Aのときに解除レバー9はロック状態のロックピン7から天板2に対して外下向き姿勢であり、解除レバー9の解除回動は外上向きとなるので、前脚3を折りたたむために持ち上げる方向と略同一となり、作業台の折りたたみがより容易になる。
【0013】
ロック機構5を天板2の左右両側部に設けて、左右解除レバー9を連動部材11で連結することにより、左右ロック機構5を同時に回動させることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、解除レバーを天板の端部で外向きに回動することによりロック機構を解除でき、折りたたみ作業が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態を示す要部の斜視図である。
【図2】同要部の側面図である。
【図3】同要部の正面図である。
【図4】同要部の底面図である。
【図5】使用姿勢の作業台の側面図である。
【図6】使用姿勢の作業台の正面図である。
【図7】折りたたみ姿勢の作業台の側面図である。
【図8】折りたたみ姿勢の作業台の正面図である。
【図9】ロック機構の変形例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜8において、折りたたみ作業台1は1枚の天板2と、この天板2の前後端部に各上端部が折りたたみ自在に連結された前後脚3、4とを備え、天板2の前端部と前脚3の上端部との間にロック機構5が設けられ、このロック機構5によって、天板2が水平な使用姿勢Aと、天板2に対して前脚3を折りたたむ折りたたみ姿勢Bとに姿勢変更可能になっている。
【0017】
前記天板2は、平板状の踏み板部2Aの下面に前後複数本の横梁材部2Bを一体成形し、これら踏み板部2A及び横梁材部2Bの左右両端にチャンネル状の縁材2Cを固定して形成されている。この天板2の左右前端には連結具14がボルト固定されており、この連結具14の下面には外上向きに傾斜した受持面14aが形成されている。
前記後脚4は、下広がり状に配置された左右一対の後脚柱4Aを上下複数段(実施形態では2段)の後横桟4Bで連結しており、左右後脚柱4Aの上端には揺動具15が固定されており、この揺動具15が揺動ピン16を介して天板2の後端に連結されている。
【0018】
後脚4の上下方向中途部には支持板4Cが固定され、この支持板4Cに連係杆17の後端が連結されている。この連係杆17は前端が前脚3に連結されており、使用姿勢Aのときには前後脚3、4が前後外方向に広がるのを牽制している。前記連係杆17は作業台1の左右に一対設けられている。
前記連係杆17は、図5、7に示されるように、前後脚3、4を折りたたむとき及び折りたたみ姿勢Bにしたときも、前後脚3、4との連結が解除されることなく姿勢変更できるように両端間寸法が設定されている。
【0019】
前記前脚3は、下広がり状に配置された左右一対の前脚柱3Aを上下複数段(実施形態では2段)の前横桟3Bで連結しており、左右前脚柱3Aの上端には端面部材3Cが設けられかつ外面に回動具19が固定されており、この回動具19が回動ピン20を介して天板2の前端の連結具14に連結されている。
前記回動具19は左右前脚柱3Aの上端の左右外面に固着され、天板2の左右連結具14の左右外面に対面しており、ボルトで形成した回動ピン20が連結具14と回動具19とに貫通している。回動ピン20は天板2の前部の下方でかつ天板2の上部より後方に位置している。
【0020】
前脚3の左右前脚柱3Aは、上端の端面部材3Cが連結具14の受持面14aに当接可能であり、使用姿勢Aのときに、天板2の前部の荷重を左右前脚柱3Aで支持し、回動ピン20と荷重支持分担する構造となっている。
前脚3の地面に対する傾斜角度は後脚4に比べて小さくなっており、使用姿勢Aでの開脚角は前脚3が後脚4より大きく、使用者は後脚4を使用するよりも前脚3の方が昇降し易くなっている。
【0021】
前記ロック機構5は、天板2に固定の支持材6と、この支持材6に左右方向摺動自在に支持されロックピン7と、このロックピン7を突出方向に付勢する付勢手段8と、この付勢手段8に抗してロックピン7を摺動させるピン後退手段10とを有する。
支持材6は板金をコ字状に折曲したもので、中央上部が踏み板部2Aの裏面に固定されており、左右両端面にピン孔6bが形成され、左右外側端面から内方に屈曲した板部分を有し、この板部分にピン後退手段10を構成するカム部6Aが形成されている。
【0022】
前記ロックピン7は、1本の棒材を屈曲して、先端直線部7aと、この先端直線部7aから直角に折曲されている第1屈曲部7bと、この第1屈曲部7bから直角に折曲されていて先端直線部7aと平行な平行部7cと、この平行部7cから直角に折曲されている第2屈曲部7dと、この第2屈曲部7dから直角に折曲されていて前記先端直線部7aと同芯の基部直線部7eとを形成している。
【0023】
前記先端直線部7aはロックピン7として作用し、第1屈曲部7bは解除レバー9として作用し、平行部7cは解除レバー9を回動するための把持部として作用し、基部直線部7eは付勢手段8の一部を構成している。
前記先端直線部7a及び基部直線部7eは支持材6のピン孔6bに摺動自在に貫通され、基部直線部7eには支持材6との間にスプリング22が嵌装され、ロックピン7を突出方向に付勢する付勢手段8が構成されている。
【0024】
ロックピン7は回動ピン20と平行であり、天板2の縁材2C及び連結具14を貫通しており、連結具14から出退自在であり、突出することにより回動具19と係合可能である。
前記回動具19には回動ピン20を中心に回動方向2箇所にロックピン孔19a、19bが穿孔されている。ロックピン孔19aは使用姿勢A時にロックピン7と係合し、ロックピン孔19bは折りたたみ姿勢B時にロックピン7と係合し、それぞれの姿勢を変更できないようにロックする。
【0025】
第1屈曲部7bで形成された解除レバー9は側面視でくの字形状に折曲されており、図2の使用姿勢Aの側面図において、ロックピン7の基端から前下向きに突出しかつその先端から水平前方に突出しており、使用姿勢A時に天板2及びロックピン7に対して外下向き姿勢である。
解除レバー9はそれ自体を把持することもできるが、解除レバー9の先端から屈曲している平行部7cを把持部として使用し、前記外下向き姿勢から外上向き回動することにより、ロックピン7にピン軸芯廻りに回動させることができる。この解除レバー9は支持材6の板部分に形成されているカム部6A及び凹部6Bと当接している。
【0026】
前記凹部6Bは解除レバー9と当接してロックピン7の突出位置を設定しかつロックピン7の後退を可能にしており、カム部6Aは凹部6Bから連続して形成されている。
前記カム部6Aは、図1、4に示すように、天板2の前端部において奥側の左右外側から前側の左右内側へ傾斜したカム面6aが形成されており、このカム面6aに当接している解除レバー9を回動すると、解除レバー9はカム面6aを摺接し、天板2の前端部において左右方向内方へ移動し、ロックピン7を後退直進移動させる。
【0027】
従って、前記カム部6Aによって、解除レバー9の回動をロックピン7のピン軸芯方向の移動に変換することができ、前記支持材6と解除レバー9との間に、解除レバー9を天板2に対して外向きに回動することによりロックピン7を付勢手段8に抗して摺動させるピン後退手段10を構成している。
前記ロック機構5は、図1〜8において、天板2の左側にのみ配置しているが、右側に配置したり左右両側に配置したりしてもよく、平行部7cを含む解除レバー9の把持部は、ロックピン7よりも天板2の前端側に位置し、ロックピン7から外下向きに突出していることが好ましく、回動するときに外下向き姿勢から外上向き姿勢まで回動操作できればよい。解除レバー9の把持部はロックピン7の真下に位置しても回動操作できるが、外下向き姿勢の方が回動操作がやり易い。
【0028】
次に、作業台1の使用姿勢Aと折りたたみ姿勢Bの姿勢変更動作を説明する。
ロック機構5を天板2の左右一側に配置している場合は、作業台1の前面、即ち、前脚3の前に立つか、またはロック機構5を設けている側の側面に立ち、ロック機構5を天板2の左右両側に配置している場合は、作業台1の前面に立ち、解除レバー9を天板2に対して外下向き姿勢から外上向き(図2、4の矢印S方向)へ回動する。なお、ロック機構5が一側の場合は解除レバー9を片手で操作可能である。
【0029】
解除レバー9を図5の使用姿勢Aから回動すると、ピン後退手段10のカム部6Aによって回動がピン軸芯方向移動に変換され、ロックピン7とともに付勢手段8に抗して摺動され、ロックピン7は回動具19のロックピン孔19aから抜け出し、天板2に対して前脚3をロックしている状態から解除する。
回動した解除レバー9をその回動方向の延長動作として上方向へ移動すると、その力は前脚3を折りたたむために持ち上げる力を略同一方向の力、助力となり、前脚3をたやすく持ち上げることができ、前脚3の持ち上げによって天板2の前端が持ち上げられ、天板2は後脚4に対して屈曲した使用姿勢Aから伸展するロック解除状態になる。
【0030】
前脚3を持ち上げて天板2と2枚重ね状態にし、天板2及び後脚4を保持して解除レバー9から手を離すと、付勢手段8によって解除レバー9はカム部6Aのカム面6aを逆方向に摺動し、解除レバー9は戻り回動しながらロックピン7とともに左右外方へ移動する。ロックピン7は左右外方へのピン軸芯方向移動によって回動具19のロックピン孔19bと係合し、作業台1を折りたたみ姿勢Bにロックする。
【0031】
作業台1を折りたたみ姿勢Bから使用姿勢Aにするには、前記折りたたみと逆動作をすればよく、解除レバー9を解除操作するための回動操作は、天板2の前端及び前脚3の上端を受持しながら下降させる際の担持動作となり、解除レバー9を操作しながらの前脚3の下降が簡単に行える。
なお、作業台1の姿勢変更は、前脚3を必ずしも昇降させる必要がなく、天板2及び後脚4に対して相対的に昇降させればよい。即ち、使用姿勢Aで解除レバー9を回動してロックを解除した状態から、前脚3の下端を接地したまま、上部を前側へ移動して前脚3を垂直姿勢にし、さらに前脚3を前傾姿勢にしていくと、後脚4は下端を中心に前方へ傾動し、これとともに天板2は前方へ移動して前脚3に沿うように折りたたまれ、前記解除レバー9をもったまま前脚3を地上に横たえれば、作業台1は折りたたみ姿勢Bで横置きされ、解除レバー9から手を離せば折りたたみロック状態になる。
【0032】
また使用姿勢Aにするには、前記横置き折りたたみロック状態から解除レバー9を回動(矢印S方向)してロックを解除し、解除レバー9を把持したまま持ち上げ、前脚3と後脚4の下端が接地してから、さらに天板2を上昇させながら、前脚3又は後脚4の一方を他方に対して前後開き方向へ移動させ、前脚3の上端の端面部材3Cが連結具14の受持面14aに当接した時点で、解除レバー9から手をはなしてロックピン7をロックピン孔19aに係合させればよい。
【0033】
図9はロック機構5の変形例を示しており、このロック機構5は、天板2の左右に一対配置されており、左右の平行部7cが左右方向内方へ突出した延長部7fを有し、左右延長部7fにパイプ製の連動部材11の両端が摺動自在に嵌合され、左右解除レバー9を連結している。
前記連動部材11は両端が平行部7cまで嵌合しており、第2屈曲部7dとの干渉を回避するために端面から切欠11aが形成されている。
【0034】
変形例のロック機構5は、作業台1の前方又は側方に立って、連動部材11を把持して外上向きへ移動することにより、左右両解除レバー9を同時に天板2に対して外下向き姿勢から外上向き(矢印S方向)へ回動操作することができ、その際、延長部7fが連動部材11に対して相対移動することにより、左右解除レバー9はピン軸芯方向移動が許容され、同時に回動される。
【0035】
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜9に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
例えば、ロック機構5は折りたたみ式の足場台、踏み台等と呼称されるものにも適用可能である。使用姿勢Aでの開脚角は前脚3と後脚4とを同一にしてもよい。
【符号の説明】
【0036】
1 折りたたみ作業台
2 天板
3 前脚
4 後脚
5 ロック機構
6 支持材
7 ロックピン
8 付勢手段
9 解除レバー
10 ピン後退手段
11 連動部材
A 使用姿勢
B 折りたたみ姿勢

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板(2)の前後端部に前後脚(3、4)の各上端部を折りたたみ自在に連結し、天板(2)の前端部と前脚(3)の上端部との間に天板(2)が水平な使用姿勢(A)と天板(2)に対して前脚(3)を折りたたむ折りたたみ姿勢(B)とで両者をロックするロック機構(5)を設けており、
このロック機構(5)は、天板(2)に固定の支持材(6)と、この支持材(6)に左右方向摺動自在に支持されかつ先端が突出して前脚(3)に係合可能なロックピン(7)と、このロックピン(7)を突出方向に付勢する付勢手段(8)とを有し、
前記ロックピン(7)にはこれをピン軸芯廻りに回動させる解除レバー(9)を有し、前記支持材(6)と解除レバー(9)との間に、解除レバー(9)を天板(2)に対して外向きに回動することによりロックピン(7)を付勢手段(8)に抗して摺動させるピン後退手段(10)を設けていることを特徴とする折りたたみ作業台。
【請求項2】
前記ロック機構(5)のピン後退手段(10)は、前記支持材(6)に解除レバー(9)と当接可能に形成されていて解除レバー(9)の回動をピン軸芯方向移動に変換するカム部(6A)であることを特徴とする請求項1に記載の折りたたみ作業台。
【請求項3】
前記ロック機構(5)は天板(2)の左右少なくとも一側部に位置し、使用姿勢(A)において、解除レバー(9)はロック状態のロックピン(7)から天板(2)に対して外下向き姿勢でありかつ外上向き回動可能になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の折りたたみ作業台。
【請求項4】
前記ロック機構(5)は天板(2)の左右両側部に位置し、左右解除レバー(9)を解除レバー(9)のピン軸芯方向移動を許容しながら同時回動させる連動部材(11)で連結していることを特徴とする請求項1又は2に記載の折りたたみ作業台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−246992(P2011−246992A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−121835(P2010−121835)
【出願日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(000136170)株式会社ピカコーポレイション (46)
【Fターム(参考)】