説明

携帯電話機、該携帯電話機に用いられる報知制御方法及び報知制御プログラム

【課題】使用者が起床している場合に報知動作(たとえば、アラーム音の鳴動)開始の設定が解除される携帯電話機を提供する。
【解決手段】報知手段(たとえば、アラーム発生部17)の報知開始時刻の前の所定時間にて、報知制御手段(たとえば、報知制御部13a)により、振動検出手段(たとえば、振動検出センサ16)により検出された振動の数が計測され、この振動数が所定時間内で閾値以上のとき、報知手段(たとえば、アラーム発生部17)に対して報知動作(たとえば、アラーム音の鳴動)開始の設定が解除される一方、同振動数が閾値未満のとき、報知動作(たとえば、鳴動)開始の設定が維持されるので、携帯電話機10を携行する使用者が起床していれば、目覚ましの鳴動開始の設定が解除される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯電話機、該携帯電話機に用いられる報知制御方法及び報知制御プログラムに係り、特に、設定されている時刻にアラーム音が鳴動する機能を有し、同アラーム音を、たとえば目覚まし機能として用いる場合に好適な携帯電話機、該携帯電話機に用いられる報知制御方法及び報知制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機では、通常の通話機能の他、設定されている時刻にアラーム音が鳴動する機能を有するものがあり、この機能にスヌーズ機能(停止操作が行われた後、所定時間経過後に再度鳴動動作を行う機能)が備わっていたり、鳴動時刻を複数設定できるものもある。これらの機能は、たとえば目覚まし機能として用いる場合、使用者が起床していないときに有効な機能であるが、使用者が既に起床している場合は必要のない機能であり、さらに、以下のような問題点がある。
(1)鳴動のたびに携帯電話機を操作して鳴動停止する必要があり、手間がかかる。
(2)ある日に限り設定を解除すると、使用者が再度設定することを忘れることがある。
(3)使用者がアラーム音の鳴動を音声着信やメール着信と勘違いすることがある。
(4)無駄な鳴動により、携帯電話機のバッテリの電力を消費してしまう。
(5)アラーム音は、大きな音で鳴動することが多く、近隣に対する騒音となる。
このため、これらの問題点を改善する技術が提案されている。
【0003】
この種の関連する技術としては、たとえば、特許文献1に記載された加速度センサ付き情報通信端末がある。
この情報通信端末では、加速度検出手段により、情報通信端末に生じる振動が検出されて振動情報が発生する。計時手段により、所定の時間への到達有無が検出される。通知手段により、上記所定の時間に所定の通知動作が実行される。制御手段により、振動情報を受けて通知手段が制御され、通知動作の実行中に加速度検出手段から発生した振動情報に基づいて通知動作が停止される。
【特許文献1】特開2008−039561号公報(要約書、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献に記載された技術では、次のような問題点があった。
すなわち、特許文献1に記載された情報通信端末では、ユーザが当該情報通信端末を振ることで発生する振動を、加速度検出手段が振動情報として検出することで、通知手段による通知動作が制御されるが、目覚ましの通知開始と同時に振動の検出が開始され、振動の計測結果により目覚ましの鳴動が停止されるものであり、この発明とは機能が異なる。
【0005】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、使用者が起床している場合にアラーム音の鳴動開始の設定が解除される携帯電話機、該携帯電話機に用いられる報知制御方法及び報知制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、この発明の第1の構成は、所定の報知動作を行う報知手段と、設定されている報知開始時刻に上記報知手段に対して上記報知動作を開始させる報知制御手段とを有する携帯電話機に係り、当該携帯電話機の振動を検出する振動検出手段と、上記報知開始時刻の前の所定時間に上記振動検出手段で所定数以上の振動が検出されたとき、上記報知手段に対して上記報知動作の開始の設定を解除する報知設定解除手段とが設けられていることを特徴としている。また、上記報知手段は、上記報知動作を聴覚的又は触覚的に行う構成とされている。
【0007】
この発明の第2の構成は、所定の報知動作を行う報知手段と、設定されている報知開始時刻に上記報知手段に対して上記報知動作を開始させる報知制御手段とを有する携帯電話機に用いられる報知制御方法に係り、当該携帯電話機の振動を検出する振動検出処理と、上記報知開始時刻の前の所定時間に上記振動検出処理で所定数以上の振動が検出されたとき、上記報知手段に対して上記報知動作の開始の設定を解除する報知設定解除処理とを行うことを特徴としている。また、上記報知手段が、上記報知動作を聴覚的又は触覚的に行う。
【発明の効果】
【0008】
この発明の構成によれば、報知手段の報知開始時刻の前の所定時間にて、報知制御手段により、振動検出手段により検出された振動の数が計測され、この振動数が所定時間内で閾値以上のとき、報知手段に対しての報知開始の設定が解除される一方、同振動数が上記閾値未満のとき、報知開始の設定が維持されるので、携帯電話機を携行する使用者が起床していれば、報知手段が動作することなく、報知開始の設定が解除される。これにより、報知のたびに携帯電話機を操作して報知停止する必要がなく、煩雑さを解消できる。また、報知手段による報知が不要な場合でも、報知制御部の機能により、使用者が報知開始の設定を解除する必要がない。また、使用者が報知を音声着信やメール着信と勘違いすることもない。また、不要な報知がないので、携帯電話機の消費電力を低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
アラーム音を鳴動する鳴動手段と、設定されている鳴動開始時刻に上記鳴動手段に対して上記アラーム音の鳴動を開始させる報知制御手段とを有し、当該携帯電話機の振動を検出する振動検出手段と、上記鳴動開始時刻の前の所定時間に上記振動検出手段で所定数以上の振動が検出されたとき、上記鳴動手段に対して上記アラーム音の鳴動開始の設定を解除する報知設定解除手段とが設けられている携帯電話機を提供する。
【0010】
また、この発明では、上記報知設定解除手段は、上記振動検出手段で検出された振動の数を計測し、この振動数が上記所定時間内で閾値以上のとき、上記鳴動手段に対して上記アラーム音の鳴動開始の設定を解除する一方、上記振動数が上記閾値未満のとき、鳴動開始の設定を維持する構成とされている。
【0011】
また、この発明では、上記報知設定解除手段は、上記鳴動開始時刻が複数設定されているとき、任意の上記鳴動開始時刻に上記アラーム音の鳴動開始の設定の解除を可能な構成とされている。
【実施例】
【0012】
図1は、この発明の一実施例である携帯電話機の要部の電気的構成を示すブロック図である。
この例の携帯電話機10は、同図に示すように、無線部11と、アンテナ11aと、操作部12と、CPU(中央処理装置)13と、ROM(Read Only Memory)14と、メモリ部15と、振動検出センサ16と、アラーム発生部17とから構成されている。無線部11は、アンテナ11aを介して図示しない無線基地局との間で無線電波を送受信する。操作部12は、たとえば、送信キー、英字/カナ/漢字/数字の変換キー、電源のオン/オフキー、カーソル操作を行うための十文字キー、及び終了キーなどから構成され、ユーザにより所定の操作が行われる。振動検出センサ16は、携帯電話機10の振動を検出する。アラーム発生部17は、アラーム音を鳴動する。
【0013】
CPU13は、携帯電話機10全体を制御するコンピュータであり、特に、この実施例では、報知制御部13a、及び現在時刻情報を生成する図示しない計時手段を備えている。報知制御部13aは、設定されている鳴動開始時刻にアラーム発生部17に対してアラーム音の鳴動を開始させる。特に、この実施例では、報知制御部13aは、鳴動開始時刻の前の所定時間に振動検出センサ16で所定数以上の振動が検出されたとき、アラーム発生部17に対してアラーム音の鳴動開始の設定を解除する。この場合、報知制御部13aは、振動検出センサ16で検出された振動の数を計測し、この振動数が上記所定時間内で閾値n以上のとき、アラーム発生部17に対してアラーム音の鳴動開始の設定を解除する一方、上記振動数が閾値n未満のとき、鳴動開始の設定を維持する。また、報知制御部13aは、上記鳴動開始時刻が複数設定されているとき、任意の鳴動開始時刻にアラーム音の鳴動開始の設定の解除が設定可能な構成とされている。ROM14は、CPU13を動作させるための報知制御プログラムが記録されている。
【0014】
メモリ部15は、たとえばRAM(Random Access Memory)などで構成され、目覚まし情報Eが設定されている。目覚まし情報Eは、E1:目覚まし[1]、E2:目覚まし[2]、E3:目覚まし[3]、E4:目覚まし[4]、及びE5:目覚まし[5]から構成されている。目覚まし情報E1(目覚まし[1])では、たとえば、目覚まし時刻(鳴動開始時刻)が[6:30]に設定され、アラーム音の鳴動開始を自動解除する設定はない。目覚まし情報E2(目覚まし[2])では、たとえば、目覚まし時刻が[6:45]に設定され、振動検出センサ16で検出された振動の数が、鳴動開始時刻の前の上記所定時間内で閾値n以上のとき、アラーム音の鳴動開始を自動解除するように設定されている。目覚まし情報E3(目覚まし[3])では、たとえば、目覚まし時刻が[7:00]に設定され、目覚まし情報E2と同様に、アラーム音の鳴動開始を自動解除するように設定されている。目覚まし情報E4(目覚まし[4])では、たとえば、目覚まし時刻が[8:00]に設定され、目覚まし情報E1と同様に、アラーム音の鳴動開始を自動解除する設定はない。目覚まし情報E5(目覚まし[5])では、たとえば、目覚まし時刻が[8:15]に設定され、目覚まし情報E2と同様に、アラーム音の鳴動開始を自動解除するように設定されている。
【0015】
図2は、図1の携帯電話機10の動作を説明するフローチャートである。
この図を参照して、この例の携帯電話機に用いられる報知制御方法の処理内容について説明する。
この携帯電話機10では、振動検出センサ16により同携帯電話機10の振動が検出され(振動検出処理)、鳴動開始時刻の前の所定時間に振動検出処理で所定数以上の振動が検出されたとき、アラーム発生部17に対してアラーム音の鳴動開始の設定が解除される(報知設定解除処理)。この報知設定解除処理では、報知制御部13aにより、振動検出処理で検出された振動の数が計測され、この振動数が所定時間内で閾値n以上のとき、アラーム発生部17に対してアラーム音の鳴動開始の設定が解除される一方、同振動数が閾値n未満のとき、鳴動開始の設定が維持される。また、この報知設定解除処理では、鳴動開始時刻が複数設定されているとき、任意の鳴動開始時刻にアラーム音の鳴動開始の設定の解除が行われる。
【0016】
すなわち、目覚まし情報E1に基づいて、アラーム音の鳴動開始を自動解除する設定がされているか否かが判定され、同設定がされていないので(ステップA1、“NO”)、設定時刻[6:30]に到達したとき(ステップA10)、アラーム発生部17の鳴動が開始し、この後、所定時間経過後に鳴動が終了し(ステップA11)、処理が終了して(ステップA8)、次の目覚まし情報E2に基づく処理に移る(ステップA9)。
【0017】
目覚まし情報E2に基づいて、アラーム音の鳴動開始を自動解除する設定がされているか否かが判定され、同設定がされているので(ステップA1、“YES”)、ステップA2へ移る。ステップA2では、当日中の目覚まし設定が既に解除されていないかが判定され、解除されていない場合(ステップA2、“YES”)、現在時刻が[6:45(設定時刻)−X](X;鳴動開始時刻の前の所定時間)に到達したとき(ステップA3)、報知制御部13aにより、振動検出センサ16による携帯電話機10の振動の数の計測が開始される(ステップA4)。そして、現在時刻が[6:45]に到達したとき(ステップA5)、この振動数が閾値n以上か否かが判定され、使用者が起床していないので、閾値n以上にならず(ステップA6、“NO”)、ステップA11に移ってアラーム発生部17の鳴動が開始し、この後、所定時間経過後に鳴動が終了し(ステップA11)、処理が終了して(ステップA8)、次の目覚まし情報E3に基づく処理に移る(ステップA9)。
【0018】
この後、使用者が[6:50]に起床して携帯電話機10を携行して活動を開始する。目覚まし情報E3に基づいて、アラーム音の鳴動開始を自動解除する設定がされているか否かが判定され、同設定がされているので(ステップA1、“YES”)、ステップA2へ移る。ステップA2では、当日中の目覚まし設定が既に解除されていないかが判定され、解除されていない場合(ステップA2、“YES”)、現在時刻が[7:00(設定時刻)−X]に到達したとき(ステップA3)、報知制御部13aにより、振動検出センサ16による携帯電話機10の振動の数の計測が開始される(ステップA4)。そして、現在時刻が[7:00]に到達したとき(ステップA5)、この振動数が閾値n以上か否かが判定され、使用者が起床しているので、閾値n以上になり(ステップA6、“YES”)、アラーム音の鳴動開始の設定が解除される(ステップA7)。この後、処理が終了して(ステップA8)、次の目覚まし情報E4に基づく処理に移る(ステップA9)。
【0019】
目覚まし情報E4に基づいて、アラーム音の鳴動開始を自動解除する設定がされているか否かが判定され、同設定がされていないので(ステップA1、“NO”)、設定時刻[8:00]に到達したとき(ステップA10)、アラーム発生部17の鳴動が開始し、この後、所定時間経過後に鳴動が終了し(ステップA11)、処理が終了して(ステップA8)、次の目覚まし情報E5に基づく処理に移る(ステップA9)。
【0020】
目覚まし情報E5に基づいて、アラーム音の鳴動開始を自動解除する設定がされているか否かが判定され、同設定がされているので(ステップA1、“YES”)、ステップA2へ移る。ステップA2では、当日中の目覚まし設定が既に解除されていないかが判定され、解除されているので(ステップA2、“NO”)、アラーム音の鳴動開始の設定が解除される(ステップA7)。この後、処理が終了して(ステップA8)、次の目覚まし情報があれば、同情報に基づく処理に移る(ステップA9)。
【0021】
以上のように、この実施例では、アラーム発生部17の鳴動開始時刻の前の所定時間にて、報知制御部13aにより、振動検出センサ16により検出された振動の数が計測され、この振動数が所定時間内で閾値n以上のとき、アラーム発生部17に対してアラーム音の鳴動開始の設定が解除される一方、同振動数が閾値n未満のとき、鳴動開始の設定が維持されるので、携帯電話機10を携行する使用者が起床していれば、アラーム発生部17が鳴動することなく、鳴動開始の設定が解除される。これにより、鳴動のたびに携帯電話機10を操作して鳴動停止する必要がなく、煩雑さが解消される。また、アラーム発生部17の鳴動が不要な場合でも、報知制御部13aの機能により、使用者が鳴動開始の設定を解除する必要がない。また、使用者がアラーム音の鳴動を音声着信やメール着信と勘違いすることもない。また、不要な鳴動がないので、携帯電話機10の消費電力が低減される。また、不要な鳴動がないので、近隣に対する騒音の発生が低減される。
【0022】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成は同実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても、この発明に含まれる。
たとえば、携帯電話機10がバイブレータを備え、報知動作を同バイブレータにより触覚的に行うように設定されていても、上記実施例とほぼ同様の作用、効果が得られる。この場合、アラーム音を発生させたくない場合に有効である。
【産業上の利用可能性】
【0023】
この発明は、アラーム発生部やバイブレータなどの報知機能を有する携帯電話機全般に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】この発明の一実施例である携帯電話機の要部の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1の携帯電話機10の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0025】
10 携帯電話機
11 無線部(携帯電話機の一部)
11a アンテナ(携帯電話機の一部)
12 操作部(携帯電話機の一部)
13 CPU(中央処理装置)(携帯電話機の一部)
13a 報知制御部(報知制御手段の一部、報知設定解除手段の一部)
14 ROM(Read Only Memory)(報知制御手段の一部)
15 メモリ部(報知制御手段の一部、報知設定解除手段の一部)
16 振動検出センサ(振動検出手段)
17 アラーム発生部(報知手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の報知動作を行う報知手段と、設定されている報知開始時刻に前記報知手段に対して前記報知動作を開始させる報知制御手段とを有する携帯電話機であって、
当該携帯電話機の振動を検出する振動検出手段と、
前記報知開始時刻の前の所定時間に前記振動検出手段で所定数以上の振動が検出されたとき、前記報知手段に対して前記報知動作の開始の設定を解除する報知設定解除手段とが設けられていることを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
前記報知手段は、
前記報知動作を聴覚的又は触覚的に行う構成とされていることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
【請求項3】
アラーム音を鳴動する鳴動手段と、設定されている鳴動開始時刻に前記鳴動手段に対して前記アラーム音の鳴動を開始させる報知制御手段とを有する携帯電話機であって、
当該携帯電話機の振動を検出する振動検出手段と、
前記鳴動開始時刻の前の所定時間に前記振動検出手段で所定数以上の振動が検出されたとき、前記鳴動手段に対して前記アラーム音の鳴動開始の設定を解除する報知設定解除手段とが設けられていることを特徴とする携帯電話機。
【請求項4】
前記報知設定解除手段は、
前記振動検出手段で検出された振動の数を計測し、この振動数が前記所定時間内で閾値以上のとき、前記鳴動手段に対して前記アラーム音の鳴動開始の設定を解除する一方、前記振動数が前記閾値未満のとき、鳴動開始の設定を維持する構成とされていることを特徴とする請求項3記載の携帯電話機。
【請求項5】
前記報知設定解除手段は、
前記鳴動開始時刻が複数設定されているとき、任意の前記鳴動開始時刻に前記アラーム音の鳴動開始の設定の解除を可能な構成とされていることを特徴とする請求項3又は4記載の携帯電話機。
【請求項6】
所定の報知動作を行う報知手段と、設定されている報知開始時刻に前記報知手段に対して前記報知動作を開始させる報知制御手段とを有する携帯電話機に用いられる報知制御方法であって、
当該携帯電話機の振動を検出する振動検出処理と、
前記報知開始時刻の前の所定時間に前記振動検出処理で所定数以上の振動が検出されたとき、前記報知手段に対して前記報知動作の開始の設定を解除する報知設定解除処理とを行うことを特徴とする報知制御方法。
【請求項7】
前記報知手段が、前記報知動作を聴覚的又は触覚的に行うことを特徴とする請求項6記載の報知制御方法。
【請求項8】
アラーム音を鳴動する鳴動手段と、設定されている鳴動開始時刻に前記鳴動手段に対して前記アラーム音の鳴動を開始させる報知制御手段とを有する携帯電話機に用いられる報知制御方法であって、
当該携帯電話機の振動を検出する振動検出処理と、
前記鳴動開始時刻の前の所定時間に前記振動検出処理で所定数以上の振動が検出されたとき、前記鳴動手段に対して前記アラーム音の鳴動開始の設定を解除する報知設定解除処理とを行うことを特徴とする報知制御方法。
【請求項9】
前記報知設定解除処理では、
前記振動検出処理で検出された振動の数を計測し、この振動数が前記所定時間内で閾値以上のとき、前記鳴動手段に対して前記アラーム音の鳴動開始の設定を解除する一方、前記振動数が前記閾値未満のとき、鳴動開始の設定を維持することを特徴とする請求項8記載の報知制御方法。
【請求項10】
前記報知設定解除処理では、
前記鳴動開始時刻が複数設定されているとき、任意の前記鳴動開始時刻に前記アラーム音の鳴動開始の設定の解除を行うことを特徴とする請求項8又は9記載の報知制御方法。
【請求項11】
コンピュータを請求項1乃至5記載のいずれか一に記載の報知設定解除手段として機能させるためのコンピュータ読み取り可能な報知制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−62931(P2010−62931A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−227208(P2008−227208)
【出願日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】