説明

携帯クライアント端末装置、プログラム及び方法

【課題】データを内部に保存する機能を持たない携帯端末における印刷過程でのセキュリティ向上を図る。
【解決手段】携帯端末16は、アプリケーションサーバ10を第1通信回線14を通じて操作する入力装置22と、アプリケーションサーバからの出力データ32,36を受信する第1ネットワーク・インターフェース18と、受信した出力データを表示する表示装置20とを備える。また、携帯端末では、書き込み可能な不揮発性記憶装置が内蔵されておらず、受信した出力データを内部保存しないセキュアな構成がとられている。この携帯端末からアプリケーションサーバに印刷指示を行った場合には、ゲートウェイ24が出力データ36を第2ネットワーク・インターフェース26に転送し、これにより第2通信回線28を通じて複合機30へ出力データ36が送信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションサーバのクライアントをなす携帯端末、特にこの携帯端末から印刷を行うための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
公衆パケット交換網等を利用して遠隔地からアプリケーションサーバに接続する携帯型のクライアント端末が知られている。こうした携帯端末から印刷を行う場合、通常は、携帯端末付近にアプリケーションサーバと通信できるプリンタが存在しない。そこで、例えば、インターネット上のファイル保存サービス等を利用して一時的に印刷データを保存し、身近にあるプリンタと通信可能なPC等を使用してファイル保存サービスから印刷データを取得し、プリンタに出力する必要がある。
【0003】
下記特許文献1には、無線接続された携帯端末からの指示により、インターネットを介してプリンタ出力する技術が開示されている。下記特許文献2には、携帯端末の現在位置近くにあるプリンタ装置一覧を生成し、その一覧から出力先を決定する技術が記載されている。下記特許文献3には、無線通信網との通信状態に応じて、ダウンロードするデータの形式を選択する携帯端末についての技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−175163号公報
【特許文献2】特開2002−304459号公報
【特許文献3】特開2002−77112号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したインターネット上の保存サービスを利用する態様では、印刷データを取得するPC等が必要となるため、印刷操作が複雑になり、さらにPC等に印刷データを残すことの不安も生じる。また、携帯端末とアプリケーションサーバが、通常時には相対的に安全なネットワーク(公衆パケット交換網等)を用いて通信しているにもかかわらず、印刷時に相対的に危険なネットワーク(インターネット等)を用いる点は、秘匿性保持の観点から疑問視されるべきものである。
【0006】
他方、最近では、安易なデータ保存が秘密漏洩に繋がることを考慮し、ハードディスクなどの書き込み可能な大容量記憶装置を設けない携帯端末が導入されつつある。この携帯端末から印刷を行う場合には、印刷データは携帯端末にはなく、アプリケーションサーバから印刷データをプリンタに送信する必要がある。
【0007】
本発明の目的は、携帯端末からの印刷操作を簡易化することにある。
【0008】
本発明の別の目的は、携帯端末からの印刷指示を行う場合のセキュリティ向上を図ることにある。
【0009】
本発明のさらに別の目的は、データ保持機能をもたない携帯端末で採用可能な新たな印刷態様を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の携帯クライアント端末装置は、アプリケーションサーバを第1の通信回線を通じて操作する操作手段と、アプリケーションサーバから第1の通信回線を通じて送信される出力用データを受信する受信手段と、受信した出力用データの一部または全部を表示する表示手段と、受信した出力用データの一部または全部を内部保存させないセキュア機構と、受信した出力用データの一部または全部を第2の通信回線を通じて画像形成装置に転送するゲートウェイ機構と、を備える。
【0011】
携帯クライアント端末装置は、別途設けられたアプリケーションサーバのクライアントとして機能する装置である。携帯クライアント端末装置は、PDA(Personal Digital Assistance)や携帯パソコンなど、小型かつ軽量に作られたハードウエアからなる。携帯クライアント端末装置は、外部接続するためのネットワークインターフェースが少なくとも二つ設けられている。このネットワークインターフェースは、有線接続を行うものであってもよいが、携帯性を向上させる観点からは、無線接続を行うものであることが望ましい。
【0012】
携帯クライアント端末装置は、一つのネットワークインターフェースから第1の通信回線に接続して、アプリケーションサーバにアクセスする。操作手段は、この通信において、アプリケーションサーバに電子文書の読み込み指示、書き込み指示、印刷指示など、各種の操作指示を行う手段であり、受信手段は、アプリケーションサーバから送信される電子文書等の出力用データを受信する手段である。また、表示手段は、液晶ディスプレイ等の表示部に受信した出力用データを表示する手段である。ここで出力用データとは、画面出力あるいは印刷出力されるデータをいう。受信手段は、通信を制御するためだけのデータや、可読不可能な形式で作られたプログラムを受信することができるが、こうしたデータはここでは出力用データとは区別される。出力用データのフォーマットは特に問わず、ベクトル形式やラスタ形式など様々な形式を採用しうる。例えば、機種依存することなく表示や印刷を行うために、PDF(Portable Document Format)を採用することは、一つの有力な選択肢であろう。なお、出力用データは、画面出力用と印刷出力用の一方のみに用いられるデータであってもよいし、両方に使用される(つまり画面出力されるとともに印刷出力もされる)データであってもよい。
【0013】
出力用データには、同じ文書について別々に作成された画面出力用のデータと印刷出力用のデータとが含まれていてもよい。このような例としては、一つのファイル内に画面出力用のデータと印刷出力用のデータが組み込まれるなどして関連づけられた構造的な印刷用データが形成され、出力装置の種類に応じていずれかのデータが選択的に選ばれる態様を挙げることができる。この場合には、例えば、表示手段は画面出力用のデータを表示し、セキュア機構は印刷出力用のデータを内部保存させず、ゲートウェイ機構は印刷出力用のデータを画像形成装置に転送するという処理を行うなど、データの特性に応じて、出力データ用の「全部」ではなく「一部」を選択して処理を行うようにしてもよい。
【0014】
セキュア機構は、携帯クライアント端末装置内に、出力用データの保存を行わせないようにする機構である。ここで、保存を行わせないようにする機構とは、出力用データの少なくとも大部分について、保存できないようにしたり、直ちに消去したりする機構などをいう。出力用データのファイル名など、出力用データを構成するデータの一部の保存までもが、必ずしも禁じられる必要はない。また、バッファリングの要請などにより、出力用データを一時的に保存することも可能である。セキュア機構は、例えば、当該携帯クライアント端末装置内に、標準的なサイズの出力用データよりも大きな容量をもつ書込可能な(特に不揮発性の)記憶装置を設けないことで実現できる。また、安全性のレベルはやや低下するが、このような記憶装置をもつ場合であっても、ユーザが勝手に変更できない態様でハードウエア的あるいはソフトウエア的に記憶を不可能にすることで、セキュア機構を構築しうる。
【0015】
ゲートウェイは、ネットワーク間を相互接続するシステムである。ここでは第1の通信回線から第2の通信回線へと出力用データを転送するシステムをゲートウェイ機構と呼んでいる。ゲートウェイ機構には、必要に応じて、通信プロトコルを変換する機能や、通信を円滑に行うためのバッファ機能などが設けられる。ゲートウェイ機構によって、受信された出力用データを画像形成装置に送信することができる。この場合に、出力用データは、同時に表示手段により表示されてもよいし、されなくてもよい。ゲートウェイ機構が送信先の画像形成装置を認識するための設定(例えばデータのヘッダへの送信先埋め込み)は、アプリケーションサーバ側で行ってもよいし、携帯クライアント端末装置側で行ってもよい。なお、画像形成装置は、プリンタ、ファクシミリ、複写機、複合機など、用紙に対し印刷画像を形成する機能を備えた装置をいう。画像形成装置は、携帯端末から送信された出力用データの印刷を行う。携帯クライアント端末装置からは、この印刷を指示するために、必要に応じて、出力用データとともに印刷設定を行う制御データが送信される。
【0016】
この構成によれば、データ保持機能をもたない携帯端末において、アプリケーションサーバから受信するデータを円滑に画像形成装置に送信することが可能となる。また、印刷にあたり、PC等の第三の装置を操作する必要がないため、印刷操作が簡単化される。
【0017】
本発明の携帯クライアント端末装置の一態様においては、操作手段には、アプリケーションサーバに対して、画像形成装置を明示して印刷を指示する手段が含まれ、ゲートウェイ機構は、画像形成装置を明示するデータとともに出力用データを受信した場合に、その画像形成装置への転送を行う。つまり、出力先の画像形成装置を明示してアプリケーションサーバに印刷指示を行うと、アプリケーションサーバは、出力用データのヘッダ部分に埋め込むなどして、この画像形成装置を通信先として設定し、その送信を行う。そして、ゲートウェイ機構では、この設定を解読して画像形成装置への転送を行う。したがって、ひとたび印刷指示を行った後には、携帯クライアント端末装置の側では、画像形成装置を特別に意識する必要がなく、有線接続された通常の装置の場合と同様の操作のみで印刷が完了する。
【0018】
本発明の携帯クライアント端末装置の一態様においては、第1の通信回線は、盗聴対策が施された通信回線である。盗聴対策とは、通信回線に流れるデータを取得されること、あるいは、その内容を認識されることを困難に設定する方策をいう。例えば、インターネットにおいては、通常、簡単にパケットを拾うことができ、かつ、暗号化されていないものは簡単に中身を解読できてしまうため、盗聴対策が施されていないと言える。盗聴対策の例としては、専用回線化や、データの暗号化などを挙げることができる。例えば、電話回線、暗号化が施された通信(電波通信を含む)、専用回線(インターネット上に構築されるVPNを含む)などは、盗聴対策が施された通信回線と言えよう。第1の通信回線が盗聴対策済みの通信回線である場合、この通信回線を利用して出力用データを画像形成装置に転送することで、セキュリティの低下を防止することが可能となる。
【0019】
本発明の携帯クライアント端末装置の一態様においては、第2の通信回線は、画像形成装置に対し直接接続される無線通信回線である。もちろん、別の装置を経由して画像形成装置に接続することも可能だが、この場合には途中の安全性に不安が残るため、直接接続する方が望ましいといえる。また、接続は有線通信回線によって行ってもよいが、携帯端末であることを考えると、無線通信回線である方が便利である。無線通信回線の例としては、赤外線を利用した回線(IrDAなど)や、電波を利用した回線(Bluetoothなど)を挙げることができる。
【0020】
本発明の携帯クライアント端末装置の一態様においては、ゲートウェイ機構は、受信した出力用データに対する印刷権限が操作者にある場合にこの出力用データの転送を行う。もちろん、権限チェックは、サーバ側で行いうる。しかし、この代わりに、あるいはこれとは別に、画像形成装置側への出口としてのゲートウェイ機構で行うことは有効である。例えば、アプリケーションサーバ側で出力用データにおける権限情報を付与し、ゲートウェイ機構において、ユーザと権限情報との対応を検査することで、権限チェックを行うことができる。この構成を採用することで、印刷できる出力用データを重要度で制限することも可能となり、秘密漏洩の防止効果を高めることができる。
【0021】
本発明の携帯クライアント端末装置の一態様においては、ゲートウェイ機構は、さらに、第2の通信回線を通じて外部装置から受信したデータを、第1の通信回線を通じてアプリケーションサーバに転送する。この構成は、ゲートウェイ機構に対し、逆向きに電子文書を転送させるものである。外部装置としては、画像形成装置の他、スキャナ、スキャナを備えた画像形成装置、一般のPCなどを例示することができる。逆向きのデータ送信を行う場合には、アプリケーションサーバに格納されたデータを漏洩させるわけではないため、画像形成装置に限らず、一般の機器を対象にすることも有効である。転送されるデータの例としては、スキャナにより作成された電子文書や、PCで作成された電子文書などを挙げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は、本実施の形態にかかるシステム構成を説明する概略図である。このシステムには、主たる構成として、アプリケーションサーバ10、携帯端末16及び複合機30が含まれている。アプリケーションサーバ10は、ワークステーションなどの演算装置に、様々なアプリケーションソフトウエアをインストールして構成された装置である。例えば、アプリケーションソフトウエアの例としては、顧客管理ソフトウエアや、製品管理ソフトウエアなどを挙げることができる。アプリケーションサーバ10は、LAN12に接続され、LAN12は公衆パケット交換網等などの第1通信回線14に接続されている。
【0023】
携帯端末16は、アプリケーションサーバ10のクライアントとして機能する端末装置である。携帯端末16には、第1ネットワーク・インターフェース18が設けられ、第1ネットワーク・インターフェース18は無線を通じて第1通信回線14に接続されて、アプリケーションサーバ10と交信している。そして、携帯端末16には、アプリケーションサーバ10のデスクトップを表示する表示装置20と、アプリケーションサーバ10への指示を入力するための入力装置22が設けられ、第1通信回線14を通じて、操作データの送信や出力データの受信が行われる。これにより、携帯端末16では、アプリケーションサーバ10があたかも携帯端末16内にあるかのようにその利用をすることができる。
【0024】
携帯端末16には、さらに、ゲートウェイ24と、第2ネットワーク・インターフェース26が設けられている。ゲートウェイ24は、アプリケーションサーバ10から受信したデータを、そのデータヘッダに記載された送信先に送信するべく、第2ネットワーク・インターフェース26に転送する。そして、第2ネットワーク・インターフェース26は、第2通信回線を介して、例えば複合機(プリンタ、スキャナ、ファックスなどの複数の機能が統合された機器)30へとそのデータを送信する。第2ネットワーク・インターフェース26の例としては、IrDAやBluetoothを挙げることができる。
【0025】
なお、携帯端末16には、ハードディスクなど不揮発性の大容量記憶装置が設けられていない。したがって、受信したデータは、一時的なバッファなどを除けば、内部に保存されることはない。これにより、例えば携帯端末16が盗難にあった場合にも、アプリケーションサーバ10に格納されたデータの秘密漏洩を回避することができる。また、この構成を採用した場合には、記憶装置の容量を超えた大容量のデータを表示したり印刷したりできる利点も生じる。
【0026】
次に、図1に示したシステムの動作について説明する。携帯端末16を操作するユーザが入力装置22から操作を行うと、対応する操作データ34が、第1ネットワーク・インターフェース、第1通信回線14及びLAN12を経由してアプリケーションサーバ10に送信される。アプリケーションサーバ10では、操作内容に応じた処理を行い、必要に応じてデスクトップの表示内容を変更し、対応する表示用の出力データ32を送信する。表示用の出力データ32のヘッダには送信先として携帯端末16が設定され、これにより出力データ32はLAN12、第1通信回線14及び第1ネットワーク・インターフェース18を経由して表示装置20に送られる。そして、携帯端末16では、受信した出力データ32が表示用のデータであることを確認して、表示装置20に表示する。その際には、出力データ32は、必要に応じてバッファリングされるが、表示後には速やかに消去される。
【0027】
携帯端末16からは、アプリケーションサーバ10に対して、印刷指示を行うこともできる。この場合には、ユーザは、まず、自身の近くにある複合機30などを確認し、必要に応じて、予め第2ネットワーク・インターフェース26から第2通信回線28を通じて複合機30にアクセスする。そして、アプリケーションサーバ10に対し、複合機30の識別データを指定して電子文書等の印刷指示を行う。
【0028】
アプリケーションサーバ10では、指示された電子文書などの印刷用の出力データ36を送信する。出力データ36には、送信先として携帯端末16が設定され、さらに複合機30の識別データも付与される。携帯端末16では、出力データ36がこの識別データを送信先とする印刷用データであることを確認すると、ゲートウェイ24が、出力データ36を適宜バッファリングして、印刷プロトコルに適したサイズ毎に第2ネットワーク・インターフェース26へと転送する。そして、出力データ36は、第2通信回線28を経由して複合機30に送信される。なお、通常は、出力データ36に付随して、印刷制御用データも、アプリケーションサーバ10から送信される。複合機30では、この印刷制御用データに従って出力データ36の印刷を行う。
【0029】
以上の説明においては、アプリケーションサーバ10から送信されるデータを、ゲートウェイ24によって複合機30に転送する態様を示した。しかし、ゲートウェイ24に対し、複合機30等からアプリケーションサーバ10へとデータ転送する機能を付与することも有効である。これにより、例えば、複合機30のスキャナ機能を、実質的に携帯端末16に取り込めるようになる。また、ゲートウェイ24には、携帯端末16を操作するユーザの転送権限や印刷権限をチェックする機構を設けることも有効である。これにより、携帯端末16のセキュリティ機能を一層高めることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】アプリケーションサーバ、携帯端末及び複合機を含むシステムの構成例を説明する概略図である。
【符号の説明】
【0031】
10 アプリケーションサーバ、12 LAN、14 第1通信回線、16 携帯端末、18 第1ネットワーク・インターフェース、20 表示装置、22 入力装置、24 ゲートウェイ、26 第2ネットワーク・インターフェース、28 第2通信回線、30 複合機、32,36 出力データ、34 操作データ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションサーバを第1の通信回線を通じて操作する操作手段と、
アプリケーションサーバから第1の通信回線を通じて送信される出力用データを受信する受信手段と、
受信した出力用データの一部または全部を表示する表示手段と、
受信した出力用データの一部または全部を内部保存させないセキュア機構と、
受信した出力用データの一部または全部を第2の通信回線を通じて画像形成装置に転送するゲートウェイ機構と、
を備える、ことを特徴とする携帯クライアント端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯クライアント端末装置において、
操作手段には、アプリケーションサーバに対して、画像形成装置を明示して印刷を指示する手段が含まれ、
ゲートウェイ機構は、画像形成装置を明示するデータとともに出力用データを受信した場合に、その画像形成装置への転送を行う、ことを特徴とする携帯クライアント端末装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の携帯クライアント端末装置において、
第1の通信回線は、盗聴対策が施された通信回線である、ことを特徴とする携帯クライアント端末装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の携帯クライアント端末装置において、
第2の通信回線は、画像形成装置に対し直接接続される無線通信回線である、ことを特徴とする携帯クライアント端末装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の携帯クライアント端末装置において、
ゲートウェイ機構は、受信した出力用データに対する印刷権限が操作者にある場合にこの出力用データの転送を行う、ことを特徴とする携帯クライアント端末装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯クライアント端末装置において、
ゲートウェイ機構は、さらに、第2の通信回線を通じて外部装置から受信したデータを、第1の通信回線を通じてアプリケーションサーバに転送する、ことを特徴とする携帯クライアント端末装置。
【請求項7】
アプリケーションサーバを第1の通信回線を通じて操作する操作手段と、
アプリケーションサーバから第1の通信回線を通じて送信される出力用データを受信する受信手段と、
受信した出力用データの一部または全部を表示する表示手段と、
受信した出力用データの一部または全部を内部保存させないセキュア機構と、
を備えた携帯クライアント端末装置に対し、
受信した出力用データの一部または全部を第2の通信回線を通じて画像形成装置に転送するゲートウェイ機能を実現させる、ことを特徴とする携帯クライアント端末プログラム。
【請求項8】
アプリケーションサーバを第1の通信回線を通じて操作する操作手段と、
アプリケーションサーバから第1の通信回線を通じて送信される出力用データを受信する受信手段と、
受信した出力用データの一部または全部を表示する表示手段と、
受信した出力用データの一部または全部を内部保存させないセキュア機構と、
を備えた携帯クライアント端末装置が実行する方法であって、
出力用データを受信する手順と、
受信した出力用データの一部または全部を第2の通信回線を通じて画像形成装置に転送するゲートウェイ手順と、
を含む、ことを特徴とする携帯クライアント端末方法。

【図1】
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【公開番号】特開2008−40898(P2008−40898A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−216030(P2006−216030)
【出願日】平成18年8月8日(2006.8.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】