説明

折板パネル構造

【課題】地震などの入力振動に対してスリップ性状のない安定したエネルギー吸収性能を示し、製造が簡易な制振構造を提供する。
【解決手段】壁の一部を構成する枠材2に取り付けられた一対の支持部材5によって、山部31と谷部32とが所定間隔で屈曲形成された折板3が支持されており、折板3の端部と枠材2との間に粘弾性体4が連結されている。地震などの面内せん断力が負荷された場合、山部31を山部軸方向と略直交方向に歪ませることにより、折板3端部と枠材2の間に連結された粘弾性体4を変形させ、安定的にエネルギーを吸収する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築構造物を構成するエネルギー吸収性能に優れた折板パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、建築物の制振構造として、地震、風、その他の振動により建築物に振動が生じるとき、振動に応じて粘弾性体をせん断変形させることにより、振動エネルギーを吸収する構造が知られている。
【0003】
さらに、近年では、例えば特許文献1にみられるように、枠材に設けられた一対の支持部にピン接合された振り子部材を用いて、建築物に生じる変形を増大させて振り子部材端部の粘弾性体に伝えることで、小さな変位に対しても粘弾性体を大きく変形させ、エネルギー吸収効率を高める技術も提案されている。
【0004】
一方、折板を用いたエネルギー吸収構造として、特許文献2、3にみられるように、波板や折板を枠材に接合した折板パネル構造を、面内せん断力に抵抗させ、制振壁のような構造材として利用する技術も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−132182号公報
【特許文献2】特開2006−037586号公報
【特許文献3】特開2006−037628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記特許文献1の開示技術では、振り子部材とその支持部材をピン接合しているため、接合部でがたつきが生じ、振動に対する制振構造全体の履歴性状はスリップ性状を示す。その結果、入力振動に対するせん断力−せん断変形関係において履歴曲線で囲まれる面積が狭小化してしまい、エネルギー吸収効率が低下するという問題点が生じる。
【0007】
さらに、入力振動に対し、振り子部材がピン接合部を支点として円滑に振り子運動するためには、ピン接合部の機械的なつくり込みが必要となり、製造労力の負担増大、ひいては製造コストが高くなるという問題点が生じる。
【0008】
また、前記特許文献2、3の開示技術では折板パネルを面内せん断力に対するエネルギー吸収構造として利用する上で、パネルを構成する板要素をせん断降伏させることでエネルギー吸収しているため、せん断降伏した後の板要素の剛性低下に起因しパネルの全体座屈が誘発され、比較的小さな変形域で急激に荷重が低下し、エネルギー吸収効率が低下するという問題点が生じる。
【0009】
本発明は、前述した課題に鑑みて案出されたものであり、地震などの入力振動に対してスリップ性状のない安定したエネルギー吸収性能を示し、製造が簡易な制振構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、前記目的を達成するために、ピン接合を要する振り子部材を用いない簡
易な構造要素により建築物の変位を増大させる機構について検討した。結果、折板が面内せん断力に対して山部が山部軸方向と略直交方向に歪む幾何学的な挙動を利用することにより、ピン接合を用いずに建築物の変位を増大させ、安定した履歴性状と高いエネルギー吸収効率を得ることができることを新たに知見した。
【0011】
請求項1に記載の折板パネル構造は、枠材と、山部と谷部とが所定間隔で屈曲形成された折板と、前記枠材と前記折板の山部との間に介装された粘弾性体とを備え、前記折板の谷部は、一対の支持部材を介して前記枠材に支持され、前記折板パネル構造に対して面内せん断力が負荷され、前記一対の支持部材間に前記山部軸方向の相対変位が生じた場合に、前記山部を山部軸方向と略直交方向に歪ませることにより、前記粘弾性体を変形させ、前記面内せん断力に対してエネルギーを吸収させることを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載の折板パネル構造は、前記山部の断面は、略矩形状で構成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の折板パネル構造は、請求項1または2に記載の折板パネル構造において、前記粘弾性体は、前記折板の山部から突出された板を介して前記枠材と前記折板の山部との間に介装されていることを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の折板パネル構造は、請求項1または2に記載の折板パネル構造において、前記粘弾性体は、前記枠材から突出された板を介して前記枠材と前記折板の山部との間に介装されていることを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の折板パネル構造は、請求項1または2に記載の折板パネル構造において、前記粘弾性体は、前記枠材から突出された板と前記折板の山部から突出された板とを介して、前記枠材と前記折板の山部との間に介装されていることを特徴とする。
【0016】
請求項6に記載の折板パネル構造は、請求項1または2に記載の折板パネル構造において、前記粘弾性体は、前記折板の山部から突出された板と、前記枠材から突出された板を介して前記枠材と前記折板の山部との間に介装され、該折板と板の接合部、該枠材と板の接合部がボルト、ねじ、クリンチ、鋲又は嵌合により接合されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
前述した構成からなる本発明によれば、建築物の振動により折板パネル構造に面内せん断力が負荷された場合に、枠材に取り付けられた支持部材を介して面内せん断力を折板に伝え、折板山部が山部軸方向と略直交方向に歪ませることで、該折板山部端部の変位は建築物に生じた変位に比して増大される。そして、該折板山部端部の変形に追従するように折板山部端部と枠材の間に連結された粘弾性体がせん断変形することで、建築物に生じた変位が小さい場合にも効率的に振動エネルギーを吸収できる。
【0018】
これにより、前記折板パネル構造は、建築物の変形に対してピン接合を用いずに折板の幾何学的な弾性挙動のみを利用した変形増大機構を実現することができ、ピン接合に起因するスリップ性状を示すことなく、粘弾性体による効率的で安定したエネルギー吸収性能を発揮することができる。
【0019】
また、前記の変形増大機構は、支持部材を介して枠材に折板を固定することによって簡単に実現することができるため、製作性に優れ、製造コストも安価である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明を適用した折板パネル構造の一例と、その構成を示す図である。
【図2】図1の本発明を適用した折板パネル構造の一例における変形状態を示す図である。
【図3】本発明を適用した折板パネル構造における、繰返し力に対する履歴性状を示す荷重変位関係図である。
【図4】本発明を適用した折板パネル構造において、枠材から突出された板と折板の山部との間に粘弾性体を介装させる例を示す図である。
【図5】本発明を適用した折板パネル構造において、折板の山部から突出された板と枠材との間に粘弾性体を介装される例を示す図である。
【図6】本発明を適用した折板パネル構造において、枠材から突出された板と折板の山部との間に粘弾性体を介装させる他の例を示す図である。
【図7】本発明を適用した折板パネル構造における、折板と枠材と粘弾性体の他の連結例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明をする。
【0022】
図1は本発明を適用した折板パネル構造1の一例を示しており、図1(a)は正面図、図1(b)は図1(a)におけるC−C´断面図、図1(c)は図1(a)におけるA−A´断面図、図1(d)は枠材2と折板3と粘弾性体4の連結部の斜視図を示している。
【0023】
この折板パネル構造1は、図1(a)に示すように壁の一部を構成する枠材2と、この枠材2の底面に取り付けられた幅方向一対の支持部材5と、この支持部材に接合された折板3と、枠材2と折板3との間に介装された粘弾性体4とを備えている。
【0024】
折板3は、鋼板をロール成形やプレス成形などの折り曲げ加工によって、山部31と谷部32が所定間隔で屈曲形成されており、この山部31および谷部32水平な上フランジ91および下フランジ92と、この上フランジ91および下フランジ92の間に形成されているウェブ93とで構成されている。
【0025】
枠材2は、溝形鋼等の薄板軽量形鋼、軽量形鋼、H形鋼、角形鋼管、円形鋼管、鋼板、木材、鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリート等で構成される、柱、梁、胴縁、せん断力伝達部材等の枠材である。なお、図1において、枠材2は略矩形形状として図示している。
【0026】
粘弾性体4は、いわゆる粘弾性の挙動を示す材料であればいかなるものを用いてもよく、例えばアクリル系材料、ウレタン系材料、ゴムアスファルト系材料、合成ゴム系材料、シリコンゴム、ジエンゴム等がある。
【0027】
前記枠材2のうち、略鉛直方向に設けられた縦枠材21には、幅方向一対の支持部材5が対向するように取り付けられており、折板3が枠材2の内側に配されるように、この支持部材5に谷部32の下フランジ92が接合されている。前記枠材2のうち、略水平方向に設けられた横枠材22の略水平方向中央部には板6が接合されており、この板6は、枠材2よりも内側に向けて突出されている。そして、この内側に突出された板6と山部31の上フランジ91の間に粘弾性体4が介装されている。なお、枠材2、折板3、支持部材5、および板材6における各接合には、例えばドリルねじ、ボルト、ビス、鋲、リベット、スポット溶接、連続溶接、接着等が用いられるが、図1においてはドリルねじ35を利用した例を図示している。ここで、下フランジ92がその幅方向両端の近傍において支持部材5に接合されることで、谷部32の枠材2からの浮き上がりが防止される。
【0028】
本発明の技術的特徴の一つとしては、下フランジ92のみを支持部材5に接合し固定す
ることで、山部31を形成する上フランジ91およびウェブ93を山部軸方向と略直交する両矢印B−B´方向に可動としていることである。
【0029】
ここで、本発明を適用した折板パネル構造1の動作およびエネルギー吸収機構について説明する。図2(a)は、図1(a)に示す折板パネル構造1に地震等によって面内せん断力Qが負荷された場合の、折板パネル構造1全体の変形を示す図である。また、図2(b)は図2(a)における折板3のみの変形を、図2(c)は図2(a)におけるD−D´断面図を、図2(d)は図2(a)におけるE−E´断面図を図示している。
【0030】
地震等により面内せん断力Qが図2(a)に示す矢印Qの向きに、すなわちD−D´断面側でB方向、E−E´断面側でB´方向に負荷された場合、山部31は、D−D´断面側でB´方向、E−E´断面側でB方向に、それぞれ逆向きに倒れこむように、山部31の軸方向と略直交方向に歪む変形を起こす。これとは逆に、面内せん断力QがD−D´断面側でB´方向、E−E´断面側でB方向に負荷された場合には、山部31はD−D´断面側でB方向、E−E´断面側でB´方向に倒れ込む。
【0031】
このように山部31がその軸方向と略直交方向に歪むことにより、地震等によって一対の支持部材5間に生じる図2(b)の両矢印B−B´方向と略直交方向のずれd1は、上フランジ91の鉛直方向端部において両矢印B−B´方向の変位d2に増幅される。更に、上フランジ91の鉛直方向端部の変位d2の変位方向は、横枠材22に生じる両矢印B−B´方向の変位と向きが逆であるため、横枠材22に対する上フランジ91の相対変位は増大する。これにより、横枠材22に固定された板5と上フランジ91との間に係止された粘弾性体4の両矢印B−B´方向におけるせん断変形量は増大され、地震力等に対し効率的にエネルギー吸収を行うことができる。
【0032】
また、前記の変位増大機構およびエネルギー吸収機構は、折板3の幾何学的な変形挙動の発現によるものであるため、地震力等の繰返し力に対する折板パネル構造1の変位−荷重の履歴性状は、図3に示すような紡錘形となり、従来技術のスリップ形状(低荷重領域において、変位の増大に対する荷重増分が小さい履歴性状)と比較して、安定したエネルギー吸収性能を発揮する。
【0033】
なお、本発明においては、枠材2、折板3、支持部材5、および板材6における接合部の強度を、面内せん断力Qにより折板パネルがエネルギー吸収する際の荷重域において、接合部が折板3よりも先行降伏しないように設計することで、接合部の局所崩壊に伴うスリップ性状も容易に回避することができる。ちなみに、この接合部の強度は、例えば図1におけるドリルねじ35の本数や径等を調整することにより設計することができる。
【0034】
図4は、本発明を適用した折板パネル構造1において、山部31の断面の上フランジ91とウェブ93と下フランジ92の延長線とで囲まれる部分の形状を、略矩形状としたものである。ここで、構造実験や解析によれば、上フランジ91とウェブ93との成す角、および下フランジ92とウェブ93との成す角は70°〜110°が好ましく、85°〜95°とすることがより好ましい。該山部31の断面を略矩形状とした場合、面内せん断力Qが作用すると、該断面は略矩形状から略平行四辺形状に円滑に変形するため、山部31を山部軸方向に対して略直交方向(図中の矢印B−B´方向)に歪ませて変形性能を確保することが可能となり、前記変形増大機構とエネルギー吸収機構が効果的に発現する。
【0035】
図5、6は、本発明を適用した折板パネル構造1において、上フランジ91の山部軸方向端部に取り付けられた板7を介して、横枠材22と山部31の間に粘弾性体4を介装する例を示している。該板7は、溝形鋼として構成されている枠材22内において嵌合されている上下一対の粘弾性体4間に狭持され、かつその他端部が内側に突出するように固定
されている。なお、上下一対の粘弾性体4は、図5に示すように横枠材22の内側に固着されている場合のみならず、図6に示すように、枠材22の上下面から内側へ突出するように板6を取り付け、当該上下に配設された板6間に粘弾性体4を固着させ、さらにこの粘弾性体4間に、上フランジ91に取り付けられた板7を狭持するようにしてもよい。なお、折板3は、図1、2と同様に支持部材5を介して縦枠材21に固定される。
【0036】
これにより、板7を狭持する上下一対の粘弾性体4を同時にせん断変形させることができるため、効率的なエネルギー吸収が可能となる。さらに、図6に示す例においては、粘弾性体4が直接に折板3および横枠材22に固着されていないため、板7と折板3の接合部、板6と横枠材22の接合部を、例えばボルト、ねじ、クリンチ、鋲、嵌合等の乾式接合としておくことによって、エネルギー吸収部の取り付けや交換が簡易に行うことが可能となる。なお、板7を狭持する上下一対の粘弾性体4の何れか一方を省略するようにしてもよい。
【0037】
図7は、本発明を適用した折板パネル構造1において、折板3を2枚用いた例を示している。2枚の折板3は、それぞれ互いの下フランジ92を対向させ、支持部材5の一端をこれら対向させた下フランジ92間に狭持させることによりこれが接合されている。その支持部材5は、下フランジ92が接合される側に対する他端側に形鋼8(例えば山形鋼)が取り付けられ、更にこの形鋼8を介して、縦枠材21に固定され、ひいては枠材2の内側に配される。2枚の折板3の上フランジ91と、横枠材22から内側に突出するように取り付けられた板6との間には、粘弾性体4が係止されている。
【0038】
これにより、折板3を壁厚方向に線対称となるように枠材2の内側中央に設けることができるため、折板パネル構造の捩り等を抑制し、より安定した挙動を確保できる。なお、形鋼8と縦枠材21との接合には、枠材2の構造種別(薄板軽量形鋼造、鉄骨造、木造、鉄筋コンクリート造等)に応じて、ドリルねじ、溶接、ボルト、スタッド等が用いられる。
【0039】
これら図5、6、7の形態においても、山部31は可動であり、山部軸方向と略直交方向(図中B−B´方向)に歪むことで、安定した履歴性状を確保しながら建築物に生じる変位を粘弾性体4に増大して伝え、地震等の振動に対し優れたエネルギー吸収性能を発揮することは勿論である。なお、図4、5、6、7における縦枠材21および横枠材22は、溝形鋼等の薄板軽量形鋼、軽量形鋼、H形鋼、角形鋼管、円形鋼管、鋼板、木材、鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリート等で構成されるが、図4においては縦横枠材21を矩形形状、横枠材22を溝形形状として図示しており、図5および6においては縦横枠材21および横枠材22のいずれも矩形形状として図示している。
【符号の説明】
【0040】
1 折板パネル構造
2 枠材
3 折板
4 粘弾性体
5 支持部材
6、7 板
8 形鋼
21 縦枠材
22 横枠材
31 山部
32 谷部
35 ドリルねじ
91 上フランジ
92 下フランジ
93 ウェブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠材と、山部と谷部とが所定間隔で屈曲形成された折板と、前記枠材と前記折板の山部との間に介装された粘弾性体とを備え、
前記折板の谷部は、一対の支持部材を介して前記枠材に支持され、
前記折板パネル構造に対して面内せん断力が負荷され、前記一対の支持部材間に前記山部軸方向の相対変位が生じた場合に、前記山部を山部軸方向と略直交方向に歪ませることにより、前記粘弾性体を変形させ、前記面内せん断力に対してエネルギーを吸収させること
を特徴とする折板パネル構造。
【請求項2】
前記山部の断面は、略矩形状で構成されていること
を特徴とする請求項1に記載の折板パネル構造。
【請求項3】
前記粘弾性体は、前記折板の山部から突出された板を介して前記枠材と前記折板の山部との間に介装されていること
を特徴とする請求項1又は2に記載の折板パネル構造。
【請求項4】
前記粘弾性体は、前記枠材から突出された板を介して前記枠材と前記折板の山部との間に介装されていること
を特徴とする請求項1又は2に記載の折板パネル構造。
【請求項5】
前記粘弾性体は、前記枠材から突出された板と前記折板の山部から突出された板とを介して、前記枠材と前記折板の山部との間に介装されていること
を特徴とする請求項1又は2に記載の折板パネル構造。
【請求項6】
前記粘弾性体は、前記折板の山部から突出された板と、前記枠材から突出された板を介して前記枠材と前記折板の山部との間に介装され、該折板と板の接合部、該枠材と板の接合部がボルト、ねじ、クリンチ、鋲又は嵌合により接合されていること
を特徴とする請求項1又は2に記載の折板パネル構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−21315(P2011−21315A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−164444(P2009−164444)
【出願日】平成21年7月13日(2009.7.13)
【出願人】(000006655)新日本製鐵株式会社 (6,474)
【Fターム(参考)】