説明

換気空調装置および換気空調システム

【課題】脱衣室の空調を実施する際の施工性を向上させると共に、換気空調装置本体の寸法の小型化やコストの低減を図る。
【解決手段】浴室3と、前記浴室3に隣接した脱衣室4と、前記脱衣室に開口した第一吸込口9と、前記第一吸込口9から吸入した空気を空調するための空調機の本体7と、空調された空気を吹出すための前記浴室3に開口した吹出口22と、前記浴室3から前記脱衣室4への空気の移動が可能なガラリ23とを設け、前記浴室3、前記空調機の本体7、前記脱衣室4を擬似的に1つの部屋として循環送風を行うことにより、前記浴室3と前記脱衣室4の両方を空調することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はヒートポンプを利用して浴室などの換気空調を行う換気空調装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の浴室などの換気空調装置としては、浴室自体の暖房を実施するとともに、浴室以外の室内空間、例えば脱衣室などの暖房を行うものが知られている(例えば特許文献1)。この換気空調装置は、浴室以外の室内空間、以下、例として脱衣室の場合について説明すると、脱衣室の暖房を実施する際には脱衣室に設けた吸気口から吸い込んだ空気を浴室近傍に設置された換気空調装置本体まで搬送し、換気空調装置本体内に設けられた脱衣室暖房用熱交換器に脱衣室の空気を通風することで加熱昇温した後、再び脱衣室まで昇温した空気を搬送して脱衣室に設けられた吹出口から脱衣室に吹出すことによって脱衣室の暖房を実施するものである。
【特許文献1】特許第2922841号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような従来の換気空調装置では、浴室に設置する換気空調装置において、隣接する脱衣室等の空調を実施することができるが、空気を吸い込むための吸込口と、空調された空気を吹出すための吹出口の両方を設ける必要があり、換気空調装置本体の施工の際に手間がかかり、また、換気空調装置本体内に、脱衣室等より吸い込んで換気空調装置本体に搬送された空気を空調するための装置を新たに設ける必要があり、換気空調装置本体の大型化や価格が上昇してしまうという課題がある。
【0004】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、浴室に設置する換気空調装置において、脱衣室の空調を実施する際に、空調された空気を吹出すための吹出口を設けることなく、脱衣室への施工を最小限に抑え、施工性の向上を図るとともに、換気空調装置本体の寸法の小型化やコストの低減ができる換気空調装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の換気空調装置は、上記目的を達成するために、浴室と、前記浴室に隣接した脱衣室と、前記脱衣室に開口した第一吸込口と、前記第一吸込口から吸入した空気を空調するための空調機の本体と、前記空調機の本体によって空調された空気を吹出すための前記浴室に開口した吹出口と、前記浴室から前記脱衣室への空気の移動が可能な前記浴室と前記脱衣室を連通する通気口とを設け、前記浴室、前記空調機の本体、前記脱衣室を擬似的に1つの部屋として循環送風を行うことにより、前記浴室および前記脱衣室の両方を暖房するものである。
【0006】
また、他の手段は、浴室と、前記浴室に隣接した脱衣室と、前記脱衣室に開口した第一吸込口と、前記吸込口から吸入した空気を空調するための空調機の本体と、前記空調機の本体によって空調された空気を吹出すための前記浴室に開口した吹出口と、前記浴室から前記脱衣室への空気の移動が可能な前記浴室と前記脱衣室を連通する通気口と、前記浴室に開口した第二吸込口とを設け、前記浴室、前記空調機の本体、前記脱衣室を擬似的に1つの部屋として循環送風を行い、さらに前記浴室に開口した第二吸込口から吸入した空気を前記空調機の本体で空調し、前記浴室に開口した吹出口より吹出すことで、前記浴室内においても循環送風を行い、浴室および脱衣室の両方を暖房するものである。
【0007】
また、他の手段は、空調機の加熱手段に、ヒートポンプを用いるものである。
【0008】
また、他の手段は、前記第一吸込口または前記第一吸込口と前記第二吸込口の両方から空気を吸込んで前記浴室に開口した吹出口から空気を吹出す循環ファンと、前記第一吸込口から吸込んだ空気の一部を屋外に排出することで換気を行う換気ファンと、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記循環ファンにより送風される空気と冷媒を熱交換させる第一熱交換器、冷媒を膨張させる膨張機構、前記換気ファンにより送風される空気と冷媒を熱交換させる第二熱交換器の順に冷媒が循環するように配管接続した冷媒回路とを備え、前記第一吸込口から吸込んだ空気の一部を前記第二熱交換器を通して屋外に排出し、前記第一吸込口から吸込んだ空気の一部または前記第二吸込口から吸込んだ空気を前記第一熱交換器を通して加熱し、前記浴室へ吹出すことにより、前記浴室および前記脱衣室の両方を暖房するものである。
【0009】
また、他の手段は、空調機の加熱手段に、電気ヒーターを用いるものである。
【0010】
また、他の手段は、前記第一吸込口または前記第一吸込口と前記第二吸込口の両方から空気を吸込んで前記浴室に開口した吹出口から空気を吹出す循環ファンと、吸込んだ空気を加熱する電気ヒーターとを備え、加熱された空気を前記浴室へ吹出すことにより、前記浴室および前記脱衣室の両方を暖するものである。
【0011】
また、他の手段は、空調機の加熱手段に、温水コイルを用いるものである。
【0012】
また、他の手段は、前記第一吸込口または前記第一吸込口と前記第二吸込口の両方から空気を吸込んで前記浴室に開口した吹出口から空気を吹出す循環ファンと、吸込んだ空気を加熱する温水コイルとを備え、加熱された空気を浴室へ吹出すことにより、浴室および脱衣室の両方を暖房するものである。
【0013】
また、他の手段は、浴室と、前記浴室に隣接した脱衣室と、前記脱衣室に開口した第一吸込口と、前記第一吸込口から吸入した空気を空調するための空調機の本体と、前記空調機の本体によって空調された空気を吹出すための前記浴室に開口した吹出口と、前記浴室から前記脱衣室への空気の移動が可能な前記浴室と前記脱衣室を連通する通気口とを設け、前記浴室、前記空調機の本体、前記脱衣室を擬似的に1つの部屋として循環送風を行うことにより、前記浴室および前記脱衣室の両方を除湿するものである。
【0014】
また、他の手段は、浴室と、前記浴室に隣接した脱衣室と、前記脱衣室に開口した第一吸込口と、前記吸込口から吸入した空気を空調するための空調機の本体と、前記空調機の本体によって空調された空気を吹出すための浴室に開口した吹出口と、浴室から脱衣室への空気の移動が可能な浴室と脱衣室を連通する通気口と、浴室に開口した第二吸込口とを設け、浴室、空調機の本体、脱衣室を擬似的に1つの部屋として循環送風を行い、さらに浴室内に開口した第二吸込口から吸入した空気を空調機の本体で空調し、浴室に開口した吹出口より吹出すことで、浴室内においても循環送風を行い、浴室および脱衣室の除湿を行うものである。
【0015】
また、他の手段は、空調機の除湿手段がヒートポンプを用いて除湿対象の空気を冷却することで空気中の水分を結露させ絶対湿度を下げるものである。
【0016】
また、他の手段は、第一吸込口または前記第二吸込口から空気を吸込んで前記浴室に開口した吹出口から空気を吹出す循環ファンと、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記循環ファンにより送風される空気と冷媒を熱交換させる第一熱交換器、冷媒を膨張させる膨張機構、前記循環ファンにより送風される空気と冷媒を熱交換させる第二熱交換器の順に冷媒が循環するように配管接続した冷媒回路とを備え、第一吸込口または第二吸込口から吸込んだ空気を前記第二熱交換器を通過させ除湿し、第二熱交換器を通過した後の空気を第一熱交換器を通過させ加熱し、浴室へ吹出すことにより、浴室および脱衣室を除湿するものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、浴室と、前記浴室に隣接した脱衣室と、前記脱衣室に開口した第一吸込口と、前記第一吸込口から吸入した空気を空調するための空調機の本体と、前記空調機の本体によって空調された空気を吹出すための前記浴室に開口した吹出口と、前記浴室から前記脱衣室への空気の移動が可能な前記浴室と前記脱衣室を連通する通気口とを設け、前記浴室、前記空調機の本体、前記脱衣室を擬似的に1つの部屋として循環送風を行うことにより、前記浴室および前記脱衣室の両方を暖房することで、ダクトの使用本数の低減により、施工性が向上し、また、脱衣室用の暖房装置の省略により、本体の小型化が図れ、コストの低減ができるという効果のある換気空調装置を提供することができる。
【0018】
また、浴室と、前記浴室に隣接した脱衣室と、前記脱衣室に開口した第一吸込口と、前記吸込口から吸入した空気を空調するための空調機の本体と、前記空調機の本体によって空調された空気を吹出すための前記浴室に開口した吹出口と、前記浴室から前記脱衣室への空気の移動が可能な前記浴室と前記脱衣室を連通する通気口と、前記浴室に開口した第二吸込口とを設け、前記浴室、前記空調機の本体、前記脱衣室を擬似的に1つの部屋として循環送風を行い、さらに前記浴室に開口した第二吸込口から吸入した空気を前記空調機の本体で空調し、前記浴室に開口した吹出口より吹出すことで、前記浴室内においても循環送風を行い、浴室および脱衣室の両方を暖房をすることで、ダクトの使用本数の低減により、施工性が向上し、また、脱衣室用の暖房装置の省略により、本体の小型化が図れ、コストの低減ができ、さらに、浴室内の循環風量の増加により、浴室内の吹出口から吹出す空気の風速が上がり、浴室内全体に空調された空気が行届くため、浴室内の暖房効率を上げることができるという効果のある換気空調装置を提供することができる。
【0019】
また、空調機の加熱手段に、ヒートポンプを用いることにより、ダクトの使用本数の低減により、施工性が向上し、また、脱衣室用の暖房装置の省略により、本体の小型化が図れ、コストの低減が可でき、さらに、暖房時の消費電力が低減されるためランニングコストを低減することができるという効果のある換気空調装置を提供することができる。
【0020】
また、前記第一吸込口または前記第二吸込口から空気を吸込んで前記浴室に開口した吹出口から空気を吹出す循環ファンと、第一吸込口から吸込んだ空気の一部を屋外に排出することで換気を行う換気ファンと、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記循環ファンにより送風される空気と冷媒を熱交換させる第一熱交換器、冷媒を膨張させる膨張機構、前記換気ファンにより送風される空気と冷媒を熱交換させる第二熱交換器の順に冷媒が循環するように配管接続した冷媒回路とを備え、第一吸込口から吸込んだ空気の一部を前記第二熱交換器を通して屋外に排出し、第一吸込口から吸込んだ空気の一部または第二吸込口から吸込んだ空気を第一熱交換器を通して加熱し、第一室内空間へ吹出すことにより、ダクトの使用本数の低減により、施工性が向上し、また、脱衣室用の暖房装置の省略により、本体の小型化が図れ、コストの低減ができ、さらに、暖房時の消費電力が低減されるためランニングコストを低減することができるという効果のある換気空調装置を提供することができる。
【0021】
また、空調機の加熱手段に、電気ヒーターを用いることにより、ダクトの使用本数の低減により、施工性が向上し、また、脱衣室用の暖房装置の省略により、本体の小型化が図れ、コストの低減ができ、さらに、安価な電気ヒーターを用いて浴室と脱衣室の暖房を実施することができるため、より本体コストの低減ができるという効果のある換気空調装置を提供することができる。
【0022】
また、第一吸込口または前記第二吸込口またはその両方から空気を吸込んで前記浴室に開口した吹出口から空気を吹出す循環ファンと、第一吸込口および第二吸込口から吸込んだ空気を加熱する電気ヒーターとを備え、加熱された空気を浴室へ吹出すことにより、浴室および脱衣室の暖房を行うことにより、ダクトの使用本数の低減により、施工性が向上し、また、脱衣室用の暖房装置の省略により、本体の小型化が図れ、コストの低減ができ、さらに、安価な電気ヒーターを用いて浴室と脱衣室の暖房を実施することができるため、より本体コストの低減ができるという効果のある換気空調装置を提供することができる。
【0023】
また、空調機の加熱手段に、温水コイルを用いることにより、ダクトの使用本数の低減により、施工性が向上し、また、脱衣室用の暖房装置の省略により、本体の小型化が図れ、コストの低減ができ、さらに、暖房性能が高い温水コイルを用いて浴室と脱衣室の暖房を実施することができるため、暖房立上がり性能の向上ができるという効果のある換気空調装置を提供することができる。
【0024】
また、第一吸込口または前記第二吸込口またはその両方から空気を吸込んで前記浴室に開口した吹出口から空気を吹出す循環ファンと、第一吸込口および第二吸込口から吸込んだ空気を加熱する温水コイルとを備え、加熱された空気を浴室へ吹出すことにより、浴室および脱衣室の暖房を行うことにより、ダクトの使用本数の低減により、施工性が向上し、また、脱衣室用の暖房装置の省略により、本体の小型化が図れ、コストの低減ができ、さらに、暖房性能が高い温水コイルを用いて浴室と脱衣室の暖房を実施することができるため、暖房立上がり性能の向上ができるという効果のある換気空調装置を提供することができる。
【0025】
また、浴室と、前記浴室に隣接した脱衣室と、前記脱衣室に開口した第一吸込口と、前記第一吸込口から吸入した空気を空調するための空調機の本体と、前記空調機の本体によって空調された空気を吹出すための前記浴室に開口した吹出口と、前記浴室から前記脱衣室への空気の移動が可能な前記浴室と前記脱衣室を連通する通気口とを設け、前記浴室、前記空調機の本体、前記脱衣室を擬似的に1つの部屋として循環送風を行うことにより、前記浴室および前記脱衣室の除湿を行うことにより、ダクトの使用本数の低減により、施工性が向上し、また、脱衣室用の除湿装置の省略により、本体の小型化が図れ、コストの低減ができるという効果のある換気空調装置を提供することができる。
【0026】
また、浴室と、浴室に隣接した脱衣室と、脱衣室に開口した第一吸込口と、前記吸込口から吸入した空気を空調するための空調機の本体と、前記空調機の本体によって空調された空気を吹出すための浴室に開口した吹出口と、浴室から脱衣室への空気の移動が可能な浴室と脱衣室を連通する通気口と、浴室に開口した第二吸込口とを設け、浴室、空調機の本体、脱衣室を擬似的に1つの部屋として循環送風を行い、さらに浴室内に開口した第二吸込口から吸入した空気を空調機の本体で空調し、浴室に開口した吹出口より吹出すことで、浴室内においても循環送風を行い、浴室および脱衣室の除湿を行うことにより、ダクトの使用本数の低減により、施工性が向上し、また、脱衣室用の除湿装置の省略により、本体の小型化が図れ、コストの低減ができ、さらに、浴室内の循環風量の増加により、浴室内の吹出口から吹出す空気の風速が上がり、浴室内全体に空調された空気が行届くため、浴室内の暖房効率を上げることができるという効果のある換気空調装置を提供することができる。
【0027】
また、空調機の除湿手段がヒートポンプを用いて除湿対象の空気を冷却することで空気中の水分を結露させ絶対湿度を下げることにより、ダクトの使用本数の低減により、施工性が向上し、また、脱衣室用の除湿装置の省略により、本体の小型化が図れ、コストの低減ができ、さらに、除湿時の消費電力が低減されるためランニングコストを低減することができるという効果のある換気空調装置を提供することができる。
【0028】
また、第一吸込口または前記第二吸込口から空気を吸込んで前記浴室に開口した吹出口から空気を吹出す循環ファンと、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記循環ファンにより送風される空気と冷媒を熱交換させる第一熱交換器、冷媒を膨張させる膨張機構、前記循環ファンにより送風される空気と冷媒を熱交換させる第二熱交換器の順に冷媒が循環するように配管接続した冷媒回路とを備え、第一吸込口または第二吸込口から吸込んだ空気を前記第二熱交換器を通過させ除湿し、第二熱交換器を通過した後の空気を第一熱交換器を通過させ加熱し、浴室へ吹出すことにより、浴室および脱衣室を除湿することにより、ダクトの使用本数の低減により、施工性が向上し、また、脱衣室用の除湿装置の省略により、本体の小型化が図れ、コストの低減ができ、さらに、除湿時の消費電力が低減されるためランニングコストを低減することができるという効果のある換気空調装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本発明の請求項1記載の換気空調装置は、浴室と、前記浴室に隣接した脱衣室と、前記脱衣室に開口した第一吸込口と、前記第一吸込口から吸入した空気を空調するための空調機の本体と、前記空調機の本体によって空調された空気を吹出すための前記浴室に開口した吹出口と、前記浴室から前記脱衣室への空気の移動が可能な前記浴室と前記脱衣室を連通する通気口とを設け、前記浴室、前記空調機の本体、前記脱衣室を擬似的に1つの部屋として循環送風を行うことにより、前記浴室および前記脱衣室の暖房を行うものであり、ダクトの使用本数を低減し、また、脱衣室用の暖房装置を省略するという作用を有する。
【0030】
また、浴室と、前記浴室に隣接した脱衣室と、前記脱衣室に開口した第一吸込口と、前記吸込口から吸入した空気を空調するための空調機の本体と、前記空調機の本体によって空調された空気を吹出すための前記浴室に開口した吹出口と、前記浴室から前記脱衣室への空気の移動が可能な前記浴室と前記脱衣室を連通する通気口と、前記浴室に開口した第二吸込口とを設け、前記浴室、前記空調機の本体、前記脱衣室を擬似的に1つの部屋として循環送風を行い、さらに前記浴室に開口した第二吸込口から吸入した空気を前記空調機の本体で空調し、前記浴室に開口した吹出口より吹出すことで、前記浴室内においても循環送風を行い、浴室および脱衣室の暖房を行うものであり、ダクトの使用本数を低減し、また、脱衣室用の暖房装置を省略し、さらに、浴室内の循環風量を増やすという作用を有する。
【0031】
また、空調機の加熱手段に、ヒートポンプを用いるものであり、ダクトの使用本数を低減し、また、脱衣室用の暖房装置を省略し、さらに、消費電力が低いヒートポンプにより浴室と脱衣室の暖房をするという作用を有する。
【0032】
また、前記第一吸込口または前記第二吸込口から空気を吸込んで前記浴室に開口した吹出口から空気を吹出す循環ファンと、第一吸込口から吸込んだ空気の一部を屋外に排出することで換気を行う換気ファンと、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記循環ファンにより送風される空気と冷媒を熱交換させる第一熱交換器、冷媒を膨張させる膨張機構、前記換気ファンにより送風される空気と冷媒を熱交換させる第二熱交換器の順に冷媒が循環するように配管接続した冷媒回路とを備え、第一吸込口から吸込んだ空気の一部を前記第二熱交換器を通して屋外に排出し、第一吸込口から吸込んだ空気の一部または第二吸込口から吸込んだ空気を第一熱交換器を通して加熱し、第一室内空間へ吹出すことにより、浴室および脱衣室の暖房を行うものであり、ダクトの使用本数を低減し、また、脱衣室用の暖房装置を省略し、さらに、消費電力が低いヒートポンプにより浴室と脱衣室の暖房をするという作用を有する。
【0033】
また、空調機の加熱手段に、電気ヒーターを用いるものであり、ダクトの使用本数を低減し、また、脱衣室用の暖房装置を省略し、さらに、空気を加熱する手段としては低コストな電気ヒーターを用いて浴室と脱衣室の暖房をするという作用を有する。
【0034】
また、第一吸込口または前記第二吸込口またはその両方から空気を吸込んで前記浴室に開口した吹出口から空気を吹出す循環ファンと、第一吸込口および第二吸込口から吸込んだ空気を加熱する電気ヒーターとを備え、加熱された空気を浴室へ吹出すことにより、浴室および脱衣室の暖房を行うものであり、ダクトの使用本数を低減し、また、脱衣室用の暖房装置を省略し、さらに、空気を加熱する手段としては低コストな電気ヒーターを用いて浴室と脱衣室の暖房をするという作用を有する。
【0035】
また、空調機の加熱手段に、温水コイルを用いるものであり、ダクトの使用本数を低減し、また、脱衣室用の暖房装置を省略し、さらに、暖房性能が高い温水コイルを用いて浴室と脱衣室の暖房をするという作用を有する。
【0036】
また、第一吸込口または前記第二吸込口またはその両方から空気を吸込んで前記浴室に開口した吹出口から空気を吹出す循環ファンと、第一吸込口および第二吸込口から吸込んだ空気を加熱する温水コイルとを備え、加熱された空気を浴室へ吹出すことにより、浴室および脱衣室の暖房を行うものであり、ダクトの使用本数を低減し、また、脱衣室用の暖房装置を省略し、さらに、暖房性能が高い温水コイルを用いて浴室と脱衣室の暖房をするという作用を有する。
【0037】
また、浴室と、前記浴室に隣接した脱衣室と、前記脱衣室に開口した第一吸込口と、前記第一吸込口から吸入した空気を空調するための空調機の本体と、前記空調機の本体によって空調された空気を吹出すための前記浴室に開口した吹出口と、前記浴室から前記脱衣室への空気の移動が可能な前記浴室と前記脱衣室を連通する通気口とを設け、前記浴室、前記空調機の本体、前記脱衣室を擬似的に1つの部屋として循環送風を行うことにより、前記浴室および前記脱衣室の除湿を行うものであり、ダクトの使用本数を低減し、また、脱衣室用の除湿装置を省略するという作用を有する。
【0038】
また、浴室と、浴室に隣接した脱衣室と、脱衣室に開口した第一吸込口と、前記吸込口から吸入した空気を空調するための空調機の本体と、前記空調機の本体によって空調された空気を吹出すための浴室に開口した吹出口と、浴室から脱衣室への空気の移動が可能な浴室と脱衣室を連通する通気口と、浴室に開口した第二吸込口とを設け、浴室、空調機の本体、脱衣室を擬似的に1つの部屋として循環送風を行い、さらに浴室内に開口した第二吸込口から吸入した空気を空調機の本体で空調し、浴室に開口した吹出口より吹出すことで、浴室内においても循環送風を行い、浴室および脱衣室の除湿を行うものであり、ダクトの使用本数を低減し、また、脱衣室用の除湿装置を省略し、さらに、浴室内の循環風量を増やすという作用を有する。
【0039】
また、空調機の除湿手段がヒートポンプを用いて除湿対象の空気を冷却することで空気中の水分を結露させ絶対湿度を下げるものであり、ダクトの使用本数を低減し、また、脱衣室用の除湿装置を省略し、さらに、消費電力が低いヒートポンプにより浴室と脱衣室の除湿をするという作用を有する。
【0040】
また、第一吸込口または前記第二吸込口から空気を吸込んで前記浴室に開口した吹出口から空気を吹出す循環ファンと、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記循環ファンにより送風される空気と冷媒を熱交換させる第一熱交換器、冷媒を膨張させる膨張機構、前記循環ファンにより送風される空気と冷媒を熱交換させる第二熱交換器の順に冷媒が循環するように配管接続した冷媒回路とを備え、第一吸込口または第二吸込口から吸込んだ空気を前記第二熱交換器を通過させ除湿し、第二熱交換器を通過した後の空気を第一熱交換器を通過させ加熱し、浴室へ吹出すことにより、浴室および脱衣室を除湿するものであり、ダクトの使用本数を低減し、また、脱衣室用の除湿装置を省略し、さらに、消費電力が低いヒートポンプにより浴室と脱衣室の除湿をするという作用を有する。
【0041】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0042】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態における換気空調装置が設置されている居住空間の見取り図である。図1において、屋内の居住空間1は、室内空間としてのリビング2、浴室3、脱衣室4、トイレ5あるいは廊下6などに区画されており、浴室3の天井裏には、換気空調装置の本体7が設置されている。この本体7は、本体7と屋外を連通する第一ダクト8、脱衣室4の天井に開口した第一吸込口9と本体7を連通する第二ダクト10、及び居住空間1の換気を行うための廊下6の天井に開口した排気口11と本体7とを連通する第三ダクト12が接続されている。ここで、排気口11はリビング2またはトイレ5等に取り付けてもよい。
【0043】
また、本体7内部には換気ファン13が配設されており、屋外と本体7を連通する第一ダクト8は換気ファン13の吹出し側に接続され、脱衣室4と本体7を連通する第二ダクト10及び廊下6と本体7を連通する第三ダクト12は換気ファン13の吸込側に接続されている。したがって、換気ファン13を運転すると、第一吸込口9及び排気口11から第二ダクト10及び第三ダクト12を通じて脱衣室4及び廊下6の空気が換気ファン13に吸い込まれ、第一ダクト8を通じて屋外に排気される。
【0044】
そして、換気ファン13を連続運転すると屋内の居住空間1内が負圧になるため、室内空間としてのリビング2の屋外に面した壁に開口した給気口14から新鮮な外気が給気されて居住空間1が換気されることになる。この換気運転は建物の機密性が高い場合は連続して行う必要があるため(24時間換気)、換気ファン13は所定の換気量、例えば一時間で居住空間1の約半分の容積に相当する換気量を確保するように連続運転を行う。
【0045】
また、リビング2には部屋の温度をコントロールするための空調機15が設置されており、夏場は冷房運転、冬場は暖房運転を行って室温を適正に保持している。したがって前述したように年間を通じて連続した換気運転を行っていると、リビングにおいては夏場は空調機15による冷房、冬場は空調機15による暖房を実施することで所定の温度範囲、例えば20℃から30℃にコントロールされた空気が脱衣室4のドア16のガラリやアンダーカット部分を通じて第一吸込口9または排気口11に吸い込まれ、換気空調装置の本体7を介して屋外に排出されることになる。
【0046】
次に、図2に同換気空調装置の浴室3と脱衣室4の両方の暖房及び除湿における空気の流通経路の概略図示す。浴室3内では、循環ファン21により脱衣室4内に設置された第一吸込口9から吸込み、浴室3に設置された吹出口22から浴室3内へ送風を行うため、浴室3内が正圧になり、逆に脱衣室4内は負圧となる。このため、浴室3のと脱衣室4の間のドアに設けられたガラリ23を介して浴室3から脱衣室4内に向けての空気の流通が生じる。このようにして、浴室3と脱衣室4を擬似的に1つの部屋として循環送風を行うことで浴室3と脱衣室4の両方の暖房および除湿が可能となる。
【0047】
次に図3に同換気空調装置の浴室3と脱衣室4の両方の暖房及び除湿における空気の流通経路において浴室内循環送風を同時に行った場合の概略図示す。浴室3内では、循環ファン21により脱衣室4内に設置された第一吸込口9と浴室3内に設置された第二吸込口31の両方から空気を吸込み、浴室3内へ送風を行うことで、浴室3と脱衣室4を擬似的に1つの部屋として循環送風を行い、同時に浴室内循環送風を行うことで、浴室に設置された吹出口から吹出す風量および風速が増加し、浴室内全体に空調された空気が行届き易くなるため、浴室3と脱衣室4の両方の暖房および除湿を行い、さらには浴室内の空調の効率を上げることが可能となる。
【0048】
(実施の形態2)
図4に暖房および除湿手段にヒートポンプを用いた場合の換気空調装置の風路構成図を示す。浴室3の天井裏に換気空調装置の本体7が設置されており、本体7の底部に浴室3の天井面に対して第二吸込口31および吹出口22を開口するとともに第二吸込口31に着脱自在に塵埃を捕捉するためのフィルター41を配設している。
【0049】
まず、暖房運転時の換気空調装置の風路構成について説明する。
【0050】
本体7内の第一風路42には浴室3内の空気を吸い込むための第二吸込口31、第二吸込口31から吸い込んだ浴室3内の空気を昇温するための凝縮器43、凝縮器43で昇温された空気を浴室3に吹出すための吹出口22、第二吸込口31から浴室3内の空気を吸引し凝縮器43を介して吹出口22から再び浴室3内に循環送風するための循環ファン21が設けられており、第二吸込口31、凝縮器43、循環ファン21、吹出口22の順に循環送風することで浴室3内を暖房することができる。
【0051】
また、本体7内の第二風路44には第一ダクト8が本体7に接続される部分に、第一吸込口9から吸引された脱衣室4の空気を本体7内に通風するための第一換気口45、排気口11から廊下6の空気を本体7内に通風するための第二換気口46、第一換気口45及び第二換気口46から吸い込んだ脱衣室4及び廊下6の空気から吸熱するための蒸発器47、蒸発器47で吸熱された空気を第一ダクト8に吹出すための換気吹出口48、第一換気口45及び第二換気口46から脱衣室4及び廊下6の空気を吸引し蒸発器47を介して換気吹出口48から屋外に排気するための換気ファン13が設けられており、第一換気口45、第二換気口46、蒸発器47、換気ファン13、換気吹出口48の順に送風することで脱衣室4及び廊下6内の空気から熱を吸熱した後、屋外に排気することで居住空間1内の換気を行うことができる。
【0052】
また、本体7内部に、冷媒として例えば、HCFC系冷媒(分子中に塩素、水素、フッ素、炭素の各原子を含む)、HFC系冷媒(分子中に水素、炭素、フッ素の各原子を含む)、炭化水素、二酸化炭素等の自然冷媒などの何れかを充填した冷媒回路49を形設しており、この冷媒回路49中に、冷媒を圧縮する圧縮機50、供給空気と冷媒とを熱交換させる凝縮器43、冷媒を膨張させることで減圧させる減圧機構としての膨張弁51、供給空気と冷媒とを熱交換させる蒸発器47を介設している。
【0053】
次に、除湿運転時の換気空調装置の風路構成について説明する。
【0054】
第二吸込口31には浴室3からの吸気を閉止するための第一の閉止機構としての第一ダンパ52が設けられており、暖房時は開いている第一ダンパ52を除湿時には閉止する。また、第二換気口46には廊下6からの空気の吸引を閉止するための第二の閉止機構としての第二ダンパ53が設けられており、除湿時には第二ダンパ53を閉止することで廊下6からの空気の吸引を停止する。さらに、第二風路44内の蒸発器47より下流で換気ファン13より上流の第一風路42と隣接する部分には第三の閉止機構としての第三ダンパ54が設けられており、暖房時には閉まっている第三ダンパ54を除湿時には開く。また、浴室3内には第二吸込口31とは別の開口として第三吸込口55が設けられており、第三吸込口55の閉止機構として、第四ダンパ56が設けられている。
【0055】
除湿運転時には、換気ファン13と循環ファン21を運転することにより、第一換気口45より脱衣室4内の空気を吸込む。吸込まれた空気は、圧縮機50を運転することにより露点温度以下に冷却された蒸発器47を通過するとため、温度と絶対湿度が低下する。この温度と絶対湿度が低下した空気の一部は、換気ファン13により換気吹出口48を通り居室空間1より排気される。また、蒸発器47により温度と絶対湿度が低下した空気の他の一部は、第三ダンパ54を通過し加熱された凝縮器43を通過することで、温度が上昇し、相対湿度が低下する。この相対湿度が低下した空気は循環ファン21により吹出口22を通り、浴室3内に送風される。
【0056】
また、第三吸込口55に設けられた第四ダンパ56を開けることにより、浴室3から空気を吸込み、蒸発器47、凝縮器43の順に通過することで相対湿度が低下し、吹出口22より相対湿度が低下した空気を吹出すことで浴室3内の循環送風を同時に行うことが可能となる。
【0057】
(実施の形態3)
図5に暖房の加熱手段に電気ヒーターまたは温水コイルを用いた場合の換気空調装置の風路構成図を示す。循環ファン21を運転することにより、第一換気口45および第二換気口46から空気を吸込み、加熱手段71によって吸込んだ空気は加熱される。この加熱手段としては電気ヒーターまたは温水コイルが考えられる。加熱された空気は浴室3に開口した吹出口22から吹出す構造となっている。
【0058】
さらに、浴室3に第二吸込口31を設けることで、浴室3と脱衣室4の両方から空気を吸込み、吹出口22から吹出すことが可能となる。
【0059】
また、浴室3内及び脱衣室4内の暖房を行う場合、加熱手段71によって加熱された空気が居住空間1外へ排出されることによる暖房効率の低下を防ぐため、換気ファン13の風路の上流側に換気ダンパ72を設け閉めることにより、居住空間1外と暖房風路とを隔てることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
以上のように本発明にかかる換気空調装置は、主たる換気空調対象空間以外の副換気空
調対象空間の空調を最小限の構成で実施することができ、浴室の換気空調のみならず、リビング、寝室、キッチンあるいは洗面所等の換気空調装置等にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の実施の形態1の換気空調装置が設置される居住空間の概略図
【図2】同換気空調装置の浴室と脱衣室の両方の暖房及び除湿における空気の流通経路の概略図
【図3】同換気空調装置の他室暖房及び他室除湿モードにおける空気の流通経路において浴室内循環送風を同時に行った場合の概略図
【図4】同換気空調装置の加熱手段にヒートポンプを用いた場合の換気空調装置の風路構成図
【図5】同換気空調装置の暖房の加熱手段に電気ヒーターまたは温水コイルを用いた場合の風路構成図
【符号の説明】
【0062】
1 居住空間
2 リビング
3 浴室
4 脱衣室
5 トイレ
6 廊下
7 本体
8 第一ダクト
9 第一吸込口
10 第二ダクト
11 排気口
12 第三ダクト
13 換気ファン
14 給気口
15 空調機
16 ドア
21 循環ファン
22 吹出口
23 ガラリ
31 第二吸込口
41 フィルター
42 第一風路
43 凝縮器
44 第二風路
45 第一換気口
46 第二換気口
47 蒸発器
48 換気吹出口
49 冷媒回路
50 圧縮機
51 膨張弁
52 第一ダンパ
53 第二ダンパ
54 第三ダンパ
55 第三吸込口
56 第四ダンパ
71 加熱手段
72 換気ダンパ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室と、前記浴室に隣接した脱衣室と、前記脱衣室に開口した第一吸込口と、前記第一吸込口から吸入した空気を空調するための空調機の本体と、前記空調機の本体によって空調された空気を吹出すための前記浴室に開口した吹出口と、前記浴室から前記脱衣室への空気の移動が可能な前記浴室と前記脱衣室を連通する通気口とを設け、前記浴室、前記空調機の本体、前記脱衣室を擬似的に1つの部屋として循環送風を行うことにより、前記浴室および前記脱衣室の両方を暖房することを特徴とする換気空調装置。
【請求項2】
浴室と、前記浴室に隣接した脱衣室と、前記脱衣室に開口した第一吸込口と、前記吸込口から吸入した空気を空調するための空調機の本体と、前記空調機の本体によって空調された空気を吹出すための前記浴室に開口した吹出口と、前記浴室から前記脱衣室への空気の移動が可能な前記浴室と前記脱衣室を連通する通気口と、前記浴室に開口した第二吸込口とを設け、前記浴室、前記空調機の本体、前記脱衣室を擬似的に1つの部屋として循環送風を行い、さらに前記浴室に開口した第二吸込口から吸入した空気を前記空調機の本体で空調し、前記浴室に開口した吹出口より吹出すことで、前記浴室内においても循環送風を行い、浴室および脱衣室の両方を暖房することを特徴とする換気空調装置。
【請求項3】
空調機の加熱手段に、ヒートポンプを用いることを特徴とする請求項1または2に記載の換気空調装置。
【請求項4】
前記第一吸込口または前記第一吸込口と前記第二吸込口の両方から空気を吸込んで前記浴室に開口した吹出口から空気を吹出す循環ファンと、前記第一吸込口から吸込んだ空気の一部を屋外に排出することで換気を行う換気ファンと、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記循環ファンにより送風される空気と冷媒を熱交換させる第一熱交換器、冷媒を膨張させる膨張機構、前記換気ファンにより送風される空気と冷媒を熱交換させる第二熱交換器の順に冷媒が循環するように配管接続した冷媒回路とを備え、前記第一吸込口から吸込んだ空気の一部を前記第二熱交換器を通して屋外に排出し、前記第一吸込口から吸込んだ空気の一部または前記第二吸込口から吸込んだ空気を前記第一熱交換器を通して加熱し、前記浴室へ吹出すことにより、前記浴室および前記脱衣室の両方を暖房することを特徴とする請求項1、2または3に記載の換気空調装置。
【請求項5】
空調機の加熱手段に、電気ヒーターを用いることを特徴とする請求項1または2に記載の換気空調装置。
【請求項6】
前記第一吸込口または前記第一吸込口と前記第二吸込口の両方から空気を吸込んで前記浴室に開口した吹出口から空気を吹出す循環ファンと、吸込んだ空気を加熱する電気ヒーターとを備え、加熱された空気を前記浴室へ吹出すことにより、前記浴室および前記脱衣室の両方を暖房することを特徴とする請求項1、2または5に記載の換気空調装置。
【請求項7】
空調機の加熱手段に、温水コイルを用いることを特徴とする請求項1または2に記載の換気空調装置。
【請求項8】
前記第一吸込口または前記第一吸込口と前記第二吸込口の両方から空気を吸込んで前記浴室に開口した吹出口から空気を吹出す循環ファンと、吸込んだ空気を加熱する温水コイルとを備え、加熱された空気を浴室へ吹出すことにより、浴室および脱衣室の両方を暖房することを特徴とする請求項1、2または7に記載の換気空調装置。
【請求項9】
浴室と、前記浴室に隣接した脱衣室と、前記脱衣室に開口した第一吸込口と、前記第一吸込口から吸入した空気を空調するための空調機の本体と、前記空調機の本体によって空調された空気を吹出すための前記浴室に開口した吹出口と、前記浴室から前記脱衣室への空気の移動が可能な前記浴室と前記脱衣室を連通する通気口とを設け、前記浴室、前記空調機の本体、前記脱衣室を擬似的に1つの部屋として循環送風を行うことにより、前記浴室および前記脱衣室の両方を除湿することを特徴とする換気空調装置。
【請求項10】
浴室と、前記浴室に隣接した脱衣室と、前記脱衣室に開口した第一吸込口と、前記吸込口から吸入した空気を空調するための空調機の本体と、前記空調機の本体によって空調された空気を吹出すための浴室に開口した吹出口と、前記浴室から前記脱衣室への空気の移動が可能な前記浴室と前記脱衣室を連通する通気口と、前記浴室に開口した第二吸込口とを設け、前記浴室、前記空調機の本体、前記脱衣室を擬似的に1つの部屋として循環送風を行い、さらに前記浴室に開口した第二吸込口から吸入した空気を前記空調機の本体で除湿し、浴室に開口した吹出口より吹出すことで、浴室内においても循環送風を行い、浴室および脱衣室の両方を除湿することを特徴とする換気空調装置。
【請求項11】
空調機の除湿手段がヒートポンプを用いて除湿対象の空気を冷却することで空気中の水分を結露させ絶対湿度を下げることを特徴とする請求項9または10に記載の換気空調装置。
【請求項12】
前記第一吸込口または前記第一吸込口と前記第二吸込口の両方から空気を吸込んで前記浴室に開口した吹出口から空気を吹出す循環ファンと、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記循環ファンにより送風される空気と冷媒を熱交換させる第一熱交換器、冷媒を膨張させる膨張機構、前記循環ファンにより送風される空気と冷媒を熱交換させる第二熱交換器の順に冷媒が循環するように配管接続した冷媒回路とを備え、第一吸込口または第二吸込口から吸込んだ空気を前記第二熱交換器を通過させ除湿し、第二熱交換器を通過した後の空気を第一熱交換器を通過させ加熱し、浴室へ吹出すことにより、浴室および脱衣室の両方を除湿することを特徴とする請求項9、10または11に記載の換気空調装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−54114(P2010−54114A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−219169(P2008−219169)
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】