説明

携帯端末カスタマイズシステム、携帯端末カスタマイズ方法

【課題】携帯端末が利用する通信回線のトラフィック増加を防止して、携帯端末の機能をカスタマイズ可能とする携帯端末カスタマイズシステムを提供する。
【解決手段】編集手段81は、機能情報を編集するための編集画面を表示し、ユーザの操作に応じて機能情報を編集する。機能情報送信手段82は、編集手段81によって編集された機能情報を携帯端末カスタマイズサーバ90に送信する。命令生成手段91は、携帯端末カスタマイズ装置80から受信した機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成する。サーバ側命令送信手段92は、機能設定命令を携帯端末カスタマイズ装置80に送信する。装置側命令送信手段83は、携帯端末カスタマイズサーバ90から受信した機能設定命令を携帯端末に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の設定をカスタマイズする携帯端末カスタマイズシステム、および、携帯端末カスタマイズシステムに適用される携帯端末カスタマイズ装置、携帯端末カスタマイズサーバ、携帯端末、携帯端末カスタマイズ方法、携帯端末カスタマイズ装置用プログラム、携帯端末カスタマイズサーバ用プログラム、携帯端末プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機の機能は、固定的に定められている。例えば、携帯電話機に内蔵されるアプリケーションプログラム(以下、単にアプリケーションと記す。)は、固定的に実装されている。また、携帯電話機に設定されているキーアサイン等も予め固定的に定められている。
【0003】
また、特許文献1には、複数の端末を利用している場合でも、利用者が画面デザインをカスタマイズして、各端末で共通の画面を利用可能とする画面デザイン変更方法が記載されている。特許文献1に記載の方法では、ユーザが端末において、画面背景画像、画面背景色を選択したり、機能ボタンおよびメニューの設定を変更したり、ボタンの配置変更を行ったりする。端末において行われた画面デザインの設定は、端末からサーバに送信され、サーバに保存される。各端末は、画面デザインの設定をサーバから読み込む。この結果、異なる端末であっても同一の画面デザインでの表示が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−108735号公報(段落0011−0029)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
携帯電話機ではアプリケーションやキーアサイン等が固定的に定められているため、ユーザは、使用しないアプリケーションを削除したり、キーアサインを変更したりする等のカスタマイズを行えなかった。そのためユーザが、自分の使い勝手のよいように携帯電話機の機能をカスタマイズして、携帯電話機の使用価値を高めることができなかった。
【0006】
また、ユーザが使用しないアプリケーションであっても携帯電話機内のメモリを消費する。携帯電話機の多機能化が進んでいるが、ユーザによっては全く使用しない機能も存在する。使用されない機能を実現するためのアプリケーションが携帯電話機で起動されると、その分メモリを消費するので、メモリを有効に活用することができなかった。
【0007】
このような問題は、携帯電話機以外の携帯端末でも生じる。
【0008】
また、特許文献1に記載された方法では、各端末がサーバから直接、画面デザインの設定を読み込む。しかし、携帯電話機がサーバから直接設定を読み込むと、携帯電話回線のトラフィックが増加してしまう。携帯電話機以外の携帯端末がサーバから直接読み込みを行う場合も、携帯端末が利用する通信回線のトラフィックが増加する。
【0009】
そこで、本発明は、携帯端末が利用する通信回線のトラフィック増加を防止して、携帯端末の機能をカスタマイズ可能とする携帯端末カスタマイズシステム、および、携帯端末カスタマイズシステムに適用される携帯端末カスタマイズ装置、携帯端末カスタマイズサーバ、携帯端末、携帯端末カスタマイズ方法、携帯端末カスタマイズ装置用プログラム、携帯端末カスタマイズサーバ用プログラム、携帯端末プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による携帯端末カスタマイズシステムは、携帯端末に実現される機能を示す機能情報を編集する携帯端末カスタマイズ装置と、機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成する携帯端末カスタマイズサーバとを備え、携帯端末カスタマイズ装置が、機能情報を編集するための編集画面を表示し、ユーザの操作に応じて機能情報を編集する編集手段と、編集手段によって編集された機能情報を携帯端末カスタマイズサーバに送信する機能情報送信手段とを有し、携帯端末カスタマイズサーバが、携帯端末カスタマイズ装置から受信した機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成する命令生成手段と、機能設定命令を携帯端末カスタマイズ装置に送信するサーバ側命令送信手段とを有し、携帯端末カスタマイズ装置が、携帯端末カスタマイズサーバから受信した機能設定命令を携帯端末に送信する装置側命令送信手段を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明による携帯端末カスタマイズ装置は、携帯端末に実現される機能を示す機能情報を編集するための編集画面を表示し、ユーザの操作に応じて機能情報を編集する編集手段と、機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成する携帯端末カスタマイズサーバに対して、編集手段によって編集された機能情報を送信する機能情報送信手段と、携帯端末カスタマイズサーバが機能情報に基づいて生成した機能設定命令を携帯端末カスタマイズサーバから受信すると、その機能設定命令を携帯端末に送信する命令送信手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明による携帯端末カスタマイズサーバは、携帯端末に実現される機能を示す機能情報を編集する携帯端末カスタマイズ装置から機能情報を受信したときに、機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成する命令生成手段と、機能設定命令を携帯端末カスタマイズ装置に送信する命令送信手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明による携帯端末は、機能を変更可能な携帯端末であって、与えられる機能設定命令に従って携帯端末の機能を設定する機能設定手段と、機能設定命令を生成する携帯端末カスタマイズサーバと携帯端末との間で機能設定命令を中継する中継装置から機能設定命令を受信する命令受信手段とを備え、機能設定手段が、命令受信手段が受信した機能設定命令に従って携帯端末の機能を設定することを特徴とする。
【0014】
また、本発明による携帯端末カスタマイズ方法は、携帯端末に実現される機能を示す機能情報を編集する携帯端末カスタマイズ装置が、機能情報を編集するための編集画面を表示し、ユーザの操作に応じて機能情報を編集し、機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成する携帯端末カスタマイズサーバに、編集した機能情報を送信し、携帯端末カスタマイズサーバが、携帯端末カスタマイズ装置から受信した機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成し、生成した機能設定命令を携帯端末カスタマイズ装置に送信し、携帯端末カスタマイズ装置が、携帯端末カスタマイズサーバから受信した機能設定命令を携帯端末に送信し、携帯端末が、受信した機能設定命令に従って携帯端末の機能を設定することを特徴とする。
【0015】
また、本発明による携帯端末カスタマイズ装置用プログラムは、コンピュータに、携帯端末に実現される機能を示す機能情報を編集するための編集画面を表示し、ユーザの操作に応じて機能情報を編集する編集処理、機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成する携帯端末カスタマイズサーバに対して、編集処理で編集した機能情報を送信する機能情報送信処理、および、携帯端末カスタマイズサーバが機能情報に基づいて生成した機能設定命令を携帯端末カスタマイズサーバから受信し、携帯端末に送信する命令送信処理を実行させることを特徴とする。
【0016】
また、本発明による携帯端末カスタマイズサーバ用プログラムは、コンピュータに、携帯端末に実現される機能を示す機能情報を編集する携帯端末カスタマイズ装置から機能情報を受信し、機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成する命令生成処理、および、機能設定命令を携帯端末カスタマイズ装置に送信する命令送信処理を実行させることを特徴とする。
【0017】
また、本発明による携帯端末プログラムは、機能を設定変更可能な携帯型のコンピュータに、与えられる機能設定命令に従ってコンピュータの機能を設定する機能設定処理、機能設定命令を生成する携帯端末カスタマイズサーバとコンピュータとの間で機能設定命令を中継する中継装置から機能設定命令を受信する命令受信処理を実行させ、機能設定処理では、命令受信処理で受信した機能設定命令に従ってコンピュータの機能を設定させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、携帯端末が利用する通信回線のトラフィック増加を防止して、携帯端末の機能をカスタマイズすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の携帯端末カスタマイズシステムの例を示すブロック図である。
【図2】携帯端末カスタマイズ装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】携帯端末カスタマイズサーバの構成例を示すブロック図である。
【図4】携帯端末の構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。
【図7】本発明による携帯端末カスタマイズシステムの最小構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の携帯端末カスタマイズシステムの例を示すブロック図である。本発明の携帯端末カスタマイズシステムは、携帯端末カスタマイズ装置20と、携帯端末カスタマイズサーバ30とを備える。携帯端末カスタマイズ装置20は、携帯端末10に実現される機能を示す機能情報を編集する。携帯端末カスタマイズサーバ30は、携帯端末カスタマイズ装置20から機能情報を受信し、機能情報が示す機能を携帯端末10に実現させる命令(機能設定命令)を生成する。本実施形態では、携帯端末カスタマイズサーバ30が機能設定命令をファイル形式で生成する場合を例にして説明し、以下、機能設定命令を実行ファイルと記す。
【0021】
携帯端末カスタマイズ装置20と携帯端末カスタマイズサーバ30は、通信ネットワーク42を介して接続され、携帯端末カスタマイズ装置20と携帯端末カスタマイズサーバ30は、通信ネットワーク42を介して機能情報の送受信および実行ファイルの送受信を行う。通信ネットワーク42の種類は特に限定されないが、機能情報や実行ファイルの通信を安定的に行えるようにするために、通信ネットワーク42は有線ネットワークであることが好ましい。
【0022】
携帯端末カスタマイズ装置20には、機能がカスタマイズされる携帯端末10が、例えば通信ケーブル41を介して接続され、携帯端末カスタマイズ装置20と携帯端末10は通信ケーブル41を介して通信を行う。例えば、携帯端末カスタマイズ装置20は、通信ケーブル41を介して携帯端末10に実行ファイルを送信する。図1では、携帯端末10が通信ケーブル41を介して携帯端末カスタマイズ装置20に接続されている状態を示しているが、携帯端末10は、通信ケーブル12に着脱可能である。また、携帯端末カスタマイズ装置20および携帯端末10は、赤外線通信のように無線通信を行ってもよい。
【0023】
携帯端末10は、実行ファイルに従って、携帯端末10自身の設定を変更し、実行ファイルに応じた機能を実現する。以下、携帯端末10が、携帯電話機である場合を例に説明する。
【0024】
図1では、一台の携帯電話機(携帯端末)10および携帯端末カスタマイズ装置20を示しているが、携帯電話機10および携帯端末カスタマイズ装置20は複数存在していてもよい。携帯端末カスタマイズ装置20は、携帯電話機10のユーザによって操作される。
【0025】
図2は、携帯端末カスタマイズ装置20の構成例を示すブロック図である。携帯端末カスタマイズ装置20は、機能問い合わせ部21と、編集部22と、表示部23と、操作部25と、実現可否問い合わせ部24と、機能情報送信部26と、実行ファイルダウンロード部27と、実行ファイル送信部28とを備える。
【0026】
機能問い合わせ部21は、携帯電話機10(携帯端末10、図1参照)に対して、現状で実現している機能を問い合わせる。すなわち、機能問い合わせ部21は、現状における携帯電話機10の機能を通知するように、携帯電話機10に要求する。
【0027】
表示部23は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ装置である。また、操作部25は、ユーザが情報を入力するための入力装置であり、例えば、キーボードやマウス等によって実現される。
【0028】
編集部22は、携帯電話機10で実現される機能を示す機能情報を編集するための編集画面を表示し、操作部25におけるユーザの操作に応じて機能情報を編集する。具体的には、編集部22は、編集画面を表示部23に表示させ、操作部25を介して入力されるユーザの指示に応じて、機能情報を編集する。機能情報の例として、機能毎にオン、オフを示す情報や、携帯電話機10のキーと文字や機能との関係を示す情報が挙げられる。なお、オンは機能を実現させることを意味し、オフはその機能を実現させないことを意味する。
【0029】
実現可否問い合わせ部24は、編集部22に編集された機能情報が示す機能を携帯電話機10で実現できるか否かを携帯電話機10に問い合わせる。すなわち、機能情報が示す機能について携帯電話機10で実現可能か否かの判定を携帯電話機10に要求する。
【0030】
機能情報送信部26は、編集部22に編集された機能情報が示す機能について携帯電話機10で実現可能と判定されている場合、その機能情報を携帯端末カスタマイズサーバ30(図1参照)に送信する。携帯端末カスタマイズサーバ30は、その機能情報が示す機能を携帯電話機10に実現させる実行ファイルを生成する。
【0031】
実行ファイルダウンロード部27は、編集された機能情報に応じた実行ファイルを携帯端末カスタマイズサーバ30に要求し、携帯端末カスタマイズサーバ30から実行ファイルを受信する。
【0032】
実行ファイル送信部28は、携帯端末カスタマイズサーバ30から受信した実行ファイルを携帯電話機10に送信する。
【0033】
機能問い合わせ部21と、編集部22と、実現可否問い合わせ部24と、機能情報送信部26と、実行ファイルダウンロード部27と、実行ファイル送信部28は、例えば、プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。例えば、コンピュータが備えるプログラム記憶手段に携帯端末カスタマイズ装置用プログラムが記憶され、CPUがそのプログラムを読み込み、そのプログラムに従って、機能問い合わせ部21、編集部22、実現可否問い合わせ部24、機能情報送信部26、実行ファイルダウンロード部27および実行ファイル送信部28として動作してもよい。また、機能問い合わせ部21、編集部22、実現可否問い合わせ部24、機能情報送信部26、実行ファイルダウンロード部27および実行ファイル送信部28がそれぞれ別々の回路で実現されていてもよい。
【0034】
図3は、携帯端末カスタマイズサーバ30の構成例を示すブロック図である。携帯端末カスタマイズサーバ30は、機能情報記憶部31と、機能情報登録部32と、実行ファイル生成部33と、実行ファイル送信部34とを備える。
【0035】
機能情報記憶部31は、機能情報を記憶する記憶装置である。機能情報登録部32は、携帯端末カスタマイズ装置20の機能情報送信部26(図2参照)から受信した機能情報を機能情報記憶部31に記憶させる。各ユーザによって使用される各携帯端末カスタマイズ装置20から受信した機能情報を機能情報記憶部31に記憶させることで、機能情報がデータベース化される。
【0036】
実行ファイル生成部33は、携帯端末カスタマイズ装置20(図2参照)から受信した機能情報が示す機能を携帯電話機10に実現させる実行ファイル(機能設定命令)を生成する。
【0037】
実行ファイル送信部34は、実行ファイル生成部33が生成した実行ファイルを携帯端末カスタマイズ装置20に送信する。
【0038】
機能情報登録部32、実行ファイル生成部33および実行ファイル送信部34は、例えば、プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。例えば、コンピュータが備えるプログラム記憶手段に携帯端末カスタマイズサーバ用プログラムが記憶され、CPUがそのプログラムを読み込み、そのプログラムに従って、機能情報登録部32、実行ファイル生成部33および実行ファイル送信部34として動作してもよい。また、機能情報登録部32、実行ファイル生成部33および実行ファイル送信部34がそれぞれ別々の回路で実現されていてもよい。
【0039】
図4は、携帯電話機(携帯端末)10の構成例を示すブロック図である。携帯電話機10は、機能通知部11と、実現可否判定部12と、実行ファイルダウンロード部13と、機能設定部14と、操作キー15と、アプリケーション記憶部16とを備える。
【0040】
操作キー15は、ユーザによって操作されるキー群であり、例えば、テンキー等で実現される。
【0041】
アプリケーション記憶部16は、携帯電話機10に機能を実現させるためのアプリケーション群を記憶する記憶装置である。例えば、目覚まし時計機能等を実現させるアプリケーション等の種々のアプリケーションを記憶する。
【0042】
機能通知部11は、携帯端末カスタマイズ装置20の機能問い合わせ部21(図2参照)から、現状における携帯電話機10の機能通知を要求されると、現状で既に携帯電話機で実現されている各種機能の情報を携帯端末カスタマイズ装置20に送信する。
【0043】
実現可否判定部12は、携帯端末カスタマイズ装置20の実現可否問い合わせ部24(図2参照)から編集された機能情報を受信し、その機能情報が示す機能について携帯電話機10で実現可能か否かの判定を要求されると、その機能が携帯電話機10で実現可能か否かを判定する。そして、実現可否判定部12は、その判定結果を携帯端末カスタマイズ装置20に返す。
【0044】
実行ファイルダウンロード部13は、実行ファイルを携帯端末カスタマイズ装置20に要求し、携帯端末カスタマイズ装置20から実行ファイルを受信する。
【0045】
機能設定部14は、実行ファイルダウンロード部13が携帯端末カスタマイズ装置20から受信した実行ファイルに従って、携帯電話機10の機能を設定する。例えば、実行ファイルに従って、オンであった機能をオフに切り替え、オフであった機能をオンに切り替える。また、例えば、機能を実現するために起動することになっていたアプリケーションを起動しないように切り替え、起動しないことになっていたアプリケーションを起動するように切り替えてもよい。
【0046】
機能通知部11、実現可否判定部12、実行ファイルダウンロード部13および機能設定部14は、例えば、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。例えば、携帯電話機10が備えるプログラム記憶手段に携帯端末プログラムが記憶され、CPUがそのプログラムを読み込み、そのプログラムに従って、機能通知部11、実現可否判定部12、実行ファイルダウンロード部13および機能設定部14として動作してもよい。また、機能通知部11、実現可否判定部12、実行ファイルダウンロード部13および機能設定部14がそれぞれ別々の回路で実現されていてもよい。
【0047】
次に、動作について説明する。
図5および図6は、本実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。また、以下に示す例では、携帯端末カスタマイズ装置20がパーソナルコンピュータによって実現されている場合を例にして説明し、携帯端末カスタマイズ装置20をパソコン20と記す。また、携帯端末カスタマイズサーバ30を単にサーバ30と記す。
【0048】
携帯電話機10が、図1に示すように通信ケーブル41を介してパソコン20に接続されると、携帯電話機10とパソコン20は、携帯電話機10とパソコン20間の通信確立を行う(ステップS1)。
【0049】
続いて、パソコン20(携帯端末カスタマイズ装置20)の機能問い合わせ部21は、現状において既に実現されている携帯電話機10の機能の通知要求を携帯電話機10に送信する(ステップS2)。携帯電話機10の機能通知部11は、この通知要求を受信すると、現状で既に携帯電話機10で実現されている各種機能の情報をパソコン20に送信する(ステップS3)。
【0050】
パソコン20の編集部22は、既に携帯電話機10で実現されている各機能を示す情報を受信すると、機能情報を編集するための画面を表示部23に表示させ、操作部25を介して入力されるユーザの指示に応じて機能情報を編集する(ステップS4)。
【0051】
例えば、編集部22は、各種携帯電話機で採用される可能性がある機能の一覧を編集画面内に表し、個々の機能毎に、オンかオフかの選択をユーザに促す。このとき、編集部22は、携帯電話機10で既に実現されている機能をオンとして表示し、まだ、実現されていない機能をオフとして表示すればよい。各種携帯電話機で採用される可能性がある機能の一覧は、予め携帯端末カスタマイズ装置20が記憶しておけばよい。また、個々の機能として、機能に対応するアプリケーション(アプリケーションプログラム)の名称等を表示してもよい。すなわち、編集画面上で、「目覚まし時計機能」等のように機能一覧を表示しても、「目覚まし時計アプリケーション」等のように機能一覧を表示してもよい。編集部22は、操作部25において、オフをオンにする操作が行われたり、オンをオフにする操作が行われると、その操作が行われた機能についてオン、オフを切り替える。
【0052】
なお、一覧表示される機能の中に、ユーザがカスタマイズ対象とする携帯電話機10で実現できない機能が含まれていてもよい。例えば、携帯電話機10がカメラを備えていない場合であっても、「カメラ機能」が一覧の中に含まれていてよい。この場合、「カメラ機能」がオンに切り替えられたとしても、後述のステップS6で、カメラ機能は実現できないと判定される。
【0053】
また、編集部22は、キーアサインを変更する編集画面を表示部23に表示させてもよい。例えば、編集部22は、携帯電話機10のキーの配置(例えば、テンキーの配置)を表す画像を編集画面内に表示させて、個々のキーに対する文字や機能の割当をユーザに促す。例えば、n行m列のキーの配置を示す画像において、i行j列のキーが操作部25を介して指定され、続いて、「A」等の文字が指定されると、編集部22は、そのi行j列のキーに「A」等の文字を対応付けることを示す情報を機能情報に含める。
【0054】
このように、機能毎にオン、オフを示す情報や、各キーに文字や機能を割り当てることを示す情報(キーアサインを示す情報)が機能情報となる。なお、編集画面や機能情報の編集態様は、上記の例に限定されず、他の態様であってもよい。例えば、携帯電話機10の画面構成を定める情報を機能情報として編集可能な編集画面を表示してもよい。
【0055】
ステップS4で機能情報が編集された後、実現可否問い合わせ部24は、その編集情報を携帯電話機10に送信することによって、その機能情報が示す機能を携帯電話機10で実現できるか否かに関する判定を要求する(ステップS5)。
【0056】
携帯電話機10の実現可否判定部12は、パソコン20から機能情報を受信すると、その機能情報が示す機能が携帯電話機10で実現可能か否かを判定する(ステップS6)。このとき、実現可否判定部12は、機能情報においてオンとされた各機能を携帯電話機10自身で実現可能かを判定すればよい。実現可否判定部12は、機能情報においてオンとされた機能に応じたハードウェアが携帯電話機10に設けられていない場合、または、オンとされた各機能を実現するために使用するメモリの使用量に対して携帯電話機10のメモリのメモリ容量が不足している場合に、機能情報が示す機能が携帯電話機10で実現できないと判定する。例えば、機能情報において「カメラ機能」がオンとされていて、携帯電話機10にカメラが設けられていない場合、実現可否判定部12は実現不可と判定する。また、機能情報においてオンとされた機能に応じたハードウェアが携帯電話機10に設けられていて、オンとされた各機能を実現するために使用するメモリの使用量に対して携帯電話機10のメモリのメモリ容量が充分である場合に、機能情報が示す機能が携帯電話機10で実現できると判定する。なお、ハードウェアなしで実現可能な機能についてはハードウェアの有無については判定しなくてよい。
【0057】
実現可否判定部12は、実現可(機能情報が示す機能を実現できる)または実現不可(機能情報が示す機能を実現できない)という判定結果をパソコン20に送信する。
【0058】
パソコン20は、受信した判定結果が「実現不可」である場合、再度ステップS4から処理をやり直す。また、受信した判定結果が「実現可」である場合、機能情報送信部26は、ステップS4で編集された機能情報をサーバ30に送信する(ステップS7)。
【0059】
サーバ30の実行ファイル生成部33(図3参照)は、パソコン20から機能情報を受信すると、その機能情報が示す機能を携帯電話機10に実現させる実行ファイルを生成する(ステップS8)。
【0060】
サーバ30は、各種携帯電話機で採用される可能性がある機能毎に、その機能をオンにするための実行ファイルや、その機能をオフにするための実行ファイルを個別に記憶しておく。例えば、ある機能Xを実現するためのアプリケーションを起動させるように設定する実行ファイルや、機能Xを実現するためのアプリケーションを起動させないように設定する実行ファイル等を機能毎に個別に記憶しておく。実行ファイル生成部33は、機能情報に応じてそれらの実行ファイルを抽出してまとめることで、機能情報に対応する実行ファイルを生成すればよい。すなわち、抽出した実行ファイル群を、機能情報に対応する実行ファイルとして決定してもよい。
【0061】
また、例えば、サーバ30は、キーに文字や機能を割り当てる実行ファイルも予め記憶しておく。実行ファイル生成部33は、受信した機能情報に従って、指定された文字や機能を各キーに割り当てるように実行ファイルに対する設定を行えばよい。
【0062】
ただし、本例は、実行ファイル生成の一例であり、実行ファイル生成部33は、他の方法で実行ファイルを生成してもよい。
【0063】
ステップS8で実行ファイルの生成が完了すると、実行ファイル送信部34は、パソコン20に実行ファイル生成完了通知を送信する(ステップS9)。また、機能情報登録部33は、パソコン20から受信した機能情報を機能情報記憶部31に記憶させる(ステップS10)。
【0064】
パソコン20の実行ファイルダウンロード部27(図2参照)は、サーバ30から実行ファイル生成完了通知を受信すると、サーバ30にその実行ファイルの送信を要求する(ステップ11)。サーバ30の実行ファイル送信部34(図3参照)は、ステップS11で受信した要求に応じて、実行ファイルをパソコン20に送信する(ステップS12)。この結果、実行ファイルがパソコン20にダウンロードされる。
【0065】
サーバ30から実行ファイルを受信した後、パソコン20の実行ファイル送信部28(図2参照)は、携帯電話機10に実行ファイル生成完了通知を送信する(ステップS10)。
【0066】
携帯電話機10の実行ファイルダウンロード部13(図4参照)は、パソコン20から実行ファイル生成完了通知を受信すると、パソコン20にその実行ファイルの送信を要求する(ステップS14)。パソコン20の実行ファイル送信部28は、ステップS14で受信した要求に応じて、実行ファイルを携帯電話機20に送信する(ステップS15)。この結果、実行ファイルが携帯電話機10にダウンロードされる。
【0067】
パソコン20から実行ファイルを受信した後、携帯電話機10の機能設定部14(図4参照)は、保持している実行ファイルを書き換える(ステップS16)。すなわち、既に保持していた実行ファイルを、パソコン20から受信した実行ファイルで書き換える。書き換えが完了すると、機能設定部14は、実行ファイル書き換え完了通知をパソコン20に送信する(ステップS17)。
【0068】
続いて、機能設定部14は、パソコン20から受信した実行ファイルに従って、携帯電話機10自身の機能を設定する(ステップS18)。例えば、機能設定部14は、携帯電話機10の再起動時に実行ファイルに従って機能を設定すればよい。再起動は、機能設定部14が実行させてもよい。あるいは、ユーザの操作によって再起動してもよい。
【0069】
上記の例では、携帯端末10が携帯電話機である場合を例に説明したが、携帯端末10は携帯電話機に限定されない。
【0070】
本実施形態において、携帯端末カスタマイズ装置20は、携帯端末カスタマイズサーバ30が生成した実行ファイルを携帯端末10に中継する中継装置ということができる。
【0071】
本発明によれば、ユーザが携帯端末10の機能を好みに応じてカスタマイズすることができる。例えば、ユーザにとって不要な機能をオフにしたり、オンとする機能を変更したりすることができる。また、ユーザがキーアサインを定めることができる。その結果、携帯端末10の使用価値を高めることができる。また、機能をカスタマイズするための編集画面を、携帯端末カスタマイズ装置(例えばパソコン)が表示するので、ユーザは機能のカスタマイズをより視覚的に行うことができる。
【0072】
また、ユーザにとって不要な機能をオフとすることにより、携帯端末10のメモリ消費量を削減して、携帯電話機10のメモリを有効に活用することができる。例えば、ユーザが使用しない機能に応じたアプリケーションを起動しないようにしてメモリ消費量を削減できる。
【0073】
また、サーバ30が実行ファイルを生成するので、ユーザが使用する装置(携帯電話機10および携帯端末カスタマイズ装置20)の環境構築を容易に行える。
【0074】
また、携帯端末カスタマイズサーバ30が生成した実行ファイルは、パソコン20にダウンロードされ、さらにパソコン20から携帯電話機10にダウンロードされる。よって、携帯電話機10と携帯端末カスタマイズサーバ30とが直接実行ファイルを送受信しないので、携帯端末10が利用する通信回線(例えば、携帯電話回線)のトラフィック増加を防止することができる。
【0075】
また、携帯端末カスタマイズサーバ30の機能情報登録部32は、携帯端末カスタマイズ装置20から受信した機能情報を機能情報記憶部31に記憶させるので、各ユーザがどのようなカスタマイズを行ったのかをデータベースとして保持しておくことができる。従って、そのデータベースを参照して、携帯電話機の新機種開発に役立てることができる。
【0076】
次に、本発明による携帯端末カスタマイズシステムの最小構成を示す。図7は、本発明による携帯端末カスタマイズシステムの最小構成を示すブロック図である。本発明による携帯端末カスタマイズシステムは、携帯端末に実現される機能を示す機能情報を編集する携帯端末カスタマイズ装置80と、機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令(例えば、実行ファイル)を生成する携帯端末カスタマイズサーバ90とを備える。
【0077】
携帯端末カスタマイズ装置80は、編集手段81(例えば、編集部22)と、機能情報送信手段82(例えば、機能情報送信部26)と、装置側命令送信手段83(例えば、図2に示す実行ファイル送信部28)とを備える。
【0078】
編集手段81は、機能情報を編集するための編集画面を表示し、ユーザの操作に応じて機能情報を編集する。
【0079】
機能情報送信手段82は、編集手段81によって編集された機能情報を携帯端末カスタマイズサーバ90に送信する。
【0080】
装置側命令送信手段83は、携帯端末カスタマイズサーバ90から受信した機能設定命令を携帯端末に送信する。
【0081】
携帯端末カスタマイズサーバ90は、命令生成手段91(例えば、実行ファイル生成部33)と、サーバ側命令送信手段92(例えば、図3に示す実行ファイル送信部34)とを備える。
【0082】
命令生成手段91は、携帯端末カスタマイズ装置80から受信した機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成する。
【0083】
サーバ側命令送信手段92は、機能設定命令を携帯端末カスタマイズ装置80に送信する。
【0084】
そのような構成により、携帯端末が利用する通信回線のトラフィック増加を防いで、携帯端末の機能をカスタマイズすることができる。
【0085】
また、上記の実施形態には、携帯端末カスタマイズサーバ90が、携帯端末カスタマイズ装置80から受信した機能情報を記憶する機能情報記憶手段(例えば、機能情報記憶部31)を有する構成が開示されている。
【0086】
そのような構成によれば、機能情報をデータベース化できるので、携帯端末の機種開発に役立てることができる。
【0087】
また、上記の実施形態には、機能の設定対象となる携帯端末(例えば、携帯端末10)を備え、携帯端末が、携帯端末カスタマイズ装置80で編集された機能情報を受信したときに、その機能情報が示す機能を実現可能であるか否かを判定し、判定結果を携帯端末カスタマイズ装置80に返す判定手段(例えば、実現可否判定部12)を有し、携帯端末カスタマイズ装置80が、編集手段81によって編集された機能情報を携帯端末に送信することによって、その機能情報が示す機能を実現可能であるか否かの判定を携帯端末に要求する判定要求手段(例えば、実現可否問い合わせ部24)を有し、機能情報送信手段82が、機能を実現可能である旨の判定結果を携帯端末から受信した場合に、機能情報を携帯端末カスタマイズサーバ90に送信する構成が開示されている。
【0088】
そのような構成によれば、携帯端末で実現できない機能を実現させようとする機能設定命令の生成を防ぐことができる。
【0089】
また、上記の実施形態には、機能の設定対象となる携帯端末(例えば、携帯端末10)を備え、携帯端末が、携帯端末で既に実現されている機能を携帯端末カスタマイズ装置80に通知する機能通知手段を有し、編集手段81が、既に携帯端末で実現されている機能を表示する構成が開示されている。
【0090】
そのような構成によれば、ユーザは、携帯端末で既に実現されている機能を認識しながら、機能情報の編集操作を行うことができる。
【0091】
また、上記の実施形態には、編集手段81が、ユーザの操作に応じて、携帯端末で実現可能な機能毎に機能を実現させるか否かを示す機能情報を編集する構成が開示されている。
【0092】
また、上記の実施形態には、編集手段81が、ユーザの操作に応じて、携帯端末のキーアサインを定める機能情報を編集する構成が開示されている。
【0093】
また、上記の実施形態には、携帯端末に実現される機能を示す機能情報を編集するための編集画面を表示し、ユーザの操作に応じて機能情報を編集する編集手段(例えば、編集部22)と、機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令(例えば、実行ファイル)を生成する携帯端末カスタマイズサーバに対して、編集手段によって編集された機能情報を送信する機能情報送信手段(例えば、機能情報送信部26)と、携帯端末カスタマイズサーバが機能情報に基づいて生成した機能設定命令を携帯端末カスタマイズサーバから受信すると、その機能設定命令を携帯端末に送信する命令送信手段(例えば、実行ファイル送信部28)とを備えることを特徴とする携帯端末カスタマイズ装置が開示されている。
【0094】
また、編集手段によって編集された機能情報を携帯端末に送信することによって、その機能情報が示す機能を実現可能であるか否かの判定を携帯端末に要求する判定要求手段(例えば、実現可否問い合わせ部24)を備え、機能情報送信手段が、機能を実現可能である旨の判定結果を携帯端末から受信した場合に、機能情報を携帯端末カスタマイズサーバに送信する携帯端末カスタマイズ装置が開示されている。
【0095】
また、上記の実施形態には、携帯端末に実現される機能を示す機能情報を編集する携帯端末カスタマイズ装置から機能情報を受信したときに、その機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令(例えば、実行ファイル)を生成する命令生成手段(例えば、実行ファイル生成部33)と、機能設定命令を携帯端末カスタマイズ装置に送信する命令送信手段(例えば、実行ファイル送信部34)とを備えることを特徴とする携帯端末カスタマイズサーバが開示されている。
【0096】
また、携帯端末カスタマイズ装置から受信した機能情報を記憶する機能情報記憶手段(例えば、機能情報記憶部31)を備える携帯端末カスタマイズサーバが開示されている。
【0097】
また、上記の実施形態には、機能を変更可能な携帯端末であって、与えられる機能設定命令(例えば、実行ファイル)に従って携帯端末の機能を設定する機能設定手段(例えば、機能設定部14)と、機能設定命令を生成する携帯端末カスタマイズサーバと携帯端末との間で機能設定命令を中継する中継装置(例えば、携帯端末カスタマイズ装置20)から機能設定命令を受信する命令受信手段(例えば、実行ファイルダウンロード部13)とを備え、機能設定手段が、命令受信手段が受信した機能設定命令に従って携帯端末の機能を設定することを特徴とする携帯端末が開示されている。
【0098】
また、機能設定命令で設定される機能を示す機能情報を中継装置から受信すると、その機能情報が示す機能を実現可能であるか否かを判定し、判定結果を中継装置に返す判定手段(例えば、実現可否判定部12)を備える携帯端末が開示されている。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明は、携帯端末の機能をカスタマイズする携帯端末カスタマイズシステムに好適に適用される。
【符号の説明】
【0100】
10 携帯端末(携帯電話機)
11 機能通知部
12 実現可否判定部
13 実行ファイルダウンロード部
14 機能設定部
20 携帯端末カスタマイズ装置
21 機能問い合わせ部
22 編集部
24 実現可否問い合わせ部
26 機能情報送信部
27 実行ファイルダウンロード部
28 実行ファイル送信部
30 携帯端末カスタマイズサーバ
31 機能情報記憶部
32 機能情報登録部
33 実行ファイル作成部
34 実行ファイル送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末に実現される機能を示す機能情報を編集する携帯端末カスタマイズ装置と、
前記機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成する携帯端末カスタマイズサーバとを備え、
前記携帯端末カスタマイズ装置は、
前記機能情報を編集するための編集画面を表示し、ユーザの操作に応じて機能情報を編集する編集手段と、
編集手段によって編集された機能情報を前記携帯端末カスタマイズサーバに送信する機能情報送信手段とを有し、
前記携帯端末カスタマイズサーバは、
前記携帯端末カスタマイズ装置から受信した機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成する命令生成手段と、
前記機能設定命令を前記携帯端末カスタマイズ装置に送信するサーバ側命令送信手段とを有し、
前記携帯端末カスタマイズ装置は、
前記携帯端末カスタマイズサーバから受信した機能設定命令を携帯端末に送信する装置側命令送信手段を有する
ことを特徴とする携帯端末カスタマイズシステム。
【請求項2】
携帯端末カスタマイズサーバは、携帯端末カスタマイズ装置から受信した機能情報を記憶する機能情報記憶手段を有する請求項1に記載の携帯端末カスタマイズシステム。
【請求項3】
機能の設定対象となる携帯端末を備え、
前記携帯端末は、
携帯端末カスタマイズ装置で編集された機能情報を受信したときに、当該機能情報が示す機能を実現可能であるか否かを判定し、判定結果を携帯端末カスタマイズ装置に返す判定手段を有し、
携帯端末カスタマイズ装置は、
編集手段によって編集された機能情報を携帯端末に送信することによって、当該機能情報が示す機能を実現可能であるか否かの判定を携帯端末に要求する判定要求手段を有し、
機能情報送信手段は、前記機能を実現可能である旨の判定結果を携帯端末から受信した場合に、機能情報を携帯端末カスタマイズサーバに送信する
請求項1または請求項2に記載の携帯端末カスタマイズシステム。
【請求項4】
機能の設定対象となる携帯端末を備え、
前記携帯端末は、
当該携帯端末で既に実現されている機能を携帯端末カスタマイズ装置に通知する機能通知手段を有し、
編集手段は、既に携帯端末で実現されている機能を表示する
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の携帯端末カスタマイズシステム。
【請求項5】
編集手段は、ユーザの操作に応じて、携帯端末で実現可能な機能毎に機能を実現させるか否かを示す機能情報を編集する
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の携帯端末カスタマイズシステム。
【請求項6】
編集手段は、ユーザの操作に応じて、携帯端末のキーアサインを定める機能情報を編集する
請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の携帯端末カスタマイズシステム。
【請求項7】
携帯端末に実現される機能を示す機能情報を編集するための編集画面を表示し、ユーザの操作に応じて機能情報を編集する編集手段と、
前記機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成する携帯端末カスタマイズサーバに対して、編集手段によって編集された機能情報を送信する機能情報送信手段と、
前記携帯端末カスタマイズサーバが前記機能情報に基づいて生成した機能設定命令を前記携帯端末カスタマイズサーバから受信すると、当該機能設定命令を前記携帯端末に送信する命令送信手段とを備える
ことを特徴とする携帯端末カスタマイズ装置。
【請求項8】
編集手段によって編集された機能情報を携帯端末に送信することによって、当該機能情報が示す機能を実現可能であるか否かの判定を携帯端末に要求する判定要求手段を備え、
機能情報送信手段は、前記機能を実現可能である旨の判定結果を携帯端末から受信した場合に、機能情報を携帯端末カスタマイズサーバに送信する
請求項7に記載の携帯端末カスタマイズ装置。
【請求項9】
携帯端末に実現される機能を示す機能情報を編集する携帯端末カスタマイズ装置から機能情報を受信したときに、当該機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成する命令生成手段と、
前記機能設定命令を前記携帯端末カスタマイズ装置に送信する命令送信手段とを備える
ことを特徴とする携帯端末カスタマイズサーバ。
【請求項10】
携帯端末カスタマイズ装置から受信した機能情報を記憶する機能情報記憶手段を備える請求項9に記載の携帯端末カスタマイズサーバ。
【請求項11】
機能を変更可能な携帯端末であって、
与えられる機能設定命令に従って当該携帯端末の機能を設定する機能設定手段と、
前記機能設定命令を生成する携帯端末カスタマイズサーバと当該携帯端末との間で機能設定命令を中継する中継装置から機能設定命令を受信する命令受信手段とを備え、
機能設定手段は、命令受信手段が受信した機能設定命令に従って当該携帯端末の機能を設定する
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項12】
機能設定命令で設定される機能を示す機能情報を中継装置から受信すると、当該機能情報が示す機能を実現可能であるか否かを判定し、判定結果を中継装置に返す判定手段を備える
請求項11に記載の携帯端末。
【請求項13】
携帯端末に実現される機能を示す機能情報を編集する携帯端末カスタマイズ装置が、機能情報を編集するための編集画面を表示し、ユーザの操作に応じて機能情報を編集し、
機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成する携帯端末カスタマイズサーバに、編集した機能情報を送信し、
前記携帯端末カスタマイズサーバが、前記携帯端末カスタマイズ装置から受信した機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成し、
生成した機能設定命令を前記携帯端末カスタマイズ装置に送信し、
前記携帯端末カスタマイズ装置が、前記携帯端末カスタマイズサーバから受信した機能設定命令を携帯端末に送信し、
携帯端末が、受信した機能設定命令に従って当該携帯端末の機能を設定する
ことを特徴とする携帯端末カスタマイズ方法。
【請求項14】
コンピュータに、
携帯端末に実現される機能を示す機能情報を編集するための編集画面を表示し、ユーザの操作に応じて機能情報を編集する編集処理、
前記機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成する携帯端末カスタマイズサーバに対して、編集処理で編集した機能情報を送信する機能情報送信処理、および、
前記携帯端末カスタマイズサーバが前記機能情報に基づいて生成した機能設定命令を前記携帯端末カスタマイズサーバから受信し、前記携帯端末に送信する命令送信処理
を実行させるための携帯端末カスタマイズ装置用プログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
編集処理で編集した機能情報を携帯端末に送信することによって、当該機能情報が示す機能を実現可能であるか否かの判定を携帯端末に要求する判定要求処理を実行させ、
機能情報送信処理で、前記機能を実現可能である旨の判定結果を携帯端末から受信した場合に、機能情報を携帯端末カスタマイズサーバに送信させる
請求項14に記載の携帯端末カスタマイズ装置用プログラム。
【請求項16】
コンピュータに、
携帯端末に実現される機能を示す機能情報を編集する携帯端末カスタマイズ装置から機能情報を受信し、当該機能情報が示す機能を携帯端末に実現させる機能設定命令を生成する命令生成処理、および、
前記機能設定命令を前記携帯端末カスタマイズ装置に送信する命令送信処理
を実行させるための携帯端末カスタマイズサーバ用プログラム。
【請求項17】
コンピュータに、
機能情報を記憶する機能情報記憶手段に、携帯端末カスタマイズ装置から受信した機能情報を記憶させる記憶情報登録処理
を実行させる請求項16に記載の携帯端末カスタマイズサーバ用プログラム。
【請求項18】
機能を設定変更可能な携帯型のコンピュータに、
与えられる機能設定命令に従って当該コンピュータの機能を設定する機能設定処理、
前記機能設定命令を生成する携帯端末カスタマイズサーバと当該コンピュータとの間で機能設定命令を中継する中継装置から機能設定命令を受信する命令受信処理を実行させ、
機能設定処理では、命令受信処理で受信した機能設定命令に従って当該コンピュータの機能を設定させる
ことを特徴とする携帯端末プログラム。
【請求項19】
コンピュータに、
機能設定命令で設定される機能を示す機能情報を中継装置から受信すると、当該機能情報が示す機能を実現可能であるか否かを判定し、判定結果を中継装置に返す判定処理
を実行させる請求項18に記載の携帯端末プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−165232(P2010−165232A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−7732(P2009−7732)
【出願日】平成21年1月16日(2009.1.16)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】