携帯電子機器用充電装置
【課題】携帯電話装置を装着していない状態で、出力端子を突出させることなく、出力端子の変形を防止するとともに、安全性の向上を図った充電装置。
【解決手段】一端が端子用孔から突出される端子部24とされ、他端26が支持板15に固定され、コイル部25が主軸16に挿通された一対の出力端子11,12とを有し、ボタン部7,8を突出方向に付勢する力は、支持板15によって、レバー17,18が下方に付勢する力よりも大きくされ、支持板15は、ボタン部7,8の全てが押下されることによって下方に下がり、一対の出力端子の他端を下方に押圧することにより、出力端子の一端に設けられた端子部24が、端子用孔より突出する携帯電子機器用充電装置。
【解決手段】一端が端子用孔から突出される端子部24とされ、他端26が支持板15に固定され、コイル部25が主軸16に挿通された一対の出力端子11,12とを有し、ボタン部7,8を突出方向に付勢する力は、支持板15によって、レバー17,18が下方に付勢する力よりも大きくされ、支持板15は、ボタン部7,8の全てが押下されることによって下方に下がり、一対の出力端子の他端を下方に押圧することにより、出力端子の一端に設けられた端子部24が、端子用孔より突出する携帯電子機器用充電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子機器用充電装置に係り、特に、携帯電子機器を充電装置の筐体に載置することにより充電が開始される携帯電子機器用充電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話装置等の携帯電子機器をその筐体内に載置することによって充電作業を行うようにした、携帯電子装置用充電装置が既に公知である。このような充電装置においては、携帯電子機器の充電端子に接触する正負の出力端子が、携帯電子機器を載置する面より突出するように設けられていることが一般的である(例えば特許文献1参照)。
【0003】
ところで、上述したような出力端子が突出した形態の充電装置においては、正負の出力端子間に導電性異物が接触することによるショートや、通電された状態で人体が端子間に接触することによる低温やけど等の危険性がある。
【0004】
このような危険性を回避する充電装置として、図12に示すような充電装置101が知られている。
この充電装置101には、ボタン107を押下することによって、このボタン107と一体化されたレバー117を介して押下される安全スイッチ110が設けられている。この充電装置101は、安全スイッチ110が押下されている場合に限り出力端子111に電気を流す構成となっており、図12(a)に示すように、携帯電話装置100が筐体102に装着されていないときは、安全スイッチ110が押下されず、出力端子111に電気が流れない。一方、図12(b)に示すように、携帯電話装置100を筐体102に載置することによって、ボタン用孔106より突出されたボタン107が押下され、このボタン107と一体化されたレバー117を介して安全スイッチ110が押下され、出力端子111に電気が流れるようになり、充電が行われる。このような構成とすることにより、携帯電話装置100を載置しない状態で正負の出力端子115間に導電性異物が接触することによるショートの危険性を回避することができる。
【0005】
また、図13に示すように、携帯電話装置100が装着されているときのみ出力端子111Bが突出する方式の充電装置101Bがある。
この充電装置101Bは、図13(a)に示すように、筐体102Bに携帯電話装置100が装着されていないときには出力端子111Bが充電装置101Bの筐体102B内に収納されており、図6(b)に示すように、携帯電話装置100を装着したときに、充電装置101Bの筐体102Bから突出されたレバー107Bが携帯電話装置100により押下され、出力端子111Bが筐体102Bから突出し、携帯電話装置100の充電端子100aと接触する構造となっている。このような構成とすることにより、携帯電話装置100の未装着時においては出力端子111Bが突出せず、ショートの危険性を回避することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−47164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図12に示したような充電装置101の場合は、出力端子115が常時むき出しとなっており、何らかの物体を出力端子115に引っ掛けて、出力端子115を破損させてしまう問題がある。
また、図13に示したような充電装置101Bの場合においては、携帯電話装置100が装着されていないときには出力端子111Bは充電装置101Bの筐体102B内に収納されているが、故意に充電装置101Bのレバー107Bを1個押すことによって、一方の出力端子111Bが突出してくるので、やはり、何らかの物体を出力端子111Bに引っ掛けたりして外力が加わることによって変形させてしまい、充電ができなくなる恐れがあった。
【0008】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、携帯電話装置を装着していない状態で、出力端子を突出させることなく、出力端子の変形を防止するとともに、安全性の向上を図った充電装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯電子機器の充電装置は、携帯電子機器が勘合されて装着され、複数のボタン用孔、及び複数の端子用孔が形成された載置面を有する筐体と、前記筐体の内部に前記載置面に沿う方向に延在するように固定された主軸と、前記主軸を中心に回動可能に設けられ、前記ボタン用孔から突出し、前記携帯電子機器の載置により押圧されるボタン部がそれぞれの先端に形成され、常時前記ボタン部の突出方向に付勢されている複数のレバーと、前記主軸と略平行に設けられた軸形状の支持板であって、前記複数のレバーに前記ボタン部の突出方向より当接し、前記複数のレバーを前記ボタン部の突出方向とは反対方向の下方に付勢する支持板と、連続した線材により形成されたねじりコイルばねによって形成された一対の出力端子であって、一端が前記端子用孔から突出される端子部とされ、他端が前記支持板に固定され、コイル部が前記主軸に挿通された一対の出力端子とを有し、前記ボタン部を突出方向に付勢する力は、前記支持板によって、前記レバー部が下方に付勢する力よりも大きくされ、前記支持板は、前記ボタン部の全てが押下されることによって下方に下がり、前記一対の出力端子の他端を下方に押圧することにより、前記出力端子の一端に設けられた端子部が、前記端子用孔より突出することを特徴とする。
【0010】
また、前記レバーは、前記主軸の両端側に1つずつ設けられ、前記一対の出力端子は、前記一対のレバーの間に設けられて入ることが好ましい。
また、前記支持板は圧縮コイルばねによって下方に付勢されていることが好ましい。
【0011】
また、本発明は上記課題を解決するために、携帯電子機器が勘合されて装着され、複数のボタン用孔、及び複数の端子用孔が形成された載置面を有する筐体と、所定の軸部を中心に回動可能に設けられ、前記ボタン用孔から一方向に突出し、前記携帯電子機器の載置により押圧されるボタン部がそれぞれの一端に形成されるとともに、支持板規制部が他端に形成され、常時前記ボタン部の突出方向に付勢されている複数のレバーと、前記端子用孔から一方向に突出するように付勢された一対の出力端子と、前記軸部と略平行に設けられた長尺板形状の支持板であって、前記複数のレバーの支持板規制部に一方向への移動を規制されるとともに、前記一対の出力端子の一方向の移動を規制する支持板とを有し、前記ボタン部の全てが押下されることによって前記支持板規制部が移動し、前記支持板が一方向に移動することにより、前記一対の出力端子の一端に設けられた端子部が前記端子用孔より突出することを特徴とする。
【0012】
また、前記レバーは、前記筐体の内部に1つずつ設けられ、前記一対の出力端子は、前記一対のレバーの間に設けられていることが好ましい。
また、前記一対の出力端子は連続した線材により形成されたねじりコイルばねによって形成され、前記端子部はねじりコイルバネの弾性力によって付勢されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、携帯電話装置を装着していない状態で、出力端子を突出させることなく、出力端子の変形を防止し、安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第一実施形態に係る充電装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係る充電装置の端子機構を示す斜視図である。
【図3】本発明の第一実施形態に係る充電装置の未使用状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第一実施形態に係る充電装置の使用状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第二実施形態に係る充電装置を示す斜視図である。
【図6】本発明の第二実施形態に係る充電装置の端子機構を示す斜視図である。
【図7】本発明の第二実施形態に係る充電装置を示す上面図である。
【図8】本発明の第二実施形態に係る充電装置の未使用状態を示すA−A断面図である。
【図9】本発明の第二実施形態に係る充電装置の未使用状態を示すB−B断面図である。
【図10】本発明の第二実施形態に係る充電装置の使用状態を示すA−A断面図である。
【図11】本発明の第二実施形態に係る充電装置の使用状態を示すB−B断面図である。
【図12】従来の携帯電子機器の一例を示す断面図であって、(a)は携帯電話装置の載置前、(b)は載置後を示す。
【図13】従来の携帯電子機器の他の例を示す断面図であって、(a)は携帯電話装置の載置前、(b)は載置後を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の充電装置1は、携帯電話装置100(図4参照)を装着可能な載置部3が設けられた筐体2と、載置部3の載置面4に設けられた一対のボタン用孔6から突出された第一ボタン7及び第二ボタン8と、一対の端子用孔9から突出された出力端子13とを有する。出力端子13は、携帯電話装置100の充電端子(図示せず)に当接することによって、携帯電話装置100の内蔵電池を充電可能な正負の端子であり、第一出力端子11、及び第二出力端子12とからなる。
【0016】
以下の説明においては、載置面4に垂直な方向であって、第一ボタン7及び第二ボタン8の突出する方向を上方(図3、図4の上方)といい、この反対方向を下方という。
また、図1は、筐体2の内部の一部を可視とした部分透視図であり、一対のボタン用孔6のうち、一方は図示されていない。同様に、一対の端子用孔9のうち、一方は図示されていない。第一ボタン7、第二ボタン8、第一出力端子11、及び第二出力端子12は、図1において透視され、後述する端子機構5を構成するものである。
また、図1は、携帯電話装置100が載置部3に載置されておらず、第一ボタン7及び第二ボタン8が載置面4から突出しているとともに、出力端子13が載置面4から突出していない状態を示している。
【0017】
筐体2は、樹脂によって形成されており、その内部は、端子機構5を格納する空洞が形成されている(図3参照)。空洞は、その上方の上枠31と下方の下枠32によって画定されている。
筐体2は、携帯電話装置100を格納可能な、所謂クレイドル形状をなしており、携帯電話装置100の背面が当接するのに適した形状の載置面4を有する載置部3と、携帯電話装置100が載置部3から離脱しないように、載置部3の周囲に設けられたガイド部14とから構成されている。ガイド部14は、携帯電話装置100が載置面4に沿う方向に移動することを防止する目的で、平面視が矩形形状の携帯電話装置100の四隅に当接するように設けられている。
【0018】
本実施形態においては、載置面4は、携帯電話装置100の背面に対応した平面とされているが、載置面4は、携帯電話装置100の背面形状が丸みを帯びた形状であれば、その形状に対応した形状とされる。同様に、ガイド部14も携帯電話装置100の形状に応じて、適宜形成される。
第一ボタン7及び第二ボタン8の位置は、携帯電話装置100が、載置部3に載置された状態において、確実に押下される位置に形成されている。また、出力端子13は、携帯電話装置100の充電端子に対応した位置に配置されている。
【0019】
次に、端子機構5について説明する。
図2に示すように、端子機構5は、断面円形の軸である主軸16と、主軸16に対して回動可能に取り付けられた第一レバー17及び第二レバー18と、同様に、主軸16に対して回動可能に取り付けられた出力端子13と、レバー17,18及び出力端子に当接してこれらの動きを関連付ける支持板15とを有する。
【0020】
主軸16は、筐体2の内部において、載置面4に沿う方向に沿う、筐体2の短手方向に延在するように配置されている。具体的には主軸16は、その両端が筐体2の内壁に固定されていることによって、筐体2の内部に固定されている。
【0021】
第一レバー17は、主軸16が挿入される円筒部20と、円筒部20の軸方向に直交する方向に延在するレバー本体21と、レバー本体21の端部においてレバー本体21の延在方向に直交する方向に突出した第一ボタン7とからなる。
第一レバー17は、円筒部20を主軸16に取り付けた状態において、第一ボタン7がボタン用孔6より突出可能なように構成されている。
【0022】
また、円筒部20の外周には、ねじりコイルばね22が取り付けられている。ねじりコイルばね22は、コイル部と、コイル部の両端が直線状とされた一対の腕部とからなり、一方の腕部がレバー本体21の下面(第一ボタン7が突出する面と反対側の面)に当接するとともに、他方の腕部が筐体2の下枠32(図3参照)に当接するように取り付けられている。これにより、第一レバー17は、第一ボタン7がボタン用孔6より突出する方向に付勢される。
第二レバー18も第一レバー17と同様の形状を有しており、第一レバー17が取り付けられる端部とは反対側の端部に、第一レバー17とは独立して取り付けられる。
【0023】
第一出力端子11及び第二出力端子12は、所謂ねじりコイルばねの一対の直線状の腕部(端部)を変形させて形成されたものであり、一端部が山状に屈曲加工され端子部24とされているとともに、中間部が全体的に弾力を有するようにコイル状に形成されてコイル部25とされ、他端部26が端子部24と対向する方向に延在し、支持板15に固定されている。
第一出力端子11及び第二出力端子12は、コイル部25が、円筒状のスペーサ30を介して主軸16に挿通され、端子部24が第一レバー17及び第二レバー18の延在方向とは反対方向に延在するように配置される。また、端子部24は、第一ボタン7及び第二ボタン8が突出した状態で、山状の部位の頂点が載置面4と同一面上に位置するように形成される。
【0024】
支持板15は、断面円形の軸形状をなしており、中央部には、断面矩形のばね当接部28が形成されている。支持板15はその両端側が、第一レバー17及び第二レバー18の上方に当接するように、かつ、上下方向に移動可能に配置されている。また、ばね当接部28の両側であって、支持板15の下方には、第一出力端子11及び第二出力端子12の他端部26が固定されている。
また、支持板15のばね当接部28と筐体2の上枠31との間には、圧縮コイルばね33(図3参照)が配置されている。これにより支持板15は、ボタン7,8の突出方向とは反対方向の下方に付勢される。
【0025】
ここで、第一レバー17及び第二レバー18がねじりコイルばね22によって上方に付勢される力と、支持板15が圧縮コイルばね33によって下方に付勢される力の関係は、支持板15が下方に付勢される力よりもレバー17,18が上方に付勢される力の方が強くなるように設定されている。即ち、このような力関係となるように、ねじりコイルばね22と圧縮コイルばね33が選定される。
【0026】
次に、本実施形態の充電装置1の動作について説明する。
図3は、本実施形態の充電装置1の未使用(携帯電話装置100が未装着状態)状態を示す断面図であり、図4は、使用状態を示す断面図である。
図3に示すように、未使用状態においては、ねじりコイルばね22の作用によって、レバー17,18は上方、即ちボタン7,8の突出方向に付勢されており、これにより、ボタン7,8はボタン用孔6を介して載置面4より突出する。即ち、一対のボタン7,8は使用者により押下可能な状態にある。
【0027】
一方、レバー17,18が上方に付勢される力と、支持板15が下方に付勢される力の関係は、支持板15が下方に付勢される力よりもレバー17,18が上方に付勢される力の方が強くなるように設定されているため、圧縮コイルばね33が縮み、支持板15はレバー17,18によって上方に押される。これに伴い、出力端子13を構成する第一出力端子11及び第二出力端子12は、端子11,12の他端部26が上方に位置し、他端部26の反対側の端子部24は載置面4より突出することがない。
【0028】
図4に示すように、携帯電話装置100を充電装置1に装着しようとするときは、充電装置1の第一ボタン7及び第二ボタン8の両方を押し込みながら装着する。即ち、第一ボタン7及び第二ボタン8が押し込まれることによって、第一レバー17及び第二レバー18が主軸16を中心に回動し、これに伴い、支持板15が下方へ動き、第一出力端子11及び第二出力端子12も主軸16を中心に回動することによって、端子部24が載置面4より突出し、携帯電話装置100と接触する。
【0029】
さらに、携帯電話装置100を充電装置1より外すと、レバー17,18がねじりコイルばね22の付勢力により主軸16を中心に回動し、支持板15を持ち上げ、図3に示すような装着前の状態に戻る。
第一レバー17と第二レバー18とは独立しているため、第一レバー17、第二レバー18のどちらか一方のボタン7,8を押し下げただけでは、押し下げられていない方のレバーによって支持板15が支えられている。これにより、支持板15は一方のボタンを押下しただけでは下方へ下がらず、出力端子13の端子部24は載置面4より突出しない。即ち、第一ボタン7及び第二ボタン8の両方のボタン7,8が押下された場合にのみ、支持板15の支えが解除され、支持板15が下降し出力端子13の端子部24が突出する。
【0030】
上記実施形態によれば、第一ボタン7及び第二ボタン8の両方を押下した場合にのみ、出力端子13の端子部24が載置面4より突出する構成としたことによって、どちらか一方のボタンを押下した場合には、いずれの端子部24も載置面4から突出することがない。これにより、不用意にボタンを押下した際に、突出した端子部に何らかの物体を引っ掛けたりして、端子部を変形させることを防止することができる。また、突出した端子部をショートさせる危険も回避することができる。
【0031】
(第二実施形態)
以下、本発明の第二実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
【0032】
図5に示すように、本実施形態の充電装置1Bは、携帯電話装置100(図10参照)を装着可能な載置部3が設けられた筐体2と、載置部3の載置面4に設けられた一対のボタン用孔6から突出された第一ボタン7B及び第二ボタン8Bと、一対の端子用孔9から突出された出力端子13Bとを有する。出力端子13Bは、携帯電話装置100の充電端子(図示せず)に当接することによって、携帯電話装置100の内蔵電池を充電可能な正負の端子であり、第一出力端子11B、及び第二出力端子12Bとからなる。
【0033】
次に、端子機構5Bについて説明する。
図6、及び図7に示すように、端子機構5Bは、軸部37を有し、この軸部37を中心に回動可能とされた第一レバー17Bと、軸部38を有し、この軸部38を中心に回動可能とされた第二レバー18Bと、筐体2の所定位置に固定された基板39と、基板39に取り付けられた出力端子13Bと、レバー17B,18B及び出力端子13に当接してこれらの動きを関連付ける支持板15Bとを有する。
【0034】
第一レバー17Bは、筐体2の短手方向に沿う軸形状の軸部37と、軸部37に直交する一方向及び他方向に延在するレバー本体21Bと、レバー本体21Bの一方の端部においてレバー本体21Bの延在方向に直交する上方に突出した第一ボタン7Bと、レバー本体21Bの他方の端部において筐体2の短手方向に延在する支持板規制部40と、からなる。
【0035】
第一レバー17Bは、軸部37を軸受部41に回動可能に取り付けた状態において、第一ボタン7Bがボタン用孔6より突出可能なように構成されている。また、支持板規制部40は、第一ボタン7Bが突出した状態において、後述する支持板15Bが上方に移動するのを規制するように形成されている。
【0036】
また、軸部37の外周には、ねじりコイルばね22が取り付けられている。ねじりコイルばね22は、コイル部と、コイル部の両端が直線状とされた一対の腕部とからなり、一方の腕部がレバー本体21Bの下面(第一ボタン7Bが突出する面と反対側の面)に当接するとともに、他方の腕部が筐体2の下枠32(図8参照)に当接するように取り付けられている。これにより、第一レバー17Bは、第一ボタン7Bがボタン用孔6より突出する方向に付勢される。
第二レバー18Bも第一レバー17Bと同様の形状を有しており、第一レバー17が取り付けられる位置とは反対側に、第一レバー17Bとは独立して取り付けられる。
【0037】
第一出力端子11B及び第二出力端子12Bは、所謂ねじりコイルばねの一対の直線状の腕部(端部)を変形させて形成されたものであり、一端部が山状に屈曲加工され端子部24とされているとともに、中間部が全体的に弾力を有するようにコイル状に形成されてコイル部25とされ、他端部26が端子部24と対向する方向に延在し、基板39に固定されている。
【0038】
第一出力端子11B及び第二出力端子12Bの端子部24側の腕部42は、ねじりコイルバネの弾性力によって上方に付勢されているとともに、後述する支持板15Bの板部44の下面に当接している。
また、端子部24は、後述する支持板15Bの板部44が下方に位置する状態で、山状の部位の頂点が載置面4と同一面上に位置するように形成される。
【0039】
支持板15Bは、レバー17,18の支持板規制部40に下方から当接するとともに、出力端子13Bの腕部42に下方から当接される板部44と、筐体2の短手方向に延在するとともに、板部44と一体化された軸部45とを有している。軸部45の両端は、軸受部46によって支持されている。具体的には、軸部45は軸受部46の上下方向に長い長孔47(図9参照)に挿入されており、上下方向に移動可能とされている。
【0040】
ここで、支持板15Bの上下方向のストロークは、長孔47によって規制されている。具体的には、長孔47は、第一ボタン7B及び第二ボタン8Bが突出状態の場合に、支持板15Bの軸部45が支持板規制部40によって長孔47の下方に移動するように形成されている(図9参照)。
また、長孔47は、第一ボタン7B及び第二ボタン8Bが押し込まれた状態の場合に、支持板15Bの軸部45が第一出力端子11B及び第二出力端子12Bの弾性力によって長孔47の上方に移動するように形成されている(図11参照)。
【0041】
次に、本実施形態の充電装置1Bの動作について説明する。
図8は、本実施形態の充電装置1Bの未使用(携帯電話装置100が未装着状態)状態を示すA−A断面図であり、図9は、未使用状態を示すB−B断面図である。図10は、使用状態を示すA−A断面図であり、図11は、使用状態を示すB−B断面図である。
【0042】
図8、及び図9に示すように、未使用状態においては、ねじりコイルばね22の作用によって、レバー17B,18Bは上方、即ちボタン7B,8Bの突出方向に付勢されており、これにより、ボタン7B,8Bはボタン用孔6を介して載置面4より突出する。即ち、一対のボタン7B,8Bは使用者により押下可能な状態にある。
【0043】
この際、支持板15Bの板部44は、レバー17B,18Bの支持板規制部40によって下方に押さえ込まれており、これにより、出力端子11B,12Bの端子部24側もまた板部44に下方に押さえ込まれ、端子部24は載置面4より突出することがない。
【0044】
図10、及び図11に示すように、携帯電話装置100を充電装置1Bに装着しようとするときは、充電装置1Bの第一ボタン7B及び第二ボタン8Bの両方を押し込みながら装着する。即ち、第一ボタン7B及び第二ボタン8Bが押し込まれることによって、第一レバー17B及び第二レバー18Bが軸部37,38を中心に回動し、これに伴い、支持板規制部40が上方へ動くとともに、支持板15Bが上方へ動き、端子部24が載置面4より突出し、携帯電話装置100と接触する。
【0045】
さらに、携帯電話装置100を充電装置1Bより外すと、レバー17B,18Bがねじりコイルばね22の付勢力により軸部37,38を中心に回動し、図9,10に示すような装着前の状態に戻る。
第一レバー17Bと第二レバー18Bとは独立しているため、第一レバー17B、第二レバー18Bのどちらか一方のボタン7B,8Bを押し下げただけでは、押し下げられていない方の支持板規制部40によって支持板15Bが下方に押さえ込まれる。これにより、支持板15Bは一方のボタンを押下しただけでは上方へ動かず、出力端子13Bの端子部24は載置面4より突出しない。即ち、第一ボタン7B及び第二ボタン8Bの両方のボタン7B,8Bが押下された場合にのみ、支持板15Bによる端子部24の押さえ込み解除され、出力端子13Bの端子部24が突出する。
【0046】
上記実施形態によれば、第一ボタン7B及び第二ボタン8Bの両方を押下した場合にのみ、出力端子13Bの端子部24が載置面4より突出する構成としたことによって、どちらか一方のボタンを押下した場合には、いずれの端子部24も載置面4から突出することがない。これにより、不用意にボタンを押下した際に、突出した端子部に何らかの物体を引っ掛けたりして、端子部を変形させることを防止することができる。また、突出した端子部をショートさせる危険も回避することができる。
【0047】
なお、上記実施形態においては、支持板15Bの板部44を上方に付勢する方法として、出力端子11B,12Bの弾性力を使用したがこれに限ることはなく、別途バネを用いる方法としてもよい。
【0048】
以上、本発明の実施形態に係る充電装置1について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、以上で説明した実施形態では、レバーの設置数量を2個としたが、レバーの設置数量は3個以上としてもよい。この場合、不用意に端子が突出する可能性が減少するので安全性が向上する。
【0049】
また、支持板を付勢するばねは、圧縮コイルばねに限ることはなく、例えば板ばねを使用することもできる。
さらに、本発明の充電装置の充電対象は、携帯電話装置に限ることはなく、充電可能な電池を内蔵する携帯電子機器であれば、広く適用可能である。
【符号の説明】
【0050】
1,1B…充電装置、2…筐体、3…載置部、4…載置面、6…ボタン用孔、7,7B…第一ボタン(ボタン部)、8,8B…第二ボタン(ボタン部)、9…端子用孔、11,11B…第一出力端子、12,12B…第二出力端子、13,13B…出力端子、15,15B…支持板、16…主軸、17,17B…第一レバー(レバー)、18,18B…第二レバー(レバー)、24…端子部、25…コイル部、26…他端部、33…圧縮コイルばね、37…軸部、38…軸部、39…基板、40…支持板規制部、100…携帯電話装置。
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子機器用充電装置に係り、特に、携帯電子機器を充電装置の筐体に載置することにより充電が開始される携帯電子機器用充電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話装置等の携帯電子機器をその筐体内に載置することによって充電作業を行うようにした、携帯電子装置用充電装置が既に公知である。このような充電装置においては、携帯電子機器の充電端子に接触する正負の出力端子が、携帯電子機器を載置する面より突出するように設けられていることが一般的である(例えば特許文献1参照)。
【0003】
ところで、上述したような出力端子が突出した形態の充電装置においては、正負の出力端子間に導電性異物が接触することによるショートや、通電された状態で人体が端子間に接触することによる低温やけど等の危険性がある。
【0004】
このような危険性を回避する充電装置として、図12に示すような充電装置101が知られている。
この充電装置101には、ボタン107を押下することによって、このボタン107と一体化されたレバー117を介して押下される安全スイッチ110が設けられている。この充電装置101は、安全スイッチ110が押下されている場合に限り出力端子111に電気を流す構成となっており、図12(a)に示すように、携帯電話装置100が筐体102に装着されていないときは、安全スイッチ110が押下されず、出力端子111に電気が流れない。一方、図12(b)に示すように、携帯電話装置100を筐体102に載置することによって、ボタン用孔106より突出されたボタン107が押下され、このボタン107と一体化されたレバー117を介して安全スイッチ110が押下され、出力端子111に電気が流れるようになり、充電が行われる。このような構成とすることにより、携帯電話装置100を載置しない状態で正負の出力端子115間に導電性異物が接触することによるショートの危険性を回避することができる。
【0005】
また、図13に示すように、携帯電話装置100が装着されているときのみ出力端子111Bが突出する方式の充電装置101Bがある。
この充電装置101Bは、図13(a)に示すように、筐体102Bに携帯電話装置100が装着されていないときには出力端子111Bが充電装置101Bの筐体102B内に収納されており、図6(b)に示すように、携帯電話装置100を装着したときに、充電装置101Bの筐体102Bから突出されたレバー107Bが携帯電話装置100により押下され、出力端子111Bが筐体102Bから突出し、携帯電話装置100の充電端子100aと接触する構造となっている。このような構成とすることにより、携帯電話装置100の未装着時においては出力端子111Bが突出せず、ショートの危険性を回避することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−47164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図12に示したような充電装置101の場合は、出力端子115が常時むき出しとなっており、何らかの物体を出力端子115に引っ掛けて、出力端子115を破損させてしまう問題がある。
また、図13に示したような充電装置101Bの場合においては、携帯電話装置100が装着されていないときには出力端子111Bは充電装置101Bの筐体102B内に収納されているが、故意に充電装置101Bのレバー107Bを1個押すことによって、一方の出力端子111Bが突出してくるので、やはり、何らかの物体を出力端子111Bに引っ掛けたりして外力が加わることによって変形させてしまい、充電ができなくなる恐れがあった。
【0008】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、携帯電話装置を装着していない状態で、出力端子を突出させることなく、出力端子の変形を防止するとともに、安全性の向上を図った充電装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯電子機器の充電装置は、携帯電子機器が勘合されて装着され、複数のボタン用孔、及び複数の端子用孔が形成された載置面を有する筐体と、前記筐体の内部に前記載置面に沿う方向に延在するように固定された主軸と、前記主軸を中心に回動可能に設けられ、前記ボタン用孔から突出し、前記携帯電子機器の載置により押圧されるボタン部がそれぞれの先端に形成され、常時前記ボタン部の突出方向に付勢されている複数のレバーと、前記主軸と略平行に設けられた軸形状の支持板であって、前記複数のレバーに前記ボタン部の突出方向より当接し、前記複数のレバーを前記ボタン部の突出方向とは反対方向の下方に付勢する支持板と、連続した線材により形成されたねじりコイルばねによって形成された一対の出力端子であって、一端が前記端子用孔から突出される端子部とされ、他端が前記支持板に固定され、コイル部が前記主軸に挿通された一対の出力端子とを有し、前記ボタン部を突出方向に付勢する力は、前記支持板によって、前記レバー部が下方に付勢する力よりも大きくされ、前記支持板は、前記ボタン部の全てが押下されることによって下方に下がり、前記一対の出力端子の他端を下方に押圧することにより、前記出力端子の一端に設けられた端子部が、前記端子用孔より突出することを特徴とする。
【0010】
また、前記レバーは、前記主軸の両端側に1つずつ設けられ、前記一対の出力端子は、前記一対のレバーの間に設けられて入ることが好ましい。
また、前記支持板は圧縮コイルばねによって下方に付勢されていることが好ましい。
【0011】
また、本発明は上記課題を解決するために、携帯電子機器が勘合されて装着され、複数のボタン用孔、及び複数の端子用孔が形成された載置面を有する筐体と、所定の軸部を中心に回動可能に設けられ、前記ボタン用孔から一方向に突出し、前記携帯電子機器の載置により押圧されるボタン部がそれぞれの一端に形成されるとともに、支持板規制部が他端に形成され、常時前記ボタン部の突出方向に付勢されている複数のレバーと、前記端子用孔から一方向に突出するように付勢された一対の出力端子と、前記軸部と略平行に設けられた長尺板形状の支持板であって、前記複数のレバーの支持板規制部に一方向への移動を規制されるとともに、前記一対の出力端子の一方向の移動を規制する支持板とを有し、前記ボタン部の全てが押下されることによって前記支持板規制部が移動し、前記支持板が一方向に移動することにより、前記一対の出力端子の一端に設けられた端子部が前記端子用孔より突出することを特徴とする。
【0012】
また、前記レバーは、前記筐体の内部に1つずつ設けられ、前記一対の出力端子は、前記一対のレバーの間に設けられていることが好ましい。
また、前記一対の出力端子は連続した線材により形成されたねじりコイルばねによって形成され、前記端子部はねじりコイルバネの弾性力によって付勢されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、携帯電話装置を装着していない状態で、出力端子を突出させることなく、出力端子の変形を防止し、安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第一実施形態に係る充電装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係る充電装置の端子機構を示す斜視図である。
【図3】本発明の第一実施形態に係る充電装置の未使用状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第一実施形態に係る充電装置の使用状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第二実施形態に係る充電装置を示す斜視図である。
【図6】本発明の第二実施形態に係る充電装置の端子機構を示す斜視図である。
【図7】本発明の第二実施形態に係る充電装置を示す上面図である。
【図8】本発明の第二実施形態に係る充電装置の未使用状態を示すA−A断面図である。
【図9】本発明の第二実施形態に係る充電装置の未使用状態を示すB−B断面図である。
【図10】本発明の第二実施形態に係る充電装置の使用状態を示すA−A断面図である。
【図11】本発明の第二実施形態に係る充電装置の使用状態を示すB−B断面図である。
【図12】従来の携帯電子機器の一例を示す断面図であって、(a)は携帯電話装置の載置前、(b)は載置後を示す。
【図13】従来の携帯電子機器の他の例を示す断面図であって、(a)は携帯電話装置の載置前、(b)は載置後を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の充電装置1は、携帯電話装置100(図4参照)を装着可能な載置部3が設けられた筐体2と、載置部3の載置面4に設けられた一対のボタン用孔6から突出された第一ボタン7及び第二ボタン8と、一対の端子用孔9から突出された出力端子13とを有する。出力端子13は、携帯電話装置100の充電端子(図示せず)に当接することによって、携帯電話装置100の内蔵電池を充電可能な正負の端子であり、第一出力端子11、及び第二出力端子12とからなる。
【0016】
以下の説明においては、載置面4に垂直な方向であって、第一ボタン7及び第二ボタン8の突出する方向を上方(図3、図4の上方)といい、この反対方向を下方という。
また、図1は、筐体2の内部の一部を可視とした部分透視図であり、一対のボタン用孔6のうち、一方は図示されていない。同様に、一対の端子用孔9のうち、一方は図示されていない。第一ボタン7、第二ボタン8、第一出力端子11、及び第二出力端子12は、図1において透視され、後述する端子機構5を構成するものである。
また、図1は、携帯電話装置100が載置部3に載置されておらず、第一ボタン7及び第二ボタン8が載置面4から突出しているとともに、出力端子13が載置面4から突出していない状態を示している。
【0017】
筐体2は、樹脂によって形成されており、その内部は、端子機構5を格納する空洞が形成されている(図3参照)。空洞は、その上方の上枠31と下方の下枠32によって画定されている。
筐体2は、携帯電話装置100を格納可能な、所謂クレイドル形状をなしており、携帯電話装置100の背面が当接するのに適した形状の載置面4を有する載置部3と、携帯電話装置100が載置部3から離脱しないように、載置部3の周囲に設けられたガイド部14とから構成されている。ガイド部14は、携帯電話装置100が載置面4に沿う方向に移動することを防止する目的で、平面視が矩形形状の携帯電話装置100の四隅に当接するように設けられている。
【0018】
本実施形態においては、載置面4は、携帯電話装置100の背面に対応した平面とされているが、載置面4は、携帯電話装置100の背面形状が丸みを帯びた形状であれば、その形状に対応した形状とされる。同様に、ガイド部14も携帯電話装置100の形状に応じて、適宜形成される。
第一ボタン7及び第二ボタン8の位置は、携帯電話装置100が、載置部3に載置された状態において、確実に押下される位置に形成されている。また、出力端子13は、携帯電話装置100の充電端子に対応した位置に配置されている。
【0019】
次に、端子機構5について説明する。
図2に示すように、端子機構5は、断面円形の軸である主軸16と、主軸16に対して回動可能に取り付けられた第一レバー17及び第二レバー18と、同様に、主軸16に対して回動可能に取り付けられた出力端子13と、レバー17,18及び出力端子に当接してこれらの動きを関連付ける支持板15とを有する。
【0020】
主軸16は、筐体2の内部において、載置面4に沿う方向に沿う、筐体2の短手方向に延在するように配置されている。具体的には主軸16は、その両端が筐体2の内壁に固定されていることによって、筐体2の内部に固定されている。
【0021】
第一レバー17は、主軸16が挿入される円筒部20と、円筒部20の軸方向に直交する方向に延在するレバー本体21と、レバー本体21の端部においてレバー本体21の延在方向に直交する方向に突出した第一ボタン7とからなる。
第一レバー17は、円筒部20を主軸16に取り付けた状態において、第一ボタン7がボタン用孔6より突出可能なように構成されている。
【0022】
また、円筒部20の外周には、ねじりコイルばね22が取り付けられている。ねじりコイルばね22は、コイル部と、コイル部の両端が直線状とされた一対の腕部とからなり、一方の腕部がレバー本体21の下面(第一ボタン7が突出する面と反対側の面)に当接するとともに、他方の腕部が筐体2の下枠32(図3参照)に当接するように取り付けられている。これにより、第一レバー17は、第一ボタン7がボタン用孔6より突出する方向に付勢される。
第二レバー18も第一レバー17と同様の形状を有しており、第一レバー17が取り付けられる端部とは反対側の端部に、第一レバー17とは独立して取り付けられる。
【0023】
第一出力端子11及び第二出力端子12は、所謂ねじりコイルばねの一対の直線状の腕部(端部)を変形させて形成されたものであり、一端部が山状に屈曲加工され端子部24とされているとともに、中間部が全体的に弾力を有するようにコイル状に形成されてコイル部25とされ、他端部26が端子部24と対向する方向に延在し、支持板15に固定されている。
第一出力端子11及び第二出力端子12は、コイル部25が、円筒状のスペーサ30を介して主軸16に挿通され、端子部24が第一レバー17及び第二レバー18の延在方向とは反対方向に延在するように配置される。また、端子部24は、第一ボタン7及び第二ボタン8が突出した状態で、山状の部位の頂点が載置面4と同一面上に位置するように形成される。
【0024】
支持板15は、断面円形の軸形状をなしており、中央部には、断面矩形のばね当接部28が形成されている。支持板15はその両端側が、第一レバー17及び第二レバー18の上方に当接するように、かつ、上下方向に移動可能に配置されている。また、ばね当接部28の両側であって、支持板15の下方には、第一出力端子11及び第二出力端子12の他端部26が固定されている。
また、支持板15のばね当接部28と筐体2の上枠31との間には、圧縮コイルばね33(図3参照)が配置されている。これにより支持板15は、ボタン7,8の突出方向とは反対方向の下方に付勢される。
【0025】
ここで、第一レバー17及び第二レバー18がねじりコイルばね22によって上方に付勢される力と、支持板15が圧縮コイルばね33によって下方に付勢される力の関係は、支持板15が下方に付勢される力よりもレバー17,18が上方に付勢される力の方が強くなるように設定されている。即ち、このような力関係となるように、ねじりコイルばね22と圧縮コイルばね33が選定される。
【0026】
次に、本実施形態の充電装置1の動作について説明する。
図3は、本実施形態の充電装置1の未使用(携帯電話装置100が未装着状態)状態を示す断面図であり、図4は、使用状態を示す断面図である。
図3に示すように、未使用状態においては、ねじりコイルばね22の作用によって、レバー17,18は上方、即ちボタン7,8の突出方向に付勢されており、これにより、ボタン7,8はボタン用孔6を介して載置面4より突出する。即ち、一対のボタン7,8は使用者により押下可能な状態にある。
【0027】
一方、レバー17,18が上方に付勢される力と、支持板15が下方に付勢される力の関係は、支持板15が下方に付勢される力よりもレバー17,18が上方に付勢される力の方が強くなるように設定されているため、圧縮コイルばね33が縮み、支持板15はレバー17,18によって上方に押される。これに伴い、出力端子13を構成する第一出力端子11及び第二出力端子12は、端子11,12の他端部26が上方に位置し、他端部26の反対側の端子部24は載置面4より突出することがない。
【0028】
図4に示すように、携帯電話装置100を充電装置1に装着しようとするときは、充電装置1の第一ボタン7及び第二ボタン8の両方を押し込みながら装着する。即ち、第一ボタン7及び第二ボタン8が押し込まれることによって、第一レバー17及び第二レバー18が主軸16を中心に回動し、これに伴い、支持板15が下方へ動き、第一出力端子11及び第二出力端子12も主軸16を中心に回動することによって、端子部24が載置面4より突出し、携帯電話装置100と接触する。
【0029】
さらに、携帯電話装置100を充電装置1より外すと、レバー17,18がねじりコイルばね22の付勢力により主軸16を中心に回動し、支持板15を持ち上げ、図3に示すような装着前の状態に戻る。
第一レバー17と第二レバー18とは独立しているため、第一レバー17、第二レバー18のどちらか一方のボタン7,8を押し下げただけでは、押し下げられていない方のレバーによって支持板15が支えられている。これにより、支持板15は一方のボタンを押下しただけでは下方へ下がらず、出力端子13の端子部24は載置面4より突出しない。即ち、第一ボタン7及び第二ボタン8の両方のボタン7,8が押下された場合にのみ、支持板15の支えが解除され、支持板15が下降し出力端子13の端子部24が突出する。
【0030】
上記実施形態によれば、第一ボタン7及び第二ボタン8の両方を押下した場合にのみ、出力端子13の端子部24が載置面4より突出する構成としたことによって、どちらか一方のボタンを押下した場合には、いずれの端子部24も載置面4から突出することがない。これにより、不用意にボタンを押下した際に、突出した端子部に何らかの物体を引っ掛けたりして、端子部を変形させることを防止することができる。また、突出した端子部をショートさせる危険も回避することができる。
【0031】
(第二実施形態)
以下、本発明の第二実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
【0032】
図5に示すように、本実施形態の充電装置1Bは、携帯電話装置100(図10参照)を装着可能な載置部3が設けられた筐体2と、載置部3の載置面4に設けられた一対のボタン用孔6から突出された第一ボタン7B及び第二ボタン8Bと、一対の端子用孔9から突出された出力端子13Bとを有する。出力端子13Bは、携帯電話装置100の充電端子(図示せず)に当接することによって、携帯電話装置100の内蔵電池を充電可能な正負の端子であり、第一出力端子11B、及び第二出力端子12Bとからなる。
【0033】
次に、端子機構5Bについて説明する。
図6、及び図7に示すように、端子機構5Bは、軸部37を有し、この軸部37を中心に回動可能とされた第一レバー17Bと、軸部38を有し、この軸部38を中心に回動可能とされた第二レバー18Bと、筐体2の所定位置に固定された基板39と、基板39に取り付けられた出力端子13Bと、レバー17B,18B及び出力端子13に当接してこれらの動きを関連付ける支持板15Bとを有する。
【0034】
第一レバー17Bは、筐体2の短手方向に沿う軸形状の軸部37と、軸部37に直交する一方向及び他方向に延在するレバー本体21Bと、レバー本体21Bの一方の端部においてレバー本体21Bの延在方向に直交する上方に突出した第一ボタン7Bと、レバー本体21Bの他方の端部において筐体2の短手方向に延在する支持板規制部40と、からなる。
【0035】
第一レバー17Bは、軸部37を軸受部41に回動可能に取り付けた状態において、第一ボタン7Bがボタン用孔6より突出可能なように構成されている。また、支持板規制部40は、第一ボタン7Bが突出した状態において、後述する支持板15Bが上方に移動するのを規制するように形成されている。
【0036】
また、軸部37の外周には、ねじりコイルばね22が取り付けられている。ねじりコイルばね22は、コイル部と、コイル部の両端が直線状とされた一対の腕部とからなり、一方の腕部がレバー本体21Bの下面(第一ボタン7Bが突出する面と反対側の面)に当接するとともに、他方の腕部が筐体2の下枠32(図8参照)に当接するように取り付けられている。これにより、第一レバー17Bは、第一ボタン7Bがボタン用孔6より突出する方向に付勢される。
第二レバー18Bも第一レバー17Bと同様の形状を有しており、第一レバー17が取り付けられる位置とは反対側に、第一レバー17Bとは独立して取り付けられる。
【0037】
第一出力端子11B及び第二出力端子12Bは、所謂ねじりコイルばねの一対の直線状の腕部(端部)を変形させて形成されたものであり、一端部が山状に屈曲加工され端子部24とされているとともに、中間部が全体的に弾力を有するようにコイル状に形成されてコイル部25とされ、他端部26が端子部24と対向する方向に延在し、基板39に固定されている。
【0038】
第一出力端子11B及び第二出力端子12Bの端子部24側の腕部42は、ねじりコイルバネの弾性力によって上方に付勢されているとともに、後述する支持板15Bの板部44の下面に当接している。
また、端子部24は、後述する支持板15Bの板部44が下方に位置する状態で、山状の部位の頂点が載置面4と同一面上に位置するように形成される。
【0039】
支持板15Bは、レバー17,18の支持板規制部40に下方から当接するとともに、出力端子13Bの腕部42に下方から当接される板部44と、筐体2の短手方向に延在するとともに、板部44と一体化された軸部45とを有している。軸部45の両端は、軸受部46によって支持されている。具体的には、軸部45は軸受部46の上下方向に長い長孔47(図9参照)に挿入されており、上下方向に移動可能とされている。
【0040】
ここで、支持板15Bの上下方向のストロークは、長孔47によって規制されている。具体的には、長孔47は、第一ボタン7B及び第二ボタン8Bが突出状態の場合に、支持板15Bの軸部45が支持板規制部40によって長孔47の下方に移動するように形成されている(図9参照)。
また、長孔47は、第一ボタン7B及び第二ボタン8Bが押し込まれた状態の場合に、支持板15Bの軸部45が第一出力端子11B及び第二出力端子12Bの弾性力によって長孔47の上方に移動するように形成されている(図11参照)。
【0041】
次に、本実施形態の充電装置1Bの動作について説明する。
図8は、本実施形態の充電装置1Bの未使用(携帯電話装置100が未装着状態)状態を示すA−A断面図であり、図9は、未使用状態を示すB−B断面図である。図10は、使用状態を示すA−A断面図であり、図11は、使用状態を示すB−B断面図である。
【0042】
図8、及び図9に示すように、未使用状態においては、ねじりコイルばね22の作用によって、レバー17B,18Bは上方、即ちボタン7B,8Bの突出方向に付勢されており、これにより、ボタン7B,8Bはボタン用孔6を介して載置面4より突出する。即ち、一対のボタン7B,8Bは使用者により押下可能な状態にある。
【0043】
この際、支持板15Bの板部44は、レバー17B,18Bの支持板規制部40によって下方に押さえ込まれており、これにより、出力端子11B,12Bの端子部24側もまた板部44に下方に押さえ込まれ、端子部24は載置面4より突出することがない。
【0044】
図10、及び図11に示すように、携帯電話装置100を充電装置1Bに装着しようとするときは、充電装置1Bの第一ボタン7B及び第二ボタン8Bの両方を押し込みながら装着する。即ち、第一ボタン7B及び第二ボタン8Bが押し込まれることによって、第一レバー17B及び第二レバー18Bが軸部37,38を中心に回動し、これに伴い、支持板規制部40が上方へ動くとともに、支持板15Bが上方へ動き、端子部24が載置面4より突出し、携帯電話装置100と接触する。
【0045】
さらに、携帯電話装置100を充電装置1Bより外すと、レバー17B,18Bがねじりコイルばね22の付勢力により軸部37,38を中心に回動し、図9,10に示すような装着前の状態に戻る。
第一レバー17Bと第二レバー18Bとは独立しているため、第一レバー17B、第二レバー18Bのどちらか一方のボタン7B,8Bを押し下げただけでは、押し下げられていない方の支持板規制部40によって支持板15Bが下方に押さえ込まれる。これにより、支持板15Bは一方のボタンを押下しただけでは上方へ動かず、出力端子13Bの端子部24は載置面4より突出しない。即ち、第一ボタン7B及び第二ボタン8Bの両方のボタン7B,8Bが押下された場合にのみ、支持板15Bによる端子部24の押さえ込み解除され、出力端子13Bの端子部24が突出する。
【0046】
上記実施形態によれば、第一ボタン7B及び第二ボタン8Bの両方を押下した場合にのみ、出力端子13Bの端子部24が載置面4より突出する構成としたことによって、どちらか一方のボタンを押下した場合には、いずれの端子部24も載置面4から突出することがない。これにより、不用意にボタンを押下した際に、突出した端子部に何らかの物体を引っ掛けたりして、端子部を変形させることを防止することができる。また、突出した端子部をショートさせる危険も回避することができる。
【0047】
なお、上記実施形態においては、支持板15Bの板部44を上方に付勢する方法として、出力端子11B,12Bの弾性力を使用したがこれに限ることはなく、別途バネを用いる方法としてもよい。
【0048】
以上、本発明の実施形態に係る充電装置1について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、以上で説明した実施形態では、レバーの設置数量を2個としたが、レバーの設置数量は3個以上としてもよい。この場合、不用意に端子が突出する可能性が減少するので安全性が向上する。
【0049】
また、支持板を付勢するばねは、圧縮コイルばねに限ることはなく、例えば板ばねを使用することもできる。
さらに、本発明の充電装置の充電対象は、携帯電話装置に限ることはなく、充電可能な電池を内蔵する携帯電子機器であれば、広く適用可能である。
【符号の説明】
【0050】
1,1B…充電装置、2…筐体、3…載置部、4…載置面、6…ボタン用孔、7,7B…第一ボタン(ボタン部)、8,8B…第二ボタン(ボタン部)、9…端子用孔、11,11B…第一出力端子、12,12B…第二出力端子、13,13B…出力端子、15,15B…支持板、16…主軸、17,17B…第一レバー(レバー)、18,18B…第二レバー(レバー)、24…端子部、25…コイル部、26…他端部、33…圧縮コイルばね、37…軸部、38…軸部、39…基板、40…支持板規制部、100…携帯電話装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電子機器が勘合されて装着され、複数のボタン用孔、及び複数の端子用孔が形成された載置面を有する筐体と、
前記筐体の内部に前記載置面に沿う方向に延在するように固定された主軸と、
前記主軸を中心に回動可能に設けられ、前記ボタン用孔から突出し、前記携帯電子機器の載置により押圧されるボタン部がそれぞれの先端に形成され、常時前記ボタン部の突出方向に付勢されている複数のレバーと、
前記主軸と略平行に設けられた軸形状の支持板であって、前記複数のレバーに前記ボタン部の突出方向より当接し、前記複数のレバーを前記ボタン部の突出方向とは反対方向の下方に付勢する支持板と、
連続した線材により形成されたねじりコイルばねによって形成された一対の出力端子であって、一端が前記端子用孔から突出される端子部とされ、他端が前記支持板に固定され、コイル部が前記主軸に挿通された一対の出力端子とを有し、
前記ボタン部を突出方向に付勢する力は、前記支持板によって前記レバーが下方に付勢する力よりも大きくされ、前記支持板は前記ボタン部の全てが押下されることによって下方に下がり、前記一対の出力端子の他端を下方に押圧することにより、前記出力端子の一端に設けられた端子部が前記端子用孔より突出することを特徴とする携帯電子機器用充電装置。
【請求項2】
前記レバーは、前記主軸の両端側に1つずつ設けられ、前記一対の出力端子は、前記一対のレバーの間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器用充電装置。
【請求項3】
前記支持板は圧縮コイルばねによって下方に付勢されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯電子機器用充電装置。
【請求項4】
携帯電子機器が勘合されて装着され、複数のボタン用孔、及び複数の端子用孔が形成された載置面を有する筐体と、
所定の軸部を中心に回動可能に設けられ、前記ボタン用孔から一方向に突出し、前記携帯電子機器の載置により押圧されるボタン部がそれぞれの一端に形成されるとともに、支持板規制部が他端に形成され、常時前記ボタン部の突出方向に付勢されている複数のレバーと、
前記端子用孔から一方向に突出するように付勢された一対の出力端子と、
前記軸部と略平行に設けられた長尺板形状の支持板であって、前記複数のレバーの支持板規制部に一方向への移動を規制されるとともに、前記一対の出力端子の一方向の移動を規制する支持板とを有し、
前記ボタン部の全てが押下されることによって前記支持板規制部が移動し、前記支持板が一方向に移動することにより、前記一対の出力端子の一端に設けられた端子部が前記端子用孔より突出することを特徴とする携帯電子機器用充電装置。
【請求項5】
前記レバーは、前記筐体の内部に1つずつ設けられ、前記一対の出力端子は、前記一対のレバーの間に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の携帯電子機器用充電装置。
【請求項6】
前記一対の出力端子は連続した線材により形成されたねじりコイルばねによって形成され、前記端子部はねじりコイルバネの弾性力によって付勢されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の携帯電子機器用充電装置。
【請求項1】
携帯電子機器が勘合されて装着され、複数のボタン用孔、及び複数の端子用孔が形成された載置面を有する筐体と、
前記筐体の内部に前記載置面に沿う方向に延在するように固定された主軸と、
前記主軸を中心に回動可能に設けられ、前記ボタン用孔から突出し、前記携帯電子機器の載置により押圧されるボタン部がそれぞれの先端に形成され、常時前記ボタン部の突出方向に付勢されている複数のレバーと、
前記主軸と略平行に設けられた軸形状の支持板であって、前記複数のレバーに前記ボタン部の突出方向より当接し、前記複数のレバーを前記ボタン部の突出方向とは反対方向の下方に付勢する支持板と、
連続した線材により形成されたねじりコイルばねによって形成された一対の出力端子であって、一端が前記端子用孔から突出される端子部とされ、他端が前記支持板に固定され、コイル部が前記主軸に挿通された一対の出力端子とを有し、
前記ボタン部を突出方向に付勢する力は、前記支持板によって前記レバーが下方に付勢する力よりも大きくされ、前記支持板は前記ボタン部の全てが押下されることによって下方に下がり、前記一対の出力端子の他端を下方に押圧することにより、前記出力端子の一端に設けられた端子部が前記端子用孔より突出することを特徴とする携帯電子機器用充電装置。
【請求項2】
前記レバーは、前記主軸の両端側に1つずつ設けられ、前記一対の出力端子は、前記一対のレバーの間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器用充電装置。
【請求項3】
前記支持板は圧縮コイルばねによって下方に付勢されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯電子機器用充電装置。
【請求項4】
携帯電子機器が勘合されて装着され、複数のボタン用孔、及び複数の端子用孔が形成された載置面を有する筐体と、
所定の軸部を中心に回動可能に設けられ、前記ボタン用孔から一方向に突出し、前記携帯電子機器の載置により押圧されるボタン部がそれぞれの一端に形成されるとともに、支持板規制部が他端に形成され、常時前記ボタン部の突出方向に付勢されている複数のレバーと、
前記端子用孔から一方向に突出するように付勢された一対の出力端子と、
前記軸部と略平行に設けられた長尺板形状の支持板であって、前記複数のレバーの支持板規制部に一方向への移動を規制されるとともに、前記一対の出力端子の一方向の移動を規制する支持板とを有し、
前記ボタン部の全てが押下されることによって前記支持板規制部が移動し、前記支持板が一方向に移動することにより、前記一対の出力端子の一端に設けられた端子部が前記端子用孔より突出することを特徴とする携帯電子機器用充電装置。
【請求項5】
前記レバーは、前記筐体の内部に1つずつ設けられ、前記一対の出力端子は、前記一対のレバーの間に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の携帯電子機器用充電装置。
【請求項6】
前記一対の出力端子は連続した線材により形成されたねじりコイルばねによって形成され、前記端子部はねじりコイルバネの弾性力によって付勢されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の携帯電子機器用充電装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−17376(P2013−17376A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−99719(P2012−99719)
【出願日】平成24年4月25日(2012.4.25)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年4月25日(2012.4.25)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】
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