説明

携帯用端末機におけるメニュー実行方法及びその装置

【課題】携帯用端末機において、増加するアプリケーションサービスによって提供される複数の付加機能を迅速に実行するために速いメニュー実行を提供する方法及びその装置を提供する。
【解決手段】複数の分割された領域を有し、各分割された領域に対応するアイテムが形成されるアイテムリストをタッチスクリーン上にディスプレイするステップと、分割された領域内の第1の位置又は第1の位置と異なる第2の位置に対するユーザージェスチャを認識するステップと、認識されたユーザージェスチャの位置に対応して所定のメニューを実行するステップとを有し、タッチスクリーン上の分割された領域の第1の位置には分割された領域に形成されたアイテムに関連した第1のサービスを提供する第1のメニューが予め設定され、第2の位置には分割された領域に形成されたアイテムに関連した第1のサービスと異なる第2のサービスを提供する第2のメニューが予め設定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はタッチスクリーンを備える携帯用端末機に関するものであって、特にユーザーのジェスチャを感知して数段階の画面移動なしに特定サービス機能に関連したメニューを自動にディスプレイし、あるいはユーザーが直接メニューを設定することによって、所望するメニュー実行を迅速に遂行できる携帯用端末機におけるメニュー実行方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイルデバイスの技術発展によって、移動通信端末機は、単純な電話通話機能だけでなく多様なマルチメディア機能を備え、インターネットにアクセスすることが可能になった。特に、スマートフォン(smart phone)のようなPDA(Personal Digital Assistant)機能を有するデバイスでは、多様なアプリケーションが実行されている。このようなデバイスは、携帯電話機能だけでなくMP3、カメラ、無線インターネット、Eメール、及びメッセージサービスのような多様なアプリケーションサービスも提供する。
【0003】
このようなアプリケーションサービスの数が増加するにつれて、該当アプリケーション実行のための多様なメニューが生成されている。一つの端末に多くのアプリケーションが集積され、それによる付加サービス機能が増加することによって、各アプリケーションによって提供される付加サービス機能を使用するために数段階のプロセスが要求される。
【0004】
すなわち、付加のサービス機能が増加することによって、複数の実行命令は特定のメニューグループを形成し、各メニューグループは複数の実行命令又はサブメニューを含む。所望する特定のメニューを実行するために、ユーザーは、所定のメニューグループを選択し、選択されたメニューグループに含まれている命令を実行しなければならない。
【0005】
また、ユーザーは、選択されたメニューグループに含まれたサブメニューを選択し、選択されたサブメニューに含まれた複数の実行命令のうち所定の命令を選択した後に実行する。
【0006】
図1は、一般的な携帯端末機における特定のサービス機能(例えば、SMS(Short Messaging Service)テキストメッセージサービス)に関連したメニュー実行のために遂行される動作を簡略に示す図である。図1に示すように、ユーザーは、SMSテキストメッセージサービス機能を使用する場合、一部又は全体加入者からのテキストメッセージを削除し、あるいはディスプレイされた一つ又はそれ以上の加入者(例えば、David,Michael,Jenifer…のようにユーザーとSMSテキストメッセージを交換する加入者のリスト)にテキストメッセージを送信するために、送信するメッセージを検索するために、受信されたメッセージボックスに行かなければならない。メッセージを探した後に、ユーザーは、メニューボタンをプレス又はタッチしてメニューリストがディスプレイされると、移動ボタンを用いて“送信”ボタンを選択し、この選択された“送信”ボタンをプレス又はタッチして送信を遂行する。このように、ユーザーは、頻繁な画面移動によって所望するメニューを実行するために数段階を経なければならないという問題点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国登録特許第0807737号公報
【特許文献2】韓国登録特許第0915667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、上記した従来技術の問題点を解決するために、本発明の目的は、多様なアプリケーションサービスをサポートする携帯用端末機において、増加するアプリケーションサービスによって提供される複数の付加機能を迅速に実行するために、速いメニュー実行を提供する方法及びその装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、携帯用端末機におけるメニュー実行方法であって、複数の分割された領域を有し、それぞれの分割された領域に対応するアイテムが形成されるアイテムリストをタッチスクリーン上にディスプレイするステップと、分割された領域内の第1の位置又は第1の位置と異なる第2の位置に対するユーザージェスチャを認識するステップと、認識されたユーザージェスチャの位置に対応して所定のメニューを実行するステップとを有し、タッチスクリーン上の分割された領域の第1の位置には分割された領域に形成されたアイテムに関連した第1のサービスを提供する第1のメニューが予め設定され、第2の位置には分割された領域に形成されたアイテムに関連した第1のサービスと異なる第2のサービスを提供する第2のメニューが予め設定されることを特徴とする。
【0010】
本発明の他の態様によれば、携帯用端末機におけるメニュー実行装置であって、タッチスクリーンと、複数の分割された領域からなり、それぞれの分割された領域に対応するアイテムが形成されるアイテムリストをタッチスクリーン上にディスプレイし、分割された領域の第1の位置及び第1の位置と異なる第2の位置のうちいずれか一つでユーザージェスチャを認識し、認識された位置に対応して所定のメニューを実行する制御部とを含み、タッチスクリーン上に分割された領域の第1の位置に分割された領域に形成されたアイテムに関連した第1のサービスを提供する第1のメニューが予め設定され、第2の位置には分割された領域に形成されたアイテムに関連して第1のサービスと異なる第2のサービスを提供する第2のメニューが予め設定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、ユーザーのジェスチャを感知し、多段階の画面移動を必要とせずに一度のタッチで特定のサービス機能に関連したメニューを自動にディスプレイし、あるいはユーザーが直接メニューを設定することによって所望するメニュー実行を迅速に遂行することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】一般的な携帯端末機における特定サービス機能に関連したメニュー実行のために遂行される動作を概略的に示す図である。
【図2】本発明の一実施形態による携帯用端末機におけるメニュー実行方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態による携帯用端末機におけるメニュー実行装置を示すブロック構成図である。
【図4A】本発明の一実施形態による携帯用端末機におけるメニュー実行方法が適用される画面を示す図である。
【図4B】本発明の一実施形態による携帯用端末機におけるメニュー実行方法が適用される画面を示す図である。
【図5】本発明による携帯用端末機におけるメニュー実行方法を示すフローチャートである。
【図6A】本発明による携帯用端末機におけるメニュー実行方法が適用される画面を示す図である。
【図6B】本発明による携帯用端末機におけるメニュー実行方法が適用される画面を示す図である。
【図6C】本発明による携帯用端末機におけるメニュー実行方法が適用される画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
下記の説明において、特定の詳細は、本発明の全般的な理解を助けるために提供されるだけである。本発明の範囲及び精神を逸脱することなく、以下に説明される本発明の様々な変形及び変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【0014】
本発明の携帯用端末機は、タッチスクリーンタイプで実現され、特に携帯用端末機の表示部領域で発生するユーザーのジェスチャを感知し、特定サービス機能に関連したメニューを自動にディスプレイして直ちに実行させる技術を提供する。
【0015】
より好ましくは、本発明は、アイテムリスト又はデータリスト状態で特定メニューツリーへの進入を必要とせずに、ユーザータッチ関連ジェスチャによって予め定められた機能が直ちに実行されるように該当機能のアプリケーションを提供する技術を提供する。
【0016】
さらに、本発明は、タッチスクリーンを有する携帯用端末機の表示部領域でユーザーのジェスチャを通じて自動にディスプレイされるサービス機能に関連した特定メニューに対して、ユーザーが速い実行を所望する別途のメニューを直接再設定できるように複数のメニューリストを活性化して提供する。それによって、各ユーザー別特定メニューの実行が可能であるため、特定メニューの実行のために数段階を経ることなく、容易で迅速なメニュー実行が可能な技術を提供する。
【0017】
そして、本発明の詳細な説明に先立って、以下に説明される用語“ユーザージェスチャ”は、携帯用端末機のタッチスクリーンである入力部を通じてユーザーが入力しようとする“意図”を意味するもので、タッチスクリーンの任意の一部分を接触、すなわちタッチによってポインティングする。
【0018】
例えば、携帯用端末機において、ユーザージェスチャは、ターゲットオブジェクトを選択又は活性化するためのシングルタップ(single tap)、ディスプレイフォーマット又はスクリーンイメージを変更するためのダブルタップ(double tap)、タッチスクリーンの一つの地点を押したまま、他の位置までドラッグ(drag)するドラッグ動作、一つのオブジェクトを縮小するために2本の指をタッチスクリーン上に置きその間隔を縮めるピンチ(pinch)動作、このピンチ動作と反対動作であるアンピッチ(unpinch)動作、タッチスクリーン上に指を上下に叩くフリック(flick)動作、及びオブジェクトから指を離さない動作であるロングタッチプレス(long touch press)などを含む。
【0019】
このようなユーザージェスチャに対して本発明の実施形態では、フリックとロングタッチプレスを例として説明するが、本発明はこれら例に限定されるものではない。
【0020】
本発明の一態様によれば、携帯用端末機におけるメニュー実行方法は、複数の分割された領域を有し、それぞれの分割された領域に対応するアイテムが形成されるアイテムリストをタッチスクリーン上にディスプレイするステップと、分割された領域内の第1の位置又は第1の位置と異なる第2の位置に対するユーザージェスチャを認識するステップと、認識されたユーザージェスチャの位置に対応して所定のメニューを実行するステップとを有し、タッチスクリーン上の分割された領域の第1の位置には分割された領域に形成されたアイテムに関連した第1のサービスを提供する第1のメニューが予め設定され、第2の位置には分割された領域に形成されたアイテムに関連した第1のサービスと異なる第2のサービスを提供する第2のメニューが予め設定される。
【0021】
本発明の他の態様によれば、携帯用端末機におけるメニュー実行装置は、タッチスクリーンと、複数の分割された領域からなり、それぞれの分割された領域に対応するアイテムが形成されるアイテムリストをタッチスクリーン上にディスプレイし、分割された領域の第1の位置及び第1の位置と異なる第2の位置のうちいずれか一つでユーザージェスチャを認識し、認識された位置に対応して所定のメニューを実行する制御部とを含み、タッチスクリーン上に分割された領域の第1の位置に分割された領域に形成されたアイテムに関連した第1のサービスを提供する第1のメニューが予め設定され、第2の位置には分割された領域に形成されたアイテムに関連して第1のサービスと異なる第2のサービスを提供する第2のメニューが予め設定される。
【0022】
次に、本発明の一実施形態による携帯用端末機におけるメニュー実行方法に関して、図2〜図4Bを参照して詳細に説明する。
【0023】
図2は、本発明の一実施形態による携帯用端末機におけるメニュー実行方法を示すフローチャートである。
【0024】
図4A及び図4Bは、本発明の一実施形態による携帯用端末機におけるメニュー実行方法が適用される画面を示す。図4Aは、相手に関連した所望のアプリケーションを自動に実行するためのメニューを含む一般的なディスプレイを示す。本実施形態では、相手David Friedmanは、各々左側領域412及び右側領域414の適切なタッチで関連した自動SMS及び音声通話アプリケーションを有する。図4Bは、ユーザーが所望するアプリケーションで左右領域を設定する場合を示す。
【0025】
まず、図2を参照すると、ステップ210で、携帯用端末機によってサポートされる特定サービス機能内のアイテムリストがディスプレイされる。
【0026】
言い換えれば、携帯用端末機によってサポートされる多様なアプリケーションのサービス機能、すなわちフォンブック(phone book)、メッセージ、Eメール、ネットブック(netbook)、メディアプレーヤー(media player)のようなサービス機能内のアイテムリスト、すなわちユーザーの入力によって生成されたユーザー格納情報(例えば、名前、電話番号、写真、アドレスなど)が特定サービス機能を実行しようとするユーザー要求によって携帯用端末機の表示部領域にディスプレイされる。
【0027】
このとき、表示部領域にディスプレイされたアイテムリストでそれぞれのアイテムは、特定サービス機能内のアイテム個数だけ分割された表示部領域に各領域別にディスプレイされる。
【0028】
次に、ステップ212で、ディスプレイされたアイテムリストで各アイテムがマークされた領域に隣接した領域でユーザージェスチャ信号が入力されたか否かを感知する。
【0029】
このアイテムは、ユーザー入力手段、すなわち指、スタイラスペン(stylus pen)などによってポインティング可能なテキスト又はアイコンの形態でディスプレイされることを意味する。
【0030】
図4Aを参照すれば、アイテムマーク領域(item-marked region)は、410のような形態で示され、携帯用端末機の表示部領域400にディスプレイされたアイテムリストで分割された各領域に対してテキスト形態でインクされたポイント領域を意味する。ステップ212で、アイテムマーク領域410を除いたその隣接領域でユーザーの接触によって表示部領域400で発生するロングプレスタッチ、タップ、及びフリック動作のうちいずれか一つのポインティング動作を意味するユーザージェスチャ信号が入力されたか否かを感知する。この隣接領域は、アイテムマーク領域410を中心として少なくとも2個以上の上、下、左、右の領域を意味する。例えば、図4Aに示すような左側領域412及び右側領域414であり、本発明がこれに限定されないことは自明である。
【0031】
ステップ212でユーザージェスチャ信号の入力が感知されると、該当サービス機能によって提供されるメニューは、ステップ214で、ユーザージェスチャ信号の入力が感知された領域に自動にディスプレイされる。
【0032】
言い換えれば、自動にディスプレイされたメニューは、例えば、図4Aに示すように左側領域412の“SMS”又は右側領域414の“音声通話”であり、アイテム(例えば、領域410の“David Friedman 010-1234-5678”)に適用可能な複数のメニューリストに含まれた複数の実行命令のうちいずれか一つである。
【0033】
また、このメニューは、携帯用端末機の初期駆動時に、予め定められたデフォルト(default)メニューであって、ユーザーによって変更されて再設定が可能である。
【0034】
ステップ216では、ステップ214でユーザーが自動にディスプレイされたメニュー(例えば、“SMS”又は“音声通話”)を選択したか否かを判断し、ユーザーが上記メニューを選択した場合には、選択されたメニューを直ちに遂行する。
【0035】
ステップ212でユーザージェスチャが信号の入力が感知されない場合には、ステップ218に進行し、ユーザージェスチャ信号の入力がアイテムマーク領域で感知されたか否かをチェックする。
【0036】
ユーザージェスチャ信号がアイテムマーク領域410で感知される場合には、ステップ220で、アイテムマーク領域410の所定領域に該当サービス機能に関連したメニューリストを活性化する。
【0037】
図4Bを参照すると、メニューリストを活性化する動作は、該当サービス機能によって提供される少なくとも一つのメニューリスト(例えば、SMS、音声通話、お気に入り(Favorite)、削除(Remove)、写真)をアイテムマーク領域410の一側に別途のウィンドウ424の形態でディスプレイすることを意味する。
【0038】
ステップ222で、ステップ220で活性化されたメニューリストの中からユーザーが設定しようとする特定のメニューリストが入力される。ステップ224で、入力されたメニューは、ステップ214と同様にアイテムがマークされた領域の隣接領域でユーザージェスチャによって自動にディスプレイされるメニューとして再設定した後に、ステップ216に進行して以後の動作を遂行する。
【0039】
以上、本発明の一実施形態による携帯用端末機におけるメニュー実行方法について説明した。
【0040】
以下、本発明の一実施形態による携帯用端末機におけるメニュー実行装置について、図3を参照して詳細に説明する。
【0041】
図3は、本発明の一実施形態による携帯用端末機におけるメニュー実行装置300を示すブロック構成図である。
【0042】
図3を参照すると、携帯用端末機のメニュー実行装置300は、無線(RF)通信部310、タッチスクリーン312、制御部314、及びメモリ320を含んでいるが、これ以外にもカメラ、スピーカ、マイクなどをさらに含むことができる。
【0043】
無線通信部310は、アンテナを介してエアから無線ダウンリンク信号を受信し、この無線ダウンリンク信号を復調して得られたダウンリンクデータを制御部314に出力する。また、無線通信部310は、制御部314から入力されたアップリンクデータを変調して無線アップリンク信号を生成し、生成された無線アップリンク信号をアンテナを介してエアに無線送信する。この変調及び復調は、望ましくは符号分割多重接続(Code Division Multiple Access:CDMA)、周波数分割多重化(Frequency Division Multiplexing:FDM)、又は時分割多重化(Time Division Multiplexing:TDM)方式によって遂行されることができる。
【0044】
タッチスクリーン312は、制御部314の制御下で携帯用端末機によってサポートされるすべてのアプリケーションの入力信号に従って実行されるプロセス及び結果をユーザーが確認できるように、画面にディスプレイ(例えば、複数のサービス機能及びそのサービス機能のアイテムリスト)する表示部(図示せず)と、表示部にユーザー入力手段が接触すると、接触割り込み(interrupt)を発生させて制御部314に出力する入力部(図示せず)とを含む。
【0045】
すなわち、イメージが制御部314の制御下でディスプレイされ、指又はスタイラスペンのようなユーザー入力手段がその表面に接触すると、接触割り込みを発生させ、制御部314の制御によって入力座標及び入力状態を含むユーザー入力情報を制御部314に出力する。ここで、接触割り込みは、従来のタッチスクリーンで発生するキー入力割り込みと同一である。
【0046】
タッチスクリーン312は、その動作タイプ(圧力タイプ、抵抗タイプ、又は静電(static)容量タイプなど)に対応する感知値(圧力、抵抗、又は静電容量)を制御部314に出力し、あるいは接触割り込み以外にユーザーのジェスチャ(フリック、ロングプレスタッチなど)を示す入力割り込みを発生することができる。
【0047】
タッチスクリーン312は、図示していない液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)と、このLCDの上部に接着部材(図示せず)で付着された透明ガラス(図示せず)と、この透明ガラスの下部に設置されたタッチパネル(図示せず)とを含む。
【0048】
LCDは、制御部314の制御による映像をディスプレイする。通常的なLCDは、液晶層を備えて映像をディスプレイする液晶表示パネルと、液晶表示パネルに光を提供するバックライトユニット(Back Light Unit:BLU)とを含む。液晶表示パネルは、液晶層と、液晶分子の配列状態を制御するために液晶層の上下に配置される上部及び下部ガラス基板とを含む。下部ガラス基板は薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor)及び画素電極(piexel electrode)を含み、上部ガラス基板は共通電極(common electrode)を含む。
【0049】
液晶表示パネルは、液晶層の上下部に配置され、各々入力された光を直線偏光(linearly polarization)させる上部及び下部偏光板をさらに含む。この上部及び下部偏光板の偏光方向は、相互に直交する。
【0050】
タッチパネルは、指、スタイラスペンのようなユーザー入力手段によって透明ガラスの表面に接触すると、接触割り込み又は入力割り込みを発生させ、入力座標及び入力状態を含むユーザー入力情報を制御部314に出力する。
【0051】
制御部314は、携帯端末機の全般的な動作を制御する。例えば、制御部314は、音声通話、データ通信、画像通話などに対する制御及び処理を遂行する。
【0052】
さらに、制御部314は、ユーザーによって選択された特定サービス機能のアイテムリストをディスプレイし、ディスプレイされたアイテムリストで各アイテムがマークされた領域及びその隣接領域でユーザージェスチャを感知し、サービス機能によって提供されるメニューをディスプレイし、あるいはメニューリストを活性化し、活性化されたメニューリストの中でユーザージェスチャを通じて特定リストの入力を受信し、アイテムマーク領域の隣接領域で感知されるユーザージェスチャによってディスプレイされるメニューを再設定するように制御する。
【0053】
より詳細には、制御部314は、アイテムリストがディスプレイされた領域でユーザージェスチャ及びユーザージェスチャ信号が発生した領域を識別するジェスチャ感知部316と、ジェスチャ感知部316によって感知されたジェスチャ信号がアイテムマーク領域で感知された場合、該当サービス機能に関連した複数のメニューリストをアイテムマーク領域の一側に別途のウィンドウ形態でディスプレイし、ディスプレイされたメニューリストの中からユーザーによって選択された特定メニューリストの入力を受信して自動にディスプレイされるメニューとして再設定するメニュー設定部318とを含む。
【0054】
制御部314は、ユーザーによって特定サービス機能が選択されると、携帯用端末機の表示部領域を特定サービス機能のアイテムの個数だけ分割し、分割された各領域に該当するアイテムを表示する。
【0055】
メモリ320は、ユーザー選択情報に基づいて選択された多様な情報及びユーザー格納情報を格納する。
【0056】
また、メモリ320は、制御部314の処理及び制御動作のためのプログラムを格納し、入出力データ(例えば、フォンブック、メッセージ、メディアプレーヤー、ネットブックなど)を臨時格納する機能を遂行することができる。
【0057】
図5は、本発明による携帯用端末機におけるメニュー実行方法を示すフローチャートである。図6A〜図6Cは、本発明による携帯用端末機におけるメニュー実行方法が適用された画面を示す図である。
【0058】
図5に示すように、少なくとも一つのアイテムリストがディスプレイされた状態で特定サービス機能を遂行するために、一つのアイテムは、付加的なメニューツリーの進入なしに、ディスプレイされるアイテムリストから選択された後に、特定ジェスチャによって予め定められたメニューを遂行し、あるいは該当メニューを実行するためのアプリケーションを提供することができる。
【0059】
図6A〜図6Cを参照すると、図6Aは相手に対するエントリ(すなわち、特定の電話番号を有するDavid Friedman)を示す。図6Bは、図6Aのフォンブックリストで相手の電話番号アイテムの右側領域でフリックジェスチャを行なうことによって(図4A)、電話が自動にかかる画面を示す。図6Cは、相手の電話番号アイテム(図6A)の左側領域でフリックジェスチャを行なうことによって(図4A)、相手の電話番号にメッセージを作成して伝送するアプリケーションが提供される画面を示す。
【0060】
より好ましい実施形態では、メニュー実行及びアプリケーション及び通信サービスは、1本の指を用いるシングルジェスチャだけでなく2本以上の指を用いるマルチジェスチャによって遂行され、Eメール、リアルタイムチャット(chatting)、音声通話、及び音声メッセージサービスは上/下/左/右/対角線方向及び/又は移動距離感知、回転のような多様なジェスチャによって直ちに実行又は提供されることができる。
【0061】
本発明による携帯用端末機において、メニュー実行方法は、ハードウェア、ソフトウェア(すなわち、プログラム)、又はこれらの組み合わせの形態で実現されることができる。このようなプログラムは、コンピュータのような機械が読み取り可能な揮発性又は非揮発性記録媒体に格納されることができ、このような記録媒体は、ROM(Read Only Memory)のような格納装置、RAM(Random Access Memory)、メモリチップ、及び集積回路のようなメモリ、CD(Compact Disc)(登録商標)、DVD(Digital Versatile Disk)(登録商標)、磁気ディスク、及び磁気テープのような光学又は磁気記録媒体であり得る。
【0062】
以上、本発明による携帯用端末機におけるメニュー実行方法及びその装置に関して説明したが、特許請求の範囲を外れない限り、様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。したがって、本発明の範囲は、前述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。
【符号の説明】
【0063】
300 メニュー実行装置
310 無線(RF)通信部
312 タッチスクリーン
314 制御部
316 ジェスチャ感知部
318 メニュー設定部
320 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯用端末機におけるメニュー実行方法であって、
複数の分割された領域を有し、それぞれの分割された領域に対応するアイテムが形成されるアイテムリストをタッチスクリーン上にディスプレイするステップと、
前記分割された領域内の第1の位置又は前記第1の位置と異なる第2の位置に対するユーザージェスチャを認識するステップと、
前記認識されたユーザージェスチャの位置に対応して所定のメニューを実行するステップと、を有し、
前記タッチスクリーン上の前記分割された領域の前記第1の位置には前記分割された領域に形成された前記アイテムに関連した第1のサービスを提供する第1のメニューが予め設定され、前記第2の位置には前記分割された領域に形成された前記アイテムに関連した前記第1のサービスと異なる第2のサービスを提供する第2のメニューが予め設定されることを特徴とするメニュー実行方法。
【請求項2】
前記アイテムは、前記第1の位置及び前記第2の位置との間に形成されることを特徴とする請求項1に記載のメニュー実行方法。
【請求項3】
前記アイテムに対するユーザージェスチャが認識される場合、前記アイテムに関連され、前記第1及び第2のサービスと異なる少なくとも一つのサービスを実行するためのメニューがディスプレイされることを特徴とする請求項1に記載のメニュー実行方法。
【請求項4】
前記アイテムに対するユーザージェスチャが認識される場合、前記アイテムに関連され、前記第1及び第2のサービスと異なる複数のメニューをディスプレイするためのウィンドウが形成されることを特徴とする請求項3に記載のメニュー実行方法。
【請求項5】
前記アイテムは、ユーザー入力手段によってポインティング可能なテキスト又はアイコンの形態でディスプレイされることを特徴とする請求項1に記載のメニュー実行方法。
【請求項6】
前記ユーザージェスチャは、ユーザー接触によって携帯用端末機の表示部領域で発生するロングプレスタッチ、タップ、及びフリックのうちいずれか一つのポインティング動作であることを特徴とする請求項1に記載のメニュー実行方法。
【請求項7】
前記メニューは、前記携帯用端末機の初期駆動時に予め定められたデフォルトメニューであって、前記第1及び第2のサービスと異なるメニューをディスプレイするためのウィンドウを形成してユーザーによって変更可能であることを特徴とする請求項1に記載のメニュー実行方法。
【請求項8】
前記ユーザージェスチャは、
前記携帯用端末機の表示部領域でユーザー入力割り込みとの相互作用を通じて複数のメニューに関連した動作の呼び出し及び実行のためのジェスチャであることを特徴とする請求項1に記載のメニュー実行方法。
【請求項9】
前記メニューは、前記アイテムに適用可能なメニューリストに含まれた複数の実行命令のうちいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載のメニュー実行方法。
【請求項10】
携帯用端末機におけるメニュー実行装置であって、
タッチスクリーンと、
複数の分割された領域からなり、それぞれの分割された領域に対応するアイテムが形成されるアイテムリストを前記タッチスクリーン上にディスプレイし、前記分割された領域の第1の位置及び前記第1の位置と異なる第2の位置のうちいずれか一つでユーザージェスチャを認識し、前記認識された位置に対応して所定のメニューを実行する制御部と、を含み、
前記タッチスクリーン上に前記分割された領域の前記第1の位置に前記分割された領域に形成された前記アイテムに関連した第1のサービスを提供する第1のメニューが予め設定され、前記第2の位置には前記分割された領域に形成された前記アイテムに関連して前記第1のサービスと異なる第2のサービスを提供する第2のメニューが予め設定されることを特徴とするメニュー実行装置。
【請求項11】
前記制御部は、
前記アイテムがディスプレイされる分割された領域でユーザージェスチャを感知し、前記ユーザージェスチャの信号が発生した領域を識別するジェスチャ感知部と、
前記感知部によって感知されたユーザージェスチャ信号が前記アイテムに対するユーザージェスチャである場合、前記アイテムに関連され、前記第1及び第2のサービスと異なる少なくとも一つのサービスを実行するためのメニューをディスプレイし、前記第1及び第2のサービスと異なる複数のメニューをディスプレイするためのウィンドウを形成するメニュー設定部と、
を含むことを特徴とする請求項10に記載のメニュー実行装置。
【請求項12】
前記ユーザージェスチャは、ユーザー接触によって携帯用端末機のタッチスクリーン上に発生するロングプレスタッチ、タップ、及びフリックのうちいずれか一つのポインティング動作であることを特徴とする請求項10に記載のメニュー実行装置。
【請求項13】
前記メニューは、前記アイテムに適用可能なメニューリストに含まれた複数の実行命令のうちいずれか一つであることを特徴とする請求項10に記載のメニュー実行装置。
【請求項14】
請求項1〜9のいずれか1項に記載のメニュー実行方法を実行させるためのプログラムを記録することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【公開番号】特開2011−165192(P2011−165192A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−27046(P2011−27046)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】