説明

携帯型電子機器のバッテリ収納機構及びバッテリパック

【課題】バッテリパックを機器内部に確実に保持できるようにすることである。
【解決手段】バッテリパック11の左側面には、端子12の上端面より突出した2個の突起13が設けられている。バッテリ収納部15の左内側面15aのバッテリパック11の突起13に対応する位置には凹部16が設けられている。そして、バッテリパック11の突起13をバッテリ収納部15の凹部16に挿入し、バッテリパック11をバッテリ収納部15に収納する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリパック及び携帯型電子機器のバッテリ収納機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ノート型のパーソナルコンピュータ等の携帯型電子機器はバッテリを内蔵し、機器を交流電源に接続しなくとも、バッテリパックにより一定時間使用できるようになっている。バッテリによる機器の使用可能時間は、携帯型電子機器の低消費電力化とバッテリパックの寿命の向上により延びてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】バッテリパックは機器のバッテリ収納部に収納されるが、携帯型の機器はユーザが誤って落下させたりして機器に衝撃が加わることがある。機器に衝撃が加わると、バッテリ収納部に収納されているバッテリパックが外に飛び出す方向の力が働くので、バッテリパックが機器の外部に飛び出し、機器に内蔵されるメモリ等に記憶されているデータが失われる可能性がある。そのため、簡単な構造で、かつ衝撃が加わったときにもバッテリパックを確実に機器の内部に保持できるバッテリ収納機構が求められている。
【0004】また、バッテリパックをバッテリ収納部に挿入する際に、ユーザが誤ってバッテリパックの極性を逆にして挿入してしまうことがあり、誤挿入に気がつかないと、電源を切ったときにメモリのデータが失われてしまう可能性がある。さらに、バッテリパックの端子が金属等に触れてバッテリパックが短絡されてしまうという問題点もあった。
【0005】本発明の課題は、衝撃が加わった場合でも、バッテリパックを確実に機器内部に保持できるバッテリ収納機構を実現することである。また、他の課題は、バッテリパックの極性を間違えて挿入されるのを防止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、バッテリパックを収納するバッテリ収納機構であって、バッテリパックの端子と対向する面にバッテリパックの凸部が挿入される凹部を設け、バッテリパックを機器内部に収納した状態でバッテリパックを覆うためのバッテリカバーを設けるように構成する。
【0007】この発明によれば、落下の衝撃等が加わったときにも、バッテリパックの端面に設けられている凸部が機器側の凹部と係合してバッテリパックが機器内部に保持されるので、バッテリパックが機器の外に飛び出すのを防止できる。
【0008】請求項2記載の発明は、バッテリパックを収納するバッテリ収納機構であって、バッテリパックの端子の設けられる面の反対側の面と対向する面に、バッテリパックの凸部が挿入される凹部を設け、バッテリパックの端子と対向する面に、バッテリパックの凸部を凹部方向に加圧する弾性部材を設けるよう構成する。
【0009】この発明によれば、バッテリパックの端面に設けられている凸部が機器側の凹部と係合し、さらに弾性部材によりバッテリパックの凸部が機器側の凹部方向に加圧されるので、落下の衝撃等が加わったときにも、バッテリパックが機器の外部に飛び出すのを防止できる。
【0010】請求項3記載の発明は、バッテリパックを収納するバッテリ収納機構であって、バッテリパックの端子と対向する面にバッテリパックの第1の凸部が挿入される第1の凹部を設け、第1の凸部が設けられる面と対向する面に、バッテリパックの第2の凸部が挿入される第2の凹部を設け、第1の凹部が設けられている面にバッテリパックの第2の凸部を第2の凹部方向に加圧する弾性部材を設け、バッテリパックの両端面の第1及び第2の凸部をそれぞれ対向する第1及び第2の凹部に挿入してバッテリパックを機器内部に収納するよう構成する。
【0011】この発明によれば、バッテリパックの両端面に設けられた第1及び第2の凸部が、機器側の対応する第1及び第2の凹部と係合し、さらに弾性部材によりバッテリパックの第2の凸部が機器側の第2の凹部に押し込まれる。従って、落下の衝撃等が加わっても、バッテリパックの凸部が機器側の凹部と係合し、バッテリパックが機器の外に飛び出すのを防止できる。
【0012】請求項4記載の発明は、バッテリパックを収納するバッテリ収納機構であって、バッテリパックの端子と対向する面にバッテリパックの第1の凸部が挿入される第1の凹部を設け、第1の凹部が設けられる面と対向する面に、バッテリパックの第2の凸部が挿入される第2の凹部を設け、第1の凹部が設けられている面にバッテリパックの第2の凸部を第2の凹部方向に加圧する弾性部材を設け、バッテリパックを機器内部に収納した状態でバッテリパックを覆うバッテリカバーの一方の端部を開閉可能に支持し、一方の端部の近傍に凸部を設けるよう構成する。
【0013】この発明によれば、バッテリパックの両端面に設けた第1及び第2の凸部が機器側の対応する第1及び第2の凹部と係合し、さらにバッテリカバーを閉じたときに、バッテリカバーの一方の端部の近傍に設けた突起によりバッテリパックの第2の凸部が機器側の第2の凹部に押し込められ、例えば、バッテリパックの水平方向のガタが少なくなるので、落下の衝撃等が加わっても、バッテリパックがバッテリ収納機構の外部に飛び出しにくくなる。
【0014】請求項8記載のバッテリパックは、機器に電力を供給するための複数の端子と、複数の端子が設けられる面に、複数の端子の上端面より突出し、バッテリパックの中央部を通る断面に対して非対称な凸部を設けるよう構成する。
【0015】この発明によれば、機器側にバッテリパックの凸部に対応する凹部を設けることにより、落下等によりバッテリパックが外に飛び出す方向の力が加わっても、バッテリパックの凸部と機器側の凹部が係合することで、バッテリパックが機器の外側に飛び出すのを防止できる。また、バッテリパックの凸部が端子の上端面より突出しているので、端子の設けられている面が金属等に接触してバッテリパックがショートするのを防止できる。さらに、バッテリパックの凸部の形状がバッテリパックの中央部を通る断面に対して非対称となっているので、バッテリパックの極性を逆にしてバッテリ収納機構に挿入することができない。これにより、バッテリパックの誤挿入を防止できる。
【0016】請求項9記載のバッテリパックは、機器に電力を供給するための複数の端子と、複数の端子が設けられる面の反対側の面に、複数の端子の上端面よりと突出し、バッテリパックの中央部を通る断面に対して非対称な凸部を設けるよう構成する。
【0017】この発明によれば、バッテリパックの端子が設けられている面の反対側の面の凸部を機器側の凹部に挿入することで、落下等によりバッテリパックが機器の外部に飛び出す方向の力が加わっても、バッテリパックの凸部と機器の凹部が係合してバッテリパックが外部に飛び出すのを防止できる。また、凸部の形状がバッテリパックの中央部を通る断面に対して非対称となっているので、バッテリパックの極性を逆にしてバッテリ収納機構に挿入することができないので、バッテリパックの誤挿入を防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の携帯型電子機器のバッテリ収納部(バッテリ収納機構)とそのバッテリ収納部に収納されるバッテリパックの外観斜視図である。この実施の形態は、本発明をバーコードの読み取り機能を有するハンドヘルドターミナルに適用したものである。
【0019】バッテリパック11の左側面11aには、正極と負極の2個の端子12と、その2個の端子12の間に、端子12の上端面より突出した2個の突起(凸部)13が設けられている。この突起13は、バッテリパック11の左側面11aの下端から垂直方向にバッテリパック11の厚さのほぼ2/3の位置まで所定幅で形成されている。すなわち、突起13は、バッテリパック11の中央部で切断したときの断面に対して非対称な形状となっている。
【0020】携帯型電子機器本体14はバッテリ収納部15を有し。そのバッテリ収納部15のバッテリパック11の端子12と対向する左内側面15aには、バッテリパック11の突起13に対応する位置に凹部16が設けられている。なお、図1には示していないが、バッテリ収納部15の左内側面15aには、この他にバッテリパック11の端子12と電気的に接触する接点が2個設けられている。
【0021】図2は、バッテリパック11をバッテリ収納部15に収納した状態の断面図である。バッテリカバー17は一端部が回転可能に支持され、他端に機器本体14の右側面の爪部18と係合する爪部19が設けられている。バッテリパック11の突起13を機器本体14の凹部16に挿入し、バッテリ収納部15にバッテリパック11を収納した後、バッテリカバー17を閉じ、爪部19と機器側の爪部18とを係合させてバッテリカバー17をロックする。
【0022】バッテリパック11がバッテリ収納部15に収納された状態で、機器本体14に落下の衝撃等が加わると、バッテリパック11には外方向の力(図2の上方向の力)が働くが、バッテリパック11の左側面11aの突起13がバッテリ収納部15の凹部16と係合しているので、バッテリパック11がバッテリ収納部15の外に飛び出すことがない。
【0023】この第1の実施の形態のバッテリパック11は、機器本体14に電力を供給する端子12の上端面より突出した突起13を設けてあるので、バッテリパック11の左側面11aに金属等が接触しても、正極と負極の端子12が短絡されない。また、突起13がバッテリパック11の中央部を通る断面に対して非対称な形状となっているので、バッテリパック11の極性を逆にした状態ではバッテリ収納部15にバッテリパック11を挿入することができない。よって、バッテリパック11の誤挿入を完全に防止することができる。
【0024】また、第1の実施の形態のバッテリ収納部15は、バッテリパック11の端子12と対向する面にバッテリパック11の突起12が挿入される凹部16を設けることにより、落下等により機器本体14に衝撃が加わった場合でも、突起13と凹部16が係合してバッテリパック11がバッテリ収納部15の外に飛び出すのを防止できる。
【0025】次に、図3は、本発明の第2の実施の形態のバッテリパック及びバッテリ収納部の外観斜視図である。バッテリパック21の右側面21aには、2個の突起(凸部)22が設けられている。この突起22は、バッテリパック21を中央部で水平方向に切断したときの切断面に対して非対称な形状となっている。なお、図示していないがバッテリパック21の左側面には機器に電力を供給するための正極及び負極の2個の端子が設けられており、機器本体23のバッテリ収納部24の対応する位置には端子と電気的に接触する接点が設けられている。
【0026】バッテリ収納部24の右内側面24aには、バッテリパック21の突起22に対応する位置に2個の凹部25が設けられ、左内側面24bにはバッテリパック21の突起22に凹部25の方向の圧力を加える2個のバネ(弾性部材)26が設けられている。
【0027】図4は、バッテリパック21をバッテリ収納部24に収納した状態の断面図である。バッテリ収納部24を覆うバッテリカバー27は、一端部が回転可能に支持されており、他端部に爪部29が設けられている。このバッテリカバー27の爪部29は、機器本体23の右側面の爪部28と係合して、バッテリカバー27をロックするようになっている。
【0028】バッテリパック21がバッテリ収納部24に収納された状態で、機器本体23に落下の衝撃等が加わると、バッテリパック21には外方向の力(図2の上方向の力)が働くが、バッテリパック11はバネ26により図4の右方向に押圧されているので、右側面21の突起22がバッテリ収納部24の凹部25と係合し、バッテリパック21はバッテリ収納部24の外に飛び出しにくくなっている。
【0029】この第2の実施の形態のバッテリパック21は、端子が設けられている面の反対側の面に突起22を設け、その突起22をバッテリパック21の中央部を通る断面に対して非対称な形状としているので、バッテリバック21の極性を逆にしてバッテリ収納部24に挿入することができない。よって、バッテリパック21の逆挿入を防止できる。
【0030】また、第2の実施の形態のバッテリ収納部24は、バッテリパック21の端子が設けられている面の反対側の面の突起22に対応する位置に凹部25を設けることにより、落下等により機器本体23に衝撃が加わった場合でも、突起22と凹部25が係合してバッテリパック21がバッテリ収納部24の外に飛び出しにくい構造となっている。
【0031】次に、図5は、本発明の第3の実施の形態のバッテリパック及びバッテリ収納部の外観斜視図である。バッテリパック31の左側面31aには、正極と負極の2個の端子(図示せず)と、その2個の端子の間に端子の上端面より突出した2個の突起32が設けられている。この突起32は、バッテリパック31の左側面31aの下端から、左側面31aの垂直方向にバッテリパック31の厚さのほぼ2/3の位置まで所定幅で形成されている。すなわち、突起32は、バッテリパック31を中央部で水平方向に切断したときの断面に対して非対称な形状となっている。
【0032】バッテリパック31の右側面31bには、2個の突起33が設けられている。この突起33は突起32と同様にバッテリパック31の中央部を通る断面に対して非対称な形状をしている。
【0033】携帯型電子機器本体34にはバッテリ収納部35が設けられ、バッテリ収納部35の左内側面35aのバッテリパック31の左側の突起32に対応する位置には2個の凹部36が設けられ、凹部36の隣にはそれぞれバネ37が設けられている。また、バッテリ収納部35の右内側面35bのバッテリパック31の右側の突起33に対応する位置に2個の凹部38が設けられている。
【0034】次に、図6は、第3の実施の形態におけるバッテリパック31の収納動作の説明図である。バッテリパック31をバッテリ収納部35に収納する場合には、バッテリパック31の左側面31aの突起32をバッテリ収納部35の左内側面35aの凹部36に挿入し、さらにバッテリパック31の右側面31bの突起33をバッテリ収納部35の右内側面35bの凹部38に挿入し、バッテリカバー38を閉じる。バッテリカバー38を閉じた状態では、バッテリ収納部35の左内側面のバネ37によりバッテリパック31は、図6の右方向に押されているので、バッテリパック31の右側面の突起33がバッテリ収納部35の右内側面35bの凹部38に押し込まれ、突起33が凹部38から抜けにくくなっている。さらに、バッテリパック31の左側面の突起32がバッテリ収納部35の左内側面35aの凹部と係合するので、落下の衝撃等が加わった場合でも、バッテリパック31がバッテリ収納部35の外に飛び出しにくくなっている。
【0035】この第3の実施の形態のバッテリパック31は、端子の設けられている面に端子より突出した突起32を設けているので、第1の実施の形態と同様に端子が金属等により短絡されるのを防止できる。さらに、端子の設けられている面及びそれと反対側の面にそれぞれ突起32,33を設け、それらの突起32,33をバッテリパック31の中心部を通る断面に対して非対称な形状としているので、バッテリパック31の端子の極性を逆にしてバッテリ収納部35に挿入することができなくなっている。
【0036】また、この第3の実施の形態のバッテリ収納部35は、バッテリパック31の形状に対応させて左内側面35aと右内側面35bにそれぞれ凹部36,28を設け、さらにバッテリパック31を右方向に押圧するバネ37を設けたので、バッテリの機器本体34に落下の衝撃等が加わっても、突起32と凹部36、突起33と凹部38が係合してバッテリパック31がバッテリ収納部35の外に飛び出すのを防止できる。
【0037】次に、図7は、本発明の第4の実施の形態のバッテリパック及びバッテリ収納部の外観斜視図である。この第4の実施の形態のバッテリパック31及びバッテリ収納部31の構成は基本的には上述したは第3の実施の形態と同様であり、異なる点はバッテリカバー41に凸部42を設け、バッテリパック31の水平方向のがたを抑えるようにしたことである。
【0038】第4の実施の形態のバッテリパック31の収納動作を図7及び図8を参照して説明する。先ず、バッテリパック31の左側面の突起32をバッテリ収納部31の左内側面31aの凹部36に挿入し、さらにバッテリパック31の右側面35bの突起33をバッテリ収納部31の右内側面31bの凹部36に挿入する。バッテリ収納部35にバッテリパック35が収納されると、バネ37によりバッテリパック31は図8の右方向に押され、バッテリパック31の右側面31bの突起33がバッテリ収納部35の右内側面35bの凹部38に押し込まれる。
【0039】バッテリパック31を収納した状態でバッテリカバー41を閉じると、バッテリカバー41の回転軸側に設けられた凸部42がバッテリパック31とバッテリ収納部35の左内側面との間の隙間に入り、バッテリパック31の左右方向のがたを少なくする(図8の状態)。なお、バッテリカバー41の凸部42は先端から根元に向かって幅が広がっており、バッテリパック31とバッテリ収納部35の隙間をより少なくできるようになっている。バッテリパック31とバッテリ収納部35との左右方向のガタが少なくなると、バッテリパック31の右側の突起33とバッテリ収納部35の右内側面35bの凹部38との勘合がより確実になるので、機器本体34に落下等の衝撃が加わっても、バッテリパック31が外に飛び出しにくくなる。
【0040】この第4の実施の形態のバッテリ収納部35は、上述した第3の実施の形態の効果に加え、バッテリカバー41に設けた凸部42によりバッテリ収納部35内部におけるバッテリパック31の水平方向のガタを押さえることができるので、バッテリパック31の突起33を凹部38に確実に係合させ、落下等の衝撃が加わったときに、バッテリパック31が外に飛び出すのを防止できる。
【0041】なお、上述した第2及び第3の実施の形態では、バネ37によりバッテリパック21、31を右方向に押しつけるような構造としたが、バネ37を用いずにバッテリパック21,31の突起とバッテリ収納部側の凹部との係合だけでバッテリパック21,31を保持するような構造にしても良い。
【0042】また、バッテリパック11,21,31,41の突起の形状は、実施の形態に示したものに限らず、例えば、バッテリパックの下面から上面まで延長し上下で幅の異なる形状、あるいは同一端面の2個の突起が左右で異なる形状であって良い。
【0043】また、バネ26,37等からなる弾性部材は金属性のものに限らず、プラスチックのバネ、あるいは機器の内部が弾性を有する材料で構成されている場合には、弾性部材を機器本体と一体に形成しても良い。さらに、第4の実施の形態では、バッテリカバー41を回転可能に支持する側の端部の近傍に凸部42を設けたが、バッテリカバー41の他方の端部の近傍にバッテリパック31の水平方向のガタを抑える凸部を形成しても良い。
【0044】本発明は、実施の形態に述べたハンドヘルドターミナルに限らず、パーソナルコンピュータ、携帯型カセットプレーヤ等の種々の携帯型電子機器に適用できる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、バッテリパックの凸部をバッテリ収納機構の凹部に挿入することで、機器に落下の衝撃等が加わった場合でも、バッテリパックがバッテリ収納機構の外に飛び出すのを防止できる。また、バッテリパックの極性が逆の状態で機器のバッテリ収納部に挿入されるのを防止できる。さらに、バッテリの正、負の端子が短絡されるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のバッテリパック及びバッテリ収納部の外観斜視図である。
【図2】第1の実施の形態のバッテリ収納部の断面図である。
【図3】第2の実施の形態のバッテリパック及びバッテリ収納部の外観斜視図である。
【図4】第2の実施の形態のバッテリ収納部の断面図である。
【図5】第3の実施の形態のバッテリパック及びバッテリ収納部の外観斜視図である。
【図6】第3の実施の形態のバッテリパックの収納動作の説明図である。
【図7】第4の実施の形態のバッテリパック及びバッテリ収納部の外観斜視図である。
【図8】第4の実施の形態のバッテリパックの収納動作の説明図である。
【符号の説明】
11,21,31,41 バッテリパック
15,24,35 バッテリ収納部
13,22,32,33, バッテリパックの突起
16,25,36,38 バッテリ収納部の凹部
26,37 バネ
17,27,38,41 バッテリカバー
42 バッテリカバーの凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】バッテリパックを収納するバッテリ収納機構であって、バッテリパックの端子と対向する面に前記バッテリパックの凸部が挿入される凹部を設け、前記バッテリパックを機器内部に収納した状態で前記バッテリパックを覆うためのバッテリカバーを設けたことを特徴とする携帯型電子機器のバッテリ収納機構。
【請求項2】バッテリパックを収納するバッテリ収納機構であって、バッテリパックの端子の設けられる面の反対側の面と対向する面に、前記バッテリパックの凸部が挿入される凹部を設け、前記バッテリパックの端子と対向する面に、前記バッテリパックの凸部を前記凹部方向に加圧する弾性部材を設けたことを特徴とする携帯型電子機器のバッテリ収納機構。
【請求項3】バッテリパックを収納するバッテリ収納機構であって、バッテリパックの端子と対向する面に前記バッテリパックの第1の凸部が挿入される第1の凹部を設け、前記第1の凸部が設けられる面と対向する面に、前記バッテリパックの第2の凸部が挿入される第2の凹部を設け、前記第1の凹部が設けられている面に前記バッテリパックの第2の凸部を前記第2の凹部方向に加圧する弾性部材を設け、前記バッテリパックの両端面の第1及び第2の凸部をそれぞれ対向する前記第1及び第2の凹部に挿入して前記バッテリパックを機器内部に収納することを特徴とする携帯型電子機器のバッテリ収納機構。
【請求項4】バッテリパックを収納するバッテリ収納機構であって、バッテリパックの端子と対向する面に前記バッテリパックの第1の凸部が挿入される第1の凹部を設け、前記第1の凹部が設けられる面と対向する面に、前記バッテリパックの第2の凸部が挿入される第2の凹部を設け、前記第1の凹部が設けられている面に前記バッテリパックの第2の凸部を前記第2の凹部方向に加圧する弾性部材を設け、前記バッテリパックを機器内部に収納した状態で前記バッテリパックを覆うバッテリカバーの一方の端部を開閉可能に支持し、前記一方の端部の近傍に凸部を設けたことを特徴とする携帯型電子機器のバッテリ収納機構。
【請求項5】前記携帯型電子機器はバーコードの読み取り機能を有するハンディターミナルであることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の携帯型電子機器のバッテリ収納機構。
【請求項6】バッテリパックを収納するバッテリ収納機構であって、バッテリパックの端子と対向する面に前記バッテリパックの第1の凸部が挿入される第1の凹部を設け、前記第1の凹部が設けられる面と対向する面に、前記バッテリパックの第2の凸部が挿入される第2の凹部を設け、前記バッテリパックの両端面に設けられた第1及び第2の凸部をそれぞれ対向する前記第1及び第2の凹部に挿入して前記バッテリパックを機器内部に収納することを特徴とする携帯型電子機器のバッテリ収納機構。
【請求項7】バッテリパックを収納するバッテリ収納機構であって、バッテリパックの端子と対向する面に前記バッテリパックの第1の凸部が挿入される第1の凹部を設け、前記第1の凹部が設けられる面と対向する面に、前記バッテリパックの第2の凸部が挿入される第2の凹部を設け、前記バッテリパックを機器内部に収納した状態で前記バッテリパックを覆うバッテリカバーの一方の端部を開閉可能に支持し、前記一方の端部または他方の端部の近傍に前記バッテリパックの端子方向のがたを抑えるための凸部を設けたことを特徴とする携帯型電子機器のバッテリ収納機構。
【請求項8】機器に電力を供給するための複数の端子と、前記複数の端子が設けられる面に前記複数の端子の上端面より突出し、バッテリパックの中央部を通る断面に対して非対称な凸部を設けたことを特徴とするバッテリパック。
【請求項9】機器に電力を供給するための複数の端子と、前記複数の端子が設けられる面の反対側の面に、前記複数の端子の上端面よりと突出し、バッテリパックの中央部を通る断面に対して非対称な凸部を設けたことを特徴とするバッテリパック。
【請求項10】機器に電力を供給するための複数の端子と、前記複数の端子が設けられる面に前記複数の端子の上端面より突出し、バッテリパックの中央部を通る断面に対して非対称な第1の凸部と、前記第1の凸部が設けられている面の反対側の面に第2の凸部を設けたことを特徴とするバッテリパック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2001−43841(P2001−43841A)
【公開日】平成13年2月16日(2001.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−213316
【出願日】平成11年7月28日(1999.7.28)
【出願人】(000237639)富士通機電株式会社 (667)
【Fターム(参考)】