説明

携帯無線機、及び携帯無線機の充電器

【課題】不正使用禁止機能を備える携帯無線機を提供する。
【解決手段】本携帯無線機1は、内部にタイマスイッチ3とタイマ4を有し、携帯無線機1の専用の充電器2には、突起部5を有する。携帯無線機1が充電器2に装着された状態でのみ、突起部5によりタイマスイッチ3がONされ、これによりタイマ4がリセットされる構造である。タイマ4はタイマスイッチ3がOFFの時はカウントダウンを行い、ONされるとカウントがリセットされる。タイマ4で所定時間経過すると、本携帯無線機1の全機能の操作を使用禁止にする機能停止状態へ遷移させる。そしてタイマスイッチ3がONされるまでは、機能停止状態を継続させる。充電のため定期的にタイマ4がリセットされることで本機が継続して使用可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯無線機(携帯電話機を含む)などの無線機の技術に関し、特に、携帯無線機の不正使用禁止機能に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の無線機には、通常(多くの場合)、十分なセキュリティ機能(盗難された場合などの不正使用を防止するための機能)は搭載されておらず、無線機の電源を投入すれば基本的にすぐに使用できるようになっている。このため、上記の携帯無線機などの無線機が盗難された場合などには、第三者による不正使用が簡単にできてしまう。これにより、当該無線機を使用している正規の利用者にとっては、通話妨害などの障害が懸念される。
【0003】
上記の対応策として、例えば、無線機の電源投入時にパスワード(暗証番号)の入力を要求し、正しく入力された場合のみ使用できるようにする機能がある。しかしながら、第三者がたまたま入力したものが正しいパスワードと合ってしまう場合もあり、完全な保護を保証するものではない。
【0004】
また、基地局を介して通信を行うシステムでは、無線機が盗難されたときに、その無線機の個別番号を指定することにより、基地局で通話を拒否する機能、が公知である。しかし、このような機能は、無線機同士が直接通信する場合には、上記不正使用の対応策としての効力が無い。
【0005】
先行技術例としては、特開2000−261851号公報(特許文献1)などがある。特許文献1では、端末の紛失時に、当該端末に対して暗証番号を送信することで機能停止させることが記載されている。しかしながら、特許文献1の技術では、紛失した端末が通信可能な状態でないと機能停止させることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−261851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように、従来の無線機は、十分なセキュリティ機能(不正使用禁止機能)が搭載されておらず、盗難などの対応策に関して不十分である。
【0008】
従って、無線機における不正使用禁止機能として、従来のパスワード機能などのセキュリティ機能よりも確実に正規利用者のみに利用可能となるように規制する技術が求められている。
【0009】
例えば携帯無線機が第三者により盗難されて不正使用される恐れがある場合に、当該携帯無線機での第三者による全ての操作を使用禁止でき、正規利用者のみ使用可能とすること、が必要である。
【0010】
以上を鑑み、本発明の主な目的は、上記のような要件(盗難などの場合も含め従来のセキュリティ機能よりも確実に正規利用者のみ利用可能となるように規制できること)を満たす不正使用禁止機能を備える携帯無線機などの技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明のうち代表的な形態は、以下に示す構成を有することを特徴とする。
【0012】
本形態の携帯無線機は、専用の充電器によって充電される携帯無線機であって、充電器にセット(装着)されたときに充電器(特定の充電器)を識別する充電器識別手段と、前記充電器識別手段によって充電器(特定の充電器)が所定時間継続して識別されないときには、本携帯無線機が有する利用者が通常使用可能な所定機能を停止または操作禁止させる状態へ遷移させる機能停止手段と、を備える。
【0013】
また、本形態の携帯無線機の充電器は、上記特徴を持つ携帯無線機に対応した専用の充電器であり、本充電器が上記携帯無線機に対応した特定の充電器であることを示す情報または構造を有する。
【0014】
本携帯無線機は、例えば、物理的に内部に設置されたスイッチ手段と、当該スイッチ手段によりリセットされる機構を持つタイマ手段とが設けられる。一方、携帯無線機に対応する充電器は、利用者による携帯無線機が充電器に装着される動作に伴って携帯無線機のスイッチ手段を操作(作動)することができる突起部が設けられる。
【0015】
本システム(携帯無線機と充電器)に備える不正使用禁止機能は、例えば、上記充電器の突起部のみによって操作可能なスイッチ手段によりリセットされる機構を持つタイマ手段による不正使用禁止機能として実現される。利用者により携帯無線機が充電器に装着された状態でのみ、スイッチ手段が突起部との接触等によりONされる構造である。タイマ手段は、スイッチ手段がOFFの時は、カウントダウンを行い、ONされるとカウントがリセットされる。これにより、スイッチ手段のONが無いまま、所定時間が経過した場合は、本携帯無線機の全機能(所定機能)の操作を使用禁止する状態へ遷移する。そして、本携帯無線機は、利用者による充電器への装着によってスイッチ手段がONされるまでは、上記状態を継続する。即ち、本携帯無線機は、利用者による充電機への装着に応じて定期的にタイマ手段がリセットされることにより継続して通常使用が可能となる仕組みである。本携帯無線機が例えば第三者により盗難された場合などにおいては、上記充電器への装着によるリセットがされないため自動的に機能停止状態になるので、不正使用を防止することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明のうち代表的な形態によれば、前述のような要件(盗難などの場合も含め従来のセキュリティ機能よりも確実に正規利用者のみ利用可能となるように規制できること)を満たす不正使用禁止機能を備える携帯無線機などを実現できる。例えば携帯無線機が第三者により盗難されて不正使用される恐れがある場合でも、第三者による本機の全機能の操作を使用禁止でき、正規利用者のみ使用可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施の形態のシステム(携帯無線機と充電器を含んで成るシステム)のブロック構成を示す図であり、(a)は非装着状態、(b)は装着状態を示す。
【図2】本実施の形態のシステムにおける動作・処理を示すフローチャートである。
【図3】本実施の形態のシステムにおける時間軸での状態遷移例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】
[構成]
図1に、本実施の形態の携帯無線機1と充電器2を含んで成るシステムの構成を示している。(a)は充電器2に対して携帯無線機1が非装着状態の場合、(b)は充電器2に対して携帯無線機1が装着状態の場合における横から見た構成を示す。
【0020】
携帯無線機1は、公知の一般的な要素(無線通信機能、電源機能、バッテリなど)の他に、本発明で特徴的な要素であるタイマスイッチ(リセットスイッチともいう)3、及びタイマ(時限タイマ)4などを備える構成である。
【0021】
充電器2は、携帯無線機1に対応した専用の充電器であり、携帯無線機1のバッテリを充電するための公知の一般的な要素の他に、本発明で特徴的な要素である突起部5などを備える構成である。
【0022】
携帯無線機1の内部に設けられているタイマ4は、カウント及びそれに基づく機能停止(全機能操作使用禁止)の制御(後述)を行う手段である。タイマ4のカウント値をCとする。タイマ4は、所定値(CXとする)から開始されるカウントダウンにより、カウント値Cが0になることによって、予め設定された所定時間(所定値CXに対応した時間)が経過した時には、携帯無線機2の全ての機能の操作を使用禁止にする制御(機能停止の制御)を行う。上記全ての機能及び操作とは、正規利用者による通常利用時に操作可能な機能(無線通信機能などを含む)である(詳細は後述する)。
【0023】
携帯無線機1の内部に設けられているタイマスイッチ3は、図1(a)から(b)への変化のように、充電器2の突起部5による物理的なON操作に応じてタイマ4をリセットする機構を持つ。タイマスイッチ3のON操作によりタイマ4がリセット(即ちタイマ4のカウントが所定値CXにリセット)される。
【0024】
充電器2には、図1(b)のような装着時にタイマスイッチ3を物理的にON操作するための突起部5が設けられている。例えば図1(a)のように、充電器2における携帯無線機1の底面部などが装着される凹部の底面部に突起部5が設けられている。図1(b)のように、装着時には、携帯無線機1のタイマスイッチ3の凹形状に対して突起部5が嵌合し、これによりタイマスイッチ3が押下(接触)される状態となり、タイマスイッチ3のONとして検出される。
【0025】
上記のように、本携帯無線機1のタイマスイッチ3は、この携帯無線機1用の充電器2の突起部5以外ではON操作することができない構造となっている。充電器2は、携帯無線機1に対応した特定の充電器であることを示す情報または構造(突起部5など)を有している。
【0026】
また、機能停止状態(全機能操作使用禁止状態)からの復活(解除)については、上記同様に、充電器2の突起部5により携帯無線機1のタイマスイッチ3がON操作されること等により可能である。
【0027】
[動作・処理]
図2は、本システムにおけるタイマ4を用いた制御に関する動作・処理のフローを示している。概要としては、まず携帯無線機1が電源ONされた後にタイマスイッチ3をONして機能停止状態(全機能操作使用禁止状態)である場合はその状態を解除する。タイマスイッチ3のONの後、タイマ4は、タイマスイッチ3が充電器2の突起部5によりONされるまでは、所定値CXからカウントダウンを続け、カウント値Cが0になることによって、指定の所定時間(所定値CXに対応する時間)が経過したときには、前述の全機能操作を使用禁止に制御する(機能停止状態へ遷移する)。タイマスイッチ3が充電器2の突起部5によりONされると、タイマ4(そのカウント)がリセットされ、指定の時間までは通常使用可能となる。以下図2の詳細である(Sはステップを表す)。図2に示す処理は、携帯無線機1の電源がON(投入)されると起動する。
【0028】
(S102) 携帯無線機1は、タイマスイッチ3がON状態かどうかを判断する。S102でON状態である場合(Y)は、S103へ進み、S102でON状態ではない場合(N)、即ちOFF状態の場合は、S108’へ進む。
【0029】
(S103) 携帯無線機1は、タイマスイッチ3のONによりタイマ4をリセットする。即ちタイマ4のカウント値Cを所定値CXに戻す。
【0030】
(S104) 次に、携帯無線機1は、タイマスイッチ3がOFF状態かどうかを判断する。OFF状態では無い場合(N)、即ちON状態の場合は、S103に戻る。OFF状態である場合(Y)、S105へ進む。
【0031】
(S105) 携帯無線機1は、タイマ4のカウント値Cを減少させる。
【0032】
(S106) 携帯無線機1は、タイマスイッチ3がON状態かどうかを判断する。ON状態である場合(Y)、S103に戻り、ON状態ではない場合(N)、即ちOFF状態である場合、S107へ進む。
【0033】
(S107) 携帯無線機1は、(非装着状態で)指定時間が経過したかどうかを、タイマ4のカウント値Cが0になったかどうかによって判断する。経過していない場合(N)は、S105に戻り、経過した場合(Y)、S108へ進む。
【0034】
(S108’) 携帯無線機1は、(非装着状態で)指定時間が経過したかどうかを、タイマ4のカウント値Cが0になったかどうかによって判断する。経過していない場合(N)は、S105に戻り、経過した場合(Y)、S108へ進む。
【0035】
(S108) 携帯無線機1(タイマ4)は、本機の全機能の操作を使用禁止になるように制御する。
【0036】
[状態遷移]
図3は、本システムにおける時間軸での状態遷移の例を示している。縦軸はタイマ4のカウント値Cを示す。CXは、前述の予め設定される所定値である。以下、ON/OFFとは、前記タイマスイッチ3のON/OFFによるタイマ4のリセット/カウントダウンの状態や動作に対応する。
【0037】
最初、期間T1では、ON状態(図1(b)のような装着状態(充電中))とし、時点t1でOFFされたとする。即ち、t1で、図1(a)のように利用者により充電器2から携帯無線機1が取り外され、リセットスイッチ3がOFF状態となる。これによりt1からの期間T2では、タイマ4のカウントダウンが所定値CXから開始される。
【0038】
次に、時点t2では、タイマ4のカウント値Cが0になる前にON(リセット)された場合である。即ち、t2で、図1(b)のように利用者により携帯無線機1が充電器2に装着されたことにより、リセットスイッチ3のONによりタイマ4がリセットされ、t2からの期間T3では、再度ON状態となる。
【0039】
次に、時点t3で、再度OFFされたとする。これにより、t3からの期間T5では、再度タイマ4のカウントダウンが値CXから開始される。t3からt4までの期間T5は、値CXに対応した所定時間となる。t3からt5までの期間T4はOFF状態である。
【0040】
次に、時点t4は、ON(リセット)されないままタイマ4のカウント値Cが0になった場合である。これによりt4からの期間T6では、機能停止(全機能操作禁止)状態に遷移する。
【0041】
次に、時点t5では、再度、図1(b)のように利用者により携帯無線機1が充電器2に装着された場合であり(機能停止状態の解除)、これによりt5からの期間T7では再度ON状態となる。
【0042】
上記代表的な実施の形態の構成に基づいて、以下、詳細や他の実施の形態(変形例)などについて説明する。
【0043】
[充電器識別手段]
携帯無線機1が充電器2を識別する手段(充電器識別手段)として以下がある。本手段による充電器2の識別の状況に応じてタイマ4を作動させる。
【0044】
(1)嵌合(接触)によるスイッチの作動:
上述の代表的な実施の形態では、携帯無線機1と充電器2との装着時(図1(b))におけるタイマスイッチ3と突起部5との物理的な嵌合により、タイマスイッチ3を押下(接触等)して作動(ON)させるという構成を示した。また携帯無線機1では、例えば、本タイマスイッチ3と突起部5との接触で所定時間で継続して検出された場合は、ON状態と判断し、検出されない場合はOFF状態と判断する。
【0045】
(2)RFIDタグ等による識別情報の読み取り(非接触)によるスイッチの作動:
他の実施の形態として、RFIDタグ(非接触ICタグ)等とそれに対応するタグリーダとによる識別情報の読み取りにより、タイマスイッチ3(ないし他のスイッチ手段)またはタイマ4を作動させる構成としてもよい。例えば携帯無線機1側にRFIDタグを搭載し、充電器2側にRFIDタグリーダを搭載する構成とする(逆としてもよい)。この形態の場合、充電時(図1(b))に、携帯無線機1(RFIDタグ)と充電器2(タグリーダ)との近接によりRFIDタグの識別情報がタグリーダによって読み取られ、この読み取りを契機としてタイマ4を作動(リセット)させる構成となる。
【0046】
[カウント手段(タイマ手段)]
携帯無線機1における所定時間(所定値CXに対応する時間)のカウントを行うタイマ4(カウント手段ないしタイマ手段)について以下がある。
【0047】
基本として、上述の代表的な実施の形態では、時限タイマ4によるカウントの方式としており、利用者により携帯無線機1が充電器2から取り外された時点からカウントダウン(CX〜0)を開始する方式とした(図3)。
【0048】
また例えば、利用者により携帯無線機1が電源断(電源OFF)された場合は、当該時点のカウント値Cを保持し、電源投入(電源ON)の直後、当該保持しておいたカウント値Cからカウントダウンを再開する。
【0049】
図1(a)のような非装着状態で使用可能とする時間(図3の期間T5のように機能停止状態に遷移する前の時間)に相当する所定時間(対応する所定値CX)については、一例として8時間とする。この所定時間(所定値CX)の値は、予め設定可能である。例えば、この値を利用者などにより任意に可変に設定可能とする手段(ユーザインタフェース)を本携帯無線機1に備えてもよい。これにより利用者の利便性を高くすることができる。
【0050】
また上記カウント手段に係わり、更に以下のような方式としてもよい。
【0051】
(1)本携帯無線機1において、上記所定時間の経過が近付いた時(例えば図3のt4の手前)に、本機が機能停止(全機能操作禁止)状態に遷移する旨を利用者に対して報せる手段を備える。例えば本携帯無線機1のディスプレイやLEDなどによって視覚的に報せる手段や、音声などで報せる手段などである。
【0052】
(2)本携帯無線機1における利用者による特定のキー入力操作(例えば所定(任意)の二つのボタンキーの同時押し)によってタイマ4(カウント値C)をリセット可能な機構を備える。この場合、例えば利用者が充電器2を使えない状況で携帯無線機1が機能停止状態に遷移してしまう場合に、例外的にリセット(解除)するための手段として有用である。
【0053】
[機能停止手段]
前述の機能停止(全機能操作使用禁止)の制御の手段について以下である。
【0054】
(1)強制電源OFF:
タイマ4のカウント値Cの0を契機として、機能停止状態として、本携帯無線機1の電源を強制的にOFF(断)にする。この場合、電源OFF状態を維持する構成により、例えば第三者は本機の電源をONしようとしてもONにできないため、不正使用が防止される。尚この場合、図2のフローチャートのS108の処理の後は、S102に戻ることなく携帯無線機1は動作を停止する。
【0055】
(2)通信機能OFF:
他の実施の形態として、同様に機能停止状態への遷移の際、本携帯無線機1の通信(送受信)機能を強制的にOFF(無効)にする構成としてもよい。この場合、例えば第三者は本機を用いて通信しようとしてもできない。
【0056】
(3)通信機能OFFおよびキー入力無効:
上記(2)の通信機能OFFの機構に加えて、本機に対するキー入力を無効にする構成としてもよい。この場合、例えば第三者は本機を操作して機能を利用しようとしてもキー入力を受け付けないため使用することができない。
【0057】
なお上記(2),(3)の形態の場合、本携帯無線機1のディスプレイなどに対して、通信機能がOFF状態であること等を表示して利用者に報せてもよい。
【0058】
なお上記機能停止の手段については、図3のt5のように、機能停止状態から通常状態(ON状態)への復帰が可能なように、機能停止状態で正規利用者による機能停止状態の解除のための操作を受け付ける機構を持つ。例えば電源ONや充電器2への装着によって、機能停止状態からON状態に戻る機構を持つ。
【0059】
[効果等]
以上説明したように、本携帯無線機1を含むシステムでは、本機の内部のタイマスイッチ3が充電のために定期的に押下(ON)されることにより、タイマ4が定期的にリセットされ、それにより利用者が継続して本機を使用可能になる仕組みである。特に基本的に専用の充電器2のみでタイマスイッチ3のONを可能とする仕組みである。これにより、例えば本携帯無線機1単体が盗難された際も、所定時間の経過後に自動的に本機を機能停止(全機能操作使用禁止)状態にするので、第三者による不正使用を防止することができる。
【0060】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明は、携帯電話機などの各種の無線機に利用可能である。
【符号の説明】
【0062】
1:携帯無線機、
2:充電器、
3:タイマスイッチ(リセットスイッチ)、
4:タイマ(時限タイマ)、
5:突起部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電器によって充電される携帯無線機であって、
前記充電器にセットされたときに当該充電器を識別する充電器識別手段と、
前記充電器識別手段によって前記充電器が所定時間継続して識別されないときには、前記携帯無線機が有する利用者が通常使用可能な所定機能を停止または操作禁止させる状態へ遷移させる機能停止手段と、を備えることを特徴とする携帯無線機。
【請求項2】
充電器にセットされたときに当該充電器を識別する充電器識別手段と、前記充電器識別手段によって前記充電器が所定時間継続して識別されないときには、前記携帯無線機が有する利用者が通常使用可能な所定機能を停止または操作禁止させる状態へ遷移させる機能停止手段と、を備える携帯無線機の充電器であって、
前記充電器が前記携帯無線機に対応した特定の充電器であることを示す情報または構造を有すること、を特徴とする、携帯無線機の充電器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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