撮像制御装置
【課題】水の侵入を確実に防止しつつ筐体内の温度が上昇した空気を効率的に筐体外部に逃がす上で有利な撮像制御装置および防滴カバーを提供する。
【解決手段】カバー50が上壁40に取着された状態で、通風孔42に臨む本体壁52の部分を除いたカバー50の箇所に通風路56が設けられ、かつ、通風路56は筐体30の上壁40がカバー50の外方に露出しないように屈曲した形状で形成されている。上方からカバー50の外面に水滴が落下した場合に、水滴は、屈曲した通風路56の箇所にいったんぶつかりその勢いが緩和された後、通風路56を通って上壁40に滴下され、上壁40上に導かれる。上壁40に滴下される水滴はその勢いが弱くなっているため、上壁40に当たった水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することを防止でき、しかも、通風路56による空気の流通が確保された状態を維持できる。
【解決手段】カバー50が上壁40に取着された状態で、通風孔42に臨む本体壁52の部分を除いたカバー50の箇所に通風路56が設けられ、かつ、通風路56は筐体30の上壁40がカバー50の外方に露出しないように屈曲した形状で形成されている。上方からカバー50の外面に水滴が落下した場合に、水滴は、屈曲した通風路56の箇所にいったんぶつかりその勢いが緩和された後、通風路56を通って上壁40に滴下され、上壁40上に導かれる。上壁40に滴下される水滴はその勢いが弱くなっているため、上壁40に当たった水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することを防止でき、しかも、通風路56による空気の流通が確保された状態を維持できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカメラ部から供給される撮像信号を映像信号に変換する撮像制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カメラ、特に、放送局などで使用されるカメラ部とVTR部とが一体化された業務用カメラにおいては、その筐体に通風孔が形成され、内部に設けられた電源回路などによって熱せられた空気を、前記通風孔を通して筐体外部に逃がすようにしている。
ところが、このようなカメラを雨天やプールサイドなどのような水滴が掛かる環境下で使用すると、水滴が前記通風孔を通って筐体内部に進入し内部の電気部品を故障させるおそれがある。
このような不都合を回避するために、形状記憶合金からなるカバーを前記通風孔に取り付けたカメラが提案されている(特許文献1参照)。
このカメラでは、筐体内部の温度が上昇した場合にはカバーが湾曲して前記通風孔を開放して筐体内部で熱せられた空気を通風孔を通して外部に逃がす一方、雨天など環境温度が低めで筐体内部の温度が上昇しない場合には、カバーが前記通風孔を閉塞し水滴の侵入を防止するようにしている。
【特許文献1】実開昭62−13076号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年、このようなカメラとして、被写体像を撮影して撮像信号を生成するカメラ部と、前記撮像信号を映像信号に変換し外部装置に供給する撮像制御装置とを別々に設け、それらカメラ部と撮像制御装置とを脱着可能に連結したものが提供されている。
このような撮像制御装置では、カメラ部と撮像制御装置が別体に形成されているため、撮像制御装置の筐体内の空間が狭くなり筐体内に熱がこもりやすくなる。しかも、近年、撮像制御装置は、ハイビジョンに対応した映像信号の高画質化、あるいは、種々のアダプタに対する電源供給容量の増加などの高機能化および高性能化に伴い撮像制御装置の筐体内部の電装部で発生する熱量が増加する傾向にある。
このような撮像制御装置では、雨天などの環境下であっても筐体内部の温度が上昇することが避けられないため、上述した従来技術では、通風孔が開放され水滴が筐体内に侵入してしまうことが懸念される。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、水の侵入を確実に防止しつつ筐体内の温度が上昇した空気を効率的に筐体外部に逃がす上で有利な撮像制御装置および防滴カバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述の目的を達成するため、本発明は、被写体像を撮影して撮像信号を生成するカメラ部に脱着可能に連結され前記撮像信号が入力されるとともにその撮像信号を映像信号に変換し外部装置に供給する撮像制御装置であって、上方に臨む上壁を有する筐体と、前記上壁に取着され前記上壁との間に空間を画成するカバーとを備え、前記上壁に前記筐体内部と前記空間とを連通する通風孔が設けられ、前記カバーは前記通風孔を含む前記上壁の箇所を覆う本体壁を有し、前記通風孔に臨む前記本体壁の部分を除いた前記本体壁の箇所に、前記本体壁が前記空間に臨む前記本体壁の内面と、前記内面とは反対側に位置する前記本体壁の外面とを連通する通風路が設けられ、前記通風路は、前記筐体の上壁が前記本体壁の外面に露出しないように屈曲あるいは湾曲した形状で形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、被写体像を撮影して撮像信号を生成するカメラ部に脱着可能に連結され前記撮像信号が入力されるとともにその撮像信号を映像信号に変換し外部装置に供給する撮像制御装置であって、上方に臨む上壁を有する筐体と、前記上壁に取着され前記上壁との間に空間を画成するカバーとを備え、前記上壁に前記筐体内部と前記空間とを連通する通風孔が設けられ、前記通風孔に臨む前記カバーの部分を除いた前記カバーの箇所に、前記空間と前記カバーの外部とを連通する通風路が設けられ、前記通風孔はその断面が円形に形成され、前記上壁に前記通風孔の周囲を囲むように円筒状の起立壁が突設されていることを特徴とする。
また、本発明は、電子機器の筐体に取着される防滴カバーであって、前記防滴カバーは、前記筐体に取着された状態で前記筐体に臨む内面と、この内面の反対側に位置する外面とを有し、前記防滴カバーに、前記内面と前記外面とを連通する通風路が設けられ、前記通風路は、前記内面に臨む空間が前記防滴カバーの外部に露出しないように屈曲あるいは湾曲した形状で形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、撮像制御装置を雨天などの環境下で使用し上方からカバーの外面に水滴が落下した場合に、水滴は、屈曲あるいは湾曲した通風路の箇所にいったんぶつかりその勢いが緩和されるので、水滴の飛まつの通風孔への侵入を防止することができる。
また、本発明によれば、通風孔が円形であり、通風孔の周囲を囲むように円筒状の起立壁が突設されているため、筐体が水平状態から傾斜した際に、上壁に溜まった水が起立壁の円筒状の外周面に沿って円滑に移動され、水抜き用孔などからカバーの外方へ排出されるため、上壁に溜まった水の通風孔内への侵入を防止することができる。
また、本発明の防滴カバーによれば、防滴カバー上に落下した水滴は、屈曲あるいは湾曲した通風路の箇所にいったんぶつかりその勢いが緩和されるので、水滴の筐体内部への侵入を防止する上で有利となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明を、カメラが業務用カメラである場合を例にとって説明するが、本発明は業務用カメラ以外のカメラにも無論適用される。
(第1の実施の形態)
次に本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は第1の実施の形態における撮像制御装置を有する業務用カメラの右側面図、図2は同業務用カメラの左側面図、図3は図1のA矢視図である。
図4は第1の実施の形態における撮像制御装置の断面図である。
図5は第1の実施の形態における撮像制御装置の斜視図、図6は同撮像制御装置のカバーを取り外した状態を示す斜視図、図7は図6のXX線断面図である。
図8は第1の実施の形態における撮像制御装置のフレームの斜視図、図9は図8のA矢視図、図10は図8のB矢視図、図11は図8のC矢視図、図12は図8のD矢視図、図13は図8のE矢視図、図14は図8のF矢視図である。
図15は撮像制御装置の右側面図、図16は図15のXX線断面図である。
図17(A)はカバーの平面図、(B)は(A)のB矢視図である。
図18(C)は図17(B)のC矢視図、(D)は(C)のD矢視図である。
図19(E)は図17(A)のE矢視図、(F)は図17(A)のF矢視図である。
図20はフレームの上壁における水滴の移動を示す説明図である。
【0007】
図1乃至図3に示すように、業務用カメラ100は、カメラ部10と、撮像制御装置20とを備え、カメラ部10の後部と撮像制御装置20の前部とは脱着可能に連結されている。
業務用カメラ100は複数台が同時に使用されるものであり、複数台の業務用カメラ100の各撮像制御装置20にケーブルを介してそれぞれカメラコントロールユニットが接続され、それらカメラコントロールユニットはマスター制御装置に接続されており、各業務用カメラ100とマスター制御装置との間で、あるいは、各業務用カメラ100とカメラコントロールユニットとの間で映像、音声などのやり取りがなされ、また、業務用カメラ100同士で音声のやり取りがなされるように構成されている。
カメラ部10は、撮像素子が組み込まれた筐体12と、筐体12の前面に設けられ被写体を前記撮像素子に導く鏡筒14と、筐体12の上部に設けられた取っ手16などを備えている。
鏡筒14には着脱可能に交換レンズ18が装着されている。
【0008】
図5、図6に示すように、撮像制御装置20は、筐体30と、筐体30に収容された電装部と、カバー50(特許請求の範囲の防滴カバーに相当)とを備えている。
筐体30は、上下方向の高さと前後方向の長さと左右方向の幅を有するフレーム32と、フレーム32に取着されるカバー部材33(33A、33B、33C)とを含んで構成されている。
なお、カメラ部10の筐体14の下部と、撮像制御装置20の筐体30の下部とにわたって、肩に掛けるための上方に窪んだ凹部31が設けられている。
図8に示すように、フレーム32は、前部34と、前部34の後端から後方に突出する後部36と、前部3202の下部後端から後方に突出する下部38とを備えている。
図4に示すように、前部34には、電装部を構成する複数のプリント基板102が収容されている。
図3、図4に示すように、後部36には、操作パネル106が設けられ、操作パネル106には、撮像制御装置20の操作を行うための複数の操作部材と、各操作部材に近接して操作部材の機能用途が表示された表示部などが設けられている。
また、操作パネル106には、前記カメラコントロールユニットに接続されるケーブル用のコネクタ108、音声のやり取りを行うためのインカム(通話装置)を接続するコネクタ110などが設けられている。
下部38には、コネクタパネル112が設けられ、このコネクタパネル112には、電源を受電するためのコネクタ114、電源を給電するためのコネクタ116、画像のやり取りを行うためのコネクタ118、音声のやり取りを行うためのコネクタ120などが設けられている。
なお、前記電装部は、カメラ部10から供給される撮像信号を映像信号、例えばコンポーネント信号(Y/R−Y/B−Y信号)に変換し、前記カメラコントロールユニットに伝送する機能を有しており、前記映像信号は電気信号として変換される場合と光信号として変換される場合がある。
また、前記電装部は、前述した映像、音声などのやり取りを行うための機能、外部に電源を給電するための機能も有している。
【0009】
図5に示すように、フレーム32の前部34の前面には、カメラ部10の後面に着脱可能に連結される着脱部39が設けられている。
フレーム32の前部34の左右、後部36の左右および後部36の後面、下部38の左右および下部38の後面には、それぞれカバー部材33A、33B、33Cが取着されている。なお、これらカバー部材33A、33B、33Cは、一体であってもよく別体であってもよい。
【0010】
図6に示すように、筐体30は、より詳細には、フレーム32は、前部34の上面と後部36の上面とにわたって上方に臨む上壁40を備えている。
カバー50は、上壁40に着脱可能に取着され、上壁40に取着されることで上壁40との間に空間Sを画成しつつ上壁40を覆うように形成されている。
【0011】
図8、図9、図16に示すように、上壁40の左右方向の中間部に、前部34の内部および後部36の内部に連通する複数の放熱用の通風孔42が設けられている。
通風孔42は断面が円形であり、上壁40に通風孔42の周囲を囲むように上壁40から円筒状の起立壁44が突設されている。
また、図8、図9に示すように、上壁40には、ビューファインダーなどのアクセサリー取り付け用のボス部46が複数突設され、ボス部46の上端面には雌ねじ4602が形成されている。
また、上壁40の四隅には、カバー取り付け用のボス部48がそれぞれ突設され、ボス部48の上端面には雌ねじ4802が形成されている。
【0012】
図16乃至図19に示すように、カバー50は通風孔42を含む上壁40の表面の箇所を覆う矩形状の本体壁52と、本体壁52の四辺から屈曲された側壁54を有しており、前部の側壁54は他の側壁54よりも下方に突出して形成されている。
本体壁52が上壁40に臨む面(空間Sに臨む面)がカバー50の内面5002であり、内面5002と反対側の面がカバー50の外面5004であり、本体壁52は内面5002と外面5004との間の厚さを有している。
通風孔42に臨む本体壁52の部分を除いた箇所に、内面5002と外面5004とを連通するように放熱用の通風路56が設けられている。
通風路56は、図17(A)、図18(C)に示すように、本実施の形態では、本体壁52上を前後に延在する溝5601として形成され、この溝5601は左右に間隔をおき複数設けられている。
本実施の形態では、通風路56は、通風孔42の左右両側に位置するように本体壁52の左右両端寄りの箇所においてそれぞれ左右に間隔をおき本体壁52上を前後方向に延在する3つの溝5601で形成されている。
通風路56は、図16に示すように、筐体30の上壁40(内面5002に臨む空間S)がカバー50の外方に露出しないように屈曲した形状で形成されている。なお、通風路56を筐体30の上壁40がカバー50の外方に露出しないように湾曲した形状で形成してもよいことは無論である。
本実施の形態では、通風路56は、カバー50の外面5004から内面5002に向かって延在する上路部分5602と、上路部分5602の下端から本体壁52の厚さ方向と直交する方向に延在する横路部分5604と、横路部分5604の下端から内面5002に向かって延在し内面5002に開口する下路部分5606とで構成され、内面5002と外面5004とを連通している。
【0013】
図16、図18(C)に示すように、通風孔42と通風路56との間に位置する本体壁52の内面5002箇所に、上壁40に向かって突出する水滴跳ね返り防止用壁部58が設けられている。
本実施の形態では、本体壁52の左右の両端寄りの箇所にそれぞれ設けられた複数の溝5601のうち、最も通風孔42に近い溝5601が本体壁52の内面5002に開口される箇所で通風孔42寄りの箇所に、本体壁52の内面5002から上壁40に向かって突出する水滴跳ね返り防止用壁部58が、最も通風孔42に近い溝5601の延在方向に沿って延在形成されている。
図17(A)、図18(C)に示すように、本体壁52には、カバー50を上壁40に取り付けた状態でボス部がカバー50の外面に露出する円形の窓5210が複数形成されている。
また、図7、図17(A)に示すように、本体壁52には、カバー50を上壁40に合わせた状態でボス部48の雌ねじ4802に臨むようにボルト取り付け座5212が貫通形成されている。
図17(B)、図18(D)に示すように、側壁54には、前後に間隔をおいて水抜き孔59が複数形成されている。水抜き孔59は切り欠きとして形成されていてもよい。
【0014】
図13において、符号104は前記電装部の一部を構成する電源を示し、符号106は排気ファンを示している。
電源104は、電装部を構成する部材、部品のうち最も発熱量が大きいものである。
排気ファン106は、筐体30内の温度が上昇した際に回転駆動されるもので、排気ファン106の回転により外気が複数の通風路56、空間S、複数の通風孔42を通って筐体30の内部に導かれ、電源104を含む電装部の回りを通ってそれら電装部を外気により冷却し、その外気を排気孔35から筐体30の外部に排出させるように構成されている。
なお、排気ファン106によって外気を通風路56、空間S、通風孔42を通して筐体30の内部に導くようにすることで、排気ファン106の騒音が通風路56、空間S、通風孔42を通して筐体30の上方の外部に放出され、これにより、撮像制御装置20を肩に載せて使用している使用者の耳元に伝達されることを防止している。
【0015】
次に本実施の形態の作用効果について説明する。
図5、図7に示すように、カバー50は、ボルト51がボルト取り付け座5212を介してカバー取り付け用のボス部48の雌ねじ4802に螺合されることで筐体30の上壁40に取着される。
図16に示すように、カバー50が上壁40に取着された状態で、通風孔42に臨む本体壁52の部分を除いたカバー50の箇所に通風路56が設けられ、かつ、通風路56は筐体30の上壁40がカバー50の外方に露出しないように屈曲した形状で形成されている。
したがって、撮像制御装置20を雨天などの環境下で使用し上方からカバー50の外面に水滴が落下した場合に、水滴は、屈曲した通風路56の箇所にいったんぶつかりその勢いが緩和された後、通風路56を通って上壁40に滴下され、上壁40上に導かれる。上壁40上に溜まった水は、カバー50の水抜き用孔59からカバー50の外方へ排出される。
この際、上壁40に滴下される水滴はその勢いが弱くなっているため、上壁40に当たった水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することを防止でき、しかも、通風路56による空気の流通が確保された状態を維持できるので、水の侵入を確実に防止しつつ筐体30内の温度が上昇した空気を効率的に筐体30外部に逃がす上で有利となる。
また、本実施の形態では、通風孔42と通風路56との間に位置する本体壁52の内面4002箇所に、上壁40に向かって突出する水滴跳ね返り防止用壁部58が設けられているので、上壁40に滴下された水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することをより確実に防止することができる。
なお、本実施の形態のように、水滴跳ね返り防止用壁部58を、通風路56が本体壁52の内面4002に開口される箇所で通風孔42寄りの箇所に設ければ、上壁40に滴下された水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することを防止する上でより有利となる。
また、カバー50と通風孔42を含む上壁40の間に空気が流通可能なスポンジなどの吸水性部材を介在させることで、水滴の飛まつが通風孔42に侵入することを防止する構成も考えられる。この場合には吸水性部材が吸収可能な水の量に限界があり、また、吸水性部材のコストが余分にかかるが、本実施の形態では、このような吸水性部材は必要とせず前記不都合はない。
【0016】
また、本実施の形態では、上壁40に設けた通風孔42が円形であり、通風孔42の周囲を囲むように円筒状の起立壁44が上壁40から突設されているため、図20に示すように、筐体30が水平状態から左右方向に傾斜した際に、図中矢印で示すように、上壁40上面に溜まった水が起立壁44の円筒状の外周面をその周方向に沿って円滑に移動され、水抜き用孔59からカバー50の外方へ排出されるため、上壁40上面に溜まった水が起立壁44を乗り越えて通風孔42内に侵入することを防止する上で有利となる。
これに対して、通風孔42が角型であり、上壁40に通風孔42の四辺を囲むように断面が矩形枠状の起立壁44が形成されていた場合には、筐体30が左右方向に傾斜した際に、上壁40上面に溜まった水は起立壁44の外面で停滞しやすく、停滞した水が起立壁44を乗り越えて通風孔42内に侵入することが懸念されるが、本実施の形態ではそのような不都合を確実に防止できる。
また、本実施の形態では、排気ファン106が動作しない場合には、筐体30内で電源104により暖められた空気が上方に移動し通風孔42、空間S、通風路56を通って円滑に外部に逃げる。
一方、排気ファン106が動作した場合には、通風路56、空間S、通風孔42を通って外気が筐体30の内部に流入する空気流れが形成されるが、この場合にも、通風路56が筐体30の上壁40がカバー50の外方に露出しないように屈曲した形状で形成され、さらに、通風孔42と通風路56との間に水滴跳ね返り防止用壁部58が位置しているので、水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することを確実に防止することができる。
【0017】
次に、図21を参照して通風路の変形例について説明する。
図21(A)は通風路の変形例1の断面図、(B)は通風路の変形例2の断面図を示す。
変形例1、2では、ともに通風路56は左右に間隔をおき前後に延在する溝により形成されている。
変形例1では、通風路56が設けられる本体壁52部分に、前後に延在する厚さの薄い底壁5612が設けられ、底壁5612の上方に前後に延在する帯板5614が設けられ、さらに、帯板5614の下方の底壁5612部分と、底壁5612の内側部分とにそれぞれ前後に延在する溝5616、5618が形成されている。
そして、溝の延在方向と直交する断面の形状が、帯板5614の左右両側においてカバー50の外面5004から内面5002に向かって延在する上路部分5602と、帯板5614の下方において上路部分5602の下端から本体壁52の厚さ方向と直交する方向に延在する横路部分5604と、横路部分5604の下端から内面5002に向かって延在し内面5002に開口する下路部分5606(溝5616、5618)とで構成されている。
変形例2では、通風路56が設けられる本体壁52部分に、前後に延在する厚さの薄い底壁5612が設けられ、底壁5612の上方に前後に延在する帯板5614が設けられ、帯板5614の下方の底壁5612部分に前後に延在する溝5616が形成されている。
さらに、帯板5614の下面の左右方向の中央部には下方に突出する補強リブ5620が帯板5614の長手方向に沿って延在形成され、補強リブ5620の下部は溝5616内に位置している。
そして、溝の延在方向と直交する断面の形状が、帯板5614の左右両側においてカバー50の外面5004から内面5002に向かって延在する上路部分5602と、帯板5614の下方において上路部分5602の下端から本体壁52の厚さ方向と直交する方向に延在する横路部分5604と、補強リブ5620の左右両側において横路部分5604の下端から内面5002に向かって延在し内面5002に開口する下路部分5606とで構成されている。
このような変形例1、2の通風路56によっても実施の形態と同様な効果が奏される。
【0018】
次に、図22を参照して起立壁44の変形例について説明する。
図22は通風孔42および起立壁44付近の断面図を示す。
この変形例に係る起立壁44では、実施の形態と同様に、上壁40から円形の通風孔42の周囲を囲むように円筒状に突設され、さらに起立壁44の上部外周面の全周にわたり半径方向外方に突出する環板状のフランジ4420が設けられている。
このような変形例の起立壁44によれば、実施の形態と同様な効果が奏されることは無論のこと、フランジ4420を備えるので、上壁40上面に溜まった水が起立壁44を乗り越えて通風孔42内に侵入することを防止する上でより有利となる。
【0019】
次に、上壁40の上面の変形例について説明する。
図23は上壁40の上面の変形例の断面図である。
この変形例では、上壁40の上面に、断面がドーム状の多数の微細な凸部4020を形成したものである。
この変形例によれば、通風路56を通って上壁40の上面上に侵入した水滴の勢いを、凸部4020の湾曲した面により減衰でき、上壁40に当たった水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することを防止する上でより有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】第1の実施の形態における撮像制御装置を有する業務用カメラの右側面図である。
【図2】同業務用カメラの左側面図である。
【図3】図1のA矢視図である。
【図4】第1の実施の形態における撮像制御装置の断面図である。
【図5】第1の実施の形態における撮像制御装置の斜視図である。
【図6】同撮像制御装置のカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
【図7】図6のXX線断面図である。
【図8】第1の実施の形態における撮像制御装置のフレームの斜視図である。
【図9】図8のA矢視図である。
【図10】図8のB矢視図である。
【図11】図8のC矢視図である。
【図12】図8のD矢視図である。
【図13】図8のE矢視図である。
【図14】図8のF矢視図である。
【図15】撮像制御装置の右側面図である。
【図16】図15のXX線断面図である。
【図17】(A)はカバーの平面図、(B)は(A)のB矢視図である。
【図18】(C)は図17(B)のC矢視図、(D)は(C)のD矢視図である。
【図19】(E)は図17(A)のE矢視図、(F)は図17(A)のF矢視図である。
【図20】図フレームの上壁における水滴の移動を示す説明図である。
【図21】(A)は通風路の変形例1の断面図、(B)は通風路の変形例2の断面図を示す。
【図22】通風孔42および起立壁44付近の断面図である。
【図23】上壁40の上面の変形例の断面図である。
【符号の説明】
【0021】
20……撮像制御装置、30……筐体、40……上壁、50……カバー、42……通風孔、44……起立壁、52……本体壁、5002……内面、5004……外面、56……通風路、S……空間。
【技術分野】
【0001】
本発明はカメラ部から供給される撮像信号を映像信号に変換する撮像制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カメラ、特に、放送局などで使用されるカメラ部とVTR部とが一体化された業務用カメラにおいては、その筐体に通風孔が形成され、内部に設けられた電源回路などによって熱せられた空気を、前記通風孔を通して筐体外部に逃がすようにしている。
ところが、このようなカメラを雨天やプールサイドなどのような水滴が掛かる環境下で使用すると、水滴が前記通風孔を通って筐体内部に進入し内部の電気部品を故障させるおそれがある。
このような不都合を回避するために、形状記憶合金からなるカバーを前記通風孔に取り付けたカメラが提案されている(特許文献1参照)。
このカメラでは、筐体内部の温度が上昇した場合にはカバーが湾曲して前記通風孔を開放して筐体内部で熱せられた空気を通風孔を通して外部に逃がす一方、雨天など環境温度が低めで筐体内部の温度が上昇しない場合には、カバーが前記通風孔を閉塞し水滴の侵入を防止するようにしている。
【特許文献1】実開昭62−13076号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年、このようなカメラとして、被写体像を撮影して撮像信号を生成するカメラ部と、前記撮像信号を映像信号に変換し外部装置に供給する撮像制御装置とを別々に設け、それらカメラ部と撮像制御装置とを脱着可能に連結したものが提供されている。
このような撮像制御装置では、カメラ部と撮像制御装置が別体に形成されているため、撮像制御装置の筐体内の空間が狭くなり筐体内に熱がこもりやすくなる。しかも、近年、撮像制御装置は、ハイビジョンに対応した映像信号の高画質化、あるいは、種々のアダプタに対する電源供給容量の増加などの高機能化および高性能化に伴い撮像制御装置の筐体内部の電装部で発生する熱量が増加する傾向にある。
このような撮像制御装置では、雨天などの環境下であっても筐体内部の温度が上昇することが避けられないため、上述した従来技術では、通風孔が開放され水滴が筐体内に侵入してしまうことが懸念される。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、水の侵入を確実に防止しつつ筐体内の温度が上昇した空気を効率的に筐体外部に逃がす上で有利な撮像制御装置および防滴カバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述の目的を達成するため、本発明は、被写体像を撮影して撮像信号を生成するカメラ部に脱着可能に連結され前記撮像信号が入力されるとともにその撮像信号を映像信号に変換し外部装置に供給する撮像制御装置であって、上方に臨む上壁を有する筐体と、前記上壁に取着され前記上壁との間に空間を画成するカバーとを備え、前記上壁に前記筐体内部と前記空間とを連通する通風孔が設けられ、前記カバーは前記通風孔を含む前記上壁の箇所を覆う本体壁を有し、前記通風孔に臨む前記本体壁の部分を除いた前記本体壁の箇所に、前記本体壁が前記空間に臨む前記本体壁の内面と、前記内面とは反対側に位置する前記本体壁の外面とを連通する通風路が設けられ、前記通風路は、前記筐体の上壁が前記本体壁の外面に露出しないように屈曲あるいは湾曲した形状で形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、被写体像を撮影して撮像信号を生成するカメラ部に脱着可能に連結され前記撮像信号が入力されるとともにその撮像信号を映像信号に変換し外部装置に供給する撮像制御装置であって、上方に臨む上壁を有する筐体と、前記上壁に取着され前記上壁との間に空間を画成するカバーとを備え、前記上壁に前記筐体内部と前記空間とを連通する通風孔が設けられ、前記通風孔に臨む前記カバーの部分を除いた前記カバーの箇所に、前記空間と前記カバーの外部とを連通する通風路が設けられ、前記通風孔はその断面が円形に形成され、前記上壁に前記通風孔の周囲を囲むように円筒状の起立壁が突設されていることを特徴とする。
また、本発明は、電子機器の筐体に取着される防滴カバーであって、前記防滴カバーは、前記筐体に取着された状態で前記筐体に臨む内面と、この内面の反対側に位置する外面とを有し、前記防滴カバーに、前記内面と前記外面とを連通する通風路が設けられ、前記通風路は、前記内面に臨む空間が前記防滴カバーの外部に露出しないように屈曲あるいは湾曲した形状で形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、撮像制御装置を雨天などの環境下で使用し上方からカバーの外面に水滴が落下した場合に、水滴は、屈曲あるいは湾曲した通風路の箇所にいったんぶつかりその勢いが緩和されるので、水滴の飛まつの通風孔への侵入を防止することができる。
また、本発明によれば、通風孔が円形であり、通風孔の周囲を囲むように円筒状の起立壁が突設されているため、筐体が水平状態から傾斜した際に、上壁に溜まった水が起立壁の円筒状の外周面に沿って円滑に移動され、水抜き用孔などからカバーの外方へ排出されるため、上壁に溜まった水の通風孔内への侵入を防止することができる。
また、本発明の防滴カバーによれば、防滴カバー上に落下した水滴は、屈曲あるいは湾曲した通風路の箇所にいったんぶつかりその勢いが緩和されるので、水滴の筐体内部への侵入を防止する上で有利となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明を、カメラが業務用カメラである場合を例にとって説明するが、本発明は業務用カメラ以外のカメラにも無論適用される。
(第1の実施の形態)
次に本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は第1の実施の形態における撮像制御装置を有する業務用カメラの右側面図、図2は同業務用カメラの左側面図、図3は図1のA矢視図である。
図4は第1の実施の形態における撮像制御装置の断面図である。
図5は第1の実施の形態における撮像制御装置の斜視図、図6は同撮像制御装置のカバーを取り外した状態を示す斜視図、図7は図6のXX線断面図である。
図8は第1の実施の形態における撮像制御装置のフレームの斜視図、図9は図8のA矢視図、図10は図8のB矢視図、図11は図8のC矢視図、図12は図8のD矢視図、図13は図8のE矢視図、図14は図8のF矢視図である。
図15は撮像制御装置の右側面図、図16は図15のXX線断面図である。
図17(A)はカバーの平面図、(B)は(A)のB矢視図である。
図18(C)は図17(B)のC矢視図、(D)は(C)のD矢視図である。
図19(E)は図17(A)のE矢視図、(F)は図17(A)のF矢視図である。
図20はフレームの上壁における水滴の移動を示す説明図である。
【0007】
図1乃至図3に示すように、業務用カメラ100は、カメラ部10と、撮像制御装置20とを備え、カメラ部10の後部と撮像制御装置20の前部とは脱着可能に連結されている。
業務用カメラ100は複数台が同時に使用されるものであり、複数台の業務用カメラ100の各撮像制御装置20にケーブルを介してそれぞれカメラコントロールユニットが接続され、それらカメラコントロールユニットはマスター制御装置に接続されており、各業務用カメラ100とマスター制御装置との間で、あるいは、各業務用カメラ100とカメラコントロールユニットとの間で映像、音声などのやり取りがなされ、また、業務用カメラ100同士で音声のやり取りがなされるように構成されている。
カメラ部10は、撮像素子が組み込まれた筐体12と、筐体12の前面に設けられ被写体を前記撮像素子に導く鏡筒14と、筐体12の上部に設けられた取っ手16などを備えている。
鏡筒14には着脱可能に交換レンズ18が装着されている。
【0008】
図5、図6に示すように、撮像制御装置20は、筐体30と、筐体30に収容された電装部と、カバー50(特許請求の範囲の防滴カバーに相当)とを備えている。
筐体30は、上下方向の高さと前後方向の長さと左右方向の幅を有するフレーム32と、フレーム32に取着されるカバー部材33(33A、33B、33C)とを含んで構成されている。
なお、カメラ部10の筐体14の下部と、撮像制御装置20の筐体30の下部とにわたって、肩に掛けるための上方に窪んだ凹部31が設けられている。
図8に示すように、フレーム32は、前部34と、前部34の後端から後方に突出する後部36と、前部3202の下部後端から後方に突出する下部38とを備えている。
図4に示すように、前部34には、電装部を構成する複数のプリント基板102が収容されている。
図3、図4に示すように、後部36には、操作パネル106が設けられ、操作パネル106には、撮像制御装置20の操作を行うための複数の操作部材と、各操作部材に近接して操作部材の機能用途が表示された表示部などが設けられている。
また、操作パネル106には、前記カメラコントロールユニットに接続されるケーブル用のコネクタ108、音声のやり取りを行うためのインカム(通話装置)を接続するコネクタ110などが設けられている。
下部38には、コネクタパネル112が設けられ、このコネクタパネル112には、電源を受電するためのコネクタ114、電源を給電するためのコネクタ116、画像のやり取りを行うためのコネクタ118、音声のやり取りを行うためのコネクタ120などが設けられている。
なお、前記電装部は、カメラ部10から供給される撮像信号を映像信号、例えばコンポーネント信号(Y/R−Y/B−Y信号)に変換し、前記カメラコントロールユニットに伝送する機能を有しており、前記映像信号は電気信号として変換される場合と光信号として変換される場合がある。
また、前記電装部は、前述した映像、音声などのやり取りを行うための機能、外部に電源を給電するための機能も有している。
【0009】
図5に示すように、フレーム32の前部34の前面には、カメラ部10の後面に着脱可能に連結される着脱部39が設けられている。
フレーム32の前部34の左右、後部36の左右および後部36の後面、下部38の左右および下部38の後面には、それぞれカバー部材33A、33B、33Cが取着されている。なお、これらカバー部材33A、33B、33Cは、一体であってもよく別体であってもよい。
【0010】
図6に示すように、筐体30は、より詳細には、フレーム32は、前部34の上面と後部36の上面とにわたって上方に臨む上壁40を備えている。
カバー50は、上壁40に着脱可能に取着され、上壁40に取着されることで上壁40との間に空間Sを画成しつつ上壁40を覆うように形成されている。
【0011】
図8、図9、図16に示すように、上壁40の左右方向の中間部に、前部34の内部および後部36の内部に連通する複数の放熱用の通風孔42が設けられている。
通風孔42は断面が円形であり、上壁40に通風孔42の周囲を囲むように上壁40から円筒状の起立壁44が突設されている。
また、図8、図9に示すように、上壁40には、ビューファインダーなどのアクセサリー取り付け用のボス部46が複数突設され、ボス部46の上端面には雌ねじ4602が形成されている。
また、上壁40の四隅には、カバー取り付け用のボス部48がそれぞれ突設され、ボス部48の上端面には雌ねじ4802が形成されている。
【0012】
図16乃至図19に示すように、カバー50は通風孔42を含む上壁40の表面の箇所を覆う矩形状の本体壁52と、本体壁52の四辺から屈曲された側壁54を有しており、前部の側壁54は他の側壁54よりも下方に突出して形成されている。
本体壁52が上壁40に臨む面(空間Sに臨む面)がカバー50の内面5002であり、内面5002と反対側の面がカバー50の外面5004であり、本体壁52は内面5002と外面5004との間の厚さを有している。
通風孔42に臨む本体壁52の部分を除いた箇所に、内面5002と外面5004とを連通するように放熱用の通風路56が設けられている。
通風路56は、図17(A)、図18(C)に示すように、本実施の形態では、本体壁52上を前後に延在する溝5601として形成され、この溝5601は左右に間隔をおき複数設けられている。
本実施の形態では、通風路56は、通風孔42の左右両側に位置するように本体壁52の左右両端寄りの箇所においてそれぞれ左右に間隔をおき本体壁52上を前後方向に延在する3つの溝5601で形成されている。
通風路56は、図16に示すように、筐体30の上壁40(内面5002に臨む空間S)がカバー50の外方に露出しないように屈曲した形状で形成されている。なお、通風路56を筐体30の上壁40がカバー50の外方に露出しないように湾曲した形状で形成してもよいことは無論である。
本実施の形態では、通風路56は、カバー50の外面5004から内面5002に向かって延在する上路部分5602と、上路部分5602の下端から本体壁52の厚さ方向と直交する方向に延在する横路部分5604と、横路部分5604の下端から内面5002に向かって延在し内面5002に開口する下路部分5606とで構成され、内面5002と外面5004とを連通している。
【0013】
図16、図18(C)に示すように、通風孔42と通風路56との間に位置する本体壁52の内面5002箇所に、上壁40に向かって突出する水滴跳ね返り防止用壁部58が設けられている。
本実施の形態では、本体壁52の左右の両端寄りの箇所にそれぞれ設けられた複数の溝5601のうち、最も通風孔42に近い溝5601が本体壁52の内面5002に開口される箇所で通風孔42寄りの箇所に、本体壁52の内面5002から上壁40に向かって突出する水滴跳ね返り防止用壁部58が、最も通風孔42に近い溝5601の延在方向に沿って延在形成されている。
図17(A)、図18(C)に示すように、本体壁52には、カバー50を上壁40に取り付けた状態でボス部がカバー50の外面に露出する円形の窓5210が複数形成されている。
また、図7、図17(A)に示すように、本体壁52には、カバー50を上壁40に合わせた状態でボス部48の雌ねじ4802に臨むようにボルト取り付け座5212が貫通形成されている。
図17(B)、図18(D)に示すように、側壁54には、前後に間隔をおいて水抜き孔59が複数形成されている。水抜き孔59は切り欠きとして形成されていてもよい。
【0014】
図13において、符号104は前記電装部の一部を構成する電源を示し、符号106は排気ファンを示している。
電源104は、電装部を構成する部材、部品のうち最も発熱量が大きいものである。
排気ファン106は、筐体30内の温度が上昇した際に回転駆動されるもので、排気ファン106の回転により外気が複数の通風路56、空間S、複数の通風孔42を通って筐体30の内部に導かれ、電源104を含む電装部の回りを通ってそれら電装部を外気により冷却し、その外気を排気孔35から筐体30の外部に排出させるように構成されている。
なお、排気ファン106によって外気を通風路56、空間S、通風孔42を通して筐体30の内部に導くようにすることで、排気ファン106の騒音が通風路56、空間S、通風孔42を通して筐体30の上方の外部に放出され、これにより、撮像制御装置20を肩に載せて使用している使用者の耳元に伝達されることを防止している。
【0015】
次に本実施の形態の作用効果について説明する。
図5、図7に示すように、カバー50は、ボルト51がボルト取り付け座5212を介してカバー取り付け用のボス部48の雌ねじ4802に螺合されることで筐体30の上壁40に取着される。
図16に示すように、カバー50が上壁40に取着された状態で、通風孔42に臨む本体壁52の部分を除いたカバー50の箇所に通風路56が設けられ、かつ、通風路56は筐体30の上壁40がカバー50の外方に露出しないように屈曲した形状で形成されている。
したがって、撮像制御装置20を雨天などの環境下で使用し上方からカバー50の外面に水滴が落下した場合に、水滴は、屈曲した通風路56の箇所にいったんぶつかりその勢いが緩和された後、通風路56を通って上壁40に滴下され、上壁40上に導かれる。上壁40上に溜まった水は、カバー50の水抜き用孔59からカバー50の外方へ排出される。
この際、上壁40に滴下される水滴はその勢いが弱くなっているため、上壁40に当たった水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することを防止でき、しかも、通風路56による空気の流通が確保された状態を維持できるので、水の侵入を確実に防止しつつ筐体30内の温度が上昇した空気を効率的に筐体30外部に逃がす上で有利となる。
また、本実施の形態では、通風孔42と通風路56との間に位置する本体壁52の内面4002箇所に、上壁40に向かって突出する水滴跳ね返り防止用壁部58が設けられているので、上壁40に滴下された水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することをより確実に防止することができる。
なお、本実施の形態のように、水滴跳ね返り防止用壁部58を、通風路56が本体壁52の内面4002に開口される箇所で通風孔42寄りの箇所に設ければ、上壁40に滴下された水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することを防止する上でより有利となる。
また、カバー50と通風孔42を含む上壁40の間に空気が流通可能なスポンジなどの吸水性部材を介在させることで、水滴の飛まつが通風孔42に侵入することを防止する構成も考えられる。この場合には吸水性部材が吸収可能な水の量に限界があり、また、吸水性部材のコストが余分にかかるが、本実施の形態では、このような吸水性部材は必要とせず前記不都合はない。
【0016】
また、本実施の形態では、上壁40に設けた通風孔42が円形であり、通風孔42の周囲を囲むように円筒状の起立壁44が上壁40から突設されているため、図20に示すように、筐体30が水平状態から左右方向に傾斜した際に、図中矢印で示すように、上壁40上面に溜まった水が起立壁44の円筒状の外周面をその周方向に沿って円滑に移動され、水抜き用孔59からカバー50の外方へ排出されるため、上壁40上面に溜まった水が起立壁44を乗り越えて通風孔42内に侵入することを防止する上で有利となる。
これに対して、通風孔42が角型であり、上壁40に通風孔42の四辺を囲むように断面が矩形枠状の起立壁44が形成されていた場合には、筐体30が左右方向に傾斜した際に、上壁40上面に溜まった水は起立壁44の外面で停滞しやすく、停滞した水が起立壁44を乗り越えて通風孔42内に侵入することが懸念されるが、本実施の形態ではそのような不都合を確実に防止できる。
また、本実施の形態では、排気ファン106が動作しない場合には、筐体30内で電源104により暖められた空気が上方に移動し通風孔42、空間S、通風路56を通って円滑に外部に逃げる。
一方、排気ファン106が動作した場合には、通風路56、空間S、通風孔42を通って外気が筐体30の内部に流入する空気流れが形成されるが、この場合にも、通風路56が筐体30の上壁40がカバー50の外方に露出しないように屈曲した形状で形成され、さらに、通風孔42と通風路56との間に水滴跳ね返り防止用壁部58が位置しているので、水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することを確実に防止することができる。
【0017】
次に、図21を参照して通風路の変形例について説明する。
図21(A)は通風路の変形例1の断面図、(B)は通風路の変形例2の断面図を示す。
変形例1、2では、ともに通風路56は左右に間隔をおき前後に延在する溝により形成されている。
変形例1では、通風路56が設けられる本体壁52部分に、前後に延在する厚さの薄い底壁5612が設けられ、底壁5612の上方に前後に延在する帯板5614が設けられ、さらに、帯板5614の下方の底壁5612部分と、底壁5612の内側部分とにそれぞれ前後に延在する溝5616、5618が形成されている。
そして、溝の延在方向と直交する断面の形状が、帯板5614の左右両側においてカバー50の外面5004から内面5002に向かって延在する上路部分5602と、帯板5614の下方において上路部分5602の下端から本体壁52の厚さ方向と直交する方向に延在する横路部分5604と、横路部分5604の下端から内面5002に向かって延在し内面5002に開口する下路部分5606(溝5616、5618)とで構成されている。
変形例2では、通風路56が設けられる本体壁52部分に、前後に延在する厚さの薄い底壁5612が設けられ、底壁5612の上方に前後に延在する帯板5614が設けられ、帯板5614の下方の底壁5612部分に前後に延在する溝5616が形成されている。
さらに、帯板5614の下面の左右方向の中央部には下方に突出する補強リブ5620が帯板5614の長手方向に沿って延在形成され、補強リブ5620の下部は溝5616内に位置している。
そして、溝の延在方向と直交する断面の形状が、帯板5614の左右両側においてカバー50の外面5004から内面5002に向かって延在する上路部分5602と、帯板5614の下方において上路部分5602の下端から本体壁52の厚さ方向と直交する方向に延在する横路部分5604と、補強リブ5620の左右両側において横路部分5604の下端から内面5002に向かって延在し内面5002に開口する下路部分5606とで構成されている。
このような変形例1、2の通風路56によっても実施の形態と同様な効果が奏される。
【0018】
次に、図22を参照して起立壁44の変形例について説明する。
図22は通風孔42および起立壁44付近の断面図を示す。
この変形例に係る起立壁44では、実施の形態と同様に、上壁40から円形の通風孔42の周囲を囲むように円筒状に突設され、さらに起立壁44の上部外周面の全周にわたり半径方向外方に突出する環板状のフランジ4420が設けられている。
このような変形例の起立壁44によれば、実施の形態と同様な効果が奏されることは無論のこと、フランジ4420を備えるので、上壁40上面に溜まった水が起立壁44を乗り越えて通風孔42内に侵入することを防止する上でより有利となる。
【0019】
次に、上壁40の上面の変形例について説明する。
図23は上壁40の上面の変形例の断面図である。
この変形例では、上壁40の上面に、断面がドーム状の多数の微細な凸部4020を形成したものである。
この変形例によれば、通風路56を通って上壁40の上面上に侵入した水滴の勢いを、凸部4020の湾曲した面により減衰でき、上壁40に当たった水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することを防止する上でより有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】第1の実施の形態における撮像制御装置を有する業務用カメラの右側面図である。
【図2】同業務用カメラの左側面図である。
【図3】図1のA矢視図である。
【図4】第1の実施の形態における撮像制御装置の断面図である。
【図5】第1の実施の形態における撮像制御装置の斜視図である。
【図6】同撮像制御装置のカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
【図7】図6のXX線断面図である。
【図8】第1の実施の形態における撮像制御装置のフレームの斜視図である。
【図9】図8のA矢視図である。
【図10】図8のB矢視図である。
【図11】図8のC矢視図である。
【図12】図8のD矢視図である。
【図13】図8のE矢視図である。
【図14】図8のF矢視図である。
【図15】撮像制御装置の右側面図である。
【図16】図15のXX線断面図である。
【図17】(A)はカバーの平面図、(B)は(A)のB矢視図である。
【図18】(C)は図17(B)のC矢視図、(D)は(C)のD矢視図である。
【図19】(E)は図17(A)のE矢視図、(F)は図17(A)のF矢視図である。
【図20】図フレームの上壁における水滴の移動を示す説明図である。
【図21】(A)は通風路の変形例1の断面図、(B)は通風路の変形例2の断面図を示す。
【図22】通風孔42および起立壁44付近の断面図である。
【図23】上壁40の上面の変形例の断面図である。
【符号の説明】
【0021】
20……撮像制御装置、30……筐体、40……上壁、50……カバー、42……通風孔、44……起立壁、52……本体壁、5002……内面、5004……外面、56……通風路、S……空間。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体像を撮影して撮像信号を生成するカメラ部に脱着可能に連結され前記撮像信号が入力されるとともにその撮像信号を映像信号に変換し外部装置に供給する撮像制御装置であって、
上方に臨む上壁を有する筐体と、前記上壁に取着され前記上壁との間に空間を画成するカバーとを備え、
前記上壁に前記筐体内部と前記空間とを連通する通風孔が設けられ、
前記カバーは前記通風孔を含む前記上壁の箇所を覆う本体壁を有し、
前記通風孔に臨む前記本体壁の部分を除いた前記本体壁の箇所に、前記本体壁が前記空間に臨む前記本体壁の内面と、前記内面とは反対側に位置する前記本体壁の外面とを連通する通風路が設けられ、
前記通風路は、前記筐体の上壁が前記本体壁の外面に露出しないように屈曲あるいは湾曲した形状で形成されている、
ことを特徴とする撮像制御装置。
【請求項2】
前記通風路は、前記本体壁上を延在する溝で形成されており、前記溝の延在方向と直交する方向における断面形状が、前記筐体の上壁が前記カバーの外面に露出しないように屈曲あるいは湾曲した形状で形成されていることを特徴とする請求項1記載の撮像制御装置。
【請求項3】
前記通風孔と前記通風路との間に位置する前記本体壁の内面箇所に、前記上壁に向かって突出する水滴跳ね返り防止用壁部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の撮像制御装置。
【請求項4】
前記通風路が前記本体壁の内面に開口される箇所で前記通風孔寄りの箇所に、前記本体壁の内面から前記上壁に向かって突出する水滴跳ね返り防止用壁部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の撮像制御装置。
【請求項5】
前記本体壁は、前後方向の長さと左右方向の幅を有し、通風路は、前記通風孔の左右両側に位置するように前記本体壁の左右両端寄りの箇所においてそれぞれ左右に間隔をおき本体壁上を前後方向に延在する複数の溝で形成されており、前記本体壁の左右の両端寄りの箇所にそれぞれ設けられた複数の溝のうち、最も通風孔に近い溝が前記本体壁の内面に開口される箇所で通風孔寄りの箇所に、前記本体壁の内面から前記上壁に向かって突出する水滴跳ね返り防止用壁部が、前記最も通風孔に近い溝の延在方向に沿って延在形成されていることを特徴とする請求項1記載の撮像制御装置。
【請求項6】
前記本体壁は、前記内面と前記外面との間の厚さを有し、前記通風路は、前記厚さ方向と直交する方向に延在する横路部分を含んで構成されていることを特徴とする請求項1記載の撮像制御装置。
【請求項7】
前記通風孔は円形であり、前記上壁に前記通風孔の周囲を囲むように円筒状の起立壁が突設されていることを特徴とする請求項1記載の撮像制御装置。
【請求項8】
前記起立壁の上部外周面の全周にわたり半径方向外方に突出する環板状のフランジが設けられていることを特徴とする請求項7記載の撮像制御装置。
【請求項9】
前記筐体には、前記筐体内の空気を前記筐体外に排出するファンが設けられていることを特徴とする請求項1記載の撮像制御装置。
【請求項10】
被写体像を撮影して撮像信号を生成するカメラ部に脱着可能に連結され前記撮像信号が入力されるとともにその撮像信号を映像信号に変換し外部装置に供給する撮像制御装置であって、
上方に臨む上壁を有する筐体と、前記上壁に取着され前記上壁との間に空間を画成するカバーとを備え、
前記上壁に前記筐体内部と前記空間とを連通する通風孔が設けられ、
前記通風孔に臨む前記カバーの部分を除いた前記カバーの箇所に、前記空間と前記カバーの外部とを連通する通風路が設けられ、
前記通風孔はその断面が円形に形成され、
前記上壁に前記通風孔の周囲を囲むように円筒状の起立壁が突設されている、
ことを特徴とする撮像制御装置。
【請求項11】
前記起立壁の上部外周面の全周にわたり半径方向外方に突出する環板状のフランジが設けられていることを特徴とする請求項10記載の撮像制御装置。
【請求項12】
電子機器の筐体に取着される防滴カバーであって、
前記防滴カバーは、前記筐体に取着された状態で前記筐体に臨む内面と、この内面の反対側に位置する外面とを有し、
前記防滴カバーに、前記内面と前記外面とを連通する通風路が設けられ、
前記通風路は、前記内面に臨む空間が前記防滴カバーの外部に露出しないように屈曲あるいは湾曲した形状で形成されている、
ことを特徴とする防滴カバー。
【請求項1】
被写体像を撮影して撮像信号を生成するカメラ部に脱着可能に連結され前記撮像信号が入力されるとともにその撮像信号を映像信号に変換し外部装置に供給する撮像制御装置であって、
上方に臨む上壁を有する筐体と、前記上壁に取着され前記上壁との間に空間を画成するカバーとを備え、
前記上壁に前記筐体内部と前記空間とを連通する通風孔が設けられ、
前記カバーは前記通風孔を含む前記上壁の箇所を覆う本体壁を有し、
前記通風孔に臨む前記本体壁の部分を除いた前記本体壁の箇所に、前記本体壁が前記空間に臨む前記本体壁の内面と、前記内面とは反対側に位置する前記本体壁の外面とを連通する通風路が設けられ、
前記通風路は、前記筐体の上壁が前記本体壁の外面に露出しないように屈曲あるいは湾曲した形状で形成されている、
ことを特徴とする撮像制御装置。
【請求項2】
前記通風路は、前記本体壁上を延在する溝で形成されており、前記溝の延在方向と直交する方向における断面形状が、前記筐体の上壁が前記カバーの外面に露出しないように屈曲あるいは湾曲した形状で形成されていることを特徴とする請求項1記載の撮像制御装置。
【請求項3】
前記通風孔と前記通風路との間に位置する前記本体壁の内面箇所に、前記上壁に向かって突出する水滴跳ね返り防止用壁部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の撮像制御装置。
【請求項4】
前記通風路が前記本体壁の内面に開口される箇所で前記通風孔寄りの箇所に、前記本体壁の内面から前記上壁に向かって突出する水滴跳ね返り防止用壁部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の撮像制御装置。
【請求項5】
前記本体壁は、前後方向の長さと左右方向の幅を有し、通風路は、前記通風孔の左右両側に位置するように前記本体壁の左右両端寄りの箇所においてそれぞれ左右に間隔をおき本体壁上を前後方向に延在する複数の溝で形成されており、前記本体壁の左右の両端寄りの箇所にそれぞれ設けられた複数の溝のうち、最も通風孔に近い溝が前記本体壁の内面に開口される箇所で通風孔寄りの箇所に、前記本体壁の内面から前記上壁に向かって突出する水滴跳ね返り防止用壁部が、前記最も通風孔に近い溝の延在方向に沿って延在形成されていることを特徴とする請求項1記載の撮像制御装置。
【請求項6】
前記本体壁は、前記内面と前記外面との間の厚さを有し、前記通風路は、前記厚さ方向と直交する方向に延在する横路部分を含んで構成されていることを特徴とする請求項1記載の撮像制御装置。
【請求項7】
前記通風孔は円形であり、前記上壁に前記通風孔の周囲を囲むように円筒状の起立壁が突設されていることを特徴とする請求項1記載の撮像制御装置。
【請求項8】
前記起立壁の上部外周面の全周にわたり半径方向外方に突出する環板状のフランジが設けられていることを特徴とする請求項7記載の撮像制御装置。
【請求項9】
前記筐体には、前記筐体内の空気を前記筐体外に排出するファンが設けられていることを特徴とする請求項1記載の撮像制御装置。
【請求項10】
被写体像を撮影して撮像信号を生成するカメラ部に脱着可能に連結され前記撮像信号が入力されるとともにその撮像信号を映像信号に変換し外部装置に供給する撮像制御装置であって、
上方に臨む上壁を有する筐体と、前記上壁に取着され前記上壁との間に空間を画成するカバーとを備え、
前記上壁に前記筐体内部と前記空間とを連通する通風孔が設けられ、
前記通風孔に臨む前記カバーの部分を除いた前記カバーの箇所に、前記空間と前記カバーの外部とを連通する通風路が設けられ、
前記通風孔はその断面が円形に形成され、
前記上壁に前記通風孔の周囲を囲むように円筒状の起立壁が突設されている、
ことを特徴とする撮像制御装置。
【請求項11】
前記起立壁の上部外周面の全周にわたり半径方向外方に突出する環板状のフランジが設けられていることを特徴とする請求項10記載の撮像制御装置。
【請求項12】
電子機器の筐体に取着される防滴カバーであって、
前記防滴カバーは、前記筐体に取着された状態で前記筐体に臨む内面と、この内面の反対側に位置する外面とを有し、
前記防滴カバーに、前記内面と前記外面とを連通する通風路が設けられ、
前記通風路は、前記内面に臨む空間が前記防滴カバーの外部に露出しないように屈曲あるいは湾曲した形状で形成されている、
ことを特徴とする防滴カバー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
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【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2006−295803(P2006−295803A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−117051(P2005−117051)
【出願日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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