説明

携帯端末機の外部機器を制御する装置及びその方法

【課題】携帯端末機の放送モードにおいて出力中の放送を外部機器を通して連続的に出力することができる携帯端末機の外部機器を制御する装置及びその方法を提供する。
【解決手段】携帯端末機の外部機器を制御する装置であって、放送モードにおいて外部機器出力のための選択メニューを表示する表示部と、前記放送モードにおいて現在出力中の放送に対する外部機器出力が選択される時、現在出力中である対応するチャネルの放送と同一のチャネルの放送が前記外部機器を通して出力されるように制御する制御部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末機の外部機器を制御する装置及びその方法に関し、特に、携帯端末機の放送モードで出力中の放送を外部機器を通して連続的に出力することができる携帯端末機の外部機器を制御する装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末機において、通信機能の他に様々な付加機能が備えられ、この様々な付加機能は、TVを視聴することができるディジタルマルチメディア放送(Digital Multimedia Broadcasting:以下、“DMB”と称する)機能とラジオを聴取することができるラジオ機能とを含む。
ユーザーは、携帯端末機のDMB機能又はラジオ機能を通して場所の如何にかかわらずTVを視聴するか又はラジオを聴取することができる。
【0003】
大部分のユーザーは、屋外では携帯端末機のDMB機能又はラジオ機能を通してTVを視聴するか又はラジオを聴取し、屋内ではTV又はAVシステムのような大きい外部機器を通してTVを視聴するか又はラジオを聴取する。
【0004】
したがって、裏庭やポーチに座って携帯端末機のDMB機能又はラジオ機能を通してTVを視聴するか又はラジオを聴取する途中に屋内に入ると、ユーザーは、携帯端末機のDMB機能又はラジオ機能を終了し、TV又はオーディオ/ビデオ(A/V)システムなどのような外部機器を操作して携帯端末機で視聴又は聴取を行ったチャネルを直接探さなければならない不便さが存在するという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2005/0235334号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記従来の携帯端末機における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、携帯端末機の放送モードにおいて出力中の放送を外部機器を通して連続的に出力することができる携帯端末機の外部機器を制御する装置及びその方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、携帯端末機の放送モードにおいて出力中の放送を外部機器を通して連続的に出力することができるように遠隔制御動作を自動で実行させる携帯端末機の外部機器を制御する装置及びその方法を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、携帯端末機のコンテンツ出力モードにおいて出力中のコンテンツを外部機器に出力して制御することができる携帯端末機の外部機器を制御する装置及びその方法を提供することにある。
本発明のさらなる他の目的は、携帯端末機のコンテンツ出力モードにおいて出力中のコンテンツを外部機器に出力して制御することができるように遠隔制御動作を自動で実行させる携帯端末機の外部機器を制御する装置及びその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明による携帯端末機の外部機器を制御する装置は、携帯端末機の外部機器を制御する装置であって、放送モードにおいて外部機器出力のための選択メニューを表示する表示部と、前記放送モードにおいて現在出力中の放送に対する外部機器出力が選択される時、現在出力中である対応するチャネルの放送と同一のチャネルの放送が前記外部機器を通して出力されるように制御する制御部とを有することを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明による携帯端末機の外部機器を制御する方法は、携帯端末機の外部機器を制御する方法であって、放送モードにおいて対応するチャネルの放送を出力するステップと、前記放送モードにおいて対応するチャネルの放送を出力する間に外部機器出力が選択される時、現在出力中である対応するチャネルの放送と同一のチャネルの放送が前記外部機器を通して出力されるように制御するステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る携帯端末機の外部機器を制御する装置及びその方法によれば、携帯端末機において出力中の放送を外部機器を通して連続的に出力することができるという効果がある。
また、携帯端末機において出力中のコンテンツを外部機器を通して出力することにより便利に制御することができ、さらに、部品の追加又は追加のコストの発生なしに便利な機能を提供することにより製品の満足度を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態による携帯端末機の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態による携帯端末機において出力中の放送を外部機器を通して連続的に出力する工程を説明するためのフローチャートである。
【図3】図2の工程を説明するための図である。
【図4】本発明の実施形態による携帯端末機において出力中のコンテンツを外部機器を通して出力し制御する工程を説明するためのフローチャートである。
【図5】図4の工程を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明に係る携帯端末機の外部機器を制御する装置及びその方法を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
添付した図において、同一の構成要素または機能的に類似した構成要素に対しては同一の参照符号及び参照番号を付ける。
【0012】
図1は、本発明の実施形態による携帯端末機の構成を示すブロック図である。
より詳細に説明すると、携帯端末機100は、現在のチャネルの放送を出力する放送モードで動作するように構成される。
放送モード、例えば、DMBモードは、表示部160上にテレビジョン(TV)プログラムを表示するように出力される。
また、放送モードは、無線放送又はウェブ放送であり得る。この場合に、放送を出力している間に、表示部160は、テレビジョンのような外部機器を自動で制御することができ、携帯端末機の放送モードの現在のチャネルと同一の放送を出力することができる指定された少なくとも1つのアイコンを表示する。
【0013】
ユーザーがこのアイコンを選択する時、制御部110は、この選択を感知し、無線通信部190を通して少なくとも1つの命令語を外部機器に送信し、この少なくとも1つの命令語により、現在のチャネルに対応するチャネルを自動で選局し、これにより、同一の放送が外部機器から出力される。したがって、このアイコンの選択は、ユーザーが携帯端末機から外部機器に、ユーザーが見ている放送(又はラジオ放送の場合における聴取)の切り替えを可能にする。
【0014】
図1を参照すると、携帯端末機100は、スマートフォン、タブレット型デバイス、PDA、ラップトップ、ネットブックデバイスなどを含むことができる。
無線周波数(RF)部123は、データ処理部120、オーディオ処理部125、及び制御部110に接続されており、携帯端末機の無線通信機能を実行する。
RF部123は、送信信号の周波数をアップコンバーティングして増幅するRF送信器と、受信した信号を低雑音増幅し、この受信した信号の周波数をダウンコンバーティングするRF受信器とを含む。
【0015】
データ処理部120は、送信信号の符号化及び変調を行う送信器、及び受信した信号の復調及び復号化を行う受信器を含む。
したがって、データ処理部120は、モデム(MODEM)及びコーデック(CODEC)を含んでよい。
ここで、コーデックは、パケットデータを処理するデータコーデックと音声のようなオーディオ信号を処理するオーディオコーデックとを含む。
【0016】
オーディオ処理部125は、データ処理部120のオーディオコーデックから出力されるオーディオ信号を再生するか又はマイクロフォンから発生するオーディオ信号をデータ処理部120のオーディオコーデックに送信する。
【0017】
キー入力部127は、数字及び文字情報を入力するための物理的又は仮想キーと各種機能を設定するための物理的又は仮想機能キーとを含む。
【0018】
メモリ130は、プログラムメモリ及びデータメモリを含む。
プログラムメモリは、携帯端末機の一般的な動作を制御するための少なくとも1つ以上のプログラムを記憶する。また、プログラムメモリは、携帯端末機100の現在出力されている放送と同一の放送を外部機器に出力する命令語を外部機器に送信する命令語を生成するための少なくとも1つ以上のプログラムを記憶する。
【0019】
本発明の実施形態において、メモリ130は、携帯端末機の放送モードで選択可能なチャネルのそれぞれに対応する外部機器のチャネルを記憶する。
例えば、外部機器がテレビジョンである場合に、テレビジョンは、携帯端末機100の放送信号とは、異なる手段又はサービスプロバイダーを通して放送信号を受信することができる。したがって、外部機器のチャネル番号は、携帯端末機100のチャネル番号とは異なり得る。
【0020】
メモリ130は、携帯端末機100が再生することを所望する放送を実行するようにチャネル選局を外部機器に指示することができる外部機器の対応するチャネルを記憶する。
携帯端末機の放送モードで選択可能なチャネルのそれぞれに対応する外部機器のチャネルは、自動又は手動で設定することができる。
【0021】
制御部110は、携帯端末機の全般的な動作を制御する機能を実行する。
本発明の実施形態に従って、制御部110は、携帯端末機の放送モードにおいて現在出力中の放送に対して外部機器出力が選択されると、この現在出力中である対応するチャネルの放送と同一のチャネルの放送が外部機器から出力されるように制御する。
【0022】
また、本発明の実施形態に従って、制御部110は、放送モードにおいて表示部160に表示された外部機器出力のための選択メニューの中から外部機器のパワーオン及びチャネルシフトが選択されると、遠隔制御モードに切り替え、遠隔制御モードで外部機器を自動でパワーオンさせ、現在出力中である対応するチャネルの放送と同一のチャネルの放送が外部機器から出力されるように制御する。
【0023】
また、本発明の実施形態に従って、制御部110は、放送モードにおいて表示部160に表示された外部機器出力のための選択メニューの中から外部機器チャネルシフトが選択されると、遠隔制御モードに切り替え、遠隔制御モードで外部機器から出力中の放送から携帯端末機で現在出力中である対応するチャネルの放送と同一のチャネルの放送に変更されて出力されるように制御する。
【0024】
また、本発明の実施形態に従って、制御部110は、放送モードにおいて表示部160に表示された外部機器出力のための選択メニューの中から外部機器手動チャネルが選択されると、遠隔制御モードに切り替え、遠隔制御モードで外部機器から出力中の放送から所定のチャネル又はユーザーにより入力されるチャネルの放送に変更されて出力されるように制御する。
【0025】
また、本発明の実施形態に従って、制御部110は、放送モードにおいて選択可能なチャネルが表示される時、放送モードにおけるチャネルのそれぞれに対応するように設定された外部機器のチャネル情報が表示されるように制御することができる。
この時、制御部110は、放送モードにおけるチャネルに対応するように設定された外部機器のチャネル情報がユーザーにより修正可能であるように制御し、外部機器のチャネル情報が表示されない放送モードのチャネルに対してユーザーが外部機器のチャネル情報を直接入力することができるように制御する。
【0026】
本発明の実施形態において、放送モードは、DMBモード及びラジオモードを含み、外部機器は、TV又はオーディオ/ビデオ(AV)システムのような携帯端末機で出力中の放送を出力することができる機器をすべて含む。
【0027】
本発明の実施形態に従って、制御部110は、携帯端末機のコンテンツ出力モードにおいてコンテンツを出力している間に外部機器出力が選択されると、遠隔制御モードに切り替える。
制御部110は、遠隔制御モードでこのコンテンツ出力モードで出力しているコンテンツを外部機器に送信して出力し、外部機器に出力されたコンテンツを制御する。
本発明の実施形態において、コンテンツは、動画像データ及びオーディオデータを含む。
【0028】
放送受信部170は、選択された対応するチャネルの放送を受信し、DMB受信部及びラジオ受信部を含む。
遠隔制御部180は、外部機器の動作を制御するための遠隔制御機能を実行し、無線通信部190を通して外部機器の動作を制御する。
【0029】
無線通信部190は、遠隔制御部180の遠隔制御機能を実行するために使用され、IrDA(Infrared Data Association)、WiFi、又はブルートゥース(登録商標)などのような無線通信機能を使用することができる。
本発明の実施形態において、双方向データ通信は、適切なプロトコルを使用して無線通信部190と外部機器間で予め実行される。このような無線通信の間に、外部機器は、パワーオン及びパワーオフ、チャネル変換、ボリュームなどのような遠隔制御機能に適合した信号の適切なフォーマットを携帯端末機100に提供する。
【0030】
したがって、携帯端末機100が外部機器の近くにアクセスするたびに、携帯端末機100は、外部機器の存在を感知し、外部機器に対応する遠隔制御機能を自動で設定する(例えば、感知された外部機器を示すアイコンは、表示部160上に表示されることにより現在外部機器を制御することができることをユーザーに通知することができる)。
【0031】
本発明の他の実施形態において、無線通信部190は、URC(Universal Remote Controller)により送信される信号と同一の信号を送信し、これにより、選択的に異なる製造メーカー(manufacturer)の外部機器は、携帯端末機100とのデータ通信なしに携帯端末機100により制御することができる。
【0032】
カメラ部140は、動画像データを撮影し、撮影された光信号を電気信号に変換するカメラセンサーと、カメラセンサーにより撮影されるアナログ動画像信号をディジタルデータに変換する信号処理部とを含む。
ここで、カメラセンサータイプの例は、電荷結合素子(CCD)又はCMOSセンサーを含み、信号処理部は、ディジタル信号処理部(Digital Signal Processor:DSP)として実現することができる。また、カメラセンサー及び信号処理部は、一体型として統合されてもよく、または個別に実現されてもよい。
【0033】
画像処理部150は、カメラ部140から出力される(動)画像信号を表示部160上に表示するための画像信号処理(Image Signal Processing:ISP)を実行する。
ISPは、ガンマ補正、補間、空間変換、イメージ効果、イメージスケール、オートホワイトバランス(Auto White Balance:AWB)、自動露出(Auto Exposure:AE)、及び自動焦点(Auto Focus:AF)などのような機能を実行する。
【0034】
したがって、画像処理部150は、カメラ部140から出力される画像信号をフレーム単位で処理し、フレーム画像データを表示部160の特性及びサイズに合せて出力する。
また、画像処理部150は、画像コーデックを含み、表示部160上に表示されるフレーム画像データを所定の方式で圧縮するか又はこの圧縮されたフレーム画像データを元来のフレーム画像データに復元する。
ここで、画像コーデックは、JPEG(Joint Picture Experts Group)コーデック、MPEG4(Moving Picture Experts Group 4)コーデック、又はウェーブレットコーデック(Wavelet codec)であり得る。
また、画像処理部150は、オンスクリーンディスプレイ(On Screen Display:OSD)機能を有すると仮定し、制御部110の制御の下に表示される画面サイズに従うOSDデータを出力することができる。
【0035】
表示部160は、画像処理部150から出力される画像信号を画面上に表示し、制御部110から出力されるユーザーデータを表示する。
ここで、表示部160は、LCD(液晶ディスプレイ)を使用することができ、この場合に、表示部160は、LCD制御部、画像データを記憶することができるメモリ及びLCD表示素子などを含む。LCDをタッチスクリーン(touch screen)方式で実現する場合に入力部として動作することもでき、この場合に、表示部160上にはキー入力部127のようなキーを表示することができる。
【0036】
また、本発明の実施形態に従って、表示部160は、放送モードにおいて外部機器出力(External Device Output)のための選択メニューを表示し、外部機器出力のための選択メニューは、外部機器の「パワーオン/チャネルシフト」、外部機器チャネルシフト、及び外部機器手動チャネルを含む。
また、本発明の実施形態に従って、表示部160は、放送モードにおいて放送モードのチャネルの各々に対応するように設定された外部機器のチャネル情報を表示することができる。
また、本発明の実施形態に従って、表示部160は、コンテンツ出力モードにおいてコンテンツを出力している間にこのコンテンツを外部機器を通して出力するための外部機器出力メニューを表示することができる。
【0037】
以下では、上述したような携帯端末機で現在出力中の放送を外部機器を通して連続的に出力する動作を図2及び図3を参照して詳細に説明し、携帯端末機で現在出力中であるコンテンツを外部機器を通して出力し制御する動作を図4及び図5を参照して詳細に説明する。
【0038】
図2は、本発明の実施形態に従う携帯端末機で出力中の放送を外部機器から連続的に出力する工程を説明するためのフローチャートであり、図3は、図2の工程を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図1及び図3の構成要素及び特徴を参照しつつ詳細に説明する。
【0039】
図2を参照すると、携帯端末機が放送モードであるステップS201で、表示部160を通して選択されたチャネルの放送を出力する。
ステップS201で、表示部160上にフルスクリーンで放送を視聴する間に、ユーザーが、例えば、図3の“チャネル検索”アイコンを選択する場合、図3に示すように、表示部160は、所定の領域305上に選択されたチャネルの放送を出力する。
また、この放送モードで選択することができるチャネルの種類及び外部機器出力のための選択メニュー301〜303を表示する。
【0040】
この時、ユーザーが外部機器出力のための選択メニューの中から外部機器の「パワーオン/チャネルシフト」301を選択する場合、制御部110は、ステップS202でこの選択を感知し、ステップS203で遠隔制御モードに切り替える。
また、制御部110は、ステップS204で外部機器を自動でパワーオンし、図3に示すような放送モードで出力中のチャネルに対応する外部機器のチャネル情報をメモリ130から抽出し、ステップS205で、放送モードで出力中の放送のチャネルと同一のチャネルの放送が外部機器を通して出力されるように制御する。
【0041】
ステップS201〜ステップS205を通して、屋外で携帯端末機を通してDMBを視聴しているユーザーが屋内に入る場合に、パワーオフされたTVの前で表示部160上に表示される外部機器の「パワーオン/チャネルシフト」301のみを選択することにより、TVを自動でパワーオンすることができ、携帯端末機を通して現在出力中の放送のチャネルと同一のチャネルの放送をTVを通して自動で出力することができるように遠隔制御機能を実行する。
【0042】
ユーザーが放送モードで外部機器出力のための選択メニューの中で外部機器チャネルシフト302を選択する場合、制御部110は、ステップS206でこの選択を感知し、ステップS207で遠隔制御モードに切り替える。また、制御部110は、ステップS208で、図3に示すような放送モードで出力中のチャネルに対応する外部機器のチャネル情報をメモリ130から抽出し、現在外部機器を通して出力中の放送が携帯端末機の放送モードで出力中の放送のチャネルと同一のチャネルの放送に変更して外部機器から出力されるように制御する。
【0043】
ステップS206〜ステップS208を通して、屋外で携帯端末機を通してDMBを視聴しているユーザーが屋内に入る場合に、パワーオンされたTVの前で表示部160上に表示される外部機器チャネルシフト302のみを選択することにより、現在携帯端末機を通して視聴中である同一のチャネルの放送をTVを通して自動で出力するように遠隔制御機能を実行する。
【0044】
ユーザーがこの放送モードで外部機器出力のための選択メニューの中で外部機器手動チャネル303を選択する場合、制御部110は、ステップS209でこの選択を感知し、ステップS210で遠隔制御モードに切り替える。
遠隔制御モードにおいて、制御部110は、携帯端末機の放送モードで出力中の放送に関係なく、ユーザーにより予め設定されたチャネル情報があるか否かを判定する。
所定のチャネル情報が存在する場合に、制御部110は、ステップS211で、現在外部機器を通して出力中の放送をこの所定のチャネルの放送に変更し、この変更された放送が外部機器を通して出力されるように制御する。
【0045】
一方、ユーザーにより予め設定されたチャネル情報が存在しない場合、制御部110は、ステップS211で、ユーザーから外部機器を通して出力するためのチャネル情報を受信し、現在外部機器を通して出力中の放送をユーザーにより入力されたチャネルの放送に変更し、この変更された放送が外部機器を通して出力されるように制御する。
【0046】
ステップS209〜ステップS211を通して、屋外で携帯端末機を通してDMBを視聴しているユーザーが屋内に入る場合、パワーオンされたTVの前で表示部160上に表示される外部機器手動チャネル303のみを選択することにより、ユーザーは、予め設定された又はユーザーの望むチャネルの放送をTVを通して自動で出力されるように遠隔制御機能を実行する。
【0047】
図3に示すように、表示部160上には、放送モードで選択することができるチャネルが表示され、このチャネルのそれぞれは、外部機器を通して出力されるチャネル情報304を含むことができる。
外部機器を通して出力されるチャネル情報304は、自動で設定されてもよく、又はユーザーにより手動で設定されてもよい。
【0048】
手動設定の場合に、外部機器を通して出力される表示されるチャネル情報304の中から対応するチャネル情報のタッチにより修正モードに切り替え、ユーザーは、対応するチャネル情報を修正することができる。
また、外部機器を通して出力されるチャネル情報304を有しない放送モードのチャネルの場合、この表示されるチャネル情報304の中から対応するチャネル情報のタッチを通して修正モードに切り替え、ユーザーは、チャネル情報を直接入力することができる。
【0049】
図3に示している放送モードのチャネルは、TVチャネル及びラジオチャネルをすべて含む。
したがって、ラジオチャネルの選択を通して放送を聴取する間に、選択されたラジオチャネルと同一のラジオチャネルの放送、予め設定されたラジオチャネルの放送、又はユーザーにより入力されたラジオチャネルの放送をAVシステムのような外部機器を通して出力する動作は、図2に示すような同一の方式で実行することができる。
【0050】
図4は、本発明の実施形態による携帯端末機から出力中であるコンテンツを外部機器を通して出力して制御する工程を説明するためのフローチャートであり、図5は、図4に示す工程の理解を容易にするための表示画面を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図1、4、5を参照しつつ詳細に説明する。
【0051】
図4を参照すると、携帯端末機100がコンテンツ出力モードであるステップS401で、コンテンツを出力している間に外部機器出力が選択される場合、制御部110は、ステップS402でこの選択を感知し、ステップS403で遠隔制御モードに切り替える。
また、制御部110は、ステップS404で、コンテンツモードで出力中であるコンテンツを外部機器を通して出力し、ステップS405で、外部機器を通して出力されるコンテンツを制御する。
【0052】
図5は、コンテンツ出力モードで画像データ及び外部機器出力アイコン501を表示する表示部160を示す図である。
図5において、この画像データとともに表示される外部機器出力アイコン501が選択される場合、制御部110は、遠隔制御モードに自動で切り替え、この遠隔制御モードで無線通信部190を通して表示部160上に表示される画像データを外部機器に送信し、この画像データが外部機器を通して出力されるように制御する。
【0053】
コンテンツ出力モードでオーディオデータを出力している間に、出力中であるオーディオデータに関する情報とともに表示部160上に表示される外部機器出力アイコン501が選択される場合、制御部110は、遠隔制御モードに自動で切り替え、遠隔制御モードで携帯端末機から出力中であるオーディオデータを無線通信部190を通して外部機器に送信し、このオーディオデータが外部機器を通して出力されるように制御する。
【0054】
本発明の一実施形態による上述の方法は、ハードウェアにファームウェア、ソフトウェア、又はコンピュータコードの形で記録されたCD ROM、RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスクのような記録媒体や、リモート記録媒体、又は非一時的な機械可読媒体にオリジナルで記録されコンピュータコードをネットワークを介してダウンロードして記録されるローカル記録媒体、のような記録媒体に格納することができる。
これにより、ここで説明した方法は、ASIC又はFPGAのような一般的な用途のコンピュータ、又は特定のプロセッサ、又はプログラム可能な、又は指示されたハードウェアを用いて記録媒体上に格納されたソフトウェアにより実行することができる。
【0055】
コンピュータ、プロセッサ、マイクロプロセッサ制御部、又はプログラム可能なハードウェアは、コンピュータ、プロセッサ、又はハードウェアによりアクセスされ実行される際に、ここで説明した処理方法を実行するソフトウェア又はコンピュータコードを格納するか又は受信するメモリ構成要素、例えば、RAM、ROM、フラッシュなどを含む。
また、一般的な用途のコンピュータがここで説明した処理を実行するためのコードにアクセスする時に、コードの実行は、一般的な用途のコンピュータをここで説明した処理を実行するための特殊な用途のコンピュータに変えることができる。
【0056】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0057】
100 携帯端末機
110 制御部
120 データ処理部
123 無線周波数(RF)部
125 オーディオ処理部
127 キー入力部
130 メモリ
140 カメラ部
150 画像処理部
160 表示部
170 放送受信部
180 遠隔制御部
190 無線通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末機の外部機器を制御する装置であって、
放送モードにおいて外部機器出力のための選択メニューを表示する表示部と、
前記放送モードにおいて現在出力中の放送に対する外部機器出力が選択される時、現在出力中である対応するチャネルの放送と同一のチャネルの放送が前記外部機器を通して出力されるように制御する制御部とを有することを特徴とする携帯端末機の外部機器を制御する装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記放送モードにおいて前記外部機器出力のための選択メニューの中から外部機器のパワーオン及びチャネルシフトが選択される時、遠隔制御モードに切り替え、前記遠隔制御モードで前記外部機器を自動でパワーオンし、前記現在出力中である対応するチャネルの放送と同一のチャネルの放送が前記外部機器を通して出力されるように制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機の外部機器を制御する装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記放送モードにおいて前記外部機器出力のための選択メニューの中から外部機器チャネルシフトが選択される時、遠隔制御モードに切り替え、前記遠隔制御モードで前記外部機器を通して出力中の放送から前記携帯端末機で現在出力中である対応するチャネルの放送と同一のチャネルの放送に変更され、前記変更された放送が前記外部機器を通して出力されるように制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機の外部機器を制御する装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記放送モードにおいて前記外部機器出力のための選択メニューの中から外部機器手動チャネルが選択される時、遠隔制御モードに切り替え、前記遠隔制御モードで前記外部機器を通して出力中の放送から所定のチャネル又はユーザーにより入力されるチャネルの放送に変更され、前記変更された放送が前記外部機器を通して出力されるように制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機の外部機器を制御する装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記放送モードのチャネルのそれぞれに対応する外部機器のチャネルが自動又は手動で設定されるように制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機の外部機器を制御する装置。
【請求項6】
前記放送モードは、ディジタルマルチメディア放送(DMB)モード又はラジオモードを有することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機の外部機器を制御する装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記携帯端末機のコンテンツ出力モードにおいて前記外部機器出力が選択される時、遠隔制御モードに切り替え、前記コンテンツ出力モードで出力中であるコンテンツを前記外部機器に出力し、前記外部機器を通して出力されるコンテンツを制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機の外部機器を制御する装置。
【請求項8】
前記コンテンツは、動画像データ又はオーディオデータであることを特徴とする請求項7に記載の携帯端末機の外部機器を制御する装置。
【請求項9】
携帯端末機の外部機器を制御する方法であって、
放送モードにおいて対応するチャネルの放送を出力するステップと、
前記放送モードにおいて対応するチャネルの放送を出力する間に外部機器出力が選択される時、現在出力中である対応するチャネルの放送と同一のチャネルの放送が前記外部機器を通して出力されるように制御するステップとを有することを特徴とする携帯端末機の外部機器を制御する方法。
【請求項10】
前記放送が前記外部機器を通して出力されるように制御するステップは、
前記放送モードにおいて外部機器出力のための選択メニューを表示するステップと、
前記外部機器出力のための選択メニューの中から外部機器のパワーオン及びチャネルシフトが選択される時、遠隔制御モードに切り替えるステップと、
前記遠隔制御モードで前記外部機器を自動でパワーオンさせ、前記現在出力中であるチャネルの放送と同一のチャネルの放送が前記外部機器を通して出力されるように制御するステップとを含むことを特徴とする請求項9に記載の携帯端末機の外部機器を制御する方法。
【請求項11】
前記放送モードにおいて前記外部機器出力のための選択メニューの中から外部機器チャネルシフトが選択される時、前記遠隔制御モードに切り替えるステップと、
前記遠隔制御モードで前記外部機器を通して出力中の放送から前記携帯端末機で現在出力中であるチャネルの放送と同一のチャネルの放送に変更され、前記変更された放送が前記外部機器を通して出力されるように制御するステップとをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の携帯端末機の外部機器を制御する方法。
【請求項12】
前記放送モードにおいて前記外部機器出力のための選択メニューの中から外部機器手動チャネルが選択される時、前記遠隔制御モードに切り替えるステップと、
前記遠隔制御モードで前記外部機器を通して出力中の放送から所定のチャネル又はユーザーにより入力されるチャネルの放送に変更され、前記変更された放送が前記外部機器を通して出力されるように制御するステップとをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の携帯端末機の外部機器を制御する方法。
【請求項13】
前記放送モードは、ディジタルマルチメディア放送(DMB)モード又はラジオモードを有することを特徴とする請求項9に記載の携帯端末機の外部機器を制御する方法。
【請求項14】
前記携帯端末機のコンテンツ出力モードにおいて外部機器出力が選択される時、遠隔制御モードに切り替えるステップと、
前記コンテンツ出力モードにおいて出力中であるコンテンツを前記外部機器に出力するステップと、
前記遠隔制御モードで前記外部機器を通して出力されるコンテンツを制御するステップとをさらに有することを特徴とする請求項9に記載の携帯端末機の外部機器を制御する方法。
【請求項15】
前記コンテンツは、動画像データ又はオーディオデータであることを特徴とする請求項14に記載の携帯端末機の外部機器を制御する方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−17183(P2013−17183A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−150768(P2012−150768)
【出願日】平成24年7月4日(2012.7.4)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】