説明

携帯端末装置およびコンテンツ制御方法

【課題】再生可能な回数の制限があるコンテンツを、利用権限のない利用者により削除されることから保護できるようにする。
【解決手段】再生回数確認部105は、再生回数計数部104が計数した再生回数が、対象となるコンテンツと共に記憶部102に記憶されている再生制限情報の再生可能回数以下であることを検出する。利用者情報確認部106は、利用者情報記憶媒体101に記憶された利用者情報と再生許可利用者情報との不一致を検出する。削除制限部107は、再生回数確認部105により再生回数が再生制限情報の再生可能回数以下であることが検出され、利用者情報確認部106により利用者情報と再生許可利用者情報との不一致が検出されている間は、コンテンツの削除を不能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記憶部に記憶したコンテンツを再生する携帯端末装置およびコンテンツ制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近の携帯電話機においては、メモリ(記憶部)に保存した音楽や動画のコンテンツを再生できるものが増えている。このような携帯電話機などの携帯端末装置で再生可能なコンテンツの中には、著作権保護の観点から、コンテンツを入手した利用者の携帯端末装置のみでコンテンツが再生できるように制限されたものもある。この制限の技術として、例えば、デジタル著作権管理(DRM:Digital Rights Management)がある。
【0003】
このDRMは、コンテンツを入手した利用者の携帯端末装置に組み込まれているUSIM(Universal Subscriber Identity Module)の情報をキーにしてコンテンツを暗号化し、当該USIMが組み込まれている(装着されている)携帯端末装置以外のコンテンツ再生を制限している。例えば、同じ携帯端末装置であっても、暗号化に用いられたUSIMとは異なるUSIMが装着されていると、コンテンツの再生が制限される(特許文献1参照)。また、これらの技術の中には、コンテンツに対して再生の有効期限や再生可能な回数に制限が設定され、有効期限が過ぎ、また、再生可能な回数を超えると、コンテンツの再生を不能とする機能もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−181108号公報
【特許文献2】特開2007−252000号公報
【特許文献3】特開2009−049484号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、暗号化に用いられたUSIMとは異なるUSIMが装着されている状態において、コンテンツの再生は制限されるが、メモリからコンテンツを削除することは可能とされている。例えば、異なるUSIMの装着により、自動的にコンテンツを削除する機能も提案されている(特許文献2参照)。
【0006】
このため、当該コンテンツを再生して視聴する権利のある利用者の意識とは異なって、コンテンツが削除される場合がある。例えば、USIM1を装着した携帯電話機で、利用者1が、再生可能な回数制限のあるコンテンツをダウンロードして視聴可能としている場合を例にする。この場合、上記コンテンツは、USIM1の情報をキーにして暗号化されており、USIM1が装着されている携帯電話機のみで、設定されている再生可能回数まで再生可能となる。
【0007】
このようなコンテンツが記憶されている携帯電話機を、利用者1がUSIM1を取り外し、利用者2がUSIM2を装着して使用するときに、誤って上記コンテンツを削除することが考えられる。このようにコンテンツが削除されると、利用者1がUSIM1を装着しても、この携帯電話機では、再生可能な回数がまだ残っている上記コンテンツを再生することが不可能となる。
【0008】
ここで、コンテンツの再生有効期限内であれば、削除を制限する技術が提案されている(特許文献3参照)。しかしながら、この技術でも、再生可能な回数の制限があるコンテンツに対しては、削除を制限することができない。
【0009】
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、再生可能な回数の制限があるコンテンツを、利用権限のない利用者により削除されることから保護できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る携帯端末装置は、ネットワークに接続可能な携帯端末装置であり、利用者情報が記憶されて自装置に着脱可能とされた利用者情報記憶媒体と、コンテンツが、このコンテンツの再生可能回数を示す再生制限情報およびコンテンツの再生許可対象の利用者の情報を示す再生許可利用者情報と共に記憶された記憶手段と、コンテンツを再生する再生手段と、この再生手段によりコンテンツが再生された回数を計数する再生回数計数手段と、この再生回数計数手段が計数した再生回数が再生制限情報の再生可能回数以下であることを検出する再生回数確認手段と、利用者情報記憶媒体に記憶された利用者情報と再生許可利用者情報との不一致を検出する利用者情報確認手段と、再生回数確認手段により再生回数が再生制限情報の再生可能回数以下であることが検出され、利用者情報確認手段により利用者情報と再生許可利用者情報との不一致が検出されている間は、コンテンツの削除を不能とする削除制限手段とを少なくとも備える。
【0011】
また、本発明に係るコンテンツ制御方法は、ネットワークに接続可能な携帯端末装置のコンテンツ制御方法であり、利用者情報が記憶されて自装置に着脱可能とされた利用者情報記憶媒体と、コンテンツを、このコンテンツの再生可能回数を示す再生制限情報および前記コンテンツの再生許可対象の利用者の情報を示す再生許可利用者情報と共に記憶する記憶ステップと、前記コンテンツが再生された回数を計数する再生回数計数ステップと、第1ステップで計数された再生回数が再生制限情報の再生可能回数以下であることを検出する再生回数確認ステップと、自装置に装着された利用者情報記憶媒体に記憶された利用者情報と前記再生許可利用者情報との不一致を検出する利用者情報確認ステップと、前記再生回数確認ステップで前記再生回数が前記再生制限情報の再生可能回数以下であることが検出され、前記利用者情報確認ステップで前記利用者情報と前記再生許可利用者情報との不一致が検出されている間は、前記コンテンツの削除を不能とする削除制限ステップとを少なくとも備える。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、本発明によれば、再生回数が再生制限情報の再生可能回数以下であり、利用者情報と再生許可利用者情報とが不一致な場合は、コンテンツの削除を不能とするようにしたので、再生可能な回数の制限があるコンテンツを、利用権限のない利用者により削除されることから保護できるようになるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態1における携帯端末装置の構成例を示す構成図である。
【図2】携帯端末装置100の動作例(コンテンツ制御方法)について説明するフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態2における携帯端末装置(携帯電話機300)の構成例を示す構成図である。
【図4】管理情報格納部322の構成を示す構成図である。
【図5】携帯電話機300の動作例(コンテンツ制御方法)について説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
【0015】
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態における携帯端末装置100の構成を示す構成図である。携帯端末装置100は、利用者情報記憶媒体101,記憶部102,再生部103,再生回数計数部104,再生回数確認部105,利用者情報確認部106,削除制限部107,送受信部108,およびアンテナ109を備えている。
【0016】
利用者情報記憶媒体101は、利用者情報が記憶されて携帯端末装置100に着脱可能とされている。記憶部102は、コンテンツを、このコンテンツの再生可能回数を示す再生制限情報と共に記憶している。コンテンツは、例えば、送受信部108およびアンテナ109を介した無線通信により接続したネットワーク上のコンテンツサービスサーバより取得したものである。再生部103は、記憶部102に記憶されているコンテンツを再生する。再生回数計数部104は、再生部103によりコンテンツが再生された回数を計数する。
【0017】
再生回数確認部105は、再生回数計数部104が計数した再生回数が、対象となるコンテンツと共に記憶部102に記憶されている再生制限情報の再生可能回数以下であることを検出する。利用者情報確認部106は、利用者情報記憶媒体101に記憶された利用者情報と再生許可利用者情報との不一致を検出する。削除制限部107は、再生回数確認部105により再生回数が再生制限情報の再生可能回数以下であることが検出され、利用者情報確認部106により利用者情報と再生許可利用者情報との不一致が検出されている間は、コンテンツの削除を不能とする。
【0018】
次に、携帯端末装置100の動作例(コンテンツ制御方法)について図2のフローチャートを用いて説明する。
【0019】
まず、利用者の操作により記憶部102に記憶されているコンテンツが再生部103により再生されると(ステップS201のY)、再生回数計数部104が再生回数を計数する(ステップS2020)。この後、利用者の操作によるコンテンツの削除指示が入力されると(ステップS203のY)、再生回数確認部105が、再生回数計数部104により計数された再生回数を確認する(ステップS204)。この確認で、計数されている再生回数が、削除対象のコンテンツに対応して記憶部102に記憶されている再生可能回数を超えていることが確認されると(ステップS205のN)、携帯端末装置100は、入力された削除指示により該当するコンテンツを削除する(ステップS208)。
【0020】
一方、再生回数確認部105により、計数されている再生回数が再生可能回数以下であることが確認されると(ステップS205のY)、利用者情報確認部106が、利用者情報記憶媒体101に記憶された利用者情報と再生許可利用者情報とが一致していることを確認する(ステップS206)。ここで一致が確認されると、削除制限部107が、削除指示の対象となるコンテンツの削除を不能とする(ステップS207)。この場合、利用者により入力された削除指示は、実行されない。また、携帯端末装置100の図示しない表示部に、対象となるコンテンツの削除が不能である旨の表示がされる。
【0021】
以上に説明したように、本実施の形態によれば、再生回数が再生制限情報の再生可能回数以下であり、利用者情報と再生許可利用者情報とが不一致である場合は、該当するコンテンツの削除が不能とされる。この結果、再生可能な回数の制限があるコンテンツを、利用権限のない利用者により削除されることから保護できるようになる。
【0022】
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図3は、実施の形態2における携帯電話機(携帯端末装置)300の構成を示す構成図である。携帯電話機300は、利用者情報記憶媒体301,記憶部302,制御部303,時計管理部304,表示部305,入力部306,送受信部307,およびアンテナ308を備えている。
【0023】
記憶部302は、コンテンツ格納部321および管理情報格納部322を備えている。また、制御部303は、再生機能331,USIM確認機能332,有効期限確認機能333,再生回数計数機能334,再生回数確認機能335,および削除制限機能336を備えている。
【0024】
利用者情報記憶媒体301は、利用者情報が記憶されて携帯電話機300に着脱可能とされている。利用者情報記憶媒体301は、例えば、USIM(Universal Subscriber Identity Module)として3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規定されているICカードであり、一般的な携帯電話機に用いられ、電話番号などの使用者の個人情報が格納されている。
【0025】
コンテンツ格納部321は、コンテンツを記憶(格納)している。コンテンツは、例えば、送受信部307およびアンテナ308を介した無線通信により接続したネットワーク上のコンテンツサービスサーバより取得したものである。管理情報格納部322は、コンテンツ格納部321に記憶されている各コンテンツに対応し、コンテンツの再生可能回数を示す再生制限情報を管理情報(再生制限情報)として記憶している(図4参照)。また、管理情報格納部322には、コンテンツの使用期限(有効期限)の情報、USIMでの再生制限に関する情報などの管理情報も、コンテンツに対応して記憶されている(図4参照)。
【0026】
例えば、図4に示すように、管理情報格納部321には、コンテンツ格納部321に記憶されているコンテンツのファイル名に、USIM情報、有効期限、再生可能回数が対応づけられて記憶されている。コンテンツによっては、有効期限が設定されていないが、再生可能回数が設定されているものもあり、一方、有効期限が設定されているが、再生可能回数が設定されていないものもある。
【0027】
制御部303は、再生機能331により、コンテンツ格納部321に記憶されているコンテンツを再生する。制御部303は、管理情報格納部322に記憶されているUSIM情報、有効期限、および再生可能回数などの管理情報を用い、再生機能331によりコンテンツを再生する。
【0028】
例えば、管理情報としてUSIM情報が記憶されているコンテンツについては、このUSIM情報をキーとしてコンテンツを復号して再生する。この再生に必要なUSIM情報は、USIM確認機能332が、利用者情報記憶媒体301より取得する。USIM確認機能332は、利用者情報記憶媒体301のUSIM情報(利用者情報)と、管理情報として登録(記憶)されているUSIM情報(再生許可利用者情報)との一致・不一致を確認する。また、USIM確認機能332は、一致したUSIM情報を、利用者情報記憶媒体301より取り出す。このようにして取り出されたUSIM情報を用いることで、再生機能331は、該当するコンテンツを再生する。これに対し、管理情報に一致するUSIM情報が利用者情報記憶媒体301にない場合、コンテンツを復号するためのキーがない状態となり、コンテンツは再生されない。
【0029】
また、管理情報として有効期限が記憶指されているコンテンツについては、有効期限確認機能333が、時計管理部304より現在日時の情報を取得し、これを記憶されている有効期限と比較する。この比較で、現在日時が有効期限を過ぎていなければ、当該コンテンツは再生され、現在日時が有効期限を過ぎていれば、当該コンテンツは再生されない。
【0030】
また、管理情報として再生可能回数が記憶されているコンテンツについては、再生回数計数機能333が計数した再生回数が再生可能回数以下であることを再生回数確認機能334により検出されていると、再生機能331が再生する。この場合、再生回数が再生可能回数を超えていると、再生回数確認機能334による上述した検出がされないので、当該コンテンツの再生は行われないことになる。
【0031】
削除制限機能336は、再生回数確認機能335により再生回数が再生制限情報の再生可能回数以下であることが検出され、USIM確認機能332により現在装着されている利用者情報記憶媒体301に一致するUSIM情報が確認されていない場合、コンテンツの削除を不能とする。また、削除制限機能336は、現状の再生回数が再生制限情報の再生可能回数以下であり、一致するUSIM情報が確認されていない状態に加え、有効期限確認機能333により、現在日時が有効期限を過ぎていないことが検出されている場合、該当するコンテンツの削除を不能とする。
【0032】
次に、携帯電話機300の動作例(コンテンツ制御方法)について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0033】
まず、利用者の操作によりコンテンツ格納部321に記憶されているコンテンツが制御部303の再生機能331により再生されると(ステップS501のY)、再生回数計数機能334が再生回数を計数する(ステップS5020)。この後、利用者の操作により、入力部306よりコンテンツの削除指示が入力されると(ステップS503のY)、まず、ステップS504で、USIM確認機能332が、利用者情報記憶媒体301のUSIM情報(利用者情報)と、管理情報格納部322に記憶されているUSIM情報(再生許可利用者情報)との一致・不一致を確認する。
【0034】
この確認で、一致した場合(ステップS504のY)、制御部303は、入力された削除指示を受け付けて実行し、対象となるコンテンツのファイルを削除する(ステップS505)。
【0035】
一方、上記確認で一致しない場合(ステップS504のN)、制御部303では、再生回数確認機能335が、再生回数計数機能334により計数されている再生回数を確認する(ステップS506)。ここで、計数されている再生回数が、削除対象のコンテンツに対応して記憶部102に記憶されている再生可能回数を超えていることが確認されると(ステップS506のN)、制御部303は、入力された削除指示を受け付けて実行し、該当するコンテンツを削除する(ステップS505)。
【0036】
次に、再生回数確認機能335により、計数されている再生回数が再生可能回数以下であることが確認されると(ステップS506のY)、有効期限確認機能333が、時計管理部304より現在日時の情報を取得し、これを記憶されている有効期限と比較する(ステップS507)。ここで、現在日時が有効期限を過ぎていることが確認されると(ステップS507のN)、制御部303は、入力された削除指示を受け付けて実行し、該当するコンテンツを削除する(ステップS505)。
【0037】
これに対し、現在日時が有効期限内であることが確認されると(ステップS507のY)、制御部303の削除制限機能336が、削除指示の対象となるコンテンツの削除を不能とする(ステップS508)。この場合、利用者により入力された削除指示は、実行されない。次に、制御部303は、表示部305に、対象となるコンテンツの削除が不能である旨のメッセージを表示する。
【0038】
以上に説明したように、本実施の形態によれば、利用者情報と再生許可利用者情報とが不一致であり、再生回数が再生制限情報の再生可能回数以下であり、加えて、有効期限内である場合は、該当するコンテンツの削除が不能とされる。この結果、再生可能な回数の制限および有効期限があるコンテンツを、利用権限のない利用者により削除されることから保護できるようになる。
【0039】
なお、携帯端末装置(携帯電話機)は、CPUと主記憶装置と外部記憶装置とネットワーク接続装置となどを備えたコンピュータ機器であり、主記憶装置に展開されたプログラムによりCPUが動作することで、上述した各機能が実現される。
【0040】
ところで、本発明は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形が実施可能であることは明白である。例えば、上述では、1つのコンテンツへの削除要求について述べているが、これに限るものではない。例えば、上述した処理の繰り返しにより、複数のコンテンツへの一括削除要求へも適用できる。この場合、個々のコンテンツに対するメッセージ出力処理は不要になる。また、一括削除要求の場合は、まとめて処理を行えるので、本発明の効果をより上げることができる。
【符号の説明】
【0041】
100…携帯端末装置、101…利用者情報記憶媒体、102…記憶部、103…再生部、104…再生回数計数部、106…利用者情報確認部、107…削除制限部、108…送受信部、109…アンテナ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続可能な携帯端末装置において、
利用者情報が記憶されて自装置に着脱可能とされた利用者情報記憶媒体と、
コンテンツが、このコンテンツの再生可能回数を示す再生制限情報および前記コンテンツの再生許可対象の利用者の情報を示す再生許可利用者情報と共に記憶された記憶手段と、
前記コンテンツを再生する再生手段と、
この再生手段により前記コンテンツが再生された回数を計数する再生回数計数手段と、
この再生回数計数手段が計数した再生回数が前記再生制限情報の再生可能回数以下であることを検出する再生回数確認手段と、
前記利用者情報記憶媒体に記憶された前記利用者情報と前記再生許可利用者情報との不一致を検出する利用者情報確認手段と、
前記再生回数確認手段により前記再生回数が前記再生制限情報の再生可能回数以下であることが検出され、前記利用者情報確認手段により前記利用者情報と前記再生許可利用者情報との不一致が検出されている間は、前記コンテンツの削除を不能とする削除制限手段と
を少なくとも備えることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
請求項1記載の携帯端末装置において、
前記コンテンツは、前記再生制限情報および前記再生許可利用者情報に加えて有効期限情報と共に前記記憶手段に記憶され、
現在日時と前記有効期限情報とを比較する有効期限確認手段を備え、
前記削除制限手段は、前記再生回数確認手段により前記再生回数が前記再生制限情報の再生可能回数以下であることが検出され、前記利用者情報確認手段により前記利用者情報と前記再生許可利用者情報との不一致が検出され、前記有効期限確認手段により現在日時が前記有効期限内であることが確認されている間は、前記コンテンツの削除を不能とする
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の携帯端末装置において、
前記利用者情報確認手段は、前記利用者情報記憶媒体に記憶された前記利用者情報と前記再生許可利用者情報との一致を検出し、
前記再生手段は、前記利用者情報確認手段による前記利用者情報と前記再生許可利用者情報との一致の検出により前記コンテンツを再生する
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項4】
ネットワークに接続可能な携帯端末装置のコンテンツ制御方法おいて、
利用者情報が記憶されて自装置に着脱可能とされた利用者情報記憶媒体と、
コンテンツを、このコンテンツの再生可能回数を示す再生制限情報および前記コンテンツの再生許可対象の利用者の情報を示す再生許可利用者情報と共に記憶する記憶ステップと、
前記コンテンツが再生された回数を計数する再生回数計数ステップと、
第1ステップで計数された再生回数が再生制限情報の再生可能回数以下であることを検出する再生回数確認ステップと、
自装置に装着された利用者情報記憶媒体に記憶された利用者情報と前記再生許可利用者情報との不一致を検出する利用者情報確認ステップと、
前記再生回数確認ステップで前記再生回数が前記再生制限情報の再生可能回数以下であることが検出され、前記利用者情報確認ステップで前記利用者情報と前記再生許可利用者情報との不一致が検出されている間は、前記コンテンツの削除を不能とする削除制限ステップと
を少なくとも備えることを特徴とするコンテンツ制御方法。
【請求項5】
請求項4記載のコンテンツ制御方法において、
前記コンテンツは、前記再生制限情報および前記再生許可利用者情報に加えて有効期限情報と共に記憶され、
現在日時と前記有効期限情報とを比較する有効期限確認ステップを備え、
前記削除制限ステップでは、前記再生回数が前記再生制限情報の再生可能回数以下であることが検出され、前記利用者情報と前記再生許可利用者情報との不一致が検出され、前記有効期限確認ステップで現在日時が前記有効期限内であることが確認されている間は、前記コンテンツの削除を不能とする
ことを特徴とするコンテンツ制御方法。
【請求項6】
請求項4または5記載のコンテンツ制御方法において、
前記利用者情報確認ステップでは、前記利用者情報記憶媒体に記憶された前記利用者情報と前記再生許可利用者情報との一致を検出し、
前記利用者情報確認ステップで前記利用者情報と前記再生許可利用者情報との一致が検出されると前記コンテンツが再生可能とされる
ことを特徴とするコンテンツ制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−97221(P2011−97221A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−247466(P2009−247466)
【出願日】平成21年10月28日(2009.10.28)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】