説明

携帯電話

【課題】本発明の課題は携帯電話を利用して健康関連のパラメータを求めることである。
【解決手段】上記課題は、ケーシング及び該ケーシングの凹部と、前記凹部内の湿度を測定するように配置された湿度センサと、前記湿度センサにより供給される湿度信号を分析するための制御ユニットと、前記分析の結果を提示するための出力ユニットとを有することを特徴とする携帯電話により解決される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は2011年3月9日に出願されたヨーロッパ特許出願第11001945.2号の優先権を主張するものであり、ヨーロッパ特許出願第11001945.2号のすべての開示内容は参照により本明細書に含まれる。
【0002】
技術分野
本発明は携帯電話、携帯電話を操作する方法及び相応するコンピュータプログラムエレメントに関する。
【背景技術】
【0003】
携帯電話は小型化とワイヤレス技術の向上のおかげで今や単なる電話としてよりもむしろ携帯型の多機能電子デバイスとして機能することが可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は携帯電話を利用して健康関連のパラメータを求めることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は請求項1に係る携帯電話により解決される。この携帯電話はケーシングを有しており、このケーシングに凹部を有している。湿度センサが凹部内の湿度を測定するように配置されている。また制御ユニットが設けられており、この制御ユニットが湿度センサから供給された湿度信号を分析する。そして、この分析の結果を提示するために、出力ユニットが設けられている。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明による携帯電話はユーザの肌の湿度を測定及び分析するデバイスとして機能させることができる。その意味でこの携帯電話はユーザの肌の状態に関する情報を、例えば表示された結果に従った美容及び/又は健康関連の処置をとるべきといった情報を提供することができる。
【0007】
なお、携帯電話への凹部と湿度センサの配置は、ユーザの身体部分が凹部への通路を、例えば窓を覆ったときにユーザの肌から凹部内へと経表皮水分損失が起こるように為される。ユーザの肌からの経表皮水分損失は凹部内への水分の蒸発として現れ、凹部内の湿度を上げる。この実施形態では、凹部は空気で満たされた空間であり、このような限定された空気ボリュームを満たす湿気として経表皮水分損失を受け入れる。凹部は好ましくは、窓が身体部分によって覆われると凹部が密閉され、結果として空気ボリュームの湿度が高くなるように、形成及び配置される。凹部内の空気は、身体部分によって覆われている窓を介して環境に漏れ出ることも、凹部の壁を通って携帯電話の内部に漏れ出ることもできない。凹部の壁は防漏性であることが好ましい。
【0008】
有利な実施形態では、湿度センサは相対湿度を表す湿度信号を供給する。相対湿度は絶対湿度を空気が受け入れうる最大の湿度で割ったものとして定義される。湿度信号には、制御ユニットに供給される前に又は制御ユニットにおいて分析される前に処理が施される。このような処理には、フィルタリング、増幅、不所望な効果の補償、動的補償、任意の派生量の形成のうちの1つ又は複数が制限なく含まれていてよい。さらに、そのような処理とは関係なく、制御ユニットに供給される信号又はそこで分析される信号は湿度信号と見なされる。他の実施形態では、このような信号処理はいずれも、制御ユニットで実行した場合には、分析の一部と見なされる。
【0009】
湿度センサは好ましくは湿度センサの周りに存在する水分子を検出する種類のセンサである。好適な実施形態では、湿度センサはセラミックス又はポリマーでできた層を含む。このような材料は水分子が層に進入するのを許す。その結果として層のキャパシタンスが変化するので、その変化を、層のキャパシタンスを求めるのに使用される電極によって検出する。
【0010】
好適な実施形態では、相応の湿度信号から純粋な湿度レベルを分析するのではなく、湿度信号の経時的な特性、すなわち動特性を利用する。分析では、このような動特性を単独で利用してもよいし、湿度レベルと組合せて利用してもよい。非常に好適な実施形態では、制御ユニットは、湿度信号の一次微分又は高次微分を求めることにより、又は例えば所定の期間内で湿度信号の変化を求めることにより、湿度信号の変化を求めるように構成される。特に、湿度信号の上昇又は低下が分類される。そのような目的で、上昇又は低下が1つ又は複数の閾値と比較される。この1つ又は複数の閾値を適切に選ぶことにより、ユーザの肌の特性に関する有意味な分類が実現される。測定及び/又は分析の開始は、ユーザがキーもしくはタッチキーを押すことによって、又は他の任意の適切な入力デバイスを作動させることによってトリガされる。好ましくは、湿度レベルはこのようなトリガイベントに反応して測定及び記録され、後に測定される1つ以上の湿度値の基準湿度値として使用される。
【0011】
窓は湿度センサのみに割り当てられた開口部であってもよいし、携帯電話のマイクロフォンの開口部のような、電子デバイスに既に存在している開口部であってもよい。このような場合、マイクロフォン開口部の下に又は被験者の目的のためにその他の場所に凹部を形成するために構造的な適応調整を行うと有益である。
【0012】
本発明の別の態様によれば、携帯電話を操作するための方法が提供される。トリガに応答して、携帯電話の凹部内に配置された湿度センサにより供給された湿度信号が分析される。この分析の結果は携帯電話の出力ユニットを介して提供される。
【0013】
本発明のさらに別の態様によれば、請求項15の特徴に従ったコンピュータプログラムエレメントが提供される。
【0014】
他の有利な実施形態は従属請求項及び以下の説明に挙げられている。
【0015】
説明された実施形態も同様に上記装置、方法及びコンピュータプログラムエレメントに属する。詳しくは説明しないが、実施形態の種々の組合せから相乗効果が生まれる場合もある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態による携帯電話の概略図を示す。
【図2】2つの使用シナリオa)及びb)における前記携帯電話のケーシングの凹部の、図1の線A-Aに沿った横断面を示す。
【図3】本発明の別の実施形態による携帯電話のケーシングの凹部の横断面を示す。
【図4】本発明の一実施形態による携帯電話の概略図を示す。
【図5】本発明の一実施形態による携帯電話の別の概略図を示す。
【図6】本発明の一実施形態による携帯電話により測定される湿度信号特性のサンプルを示す。
【図7】本発明の一実施形態による携帯電話を操作する方法のフローチャートを示す。
【実施例】
【0017】
本発明を実施するための形態
図1には、本発明の一実施形態による携帯電話の上面の概略図が示されている。携帯電話1は標準マイクロフォン16、標準スピーカ32及びディスプレイ141の形態の出力ユニット14を含んでいる。さらに、携帯電話1は携帯電話1のケーシング15に窓152を有している。
【0018】
図2a)には、窓152の下のケーシング15内に配置された凹部151の、図1の線A-Aに沿った横断面が示されている。凹部151は止り穴の形状を有しており、ケーシング15の漏れのない壁によって形成されている。窓152は凹部151をケーシング15の外部EXと繋いでいる。凹部151の底部には、凹部151内の湿度を測定するために湿度センサ12が配置されている。湿度センサ12は凹部151の底部の少なくとも一部を形成している基板の上に配置してよい。
【0019】
図2a)に示されているシナリオでは、凹部151の中の湿度は携帯電話1の外部EX、すなわち周囲環境における湿度とほぼ等しい。窓152は外部EXと凹部151の間での空気の交換を可能にする。
【0020】
図2b)には、図2a)の凹部が今度は異なる使用シナリオにおいて再び示されている。ユーザはケーシング15の窓152を親指THUなど肌の一部で覆うものと仮定する。そうすることで、凹部151のボリュームは携帯電話1の外部EXから切り離され、凹部151内の湿度はユーザの親指THUの肌を通した経表皮水分損失から生じる湿度に支配される。このようなシナリオでは、凹部151は、外部に対しては窓を覆う親指THUによって気密的に閉じられ、ケーシングの内部INに対しては凹部の壁によって気密的に閉じられる。
【0021】
もちろん、凹部151を外部EXから切り離し、凹部151内の湿度が経表皮水分損失によって左右されるようにすることの効果は、ユーザが体の別の部分で、例えば通話のために携帯電話1を持っているときに頬で、窓152を覆っても有効である。ユーザが窓152を体の一部で覆っている間、凹部151内の湿度はこのような経表皮水分損失に反応して最初は上昇し、その後飽和する。
【0022】
湿度センサ12により供給される湿度信号RH(t)は凹部151内の湿度のこのような変化を反映する。本発明の一実施形態による携帯電話1の概略図を示す図4によれば、このような湿度信号RH(t)は湿度センサ12により携帯電話1の制御ユニット11へ供給され、制御ユニット11において分析される。制御ユニット11は論理回路、ソフトウェア又は他の手段により実現される。分析は、湿度信号RH(t)、特に湿度信号RH(t)の経時的な特性、すなわち湿度信号RH(t)の動特性と、ユーザの肌の性質、特に肌の湿度の状態とから情報を引き出すことに的を絞ってもよい。このような情報は出力ユニット14を介してユーザに提供される。参照符号で言えば、ユーザに対して出力すべきこのような情報を表す信号C(t)が、制御ユニット11により出力ユニット14へ送出される。
【0023】
次に図6を参照すると、経時的な相対湿度特性RH(t)のサンプルが示されている。ここで、t<txにおいては、湿度センサ12が基本的に携帯電話1の外部EXの湿度を検出するように、ケーシング51の窓152は覆われていないと仮定する。また、t=txでは、携帯電話のユーザが肌湿度分析機能をトリガし、それとほぼ同時に窓152がユーザの肌の一部、例えば親指で覆われ、それにより凹部151が閉じられると仮定する。
【0024】
トリガはユーザがキーもしくはタッチキーを押すことによって、又は他のヒューマンマシンインタフェースによって行ってよい。トリガ時点txにおいて、現在の湿度値RH(tx)=RHtxが測定され、基準湿度値RHtxとして携帯電話1のメモリに記憶される。好ましくは、このような基準湿度値RHtxは人間に起因する湿度ではなく、携帯電話の周囲環境の湿度を表す。
【0025】
分析の第1実施形態では、その後の湿度信号RH(t)の動特性が、例えば湿度信号RH(t)の一次微分又は任意の高次微分を求めることによって、又は湿度信号RH(t)の応答時間を求めることによって、分析される。
【0026】
分析の別の実施形態では、基準湿度値RHtxに対する湿度変化ΔRHが、トリガ時点txに対してどの時点tyにおいて所定の目標変化THRHに達するのか、すなわち、RH(ty)=>RHx+THRHなのかが調べられる。例えば、新しい湿度信号値RHがΔst秒ごとに、例えば500msごとに供給され、このような供給のたびに時間t=tx+mΔst(ここでmは整数)となるならば、RH(tx+mΔst)−RHx=>THRHでるか否かが判定される。ある時点tyにおいて(図6のグラフを参照)この条件は満たされ、求められた時点tyは分類され、ユーザの肌の湿度バランスに関する推論を可能にする。
【0027】
さらに別の実施形態では、分析は予め決められた期間Δtがトリガ時点txにおいて始まるようにしてよい。この分析では、所定の期間Δtの経過後に、すなわち時点t=tx+Δtにおいて、どの程度の湿度値に達しているかが関心の的である。図6の例では、このような期間の終端において湿度値RH(tx+Δt)=RHtx+Δtが求められている。このような湿度値RHtx+Δtから基準湿度値RHxを引くことにより、期間Δtにおける湿度変化ΔRH=RHtx+Δt−RHxが求められ、ユーザの肌に例えば「乾燥肌」のような肌湿度クラスを割り当てるために役立てられる。このような結果は出力ユニット14を介して例えばディスプレイ上に表示される文字又は記号の形態でユーザに提供される。この点に関して、湿度信号の動特性によって肌の湿度特性に関する推論を可能にしてもよい。例えば、所定期間Δtにおける湿度変化ΔRH=RHtx+Δt−RHtxが大きければ大きいほど、凹部151内へと蒸発する湿度は水分は多くなる。その結果、ユーザの肌の湿度は十分であるという結論に至る。湿度変化ΔRH=RHtx+Δt−RHtxに加えて、前記期間の終了時t=tx+Δtにおいて達成されている絶対湿度値RHtx+Δtによって前記分類を決定してもよい。
【0028】
好ましくは、期間Δtの終端に達した時、すなわちt=tx+Δtにおいて、ビープ音のような音響信号を発して、測定が終了したこと及び窓152をもう覆わなくてもよいことをユーザに知らせてもよい。
【0029】
図6における湿度信号RH(t)は、ケーシングの窓が体の一部で覆われるのとトリガとが同時である使用シナリオを表している。凹部内の相対湿度のその後の上昇が検出される。異なる使用シナリオでは、ユーザはトリガより前に体の一部で窓を覆う。トリガ時点では、体の一部を窓から離してよい。その後、経表皮水分損失に由来する湿気を含む凹部内の空気は外部に逃げるので、測定される凹部内の相対湿度は低下する。このような低下が検出され、以降分析される。好ましくは、トリガ時点t=txにおいて対応する湿度レベルは記録され、その後の湿度信号の動特性が調べられる。
【0030】
図7のフローチャートには、以上に説明した方法と類似した方法が示されている。この方法は第1ステップ30において開始する。開始ステップは例えば携帯電話のスイッチオンを含む。ステップ31では、ユーザが例えば携帯電話のキーを押すことによって湿度測定プロセスをトリガしたか否かが検証される。ユーザがそのようなプロセスをまだトリガしていない場合(N)には、そのようなトリガ信号を連続的に待つ。ユーザがそのようなプロセスをトリガした場合(Y)には、続いてユーザの肌の湿度が測定され、ユーザに提示される。ステップ31の代わりに、プロセスはその後の測定及び分析ステップを開始するトリガ信号として割り込みを待ってもよい。
【0031】
ステップ32では、現在湿度値が測定され、基準湿度値として記憶される。ステップ33では、湿度信号の微分が求められる。選択的に、ステップ34において、必要ならば湿度信号RH(t)から付加的な情報を抽出してもよい。ステップ35では、前記微分が、例えば測定結果に湿度クラスを割り当てることにより測定結果を分類するための1つ以上の閾値と比較される。ステップ36では、そのような分類の結果が携帯電話の出力ユニットに提供される。このステップにより、プロセスは新しい測定及び分析の準備のためにステップ31に戻る。
【0032】
湿度信号の分析の仕方に従って、ステップ35は異なる分析内容を有していてもよく、場合によってはステップ33が別様に分析を準備する。
【0033】
図4に戻ると、別の実施形態に従い、携帯電話1は制御ユニット11に温度信号T(t)を供給する温度センサ13を含んでいる。温度センサ13は、ユーザが体の一部で凹部151を覆った時にユーザの肌の温度を測定するように配置されている。そのようなシナリオでは、温度センサ又は熱伝導素子が配置されている、窓152の近くのケーシング15の領域を、ユーザがタッチする。図3の凹部151の横断面によれば、そのような熱伝導素子131は、肌湿度測定のためにユーザが窓152を覆った時にユーザの肌と相互に作用する、ケーシング15の外表面に配置された窓152の近くのパッド状のプラットフォームを含んでいてよい。そのようなパッドは、例えば、凹部151の底部に配置された温度センサ13と湿度センサ12とにワイヤ状構造を介して接続されていてよい。温度センサ13と湿度センサ12は図示されていない共通基板上に配置されている。熱伝導素子131にタッチすることにより、体熱が温度センサ13に伝わり、温度センサ13において温度信号T(t)に変換される。図4によれば、このような温度信号T(t)は制御ユニット11に供給される。制御ユニット11は温度信号T(t)を分析し、及び/又は、例えば携帯電話のディスプレイ141に測定した温度を単に表示する。温度信号T(t)を測定するプロセスは、ユーザがキー又はタッチキーを押すことによってトリガされてもよいし、湿度測定と同時に自動的にトリガされてもよいし、それとは無関係にトリガされてもよい。
【0034】
さらに、凹部151は図3に示されている通気性のある膜153によって2つのボリューム1511及び1512に分割されていてよい。この実施例では、湿度センサ12は凹部壁と湿度センサ又はその基板と膜153とによって制限された第2ボリューム1512内の湿度を測定するように配置されており、一方、第1ボリューム1511は窓152に通じている。膜153は湿度に対してのローパスフィルタとして作用する。これは湿度信号の素速い変化を防ぐので、小さな凹部体積には有利である。それゆえ、膜により生じる効果は測定をより正確にするためには望ましい。
【0035】
図5には、本発明の一実施形態による携帯電話3のハードウェアのブロック線図が示されている。図5では、図4及び6に関連して説明した処理は、システムバス114を介してマイクロプロセッサ111に接続されたメモリ115に常駐するソフトウェアとして実施されており、要求に応じてマイクロプロセッサ111により実行される。湿度センサ12と温度センサ13は入力システムバス112を介してマイクロプロセッサ111に接続されている。さらに、携帯電話1の無線インタフェース19も示されている。出力ユニット14は出力システムバス113を介してマイクロプロセッサ111に接続されている。制御ユニット11は破線長方形内のエレメントを含んでいてよい。この実施例では、制御ユニット11は携帯電話1全体の制御ユニットに併合されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話において、該携帯電話が、
ケーシング(15)及び該ケーシング(15)の凹部(151)と、
前記凹部(151)内の湿度(RH)を測定するように配置された湿度センサ(12)と、
前記湿度センサ(12)により供給される湿度信号(RH(t))を分析するための制御ユニット(11)と、
前記分析の結果を提示するための出力ユニット(14)と
を有することを特徴とする携帯電話。
【請求項2】
前記携帯電話は、前記凹部(151)を前記ケーシング(15)の外部(EX)へと繋ぐ窓(152)を前記ケーシング(15)に有しており、前記凹部(151)はユーザの体の一部が前記窓(152)を覆っている時に経表皮水分損失から生じた湿気を受け取るように配置されている、請求項1に記載の携帯電話。
【請求項3】
前記携帯電話は、前記凹部(151)を第1ボリューム(1511)と第2ボリューム(1512)とに分けるために前記凹部(151)内に配置された通気性のある膜(153)を有しており、
前記第1ボリューム(1511)は前記窓(152)と繋がっており、前記第2ボリューム(1512)は前記膜(153)と前記凹部の壁とによって制限されており、
前記湿度センサ(12)は前記第2ボリューム(1512)内の湿度(RH)を測定するように配置されている、請求項1又は2に記載の携帯電話。
【請求項4】
前記湿度センサ(12)は前記凹部(151)内の空気からの水分子を受け入れる層状の感知素子を含んでいる、請求項1から3のいずれか1項に記載の携帯電話。
【請求項5】
前記携帯電話は、ユーザの体の一部が前記窓(152)を覆っている時に前記ユーザの体の前記部分の温度を測定するように配置された温度センサ(13)を有しており、特に、前記ケーシング(15)の表面から前記温度センサ(13)へ熱を伝えるように前記湿度センサ(12)と共に共通の支持体(18)上に配置された熱伝導素子(131)を有している、請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯電話。
【請求項6】
前記制御ユニット(11)は前記湿度信号(RH(t))の経時的(t)な特性を分析するように構成されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯電話。
【請求項7】
前記制御ユニット(11)は、前記湿度信号(RH(t))の微分、前記湿度信号(RH(t))の所定期間(Δt)における変化(ΔRH)、及び前記湿度信号(RH(t))の所定の目標変化(ΔRH=THRH)に達する時点(ty)のうちの1つを求めるよう構成されている、請求項6に記載の携帯電話。
【請求項8】
前記湿度信号(RH(t))の分析をトリガする手段を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の携帯電話。
【請求項9】
前記制御ユニット(11)は前記分析のトリガに応答して現在の湿度値を基準湿度値(RHx)として記憶し、
前記湿度値信号(RH(t))の経時的(t)な特性の分析に従って肌湿度クラスを決定し、
前記出力ユニット(14)を介して前記肌湿度クラスの提示を開始するよう構成されている、請求項6を引用する請求項8に記載の携帯電話。
【請求項10】
前記制御ユニット(11)は、前記湿度信号(RH(t))の変化(ΔRH)と所定の期間(Δt)の終了時に達成されている湿度値(RHtx+Δt)とに従って肌湿度クラスを決定するよう構成されている、請求項1から9のいずれか1項に記載の携帯電話。
【請求項11】
前記出力ユニット(14)はディスプレイ(141)を含んでおり、当該ディスプレイ(141)に前記結果が表示される、請求項1から10のいずれか1項に記載の携帯電話。
【請求項12】
携帯電話を操作する方法において、当該方法は
トリガに応答して、前記携帯電話(1)のケーシング(15)の凹部(151)に配置された湿度センサ(12)により供給される湿度信号(RH(t))を分析するステップと、
前記携帯電話(1)の出力ユニット(14)を介して前記分析の結果を提示するステップと
を有することを特徴とする、携帯電話を操作する方法。
【請求項13】
前記トリガに応答して前記湿度信号(RH(t))の上昇を分析する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記トリガに応答して前記湿度信号(RH(t))の低下を分析する、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
マイクロプロセッサ(111)上で実行した時に、請求項12から14のいずれか1項に記載の方法を実行するコンピュータプログラムコード手段を含んでいることを特徴とする、コンピュータプログラムエレメント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−191619(P2012−191619A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−51809(P2012−51809)
【出願日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【出願人】(510014375)センシリオン アクチエンゲゼルシャフト (1)
【Fターム(参考)】