説明

接続インジケータを備え、硬い端部金具へ流体配管を接続するためのスナップ式の継ぎ手、およびこの接続の検査方法

【課題】インジケータの横レッグが、お互いに向かって収束して、引っ込み位置において端部金具を保持し、ロック部材を加えて接続を二重に固定する。
【解決手段】インジケータ(5)が、アームと各々のレッグ(33)に形成された固定手段(33d、33e)とがスリーブ(D)に当接することによって突き出し位置に保持され、接続を行うことによって解放され、次いで頭部(31)を押すことによって引っ込み位置へと動かされ、その後に前記アームが下部歯の下方に固定されることによって保持されて、インジケータ接続が正しくおこなわれたことを視覚的に確認する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、とくには熱エンジンによって駆動される車両の燃料供給配管またはブレーキ力配管において、低圧の流体配管を剛かつ管状の端部金具へと接続するためのスナップ式の継ぎ手に関する。さらに具体的には、本発明は、前記端部金具と前記配管が挿入される当該継ぎ手のスリーブとの間の正しい接続を知らせる視覚インジケータが装備された上述のような継ぎ手、ならびにこの接続を視覚的に検査する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
流体配管を管状の堅い端部金具へと接続するためのスナップ式の継ぎ手は、例えば本出願の出願人の名義のFR−A1−2 795 156に記載されている。この継ぎ手は、とりわけ、配管の一端の固定の位置に取り付けられるスリーブを備えており、このスリーブへと挿入されるように設計された管状の堅い端部金具が、自由端に向かって外周の突起を有している。この継ぎ手は、スリーブをまたぐように設計され、2つの弾性変形可能なレッグを有しているホチキス針またはU字の形態のロック部材であって、前記レッグが、端部金具の外周の突起と係合して端部金具をスリーブ内に保持するために、スリーブの2つの開口に係合することができるロック部材によって完結する。接続を容易にするために、ロック部材がスリーブにあらかじめ取り付けられ、その後に管状の端部金具が、スリーブに係合させられる。この係合により、端部金具の外周の突起がロック部材の2つの弾性レッグの間を通過するときに、ロック部材の2つの弾性レッグが引き離され、前記突起が2つの弾性レッグの間を通過した後で、2つの弾性レッグがそれらの元の位置へと復帰して、端部金具をスリーブ内に保持する。
【0003】
接続を行う作業者は、端部金具の外周の突起が2つの弾性レッグの間を通過した後で、2つの弾性レッグがそれらの元の位置へと復帰したときに、接続が正しく行われたことを確信することができる。なぜならば、これによって、作業者が聞き取ることができる特徴的な音が生じるからである。しかしながら、この正しい接続の聴覚による知らせは、背景騒音が存在する厳しい環境において働いている作業者にとって、聞こえない可能性がある。
【0004】
本出願の出願人の名義の文書EP−B1−1 770 321が、前記文書FR−A1−2 795 156に記載の形式の継ぎ手であるが、継ぎ手が接続されるときに必ずしも静かな環境でなくても端部金具と継ぎ手との間の正しい接続を保証するための視覚インジケータがさらに装備されている継ぎ手を有している。やはり1つの頭部と2つの変形可能レッグとを有するU字形またはホチキス針で構成されているこのインジケータは、スリーブによってロック部材の背後に支持され、端部金具の突起と係合し、スリーブ内の引っ込み位置からスリーブの外の突き出し位置へと移動(インジケータのレッグが、インジケータが引っ込み位置にあるときにスリーブに形成された2つの下部歯に係合し、インジケータが突き出し位置にあるときにスリーブに形成された2つの中間歯に係合する内向きの固定キャッチを自由端に有しているため)し、端部金具がスリーブ内に正しく接続された旨の視覚的な知らせをもたらすように設計されている。
【0005】
文書EP−A2−1 719 944が、本明細書に添付の請求項1の前半部分に記載の継ぎ手を開示しているが、そこでは、接続の視覚インジケータが、視覚インジケータの頭部の内面から延びる中央梁リテーナのおかげで端部金具の接続を引っ込み位置において二重に(すなわち、ロック部材に加えて)固定するが、中央梁リテーナは、ロック部材とインジケータとがスリーブ内に取り付けられたときに互いに接しているという事実ゆえに、インジケータの解除がロック部材によって制御される点で、動作においてロック部材に従属している。
【発明の概要】
【0006】
本発明の1つの目的は、文書EP−B1−1 770 321に示されているように端部金具のスリーブへの正しい接続を視覚的に検査できるだけでなく、この接続をロック部材を補って二重に固定することができる新規なスナップ式継ぎ手を提供することにある。この継ぎ手は、
・管状の堅い端部金具へと接続されるべき配管の一端へと取り付けられ、外周に接続用の突起を有している前記管状の堅い端部金具が挿入されるように意図されているスリーブと、
・前記端部金具を前記スリーブ内に保持すべく前記突起と係合するように意図されたロック部材と、
・前記スリーブによって支持され、前記端部金具の前記スリーブへの挿入の方向において前記ロック部材の軸方向の背後に配置され、前記端部金具が前記スリーブ内に正しく接続された旨を知らせるために前記突起と係合するように意図されており、前記スリーブから半径方向に突き出している突き出し位置と前記スリーブ内に格納された引っ込み位置とを含む複数の装着位置を占めることができる視覚インジケータと、を備え、
前記ロック部材および前記インジケータがそれぞれ、頭部および2つの弾性変形可能な横レッグを有するU字形またはホチキス針を備えており、前記インジケータの各々のレッグが、各々のレッグを半径方向内側へと延ばす保持アームを有しており、前記保持アームが、前記インジケータが前記引っ込み位置および前記突き出し位置のそれぞれを占めるときに、どちらも前記スリーブの該当する面に形成される下部横歯および底部ストッパに係合し、
前記インジケータは、
・接続が行われるまでは、一方では前記保持アームが前記底部ストッパに当接することによって前記引っ込み位置を占めることを阻止し、他方では前記レッグに形成されて前記スリーブの上側ストッパの下面に当接する固定手段によって前記スリーブからの完全な引き出しに抵抗することによって、前記突き出し位置に保持することができ、
・前記接続を行うことで、前記突起を接触させて前記2つの保持アームをお互いから離れるように広げて、前記突き出し位置から解放し、前記引っ込み位置を占めることができるようにすることができ、その後に
・前記頭部を半径方向に押すことによって前記突き出し位置から前記引っ込み位置へと動かし、該引っ込み位置に位置していることによって接続が正しい旨を知らせるために、前記保持アームを前記下部歯の下方に固定することによって前記引っ込み位置に保つことができる。
【0007】
この目的のため、前記インジケータの前記横レッグが、お互いに向かって収束するように半径方向内側に延びて2つのラグを形成する2つの中間部を有しており、前記2つのラグが、前記引っ込み位置において前記端部金具を保持し、前記ロック部材に加えて前記接続を二重に固定するように設計されている。
【0008】
インジケータを、端部金具が端部金具の突起によってスリーブへと正しく接続されない限り、突き出し位置からスリーブ外へ解放することができないことに気付くであろう。換言すると、インジケータが、接続前は突き出し位置に固定され、しかしながら前記固定手段ゆえにスリーブから抜き取ることは不可能であり、かつ前記保持アームゆえに押し込むこともできない。
【0009】
本発明の別の特徴によれば、前記ロック部材および前記インジケータが、それらのそれぞれの頭部が互いに正反対に位置し、かつ前記ロック部材および前記インジケータが動作において互いに別個独立であるように前記スリーブを横切る仕切り壁によって前記スリーブの内部で隔てられるようなやり方で、前記スリーブの内部で軸方向において隣接する。
【0010】
本発明の第1の実施の形態においては、この継ぎ手が、それぞれのレッグを広げて前記端部金具の前記スリーブからの引き出しを可能にするようなやり方で、半径方向の圧力を前記頭部へと同時に加えることによって、前記接続を解除することができる。したがって、前記インジケータを、前記端部金具が前記スリーブへと最初に接続されたときに、該インジケータの引っ込み位置によって正しい接続を知らせるように設計でき、該インジケータが、その後の機会において、単に前記接続を前記ロック部材に加えて二重に固定する。
【0011】
本発明の第2の実施の形態においては、前記インジケータが、前記端部金具が前記スリーブへと最初に接続されるときだけでなく、その後の接続においても、該インジケータの引っ込み位置によって正しい接続を知らせるように設計されており、前記インジケータを、端部金具をスリーブから引き出すことができるよう、前記レッグと前記レッグの保持アームとの間の接点から半径方向外側へと延びるそれぞれの突起を形成している2つの下部押し部の下面に同時に加えられる上方への圧力によって、前記引っ込み位置から再び前記突き出し位置へと移動させることができる。したがって、この第2の実施の形態のインジケータは、第1の実施の形態のインジケータの「リセット可能」な変種を構成する。
【0012】
好都合には、本発明のこの第2の実施の形態において、前記ロック部材の前記2つの横レッグの各々が、前記インジケータのためのストッパを有することができ、前記インジケータが再び前記突き出し位置へと上昇させられるときに、前記ストッパによって前記インジケータが当該継ぎ手に保持されるよう、前記それぞれの下部押し部が前記ストッパに当接するように意図される。この場合に、前記インジケータに対するこれらのストッパが、前記突き出し位置においてこれらのキャッチの下方に保持される前記インジケータの下部押し部を除き、前記インジケータの引っ込み位置および突き出し位置の間で該インジケータの前記横レッグを側方から囲む。
【0013】
本発明の他の特徴によれば、前記インジケータを前記突き出し位置に固定し、前記インジケータの頭部に半径方向外向きの力が加わるときに前記インジケータの前記スリーブからの引き出しに抵抗する前記手段が、
・前記レッグの端部の前記保持アームに隣接するそれぞれのレッグの下部にそれぞれ位置しており、前記突き出し位置において、前記スリーブの2つの中間歯の下面に直接当接する2つの半径方向の突起、および
・前記頭部に隣接するそれぞれのレッグの上部にそれぞれ位置し、前記インジケータから後方へと突き出しており、前記突き出し位置においてスリーブの2つの上部段差の下方に直接保持される2つの軸方向の突起
を含むことができ、
前記中間歯および上部段差が、前記スリーブの前記上側ストッパを形成している。
【0014】
本発明の他の特徴によれば、各々の保持アームを、隣接するそれぞれの横レッグの下端とほぼ直角を形成する水平方向の真っ直ぐなアームによって形成することができる。
【0015】
好都合には、各々の半径方向の突起を、前記レッグの前記下端と前記レッグの前記端部の前記保持アームとの間の直角の接点の内向きの面に形成でき、各々の半径方向の突起が、前記保持アームに平行な下底を前記スリーブの前記中間歯の下面に当接させるおおむね直角台形を形成する。
【0016】
やはり好ましくは、各々の軸方向の突起を、前記スリーブの前記上部段差の下面に当接する好ましくはほぼ平行六面体のブロックによって形成することができる。
【0017】
本発明の他の特徴によれば、前記インジケータの前記横レッグの各々が、前記頭部と鈍角を形成する斜めの上部、前記保持アームとの直角を終端とする垂直な下部、および前記上部を前記下部へと接続しており、前記ラグが前記引っ込み位置において前記端部金具を保持するように設計された面取りされた当接面を有している前記中間部を含んでおり、前記インジケータが、該インジケータの頭部から互いに離れるように枝分かれする2つの上部を有している。
【0018】
上述のとおりのスナップ式の継ぎ手の端部金具とスリーブとの間の接続を視覚的に検査する本発明による方法は、
a)内側の前記端部金具と外側の前記スリーブとの間の接続を行う前に、前記インジケータを前記スリーブに当接させることによって前記突き出し位置に保持するステップ、
b)ひとたび前記端部金具の前記突起を前記ロック部材によって該ロック部材の背後に軸方向について固定することによって前記接続を行った後で、前記インジケータの前記レッグを前記突起を接触させることによって広げ、前記インジケータを前記突き出し位置から解放するステップ、および
c)前記インジケータの頭部へと手によって半径方向の圧力を加えて、前記インジケータを前記突き出し位置から前記引っ込み位置へと動かし、前記保持アームを前記下部歯の下方に固定することによって前記引っ込み位置に保つステップ
を含んでおり、
前記インジケータが、前記引っ込み位置において正しい接続の視覚インジケータとして機能し、前記横レッグの前記ラグが、前記引っ込み位置において前記接続を二重に固定すべく前記ロック部材に加えて前記端部金具を保持する。
【0019】
上述の第1の実施の形態に関する本発明の別の特徴によれば、この検査方法が、
・ステップa)の前に、前記ロック部材および前記インジケータが、それぞれの頭部が互いに正反対に位置し、かつ前記ロック部材および前記インジケータが動作において互いに独立であるように前記スリーブの内部で前記スリーブを横切る仕切り壁によって隔てられるようなやり方で、前記スリーブの内部に互いに軸方向に隣接して取り付けられ、
・ステップc)の後で、得られた接続が、それぞれのレッグを広げて前記端部金具の前記スリーブからの引き出しを可能にするようなやり方で、前記頭部へと同時に半径方向の圧力を加えることによって解除される
ような検査方法である。
【0020】
この接続の解放を、スリーブ上のこれらの2つの正反対な位置を上述のように押すことによって、作業者によるただ1回の手作業で容易にもたらすことができることに、気が付くであろう。
【0021】
本発明による上述の第2の実施の形態を参照すると、この検査方法が、
・ステップa)の前に、前記ロック部材および前記インジケータが、それぞれの頭部が互いに正反対に位置し、かつ前記ロック部材および前記インジケータが動作において互いに独立であるように前記スリーブの内部で前記スリーブを横切る仕切り壁によって隔てられるようなやり方で、前記スリーブの内部に互いに軸方向に隣接して取り付けられ、
・ステップc)の後で、得られた接続が、前記レッグを広げて前記端部金具の前記スリーブからの引き出しを可能にするようなやり方で、前記ロック部材の前記頭部ならびに前記インジケータの前記レッグと該レッグの保持アームとの間の接点からの半径方向外への突起を形成している2つの下部押し部へと、上向きの半径方向の圧力を加えることによって解除される
ような検査方法である。
【0022】
この第2の実施の形態または本発明によるインジケータの「リセット可能」な変種において、このインジケータの前記突き出し位置への復帰が、前記端部金具の前記スリーブからの切り離しを可能にするために必要であることを、理解できるであろう。
【0023】
本発明の他の特徴、利点、および詳細が、決して本発明を限定する意味ではなく、あくまでも例示として提示される本発明の特定の実施例についての以下の説明を検討する過程で、明らかになるであろう。以下の説明においては、添付の図面が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明によるスナップ式継ぎ手へと挿入される端部金具の分解斜視図であり、継ぎ手が、この継ぎ手へと取り付けられる配管を備えている。
【図2】本発明による視覚インジケータが突き出し位置に取り入れられている図1に見られる継ぎ手の側面図であり、継ぎ手が、接続のロック部材、端部金具、および接続されるべき配管を省略して示されている。
【図3】図2に見られる継ぎ手、ならびにロック部材、端部金具、および接続されるべき配管について、図4にIII−IIIと印された平面における軸断面であり、インジケータは突き出し位置にある。
【図4】図3に見られる継ぎ手の斜視図であり、インジケータは突き出し位置にある。
【図5】図4に見られる継ぎ手の後方からの端面図であり、やはりインジケータは突き出し位置にある。
【図6】図2において破線の円で囲まれた細部の斜視図であり、インジケータの軸方向の突起がスリーブの段差に係合してインジケータを突き出し位置に保つ旨を示している。
【図7】本発明の継ぎ手を示している図2と同様の側面図であるが、インジケータが引っ込み位置に取り入れられている。
【図8】インジケータが引っ込み位置にある図7に見られる継ぎ手を示す分解斜視図であり、ロック部材、端部金具、および接続すべき配管を伴っている。
【図9】本発明による継ぎ手の図5と同様の後方からの端面図であるが、インジケータが引っ込み位置に示されている。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示す図5の変種における継ぎ手の後方からの端面図であり、該当のインジケータは突き出し位置にある。
【図11】図10に見られる継ぎ手の詳細図であり、突き出し位置においてスリーブ上の定位置に完全に組み立てられたインジケータのレッグを示している。
【図12】図10に見られるとおりの継ぎ手(ロック部材を除く)の斜視図であり、インジケータがやはりスリーブ上の突き出し位置に示されている。
【図13】図10と同じ継ぎ手の後方からの端面図であり、スリーブ内の引っ込み位置に示されている。
【図14】本発明によるスナップ式継ぎ手において使用することができるロック部材(図1〜4に見られるロック部材の変種である)の後方からの斜視図である。
【図15】本発明によるスナップ式継ぎ手の組み立て後の斜視図であり、図13の引っ込み位置にある図10〜13に見られるインジケータと、図14のロック部材とを取り入れている。
【図16】図15に見られるスナップ式継ぎ手の組み立て後の斜視図であり、インジケータが図12のような突き出し位置にある。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1に示した流体配管Cと管状の端部金具Tとの間のスナップ式継ぎ手1は、配管Cの一端に保持装置を介して固定の様相で取り付けられるスリーブDの形状の本体と、スリーブD内の端部金具Tのためのロック部材3と、端部金具TとスリーブDとの間の正しい接続の視覚インジケータ5とを備えている。配管Cは、通常は可撓性を有し、端部を例えばスリーブDの一端から続くモミの木状の端部7へと押し込むことによって漏れがないように接続され、このモミの木状の端部が、上述の保持装置を構成する。端部金具Tは、自身の自由端に向かって、外周の接続突起またはカラー45を有しており、端部金具TがスリーブDへと挿入されるとき、カラー45が最初にロック部材3に係合し、次いでインジケータ5に係合する。
【0026】
継ぎ手1は、端部金具Tと配管Cとの間にシールを形成するための手段をさらに備えている。これらのシール手段は、例えば接続ジャケット52の一端へと取り付けまたはオーバーモールドされる環状のガスケット50であってもよく、また、接続ジャケット52は、スリーブDの円筒形の中央部10に形成された2つの正反対に位置する穴55の内側にはまり込む。
【0027】
スリーブDは、中央部10に加えて端部12を有しており、この端部12は、配管Cへと接続される端部の反対側に位置し、2つの対向する開口15(図1では、1つの開口15だけを見て取ることができる)によってこの中央部10から分離されている。開口15の間には、中央部10および端部12を接続する2つのブリッジ17および19が確定されている。中央部10の隣において、ブリッジ17および19は、素材21からなる2つの横アークによって互いに接続されている。各々の横アークの外壁は、いずれも後述されるとおりにインジケータ5と係合するように設計された下側ストップ歯21a、中間ストップ歯21b、底部ストッパ21c、および上部段差21dを有している。
【0028】
ロック部材3は、頭部25および2つの対向する弾性変形可能な湾曲レッグ27を有するU字またはホチキス針の形態である。ロック部材3の弾性変形可能なレッグ27の各々は、スリーブDへの端部金具Tの係合の方向の視点から見た前面に、第1の斜めの当接面29を形成する薄肉領域またはくぼみを有している。
【0029】
インジケータ5も、頭部31および2つの弾性変形可能な対向する湾曲レッグ33を有するU字またはホチキス針の形態であり、各々の湾曲レッグ33が、図2〜5に示した突き出し位置(すなわち、インジケータ5が解放されて、スリーブDから半径方向に突き出している上方位置)においては各々の底部ストッパ21cに当接し、図7〜9に示した引っ込み位置(すなわち、ロック部材3と同様なやり方でスリーブへと押し下げられた下方位置)においては各々の下側歯21aに当接するように設計された内向きの保持アーム35を終端としている。各々のレッグ33の真ん中には、面取りされた第2の当接面39を形成する薄肉領域またはくぼみを有する内向きのラグ37が存在している(図5を参照)。
【0030】
図5にさらに詳しく示されているとおり、インジケータ5の2つのレッグ33の各々が、頭部31から鈍角を形成しつつ分岐する斜めの上部33aを有しており、2つの垂直な下部33bが、真っ直ぐな水平方向の保持アーム35を直角にて終端としており、2つの中間部33cが、上記部位33aおよび33bを互いに接続するとともに、ラグ37を形成すべく半径方向内向きに延びている。ラグ37が、お互いに向かって収束しており、インジケータ5が下方位置にあるときに端部金具Tを保持するように設計されている。
【0031】
ロック部材3およびインジケータ5が一緒にされ、インジケータ5が軸方向においてロック部材3の背後(スリーブDへの端部金具Tの挿入の方向の視点から見て)に位置し、かつロック部材3およびインジケータ5のそれぞれの頭部25および31が互いに正反対に位置するように、ブリッジ17および19の周囲に前もって組み付けられる。ロック部材3の2つのレッグ27が、スリーブDの2つの開口15に自由に係合する一方で、インジケータ5のレッグ33の2つの保持アーム35が、このインジケータ5が初期の突き出し位置にあるとき、スリーブDの2つの底部ストッパ21cに当接する。ロック部材3およびインジケータ5の相対的な位置決めを容易にするために、インジケータ5の頭部31が、前面から突き出す張り出し部40を有してもよい。
【0032】
本発明によれば、図2、図5、および図6に見られるように、インジケータ5が、インジケータ5を(インジケータ5が解放され、スリーブDから離れている)突き出し位置(すなわち、端部金具Tが接続される前の位置)に固定するための手段33dおよび33eを有しており、手段33dおよび33eが、
・直角台形の形状であり、レッグ33の下部33bと保持アーム35との直角の接合部においてレッグ33の下部33bの内向きの面に位置しており、これらのアーム35に平行な下底にてスリーブDの中間歯21bを形成している2つの尾根の直下に当接する2つの半径方向の突起33d(頭部31を中心にして互いに対称である)(図5を参照)、および
・平行六面体のタブの形状であり、レッグ33の上部33aに位置して2つのレッグ33から後方へと突き出しており、突き出し位置においてスリーブDの2つの上部段差21dの下方にはまり込む2つの軸方向の突起33e(頭部31に関して互いに対称である)(図2および6を参照)
を含んでいる。
【0033】
したがって、これら2組の突起33dおよび33eは、インジケータ5が突き出し位置にあるときに、頭部31が半径方向に上方へと引かれた場合に、インジケータ5のスリーブDからの抜き取りに抵抗する。この突き出し位置における保持アーム35の機能は、スリーブDの底部ストッパ21cに当接することで、スリーブD内の引っ込み位置(すなわち、格納位置または下方位置)へと向かうインジケータ5の下方への移動に抵抗することにある。
【0034】
端部金具TがスリーブDへと挿入されるとき、端部金具Tの突起45が、最初にロック部材3のレッグ27の斜めの表面29に当接し、これらのレッグ27が広がってスリーブDの開口15から出て、端部金具Tを通過させる。次いで、突起45がもはやこれらの当接面29に接触しなくなることで、レッグ27が最初の位置へと跳ね戻る。続いて、この突起45が、アーム35の端部の面取りに当接し、アーム35を(図5に矢印Aによって示されているように)押し離してスリーブDの2つの底部ストッパ21cから自由にし、インジケータ5を初期の突き出し位置から解放して、スリーブDへと引っ込み位置に格納できるようにする。インジケータ5の突き出し位置からの解放を、手作業によって行うことはできず、上述のように端部金具Tがレッグ33に係合することによってのみ、インジケータ5を突き出し位置から解放できることを、見て取ることができる。
【0035】
インジケータ5は、手による圧力を(図5の矢印Bの方向に)インジケータ5の頭部31へと加えることによって格納され、これにより、インジケータ5が、ロック部材3による固定を補うロック部材3と同じやり方でのスリーブDへの二重の固定を、端部金具Tについて確立することができる。今や、インジケータ5が、保持アーム35が下部歯21aの下方に係合(図9を参照)することによってスリーブDに固定されている。さらに、ラグ37が、端部金具Tを保持することによって上記の二重の固定をさらに強めている。
【0036】
このようにして、継ぎ手を取り付けた作業者が、単純にインジケータ5が今や上記引っ込み位置にあるために、接続が正しく行われたことを視覚的に確認することができる。
【0037】
この接続を解放するためには、それぞれのレッグ27および33をただ1回の操作で開いて端部金具TのスリーブDからの引き抜きを可能にするようなやり方で、作業者が手による圧力をロック部材3およびインジケータ5のそれぞれの頭部25および31に同時に加える。
【0038】
このように、インジケータ5が、端部金具Tが最初にスリーブDへと接続されるときに、接続が正しい旨をインジケータ5の引っ込み位置によって知らせると同時に、この端部金具TのスリーブDへの二重の固定を行うことを見て取ることができ、さらにインジケータ5が、この二重の固定を、後の接続の際にのみ実行することを見て取ることができる。
【0039】
さらに、本発明による継ぎ手1のロック部材3またはインジケータ5の不具合の場合に、一方または他方が依然として充分に接続を固定/解除するものであることを、見て取ることができる。
【0040】
図10〜13に示されるとおり、この本発明によるインジケータ5について、端部金具TのスリーブDからの切り離しを可能にすべく、継ぎ手1’のインジケータ5’を突き出し位置へと引き戻すことができる「リセット可能」な変形例を使用することも可能である(この変形例において、スリーブDおよびロック部材3は図1〜9と同じである)。
【0041】
インジケータ5’を、接続の二重の固定の後で、端部金具Tから出して初期の突き出し位置へと引き戻すことができ、したがって、端部金具TのスリーブDへの最初の接続の際だけでなく、後の接続の際にも、インジケータ5’の引っ込み位置によって正しい接続を知らせることができる。この目的のために、このインジケータ5’は、以下の点においてのみインジケータ5と相違している。すなわち、インジケータ5’は、端部金具TをスリーブDから引き出すことができるよう、2つの下部押し部35aの下面に同時に加えられる上方への圧力(このインジケータ5’の2つの該当の下部領域Z1への上向きの押しについては、図13の矢印Cを参照)によってインジケータ5’を引っ込み位置から再び突き出し位置へと移動させることができる。なお、下部押し部35aは、レッグ33’と保持アーム35’との接合点から半径方向外側へと延びる2つのそれぞれの突起を形成している。
【0042】
各々の押し部35aが、該当のレッグ33’および該当のアーム35’と約45°の角度を形成しており、アーム35’が突き出し位置において底部ストッパ21cに当接していることを、とくには図10および11において見て取ることができる。さらに、図11は、各々の半径方向の突起33dを、中間歯の尾根21b(この歯の残りの部分が、図11においては参照番号21b’によって指し示されている)の下側に当接しているはまり込み位置に示しており、図12においては、軸方向の各々の突起33eの段差21dの下方へのはまり込み位置を示している(領域Z2が、この各々の突起33eの上部の接触を示している)。これら2つの接触位置が、図1〜9のインジケータ5とちょうど同じように、インジケータ5’のスリーブDからの引き出しを阻止している。
【0043】
図5を参照して説明したやり方と同じやり方で(突起45との接触によって保持アーム35’を互いに押し広げて底部ストッパ21cから解放し、その後に手による圧力をインジケータ5’の頭部31へと下向きに加えることによって)得られる図13に示されている引っ込み位置において、上記アーム35’が、図1〜9のインジケータ5と同様のやり方で、インジケータ5’を引っ込み位置に固定すべく下部歯21aの下方に固定されていることを見て取ることができる。その後に、ロック部材3の頭部25および2つの押し部35aを矢印Cの方向に上方へと手で押すことで、インジケータ5’は、当初の突き出し位置へと戻り、これが端部金具TをスリーブDから切り離すことができるための必要条件である。より正確には、最初にインジケータ5’がインジケータ5’の押し部35aによって持ち上げられ、次いで部材3が部材3の頭部25を半径方向に押すことによって開かれる。
【0044】
図14に示した変形例のロック部材3’は、以下の点においてのみ図1〜4のロック部材と相違している。すなわち、横レッグ27’の各々が、軸方向に延びるストッパキャッチ28をさらに有しており、ストッパキャッチ28が、インジケータ5’の横レッグ33’の側方を囲むことができ、このインジケータ5’の下部押し部35aが、インジケータ5’が突き出し位置へと上昇させられたときに(矢印Dの方向に)これらのストッパキャッチ28に当接するように設計されている。したがって、これらのキャッチ28は、インジケータ5’の押し部35aがこれらのキャッチ28の下方に固定されるため、インジケータ5’の完全な取り外しに抵抗するという理由で、インジケータ5’を間違った場所に置かれることがないように継ぎ手1’’に保持する。また、これらのキャッチは、2つの段差21dおよび2つの中間歯21bの有効性をさらに高める。
【0045】
これらのキャッチ28が、インジケータ5’のレッグ33’を、押し部35aが上側において接触するまで、インジケータ5’の動きまたは動作を妨げることなく覆っていることを、見て取ることができるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
堅い管状の端部金具(T)へ接続される配管(C)の一端へと取り付けられるスリーブ(D)であって、前記端部金具は前記スリーブに挿入されるように意図され且つ外周に接続用の突起(45)を有している、前記スリーブ(D)と、
前記端部金具を前記スリーブ内に保持するよう前記突起と係合するように意図されたロック部材(3、3’)と、
前記端部金具が前記スリーブ内に正しく接続されたことを示すために前記突起と係合するように意図され、前記スリーブによって支持されるとともに前記端部金具の前記スリーブへの挿入の方向において前記ロック部材の軸方向の背後に配置される視覚インジケータ(5、5’)であって、前記スリーブから半径方向に突き出している突き出し位置及び前記スリーブ内に格納された引っ込み位置を含む複数の装着位置を占めることができる前記視覚インジケータ(5、5’)と、を備えており、
前記ロック部材および前記インジケータは、それぞれ、頭部(25、31、または31’)および2つの弾性変形可能な横レッグ(27、および33、33’)を有するU字形またはホチキス針を備えており、
前記インジケータ(5、5’)の各レッグ(33、33’)は、各レッグを半径方向内側へと延ばす保持アーム(35、35’)を有しており、
前記保持アーム(35、35’)は、前記インジケータ(5、5’)が前記引っ込み位置および前記突き出し位置のそれぞれを占めるときに、どちらも前記スリーブの該当する面に形成される下部横歯(21a)および底部ストッパ(21c)に係合し、
前記インジケータは、
一方では前記保持アーム(35、35’)が前記底部ストッパ(21c)に当接することによって前記引っ込み位置を占めることを阻止し、他方では前記レッグに形成されて前記スリーブの上側ストッパ(21b、21d)の下面に当接する固定手段(33d、33e)によって前記スリーブからの完全な引き出しに抵抗することによって、前記接続が行うまで前記突き出し位置に保持することができ、
前記接続を行うことで、前記突起を接触させて前記2つの保持アームをお互いから離れるように広げて前記突き出し位置から解放し、前記引っ込み位置を占めることが可能となり、その後に
前記頭部(31)を半径方向に押すことによって前記突き出し位置から前記引っ込み位置へと動かし、前記インジケータが該引っ込み位置に位置していることによって接続が正しいことを示すために、前記保持アームを前記下部歯(21a)の下方に固定することによって前記引っ込み位置に保つことができ、
前記インジケータの前記横レッグは、互いに向かって収束するように半径方向内側に延び且つ2つのラグ(37)を形成する2つの中間部(33c)を有しており、
前記2つのラグ(37)は、前記引っ込み位置において前記ロック部材に加えて前記端部金具を保持し、前記接続を二重に固定するように設計されている、スナップ式の継ぎ手(1、1’、1’’)。
【請求項2】
前記ロック部材(3、3’)および前記インジケータ(5、5’)は、それぞれの頭部(25および31)が互いに正反対に位置し、且つ前記ロック部材および前記インジケータが動作において互いに別個独立であるように、前記スリーブ(D)の内部で軸方向において隣接する、請求項1に記載の継ぎ手(1、1’、1’’)。
【請求項3】
対応する前記各レッグ(27および33)を広げて前記端部金具(T)が前記スリーブから引き出し可能となるように半径方向の圧力を前記頭部へと同時に加えることによって、前記接続を解除することができる、請求項2に記載の継ぎ手(1)。
【請求項4】
前記インジケータ(5)は、前記端部金具(T)が前記スリーブ(D)へ最初に接続されたときに、当該インジケータの引っ込み位置によって正しい接続を知らせるように設計されており、当該インジケータが、その後、前記ロック部材(3)に加えて単に前記接続を二重に固定する、請求項3に記載の継ぎ手(1)。
【請求項5】
前記インジケータ(5’)は、前記端部金具(T)が前記スリーブ(D)へ最初に接続されるときだけでなく、その後の接続においても、該インジケータの引っ込み位置によって正しい接続を知らせるように設計されており、
前記インジケータは、端部金具(T)をスリーブから引き出すことができるよう、前記レッグ(33’)および保持アーム(35’)の接合点から半径方向外側へと延びる各突起を形成している2つの下部押し部(35a)の下面に同時に加えられる上方への圧力によって、前記引っ込み位置から再び前記突き出し位置へと移動することができる、請求項2に記載の継ぎ手(1’、1’’)。
【請求項6】
前記ロック部材(3’)の前記2つの横レッグ(27’)の各々は、前記インジケータ(5’)のためのストッパ(28)を有しており、前記インジケータが再び前記突き出し位置へと上昇させられるときに、前記ストッパによって前記インジケータが当該継ぎ手に保持されるよう、前記それぞれの下部押し部(35a)が前記ストッパ(28)に当接するように意図されている、請求項5に記載の継ぎ手(1’’)。
【請求項7】
前記インジケータ(5’)に対する前記ストッパ(28)が、キャッチによって形成されており、
前記キャッチは、前記突き出し位置において当該キャッチの下方に保持される前記下部押し部(35a)を除き、前記インジケータの引っ込み位置および突き出し位置の間で該インジケータの前記横レッグ(33’)を側方から囲む、請求項6に記載の継ぎ手(1’’)。
【請求項8】
前記インジケータ(5、5’)を前記突き出し位置に固定し、前記インジケータの頭部(31、31’)に半径方向外向きの力が加わるときに前記インジケータの前記スリーブ(D)からの引き出しに抵抗する前記手段(33d、33e)は、
前記レッグ(33、33’)の端部の前記保持アーム(35、35’)に隣接する対応するレッグ(33、33’)の下部(33b)にそれぞれ位置しており、前記突き出し位置において、前記スリーブの2つの中間歯(21b)の下面に直接当接する2つの半径方向の突起(33d)と、
前記頭部に隣接する対応するレッグの上部(33a)にそれぞれ位置し、前記インジケータから後方へと突き出ており、前記突き出し位置においてスリーブの2つの上部段差(21d)の下方に直接保持される2つの軸方向の突起(33e)と、を含んでおり、
前記中間歯および上部段差は、前記スリーブの前記上側ストッパ(21b、21d)を形成している、請求項1〜7のいずれかに記載の継ぎ手(1、1’、1’’)。
【請求項9】
各々の保持アーム(35、35’)は、隣接する対応する横レッグ(33)の下端(33b)とほぼ直角を形成する水平方向の真っ直ぐなアームによって形成され、
各半径方向の突起(33d)は、前記レッグの前記下端(33b)と前記レッグの前記端部の前記保持アーム(35、35’)との間の直角の接合点の内向きの面に形成され、前記保持アームに平行な下底を前記スリーブ(D)の前記中間歯(21b)の下面に当接させるおおむね直角台形を形成しており、
各軸方向の突起(33e)は、前記スリーブ(D)の前記上部段差(21d)の下面に当接するほぼ平行六面体のブロックによって形成されている、請求項8に記載の継ぎ手(1、1’、1’’)。
【請求項10】
前記インジケータ(5、5’)の前記各横レッグ(33)は、
前記頭部(31)と鈍角を形成する斜めの上部(33a)と、
前記保持アーム(35、35’)との直角を終端とする垂直な下部(33b)と、
前記上部を前記下部へと接続しており、前記ラグ(37)が前記引っ込み位置において前記端部金具(T)を保持するように設計された面取りされた当接面(39)を有している前記中間部(33c)と、を含んでおり、
前記インジケータは、前記頭部から互いに離れるように枝分かれする2つの上部を有している請求項1〜9のいずれか一項に記載の継ぎ手(1、1’、1’’)。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれかに記載のスナップ式の継ぎ手(1、1’、1’’)における端部金具(T)とスリーブ(D)との間の接続を視覚的に検査する方法であって、
a)内側の前記端部金具と外側の前記スリーブとの間の接続を行う前に、前記インジケータ(5、5’)を前記スリーブに当接させることによって前記突き出し位置に保持するステップと、
b)ひとたび前記端部金具の前記突起(45)を前記ロック部材(3、3’)によって該ロック部材(3、3’)の背後に軸方向に固定することによって前記接続を行った後で、前記突起を接触させることによって前記インジケータの前記レッグ(33、33’)を広げ、前記インジケータを前記突き出し位置から解放するステップと、
c)前記インジケータの頭部へ半径方向の圧力(B)を手によって加えて、前記インジケータを前記突き出し位置から前記引っ込み位置へと動かし、前記保持アーム(35、35’)を前記下部歯(21a)の下方に固定することによって前記引っ込み位置に保つステップとを含んでおり、
前記インジケータは、前記引っ込み位置において正しい接続の視覚インジケータとして機能し、前記横レッグ(33)の前記ラグ(37)が、前記引っ込み位置において前記接続を二重に固定すべく前記ロック部材に加えて前記端部金具を保持する、検査方法。
【請求項12】
前記ステップa)の前に、前記ロック部材(3)および前記インジケータ(5)が、それぞれの頭部(25および31)が互いに正反対に位置し、かつ前記ロック部材および前記インジケータが動作において互いに独立であるように前記スリーブの内部で前記スリーブを横切る仕切り壁によって隔てられるように、前記スリーブ(D)の内部に互いに軸方向に隣接して取り付けられ、
前記ステップc)の後で、それぞれのレッグ(27および33)を広げて前記端部金具(T)の前記スリーブからの引き出しを可能にするように前記頭部へと同時に半径方向の圧力を加えることによって、得られた前記接続が解除される請求項11に記載の検査方法。
【請求項13】
前記ステップa)の前に、前記ロック部材(3、3’)および前記インジケータ(5’)が、それぞれの頭部(25および31)が互いに正反対に位置し、かつ前記ロック部材および前記インジケータが動作において互いに独立であるように前記スリーブの内部で前記スリーブを横切る仕切り壁によって隔てられるようなに、前記スリーブ(D)の内部に互いに軸方向に隣接して取り付けられ、
前記ステップc)の後で、前記レッグ(27および33’)を広げて前記端部金具(T)の前記スリーブからの引き出しを可能にするように、前記ロック部材の前記頭部(25)ならびに前記インジケータ(5’)の前記レッグ(33’)と該レッグ(33’)の保持アーム(35’)との間の接合点からの半径方向外への突起を形成している2つの下部押し部(35a)へ上向きの半径方向の圧力を加えることによって、得られた前記接続が、解除される請求項11に記載の検査方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−261588(P2010−261588A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−101057(P2010−101057)
【出願日】平成22年4月26日(2010.4.26)
【出願人】(591136931)
【氏名又は名称原語表記】HUTCHINSON
【Fターム(参考)】