説明

携帯端末装置

【課題】ユーザの意図に反したキーロック機能の解除が行われにくい携帯電話機1を提供する。
【解決手段】携帯電話機1は、第1の表示部11に対する入力を検出する第1の検出部12と、第2の表示部21に対する入力を検出する第2の検出部22と、2つの表示部を制御する表示制御部100と、入力を無効にするキーロック機能の設定および解除を制御する機能制御部100と、を備える。表示制御部は、キーロック機能を解除するための解除画面を2つの表示部に表示させ、第1の検出部または第2の検出部により検出された入力に応じて、解除画面に含まれるオブジェクト画像の位置を移動させ、機能制御部は、第1の検出部または第2の検出部によりオブジェクト画像の位置を第1の表示部および第2の表示部の一方の表示部から他方の表示部に移動させる入力が検出されると、キーロック機能を解除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末装置には、キーボタンやタッチパネルに対する入力を無効にするキーロック機能が設けられている。かかるキーロック機能が携帯端末装置に設定されていると、ユーザはキーロック機能を解除してから携帯端末装置を使用することになる。
【0003】
かかる携帯端末装置では、たとえば、設定したキーボタンが設定時間以上押し続けると、キーロック機能が解除される(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−239477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の構成では、携帯端末装置がかばんの中に入っているときに、設定されたキーボタンに物が偶然に当たり続けることが起こり得る。このような場合には、ユーザの意図に反して、キーロック機能が簡単に解除されてしまう虞がある。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、ユーザの意図に反したキーロック機能の解除が行われにくい携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に係る携帯端末装置は、第1の表示部と、第2の表示部と、前記第1の表示部に対する入力を検出する第1の検出部と、前記第2の表示部に対する入力を検出する第2の検出部と、前記第1の表示部と前記第2の表示部を制御する表示制御部と、前記入力を無効にするキーロック機能の設定および解除を制御する機能制御部と、を備える。ここで、前記表示制御部は、前記キーロック機能を解除するための解除画面を前記第1の表示部および前記第2の表示部に表示させ、前記第1の検出部および前記第2の検出部のいずれか一方の検出部により検出された入力に応じて、前記解除画面に含まれるオブジェクト画像の位置を移動させ、前記機能制御部は、前記第1の検出部および前記第2の検出部のいずれか一方により前記オブジェクト画像の位置を前記第1の表示部および前記第2の表示部の一方の表示部から他方の表示部に移動させる入力が検出されると、前記キーロック機能を解除する。
【0008】
本態様に係る携帯端末装置において、前記機能制御部は、前記第1の検出部および前記第2の検出部により前記オブジェクト画像の位置を移動させるための前記入力が検出されなくなったときに、前記オブジェクト画像の位置が前記他方の表示部内にあると、前記キーロック機能を解除するように構成され得る。
【0009】
本態様に係る携帯端末装置において、前記機能制御部は、前記オブジェクト画像の位置が前記他方の表示部に移動されてから所定時間の間、前記オブジェクト画像が前記他方の表示部内にあると、前記キーロック機能を解除するように構成され得る。
【0010】
本態様に係る携帯端末装置において、前記機能制御部は、前記オブジェクト画像の位置が前記他方の表示部内に移動されてから所定時間の間、前記オブジェクト画像が前記他方の表示部内の所定領域にあると、前記キーロック機能を解除するように構成され得る。
【0011】
本態様に係る携帯端末装置において、記憶部をさらに備えるように構成され得る。ここで、前記オブジェクト画像の位置が移動されてから所定時間の間、前記第1の検出部および前記第2の検出部により前記オブジェクト画像の当該位置を移動させるための前記入力が検出されないと、前記記憶部が前記オブジェクト画像の当該位置を記憶し、前記表示制御部が前記第1の表示部および前記第2の表示部を消灯する。
【0012】
本態様に係る携帯端末装置において、前記第1の検出部および前記第2の検出部は、前記表示制御部により前記第1の表示部および前記第2の表示部が消灯されると、前記オブジェクト画像の位置を移動させるための前記入力を検出しないように構成され得る。
【0013】
本態様に係る携帯端末装置において、ユーザからの入力を受け付ける入力部をさらに備えるように構成され得る。ここで、前記表示制御部は、前記入力部により前記ユーザからの入力が受け付けられると、前記第1の表示部および前記第2の表示部を点灯し、前記記憶部に記憶された前記オブジェクト画像の位置に対応する位置に前記オブジェクト画像を配置した前記解除画面を表示させる。
【0014】
本態様に係る携帯端末装置において、前記機能制御部は、前記記憶部に記憶された前記オブジェクト画像の位置が前記他方の表示部にあると、前記キーロック機能を解除するように構成され得る。
【0015】
本態様に係る携帯端末装置において、報知手段を切り替える報知手段制御部をさらに備え、前記解除画面は、前記オブジェクト画像と異なる他のオブジェクト画像を含むように構成され得る。ここで、前記表示制御部は、前記第1の検出部および前記第2の検出部のいずれか一方の検出部により検出された入力に応じて、前記他のオブジェクト画像の位置を移動させ、前記報知手段制御部は、前記第1の検出部および前記第2の検出部のいずれか一方により前記他のオブジェクト画像の位置を前記一方の表示部から前記他方の表示部に移動させる入力が検出されると、前記報知手段を切り替える。
【0016】
本態様に係る携帯端末装置において、前記報知手段は、音による報知および振動による報知を含むように構成され得る。ここで、前記報知手段制御部は、前記他のオブジェクト画像の位置が前記一方の表示部から前記他方の表示部に移動されると、前記音による報知と前記振動による報知とを切り替える。
【0017】
本発明の第2の態様に係るプログラムは、第1の表示部と、第2の表示部と、前記第1の表示部に対する入力を検出する第1の検出部と、前記第2の表示部に対する入力を検出する第2の検出部とを備える携帯端末装置のコンピュータに、前記キーロック機能を解除するための解除画面を前記第1の表示部および前記第2の表示部に表示させ、前記第1の検出部および前記第2の検出部のいずれか一方の検出部により検出された入力に応じて、前記解除画面に含まれるオブジェクト画像の位置を移動させ、前記第1の検出部および前記第2の検出部のいずれか一方により前記オブジェクト画像の位置を前記第1の表示部および前記第2の表示部の一方の表示部から他方の表示部に移動させる入力が検出されると、前記キーロック機能を解除する機能を付与する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ユーザの意図に反したキーロック機能の解除が行われにくい携帯端末装置を提供することができる。
【0019】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実施の形態に係る携帯電話機の外観構成を示す図である。
【図2】実施の形態に係る携帯電話機の状態の切り替えを説明するための図である。
【図3】実施の形態に係る携帯電話機の全体構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態に係る解除画面を各表示面に表示した図である。
【図5】実施の形態に係るオブジェクト画像の表示位置が第2表示面に移動させる操作がなされることによりキーロック機能が解除される処理手順を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態に係るリリース時点におけるオブジェクト画像の表示位置が第2表示面にあればキーロック機能が解除される処理手順を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態に係るオブジェクト画像の表示領域が第2表示面に所定時間以上あればキーロック機能が解除される処理手順を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態に係るオブジェクト画像の表示領域が第2表示面の同じ位置に所定時間以上あればキーロック機能が解除される処理手順を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態に係る解除画面を各表示面に表示した図である。
【図10】実施の形態に係る解除画面を各表示面に表示した図である。
【図11】実施の形態に係る解除画面を各表示面に表示した図である。
【図12】実施の形態に係る解除画面を縦に向けた携帯電話機の各表示面に表示した図である。
【図13】実施の形態に係る解除画面を横に向けた携帯電話機の各表示面に表示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
<携帯電話機の構成>
図1は、携帯電話機1の構成を示す分解斜視図である。携帯電話機1は、第1キャビネット10と、第2キャビネット20と、これら第1、第2キャビネット10、20を保持する保持体30とで構成されている。
【0023】
第1キャビネット10は、横長の直方体形状を有する。第1キャビネット10の正面には、第1タッチパネルが配されている。第1タッチパネルは、第1ディスプレイ11および第1タッチセンサ12を含む。
【0024】
第1ディスプレイ11は、第1表示面11a1に画像を表示する表示部に相当する。第1ディスプレイ11は、第1液晶パネル11aおよび第1バックライト11b(図3参照)で構成されている。第1液晶パネル11aの前面に第1表示面11a1が設けられる。第1表示面11a1上に第1タッチセンサ12が重ねられている。第1バックライト11bは、1つまたは複数の光源を含み、第1液晶パネル11aを照明する。
【0025】
第1タッチセンサ12は、第1ディスプレイ11に対する入力を検出する検出部に相当する。第1タッチセンサ12は、透明な長方形状のシートであり、第1ディスプレイ11の第1表示面11a1を覆う。第1タッチセンサ12は、マトリクス状に配された第1透明電極と第2透明電極とを備えている。第1タッチセンサ12は、これら透明電極間の静電容量の変化を検出することによって、ユーザが触れた第1表示面11a1上の位置を検
出し、その入力位置に応じた位置信号を出力する。なお、ユーザが第1表示面11a1を触れるとは、たとえば、ユーザがペンなどの接触部材や指で第1表示面11a1をタッチすることである。第1表示面11a1にタッチした接触部材や指はユーザにより静止されてもよいし、移動されてもよい。また、接触部材や指が第1表示面11a1にタッチしている時間は短くても、長くてもよい。
【0026】
第1キャビネット10の内部には、中央やや後ろ位置にカメラモジュール14が配されている。このカメラモジュール14における被写体像を取り込むためのレンズ窓(図示せず)が、第1キャビネット10の下面に設けられている。
【0027】
また、第1キャビネット10の内部には、前面近傍の中央位置に磁石15が配されており、右前角部に磁石16が配されている。
【0028】
第1キャビネット10の右側面および左側面のそれぞれには、突起部17が設けられている。
【0029】
第2キャビネット20は、横長の直方体形状であって、第1キャビネット10とほぼ同じ形状と大きさを有する。第2キャビネット20には、第2タッチパネルが配されている。第2タッチパネルは、第2ディスプレイ21および第2タッチセンサ22を含む。
【0030】
第2ディスプレイ21は、第2表示面21a1に画像を表示する表示部に相当する。第2ディスプレイ21は、第2液晶パネル21aおよび第2バックライト21b(図3参照)で構成されている。第2液晶パネル21aの前面に第2表示面21a1が設けられる。第2バックライト21bは1つまたは複数の光源を含み、第2液晶パネル21aを照明する。なお、第1ディスプレイ11および第2ディスプレイ21は、有機EL等他の表示素子により構成されてもよい。
【0031】
第2タッチセンサ22は、第2ディスプレイ21に対する入力を検出する検出部に相当する。第2タッチセンサ22は、第1タッチセンサ12と同様の形状および構成を有する。第2タッチセンサ22は、第2ディスプレイ21の第2表示面21a1を覆い、ユーザが触れた第2表示面21a1上の位置を検出し、その入力位置に応じた位置信号を出力する。
【0032】
第2キャビネット20の内部には、後面近傍の中央位置に磁石24が配されている。
この磁石24と第1キャビネット10の磁石15とは、後述する開状態で互いに引き合うよう配置されている。
【0033】
第2キャビネット20の内部において、右前角部には閉鎖センサ25が配されている。閉鎖センサ25は、たとえば、ホールICなどで構成される。閉鎖センサ25は、磁石16の磁力を検出すると、センサ信号を出力する。後述する閉状態で、第1キャビネット10の磁石16が閉鎖センサ25に接近するので、センサ信号が閉鎖センサ25からCPU100へ出力される。一方、開状態になると、第1キャビネット10の磁石16が閉鎖センサ25から離れるので、閉鎖センサ25からセンサ信号が出力されない。
【0034】
第2キャビネット20の両側面にはそれぞれ2つの軸部27が設けられている。
【0035】
保持体30は、底板部31と、底板部31の右端部に形成された右保持部32と、底板部31の左端部に形成された左保持部33とで構成されている。
【0036】
底板部31には、3つのコイルバネ34が左右方向に並ぶように配されている。第2キ
ャビネット20が保持体30に取り付けられた状態において、コイルバネ34は、第2キャビネット20の下面に当接し、第2キャビネット20に対して上方に押し上げる力を付与する。
【0037】
右保持部32の上面にはマイク35および電源キー36が配されている。左保持部33の上面には、スピーカ38が配されている。また、右保持部32の外側面には、複数のハードキー37が配されている。
【0038】
右保持部32および左保持部33の内側面には、案内溝39(左保持部33側のみ図示)が形成されている。案内溝39は、上溝39a、下溝39bおよび2つの縦溝39cとで構成されている。上溝39aおよび下溝39bは前後方向に延び、縦溝39cは、上溝39aと下溝39bとを繋ぐように上下に延びる。
【0039】
携帯電話機1を組み立てる際には、軸部27が案内溝39の下溝39bに挿入され、第2キャビネット20が保持体30の収容領域R内に配置される。突起部17が案内溝39の上溝39aに挿入され、第1キャビネット10が第2キャビネット20の上に配置され、第1キャビネット10が保持体30の収容領域R内に収まる。
【0040】
こうして、底板部31、右保持部32および左保持部33に囲まれた収容領域Rの中に、第1キャビネット10および第2キャビネット20が上下に重なった状態で収容される。この状態では、第1キャビネット10は、上溝39aに沿って前後にスライド可能である。第2キャビネット20は、下溝39bに沿って前後にスライド可能である。また、第2キャビネット20が前方に移動し、軸部27が縦溝39cまで到達すると、第2キャビネット20は、縦溝39cに案内されて上下にスライド可能となる。
【0041】
図2(a)〜図2(d)は、携帯電話機1を閉状態から開状態へ切り替えるための操作について説明するための図である。
【0042】
図2(a)に示す閉状態では、第1キャビネット10が第2キャビネット20の上に重ねられて、携帯電話機1が畳まれる。閉状態は、第1キャビネット10により第2表示面21a1が覆われる第1形態に相当する。閉状態では、第1表示面11a1のみが外部に露出する。
【0043】
図2(b)に示す矢印の方向に、第1キャビネット10が後方に移動し、図2(c)に示す矢印の方向に、第2キャビネット20が前方へ引き出される。これにより、閉鎖センサ25が磁石16の磁力を検出せず、センサ信号を出力しなくなると、携帯電話機1は開状態に切り替えられる。この開状態では、第2表示面21a1の一部が外部に現れる。
【0044】
第2キャビネット20が第1キャビネット10に重ならなくなると、図1に示す軸部27が縦溝39cに入る。そして、軸部27が縦溝39cに沿って動き、第2キャビネット20は上下に移動可能になる。このとき、コイルバネ34の弾性力と、磁石15および磁石24の引力とにより、第2キャビネット20は上昇する。
【0045】
図2(d)に示すように、第2キャビネット20が第1キャビネット10と密着して並び、第2表示面21a1が第1表示面11a1と同じ高さになる。これにより、第1キャビネット10および第2キャビネット20が広げられて、第1表示面11a1と第2表示面21a1の双方が外部に露出する。
【0046】
なお、開状態は、図2(b)〜図2(d)に示すように、第2表示面21a1の少なくとも一部が外部に露出する第2形態に相当する。
【0047】
また、突起部17が案内溝39の案内溝39の上溝39aを移動し、軸部27が下溝39b、縦溝39cおよび上溝39aを移動することにより、閉状態および開状態が切り替えられる。このため、突起部17、軸部27および案内溝39が閉状態および開状態を切替可能な切替部に相当する。
【0048】
図3は、携帯電話機1の全体構成を示すブロック図である。本実施の形態の携帯電話機1は、上述した各構成要素の他、CPU100、メモリ200、映像エンコーダ301、音声エンコーダ302、キー入力回路303、通信モジュール304、バックライト駆動回路305、映像デコーダ306、音声デコーダ307、バッテリー309、電源部310およびクロック311を備えている。
【0049】
カメラモジュール14はCCD等の撮像素子を有する。カメラモジュール14は、撮像素子から出力された撮像信号をデジタル化し、その撮像信号にガンマ補正等の各種補正を施して映像エンコーダ301へ出力する。映像エンコーダ301は、カメラモジュール14からの撮像信号にエンコード処理を施してCPU100へ出力する。
【0050】
マイク35は、集音した音声を音声信号に変換して音声エンコーダ302へ出力する。音声エンコーダ302は、マイク35からのアナログの音声信号をデジタルの音声信号に変換するとともに、デジタルの音声信号にエンコード処理を施してCPU100へ出力する。
【0051】
キー入力回路303は、電源キー36やハードキー37の各キーが押されたときに、各キーに応じた入力信号をCPU100へ出力する。
【0052】
通信モジュール304は、CPU100からのデータを無線信号に変換し、アンテナ304aを介して基地局へ送信する。また、通信モジュール304は、アンテナ304aを介して受信した無線信号をデータに変換してCPU100へ出力する。
【0053】
バックライト駆動回路305は、CPU100からの制御信号に応じた駆動信号を第1バックライト11bおよび第2バックライト21bに供給する。第1バックライト11bは、バックライト駆動回路305による駆動信号により点灯し、第1液晶パネル11aを照明する。第2バックライト21bは、バックライト駆動回路305による駆動信号により点灯し、第2液晶パネル21aを照明する。
【0054】
映像デコーダ306は、CPU100からの画像データを第1液晶パネル11aおよび第2液晶パネル21aで表示できる映像信号に変換し、これらを液晶パネル11a、21aに出力する。第1液晶パネル11aは、映像信号に応じた第1画面を第1表示面11a1に表示する。第2液晶パネル21aは、映像信号に応じた第2画面を第2表示面21a1に表示する。
【0055】
音声デコーダ307は、CPU100からの音声信号と、着信音やアラーム音等の各種報知音の音信号とにデコード処理を施し、さらにアナログの音声信号に変換してスピーカ38に出力する。スピーカ38は、音声デコーダ307からの音信号や音声信号を再生する。
【0056】
バッテリー309は、CPU100やCPU100以外の各部へ電力を供給するためのものであり、二次電池からなる。バッテリー309は電源部310に接続されている。
【0057】
電源部310は、バッテリー309の電圧を各部に必要な大きさの電圧に変換して各部
へ供給する。また、電源部310は、外部電源(図示せず)を介して供給された電力をバッテリー309へ供給して、バッテリー309を充電する。
【0058】
クロック311は、時間を計測し、計測した時間を応じた信号をCPU100へ出力する。
【0059】
メモリ200は、ROMおよびRAMを含む。
【0060】
メモリ200には、CPU100に制御機能を付与するための制御プログラムが記憶されている。かかる制御プログラムには、オブジェクト画像OIの開始位置P0が表示されている表示面と異なる表示面にオブジェクト画像OIの表示位置Pを移動させる入力が検出されると、キーロック機能が解除される制御プログラムが含まれる。
【0061】
メモリ200には、カメラモジュール14で撮影した画像データ、通信モジュール304を介して外部から取り込んだデータ、および各タッチセンサ12、22により入力されたデータが所定のファイル形式で保存される。なお、メモリ200には、後述するキーロック機能を解除するための画面(以下、「解除画面」と言う。)の画像データが記憶されている。また、メモリ200には、解除画面に含まれるオブジェクト画像OIの開始位置P0が記憶されている。
【0062】
メモリ200には、操作量−移動距離対応情報が記憶されている。操作量−移動距離対応情報には、リリース前にユーザによりなされた操作量と、リリース後にオブジェクト画像OIが移動する量とが対応付けられている。ユーザによる操作量は、ユーザが表示面11a1、21a1に表示されるオブジェクト画像OIを指などでフリックした際、ユーザがオブジェクト画像OIから指などをリリースさせる前に入力位置が移動する速度(以下、「入力位置の移動速度」と言う)を示す。解除画面におけるオブジェクト画像OIの移動量は、リリース後にオブジェクト画像OIが移動する速度および距離Cを示す。
【0063】
なお、オブジェクト画像OIがユーザによりタッチされ、入力位置がオブジェクト画像OIの開始位置P0に一致してから、所定時間毎に入力位置が取得され、その入力位置がメモリ200に一時的に記憶される。このため、リリース後に、リリース前の入力位置がメモリ200から読み出されて、所定時間毎の入力位置からリリース前の入力位置の移動速度が求められる。
【0064】
また、操作量−移動距離対応情報は、入力位置の移動速度とオブジェクト画像OIの移動速度および移動距離Cとが対応付けられたテーブルであってもよい。また、操作量−移動距離対応情報は、入力位置の移動速度からオブジェクト画像OIの移動速度および移動距離Cを計算するための演算式であってもよい。
【0065】
さらに、操作量−移動距離対応情報では、入力位置の移動速度が大きいほど、オブジェクト画像OIが速く、長い距離を移動するように設定される。これにより、ユーザが両表示面11a1、21a1にタッチした指を速く移動させるほど、オブジェクト画像OIは速く長い距離を移動する。
【0066】
CPU100は、キー入力回路303および各タッチセンサ12、22からの操作入力信号に基づき、制御プログラムに従って、カメラモジュール14、マイク35、通信モジュール304、液晶パネル11a、21a、スピーカ38、スピーカ38等を動作させる。これにより、CPU100は、通話機能、電子メール機能、省電力機能およびキーロック機能等の各種アプリケーションを実行する。
【0067】
CPU100は、表示制御部として、映像デコーダ306およびバックライト駆動回路305へ制御信号を出力する。たとえば、CPU100は、バックライト駆動回路305を制御し、各バックライト11b、21bを消灯する。一方、CPU100は、各バックライト11b、21bを点灯すると共に、映像デコーダ306を制御し、各表示面11a1、21a1に画像を表示させる。なお、CPU100は、各表示面11a1、21a1に画像を表示する際のコントラスト、輝度、画面サイズ、および画面の透明度なども制御する。
【0068】
たとえば、CPU100は、キーロック機能が設定されると、解除画面の画像データをメモリ200から読み出して、解除画面を第1および第2表示面11a1、21a1に表示する。なお、キーロック機能が設定された後に各バックライト11b、21bが消灯された状態で、各表示面11a1、21a1がタッチされたり、ハードキー37が押されたりすると、解除画面が表示される。
【0069】
解除画面は、オブジェクト画像OIを含む。図4(a)に示す解除画面では、1つのオブジェクト画像OIは、予め定められた開始位置P0に配される。図4(b)に示すように、解除画面において、第1表示面11a1の表示座標系と第2表示面21a1の表示座標系は共通し、第1表示面11a1の座標軸Xは第2表示面21a1の座標軸Xと連続する。
【0070】
オブジェクト画像OIは、ユーザによりスライドやフリックされると移動される。なお、オブジェクト画像OIが、たとえば、開始位置P0から所定距離320px以上移動される操作が所定時間0.2秒の間になされると、フリックがなされたと判断される。また、オブジェクト画像OIが、たとえば、開始位置P0から所定距離320px以上移動される操作が所定時間0.2秒より長い時間の間になされると、スライドがなされたと判断される。
【0071】
ユーザが各表示面11a1、21a1のオブジェクト画像OIにタッチした指をスライドし、各タッチセンサ12、22からCPU100へ位置信号が出力されている間、位置信号の入力位置にオブジェクト画像OIの表示位置Pが合わせられる。これにより、図4(b)に示すように、ユーザがタッチした入力位置にオブジェクト画像OIが表示されて、各タッチセンサ12、22からの位置信号の入力位置の動きに応じて、オブジェクト画像OIの表示位置Pが移動される。なお、オブジェクト画像OIにタッチした指が第1表示面11a1から第2表示面21a1に移る際、第1タッチセンサ12からの位置信号が出力されなくなってから、第2タッチセンサ22から位置信号が出力されるまでの間に、いずれのタッチセンサからも位置信号がCPU100へ出力されない時間がある。この時間が所定時間未満であれば、オブジェクト画像OIを移動させる操作が連続していると判断される。一方、この時間が所定時間以上になると、オブジェクト画像OIにタッチされた指はリリースされたと判断されて、オブジェクト画像OIは開始位置P0に戻るように表示される。
【0072】
フリックによりオブジェクト画像OIにタッチしていた指が表示面からリリースされると、メモリ200の操作量−移動距離対応情報に基づいて、リリース前の入力位置の移動速度からオブジェクト画像OIの移動速度および移動距離Cが求められる。これにより、リリース時の表示位置Pnから、求められた移動速度で移動距離C、オブジェクト画像OIが移動するように表示される。
【0073】
また、キーロック機能が解除されると、CPU100は、解除画面に代えて操作画面を各表示面11a1、21a1に表示する。操作画面は、キーロック機能の解除と判断されてから所定時間後に表示されてもよい。操作画面は、予め定められた画面であってもよい
し、キーロック機能設定前にユーザが操作していた画面であってもよい。
【0074】
さらに、省電力機能のアプリケーションが起動されると、CPU100は、各バックライト11b、21bを消灯する。たとえば、各タッチセンサ12、22およびキー入力回路303からの入力信号が無くなってからの経過時間が所定時間を超えると、省電力機能が設定され、各バックライト11b、21bが消灯される。また、省電力機能を設定する処理が割り当てられたハードキー37が操作されると、省電力機能が設定され、各バックライト11b、21bが消灯される。
【0075】
一方、省電力機能を解除するための所定のハードキー37または任意のハードキー37が操作されると、省電力機能が解除され、CPU100は、各バックライト11b、21bを点灯する。
【0076】
CPU100は、機能制御部として、ユーザからの入力情報やプログラムからの情報に従ってキーロック機能を設定および解除する。
【0077】
たとえば、各表示面11a1、21a1に表示されるアイコンやハードキー37にキーロック機能を設定する処理が割り当てられている場合、そのアイコンやハードキー37がユーザにより操作されると、キーロック機能が設定される。具体的には、電源キー36が所定時間以上押された場合、キーロック機能が設定される。
【0078】
キーロック機能が設定され、解除画面が表示されると、解除画面のオブジェクト画像OIに対する入力のみが各タッチセンサ12、22により受け付けられる。このため、オブジェクト画像OIに対する入力以外の入力は無効になり、キーロック機能を解除するための操作以外の入力に応じた処理は実行されない。
【0079】
また、キーロック機能が設定された状態で、各バックライト11b、21bが消灯されると、各バックライト11b、21bを点灯するための入力以外の入力は無効になる。このため、各バックライト11b、21bを点灯する処理が割り当てられたハードキー37が操作されると、処理が実行され、各バックライト11b、21bを点灯する。なお、各バックライト11b、21bが消灯された状態では、解除画面が表示されないことから、解除画面のオブジェクト画像OIに対する入力も無効となる。
【0080】
さらに、各タッチセンサ12、22およびキー入力回路303からの入力信号が無くなってからの経過時間が所定時間を超えると、キーロック機能が設定される。
【0081】
一方、解除画面においてオブジェクト画像OIの開始位置P0が表示されている表示面と異なる表示面にオブジェクト画像OIの表示位置Pが移動されると、キーロック機能が解除される。図4(a)に示すように、オブジェクト画像OIの開始位置P0が第1表示面11a1に表示されている場合、図4(b)に示すように、オブジェクト画像OIの表示位置Pが第2表示面21a1に移ると、キーロック機能が解除される。
【0082】
たとえば、ユーザがオブジェクト画像OIにタッチした指をリリースさせずに第1表示面11a1の開始位置P0から第2表示面21a1にスライドさせると、第1タッチセンサ12に代えて第2タッチセンサ22から位置信号が出力される。これにより、オブジェクト画像OIの表示位置Pは入力位置に対応して第1表示面11a1から第2表示面21a1に移動するため、キーロック機能が解除される。
【0083】
また、ユーザがオブジェクト画像OIにタッチした指をフリックによりリリースさせると、操作量−移動距離対応情報に基づいてリリース前の入力位置の移動速度からオブジェ
クト画像OIの移動距離Cが求められる。このフリックによりオブジェクト画像OIの表示位置Pはリリース時の表示位置Pnから移動距離Cを移動する。図4(b)に示すように、第1表示面11a1の表示座標系と第2表示面21a1の表示座標系は共通することから、フリックによる表示位置P(x、y)は、リリース時の表示位置Pn(xn、yn)および移動距離Cから求められる。このため、移動距離CのX軸方向の距離をCxとし、Y軸方向の距離をCyとすると、フリックにより移動させられたオブジェクト画像OIの表示位置Pは(xn+Cx、yn+Cy)で表わされる。この表示位置Pが第2表示面21a1の範囲にあれば、オブジェクト画像OIを第2表示面21a1に移動させる操作がユーザによりなされたと判断される。これにより、キーロック機能が解除される。
【0084】
このように、キーロック機能が解除されると、キーロック機能を解除するための操作以外の入力も受け付けられ、入力に応じた処理が実行される。
【0085】
なお、フリックによりリリースされた時点でオブジェクト画像OIの移動距離Cおよび移動後の表示位置Pが求められる。この表示位置Pが第2表示領域であれば、キーロック機能が解除され、解除画面が操作画面に切り替えられる。このため、フリックによりオブジェクト画像OIが第2表示面21a1へ移動させる操作がなされても、オブジェクト画像OIが第2表示面21a1へ移動するまでの時間に比べて、解除画面から操作画面に切り替えられる時間が短い場合、オブジェクト画像OIの表示位置Pが第2表示面21a1に達する前に、操作画面に切り替えられることもある。このように、フリックによりオブジェクト画像OIの表示位置Pを第2表示面21a1に移動させる操作がなされると、実際にオブジェクト画像OIが第2表示面21a1に移動させられたことが表示されない場合もある。
【0086】
<第1の実施形態の処理手順>
図4(a)は、オブジェクト画像OIが開始位置P0に配された解除画面を各表示面11a1、21a1に表示した図である。図4(b)は、オブジェクト画像OIが開始位置P0から表示位置Pへ移動させられた解除画面を各表示面11a1、21a1に表示した図である。図5は、フリックまたはスライドによりオブジェクト画像OIの表示位置Pを第2表示面21a1に移動させる操作がなされると、キーロック機能を解除する処理手順を示すフローチャートである。
【0087】
所定時間、各表示面11a1、21a1やハードキー37に対して操作がなされないと、キーロック機能が設定される(S101)。
【0088】
キーロック機能が設定されると、解除画面が第1および第2表示面11a1、21a1に表示される(S102)。解除画面のオブジェクト画像OIは開始位置P0に配されている。
【0089】
オブジェクト画像OIに対する操作がなされたか否かが監視される(S103)。第1タッチセンサ12からの位置信号がCPU100へ出力されない場合や、位置信号が出力されても位置信号の入力位置が開始位置P0に一致しないと、オブジェクト画像OIがユーザによりタッチされていないと判断される(S103:YES)。
【0090】
このように、解除画面が表示されてから第1タッチセンサ12からの位置信号が開始位置P0に一致しない状態が所定時間以上継続すれば、オブジェクト画像OIがタッチされないまま所定時間が経過したと判断される(S104:YES)。これにより、省電力機能が設定されて、各表示面11a1、21a1が消灯される(S105)。なお、各表示面11a1、21a1が消灯されている間、各表示面11a1、21a1に対する操作が無効に設定される。
【0091】
ハードキー37が押されると、ユーザによる操作が行われたと判断され(S106:YES)、省電力機能が解除され、各表示面11a1、21a1に解除画面が表示される(S102)。なお、各表示面11a1、21a1に解除画面が表示されても、キーロック機能は解除されていないことから、オブジェクト画像OIに対する入力は有効であるが、これ以外に対する入力は無効のままである。
【0092】
第1タッチセンサ12からの位置信号の入力位置が開始位置P0に一致すると、オブジェクト画像OIがユーザによりタッチされたと判断される(S103:NO)。
【0093】
オブジェクト画像OIにタッチされた指が第1表示面11a1からリリースされたか否かが監視される(S108)。
【0094】
第1タッチセンサ12から位置信号が出力されていると、オブジェクト画像OIにタッチした指がリリースされていないと判断される(S108:NO)。このため、第1表示面11a1上を指がスライドしているため、位置信号の入力位置に合わせてオブジェクト画像OIの表示位置Pが移動する(S109)。位置信号が第1タッチセンサ12に代えて第2タッチセンサ22からCPU100へ出力されると、オブジェクト画像OIの表示位置Pが第2表示面21a1へ移動させたと判断される(S110:YES)。これにより、キーロック機能が解除され、各表示面11a1、21a1に操作画面が表示される(S111)。
【0095】
一方、第1タッチセンサ12からの位置信号が出力されなくなると、オブジェクト画像OIにタッチした指がフリックにより第1表示面11a1からリリースされたと判断される(S108:YES)。操作量−移動距離対応情報に基づいてリリース前の入力位置の移動速度からリリース後のオブジェクト画像OIの移動速度および移動距離Cが求められる。そして、オブジェクト画像OIの表示位置Pが、求められた移動速度で移動される。また、リリース時の表示位置Pnおよび移動距離Cからフリックにより移動後の表示位置Pが求められる(S112)。オブジェクト画像OIの表示位置Pが第2表示面21a1にあれば、オブジェクト画像OIを第2表示面21a1に移動させる操作がなされたと判断され(S113:YES)、キーロック機能が解除される(S111)。
【0096】
なお、オブジェクト画像OIの表示位置Pが第2表示面21a1に達しなければ(S113:NO)、オブジェクト画像OIの表示位置Pが開始位置P0に戻される(S114)。そして、S103の処理に戻り、オブジェクト画像OIがタッチされるか否かが再び監視される(S103)。
【0097】
以上、本実施の形態によれば、ユーザが、オブジェクト画像OIにタッチし、タッチした指をフリックまたはスライドして、オブジェクト画像OIを第2表示面21a1へ移動させる操作をすることにより、キーロック機能が解除される。このようなユーザによる一連の動きにより、キーロック機能の解除が判断されるため、ユーザの意図しない入力によりキーロック機能が解除され、誤動作が生じるような事態が防がれる。
【0098】
<第2実施形態>
第1の実施形態では、フリックまたはスライドによりオブジェクト画像OIの表示位置Pを第2表示面21a1に移動させる操作がなされると、キーロック機能が解除された。これに対し、第2実施形態では、スライドにより移動させられたオブジェクト画像OIの表示位置Pがリリース時点において第2表示面21a1にあると、キーロック機能が解除される。
【0099】
なお、第1実施形態では、オブジェクト画像OIがユーザによりタッチされてからの入力位置がメモリ200に一時的に記憶された。第2実施形態では、入力位置に加えて、入力位置を検出して入力位置に応じた位置信号をCPU100へ出力したタッチセンサの識別情報がメモリ200に一時的に記憶される。このため、オブジェクト画像OIにタッチした指がリリースされた後に、リリース前に入力位置に応じた位置信号を出力したタッチセンサの識別情報がメモリ200から読み出される。識別情報が第1タッチセンサ12であれば入力位置が第1表示面11a1であり、第2タッチセンサ22であれば入力位置が第2表示面21a1であることが判定される。
【0100】
図6は、リリース時点におけるオブジェクト画像OIの表示位置Pが第2表示面21a1にあることにより、キーロック機能が解除される処理手順を示すフローチャートである。なお、図6におけるS201〜S207の処理は、それぞれ図5におけるS101〜S107の処理と同様であるため、説明は省略する。
【0101】
オブジェクト画像OIがユーザによりタッチされると(S203:NO)、入力位置に追随してオブジェクト画像OIの表示位置Pが移動される(S208)。
【0102】
ユーザがオブジェクト画像OIにタッチした指をリリースするか否かが監視される(S209)。第1および第2タッチセンサ12、22が入力位置を検出しなくなると、指が各表示面11a1、21a1からリリースされたと判断される(S209:YES)。
【0103】
リリース直前の入力位置および入力位置を検出したタッチセンサの識別情報がメモリ200から読み出され、識別情報から入力位置を検出したタッチセンサを特定する(S210)。
【0104】
入力位置はオブジェクト画像OIの表示位置Pに対応することから、入力位置を検出したタッチセンサの識別情報からオブジェクト画像OIが表示される表示面が判断される(S211)。
【0105】
識別情報が第1タッチセンサ12であれば、リリース時のオブジェクト画像OIの表示位置Pは第2表示面21a1へ移動させられたと判断される(S211:YES)。これにより、キーロック機能が解除される(S212)。このため、各表示面11a1、21a1に操作画面が表示され、携帯電話機1が使用可能になる。
【0106】
一方、識別情報が第1タッチセンサ12であれば、リリース時にオブジェクト画像OIの表示位置Pが第1表示面11a1である(S211:NO)。このため、オブジェクト画像OIの表示位置Pが開始位置P0に戻されて(S213)、S203の処理に戻り、オブジェクト画像OIがタッチされるか否かが再び監視される(S203)。
【0107】
以上、本実施の形態によれば、ユーザは、オブジェクト画像OIにタッチした指を各表示面11a1、21a1からリリースした時点において、オブジェクト画像OIの表示位置Pが第2表示面21a1へ移動されていたら、キーロック機能が解除される。このように、リリース時点におけるオブジェクト画像OIの表示位置Pからキーロック機能の解除が判断されることから、偶発的に表示位置Pが第2表示面21a1に達してキーロック機能が解除されてしまう場合などが排除される。よって、ユーザの意図に即し、誤動作が防止され得る。
【0108】
<第3実施形態>
第2実施形態では、スライドにより移動させられたオブジェクト画像OIの表示位置Pがリリース時点において第2表示面21a1にあると、キーロック機能が解除された。こ
れに対し、第3実施形態では、スライドにより移動させられたオブジェクト画像OIの表示位置Pが所定時間の間、第2表示面21a1にあると、キーロック機能が解除される。
【0109】
図7は、所定時間の間、オブジェクト画像OIの表示位置Pが第2表示面21a1にあることにより、キーロック機能が解除される処理手順を示すフローチャートである。なお、図7におけるS301〜S307の処理は、それぞれ図5におけるS101〜S107の処理と同様であるため、説明は省略する。
【0110】
ユーザがオブジェクト画像OIに指をタッチしてから(S303:NO)、ユーザがオブジェクト画像OIにタッチした指を各表示面11a1、21a1からリリースするまでの間(S308:NO)、入力位置に応じてオブジェクト画像OIが移動される(S309)。
【0111】
また、オブジェクト画像OIの表示位置Pが入力位置に伴って移動する間、入力位置を検出するタッチセンサが監視される(S310)。
【0112】
第1タッチセンサ12から入力位置に応じた位置信号がCPU100へ出力されていると、オブジェクト画像OIは第1表示面11a1に表示されていると判断される(S311:NO)。このように、オブジェクト画像の表示位置Pは第2表示面21a1に移されていないことから、S308に戻り、リリースされていない間、入力位置に応じてオブジェクト画像OIが移動される(S309)。
【0113】
一方、第1タッチセンサ12から入力位置に応じた位置信号がCPU100へ出力されると、オブジェクト画像OIは第2表示面21a1に表示されたと判断される(S311:YES)。
【0114】
オブジェクト画像OIが第2表示面21a1に移されてから経過した時間が計測される。計測時間が所定時間を超えない間(S312:NO)、オブジェクト画像OIの表示位置Pが第2表示面21a1にあるか否かが監視される(S308、S309、S310、S311:YES)。オブジェクト画像OIが第2表示面21a1に位置する間、経過時間の計測が続き、計測時間が所定時間を超えると(S312:YES)、オブジェクト画像OIが所定時間以上第2表示面21a1にあったとして、キーロック機能が解除される(S313)。
【0115】
なお、オブジェクト画像OIにタッチされた指がリリースされると(S308:YES)、オブジェクト画像OIの表示位置Pが開始位置P0に戻されて(S314)、S303の処理に戻る。
【0116】
以上、本実施の形態によれば、ユーザは、オブジェクト画像OIを第2表示面21a1に移動させた上、オブジェクト画像OIが第2表示面21a1から出ないように維持することによって、キーロック機能が解除される。このように、オブジェクト画像OIが第2表示面21a1に存在する状態を継続する操作によりキーロック機能の解除が判断されることから、偶発的に表示位置Pが第2表示面21a1に達してキーロック機能が解除されてしまう場合などが排除され、誤動作が防止される。
【0117】
<第4実施形態>
第3実施形態では、オブジェクト画像OIの表示位置Pが所定時間の間継続して第2表示面21a1にあれば、キーロック機能が解除された。これに対し、第4実施形態では、オブジェクト画像OIの表示位置Pが所定時間の間継続して第2表示面21a1の同じ位置にあれば、キーロック機能が解除される。なお、同じ位置は、オブジェクト画像OIが
停止している地点だけでなく、停止している地点から所定領域も含む。
【0118】
図8は、所定時間の間、オブジェクト画像OIの表示位置Pが第2表示面21a1にある位置から移動しないことにより、キーロック機能が解除される処理手順を示すフローチャートである。なお、図8におけるS401〜S407の処理はそれぞれ図5におけるS101〜S107の処理と同様であり、図8におけるS408〜S411、S413およびS414の処理は図7におけるS308〜S311、S313およびS314の処理と同様にあるため、説明は省略する。
【0119】
オブジェクト画像OIの表示位置Pが第2表示面21a1に移動されると(S411:YES)、オブジェクト画像OIにタッチされた指がリリースされていないか、およびオブジェクト画像OIが第2表示面21a1に存在していているかが監視される(S408、S411)。指がオブジェクト画像OIにタッチされ、オブジェクト画像OIが第2表示面21a1に存在していれば(S408:NO、S411:YES)、オブジェクト画像OIの表示位置Pが監視される(S412)。第2表示面21a1においてオブジェクト画像OIの表示位置Pが移動すると時間の計測が開始され、表示位置Pが再び変化すると、計測時間がリセットされてから計測が再び開始される。オブジェクト画像OIの移動が停止すると、時間の計測が継続される。計測時間が経過時間を超えると、所定時間以上オブジェクト画像OIが移動していないと判断される(S412:YES)。そして、キーロック機能が解除される(S413)。
【0120】
以上、本実施の形態によれば、ユーザは、オブジェクト画像OIを第2表示面21a1に移動させた上、オブジェクト画像OIを所定時間以上継続して第2表示面21a1の同じ位置で停止させることによって、キーロック機能が解除される。このように、偶発的に表示位置Pが第2表示面21a1に達してキーロック機能が解除されてしまう場合などが排除され、誤動作が防止される。
【0121】
<その他の実施形態>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
【0122】
たとえば、上記実施形態では、入力位置を検出したタッチセンサの識別情報により、オブジェクト画像OIが表示される表示面が判断された。これに対して、入力位置やオブジェクト画像OIの表示位置からオブジェクト画像OIが表示される表示面が判断されてもよい。
【0123】
また、上記実施形態では、オブジェクト画像を第1表示面11a1から第2表示面21a1に移動させることにより、キーロック機能が解除された。この反対に、オブジェクト画像を第2表示面21a1から第1表示面11a1に移動させることにより、キーロック機能が解除されてもよい。
【0124】
さらに、上記実施形態では、キーロック機能の解除画面では、円形のオブジェクト画像OIが表示されたが、解除画面はこれに限定されない。
【0125】
たとえば、図9(a)に示す解除画面では、鍵および矢印を含む矩形状のオブジェクト画像OIが第1表示面11a1の端の開始位置に表示されている。このオブジェクト画像OIがタッチされて第2表示面21a1に移動されると、キーロック機能が解除される。
【0126】
また、図9(b)に示す解除画面では、円形のオブジェクト画像OIが弧形状の経路上
に表示されている。このオブジェクト画像OIがタッチされて経路に沿って第1表示面11a1から第2表示面21a1へ移動されると、キーロック機能が解除される。
【0127】
さらに、図10(a)に示す解除画面では、鍵形状のオブジェクト画像OIおよび錠画像が矩形の経路上に表示され、鍵形状のオブジェクト画像OIが第1表示面11a1に表示され、錠画像が第2表示面21a1に表示されている。鍵形状のオブジェクト画像OIがタッチされて経路に沿って錠画像の位置まで移動されると、キーロック機能が解除される。
【0128】
また、図10(b)に示す解除画面では、画面の角が折り返されたような三角形のオブジェクト画像OIが表示されている。このオブジェクト画像OIがタッチされて第1表示面11a1から第2表示面21a1へ移動されると、キーロック機能が解除される。なお、この例では、オブジェクト画像OIが移動するに従い、折り返し部分が拡がるように表示される。
【0129】
さらに、図11に示す解除画面では、ロック済みのように所定の文字が示された弧形状のオブジェクト画像OIが表示されている。このオブジェクト画像OIがタッチされて第1表示面11a1から第2表示面21a1に移動されると、キーロック機能が解除される。
【0130】
また、上記実施形態において、オブジェクト画像OIが指でタッチされた後、オブジェクト画像OIを移動させる操作が所定時間以上継続してなされないと、入力位置および入力位置を検出したタッチセンサの識別情報がメモリ200に記憶されてから、省電力機能が設定されてもよい。省電力機能により、第1および第2バックライト11b、21bが消灯される。第1および第2バックライト11b、21bが消灯されている間、キーロック機能が実行され、第1および第2表示面11a1、21a1に対する入力が無効に設定される。省電力機能を解除するための所定または任意のハードキー37が操作されると、省電力機能が解除されて、第1および第2バックライト11b、21bが点灯される。また、省電力機能が実行される前の入力位置がメモリ200から読み出されて、その入力位置にオブジェクト画像OIが配置された解除画面が第1および第2表示面11a1、21a1に表示される。また、タッチセンサの識別情報がメモリ200から読み出され、識別情報が第1タッチセンサ12を示していれば、キーロック機能が解除される。一方、識別情報が第1タッチセンサ12を示していれば、キーロック機能が維持されたまま、解除画面においてオブジェクト画像OIが表示位置Pから開始位置P0に移動する。これにより、キーロック機能を解除する操作の間に省電力機能などが実行されても、省電力機能解除前の操作内容で判断されるため、改めて操作し直す必要がなく、利便性に優れる。
【0131】
さらに、上記実施形態において、オブジェクト画像OIが指でタッチされた後、オブジェクト画像OIを移動させる操作が所定時間以上継続してなされないと、省電力機能が設定されてもよい。省電力機能により、第1および第2バックライト11b、21bが消灯され、第1および第2表示面11a1、21a1に対する入力が無効に設定される。省電力機能を解除するための所定または任意のハードキー37が操作されると、第1および第2バックライト11b、21bが点灯され、解除画面が第1および第2表示面11a1、21a1に表示される。このとき、解除画面において、オブジェクト画像OIが開始位置P0に配置される。
【0132】
また、上記実施形態では、オブジェクト画像OIの表示位置Pが第2表示面21a1に達しなければ、オブジェクト画像OIの表示位置Pが開始位置P0に戻された。この際に、オブジェクト画像OIをより速く移動させるように促すためのコメントが各表示面11a1、21a1に表示されてもよい。
【0133】
さらに、上記実施形態では、省電力機能が設定されると、各バックライト11b、21bが消灯されたが、各バックライト11b、21bの輝度が下げられてもよい。この場合、省電力機能が解除されると、各バックライト11b、21bの輝度が上げられる。
【0134】
また、上記実施形態において、携帯電話機1の状態を切り替えることにより、キーロック機能の設定および解除を切り替えることもできる。たとえば、キーロック機能が設定されている場合に、携帯電話機1の状態が閉状態から開状態へ切り替えられると、キーロック機能が解除される。このように、携帯電話機1の切替操作だけでキーロック機能が解除されるため、キーロック機能を解除するための操作が必要なく、操作性に優れる。
【0135】
さらに、上記実施形態において、解除画面においてオブジェクト画像OIを移動させる操作がなされている間に、着信があったり、アラーム機能が起動したりする場合がある。このような場合、解除画面に代えて着信やアラームに対応する画面が第1および第2表示面11a1、21a1に表示され、各画面に対する入力が有効になる。このように、着信やアラームのように即座に対応する必要がある場合には、その機能の画面が表示され、その機能に対する操作が可能になるため、利便性に優れる。
【0136】
また、上記実施形態において、解除画面でマナーモードの切り替えが可能であってもよい。図12および図13に示すように、マナーモードを設定または解除する切替画像MIが解除画面に表示される。なお、切替画像MIは、報知手段を切り替えるためのオブジェクト画像に相当し、キーロック機能を解除するためのオブジェクト画像OIと異なる。報知手段には、音による報知および振動による報知が挙げられる。マナーモードが設定されると、振動による報知となり、マナーモードが解除されると、音による報知となる。
【0137】
具体的には、図12(a)および図12(b)に示すように、解除画面にはオブジェクト画像OIに加えて、マナーモードの切替画像MIが表示される。マナーモードが設定されていない場合、図12(a)に示すように、着信やアラームなどの報知手段として音がスピーカ38から出力されることが切替画像MIに表わされる。一方、マナーモードが設定されている場合、図12(b)に示すように、着信やアラームなどの報知手段として振動することが切替画像MIに表わされる。
【0138】
キーロック機能の解除と同様に、ユーザの操作により切替画像MIが第1表示面11a1から第2表示面21a1に移動されると、マナーモードの設定または解除されて、報知手段が切り替えられる。たとえば、マナーモードが設定されていない状態において、図12(a)に示す切替画像MIが第1表示面11a1から第2表示面21a1に移動されると、マナーモードが設定されて、図12(a)に示す画面に代えて図12(b)に示す画面が表示される。このように切替画像MIが切り替わることにより、音による報知から振動による報知に切り替えられたことがわかる。反対に、図12(b)に示す切替画像MIが第1表示面11a1から第2表示面21a1に移動されると、マナーモードが解除される。この場合、マナーモードは解除されたが、キーロック機能は維持されたままであるので、図12(b)の解除画面が各表示面11a1、21a1に表示されたままである。なお、図12(b)に示す切替画像MIが第1表示面11a1から第2表示面21a1に移動されることにより、マナーモードが解除されると同時に、キーロック機能が解除されてもよい。これにより、各表示面11a1、21a1には解除画面に代えて操作画面が表示される。
【0139】
なお、図13に示すように、携帯電話機1の向きが縦から横に変更された場合、解除画面におけるオブジェクト画像OIおよび切替画像MIなどの配置や表示方向が切り替えられる。また、第2表示面21a1にオブジェクト画像OIおよび切替画像MIが配置され
てもよい。
【0140】
また、切替画像MIが操作されている間、オブジェクト画像OIが半透明に表示されてもよい。反対に、オブジェクト画像OIが操作されている間、切替画像MIが半透明に表示されてもよい。このように表示制御を行うことにより、切替画像MIおよびオブジェクト画像OIのいずれの画像が操作されているかをユーザに対して認識させることができる。
【0141】
さらに、上記実施形態では、2つのタッチパネルを携帯電話機1に設けたが、3つ以上のタッチパネルを設けることもできる。
【0142】
また、上記実施形態では、携帯電話機1を用いたが、PDAや携帯ゲーム機などの携帯端末装置を用いることもできる。
【0143】
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。たとえば、上記実施形態の一部または全部を組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0144】
1 携帯電話機
11 第1ディスプレイ
12 第1タッチセンサ
21 第2ディスプレイ
22 第1タッチセンサ
100 CPU
200 メモリ
OI オブジェクト画像
MI 切替画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の表示部と、
第2の表示部と、
前記第1の表示部に対する入力を検出する第1の検出部と、
前記第2の表示部に対する入力を検出する第2の検出部と、
前記第1の表示部と前記第2の表示部を制御する表示制御部と、
前記入力を無効にするキーロック機能の設定および解除を制御する機能制御部と、を備え、
前記表示制御部は、
前記キーロック機能を解除するための解除画面を前記第1の表示部および前記第2の表示部に表示させ、
前記第1の検出部および前記第2の検出部のいずれか一方の検出部により検出された入力に応じて、前記解除画面に含まれるオブジェクト画像の位置を移動させ、
前記機能制御部は、
前記第1の検出部および前記第2の検出部のいずれか一方により前記オブジェクト画像の位置を前記第1の表示部および前記第2の表示部の一方の表示部から他方の表示部に移動させる入力が検出されると、前記キーロック機能を解除する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末装置において、
前記機能制御部は、前記第1の検出部および前記第2の検出部により前記オブジェクト画像の位置を移動させるための前記入力が検出されなくなったときに、前記オブジェクト画像の位置が前記他方の表示部内にあると、前記キーロック機能を解除する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項3】
請求項1に記載の携帯端末装置において、
前記機能制御部は、前記オブジェクト画像の位置が前記他方の表示部に移動されてから所定時間の間、前記オブジェクト画像が前記他方の表示部内にあると、前記キーロック機能を解除する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項4】
請求項1に記載の携帯端末装置において、
前記機能制御部は、前記オブジェクト画像の位置が前記他方の表示部に移動されてから所定時間の間、前記オブジェクト画像が前記他方の表示部内の所定領域にあると、前記キーロック機能を解除する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか一項に記載の携帯端末装置において、
記憶部をさらに備え、
前記オブジェクト画像の位置が移動されてから所定時間の間、前記第1の検出部および前記第2の検出部により前記オブジェクト画像の当該位置を移動させるための前記入力が検出されないと、前記記憶部が前記オブジェクト画像の当該位置を記憶し、前記表示制御部が前記第1の表示部および前記第2の表示部を消灯する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯端末装置において、
前記第1の検出部および前記第2の検出部は、前記表示制御部により前記第1の表示部および前記第2の表示部が消灯されると、前記オブジェクト画像の位置を移動させるための前記入力を検出しない、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項7】
請求項6に記載の携帯端末装置において、
ユーザからの入力を受け付ける入力部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記入力部により前記ユーザからの入力が受け付けられると、前記第1の表示部および前記第2の表示部を点灯し、前記記憶部に記憶された前記オブジェクト画像の位置に対応する位置に前記オブジェクト画像を配置した前記解除画面を表示させる、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項8】
請求項7に記載の携帯端末装置において、
前記機能制御部は、前記記憶部に記憶された前記オブジェクト画像の位置が前記他方の表示部にあると、前記キーロック機能を解除する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれか一項に記載の携帯端末装置において、
報知手段を切り替える報知手段制御部をさらに備え、
前記解除画面は、前記オブジェクト画像と異なる他のオブジェクト画像を含み、
前記表示制御部は、
前記第1の検出部および前記第2の検出部のいずれか一方の検出部により検出された入力に応じて、前記他のオブジェクト画像の位置を移動させ、
前記報知手段制御部は、
前記第1の検出部および前記第2の検出部のいずれか一方により前記他のオブジェクト画像の位置を前記一方の表示部から前記他方の表示部に移動させる入力が検出されると、前記報知手段を切り替える、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項10】
請求項9に記載の携帯端末装置において、
前記報知手段は、音による報知および振動による報知を含み、
前記報知手段制御部は、前記他のオブジェクト画像の位置が前記一方の表示部から前記他方の表示部に移動されると、前記音による報知と前記振動による報知とを切り替える、ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項11】
第1の表示部と、第2の表示部と、前記第1の表示部に対する入力を検出する第1の検出部と、前記第2の表示部に対する入力を検出する第2の検出部とを備える携帯端末装置のコンピュータに、
前記キーロック機能を解除するための解除画面を前記第1の表示部および前記第2の表示部に表示させ、前記第1の検出部および前記第2の検出部のいずれか一方の検出部により検出された入力に応じて、前記解除画面に含まれるオブジェクト画像の位置を移動させ、前記第1の検出部および前記第2の検出部のいずれか一方により前記オブジェクト画像の位置を前記第1の表示部および前記第2の表示部の一方の表示部から他方の表示部に移動させる入力が検出されると、前記キーロック機能を解除する機能を付与するプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−190353(P2012−190353A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−54686(P2011−54686)
【出願日】平成23年3月11日(2011.3.11)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】