説明

携帯電話機、該携帯電話機に用いられるキーバックライト点灯方法及びキーバックライト点灯制御プログラム

【課題】表示部以外のスペースを有効活用して、イルミネーションの新たな表示方法が構築された携帯電話機を提供する。
【解決手段】キーバックライト17を点灯させてイルミネーションを表現するためのキーイルミネーションコンテンツの開始タイミングと、メインディスプレイ11に表示される動画像コンテンツの開始タイミングとが同期し、メインディスプレイ11に表示される動画像の動きに連動するように、該当する個々のキーバックライト17が点灯される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯電話機、該携帯電話機に用いられるキーバックライト点灯方法及びキーバックライト点灯制御プログラムに係り、特に、キー操作部を構成する各キースイッチに対して個々に照光するためのキーバックライトが設けられている場合に適用して好適な携帯電話機、該携帯電話機に用いられるキーバックライト点灯方法及びキーバックライト点灯制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機では、メインディスプレイ(主表示部)のサイズは拡大される傾向にあるが、同時に本体サイズは小型化される傾向にあり、メインディスプレイのサイズと本体サイズがほぼ同じサイズになりつつある。このため、今後、メインディスプレイの表示スペースが限られてくることが予想される一方、限られた表示スペースを用いつつ、新たな表現手段及び方法を構築する必要があるという課題がある。
【0003】
この種の関連する技術としては、たとえば、特許文献1に記載されたキーバックライトの制御方法がある。
この制御方法では、発着信時やメールモード時、制御部により、キー対応発光色設定メモリから全てのキー番号に対応して記憶されている異なる発光色の色彩データが読み出され、キーバックライトの3色LEDが発光するように制御される。また、アプリケーション機能の起動時には、機能対応発光色制御テーブルから有効キーと無効キーそれぞれに対応して記憶されている発光色とその色彩データが読み出され、有効キー及び無効キーに対応するキーバックライトの3色LEDが異なる発光色で発光するように制御される。
【0004】
また、特許文献2に記載された点灯機能付き携帯電話機では、複数の多色発光部が電話機動作に応じて同時に又は個別に二以上の異なる色で発光し、操作キー部の複数のキーが点灯又は点滅することにより、操作キー部が表示手段として活用される。
【特許文献1】特開2005−134998号公報(要約書、図1)
【特許文献2】特開2001−217904号公報(要約書、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記文献に記載の技術では、次のような問題点がある。
すなわち、特許文献1に記載されたキーバックライトの制御方法では、キーバックライトの点灯時の発光色により、キー識別及びキー操作の効率が向上するが、携帯電話機の操作部のスペースを有効活用するものではなく、この発明とは構成が異なり、上記の課題は、解決されない。
【0006】
また、特許文献2に記載された携帯電話機では、操作キー部が表示手段として活用されるが、表示部による表示内容との関係については記載がなく、上記の課題は、解決されない。
【0007】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、表示部以外のスペースを有効活用する新たな表示方法が構築された携帯電話機、該携帯電話機に用いられるキーバックライト点灯方法及びキーバックライト点灯制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、この発明の第1の構成は、表示部と、複数のキースイッチからなるキー操作部と、前記各キースイッチに対して個々に照光するための複数のキーバックライトとを備えてなる携帯電話機に係り、前記表示部に表示される動画像の動きに連動するように、該当する個々の前記キーバックライトを点灯させるキーバックライト点灯制御手段が設けられていることを特徴としている。
【0009】
この発明の第2の構成は、表示部と、複数のキースイッチからなるキー操作部と、前記各キースイッチに対して個々に照光するための複数のキーバックライトとを備えてなる携帯電話機に用いられるキーバックライト点灯方法に係り、前記表示部に表示される動画像の動きに連動するように、該当する個々の前記キーバックライトを点灯させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
この発明の構成によれば、キーバックライト点灯制御手段により、キーバックライトを点灯させてイルミネーションを表現するためのキーイルミネーションコンテンツの開始タイミングと、表示部に表示される動画像コンテンツの開始タイミングとが同期し、表示部に表示される動画像の動きに連動するように、該当する個々のキーバックライトが点灯される。これにより、キーバックライトが新たな表現方法として使用され、携帯電話機の資源を有効活用することができる。また、表示部の表示だけでは表現しきれない迫力や臨場感をキーイルミネーションとの連動で補完することができる。さらに、キーバックライトを表示機能として使用することで、表示部のみの状態に比べて表示面積が拡大され、表現力を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
キーバックライトを点灯させてイルミネーションを表現するためのキーイルミネーションコンテンツの開始タイミングと、表示部に表示される動画像コンテンツの開始タイミングとを同期させることにより、上記表示部に表示される動画像の動きに連動するように、該当する個々のキーバックライトを点灯させるキーバックライト点灯制御手段が設けられている携帯電話機を提供する。
【0012】
また、この発明では、上記各キーバックライトは、設定された点灯色で点灯する構成とされ、上記キーバックライト点灯制御手段は、上記キーイルミネーションコンテンツに基づいて、上記各キーバックライトの点灯色、輝度及び点灯タイミングを設定する構成とされている。
【0013】
また、この発明では、上記各キーバックライトは、R(赤),G(緑),B(青)の点灯素子を有し、上記キーバックライト点灯制御手段は、上記各キーバックライトの上記R(赤),G(緑),B(青)の点灯素子の輝度及び点灯タイミングを個別に制御する構成とされている。
【0014】
また、この発明では、上記キーバックライト点灯制御手段は、上記表示部に待受け画面が表示され、かつ該待受け画面中に所定のキャラクタが動画として表示されるとき、該キャラクタの動きに連動するように上記キーバックライトを点灯させる構成とされている。
【実施例】
【0015】
図1は、この発明の一実施例である携帯電話機の要部の電気的構成を示すブロック図である。
この例の携帯電話機1は、同図に示すように、メインディスプレイ11と、開閉検出装置12と、赤外線通信部13と、無線通信部14と、FeliCa(登録商標)通信部15と、キー操作部16と、キーバックライト17と、制御部18とから構成されている。メインディスプレイ11は、たとえば液晶表示装置などで構成され、ユーザ・インタフェースとして所定の表示を行う。開閉検出装置12は、たとえばホールICなどで構成され、携帯電話機1が折畳み型の筐体で構成されている場合にユーザ・インタフェースとして同筐体の開閉状態を検出する。
【0016】
赤外線通信部13は、図示しない他の携帯電話機や送受信端末との間で赤外線によるデータ通信を行う。無線通信部14は、図示しないアンテナを介して無線信号により図示しない無線基地局に無線接続される。無線基地局は、図示しない在圏移動通信交換局及び関門移動通信交換局を介して公衆網に接続されている。特に、この実施例では、無線通信部14は、送信動作による送信信号に対する変調及び受信動作による受信信号に対する復調などの処理を行い、たとえば公衆網に接続されているネットワークサーバとの間でデータ通信を行う。FeliCa通信部15は、図示しない他の携帯電話機や送受信端末との間で非接触ICカードの技術によるデータ通信を行う。キー操作部16は、ユーザ・インタフェースとして所定の操作を行うための複数のキースイッチを有している。キーバックライト17は、たとえばLED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)などで構成され、キー操作部16の下に配置されて上記各キースイッチに対して個々に照光する。
【0017】
制御部18は、携帯電話機1全体を制御するコンピュータとしてのCPU(中央処理装置)18a及び同CPU18aを動作させるためのコンピュータ読み取り可能なキーバックライト点灯制御プログラムが記録されたROM(リード・オンリ・メモリ)18bを有している。特に、この実施例では、制御部18は、メインディスプレイ11に表示される画像(動画像)の動きに連動するように、該当する個々のキーバックライト17を点灯させる。また、制御部18は、キーバックライト17を点灯させてイルミネーションを表現するためのキーイルミネーションコンテンツの開始タイミングと、メインディスプレイ11に表示される動画像コンテンツの開始タイミングとを同期させる。また、各キーバックライト17は、設定された点灯色で点灯する構成とされ、制御部18は、キーイルミネーションコンテンツに基づいて、各キーバックライト17の点灯色、輝度及び点灯タイミングを設定する。
【0018】
また、制御部18は、メインディスプレイ11に表示するための待受け画像コンテンツとキーイルミネーションコンテンツとを一括で設定する機能を有している。この一括設定機能では、待受け画像コンテンツとキーイルミネーションコンテンツとをセットとして選択可能とし、一覧の中から設定パターンを選択すると、待受け画像コンテンツとキーイルミネーションコンテンツとがペアで同時に設定されるようになっている。また、携帯電話機1に図示しない背面ランプがある場合、この一括設定機能では、待受け画像とキーイルミネーションの他、背面ランプの色、背面ランプの点灯パターン、電源オン時の画像、電源オン時のキーイルミネーション、電話発着信時の画像、メール送受信時の画像、メニューの構成画像、メニューのレイアウト、及び各種着信音を全体で一括して設定するようになっている。ユーザは、この一括設定を選択することで、トータルでバランスの良い推奨される設定を実施可能となる。特に、背面ランプの色や点灯パターンとキーイルミネーションは、コーディネート(調整)されていることが望ましいため、一括設定は有効である。
【0019】
図2は、図1の携帯電話機1の要部の外観及び構成を示す模式図である。
この携帯電話機1は、同図2(a)に示すように、上部ユニット21と、下部ユニット22とを備えている。上部ユニット21は、正面側にメインディスプレイ11を備え、下部ユニット22が、正面側に各キースイッチからなるキー操作部16を備えている。そして、上部ユニット21の正面側及び下部ユニット22の正面側同士が向かい合う態様でヒンジ部23を介して折り畳み可能に構成されている。また、同図2(b)に示すように、キー操作部16の各キースイッチの下に各キーバックライト17が配置され、同各キーバックライト17は、同図2(c)に示すように、R(赤),G(緑),B(青)のLED、及び電源供給用の端子vcを有している。図1中の制御部18は、各キーバックライト17のR(赤),G(緑),B(青)のLEDの輝度及び点灯タイミングを個別に制御し、色A,B,C,D,Eで点灯させる。これらの色A,B,C,D,Eは、R(赤),G(緑),B(青)のLEDの輝度の割合により制御される。
【0020】
図3は、キーバックライト17により表現されるキーイルミネーションの例を示す図、図4は、キーイルミネーションに連動してメインディスプレイ11に表示される画像の例を示す図、図5は、携帯電話機1によるイルミネーションのイメージを示す図、図6は、携帯電話機1の筐体が開くタイミングで行われるメインディスプレイ表示及びキーイルミネーション点灯の連動を説明するフローチャート、図7は、携帯電話機1の電源がオン状態となるタイミングで行われるメインディスプレイ表示、キーイルミネーション点灯及びメロディ鳴動の連動を説明するフローチャート、及び図8が、携帯電話機1の各イベントに合わせたメインディスプレイ表示及びキーイルミネーション点灯の連動を説明するフローチャートである。
これらの図を参照して、この例の携帯電話機に用いられるキーバックライト点灯方法の処理内容について説明する。
この携帯電話機1では、制御部18により、メインディスプレイ11に表示される動画像の動きに連動するように、該当する個々のキーバックライト17が点灯される。この場合、制御部18により、キーバックライト17を点灯させてイルミネーションを表現するためのキーイルミネーションコンテンツの開始タイミングと、メインディスプレイ11に表示される動画像コンテンツの開始タイミングとを同期させる。
【0021】
すなわち、図3(a)(ステップ1)に示すように、キーバックライト17が色Aで点灯され、この数ms後、図3(b)(ステップ2)、図3(c)(ステップ3)、及び図3(d)(ステップ4)に示すように、色Aの点灯箇所が徐々に上へ移動することで、色Aの光が上へ上昇していく動きがキーバックライト17で表現される。次に、図4(e)(ステップ5)に示すように、キーバックライト17からメインディスプレイ11中に表示された画像Aに連続して変化する。この後、画像Aが上昇し、図4(f)(ステップ6)に示すように、画像Bが表示され、図4(g)(ステップ7)に示すように、花火が弾けた画像Cが表示される。上記ステップ1乃至ステップ7の処理に加え、図5に示すように、色Bの点灯箇所及び色Cの点灯箇所が徐々に上へ移動することにより、メインディスプレイ11に画像vaが表示され、花火の打ち上げをイメージさせるイルミネーションが表現される。
【0022】
ここで、メインディスプレイ11に表示される動画と、キーイルミネーションの点灯タイミングとを同期させる方法について説明する。
すなわち、図3(a)(ステップ1)では、キーイルミネーションコンテンツの開始タイミングと動画像コンテンツの開始タイミングとは同期しており、各コンテンツは、ステップ2、ステップ3及びステップ4による時間の経過と共にイルミネーション表示される。また、図3(d)(ステップ4)から図4(e)(ステップ5)にかけて、キーイルミネーションで表示されていた色Aがメインディスプレイ11での画像Aに連続して変化するが、このタイミングは、各コンテンツの開始からの時間を考慮して、各コンテンツ側で作成される。つまり、キーイルミネーションコンテンツの開始タイミングと、メインディスプレイ11に表示される動画像コンテンツの開始タイミングとを同期させることで、メインディスプレイ11の表示とキーイルミネーションとが連動する。
【0023】
上記メインディスプレイ11の表示とキーイルミネーションとの連動を行うシーンとして、(1)携帯電話機1の筐体を開くとき、(2)電源オン時、及び、(3)その他のイベント発生時(たとえば、電話発着信や各種の通信中、電源オフなど)がある。すなわち、携帯電話機1の筐体を開くときでは、図6に示すように、メインディスプレイ11がスリープ状態(ステップA1)のとき、携帯電話機1の筐体を開状態にすると、開閉検出装置12のホールICにより開状態が検出され(ステップA2)、制御部18へ伝達される。制御部18では、メインディスプレイ11にスリープアウトの命令を伝達し(ステップA3)、待受け画面(動画部分)表示を開始する(ステップA4a)。このとき、制御部18では、待受け画面表示開始に同期するように、キーバックライト17によるキーイルミネーション点灯を開始する(ステップA4b)。これにより、メインディスプレイ11の待受け画面表示及びキーバックライト17のキーイルミネーションが同時にスタートする。待受け画面表示とキーイルミネーション点灯表示とは、表示内容に関連性があり、表示タイミングも連動するように制御される(ステップA5)。
【0024】
待受け画面の動画部分が表示終了すると(ステップA6)、メインディスプレイ11の待受け画面は固定表示となる(ステップA8)。固定表示の画像については、待受け画面のコンテンツに含む。また、キーイルミネーション点灯が終了すると(ステップA7)、キーバックライト17が点灯する(ステップA9)。このキーバックライト17の点灯では、ユーザがキー操作部16のキー印字を見やすい色で点灯する状態(たとえば、キーバックライトの全面を統一した色で点灯し、明るさは微灯とする)となる。
【0025】
また、電源オン時では、図7に示すように、携帯電話機1の電源がオン状態にされると(ステップB1)、制御部18では、メインディスプレイ11にウェイクアップ画像表示を開始する(ステップB2a)。このとき、制御部18では、ウェイクアップ画像表示開始と同期するように、キーバックライト17によるキーイルミネーション点灯を開始すると共に(ステップB2b)、図示しない鳴動手段によるメロディの鳴動を開始する(ステップB2c)。これにより、メインディスプレイ11のウェイクアップ画像表示、キーイルミネーション及びメロディ鳴動が同時にスタートする。ウェイクアップ画面表示、キーイルミネーション点灯表示及びメロディ鳴動は、コンテンツ内容に関連性があり、点灯タイミングや鳴動タイミングが連動するように制御される(ステップB3)。ウェイクアップ画面の表示が終了すると(ステップB4)、図6中のステップA4aと同様に、待受け画面(動画部分)表示開始に移行する。これ以降、図6と同様の処理が行われる。
【0026】
また、図8に示すように、携帯電話機1でイベントが発生する(ステップC1)。イベントは、たとえば、電話発信中と着信中、メール送信中と受信中、赤外線通信中、FeliCa通信中、各種アラーム鳴動中、ミュージックコンテンツ再生中などがある。制御部18では、メインディスプレイ11の待受け画面にイベント実行中である旨の表示を開始する(ステップC2a)。このとき、制御部18では、待受け画面表示開始に同期するように、キーバックライト17によるキーイルミネーション点灯を開始する(ステップC2b)。これにより、メインディスプレイ11の待受け画面表示及びキーバックライト17のキーイルミネーションが同時にスタートする。イベント実行中の画面表示とキーイルミネーション点灯表示とは、表示内容に関連性があり、表示タイミングも連動するように制御される(ステップC3)。イベント実行中は、メインディスプレイ11表示及びキーイルミネーションの各コンテンツの再生が繰り返し実行され、イベント終了にて再生が終了する(ステップC4,C5,C6,C7)。この後、メインディスプレイ11の待受け画面は固定表示となり(ステップC8)、また、キーバックライト17が点灯する(ステップC9)。
【0027】
以上のように、この実施例では、制御部18により、キーバックライト17を点灯させてイルミネーションを表現するためのキーイルミネーションコンテンツの開始タイミングと、メインディスプレイ11に表示される動画像コンテンツの開始タイミングとが同期し、メインディスプレイ11に表示される動画像の動きに連動するように、該当する個々のキーバックライト17が点灯される。これにより、キーバックライト17が新たな表現方法として使用され、携帯電話機の資源が有効活用される。また、メインディスプレイ11の表示だけでは表現しきれない迫力や臨場感がキーイルミネーションとの連動で補完される。さらに、キーバックライト17を表示機能として使用することで、メインディスプレイ11のみの状態に比べて表示面積が拡大され、表現力が向上する。
【0028】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成は同実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても、この発明に含まれる。
たとえば、制御部18は、メインディスプレイ11に待受け画面が表示され、かつ、同待受け画面中に所定のキャラクタが動画として表示されるとき、同キャラクタの動きに連動するようにキーバックライト17をキーイルミネーションとして点灯させる構成としても良い(請求項5に対応)。この場合、たとえば動物などのキャラクタがユーザのキー操作に応じて手足を動かした場合、同キャラクタの動きに連動してキーバックライト17がキーイルミネーション点灯する。また、同キャラクタが喜怒哀楽を表現する場合、キーバックライト17が喜怒哀楽を模したキーイルミネーション点灯を行う。
【0029】
また、たとえばメール受信や電話着信など、携帯電話機1の状態変化をキャラクタが知らせる場合は、キーバックライト17の点灯する位置を調整することにより、たとえばメールマークなどの絵柄を表現するようにしても良い。また、スケジュールに設定した時刻になるとキャラクタが知らせるように設定されている場合は、キーバックライト17によるキーイルミネーションが激しく明滅して設定時刻の到来を知らせ、キーバックライト17の点灯する位置を調整することにより、時刻をキーイルミネーションで表示するようにしても良い。これにより、待受け画面に表示されたキャラクタの動きを印象深いものとする効果がある。
【0030】
また、たとえば図9に示すように、画像vbにより、星空に流星が表示されているが、これに連動して各キーバックライト17が色Dでランダムに明滅することにより星空が表現され、また、矢印の順番にキーバックライト17が色Dで点灯することにより流星が表現される。また、図10に示すように、キーバックライト17が色Dで矢印方向に沿って順次点灯し、画像vcの待受け画面により、画像E(ハート形)に順次変化する様子が表現される。また、携帯電話機1の筐体は、折畳み型に限らず、ストレート型やスライド型でも良い。また、図7中のメロディの鳴動は、省略しても、上記実施例とほぼ同様の作用、効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
この発明は、キー操作部を構成するキースイッチにキーバックライトが設けられている携帯電話機全般に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】この発明の一実施例である携帯電話機の要部の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1の携帯電話機1の要部の外観及び構成を示す模式図である。
【図3】キーバックライト17により表現されるキーイルミネーションの例を示す図である。
【図4】キーイルミネーションに連動してメインディスプレイ11に表示される画像の例を示す図である。
【図5】携帯電話機1によるイルミネーションのイメージを示す図である。
【図6】携帯電話機1の筐体が開くタイミングで行われるメインディスプレイ表示及びキーイルミネーション点灯の連動を説明するフローチャートである。
【図7】携帯電話機1の電源がオン状態となるタイミングで行われるメインディスプレイ表示、キーイルミネーション点灯及びメロディ鳴動の連動を説明するフローチャートである。
【図8】携帯電話機1の各イベントに合わせたメインディスプレイ表示及びキーイルミネーション点灯の連動を説明するフローチャートである。
【図9】携帯電話機1によるイルミネーションのイメージの他の例を示す図である。
【図10】携帯電話機1によるイルミネーションのイメージの他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0033】
1 携帯電話機
11 メインディスプレイ(表示部、携帯電話機の一部)
12 開閉検出装置(携帯電話機の一部)
13 赤外線通信部(携帯電話機の一部)
14 無線通信部(携帯電話機の一部)
15 FeliCa通信部(携帯電話機の一部)
16 キー操作部(携帯電話機の一部)
17 キーバックライト(携帯電話機の一部)
18 制御部(キーバックライト点灯制御手段、携帯電話機の一部)
18a CPU(中央処理装置)(キーバックライト点灯制御手段の一部)
18b ROM(リード・オンリ・メモリ)(キーバックライト点灯制御手段の一部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、複数のキースイッチからなるキー操作部と、前記各キースイッチに対して個々に照光するための複数のキーバックライトとを備えてなる携帯電話機であって、
前記表示部に表示される動画像の動きに連動するように、該当する個々の前記キーバックライトを点灯させるキーバックライト点灯制御手段が設けられていることを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
表示部と、複数のキースイッチからなるキー操作部と、前記各キースイッチに対して個々に照光するための複数のキーバックライトとを備えてなる携帯電話機であって、
前記キーバックライトを点灯させてイルミネーションを表現するためのキーイルミネーションコンテンツの開始タイミングと、前記表示部に表示される動画像コンテンツの開始タイミングとを同期させることにより、前記表示部に表示される動画像の動きに連動するように、該当する個々の前記キーバックライトを点灯させるキーバックライト点灯制御手段が設けられていることを特徴とする携帯電話機。
【請求項3】
前記各キーバックライトは、
設定された点灯色で点灯する構成とされ、
前記キーバックライト点灯制御手段は、
前記キーイルミネーションコンテンツに基づいて、前記各キーバックライトの点灯色、輝度及び点灯タイミングを設定する構成とされていることを特徴とする請求項2記載の携帯電話機。
【請求項4】
前記各キーバックライトは、
R(赤),G(緑),B(青)の点灯素子を有し、
前記キーバックライト点灯制御手段は、
前記各キーバックライトの前記R(赤),G(緑),B(青)の点灯素子の輝度及び点灯タイミングを個別に制御する構成とされていることを特徴とする請求項2又は3記載の携帯電話機。
【請求項5】
前記キーバックライト点灯制御手段は、
前記表示部に待受け画面が表示され、かつ該待受け画面中に所定のキャラクタが動画として表示されるとき、該キャラクタの動きに連動するように前記キーバックライトを点灯させる構成とされていることを特徴とする請求項2、3又は4記載の携帯電話機。
【請求項6】
表示部と、複数のキースイッチからなるキー操作部と、前記各キースイッチに対して個々に照光するための複数のキーバックライトとを備えてなる携帯電話機に用いられるキーバックライト点灯方法であって、
前記表示部に表示される動画像の動きに連動するように、該当する個々の前記キーバックライトを点灯させることを特徴とするキーバックライト点灯方法。
【請求項7】
表示部と、複数のキースイッチからなるキー操作部と、前記各キースイッチに対して個々に照光するための複数のキーバックライトとを備えてなる携帯電話機に用いられるキーバックライト点灯方法であって、
前記キーバックライトを点灯させてイルミネーションを表現するためのキーイルミネーションコンテンツの開始タイミングと、前記表示部に表示される動画像コンテンツの開始タイミングとを同期させることにより、前記表示部に表示される動画像の動きに連動するように、該当する個々の前記キーバックライトを点灯させることを特徴とするキーバックライト点灯方法。
【請求項8】
コンピュータを請求項1乃至5のいずれか一に記載のキーバックライト点灯制御手段として機能させるためのコンピュータ読み取り可能なキーバックライト点灯制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−34711(P2010−34711A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−192798(P2008−192798)
【出願日】平成20年7月25日(2008.7.25)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】