説明

携帯無線機

【課題】擬似通信機能の性能が向上した携帯無線機を提供すること。
【解決手段】基地局を介して外部端末装置と音声通信を行う通信部31と、擬似的な通話動作を行う擬似通話モードを設定可能なモード切替部32と、特定の電話番号を登録する電話番号登録部33と、モード切替部32により擬似通話モードが設定されている場合に、基地局を介して外部端末装置から通話要求があったとき、外部端末装置の電話番号が電話番号登録部33に登録された特定の電話番号であるか否かを判定する電話番号判定部34と、電話番号判定部34により、外部端末装置の電話番号が特定の電話番号ではないと判定された場合には、通信部31を介して基地局に、外部端末装置に対して通話中である旨の通知をするように要求する要求部35と、を備える携帯無線機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声通話が可能な携帯無線機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、防犯モードとして、実際の着信が無い場合にも、あたかも着信があり音声による通話を行っているように振舞うことができる擬似通信機能を有した携帯無線機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。その他、偽りの着信報知を行う技術(例えば、特許文献2参照)や、緊急事態を簡単、確実、安全に通知する技術(例えば、特許文献3参照)がある。
【特許文献1】特開2002−344579号公報
【特許文献2】特開2000−83035号公報
【特許文献3】特開2005−26827号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、擬似通信機能を利用した擬似通話は、あくまで擬似的なものであり、この擬似通話中に外部端末装置から本当の着信があった場合には、携帯無線機には着信した旨が音声等により報知される。この場合、外部端末装置には、相手の携帯無線機を呼び出し中であることが通知される。
そのため、第3者は、ユーザの携帯無線機に電話をかけることで、このユーザが実際に通話しているのか、それとも擬似的な通話しているのかを容易に見極めることが可能であった。
このように、従来の携帯無線機では、擬似通信機能による防犯効果が十分ではなく、より性能の向上した擬似通信機能を備えた携帯無線機が求められていた。
【0004】
従って、本発明は、擬似通信機能の性能が向上した携帯無線機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、基地局を介して外部端末装置と音声通信を行う通信手段と、擬似的な通話動作を行う擬似通話モードを設定可能なモード設定手段と、特定の電話番号を登録する電話番号登録手段と、前記モード設定手段により前記擬似通話モードが設定されている場合に、前記基地局を介して前記外部端末装置から通話要求があったとき、当該外部端末装置の電話番号が前記電話番号登録手段に登録された前記特定の電話番号であるか否かを判定する電話番号判定手段と、前記電話番号判定手段により、前記外部端末装置の電話番号が前記特定の電話番号ではないと判定された場合には、前記通信手段を介して前記基地局に、当該外部端末装置に対して通話中である旨の通知をするように要求する要求手段と、を備える携帯無線機に関する。
【0006】
また、前記電話番号判定手段により、前記外部端末装置の電話番号が前記特定の電話番号であると判定された場合に、前記擬似通話モードが設定されていない揚合の通話要求時に行われる着信動作を伴わずに通話状態に移行させる第1移行手段を備えることが好ましい。
【0007】
また、前記電話番号判定手段により、前記外部端末装置の電話番号が前記特定の電話番号であると判定された場合に、着信動作を行うとともに、着信動作中に所定のキーが押下されることで通話状態に移行させる第2移行手段を備えることが好ましい。
【0008】
また、前記電話番号判定手段により、前記外部端末装置の電話番号が前記特定の電話番号であると判定された場合に、前記擬似通話モードが設定されていない場合の通話要求時に行われる着信動作を伴わずに通話状態に移行させる第1移行手段と、前記電話番号判定手段により、前記外部端末装置の電話番号が前記特定の電話番号であると判定された場合に、着信動作を行うとともに、着信動作中に所定のキーが押下されることで通話状態に移行させる第2移行手段と、前記第1移行手段と前記第2移行手段とを選択的に切り替える選択手段と、を備えることが好ましい。
【0009】
また、前記第1移行手段は、前記電話番号判定手段により、前記外部端末装置の電話番号が前記特定の電話番号であると判定された場合に、音声ガイダンスによる着信動作を行った後に通話状態に移行させることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、擬似通信機能の性能が向上した携帯無線機を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る外部機器(無線基地局)と通信を行う携帯無線機の一例である携帯電話機1の外観斜視図である。
【0012】
図1に示すように、携帯電話機1は、フロントケース2aとリアケース2bとにより外面が形成される操作部側筐体部2と、フロントケース3aとリアケース3bとにより外面が形成される表示部側筐体部3と、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを連結するヒンジ機構4と、を備えて構成される。
【0013】
操作部側筐体部2は、フロントケース2aの表面側に露出するように配設される操作キー群11と音声入力部12とを有して構成される。操作キー群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、数字や文字が割り当てられ、電話番号入力時やメール作成時等における文字入力時に用いられる入力操作キー14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作キー15と、から構成されている。また、操作部側筐体部2の側面には、イヤホンコネクタキャップ16と、外部機器(無線基地局)と通信を行うためのインターフェース(図示せず)を覆うキャップ17とが設けられている。更に、操作部側筐体部2の下端部には、充電用コネクタ(図示せず)を覆うキャップ18aと、一対の充電用接点部18bとが設けられている。なお、音声入力部12は、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声を入力するために用いられる。
【0014】
表示部側筐体部3は、各種情報を表示するためのディスプレイ21と、通話の相手側の音声を出力する通話用スピーカ22と、メールや電話等の着信時に外部に音声を出力する外部出力用スピーカ(図示せず)と、を有して構成される。また、表示部側筐体部3の上端部には、他の携帯電話機等との間で赤外線通信を行うための赤外線通信部24が設けられている。なお、外部出力用スピーカは、不図示であるが、表示部側筐体部3の背面(リアケース3b側)又は操作部側筐体部2の背面(リアケース2b側)に配置され、両筐体2、3を重ねた状態でも外部へ音声出力を行えるように構成されている。
【0015】
ヒンジ機構4は、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが相対的に動くようにこれらを連結しており、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが互いに開いた使用状態(開放状態)と、操作部側筐体部2の表面と表示部側筐体部3の表面とが互いに向き合った格納状態(折畳み状態)とに切り替えることができるように構成されている。
【0016】
通信システム1000は、図2に示すように、携帯電話機1と外部端末装置101とが、基地局としての無線基地局100を介して、相互に通信可能なように構成されている。また、本発明に係る携帯電話機1は、防犯目的等のために、実際の着信が無い(通話を行っていない)場合にも、あたかも着信があり音声による通話を行っているように振舞うことができる擬似通信機能を備えている。
更に、携帯電話機1は、擬似通信機能を利用中に、無線基地局100を介して外部端末装置101から通話要求があった場合、特定の電話番号からの通話要求以外には、無線基地局100に、外部端末装置101に対して通話中である旨の通知をするように要求する機能を有している。
【0017】
次に、携帯電話機1の当該機能について、図3を参照しながら説明する。
携帯電話機1は、通信部31(通信手段)と、モード切替部32(モード設定手段)と、電話番号登録部33(電話番号登録手段)と、電話番号判定部34(電話番号判定手段)と、要求部35(要求手段)と、を備える。
【0018】
通信部31は、無線基地局100を介して、他の携帯電話機等の外部端末装置101と音声通信を行う。
モード切替部32は、通常の通話動作を行う通常通話モードと、擬似的な通話動作を行う擬似通話モードとを切り替える。
通常の通話動作とは、例えば、音声通話を着信したときに着信メロディーが外部出力用スピーカから出力され、ユーザが通話の操作を行うと、表示部側筐体部3の背面(他人から見える部位)に配置されている発光部(LED等により構成される)が明滅する等の所定の動作を示す。
擬似的な通話動作とは、あたかも現実に音声通話を着信したときのように、例えば、擬似的に着信メロディーが外部出力用スピーカから出力され、ユーザが通話の操作を行うと、表示部側筐体部3の背面(他人から見える部位)に配置されている発光部(LED等により構成される)が明滅する等して、擬似的な通話状態を演出する所定の動作のことを示す。
【0019】
電話番号登録部33は、擬似通信機能が働いているときに着信を許可する特定の電話番号を登録する。例えば、携帯電話機1が有しているアドレス帳作成機能(友達の電話番号やメールアドレス等をリスト化して登録する機能)を利用して、特定の電話番号を登録してもよい。具体的には、当該アドレス帳作成機能中に、擬似通話中でも通話を可能とする項目を用意しておき、当該項目が「ON」となっている電話番号を抽出することにより、特定の電話番号を登録する。
【0020】
電話番号判定部34は、モード切替部32により擬似通話モードが設定されている場合に、無線基地局100を介して外部端末装置101から通話要求があったとき、この外部端末装置101の電話番号が電話番号登録部33に登録された特定の電話番号であるか否かを判定する。
要求部35は、電話番号判定部34により、外部端末装置101の電話番号が特定の電話番号ではないと判定された場合には、通信部31を介して無線基地局100に、この外部端末装置101に対して通話中である旨の通知をするように要求する。
【0021】
このような構成によれば、電話番号判定部34により、外部端末装置101の電話番号が特定の電話番号ではないと判定された場合には、要求部35は、無線基地局100に、外部端末装置101に対して通話中である旨の通知をするように要求する。これにより、外部端末装置101には、通話中であることを示す通知がなされるので、外部端末装置101のユーザは、この携帯電話機1のユーザが擬似通話を行っていても、本当に通話を行っているかのように認識する。
そのため、外部端末装置101のユーザが擬似通信機能を備えた携帯電話機1を使用するユーザを視認可能な範囲でつけまわしているような場合であっても、外部端末装置101のユーザは、携帯電話機1のユーザが擬似通話をしていることを見破れないので、擬似通話機能による防犯効果が向上する。つまり、本発明によれば、擬似通信機能の性能が向上した携帯電話機1を提供できる。
【0022】
また、携帯電話機1は、電話番号判定部34により外部端末装置101の電話番号が特定の電話番号であると判定された場合には、通常の通話動作に係る着信動作を伴わずに通常通話状態に移行する第1移行部36(第1移行手段)を備える構成であってもよい。
通常の通話動作に係る着信動作とは、例えば、通話要求があった場合に、オンフックキーを押下して携帯電話機1を通常通話状態に移行させるといったユーザが行う所定の動作を示す。
【0023】
このような構成によれば、第1移行部36は、電話番号判定部34が特定の電話番号であると判定した場合に、着信動作を行わず通常通話状態に移行する。これにより、擬似通話を行っているときに特定の電話番号から着信があった場合には、着信動作を行わずに音声通信を開始できるので、擬似通信機能の利便性が向上する。
【0024】
また、携帯電話機1は、電話番号判定部34により外部端末装置101の電話番号が特定の電話番号であると判定された場合には、所定のキーが押下されることで通常通話状態に移行する第2移行部37(第2移行手段)を備える構成であってもよい。
所定のキーとは、上述の操作キー群11を構成する複数のキーのうちのいずれかのキーを示し、例えば、通常通話モードにおいて、音声通信を開始する場合に押下するオンフックキーを示す。
【0025】
このような構成によれば、第2移行部37は、電話番号判定部34が特定の電話番号であると判定した場合に、所定のキーが押下されると通常通話状態に移行する。これにより、擬似通話を行っているときに特定の電話番号から着信があった場合には、音声通話を行うか否かをユーザ自身で決定できる。
【0026】
また、携帯電話機1は、第1移行部36と、第2移行部37と、第1移行部36により実行されるモードと第2移行部37により実行されるモードとを選択的に切り替える選択部38(選択手段)と、を備える構成であってもよい。
【0027】
このような構成によれば、ユーザは、擬似通話を行っているときに特定の電話番号から着信があった場合に、着信動作を行わず通常通話状態に移行するか、それとも所定のキーを押下することで通常通話状態に移行するかを選択的に切り替えできるので、擬似通信機能の利便性が向上する。
【0028】
また、第1移行部36は、電話番号判定部34により、外部端末装置101の電話番号が特定の電話番号であると判定された場合に、通常の通話動作に係る着信動作を伴わずに音声ガイダンスを行い、通常通話状態に移行することが好ましい。
このような構成によれば、第1移行部36は、通常通話状態に移行する前に、通常通話状態に移行する旨の音声ガイダンスを行う。これにより、ユーザは、音声通信を開始する前に誰からの着信であるかを認識できるので、擬似通話機能の利便性が更に向上する。
【0029】
次に、擬似通話中に外部端末装置101から着信があった場合における携帯電話機1の動作について、図4を参照しながら説明する。
図4は、擬似通話中に外部端末装置101から着信があった場合における携帯電話機1の動作を示すフロー図である。
【0030】
先ず、携帯電話機1は、所定のキーを押すことにより、擬似通話モードに設定される。擬似通話モードが設定されると、現実に音声通話を着信したときのように、例えば、擬似的に着信メロディーが外部出力用スピーカから出力され、ユーザが通話の操作を行うと、表示部側筐体部3の背面(他人から見える部位)に配置されている発光部(LED等により構成される)が明滅する等して、擬似的な通話状態を演出する。尚、この発光部の点灯に限らずに、内部メモリに記憶されている擬似会話データに基づく音声を通話用スピーカ22から出力して、通常の通話時と同様にユーザに会話を促すような構成であってもよい(ステップS1)。
【0031】
擬似通話モードが設定された状態で、無線基地局100を介して外部端末装置101から通話要求があると、電話番号判定部34は、この外部端末装置101の電話番号が電話番号登録部33に登録された特定の電話番号であるか否かを判定する。(ステップS2)。
【0032】
電話番号判定部34により、通話要求があった外部端末装置101の電話番号が特定の電話番号ではないと判定された場合には、要求部35は、無線基地局100に、この外部端末装置101に対して通話中である旨の通知をするように要求する。無線基地局100は、要求部35からの要求を受信すると、外部端末装置101に対して通話中であることを示す応答を行う(ステップS3)。
この通話中であることを示す応答は、音声による応答であってもよく、所定のパターンの音による応答であってもよい。
【0033】
電話番号判定部34により、通話要求があった外部端末装置101の電話番号が特定の電話番号であると判定された場合は、携帯電話機1は、第1移行部36が設定されているか、第2移行部37が設定されているかを判断する(ステップS4)。
【0034】
携帯電話機1が第1移行部36により実行されるモードに設定されている場合には、携帯電話機1は、通話用スピーカ22から通常通話状態に移行する旨の音声ガイダンスを行い、その後、着信動作を行わず通常通話状態に移行する(ステップS5)。
尚、この音声ガイダンスでは、通話要求があった外部端末装置101の情報(電話番号やユーザの氏名等)を通知したり、音声通信を開始する旨を通知したりする。
これにより、音声通信が開始される(ステップS6)。
【0035】
携帯電話機1が第2移行部37に設定されている場合には、携帯電話機1は、通話用スピーカ22から着信を繰り返し通知する(ステップS7)。
ここで、所定のキーが押下された場合には、携帯電話機1は、通常通話状態に移行して(ステップS8)、音声通信が開始される(ステップS6)。
所定のキーが押下されなかった場合には、携帯電話機1は、外部端末装置101からの通話要求が解除されるまで着信を繰り返し通知する。
【0036】
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、携帯電話機1が第2移行部37により実行されるモードに設定されている場合には、外部端末装置101からの通話要求が解除されるまで着信を繰り返し通知する構成であったが、これに限らない。即ち、所定時間内に所定のキーが押下されなかった場合には、携帯電話機1は、外部端末装置101からの通話要求を切断する構成であってもよい。
【0037】
また、上述した実施形態では、擬似通信機能が動作している場合に、特定の電話番号からの通話要求でない場合に、通話中の応答を行っているが(図4、S2、S3参照)、これを、擬似通信機能が動作している場合に、特定の電話番号からの通話要求である場合に、通話中の応答を行う処理とするようにしてもよい。即ち、擬似通信機能動作中における、通話中の応答を行う電話番号を特定する処理であってもよい。
更に、上述した実施形態では、擬似通信機能が動作している場合に、特定の電話番号からの通話要求でない場合に、通話中の応答を行っているが(図4、S2、S3参照)、これを、擬似通信機能が動作している場合に、特定の電話番号からの通話要求でない場合に、通話中の応答を行うモード、着信拒否をするモード、着信動作を行うモード等のモード設定が可能とするようにしてもよい。
【0038】
また、本実施形態においては、通信機器の一例としてヒンジ機構4を介して操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが相対的に動く、いわゆる折り畳み式の携帯電話機1を挙げているが、本発明は、折り畳み式ではなく、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式や、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを2軸ヒンジを介して連結したもの、更には、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが一つの筐体に配置されたもの(いわゆる、ストレートタイプ)であっても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係る携帯電話機の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る携帯電話機が無線基地局を介して外部端末装置に接続される様子を示す模式図である。
【図3】本発明に係る携帯電話機の機能を示す機能ブロック図である。
【図4】擬似通話中に外部端末装置から着信があった場合における携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0040】
1 携帯電話装置(携帯無線機)
22 通話用スピーカ
31 通信部(通信手段)
32 モード切替部(モード設定手段)
33 電話番号登録部(電話番号登録手段)
34 電話番号判定部(電話番号判定手段)
35 要求部(要求手段)
36 第1移行部(第1移行手段)
37 第2移行部(第2移行手段)
38 選択部(選択手段)
100 無線基地局(基地局)
101 外部端末装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局を介して外部端末装置と音声通信を行う通信手段と、
擬似的な通話動作を行う擬似通話モードを設定可能なモード設定手段と、
特定の電話番号を登録する電話番号登録手段と、
前記モード設定手段により前記擬似通話モードが設定されている場合に、前記基地局を介して前記外部端末装置から通話要求があったとき、当該外部端末装置の電話番号が前記電話番号登録手段に登録された前記特定の電話番号であるか否かを判定する電話番号判定手段と、
前記電話番号判定手段により、前記外部端末装置の電話番号が前記特定の電話番号ではないと判定された場合には、前記通信手段を介して前記基地局に、当該外部端末装置に対して通話中である旨の通知をするように要求する要求手段と、を備える携帯無線機。
【請求項2】
前記電話番号判定手段により、前記外部端末装置の電話番号が前記特定の電話番号であると判定された場合に、
前記擬似通話モードが設定されていない揚合の通話要求時に行われる着信動作を伴わずに通話状態に移行させる第1移行手段を備える請求項1に記載の携帯無線機。
【請求項3】
前記電話番号判定手段により、前記外部端末装置の電話番号が前記特定の電話番号であると判定された場合に、着信動作を行うとともに、着信動作中に所定のキーが押下されることで通話状態に移行させる第2移行手段を備える請求項1に記載の携帯無線機。
【請求項4】
前記電話番号判定手段により、前記外部端末装置の電話番号が前記特定の電話番号であると判定された場合に、
前記擬似通話モードが設定されていない場合の通話要求時に行われる着信動作を伴わずに通話状態に移行させる第1移行手段と、
前記電話番号判定手段により、前記外部端末装置の電話番号が前記特定の電話番号であると判定された場合に、着信動作を行うとともに、着信動作中に所定のキーが押下されることで通話状態に移行させる第2移行手段と、
前記第1移行手段と前記第2移行手段とを選択的に切り替える選択手段と、を備える請求項1に記載の携帯無線機。
【請求項5】
前記第1移行手段は、前記電話番号判定手段により、前記外部端末装置の電話番号が前記特定の電話番号であると判定された場合に、音声ガイダンスによる着信動作を行った後に通話状態に移行させる請求項2又は4に記載の携帯無線機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−290616(P2009−290616A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−141747(P2008−141747)
【出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】