説明

携帯装置

【課題】 ユーザの意図に合致しない不要なコマンド実行を抑制可能な携帯装置を提供する。
【解決手段】 携帯装置100は、第1の操作ボタンの操作を表す第1の操作情報を得る操作部25(29)と、携帯装置100の動きを表す第1の動き情報を感知する感知部47と、第1の閾値を決定する決定部48と、前記第1の動き情報が前記第1の閾値以上である時にコマンドを実行する実行部45と、を含む。前記第1の操作情報が操作中を表す時、前記決定部48は、前記第1の動き情報に基づき前記第1の閾値を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の図1は、携帯型データ処理装置(携帯装置)を開示し、加速度センサの出力により、利用者(ユーザ)が携帯型データ処理装置をした速度を計算することができる。例えば、前後方向の移動の時には、表示画面を例えば拡大し、拡大率が所定値に達すると画面中心に表示されているアイコンが示すフォルダ又はファイルをオープンする(広義にはコマンドを実行する)ことができる。
【0003】
また、携帯装置の範囲には、音楽(音楽コンテンツ)を再生する携帯型再生装置(携帯装置)等が含まれる。例えば、携帯型再生装置をユーザが動かす(シェイクする)ことにより、再生中の音楽をシャッフルする(広義にはコマンドを実行する)ことができる((例えば、非特許文献1)。さらに、携帯型再生装置をユーザが回転させることにより、アルバム写真(写真コンテンツ)を表示(広義には再生)する機能を実行する(広義にはコマンドを実行する)ことができる(例えば、非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−211458号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】インターネットコム株式会社、”Apple、シェイクで曲をシャッフルする第4世代「iPod nano」を発表”、平成20年9月10日、インターネット<http://japan.internet.com/busnews/20080910/5.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば加速度、速度等の動き情報が閾値以上である場合にコマンドを実行するだけでは、例えば、ユーザが歩いている時と座っている時とでは、ユーザが同じ動作をしても、動き情報が一定でなく、従って、不要にコマンドが実行されてしまうこともある。また、ユーザによっては、動き情報が一定でなく、従って、本発明者は、動き情報が閾値以上である場合にコマンドを実行するだけでは、個々のユーザの直感的な意思に正確に従うことは難しいことを認識した。
【0007】
本発明の幾つかの態様によれば、ユーザの意図に合致しない不要なコマンド実行を抑制可能な携帯装置を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、第1の操作ボタンの操作を表す第1の操作情報を得る操作部と、
携帯装置の動きを表す第1の動き情報を感知する感知部と、
第1の閾値を決定する決定部と、
前記第1の動き情報が前記第1の閾値以上である時にコマンドを実行する実行部と、
を含み、
前記第1の操作情報が操作中を表す時、前記決定部は、前記第1の動き情報に基づき前記第1の閾値を決定することを特徴とする携帯装置に関係する。
【0009】
本発明の一態様によれば、第1の操作情報が操作中を表す時、決定部は、第1の動き情報に基づき第1の閾値を決定することができる。言い換えれば、特許文献1や非特許文献1のように閾値を固定するのではなく、本発明の一態様によれば、閾値を動的に決定(設定)することができる。このように、第1の閾値を適宜決定することにより、ユーザの意図に合致しない不要なコマンド実行を抑制することができる。或いは、ユーザの意図に合致するように、スムーズにコマンドを実行することができる。
【0010】
なお、本発明の一態様を変形して、第1の操作ボタンの操作を表す第1の操作情報を得る操作部と、
携帯装置の動きを表す第1の動き情報を感知する第1の感知部と、
前記携帯装置の位置又はユーザの動きを表すセンサ情報を感知する第2の感知部と、
第1の閾値を決定する決定部と、
前記第1の動き情報が前記第1の閾値以上である時にコマンドを実行する実行部と、
を含み、
前記第1の操作情報が操作中を表す時、前記決定部は、前記センサ情報に基づき前記第1の閾値を決定することを特徴とする携帯装置を構成してもよい。
【0011】
また、本発明の一態様では、携帯装置は、
前記第1の動き情報が複数のゾーンのうちのどのゾーンに属するのかを判定する判定部を、
さらに含んでもよく、
前記複数のゾーンは、第1のゾーン及び第2のゾーンを有してもよく、
前記第1のゾーンは、前記第1の閾値に対応してもよく、
前記第2のゾーンは、第2の閾値に対応してもよく、
前記判定部の判定結果が前記第1のゾーンを表す時、前記実行部は、前記第1の動き情報が前記第1の閾値以上である時に前記コマンドを実行してもよく、
前記判定部の判定結果が前記第2のゾーンを表す時、前記実行部は、前記第1の動き情報が前記第2の閾値以上である時に前記コマンドを実行してもよい。
【0012】
本発明の一態様によれば、対応するゾーンに仕分けられた閾値(第1の閾値、第2の閾値)に従って、コマンドを実行することができる。
【0013】
なお、本発明の一態様を変形して、前記センサ情報が複数のゾーンのうちのどのゾーンに属するのかを判定する判定部を、
さらに含み、
前記複数のゾーンは、第1のゾーン及び第2のゾーンを有し、
前記第1のゾーンは、前記第1の閾値に対応し、
前記第2のゾーンは、第2の閾値に対応し、
前記判定部の判定結果が前記第1のゾーンを表す時、前記実行部は、前記第1の動き情報が前記第1の閾値以上である時に前記コマンドを実行し、
前記判定部の判定結果が前記第2のゾーンを表す時、前記実行部は、前記第1の動き情報が前記第2の閾値以上である時に前記コマンドを実行することを特徴とする携帯装置を構成してもよい。
【0014】
また、本発明の一態様では、携帯装置は、
前記携帯装置の動きを表し、且つ時間が異なる複数の動き情報を記憶する記憶部を、
さらに含んでもよく、
前記感知部は、前記複数の動き情報を感知してもよく、
前記複数の動き情報は、前記第1の動き情報を有してもよく、
前記第1の閾値は、前記複数の動き情報の平均値であってもよい。
【0015】
本発明の一態様によれば、記憶部で複数の動き情報を記憶することで、複数の動き情報の平均値を第1の閾値に設定することができる。
【0016】
また、本発明の一態様では、携帯装置は、
前記携帯装置の動きを表し、且つ時間が異なる複数の動き情報を記憶する記憶部を、
さらに含んでもよく、
前記感知部は、前記複数の動き情報を感知してもよく、
前記複数の動き情報は、前記第1の動き情報を有してもよく、
前記第1の閾値は、前記複数の動き情報の最大値であってもよい。
【0017】
本発明の一態様によれば、記憶部で複数の動き情報を記憶することで、複数の動き情報の最大値を第1の閾値に設定することができる。
【0018】
また、本発明の一態様では、前記感知部は、前記第1の動き情報として、前記携帯装置の加速度を感知してもよい。
【0019】
本発明の一態様によれば、感知部は、携帯装置の加速度を感知して、実行部は、その加速度が第1の閾値以上である時にコマンドを実行することができる。
【0020】
また、本発明の一態様では、前記加速度は、3軸方向の3つの加速度を有してもよく、
前記第1の閾値は、前記3軸方向のうちのいずれか1つの軸方向の閾値を有してもよい。
【0021】
本発明の一態様によれば、実行部は、3つの加速度のうちの1つの加速度が1つの軸方向の閾値以上である時にコマンドを実行することができる。
【0022】
また、本発明の一態様では、前記感知部は、前記第1の動き情報として、前記携帯装置の角加速度を感知してもよい。
【0023】
本発明の一態様によれば、感知部は、携帯装置の角加速度を感知して、実行部は、その角加速度が第1の閾値以上である時にコマンドを実行することができる。
【0024】
また、本発明の一態様では、前記決定部は、所与のタイミングで、前記第1の閾値を初期値に戻してもよい。
【0025】
本発明の一態様によれば、例えば第1の閾値が高くなり過ぎた時など、第1の閾値を初期値に戻すことができる。また、例えば第1の閾値が低くなり過ぎた時など、第1の閾値を初期値に戻すことができる。
【0026】
また、本発明の一態様では、前記操作部は、第2の操作ボタンの操作を表す第2の操作情報を得てもよく、
前記第2の操作情報が操作中を表す時、前記決定部は、前記第1の閾値を初期値に戻してもよい。
【0027】
本発明の一態様によれば、ユーザの意図に合致すると思われるような第2の操作ボタンの操作で、決定部は、第1の閾値を初期値に戻すことができる。
【0028】
また、本発明の一態様では、前記第2の操作ボタンは、電源ボタンであってもよい。
【0029】
本発明の一態様によれば、電源ボタンの操作に伴い、決定部は、第1の閾値を初期値に戻すことができる。
【0030】
また、本発明の一態様では、携帯装置は、
第1のコンテンツを再生する再生部を、
さらに含んでもよく、
前記第2の操作ボタンは、再生ボタン及び送りボタンの少なくとも1つであってもよい。
【0031】
本発明の一態様によれば、再生ボタンや送りボタンの操作に伴い、決定部は、第1の閾値を初期値に戻すことができる。
【0032】
また、本発明の一態様では、携帯装置は、
第1のコンテンツ及び第2のコンテンツを再生する再生部を、
さらに含んでもよく、
前記第1のコンテンツが再生されている時、前記コマンドは、前記第1のコンテンツに代えて、前記第2のコンテンツを再生してもよい。
【0033】
本発明の一態様によれば、実行部は、第1の動き情報が第1の閾値以上である時に第1のコンテンツに代えて、第2のコンテンツを再生することができる。
【0034】
また、本発明の一態様では、前記感知部は、モーションセンサであってもよい。
【0035】
本発明の一態様によれば、モーションセンサで携帯装置の動きを把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本実施形態の携帯装置の第1の構成例。
【図2】本実施形態の携帯装置の第2の構成例。
【図3】第1〜第2のゾーンの設定例。
【図4】本実施形態の携帯装置の第3の構成例。
【図5】本実施形態の携帯装置の第4の構成例。
【図6】本実施形態の携帯装置の第5の構成例。
【図7】図7(A)、図7(B)は、図1等の携帯装置の外観例。
【図8】図1等の携帯装置の適用例。
【図9】図1等の携帯装置の動作例を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0038】
1. 基本構成
図1は、本実施形態の携帯装置の構成例を示す。図1に示すように、携帯装置100は、操作部25、感知部47、決定部48及び実行部45を含む。図1の例では、携帯装置100は、ユーザが種々の操作を行うための操作部25を含むことができる。携帯装置100は、操作部25として、複数の操作ボタンを含んでもよい。なお、操作部25を例えばタッチパネルで構成する場合、タッチパネルの一部の領域で1つの操作ボタンを形成することができ、タッチパネルの全部の領域で複数の操作ボタンを形成することができる。また、操作部25は、携帯装置100と分離してもよい。この場合、携帯装置100は、操作部25からの操作情報を無線又は有線で受け取ってもよい。
【0039】
ユーザが操作ボタンを例えば押す時、操作部25は、その操作ボタンが操作中であることを表す操作情報を得ることができ、その操作情報を決定部48(広義には処理部40)に送ることができる。ユーザが操作ボタンを例えば押してないと時、操作部25は、その操作ボタンが操作中でないことを表す操作情報を得ることができる。このように、操作部25は、操作ボタンの操作(狭義には操作中の有無)を表す操作情報を得ることができる。
【0040】
図1の例では、携帯装置100は、携帯装置100の動きを表す動き情報を感知する感知部47を含むことができる。感知部47も、携帯装置100と分離してもよい。この場合、携帯装置100は、感知部47からのセンサ情報を無線又は有線で受け取ってもよい。感知部47は、例えばモーションセンサであり、例えばCCDセンサ等の撮像部であってもよい。感知部47が撮像部である場合、携帯装置100は、撮像部からの画像情報を解析し、携帯装置100の動きを把握してもよい。
【0041】
モーションセンサは、例えば加速度センサであるが、加速度センサ及びジャイロセンサの組み合わせでもよい。また、モーションセンサは、ジャイロセンサ、地磁気センサ、圧力センサ(例えば気圧センサ、水圧センサ等)、アクティブセンサ(例えば、赤外線測距センサ、超音波測距センサ等)及び位置検出センサ(例えば、GPSセンサや、携帯電話網やRFID等の無線ネットワークセンサ)の少なくとも1つでもよい。なお、モーションセンサは、ユーザの手首等に取り付けてもよい。
【0042】
図1の例では、決定部48及び実行部45は、処理部40として表され、処理部40は、ASIC、DSP等のICを有することができる。なお、携帯装置100の構成は、図1によって限定されるものではない。
【0043】
図1の例では、携帯装置100は、図示しない記憶部を含むことができる。携帯装置100は、典型的には、携帯型情報端末(携帯型データ処理装置)、携帯型再生装置、携帯電話機、携帯型ゲーム機等であって、携帯可能な撮像装置であってもよい。撮像装置は、典型的には、電子スチルカメラや電子ビデオカメラであって、光学的な画像情報を例えば撮像素子で電気信号に変換し、変換後の画像情報を例えば処理部40内の記憶部(ワーク領域)や図示しない記憶部に、電子的に記録することができる。
【0044】
図1の例では、操作部25からの操作情報が操作中を表す時、決定部48は、感知部47からの動き情報に基づき閾値を決定することができる。ユーザが操作ボタンを操作している時、ユーザは、コマンドの実行を望んでいないと考えられる。従って、操作部25からの操作情報が操作中を表す時に閾値を決定(設定、変更)することで、ユーザの意図に合致しない不要なコマンド実行を抑制することができる。
【0045】
実行部45は、決定部48で決定された閾値と感知部47からの動き情報とを比較し、動き情報が閾値以上である時にコマンドを実行することができる。なお、実行部45は、動き情報を決定部48を介して受けることができるが、感知部47からの動き情報を直接に受けてもよい。携帯装置100が例えば表示部を含む場合、実行部45は、動き情報が閾値以上である時に、コマンドとして、表示部の表示画面を例えば拡大することができる。また、携帯装置100が例えば再生部を含む場合、実行部45は、動き情報が閾値以上である時に、コマンドとして、再生部が再生しているコンテンツを例えば変更することができる。
【0046】
動き情報が閾値以上である場合にコマンドを実行するだけでは、例えば、ユーザが歩いている時と座っている時とでは、ユーザが同じ動作をしても、動き情報が一定でなく、従って、不要にコマンドが実行されてしまうこともある。図1の例では、決定部48は、感知部47からの動き情報に基づき閾値を決定することができる。言い換えれば、決定部48は、動的に閾値を決定(設定、変更)することができる。加えて、操作部25からの操作情報が操作中を表す時に閾値を決定(設定、変更)することで、その後、操作部25からの操作情報が操作中を表さない時でも、直前に決定された閾値でのユーザの状態(例えば、ユーザが歩いている)に応じて、コマンドが実行される。このように、閾値を適宜決定することにより、ユーザの意図に合致しない不要なコマンド実行を抑制することができる。
【0047】
図2は、本実施形態の携帯装置の他の構成例を示す。また、上述した構成例と同一の構成については同じ符号を付し、一致点の説明を省略し、以下に相違点について説明する。図1の携帯装置100(第1の構成例)に判定部46を加えて、図2に示す携帯装置100(第2の構成例)を形成することができる。言い換えれば、図1の処理部40は、図2の判定部46の機能を実現してもよい。図2の例では、判定部46は、動き情報が例えば第1のゾーン及び第2のゾーンのうちのどのゾーンに属するのかを判定する。決定部48は、対応するゾーンに仕分けられた携帯装置の動きを考慮することができる。判定部46の判定結果が例えば第1のゾーンを表す時、決定部48は、第1のゾーンに対応する閾値(第1の閾値)を決定(設定)することができる。また、判定部46の判定結果が例えば第2のゾーンを表す時、決定部48は、第2のゾーンに対応する閾値(第2の閾値)を決定(設定)することができる。なお、判定部48は、動き情報が、3つ以上の複数のゾーンのうちどのゾーンに属するのかを判定してもよい。複数のゾーンの数に応じて、複数の閾値を設定することができる。
【0048】
判定部46の判定結果が例えば第1のゾーンを表す時、従って例えば第1の閾値が設定される時、実行部45は、感知部47からの動き情報が第1の閾値以上である時にコマンドを実行することができる。或いは、判定部46の判定結果が例えば第2のゾーンを表す時、従って例えば第2の閾値が設定される時、実行部45は、感知部47からの動き情報が第2の閾値以上である時にコマンドを実行することができる。図2の例では、対応するゾーンに仕分けられた閾値(例えば第1の閾値、第2の閾値)に従って、コマンドを実行することができる。なお、実行部45は、判定結果を決定部48を介して受けることができるが、判定部46からの判定結果を直接に受けてもよい。
【0049】
図3は、第1〜第2のゾーンの設定例を示す。図3の例では、判定部46の判定結果が第1のゾーンを表す時、実行部45は、感知部47からの動き情報が第1の閾値以上である時にコマンドを実行することができる。また、判定部46の判定結果が第2のゾーンを表す時、実行部45は、感知部47からの動き情報が第2の閾値以上である時にコマンドを実行することができる。第2の閾値は、第1の閾値よりも大きいので、判定部46の判定結果(携帯装置100の動き)が第2のゾーンを表す時、コマンドは実行され難くなる。
【0050】
図2の例では、判定部46は、動き情報(携帯装置100の動き)を利用する。従って、判定部46は、動き情報を評価する評価値を算出し、判定部46は、評価値に基づき、動き情報が第1のゾーン及び第2のゾーンのうちのどのゾーンに属するのかを判定することができる。感知部47が、例えば、動き情報として、携帯装置100の加速度を感知するモーションセンサである場合、判定部46は、評価値として、例えば加速度を積分することによって得られる携帯装置100の速度を算出することができる。判定部46は、評価値(例えば携帯装置100の速度)が所与の基準値(例えば所与の速度)以上であるか否かにより、評価値(広義には動き情報)が第1のゾーン及び第2のゾーンのうちのどのゾーンに属するのかを判定することができる。
【0051】
なお、所与の速度は、人間の歩行速度(例えば4[km/h]程度)に設定することができ、ユーザ毎に歩行速度をカスタマイズしてもよい。所与の速度が歩行速度である場合、携帯装置100は、例えば、ユーザが歩いている時と座っている時とを区別し、閾値(コマンドを実行する基準)を動的に決定(設定、変更)することができる。
【0052】
判定部46は、評価値として、例えば携帯装置100の速度を算出することができるが、感知部47からの動き情報、例えば携帯装置100の加速度そのものを評価値として採用してよい。この場合、図3の例では、加速度が例えば所与の加速度以上であるか否かにより、加速度(広義には動き情報)が第1のゾーン及び第2のゾーンのうちのどのゾーンに属するのかを判定してもよい。また、判定部46は、例えば5つのゾーンのうちのどのゾーンに属するかを判定してもよく、決定部48は、例えば5つの閾値(5段階の閾値)の中から1つの閾値を動的に決定(設定、変更)してもよい。
【0053】
図4は、本実施形態の携帯装置の更なる他の構成例を示す。また、上述した構成例と同一の構成については同じ符号を付し、一致点の説明を省略し、以下に相違点について説明する。図1の携帯装置100(第1の構成例)に他の感知部(第2の感知部47−2)を加えて、図4に示す携帯装置100(第3の構成例)を形成することができる。図4の例では、操作部25からの操作情報が操作中を表す時、決定部48は、第2の感知部47−2からのセンサ情報に基づき閾値を決定することができる。なお、図4の例では、実行部45は、第1の感知部47からの動き情報を直接に受けているが、決定部48を介して動き情報を受けてもよい。
【0054】
図4の第1の感知部47は、図1の感知部47と同様に、携帯装置の動きを表す動き情報を感知する。図4の第2の感知部47−2は、携帯装置の位置又はユーザの動きを表すセンサ情報を感知する。第2の感知部47−2は、例えばモーションセンサ(狭義には、GPSセンサ等の位置検出センサ)であり、携帯装置の位置を把握することができる。或いは、第2の感知部47−2は、例えばCCDセンサ等の撮像部であり、撮像部からの画像情報を解析し、ユーザの動き(例えば、ユーザが歩いている、ユーザが座っている等のユーザの動作状況)を把握することができる。
【0055】
図5は、本実施形態の携帯装置の更なる他の構成例を示す。また、上述した構成例と同一の構成については同じ符号を付し、一致点の説明を省略し、以下に相違点について説明する。図2の携帯装置100(第2の構成例)に他の感知部(第2の感知部47−2)を加えて、図5に示す携帯装置100(第4の構成例)を形成することができる。図5の例では、図4の例と同様に、操作部25からの操作情報が操作中を表す時、決定部48は、第2の感知部47−2からのセンサ情報に基づき閾値を決定することができる。また、図の例では、判定部46は、第2の感知部47−2からのセンサ情報が複数のゾーンのうちのどのゾーンに属するのかを判定することができる。なお、図5の例では、実行部45は、第1の感知部47からの動き情報を直接に受けているが、決定部48を介して動き情報を受けてもよい。
【0056】
図5の例では、図2の例と同様に、判定部46は、例えば図3に示すように、センサ情報が例えば第1のゾーン及び第2のゾーンのうちのどのゾーンに属するのかを判定する。第2の感知部47−2が例えばGPSセンサである場合、判定部46は、緯度及び経度並びに地図情報を利用して、例えば携帯装置100の位置が自宅、喫茶店等の建物の内部に位置しているか否かの評価値を得ることができる。例えば、携帯装置100の位置が建物の内部に位置している場合、評価値として「1」を算出できる。また、携帯装置100の位置が建物の外部に位置している場合、評価値として「2」を算出できる。例えばユーザが喫茶店内で着席する場合、判定部46は、第1のゾーンを表す判定結果を生成し、決定部48は、例えば低い閾値(第1の閾値)に設定することができる。また、例えばユーザが道路を歩く場合、判定部46は、第2のゾーンを表す判定結果を生成し、決定部48は、例えば高い閾値(第2の閾値)に設定することができる。
【0057】
第2の感知部47−2が例えばCCDセンサである場合、判定部46は、画像情報並びに特徴点情報を利用して、例えばユーザが着席しているのか、歩いているのか等のユーザの動作情報の評価値を得ることができる。なお、判定部46は、図3で示すような評価値を算出せず、センサ情報からゾーン判定結果を直接に算出してもよい。また、判定部46は、例えば5つのゾーンのうちのどのゾーンに属するかを判定してもよく、決定部48は、例えば5つの閾値(5段階の閾値)の中から1つの閾値を動的に決定(設定、変更)してもよい。
【0058】
図6は、本実施形態の携帯装置の更なる他の構成例を示す。また、上述した構成例と同一の構成については同じ符号を付し、一致点の説明を省略し、以下に相違点について説明する。図1の携帯装置100(第1の構成例)にメモリ59(広義には記憶部)を加えて、図6に示す携帯装置100(第5の構成例)を形成することができる。図6の例では、メモリ59は、感知部47からの動き情報の履歴を記憶することができる。
【0059】
感知部47は、所与の期間が経過する毎に、携帯装置の動きを表す動き情報を感知することができるが、決定部48からの指示(トリガー)で、動き情報を感知してもよい。決定部48は、所与の期間が経過する毎に、感知部47からの動き情報を取得することができるが、操作部25からの操作情報が操作中を表す時に、感知部47からの動き情報を動き情報の履歴として、メモリ59に記憶することができる。
【0060】
メモリ59は、携帯装置の動きを表し、且つ時間が異なる複数の動き情報(動き情報の履歴)を記憶することができるので、決定部48は、複数の動き情報の平均値を閾値として決定することができる。例えば、決定部48は、操作部25からの操作情報が操作中を表す毎に、メモリ59で記憶される複数の動き情報の平均値を閾値として決定(設定、変更)することができる。なお、動き情報の履歴として、所与の数の動き情報、例えば10個の操作部25からの操作情報が操作中を表す第1〜第10の動き情報を採用する場合、第1〜第10の動き情報の平均値を算出することができる。
【0061】
代替的に、決定部48は、複数の動き情報の最大値を閾値として決定することができる。操作部25からの操作情報が操作中を表す毎にメモリ59で記憶される、例えば第1〜第10の動き情報の中の最大値を閾値に決定することができる。
【0062】
操作部25からの操作情報が操作中を表す毎に、決定部48がメモリ59で記憶される複数の動き情報の最大値を閾値として決定する場合、閾値が高くなり過ぎて、コマンドを実行できないこともある。そこで、決定部48は、所与のタイミングで、閾値(最大値)を例えば初期値に戻すことができる。例えば、ユーザが歩くことで、閾値が高くなった場合、その後に、ユーザが例えば喫茶店に入り、椅子に座った場合、感知部47からの動き情報がその閾値以上になり難いこともある。この場合、初期値としては、例えば、ユーザが座っていることを想定する時の動き情報を採用することができる。
【0063】
操作部25からの操作情報が操作中を表す毎に、決定部48がメモリ59で記憶される複数の動き情報の平均値を閾値として決定する場合も、例えば、ユーザが歩いていた後、ユーザが例えば喫茶店に入り、椅子に座った場合、感知部47からの動き情報がその閾値以上になり難いこともある。ユーザが例えば喫茶店に入り、ある程度の時間が経過すると、喫茶店内のユーザの動作が平均値に反映される場合には、感知部47からの動き情報がその閾値以上になり易いこともある。ユーザの行動に迅速に対応するため、決定部48は、所与のタイミングで、閾値(平均値)を例えば初期値に戻すことができる。
【0064】
2. 外観例
図7(A)、図7(B)は、図1等の携帯装置の外観例を示し、図7(A)は、携帯電話機を示し、図7(B)は、携帯型再生装置を示す。図7(A)の例では、携帯装置100(狭義には携帯電話機)は、図1等の操作部25として、ダイヤルボタン25−0〜9,25−*,#及び電源ボタン25−Pを含む。また、図7(A)の例では、携帯装置100は、発信先電話番号、着信元電話番号等の情報を表示する表示部29を含む。さらに、図7(A)の例では、携帯装置100は、スピーカ60及びマイク61を含む。ユーザは、電源ボタン25−Pで携帯装置100の電源をON/OFFし、ダイヤルボタン25−0〜9,25−*,#及びスピーカ60及びマイク61で、所与の人と通話することができる。
【0065】
図7(B)の例では、携帯装置100(狭義には携帯型再生装置)は、図1等の操作部25として、再生ボタン(送りボタン)25−P1〜P3を含む。また、図7(B)の例では、表示部29は、再生中の曲のタイトル、アーティスト等の情報を表示することができ、表示部29は、例えばタッチパネルディスプレイ(タッチスクリーン)で構成され、操作部25の機能を実現することができる。さらに、表示部29は、図示されない様々な操作ボタンを形成することができる。図7(B)の例では、携帯装置100は、スピーカ60を含む。
【0066】
図7(B)の携帯装置100が音楽(音楽コンテンツ)を再生する場合、例えば図1の実行部45が、音楽コンテンツを再生する機能を実現してもよく、或いは、実行部45とは別に、処理部40は、再生部として、音楽コンテンツを再生してもよい。図7(B)の携帯装置100が写真(写真コンテンツ)を再生する場合、携帯装置100は、写真コンテンツを再生する再生部(実行部45、処理部40)を含む。ユーザは、例えば再生ボタン25−P2で、音楽コンテンツ、写真コンテンツ等のコンテンツ(第1のコンテンツ)を再生することができ、例えば送りボタン25−P3で、次のコンテンツ(第2のコンテンツ)を再生することができる。或いは、ユーザは、例えば送りボタン25−P1で、前のコンテンツ(第2のコンテンツ)を再生することができる。
【0067】
なお、図7(A)の携帯装置100は、コンテンツを再生してもよく、例えば、ダイヤルボタン25−0で、コンテンツ(第1のコンテンツ)を再生することができ、例えば送りボタン25−#で、次のコンテンツ(第2のコンテンツ)を再生することができる。
【0068】
図7(A)例及び図7(B)の例では、携帯装置100は、例えば図1の感知部47として、例えば3軸加速度センサを含むことができる。3軸加速度センサは、3軸(x軸、y軸、z軸)方向の3つの加速度を感知することができる。3軸のうちのx軸は、例えば、携帯装置100の正面又は表示部29の表示画面を基準とする場合の横方向(左右方向)に設定することができる。3軸のうちのy軸は、例えば、携帯装置100の正面又は表示部29の表示画面を基準とする場合の縦方向(上下方向)に設定することができる。3軸のうちのz軸は、例えば、携帯装置100の正面又は表示部29の表示画面を基準とする場合の前後方向に設定することができる。携帯装置100は、例えば図1の感知部47として、2軸加速度センサでも、1軸加速度センサでもよい。
【0069】
図7(A)例及び図7(B)の例では、携帯装置100は、例えば図1の感知部47として、例えば3軸ジャイロセンサを含んでもよい。3軸ジャイロセンサは、3軸周りの3つの角加速度を感知することができる。携帯装置100は、例えば図1の感知部47として、2軸ジャイロセンサでも、1軸ジャイロセンサ(例えばx軸回りの角加速度を感知するジャイロセンサ)でもよい。
【0070】
図8は、図1等の携帯装置の適用例を示し、撮像部10を含む、携帯型の撮像装置の構成例が示されている。図8の処理部40は、例えば図1の決定部48、実行部45等の機能を実現することができる。
【0071】
図8の撮像部は、例えば図4の第2の感知部47−2の機能を実現してもよく、或いは、図8の携帯装置100は、図4の第2の感知部47−2として、撮像部10(第1の撮像部)と異なる第2の撮像部をさらに含んでもよい。
【0072】
3. 動作例
図9は、図1等の携帯装置の動作例を説明するフローチャートを示す。以下に、閾値の決定(更新)、コマンドの実行及び閾値のリセットについて説明する。
【0073】
図9のステップS101の例では、図6等の感知部47(例えば、3軸加速度センサ)は、携帯装置100の動きを表す動き情報を感知する。ステップS101が複数回実施される場合、感知部47は、複数の動き情報を感知することができる。例えば、第Nの時刻で、3軸加速度センサは、x軸方向の加速度(第1の加速度)、y軸方向の加速度(第2の加速度)及びz軸方向の加速度(第3の加速度)を感知することができる。
【0074】
図6等の操作部25がタッチパネル及び例えば電源ボタンを有する場合、ユーザがタッチパネルを操作する(押す)時、操作部25は、その操作に対応する操作ボタンが操作中であることを表す操作情報を得ることができる。ユーザが電源ボタンを押す時、操作部25は、電源ボタンが操作中であることを表す操作情報を得ることができる。図9のステップS102の例では、図6等の決定部48は、操作部25からの操作情報に基づき、電源ボタン(第2の操作ボタン)と異なる操作ボタン(第1の操作ボタン)が押されたか否か(広義にはタッチパネルが操作されたか否か)を判断することができる。
【0075】
図9のステップS102の例でのタッチパネルの操作には、処理部40又は実行部45が例えば、音楽コンテンツを再生するアプリションを起動するために必要な操作ボタンの操作を含むことが可能である。更に、図9のステップS102の例でのタッチパネルの操作には、音楽コンテンツを再生するアプリションと異なる他のアプリケーションを起動するために必要な操作ボタンの操作を含むことが可能である。また、図9のステップS102の例でのタッチパネルの操作には、その他のアプリケーションの実行中にその他のアプリケーションを操作するために必要な操作ボタンの操作を含むことが可能である。
【0076】
図9のステップS103の例では、タッチパネルが操作される場合、図6等の決定部48は、例えば、第Nの時刻に対応する3軸方向の3つ加速度(第1〜第3の加速度)(広義には動き情報)に基づき閾値を決定することができる。閾値は、各軸に対応する例えば3つの閾値でもよく、3軸のうちの1つの軸に対応する1つの閾値でもよい。図6等の決定部48は、タッチパネルが操作される時刻に対応する閾値を図6のメモリ59に記憶すすることができる。図9のステップS103が複数回実施され、肯定的な結果が複数回得られる場合、メモリ59は、時刻が異なる複数の動き情報(加速度)を記憶する。メモリ59が、例えば、操作部25からの操作情報が操作中を表す第(N−10)の時刻での第1の動き情報、第(N−9)の時刻での第2の動き情報、・・・、第Nの時刻での第10の動き情報を記憶する場合、第1〜第10の動き情報の平均値を算出することができる。例えば、決定部48は、10個のx軸方向の加速度の平均値をx軸方向の閾値として決定(更新)し、10個のy軸方向の加速度の平均値をy軸方向の閾値として決定(更新)し、10個のz軸方向の加速度の平均値をz軸方向の閾値として決定(更新)することができる。
【0077】
図9のステップS102が実施され、否定的な結果が得られる場合、図9のステップS201の例では、図6等の決定部48は、例えば、第Nの時刻に対応する3軸方向の3つ加速度(第1〜第3の加速度)(広義には動き情報)が閾値以上であるか否かを判定する。ここで、閾値は、ステップS102で第Nの時刻の前で更新された値である。例えば、第Nの時刻に対応するx軸の加速度が、10個のx軸方向の加速度の平均値以上である場合、ステップS202を実施する。
【0078】
図9のステップS202の例では、実行部45は、コマンドを実行する。例えば、実行部45は、コマンドとして、第1のコンテンツが再生されている時、第1のコンテンツに代えて、第2のコンテンツを再生することができる。
【0079】
図9のステップS301の例及びステップS302の例では、ユーザの意図に合致すると思われるような電源ボタンが押される時、決定部48は、閾値を例えば初期値に戻すことにより、閾値をリセットすることができる。或いは、例えばユーザの意図に合致すると思われるような再生ボタン及び送りボタンの少なくとも1つが押される時、決定部48は、閾値をリセットしてもよい。
【0080】
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また撮像の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定に限定されず、種々の変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0081】
10 撮像部、11 光学素子、11a,11b,11d レンズ、11c 絞り機構、
13 撮像素子、17 光学ズーム制御部、19 AE制御部、20 制御部、
21 AF制御部、23 撮像素子駆動部、25 操作部、
25−0〜9,25−*,# ダイヤルボタン、 25−P 電源ボタン、
25−P1〜P3 再生ボタン(送りボタン)、25a シャッター釦(レリーズ釦)、
25b ズームレバー、29 表示部、30 画像処理部、31 前処理部、
33 解像度調整部、35 画素数変換部、37 画像圧縮部、39 表示制御部、
40 処理部(再生部)、43 メモリインタフェース、45 実行部(再生部)、
46 判定部、47 感知部(第1の感知部)、47−2 第2の感知部、
48 決定部、49 第2の撮像部、50 記憶部、60 スピーカ、61 マイク、
51 第3の検出部、55 記録媒体、57 バッファメモリ、59 メモリ、
100 携帯装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の操作ボタンの操作を表す第1の操作情報を得る操作部と、
携帯装置の動きを表す第1の動き情報を感知する感知部と、
第1の閾値を決定する決定部と、
前記第1の動き情報が前記第1の閾値以上である時にコマンドを実行する実行部と、
を含み、
前記第1の操作情報が操作中を表す時、前記決定部は、前記第1の動き情報に基づき前記第1の閾値を決定することを特徴とする携帯装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記第1の動き情報が複数のゾーンのうちのどのゾーンに属するのかを判定する判定部を、
さらに含み、
前記複数のゾーンは、第1のゾーン及び第2のゾーンを有し、
前記第1のゾーンは、前記第1の閾値に対応し、
前記第2のゾーンは、第2の閾値に対応し、
前記判定部の判定結果が前記第1のゾーンを表す時、前記実行部は、前記第1の動き情報が前記第1の閾値以上である時に前記コマンドを実行し、
前記判定部の判定結果が前記第2のゾーンを表す時、前記実行部は、前記第1の動き情報が前記第2の閾値以上である時に前記コマンドを実行することを特徴とする携帯装置。
【請求項3】
第1の操作ボタンの操作を表す第1の操作情報を得る操作部と、
携帯装置の動きを表す第1の動き情報を感知する第1の感知部と、
前記携帯装置の位置又はユーザの動きを表すセンサ情報を感知する第2の感知部と、
第1の閾値を決定する決定部と、
前記第1の動き情報が前記第1の閾値以上である時にコマンドを実行する実行部と、
を含み、
前記第1の操作情報が操作中を表す時、前記決定部は、前記センサ情報に基づき前記第1の閾値を決定することを特徴とする携帯装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記センサ情報が複数のゾーンのうちのどのゾーンに属するのかを判定する判定部を、
さらに含み、
前記複数のゾーンは、第1のゾーン及び第2のゾーンを有し、
前記第1のゾーンは、前記第1の閾値に対応し、
前記第2のゾーンは、第2の閾値に対応し、
前記判定部の判定結果が前記第1のゾーンを表す時、前記実行部は、前記第1の動き情報が前記第1の閾値以上である時に前記コマンドを実行し、
前記判定部の判定結果が前記第2のゾーンを表す時、前記実行部は、前記第1の動き情報が前記第2の閾値以上である時に前記コマンドを実行することを特徴とする携帯装置。
【請求項5】
請求項1又は2において、
前記携帯装置の動きを表し、且つ時間が異なる複数の動き情報を記憶する記憶部を、
さらに含み、
前記感知部は、前記複数の動き情報を感知し、
前記第1の閾値は、前記複数の動き情報の平均値であることを特徴とする携帯装置。
【請求項6】
請求項1又は2において、
前記携帯装置の動きを表し、且つ時間が異なる複数の動き情報を記憶する記憶部を、
さらに含み、
前記感知部は、前記複数の動き情報を感知し、
前記第1の閾値は、前記複数の動き情報の最大値であることを特徴とする携帯装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記感知部は、前記第1の動き情報として、前記携帯装置の加速度を感知することを特徴とする携帯装置。
【請求項8】
請求項7において、
前記加速度は、3軸方向の3つの加速度を有し、
前記第1の閾値は、前記3軸方向のうちのいずれか1つの軸方向の閾値を有することを特徴とする携帯装置。
【請求項9】
請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記感知部は、前記第1の動き情報として、前記携帯装置の角加速度を感知することを特徴とする携帯装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかにおいて、
前記決定部は、所与のタイミングで、前記第1の閾値を初期値に戻すことを特徴とする携帯装置。
【請求項11】
請求項1乃至9のいずれかにおいて、
前記操作部は、第2の操作ボタンの操作を表す第2の操作情報を得て、
前記第2の操作情報が操作中を表す時、前記決定部は、前記第1の閾値を初期値に戻すことを特徴とする携帯装置。
【請求項12】
請求項11において、
前記第2の操作ボタンは、電源ボタンであることを特徴とする携帯装置。
【請求項13】
請求項11において、
第1のコンテンツを再生する再生部を、
さらに含み、
前記第2の操作ボタンは、再生ボタン及び送りボタンの少なくとも1つであることを特徴とする携帯装置。
【請求項14】
請求項1乃至12のいずれかにおいて、
第1のコンテンツ及び第2のコンテンツを再生する再生部を、
さらに含み、
前記第1のコンテンツが再生されている時、前記コマンドは、前記第1のコンテンツに代えて、前記第2のコンテンツを再生することを特徴とする携帯装置。
【請求項15】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記感知部は、モーションセンサであることを特徴とする携帯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−93819(P2012−93819A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−238198(P2010−238198)
【出願日】平成22年10月25日(2010.10.25)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】