説明

携帯電話操作式のテレビ遠隔監視装置、操作方法、利用、及び、遠隔監視ネットワーク

【課題】 本発明は、携帯電話(1、110)による遠隔ビデオ監視装置に関する。電話が電話ネットワーク(120)との接続のために制御装置(8)によって制御される送信器(2)と受信器(4)とを具備する。電話は更に、音声信号BFmを出力するマイク(3)と、ビデオ画像のビデオ信号Vcを出力するカメラ(6)とから音声信号BFmとビデオ信号Vcとをそれぞれ取り込む一方、音声再生手段(5)及びビデオ再生スクリーン(7)のためにそれぞれ音声信号BFmとビデオ信号Veとを受信し再生するための手段を具備する。更に電話は、ユーザー入力インターフェイス(9)と内蔵電源(10)とを具備する。本発明によれば、電話は少なくともビデオ画像の解析及び診断モジュール(20)を更に含み、前記モジュール(20)の入力はカメラ(6)の出力に接続されてビデオ信号Vcを受信し、モジュールのアプリケーションプログラム(25)によってプログラムされた計算手段(23、20’)によって、ビデオ信号が解析され診断され、少なくとも1つの診断データDを制御装置(8)に送信するためにモジュールが少なくとも1つの出力によって制御装置(8)と接続されている。診断データDは制御装置に作用する命令である。本発明はさらに、操作方法及び遠隔監視の適用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話操作式の遠隔監視装置及び操作方法、利用及び遠隔監視公衆ネットワークに関するものである。これによって、携帯電話によって取り込んだ周囲状況映像に関連した独立型決定プロセスを備えた遠隔監視が可能になる。本発明は、専門職分野、例えば家屋敷の安全、道路状況、特に気候又は交通状態(車両の速度、信号無視)、並びに、私的な分野、例えば幼児の監視、屋内スイミングプール又は他のシステムの監視において実現できる。
【背景技術】
【0002】
技術が進歩するにつれて、より多くの分野でテレビ監視が使われ始めている。各用途毎に装置が多様であるため、ネットワーク機構がますます複雑になっている。
テレビ監視装置は、カメラと、アプリケーションに基づくビデオ画像の解析及び診断手段と、警報器と通信し且つ装置をプログラムするための手段とを含んでいる。
【0003】
同時に、電話はどんどん改善され、長い間遠隔音声リンクとしての一次機能を果たした後、携帯できるようになり、今日では、カメラで撮影してフラット表示面で視覚化された画像通信と一体化している。
【0004】
電話の操作者は、携帯電話の新しい使い方を常に求めており、携帯電話は、時折SMS(ショートメッセージサービス)によって中断されることがあるビデオゲームの道具となり、音声通信は今や背後に退けられている。
【0005】
そのため、端末を通じて送信される画像の生成方法に関する欧州特許出願第0,884,905号では、送信用にユーザーの顔をローカライズすることができる形状認識手段を具備するカメラ付き電話の使用が提案されている。
【特許文献1】欧州特許出願第0,884,905号
【0006】
携帯電話、遠隔監視システム、携帯情報端末及び使用方法に関する欧州特許出願第1,170,953号では、第三者が画像にアクセスするのを防ぐ送信許可信号に関連して画像を送信することによる遠隔監視が提案されている。
【特許文献2】欧州特許出願第1,170,953号
【0007】
このような方法及び装置はしかしながら、これらを操作したり、画像を送信するためにユーザーの制御下にある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、モジュールの入力で、カメラから来るビデオ信号を読取り、且つ、モジュールの出力で、電話の起動/停止及び独立動作を可能にするために、電話の制御装置とリンクする、自己診断兼対話ユニットを一体化させることによって、画像通信手段を備えた電話でテレビ監視装置を実現することにある。
【0009】
更に、画像中の対象物を見つけることができる方法及び装置が知られている。そのうちのいくつかでは、リアルタイムで動作する効率的な装置を実現するために、観察システムから来るデジタルビデオ信号の点又はピクセルの統計的解析が提案されている。
【0010】
最近では、それぞれがビデオ信号解析用にビデオ信号から抜き出した特定のパラメータをアドレスする同様な特徴の複数の情報処理ユニットを組み合わせることよってこの種の装置を実現することが提案されている。それは、発明者であるパトリック・ピリム氏の以下の特許出願である:
【特許文献3】フランス国特許第96/09420号(移動ゾーンのトラッキング)
【特許文献4】フランス国特許第98/00378(運転手の眠気のモニタリング)
【特許文献5】フランス国特許第98/16679号(圧縮システム)
【特許文献6】国際特許第WO99/00425号(圧縮システム)
【特許文献7】国際特許第WO98/05383号(画像処理)
【特許文献8】フランス国特許第00/02355 (自動認識)
【特許文献9】2001年2月23日出願のフランス国特許第01/02539号(対象物のトラッキング)
【特許文献10】フランス国特許第01/02530号 (適応)
【特許文献11】フランス国特許第01/10750号 (処理システム)
【特許文献12】フランス国特許第02/10067号(視覚認識)
【特許文献13】フランス国特許第02/10066号 (解析)
【特許文献14】フランス国特許第02/10065号(機能ユニット)
【特許文献15】フランス国特許第02/10064号 (動的補充)
【0011】
及び、これらの拡張として、特に下記の文献がある。
【特許文献16】国際特許第WO98/05002号
【特許文献17】国際特許第WO98/05383号
【特許文献18】国際特許第WO99/36894号
【特許文献19】国際特許第WO99/36893号
【特許文献20】国際特許第WO00/11610号
【特許文献21】国際特許第WO00/11609号
【特許文献22】国際特許第WO00/13420号
【特許文献23】国際特許第WO01/63557号
【0012】
又は、下記の文献がある。
【非特許文献1】「視覚機構がシングルチップに一体化される」(Electronique、2000年6月、No.104)。
【0013】
この文献では、ヒストグラム計算及び処理のブロック又はユニット又はモジュール(この文献では同じ意味で用いられている)の実現が提案されており、真の電子的空間時間分割ニューロン、いわゆるSTNを形成し、各ニューロンはパラメータを解析し、このパラメータは関数(fog)によって処理され、個々に出力値を生成する。このような出力値は、全体で、解析中にブロック内で用いるためにバス上で利用可能なフィードバックを形成する。同時に、これらのヒストグラム計算及び処理ユニットはそれぞれ、対応するパラメータに関する統計的情報を提供する解析出力レジスタを構成及び更新する。各ヒストグラム計算及び処理ブロックによって解析されるパラメータの選択、解析出力レジスタの内容、及び、各ブロックが満たす関数(fog)はAPI(アプリケーションプログラムインターフェイス)で実行されるソフトウェアによって決定される。
各STNユニットは自動分類、予測、及び、学習機能を果たすことが説明されている。
【0014】
上記の国際特許第WO01/63557号で説明されているようなヒストグラム計算及び処理ユニットでは、所定のパラメータの場合に、メモリ内で計算且つ記憶されたヒストグラム、すなわち、ヒストグラムの最大値RMAX、この最大値の位置POSRMAX、多数のポイントNBPTSから複数の要素が決定される。また、分類マイルストンも決定され、これによってパラメータのための関心対象ゾーンを詳細に描写することができる。更に、ヒストグラムの最大値の比、例えばRMAX/2をマイルストンの決定基準とみなし、且つ、メモリのデータを原点からスキャンすることによってマイルストンを獲得し、この基準に対応するゾーン限界値を検索することが提案されている。
【0015】
STNブロックのアプリケーションは上記のフランス国特許第01/02539号に特に詳細に説明されている。ここでは、追跡すべき対象物をその属性に従って階層的に分解し、これによって、例えば、最初に、相対的に安定な背景に対して動く物体の全体の輪郭形状を決定し、次に、特徴的な要素の輪郭形状の内部をそれらのトーン、色彩、相対位置によって観察することができることが提案されている。このような解析によって、対象物のトラッキングを含む多数のアプリケーションを迅速に作成することができる。このようなアプリケーションは、対象物の顕著な特徴の輪郭を描いておく事前の形式化、又は、学習機能により、問題となっている対象物が存在するシーンを調べること(装置自体は対象物の特徴的パラメータを抜き出すことができる)のいずれかによって開発することができる。以下の文において、「要素」又は「対象物」という用語は、周囲状況のシーンで追跡されるべきものに関してほぼ同じ意味で使われる。
【0016】
本発明は、周囲状況センサ、特に音声及び画像の周囲状況センサを備えた携帯電話との一体化を提案し、モジュールは、センサから来る信号を解析し、決定前の診断を実施することができる。この決定プロセスは、ネガティブ診断の場合は特にアクションが存在せず、ポジティブ診断(例えば、シーンの要素のパラメータ閾値を認識し、パラメータ閾値を超えている)の場合は一つまたは複数のアクションが存在することにすることができる。解析は、周囲状況内の重要な要素パラメータを抽出し且つ測定することにある。例えば、顔を解析しなければならない場合は、シーン内の顔を認識し、次に顔の中で目を認識し、次に口を認識し、場合によっては顔のこれらの要素の中で、重要な下位要素、すなわちまぶた、瞳孔又は唇…を決定する。診断は、シーンの特定の要素の存在及び/又はシーン内の要素とリンクしているパラメータ閾値の超過を決定又は検出することにある。本発明の中では、「シーン」という用語は、センサによって取り込まれる全てのものを包含し、カメラの場合は一連の画像であり、マイク場合は音声であり、温度センサの場合は温度測定値であり、他方、対応する要素は、例えば画像中の動く対象物/人、特定の周波数範囲の音声及び/又は持続時間及び/又は音の強さ、温度等にすることができる。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置であって、電話が電話網との接続のために制御装置によって制御される送信器と受信器とを具備し、電話が、音声信号BFmを出力するマイクとビデオ画像のビデオ信号Vcを出力するカメラとから音声信号BFmとビデオ信号Vcとを取り込む一方で、再生手段及びビデオ再生スクリーンのためにそれぞれ音声信号BFmとビデオ信号Veとを受信し生するための手段を具備し、電話が更に、ユーザー入力インターフェイスと独立した電源とを具備する装置に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明によれば、電話は、少なくとも1つの遠隔監視アプリケーションプログラムを記憶するためのメモリを備えた少なくともビデオ画像の解析及び診断のモジュールを更に含み、前記モジュールへの入力はカメラの出力に接続されてビデオ信号Vcを受信し、前記モジュールのアプリケーションプログラムによってプログラムされた計算手段によってビデオ信号が解析され診断され、少なくとも1つの診断データDを制御装置に送信するために前記モジュールの少なくとも1つの出力は制御装置と接続されている。診断データDは制御装置に作用する命令である。
【0019】
本発明の枠内では、「解析モジュール用のビデオ」という用語は、静止画像又は動画及び音声に関係し、より一般的にはよくマルチメディアとよばれるものに関係する。
【0020】
本発明の種々の実施例では、下記の手段が単独で又は互いに組み合わせて使用される:
(1)カメラはカムコーダーである。
(2)カメラはCCD(電荷転送)型又はCMOS型である。
(3)解析及び診断モジュールのプログラムメモリはアプリケーションプログラムによって予めロードされている(プログラムは開始時に利用可能である)。
(4)アプリケーションプログラムは解析及び診断モジュールのプログラムメモリにダウンロードされる。
(5)アプリケーションプログラムはネットワークに少なくとも1つの呼び出し番号を含む。
(6)アプリケーションプログラムはネットワークに少なくとも1つのコンピュータ呼び出しアドレスを含む。
(7)解析及び診断モジュールは音声信号BFmを入力に受信し、且つ、解析及び診断モジュールは音声信号の解析及び診断に関する診断データDを生成する。
【0021】
(8)制御装置に作用する命令は、非限定的であるが、下記のリストの中から選択される一つまたは複数のアクションである:
待機中の電話内の様々な装置を起動させる、
電話内の様々な装置を待機状態にする、
ネットワームを通じて或る番号にかける、
記録された音声を送信する、
音声の生送信、
ショートメッセージ(特にSMS)の送信、
ライブビデオシーケンスの送信、
録画したビデオシーケンスの送信、
ビデオ解析の送信、
ビデオ診断の送信、
インターネット用のマルチメディア互換データの送信、
電話とかけた番号との間の対話、
位置決め周辺装置を使用する場合に、ネットワークからの位置決め命令を介して前記周辺装置を制御する、
通話の終了。
【0022】
(9)解析及び診断モジュールは、計算手段のプログラムのための再プログラム可能なメモリを含む。
(10)解析及び診断モジュールは、制御装置からデジタルデータDを受信し、計算手段のプログラムはネットワークから来て、デジタルデータDの形で再プログラム可能なメモリに転送される。
(11)解析及び診断モジュールは、制御装置からデジタルデータDを受信し、電話は制御装置にとって読みやすいチップカード読取り器を更に具備し、且つ、計算手段のプログラムはチップカードから来て、デジタルデータDの形で再プログラム可能なメモリに転送される。
【0023】
(12)解析及び診断モジュールは、ビデオ及び音声信号とのインターフェイスのためのビデオ画像収集及び記憶モジュール及び音声検出手段、デジタル信号処理装置又はマイクロプロセッサ型の計算手段、アプリケーションプログラム用メモリ、及び制御装置とのインターフェイスのためのダイアログユニットを含む。
(13)解析及び診断モジュールは、少なくとも1つの空間及び時間分割処理ユニット及び1組のヒストグラム計算ユニットを含み、それらの物質的及び機能的コンフィギュレーションはアプリケーションプログラムに依存する。
(14)解析及び診断モジュールは、電子回路と(物質的及び/又は機能的に)一体化することができるブロックIPである。
(15)電子回路は電子部品である。
(16)電子部品は、電話の一つまたは複数の電話機能(電話方式で通常使用される機能、例えば、送信、受信、信号処理、信号発信などの機能を備えた部品)を具備する集積回路である。
【0024】
(17)電話は、電話から来る位置決め命令(OM)に従った方向に前記電話の空間的に向けることが少なくとも可能である位置決め周辺装置上に配置され、前記位置決め命令は解析及び診断モジュールによって生成される。
(18)位置決め周辺装置は、中に電話が配置されている第1ブラケットを含み、第1ブラケット自体は第2ブラケット内に配置され、第1及び第2ブラケットは、位置決め命令(OM)を受信する制御回路によって操作される少なくとも1つのモータによって相互に関節運動される。
(19)第2ブラケットは、互いにほぼ直角になる2つの軸線に沿ってそれぞれの回転子が配置された2つのモータ、制御回路、及び、電話の独立型電源を充電するための充電器を含む。
(20)前記電話の位置決め周辺装置は更に、位置決め命令(OM)に従って前記電話を空間内で動かすことができる。
(21)更に位置決め命令はネットワークを介して送られる。
(22)位置決め命令(OM)は直列データ伝送リンクを具備する電話コネクタによって位置決め周辺装置に送信される。
【0025】
(23)電話は、出力が解析及び診断モジュールに接続された一つまたは複数の下記のセンサを含み、前記モジュールはそれらセンサの測定値を解析且つ診断する:
角度位置センサ、
加速度センサ、
速度センサ、
温度センサ、
明度センサ、
気圧センサ(盗難警報機としての使用可能、すなわちドアを開けることによって生じる建物内の圧力波)、
バイオメトリックセンサ(指紋、DNA…)
(24)電話のセンサは直列データ伝送リンクを具備する電話コネクタによって電話に接続される。
【0026】
従って、本発明は更に、本発明の電話と互換性があって、電話から来る位置決め命令(OM)に従って前記電話の方向を空間内で向けることが少なくとも可能である位置決め周辺装置に関する。なお、前記位置決め命令は解析及び診断モジュールによって生成される。
【0027】
本発明は更に、その全ての可能性に従って既に述べたような装置の実現から得られる操作方法に係るものであり、この操作方法は携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置の操作方法である。電話が、電話ネットワークとの接続のために制御装置によって制御される送信器と受信器とを具備している。更に、電話は、音声信号BFmを生成するマイクと、ビデオ画像のビデオ信号Vcを出力するカメラとkらの音声信号BFmとビデオ信号Vcとをそれぞれ取り込んで送信することができる一方、音声再生手段及びビデオ再生スクリーンのためにそれぞれ音声信号BFmとビデオ信号Veとを受信して再生することができる。更に、電話がユーザー入力インターフェイスと独立電源とを具備している。カメラから来る画像が電話ネットワークに接続され且つビデオ画像を視覚化できる受信装置に送信される。
上記の特徴を単独で又は互いに組み合わせて用いて装置を構成する。電話は、少なくとも1つの遠隔監視アプリケーションプログラムを記憶するためのメモリを備えた少なくともビデオ画像の解析及び診断モジュールを更に含み、前記モジュールの入力がカメラの出力に接続されてビデオ信号Vcを受信し、モジュールの少なくとも1つの出力が制御装置に接続され少なくとも1つの診断データDを前記制御装置に送信し、モジュールのアプリケーションプログラムによってプログラムされた計算手段によって、ビデオ信号の解析及び診断から決定が得られる。ここで、診断データDが制御装置に作用する命令であり、且つ、解析及び診断モジュールによって生成された決定から、受信装置との接続がなされる。
【0028】
本発明の方法の変形例によれば、受信器は、可動電話または固定電話であり、及び/又は、受信器は、インターネット用のマルチメディア互換データを視覚化できるコンピュータ化された手段、電話ネットワークを介して接続され且つ電話と受信器との間に配置されたサーバーであり、当該サーバーが電話データとインターネットネットワークとの間のインターフェイスとして機能する。
【0029】
本発明は更に、アプリケーションプログラムによって幼児の動きを少なくとも解析及び診断し、動きが診断された時に受信器と接続することができる、幼児を遠隔監視する上記の操作方法の特定の適用に関する。
【0030】
本発明は又、携帯電話ネットワークで構成される遠隔監視公衆ネットワークに関するものであって、電話操作式ビデオ遠隔監視装置用の遠隔監視アプリケーションプログラム、このようなネットワークを通じて伝送交換するものであり、それらプログラムは、前記携帯電話によってダウンロードすることができる。
【0031】
従って、本発明の携帯電話は、電話のセンサによって取り込まれた周囲状況のコンテクスト(画像、音声又は他のもの)の解析及び診断に関連した独立型決定手段を含み、従って、それ自身が主体的に、互換性のある遠隔装置(通常の電話又は専用電話、例えば、消防士、警察及び監視交換局によって使用される装置又はコンピュータ化された手段)に警報を出す決定を下すことができる。すなわち、決定プロセスが自動的に展開する。さらに、解析及び診断はアプリケーションプログラムに依存するので、解析及び診断パラメータを好ましくは再プログラム可能な手段によって、又は特に電話ネットワークを通じて本発明の電話にプログラムを送信することによって、或いは、プログラムを記憶したチップカードを電話に挿入してそのプログラムが電話の解析及び診断モジュールに転送することによって、考えられる用途に適合させることができる。
【0032】
この決定プロセスは、上流では、周囲状況が多岐に及ぶことでき、下流のユーザーは監視作業から解放され、更に、接続及び送信は診断の結果によってのみ開始されるので、ネットワークも解放される。
【0033】
この方法を用いることによって、テレビ監視市場がごく一般的になり、それに関連するサービスの考えも普及する。携帯電話は、デジタルデータの送信のためにネットワークを使用するだけであるという事実に加えて、診断データ(例えば、警報及び警報のタイプ)及び/又は周囲状況画の解析及び診断に関連したビデオデータ、一般的には、ダウンロードのための送信のやりとりから予めロード又はダウンロードされたアプリケーションプログラムは、通過帯域の量に関してはネットワーク上の遠隔監視のウエイトを減らし、複雑な画像認識による画像の細かな解析によって更に、送信すべきビデオ情報の圧縮が可能になる。
【0034】
最後に、本発明の枠内では、携帯電話は、公衆ネットワーク及び私的ネットワーク、例えば会社内又は固定された又は移動する建物内の私的ネットワークで用いることができることは注目すべきである。更に、携帯電話は進化している上に、今では製造コストが比較的安く、解析及び診断モジュールの適合のための変更による製造コストの増加はわずかであるので、携帯電話の実現を考慮するのが好ましい。しかし、本発明はより一般的には、その目的のために特に開発された音声、ビデオ(画像)及びネットワークデータの無線通信に広く適用可能である。
【実施例】
【0035】
以下、添付図面を参照して本発明を説明する。
図1は従来技術に対応する、画像通信と一体化された携帯電話1の簡略化フローシートを示している。この電話は、制御装置8で制御される発信器2及び受信器4を備えた基本コアを含む。更に、ユーザーとの対話を可能にするために、キーボード及び/又は音声認識を入力に有する制御インターフェイス手段9は電子バスTcによって制御装置8に接続されている。基本コアの入力は、電話1のマイク3及び電話1のカメラ6に接続されており、マイク3は低周波音声信号BFmを送信し、カメラ6は画像信号Vcを送信する。更に基本コアの出力は、受信器4から来る信号BFeで音を発するためのヘッドセット5又はスピーカー、並びに、電話で受信して記憶された、又は、同様に電話のカメラ6に取り込まれたビデオデータVeを再生できるビデオスクリーン7が接続される。ビデオスクリーン7は再生機能に加えて、出力での制御インターフェイス手段として、メニュー又は他のものの表示により、ユーザーと対話することもできる。ある態様では、音声再生手段、特にヘッドセット5が、命令又はサウンドメニューを音で伝えることによって出力制御インターフェイス手段を形成することも可能である。電話1は携帯電話であるため、この電話は独立電源と一体化されている。図1中の携帯電話の機能表示は図を簡単にするために極めて概念的に示されているので、電話の全ての要素が詳細に表されているわけではなく、例えばハードウェア安全手段(チップカード)及びソフトウェア安全手段(符号化/復号化プログラム)又はネットワーク管理及び通信手段(ネットワーク検索プログラム、ネットワーク接続プログラムなど)は示されていない。
【0036】
図2は、本発明をいかにして従来の電話に極めて簡単に適用できるかを図示している。実際には、本発明は、概括的に言うならば、図1に関して説明した型の携帯電話に、ビデオ解析及び診断モジュール20を組み込むことにある。このモジュール20の入力は、携帯電話1のカメラ6から来るビデオ信号Vcを少なくとも受信する。改良されたバージョンでは、モジュール20が更に、マイク3から来る音声信号BFmを受信することができる。モジュール20の出力は、診断データを制御装置8に送信するためにデジタルリンクDによって制御装置8に接続される。後述するように、モジュール20が更に、制御装置からのある機能、例えばデータ、特にビデオデータの圧縮を引き受けることもできる。リンクDが双方向として示されることは注目してよく、また、モジュール20は制御装置から来るデジタルデータ、例えば、特にネットワークから来て携帯電話1によって受信された解析及び診断のためのプログラミングデータ、特にアプリケーションプログラムも受信できることがわかる。実際に、本発明は、スーパーバイザー/コントローラオペレータが遠隔監視装置のユーザー間での通信(中でも、コンピュータを使ったネットワークと電話ネットワーク間の通信)及び管理(特に、電話のモジュール内でビデオ/音声の解析及び診断を可能にするアプリケーションプログラムの送信、その際、モジュールのプログラムはダウンロードされる)の手段を提供するネットワーク構造内で実施することができる。
【0037】
他の実施例では、解析及び診断モジュールは、特に著作権及び/又は半導体集積回路の回路配置及び/又は特許権及び/又は他の独自の権利によって保護された追加的な実体(エンティティ)であり、これはブロックIP(すなわち集積回路に組み込むことができる機能の設計とリンクした知識を表現する仮想部品)とみなされ、且つ、通常の電話機能を備えた部品と一体化される。すなわち、この実体(エンティティ)は、電話方式で通常使用される部品又は回路内に(プログラムの追加によって機能的に、及び/又は論理ゲートの機能ハードウエアブロック及び/又は論理ゲートのプログラム可能な構造の構成又は再構成の追加によって装置として、更に又はプログラムとハードウェアとの組合せによって)追加される。ブロックIPは、集積回路を実現するために現在広く使用されている機能実体(エンティティ)であり、ハードウェアオブジェクト(例えば、ゲート構造体)又はソフトウェアオブジェクト(命令)又はこれらを組み合わせたものに対応する。ブロックIPによって、集積回路の設計者が特定の回路の実現するために捜すことができる関数ライブラリの作成が可能になる。上述した実施例を参照すると、電話方式用のブロックIPのセットが追加され、解析及び診断モジュールに対応する1つのブロックIPは、本発明による電話を実現するための集積回路を実現するようになっている。
【0038】
好ましくは、解析及び診断モジュールは場合によって外部メモリと組み合わされた単一の集積回路であり、この外部メモリは、通常のビデオ手段を備えた電話内に配置される。このような集積回路の追加は、電話の既存回路の最低限の変更で極めて簡単に行うことができる。特に、モジュールの制御装置へのリンクは、周辺装置(発信器、受信器、キーボード、スクリーンなど)を制御するために携帯電話内で一般に実現されている制御装置からの通信バスへの接続によって行うことができる。
【0039】
図3はコンピュータ化された計算手段、通常の計算器、特にディジタルシグナルプロセッサ(DSP)又はマイクロプロセッサを用いた第1実施例による画像解析及び音声検出モジュール20の編成を表している。カメラ6から来るビデオ信号Vcはビデオ画像収集及び記憶サブアセンブリー21に入る。マイク3から来る音声電気信号BFmは音声検出サブアセンブリー22に入る。計算器23がアプリケーションプログラム25(一つまたは複数)を実行し、このプログラムは画像及び音声に対して解析及び診断を時分割時間、すなわち予め設定された時間の範囲で実施することができる。この(一つまたは複数の)アプリケーションプログラムは、電話に保存しておくか及び/又は予めロードしておくか及び/又はネットワークからダウンロードしておくことができる。解析した結果得られる診断、特に診断基準と一致しない場合の診断に関しては、制御装置8と互換性があるデジタル信号Dがダイアログユニット24によって生成される。このデジタル信号Dは、特に電話のネットワーク接続に対する作用に対応し、録画及び/又は生中継の視覚化による適正なメッセージ(SMS)を、ネットワーク上の予め設定した番号に送信にすることができる。
【0040】
図3のこの実施例で実施された手段は特に電気エネルギーを消費するので、解析及び診断手段は、空間時間分割ニューロン(STN)を有する図4に示す手段を用いるのが好ましい。この空間時間分割ニューロン(STN)は特にこれらの関数に適しており、且つ、特に自在性があり(解析及び/又は適用の深さに関してニューロンを再編成及び再使用できる)、これはかなりのエネルギーコストの削減になる。上記の手段はこの説明の前の部分で述べた従来技術の説明にあるようなビデオ圧縮の目的で使用することもできる。
【0041】
図4は、一般的な画像認識プロセッサ(GVPP)20’の形に、例えば16個のポリバレント(又は空間時間分割ニューロン、これらの用語は同じ意味を有する)ヒストグラムユニット又はモジュールのセットを含む空間時間分割ニューロン(STN)を備えた好ましい実施例を示している。画像認識プロセッサ(GVPP)20’が、空間時間分割ニューロンによって解析及び診断モジュールを形成している。この処理装置はさらに、制御装置8と双方向バスDを介して接続されているダイアログインターフェイス又はユニット24を介して、電子処理装置23自体に直接作用する音声検出手段22を含む。
【0042】
これらのヒストグラム計算ユニットはマトリックスを形成し、バス56に接続されている。バス56上には、パラメータDMVT(動きの方向)、VMVT(動きの速度)、L(明るさ)、T(トーン)、S(彩度)、p0、p1、p2、...、p15が利用可能である(p0、p1、p2、...、p15はユニット54によって生成された基準線の傾きである)。バス57はフィードバック情報を伝送している。この種の処理装置は特にフランス国特許第2,611,063号及び上記の国際特許出願公開第WO 98/05002号に記載されている。
【特許文献24】フランス国特許第2,611,063号
【0043】
この認識プロセッサ20’は、ビデオ型信号を受信して、各ピクセルごとに所定の数のパラメータを生成する空間時間分割処理ユニット53を実現する。パラメータの例としては、遅延ビデオ信号および種々のフレーム、ラインおよびピクセルの同期信号に加えて、速度(VMVT)、方向(DMVT)、時定数、および、2進の確認のパラメータが挙げられる。このような装置において、上記のパラメータのヒストグラムを作成する利点は統計情報を組み立て、処理し、さらに、利用することができる点にある。これらの画像処理装置の目的は、分類による認識または選択の基準を適用した結果に関する有意な情報を各ピクセルごとに含む信号を出力することにある。これらの基準は、画像処理方法および正確に言えば装置によって事前に定義されるか、あるいは、入念に作成される。上記の国際特許出願公開第WO 98/05,002号では、ヒストグラムを計算することができるSTN計算モジュールのセットが空間時間分割処理ユニット53に関して説明されている。各モジュールSTN51a00...51a33はデータバス56を介してデータを受信し、且つ、分類後の結果を伝送するフィードバックバス57によって他のものと相互接続されている。アプリケーションプログラミングインターフェイスソフトウェアAPIは互いに対して、回路的及び機能的構成のバス55による動作モジュール及び画像認識プロセッサのパラメータを設定することができる。アプリケーションプログラム25と同様に、このソフトウェアAPIも電子処理装置23によって管理され、この処理装置23はモジュールSTNの計算結果を戻すこともするバス55によってモジュールSTNのセットと関係する。従って、処理装置全体GVPPはマイクロコントローラー型の電子処理装置又は制御ユニット23によって制御され、この制御ユニット23はアプリケーションプログラム25に関連して、これらのパラメータDMVT、VMVT、L、T、S、p0、p1、p2、...、p15を決定する。これらのパラメータはユニットSTN又はポリバレントヒストグラムユニットの専用グループによって、且つ、シーケンサ52が生成した初期化(INIT)、書込み(WRITE)、及び、終了(END)の信号に従って所定の時間に処理される。
【0044】
各ヒストグラム計算ユニットは、処理すべき各種パラメータを供給するデータバス56、及び、各ニューロンSTNの分類信号と学習機能信号とを別の各種パラメータに出力するフィードバックバス57に接続される。各ヒストグラム計算ユニットはメモリ、分類子、及び、フィードバックユニットを含む。各ユニット1aは自動予測及び学習分類機能を有することもできる。
【0045】
こうして形成された一般的な画像認識プロセッサ(GVPP)520は単一の半導体基板に集積化させることができる。ポリバレントヒストグラム計算ユニットの数はアプリケーション及び利用可能な半導体部品の製造技術に依存する。
【0046】
中央処理ユニット又は図3に関連して使用したようなデジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の一般的な計算回路で動作するソフトウェア手段を主に用いるか、又は、STNモジュールと一緒に図4に関連して示された回路GVPPのようなワイヤード論理回路又は適応/プログラム可能な論理回路内に1つ/複数の専用回路を備えたハードウェア手段を主に用いるかして、本発明を実現できることがわかっている。ソフトウェア手段はハードウェア手段を必要とするため、このような手段の区別は絶対ではなく、専用回路の適応化/プログラミングはソフトウェアに頼ることができることは理解できよう。すなわち、図4の専用回路の場合でも、上記の専用回路の構造的及び機能的動作を監視できる電子処理装置23が実現される。さらに、これらの技術は組み合わせることもでき、一方で、解析プロセスの一部が専用回路及び別の一般的な中央ユニットを含むこともできる。プログラム可能な操作上の構造を有する論理回路の構造化命令の場合(プログラム可能な論理ゲート、特にASIC内のVHDL、高密度論理ゲート回路)と同様に、ソフトウェアという用語はプログラムの意味でだけでなく、ハードウェア手段の構造化命令とみなすことができるので、本発明が実施する手段は、従って、ハードウェアとソフトウェアの両方である。
【0047】
これらの多様な実現可能性では、実施された手段によって、センサ(カメラ、CCD、CMOS)から来るシーンの画像を連続的に順番に処理する(リアルタイム)ことができ、続いて、受信した各画像を時間的及び空間的に順番に処理する。各ピクセル(画像の点)は輝度及び/又はクロミナンスに対するその値P、並びに、その瞬間位置(i、j、t)(ここで、i及びjは画像マトリックス内の空間位置を規定し、tはシーケンス又は時間を規定する)によってわかる。Pの連続値は各ピクセルとリンクしたパラメータを抜き出すために、時分割フィールド(専用回路GVPPの場合には時分割処理ユニット)で処理され、このパラメータは輝度、トーン、彩度、動きの方向、動きの速度、エッジの方位、エッジの曲率等の中から選択され、シーケンスtのそれぞれの位置i、jは、空間の方位を決定するために空間的に(専用回路GVPPの場合には空間処理ユニットで)処理される。こうして得られた情報は画像を形成する要素を認識して診断に至るために、統計学的及び階層的に解析される。こうすることによって、専用回路GVPPの場合は、画像の要素のアクティブ認識を可能にするために、モジュールSTNの動的補充プロセスが各種シーケンス中に実施され、この補充現象は所定の目標に対して生じ、特に画像中にありそうな要素の型が予めわかっている(顔)か否(一般的な認識解析)かにかかわらず生じる。診断プロセスは認識に基づいて実施され、その後、要素が画像中に顔が現れたと認識及び診断した時に、アクション指向の決定を特に制御装置、例えば電話の起動及び電話によるショートメッセージ(SMS)発信を行う。
【0048】
図5は、眠っている幼児が起きた時に、離れたところにいる親が気付くように必ず警報を出すようにする、眠っている幼児のテレビ監視の適用例を表している。電話のカメラ及び/又はマイク110で取り込まれた赤ん坊のいかなる動き101及び/又は音声も、本発明の携帯電話110によって、アプリケーションプログラムにより解析され、診断される。本発明の携帯電話110は、そのカメラ及びマイクによってシーン102を認識し、且つ、警報及びシーンを送信する(121)。それら警報及びシーンは、電話ネットワーク120の受信手段122及び123を介して、アプリケーションの診断部分によって要求される呼出し番号に対応する親の第2の携帯電話130に送信される。
【0049】
第2の携帯電話130は通常の携帯電話であり、スクリーン131によってシーンを視覚的に見ることができ、且つ、音声再生手段132によって音声を聞くことができる。第2の携帯電話130はビデオ手段を備えたまたは備えていない固定電話にすることができ、後者の場合は、警報及び赤ん坊の音声のみが受信される。第2の携帯電話130の代わりに、有線又は無線リンクのマイクロコンピュータ型の手段、更には携帯電話コンピュータ、特に画像及び音声を含むマルチメディアデータの送信が可能なコンピュータネットワークインターネットによるものを用いることができる。後者の場合は、インターネットサーバーが、本発明の電話110と、通常の携帯電話130の代わりとなるコンピュータ手段との間のネットワーク120内でインターフェイスとして機能する。
【0050】
より一般的には、本発明の携帯電話は、例えば火事、窃盗等の際のアパート又はビル、車両の監視、溺死防止の場合での音声検出(水に落ちる身体、波打つ水 )及び画像(すなわち水の表面又は深部での動く又は動かないものの検出)によるスイミングプールの監視にも適用することができる。
【0051】
本発明の電話はテレビ会議にも適用することができ、例えば、唇が動いている話者に自動的にセンタリングすることができ、GVPPが顔及び顔の部分(目、口など)を解析し、唇に対応する顔の部分の動きを擬人モデルに従って検出するように診断がプログラムされる。
【0052】
アプリケーションプログラムを変更することによって、テレビ監視機能を変えることができる。例えば車両では、車の持ち主又はその車を運転する権利のある人を認識することができ、認識できない場合には、安全管理局のようなアドレスに警報が送信され、この場合は、記録され、それに従って車両に命令が下される。GVPPによって使用可能な認識対象要素の速度を決定するための手段、すなわち、変化の測定、及び、許可された速度を超えた時の自動警報又は検出、及び、路上の暴力行為を鎮圧するための手段への警報の送信によって、道路または高速道路における自動車交通の監視への適用も可能である。
【0053】
この適用例に関しては、警報の受信局(130)を、例えば、消防士又は警察又は監視交換局等の強化型電話にすることができる。すなわち、受信機器は特定の装置にすることができる。
【0054】
図6に関連してここで説明する他の適用例も可能である。この適用例では、本発明の電話によって、ビデオ及び/又はオーディオの解析及び診断に加えて、この電話の代わりに位置決め周辺装置を制御することができる。電話の位置は、撮影の方位に係るものとすることができ(一方、電話は所定の方向にカメラを向けるために電話自体を中心に回転できる)、この場合、電話は所定の位置にとどまる。この位置は、方位と組み合わせて又は組み合わない状態で、電話の空間における位置の選択に係るものとすることができ、この場合、電話は上記の空間内で移動できる。これらの可能性は、位置決め周辺装置に依存する。位置決め周辺装置は、1つ又は2つの軸線に従って制御することができる単一の回転ブラケットや、面上を移動する可動装置(制御されたモータ駆動式カート)又は言うまでもなく3次元空間内を移動する可動装置(縮尺模型として制御される飛行船、飛行機、又は、潜水艦)から実現できる。位置決め概念は相対的であり、且つ、一般に固定空間内に位置決めされた(異なる視点をもつ方向及び/又は原点を得るために空間内で方向付けされ又は移動する)本発明の電話である場合は、このケースは空間が移動する時に考えられ、目的は固定した視点をもつ方向及び/又は原点を維持することにあることは理解できよう。後者の場合は、例えば、横揺れ又は縦揺れしがちな船の前方に配置され且つ障害物のビデオ検出によって全ての衝突を防止するためのテレビ電話を備えた自動ビーコンに相当する。すなわち、解析及び診断モジュールはこの場合、水平線へ向かって船より前方にある浮上体を検出するように形成されている。
【0055】
このような用途に本発明のビデオ手段を備えた電話を適合することは、携帯電話が大抵の場合、電力充電用と、制御装置と外部周辺装置との間の(一般に直列リンクによる)データ交換用とのためのコネクタを有するので、比較的簡単である。図6では、ラインVによる電源10の充電のため且つリンクOMによるデータ交換通信のための接続用コネクタ101を備えた図2の電話として電話の全体が参照番号1で示されている。リンクOMはここでは制御装置から外部への単方向交換として表されるが、より一般的には双方向データ交換が可能である。
【0056】
電話1は第1ブラケット100内に安定して位置決めされている。この第1ブラケット100はそれ自体、制御位置決め手段によって角度方向が制御可能な状態で第2ブラケット106内に配置されている。第2ブラケットはこの実施例では空間の固定された位置に配置されていると仮定する。電話1は従って第1ブラケット100に対して固定され、第1ブラケット100は第2ブラケット106に対して角度方向を変えることができる。結果として、電話、従って、画像の撮影方向を空間内で角度方向に変えることができる。図示したブラケットシステムはこのようにして、電話1を維持し、位置決め命令に従う方向に向け、更に、補助的に電話1に電力供給(電話を充電)することができる。
【0057】
制御された位置決め手段は、モータ制御信号CMによって2つのモータ104及び105に作用するモータ制御回路103を具備する。105で示された一方のモータは、その固定子が第2ブラケット106に動かないように固定され、その回転子は104で示された他方のモータの固定子を駆動し、このモータ104の回転子は第1ブラケット100に固定される。コネクタ101のラインV及びリンクOMは第1ブラケット100を介して第2ブラケット106に達する。第2ブラケット106は、外部電源、特に商用電圧配電網からの幹線を受けるための充電器102(電話1充電用)を含み、更に、充電器102は、制御された位置決め手段(制御回路103及びモータ104及び105)へ電力を供給できる。電話1の制御装置8から来る制御回路103に作用する位置決め命令はリンクOMによって伝送される。位置決め命令の発信源は、(例えば人又は顔を追う)制御装置へ向けてリンクDを用いる解析及び診断モジュールであるのが好ましい。しかし、電話1の受信器4によって受信されて制御装置8によってリンクOMに送信されるこのような位置決め命令を電話ネットワークから電話に伝送することができる。後者の場合は、例えば別の電話からそのキーを押し下げながら、又は、コンピュータ手段、特にインターネットを用いる場合、コンピュータゲートウェイを備えた電話ネットワークにおけるコンピュータ端末の一つまたは複数の表示カーソル(マウス)を動かして、方位を得ることができる。
【0058】
ラインV及びリンクOMは、特に有線によって、場合により、一つまたは複数の回転式接点(第1及び第2ブラケットは互いに対して可動であるので)を組合せることによって実現するのが好ましい。改良された実施例では、ラインV及びリンクOMが非物質化され、例えば、電話の電源ユニット10の充填を可能にする電磁誘導手段であり、リンクOMは電波で行われ〔例えばBLUETOOTH(登録商標)〕、この場合第2ブラケットはモータ制御回路103に接続された互換性のある無線通信手段を更に具備する。
【0059】
2つのモータのそれぞれの回転子は、撮影空間を効率的にスキャンできるように互いの90°ずらすことが好ましい。シーン内で関心対象画像要素が最も見つかりやすい空間内平面において最大角度、すなわち360°が回転するのが好ましい。例えば、部屋の中のテーブルの上に置かれた電話の場合は、水平方向に撮影するために、天井よりも人がいそうな部屋全体(360°)をスキャンするのが好ましい。一方、機械的な制約、特にブラケットの存在によって、撮影が不可能なゾーンが存在する。
【0060】
視点からスキャンする角度空間の範囲は、ニーズ及び実現コストに適合されることは言うまでもない。すなわち、2つのモータが表されている図6の場合は、立体的な空間スキャンが可能であり、簡略化された実施例では単一のモータが実現可能であり、好ましくは、関心対象画像要素が最も見つかりそうな平面でのスキャンが可能になる。
【0061】
モータはステップモータであるのが好ましい。(原点の位置を決めるための)インデクシング手段は、回転子上に直接、又は、複雑な方法で画像の解析によって実現できる。このインデクシング手段によって基準位置を知ることができ、この基準位置から変位を測定することができる(ステップモータのステップの数は角度変位に対応し、この角度変位は計算することができる)。インデクシング手段は、変形例では、信号を双方向リンクOMを通じてまた電話1に送信することができる。位置決めインターフェイスは他のセンサ、例えば位置決めセンサ、特に角度、速度、及び/又は加速度、バッテリ容量又は電源センサ等を更に含むことができ、これらの情報はまた電話に送信される。
【0062】
図7は第1ブラケット100内での本発明の電話1の配置を図示しており、第1ブラケット100自体は第2ブラケット106内にある。静止位置では、電話はほぼ垂直であり、電話の撮影手段はほぼ水平な撮影軸線を有する。モータ105の作用で、第1ブラケット100は第2ブラケット106に対して回転することができ、第2ブラケット106によって撮影軸線がほぼ水平な面内の空間をスキャンすることができる。モータ104に関しては、モータ104によって第1ブラケット100を第2ブラケット106に対してトグル運動させることができる、すなわち、電話1がそのほぼ垂直な位置から離れて水平線に近い位置へ向かうことができ、それに伴い、撮影軸線が上下またその逆に動く。
【0063】
図6及び図7に示されるように、第2ブラケット106は空間内の固定された位置に配置されていると仮定する。しかし、本発明の他の変形例では、空間内で移動する手段を備えた一つまたは複数のブラケットを使用して電話1を空間内で移動可能にすることができる。このような場合には、外部電源によって変位半径(外部電源コードの長さ)が小さくなるので、外部電源が永久的に接続されていないのが好ましく、独立電源手段、特に再充電可能な電池型の独立電源手段が電話の可動ブラケット内に装備される。回転手段を備えた最も単純なこのような実施例では、図6及び図7の装置が、第2ブラケットの内面に、リンクOMによって制御される移動及び方向付け手段を更に含む。別の変形例では、駆動及び方向付け車輪(実現可能な制御された追加のトグル手段)を具備する支持カート上に電話1をほぼ垂直に配置することができる。地面(場合によっては別の基準)上での変位の制御手段は、考えられるしかも単純な回転手段(車輪、 キャタピラ)又は関節式の脚、吸引装置などを使用できる。同様に、3次元空間内の変位が要求される場合には、変位手段がこの空間に適合される。このような適用例では、一般に、通常のロボット管理ツールを実施することができる。
【0064】
既に述べたように、APIによるアプリケーションプログラムに対するGVPPのモジュールSTNのハードウェア及び機能的構成の可能性により、電話1、110で送信される画像の質及び滑らかさを向上させるために、画像認識プロセッサを上記のフランス国特許第98/16679号及び国際特許第WO 98/05425号に記載されているようなビデオ画像圧縮システムとして使用することもでき、一方で、より大量の圧縮された情報を伝送チャネルで送信することができる。
【特許文献25】国際特許第WO 98/05425号
【0065】
従って、ポジティブな決定に至る診断によってネットワークとの接続が成立した後に、画像認識プロセッサをビデオ圧縮において動作するように再構成することができる。このような場合は受信手段130及び/又はサーバーネットワークが、遠隔装置130とのリンクとしてインターネットが使用される場合には互換性のある復号化手段がそこに配置されることは理解できよう。このような場合には、本発明の2つの電話は両方とも圧縮/解凍に関して互換性があり且つ設定可能である処理認識手段を含んでいるので、電話間の接続が特に興味深い。
【0066】
本発明を種々の形態で、特に種々の型のアクションの生成、すなわち単純な警報、コンピュータメッセージの送信、ビデオ及び/又は音声データ、場合によってはマルチメディアを、電話設備の各種部品、場合によってコンピュータ型へ、本発明の携帯電話が接続されている無線電話回線によって送信することができる解析に基づく診断に関して適用できることは明らかである。本発明の用途は、解析及び診断モジュールを具備する通常のテレビ携帯電話を用いた個人又は家族の監視、並びに、職業としての利用においても多様であり、この場合は、本発明の電話を特定の形、特に耐久性を高めた携帯電話又は工業用モジュールの形で実現することができる。これらの用途は特に、空間時間分割ニューロンを実施する本発明から得ることができ、本発明の適用例に説明されている。これらの適用例は特に明細書の最初の部分に挙げられ、発明者はPIRIM氏である。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】従来技術のテレビ携帯電話を示す図。
【図2】解析及び診断モジュールを備えた本発明の携帯電話を示す図。
【図3】従来の計算手段によって実現される解析及び診断モジュールを示す図。
【図4】空間時間分割ニューロン型計算手段によって実現される解析及び診断モジュールを示す図。
【図5】本発明の電話の適用例を示す図。
【図6】本発明の電話の第2適用例の主要部構造を概念的に示す図。
【図7】本発明の第2適用例における電話を示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話が、電話ネットワーク(120)との接続のために制御装置(8)によって制御される送信器(2)と受信器(4)とを具備し、電話が更に、音声信号BFmを出力するマイク(3)と、ビデオ画像のビデオ信号Vcを出力するカメラ(6)とから音声信号BFmとビデオ信号Vcとを取り込む一方、音声再生手段(5)及びビデオ再生スクリーン(7)のためにそれぞれ音声信号BFmとビデオ信号Veとを受信して再生するための手段を具備し、更に電話がユーザー入力インターフェイス(9)と独立電力供給源(10)とを具備する、携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置(1、110)において、
電話が少なくとも1つの遠隔監視アプリケーションプログラムを記憶するためのメモリを備えたビデオ画像の解析及び診断モジュール(20)を少なくとも更に含み、前記モジュール(20)の入力がカメラ(6)の出力に接続されてビデオ信号Vcを受信し、モジュールのアプリケーションプログラム(25)によってプログラムされた計算手段(23、20’)によって、ビデオ信号が解析され診断され、少なくとも1つの診断データDを制御装置(8)に送信するためにモジュールが少なくとも1つの出力によって制御装置(8)と接続され、診断データDが制御装置に作用する命令であることを特徴とする、携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置。
【請求項2】
解析及び診断モジュールが音声信号BFmを入力で更に受信し、且つ、モジュールが更に音声信号の解析及び診断に関する診断データDを生成することを特徴とする請求項1に記載の携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置。
【請求項3】
制御装置に作用する命令が非限定的な下記のリストの中から選択される一つまたは複数のアクションであることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置:
待機中の電話装置を起動させる、
電話装置を待機状態にする、
電話網を通じて或る番号にかける、
記録された音声を送信する、
音声の生放送、
ショートメッセージの送信、
ライブビデオシーケンスの送信、
録画ビデオシーケンスの送信、
ビデオ解析の送信、
ビデオ診断の送信、
インターネット用のマルチメディア互換データの送信、
電話とかけた番号との間の対話、
位置決め周辺装置を使用する場合に、電話網からの位置決め命令を介して前記周辺装置を制御する、
通話の終了。
【請求項4】
解析及び診断モジュールが計算手段(23、20’)のプログラム(25)のための再プログラム可能なメモリを含むことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置。
【請求項5】
解析及び診断モジュールが制御装置からデジタルデータDを更に受信し、且つ、計算手段のプログラムが電話ネットワークから来て、デジタルデータDの形で再プログラム可能なメモリに転送されることを特徴とする請求項4に記載の携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置。
【請求項6】
解析及び診断モジュールが制御装置からデジタルデータDを更に受信し、且つ、電話が制御装置によって読み取り可能なチップカード読取り器を更に具備し、且つ、計算手段のプログラムがチップカードから来て、デジタルデータDの形で再プログラム可能なメモリに転送されることを特徴とする請求項4又は5に記載の携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置。
【請求項7】
解析及び診断モジュールが、ビデオ及び音声信号とインターフェイスするためのビデオ画像収集及び記憶モジュール(21)及び音声検出手段(22)、デジタル信号処理装置又はマイクロプロセッサ型の計算手段(23)、アプリケーションプログラム(25)用メモリ及び制御装置(8)とインターフェイスするためのダイアログユニット(24)を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置。
【請求項8】
解析及び診断モジュールが、少なくとも1つの空間時間分割処理ユニット(53)及びヒストグラム計算ユニット(51a00...51a33)のセットを含み、このセットの回路的及び機能的構成がアプリケーションプログラムに依存することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置。
【請求項9】
解析及び診断モジュール(20)が電子回路と一体化することができるブロックIPであることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置。
【請求項10】
電話(1、110)が、電話から来る位置決め命令(OM)に従って前記電話を空間内で方向付けることを少なくとも可能にする位置決め周辺装置(100、106)上に配置され、前記位置決め命令は解析及び診断モジュール(20)によって生成されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置。
【請求項11】
位置決め周辺装置が、中に電話が配置されている第1ブラケット(100)を含み、第1ブラケット(100)自体が第2ブラケット(106)内に配置され、第1及び第2ブラケットが、位置決め命令(OM)を受信する制御回路(103)によって制御される少なくとも1つのモータ(104、105)によって互いに関節結合されることを特徴とする請求項10に記載の携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置。
【請求項12】
第2ブラケットが、互いにほぼ直角になる2つの軸線に沿ってそれぞれの回転子が配置された2つのモータ(104、105)、制御回路(103)、及び、電話の独立電力供給源(10)を充電するための充電器を含むことを特徴とする請求項11に記載の携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置。
【請求項13】
前記電話の位置決め周辺装置が更に、位置決め命令(OM)に従って前記電話を空間内で移動させることができることを特徴とする請求項10、11又は12に記載の携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置。
【請求項14】
更に位置決め命令が電話ネットワークを通過することを特徴とする請求項10〜13のいずれか一項に記載の携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置。
【請求項15】
位置決め命令(OM)が直列データ伝送リンクを具備する電話コネクタによって位置決め周辺装置(100、106)に送信されることを特徴とする請求項10〜14のいずれか一項に記載の携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置。
【請求項16】
電話が、電話網(120)との接続のために制御装置(8)によって制御される送信器(2)と受信器(4)とを具備しており、電話が、音声信号BFmを生成するマイク(3)とビデオ画像のビデオ信号Vcを出力するカメラ(6)とからそれぞれ音声信号BFmとビデオ信号Vcとを取り込むことができる一方、音声再生手段(5)及びビデオ再生スクリーン(7)のためにそれぞれ音声信号BFmとビデオ信号Veとを受信して再生することができ、更に電話がユーザー入力インターフェイス(9)と独立電力供給源(10)とを具備し、カメラ(6)から来る画像が、電話ネットワーク(120)に接続され且つビデオ画像を視覚化できる受信装置(130)に送信される、携帯電話操作式ビデオ遠隔監視装置(1、110)を操作する方法であって、
請求項1から15のいずれか一項に記載の装置が実現されており、電話が、少なくとも1つの遠隔監視アプリケーションプログラムを記憶するためのメモリを備えた少なくともビデオ画像の解析及び診断モジュール(20)を更に含み、前記モジュール(20)の入力がカメラ(6)の出力に接続されてビデオ信号Vcを受信し、モジュールのアプリケーションプログラム(25)によってプログラムされた計算手段(23、20’)によって、ビデオ信号が解析され診断されて得られた決定に関して、少なくとも1つの診断データDを前記制御装置(8)に送信するために、モジュールが少なくとも1つの出力が制御装置(8)と接続されており、診断データDが制御装置に作用する命令であり、且つ、受信装置との接続が解析及び診断モジュールによって生成された決定で得られることを特徴とする方法。
【請求項17】
受信器(130)が可動電話または固定電話であることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
受信器が、インターネット用のマルチメディア互換データを視覚化できるコンピュータ化された手段、電話ネットワーク(120)で接続され且つ電話(1、110)と受信器(130)との間に配置されたサーバーが、電話データ(1、110)とインターネット網との間のインターフェイスとして機能することを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項19】
アプリケーションプログラムによって幼児の動きを少なくとも解析及び診断し、動きが診断された時に受信器と接続することができる、幼児を遠隔監視する請求項16、17又は18に記載の操作方法の適用。
【請求項20】
公衆遠隔監視ネットワークであって、請求項1〜15のいずれか一項に記載の電話操作式ビデオ遠隔監視装置のための遠隔監視アプリケーションプログラムを当該ネットワークを介して送信交換する携帯電話ネットワークで構成されており、上記遠隔監視アプリケーションプログラムは前記携帯電話にダウンロードすることができることを特徴とする公衆遠隔監視ネットワーク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2006−516077(P2006−516077A)
【公表日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−500169(P2006−500169)
【出願日】平成16年1月7日(2004.1.7)
【国際出願番号】PCT/FR2004/050005
【国際公開番号】WO2004/066590
【国際公開日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願人】(500335941)ホールディング・ベ・エ・ヴェ・ソシエテ・アノニム (2)
【Fターム(参考)】