説明

撮像装置、端末装置及び撮像システム、並びに撮像装置の情報処理方法

【課題】 カメラ撮影をするに際して、撮影前に被写体側から撮影後の状態を確認するための技術として、被写体が有している端末に対して撮影側の映像を送信する技術がある。しかしカメラ側は単純に映像を送るだけであり、被写体が映っているか否かは映像を見て人間が確認しなければならず、撮影前にユーザが望む画像か否かを確認するという点では不十分であった。
【解決手段】 被写体の画像を取得した撮像装置が、現在撮影中の映像に当該被写体が映っているか否かを判断し、判断結果を音もしくは光情報として通知する。更に、被写体が有する端末装置と、当該被写体を撮影する撮像装置とからなる撮像システムであって、当該映像を端末装置に送信する。この映像は、端末側からの指示に応じて、撮像装置側での遅延送信あるいは端末装置側での遅延表示がされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体を撮像画像内に収めるための撮像装置、端末装置、及びこれらの装置を有する撮像システム、並びに当該撮像装置の情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
写真あるいはビデオ撮影を行う際に、撮影前に被写体側から撮影後の状態を確認するための技術として、特許文献1のように、被写体であるユーザが有している端末へ撮影側の映像を送信する技術がある。特許文献1では、固定カメラの電波が届く範囲内に入ってきた端末からの要求に応じて、固定カメラで撮影している映像をプレビュー映像として端末側に送信し、ユーザはその映像を見ながら、自分が望む構図で画像の撮影を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−128842号公報
【特許文献2】特開2003−61083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、カメラ側は単純に映像を送るだけであり、被写体が映っているか否かは映像を見てユーザが確認しなければならなかった。特に、カメラの映像を確認するのが被写体ではなく、カメラのそばにもいない第三者である場合には、特許文献1に記載の技術によれば被写体がカメラ側の映像に収まっているかを確認するのは手間がかかる。そこで、かかる課題に鑑み、カメラの映像に被写体が収まっているかをカメラ側で確認できるようにすることを第1の目的とする。
【0005】
またその他の課題として、端末装置にて映像を確認するには、ユーザの端末装置を見る必要がある。しかし、当該映像にユーザは映っているものの、ユーザは端末装置を見なければならないので、ユーザが望む構図の映像、例えばカメラの方を見てポーズを取っている映像ではなくなってしまう。そこで、カメラの映像を取得し、映像により構図を確認しやすくすることを第2の目的とする。
【0006】
またその他の課題として、複数の撮像装置が被写体を撮影可能な場合に、所望の構図で被写体を撮影可能な撮像装置を選択して利用したいという場合がある。特許文献2には被写体に無線タグを装着させ、無線タグからの電波によって被写体の位置を認識し、当該位置に応じて撮像装置を選択する構成が示されている。しかし、無線タグを被写体に装着させる必要があるため使用状況が限定されてしまい、また無線タグでは位置のみで所望の構図を撮影可能なカメラを選択することはできない。そこで、複数のカメラが存在する場合には、より所望の被写体画像あるいは映像の取得が可能なカメラを選択できるようにすることを第3の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題に基づき、同じく上述の目的を達成するため、本発明にかかる撮像装置は、撮影対象の光学像を信号に変換し画像として取得する撮像手段と、被写体に関する情報を外部から取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記被写体に関する情報と、前記撮像手段が取得した画像に基づき、前記撮像手段の撮像対象が前記被写体を含んでいると判定された場合には、前記撮像対象に前記被写体を含んでいる旨の通知を出力する通知手段とを有することを特徴とする。
【0008】
また、本願その他の発明にかかる撮像装置は、前記撮像手段の撮像対象が前記被写体を含んでいると判定された場合に前記前記撮像手段が取得した画像を端末装置へ送信する画像送信手段と、画像送信手段が画像を前記端末装置に対して送信する際に、前記送信する画像を指定された時間遅延させて送信させる制御手段とを有することを特徴とする。
【0009】
また、本願その他の発明にかかる撮像システムは、複数の撮像装置、端末装置及び制御装置を有し、当該制御装置は、前記複数の撮像装置における撮像手段にて取得された複数の画像のうち、前記端末装置が取得した前記被写体に関する情報との合致度が高い情報を有する画像を取得した撮像装置に対して、前記撮像装置が取得した画像を前記端末装置へ送信するよう指示する指示手段を有する制御装置を備えており、前記端末装置は、前記制御装置による指示に応じて前記撮像装置から送信された画像を表示する表示手段を更に有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、撮像装置が取得した画像に含まれる被写体がカメラの映像に収まっているかをカメラ側で確認することができる。
また、本願その他の発明によれば、映像を受信することができる上、映像が遅延して送信されるため、撮影される画像を正確に確認することができる。
また、本願その他の発明によれば、複数のカメラのうち端末装置が送信した情報に基づく被写体に近い被写体画像を撮影対象とするカメラを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例1にかかる撮像装置のハードウェア構成図である。
【図2】実施例1にかかる撮像装置が行う処理手順を表した図である。
【図3】実施例2にかかる撮像システムのハードウェア構成図である。
【図4】実施例2にかかる撮像システムの撮像装置が行う処理手順を表したフローチャートである。
【図5】実施例2にかかる撮像システムの端末装置が行う処理手順を表したフローチャートである。
【図6】実施例にかかる撮像システムの概念的な説明図である。
【図7】実施例3にかかる撮像システムのハードウェア構成図である。
【図8】実施例3にかかる撮像システムの撮像装置が行う処理手順を表したフローチャートである。
【図9】実施例3にかかる撮像システムの制御装置が行う処理手順を表したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を実施するための形態について、以下の実施例1乃至実施例3により説明する。
【0013】
実施例1に包含される発明概念は、被写体に関する情報を取得した撮像装置が、撮影対象を映している映像に当該被写体が映っているか否かを判定し、判定結果を通知するというものである。
【0014】
実施例2に包含される発明概念は、被写体が有する端末装置と、当該被写体を撮影する撮像装置とからなる撮像システムであって、実施例1の動作に加えて、端末装置に対して撮像装置の撮影している映像を送信するとともに、被写体に対して焦点を合わせ、撮影するというものである。また、撮像装置から送信される映像は、端末側からの指示に応じて、撮像装置側での遅延送信あるいは端末装置側での遅延表示が実現される。更に、このとき送信される映像は、例えば1fpsの周期であり、撮像装置が1フレームの画像を取得するタイミングを端末装置に対して通知することができるというものである。
【0015】
遅延送信について説明する。まず、端末装置で自身の映像を確認する際には、端末装置に目を向ける必要があり、カメラの方に目が向かないこととなるため、端末装置で映像を確認しながら、同時にカメラの方を向いてポーズをとるのが困難である。このような課題に鑑みて、端末装置に対してカメラで撮影した映像を遅延させて送信することで、ポーズをとった後に端末装置で撮影状態を確認することが可能になる。
【0016】
実施例3に包含される発明概念は、被写体以外の第三者(システムの利用者)が有する端末と、複数の撮像装置と、撮像装置を制御する制御装置からなる撮像システムであって、端末から送信された被写体画像に一番近い画像を撮影している撮像装置が制御装置により選択され、当該撮像装置の映像が端末に対して送信するというものである。
【0017】
<実施例1>
本発明の第1の実施例である撮像装置の構成について、図1(a)を用いて説明する。
【0018】
100は、本発明の実施例の1つとしての撮像装置である。この撮像装置は、1フレームごとの画像を撮影するスチルカメラであっても、動画像を撮影するビデオカメラであってもよい。撮像装置100の各部位は、制御部101により制御される。111は、各種情報を処理するための中央演算装置(CPU)であり、このCPU111は制御部101が実行する制御あるいは処理の主体となる。また、制御部101には、後述する図2の処理を実行するためのプログラムが格納されたROM112、当該処理を実行するために必要なデータを記録するためのハードディスクドライブ(HDD)114などを有している。当該制御部101がプログラムをランダムアクセスメモリ(RAM)113に展開して実行することにより、図2の処理が実現されることとなる。図1(b)はHDD114内に格納されるデータのうち、図2の処理に必要となる主要なデータを示したものである。なお、HDD114は例えばフラッシュメモリやその他の記録媒体であってもよい。
【0019】
撮像部102は例えば周知のCCDセンサなどによって、被写体の光学像を電気的な信号に変換し、撮影対象である被写体の画像データを取得する。被写体認識部103は、例えば専用の処理回路などから構成され、撮像部102が取得した画像から、被写体を認識する。例えば、被写体が人間であれば、被写体の顔、服装、あるいは被写体周りの背景などの特徴データを取得することにより、被写体を認識する。この場合、顔情報だけでなく服装や背景の情報を併用することで、正確な顔認証ができない場合にも認証率を向上させることができるため有用である。この被写体の情報は被写体情報2として制御部101中のHDD114に格納される。
【0020】
データ受信部104は、被写体に関する情報110を撮像装置100内に取り込むための取得部であり、公知の無線通信が可能なユニットなどにより構成される。被写体に関する情報110は、例えば被写体が人間であれば、顔、服装、被写体周りの背景などの特徴を示す情報が入力される。この被写体の情報は、HDD114に被写体情報1として格納される。
【0021】
被写体判定部105は、被写体情報1と被写体情報2を比較して一致するか否かを判定する。一致した場合には、撮像部102が取得した画像に被写体が発見されたこととなる。この判定方法は、例えば顔であれば周知の顔照合方法が用いられ、服装や背景であれば色情報の一致若しくは不一致により判定される。
【0022】
被写体判定部105が判定した判定情報は、各種通知部により判定結果が外部に通知される。音声通知部106では、例えば被写体が発見された場合には、「目的の被写体が発見されました」等のメッセージが発せられる。LED発光部107では、例えば被写体が発見されなかった場合には、赤色に点灯し、発見された場合には青色に点灯する。データ送信部108では、例えば判定結果をデータとして外部の端末装置等に出力する。これらの通知部106、107、108は、先述のとおり制御部101による制御に応じて動作することは言うまでもない。
【0023】
上述の構成を用いた処理を図2に基づいて説明する。
【0024】
まずステップS201において、被写体に関する情報をデータ受信部104が受信する。制御部101は、この被写体に関する情報を、被写体情報1としてHDD114に保存する。ステップS202において、撮像部102は撮像を行い、画像データを取得する。この画像データは、1枚の画像であっても、連続した画像で構成される動画像であってもよい。
【0025】
S203では、被写体認識部103は、撮像部102で取得した画像データから、被写体を認識して被写体情報を取得し、被写体情報2としてHDD114に保存する。例えば被写体が人間であればその顔、服装、被写体周りの背景画像を被写体情報として、それらの特徴量を算出する。また、ここでいう被写体情報は、目的とする被写体の情報だけでなくてもよく、例えば映像中に複数の人間が映っている場合には、これら全ての人間の情報を取得して記憶し、被写体判定部105でそれら複数の人間のうちで目的の被写体が発見できるかを判定するようにしてもよい。
【0026】
ステップS204において、制御部102はHDD114を参照して被写体情報2が取得できたか否かを判定する。取得できた場合には、ステップS205に進み、被写体判定部105にて被写体情報1と被写体情報2が一致するか否かを比較する。被写体判定部105における比較方法は、上述した被写体の情報が特徴量などの数値化された値であるならば撮影状況に応じた冗長度等を設けて一致度を比較してもよい。また、上述した被写体の情報が画像である場合には、従来知られているパターンマッチング手法や顔照合技術等を用いてもよい。
【0027】
比較の結果、一致すると判断された場合には(ステップS206)、先述のとおり音声通知部106、LED光源部107、データ送信部108に対して判定結果が送信され、被写体が発見できた旨の通知を行う(ステップS207)。また、ステップS204において被写体情報2が取得できなかったと判定された場合、及びステップS206にて被写体情報1と被写体情報2が一致しなかったと判定された場合には、制御部101に制御された音声通知部106、LED光源部107、データ送信部108に対して判定結果が送信され、被写体が発見できなかった旨の通知を行う(ステップS209)。
かかる処理により、被写体が、カメラの映像に収まっているかを確認することが可能となる。
【0028】
また、例えば以下のような構成も考えられる。即ち、撮像装置100は固定カメラであり、外部からの信号に応じて撮像部102あるいは撮像装置100自体を並進させ、または撮像装置を通る軸(例えば重心を通る軸)を中心に回転させて撮影対象を変更させる駆動部を有する雲台上に配設する。この場合、被写体が撮影対象の映像中に発見できない場合には、雲台を駆動して被写体を発見するように駆動する。発見するまで雲台を駆動させて回転あるいは並進させ、撮影範囲を変更し、撮像部102にて取得した映像中に被写体が発見できれば雲台の駆動を停止するように制御してもよい。かかる制御は例えば、撮像装置100と、撮像装置100と電気的に接続された雲台により実現される。かかる構成により、被写体を発見できない場合には発見できるまで撮像装置を駆動させ目的の被写体を発見することができる。
【0029】
更には、撮像対象とする映像の中央部に被写体を捉えるように撮像部102を駆動してもよい。これには、取得した映像の上下または左右端と、被写体との距離が略等距離となるように撮像装置を駆動することにより実現される。かかる構成により、被写体を中央で捉えることができ、また、被写体が移動した場合にも撮影対象から外れてしまうという事態の発生を少なくすることができる。
【0030】
<実施例2>
実施例2にかかる撮像システムの構成について、図3(a)及び図3(b)を用いて説明する。なお、ここで実施例1と共通する撮像装置の部位についての説明は省き、本実施例に特徴的な構成について説明する。
【0031】
301は本撮像システムを構成する情報処理装置である端末装置であり、カメラを直接操作できない位置にいる被写体が有している。端末装置301は、撮像装置309に自身の画像を撮影して送信し、撮像装置309から被写体を撮影した映像を受け取る。制御部302は、端末装置301内の各部位の挙動を制御する。端末装置301内の各部位は後述する図5の処理手順に応じて動作するが、各部位は制御部302により起動、動作し、動作が終了する。制御部302は実施例1の撮像装置の制御部と同様にCPU、ROM、RAM及びHDD315を有している。このCPUが、制御部302が実行する制御あるいは処理の主体となる。ROMには図5の処理手順を実行するためのプログラムが格納されており、かかるプログラムをRAMに展開して実行することにより、図5の処理手順が実現する。端末装置のHDD315に格納されるデータであって、図5の処理に必要となるデータのうち主なものを図3(b)に示した。
【0032】
撮像部303は、撮影対象である端末装置301を有している者を撮影して画像データを生成することができ、例えば実施例1の撮像装置と同じく、CCDセンサなどにより構成される。被写体認識部304は、撮像部が取得した画像データから被写体を認識し、被写体の情報を取得する回路により構成され、例えば実施例1における撮像装置100の被写体認識部103と同様の機能を有している。この被写体認識部304により認識された被写体情報は、データ送信部306により撮像装置に対して送信される。
【0033】
305は、端末を有しているユーザからの入力を受け付ける操作部であり、例えば複数のボタンから構成される。操作部305は、撮像装置309の撮像部311が撮像を行うタイミングを端末装置側が取得するか否かの指示、撮像装置309のデータ送信部314が画像を遅延して送信するか否かの指示、表示部308に表示する映像の遅延表示を行うか否かの指示を入力することができる。映像送信または映像表示の遅延時間も操作部305にてユーザが指定することが可能である。操作部305にて入力された操作情報は端末装置のHDD315に格納され、その一部は、データ送信部306に入力され、撮像装置309に対して送信される。データ送信部306は、例えばBluetooth等の周知の無線通信プロトコルを利用可能なユニットにより構成される。
【0034】
また、操作部305での指示に応じて撮像装置309に対して画像の撮影を指示することができる。このとき、端末装置301の操作部305は撮像装置309のシャッターボタンとして機能する。
【0035】
データ受信部307は、撮像装置309で撮影した被写体の映像や、被写体がきちんと撮像できているかを示す判定信号を受信するものであり、例えば公知の無線受信手段により構成される。このデータ受信部307により受信した情報は、例えば液晶画面等により構成される表示部308に表示される。この際、制御部302が表示部308の表示制御部として機能する。
【0036】
次に、撮像装置309の説明を行う。309は撮像装置であり、端末から目的の被写体に関する情報を受け取って、当該被写体の画像が取得できているか否かの判定情報、被写体の映像その他の情報を端末装置に対して送信する。制御部310は撮像装置309中の各部位の挙動を制御するものであり、内部には実施例1と同様にCPU111、ROM112、RAM113、HDD114を有する。制御部310のROM112には後述する図4に記載の処理手順を実行するためのプログラムが格納されており、制御部310はこれを展開して実行することにより、図4の処理手順を実現する。
【0037】
311は撮像部であり、撮像対象の光学像を電気信号に変換して画像データとして取得する。AF制御部312は、撮像部に対して画像中の所定の位置にて合焦するよう制御するオートフォーカス機能に関する制御を行う制御部である。オートフォーカスの方法としては、例えば画面上の所定の領域に対して、周知の位相差検出法やコントラスト検出法を適用することにより行われる。撮像部311はこのAF制御部312により制御される。被写体判定部313は、実施例1にて述べた通り被写体が撮像部311にて取得した映像中に発見できるか否かを判定するが、この判定結果は、データ送信部314だけでなく、AF制御部312にも入力される。AF制御部312は、映像中に目的の被写体が存在する場合には、目的の被写体に対して焦点を合わせ、被写体を鮮明に撮影することができる。
【0038】
以下、上述の構成による撮像システムの動作処理を説明する。
【0039】
まず、撮像装置309の処理を図4に基づいて説明する。なお、実施例1と重複する処理については、説明を省略する。
【0040】
ステップS401において、端末装置301のデータ送信部306から送信された被写体に関する情報をデータ受信部104が受信し、制御部310はこの情報を被写体情報1として制御装置310内のHDD114に保持する。また、端末装置301のデータ送信部306から送信された操作情報を取得して、HDD114に保持する。この操作情報は、先述のとおり撮像装置309の撮像部311が撮像を行うタイミングを端末装置側が取得するか否か、あるいは撮像装置309のデータ送信部314が画像を遅延して送信するか否かを指示する情報である。次に、ステップS402において、撮像部311は撮像を行い、画像データを取得する。
【0041】
ステップS403では、被写体認識部103にて、撮像部311で取得した画像データから、被写体を認識して被写体情報を取得し、被写体情報2としてHDD114に保持する。ステップS404では、被写体判定部312にて、被写体情報1と被写体情報2とが一致するかを比較する。この比較の結果、一致すると判定された場合には、データ送信部108にて、被写体を発見した旨の情報を端末装置に対して送信する(ステップS405)。また、一致しないと判定された場合には、データ送信部108にて、被写体が発見できない旨の情報を端末装置301に対して送信する(ステップS406)。
【0042】
ステップS407では、AF制御部313が、被写体情報1に基づく被写体に焦点を合わせるよう撮像部311を制御する。これにより、撮像部により取得される画像は目的の被写体に焦点が合った画像となる。
【0043】
次に、ステップS408では、制御部310のCPU111がHDD114を参照して、端末装置301の操作部305から撮像を行うタイミングを取得する指示があったか否かを判定する。この指示があった場合には、ステップS409で、データ送信部108から、撮像部311の撮影タイミング情報を端末装置301に対して送信する。この撮影のタイミングは、厳密に撮影のタイミングである必要は無く、撮影された映像のうちフレームレートが下げられた画像が送信される場合には、送信される映像のフレームレートに合わせた情報が送信される。撮影のタイミングが29.97FPSであって、送信される映像が1FPSであった場合には、1FPSに合わせた情報が送信される。指示が無かったと判定された場合には(ステップS408でNO)、ステップS409の処理は省略される。
【0044】
ステップS410では、制御部310がHDD114を参照して、端末装置301の操作部305から、撮像装置309のデータ送信部314が画像を遅延して送信する指示があったか否かを判断する。指示があった場合には、ステップS411にて制御部310が、撮像部311が取得した画像データを遅延送信するように、データ送信部108を制御する。例えば、遅延時間分だけの映像を記録する記憶領域をHDD114に用意し、バッファを設けることにより遅延送信の処理が実現される。ステップS410にて指示がないと判定された場合(ステップS410でNO)には、ステップS411の処理は行われず、ステップS412に進む。
【0045】
ステップS412では、データ送信部108にて、撮像部311が取得した画像データを端末装置に対して送信する。この際、ステップS411にて遅延送信が実行されている場合には、遅延して送信されることとなる。
【0046】
次に、端末装置301の処理を図5に基づいて説明する。
【0047】
ステップS501では、撮像装置303で被写体を撮像し、画像データを取得する。ステップS502では、被写体認識手段304が、画像データから被写体を抽出して被写体の情報を取得する。その後、ステップS503にて制御部302は、被写体情報が取得できたか否かを判断し、取得できていればステップS504に進み、データ送信部306にて、被写体の情報を撮像装置309に送信する。取得できていなければ(ステップS503でNO)、表示部308にて、被写体情報が取得できなかった旨の表示を行う(ステップS505)。
【0048】
ステップS506では、制御部302がHDD315を参照して撮像装置309に対して遅延送信を指示する操作情報があるか否かを判定し、指示があればステップS507にてデータ送信部306が当該指示の操作情報を撮像装置309に対して送信する。指示が無ければ(ステップS506でNO)、ステップS507の処理は行われず、ステップS508に進む。
【0049】
ステップS508では、制御部302がHDD315を参照して撮像装置309に対して撮影タイミングの取得を指示する操作情報があるか否かを判定する。取得の指示情報があればステップS509にてデータ送信部306が当該指示の操作情報を撮像装置309に対して送信する。指示が無ければ(ステップS508でNO)、ステップS509の処理は行われず、ステップS510に進む。以上で撮像装置309に対する情報の送信処理は終わり、以降は情報の受信処理となる。
【0050】
ステップS510では、撮像装置309の撮像部311により取得される画像に目的の画像が発見できるか否かの判定結果を受信しているか否かを判定する。受信していれば(ステップS510でYES)、表示部308にて当該判定結果の情報が表示され、受信していなければ(ステップS510でNO)表示は行われない。
【0051】
ステップS512では、撮像装置309から被写体の映像が受信されているか否かを制御部302が判定する。映像を受信していればステップS513に進み、受信していなければステップS516へ進む。ステップS513では、操作部305から、表示部308に表示する映像の遅延表示を行う指示があったか否かを判定する。遅延表示を行う旨の指示があった場合には、制御部302内のHDD315に、遅延時間分に相当する映像を記憶する記憶領域に記憶した後、表示するようにして遅延表示を実現する(ステップS514)。指示が無ければ(ステップS513でNO)、遅延表示の処理は行われず、ステップS515に進む。
【0052】
ステップS515では、表示部308にて、被写体の映像及び撮像タイミングが表示される。表示の態様としては、フレーム画像が取得されるタイミングに合わせて、LEDランプが点滅する態様や、端末の表示部画面上にあるアイコンの表示形態が変更される態様がある。ステップS516では、映像表示あるいはシステムの利用の終了指示があったか否かを制御部302が判定する。これは、ユーザが端末装置301の操作部305により終了の指示をした場合、または、撮像装置309の電源が落ちたなどの場合に終了指示があったものと判定される。
【0053】
ステップS516にて終了指示がない場合には、再びステップS510に戻って情報の受信及び表示処理が行われる。
【0054】
図6は、端末装置301をカメラ付携帯電話604、撮像装置309をデジタルカメラ601として、カメラ付携帯電話604にデジタルカメラ601で撮影している映像を送信した状況を説明した図である。デジタルカメラ601で被写体602を撮影している場合、被写体602は映像603としてデジタルカメラ601の表示部に表示される。被写体602が持っているカメラ付携帯電話604には、表示部606にデジタルカメラ601の映像が表示されることになる。なお605は撮像部であり、この撮像部で撮影した被写体画像をデジタルカメラ601に送信する。
【0055】
上述の撮像装置309及び端末装置301の処理により、被写体の画像を利用して、目的の被写体に焦点を合わせることができる。特に、例えばカメラで映している映像中に複数の人間がいる場合にも、目的の被写体に焦点を合わせることができる。
【0056】
また、撮像装置における遅延送信処理、または端末装置における遅延表示処理により、映像が遅延して送信されるため、撮影される画像を正確に確認することができる。
【0057】
また、送信される映像の1フレーム画像が取得されるタイミングが通知されるため、端末を持っている被写体は撮像装置に対してポーズを取りやすく、被写体が望む画像を得ることができる。
【0058】
<実施例3>
実施例3にかかる撮像システムの構成について、図7を用いて説明する。なお、ここで実施例1及び2と共通する撮像装置の各部位、並びに実施例2と共通する端末装置の各部位についての説明は省き、本実施例に特徴的な構成について説明する。なお、実施例1及び実施例2における処理の一部はハードウェア実装された回路により実行されるが、実施例3における撮像装置は、当該回路により実行されている処理がソフトウェアにより実行される。詳しくは、撮像装置の制御部の中央処理装置が、同じく制御部のメモリに記録された図9に記載の処理を実行するためのプログラムを展開して実行することにより図9の処理が実現する。
【0059】
図7(a)は端末装置701から被写体情報が撮像装置702及び撮像装置703へと入力され、当該被写体情報及び各撮像装置702、703にて取得した画像が制御装置704に入力される状況を表した図である。また、図7(b)は制御装置704から出力された撮像装置の選択情報が、撮像装置702、703に対して入力され、選択されたいずれかの撮像装置から、映像等の情報が端末装置701に対して出力される状況を表した図である。端末装置701は、先述の実施例2における端末装置301と同様であるため、ここでは説明を省く。
【0060】
撮像装置702(または撮像装置703)において、画像送信部708は、制御装置704に対して端末装置701から受信した被写体情報1及び撮像装置702が取得した被写体情報2を送信する。指示受信部709は制御装置704からの指示情報を受け取る。この指示情報は、撮像装置702または撮像装置703に、端末装置701へ映像を送信させるか否かを指示する情報である。なお、画像送信部708及び指示受信部709は先述の実施例2におけるデータ送信部及びデータ受信部であって、上述の機能を有するものであってもよい。制御部710は撮像装置702または703の各部位の動作を制御するものであり、内部には実施例1と同様にCPU111、ROM112、RAM113、HDD114を有する。制御部710内のROM112には後述する図8に示す処理手順を実行するためのプログラムが格納されており、このプログラムが制御部710内のCPU111によって展開され逐次実行されることにより、目的の処理動作が実現することとなる。図7(c)は、HDD114内に格納されるデータのうち、図8の処理に必要な主なデータである。なお、先述の実施例1及び実施例2においては被写体認識部103及び被写体判定部312は所定の処理を実行するための回路として説明したが、本実施例3においてはこれらの機能は制御部710が上述のプログラムと協働することにより実行される。
【0061】
制御装置704は撮像装置702と撮像装置703のいずれかに端末装置701へと画像の送信をさせるよう制御する装置である。合致度判定部705は、撮像装置702、703から送られてきた複数の被写体情報のうち、どちらがより端末装置から送信された被写体情報に近いか、合致度を判定する。例えば、被写体情報が顔情報であれば、通常の顔照合に用いられる特徴量の他、笑顔であるか否か、横顔であるか正面の顔であるかなどの特徴量を抽出して、合致度を判別する。これにより、同一人物あるいは同一物の被写体情報であっても、被写体情報の内容によって合致度に差が出ることとなり、合致度に応じてより最適な撮像装置を選択することが可能となる。服装や背景であれば、色情報などが用いられる。この合致度に基づき、選択指示部706はいずれかの撮像装置を選択する。更に、選択された撮像装置に対しては端末装置701への映像送信を指示する指示情報を撮像装置に対して送信する。制御部707は、上述の制御装置704中の各部位を制御するものであり、内部には実施例1と同様にCPU111、ROM112、RAM113、HDD711を有する。このCPU111は制御部707が実行する制御あるいは処理の主体となる。制御部707内のROM112には、後述する図9の処理手順を実行するためのプログラムが格納され、当該プログラムが展開されてCPU111に実行されることにより、目的の処理が実現されることとなる。図7(d)には、図9の処理を実現するために必要なデータのうち主要なものを示している。なお、本実施例においては撮像装置が2つの場合の撮像システムについて説明したが、これに限らず、撮像装置が3つ以上となってもよい。
【0062】
上述の構成を用いた撮像システムにおける動作処理の説明を行う。なお、端末装置701については実施例2と同様の処理を実行するため、説明を省略する。
【0063】
まず、撮像装置702及び撮像装置703の処理を図7に基づいて説明する。なお、撮像装置702と撮像装置703が実行する処理は同様であるため、撮像装置702について説明し、撮像装置703については省略する。また実施例2における撮像装置と同様の処理については説明を省略する。
【0064】
ステップ801では、制御部710が画像データから被写体を認識して被写体情報を取得し、被写体情報2として制御部710内のHDD114に保持する。当該画像データについてもHDD114に保持し、後述する送信部により制御装置704に送信する。
【0065】
ステップS802では、制御部710が被写体情報2と端末装置701から取得した被写体情報1が一致するか比較する。
【0066】
ステップS803では、画像送信部708にて、被写体情報1と被写体情報2、及びステップS801にてHDD114に保持した画像データを制御装置704に対して送信する。その後ステップS804では指示受信部709にて制御装置704からの指示情報を受信してメモリに格納する。ステップS805で制御部710はHDD114を参照して指示情報を受信したか否かを判定する。受信したと判定されれば次の処理に移り、受信していないと判定されれば再びステップS804に戻り、制御装置704からの受信を待つ。
【0067】
次に、上述の構成を用いた撮像システムにおいて、制御装置704の処理を図9に基づいて説明する。
【0068】
まずステップS901にて制御部707は撮像装置702から被写体情報1を取得してHDD711に格納する。また、撮像装置702から被写体情報2を取得して、被写体情報702−2としてHDD711に保持する。更に、撮像装置702の情報を被写体情報702−2と関連付けてHDD711に保持する。更に、画像データについてもHDD711に格納する。被写体情報702−2として格納される情報は受信したものを利用しても、受信した画像データから制御装置が作成してもよい。ステップS902では、同様に撮像装置703から被写体情報1を取得してHDD711に格納する。また、撮像装置703から被写体情報2を取得して、被写体情報703−2としてHDD711に保持する。更に、撮像装置703の情報を被写体情報703−2と関連付けてHDD711に保持する。更に、画像データについてもHDD711に格納する。
【0069】
ステップS903では合致度判定部705が被写体情報1と被写体情報702−2の合致度を計算するとともに、被写体情報1と被写体情報703−2の合致度を計算する。これら計算結果を制御部707中のHDD711に保持する。ステップS904では、制御部707が被写体情報702−2と被写体情報703−2でどちらが被写体情報1との合致度が高いかを判定する。被写体情報702−2の方が高い合致度である場合には、選択指示部706にて、撮像装置702に対して端末装置701へ映像を送信するよう指示する。被写体情報703−2の方が高い合致度である場合には、選択指示部706にて、撮像装置703に対して端末装置701へ映像を送信するよう指示する。
【0070】
これら上述の処理を行う撮像システムによれば、撮像装置が複数ある場合に、もっとも合致度が高い映像を撮影するカメラを選択し、当該カメラに映像を送信させることができる。例えば複数の撮像装置が固定カメラであれば、自分がもっとも望む映像を撮影可能な固定カメラを選択して映像を送信させ、当該固定カメラで撮影する際に撮影前に映像を確認することができる。
【0071】
なお、本実施例3において、撮像装置が固定カメラであり、実施例1にて説明した撮像部を駆動する雲台が接続されている場合には、以下のような構成も考えられる。即ち、端末装置701から受信した被写体情報1に、もっとも近い被写体情報が取得できるように撮像部を駆動し、より被写体情報1に近い被写体情報2を生成するように構成である。この場合には、例えば被写体を撮像部の映像中に捉えた状態で、撮像部あるいは撮像装置を駆動して複数の画像を取得し、当該複数の画像から被写体情報を作成し、其々について被写体情報1と比較する。その結果、もっとも合致するものを被写体情報2として制御装置に送信するようにして実現される。
【0072】
また、本実施例3においては、端末装置から送信した被写体情報に基づいて撮像装置が選択される構成を有しているが、これに限られず、ユーザの入力に応じて任意のカメラを1つ選択できるようにしてもよい。例えば端末装置701の操作部305には撮像装置702の映像送信許可情報の入力を行うためのボタン等が配置する。そして、当該ボタンによる操作情報がデータ送信部306から撮像装置702のデータ受信部104へと送られて、撮像装置702から映像を受信する。かかる構成により、ユーザが任意のカメラを選択することが可能となる。また、かかる構成と実施例3の被写体情報による撮像装置選択の処理を併用してもよい。
【0073】
更には、ユーザの入力に応じて、あるいは被写体情報に基づいて、複数の撮像装置から映像を受信するようにしてもよい。この場合には、例えば制御装置704あるいは端末装置701から複数の撮像装置に対して映像送信を許可する旨の指示を送り、端末装置701の表示部308には複数の撮像装置からの映像を表示するように構成すればよい。かかる構成により、ユーザは複数のカメラの映像を見ながら、構図を決め、ユーザが望むカメラにより撮影を行うことが可能となる。
【0074】
<その他の実施形態>
上記実施例1乃至3においては、処理に利用されるデータは全て端末装置、撮像装置または制御装置内のHDDに格納されることとなっているが、これら装置とは別のデータサーバ等に記憶させてもよい。また、制御装置704は、撮像装置702や撮像装置703と通信するサーバーなどの専用装置であってもよいし、撮像装置702若しくは撮像装置703内に組み込まれていてもよい。
【0075】
また、第1及び第2実施例において説明した図4及び図5並びに図7、図8及び図9に示される処理についても、当該処理を実行するためのコンピュータプログラムをコンピュータによって読み取り、実行することにより実現可能である。さらに本発明の目的は、図2、図4及び図5並びに図7、図8及び図9に記載の処理を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されるものである。
【0076】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施例記載の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影対象の光学像を信号に変換し画像として取得する撮像手段と、
被写体に関する情報を外部から取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記被写体に関する情報と、前記撮像手段が取得した画像とを比較することにより、前記撮像手段の撮像対象が前記被写体を含んでいるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって、前記撮像手段の撮像対象が前記被写体を含んでいると判定された場合には、前記撮像対象に前記被写体を含んでいる旨の通知を出力する通知手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記判定手段によって前記撮像手段の撮像対象が前記被写体を含んでいないと判定された場合に、前記通知手段は、前記撮像対象に前記被写体を含んでいない旨の通知を出力することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記撮像手段を並進させまたは前記撮像装置を通る軸の周りに回転させて、該撮像部の撮像対象を変更する駆動部を有し、
前記駆動部は、前記判定手段によって前記撮像手段の撮影対象が前記被写体を含んでいないと判定された場合には、前記被写体が前記撮像手段の撮影対象に含まれるまで前記撮像手段の撮像対象を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記駆動部は、前記取得手段が取得した情報に基づく被写体を、前記撮像手段が撮像対象とする範囲の中央部に収めるよう、前記撮像手段を並進させまたは前記撮像装置を通る軸の周りに回転させることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記判定手段によって前記撮像手段の撮像対象が前記被写体を含んでいると判定された場合に前記撮像手段が取得した画像を端末装置へ送信する画像送信手段と、
画像送信手段が画像を前記端末装置に対して送信する際に、画像送信手段に対し、前記送信する画像を所定の時間遅延させて送信させる制御手段と
を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記撮像手段が画像を取得するタイミングを通知する通知手段とを有することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記取得手段は、前記被写体に関する情報として、前記被写体の顔、服装、または前記被写体周りの背景に関する情報のうち少なくとも1つの情報を受信することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記取得手段が取得した被写体に関する情報に基づき、前記撮像手段の撮像対象に含まれる前記被写体に焦点を合わせる合焦手段を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項9】
被写体に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した被写体に関する情報を撮像装置に送信する送信手段と、
前記送信手段による送信に応じて、前記撮像装置から、前記撮像装置の撮影対象に前記被写体が含まれているか否かの通知を受信する受信手段とを有することを特徴とする端末装置。
【請求項10】
前記受信手段は、前記撮像装置から受信した通知とともに前記撮像装置が取得した画像を受信し、前記撮像装置は更に、
前記受信手段が受信した画像を表示する表示手段と、
前記表示手段が画像を表示する際に、指定された時間遅延させて表示する表示制御手段とを有することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
端末装置と撮像装置を有する撮像システムであって、
前記端末装置は、被写体に関する情報を取得する取得手段を備え、
前記撮像装置は、撮影対象の光学像を信号に変換し画像として取得する撮像手段を備えており、
さらに、撮像システムの中、前記端末装置の送信手段が送信した前記被写体に関する情報を受信する受信手段と、
前記端末装置が取得した前記被写体に関する情報と、前記撮像手段が取得した画像とを比較することにより、前記撮像手段の撮像対象が前記被写体を含んでいるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に関する通知を出力する通知手段とを有することを特徴とする撮像システム。
【請求項12】
前記撮像装置が複数ある場合であって、前記撮像システムは、
前記複数の撮像装置における撮像手段にて取得された複数の画像のうち、前記端末装置が取得した前記被写体に関する情報との合致度が高い情報を有する画像を取得した撮像装置に対して、前記撮像装置が取得した画像を前記端末装置へ送信するよう指示する指示手段を有する制御装置を備えており、
前記端末装置は、前記制御装置による指示に応じて前記撮像装置から送信された画像を表示する表示手段を更に有することを特徴とする請求項11に記載の撮像システム。
【請求項13】
所定の光学像を撮影対象として、撮像部にて信号に変換し画像として取得する撮像ステップと、
被写体に関する情報を外部から取得する取得ステップと、
前記取得ステップにて取得した前記被写体に関する情報と、前記撮像ステップにて取得した画像とを比較することにより、前記撮像ステップにおける撮像対象が前記被写体を含んでいるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによって、前記撮像部の撮像対象が前記被写体を含んでいると判定された場合には、前記撮像対象に前記被写体を含んでいる旨の通知を出力する通知ステップとを有することを特徴とする撮像装置の情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータが読み出して実行することにより、該コンピュータを、請求項1に記載の撮像装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−35543(P2011−35543A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−178015(P2009−178015)
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】