説明

折畳み式液晶ディスプレー画面を備えたモバイル端末機

【課題】本発明は、折畳み式の液晶ディスプレー画面を備えていて、サイズの軽量化及び小型化すると共に大面積ディスプレーを具現するモバイル端末機を提供する。
【解決手段】本発明は、入力手段を備えた本体部と、本体部に連結される第1表示部と、第1表示部に連結されて、第1表示部と相互に相対的に稼動される第2表示部と、第1表示部に形成される第1平板表示装置と、第2表示部に形成される第2平板表示装置を含むモバイル端末機であって、第1表示部及び第2表示部は、結合され各々の第1表示部及び第2表示部よりさらに大きい第3表示部を構成することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折畳み式液晶ディスプレー画面を備えたモービル端末機に係り、より詳しくは、ヒンジによって折ることができる折畳み式液晶ディスプレー画面を備えていて、サイズの軽量化及び小型化を図ると共に大面積ディスプレーを具現するモバイル端末機に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、次世代の移動通信または無線通信と呼ばれているIMT−2000サービスが常用化され、全世界は、本格的な地球共同体を具現しており、これに対応して第3世代無線として代表される無線通信市場の席巻を目的とするアメリカ、移動電話市場での世界1位奪還を標榜している日本、相対的に進んだ技術力を土台に、もの静かに未来を準備しているヨーロッパ等の世界無線通信大国等は、質の高いIMT−2000サービス環境の構築と先占のための本格的な歩行を始めている。
【0003】
このようなIMT−2000は、地球上空の多数の低軌道衛星を活用するために、使用者が陸上、海上、空中などの共通手段を利用したり、国内外等の場所に限られることなく、有無線及び衛星環境下ではモバイル端末機1つで音声通話だけではなく、動映像、グラフィック等の多様な高速無線通信サービスが享有できると展望されており、工学上、その発展段階は、アナログ移動通信、個人携帯通信(PCS)に引き続き、第3世代移動通信に分類されている。
【0004】
一方、このようなIMT−2000サービスにおいて、何よりも重要な比重を占めているのは、個人が所持するモバイル端末機であって、顧客の要求に迎合されるように携帯に手軽な軽量かつ小型のサイズであることを基本として、豊富なユーザインタフェースを備えると同時に、質の高いA/V(Audio/Video)コンテンツの伝送及び実行が現在の主な課題として提示されている。
【0005】
このために、携帯電話、ノートブックなどのラップトップコンピュータないしPDA(携帯情報端末)等の携帯用情報通信メディア、ナビゲーションシステムを含むモバイル端末機の主な設計傾向は、なるべく小さいサイズ内で、より大きいディスプレー画面を備えるようにすることである。
【0006】
一方、このようなモバイル端末機におけるディスプレー画面は、通常液晶表示装置(LCD)で構成されるが、これは、その他の平板表示装置に比べる場合、相対的に優れたコントラスト比と色の再現性を提供しており、最近では、技術発展によって既存の陰極線管(CRT)に次ぐ映像具現能力を示している。
【0007】
このような液晶表示装置は、液晶が有する光学的異方性と分極性質を利用するものであって、液晶は分子構造が細くて長く、その配列に方向性を有する光学的異方性と、電場内に置かれた場合の分子配列の方向が変化する分極性質を有する。
【0008】
ここで、液晶表示装置は、液晶層を間に挟み相互に向かい合う面に、各々電界生成電極が形成された1組の透明絶縁基板を対面合着させた構成であって、両電界生成電極間の電場の変化によって液晶分子の配列方向を任意に調節して、これによる光の透過率の変化によって多様な映像を表示する。
【0009】
最近は、特に、映像表現の基本単位である画素をマトリックス方式に配列した後、これら各画素が独立的に制御できるように薄膜トランジスタ(TFT)等のスイッチング素子を一対一対応させたアクティブマトリックス方式の液晶表示装置が解像度及び動画映像の具現能力が優れて脚光を浴びている。
【0010】
従って、添付された図1は、一般的な液晶表示装置をディスプレー画面として備えたモバイル端末機の一例として携帯電話を示した斜視図であって、所謂、折畳み式と称される製品がある。
【0011】
このような折畳み式の形態電話は、キーパッドを備えた本体部と、液晶表示装置を備えた表示部とが1つの単一平面上に存在される既存の所謂、フリップタイプ(flip type)に比べて、より広いディスプレー画面を具現しながらも全体的なサイズを小型化する長所がある。その構造は、簡略にキーパッドのような操作ボタン4を備えた本体部2と、液晶表示装置8を備えた表示部6がヒンジ10を媒介に折り曲げたり、開いたりする折畳み式構成を有する。
【0012】
その結果、本体部2と実質的に、ほぼ類似した面積を有する表示部6のほとんどをディスプレー画面として活用して、これらを相互に折り曲げて本体部2または、表示部6程度の面積体積で携帯可能な長所がある。
【0013】
ところが、前述した携帯電話等のモバイル端末機のディスプレー画面は、表示部6以下の限られたサイズを有する1つの液晶表示装置8で具現されることがすべてであるので、質の高いビデオコンテンツの実行に関する顧客の要求を満足させられない短所がある。
【0014】
さらに、最近は、各種のモバイル端末機は、その機能が徐々に統合されており、例えば、携帯電話にデジタルカメラが装着され写真撮影が可能であって、衛星を利用した映画配信ないしナビゲーション等の多様な機能を備えているが、まだ限られたサイズを有する1つの液晶表示装置8によって画面を具現することを除いては他の方法を探せず、ディスプレー画面が狭小過ぎると言う短所がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、前述したような問題を解決するために、サイズの軽量化かつ小型化を維持しながらもディスプレーの大面積化が可能となるモバイル端末機を提供することを目的とする。
【0016】
このために、本発明は、折畳み可能な少なくとも2つの液晶表示装置をディスプレー画面として活用するモバイル端末機を具現し、特に、各液晶表示装置間を連結する部分で発生する画面分離現象を大幅に減少させると同時に、多数の液晶表示装置全体において1つの映像を表示したり、または、別個の映像を各々表示する等の多様なモードで動作するようにし、より質の高いビデオコンテンツの実行が可能なモバイル端末機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前述したような目的を達成するための本発明は、入力手段を備えた本体部と、本体部に連結される第1表示部と、第1表示部に連結されて、第1表示部と相互に相対的に稼動される第2表示部と、第1表示部に形成された第1平板表示装置と、第2表示部に形成された第2平板表示装置を含むモバイル端末機であって、第1表示部及び第2表示部は、結合され各々の第1表示部及び第2表示部よりさらに大きい第3表示部を構成していることを特徴とする。
【0018】
第1表示部及び第2表示部は、ヒンジを使用して相互に連結されて、第1表示部及び第2表示部は、液晶表示装置を含む。また、第3表示部は、第1モードまたは第2モードで動作され映像をディスプレーしたり、第3表示部は、第3モードでさらに動作され映像をディスプレーすることを特徴とする。
【0019】
第1モードでは、第3表示部全体を1つの表示画面として映像をディスプレーして、第2モードでは、第1表示部及び第2表示部に各々第1映像及び第2映像を同時にディスプレーして、第3モードでは、第1表示部及び第2表示部のうちの何れか一方に、映像全体をディスプレーすることを特徴とする。
【0020】
第1平板表示装置及び第2平板表示装置は、折畳み線で相互に接して、第1平板表示装置及び第2平板表示装置の各々は、表示領域と表示領域の周辺部の非表示領域とを含むことを特徴とする。
【0021】
また、第1平板表示装置及び第2平板表示装置の各々は、第1表示部及び第2表示部の上部に備えられた多数の突出部を有するマイクロレンズを含むことを特徴とする。
【0022】
この時、多数の突出部は、凸レンズ形状を有することを特徴とする。
【0023】
また、第1表示部と第2表示部との間の折畳み線近くの領域での多数の突出部の密度は、第1表示部及び第2表示部の各々が折畳み線に接する一端と対向する各々の他端近くの領域での多数の突出部の密度よりさらに大きいことを特徴とする。
【0024】
また、本発明は、入力手段を備えた本体部と、本体部に連結された第1表示部と、第1表示部に連結されて、第1表示部と相互に相対的に稼動される第2表示部と、第1表示部に形成される第1平板表示装置と、第2表示部に形成された第2平板表示装置とを含むことを特徴とする。
【0025】
本体部は、外部信号を受信する受信部と、外部信号を用いて第1モード及び第2モードのうちの1つのための映像信号情報を生成するホストシステムとを含むことを特徴とする。
【0026】
本体部と第1又は第2表示部とは、相互に反対面に一体型で形成されたり、一体型の単一手段で形成されたり、連結手段を用いて相互に重なるように形成され、連結手段は、本体部と表示部を相対的に回転させるピボット部材であったり、本体部と第1又は第2表示部とを互いに反対方向へスライディングできるように連結するスライディング部材であったり、本体部と第1又は第2表示部とを相互に折畳むことができるように連結する補助ヒンジ部材であることを特徴とする。
【0027】
この時、第1表示部及び第2表示部は、ヒンジを使用して相互に折畳むことができるように連結される。
【0028】
第2表示部は、第1表示部と折畳み式で連結される第1拡張表示部及び第2拡張表示部を含み、第2表示部は、第1表示部と折畳み式で連結される第1拡張表示部と、第1拡張表示部と折畳み式に連結される第2拡張表示部とを含むことを特徴とする。
【0029】
ヒンジ部材は、第1表示部及び第2表示部から各々延長され、第1表示部及び第2表示部の外側で相互に重なる第1ヒンジ端及び第2ヒンジ端と、相互に重なった第1ヒンジ端及び第2ヒンジ端を貫通する第1シャフト及び第2シャフトとを含み、第1シャフト及び第2シャフトは、第1表示部と第2表示部との間の折畳み線と一致する位置に形成され、第1ヒンジ端及び第2ヒンジ端は、交互に重なることを特徴とする。
【0030】
第1表示部及び第2表示部は、各々第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置を含み、この時、第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置の各々は、ゲート配線、ゲート配線と交差して画素領域を定義するデータ配線、ゲート配線及びデータ配線に連結される薄膜トランジスタ、画素領域に配置される画素電極が形成された第1基板と、液晶層を間に挟み、第1基板と相対して、画素電極を露出させる開口部を備えたブラックマトリックス、各開口部に対応する赤色、緑色、青色のカラーフィルターを含むカラーフィルター層、カラーフィルター層を覆う共通電極が形成された第2基板とを含むことを特徴とする。
【0031】
第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置の各々は、第1基板の背面にバックライトアセンブリをさらに含み、バックライトアセンブリは、発光ダイオードLEDを含む。
【0032】
第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置は、折畳み線で折畳まれ、第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置の各々は、表示領域と、表示領域の周辺の非表示領域とを含み、第2基板の外面に多数の突出部を有するマイクロレンズをさらに含むことを特徴とする。
【0033】
多数の突出部は、凸レンズ形状を有して、第1表示部と第2表示部との間の折畳み線近くの領域での多数の突出部の密度は、第1表示部及び第2表示部の各々が折畳み線に接する一端に対向する各々の他端近くの領域での多数の突出部の密度よりさらに大きいことを特徴とする。
【0034】
また、第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置で、1つの単一映像がディスプレーされる第1モードと、第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置で2つの単一映像が各々ディスプレーされる第2モードで駆動されることを特徴とする。
【0035】
本体部は、外部信号を受信する受信部と、外部信号を用いて、第1モード及び第2モードのうちの何れか一方のための映像信号情報を生成するホストシステムとを含み、第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置の各々は、ホストシステムの映像信号情報を用いて映像データ信号及びクロック信号を生成するタイミングコントローラーと、映像データ信号及びクロック信号を用いて走査信号を生成して、ゲート配線に供給するゲートドライバーと、映像データ信号及びクロック信号を用いて走査信号を生成して、データ配線に供給するデータドライバーとを含むことを特徴とする。
【0036】
ゲートドライバー及びデータドライバーは、第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置に各々備えられ形成され、第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置に備えられた各々の第1基板に連結された軟性回路基板に形成されていることを特徴とする。
【0037】
本体部は、外部信号からビデオ信号を抽出する信号処理部をさらに含み、ホストシステムは、第1モードでビデオ信号に含まれる1つの単一映像の情報を2つの補助映像の情報に区分して、第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置の各々に供給し、第2モードでビデオ信号の1つの単一映像の情報を、スケールダウンした1つの縮小単一映像の情報になるようにして、第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置の各々に供給することを特徴とする。
【0038】
本発明を適用したモバイル端末機は、携帯電話、ノートブックコンピュータ、携帯情報端末機、ナビゲーションシステムのうちの何れか1つであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0039】
本発明は、折畳むことができる液晶ディスプレー画面のような平板表示装置を備えたモバイル端末機を提供して、サイズの軽量化かつ小型化を維持しながらも、さらに広いディスプレー画面を具現する。
【0040】
また、折畳み式で連結される、少なくとも2つの液晶表示装置は、本発明によるマイクロレンズフィルムによって、境界部分での画面分離現象なしに、連続した1つの画面に示されて、その結果、質の高い映像表現ができて、特に、多数の液晶表示装置全体において、1つの映像を表示したり、または、別個の映像を各々表示する等、多様なモードで動作できて、より改善される。
【0041】
さらに、本発明は、携帯電話、ノートブック、PDA(携帯情報端末)、ナビゲーションデバイス、デジタルカメラ、デジタルビデオレコーダー、車両用小型TVアプリケーション等のように、ビデオコンテンツの実行のためのディスプレー画面を備えた全ての種類のモバイル端末機に適用できる長所がある。従って、前述した説明は、いくつかの例示に過ぎないことを、当業者は、簡単に理解することができる。
【0042】
本発明は、多様な形態に変形できて、使用者の要求を忠実に満足させる効果があって、本発明の技術的思想を利用した全ての変形は、本発明の権利範囲に属して、これは、以下の請求範囲を通じてより明確になる。
【0043】
以下、図面を参照して本発明をより詳しく説明する。この時、本発明は、いくつかの実施例に区分できるために、各実施例別に区分して説明する。
但し、以下の説明で本発明によるモバイル端末機は、携帯電話、ノートブック、PDA、ナビゲーションデバイス、デジタルカメラ、デジタルビデオレコーダー、車両用TVアプリケーション等のように、ビデオコンテンツの実行のためのディスプレー画面を備えた全ての種類のモバイル端末機に適用できることを実施例別に示して、便宜上、第1実施例を基本として各実施例別に共通的な内容を述べて、この過程中に、各々をモバイル端末機と総称して、図面及び説明においても、実質的に同一な役割をする同一要素には、同一な図面符号を付与することによって説明の重複を防ぐ。
【0044】
<第1実施例>
図2Aと図2Bは、本発明の第1実施例によるモバイル端末機50の使用形態別の斜視図であって、一例として携帯電話を示している。
図示したように、本発明によるモバイル端末機50は、操作ボタン62を備えた本体部60と、これに結合される表示部70、表示部70とヒンジ80によって折畳み式に連結される拡張表示部90を含むが、本実施例では、特に、本体部60と表示部70が各々前後面を構成するように一体化されたことを特徴とする。
【0045】
その結果、図2Aに図示したように、全面の本体部60には、入力手段62としてキーパッドが露出されており、この背面、すなわち、図2Bに図示したように、表示部70は、その一端に備えられたヒンジ80を介して折畳みできるように、拡張表示部90と連結されており、この表示部70と拡張表示部90の内面には、各々に対応して第1液晶表示装置100と第2液晶表示装置200が備えられている。
【0046】
この時、図面に示したように、本体部60の入力手段62と同一面内に他の別個の平板表示装置64を備えて、これによって表示部70と拡張表示部90を開かなくても、使用者は比較的簡単にディスプレー画面を利用することができる。また、図面に示してはないが、モバイル端末機50には、少なくとも1つのスピーカーを備える。例えば、使用するスピーカーとしては、一般的な用途にも使用される標準スピーカー、イヤホーンまたは、大型スピーカーが挙げられる。
【0047】
一方、本発明の第1実施例によるモバイル端末機50は、表示部70と拡張表示部90を折り曲げて小さいサイズで携帯できるとともに、表示部70と拡張表示部90を開けて、これら各々の内面に備えられた第1液晶表示装置100と第2液晶表示装置200により各種の映像を大面積の画面に表示することができる。勿論、第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200としては、液晶表示装置の代わりに、その他の平板表示装置を適用することも可能である。
【0048】
この時、折畳み式ディスプレー画面を構成する第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200は、実質的に同一な構造を有する。図3は、第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200のうち任意の一方について、その一部を分解した斜視図である。図3を参照すると、図示したように、液晶層130を間に挟み、相互に対面合着された第1基板110及び第2基板120で構成される液晶パネル102と、これの背面に備えられ、光を供給するバックライトアセンブリ140とを含む。
【0049】
その他にも、回路部が含まれるが、これは、後述する該当部分でより詳しく説明する。このうち、第1基板110は、通常下部基板または、アレイ基板と称されており、第1絶縁基板112、液晶層130と接する側の一面に、多数のゲート配線114とデータ配線116とをマトリックス状に交差させ、四角形状の画素Pを縦横に反復して定義しており、ゲート配線114とデータ配線116との交差点には、薄膜トランジスタTを備えて各画素Pに実装された透明な画素電極118が一対一に対応して連結されている。
【0050】
また、第1基板110と対面する第2基板120は、通常上部基板または、カラーフィルター基板と称されており、液晶層130と接する側の一面に、第1基板110のゲート配線114、データ配線116、及び薄膜トランジスタT等のように液晶駆動と直接的に関連のない部分を遮って各画素電極118だけを露出させるように縦横に反復された格子状の開口部を有するブラックマトリックス125と、各開口部に充填される一例として、赤色R、緑色G、青色Bのカラーフィルター126a、126b、126cと、これを覆う透明な共通電極128とを備えている。
【0051】
この場合、図面上に明確に示してはないが、第1基板110及び第2
基板120の外面には、光の偏光方向を決定する第1偏光板及び第2偏
光板が付着されており、液晶層130と接する第1基板110及び第2基板120の内面には、各々液晶分子の配列方向を決定する配向膜が介在されている。また、説明していない符号150は、本発明の特徴の1つであるマイクロレンズフィルムを示したものであって、これも後述する該当部分でより詳しく説明する。
【0052】
また、このような液晶パネル102は、自体発光要素を備えてない関係から、これの背面にバックライトアセンブリ140を備えており、バックライトアセンブリ140には、光を発する光源と、これから出射された光を高品位の均一輝度で加工して、液晶パネル102に供給するように導光板(LGP;Light Guide Panel)ないし複数の光学シーツを含む。この時、光源としては、1つ以上の発光ダイオード(LED)を使用することがサイズの面で有利である。
【0053】
従って、前述した液晶パネル102は、画素電極118と共通電極128との間の電位の差によって、その間に介在された液晶分子の配列方向を変化させて透過率の差を示し、バックライトアセンブリ140の光が液晶パネル102を通過する間、各画素別の透過率と赤色R、緑色G、青色Bのカラーフィルター126a、126b、126cの色の組合によって、多様な映像を表示する。
【0054】
図2Aないし図2Bで示した本発明によるモバイル端末機50の表示部70と拡張表示部90の内面に各々備えられた第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200は、共通する構成要素である液晶パネル102とバックライトアセンブリ140とが上下に重なった状態であって、各々の第2基板120の外面が外部へと露出される。
【0055】
一方、前述した液晶パネル102を構成する第1基板110と第2基板120とを合着させるために、これらの間の端側を取り囲むようにシールパターン142が形成されるが、これを境界に液晶パネル102は、内部の表示領域Aと、これの端側を取り囲む非表示領域Bとに区分される。
【0056】
また、前述した画素P等は、表示領域Aに定義されて、非表示領域Bには、別途の回路部に接続されるようにゲート配線114から引出されたゲートパッド電極、データ配線116から引出されたデータパッド電極117等が配置されるが、これに関するより詳しい内容と、先ほど説明を保留した回路部に関しては、前述した図2A及び図2B、図3と図4を参照して説明する。この時、図4は、任意の液晶表示装置のブロック回路図である。
【0057】
これを参照すると、本発明によるモバイル端末機50に備える各液晶表示装置100、200は、液晶パネル102を備えているが、液晶パネル102には、ゲート配線114とデータ配線116が縦横に交差して画素Pを形成し、これらのうち、2種類の配線交差点には、薄膜トランジスタTが形成され、各画素領域Pに実装された画素電極118が一対一に対応して連結されることは、前述した。この時、各々の薄膜トランジスタTは、ゲート配線114に連結されるドレイン電極、正孔または電子の移動通路である半導体層を含む。
【0058】
画素電極118は、液晶層130を間に挟み、共通電極128と対向して液晶キャパシターClcを構成して、データ配線116には、液晶キャパシターClcの充電信号ないし液晶駆動信号であるフレーム別映像信号が伝達され、ゲート配線114には、薄膜トランジスタTのオン/オフ信号であるフレーム別走査信号がスキャン伝達される。その他、図面には示してないが、各画素Pには、寄生容量を解決するためのストレージキャパシターが備えられて、液晶キャパシターClcと並列して連結される。
【0059】
従って、各々の薄膜トランジスタTは、ゲート配線114の走査信号によってデータ配線116の映像信号を液晶キャパシターClcに接続させるスイッチの役割をして、この映像信号によって画素電極118と共通電極128との間の電位の差を有する。
【0060】
一方、このような液晶パネル102の駆動のためには、別途の回路部を備えて、これは、本体部60のホストシステム300から伝達された映像信号情報によって映像データ信号及び各種のクロック信号を生成するタイミングコントローラー160と、映像データ信号及び各種のクロック信号によってスキャン走査信号とフレーム別映像信号を生成して、各々ゲート配線114とデータ配線116とに伝達するゲートドライバー164及びデータドライバー166を含む。その他、この回路部には、データドライバー166のフレーム別映像信号生成のための基準電圧を提供する階調電圧回路及び回路部全体の駆動のための電源回路を備えている。
【0061】
この時、ゲートドライバー164は、多数のゲート配線114に連結されて、データドライバー166は、多数のゲート配線116に各々連結されるが、ゲート配線114及びデータ配線116の少なくとも一端部は、各々非表示領域Bへと延長され、ゲートパッド電極115及びデータパッド電極117を構成しており、ゲートドライバー164及びデータドライバー166は連結配線119等を介してゲートパッド電極115及びデータパッド電極117に各々接続される。
【0062】
この場合、薄膜トランジスタTの半導体層として、ポリシリコンを使用する場合には、ゲートドライバー164とデータドライバー166が液晶パネル102内に実装され、所謂、COG(Chip On Glass)構造を構成したり、これとは異なり、ゲートドライバー164とデータドライバー166を軟性回路基板(FPC;Flexible Printed Circuit board)に搭載させた状態で、これの内部配線を介してゲートパッド電極115及びデータパッド電極117に各々接続させるCOF(Chip On Film)形態も可能である。
【0063】
さらに、図面に示したように、ゲートドライバー164及びデータドライバー166の全てが液晶パネル102の一端に配置されることも、小型化できるという長所があるため、よく使用される方法である。
【0064】
一方、本発明によるモバイル端末機50の他の特徴のうちの1つは、第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200の全体によって1つの単一映像を表現する第1モード、第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200の各々に別個の映像を表示する第2モードを有することである。このために、本体部60は、該当機能を実行するホストシステム300を備えている。
【0065】
図5は、本発明によるモバイル端末機50のうち、映像表示と関連する部分だけを簡略に示したブロック図である。モバイル端末機50の本体部としては、外部の各種信号情報を受信する受信部310と、このうち、ビデオ信号だけを抽出する信号処理部312と、このビデオ信号によって第1モード及び第2モード別に各第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200へ伝達される映像信号情報を生成するホストシステム300を備える。
【0066】
このうち、受信部310は、アンテナ等を含むデータインタフェースであって、電話通話を始めとしてA/Vコンテンツ等の各種信号情報が受信される部分である。また、信号処理部312によって各種信号情報のうち、映像表現と関連するビデオ信号だけがホストシステム300に伝達されるが、ホストシステム300は、第1モードで、第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200の全体において1つの映像が示されるように第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200別にイメージを分割し、また、第2モードでは、第1液晶表示装置100または第2液晶表示装置200に表示されるか、第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200の全体に表示されるように、該当サイズに合わせてスケールを制御した後、各液晶表示装置100、200の回路部で処理可能な映像信号情報を生成するイメージプロセッシングが行われる。従って、ホストシステム300は、一般的なビデオアダプターとして機能する。
【0067】
その結果、第1モードで、第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200の全体において1つの映像が具現され、第2モードで、各々別途の映像を表示したり、または、どちらか1つだけで映像を表現したりする。
【0068】
再び、図2A及び図2Bを参照すると、本発明によるモバイル端末機50は、折畳み可能な第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200が実質的に1つのディスプレー画面を構成しており、特に、第1モードで、第1液晶表示装置100と第2液晶表示装置200との間の境界部分に表れる映像分離現象を防いで、連続した1つの画面を提供することを特徴とする。
【0069】
このために、本発明によるモバイル端末機50の表示部70及びこれと折畳まれる拡張表示部90の各々の内面に備えられた第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200は、表示部70と拡張表示部90との間の境界、すなわち、折畳み線Lで密着される。
【0070】
ところが、前述した説明を振り返りながら図4を参照すると、映像を具現する液晶パネル102は、各々内部の表示領域Aとこれを取り囲む非表示領域Bとに区分されるとしたために、折畳み線Lで密着される部分は、第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200の液晶パネル102のうち、非表示領域Bであって、表示領域Aは、相互に一定間隔を置いて離隔される。従って、このことによる映像分離現象を防いで、連続した1つの映像が示されるように、第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200の液晶パネルの外面には、上記で参照した図3に示したようにマイクロレンズフィルム150が付着されている。
【0071】
これについて、図2BのVI−VI線に沿って切断した断面を示した図6Aと、図2BのK部分の拡大平面図である図6Bと、上記で参照した図3も同時に参照して説明する。この時、便宜上、第1液晶表示装置100の第1液晶パネルに図面符号102、第2液晶表示装置200の第2液晶パネルに図面符号202を付与して各々を区分すると、図示したように、第1液晶パネル102及び第2液晶パネル202は、相互に対応する一端の非表示領域B、B′が折畳み線Lに沿って密着される。この時、第2液晶パネル202において、図面符号210と220は、各々第1基板210及び第2基板220であって、230は、これらの間に介在される液晶層、242は、第1基板210及び第2基板220を合着させるためのシールパターンである。
【0072】
また、第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200の外面には、マイクロレンズフィルム150が付着されているが、これは、多数の微細凹凸150aが突出形成された透明シーツの形態を有して、微細凹凸150aは、図示したように、各々凸レンズの形状を有する。さらに、このような微細凹凸150aは、図6Bに示したように、第1液晶パネル102及び第2液晶パネル202の外面全体において、規則的に配列されるが、これとは異なり、少なくとも折畳み線Lの近く、正確には、相互に隣接した第1液晶パネル102及び第2液晶パネル202の非表示領域B、B′と、これら各々に隣接した表示領域A、A′との間に密集分布される。
【0073】
従って、第1液晶パネル102及び第2液晶パネル202の表示領域A、A′のうち、特に、折畳み線Lを中間線として相互に近接した部分から出射された光は、微細凹凸150aによってその間の非表示領域B、B′の方向へ屈折進行するため、観察者は、第1液晶パネル102及び第2液晶パネル202の非表示領域B、B′で映像が具現され、境界部分での画面分離のない自然な1つの画面として認識する。
【0074】
この時、各々の微細凹凸150aは、できるだけその大きさが小さく数量が多い場合に、第1液晶パネル102及び第2液晶パネル202の折畳みを邪魔しないで、より自然な映像が具現できる。そのため、各微細凹凸150aの大きさは、数ないし数百マイクロメーター程度が望ましく、相互に隣接して連続配列される。
【0075】
さらに、本発明の表示部70と拡張表示部90を開いた場合に、上述したような第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200の第1液晶パネル102及び第2液晶パネル202における密着状態を維持すると同時に、安定的な折畳み動作を可能にするヒンジ80を提供するが、これは、前述した図2A及び図2Bを参照して説明する。
【0076】
図示したように、本発明によるモバイル端末機50において、表示部70と拡張表示部90を連結するヒンジ80は、表示部70と拡張表示部90とが折畳み線Lに近接した両側面で各々相互に向かい合う方向に分岐され、この折畳み線Lの両側面で重なる1組の第1ヒンジ端82及び第2ヒンジ端84と、このように相互に重なった第1ヒンジ端82及び第2ヒンジ端84を各々貫通する第1シャフト86及び第2シャフト88を含む。
【0077】
この時、第1シャフト86及び第2シャフト88は、望ましくは、折畳み線Lを延長した直線と中心軸が相互に一致し、さらに、第1ヒンジ端82及び第2ヒンジ端84は、各々交互に重なることが、頻繁に折畳まれる動きによって受ける衝撃を効果的に分散し、表示部70に備えた第1液晶表示装置100と拡張表示部90に備えた第2液晶表示装置200が最大に近接して開くため有利である。
【0078】
上述した本発明の第1実施例によるモバイル端末機50は、第1モードで、 第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200の全体に画面分離現象のない質の高い単一映像を表示できて、必要に応じて、第2モードで、第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200別に映像を表示できる。
【0079】
<第2実施例>
本発明の第2実施例は、前述した第1実施例に基づいた応用形態である。従って、携帯電話を一例として、図7Aないし図7Cで、各使用形態による平面図を示している。
【0080】
ここで、第1実施例との差異点を主に説明すると、これは、本体部60と表示部70が別途に構成されるが、相互に重なった状態で、これら各々の偏心された一地点をシャフトのようなピボット部材402が連結している。また、この場合、キーパッドのような入力手段62は、表示部70に接する本体部60の上面に備えられ、拡張表示部90は、表示部70の外面で折畳まれる。
【0081】
その結果、図7Aのように、本体部60と表示部70と拡張表示部90とがそれぞれ互いに重なった状態で携帯され、必要に応じて、図7Bのように、表示部70と拡張表示部90とが折畳まれた状態で、ピボット部材402を軸として、この全てを本体部60で回転させて入力手段62を露出することによって、電話通話等に利用できる他、大面積ディスプレー画面が必要な場合には、図7Cに示したように、表示部70に折畳まれた拡張表示部90を開けて各々の折畳まれた内面に備えられた第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200などの平板表示装置によって。第1モードまたは第2モードで映像を表示することができる。
【0082】
この時、必要に応じて、拡張表示部90の外面、すなわち、表示部70と拡張表示部90を開く前の段階で、外部に露出される拡張表示部90の外面に、別途の平板表示装置64を付着して、簡単な映像を表示することもできる。
【0083】
一方、上述した本発明の第2実施例によるモバイル端末機50において、その他のマイクロレンズフィルム150が付着された第1液晶表示装置100、第2液晶表示装置200、及びヒンジ80等は、前述した第1実施例と同様である。
【0084】
<第3実施例>
図8Aないし図8Cは、本発明の第3実施例によるモバイル端末機の使用形態による平面図を示している。但し、これも携帯電話に適用された例である。
【0085】
ここで、前述した第2実施例と比較すると、本体部60と表示部70が相互に重なっている点では同一であるが、ピボット部材の代わりに、スライディング溝及びこれに挿入される突起等のスライディング部材404によって本体部60と表示部70とが互い反対方向にスライディングできて、表示部70に接する本体部60の上面に備えたキーパッド等の入力手段62が外部に露出されるようにしている点が異なる。
【0086】
その他には、表示部70の外面側で拡張表示部90が折畳まれている点では同一であるが、図8Aと図8Bに示したように、表示部70と拡張表示部90を開く前の段階で、外部に露出されている拡張表示部90の外面に、別途の平板表示装置64を付着させる形態も可能である。
【0087】
従って、図8Aに示したように、本体部60と表示部70と拡張表示部90とがそれぞれ互いに重なるように合わせられた状態で携帯され、必要に応じて、図8Bのように、表示部70及び拡張表示部90を本体部60からスライディングさせて入力手段62を露出させた後、電話通話等に利用できる他、大面積のディスプレー画面が必要な場合には、図8Cに示したように、表示部70に折畳まれた拡張表示部90を開けて各々の折畳まれた内面に備えられた第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200などの平板表示装置によって、第1モードまたは第2モードで映像を表示することができる。
【0088】
尚、スライディング部材404は、既存の公知された内容に技術的に基づいているために別途の説明は省略する。
【0089】
<第4実施例>
図9Aないし図9Cは、本発明の第4実施例によるモバイル端末機を携帯電話に適用された場合を示している。
【0090】
これは、前述した第2実施例と使用方法ないし構成において、ほとんど同一であるが、表示部70と拡張表示部90の短軸が相互に連結された点では異なり、相互に長軸が折畳み式に連結されて、第1モードないし第2モードで画面の上下左右の比率を異なるようにした構造となっている。
【0091】
<第5実施例>
本発明の第5実施例によるモービル端末機が、図10Aと図10Bに示されているが、これも携帯電話に適用された場合である。
【0092】
これは、前述した第2実施例ないし第4実施例のように、本体部60と表示部70が相互に重なった状態であることは同一であるが、本体部60と表示部70が別途のヒンジ部材406によって折畳み式で連結され、この場合、拡張表示部90は、本体部60と接する表示部70の内面または外面のうちのどちらか一方に折畳むことができる。そして、別途の平板表示装置64は、表示部70の内面に折畳む場合には、本体部60と接する拡張表示部90の外面に備えられ、表示部70の外面に折畳む場合には、本体部60と接する表示部70の外面に備えられる。
【0093】
その結果、本体部60と表示部70と拡張表示部90とが互いに重なるように合わせられた状態で携帯され、必要に応じて、図10Aのように、表示部70及び拡張表示部90の全体を本体部60から折畳み式で開けて入力手段62を露出させることによって、電話通話等に利用されることができる他、大面積のディスプレー画面が必要な場合には、図10Bに示したように、表示部70に折畳まれた拡張表示部90を開けて折畳まれた内面に備えた第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200などの平板表示装置によって第1モードまたは第2モードで映像を表示することができる。
【0094】
<第6実施例>
本実施例では、本発明によるモバイル端末機が携帯電話以外に、車両用ナビゲーションシステムまたは、小型TVアプリケーションやDVDプレーヤーに適用している。
【0095】
図11に示したように、表示部70及びこれと折畳み式で連結された拡張表示部90の第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200でTVを視聴したり、映画感想または、ナビゲーションとして使用できて、この場合、本体部60は、表示部70の背面に一体で構成されたり、表示部70の下段に、小さい面積で構成される。すなわち、必要に応じて、この場合、本体部60と表示部70は、同一平面上に位置を異にして一体化されて、拡張表示部90は、表示部70と折畳まれる。
【0096】
従って、電源のオン/オフないし実行等の入力手段62は、表示部70の下段の所定の位置に露出して備える。
【0097】
また、このような本実施例によるモバイル端末機の装着位置は、使用者の便宜ないし用途によって、いくらでも自由であって、一例として図面に示したように、バックミラーの位置に装着される場合には、本体部60ないし表示部70と、拡張表示部90が相互に折れる場合に、使用者を向いて露出される外面に、ミラーをつけて既存のバックミラーの機能が同時にできて、ハンドルの右側の所定の位置に装着して、普通は、折った状態で小さい面積で保管して、必要によって、本体部60ないし表示部70と、拡張表示部90を開いて、第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200のような平板表示装置によって大面積映像を表示することができる。
【0098】
<第7実施例>
本実施例は、モバイル端末機がノートブックないしラップトップコンピュータに適用したものであって、図12または図13にしめしたような形態が可能である。
【0099】
図12に示した形態は、入力手段62として、キーボードーを備えた本体部60と表示部70が相互に別途のヒンジ等によって折畳み連結された形態であって、図示されたものとは違って、拡張表示部90は、表示部70の一側面へと側方連結できる。この場合、図示してはないが、拡張表示部90の外面に別途の平板表示装置を装着することもできる。
【0100】
また、図13に示した形態は、表示部70と折畳まれる拡張表示部が各々第1拡張表示部90a及び第2拡張表示部90bとに区分され、表示部70の両側方に連結された状態であって、この折畳まれた内面に、各々第1液晶表示装置100及び第2液晶表示装置200a及び第3液晶表示装置200bのような平板表示装置を備える。
【0101】
ところが、この場合も、前述した本発明の第1実施例の説明を基づくと、当業者であれば、自明な応用範囲内にあって、第1液晶表示装置100、第2液晶表示装置200a、及び第3液晶表示装置200bの全体で1つの単一映像を具現したり、各々別途の映像を具現することもできる。
【0102】
一方、図12または図13に示したように、ノードブックないしラップトップコンピュータの場合、本体部60は、その大きさが従来より小さくできる。その場合にも、本発明によって、映像表示面積は、従来と実質的に同様であるか、又はさらに大きい。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】一般的なモバイル端末機の斜視図である。
【図2A】本発明の第1実施例によるモバイル端末機の折畳んだ状態の斜視図である。
【図2B】本発明の第1実施例によるモバイル端末機の開けた状態の斜視図である。
【図3】本発明によるモバイル端末機の液晶表示装置の一部を分解した斜視図である。
【図4】本発明によるモバイル端末機の液晶表示装置の回路図である。
【図5】本発明によるモバイル端末機の液晶表示装置の一部構成を示したブロック図である。
【図6A】図2BのVI−VI線に沿って切断した断面図である。
【図6B】図2BのK領域を拡大した平面図である。
【図7A】本発明の第2実施例によるモバイル端末機の使用形態を示した平面図である。
【図7B】本発明の第2実施例によるモバイル端末機の使用形態を示した平面図である。
【図7C】本発明の第2実施例によるモバイル端末機の使用形態を示した平面図である。
【図8A】本発明の第3実施例によるモバイル端末機の使用形態を示した平面図である。
【図8B】本発明の第3実施例によるモバイル端末機の使用形態を示した平面図である。
【図8C】本発明の第3実施例によるモバイル端末機の使用形態を示した平面図である。
【図9A】本発明の第4実施例によるモバイル端末機の使用形態を示した平面図である。
【図9B】本発明の第4実施例によるモバイル端末機の使用形態を示した平面図である。
【図9C】本発明の第4実施例によるモバイル端末機の使用形態を示した平面図である。
【図10A】本発明の第5実施例によるモバイル端末機の使用形態を示した平面図である。
【図10B】本発明の第5実施例によるモバイル端末機の使用形態を示した平面図である。
【図11】本発明の第6実施例によるモバイル端末機の活用例を示した図である。
【図12】本発明の第7実施例によるモバイル端末機の使用形態を示した平面図である。
【図13】本発明の第8実施例によるモバイル端末機の使用形態を示した平面図である。
【符号の説明】
【0104】
60:本体部
62:操作ボタン
64:平板表示装置
70:表示部
80:ヒンジ
82:第1ヒンジ端
84:第2ヒンジ端
86:第1シャフト
88:第2シャフト
90:拡張表示部
100:第1液晶表示装置
200:第2液晶表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力手段を備えた本体部と、
前記本体部に連結された第1表示部と、
前記第1表示部に連結されて、前記第1表示部と相互に相対的に稼動される
第2表示部と、
前記第1表示部に形成された第1平板表示装置と、
前記第2表示部に形成された第2平板表示装置とを含むモバイル端末機であって、
前記第1表示部と第2表示部とは結合され、前記第1表示部及び第2表示部よりさらに大きい第3表示部を構成することを特徴とする平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項2】
前記第1表示部と第2表示部とはヒンジを使用して相互に連結されることを特徴とする請求項1に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項3】
前記第1表示部及び第2表示部は、液晶表示装置を含むことを特徴とする請求項1に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項4】
前記第3表示部は、第1モードまたは第2モードで動作され、映像をディスプレーすることを特徴とする請求項1に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項5】
前記第3表示部は、第3モードでさらに動作され、映像をディスプレーすることを特徴とする請求項4に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項6】
前記第1モードでは、前記第3表示部全体を1つの表示画面として映像をディスプレーすることを特徴とする請求項4に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項7】
前記第2モードでは、前記第1表示部及び第2表示部に各々第1映像及び第2映像を同時にディスプレーすることを特徴とする請求項4に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項8】
前記第3モードでは、前記第1表示部及び第2表示部のうちの何れか一方に、映像全体をディスプレーすることを特徴とする請求項5に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項9】
前記第1平板表示装置及び第2平板表示装置は、折畳み線で相互に接することを特徴とする請求項1に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項10】
前記第1平板表示装置及び第2平板表示装置の各々は、表示領域と、前記表示領域の周辺部の非表示領域とを含むことを特徴とする請求項9に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項11】
前記第1平板表示装置及び第2平板表示装置の各々は、前記第1表示部及び第2表示部の上部に備えられた多数の突出部を有するマイクロレンズを含むことを特徴とする請求項10に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項12】
前記多数の突出部は、凸レンズ形状を有することを特徴とする請求項11に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項13】
前記第1表示部と前記第2表示部との間の折畳み線近くの領域での前記多数の突出部の密度は、前記第1表示部及び第2表示部の各々が前記折畳み線に接する一端に対向する各々の他端近くの領域での前記多数の突出部の密度よりさらに大きいことを特徴とする請求項11に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項14】
入力手段を備えた本体部と、
前記本体部に連結される第1表示部と、
前記第1表示部に連結されて、前記第1表示部と相互に相対的に稼動される第2表示部と、
前記第1表示部に形成された第1平板表示装置と、
前記第2表示部に形成された第2平板表示装置とを含む平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項15】
前記本体部は、外部信号を受信する受信部と、
前記外部信号を用いて第1モード及び第2モードのうちの何れか1つのための映像信号情報を生成するホストシステムとを含むことを特徴とする請求項14に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項16】
前記本体部と前記第1又は第2表示部とは、相互に反対面に一体型で形成されることを特徴とする請求項14に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項17】
前記本体部と前記第1又は第2表示部とは、一体型の単一手段で形成されることを特徴とする請求項14に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項18】
前記本体部と前記第1又は第2表示部とは、連結手段を用いて相互に重なるように形成されていることを特徴とする請求項14に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項19】
前記連結手段は、前記本体部と前記第1又は第2表示部とを相対的に回転させるピボット部材であることを特徴とする請求項18に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項20】
前記連結手段は、前記本体部と前記第1又は第2表示部とを互いに反対方向へスライディングできるように連結するスライディング部材であることを特徴とする請求項18に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項21】
前記連結手段は、前記本体部と前記第1又は第2表示部とを相互に折畳むことができるように連結する補助ヒンジ部材であることを特徴とする請求項18に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項22】
前記第1表示部及び第2表示部は、ヒンジによって相互に折畳むことができるように連結されることを特徴とする請求項19〜21の何れか一項に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項23】
前記第2表示部は、前記第1表示部と折畳み式に連結された第1拡張表示部及び第2拡張表示部を含むことを特徴とする請求項14に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項24】
前記第2表示部は、前記第1表示部と折畳み式で連結された第1拡張表示部と、前記第1拡張表示部と折畳み式で連結された第2拡張表示部とを含むことを特徴とする請求項14に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項25】
前記ヒンジ部材は、
前記第1表示部及び第2表示部から各々延長され、前記第1表示部及び第2表示部の外側で相互に重なる第1ヒンジ端及び第2ヒンジ端と、
相互に重なった前記第1ヒンジ端及び第2ヒンジ端を貫通する第1シャフト及び第2シャフトを含むことを特徴とする請求項14に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項26】
前記第1シャフト及び第2シャフトは、前記第1表示部と第2表示部との間の折畳み線と一致する位置に形成されていることを特徴とする請求項25に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項27】
前記第1ヒンジ端及び第2ヒンジ端は、交互に重なることを特徴とする請求項26に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項28】
前記第1表示部及び第2表示部は、各々第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置を含むことを特徴とする請求項14に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項29】
前記第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置の各々は、
ゲート配線、前記ゲート配線と交差して画素領域を定義するデータ配線、前記ゲート配線及びデータ配線に連結される薄膜トランジスタ、及び前記画素領域に配置される画素電極が形成された第1基板と、
液晶層を間に挟み、前記第1基板と相対し、前記画素電極を露出させる開口部を備えたブラックマトリックス、前記開口部にそれぞれ対応して位置する赤色、緑色、青色のカラーフィルターを含むカラーフィルター層、及び前記カラーフィルター層を覆う共通電極が形成された第2基板とを含むことを特徴とする請求項28に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項30】
前記第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置の各々は、前記第1基板の背面にバックライトアセンブリを更に含むことを特徴とする請求項29に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項31】
前記バックライトアセンブリは、発光ダイオードLEDを含むことを特徴とする請求項30に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項32】
前記第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置は、折畳み線で折畳まれることを特徴とする請求項30に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項33】
前記第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置の各々は、表示領域と、前記表示領域の周辺の非表示領域とを含むことを特徴とする請求項32に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項34】
前記第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置の各々は、前記第2基板の外面に多数の突出部を有するマイクロレンズを更に含むことを特徴とする請求項33に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項35】
前記多数の突出部は、凸レンズ形状であることを特徴とする請求項34に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項36】
前記第1表示部と第2表示部との間の折畳み線近くの領域での前記多数の突出部の密度は、前記第1表示部及び第2表示部の各々が前記折畳み線に接する一端に対向する各々の他端近くの領域での前記多数の突出部の密度よりさらに大きいことを特徴とする請求項35に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項37】
前記第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置で、1つの単一映像がディスプレーされる第1モードと、前記第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置で2つの単一映像が各々ディスプレーされる第2モードで駆動されることを特徴とする請求項28に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項38】
前記本体は、
外部信号を受信する受信部と、
前記外部信号を用いて、前記第1モード及び第2モードのうちの何れか一方のための映像信号情報を生成するホストシステムとを含み、
前記第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置の各々は、
前記ホストシステムの映像信号情報を用いて映像データ信号及びクロック信号を生成するタイミングコントローラーと、
前記映像データ信号及びクロック信号を用いて走査信号を生成して、前記ゲート配線に供給するゲートドライバーと、
前記映像データ信号及びクロック信号を用いて走査信号を生成して、前記データ配線に供給するデータドライバーとを含むことを特徴とする請求項37に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項39】
前記ゲートドライバー及びデータドライバーは、前記第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置に各々備えられ形成されていることを特徴とする請求項38に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項40】
前記ゲートドライバー及びデータドライバーは、前記第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置が各々備えた第1基板に連結された軟性回路基板に形成されることを特徴とする請求項38に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項41】
前記本体部は、前記外部信号からビデオ信号を抽出する信号処理部をさらに含み、前記ホストシステムは、前記第1モードで、前記ビデオ信号に含まれた1つの単一映像の情報を2つの補助映像の情報に区分して前記第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置の各々に供給し、前記第2モードで、前記ビデオ信号に含まれる1つの単一映像の情報をスケールダウンした1つの縮小単一映像になるようにした情報を前記第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置の各々に供給することを特徴とする請求項38に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。
【請求項42】
携帯電話、ノートブックコンピュータ、携帯情報端末機、ナビゲーションシステムのうちの何れか1つであることを特徴とする請求項14に記載の平板表示装置を備えたモバイル端末機。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−174435(P2006−174435A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−339844(P2005−339844)
【出願日】平成17年11月25日(2005.11.25)
【出願人】(501426046)エルジー.フィリップス エルシーデー カンパニー,リミテッド (732)
【Fターム(参考)】