説明

携帯端末装置

【課題】シャーシを用いなくても落下に伴うトラブルを防止することができるとともに、軽量化、小型化に好都合な携帯端末装置を提供する。
【解決手段】下部筐体内部に配置される回路基板36と、略箱状を有し、回路基板36の一面に当接する電池パック6と、電池パック6が当接する、回路基板36の一面とは反対側の他面に配置された枠状部材5とを備える。また、枠状部材5は、電池パック6の外形を構成する4辺のうち互いに交わる2辺(AB,AD)に対応して配置されているライン状の脚部5Aと、2辺(AB,AD)が交わるバッテリの角隅の点Aとは点対称の対角点Cで交わるバッテリの他の2辺(BC,CD)に対応した他のライン状の脚部5Aとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)或いはPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、各種の携帯端末装置が開発され使用されている。例えば、このような携帯端末装置にあっては、各種動作や機能の切替えなどのためにキーを押下すると、筐体内部の回路基板が撓んでクラックなどを生じることがある。そこで、このキーの押下の際に必要な強度を確保するため、内蔵するバッテリを利用した携帯端末機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、この携帯端末機にあっては、本体を落下させたときにバッテリが地面からの反作用で突き上げられたりすると、バッテリに隣接する脆弱な回路基板側が撓みを生じ、その回路基板上の配線パターンが断線したり実装部品が外れたりする虞がある。このような事情から、回路基板とバッテリとの間に、剛性のあるシャーシを介装させる構成のものも知られている。
【特許文献1】特開2002−8606号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、近年、携帯端末機などの携帯端末装置は、軽量化、薄型化の傾向が強まっている。一方、前述したような携帯端末装置にあっては、シャーシがある程度の厚さと重量を有するので、軽量化や小型化には不都合であった。
【0005】
そこで、小型化・薄型化を行うために、シャーシを用いなくても、外部からの応力に対する剛性、例えば曲げに対する強度、特に厚さ方向(前後方向)における強度の増加などが可能となる構造のものの開発が強く要請されている。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、シャーシを用いなくても落下に伴う破損などを回避可能な強度を付与することができるのと同時に、軽量化、小型化にも好都合な携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の携帯端末装置は、筐体の内部に配置される回路基板と、略箱状を有し、前記回路基板の一面に当接するバッテリと、前記一面とは反対側の、前記回路基板の他面に配置される導電性の枠状部材と、を備え、前記枠状部材は、前記バッテリの外形の4隅を含む所定領域に対応して設けた脚部を有するものである。
【0008】
また、本発明の携帯端末装置は、筐体内部に配置される回路基板と、略箱状を有し、前記回路基板の一面に当接するバッテリと、前記一面とは反対側の、前記回路基板の他面に配置された枠状部材と、を備え、前記枠状部材は、前記バッテリの外形を構成する4辺のうちの少なくとも2辺の近傍位置に対応して設けたライン状の脚部を有するものである。
【0009】
前記ライン状の脚部は、前記バッテリの外形を構成する4辺のうち互いに交わる2辺に対応して配置されているライン状の脚部であって、前記枠状部材は、前記ライン状の脚部の他に、前記2辺が交わるバッテリの角隅の点とは点対称の対角点で交わる前記バッテリの他の2辺に対応した他のライン状の脚部、又は前記バッテリの対角点に対応して配置した点状の脚部をさらに有するものであってもよい。
【0010】
前記枠状部材の前記ライン状の脚部は、前記バッテリの外形を構成する4辺において互いに向かい合う2組の対辺のうち、いずれか1組の前記バッテリの対辺に対応して配置してあってもよい。
【0011】
前記脚部は、前記回路基板上の、前記バッテリの外形を構成する辺又は角隅に対応した位置に固着させるのが好ましい。
【0012】
前記脚部は、前記回路基板上の、前記バッテリの前記一面が前記回路基板に接触を開始する位置からこれより内方を含む領域にかけて固着させるのが好ましい。
【0013】
前記回路基板の前記コネクタを配設してある領域における、前記脚部は、前記バッテリの外縁部の迂回配置に対応するように、前記コネクタを避けて前記外縁部から離れる内方に迂回配置させていてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、筐体の内部に配置される回路基板と、略箱状を有し、前記回路基板の一面に当接するバッテリと、一面とは反対側の回路基板の他面に配置される枠状部材とを備え、枠状部材は、バッテリの外形の4隅を含む所定領域に対応して設けた脚部を有する。従って、従来のシャーシを用いなくても、枠状部材を用いることで剛性が高まり、例えば誤って落下させたときに、バッテリからの回路基板への突き上げを枠状部材が阻止し、回路基板側が撓みを生じて配線パターンが断線したり実装部品が外れたりするのを防止できる。これにより、シャーシを用いなくても落下に伴うトラブルを防止することができ、延いては、軽量化、小型化に好都合な携帯端末装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明に係る携帯端末装置の一実施形態である携帯電話機10を示すものであり、この携帯電話機10は、折畳式の筐体で構成されており、上部筐体2及び下部筐体3と、これら上部筐体2及び下部筐体3を開閉可能に連結するヒンジ部4とを備えている。
【0016】
上部筐体2は、内面(図1(A)では下面)2A側に液晶表示部21及び受話部22などを設けている。
【0017】
下部筐体3は、内面(図1(A)では上面)3Aに操作部31及び送話部32などを設けている。また、この下部筐体3には、外面(表、裏面)が矩形状を呈する薄型箱状に形成された(バッテリを構成する)電池パック6(図2参照)を内蔵させるためにバッテリ室33(図3参照)を有しているとともに、外面(図1では下面)3Bにはバッテリ室33を閉じるためのバッテリ蓋34を着脱自在に取り付けている。
【0018】
さらに、この下部筐体3には、図3及び図4に示すように、バッテリ室33に対応する領域(バッテリ室33の直上領域)を含む所定領域に、操作部31を構成する各キー31Aのキースイッチなどを搭載させる回路基板(以下、「スイッチ回路基板」とよぶ)35及び回路基板36を備えるとともに、バッテリ室33の近傍にアンテナATなども内蔵している。
【0019】
回路基板36は、図3,4において、バッテリ室33の一部を構成するように、一面(図3,4では下面)が電池パック6に隣接(若しくは当接)するような状態で設置されている。また、この回路基板36は、その一面とは反対側の一面(図3,4では上面)に、各種の電子部品が実装されているとともに枠状部材5が設置されている。
【0020】
ヒンジ部4は、上部筐体2との間が回動軸41(図1(B)参照)で連結されており、下部筐体3に対して上部筐体2を2方向(図1ではY方向及びX方向)に開閉可能となっている。
【0021】
枠状部材5は、従来の重くて嵩高なシャーシに代わり、回路基板36を外部の衝撃から保護するために剛性を付与するとともに、電池パック6やアンテナATなどに対して電磁気的なシールドを行うものであり、電池パック6の裏面(図3,4では上面)に配置された回路基板36に取付けられている。
【0022】
また、本実施形態の場合、枠状部材5は、適宜の合金(例えば洋白;銅、亜鉛、ニッケルの合金)などからなる板金を曲げまたは絞り加工などによって断面略S字形またはL字形などに形成して剛性を高めるようになって。また、この枠状部材5は、図3〜図5では下端部に位置する、断面略U字形などに形成された一端部(以下、ここを「脚部5A」とよぶ)が、回路基板36の銅箔等の部分に半田付けされ溶着されている。
【0023】
さらに、この枠状部材5は、図3〜図5では上端部に位置し、脚部5Aとは反対方向に突出する端部(以下、ここを「受け面」とよぶ)が、後述するスイッチ基板35に当接または接近した状態で臨んでいる。この枠状部材5の受け面のうち、外周を取り囲む部分(図5(A)参照)に配置のもの(固定受け面5B)については、スイッチ基板35に当接してこれを保持している。一方、この受け面のうち、前述の枠状部材5の外周よりも内側部分(図5(B)参照)に設置するもの(離接受け面5C)は、スイッチ基板35に接離可能な状態で離間しており、キー操作を行ったときにスイッチ基板35が撓むことでキーストローク量の確保やキー操作感の向上などを図るようになっている。
【0024】
また、この枠状部材5は、図2に示すように、枠状を有するものが縦横2(XY)方向に沿って形成されており、特に、前述した脚部5Aが電池パック6の外形(図2では2点鎖線で示す)の4隅A〜Dを含む特定領域に配置される(図3、図4参照)。
【0025】
即ち、この枠状部材5の脚部5Aは、表裏両面が矩形状を呈する電池パック6の外形上の少なくとも四隅A〜Dの直上部分を含むように配置されている。具体的には、図7(A)〜(D)に示すような態様が可能である。即ち、
(I)同図(A)に示すように、電池パック6の外形を構成する4辺(AB,BC,CD,DA)のうちの交差する少なくとも2辺(例えば、AB及びAD)に対応して配置されたライン状の2つの脚部(以下、これを「ライン状脚部5A1」とよぶ)と、この2辺が交差する点(例えばA)についての対角点(点対称)である点(例えばC)で交差する2辺(例えば、BC及びCD)に対応する2つのライン状脚部5A1とを備えたものか、
(II)同図(B)に示すように、電池パック6の外形を構成する4辺のうちの交差する少なくとも2辺に対応して配置された2つのライン状脚部5A1と、この2辺が交差する点の対角点(点対称)である点で交差する1辺(例えば、BC)に対応する1つのライン状脚部5A1とを備えたものか、
(III)同図(C)に示すように、電池パック6の外形を構成する4辺のうちの少なくとも2辺に対応して配置された2つのライン状脚部5A1と、この2辺が交差する点Aについての対角点(点対称)である点に対応する1つの点状の脚部(以下、これを「点状脚部5A2」とよぶ)とを備えている構成か、
(IV)電池パック6の外形の4隅A〜Dを含む所定位置に対称配置された2組の対辺のうち、1組一対のライン状脚部5A1を備えたもの、
などが適用可能である。なお、同様の効果、つまり所定の強度とシールド特性などを付与させるものであれば、特にこの4タイプに限定されるものではない。
【0026】
本実施形態の枠状部材5は、(I)のタイプであって、電池パック6の角隅Aを含みこれに交わる電池パック6の2辺(辺AB及び辺AD)に対応する位置に配置された、長尺なライン状脚部(これを「第1脚部5A11」とよぶ)の他に、この2辺が交わる角隅Aとは点対称の位置関係(つまり対角点)である電池パック6の角隅Cに対応する点部分を含みこの角隅Cで交差する2辺(辺BC及び辺CD)に対応する短尺な2つのライン状脚部(これを「第2脚部5A12」とよぶ)も有する。但し、角隅Aで交わる第1脚部5A11の全てが電池パック6の外縁部(外形)の直上に配置されているのに対して、角隅Cで交わる第2脚部5A12の方は、各全辺の半分程度の長さがだけが電池パック6の外縁部の直上に配置されている。
【0027】
次に、図5において、本発明のライン状脚部5A1と電池パック6との位置関係について説明する。
本実施形態のライン状脚部5A1は、電池パック6の側面(高さ(Z)方向に沿った起立壁面)6Aに対応する領域に配置されている。ここで、電池パック6は、表面(図5では上面)6Bの四辺に沿った周縁部において、この上面6Bと側端面6Aとが交わる周縁部がR取り(或いは面取り)された曲面6Cで形成されていることが多い。従って、このライン状脚部5A1は、回路基板36へ取り付けるときに、この上面6Bの曲面6Cを除いた最外部寄りの位置(即ち、回路基板36に電池パック6の上面6Bが完全に接触し始める位置S(以下、接触開始位置(S))より内側(図5では右方)にまで接触領域が及ぶようになっている。つまり、ライン状脚部5A1は、一部が、必ず回路基板36の領域(L0)に達するところまで当接する状態で取り付けられている。
【0028】
なお、このような電池パック6に対して図5(A)に示す接触開始位置(S)よりも外側(図5(A)では左方)に突出する、この脚部5Aの長さが許容される最大値(L1)は、回路基板36の厚さ(t)や電池パック6の重量(g)などのパラメータに依存する。
【0029】
さらに、前述したように、図2において縦横の2(XY)方向に沿って恰も粗い網状のように形成された本実施形態の枠状部材5において、特に、電池パック6の四隅の一つである角隅Cを含む二辺(辺BC,辺CD)に対応する部分の枠状部材5は、一方の端から他方の端まで、その直上に配置されているわけではない。つまり、枠状部材5の一部が電池パック6の二辺(辺BC,辺CD)の直上から外部に若干はみ出すような形状を呈している。
【0030】
つまり、これは、図6に示すように、回路基板36の四隅の一つである角隅(図2では左下の角隅)の近傍に電池コネクタなどのコネクタC1,C2を配置させていることから、回路基板36の四隅一杯まで枠状部材5を設けることができないからである。一方、電池パック6もコネクタC1,C2の設置領域を避けて内側(内方)に後退させている。そこで、これらに合わせて、電池パック6外形の二辺(辺BC,辺CD)に対応させた枠状部材5も、その一部51,52がコネクタC1,C2を避け内方に迂回配置させてある。別言すれば、二辺(辺BC,辺CD)における枠状部材5は、図2に示すように、一部51,52を除きクランク状に折曲され、二辺(辺BC,辺CD)よりも外側に配置させているわけである。
【0031】
従って、本実施形態によれば、図7(A)に示すように、枠状部材5のライン状の第1脚部5A11は、電池パック6の四隅のうち一つの角隅Aを挟む1組2辺(つまり、辺AB、辺AD)に対応して配置してある。さらに、ライン状の第2脚部5A12は、角隅Aとは対角点(点対称)の関係にある角隅Cを挟む1組2辺(つまり、辺BC、辺CD)に対応して配置する。特に、前者の第1脚部5A11は、1組2辺の全てをカバーするようにライン状に配置してあるが、後者の第2脚部5A12は、1組2辺の一部(本実施形態ではほぼ半分の長さ)をカバーするように、ライン状に配置する。
【0032】
このように、枠状部材5の2組のライン状脚部5A1は、電池パック6をカバーする(図7では破線で示す)矩形領域において基準線Tを中心として左右線対称の配置関係となっている。このため、携帯電話機10を誤って落下させた場合、電池パック6の回路基板36に対する突き上げを、枠状部材5がほぼ均等に突っ張って吸収する。その結果、落下に伴うトラブル、例えば回路基板36上の配線パターンが断線したり、実装部品が外るといった事態を回避できる。
【0033】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得る。
即ち、本実施形態では、枠状部材5のライン状の第1脚部5A11又は第2脚部5A12は、前述したように、図7(A)の配置構成であったが、理想的には、電池パック6の4辺全てにわたるように配置するのが最も好ましい。このほかに、例えば図7(B)に示すように、ライン状脚部5A1が、角隅Aに交わる2方向のライン状の第1脚部5A11と、これらの第1脚部5A11同士が交差する点Aの対角点Cを含む1方向のライン状の第2脚部5A12とで構成されていてもよい。
【0034】
また、図7(C)に示すように、ライン状脚部5A1が、角隅Aで交わる2方向のライン状の第1脚部5A11と、点Aの対角点Cに対応する点状脚部5A2とで構成されていてもよい。さらに、図7(D)に示すように、電池パック6の互いに向かいあう2辺(つまり対辺)の対応部分に合わせて、ライン状の第1脚部5A11を一対1組配置させた構成であってもよい。
【0035】
さらに、本実施形態では、携帯端末装置として、折畳式の筐体で構成された携帯電話機に適用したが、これ以外に例えばストレート式の筐体を有する携帯電話機などであってもよい。また、本発明の携帯端末装置としては本実施形態のような携帯電話機に限るものではなく、例えばPHS、PDA等のような各種のものに適用可能である。
【0036】
さらに、本実施形態では、箱状の(角型)バッテリについて説明したが、箱状のバッテリに限定されることなく、フレキシブルパッケージ構造のバッテリに対しても適用可能であることはいうまでもない。この場合はパッケージの端部を角隅に対応するものとする。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明の携帯端末装置は、シールド効果を兼ねた導電性の枠状部材を回路基板を介してバッテリの反対側に配置することで、シャーシを用いなくても落下に対する強度を向上できるとともに、軽量化、小型化できる効果を有し、携帯電話機、PHS、PDA等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係る携帯端末装置の一実施形態である携帯電話機を示すものであり(A)は筐体を閉じたときの斜視図、(B)はその筐体を開いたときの斜視図
【図2】本発明の一実施形態である携帯電話機の下部筐体内部に備える電池パック、回路基板及びこの回路基板に設けた枠状部材の相対的な位置関係を示す説明図
【図3】図2におけるIII-III線断面図
【図4】図2におけるIV-IV線断面図
【図5】(A)及び(B)は、それぞれ、図2における要部拡大断面図
【図6】図2におけるVI部分の拡大図
【図7】(A)から(D)は、それぞれ、本発明に係る枠状部材の配置バリエーションを示す説明図
【符号の説明】
【0039】
10 携帯電話機
2 上部筐体
3 下部筐体
33 バッテリ室
35 スイッチ基板
36 回路基板
4 ヒンジ部
5 枠状部材
5A 脚部
5A1 ライン状の脚部
5A11 (ライン状の)第1脚部
5A12 (ライン状の)第2脚部
5A2 点状の脚部
5B 固定受け面
5C 離接受け面
51,52 二辺(辺CD,辺BC)の一部
6 電池パック(バッテリ)
6A 側面(起立壁面)
6B 表面(上面)
6C 曲面(R取り、面取り)
A〜D 電池パックの四隅(角隅)
AT アンテナ
C1,C2 コネクタ
S 接触開始位置
T 基準線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の内部に配置される回路基板と、
略箱状を有し、前記基板の一面に当接するバッテリと、
前記回路基板の、前記一面とは反対側の他面に配置される導電性の枠状部材と、
を備え、
前記枠状部材は、前記バッテリの外形の4つの角隅を含む所定領域に対応して設けた脚部を有することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
筐体内部に配置される回路基板と、
略箱状を有し、前記基板の一面に当接するバッテリと、
前記一面とは反対側の、前記回路基板の他面に配置された導電性の枠状部材と、
を備え、
前記枠状部材は、前記バッテリの外形を構成する4辺のうちの少なくとも2辺の近傍位置に対応して設けたライン状の脚部を有することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項3】
前記ライン状の脚部は、前記バッテリの外形を構成する4辺のうち互いに交わる2辺に対応して配置されているライン状の脚部であって、
前記枠状部材は、前記ライン状の脚部の他に、前記2辺が交わるバッテリの角隅の点とは点対称の対角点で交わる前記バッテリの他の2辺に対応した他のライン状の脚部、又は前記バッテリの対角点に対応して配置した点状の脚部をさらに有する請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記枠状部材の前記ライン状の脚部は、前記バッテリの外形を構成する4辺において互いに向かい合う2組の対辺のうち、いずれか1組の前記バッテリの対辺に対応して配置している請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記脚部は、前記回路基板上の、前記バッテリの外形を構成する辺又は角隅に対応した位置に固着されている請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記脚部は、前記回路基板上の、前記バッテリの前記一面が前記回路基板に接触を開始する位置からこれより内方を含む領域にかけて固着されている請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
前記回路基板の前記コネクタを配設してある領域における、前記脚部は、前記バッテリの外縁部の迂回配置に対応するように、前記コネクタを避けて前記外縁部から離れる内方に迂回配置させている請求項1から6のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記枠状部材はシールド部材を兼ねていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の携帯端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−65504(P2009−65504A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−232452(P2007−232452)
【出願日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】