説明

折り曲げ部を有する剥離シートを備える極薄創傷被覆材

より厚い外側境界部分によって取り囲まれた薄膜部分を有する、極めて少ないステップで容易に貼付することができる創傷被覆材。境界部分は、被覆材の内側薄膜部分より厚いことによって、被覆材に剛性を与えている。この創傷被覆材は、被覆材層の一側に膜を、被覆材層の皮膚接触側に剥離シートを有する。本発明のシステムは、特に使用者が手術用手袋または検査用手袋を着用している際に極めて少ないステップで貼付するのが容易で、最小限の剥離層を用い、被覆材の無菌状態を損なわれないまま保持することを可能にし、かつ創傷上への被覆材の配置を人体の複雑な湾曲部上で平坦かつしわがよらない方法で成し遂げることを可能にする創傷被覆材を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚に貼付される被覆材の分野に関し、より詳細には、被覆材の貼付を支援するための部分を有する被覆材の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
創傷被覆材は一般に、被覆材部分と、接着剤と、保護ライナとを備える。被覆材部分は、創傷被覆材の中の、創傷を清潔に保ち、かつ創傷が環境中のバクテリアおよび他の有害物質にさらされるのを防御することによって保護を図るために創傷と接触する部分である。接着剤は、被覆材部分を皮膚上に保持する。保護ライナは、バクテリアおよび他の汚染物質から被覆材部分を防御する。親水コロイド被覆材では、親水コロイド被覆物質も、その親水コロイド物質がタッキファイヤ、高分子物質(例えば、ポリイソブチレンおよびスチレン−イソプレンブロック共重合体)、ならびに抗酸化物質および様々な目的のための添加物(例えば抗菌剤)のような他の成分と混合されている場合、接着性を有する。
【0003】
親水コロイド被覆材は、高い吸収性を有する。このことが、被覆材が薄型であるかまたは厚さが少ない場合にさえもそれらが有用であることを可能にしている。薄型の、薄膜被覆材は、薄いことによって被覆材を装着するのによりなじみやすくかつ容易にするので望ましい。なじみやすさは、被覆材が人体の様々な輪郭に順応することを可能にする。よりなじみやすい被覆材は、より快適で、おそらく身体上のどのような箇所にも用いられる。より薄い被覆材は、衣類または動きに対する障害も少ない。かつて、極めて薄い被覆材は通常、医療グレードのアクリル被覆材に限定されてきた。
【0004】
接着成分を含んだこれらの被覆材の多くがより薄く製造されるので、問題が生じる。これらの被覆材の柔軟性および接着性により、それらを取り扱うのがより困難となり、その結果、貼付するのがより困難となる。非常に薄い被覆材はまた、貼付時に被覆材自体により粘着しやすく、事実上役に立たなくなり、最終的には廃棄される。被覆材は、使用者が創傷部位に貼付するのにできる限り容易でなければならない。看護師のような使用者は一般に、創傷に対して迅速に治癒促進環境をもたらすため、また出血を止めるために、できる限り迅速に創傷に被覆材を貼付しようとする。効率の観点から、看護師は、行わなければならない他の多くの仕事を有している可能性があり、創傷に貼付するのに要するステップが可能な限り少ない被覆材の恩恵をさらに受けるであろう。コスト意識の強い医療施設は、被覆材自体に粘着してしまい、分離するのが困難または不可能であるために廃棄しなければならない被覆材の使用を最小限に抑えるかまたは排除する方を好むであろう。
【0005】
そのような薄膜被覆材の製造業者の一部は、被覆材がそれ自体に粘着するのを防止する努力の一環として、被覆材の周囲に補強用フレームラミネートおよび剥離紙を備えて、貼付時に被覆材全体により高い剛性を付与することにより、薄膜被覆材を取り扱うことの困難さに対処してきた。この手法は、いくつかの問題を有する。1、この手法は、被覆材の製造を複雑化する。2、補強用フレームは一般に、貼付時に除去して廃棄され、それが実際には貼付を複雑化する。3、そのようなシステムはまた、複数の剥離ライナを有する傾向があり、それにより被覆材を適切に貼付するのに必要なステップ数を増大させる。
【0006】
人体は本質的に平坦な表面を有しない、人体は多くの複雑な湾曲部、すなわち同時に1つより多い方向に湾曲する表面からなっていることを考慮するときに、これらの複雑な剥離システムと関連する1つの更なる問題が明らかになる。多くが複数の剥離層を含む古典的な堅い剥離システムは、平坦な表面上ではうまくいくが、しわがよらない(例えば、互いに折り重なった部分を有しないか、または折り重なりのない平坦な)方法で人体の複雑な湾曲部に被覆材を容易に貼付するのを支援することはできない。しわがよらない方法で被覆材を貼付するのを確実に支援することができなければ、最終的には、創傷を保護する被覆材の機能が損なわれる。
【0007】
多くの創傷被覆材に関し、創傷被覆材貼付の容易さは、被覆材部分の表面がそれを皮膚に貼付することができるように露出される方法によって決まる。これには、製造および梱包時に被覆材層に貼付される保護ライナのうちの1つの除去が含まれる。しかしながら、ほとんどの創傷被覆材は、創傷が無菌環境で覆われているように、貼付されるまで無菌状態であるように製造されている。創傷被覆材を貼付する際に、使用者が被覆材の表面に触れて、被覆材層を汚染する可能性がある場合が多い。創傷被覆材においては、特に薄い被覆材について、剥離システムまたは被覆材自体の設計によって、被覆材の接着面に触れる可能性が最小限に抑えられることが望ましいであろう。
【0008】
貼付時に被覆材を汚染することなく貼付することが容易な、ヒトの皮膚上に用いることができる極めて薄い被覆材を有することは望ましいであろう。そのような被覆材は現在、複数の剥離層に依存しており、それらのうちの1つ、通常一番上の層は、他の剥離層が除去される際および被覆材が配置される際に被覆材を支持するように、剛性である。そのような薄い柔軟な膜被覆材が、被覆材自体薄膜を支持しかつ貼付時に被覆材自体に粘着しない被覆材となるよう設計されるならば、極めて望ましいであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のシステムは、特に使用者が手術用手袋または検査用手袋を着用している際に極めて少ないステップで貼付するのが容易で、最小限の剥離層を用い、被覆材の無菌状態を損なわれないまま保持することを可能にし、かつ創傷上への被覆材の配置を人体の複雑な湾曲部上で平坦かつしわがよらない方法で成し遂げることを可能にする創傷被覆材を提供する。本発明の薄膜創傷被覆材は、被覆材の内側薄膜部分より厚いことによってより剛性となる、より剛性の外側「境界部分」を備える設計となる。本発明は、極薄の第1の部分、および第1の部分より大きい厚さを有する、第1の部分をほぼ取り囲む第2の部分を有する、皮膚接触面を有する被覆材層を備える創傷被覆材に関する。被覆材層は、第2の部分から延びて被覆材の縁部を形成する第3の部分も有することができる。極薄の第1の部分は、約0.02mmから約0.40mmの厚さを有する。第1の部分をほぼ取り囲んで支持する第2の部分は、第1の部分より大きい厚さを有しており、約0.50mmから約1.50mmである。被覆材の任意選択的な第3の部分は、第2の部分を取り囲んで周辺端部を形成し、第2の部分より少ない厚さを有しており、約0.10mmから約0.75mmまでの間である。
【0010】
被覆材層は、親水コロイド、ヒドロゲル、発泡体、ポリアクリレート、ポリビニルアルコール、およびポリビニルピロリドンからなる群から選択される吸水性物質から製造することができる。被覆材層が親水コロイド物質である場合、それは、カルボキシメチルセルロースカルシウム(「CMC」)、ペクチン、ゼラチン、グァーガム、はちみつ、高分子量カルボワックス、カルボキシポリメチレンとすることができる。
【0011】
被覆材は、皮膚接触面の反対側の被覆材層の表面をほぼ覆う膜を有することができる。膜は、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ネオプレンゴム、アクリロニトリルゴム、シリコーンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、発泡材料もしくは不織材料、またはそれらの混合物から製造することができる。
【0012】
被覆材は、とりわけ、被覆材層の皮膚接触面の無菌状態を保持するために、被覆材層の皮膚接触面を覆う1枚またはそれ以上の剥離シートも有することができる。1枚より多い剥離シートがある場合、それは、被覆材の貼付を促進することができるZ折を形成するのが好ましい。剥離シートは、耐接着剤性面を有する膜材料から製造されるのが好ましい。膜材料は、プラスチック、PET、金属化プラスチック、ホイルまたは紙とすることができる。
【0013】
本発明の他のシステム、方法、特徴および利点は、以下の図面および詳細な説明を考察すれば、当業者には明らかであるか、または明らかとなろう。すべてのそのような追加のシステム、方法、特徴および利点は、本明細書内に含まれ、本発明の範囲内にあり、添付の特許請求の範囲によって保護されることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図中の構成要素は、必ずしも一定の縮尺のものではなく、むしろ、本発明の原理を図解することに重点が置かれている。図中、様々な図全体を通して、同じ参照数字は対応する部品を示す。
【図1A】本発明と整合性を有する薄膜被覆材層の例の斜視図である。
【図1B】本発明と整合性を有する薄膜被覆材層の例の斜視図である。
【図1C】本発明と整合性を有する薄膜被覆材層の例の斜視図である。
【図1D】本発明と整合性を有する薄膜被覆材層の例の斜視図である。
【図2】図解の目的で互いに分離された被覆材の構成部品を示す、図1Aの薄膜被覆材層を組み込んだ被覆材の分解斜視図である。
【図3】図3Aは、エンボス加工を施した周辺部分を有する薄膜被覆材層の一例の異なった図である。図3Bは、エンボス加工を施した周辺部分を有する薄膜被覆材層の一例の異なった図である。図3Cは、エンボス加工を施した周辺部分を有する薄膜被覆材層の一例の異なった図である。図3Dは、エンボス加工を施した周辺部分を有する薄膜被覆材層の一例の異なった図である。図3Eは、エンボス加工を施した周辺部分を有する薄膜被覆材層の一例の異なった図である。図3Fは、エンボス加工を施した周辺部分を有する薄膜被覆材層の一例の異なった図である。
【図4A】本発明と整合性を有する例示的なアプリケータシステムを用いた被覆材の斜視図を示す。
【図4B】図4Aの被覆材の断面図を示す。
【図4C】構成要素が互いに分離された図4Aの被覆材の断面図を示す。
【図5A】図4Aの被覆材を創傷床に貼付することができる方法の一例を示す。
【図5B】図4Aの被覆材を創傷床に貼付することができる方法の一例を示す。
【図5C】図4Aの被覆材を創傷床に貼付することができる方法の一例を示す。
【図5D】図4Aの被覆材を創傷床に貼付することができる方法の一例を示す。
【図5E】図4Aの被覆材を創傷床に貼付することができる方法の一例を示す。
【図5F】図4Aの被覆材を創傷床に貼付することができる方法の一例を示す。
【図5G】図4Aの被覆材を創傷床に貼付することができる方法の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1A〜図1Dは、本発明と整合性を有する薄膜被覆材層の例の斜視図である。図1A〜図1Dに示す薄膜被覆材層間の相違は、主として形状の相違である。図1A〜図1Dの薄膜被覆材層の異なる形状は、本発明の例によって供給される幅広い用途を示している。当業者には、本発明がいずれの特定の形状または構成にも限定されないことが理解されよう。
【0016】
図1Aに、本発明と整合性を有するほぼ長方形(または正方形)の薄膜被覆材層100の一例の斜視図を示す。薄膜被覆材層100は、第1の部分110、第2の部分120、および第3の部分130を有する親水コロイド接着膜である。
【0017】
図1Aの例中の第1の部分110は、第2の部分、または一段高い外側部分120によってほぼ取り囲まれた「極薄」部分110である。「極薄」部分110は、製造可能な範囲で有利に最大限の薄さとなっている。本明細書において、用語「極薄」は、補強機構不在下ではしわがよる危険性なくして取り扱うことが困難となるように十分に薄いことを意味するために用いる。本発明の例では、被覆材の簡素化された取り扱いを可能にする補強機構は、一段高い外側部分120である。
【0018】
一段高い外側部分120は、極薄部分110を取り囲み、極薄部分110の厚さより大きい厚さを有する、被覆材層100のエンボス加工を施した部分である。一段高い外側部分120の厚さは、被覆材層100全体に剛性を付与するのに十分でなければならない。この剛性は、極薄部分110がそれ自体の上に折り重なるか、または容易にしわがよるのを防止するのに十分でなければならない。
【0019】
一段高い外側部分120は、一段高い外側部分120より薄いが極薄部分110と同程度の厚さであるかまたはそれより厚い第3の部分130、すなわち縁部分130によって取り囲まれている。縁部分130は、被覆材層100を有利によりなじみやすくする。
【0020】
図1A中の被覆材層100はほぼ長方形であるが、被覆材層100はどのような形状であってもよい。図1Bは、被覆材層140がほぼ長方形であるがよりわずかに丸みを帯びた角を有する、本発明と整合性を有する被覆材層140の第2の例の斜視図である。図1Cは、丸い被覆材層150の一例の斜視図である。図1Dは、一段高い外側部分172に切り欠き170を有する長方形の被覆材層160の斜視図である。切り欠き170は、静脈内カテーテルチューブのような医療用チューブの出入りを有利に可能にする。
【0021】
図1A〜図1Dに示す被覆材層は、好ましくは被覆材層を無菌状態に保ちながら、被覆材層を保護し、かつ被覆材を患者に貼付する工程を簡素化する構成要素を有する創傷被覆材システムの一部とすることができる。図2は、本発明と整合性を有する被覆材層の例を有利に利用した創傷被覆材システム200の一例の分解斜視図である。創傷被覆材システム200は、膜210と、被覆材層220と、剥離シート230とを含む。剥離シート230は、被覆材層220の皮膚接触面を覆う。膜210は、被覆材層220の皮膚接触面の反対側の被覆材層220上にとどまる。
【0022】
剥離シート230は、被覆材層220の皮膚接触面全体を覆う1枚のシートであってもよく、それを1つまたはそれ以上の部分に分割して貼付時の把持面を備えてもよい。この把持面は、貼付時に皮膚接触面に触れる必要のない貼付を可能にする。剥離シート230は、剥離シート230の被覆材層220の皮膚接触面に接触する側上に耐接着剤性面を有する任意の材料で製造することができる。第1の剥離シート材料は、柔軟性をもたらさなければならず、かつこのシートが覆う被覆材層部分を保護するために、該シートを十分に剛性としなければならない。種々の例示的な実施形態において、剥離シート230は、プラスチック、PET(例えば、Mylar(商標))、紙、金属化プラスチックまたはホイルのうちの1つまたは組み合わせで製造されている。耐接着剤性面は、膜材料に塗布されたシリコーンをベースとした材料の層とすることができる。
【0023】
膜210は、被覆材層220に永久的に粘着させ、被覆材が創傷部位を覆う際の創傷被覆材200に対する保護層とすることができる。膜210は、創傷被覆材200が創傷部位を覆っている間使用者が創傷を見ることができる透明な材料で製造されているのが好ましい。いくつかの例示的な実施形態では、膜210は、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはそれらの混合物もしくは組み合わせで製造することができる。膜210の厚さは、薄膜被覆材に何らかの剛性を付与するのを防止するために、極度に薄くすることができる。膜210の例は、厚さ約.03mmとすることができる。
【0024】
被覆材層220は、接着剤を高い吸湿性を有する物質と組み合わせている。接着剤は、創傷部位において、被覆材層220を皮膚に固定する。接着剤は、炭化水素樹脂、および/またはアクリルのようなタッキファイヤを含むことができる。1つの例示的な実施形態では、接着剤は、タッキファイヤとホットメルトアクリルの組み合わせを含む。
【0025】
吸湿性の高い物質は、親水コロイド物質とすることができる。用いることができる親水コロイドの一例は、カルボキシメチルセルロースカルシウム(「CMC」)である。他には、ペクチン、ゼラチン、グァーガム、高分子量カルボワックス、カルボキシポリメチレン、ポリアクリレート、ポリビニルアルコール、およびポリビニルピロリドンが含まれる。
【0026】
例示的な実施形態では、タッキファイヤは、炭化水素樹脂であるのが好ましい。エラストマは、スチレン−オレフィン−スチレン重合体であるのが好ましいが、ポリイソブチレン、天然ゴム、シリコーンゴム、アクリロニトリルゴム、およびポリウレタンゴムであってもよい。被覆材層16は、増量剤、好ましくはパラフィン油も含むことができる。増量剤は、特にエラストマと組み合わせて、可塑剤として機能する物質であってもよい。そのような可塑剤には、グリセリン(グリセロール)、ソルビトール、トリエチレングリコールが含まれる。増量剤は、鉱物油、ポリ(ブチレン1)およびポリイソブチレンであってもよい。
【0027】
本発明と整合性を有する創傷被覆材200の例では、被覆材層220は、図1A〜図1Dに示すものと類似した方法で「逆エンボス加工が施されている」。「逆エンボス加工が施されている」によって、被覆材層220が少なくとも極薄部分222と第2の部分(一段高い外側部分)224(図1Aに示す部分に類似した)とを含むことが意味されている。極薄部分222は、一段高い外側部分224より実質的に薄い。各部分の正確な厚さは重要ではない。任意選択的な第3の部分226は、極薄部分222と同程度に薄くてもよいが、第2の部分224と同程度に厚くてはならない。図1A中の被覆材層に対する寸法の例を、図3を参照して以下に説明する。
【0028】
図3Aは、本発明と整合性を有する被覆材層300の一例の俯瞰図である。図3A中の被覆材層300は、一段高い外側部分320を有する極薄部分310と縁部分330とを含む。外側の一段高い部分320は、極薄部分310を取り囲み、極薄部分310の薄さによってしわがよること、また被覆材がそれ自体の上に折り重なることを防止するのに役立つ剛性を被覆材に与えている。以下に図3Cを参照してより詳細に論じるように、極薄部分310は、3つの部分のうちでもっとも薄い部分である。縁部分330は、極薄部分310と同程度に薄くてもよい。極薄部分310は、容易にしわがよる傾向を有することができ、患者に貼付する際の取り扱いを困難にするように、十分に薄いことが好ましい。
【0029】
図3Aに示す種類の1つの例示的な被覆材300は、約200mm×約200mmの寸法を有することができる。これらの寸法を所与とすれば、縁部分330は約10mmの幅を有することができる。一段高い外側部分320は、約25mmの幅を有することができる。これらの寸法により、極薄部分310に対して約130mm×約130mmの面積が残される。極薄部分310は、被覆材300の面積のうちのかなりの部分を占めるのが好ましい。本発明と整合性を有する種々の実施形態において、極薄部分310で覆われる表面積は、一段高い外側部分320とほぼ同じ表面積から最大で一段高い外側部分320の表面積の約8倍までのいずれかとすることができる。一段高い外側部分320は、被覆材全体に有利に剛性をもたらし、貼付時に使用者が被覆材を手で取り扱うことを可能にする。当業者には、本明細書に記載する形状および寸法が単に例示目的のために過ぎないことが理解されよう。本明細書に記載するどの例のどの大きさまたは形状も、特許請求の範囲を限定することを意図されてはいない。
【0030】
図3Bは、縁から見た被覆材300の正面図である。図3Cは、図3Aの切り口1−1における被覆材300の断面図である。図3Dは、図3Cの細部Xにおける被覆材の断面図である。この図は、縁部分330、一段高い外側部分320、および極薄膜部分310の相対的厚さを示している。図3A〜図3Dの被覆材300の3つの部分は、親水コロイド接着被覆剤のような吸収性の高い接着剤で製造された1つの被覆材層の各部分である。極薄膜部分310は、約0.02mmから約0.40mmまでの間の厚さCを有することができるが、約0.25mmとするのが好ましい。一段高い外側部分320は、約0.50mmから約1.50mmまでの間の厚さBを有することができるが、約1.25mmとするのが好ましい。縁部分330の厚さAは、約0.10mmから約0.75mmまでの間にあり、約0.40mmであるのが好ましい。
【0031】
図3Dに、極薄膜部分310および縁部分330と比べて一段高い平坦な部分として一段高い外側部分320の輪郭を示す。図3Eは、一段高い外側部分に対する別の輪郭(丸みを帯びた表面を有する)を示す、切り口1−1’における被覆材300の断面図の変更図である。図3Fに、丸みを帯びた表面としてこの輪郭を示す。
【0032】
図1A〜図3Dを参照して上に説明した創傷被覆材の例は、貼付時の取り扱いを容易にするための剛性をもたらすためにより厚い部分を有する薄膜被覆材を提供する。上に説明した例示的な創傷被覆材は、貼付をさらに容易にするパッケージ化した状態で提供することができる。図4Aに、本発明と整合性を有する例示的な貼付システムを用いた創傷被覆材400の斜視図を示す。創傷被覆材400は、第1の剥離シート414で覆われた被覆材層416と、被覆材層416の皮膚接触面416’上の第2の剥離シート412とからなる。被覆材層416は、皮膚接触面416’の反対側が裏層418で覆われている。被覆材層416は、第1の剥離シート414でほぼ覆われた第1の剥離シート領域420、および第2の剥離シート412でほぼ覆われた第2の剥離シート領域422を有する。被覆材層416には、図1A〜図3Dを参照して上に説明したいずれの例示的な被覆材層も含めることができる。
【0033】
第1の剥離シート414は、折り曲げ部414’を有しており、折り曲げ部414’は、第1の剥離シート414を、該折り曲げ部から延びるプルタブ領域414aと、被覆材層416の第1の剥離シート領域420を覆う被覆材被覆領域とに分割している。プルタブ領域414aは、使用者がタブを引っ張って第1の剥離シート414を被覆材層416の皮膚接触面416’から除去することを可能にする把持部となる。
【0034】
第2の剥離シート412は、第2の剥離シート領域422上の被覆材層416の皮膚接触面16’を覆って延びる。第2の剥離シート412の面積は通常、第2の剥離シート領域422の面積よりも大きく、ほぼそれに等しいのが好ましい。第2の剥離シート412の、第2の剥離シート領域422を越えて延びる部分は、第2の剥離シート412を引っ張ってそれを皮膚接触面416’から除去するための把持部として用いることができる。1つの例示的な実施形態では、把持タブ412’は、第2の剥離シート412の、第2の剥離シート領域422を越えて延びる部分の縁から延びている。
【0035】
創傷被覆材400の上述の構成は、被覆材層416を創傷部位に貼付する工程を有利に簡素化する。創傷被覆材400の使用者は、第2の剥離シート412上の把持タブ412’を把持し、第1の剥離シート414のプルタブ領域414’を引っ張ることによって創傷被覆材400を貼付すればよい。その場合、使用者は、被覆材層416の露出部分を創傷の片側に配置し、被覆材層416の残部が露出した際に、創傷を該残部で覆いながら、第2の剥離シート412をはがすとよい。従って、創傷被覆材400の貼付は、使用者が皮膚接触面416’に触れる必要なくして、容易、効率的方法で成し遂げることができる。
【0036】
図4Bに、本発明と整合性を有する一例による図4A中の創傷被覆材400の断面図を示す。図4Bに示すように、創傷被覆材400は、封をして創傷被覆材400を外部の汚染物質から保護することができる包装材料(図示せず)内への包装を可能にするために平坦であるのが好ましい。創傷被覆材400は、無菌室のような無菌環境中で組み立てられ、かつ包装されるのが好ましい。封をした包装材料は、使用者が創傷被覆材400を創傷部位に貼付するまで、創傷被覆材400を無菌状態に保つ。創傷被覆材400の構成は、使用者が皮膚接触面416’に触れることなく被覆材400を貼付することを可能にし、それにより、被覆材400を貼付する際に、それが無菌状態のままであることを可能にする。
【0037】
図4Bを参照すると、第2の剥離シート412は、被覆材層416の面積をほぼ覆い、第2の剥離シート領域422内の皮膚接触面416’と接触する。第1の剥離シート414は、被覆材層を覆い、第1の剥離シート領域420内の皮膚接触面416’と接触する。第1の剥離シート414の折り曲げ部414’は、第1の剥離シート領域420と第2の剥離シート領域422を分ける境界となる。
【0038】
図4Cは、創傷被覆材400の構成要素層を分離した創傷被覆材400の断面図である。図4Cに、構成要素が整合して創傷被覆材400を形成する方法をより明確に示す。
【0039】
被覆材層416に接触する部分である第1の剥離シート414は、被覆材被覆領域に耐接着剤性面を有する膜材料で製造されているのが好ましい。第1の剥離シートの材料は、柔軟性を提供する必要があり、かつ該シートが覆う被覆材層部分を保護するために、該シートを十分に剛性にする必要がある。例示的な実施形態では、第1の剥離シート414は、プラスチック、mylar、PET、および紙のうちの1つまたは組み合わせで製造されている。耐接着剤性面は、膜材料に塗布されたシリコーンをベースとした材料の層とすることができる。
【0040】
第2の剥離シート412は、被覆材層416の皮膚接触面416’の第2の剥離シート領域422を覆う側に耐接着剤性面を有する保護材料で製造されているのが好ましい。第1の剥離シートの材料は、柔軟性を提供する必要があり、かつ該シートが覆う被覆材層部分を保護するために、該シートを十分に剛性にする必要がある。保護材料は、紙、ボール紙、PET、プラスチック、およびmylarからなる群から選択される材料とすることができる。耐接着剤性面は、膜材料に塗布されたシリコーンをベースとした材料の層とすることができる。例示的な実施形態では、第2の剥離シート412は、シリコンを塗布した紙で製造されている。
【0041】
裏層418は、被覆材層416に永久的に粘着させることができ、それによって被覆材が創傷部位を覆う際の創傷被覆材400に対する保護層とすることができる。裏層418は、創傷被覆材400が創傷部位を覆っている間使用者が創傷を見ることができる透明な材料で製造されているのが好ましい。あるいは、裏層418は、創傷部位への貼付と同時に除去することができる耐接着剤性材料であってもよい。例示的な実施形態では、裏層418は、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはそれらの混合物で製造することができる。
【0042】
被覆材層416は、接着剤を高い吸湿性を有する物質と組み合わせているのが好ましい。接着剤は、創傷部位において、被覆材層416を皮膚に固定する。接着剤は、炭化水素樹脂のようなタッキファイヤを含むことができる。1つの例示的な実施形態では、接着剤は、タッキファイヤとホットメルトアクリルの組み合わせを含む。
【0043】
吸湿性の高い物質は、親水コロイド物質とすることができる。用いることができる親水コロイドの一例は、カルボキシメチルセルロースカルシウム(「CMC」)である。他には、ペクチン、ゼラチン、高分子量カルボワックス、カルボキシポリメチレン、ポリアクリレート、ポリビニルアルコール、およびポリビニルピロリドンが含まれる。
【0044】
例示的な実施形態では、タッキファイヤは、炭化水素樹脂であるのが好ましい。エラストマは、スチレン−オレフィン−スチレン化合物であるのが好ましいが、ポリイソブチレン、天然ゴム、シリコーンゴム、アクリロニトリルゴム、およびポリウレタンゴムであってもよい。被覆材層416は、増量剤、好ましくはパラフィン油も含むことができる。増量剤は、特にエラストマと組み合わせて、可塑剤として機能する材料であってもよい。そのような可塑剤には、グリセリン(グリセロール)、ソルビトール、トリエチレングリコールが含まれる。増量剤は、鉱物油であってもよい。
【0045】
図5A〜図5Gに創傷被覆材400を創傷部位に貼付することができる方法を示す。図5Aに示すように、使用者は、矢印460で示す方向に第2の剥離シート412を引っ張ることによって、第2の剥離シート412を第1の剥離シート414の領域から分離する。次いで、使用者は、第1の剥離シート414を把持し、矢印442で示す方向に引いて、第1の剥離シート414の除去を開始する。
【0046】
図5Bに、第1の剥離シート414を矢印442で示す方向に引き、第2の剥離シート412を矢印460で示す方向に引くことによって被覆材層416上の露出した領域444が現れ始める様子を示す。図5Cに、第1の剥離シート414が矢印442で示す方向に剥がれ続ける際のいっそう広い露出した領域444を示す。図5Dに、第1の剥離シート414の完全な除去後の、第1の剥離シート領域420内の被覆材層416の完全に露出した領域444を示す。
【0047】
第1の剥離シート414が完全に除去されると、使用者は、図4Eに示すように、創傷被覆材400を上下反対にして、創傷被覆材400の貼付を開始することができる。矢印600で示すように、被覆材層の露出した部分は、皮膚上で下方に押される。次いで、使用者は、矢印500で示す方向に引くことによって第2の剥離シート412を剥がし、被覆材層をさらに露出させることができる。図5Fを参照すると、被覆材層がさらに露出されるにつれて、被覆材層は、創傷部位480に向けて、矢印520で示す方向に移動される。図5Gに示すように、第2の剥離シート412が完全に除去されると、そのときに、被覆材層416は、完全に創傷部位480上に位置することができる。創傷被覆材400は今や創傷部位480上に位置し、被覆材層416は、創傷部位480に吸湿能力を提供しながら、創傷部位480を覆っている。さらに、使用者が被覆材層416の皮膚接触面416’に触れる必要なくして被覆材400が貼付されたために、被覆材400は依然として実質的に無菌状態であり、創傷部位における治癒を促進する清潔な環境をもたらしている。
【0048】
本発明の例示的な実施形態を説明してきた。当業者には、本発明の範囲および精神から逸脱することなく変形を行うことができることが理解されよう。例えば、当業者には、創傷被覆材400がどのような形状または大きさのものであってもよいことが理解されよう。この真の範囲および精神は、添付の特許請求の範囲によって定義され、上の説明を踏まえて解釈される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚接触面を有する接着性被覆材層を備える創傷被覆材であって、
前記被覆材層は、約0.02mmから約0.40mmの厚さを有する第1の部分、および前記第1の部分をほぼ取り囲み、前記第1の部分より大きい厚さを有する第2の部分を有する、
創傷被覆材。
【請求項2】
前記第2の部分から延びて前記被覆材の縁部を形成する第3の部分をさらに備える、請求項1に記載の被覆材。
【請求項3】
前記皮膚接触面の反対側の前記被覆材層の表面をほぼ覆う膜をさらに備える、請求項1または2に記載の被覆材。
【請求項4】
前記被覆材層の前記皮膚接触面を覆う耐接着剤性面を有する剥離シートをさらに備える、請求項1または2に記載の被覆材。
【請求項5】
前記被覆材層はさらに、親水コロイド、ヒドロゲル、発泡体、ポリアクリレート、ポリビニルアルコール、およびポリビニルピロリドンからなる群から選択される吸水性物質を含む、請求項1に記載の被覆材。
【請求項6】
前記第1の部分は、前記第2の部分によって取り囲まれ、前記第2の部分は、前記第1の部分より実質的に大きい厚さの吸湿性材料で製造されている、請求項1に記載の被覆材。
【請求項7】
前記被覆材層は、カルボキシメチルセルロースカルシウム(「CMC」)、ペクチン、ゼラチン、グァーガム、はちみつ、高分子量カルボワックス、およびカルボキシポリメチレンからなる群から選択される親水コロイド物質を含む、請求項5に記載の被覆材。
【請求項8】
前記膜は、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ネオプレンゴム、アクリロニトリルゴム、シリコーンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、発泡材料および不織材料、またはそれらの混合物からなる群から選択される材料で製造されている、請求項3に記載の被覆材。
【請求項9】
前記剥離シートは、前記被覆材被覆領域上に耐接着剤性面を有する材料と、プラスチック、PET、金属化プラスチック、ホイルおよび紙からなる群から選択される膜材料とで製造されている、請求項4に記載の被覆材。
【請求項10】
前記耐接着剤性面は、シリコーンをベースとしている、請求項4に記載の被覆材。
【請求項11】
前記第2の部分は、前記第1の部分を完全に取り囲んでいる、請求項1に記載の被覆材。
【請求項12】
前記第2の部分は、前記第1の部分をほぼ取り囲んで前記第2の部分にすき間を形成しており、前記すき間内部の前記被覆材の厚さは、前記第1の部分の厚さと同一である、請求項1に記載の被覆材。
【請求項13】
前記第2の部分を取り囲んで周辺縁部を形成する第3の部分をさらに備え、前記第3の部分は、前記第2の部分より少ない厚さを有する、請求項1に記載の被覆材。
【請求項14】
皮膚接触面および吸湿性の接着剤組成物を有する被覆材層を備える創傷被覆材であって、
前記被覆材層は、約0.02mmから約.40mmの厚さを有する第1の部分、および前記第1の部分をほぼ取り囲み、前記第1の部分より大きくかつ約0.50mmから約1.50mmまでの間の厚さを有する第2の部分を有する、
創傷被覆材。
【請求項15】
前記第2の部分を取り囲んで周辺縁部を形成する第3の部分をさらに備え、前記第3の部分は、前記第2の部分より少なくかつ約0.10mmから約0.75mmまでの間の厚さを有する、請求項14に記載の被覆材。
【請求項16】
前記第2の部分は、前記第1の部分をほぼ取り囲んで前記第2の部分にすき間を形成しており、前記すき間内部の前記被覆材の厚さは、前記第1の部分の前記厚さと同一である、請求項14に記載の被覆材。
【請求項17】
前記第2の部分は、前記第1の部分を完全に取り囲んでいる、請求項14に記載の被覆材。
【請求項18】
創傷被覆材であって、
第1の剥離シート領域と第2の剥離シート領域を有する皮膚接触面および接着剤組成物を有する被覆材層であって、極薄部分と、前記極薄部分をほぼ取り囲み、前記極薄部分より大きい厚さを有する周囲部分とをさらに含む被覆材層と、
前記皮膚接触面の反対側の前記被覆材層の表面をほぼ覆う裏層と、
折り曲げ部を有する第1の剥離シートであって、前記折り曲げ部は、前記折り曲げ部が前記第1の剥離シート領域と前記第2の剥離シート領域との間の境界を画定するように、前記第1の剥離シートを、前記折り曲げ部から延びるプルタブ領域と、前記第1の剥離シート領域を覆う被覆材被覆領域とに分割する、第1の剥離シートと、
前記第2の剥離シート領域上の前記皮膚接触面を覆う、前記第2の剥離シート領域より大きい面積を有する第2の剥離シートと、
を備える創傷被覆材。
【請求項19】
前記被覆材層はさらに、親水コロイド、ヒドロゲル、発泡体、ポリアクリレート、ポリビニルアルコール、およびポリビニルピロリドンからなる群から選択される吸水性物質を含む、請求項18に記載の被覆材。
【請求項20】
前記被覆材層は、カルボキシメチルセルロースカルシウム(「CMC」)、ペクチン、ゼラチン、高分子量カルボワックス、カルボキシポリメチレンからなる群から選択される親水コロイド物質を含む、請求項18に記載の被覆材。
【請求項21】
前記裏層は、ポリウレタン、ポリエチレン、およびポリプロピレン、またはそれらの混合物からなる群から選択される材料で製造されている、請求項18に記載の被覆材。
【請求項22】
前記第1の剥離は、前記被覆材被覆領域上に耐接着剤性面を有する、プラスチック、mylar、PETおよび紙からなる群から選択される膜材料で製造されている、請求項18に記載の被覆材。
【請求項23】
前記耐接着剤性面は、シリコーンをベースとした層を備える、請求項22に記載の被覆材。
【請求項24】
前記第2の剥離シートは、前記被覆材層の前記皮膚接触面の前記第2の剥離シート領域を覆う側に耐接着剤性面を有する、紙、ボール紙、PET、Mylarおよびプラスチックからなる群から選択される保護材料で製造されている、請求項18に記載の被覆材。
【請求項25】
前記第2の剥離シートは、前記第1の剥離シート領域の面積および前記第2の剥離シート領域にほぼ等しい面積を有する、請求項18に記載の被覆材。
【請求項26】
前記第2の剥離シートは、前記第2の剥離シートの前記第2の剥離シート領域を覆う部分の反対側の前記第2の剥離シートの縁から延びる把持タブを備える、請求項18に記載の被覆材。
【請求項27】
前記耐接着剤性面は、シリコーンをベースとした層を備える、請求項25に記載の被覆材。
【請求項28】
請求項1または18に記載の被覆材を用いて、医療用チューブを、それを必要としている患者に付ける方法。
【請求項29】
前記医療用チューブは、ガストロノミーチューブ、食道フィステル形成チューブ、PICライン、または静脈内カテーテルである、請求項28に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図5G】
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【公表番号】特表2009−541016(P2009−541016A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−518464(P2009−518464)
【出願日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際出願番号】PCT/US2007/071736
【国際公開番号】WO2007/149958
【国際公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(508377680)ジェンテック インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】