接続ケーブルおよび接続コネクタ
【課題】 ソケットに対して接続ケーブルを斜めに挿入した場合、もしくは接続ケーブルをこじった場合に、プラグ外郭でソケット接点保持部材を破壊してしまう。
【解決手段】 プラグ外郭のプラグ端子保持部材の前記溝部を覆う部分に切り欠きを形成することで、ソケットに対して接続ケーブルを斜めに挿入したとしても、プラグ外郭がソケット接点保持部材に接触しない。
【解決手段】 プラグ外郭のプラグ端子保持部材の前記溝部を覆う部分に切り欠きを形成することで、ソケットに対して接続ケーブルを斜めに挿入したとしても、プラグ外郭がソケット接点保持部材に接触しない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器同士を接続する接続ケーブルおよび接続コネクタに関し、特に接続ケーブルおよび接続コネクタの破損防止構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図9は従来の接続ケーブル300と接続コネクタの構成図で、100は電子機器側に取り付けられるソケット、200は接続ケーブルに取り付けられるプラグである。
【0003】
図10(a)はソケット100の斜視図を示し、図10(b)はソケット100のA−A断面図、図10(c)はソケット100のB−B断面図を示している。ソケット100は図示するように、外側が金属板によるソケット外郭101に覆われている。101aはプラグコネクタ200がソケット100に挿入されたときにロックするためのロック突起部である。101bはプラグコネクタ200がソケット100に挿入される際のガイドとなるガイド突起部である。
【0004】
ソケット外郭101の内側にはプラスチックなどの絶縁部材でできた突起状のソケット接点保持部材102が配置されている。ソケット接点保持部材102の上面と下面に複数個の金属板によるソケット接点103が取り付けられている。
【0005】
図11(a)はプラグコネクタ200の斜視図を示し、図11(b)はプラグコネクタ200のA−A断面図、図11(c)はプラグコネクタ200のB−B断面図を示している。プラグコネクタ200は図示するように、外側が金属板によるプラグ外郭201に覆われている。201aはプラグコネクタ200がソケット100に挿入されたときに、ソケット100のロック突起部101aに入り込むロック凹部である。201bはプラグコネクタ200がソケット100に挿入される際にソケット100のガイド突起部101bと当接するガイド凹部である。
【0006】
プラグ外郭201の内側にはプラスチックなどの絶縁部材でできたプラグ端子保持部材202が配置されている。図11(b)に示すように、プラグ端子保持部材202には、プラグコネクタ200とソケット100とを接続したときに突起状のソケット接点保持部材102が入り込むための接続溝部204が形成されている。プラグ端子保持部材202は、接続溝部204の内側にプラグ端子203を保持している。
【0007】
図12(a)はプラグコネクタ200とソケット100とを接続した状態の斜視図を示し、図12(b)はソケット100およびプラグコネクタ200のA−A断面図、図12(c)はソケット100およびプラグコネクタ200のB−B断面図を示している。プラグコネクタ200とソケット100とを接続すると、図12(b)に示すように、ソケット外郭101にプラグ外郭201が内嵌し、ロック突起部101aがロック凹部201aに入り込んでロックされる。さらに、ソケット接点保持部材102が接続溝部204に入り込んで、ソケット接点103がプラグ端子203に接触する。このように、従来の接続ケーブルと接続コネクタは構成されている。
【0008】
このような角筒状のシールドケースの内部に複数のコンタクトピン5を支持した絶縁ハウジング6を配置するコネクタソケットは多数知られている。(特許文献1参照)
【特許文献1】特開2000−223218号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
図12は上述した従来の接続ケーブルとソケットを接続する際に、ソケット100に対してプラグコネクタ200を斜めに挿入したときの状態を説明する図面である。図示するように挿入した場合、プラグ外郭201の縁部eがソケット接点保持部材102に接触してしまう。ソケット接点保持部材102はプラスティックで形成されているのに対して、プラグ外郭201は金属で形成されている。したがって、このような接触によって、ソケット接点保持部材102が削れてしまうおそれがあり、最悪の場合にはソケット接点103まで破壊してしまう可能性がある。
【0010】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ソケットに対してプラグを斜めに挿入した場合、もしくはプラグをこじった場合に、プラグ外郭でソケット接点保持部材を破壊することのない接続ケーブルおよび接続コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の接続ケーブルは、ソケット外郭と、前記ソケット外郭の内側に突出形成されるソケット接点保持部材と、前記ソケット接点保持部材に保持されるソケット接点とを有するソケットに接続可能な接続ケーブルであって、前記ソケット接点と接触することで電気信号を伝達するプラグ端子と、前記ソケット接点保持部材が入り込む溝部が形成され、前記溝部の内壁に前記プラグ端子を保持するプラグ端子保持部材と、前記プラグ端子保持部材の外周を覆うとともに、前記プラグ端子保持部材の前記溝部を覆う部分に切り欠き部が形成されるプラグ外郭と有することを特徴としている。
【0012】
本発明の接続コネクタは、ソケット外郭と、前記ソケット外郭の内側に突出形成されるソケット接点保持部材と、前記ソケット接点保持部材に保持されるソケット接点とを有するソケットに接続可能な接続コネクタであって、前記ソケット接点と接触することで電気信号を伝達するプラグ端子と、前記ソケット接点保持部材が入り込む溝部が形成され、前記溝部の内壁に前記プラグ端子を保持するプラグ端子保持部材と、前記プラグ端子保持部材の外周を覆うとともに、前記プラグ端子保持部材の前記溝部を覆う部分に切り欠き部が形成されるプラグ外郭と有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ソケットに対して接続ケーブルを斜めに挿入した場合、もしくは接続ケーブルをこじった場合に、プラグ外郭でソケット接点保持部材を破壊することを防止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である接続ケーブルの外観斜視図である。図1に示すように接続ケーブル1はソケット100に挿入することで接続される。ソケット100は上述した従来のソケットと同様であるため説明を省略する。
【0015】
図2(a)は接続ケーブル1のプラグコネクタ10の斜視図を示し、図2(b)はプラグコネクタ10のA−A断面図、図2(c)はプラグコネクタ10のB−B断面図を示している。プラグコネクタ10は図示するように、外側が金属板によるプラグ外郭11に覆われている。11aはプラグコネクタ10がソケット100に挿入されたときに、ソケット100のロック突起部101aに入り込むロック凹部である。11bはプラグコネクタ10がソケット100に挿入される際にソケット100のガイド突起部101bと当接するガイド凹部である。11cはソケット接点保持部材102の破損を防止するための切り欠き部である。
【0016】
プラグ外郭11の内側にはプラスチックなどの絶縁部材でできたプラグ端子保持部材12が配置されている。図2(b)に示すように、プラグ端子保持部材12には、プラグコネクタ10とソケット100とを接続したときに突起状のソケット接点保持部材102が入り込むための接続溝部14が形成されている。プラグ端子保持部材12は、接続溝部14の内側にプラグ端子13を保持している。
【0017】
図3(a)はプラグコネクタ10とソケット100とを接続した状態の斜視図を示し、図3(b)はソケット100およびプラグコネクタ10のA−A断面図、図3(c)はソケット100およびプラグコネクタ10のB−B断面図を示している。プラグコネクタ10とソケット100とを接続すると、図3(b)に示すように、ソケット外郭101にプラグ外郭11が内嵌して、ロック突起部101aがロック凹部11aに入り込んでロックされる。さらに、ソケット接点保持部材102が接続溝部14に入り込んで、ソケット接点103がプラグ端子13に接触する。
【0018】
図4は、ソケット100に対してプラグコネクタ10を斜めに挿入したときの状態を説明する図面である。図2に示すように、切り欠き部11cの幅方向の寸法(h1)は接続溝部14の幅方向の寸法(h2)とよりも僅かに大きくなるように設定されている。切り欠き部11cの深さ方向の寸法(d)はソケット100に対してプラグコネクタ10を斜めに挿入しても、プラグ外郭11がソケット接点保持部材102に接触しないように設定されている。したがって、図4に示すように、プラグコネクタ10を斜めに挿入した場合であっても、切り欠き部11cによって、プラグコネクタ10をソケット100に挿入する際に斜めに挿入したとしても、プラグ外郭11がソケット接点保持部材102と接触することがない。なお、切り欠き部11cの幅方向の寸法(h1)が接続溝部14の幅方向の寸法(h2)同一に設定されていても、プラグ外郭11がソケット接点保持部材102に接触することはなく、同様の効果を奏することができる。
【0019】
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態である接続ケーブルの外観斜視図である。図5に示すように接続ケーブル2はソケット100に挿入することで接続される。ソケット100は上述した従来のソケットと同様であるため説明を省略する。
【0020】
図6(a)は接続ケーブル2のプラグコネクタ20の斜視図を示し、図6(b)はプラグコネクタ20のA−A断面図、図6(c)はプラグコネクタ20のB−B断面図を示している。プラグコネクタ20は図示するように、外側が金属板によるプラグ外郭21に覆われている。21aはプラグコネクタ20がソケット100に挿入されたときに、ソケット100のロック突起部101aに入り込むロック凹部である。21bはプラグコネクタ20がソケット100に挿入される際にソケット100のガイド突起部101bと当接するガイド凹部である。21cはソケット接点保持部材102の破損を防止するための切り欠き部である。
【0021】
プラグ外郭21の内側にはプラスチックなどの絶縁部材でできたプラグ端子保持部材22が配置されている。図2(b)に示すように、プラグ端子保持部材22には、プラグコネクタ20とソケット100とを接続したときに突起状のソケット接点保持部材102が入り込むための接続溝部24が形成されている。プラグ端子保持部材22は、接続溝部24の内側にプラグ端子23を保持している。
【0022】
図7(a)はプラグコネクタ20とソケット100とを接続した状態の斜視図を示し、図7(b)はソケット100およびプラグコネクタ20のA−A断面図、図7(c)はソケット100およびプラグコネクタ20のB−B断面図を示している。プラグコネクタ20とソケット100とを接続すると、図7(b)に示すように、ソケット外郭101にプラグ外郭21が内嵌して、ロック突起部101aがロック凹部11aに入り込んでロックされる。さらに、ソケット接点保持部材102が接続溝部24に入り込んで、ソケット接点103がプラグ端子23に接触する。
【0023】
図8は、ソケット100に対してプラグコネクタ20を斜めに挿入したときの状態を説明する図面である。図6に示すように、切り欠き部21cの幅方向の寸法(h1)は接続溝部24の幅方向の寸法(h2)よりも僅かに大きくなるように設定されている。切り欠き部21cの深さ方向の寸法(d1)は接続溝部24の深さ方向の寸法(d2)よりも僅かに大きくなるように設定されている。したがって、図8に図示するように、切り欠き部21cによって、プラグコネクタ20をソケット100に挿入する際に斜めに挿入したとしても、プラグ外郭21がソケット接点保持部材102と接触することがない。なお、切り欠き部21cの幅方向の寸法(h1)が接続溝部24の幅方向の寸法(h2)と同一になるように設定しても、プラグ外郭21がソケット接点保持部材102に接触することはなく、同様の効果を奏することができる。また、切り欠き部21cの深さ方向の寸法(d1)は接続溝部24の深さ方向の寸法(d2)と同一になるように設定しても、同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1の実施形態である接続ケーブルの外観斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態である接続ケーブルのプラグを説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施形態である接続ケーブルのプラグをソケットに接続した状態を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施形態である接続ケーブルのプラグをソケットに斜めに挿入した状態を説明する図である。
【図5】本発明の第2の実施形態である接続ケーブルの外観斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態である接続ケーブルのプラグを説明する図である。
【図7】本発明の第2の実施形態である接続ケーブルのプラグをソケットに接続した状態を説明する図である。
【図8】本発明の第2の実施形態である接続ケーブルのプラグをソケットに斜めに挿入した状態を説明する図である。
【図9】従来の接続ケーブルのプラグとソケットの外観斜視図である。
【図10】従来のソケットを説明する図である。
【図11】従来の接続ケーブルのプラグを説明する図である。
【図12】従来の接続ケーブルのプラグをソケットに接続した状態を説明する図である。
【図13】従来の接続ケーブルのプラグをソケットに斜めに挿入した状態を説明する図である。
【符号の説明】
【0025】
1 第1の実施形態である接続ケーブル
2 第2の実施形態である接続ケーブル
10 接続ケーブル1のプラグ
11 プラグコネクタ10のプラグ外郭
11c 切り欠き部
20 接続ケーブル2のプラグ
21 プラグコネクタ20のプラグ外郭
21c 切り欠き部
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器同士を接続する接続ケーブルおよび接続コネクタに関し、特に接続ケーブルおよび接続コネクタの破損防止構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図9は従来の接続ケーブル300と接続コネクタの構成図で、100は電子機器側に取り付けられるソケット、200は接続ケーブルに取り付けられるプラグである。
【0003】
図10(a)はソケット100の斜視図を示し、図10(b)はソケット100のA−A断面図、図10(c)はソケット100のB−B断面図を示している。ソケット100は図示するように、外側が金属板によるソケット外郭101に覆われている。101aはプラグコネクタ200がソケット100に挿入されたときにロックするためのロック突起部である。101bはプラグコネクタ200がソケット100に挿入される際のガイドとなるガイド突起部である。
【0004】
ソケット外郭101の内側にはプラスチックなどの絶縁部材でできた突起状のソケット接点保持部材102が配置されている。ソケット接点保持部材102の上面と下面に複数個の金属板によるソケット接点103が取り付けられている。
【0005】
図11(a)はプラグコネクタ200の斜視図を示し、図11(b)はプラグコネクタ200のA−A断面図、図11(c)はプラグコネクタ200のB−B断面図を示している。プラグコネクタ200は図示するように、外側が金属板によるプラグ外郭201に覆われている。201aはプラグコネクタ200がソケット100に挿入されたときに、ソケット100のロック突起部101aに入り込むロック凹部である。201bはプラグコネクタ200がソケット100に挿入される際にソケット100のガイド突起部101bと当接するガイド凹部である。
【0006】
プラグ外郭201の内側にはプラスチックなどの絶縁部材でできたプラグ端子保持部材202が配置されている。図11(b)に示すように、プラグ端子保持部材202には、プラグコネクタ200とソケット100とを接続したときに突起状のソケット接点保持部材102が入り込むための接続溝部204が形成されている。プラグ端子保持部材202は、接続溝部204の内側にプラグ端子203を保持している。
【0007】
図12(a)はプラグコネクタ200とソケット100とを接続した状態の斜視図を示し、図12(b)はソケット100およびプラグコネクタ200のA−A断面図、図12(c)はソケット100およびプラグコネクタ200のB−B断面図を示している。プラグコネクタ200とソケット100とを接続すると、図12(b)に示すように、ソケット外郭101にプラグ外郭201が内嵌し、ロック突起部101aがロック凹部201aに入り込んでロックされる。さらに、ソケット接点保持部材102が接続溝部204に入り込んで、ソケット接点103がプラグ端子203に接触する。このように、従来の接続ケーブルと接続コネクタは構成されている。
【0008】
このような角筒状のシールドケースの内部に複数のコンタクトピン5を支持した絶縁ハウジング6を配置するコネクタソケットは多数知られている。(特許文献1参照)
【特許文献1】特開2000−223218号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
図12は上述した従来の接続ケーブルとソケットを接続する際に、ソケット100に対してプラグコネクタ200を斜めに挿入したときの状態を説明する図面である。図示するように挿入した場合、プラグ外郭201の縁部eがソケット接点保持部材102に接触してしまう。ソケット接点保持部材102はプラスティックで形成されているのに対して、プラグ外郭201は金属で形成されている。したがって、このような接触によって、ソケット接点保持部材102が削れてしまうおそれがあり、最悪の場合にはソケット接点103まで破壊してしまう可能性がある。
【0010】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ソケットに対してプラグを斜めに挿入した場合、もしくはプラグをこじった場合に、プラグ外郭でソケット接点保持部材を破壊することのない接続ケーブルおよび接続コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の接続ケーブルは、ソケット外郭と、前記ソケット外郭の内側に突出形成されるソケット接点保持部材と、前記ソケット接点保持部材に保持されるソケット接点とを有するソケットに接続可能な接続ケーブルであって、前記ソケット接点と接触することで電気信号を伝達するプラグ端子と、前記ソケット接点保持部材が入り込む溝部が形成され、前記溝部の内壁に前記プラグ端子を保持するプラグ端子保持部材と、前記プラグ端子保持部材の外周を覆うとともに、前記プラグ端子保持部材の前記溝部を覆う部分に切り欠き部が形成されるプラグ外郭と有することを特徴としている。
【0012】
本発明の接続コネクタは、ソケット外郭と、前記ソケット外郭の内側に突出形成されるソケット接点保持部材と、前記ソケット接点保持部材に保持されるソケット接点とを有するソケットに接続可能な接続コネクタであって、前記ソケット接点と接触することで電気信号を伝達するプラグ端子と、前記ソケット接点保持部材が入り込む溝部が形成され、前記溝部の内壁に前記プラグ端子を保持するプラグ端子保持部材と、前記プラグ端子保持部材の外周を覆うとともに、前記プラグ端子保持部材の前記溝部を覆う部分に切り欠き部が形成されるプラグ外郭と有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ソケットに対して接続ケーブルを斜めに挿入した場合、もしくは接続ケーブルをこじった場合に、プラグ外郭でソケット接点保持部材を破壊することを防止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である接続ケーブルの外観斜視図である。図1に示すように接続ケーブル1はソケット100に挿入することで接続される。ソケット100は上述した従来のソケットと同様であるため説明を省略する。
【0015】
図2(a)は接続ケーブル1のプラグコネクタ10の斜視図を示し、図2(b)はプラグコネクタ10のA−A断面図、図2(c)はプラグコネクタ10のB−B断面図を示している。プラグコネクタ10は図示するように、外側が金属板によるプラグ外郭11に覆われている。11aはプラグコネクタ10がソケット100に挿入されたときに、ソケット100のロック突起部101aに入り込むロック凹部である。11bはプラグコネクタ10がソケット100に挿入される際にソケット100のガイド突起部101bと当接するガイド凹部である。11cはソケット接点保持部材102の破損を防止するための切り欠き部である。
【0016】
プラグ外郭11の内側にはプラスチックなどの絶縁部材でできたプラグ端子保持部材12が配置されている。図2(b)に示すように、プラグ端子保持部材12には、プラグコネクタ10とソケット100とを接続したときに突起状のソケット接点保持部材102が入り込むための接続溝部14が形成されている。プラグ端子保持部材12は、接続溝部14の内側にプラグ端子13を保持している。
【0017】
図3(a)はプラグコネクタ10とソケット100とを接続した状態の斜視図を示し、図3(b)はソケット100およびプラグコネクタ10のA−A断面図、図3(c)はソケット100およびプラグコネクタ10のB−B断面図を示している。プラグコネクタ10とソケット100とを接続すると、図3(b)に示すように、ソケット外郭101にプラグ外郭11が内嵌して、ロック突起部101aがロック凹部11aに入り込んでロックされる。さらに、ソケット接点保持部材102が接続溝部14に入り込んで、ソケット接点103がプラグ端子13に接触する。
【0018】
図4は、ソケット100に対してプラグコネクタ10を斜めに挿入したときの状態を説明する図面である。図2に示すように、切り欠き部11cの幅方向の寸法(h1)は接続溝部14の幅方向の寸法(h2)とよりも僅かに大きくなるように設定されている。切り欠き部11cの深さ方向の寸法(d)はソケット100に対してプラグコネクタ10を斜めに挿入しても、プラグ外郭11がソケット接点保持部材102に接触しないように設定されている。したがって、図4に示すように、プラグコネクタ10を斜めに挿入した場合であっても、切り欠き部11cによって、プラグコネクタ10をソケット100に挿入する際に斜めに挿入したとしても、プラグ外郭11がソケット接点保持部材102と接触することがない。なお、切り欠き部11cの幅方向の寸法(h1)が接続溝部14の幅方向の寸法(h2)同一に設定されていても、プラグ外郭11がソケット接点保持部材102に接触することはなく、同様の効果を奏することができる。
【0019】
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態である接続ケーブルの外観斜視図である。図5に示すように接続ケーブル2はソケット100に挿入することで接続される。ソケット100は上述した従来のソケットと同様であるため説明を省略する。
【0020】
図6(a)は接続ケーブル2のプラグコネクタ20の斜視図を示し、図6(b)はプラグコネクタ20のA−A断面図、図6(c)はプラグコネクタ20のB−B断面図を示している。プラグコネクタ20は図示するように、外側が金属板によるプラグ外郭21に覆われている。21aはプラグコネクタ20がソケット100に挿入されたときに、ソケット100のロック突起部101aに入り込むロック凹部である。21bはプラグコネクタ20がソケット100に挿入される際にソケット100のガイド突起部101bと当接するガイド凹部である。21cはソケット接点保持部材102の破損を防止するための切り欠き部である。
【0021】
プラグ外郭21の内側にはプラスチックなどの絶縁部材でできたプラグ端子保持部材22が配置されている。図2(b)に示すように、プラグ端子保持部材22には、プラグコネクタ20とソケット100とを接続したときに突起状のソケット接点保持部材102が入り込むための接続溝部24が形成されている。プラグ端子保持部材22は、接続溝部24の内側にプラグ端子23を保持している。
【0022】
図7(a)はプラグコネクタ20とソケット100とを接続した状態の斜視図を示し、図7(b)はソケット100およびプラグコネクタ20のA−A断面図、図7(c)はソケット100およびプラグコネクタ20のB−B断面図を示している。プラグコネクタ20とソケット100とを接続すると、図7(b)に示すように、ソケット外郭101にプラグ外郭21が内嵌して、ロック突起部101aがロック凹部11aに入り込んでロックされる。さらに、ソケット接点保持部材102が接続溝部24に入り込んで、ソケット接点103がプラグ端子23に接触する。
【0023】
図8は、ソケット100に対してプラグコネクタ20を斜めに挿入したときの状態を説明する図面である。図6に示すように、切り欠き部21cの幅方向の寸法(h1)は接続溝部24の幅方向の寸法(h2)よりも僅かに大きくなるように設定されている。切り欠き部21cの深さ方向の寸法(d1)は接続溝部24の深さ方向の寸法(d2)よりも僅かに大きくなるように設定されている。したがって、図8に図示するように、切り欠き部21cによって、プラグコネクタ20をソケット100に挿入する際に斜めに挿入したとしても、プラグ外郭21がソケット接点保持部材102と接触することがない。なお、切り欠き部21cの幅方向の寸法(h1)が接続溝部24の幅方向の寸法(h2)と同一になるように設定しても、プラグ外郭21がソケット接点保持部材102に接触することはなく、同様の効果を奏することができる。また、切り欠き部21cの深さ方向の寸法(d1)は接続溝部24の深さ方向の寸法(d2)と同一になるように設定しても、同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1の実施形態である接続ケーブルの外観斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態である接続ケーブルのプラグを説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施形態である接続ケーブルのプラグをソケットに接続した状態を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施形態である接続ケーブルのプラグをソケットに斜めに挿入した状態を説明する図である。
【図5】本発明の第2の実施形態である接続ケーブルの外観斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態である接続ケーブルのプラグを説明する図である。
【図7】本発明の第2の実施形態である接続ケーブルのプラグをソケットに接続した状態を説明する図である。
【図8】本発明の第2の実施形態である接続ケーブルのプラグをソケットに斜めに挿入した状態を説明する図である。
【図9】従来の接続ケーブルのプラグとソケットの外観斜視図である。
【図10】従来のソケットを説明する図である。
【図11】従来の接続ケーブルのプラグを説明する図である。
【図12】従来の接続ケーブルのプラグをソケットに接続した状態を説明する図である。
【図13】従来の接続ケーブルのプラグをソケットに斜めに挿入した状態を説明する図である。
【符号の説明】
【0025】
1 第1の実施形態である接続ケーブル
2 第2の実施形態である接続ケーブル
10 接続ケーブル1のプラグ
11 プラグコネクタ10のプラグ外郭
11c 切り欠き部
20 接続ケーブル2のプラグ
21 プラグコネクタ20のプラグ外郭
21c 切り欠き部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソケット外郭と、前記ソケット外郭の内側に突出形成されるソケット接点保持部材と、前記ソケット接点保持部材に保持されるソケット接点とを有するソケットに接続可能な接続ケーブルであって、
前記ソケット接点と接触することで電気信号を伝達するプラグ端子と、
前記ソケット接点保持部材が入り込む溝部が形成され、前記溝部の内壁に前記プラグ端子を保持するプラグ端子保持部材と、
前記プラグ端子保持部材の外周を覆うとともに、前記プラグ端子保持部材の前記溝部を覆う部分に切り欠き部が形成されるプラグ外郭と有することを特徴とする接続ケーブル。
【請求項2】
前記切り欠き部は、前記溝部の幅方向の寸法と同一もしくはそれ以上の幅寸法に設定されることを特徴とする請求項1に記載の接続ケーブル。
【請求項3】
前記切り欠き部は、前記溝部の深さ方向の寸法と同一もしくはそれ以上の深さ寸法に設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の接続ケーブル。
【請求項4】
ソケット外郭と、前記ソケット外郭の内側に突出形成されるソケット接点保持部材と、前記ソケット接点保持部材に保持されるソケット接点とを有するソケットに接続可能な接続コネクタであって、
前記ソケット接点と接触することで電気信号を伝達するプラグ端子と、
前記ソケット接点保持部材が入り込む溝部が形成され、前記溝部の内壁に前記プラグ端子を保持するプラグ端子保持部材と、
前記プラグ端子保持部材の外周を覆うとともに、前記プラグ端子保持部材の前記溝部を覆う部分に切り欠き部が形成されるプラグ外郭と有することを特徴とする接続コネクタ。
【請求項5】
前記切り欠き部は、前記溝部の幅方向の寸法と同一もしくはそれ以上の幅寸法に設定されることを特徴とする請求項1に記載の接続コネクタ。
【請求項6】
前記切り欠き部は、前記溝部の深さ方向の寸法と同一もしくはそれ以上の深さ寸法に設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の接続コネクタ。
【請求項1】
ソケット外郭と、前記ソケット外郭の内側に突出形成されるソケット接点保持部材と、前記ソケット接点保持部材に保持されるソケット接点とを有するソケットに接続可能な接続ケーブルであって、
前記ソケット接点と接触することで電気信号を伝達するプラグ端子と、
前記ソケット接点保持部材が入り込む溝部が形成され、前記溝部の内壁に前記プラグ端子を保持するプラグ端子保持部材と、
前記プラグ端子保持部材の外周を覆うとともに、前記プラグ端子保持部材の前記溝部を覆う部分に切り欠き部が形成されるプラグ外郭と有することを特徴とする接続ケーブル。
【請求項2】
前記切り欠き部は、前記溝部の幅方向の寸法と同一もしくはそれ以上の幅寸法に設定されることを特徴とする請求項1に記載の接続ケーブル。
【請求項3】
前記切り欠き部は、前記溝部の深さ方向の寸法と同一もしくはそれ以上の深さ寸法に設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の接続ケーブル。
【請求項4】
ソケット外郭と、前記ソケット外郭の内側に突出形成されるソケット接点保持部材と、前記ソケット接点保持部材に保持されるソケット接点とを有するソケットに接続可能な接続コネクタであって、
前記ソケット接点と接触することで電気信号を伝達するプラグ端子と、
前記ソケット接点保持部材が入り込む溝部が形成され、前記溝部の内壁に前記プラグ端子を保持するプラグ端子保持部材と、
前記プラグ端子保持部材の外周を覆うとともに、前記プラグ端子保持部材の前記溝部を覆う部分に切り欠き部が形成されるプラグ外郭と有することを特徴とする接続コネクタ。
【請求項5】
前記切り欠き部は、前記溝部の幅方向の寸法と同一もしくはそれ以上の幅寸法に設定されることを特徴とする請求項1に記載の接続コネクタ。
【請求項6】
前記切り欠き部は、前記溝部の深さ方向の寸法と同一もしくはそれ以上の深さ寸法に設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の接続コネクタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−41263(P2008−41263A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−209758(P2006−209758)
【出願日】平成18年8月1日(2006.8.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年8月1日(2006.8.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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