説明

携帯電話ロッカー

【課題】 会議場に携帯電話持ち込み禁止になっても、電話の着信を所有者に常に通知することで、携帯電話の本来の有用性を維持することが出来る。
【解決手段】 ロッカー本体は複数の分離独立した鍵付き小型ボックスとこれら複数の小型ボックスを独立に開閉可能に格納する。各小型ボックスの底面部には携帯電話が置かれた際には押されてオン信号を出力するタッチセンサーと、圧力の変化に対応して交流信号を出力する圧電素子と、開閉部には鍵の固有番号を記憶するとともに鍵が外された状態では鍵オン信号及び固有番号を出力する鍵スイッチと、これらの信号が入力されると固有番号を出力するAND回路とを備える。複数の小型ボックスの各AND回路から出力される複数の固有番号が入力されて、これらを順次読み出して出力する信号集合部と、固有番号を外部に搬出するケーブルとを設け、この固有番号を受信して会議場に設置される電子掲示板に固有番号を表示する携帯電話ロッカー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話ロッカーに関する。特に、会議や講演会での携帯電話持ち込み禁止施設に於ける携帯電話を預けるロッカーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近来、急速な発展を成し遂げている携帯電話は、公共性のある施設の電車内、バス内、図書館内、病院や美容院や市役所の待合室などでは使用を控えるようにルールとして確立されつつある。
また通話のみならず撮影機能を備える携帯電話は、注意力を要し、秘密性がある会議や講演会、企業見学での携帯電話持ち込み禁止は高い強制力を持って実行されつつある。
【0003】
そして、単に携帯電話を一時的に預ける携帯電話ロッカーについては、内田洋行社や下記のホームページの各社が製造販売している。
http://www.sato−steel.jp/product−list/128 sato steel、
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ただ単に携帯電話の持ち込を禁止するだけでは、企業活動に必須な携帯電話の有用性を否定するものとなる。
本発明は、会議や講演会、企業見学での携帯電話持ち込み禁止になっても、電話の着信を所有者に常に通知することで、携帯電話の本来の有用性を維持することが出来る携帯電話ロッカーを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、上記問題を解決するためになされたもので、携帯電話持ち込み禁止の領域から離隔して設けられ鍵により施錠されるロッカーと前記領域に設置される電子掲示板とからなる携帯電話持ロッカーにおいて、
前記ロッカーは複数の分離独立した鍵付き小型ボックスとこれら複数の小型ボックスを独立に開閉可能に格納するロッカー本体とからなり、
前記各小型ボックスは底面部と開閉部からなり、前記底面部には上に携帯電話4が置かれた際にはその重力で押されてオン信号を出力するタッチセンサー5と、加えられる圧力の変化に対応して交流信号を出力する圧電素子と、前記開閉部には鍵2の固有番号のデータを記憶するとともに前記鍵が外された状態では鍵オン信号及び前記固有番号データを出力する鍵スイッチと、前記オン信号と前記交流信号と前記鍵オン信号及び前記固有番号データとが入力されると前記固有番号データを出力するAND回路とを備え、
ロッカー本体には前記複数の小型ボックスの前記各AND回路から出力される前記各固有番号データが並列に入力されて、これらを順次読み出して出力する信号集合部とこの信号集合部から前記各固有番号データを外部に搬出するケーブルとを設け、このケーブルから前記各固有番号データを受信して前記領域に設置される電子掲示板に前記各固有番号データを記号及び数字表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
会議や講演会、企業見学での携帯電話持ち込み禁止になっていても、携帯電話への着信を所有者に常に通知することで、使用者は必要に応じて発呼者に電話で対応出来るようにし、使用者に安心を抱かせ携帯電話の本来の有用性を維持することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例1】
【0007】
以下、本発明の望ましい実施例について詳細に説明する。
図5は、一般的な講演会場を示している、会議室Rには多数の机D1、D2、D3・・・が配置され、各机に対応して参加者の聴衆h1、h2、h3・・・が所定の椅子にそれぞれ座っている。これら多数の聴衆の正面には講演者kが聴衆に対面して立ち、説明や講演を行っている。
講演者kのやや後方で聴衆h1、h2、h3・・・と対面する会議室R内には電子式掲示板36が設置されている。この電子式掲示板6は講演者kには殆ど見えないが、聴衆h1、h2、h3・・・は、目の焦点を合わせることで、いつでもその表示を見ることができる。
【0008】
聴衆h1、h2、h3・・・の内例えば聴衆h3はポケットにポケット受信機40を所持している。なお図5ではポケット受信機40をポケットから取り出した状態で拡大して示しており、ポケット受信機40は通報部41を備えている。
次に,図4において、携帯電話ロッカー本体10は人の背丈ほどで箱状をなし安定して自立可能であり、多数の小型ボックス1、小型ボックス11、小型ボックス111・・・と信号制御部20と無線送信部30とを備えている。小型ボックス1は上方は開放された箱であり、携帯電話4がその広い背面や正面を下又は上にして入れられる大きさに形成されている。
【0009】
各小型ボックス1等は本体10から引出し可能であり、鍵部3を備え、本体10に押し込まれた状態では鍵部3に鍵2を挿入する。鍵2を回転させて、本体10に小型ボックス1をロックし、その後鍵2を抜き取る構造になっている。鍵2を回転させない状態では、本体10に小型ボックス1はロックされず、各小型ボックス1等は本体10から引出し可能な構造になっている。
小型ボックス1には固有の鍵部3と鍵2が対応している。同様に他の小型ボックス11、小型ボックス111・・・などには、別の固有の鍵部3と鍵2とがそれぞれ対応して設けられている。従って小型ボックス1用の固有の鍵2を、他の小型ボックス11、小型ボックス111・・・など別の固有の鍵部3に差し込むことが出来ない構造になっている。
【0010】
各小型ボックス1、小型ボックス11、小型ボックス111・・・は互いにその構成がほぼ同様であるので、小型ボックス1を代表に以下説明する。
さて、鍵2の表面には小型ボックス1の固有の番号d32等が表記され、更に内部には電子磁気的に番号d32等のデータが記録されている。なお図4では、携帯電話4と鍵2は小型ボックス1に対して、説明上拡大して示している。
小型ボックス1には後述する電子回路とセンサーが内蔵され、これらが発生する各種信号は信号制御部20で処理され、信号ケーブル12により、又は無線送信部30により外部に出力される。
【0011】
図2は小型ボックス1を上方から見た平面図.図3は小型ボックス1の側面図による構成を示している。小型ボックス1の底面上にはタッチセンサー5とピエゾ素子6が配置され、これらの上に点線で示す携帯電話4が載置されるようになっている。
タッチセンサー5とピエゾ素子6は薄板状であり、これらは小型ボックス1内の底面の上に並べて配置され、携帯電話4が入れられた状態では、携帯電話4がタッチセンサー5とピエゾ素子6とに同時に接触するように配置される。
なお、タッチセンサー5とピエゾ素子6は小型ボックス1内の底面に埋め込まれて形成してもいい。
【0012】
タッチセンサー5はその上に、携帯電話4が置かれた際にはその重力で押されてオン信号を出力し、携帯電話4がある限りオン信号を持続する。ピエゾ素子6は圧電素子であり、加えられる圧力の変化に対応して交流信号を出力する、即ち上にある携帯電話4が着信で振動した時や、着信音が発生し、空気が振動すると圧力変動を感知して交流信号を出力する。
図2、図3では鍵部3が小型ボックス1の前面形成された図を示し、図5のポケット受信機40も対応して示している。小型ボックス1内に携帯電話4が置かれない状態では、ポケット受信機40を代わりに横倒しにして格納することができる。しかしポケット受信機40は別図示しない所に保管し、そこから取り出して、利用者に渡してもよい。
【0013】
図1で携帯電話ロッカーの電子制御回路図を説明する。
小型ボックス1内には前述したタッチセンサー5とピエゾ素子6及び鍵部3に内蔵される鍵スイッチ33が設けられている。これらからの各種信号はAND回路9に入力され、AND回路9はこれらの3信号を同時に受信した時にのみこれら信号を信号制御部20の信号集合器8に出力する。
鍵部3の鍵スイッチ33には対応する鍵2の固有番号q32等のデータが記録され、鍵スイッチ33は鍵2が抜き取られると鍵オン信号と合体した固有番号q32のデータをAND回路9に出力する。なお、鍵2の固有番号q32等のデータは、鍵2から鍵スイッチ33に読み取るようにしてもよい。
【0014】
なお引き出し式の小型ボックス1を説明したが、ロッカー本体10を格子状の枠で区画し、各区画に回動式のドアを設けてもよい。この場合は各区画の底面にタッチセンサー5とピエゾ素子6とAND回路9を、ドアに鍵部3をそれぞれ配置する。
更にこれら要素部間の配線は小型ボックス1とロッカー本体10の間、また回動式のドアとロッカー本体10との間適宜行うことができる。
小型ボックス1と同様に、小型ボックス11、小型ボックス111・・・には、タッチセンサー5とピエゾ素子6及び鍵部3に内蔵される鍵スイッチ33とAND回路9とが設けられ、各AND回路9はこれらが発生する3信号を同時に受信した時にこれら3信号を信号制御部20の信号集合器8にそれぞれ同様に出力する。
信号集合器8では各小型ボックス1、小型ボックス11、小型ボックス111・・・からの各3信号を順次スキャンして読み出しデコーダ7に出力する。デコーダ7では各3信号から各鍵部3からの固有番号q32等のデータ(鍵オン信号を含むが以下省略する)を文字・数字コードに変換して信号ケーブル12に順次出力する。
【0015】
信号ケーブル12からの固有番号q32等のデータは会議室の電子表示装置6に送られる。電子表示装置6では各小型ボックス1等の鍵2の番号に対応している固有番号q32等のデータを数字や記号として表示する。
タッチセンサー5は物体が接触するとオン信号を出力する、携帯電話4をその上に置くとその重さにより押されるので、携帯電話4が置かれた状態では、取り出すまで、オン信号を出力している。
【0016】
ピエゾ素子6は変動する圧縮力をうけると振動信号を発生し、接触している携帯電話4に着信があり、着信音による空気振動や振動モード時の携帯電話4自体の振動により振動信号を発生する。鍵部3の鍵スイッチ33は鍵2が抜き取られた時にオン信号と固有番号q32等のデータを出力する、鍵2が抜き取られた状態では、次に差し込むまで、オン信号固有番号q32等のデータを出力している。
鍵部3と鍵スイッチ33と鍵2の構成と機能及び、各小型ボックス1等をロッカー本体10に押し込み、鍵部3にある鍵2を回動してロックする構成と機能は市場に出回っている通常の携帯ロッカーと同様であり、説明を省略する。
【0017】
次にポケット受信機40の構成を説明する。
ポケット受信機40は電波Z2を受信し検波して有番号q32等のデータを出力する受信検波部42と、メモリ43と、読み取り部44と、受信検波部42が出力する有番号q32等のデータとメモリ43に記録された固有番号q32のデータと比較し、これらが一致すれば着信オン信号の通知信号Pを出力する判定部45と、これ通知信号Pを受けて点灯し、又は振動する通知部41とから構成される。通知部41は電気信号により発光するダイオードや振動するピエゾ素子でもいいし、これらを並列に同時に設けてもいい。
【0018】
次に動作について説明する。
図5の会議場や講演会場の会議室Rには携帯電話も仕込み禁止である、通常電源を切るか、振動モードへの設定が主催者から要請されるが、近年忘れたり、違反者が居たりするので、原則的に会議室R入り口でチェックして持ち込み自体を禁止するようにしている。
そこで、聴衆h1は会議室R外の別室や廊下に行き、図4のロッカー本体10に携帯電話4を預ける。好みの例えば小型ボックス1をロッカー本体10から引き出し、中にポケット受信機40があれば取り出して、代わりに携帯電話4を入れる、無ければそのまま入れる。
【0019】
次に、聴衆h1は携帯電話4をいれた小型ボックス1をロッカー本体10に押し込み、鍵部3にある鍵2を回動してロックする。聴衆h1は鍵2を抜き取り、鍵2に表示された固有番号q32を確かめる。
携帯電話4の重みでタッチセンサー5はオン信号を、鍵スイッチ33は鍵2が抜き取られたので固有番号q32のデータ をそれぞれAND回路9に出力する。
その後聴衆h1、h2、h3・・・は図5の会議場や講演会場の会議室Rに入場し、机D1、D2、D3・・・に着席して会議等に聴衆として参加する。聴衆h1等はkと対面するとともに、時々電子表示装置6を見ることができる。例えば聴衆h1の携帯電話4に呼び出し着信があると、携帯電話4は振動するか呼び出し音を発生する。小型ボックス1のタッチセンサー5はオン信号を、鍵スイッチ33は固有番号q32のデータをそれぞれAND回路9に出力しており、更にピエゾ素子6は携帯電話4の振動により又は着信音による空気振動により圧縮力を受けて、振動信号を発生する。
【0020】
AND回路9はこれらの3信号を同時に受信しこれら信号を信号集合器8に出力する。
信号集合器8では各小型ボックス1と、別途受信のある小型ボックス11や小型ボックス111・・・からの各3信号を順次スキャンして読み出しデコーダ7に出力する。デコーダ7では各3信号から各鍵部3からの固有番号q32等のデータのみを信号ケーブル12に順次出力する。
【0021】
信号ケーブル12からの固有番号q32等のデータは会議室の電子表示装置6に送られる。電子表示装置6では各小型ボックス1等の鍵2の番号に対応している固有番号q32等のデータが数字や記号として表示される。
聴衆h1は自己の鍵2の番号が電子表示装置6されると、着信ありとして、席を立ちRを出て、ロッカー本体10の置かれた所に行き、所持する鍵2により該当番号の小型ボックス1を空けて携帯電話4を取り出し電話に出たり、掛け直したりする。携帯電話4を小型ボックス1取り出すと、タッチセンサー5のオン信号が消えるので、電子表示装置6上の固有番号q32も消去される。
【0022】
小型ボックス1からポケット受信機40取り出して、鍵2とともに所持した場合について聴衆h1を代表して説明する。
聴衆h1はポケット受信機40の読み取り部44に鍵2を接近・接触させる。すると読み取り部44は鍵2からその固有番号q32のデータを受け取りメモリ43に記録する。
携帯電話4の重みで小型ボックス1のタッチセンサー5はオン信号を、鍵スイッチ33は鍵2が抜き取られたので固有番号q32のデータをそれぞれAND回路9に出力する。
その後聴衆h1は図5の会議場や講演会場の会議室Rに入場し、机D1の位置に着席して会議等に聴衆として参加する。聴衆h1は時々電子表示装置6を見とともにポケット受信機40を見たりできる。
【0023】
別室のロッカー本体10にある聴衆h1の携帯電話4に外部から電波Zにより着信があると、携帯電話4は振動するか呼び出し音を発生する。小型ボックス1のタッチセンサー5はオン信号を、鍵スイッチ33は固有番号q32のデータをそれぞれAND回路9に出力しており、更にピエゾ素子6は携帯電話4の振動により又は着信音による空気振動により圧縮力を受けて、振動信号を発生する。
AND回路9はこれらの3信号を同時に受信しこれら信号を信号集合器8に出力する。
【0024】
信号集合器8では各小型ボックス1と、別途受信のある小型ボックス11や小型ボックス111・・・からの各3信号を順次スキャンして読み出しデコーダ7に出力する。デコーダ7では各3信号から各鍵部3からの固有番号q32等のデータのみを信号ケーブル12経由で無線送信機30に順次出力する。
【0025】
無線送信機30では有番号q32等のデータを変調し電波Z2として外部に発射する、この電波Z2は会議室に伝搬する。各ポケット受信機40の受信検波部42は電波Z2を受信し検波して有番号q32等のデータを判定部45に送る。判定部45では電波Z2からの有番号q32等のデータと、メモリ43に記録された固有番号q32のデータと比較し、これらが一致すれば通知信号Pを通知部41に出力する。通知部41が発光体であれば点灯し、振動体であれば振動する。
【0026】
これにより聴衆h1は自己のポケット受信機40が点灯し、又は振動したら、着信ありとして、席を立ち会議室Rを出て、10の置かれた所に行き、所持する鍵2により該当番号の小型ボックス1を空けて携帯電話4を取り出し電話に出たり、掛け直したりする。携帯電話4を小型ボックス1取り出すと、タッチセンサー5のオン信号が消えるので、ポケット受信機40が点灯や振動も消去される。
【0027】
会議室Rの場合は、電子表示装置6又は、ポケット受信機40の形態もしくは両方設置使用が可能である。また最近の携帯電話4はカメラ付きであり、カメラ禁止での工場見学や美術館見物の場合は電子表示装置6の設置が困難であるので、ポケット受信機40のみの実施形態が有用となる。
【0028】
本発明を複数の実施例によって詳細に説明したが、本発明はこれら実施例によって限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有するものであれば本発明の思想と精神を離れることなく、本発明を修正または変更できる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
現代人が、必要上で習慣化している携帯電話4の使用と携帯を、禁止している会議場、病院、工場内、美術館、図書館などで、携帯電話4の無い不便さを最小限に抑えることが出来る。最小の時間をかければ必要に応じて、携帯電話4が自由に使用できるようになる。顧客や急用の相手との通信を常時観測できるので、安心して会議等に臨むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明の携帯電話ロッカーの全体の回路構成を示す図である。
【図2】この発明の携帯電話ロッカーの一部の平面図である。
【図3】図2の矢視A方向の側面図である。
【図4】この発明の携帯電話ロッカーの全体の要部の概観を示す図である。
【図5】この発明の携帯電話ロッカーの一部と使用状況を示す図である。
【符号の説明】
【0031】
1 小型ボックス 2 鍵
3 鍵部 4 携帯電話
5 タッチセンサー 6 ピエゾ素子
7 デコーダ 8 信号集合器
9 AND回路 10 携帯電話ロッカー本体
11 小型ボックス 12 信号ケーブル
19 記憶装置 20 信号制御部
30 無線送信部 31 通信部
33 鍵スイッチ 36 電子式掲示板
40 ポケット受信機 41 通知部
42 受信検波部 43 メモリ
44 読み取り部 45 判定部
D1、D2、D3 机 h1、h2、h3 聴衆
k 講演者 P 通知信号
Z、Z2 電波 R 会議室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話持ち込み禁止の領域から離隔して設けられ鍵により施錠されるロッカーと前記領域に設置される電子掲示板とからなる携帯電話持ロッカーにおいて、
前記ロッカーは複数の分離独立した鍵付き小型ボックスとこれら複数の小型ボックスを独立に開閉可能に格納するロッカー本体とからなり、
前記各小型ボックスは底面部と開閉部からなり、前記底面部には上に携帯電話が置かれた際にはその重力で押されてオン信号を出力するタッチセンサーと、加えられる圧力の変化に対応して交流信号を出力する圧電素子と、前記開閉部には鍵の固有番号のデータを記憶するとともに前記鍵が外された状態では鍵オン信号及び前記固有番号データを出力する鍵スイッチと、前記オン信号と前記交流信号と前記鍵オン信号及び前記固有番号データとが入力されると前記固有番号データを出力するAND回路とを備え、
ロッカー本体には前記複数の小型ボックスの前記各AND回路から出力される前記各固有番号データが並列に入力されて、これらを順次読み出して出力する信号集合部とこの信号集合部から前記各固有番号データを外部に搬出するケーブルとを設け、このケーブルから前記各固有番号データを受信して前記領域に設置される電子掲示板に前記各固有番号データを記号及び数字表示することを特徴とする携帯電話持ロッカー。
【請求項2】
携帯電話持ち込み禁止の領域から離隔して設けられ鍵により施錠されるロッカーと前記領域に持ち込み可能なポケット受信機とからなる携帯電話持ロッカーにおいて、
前記ロッカーは複数の分離独立した鍵付き小型ボックスとこれら複数の小型ボックスを独立に開閉可能に格納するロッカー本体とからなり、
前記各小型ボックスは底面部と開閉部からなり、前記底面部には上に携帯電話が置かれた際にはその重力で押されてオン信号を出力するタッチセンサーと、加えられる圧力の変化に対応して交流信号を出力する圧電素子と、前記開閉部には鍵の固有番号のデータを記憶するとともに前記鍵が外された状態では鍵オン信号及び前記固有番号データを出力する鍵スイッチと、前記オン信号と前記交流信号と前記鍵オン信号及び前記固有番号データとが入力されると前記固有番号データを出力するAND回路とを備え、
ロッカー本体には前記複数の小型ボックスの前記各AND回路から出力される前記各固有番号データが並列に入力されて、これらを順次読み出して出力する信号集合部とこの信号集合部から前記各固有番号データを受信して変調し電波として外部の空間に放射する通信部とを設け、
前記ポケット受信機には前記電波を受信して検波し前記各固有番号データを再生する受信検波部と、前記各鍵に対応する各固有番号データを予め記憶するメモリと、このメモリから読み出した固有番号データと前記受信検波部からの固有番号データとを比較し一致したら着信オン信号を出力する判定部とこの着信オン信号を受信して振動し又は発光する通知部とを設け、
前記小型ボックスに置いた当該携帯電当話に着信有れば、前記領域に持ち込まれた前記ポケット受信機に着信オン信号が発生すると振動又は発光により着信を通知することを特徴とする携帯電話持ロッカー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−63075(P2010−63075A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−255127(P2008−255127)
【出願日】平成20年9月2日(2008.9.2)
【出願人】(500158384)
【Fターム(参考)】