説明

接着剤系

本発明は、タンパク質、および1級、2級、もしくは3級のアミノ基またはペンダントのアミド基を有する1以上のポリマーを含んでいる接着剤系に関する。積層された木質製品とパーティクルボードとを製造する方法にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接着剤系に、および木質製品を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ホルムアルデヒドに基づいた樹脂、たとえばフェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂および尿素−ホルムアルデヒド樹脂が、バインダーとして木質製品の製造に広く使用されている。このような木質製品の例は、一緒に接着剤で接着された層を含んでいる複合材製品、たとえば合板、積層されたフローリング製品、ベニアフローリング製品およびたとえば家具に使用される他のベニア製品である。さらなる例は、ボード製品、たとえばパーティクルボード、チップボードおよびファイバーボードであり、これらの場合、木材チップおよび/または木材繊維が、バインダーとともにプレスされてボードを形成する。
【0003】
ホルムアルデヒドに基づいた樹脂を硬化すると、木質製品の製造の間およびまたその後の該製品の使用の間の双方に、ホルムアルデヒドが放出されることがある。屋内空気へのホルムアルデヒドの放出は、健康上の理由から多年にわたる重大な懸念事である。
【0004】
ホルムアルデヒドに基づいた樹脂を含有する従来技術の接着剤に対する代替物として適したものにする十分な結合強さおよび全般的な最終製品品質を示すところの、ホルムアルデヒドを含まない木材用接着剤への需要が増加している。
【0005】
耐水性および結合強さは、一般に木質製品に求められる品質を反映する重要な特性である。一般に、特定の最終製品について確立された基準を満たすために要求される特定の品質パラメータが存在する。たとえばパーティクルボードは、たとえば内部結合力、厚さ膨張率および吸水率に関する特定の基準を満たす必要があり、他方、積層されたフローリング製品は、たとえば層剥離に関する特定の基準を満たす必要がある。
【0006】
数十年前に、タンパク質に基づいた接着剤が合板の製造に使用されたが、ホルムアルデヒドに基づいた樹脂によってその優れた特性の故に置き換えられた。最近、異なったタイプのタンパク質に基づいた接着剤が提案されている。特許文献1、2および3は、大豆タンパク質に基づいた接着剤組成物を開示している。タンパク質に基づいた接着剤のさらなる例は、非特許文献1に開示されている。特許文献4は、大豆タンパク質単離物に基づいた接着剤を開示している。特許文献5は、大豆タンパク質単離物を含んでいる接着剤組成物を開示している。特許文献6および7は、パーティクルボードを形成するために使用される、大豆タンパク質単離物を含んでいる接着剤組成物を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第2005/113700号パンフレット
【特許文献2】米国特許出願公開第2004/0037906号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2004/0089418号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2002/0005251号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第2005/0166796号明細書
【特許文献6】米国特許第6,790,271号明細書
【特許文献7】米国特許出願公開第2005/0234156号明細書
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Liら、「硬化剤として1,3−ジクロロ−2−プロパノールを用いる、大豆に基づいた接着剤」、Wood and Fiber Science、2004年、第36巻(第2号)、186〜194ページ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、これらに代わるべき、高い結合強さおよび高い製品品質を示す、タンパク質に基づいた木材用接着剤の必要性が依然として存在する。
【0010】
したがって、本発明は、たとえば耐水性に関して優れた接着強さおよび製品品質を示す、タンパク質に基づいた接着剤組成物を提供する。また、木質製品を製造する方法が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、タンパク質、および1級、2級もしくは3級のアミノ基またはペンダントのアミド基を有する1以上のポリマー(P)を含んでいる接着剤系を提供する。
【0012】
「アミド基」の語は、本明細書ではホルムアミド基も包含する。
【0013】
アミド基の一部としての−NH−構造、またはホルムアミド基は、本明細書ではアミノ基とみなされてはならない。
【0014】
「接着剤系」は、本明細書では木材用接着剤を形成し、かつそのように機能する2以上の成分の組み合わせを意味する。「接着剤」の語は、本明細書では「バインダー」の語も包含する。
【0015】
本発明は、木質材料の1以上の片上へと、タンパク質、ならびに1級、2級もしくは3級アミノ基またはペンダントのアミド基を有する1以上のビニルポリマー(P)を含んでいる接着剤系を施与すること、そして該片をある材料の、好ましくは木質材料の1以上の片と接合することを含む、木質製品を製造する方法にも関する。
【0016】
木質材料は、任意の形態、たとえばシート、ラメラ(層状板)、木材チップまたは木材粒子であることができる木質の材料を含む。
【0017】
タンパク質とポリマー(P)との重量比は、好適には約1:2〜約100:1、好ましくは約1:1〜約20:1、最も好ましくは約2:1〜約10:1である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
1の実施態様では、接着剤系は接着剤組成物を含んでいる。
【0019】
接着剤組成物は、好適には約1〜約99重量%、好ましくは約3〜約75重量%、最も好ましくは約5〜約50重量%のタンパク質を含んでいる。接着剤組成物は、好ましくは水性組成物である。
【0020】
接着剤組成物は、好適には約0.1〜約99重量%、好ましくは約1〜約80重量%、より好ましくは2〜約50重量%、さらにより好ましくは約2〜約25重量%、最も好ましくは約5〜約15重量%の1以上のポリマー(P)を含んでいる。
【0021】
接着剤組成物中の固形分含有量は、好適には約10〜約95重量%、好ましくは約20〜約75重量%、最も好ましくは約30〜約50重量%である。
【0022】
1の実施態様では、接着剤系は、タンパク質および1以上のポリマー(P)を別々に分けられた成分として含んでおり、これらは好ましくは接着工程におけるこれらの実際の使用まで分けられたままでいる。接着剤系の別々の成分は、接着工程における実際の使用の短時間前に混合され、それによって本発明の接着剤組成物を形成することもできる。「短時間」とは、本明細書では好適には約1時間未満、好ましくは約30分間未満、最も好ましくは約15分間未満を意味する。
【0023】
本発明の方法の1の実施態様では、接着剤系は別々に分けられた成分として木質材料の1以上の片上へと施与され、該別々に分けられた成分のうちの1の成分はタンパク質を含んでおり、他の成分は1以上のポリマー(P)を含んでいる。
【0024】
タンパク質を含んでいる成分は、タンパク質溶液もしくは分散物を含んでいることができ、またはタンパク質を乾燥物質として含んでいることができる。該タンパク質溶液または分散物は、好ましくは水性である。1以上のポリマー(P)を含んでいる成分は、好適には溶液もしくは分散物、好ましくは水性の溶液もしくは分散物、または固形物質の状態である。接着剤系の分けられた成分として、ポリマー(P)は、好適には約0.1〜約99重量%、好ましくは約1〜約80重量%、より好ましくは約2〜約50重量%、さらにより好ましくは約2〜約25重量%、最も好ましくは約3〜約15重量%のポリマー(P)を含んでいる水性組成物で存在する。
【0025】
1以上のポリマー(P)を含んでいる水性組成物は、さらに無機または有機塩を含んでいてもよい。1以上のポリマー(P)の一部が、イオン荷電、好ましくはカチオン荷電していてもよい。水性組成物中の該塩の負の対イオンの量は、好適には0〜約50重量%、好ましくは約1〜約30重量%、より好ましくは約2〜約20重量%である。
【0026】
接着剤系の分けられた成分として木質材料の1以上の片上に施与されるときは、好ましくは第一の成分が施与されそして第二の成分が施与されることを含む接着剤系の成分の逐次的な施与が行われる。
【0027】
本発明の方法の1の実施態様では、施与された第一の成分は、タンパク質を溶液かあるいは分散物として、または乾燥物質として含んでおり、そして施与された第二の成分は、1以上のポリマー(P)の溶液または分散物を含んでいる。
【0028】
本発明の方法の1の実施態様では、施与された第一の成分は、1以上のポリマー(P)の溶液または分散物を含んでおり、そして施与された第二の成分は、タンパク質を溶液あるいは分散物として、または乾燥物質として含んでいる。
【0029】
本発明の方法の1の実施態様では、溶液または分散物である第一の施与される成分は、施与後に、第二の成分が施与される前に乾燥される。この場合、該第一の施与される成分は、好ましくは1以上のポリマー(P)の溶液または分散物である。
【0030】
好適には、何らかのチオールまたはフェノール性ヒドロキシル官能性基を含んでいるいかなる化合物も、タンパク質は考慮に入れずに、本発明の接着剤系に含まれていない。
【0031】
硬化剤として作用するべく意図されたさらなる非ポリマー状成分は、好適には接着剤系中に存在しない。
【0032】
好適なタンパク質の例は、たとえば、ミルク(カゼイン)、大豆、ジャガイモ、トウモロコシ、小麦、米、エンドウ豆等に由来する天然タンパク質および変性タンパク質である。好適な大豆タンパク質製品の例は、大豆タンパク質濃縮物、大豆ミール(粕)、大豆タンパク質加水分解物および大豆タンパク質単離物を含む。好ましくは、タンパク質は大豆タンパク質単離物(SPI)である。タンパク質は、好適にはタンパク質ミールまたはタンパク質単離物のような製品の形で本発明に使用されるために用意される。タンパク質ミールまたはタンパク質単離物中のタンパク質含有量は、好適には約30〜約100重量%、好ましくは約50〜約100重量%、最も好ましくは約70〜約100重量%である。
【0033】
タンパク質は、好適には何らかのフェノール性ヒドロキシル供与性化合物で変性されていない。
【0034】
タンパク質12重量%を含んでいる水性組成物は、好適には約500〜約5,000,000mPa・秒、好ましくは約1,000〜約2,000,000mPa・秒、より好ましくは約50,000〜約1,500,000mPa・秒、最も好ましくは約100,000〜約1,000,000mPa・秒の(Brookfield粘度計、12rpm、スピンドル4、20℃における)粘度を有する。
【0035】
1以上のポリマー(P)は、好適には約1,000〜約5,000,000g/モル、好ましくは約10,000〜約2,000,000g/モルの重量平均分子量を有する。
【0036】
本発明の1の実施態様では、1以上のポリマー(P)中のモノマー単位の好適には約5〜約100%、好ましくは約25〜約100%、より好ましくは約50〜約100%、さらにより好ましくは約90〜約100%は、アミノ基またはペンダントのアミド基を有する。最も好ましくは1以上のポリマー(P)中のモノマー単位の全てが、アミノ基またはペンダントのアミド基を有する。
【0037】
1の実施態様では、1以上のポリマー(P)は、好適にはビニルポリマーの群に属する。このような場合、該1以上のポリマー(P)は、好ましくはポリビニルアミン、ポリ(ビニルアルコール−コ−ビニルアミン)、ポリ(ビニルアルコール−コ−ビニルホルムアミド)、ポリアリルアミン、およびポリビニルホルムアミドの群に属している。より好ましくは、1以上のビニルポリマー(P)は、1級アミノ基を有する。最も好ましくは、ビニルポリマー(P)はポリビニルアミンである。
【0038】
1の実施態様では、1以上のポリマー(P)は好適には1級アミノ基またはペンダントのアミド基を有する。1以上のポリマー(P)は、好ましくはポリビニルアミン、ポリ(ビニルアルコール−コ−ビニルアミン)、ポリ(ビニルアルコール−コ−ビニルホルムアミド)、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミンおよびポリビニルホルムアミドの群に属している。最も好ましくは、ポリマー(P)はポリビニルアミンまたはポリエチレンイミンである。
【0039】
1以上のポリマー(P)中のアミノ基は、好適には非環式構造で存在している。
【0040】
ポリビニルアミンは通常、ポリビニルホルムアミドをある程度まで加水分解することによって造られる。「ポリビニルアミン」の語は、本明細書ではその中のアミノ基とホルムアミド基とのモル比が5:95〜100:0であるポリビニルアミンを意味する。アミノ基とホルムアミド基とのモル比が5:95未満であるならば、このポリマーはポリビニルホルムアミドと定義される。ポリビニルアミン中のアミノ基とホルムアミド基とのモル比は、好ましくは約10:90〜約100:0、より好ましくは約50:50〜約100:0、最も好ましくは約80:20〜約100:0である。
【0041】
ポリ(ビニルアルコール−コ−ビニルアミン)は通常、酢酸ビニルとビニルホルムアミドとを共重合し、それに続いて加水分解してビニルアルコール単位とビニルアミン単位とを有するコポリマーを得ることによって造られる。コポリマー中に残留するホルムアミド基も、また残留するアセテート基も存在することができる。ポリ(ビニルアルコール−コ−ビニルアミン)中のアミノ基とホルムアミド基とのモル比は5:95〜100:0である。アミノ基とホルムアミド基との数比が、5:95未満であるならば、このポリマーはポリ(ビニルアルコール−コ−ビニルホルムアミド)と定義される。ポリ(ビニルアルコール−コ−ビニルアミン)またはポリ(ビニルアルコール−コ−ビニルアミド)中のヒドロキシル基とアセテート基とのモル比は、好適には約25:75〜100:0、好ましくは約75:25〜100:0である。ポリ(ビニルアルコール−コ−ビニルホルムアミン)またはポリ(ビニルアルコール−コ−ビニルホルムアミド)中のアミノ基およびホルムアミド基とヒドロキシル基およびアセテート基とのモル比は、好適には約3:97〜約100:0、好ましくは約10:90〜約100:0、最も好ましくは約25:75〜約100:0である。
【0042】
1以上のポリマー(P)は、好適には約1,000〜約5,000,000g/モル、好ましくは約10,000〜約2,000,000g/モルの重量平均分子量を有する。
【0043】
接着剤系は、好適にはさらにアセトアセトキシ基を有する1以上のポリマー(P1)を、好ましくは別に分けられた成分としてまたはタンパク質成分と混合された状態で含んでいる。1以上のポリマー(P)中のアセトアセトキシ基の含有量は、好適には約0.05〜約15モル%、好ましくは約1〜約10モル%である。1以上のポリマー(P1)は、好ましくはアセトアセチル化されたポリビニルアルコール(AAPVA)を含んでいる。
【0044】
1以上のポリマー(P1)は、好適には約1,000〜約5,000,000g/モル、好ましくは約10,000〜約2,000,000g/モルの重量平均分子量を有する。
【0045】
接着剤系の別に分けられた成分として、ポリマー(P1)は、好適にはポリマー(P1)約0.1〜約99重量%、好ましくは約1〜約80重量%、より好ましくは約2〜約50重量%、さらにより好ましくは約2〜約25重量%、最も好ましくは約3〜約15重量%を含んでいる水性組成物で存在している。
【0046】
タンパク質、ポリマー(P)および任意的なポリマー(P1)をそれぞれ含んでいる接着剤系の1以上の成分は、またはタンパク質およびポリマー(P)、ならびに任意的なポリマー(P1)を含んでいる接着剤組成物は、さらに添加剤およびフィラー、たとえばカオリンを含んでいることができる。
【0047】
本発明の方法の1の実施態様では、接着剤組成物は施与後に乾燥され、そしてその後に水、または1以上のポリマー(P)を含んでいる水性組成物もしくは1以上のポリマー(P1)を含んでいる水性組成物を添加することによって活性化される。
【0048】
1の実施態様では、接着剤系はタンパク質、1以上のポリマー(P)および1以上のポリマー(P1)を別々に分けられた成分として含んでおり、これらは接着工程におけるこれらの実際の使用まで分けられたままである。接着剤系の別々の成分は、接着工程における実際の使用の短時間前に混合されて、それによって本発明の接着剤組成物を形成してもよい。「短時間」の語は、本明細書では好適には約1時間未満、好ましくは約30分間未満、最も好ましくは約15分間未満を意味する。
【0049】
本発明の方法の1の実施態様では、接着剤系は別々に分けられた成分として木質材料の1以上の片上へと施与され、該別々に分けられた成分のうちの1の成分がタンパク質を含んでおり、さらなる成分が1以上のポリマー(P)を含んでおり、なおもさらなる成分が1以上のポリマー(P1)を含んでいる。タンパク質を含んでいる成分はタンパク質溶液または分散物を含んでいることができ、またはタンパク質を乾燥物質として含んでいることができる。1以上のポリマー(P)を含んでいる成分は好適には溶液または分散物である。1以上のポリマー(P1)を含んでいる成分は好適には溶液または分散物である。
【0050】
本発明の方法の1の実施態様では、施与された第一の成分はタンパク質および1以上のポリマー(P)の溶液または分散物を含んでおり、これは、1以上のポリマー(P1)の溶液または分散物を含んでいる第二の成分の施与前に乾燥される。
【0051】
本発明の方法の1の実施態様では、施与された第一の成分はタンパク質および1以上のポリマー(P1)の溶液または分散物を含んでおり、これは、1以上のポリマー(P)の溶液または分散物を含んでいる第二の成分の施与前に乾燥される。
【0052】
本発明の方法の1の実施態様では、施与された第一の成分は1以上のポリマー(P)の溶液または分散物を含んでおり、これは、タンパク質および1以上のポリマー(P1)の溶液または分散物を含んでいる第二の成分の施与前に乾燥される。
【0053】
本発明の方法の1の実施態様では、施与された第一の成分は1以上のポリマー(P1)の溶液または分散物を含んでおり、これは、タンパク質および1以上のポリマー(P)の溶液または分散物を含んでいる第二の成分の施与前に乾燥される。
【0054】
接着剤組成物中のタンパク質と1以上のポリマー(P)と任意的な1以上のポリマー(P1)との量は、好適には1000g/モル以上の分子量を有する成分の少なくとも75重量%、同様に好適には約75〜約100重量%、好ましくは少なくとも85重量%、同様に好ましくは約85〜約100重量%、最も好ましくは少なくとも95重量%、同様に最も好ましくは約95〜約100重量%を構成する。
【0055】
本発明はさらに、本発明に従う接着剤系を、木質材料の片を接着して木質製品を形成するために使用する方法に関する。
【0056】
本発明の1の実施態様では、木質材料の片はシートまたはラメラである。この場合に、木質製品は好適には積層されたフローリング材、ベニアフローリング、ベニア家具材、合板、ウォールパネル、ルーフパネルまたは積層されたビームである。
【0057】
本発明の1の実施態様では、木質材料の片は木材チップまたは木材粒子、たとえばチップ、削りくず、フレーク、おがくずおよび任意の類似した微細化された木質材料である。この場合に、木質製品は好適にはチップボード、パーティクルボードもしくはファイバーボード、または配向性ストランドボードである。
【0058】
本発明に使用されるべき木材粒子の湿分含有量は、好適には約0〜約20重量%、好ましくは約1〜約10重量%、より好ましくは約1.5〜約5重量%である。
【0059】
木材粒子と接着剤系との重量比は、乾燥重量として計算されて、好適には約100:1〜約1:1、好ましくは約50:1〜約2:1、より好ましくは約30:1〜約2.5:1、最も好ましくは約15:1〜約3:1である。
【0060】
本発明に従う方法は、好適には木質材料の1以上の片を本発明に従う接着剤系に接触させる段階、プレスしそれによって木質材料の片をさらなる木質材料と接合する段階を含む。プレスは好適には高められた温度で行われる。木質材料は任意のタイプおよび形態の木質材料、たとえばチップ、繊維、シート、ラメラ、ベニア、片等であることができる。本発明の方法は、好適には本発明に従う接着剤組成物を木質材料の表面上へと施与し、それに続いてプレスすることを含む。プレス温度は、どの木質製品が製造されることを意図されているかに依るが、好適には約50〜約250℃、好ましくは約70〜約200℃である。パーティクルボード、チップボードおよびファイバーボード製品の場合、プレス温度は好ましくは約100〜約225℃、最も好ましくは約150〜約200℃である。積層された製品、たとえば合板、積層されたフローリングまたはベニアフローリング製品の場合、プレス温度は好ましくは約70〜約175℃、最も好ましくは約90〜約160℃である。
【0061】
プレス時間およびプレス温度は、より低いプレス温度が一般により長いプレス時間を要求するように関連している。製造されるべき木質製品もまた正に、好適なプレス温度およびプレス時間を決める。プレス時間は、好適には少なくとも約10秒間、同様に好適には約10秒間〜約60分間、好ましくは少なくとも約30秒間、同様に好ましくは約30秒間〜約30分間、最も好ましくは少なくとも約1分間、同様に好ましくは約1〜約15分間である。
【0062】
1の実施態様では、積層された製品を製造するときに、本発明の方法は好適には本発明に従う接着剤組成物を、接合部が約0.1〜約500g/mの当初に施与された量を含んでいるように表面上に施与することを含む。施与される量は、製造されるべき製品に依存し、プレス成形されたベニアの場合、好ましくは約50〜約200g/m、積層されたフロ−リング材の場合、好ましくは約100〜約160g/mである。好適な上限もまた、溶液を施与されるのがどちらのタイプの木質材料であるかに依る。接着剤組成物は、接合されるべき表面の一方または双方上に施与されることができる。双方の表面上に施与されるならば、各表面上に施与される量の合計は、特定の接合部全体について好まれる量に対応する。
【0063】
他の実施態様では、積層された製品を製造するときに、本発明の方法は好適には本発明に従う接着剤系を、タンパク質およびポリマー(P)の別々に分けられた成分として表面上へと施与することを含む。好適には、タンパク質およびポリマー(P)の双方は水性組成物として施与される。あるいは、タンパク質およびポリマー(P)は、接合されるべく意図されている別々の表面上に施与されることができる。何らかの任意的な1以上のポリマー(P1)は、好適には別に分けられた成分としてまたはタンパク質と一緒の状態で施与される。表面の一方または双方上に施与される接着剤系の合計量は、接合部が約0.1〜約500g/mの当初に施与された量を含んでいるような量である。施与される量は、製造されるべき製品に依存し、プレス成形されたベニアの場合、好ましくは約50〜約200g/m、積層されたフロ−リング材の場合、好ましくは約100〜約160g/mである。好適な上限もまた、溶液を施与されるのがどちらのタイプの木質材料であるかに依る。
【0064】
他の実施態様では、パーティクルボード、チップボードまたはファイバーボードを製造するときに、本発明の方法は好適には本発明に従う接着剤系を、タンパク質および1以上のポリマー(P)の別々に分けられた成分として木材チップ上へと施与することを含む。タンパク質は乾燥形態でまたは水性組成物中に存在する状態で施与されることができる。好ましくは、タンパク質は乾燥形態で施与される。1以上のポリマー(P)は好適には水性組成物として施与される。あるいは、1以上のポリマー(P)は固体として施与される。1以上のポリマー(P)が好ましくはチップに最初に添加され、それに続いてタンパク質が添加される。1以上のポリマー(P)が固体でありかつタンパク質が乾燥形態であるならば、使用される木材チップが、許容できる結合の結果を達成するのに十分な湿分含有量を有しない限り、好ましくは水が木材チップに添加された後で、これらは混合物として添加されることもできる。
【0065】
本発明は、木質製品を製造する方法によって得られることができる木質製品にも関する。
【0066】
本発明は、以下の非限定的な実施例によってさらに説明される。部およびパーセントは、他様に明示されない限り、それぞれ重量部および重量パーセントに関する。
【実施例1】
【0067】
2重量%の湿分含有量を有する木材チップ864gを、ポリビニルアミン(Basf社からのLupamin(商標)9095)約4重量%(塩を含めると11重量%)の水性溶液とその量をそれぞれ増やして混合し、それに続いてタンパク質約80gを混ぜ込むことによって、パーティクルボードがそれぞれ製造された。大豆タンパク質単離物(Solae社からのSupro(商標)500E)および大豆ミール(Cargil Foods社からのProvabis(商標)200/80)の双方が使用された。該SPIはタンパク質含有量>90重量%および乾燥内容量94重量%を有し、該大豆ミールはタンパク質含有量52〜56重量%および乾燥内容量93〜95重量%を有していた。このチップ混合物が30×30cmのシートへと成形され、185℃において3分間プレスされ、そして16mm厚さのボードへとプレス成形された。一連の圧力は、30秒間160kg/cm、2.5分間40kg/cm、そして最後の30秒間は圧力なしであった。5×5cmの片を2の金属ブロックの表面上に接着しそしてそれらを引き剥がすことによって、引張強さ(内部結合、IB)が測定された。最善のIB値を求めるために、厚さ膨張率(TSW)および吸水率(ABS)も測定された。5×5cmの片が水中に(20℃、24時間)浸漬された後の膨潤度を測定することによって、厚さ膨張率は測定される。5×5cmの片が水中に(20℃、24時間)浸漬された後の重量増加を測定することによって、吸水率は測定される。
【表1】

【0068】
ポリビニルアミンの添加は、内部結合強さを増加することが結論される。
【実施例2】
【0069】
2重量%の湿分含有量を有する木材チップ50.7gを、ポリビニルアミン(Basf社からのLupamin(商標)9095)約4重量%(塩を含めると11重量%)の水性溶液10.9gと混合し、それに続いてタンパク質約5gを混ぜ込むことによって、より小さい規模でパーティクルボードがそれぞれ製造された。タンパク質としては、タンパク質含有量>90重量%および乾燥内容量約94重量%を有する大豆タンパク質単離物(SPI)(Solae社からのNurish(商標)1500)、タンパク質含有量約57重量%および乾燥内容量約88重量%を有するトウモロコシタンパク質(Roquette社からのGlutalys(商標))、およびジャガイモタンパク質(Roquette社からのTubermine(商標))。これらのタンパク質はまた、何らの含アミノ基または含アミド基ポリマーも添加しないが、チップ混合物のプレス前の湿分含有量16.1重量%を達成するために水を添加して試験された。チップ混合物はプレスされて、10mm厚さのボードへと成形された。プレスは、180〜185℃で5分間9kg/cmにおいてなされた。5×5cmの片を金属ブロックの表面上に接着しそしてそれらを引き剥がすことによって、内部結合強さ(IB)が測定された。
【表2】

【0070】
異なったタイプのタンパク質について、ポリビニルアミンを添加する効果が存在することが結論される。
【実施例3】
【0071】
2重量%の湿分含有量を有する木材チップ864gを、ポリビニルアミン(Basf社からのLupamin(商標)9095)約4重量%(塩を含めると11重量%)の水性溶液205gと混合し、それに続いてタンパク質約85gを混ぜ込むことによって、パーティクルボードがそれぞれ製造された。タンパク質としては、タンパク質含有量>90重量%および乾燥内容量94重量%を有する大豆タンパク質単離物(Solae社からのSupro(商標)500E)、タンパク質含有量約57重量%および乾燥内容量約88重量%を有するトウモロコシタンパク質(Roquette社からのGlutalys(商標))、ならびにタンパク質含有量78重量%および乾燥内容量91重量%を有するジャガイモタンパク質(Roquette社からのTubermine(商標))が、それぞれ使用された。プレス前のチップ混合物の湿分含有量が測定された。チップ混合物は30×30cmのシートへと成形され、そして185℃において3分間プレスされて16mm厚さのボードにされた。一連の圧力は、30秒間160kg/cm、2.5分間40kg/cm、そして最後の30秒間は圧力なしであった。引張強さ(内部結合、IB)ならびに厚さ膨張率および吸水率が測定された。
【表3】

【0072】
各種のタンパク質のタイプについて、ポリビニルアミンの添加は、優れた内部結合強さおよび耐水性の値を与えることが結論される。
【実施例4】
【0073】
2重量%の湿分含有量を有する木材チップ50.7gを、乾燥内容量10〜20重量%を有する溶液として添加される含アミノ基または含アミド基ポリマー1.2gと混合し、それに続いて大豆タンパク質単離物(Solae社からのSupro(商標)500E)5.0gを混ぜ込むことによって、より小さい規模でパーティクルボードがそれぞれ製造された。該SPIはタンパク質含有量>90重量%および乾燥内容量94重量%を有していた。チップ混合物はプレスされて、10mm厚さのボードへと成形された。プレスは、180〜185℃で5分間9kg/cmにおいてなされた。5×5cmの片を2の金属ブロックの表面上に接着しそしてそれらを引き剥がすことによって、内部結合強さ(IB)が測定された。
【表4】

【実施例5】
【0074】
大豆タンパク質単離物(Solae社からのSupro(商標)500E)16gおよびポリビニルアミン(Basf社からのLupamin(商標)9095)約7.5重量%(塩を含めると22重量%)の水性溶液100gを混合することによって、接着剤組成物が造られた。該SPIはタンパク質含有量>90重量%および乾燥内容量94重量%を有していた。ポリビニルアミンの重量平均分子量は340,000g/モルであった。参照例として、同じ大豆タンパク質単離物(SPI)16gがミリQ水(超純水)100gと混合された。0.6mmのブナノキのベニアをパーティクルボード上へと接着することによって、ベニア製品が製造された。接着剤組成物が、15×15cmのパーティクル上に120g/mの量で施与された。この集成物が130℃において2分間プレスされた。(チゼルによる)繊維引裂き率として測定される接着強さ(値が高ければ高いほどそれだけ良好である。)が、プレスの5、30、および(SPIについてのみ)60秒間後、および(SPI+ポリビニルアミンについてのみ)加熱されない集成物として、それぞれ測定された。
【表5】

【0075】
ポリビニルアミンの添加は、結合強さを増加することが結論される。
【実施例6】
【0076】
大豆タンパク質単離物(Solae社からのSupro(商標)500E)36gおよびポリアミンアミドエピクロロヒドリン(PAAE)(Hercules社からのKymene(商標)557)約12.5重量%の水性溶液1.8gを混合することによって、接着剤組成物が造られた。該SPIはタンパク質含有量>90重量%および乾燥内容量94重量%を有していた。参照例として、水100ml中該大豆タンパク質単離物12gの組成物が使用された。これらの接着剤組成物は、15×15cmのパーティクルボード上に160g/mの量でそれぞれ施与された。ブナノキのベニア(0.6mm)が次に該ボード上へとプレスされた。この集成物が130℃において1分間プレスされた。(チゼルによる)繊維引裂き率として測定される接着強さが、加熱された集成物(プレス直後)についておよび加熱されない集成物について、プレス後にそれぞれ測定された。
【表6】

【0077】
SPIと一緒にPAAEを使用すると、結合強さに有害な影響があることが結論される。
【実施例7】
【0078】
大豆タンパク質単離物(Solae社からのSupro(商標)500E)8gおよびポリビニルアミン(Basf社からのLupamin(商標)9095)約7.5重量%(塩を含めると22重量%)の水性溶液50gを混合することによって、接着剤組成物が造られた。該SPIはタンパク質含有量>90重量%および乾燥内容量94重量%を有していた。ポリビニルアミンの重量平均分子量は340,000g/モルであった。接着剤組成物は、15×15cmのパーティクルボード上へと120g/mの量で施与された。施与された接着剤は5日間放置乾燥された。2のボード上の接着剤層が、次いで水1.5gおよびアセトアセチル化ポリビニルアルコール(AAPVA)(日本合成化学工業社からのGohsefimer(商標)Z−220)の(10重量%)溶液1.1gでそれぞれ再び湿らされた。ブナノキのベニア(0.6mm)が次に該ボード上へとプレスされた。この集成物が130℃において1分間プレスされた。(チゼルによる)繊維引裂き率として測定される接着強さが、加熱された集成物(プレス直後)についておよび加熱されない集成物について、プレス後にそれぞれ測定された。
【表7】

【0079】
AAPVAの添加は、結合強さをさらに増加することが結論される。
【実施例8】
【0080】
大豆タンパク質単離物(Solae社からのSupro(商標)500E)16gおよびポリビニルアミン(BASF社からのLupamin(商標)9095)約7.5重量%(塩を含めると22重量%)の水性溶液100gを混合することによって、接着剤組成物が造られた。該SPIはタンパク質含有量>90重量%および乾燥内容量94重量%を有していた。ポリビニルアミンの重量平均分子量は340,000g/モルであった。参照例として、同じ大豆タンパク質単離物16gがミリQ水100gと混合された。ブナノキの表面層を芯材の一方の面上におよび裏当てベニアを他方の面上に接着することによって、ANSI試験用のフローリング製品が製造された。一つの集成物が90℃において5分間プレスされ、もう一つの集成物が130℃において5分間プレスされた。さらなる参照例として、EPI(エマルションポリマーイソシアネート)接着剤系を使用して、同じタイプのフローリング製品が製造された。ANSI(1サイクル:31×73mm片、24℃において4時間の水中浸漬、50℃において19時間のオーブン中乾燥)に従う層剥離が試験された。
【表8】

【0081】
本発明に従う接着剤組成物を用いると、EPI系と同等の性能が達成されることができることが結論される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンパク質、および1級、2級、もしくは3級のアミノ基またはペンダントのアミド基を有する1以上のポリマー(P)を含んでいる接着剤系。
【請求項2】
接着剤系中のタンパク質と1以上のポリマー(P)との重量比が、約2:1〜約10:1である、請求項1に従う接着剤系。
【請求項3】
接着剤組成物を含んでいる、請求項1または2に従う接着剤系。
【請求項4】
接着剤組成物が、約5〜約50重量%のタンパク質を含んでいる、請求項3に従う接着剤系。
【請求項5】
接着剤組成物が、約5〜約15重量%の1以上のポリマー(P)を含んでいる、請求項3または4に従う接着剤系。
【請求項6】
タンパク質および1以上のポリマー(P)を別々に分けられた成分として含んでいる、請求項1または2に従う接着剤系。
【請求項7】
1以上のポリマー(P)が、約2〜約25重量%のポリマー(P)を含んでいる水性組成物中に存在している、請求項6に従う接着剤系。
【請求項8】
1以上のポリマー(P)が、1級アミノ基またはペンダントのアミド基を有する、請求項1〜7のいずれか1項に従う接着剤系。
【請求項9】
1以上のポリマー(P)が、ポリビニルアミン、ポリ(ビニルアルコール−コ−ビニルアミン)、ポリ(ビニルアルコール−コ−ビニルホルムアミド)、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミンおよびポリビニルホルムアミドの群に属するものである、請求項1〜8のいずれか1項に従う接着剤系。
【請求項10】
1以上のポリマー(P)が、ビニルポリマーを含んでいる、請求項1〜7のいずれか1項に従う接着剤系。
【請求項11】
1以上のポリマー(P)が、ポリビニルアミン、ポリ(ビニルアルコール−コ−ビニルアミン)、ポリ(ビニルアルコール−コ−ビニルホルムアミド)、ポリアリルアミン、およびポリビニルホルムアミドの群に属するものである、請求項10に従う接着剤系。
【請求項12】
アセトアセトキシ基を有する1以上のポリマー(P1)を含んでいる、請求項1〜11のいずれか1項に従う接着剤系。
【請求項13】
1以上のポリマー(P1)が、アセトアセチル化されたポリビニルアルコールを含んでいる、請求項12に従う接着剤系。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1項に従う接着剤系を木質材料の1以上の片上に施与すること、そして該片をある材料の1以上のさらなる片と接合することを含む、木質製品を製造する方法。
【請求項15】
接着剤系が、接着剤組成物として木質材料の片上に施与される、請求項14に従う方法。
【請求項16】
接着剤組成物が施与後に乾燥され、そして後に水、または1以上のポリマー(P)を含んでいる水性組成物もしくはアセトアセトキシ基を有する1以上のポリマー(P1)を含んでいる水性組成物を添加することによって活性化される、請求項15に従う方法。
【請求項17】
接着剤系が、別々に分けられた成分として木質材料の1以上の片上に施与され、該別々に分けられた成分のうちの1の成分がタンパク質を含んでおり、他の成分が1以上のポリマー(P)を含んでいる、請求項14に従う方法。
【請求項18】
第一の施与される成分が、1以上のポリマー(P)の溶液または分散物を含んでおり、そして第二の施与される成分が、タンパク質を溶液かあるいは分散物として、または乾燥物質として含んでいる、請求項17に従う方法。
【請求項19】
第一の施与される成分が、タンパク質の溶液または分散物を含んでおり、そして第二の施与される成分が、1以上のポリマー(P)の溶液または分散物を含んでいる、請求項17に従う方法。
【請求項20】
施与された第一の成分が、施与後に、かつ第二の成分が施与される前に乾燥される、請求項18または19に従う方法。
【請求項21】
第一の施与される成分が、タンパク質を乾燥物質として含んでおり、そして施与された第二の成分が、1以上のポリマー(P)の溶液または分散物を含んでいる、請求項17に従う方法。
【請求項22】
接着剤系が、1以上のポリマー(P1)を別に分けられた成分として含んでいる、請求項14〜21のいずれか1項に従う方法。
【請求項23】
1以上のポリマー(P1)が、アセトアセチル化されたポリビニルアルコールを含んでいる、請求項16〜22のいずれか1項に従う方法。
【請求項24】
片がシートまたはラメラである、請求項14〜23のいずれか1項に従う方法。
【請求項25】
木質製品が、積層されたフローリング材である、請求項24に従う方法。
【請求項26】
片が木材チップまたは木材粒子である、請求項14〜23のいずれか1項に従う方法。
【請求項27】
木質製品が、チップボード、パーティクルボードまたはファイバーボードである、請求項26に従う方法。
【請求項28】
請求項14〜27のいずれか1項に従う方法によって得られることができる木質製品。
【請求項29】
請求項1〜13のいずれか1項に従う接着剤系を、木質材料の片を接着して木質製品を形成するために使用する方法。

【公表番号】特表2009−538959(P2009−538959A)
【公表日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−513102(P2009−513102)
【出願日】平成19年5月30日(2007.5.30)
【国際出願番号】PCT/SE2007/050374
【国際公開番号】WO2007/139501
【国際公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(500286643)アクゾ ノーベル コーティングス インターナショナル ビー ヴィ (67)
【Fターム(参考)】