説明

携帯端末及び表示制御方法

【課題】他人による覗き見を防止すると共に、ユーザが見やすい表示を行うこと。
【解決手段】携帯端末1は、情報を表示する画面を備え、画面上の接触位置を検出するタッチパネル53と、画面に表示された情報を見えない状態または見づらい状態にするためのマスクデータを、画面に合成するマスクデータ合成部10と、タッチパネル53によって検出された接触位置に基づいて、画面のうち一部領域を決定する領域決定部11と、マスクデータ合成部10によって合成されたマスクデータのうち、領域決定部11によって決定された一部領域内のマスクデータを非表示状態にするマスクデータ非表示部12と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末及び表示制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンやタブレット端末など、タッチパネルを搭載した携帯電話や電子書籍端末などの携帯端末が増加している。また、携帯端末において、液晶サイズの大型化、高精細化、及び高輝度化が進んでいる。このように、液晶サイズが大きく、高精細で、明るい携帯端末が増えてきたため、電車内で携帯端末を他人に覗き込まれてしまうことがある。
【0003】
特許文献1には、ディスプレイに表示する情報のうち、特定の情報の表示属性を、視認性が低下するような表示属性に変更する表示装置が開示されている。この表示装置により、他人に覗き見されては困る部分を見えづらくすることで、プライバシーを保護することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−288856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の表示装置では、表示装置のユーザ自身にもディスプレイに表示する情報が見えづらくなるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、他人による覗き見を防止すると共に、ユーザが見やすい表示を行うことが可能な携帯端末及び表示制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の携帯端末は、情報を表示する画面を備え、画面上の接触位置を検出するタッチパネルと、画面に表示された情報を見えない状態または見づらい状態にするためのマスクデータを、画面に合成するマスクデータ合成手段と、タッチパネルによって検出された接触位置に基づいて、画面のうち一部領域を決定する領域決定手段と、マスクデータ合成手段によって合成されたマスクデータのうち、領域決定手段によって決定された一部領域内のマスクデータを非表示状態にするマスクデータ非表示手段と、を備える。
【0008】
或いは、本発明の表示制御方法は、情報を表示する画面を備え、画面上の接触位置を検出するタッチパネルを備えた携帯端末による表示制御方法であって、画面に表示された情報を見えない状態または見づらい状態にするためのマスクデータを、画面に合成するマスクデータ合成ステップと、タッチパネルによって検出された接触位置に基づいて、画面のうち一部領域を決定する領域決定ステップと、マスクデータ合成ステップにおいて合成されたマスクデータのうち、領域決定ステップにおいて決定された一部領域内のマスクデータを非表示状態にするマスクデータ非表示ステップと、を含む。
【0009】
このような携帯端末及び表示制御方法によれば、画面に表示された情報を見えない状態または見づらい状態にするためのマスクデータが画面に合成され、検出された接触位置に基づいて画面のうち一部領域が決定され、合成されたマスクデータのうち決定された一部領域内のマスクデータが非表示状態にされる。かかる構成を採れば、マスクデータが画面に合成されることで、画面の表示内容が他人に覗き見されることを防止することができる。また、ユーザの接触位置に基づく一部領域内のマスクデータが非表示にされることで、ユーザは、ユーザが指定した一部領域において画面の表示内容を通常通り見ることができる。
【0010】
本発明の領域決定手段は、更に、画面に起動されているアプリケーションの種類に基づいて一部領域を決定する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、アプリケーションの種類ごとにユーザにとって見やすい表示を行うことができる。
【0011】
また、本発明の領域決定手段は、接触位置を中心とする円、楕円、または多角形からなる一部領域を決定する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、ユーザの接触位置を中心とした一部領域がユーザにとって見やすくなり、ユーザは見やすくしたい領域を直感的に指定することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、他人による覗き見を防止すると共に、ユーザが見やすい表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯端末の機能構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る携帯端末のハードウェア構成を示す図である。
【図3】マスクデータが合成された画面の例を示す図である。
【図4】アプリケーションの種類とマスクデータを非表示状態にする一部領域との対応関係テーブルを示す図である。
【図5】一部領域内のマスクデータが非表示状態にされた画面の例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る携帯端末で実行される処理(表示制御方法)を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面とともに本発明による携帯端末及び表示制御方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0015】
図1は、本実施形態の携帯端末1の構成を示すブロック図である。携帯端末1は、後述のタッチパネル53を備えた携帯電話端末である。なお、携帯端末1は、携帯電話端末に限らず、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)、カーナビゲーション装置などであってもよい。図1に示される通り、携帯端末1は、マスクデータ合成部10(マスクデータ合成手段)、領域決定部11(領域決定手段)、及びマスクデータ非表示部12(マスクデータ非表示手段)を含んで構成されている。携帯端末1は、上記の構成要素以外にも、例えば、携帯電話端末としての機能も備えていてもよい。なお、図1には、説明をわかりやすくするために、後述の図2のタッチパネル53も図示している。
【0016】
携帯端末1は、CPU等のハードウェアから構成されているものである。図2は、携帯端末1のハードウェア構成図である。図1に示される携帯端末1は、物理的には、図2に示すように、CPU50、主記憶装置であるRAM51及びROM52、入出力デバイスであるタッチパネル53、データ送受信デバイスである通信モジュール54、補助記憶装置55等を含むコンピュータシステムとして構成されている。ここで、タッチパネル53は、画面を備え、画面に情報の表示を行う出力機能を備える。さらに、タッチパネル53は、ユーザの指先などにより画面を接触した際に、画面上の接触位置を検出する入力機能を備える。
【0017】
図1に示す各機能ブロックの機能は、図2に示すCPU50、RAM51等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU50の制御のもとでタッチパネル53、通信モジュール54を動作させるとともに、RAM51や補助記憶装置55におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。以下、図1に示す機能ブロックに基づいて、各機能ブロックを説明する。
【0018】
マスクデータ合成部10は、タッチパネル53の画面に表示された情報を見えない状態または見づらい状態にするためのマスクデータを、タッチパネル53の画面に合成する。マスクデータを画面に合成するとは、具体的には、既存の画面に表示された情報の上にマスクデータを重ね合わせて表示したり、既存の画面に表示された情報に対してマスクデータによる効果を適用したりするである。マスクデータ合成部10がマスクデータを合成する範囲は、タッチパネル53の画面全体であってもよいし、タッチパネル53の画面内の一部領域であってもよいし、携帯端末1のユーザによって指定された領域であってもよい。また、マスクデータ合成部10は、マスクデータを所定のタイミングで画面に合成してもよい。例えば、覗き見されるのを防止したいアプリケーションとしてユーザによって予め設定されているアプリケーションが起動されたタイミングで、マスクデータ合成部10がマスクデータをアプリケーション画面に合成してもよい。また、例えば、ユーザからマスクデータの合成指示があったタイミングで、マスクデータ合成部10がマスクデータを画面に合成してもよい。
【0019】
図3は、タッチパネル53の画面にマスクデータが合成された際の画面例を示す図である。図3(a)は、マスクデータとしてランダムな文字列が合成された際の画面例を示す図である。ランダムな文字列が合成されることで、他人が画面を覗き見しても意味不明な文字列が並んでいることになり、覗き見する気をなくさせることができる。図3(b)は、マスクデータとして真っ黒な領域データが合成された際の画面例を示す図であり、図3(c)は、マスクデータとして真っ白な領域データが合成された際の画面例を示す図である。真っ黒または真っ白な領域データが合成されることで、他人が画面を覗き見しても当該領域データが合成された領域の情報が全く見えなくなり、覗き見する気をなくさせることができる。
【0020】
図3(d)は、マスクデータとして所定の画像が合成された際の画面例を示す図である。画像が合成されることで、他人が画面を覗き見しても画像が合成された領域の情報が見えなくなり、覗き見する気をなくさせることができる。図3(e)は、マスクデータとしてぼかし効果を適用した際の画面例を示す図である。ぼかし効果が適用されることで、他人が画面を覗き見しても表示されている情報がぼやけていて明確に見えなくなり、覗き見する気をなくさせることができる。
【0021】
領域決定部11は、タッチパネル53によって検出された接触位置に基づいて、タッチパネル53の画面のうち一部領域を決定する。具体的には、接触位置が一部領域に含まれるように一部領域を決定してもよいし、接触位置から所定の距離の一部領域を決定してもよい。また、領域決定部11は、接触位置を中心とする円、楕円、または多角形からなる一部領域を決定してもよい。領域決定部11は、更に、画面に起動されているアプリケーションの種類に基づいて一部領域を決定してもよい。
【0022】
図4は、アプリケーションの種類の情報とマスクデータを非表示状態にする一部領域の情報とが紐付いた対応関係テーブルを示す図である。対応関係テーブルは、補助記憶装置55などに格納されている。領域決定部11は、画面に起動されているアプリケーションの種類と一致するアプリケーションの種類の情報を対応関係テーブルにおいて検索し、一致するアプリケーションの種類の情報に紐付いている一部領域の情報に基づいて、一部領域を決定する。
【0023】
以下、図4に示す対応関係テーブルを元に、領域決定部11が一部領域を決定する具体例を説明する。例えば、画面に起動されているアプリケーションの種類が、メールを作成及び送受信するためのメールアプリケーションである場合、領域決定部11は、メール本文の1行分に該当する長方形領域を決定する。また、例えば、画面に起動されているアプリケーションの種類が、WEBサイトを閲覧するためのブラウザアプリケーションである場合、領域決定部11は、WEBサイトに文字が含まれる場合は文字列の1行分に該当する長方形領域を決定し、WEBサイトに写真や絵などの画像が含まれる場合は画像ファイル単位に該当する画像領域を決定する。なお、WEBサイトに文字及び画像の両方が含まれる場合、領域決定部11は、上記長方形領域及び上記画像領域を含む複数の領域を一部領域として決定してもよい。また、例えば、画面に起動されているアプリケーションの種類が、いわゆる「つぶやき」と呼ばれる短文を投稿することが可能なつぶやきアプリケーションである場合、領域決定部11は、つぶやき単位に該当する長方形領域を決定する。
【0024】
マスクデータ非表示部12は、マスクデータ合成部10によって合成されたマスクデータのうち、領域決定部11によって決定された一部領域内のマスクデータを非表示状態にする。マスクデータを非表示状態にするとは、具体的には、画面に表示された情報の上に重ね合わせて表示されたマスクデータを非表示にしたり、画面に表示された情報に対して適用されたマスクデータによる効果を解除したりして、マスクデータ合成部10によりマスクデータが合成される前に画面に表示された情報を通常通り表示させることである。
【0025】
図5は、マスクデータ合成部10によりタッチパネル53の画面全体にマスクデータとして真っ黒な領域データが合成されている際に、領域決定部11によって決定された一部領域内のマスクデータが、マスクデータ非表示部12により非表示状態にされた画面の例を示す図である。
【0026】
図5(a)は、領域決定部11によって決定された、ユーザの指先の接触位置を中心とする円からなる一部領域内のマスクデータを、マスクデータ非表示部12が非表示状態にしている画面例を示す図である。この状態では、円からなる一部領域内の、画面に表示された情報「あ」が通常通り見えている。なお、この状態において、ユーザが指先を画面に接触したまま接触位置を移動すると、再度、領域決定部11により移動した先の接触位置を中心とする円からなる一部領域が決定され、マスクデータ非表示部12により円からなる一部領域内のマスクデータが非表示状態にされる。このように、画面上の接触位置の動的な変化に応じて、マスクデータが非表示状態にされる一部領域も変化する。以降の図5(b)〜(d)についても同様に、画面上の接触位置の動的な変化に応じて、マスクデータが非表示状態にされる一部領域も変化する。
【0027】
図5(b)は、タッチパネル53の画面に起動されているアプリケーションの種類がメールアプリケーションの場合の画面例である。図5(b)において、領域決定部11によって決定された、メール本文の1行分に該当する長方形領域であって、接触位置に最も近いメール本文の一行を含む長方形領域内のマスクデータを、マスクデータ非表示部12が非表示状態にしている。この状態では、長方形領域内の、画面に表示されたメール本文1行分の情報「ああああ」が通常通り見えている。
【0028】
図5(c)は、タッチパネル53の画面に起動されているアプリケーションの種類がブラウザの場合の画面例である。図5(c)において、領域決定部11によって決定された、WEBサイト内の文字列の1行分に該当する長方形領域内と、WEBサイト内の画像ファイル単位に該当する画像領域内とのマスクデータを、マスクデータ非表示部12が非表示状態にしている。この状態では、長方形領域内の、画面に表示されたWEBサイト内の文字列の1行分の情報「ああああ」と、画像領域内の、画面に表示されたWEBサイト内の画像ファイルの1つとが通常通り見えている。
【0029】
図5(d)は、タッチパネル53の画面に起動されているアプリケーションの種類がつぶやきアプリケーションの場合の画面例である。図5(d)において、領域決定部11によって決定された、つぶやき単位に該当する長方形領域であって、接触位置に最も近いつぶやきを含む長方形領域内のマスクデータを、マスクデータ非表示部12が非表示状態にしている。この状態では、長方形領域内の、画面に表示されたつぶやき単位の情報「山田:丸の内なう」が通常通り見えている。
【0030】
次に、本実施形態の携帯端末1の処理について説明する。図6は、携帯端末1の処理を示すフローチャートである。まず、携帯端末1のユーザによってアプリケーションが起動された際に、起動されたアプリケーションが、覗き見されるのを防止したいアプリケーションとしてユーザによって予め設定されているか否かが携帯端末1によって判定される(S30)。S30にて、設定されていないと判定されると、通常通りアプリケーションが起動する。S30にて、設定されていると判定されると、携帯端末1により、アプリケーションが起動されると共に、覗き見防止機能が設定され(S31)、マスクデータ合成部10によりマスクデータがアプリケーションの画面に合成される(S32、マスクデータ合成ステップ)。
【0031】
続いて、タッチパネル53により接触位置が検出され(S33)、領域決定部11により、タッチパネル53の画面に起動されているアプリケーションの種類が判定される(S34)。なお、タッチパネル53により接触位置が検出されなければ、マスクデータが合成された状態が維持される。S34にて、アプリケーションの種類がメールアプリケーションであると判定されると、領域決定部11により、S33にて検出された接触位置に基づき、メール本文の1行分に該当する長方形領域が決定される(S35、領域決定ステップ)。S34にて、アプリケーションの種類がブラウザアプリケーションであると判定されると、領域決定部11により、S33にて検出された接触位置に基づき、WEBサイト内の文字列の1行分に該当する長方形領域と、WEBサイト内の画像ファイル単位に該当する画像領域とが決定される(S36、領域決定ステップ)。S34にて、アプリケーションの種類がつぶやきアプリケーションであると判定されると、領域決定部11により、S33にて検出された接触位置に基づき、つぶやき単位に該当する長方形領域が決定される(S37、領域決定ステップ)。S34にて、上記以外のアプリケーションの種類、例えばメモ帳アプリケーションなどであると判定されると、領域決定部11により、S33にて検出された接触位置を中心とする円からなる一部領域が決定される(S38、領域決定ステップ)。
【0032】
S35、S36、S37、またはS38にて一部領域が決定されると、マスクデータ非表示部12により、当該一部領域内のマスクデータが非表示状態にされる(S39、マスクデータ非表示ステップ)。
【0033】
次に、このように構成された携帯端末1の作用効果について説明する。
【0034】
本実施形態の携帯端末1によれば、マスクデータ合成部10により、タッチパネル53の画面に表示された情報を見えない状態または見づらい状態にするためのマスクデータがタッチパネル53の画面に合成され、領域決定部11により、検出された接触位置に基づいて画面のうち一部領域が決定され、マスクデータ非表示部12により、合成されたマスクデータのうち決定された一部領域内のマスクデータが非表示状態にされる。これにより、マスクデータが画面に合成されることで、画面の表示内容が他人に覗き見されることを防止することができる。また、ユーザの接触位置に基づく一部領域内のマスクデータが非表示にされることで、ユーザは、ユーザが指定した一部領域において画面の表示内容を通常通り見ることができる。
【0035】
また、本実施形態の携帯端末1によれば、領域決定部11により、更に、画面に起動されているアプリケーションの種類に基づいて一部領域が決定される。これにより、アプリケーションの種類ごとにユーザにとって見やすい表示を行うことができる。
【0036】
また、本実施形態の携帯端末1によれば、領域決定部11により、接触位置を中心とする円、楕円、または多角形からなる一部領域が決定される。これにより、ユーザの接触位置を中心とした一部領域がユーザにとって見やすくなり、ユーザは見やすくしたい領域を直感的に指定することができる。
【0037】
本実施形態の携帯端末1は、電車内など、周りの目を気にする場合に有効である。また、メール、ブラウザ、及びつぶやきアプリケーションなど、覗き見されたくないアプリケーションを利用する際に適している。また、携帯端末1において、マスクデータを合成する際に、マスクデータを濃くする、すなわち見づらくすることで、ユーザ自身にも画面に表示された情報が見えづらくなってしまうということを心配することなく、マスクデータを通常より濃く、すなわち見づらく設定することができる。
【符号の説明】
【0038】
1…携帯端末、10…マスクデータ合成部、11…領域決定部、12…マスクデータ非表示部、50…CPU、51…RAM、52…ROM、53…タッチパネル、54…通信モジュール、55…補助記憶装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示する画面を備え、前記画面上の接触位置を検出するタッチパネルと、
前記画面に表示された情報を見えない状態または見づらい状態にするためのマスクデータを、前記画面に合成するマスクデータ合成手段と、
前記タッチパネルによって検出された接触位置に基づいて、前記画面のうち一部領域を決定する領域決定手段と、
前記マスクデータ合成手段によって合成されたマスクデータのうち、前記領域決定手段によって決定された一部領域内のマスクデータを非表示状態にするマスクデータ非表示手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記領域決定手段は、更に、前記画面に起動されているアプリケーションの種類に基づいて一部領域を決定する、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記領域決定手段は、接触位置を中心とする円、楕円、または多角形からなる一部領域を決定する、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項4】
情報を表示する画面を備え、前記画面上の接触位置を検出するタッチパネルを備えた携帯端末による表示制御方法であって、
前記画面に表示された情報を見えない状態または見づらい状態にするためのマスクデータを、前記画面に合成するマスクデータ合成ステップと、
前記タッチパネルによって検出された接触位置に基づいて、前記画面のうち一部領域を決定する領域決定ステップと、
前記マスクデータ合成ステップにおいて合成されたマスクデータのうち、前記領域決定ステップにおいて決定された一部領域内のマスクデータを非表示状態にするマスクデータ非表示ステップと、
を含むことを特徴とする表示制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図6】
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【図3】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−208794(P2012−208794A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−74738(P2011−74738)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】