説明

拘束可能なWCヒンジ装置

【課題】拘束機能を有し、且つ、破壊行為又は分解の試みを簡素化された手段で阻止できる、トイレの蓋及び/又は便座のためのヒンジ装置の提供。
【解決手段】保持要素107〜110は、蓋又は便座を固定するために、固定フランジ101、102に回転可能に取り付けられており、ロック溝107a〜110aと一体に連結されている。ロック溝107a〜110aは、窪みとして形成されており、且つ、蓋を起立位置に拘束するために、弾性降伏拘束要素と相互作用する。拘束要素である拘束ロッド106は、その長手方向軸回りに回転可能であり、且つ、保持要素の回転軸に対して半径方向に弾性的に降伏しており、拘束要素は、接触する際の拘束要素の表面と、保持要素の表面との間における相対運動を防ぐために、ロック溝107a〜110aをロックしたり解除したりする間に回転できるように設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動車両におけるトイレの蓋及び/又は便座のための、ヒンジ装置、に関するものであって、少なくとも1つの保持要素を備えており、その保持要素は、蓋又は便座を固定するために、固定フランジに回転可能に取り付けられており、且つ、ロック溝と一体に連結されており、ロック溝は、窪みとして形成されており、且つ、蓋を起立位置に拘束するために、弾性降伏拘束要素と相互作用する。
【背景技術】
【0002】
この方法で設計されたヒンジ装置は、特に列車の客車、更には、横方向又は縦方向の加速を受ける普通客車又は他の車両等の、移動車両、における適合性を目的として、認識されており、そのような移動車両においては、ヒンジによって回転可能に取り付けられたトイレの蓋、及び/又は、ヒンジによって回転可能に取り付けられたトイレの便座は、少なくとも起きた位置において、又は、何回かは倒れた位置において、偶発的に倒れたり起きたりするのを、ヒンジにおいて具体化されている拘束装置によって、防止されている。
【0003】
この方法で機能するヒンジは、原則として以前から公知である。例えば、このタイプの広まっているデザインのヒンジは、蓋又は便座が、それぞれが拘束溝を有している回転可能に取り付けられた2つの保持要素に、固定されるように、構成されている。この拘束溝は、保持要素の取り付けシャフトに対して平行に配置された拘束ロッドと、相互作用している。この拘束ロッドは、2つの半径方向の掘削孔を有しており、その掘削孔によって、半径方向に延びているばね要素が、拘束ロッドの両端部分において中心に配置されている。これらのばね要素によって、拘束ロッドは半径方向に弾性的に降伏し、その結果、保持要素の拘束溝が、保持要素のそれらの回転軸回りの特定の旋回位置において拘束ロッドをロックし、且つ、この拘束位置において、蓋及び便座を固定できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
最初に述べたタイプのヒンジ装置に求められる特定の条件は、作動中に起こる動的負荷、好ましくは、更に、破壊行為の結果として作用する力に、抵抗できる、ロバスト設計である。この理由のために、上記記載の従来のヒンジ装置は、保持要素が、両側において各固定フランジに連結されている硬いシャフトの回りを、回転可能であるよう取り付けられるように、及び、更には、拘束ロッドが、これらの固定フランジに対して移動可能であるようガイドされるように、設計されている。この設計は、高い安定性の構造を作るが、ヒンジ装置のフィッティングは、以下に述べる必要性のために、かなり複雑であり、特別に作られたフィッティング補助具を用いるか、又は、2人で行うか、のどちらかの効率的な手段で、実行される。その必要性は、一方では、保持要素及びガイダンスのために、硬いシャフトを両側に固定するために存在しており、他方では、拘束ロッド及びガイダンスの同時に起こる弾性降伏のためのばね要素と、拘束ロッドと、が要求されることである。このタイプのヒンジ装置は、公共の又は半公共の領域において使用されるため、ヒンジ装置にとっては、分解できないこと又は特別な工具を用いることのみにより分解できることが、基本要求であり、それ故、自由に入手し易いネジ又は同様のものを用いることによって、フィッティングを簡素化することは、特に不可能である。
【0005】
本発明は、拘束機能を有し、且つ、破壊行為又は分解の試みに対して抵抗する特性を断念することなしに従来技術以上に簡素化された手段でフィットできる、ヒンジ装置を、提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、拘束要素は、拘束ロッドとして具体化されており、拘束ロッドは、その長手方向軸回りに回転可能であり、且つ、保持要素の回転軸に対して半径方向に弾性的に降伏しており、また、拘束要素は、接触する際の拘束要素の表面と、保持要素の表面と、の間における、相対運動を防ぐために、ロッドのロック溝をロックしたり解除したりする間に、回転できるように、配置されており、これにより、本発明の目的が達成されている。
【0007】
本発明では、拘束ロッドの半径方向の掘削孔に、弾性降伏要素が直接的にガイドされることが、省かれており、代わりに、拘束ロッドが、回転可能に取り付けられている。これは、多数の利点を提供している。第1に、拘束要素の弾性降伏を、拘束ロッド自身の弾性降伏によって、又は、好ましくは、拘束ロッドの、回転動作のために設けられた取り付けジャーナル上に、支持されている、ばね要素によって、提供できる、という事実に、本発明のヒンジ装置の基本的な利点が存在している。この異なった設計の形態は、従来のばね要素のガイダンスの結果として必然であるところの、保持要素の取り付けロッドの固定と、拘束ロッドのガイダンスと、のダブルフィッティングを、省くので、ヒンジ装置の簡単なフィッティングを、可能とする。拘束ロッドが回転できることにより、保持要素と拘束ロッドとの接触表面の間における摩擦動作を、防止することができる、という事実に、本発明の更なる利点が存在している。これは、ヒンジ装置の構造が、その使用時間の間の摩耗によって弱体化し、その結果として、その機能を損なったり破壊行為の影響を受けやすくなったりすることを、防止する。
【0008】
蓋又は便座の拘束が、単に起きた位置で望まれるか又は閉じた位置で望まれるかに依存して、1つ又は2つの拘束溝が、保持要素に形成される。この場合、拘束溝は、エッジに設計され、そのエッジは、拘束過程が、連続して増加する力、及び、拘束位置に向かって連続して減少し、拘束位置において極小である力、の結果として、達成されるように、丸い形状を、有している。
【0009】
第1の好ましい実施形態では、蓋用の2つの保持要素が設けられており、及び/又は、便座用の2つの保持要素が設けられており、その保持要素は、好ましくは共通のシャフトの回りを回転できるように取り付けられており、また、好ましくはそれぞれの保持要素を拘束するために、ただ1つの拘束ロッドと相互作用する。原則として、本発明のヒンジ装置は、ただ1つの保持要素で具体化されており、その保持要素は、蓋又は便座を、そこへ固定し且つ回転可能に又は拘束可能に取り付けるために、対応した大きさを、有している。しかしながら、特に、本発明のヒンジ装置は、蓋及び便座の両方を、回転可能に且つ各場合において拘束可能に、取り付けできるように、設けられており、それは、各場合において適切に設計された保持要素によって、又は、各蓋及び各便座のために適切に設計された、2つ以上の保持要素によって、実現できる。
【0010】
更に好ましい実施形態では、保持要素は、シャフトの回りを回転できるように取り付けられており、そのシャフトは、設置位置において水平に延びており、且つ、ヒンジを固定するための連結部によって、フランジプレートに連結されている。
【0011】
この場合、連結部は、シャフトに対して、好ましくは、直角に配置されており、保持要素は、シャフトの回りに回転可能に取り付けられている。特に、シャフトは、連結部にねじ込むことができる。
【0012】
更に好ましくは、連結部及びフランジプレートは、一体の鋳造部品として具体化されている。
【0013】
連結部及びフランジプレートを共通して製造する特定の形態である、一体の鋳造部品は、本発明のヒンジ装置を使用することにより可能な、具体的に簡素化されたフィッティング工程の、結果である。すなわち、最初に述べた公知の従来のヒンジ装置においても有利なことであるが、大規模なフィッティングを簡素化するために、すなわち、まず、保持要素を取り付けるために使用されるシャフトと、シャフトに対して平行に延びている拘束ロッドとを、シャフトに対して直角に延びている連結部に、固定するために、及び、その後に、フランジプレートを、拘束ロッドを弾性的に支持するためにそれに取り付けられ且つその上にガイドされているばねによって、連結部に、例えば溶接して固定するために、本発明のヒンジ装置によれは、簡素なフィッティングを、連結部及びヒンジプレートが、溶接法により又は一体の鋳造部品としての設計により、既に互いに強固に連結されている場合でさえ、実現できる。
【0014】
更に好ましくは、2つの固定フランジが、それぞれ、連結部を備えており、連結部は、設置位置において頂部にある丸形ロッドによって、互いに連結されており、丸形ロッド上には、保持要素が、回転可能に取り付けられており、設置位置において底部にある拘束ロッドが、回転し且つ連結部に沿って移動可能であるように、連結部に取り付けられている。この形態は、第1に、本発明のヒンジ装置のロバスト構造を可能にし、更に、フィッティングを簡素化する。
【0015】
この場合、丸形ロッドと拘束ロッドとが、互いに平行に取り付けられていることが、特に好ましい。この平行配置の結果として、多数の保持要素が丸形ロッドに同時に設けられている場合でさえ、1つの同じ拘束ロッドによって、拘束機能が可能となる。
【0016】
更に発展して、丸形ロッドは、ネジ、好ましくは外ネジを、両端に備えており、そのネジによって、連結部の対応するネジに連結されており、ネジは、左ネジとして丸形ロッドの一方側に具体化されており、また、右ネジとして丸形ロッドの他方側に具体化されている。この形態は、丸形ロッドを、2つの外側の連結部内に、同時にねじ込むことを可能とし、それにより、破壊行為又は分解に耐えることができる、全体的な設計を、可能にする。
【0017】
更に、環状要素が連結部の回りに設けられている場合、ヒンジ装置は、連結部及びフランジプレートを備えた形態であることが、好ましい。なお、その環状要素は、軸方向において弾性であり、フランジプレートと拘束ロッドとの間に延びており、拘束ロッドの弾性的な可動性をもたらす役割をしている。この弾性環状要素を設けるという方法は、弾性力を提供する要素の専属的配置を保証し、同時に、このばね要素が、強固で且つフィッティングし易い方法でガイドされることを、可能にする。
【0018】
この場合、特に、弾性環状要素は、ゴム状弾性プラスチック材料又はコイルばねで作られた、管状部品であり、また、好ましくは、保持要素、拘束要素、及び/又は固定フランジは、耐食性材料、好ましくは特殊鋼で、できている。今回使用されたゴム状弾性材料は、例えば、シリコンベースのプラスチック材料である。
【0019】
最後に、保持要素の回転可能な取り付け、拘束ロッドの回転可能な取り付け、及び、拘束ロッドの直進運動が、プラスチック材料のブッシュによるものであることが、好ましい。
【0020】
この形態及び前述の形態により提供される、本発明のヒンジ装置の実施形態は、全体が、強力な洗浄剤の使用にさえ抵抗するのに、潤滑無しの且つ殆ど摩耗無しの、作動機能を、保証する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】従来のヒンジ装置の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態のヒンジ装置の部分断面正面図である。
【図3】図2のヒンジ装置の平面図である
【図4】図2のヒンジ装置の側面図である。
【図5】図2のヒンジ装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の好ましい実施形態は、添付の図面を参照して、記載されている。
【0023】
まず、図1に示されるように、従来のヒンジ装置は、2つの外側フランジプレート1、2を有しており、そのフランジプレートは、ヒンジ装置を、例えば壁又は便器に固定するために、使用できる。それぞれが上方に鉛直方向に延びている、保持バー3、4は、フランジプレート1、2に固定されている。これらの保持バーには、一方では、2つの保持バーの間で水平方向に延びている上方丸形ロッドが、固定されており、他方では、上方丸形ロッドと平行に延びている下方拘束ロッドが、固定されている。計4つの保持要素7〜10は、上方丸形ロッド5に、回転可能に取り付けられている。保持要素は、一方の長端部と、短端部と、を有しており、長端部には、2つの掘削孔が、蓋又は便座を固定するために設けられており、短端部には、拘束溝が設けられている。拘束溝は、拘束ロッド6と相互作用するように、形成されている。
【0024】
図1は、拘束位置における保持要素を示している。更に、示されるように、各フランジプレートにそれぞれ結合されているばね要素11、12が、フランジプレートと拘束ロッドとの間に延びており、また、そこに設けられた半径方向の掘削孔を通って拘束ロッドにガイドされている。ばね要素11、12は、ヒンジ装置がその機能を発揮できるように、拘束ロッドの、伸張方向に対して直角である、直進弾性動作を、可能にする。
【0025】
図2に示されるように、本発明のヒンジ装置は、横方向に配置され且つヒンジ装置を壁又は便器に固定するように機能する、フランジプレート101、102を、有している。フランジプレート101、102のそれぞれは、フランジプレートの面に対して直角方向に延びている連結部103、104と共に、一体の鋳造部品として、具体化されている。
【0026】
連結部103、104の、フランジプレートとは反対側の端部においては、丸形ロッド105が、連結部に対して半径方向に、連結部内にねじ込まれている。このネジ連結は、丸形ロッドの左外ネジと連結部104の対応する左内ネジとによって、及び、丸形ロッドの右外ネジと連結部103の対応する右内ネジとによって、もたらされている。この方法では、丸形ロッド105は、長手方向軸回りに回転でき、その過程で、固定された連結部103、104内に、同時にねじ込むことができる。
【0027】
拘束ロッド106は、丸形ロッド105に対して平行になっている。拘束ロッド106は、円形中空形状として設計されており、且つ、その内部に配置されたスライディングベアリング106a、106bによって回転できるように、回転ジャーナル113、114に、取り付けられている。回転ジャーナル113、114は、それぞれ、連結部103、104に対して半径方向に延びており、対応するベアリングリング113a、114aによって、その長手方向に直進するように、これらの連結部103、104に、ガイドされている。この方法では、拘束ロッド106は、連結部103、104に沿って、丸形ロッド105に対して移動でき、その結果として、丸形ロッド105と拘束ロッド106との間の距離は、それらの平行位置を実質的に維持しながら、変化する。
【0028】
計4つの保持要素107〜110は、プラスチック材料のスライディングブッシュによって回転できるように、丸形ロッド105に、取り付けられている。保持要素107〜110のそれぞれは、第1端部を有しており、その端部には、蓋又は便座を保持要素に固定するために、2つの掘削孔が、形成されている。
【0029】
加えて、保持要素107〜110のそれぞれは、回転軸に対して、2つの掘削孔を備えた保持部分の反対側に、ロック溝107a〜110aを、有しており、また、ロック溝107a〜110aは、拘束ロッド106の外形と適合するように形成された窪みとして、設計されている。図2〜図5は、保持要素をロック位置に備えたヒンジ装置を、示している。示されるように、保持要素107〜110の保持部分は、拘束位置では、保持要素107、109に固定された蓋と、保持要素108、110に固定された便座と、の両方を、拘束位置において、しっかりと保持できるように、ロック位置では、互いに、横方向に且つ僅かに異なった角度で、オフセットできるように、配置されている。
【0030】
各ばね要素115、116は、ゴム状弾性環状体として設計されており、環状スリーブ113a、114aと、フランジプレート101、102との間に、配置されており、また、拘束ロッド106は、その環状スリーブによって、直進方向に移動可能であるように、連結部103、104にガイドされている。ばね要素115、116は、丸形ロッド105から拘束ロッド106が離れようとする動作に対抗する、圧縮ばね力を、生じさせる。この方法で、拘束ロッドは、図示された保持要素の位置において、丸形ロッド105の方向に、弾性的にプレテンション(pretension)され、結果として、保持要素107〜110の拘束溝内に押され、これにより、それらの位置を固定する。
【0031】
本発明のヒンジ装置は、特に単純な以下の一連の方法で製造できる。
【0032】
まず、保持要素107〜110が、一体の鋳造部品として作製され、同様に、ヒンジプレート101、102及びその上に形成された連結部103、104が、一体の鋳造部品として作製される。
【0033】
第1のフィッティング工程として、ばね要素115、116が、各連結部103、104にねじ込まれ、フランジプレート101、102までスライドされる。その後、ベアリングジャーナル113、114が固定された環状体113a、114aでできた、プレフィット(prefit)されたアッセンブリが、連結部上をスライドされ、且つ、ばね要素115、116までスライドされる。
【0034】
続いて、4つの保持要素107〜110が、丸形ロッド105上をスライドされ、その後、丸形ロッド105及び拘束ロッド106が、2つの連結部103、104の間に、互いに平行な位置で挿入され、ベアリングジャーナル113、114が、拘束ロッド106内に挿入される。拘束ロッドに対する連結部のこの位置は、丸形ロッド105を回転することによって、組み合わされ且つ結合できる。フランジ装置は、全体として、丸形ロッド105と連結部103、104との間の連結において、高強力ネジ固定手段を使用することによって、破壊行為による分解に対して、簡単な方法で保護できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動車両におけるトイレの蓋及び/又は便座のための、ヒンジ装置、であって、
少なくとも1つの保持要素(107〜110)を備えており、
保持要素(107〜110)は、蓋又は便座を固定するために、固定フランジ(101、102)に回転可能に取り付けられており、また、ロック溝に一体に連結されており、
ロック溝は、窪みとして形成されており、且つ、蓋を起立位置に拘束するために、弾性降伏拘束要素と相互作用し、
拘束要素は、拘束ロッド(106)として具体化されており、
拘束ロッド(106)は、その長手方向軸回りに回転可能であり、且つ、保持要素の回転軸に対して半径方向に弾性的に降伏しており、
拘束要素は、接触する際の拘束要素の表面と、保持要素の表面と、の間における、相対運動を、防ぐために、ロッドのロック溝をロックしたり解除したりする間に、回転できるように、設けられている、
ことを特徴とする、ヒンジ装置。
【請求項2】
蓋用の2つの保持要素が設けられており、及び/又は、便座用の2つの保持要素が設けられており、
保持要素は、共通のシャフトの回りを回転できるように取り付けられており、また、それぞれの保持要素を拘束するために、ただ1つの拘束ロッドと相互作用する、
請求項1記載のヒンジ装置。
【請求項3】
保持要素が、シャフト(105)の回りを回転できるように取り付けられており、
シャフト(105)は、設置位置において水平に延びており、且つ、ヒンジを固定するために、連結部(103、104)によって、フランジプレートに連結されている、
請求項1又は2に記載のヒンジ装置。
【請求項4】
連結部(103、104)及びフランジプレート(101、102)が、一体の鋳造部品として具体化されている、
請求項3記載のヒンジ装置。
【請求項5】
2つの固定フランジが、それぞれ、連結部を備えており、
連結部は、設置位置において頂部にある丸形ロッド(105)によって、互いに連結されており、丸形ロッド(105)上には、保持要素が、回転可能に取り付けられており、
設置位置において底部にある拘束ロッドが、回転し且つ連結部に沿って移動可能であるように、連結部に取り付けられている、
上記請求項のいずれか1つに記載のヒンジ装置。
【請求項6】
丸形ロッドと、拘束ロッドとが、互いに対して平行に配置されている、
上記請求項のいずれか1つに記載のヒンジ装置。
【請求項7】
丸形ロッド(105)が、ネジ、好ましくは外ネジを、両端に備えており、そのネジによって、連結部の対応するネジに固定されており、
ネジは、左ネジとして丸形ロッドの一方側に具体化されており、また、右ネジとして丸形ロッドの他方側に具体化されている、
上記請求項のいずれか1つに記載のヒンジ装置。
【請求項8】
環状要素(115、116)が、軸方向において弾性であり、フランジプレートと拘束ロッドとの間に延びており、拘束ロッドの弾性的な可動性を提供する役割をしており、連結部の回りに設けられている、
上記請求項3〜6のいずれか1つに記載のヒンジ装置。
【請求項9】
弾性環状要素(115、116)が、ゴム状弾性プラスチック材料又はコイルばねで作られた、管状部品であり、
保持要素、拘束要素、及び/又は固定フランジが、耐食性材料、好ましくは特殊鋼で、できている、
上記請求項のいずれか1つに記載のヒンジ装置。
【請求項10】
保持要素の回転可能な取り付け、拘束ロッドの回転可能な取り付け、及び、拘束ロッドの直進運動が、プラスチック材料のブッシュによるものである、
上記請求項のいずれか1つに記載のヒンジ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−248892(P2010−248892A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−63618(P2010−63618)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(510077967)エバック・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (3)
【氏名又は名称原語表記】Evac GmbH
【Fターム(参考)】