説明

携帯端末装置

【課題】撮影により得られた画像から画像に関連する情報を容易に取得する携帯端末装置を提供する。
【解決手段】撮影部と、自装置及び自装置周辺の状態を検出する状態検出部と、前記撮影部の撮影により得られた画像データと、前記状態検出部が検出した検出結果と、に基づいて、前記画像データに含まれる対象物に関連する情報を抽出する情報抽出部と、前記画像データと前記情報抽出部が抽出した情報とを表示する表示部と、を備える携帯端末装置とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件は、撮影により得られた画像とその画像に関する情報を表示する携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カメラ機能を有する携帯端末が増えている。携帯端末で撮影により得られた画像は、携帯端末のディスプレイで表示する、あるいは、他のユーザの携帯端末に送信する等して、撮影された画像のまま利用されることが多い。
【特許文献1】特開2002−238080号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、携帯端末の撮影により得られた画像をさほど有効活用することが行われていない。
【0004】
本件は、撮影により得られた画像から画像に関連する情報を容易に取得する携帯端末装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
【0006】
即ち、第1の態様には、
撮影部と、
自装置及び自装置周辺の状態を検出する状態検出部と、
前記撮影部の撮影により得られた画像データと、前記状態検出部が検出した検出結果と、に基づいて、前記画像データに含まれる対象物に関連する情報を抽出する情報抽出部と、
前記画像データと前記情報抽出部が抽出した情報とを表示する表示部と、
を備える携帯端末装置を用いた。
【0007】
第2の態様には、
撮影部と、
自装置及び自装置周辺の状態を検出する状態検出部と、
前記撮影部の撮影により得られた画像データと、前記状態検出部が検出した検出結果と、を他装置に送信する送信部と、
前記画像データと、前記状態検出部が検出した検出結果と、に関連する情報を前記他装置から受信する受信部と、
前記画像データと前記受信部が受信した情報とを、表示する表示部と、
を備える携帯端末装置を用いた。
【発明の効果】
【0008】
開示の実施形態によれば、撮影により得られた画像から画像に関連する情報を容易に取得する携帯端末装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、開示の実施形態の構成に限定されない。
【0010】
〔実施形態1〕
(構成例)
〈システム構成例〉
図1は、本実施形態のシステム構成例を示す図である。
【0011】
図1に示すように、本実施形態のシステムは、ネットワーク100、サーバ200、無線基地局300、携帯端末400を含む。
【0012】
サーバ200は、ネットワークを通じて、携帯端末400からの情報を受信することができる。サーバ200は、携帯端末400からの情報を処理し、携帯端末400に処理結果を送信することができる。
【0013】
無線基地局300は、携帯端末400とネットワーク100との通信を中継する。
【0014】
携帯端末400は、無線基地局300を経由して、ネットワーク100と通信する。携帯端末400は、ネットワークを通じて、サーバ200と通信することができる。
【0015】
〈携帯端末の構成例〉
図2は、携帯端末の構成例を示す図である。
【0016】
携帯端末の具体例として、携帯電話、携帯情報端末(PDA、Personal Digital Assistant)、ノート型パソコンなどが挙げられる。
【0017】
携帯端末400は、CPU(Central Processing Unit)402、記憶部404、送受
信部406、アンテナ408、画像撮影部410、画像解析部412、情報抽出部414、センサ部416、表示部418を有する。
【0018】
これらの処理部のうち、任意の複数を、1つの処理部としてもよい。また、これらの処理部のうち任意の1つが、複数の処理部としての処理を行ってもよい。これらの各処理部は、ハードウェアとしても、ソフトウェアとしても実現され得る。以後に記載される構成要素についても同様である。
【0019】
CPU402は、各種プログラムを実行する中央処理装置である。CPU402は、携帯端末400内の各処理部を制御し、また、必要な演算を行う。
【0020】
記憶部404は、携帯端末400で実行されるプログラム、プログラムで使用するテーブル等、各種データが格納される。記憶部404は、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)であっても、ROM(Read Only Memory)等のメモリであってもよい
。記憶部404は、画像解析部412が画像解析の際に使用する画像データ、各種データ等を格納し得る。また、記憶部404は、画像データに対応する各種情報を格納し得る。
【0021】
送受信部406は、無線基地局300との間で、信号の送受信をする。アンテナ408は、他の装置に信号を送信し、他の装置から信号を受信する。
【0022】
撮影部410は、カメラ等により撮影する。また、カメラを通じて得られた画像を表示部418にそのまま表示させることができる。
【0023】
画像解析部412は、撮影部410が撮影により得た画像の解析を行う。例えば、撮影部410が撮影したものが、紙に書かれた数字である場合、画像解析部412は、当該画
像から数字の情報を抽出する。なお、以後、撮影部410の撮影により得られた画像のことを撮影画像とも呼ぶ。
【0024】
情報抽出部414は、画像解析部412が画像解析して得られた情報に基づいて、記憶部404又はネットワーク100上のサーバ200等から、ユーザが必要とする情報等を抽出する。
【0025】
センサ部416は、各種センサを備える。センサの例として、傾斜センサ、GPS(Global Positioning System)ユニット、温度センサ等が挙げられる。
【0026】
表示部418は、画面表示を行う。表示部418の例として、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等が挙げられる。また、表示部418は、フレームのない表示デバイスとすることができる。表示部418は、タッチパネル機能を備えることができる。
【0027】
(動作例1)
動作例1について説明する。
【0028】
図3は、動作例1の携帯端末の処理フローの例を示す図である。
【0029】
携帯端末400のユーザは、情報の取得を所望する対象物を、携帯端末400の撮影部410で撮影する(S1002)。撮影により得られた画像は、記憶部404に格納される。センサ部416は、撮影されたときの状態を各種センサにて検出し、検出結果を記憶部404に格納する。
【0030】
画像解析部412は、記憶部404に格納された画像を取り出し、画像解析を行う(S1004)。画像解析部412は、撮影画像と、記憶部404に格納される画像解析用の画像データ等とを比較し、撮影画像が何であるかを特定する。画像解析を行う際、画像解析部416は、センサ部416が検出した情報を、画像の特定するための情報として、使用することができる。
【0031】
情報抽出部414は、画像解析部412が画像解析した、撮影画像に関する情報を基に、当該情報に関連する情報を、記憶部404から抽出する(S1006)。また、情報抽出部412は、画像解析部412が画像解析した情報を基に、当該情報に関連する情報を、ネットワーク100上のサーバ200等から抽出してもよい。情報抽出部414は、画像解析部412が画像解析した情報を基に、必要な演算を行うことができる。また、ユーザが、どのような情報の取得を所望するかを、モード選択等によって、携帯端末400にあらかじめ指定しておいてもよい。
【0032】
情報抽出部414は、画像解析部412が画像解析した、撮影により得られた複数の撮影画像に関する複数の情報を基に、当該情報に関連する情報を、記憶部404またはネットワーク100上のサーバ200等から抽出してもよい。情報抽出部414は、画像解析部412が画像解析した複数の撮影画像に関する複数の情報を基に、必要な演算を行うことができる。
【0033】
表示部418は、情報抽出部414が抽出した情報若しくは演算結果等を表示する(S1008)。また、表示部418は、フレームのない表示デバイスとすることができる。表示部418は、情報抽出部414が抽出した情報等と撮影部410の撮影によえい得られた画像とを、同時に、表示してもよい。
【0034】
(具体例1−1)
図4及び図5は、動作例1の具体例1−1を示す図である。
【0035】
ここでは、計算を行う例について説明する。
【0036】
図4に示すように、複数の数字(83、36、853、710、1、210等)が記載された紙片10がある。ユーザは、携帯端末400を使用して、紙片10に記載された数字に関する計算を使用としている。ユーザは、携帯端末400をあらかじめ、計算モードに設定することができる。ここで、計算モードは、撮影画像から数字を抽出して、計算を行うモードである。このとき、携帯端末400の表示部418には、算術演算子である「+」、「−」、「×」、「÷」、「=」の各記号が表示される。表示部418は、タッチパネル機能を有し、これらの表示された記号に触れることで、記号に応じた計算が実行される。
【0037】
ユーザは、携帯端末400の撮影部410で、紙片10に記載された数字のうち「36」を選択して、撮影する。携帯端末400は、撮影画像を、記憶部404に格納する。画像解析部412は、撮影画像を画像解析する。撮影部412は、携帯端末400で計算モードが指定されていることから、撮影画像は、数字であるとして、画像解析を行う。画像解析部412は、記憶部404から数字に関する画像データを取り出し、撮影画像と比較する。画像解析部412は、撮影画像が、数字の「36」である判断し、数字の「36」を表示部418に表示する。
【0038】
次に、ユーザは、表示部418の「+」の記号に触れる。これにより、携帯端末400は、先に画像解析された「36」に、他の数を加算することを認識する。
【0039】
ユーザは、携帯端末400の撮影部410で、紙片10に記載された数字のうち「853」を選択して、撮影する。携帯端末400は、上記の場合と同様に、撮影画像を画像解析し、数字の「853」が撮影されたと判断し、表示部418に数字の「853」を表示する。
【0040】
再び、ユーザは、表示部418の「+」の記号に触れる。これにより、携帯端末400は、先に画像解析された「36」及び「853」に、さらに、他の数を加算することを認識する。
【0041】
ユーザは、携帯端末400の撮影部410で、紙片10に記載された数字のうち「710」を選択して、撮影する。携帯端末400は、上記の場合と同様に、撮影画像を画像解析し、数字の「710」が撮影されたと判断し、表示部418に数字の「710」を表示する。
【0042】
次に、ユーザは、表示部418の「=」の記号に触れる。これにより、図5のように、携帯端末400は、「36+853+710」の演算を行い、演算結果である「1599」を表示部418に表示する(図5の携帯端末400の表示部418)。
【0043】
以上のように、携帯端末を使用して、紙片に記載された数字を抽出し、その数字に関する計算を行うことができる。
【0044】
(動作例2)
動作例2について説明する。動作例2は、動作例1との共通点を有する。ここでは、動作例1と共通点については、説明を省略することもある。
【0045】
図6は、動作例2のサーバ及び携帯端末の処理シーケンスの例を示す図である。サーバ
200は、1台に限定されず、複数のサーバがここで説明するサーバ200の処理を分担してもよい。
【0046】
携帯端末400のユーザは、情報の取得を所望する対象物を、携帯端末400の撮影部410で撮影する(SQ1002)。撮影画像は、記憶部404に格納される。センサ部416は、撮影されたときの状態を各種センサにて検出し、検出結果を記憶部404に格納する。
【0047】
携帯端末400の送受信部406は、撮影画像をサーバ200に送信する(SQ1004)。送受信部406は、撮影部410で撮影により得られた複数の撮影画像を同時に、サーバ200に送信することができる。送受信部406は、撮影された画像とともに、センサ部416が各種センサで検出した検出結果を、サーバ200に送信することができる。また、ユーザがどのような種類の情報の取得を所望するかを携帯端末400上であらかじめ指定し、送受信部406がユーザが取得を所望する情報の種類をサーバ200に送信してもよい。
【0048】
サーバ200は、携帯端末400から受信した、携帯端末400で撮影により得られた撮影画像について、画像解析を行う(SQ1006)。サーバ200は、撮影画像と、サーバ200が利用できる画像解析用の画像データ等とを比較し、撮影画像が何であるかを特定する。画像解析を行う際、サーバ200は、携帯端末400のセンサ部416が検出した情報を、画像の特定するための情報として、使用することができる。
【0049】
サーバ200は、画像解析した撮影画像に関する情報及び携帯端末から受信した情報を基に、当該撮影画像に関する情報に関連する情報を、サーバ200自身若しくは他のサーバ等から抽出する(SQ1008)。また、サーバ200は、画像解析した情報を基に、必要な演算を行うことができる。
【0050】
サーバ200は、画像解析した、複数の撮影画像に関する複数の情報を基に、当該情報に関連する情報を、サーバ200自身若しくは他のサーバ等から抽出してもよい。サーバ200は、画像解析した複数の撮影画像に関する複数の情報を基に、必要な演算を行うことができる。
【0051】
サーバ200は、サーバが抽出した情報、サーバが演算した結果等を、携帯端末400に送信する(SQ1010)。携帯端末400は、サーバ200から、サーバが抽出した情報、サーバが演算した結果等を、受信する。
【0052】
携帯端末400の表示部418は、サーバから受信した情報等を表示する(SQ1012)。表示部418は、サーバから受信した情報等と撮影部410が撮影により得られた撮影画像とを、同時に、表示してもよい。
【0053】
(具体例2−1)
図7及び図8は、動作例2の具体例2−1を示す図である。
【0054】
ここでは、撮影画像に関する情報を取得する例(1)について説明する。
【0055】
携帯端末400を持ったユーザは、ビル10A、ビル10B、山10C、ビル10Dが見える位置にいるとする。
【0056】
ユーザは、携帯端末400の撮影部410で、ビル10Bを、撮影する(図7の左の携帯端末400)。撮影された画像は、記憶部404に格納される。センサ部416は、G
PSユニットを使用して、撮影された位置の位置情報を検出する。位置情報は、緯度、経度、高度等を含む。センサ部416は、撮影されたときの他の状態を各種センサにて検出することができる。
【0057】
携帯端末400の送受信部406は、撮影画像をサーバ200に送信する。送受信部406は、撮影された画像とともに、撮影された位置の位置情報をサーバに送信する。送受信部406は、センサ部416が各種センサで検出した他の検出結果を、サーバ200に送信することができる。
【0058】
サーバ200は、携帯端末400から受信した、携帯端末400で撮影された画像について、画像解析を行う。サーバ200は、撮影画像と、サーバ200が利用できる画像解析用の画像データ等とを比較し、撮影画像が何であるかを特定する。画像解析を行う際、サーバ200は、携帯端末から受信した撮影された位置の位置情報を使用することができる。サーバ200は、画像解析の結果、撮影画像が「AAビル」であると判断する。
【0059】
サーバ200は、「AAビル」に関連する情報を、サーバ200自身若しくは他のサーバ等から抽出する。例えば、「AAビル」の階数や高さ等の情報が、抽出される。サーバ200は、抽出した「AAビル」に関する情報を、携帯端末400に送信する。携帯端末400は、サーバに送信した画像に関する、サーバが抽出した情報を、サーバ200から受信する。
【0060】
図8のように、携帯端末400の表示部418は、サーバから受信した情報(ビルの名称、階数、高さ等)を表示する(図8の左の携帯端末400の表示部418)。携帯端末400は、サーバから受信した情報と、撮影画像とを、同時に表示できる。
【0061】
また、同様に、ユーザは、携帯端末400の撮影部410で、山10Cを、撮影する(図7の右の携帯端末400)。撮影画像は、記憶部404に格納される。センサ部416は、GPSユニットを使用して、撮影された位置の位置情報を検出する。位置情報は、緯度、経度、高度等を含む。センサ部416は、撮影されたときの他の状態を各種センサにて検出することができる。
【0062】
携帯端末400の送受信部406は、撮影画像をサーバ200に送信する。送受信部406は、撮影画像とともに、撮影された位置の位置情報をサーバに送信する。送受信部406は、センサ部416が各種センサで検出した検出結果を、サーバ200に送信することができる。
【0063】
サーバ200は、携帯端末400から受信した、携帯端末400で撮影により得られた撮影画像について、画像解析を行う。サーバ200は、撮影画像と、サーバ200が利用できる画像解析用の画像データ等とを比較し、撮影画像が何であるかを特定する。画像解析を行う際、サーバ200は、携帯端末から受信した撮影された位置の位置情報を使用することができる。サーバ200は、画像解析の結果、撮影画像が「富士山」であると判断する。
【0064】
サーバ200は、「富士山」に関連する情報を、サーバ200自身若しくは他のサーバ等から抽出する。例えば、「富士山」の標高等の情報が、抽出される。サーバ200は、抽出した「富士山」に関する情報を、携帯端末400に送信する。携帯端末400は、サーバに送信した画像に関する、サーバが抽出した情報を、サーバ200から受信する。
【0065】
図8のように、携帯端末400の表示部418は、サーバから受信した情報(山の名称、標高等)を表示する(図8の右の携帯端末400の表示部418)。携帯端末400は
、サーバから受信した情報と、撮影画像とを、同時に表示できる。
【0066】
(具体例2−2)
図9及び図10は、動作例2の具体例2−2を示す図である。
【0067】
ここでは、撮影画像に関する情報を取得する例(2)について説明する。
【0068】
携帯端末400を持ったユーザは、屋外又は空が見える屋内にいるとする。
【0069】
ユーザは、携帯端末400を上方に向け、空を、撮影する(図9の携帯端末400)。撮影画像は、記憶部404に格納される。センサ部416は、GPSユニットを使用して、撮影された位置の位置情報を検出する。位置情報は、緯度、経度、高度等を含む。センサ部416は、撮影時の携帯端末の傾きを傾斜センサにより検出する。センサ部416は、撮影されたときの他の状態を各種センサにて検出することができる。
【0070】
携帯端末400の送受信部406は、撮影画像をサーバ200に送信する。送受信部406は、撮影画像とともに、撮影された位置の位置情報、撮影時の携帯端末の傾きをサーバに送信する。送受信部406は、センサ部416が各種センサで検出した他の検出結果を、サーバ200に送信することができる。
【0071】
サーバ200は、携帯端末400から受信した、携帯端末400で撮影により得られた撮影画像について、画像解析を行う。サーバ200は、撮影画像と、サーバ200が利用できる画像解析用の画像データ等とを比較し、撮影画像が何であるかを特定する。画像解析を行う際、サーバ200は、携帯端末から受信した撮影された位置の位置情報、および携帯端末の傾きの情報を使用することができる。サーバ200は、画像解析の結果、撮影画像が空であり、ユーザは気象情報を所望していると判断する。例えば、サーバ200は、画像解析において、撮影画像と画像解析用の画像データが一致しない場合に、携帯端末400が空を撮影したものと判断すればよい。また、そのような場合に、携帯端末の傾きが上方を示していれば、サーバ200は、携帯端末400が空を撮影したことをより確実に判断できる。
【0072】
サーバ200は、ユーザが空を撮影した位置に関連する気象情報を、サーバ200自身若しくは他のサーバ等から抽出する。例えば、ユーザが撮影した位置の今日の天気、最高気温等の情報が、抽出される。サーバ200は、ユーザが撮影した位置に関連する気象情報を、携帯端末400に送信する。携帯端末400は、サーバが抽出した情報を、サーバ200から受信する。
【0073】
図10のように、携帯端末400の表示部418は、サーバから受信した情報(今日の天気、最高気温等)を表示する。携帯端末400は、サーバから受信した情報と、撮影画像とを、同時に表示できる。
【0074】
(具体例2−3)
ここでは、撮影画像に関する情報を取得する例(3)について説明する。
【0075】
携帯端末400を持ったユーザは、自動車等に乗車しているとする。ユーザは、携帯端末400をあらかじめ、道案内モードに設定することができる。ここで、道案内モードは、撮影画像から現在走行している道路等を抽出して、道案内を行うモードである。ユーザは、携帯端末にあらかじめ目的地を指定しておくことができる。
【0076】
ユーザは、携帯端末400の撮影部410で、現在地の道路等を撮影する。撮影画像は
、記憶部404に格納される。センサ部416は、GPSユニットを使用して、撮影された位置の位置情報を検出する。位置情報は、緯度、経度、高度等を含む。センサ部416は、撮影されたときの他の状態を各種センサにて検出することができる。
【0077】
携帯端末400の送受信部406は、撮影画像をサーバ200に送信する。送受信部406は、撮影画像とともに、撮影された位置の位置情報をサーバに送信する。送受信部406は、センサ部416が各種センサで検出した他の検出結果を、サーバ200に送信することができる。また、送受信部406は、携帯端末400が道案内モードに設定されていること、目的地等の情報を、サーバに送信することができる。
【0078】
サーバ200は、携帯端末400から受信した、携帯端末400で撮影により得られた画像について、画像解析を行う。サーバは、携帯端末400から受信した情報により、携帯端末400が、「道案内モード」に設定されていることを認識する。サーバ200は、撮影画像と、サーバ200が利用できる画像解析用の画像データ等とを比較し、撮影画像がどこであるか、どの方向を撮影したか等を特定する。画像解析を行う際、サーバ200は、携帯端末から受信した撮影された位置の位置情報を使用することができる。
【0079】
サーバ200は、撮影された画像の位置と方向を特定すると、サーバ200自身に格納するデータ及び他のサーバ200に格納されるデータを使用して、ユーザの目的地の方向等、目的地までの道案内に関する情報を取得する。サーバ200は、取得した情報を携帯端末400に送信する。携帯端末400は、サーバ200が取得した道案内に関する情報を受信する。
【0080】
携帯端末400の表示部418は、サーバから受信した情報を表示する。携帯端末400は、サーバから受信した情報と、撮影画像とを、同時に表示できる。例えば、携帯端末は、撮影した道路の画像と、目的地に行くための進むべき方向の矢印を、重ねて表示することができる。
【0081】
(具体例2−4)
ここでは、撮影した複数の画像に関する情報を取得する例について説明する。
【0082】
携帯端末400を持ったユーザは、トマト、レタス、パプリカ等の食材の前にいるとする。
【0083】
ユーザは、携帯端末400の撮影部410で、トマト、レタス、パプリカを、それぞれ撮影する。各撮影画像は、記憶部404に格納される。センサ部416は、撮影されたときの状態を各種センサにて検出することができる。
【0084】
携帯端末400の送受信部406は、各撮影画像をサーバ200に送信する。送受信部406は、センサ部416が各種センサで検出した他の検出結果を、サーバ200に送信することができる。
【0085】
サーバ200は、携帯端末400から受信した、携帯端末400で撮影により得られた画像について、画像解析を行う。サーバ200は、撮影画像と、サーバ200が利用できる画像解析用の画像データ等とを比較し、撮影画像が何であるかを特定する。サーバ200は、画像解析の結果、各撮影画像が、それぞれ「トマト」、「レタス」、「パプリカ」であると判断する。
【0086】
サーバ200は、「トマト」、「レタス」、「パプリカ」のそれぞれに関連する情報を、サーバ200自身若しくは他のサーバ等からそれぞれ抽出する。例えば、「トマト」、
「レタス」、「パプリカ」の栄養価、価格等の情報が、抽出される。また、サーバ200は、撮影画像のうちの複数又は全部に関連する情報を、サーバ200自身若しくは他のサーバ等からそれぞれ抽出する。例えば、「トマト」、「レタス」、「パプリカ」を使用した、野菜サラダのレシピが、抽出される。サーバ200は、抽出したすべての情報を、携帯端末400に送信する。携帯端末400は、サーバに送信した画像に関する、サーバが抽出した情報を、サーバ200から受信する。
【0087】
携帯端末400の表示部418は、サーバから受信した情報を表示する。携帯端末400は、撮影画像と、サーバから受信した情報とを、同時に表示できる。また、携帯端末400は、複数の撮影画像と、サーバから受信した情報とを、同時に表示できる。
【0088】
(本実施形態の作用効果)
本実施形態によると、携帯端末で撮影により得られた画像に関連する情報を、携帯端末自身又は外部のサーバ等から抽出して、携帯端末の表示部に、撮影画像と共に、表示することができる。
【0089】
本実施形態によると、携帯端末で撮影により得られた複数の画像に関連する情報を、携帯端末自身又は外部のサーバ等から抽出して、携帯端末の表示部に、複数の撮影画像と共に、表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】図1は、本実施形態のシステム構成例を示す図である。
【図2】図2は、携帯端末の構成例を示す図である。
【図3】図3は、動作例1の携帯端末の処理フローの例を示す図である。
【図4】図4は、動作例1の具体例1−1を示す図(1)である。
【図5】図5は、動作例1の具体例1−1を示す図(2)である。
【図6】図6は、動作例2のサーバ及び携帯端末の処理シーケンスの例を示す図である。
【図7】図7は、動作例2の具体例2−1を示す図(1)である。
【図8】図8は、動作例2の具体例2−1を示す図(2)である。
【図9】図9は、動作例2の具体例2−2を示す図(1)である。
【図10】図10は、動作例2の具体例2−1を示す図(2)である。
【符号の説明】
【0091】
10 紙片
20A ビル
20B ビル
20C 山
20D ビル
100 ネットワーク
200 サーバ
300 無線基地局
400 携帯端末
402 CPU
404 記憶部
406 送受信部
408 アンテナ
410 撮影部
412 画像解析部
414 情報抽出部
416 センサ部
418 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影部と、
自装置及び自装置周辺の状態を検出する状態検出部と、
前記撮影部の撮影により得られた画像データと、前記状態検出部が検出した検出結果と、に基づいて、前記画像データに含まれる対象物に関連する情報を抽出する情報抽出部と、
前記画像データと前記情報抽出部が抽出した情報とを表示する表示部と、
を備える携帯端末装置。
【請求項2】
撮影部と、
自装置及び自装置周辺の状態を検出する状態検出部と、
前記撮影部の撮影により得られた画像データと、前記状態検出部が検出した検出結果と、を他装置に送信する送信部と、
前記画像データと、前記状態検出部が検出した検出結果と、に関連する情報を前記他装置から受信する受信部と、
前記画像データと前記受信部が受信した情報とを、表示する表示部と、
を備える携帯端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−87989(P2010−87989A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−256648(P2008−256648)
【出願日】平成20年10月1日(2008.10.1)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】