説明

撮像装置、記録媒体の撮影容量表示方法、及びプログラム

【課題】 静止画若しくは動画の撮影残量や撮影量静止画と動画の撮影量等を見やすく表示し得る撮像装置、記録媒体の撮影容量表示方法、及びプログラムの提供
【解決手段】 撮影時に記録媒体の画像用メモリ容量を調べて静止画撮影残量と動画撮影残量の撮影残量全体に対する比率で按分した静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45からなる撮影残量表示グラフ43を各領域の表示色を変えて表示する。また、静止画撮影残量と動画撮影残量を基に静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間をグラフ上に表示する。ユーザはカーソル操作等により仕切46を左右に移動させて静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の幅を変えることにより静止画撮影残量と動画撮影残量の比率を変更することもできる。また、これに追従させて静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間を変更し、表示することもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静止画撮影機能と動画撮影機能を併せ持ったデジタルカメラ等の撮像装置における記録媒体の撮影容量(静止画の残り容量(以下、静止画撮影残量)、動画の残り容量(以下、動画撮影残量)、静止画の撮影済み容量(以下、静止画撮影量)、動画の撮影済み容量(以下、動画撮影量))の表示技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等の撮像装置において、静止画撮影機能と動画撮影機能を併せて備えたものや、さらに静止画像や動画像と音声とを同時に録音する音声録音機能を備えたものがある。このような撮像装置では、撮影時や再生時に、静止画および動画について各種の重要な情報を表示してユーザに知らせることが望ましい。例えば、記録媒体の残量(静止画では撮影可能な枚数)、動画では撮影可能な時間)がどれくらいあるかは撮影時にユーザにとって重要な情報である。
【0003】
従来、画像記録用の記録媒体の全容量に対する記録媒体の残量や使用量の比率や使用量と残容量の比率を表示する電子カメラがある(例えば、特許文献1参照)。同特許文献では、メモリーカードの全容量および記録済み容量を読み取って、全容量に対する残容量と記録済み容量の比を算出し、このメモリ状態情報を表示用のモニタ装置に円グラフで表示し、再生時には円グラフ上の位置をポインタで指定することにより、その指定された位置に従ってメモリーカードから画像ファイルが検索され、該当画像ファイルの内容を再生する電子カメラが開示されている。
【0004】
また、電子カメラにおいて、静止画、動画それぞれの残り枚数、残り時間を表示するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。同特許文献では、記録媒体から残メモリ容量を読み出し、この読み出した残メモリ容量を予め設定された割合で静止画分および動画分に割り振り、この割り振り結果にしたがって静止画の記録可能枚数および動画の動画撮影可能時間をそれぞれ算出し、液晶ディスプレイに表示する電子カメラが開示されている。
【特許文献1】特開2000−324368号公報
【特許文献2】特開2001−69442号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
撮像装置の記録媒体の大型化に伴い、静止画と動画を個々に同じ撮像装置で撮影したり同じ撮影シーンで静止画と動画を切り替えて撮影するといった機会が増すことが予期され、このような場合に、静止画や動画の撮影残量を撮影時にユーザが容易に認識できるようにすることが必要となる。
【0006】
上記特許文献1に開示の技術では記録媒体のメモリ全容量(全時間)に対する動画および静止画の残り容量(残り時間)の比率を表示できるが、残容量の比率や全容量中における記録可能枚数、記録可能時間の表示は絶対表示であり、静止画記録モード時には記録可能枚数および記録可能時間を、動画記録モード時には記録可能時間を表示できるが、撮影時に、メモリの残り容量(時間、枚数)全体に対する動画および静止画の残り容量(時間、枚数)の比率を表示すること、つまり、メモリの残り容量(時間、枚数)に対する動画および静止画の残り容量(時間、枚数)の相対表示を行うことができないので、ユーザは、静止画撮影時にメモリの残り容量中で動画記録用のメモリがどの程度残っているかを簡単に認識することができないし、また、動画撮影時にメモリの残り容量中で静止画記録用のメモリがどの程度残っているを視覚的に簡単に認識することができないといった課題があった。また、ユーザは、静止画撮影時に静止画撮影によって静止画と動画の残り記憶容量(時間、枚数)がどのように変化するか、動画撮影時に動画撮影によって静止画と動画の残り記憶容量(時間、枚数)がどのように変化するかを視覚的に認識できないので、撮影対象の重要性によって撮影時に静止画と動画の残容量比率を変更したくてもできないといった課題があった。
【0007】
また、上記特許文献2に開示の技術では、記録媒体から残メモリ容量を読み出し、この読み出した残メモリ容量を予め設定された割合で静止画分および動画分に割り振り、この割り振り結果にしたがって静止画の記録可能枚数および動画の動画撮影可能時間をそれぞれ算出し、液晶ディスプレイに表示するが、枚数および時間を文字表示するだけであるため、ユーザは静止画と動画の撮影残量の割合を視覚的に把握することができず、メモリの残り容量全体中での静止画および動画の撮影残量を視覚的に簡単に認識し難いといった課題があった。
【0008】
また、上記特許文献1と記特許文献2に開示の技術を組み合わせると、記録媒体から残メモリ容量を読み出し、この読み出した残メモリ容量を予め設定された割合で静止画分および動画分に割り振り、割り振った静止画分および動画分の残り容量を全体容量に対する比率で表示(絶対表示)したり、割り振り結果にしたがって静止画の記録可能枚数および動画の動画撮影可能時間を表示することは導くことはできるが、撮影時に残り容量全体に対する静止画分および動画分の残り容量の割合を視覚的に把握するようにはできない。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、静止画若しくは動画の撮影残量や撮影量静止画と動画の撮影量等を見やすく表示し得る撮像装置、記録媒体の撮影容量表示方法、及びプログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、静止画撮影機能および動画撮影機能を備え、被写体を撮影してその画像データを生成し、記録媒体に記録する撮像装置において、撮影時に、記録媒体における静止画の残り容量と動画の残り容量を取得する撮影残量取得手段と、撮影残量取得手段によって取得された静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を残り容量全体に対する比率に応じて按分してグラフ表示するグラフ表示手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置を提供する。
これにより、撮影時に、すでに記録媒体に記憶されている静止画の記録済み容量と動画の記録済み容量から静止画撮影残量と動画撮影残量を得てそれらを撮影残量の全体に対する比率に応じて按分した表示領域をグラフ表示する。従って、ユーザは撮影時に残っている容量中での静止画撮影残量と動画撮影残量の割合を視覚的に把握することができ、残り容量全体の中での静止画および動画の撮影残量を簡単に把握でき、静止画なら後何枚程度、動画ならあと何分程度が撮影可能かを推測することができる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明では、グラフ上に表示されている静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域の大きさを変更する残り容量表示変更手段と、残り容量表示変更手段による静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域の大きさの増減を元に静止画の残り容量と動画の残り容量を変更する残り容量変更手段と、残り容量変更手段によって変更された静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を変更後の残り容量の比率に応じて按分してグラフ表示するグラフ表示手段と、を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置を提供する。
これにより、ユーザは撮影時にグラフ表示される静止画撮影残量と動画撮影残量の比率を所望の比率に変更することができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明では、静止画撮影時に、静止画像を記録する毎に残り容量全体に対する静止画の残り容量と動画の残り容量の比率を更新する第1の比率更新手段と、動画撮影時に、動画像の撮影に応じて残り容量全体に対する静止動画の残り容量と動画の残り容量の比率を更新する第2の比率更新手段と、第1または第2の比率更新手段によって更新された残り容量の比率に応じて静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を変更してグラフ表示するグラフ表示更新手段と、を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置を提供する。
これにより、静止画または動画の撮影時に、静止画撮影残量と動画撮影残量を更新するとそのつど残り容量全体に対する静止画撮影残量と動画撮影残量の比率に応じてそれら撮影残量の表示領域を按分し、リアルタイムにグラフ表示することができるので、ユーザはグラフを見ながら静止画と動画の残り容量の大きさを調整できる。
【0013】
また、請求項4に記載の発明では、静止画の残り容量または動画の残り容量の下限を固定する手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置を提供する。
これにより、ユーザはグラフ表示されている静止画撮影残量と動画撮影残量の比率を限度値内でのみ変更できることから、ユーザが、動画の撮影可能残量を最大にしても下限内で静止画を撮影できるし、静止画の撮影可能残量を最大にしても下限内で動画を撮影できる。
【0014】
また、請求項5に記載の発明では、静止画の残り容量を元に静止画撮影可能枚数を取得する撮影可能枚数取得手段と、動画の残り容量を元に動画撮影可能時間を取得する撮影可能時間取得手段と、静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間をグラフ上に表示されている静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域に対応付けて文字表示する文字表示手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置を提供する。
これにより、静止画撮影残量と動画撮影残量の比率に応じた大きさで表示されている静止画撮影残量表示領域と動画撮影残量表示領域に対応付けて静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間を表示するので、ユーザは残り容量全体に対する静止画の残り容量と動画の残り容量をグラフ表示で視覚的に把握した上で、更に静止画撮影可能枚数および動画撮影可能時間数値的に把握することができるので残り容量と撮影枚数(時間)を関連付けて認識することができる。
【0015】
また、請求項6に記載の発明では、残り容量変更手段によって変更された静止画の残り容量と動画の残り容量を元に静止画撮影可能枚数を変更する撮影可能数変更手段と、動画の残り容量を元に動画撮影可能時間を変更する撮影可能時間変更手段と、撮影可能数変更手段または撮影可能時間変更手段によって変更された静止画撮影可能枚数および動画撮影可能時間でグラフ上に表示されている静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域に対応付け表示されている静止画撮影可能枚数および動画撮影可能時間を変更して表示する変更表示手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置を提供する。
これにより、ユーザが撮影時にグラフ表示される静止画撮影残量と動画撮影残量の比率を変更するとそれに応じて静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間が変更されるので、ユーザは比率変更時および比率変更による静止画撮影可能枚数および静止画撮影可能時間の変化を確認することができる。
【0016】
また、請求項7に記載の発明では、静止画撮影時に、撮影可能枚数取得手段および撮影可能時間取得手段によって取得された撮影可能枚数および動画撮影可能時間を更新する第1の更新手段と、動画撮影時に、記撮影可能枚数取得手段および撮影可能時間取得手段によって取得された撮影可能枚数および動画撮影可能時間を更新する第2の更新手段と、第1または第2の更新手段によって更新された静止画撮影可能枚数および動画撮影可能時間でグラフ上に表示されている静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域に対応付け表示されている静止画撮影可能枚数および動画撮影可能時間を更新して表示する更新表示手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置を提供する。
これにより、静止画または動画の撮影に伴う静止画撮影残量表示領域と動画撮影残量表示領域の変化に追従して変化する静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間をリアルタイムに表示できる。
【0017】
また、請求項8に記載の発明では、静止画撮影機能および動画撮影機能を備え、被写体を撮影してその画像データを生成し、記録媒体に記録する撮像装置において、記録媒体に記録されている画像の再生時に、該記録媒体における静止画の記録済み容量と動画の記録済み容量を取得する撮影量取得手段と、撮影量取得手段によって取得された静止画の記録済み容量と動画の記録済み容量の表示領域を記録済み容量全体の比率に応じて按分してグラフ表示するグラフ表示手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置を提供する。
これにより、再生時に静止画撮影量と動画撮影量を記録済み容量全体の比率に応じて表示領域を按分してグラフ表示するので静止画と動画の撮影済み量の比率を視覚的に容易に把握できる。更に、静止画撮影量表示領域と動画撮影量表示領域に対応付けて静止画記録済み枚数と動画記録済み時間を表示できるので、静止画および動画をどのくらい記録したを数値的に把握できる。
【0018】
また、請求項9に記載の発明では、静止画の記録済み容量を元に静止画記録済み枚数を取得する記録済み枚数取得手段と、動画の残り容量を元に動画記録済み時間を取得する記録済み時間取得手段と、静止画記録済み枚数と動画記録済み時間をグラフ上に表示されている静止画の記録済み容量表示領域と動画の記録済み容量表示領域に対応付けて文字表示する文字表示手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置を提供する。
これにより、再生時に静止画撮影量と動画撮影量の比率に応じた大きさで表示されている静止画撮影量表示領域と動画撮影量表示領域に対応付けて静止画記録済み枚数と動画記録済み時間を表示できるので、静止画および動画がどのくらい記録されているかが視覚的且つ数値的に一目でわかる。
【0019】
また、請求項10に記載の発明では、静止画撮影機能および動画撮影機能を備え、被写体を撮影してその画像データを生成し、記録媒体に記録する撮像装置における記録媒体の撮影容量表示方法であって、静止画または動画の撮影時に、記録媒体における静止画の残り容量と動画の残り容量を取得するステップと、取得された静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を残り容量全体に対する比率に応じて按分してグラフ表示するステップと、を含むことを特徴とする記録媒体の撮影容量表示方法を提供する。
これにより、撮影時に、すでに記録媒体に記憶されている静止画記録済み容量と動画記録済み容量から静止画撮影残量と動画撮影残量を得てその残り容量全体に対する比率に応じて表示領域を按分してグラフ表示する。従って、ユーザは撮影時に残っている容量中での静止画撮影残量と動画撮影残量の割合を視覚的に把握することができ、残り容量全体の中での静止画および動画の撮影残量を簡単に把握でき、静止画なら後何枚程度、動画ならあと何分程度が撮影可能かを推測することができる。
【0020】
また、請求項11に記載の発明では、静止画撮影機能および動画撮影機能を備え、被写体を撮影してその画像データを生成し、記録媒体に記録する撮像装置における記録媒体の撮影容量表示方法であって、静止画または動画の撮影時に、記録媒体における静止画の残り容量と動画の残り容量を取得するステップと、取得された静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を残り容量全体に対する比率に応じて按分してグラフ表示するステップと、グラフ上に表示されている静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域の増減指示を検出するステップと、静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域の増減指示を検出したとき、該増減指示に基づいて静止画の残り容量と動画の残り容量を増減するステップと、増減された静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を増減後の残り容量の比率に応じて按分してグラフ表示するステップと、を備えたことを特徴とする記録媒体の撮影容量表示方法を提供する。
これにより、ユーザが撮影時にグラフ表示さる静止画撮影残量と動画撮影残量の比率を増減するとそれに応じて静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間が増減されるので、ユーザは比率変更時および比率変更による静止画撮影可能枚数および静止画撮影可能時間の変化を確認しながら増減を調整することができる。
【0021】
また、請求項12に記載の発明では、静止画撮影機能および動画撮影機能を備え、被写体を撮影してその画像データを生成し、記録媒体に記録する撮像装置における記録媒体の撮影容量表示方法であって、静止画または動画の撮影時に、記録媒体における静止画の残り容量と動画の残り容量を取得するステップと、取得された静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を残り領域全体に対する比率に応じて按分してグラフ表示するステップと、
静止画撮影時に、静止画像の記録に応じて静止画の残り容量と動画の残り容量の比率を更新するステップと、動画撮影時に、動画像の撮影に応じて静止動画の残り容量と動画の残り容量の比率を更新するステップと、静止画撮影時または動画撮影時に更新された静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を更新後の残り容量の比率に応じて按分してグラフ表示するステップと、を備えたことを特徴とする撮影表示方法を提供する。
これにより、静止画または動画の撮影に伴う静止画撮影残量表示領域と動画撮影残量表示領域の変化に追従して変わる静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間をリアルタイムに表示できる。
【0022】
また、請求項13に記載の発明では、静止画の残り容量を元に静止画撮影可能枚数を取得するステップと、動画の残り容量を元に動画撮影可能時間を取得するステップと、静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間をグラフ上に表示されている静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域に対応付けて文字表示するステップと、を備えたことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の記録媒体の撮影容量表示方法を提供する。
これにより、ユーザは、静止画および動画をどのくらい撮影可能かを視覚的且つ数値的で認識できる。
【0023】
また、請求項14に記載の発明では、静止画撮影機能および動画撮影機能を備え、被写体を撮影してその画像データを生成し、記録媒体に記録する撮像装置における記録媒体の撮影容量表示方法であって、記録媒体に記録した画像の再生時に、記録媒体における静止画の記録済み容量と動画の記録済み容量を取得し、前記取得された静止画の記録済み容量と動画の記録済み容量の表示領域を残り容量全体に対する比率に応じて按分してグラフ表示するステップと、を備えたことを特徴とする記録媒体の撮影容量表示方法を提供する。
これにより、再生時に、を残り容量全体に対する静止画撮影量と動画撮影量の比率に応じて表示領域を按分してグラフ表示するので、ユーザは静止画と動画の記録済み容量を容易に把握できる。
【0024】
また、請求項15に記載の発明では、静止画の記録済み容量を元に静止画記録済み枚数を取得するステップと、動画の記録済み容量を元に動画記録済み時間を取得するステップと、静止画記録済み枚数と動画記録済み時間をグラフ上に表示されている静止画の記録済み容量表示領域と動画の記録済み容量表示領域に対応付けて文字表示するステップと、を備えたことを特徴とする請求項14に記載の記録媒体の撮影容量表示方法を提供する。
これにより、再生時に、グラフ表示されている静止画撮影量表示領域と動画撮影量表示領域に対応付けて静止画記録済み枚数と動画記録済み時間を表示できるので、静止画および動画をどのくらい記録したかが視覚的に一目でわかる。
【0025】
また、請求項16に記載の発明では、静止画撮影機能および動画撮影機能を備え、被写体を撮影してその画像データを生成し、記録媒体に記録/再生する撮像装置における記録媒体の撮影容量表示方法であって、 静止画または動画の撮影時または再生時に、記録媒体における静止画の記録済み容量と、動画の記録済み容量と、静止画の残り容量と、動画の残り容量とを取得し、取得した静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を残り容量全体に対する比率に応じて按分し、取得した静止画の記録済み容量と動画の記録済み容量の表示領域を記録済み容量全体に対する比率に応じて按分してグラフ表示するステップと、静止画の記録済み容量を元に静止画撮影可能枚数および静止画記録済み枚数を取得するステップと、前記動画の記録済み容量を元に動画撮影可能枚数と動画記録済み時間を取得するステップと、静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間をグラフ上に表示されている静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域に対応付けて文字表示するステップと、静止画記録済み枚数と動画記録済み時間をグラフ上に表示されている静止画の記録済み容量表示領域と動画の記録済み容量表示領域に対応付けて文字表示するステップと、
を備えたことを特徴とする記録媒体の撮影容量表示方法を提供する。
これにより、残り容量全体に対する静止画の残り容量と動画の残り容量の比率に応じて表示領域を按分してグラフ表示し、記録済み容量全体に対する静止画記録済み量と動画記録済み量の比率に応じて表示領域を按分してグラフ表示するので、ユーザは静止画撮影残量と動画撮影残残量および静止画の記録済み容量と動画の記録済み容量や静止画記撮影可能枚数と動画撮影可能時間や静止画記録済み枚数と動画撮影可能時間が把握できる。
【0026】
また、請求項17に記載の発明では、請求項10至17のいずれか1項に記載の記録媒体の撮影容量表示方法を撮像装置のコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムを提供する。
これにより、撮像装置は、静止画または動画の撮影時、または再生時に、記録媒体に記憶されている静止画記録済み容量と動画記録済み容量から静止画の残り容量と動画の残り容量を得て残り容量全体に対する比率に応じて表示領域を按分してグラフ表示できるのでユーザは静止画撮影残量と動画撮影残量の割合を視覚的に把握することができ、全体としての静止画および動画の撮影残量を簡単に把握できる。また、静止画撮影可能枚数と動画撮影可能枚数をグラフに比率表示されている静止画撮影残量と動画撮影残量に対応付けて表示することもできるので、ユーザは撮影時または再生時に静止画撮影可能枚数と動画撮影可能枚数を知ることもできる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、静止画撮影残量と動画撮影残量の表示領域の比率を撮影残量全体に対する比率に応じて按分してグラフ表示するので、撮影時または再生時に静止画撮影残量と動画撮影残量の割合を視覚的に把握することができ、全体としての静止画および動画の撮影残量を簡単に把握できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
(実施形態1)
図1は本発明の撮像装置の一実施例としてのデジタルムービーカメラの外観を示す斜視図であり、図1(a)は斜視図、図1(b)は操作ボタン(キー)の配置例を示す図である。
図1(a)で符号10は静止画撮影機能と動画撮影機能を備えたデジタルムービーカメラ100の本体部、符号1はレンズ鏡筒部、符号5はホルダ、符号15は音声入力用のマイクロフォン、符号111は撮影レンズを示す。レンズ鏡筒部1は、光学ズーム機能付きの撮影レンズ群等の光学系などを収めたものであり、レンズ鏡筒部1の後端に配置された撮像素子の受光面に被写体の像を結像させるものである。
【0029】
カメラ本体部10の上面には操作ボタン、例えば、図1(b)に示すような動画用ズームキー31、静止画用ズームキー32、動画・録画開始/停止ボタン33、静止画撮影シャッターボタン34、静止画撮影終了ボタン35、カーソルキー36、及びその他図示しない各種機能ボタン等が配設されている。
【0030】
また、カメラ本体部10の右側面(図1(a)では裏面)には図示されていないが本体部10の前側部の辺と蝶番部材で扉状に開閉可能に接続され、且つ電気的にも接続された液晶表示画面が設けられており、本体部10に対し閉状態では液晶表示画面を内側にして背部に密着して本体部10と一体となり、開状態では本体部10に対して例えば約90°の角度まで開くことができる。従って、撮影者は、撮影時に表示される動画や動画撮影中に撮影された静止画のプレビュー画像や動画とは異なる構図の静止画を見たり、再生時に表示される再生画像を見ることができる。また、本体部の背部又は底部には電源電池を収納する電池収納部や外部機器とのデータ授受のための端子部(例えば、USB端子部)や電池充電用端子や三脚固定用のネジ穴等(図示せず)が設けられている。
【0031】
図2は、デジタルムービーカメラ100の概念的な機能ブロック図である。このブロック図では、図2(a)に示すように、便宜的に、撮像部11、静止画像処理部12、動画映像処理部13、画像サイズ設定部14、マイクロフォン(音声入力装置)15、音声処理部16、ストリーミング部17、制御部20、操作部30、表示部40、表示制御部41、音声出力部18、及び画像記録部19などの各機能ブロックに分けられている。
【0032】
撮像部11は、図2(b)に示すように、光学系駆動モータ11−1、光学ズーム機能付きの撮影レンズ群11−2、CCD或いはCMOS等の撮像素子11−3、タイミング発生器(TG)11−4、垂直ドライバ11−5、サンプルホールド回路(S/H)11−6、A/D変換器11−7、及びメカニカルシャッター機構などを含む。なお、撮像素子11−3は、タイミング発生器11−4、垂直ドライバ11−5、サンプルホールド回路11−6及びA/D変換器11−7などの付帯回路により、制御部20からの制御信号に基づいてシャッター速度や露出値などを可変的に設定するとともに、前段のレンズ群11−2を介して結像した画像を設定値に対応した電気信号に変換し、その電気信号をA/D変換器11−7でデジタル信号に変換して一定の周期で静止画像処理部12及び/又は動画映像処理部13に出力する。CCD11−3は被写体の二次元画像を撮像する固体撮像デバイスであり、典型的には毎秒数十フレームの画像を撮像する。
【0033】
静止画像処理部12は、図2(c)に示すように、カラープロセス回路12−1、画像符号化部12−2、及びDMAコントローラ12−3等の回路からなり、カラープロセス回路12−1で撮像部11から入力されたデジタル信号を受けてCCD11−3の画素に対応したベイヤーベースの形で一旦保持し、それを保管してRGBデータを作成し、輝度成分(Y)と色成分(Cr、Cb)の信号成分に分離し、制御部20からの制御信号に基づいてその信号成分にホワイトバランス補正を施した後、画像符号化部12−2(図6参照)で画像符号化処理を行って画像サイズ設定部14により設定されたビットレート(高画質(=高解像度用)のビットレート)又は低画質(=低解像度)用のビットレート)の画質の静止画像データとした後、DMA(Direct Memory Access)コントローラ12−3によりその画像データをワークメモリ20−4に転送し、一時的に記憶すると共に静止画像データの画素を間引いてスルー画像データとして表示制御部41を介して表示部40に送る。また、シャッター操作がされるとその時点の画像データを表示部40に送ってプレビュー画像として静止画表示させる。
【0034】
また、静止画像処理部12は図示しないが保存記録の際にはワークメモリ20−4に書き込まれている画像データを読み出して、JPEG圧縮処理を施して画像記録部19を介して記録媒体(保存メモリ)50に保存記録し、再生時には記録媒体50に保存記録されていた圧縮画像データに伸張処理を施して画像データを再生する圧縮伸張部を備えている。
【0035】
また、上記圧縮伸張部は複数の圧縮率に対応しており、圧縮率に対応させて記憶するモードには圧縮率の低い高解像度(一般に、高精密、ファイン、ノーマルなどと呼ばれる)に対応するモードと圧縮率の高い低解像度(一般にエコノミーなどと呼ばれる)に対応するモードがある。また、高画素数から低画素数にも対応している。例えば、SXGA(1600×1200)、XGA(1024×786)、SVGA(800×600)、VGA(640×480)、QVGA(320×240)等と呼ばれる画像サイズがある。
【0036】
動画映像処理部13は、図2(d)に示すように、カラープロセス回路13−1、画像符号化部13−2、及びDMAコントローラ13−3等の回路からなり、カラープロセス回路13−1で撮像部11から入力されたデジタル信号を輝度成分(Y)と色成分(Cr、Cb)の信号成分に分離し、制御部20からの制御信号に基づいてホワイトバランス補正を施した後、画像符号化部13−2(図6参照)で画像符号化処理を行って画像サイズ設定部14により設定されたビットレート(高画質(=高解像度)用のビットレート又は低画質(=低解像度)用のビットレート)の画質の動画像データとした後、DMAコントローラ13−3によりその動画像データをストリーミング部17に出力すると共に表示制御部41を介して表示部40に送る。
【0037】
動画映像処理部13は図示しないが、撮影時には取り込まれる動画データの静止画1コマを圧縮して画像記録部19を介して記録媒体50に保存記録する動作を動画撮影終了指示があるか、静止画撮影モードに切り替えられるまで繰り返すいわゆるストリーミング処理を行い、再生時には記録媒体50に保存記録されている圧縮画像データを順次読み出して伸張処理を施して画像データを再生する圧縮伸張部を備えている。なお、圧縮処理部を撮影時に取り込まれる動画データ(静止画像)を順次圧縮してワークメモリ20−4に書き込む動作を動画撮影終了指示があるまで繰り返し、動画撮影終了指示があるとワークメモリ20−4に書き込まれている圧縮画像データ(動画像圧縮データ)を読み出して画像記録部19を介して記録媒体50に保存記録し、再生時には記録媒体50に保存記録されている圧縮画像データを順次読み出して伸張処理を施して画像データを再生するように構成してもよい。また、撮影時に取り込まれる動画データ(静止画像)を順次ワークメモリ20−4に書き込み、動画撮影終了指示があると一括して圧縮処理を施して画像記録部19に保存記録し、再生時には画像記録部19に保存記録されていた圧縮画像データに伸張処理を施して画像データを再生するように構成してもよい。
【0038】
また、上記圧縮伸張部は複数の圧縮率に対応しており、圧縮率に対応させて記憶するモードは圧縮率の低い高解像度に対応するモードと圧縮率の高い低解像度に対応するモードがある。なお、圧縮伸縮部は静止画像処理部12の画像符号化部12−2および動画映像処理部13の画像符号化部13−2として用いることもできる。
【0039】
画像サイズ設定部14は、制御部20からのビットレート設定変更指示があると、静止画像処理部12の画像符号化部12−2にビットレートを設定する。また、同様に、制御部20からのビットレート設定変更指示により、動画映像処理部13の画像符号化部13−2にビットレートを設定する。なお、本実施形態では、説明上、静止画のビットレートの初期値は画像サイズの初期値(例えば(640×480))に対応する値とし、動画のビットレートは画像サイズの初期値(例えば(320×240))に対応する値とするがこれらの値に限定されない。
【0040】
マイクロフォン(音響入力装置)15は音声を入力して電気信号に変換して音声処理部16に出力する。音声処理部16は図示しないが音声IC及び音声符号化部を含みマイクロフォン15からの電気信号(アナログ音声信号)をデジタル信号(デジタルデータ)に変換し、逐次ストリーミング部17に出力する。
【0041】
ストリーミング部17は、動画撮影時に音声を録音する場合には、動画映像処理部13から送られる動画像データと音声処理部16から送られる音声データを受信しながら同時にその動画像データを表示制御部41に送って表示部40で再生表示させると共に音声データを音声出力部18に送って再生出力させる。また、CPU20−1の制御により動画像データをワークメモリ20−4に一時的に出力する。
【0042】
図3は制御部20の構成例を示すブロック図であり、制御部20は、図3にそのブロック図を示すように、CPU(Central Processing Unit)20−1を備えると共に、このCPU20−1に、バス20−2を介して、プログラムメモリ(例えば、ROM)20−3、ワークメモリ(例えば、DRAM)20−4、データメモリ(例えば、RAM)20−5、入力部20−7及び出力部20−8、タイマ20−6などを接続して構成されている。
【0043】
CPU(若しくはMPU(以下、CPU))20−1は、このデジタルカメラ1全体の制御動作を司るものであり、プログラムメモリ20−3に格納された所定の制御プログラムを実行することにより、入力部20−7からのデータの取り込み、例えば、静止画像処理部12からの静止画像データ、ストリーミング部17からの動画像データ及び音声データ、操作部30からの各種キーの状態信号、画像記録部19からの圧縮画像データなどの取り込みや、出力部20−8へのデータの書き出し、撮像部11へのシャッター速度や露出設定値の制御信号、静止画像処理部12及び/又は動画映像処理部13へのホワイトバランス補正制御信号、表示制御部41への表示用信号、画像サイズ設定部14へのビットレート設定変更指示、画像記録部19への記録用画像データ(圧縮画像データ)、撮影残量等の算出および表示等を行う。
【0044】
また、メニュー処理を実行したときには、そのメニュー処理で選択された各種設定値をワークメモリ20−4に不揮発的(電源をオフにしても情報を失わないこと)に書き込むなどして、デジタルムービーカメラ100の全体動作を制御する。
【0045】
操作部30は、カメラ本体部10に設けられた各種操作部ボタン、つまり、図1(b)に示したような動画用ズームキー31、静止画用ズームキー32、動画・録画開始/停止ボタン33、静止画撮影シャッターボタン34、静止画撮影終了ボタン35、カーソル36、及びその他各種機能ボタン等の操作に対応した状態信号を制御部20に送出する。
【0046】
表示制御部41は、静止画像処理部12または動画像処理部13から出力されたスルー画像(撮影待機画像)やプレビュー画像、静止画像、動画像又は各種設定画面などの表示信号を表示部40の表示形式に変換して表示部40に出力し、液晶表示画面に表示させる。音声出力部18はスピーカー等の音声再生装置からなり、受け取った音声信号を再生して外部に出力する。
【0047】
画像記録部19は、撮影画像(キャプチャ画像ともいう)データを不揮発的な記録媒体50にアクセス(書き込み/読み出し)するように構成されている。不揮発的な記録媒体50としては、たとえば、フラッシュメモリ等の半導体記憶デバイスや磁気メモリデバイスなどを用いることができる。なお、画像記録部19は、例えば、メモリーカードのような取り外し可能な記録媒体を実装・アクセス可能に構成されていてもよい。
【0048】
図4は本実施形態に係わる記録媒体の撮影容量表示方法の一実施例を示す図であり、符号4は液晶表示画面、符号9はスルー画像、符号42は記録サイズ、符号43は撮影残量表示グラフであり、撮影残量表示グラフは静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45からなる。符号46は静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の仕切(境界)、符号47は操作可能なカーソルを意味し、図示の例では右カーソル(>)および左カーソル(<)操作が可能であることを意味する。また、図示の例では撮影残量表示グラフ43を横バー表示として見やすくしているが、グラフ表示方法は横バー表示に限定されない。
【0049】
なお、図4(a)の例では静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の幅を同一にしたが、図4(b)に示すように、静止画撮影残量と動画撮影残量に対応する各残量の比率に応じて静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45を按分し、自動的に変更するようにしてもよい。さらに静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の表示色を異なるようにしてもよい。
【0050】
また、カーソル操作により仕切46を左右に移動させて撮影残量表示グラフ43の静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の幅(比率)を変更可能とし、変更後の表示領域の比率に応じて静止画撮影残量と動画撮影残量を変更するようにしてもよい。
【0051】
また、静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45には図4に示すように静止画撮影可能枚数や動画撮影可能時間を文字表示してもよいし、静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45には静止画撮影可能枚数や動画撮影可能時間を文字表示せず、撮影残量表示グラフ43の静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の大きさの占める割合で示すようにしてもよいし、若しくは、静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の大きさを静止画撮影残量と動画撮影残量撮影残量に比例させた撮影残量表示グラフを表示するようにしてもよい。
【0052】
図5は記録媒体50の領域使用状態の説明図であり、符号51は記録媒体50に割り当てられた各領域の種類やメモリ容量等を管理する情報や各領域に記録された画像ファイル等の管理情報を記録した管理ファイルを記憶する管理領域を示す。符号52は静止画記録領域を示し、静止画記録領域52は撮影された静止画像データ(静止画像ファイル)を記録する静止画記憶済み領域52−1と静止画用空き領域52−2からなる。符号53は動画記録領域を示し、動画記録領域53は撮影された各動画ファイル(音声を録音した場合は音声データも含む)を記録する動画記憶済み領域53−1と動画用空き領域53−2からなる。静止画または動画(ファイル)の記録時には管理領域51に格納されている管理ファイル(図示せず)に記録されている静止画記録済み領域52−1と動画記録済み領域53−1のメモリ容量が更新される。
【0053】
静止画用空きメモリ容量Z1、つまり、静止画用空き領域52−2の大きさZ1は静止画記録領域52の大きさをY1、静止画記憶済み領域52−1の大きさ(静止画記憶済みメモリ容量)をX1とするとき、Z1=Y1−X1となる。また、動画用空きメモリ容量Z2、つまり、動画用空き領域53−2の大きさZ2は動画記録領域の大きさをY2、動画記憶済み領域53−1の大きさ(動画憶済みメモリ容量)をX2とするとき、Z2=Y2−X2となるが、以下の説明では、Z1=Z2、つまり、撮影開始前の静止画用空き領域52−2の大きさと動画用空き領域53−2の大きさを等しくとるものとして説明する。このようにすれば、静止画用空き領域と動画用空き領域を区別することなく静止画記録領域52と動画記録領域53の空いている領域を静止画および動画撮影用として用いやすい。
【0054】
ここで、静止画と動画の空きメモリ容量の和をZとするとZ=Z1+Z2、静止画用空きメモリ容量(静止画の残り容量)Z1の空きメモリリ容量全体(残り容量全体)に占める比率RZ1=Z1/Z、動画用空きメモリ容量(動画の残り容量)Z2の空きメモリ容量全体(残り容量全体)に占める比率RZ2=Z2/Zとなる。
【0055】
また、図4に示した静止画撮影残量部分44に表示される静止画撮影可能枚数PQは撮影する静止画の記録サイズをG1とするとPQ=Z1/G1(図4(a)の例ではPQ=60枚)となり、図4に示した動画撮影残量表示領域45に表示される動画撮影可能時間PMは1秒間あたりの撮影コマ数をKとし、記録サイズ(本実施形態では一定(例えば320×240ピクセル))をG2とすると、PM=Z2/G2×K(図4(a)の例ではX2=0、PM=100秒)となる。
【0056】
図6は本実施形態における撮影モード時のデジタルムービーカメラ100の動作例を示すフローチャートである。以下に示す処理は基本的に制御部20が予めフラッシュメモリ等のプログラム格納メモリに記憶したプログラムに従って実行する例で説明するが、全ての機能をプログラムメモリに格納する必要はなく、必要に応じて、その一部若しくは全部をネットワークを介して受信して実現するようにしてもよい。以下、図1〜図6に基いて説明する。
なお、本実施形態ではデジタルムービーカメラ100は撮影状態(スルー表示)から静止画と動画をどちらも撮影可能なカメラであり、動画・録画開始/停止ボタン33が押されると動画撮影を開始し、取り込まれる動画データの静止画1コマを圧縮して画像記録部19を介して記録媒体50に保存記録する動作を動画撮影終了ボタン35が押されるまで繰り返すものとする。また、再び、動画・録画開始/停止ボタン33が押されると動画撮影を停止するものとする。
静止画撮影モードでは静止画撮影シャッターキー34の「半押し」状態で動画・録画開始/停止ボタン33をロックすると共にAF動作を実行して合焦状態と露出状態をロックし、その後の第2段階のストローク操作、つまり、静止画撮影シャッターキー34の「全押し」状態でロックした合焦状態及び露出状態による撮影を行い、静止画終了ボタン35を押すと静止画撮影を終了し、動画撮影可能状態とする(つまり、動画・録画開始/停止ボタン33のロックを解除する)ものとする。
【0057】
図6で撮影モードが選択されると、CPU20−1は撮影モード用の各初期値を設定すると共に(ステップS1)、記録媒体50の管理領域51に記録されている管理ファイルを調べ、静止画記録領域52のメモリ容量(メモリサイズ)Y1、記録済み静止画領域52−1のメモリ容量X1、動画記録領域52のメモリ容量Y2、動画記録済み領域52−1のメモリ容量X2を読み出してワークメモリ20−4に保持(一時記憶)する(ステップS2)。
【0058】
次に、CPU20−1は、初期設定された記録サイズの値(例えば、VGA(640×480ピクセル))を表示制御部41を介して表示部40に送って液晶表示画面に表示させ、さらに、所定の大きさの撮影残量表示グラフ43(図4参照)を表示する。撮影残量表示グラフ43は図4に示したように静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45からなり、それぞれの表示領域の大きさは記録サイズ50の中の静止画と動画の空きメモリの和(つまり、残り容量全体)に占める静止画用空き領域52−2と動画用空き領域53−2の比率に応じて決定される。また、静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の表示色は異なるようにすることが望ましい。さらに、静止画撮影残量表示領域44に対応付けて静止画撮影可能枚数を表示し、動画撮影残量表示領域45に対応付けて動画撮影可能時間(秒)を表示することもできる。本ステップにおける撮影残量表示グラフ表示動作の詳細を図7に示す(ステップS3)。
【0059】
次に、CPU20−1は撮影モード下で選択可能なメニュー(図示せず)を表示制御部41を介して表示部40に送って液晶表示画面に表示させ、ユーザに選択を促してから操作部30からの信号を調べ、ユーザがカーソルキー36を操作(以下、カーソル操作)して静止画の記録サイズ選択メニューを選択した場合はステップS5に進み、選択しない場合はステップS7に進む(ステップS4)。
【0060】
CPU20−1は選択可能な記録画素数(例えば、SXGA(1600×1200)、XGA(1024×786)、SVGA(800×600)、VGA(640×480)QVGA(320×240)を表示制御部41を介して表示部40に送って液晶表示画面に表示させ、ユーザの選択を促す。ユーザが所望の記録画素数をカーソル操作により選択すると、制御部22は選択された記録画素数を記録サイズとして設定(RAM等のメモリに確保される設定エリア80(図示せず)に格納)すると共に画像サイズ設定部14に選択された記録画素数を画像サイズとして画像サイズ設定部14に送り、静止画用のビットレートを変更させ、ステップS4に進む(ステップS5)。
【0061】
CPU20−1は、選択された記録サイズの値を表示部40に送って液晶表示画面に表示させると共に記録サイズ選択後の撮影残量表示グラフを表示させる。本ステップにおける撮影残量表示グラフ表示動作の詳細を図7に示す(ステップS6)。
【0062】
CPU20−4は静止画撮影残量(枚数)PQを静止画残り枚数カウンタQCに、動画撮影残量(時間(秒))PMを動画残り時間カウンタMCに代入する(ステップS7)。
【0063】
CPU20−1は撮像部11および静止画像処理部12を経由して取り込まれた静止画像データをワークメモリ20−4(図3参照)に取り込むと共に画素を間引いたスルー画像を生成して表示部40に送り、液晶表示画面に表示されている記録サイズおよび撮影残量表示グラフと共に表示させる(ステップS8)。
【0064】
CPU20−1は操作部30からの信号を調べ、静止画撮影シャッターボタン34が半押しされた場合はステップS10に進んで静止画撮影および撮影残量表示動作(図8参照)を行ない、動画・録画/停止ボタン34が押された場合はステップS11に進んで動画撮影および撮影残量表示動作(図10参照)を行なう。また、静止画撮影シャッターボタン34が半押しされないか動画・録画/停止ボタン33がされない場合はステップS8に戻る(ステップS9)。
【0065】
静止画撮影シャッターボタン34が半押しされると、デジタルムービーカメラ100は、図8に示すような静止画撮影動作や、静止画撮影残量および動画撮影残量のグラフ表示等を行い、ステップS8に戻る。本ステップにより、撮影残量表示グラフ43(図4)の仕切46は静止画を1枚記録する毎に図4(b)の例に示すように左方に移動する(ステップS10)。
【0066】
動画撮影・録画開始/停止ボタン33が半押しされると、デジタルムービーカメラ100は、図10に示すような動画撮影動作や静止画撮影残量および動画撮影残量のグラフ表示等を行い、ステップS8に戻る。本ステップにより、撮影残量表示グラフ43(図4)の仕切46は1秒毎に右方に移動する(ステップS11)。
【0067】
上記図6のフローチャートに示した動作により、デジタルムービーカメラ100は撮影時に静止画撮影残量と動画撮影残量の撮影残量全体に対する比率に応じて表示領域を按分してバーグラフ表示するのでユーザは撮影開始前に静止画撮影残量と動画撮影残量の割合を視覚的に把握することができ、全体としての静止画および動画の撮影残量を簡単に把握できる。また、撮影時に、静止画撮影残量表示領域と動画撮影残量表示領域に対応付けて静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間(秒)を表示できるので、ユーザは静止画撮影可能枚数および動画撮影可能時間を数値的に把握することができる。
【0068】
また、ユーザが静止画撮影可能枚数および動画撮影可能時間を見ながら記録サイズを変更して静止画撮影可能枚数および動画撮影可能時間を増減させることもできる。
更に、静止画若しくは動画を撮影すると静止画撮影残量と動画撮影残量の比率に応じて表示領域をリアルタイムに按分してグラフ表示すると共に静止画撮影可能枚数および動画撮影可能時間をリアルタイムに表示するので、ユーザは撮影可能な残り枚数や残り時間を容易に知ることができる。
【0069】
図7は撮影残量表示グラフの表示動作例を示すフローチャートであり、図6のステップS3、S6の詳細な動作例を示すフローチャートである。
CPU20−1は、図6のステップS2でワークメモリに保持した静止画記録領域52のメモリ容量Y1、記録済み静止画領域52−1のメモリ容量X1、動画記録領域52のメモリ容量Y2、動画記録済み領域52−1のメモリ容量X2を元に静止画用空きメモリ容量および動画用空きメモリ容量を算出し、ワークメモリ20−4に保持する。静止画用空きメモリ容量Z1および動画用空きメモリ容量Z2を前述したようにとるとする、Z1=Z2={Y1−(X1+X2)}/2として算出できる(ステップT1)。
【0070】
CPU20−1は、静止画用空きメモリ容量Z1の静止画と動画の空きメモリ容量の和Zに占める比率RZ1および動画用空きメモリ容量Z2の静止画と動画の空きメモリ容量の和に占める比率RZ2を算出する。比率RZ1、RZ2は、RZ1=Z1/Z=Z1/(Z1+Z2)、RZ2=Z2/Z=Z2/(Z1+Z2)となるが、Z1=Z2であるからRZ1:RZ2=1:1となる(ステップT2)。
【0071】
次に、CPU20−1は、上記ステップT2で算出した比率RZ1、RZ2を基に静止画撮影残量表示領域44の幅W1と動画撮影残量表示領域45の幅W2を算出する。幅W1とW2は撮影残量表示グラフ43(図4)の幅をWとすると、W1=W×RZ1、W2=W×RZ2となるが、RZ1=RZ2であるからW1=W2、つまり、撮影開始に表示される静止画撮影残量表示領域44の幅W1と動画撮影残量表示領域45の幅W2は撮影残量表示グラフの幅Wの二分の一ずつとなる。(ステップT3)
【0072】
CPU20−1は、図6のステップS1で設定された記録サイズの初期値(ステップS3の動作の場合)若しくはステップS5で選択・設定された記録サイズ(ステップS6の動作の場合)と、上記ステップT3で算出した静止画撮影残量表示領域44の幅W1と動画撮影残量表示領域45の幅W2の値を表示制御部41を介して表示部40に送り、記録サイズを液晶表示画面に表示させると共に幅W1の静止画撮影残量表示領域44と幅W2の動画撮影残量表示領域45からなる横バー形状の撮影残量表示グラフ43(図4)を表示させる。なお、この際、静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の表示色は互いに異なるようにする(ステップT4)。
【0073】
次に、CPU20−1は、図6のステップS1で設定された静止画の記録サイズの初期値(ステップS3の動作の場合)若しくはステップS5で選択・設定された記録サイズ(ステップS6の動作の場合)を基に、静止画撮影可能枚数PQと動画撮影可能時間(秒)PMを算出する。静止画撮影可能枚数PQは撮影する上記静止画記録サイズをG1とするとPQ=Z1/G1(図4(a)の例ではPQ=60枚)として算出できる。また、動画撮影可能時間PMは1秒間あたりの撮影コマ数をKとし、動画データの記録サイズ(本実施形態では一定(例えば320×240ピクセル))をG2とすると、PM=Z2/(G2×K)(図4(a)の例ではX2=0、PM=100秒)として計算できる(ステップT5)。
【0074】
CPU20−1は上記ステップT5で算出した静止画撮影可能枚数PQと動画撮影可能時間(秒)PMを表示制御部41を介して表示部40に送り、液晶表示画面に表示されている静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45に対応付けて文字(数字)表示させる。静止画撮影可能枚数PQと動画撮影可能時間(秒)PMは図4に示したようにそれぞれ静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の枠内に表示してもよいが、枠外(例えば、静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の上側若しくは下側)に表示するようにしてもよい。なお、本ステップは省略してもよい(ステップT6)。
【0075】
上記図7のフローチャートに示した動作により、デジタルムービーカメラ100は撮影開始前に撮影残量全体に対する静止画撮影残量と動画撮影残量の比率に応じて表示領域を按分してグラフ表示することができる。また、静止画撮影残量表示領域と動画撮影残量表示領域に対応付けて静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間(秒)を表示できる。
【0076】
図8は図6のステップS10の静止画撮影動作および撮影残量表示動作の詳細を示すフローチャートである。
図6のステップS9で静止画撮影シャッターボタン34が半押しされると、CPU20−1は静止画残り枚数カウンタQCの値が1以上か否かを調べ、1以上でない場合はステップS10−2に進み、1以上の場合はステップS10−3に進む(ステップS10−1)。
【0077】
静止画残り枚数カウンタQCの値<1の場合は、静止画撮影シャッターボタン34をロックすると共に、静止画撮影を禁止する旨のメッセージ(例えば、「静止画記録用のメモリが一杯です。静止画撮影はできません!」)を表示部40に送って液晶表示画面に表示させ、図6のステップS8に戻る(ステップS10−2)。
【0078】
静止画残り枚数カウンタQCの値≧1の場合は、CPU20−1は動画・録画開始/停止ボタン33をロックしてAF処理を実行させ、AF動作が終了すると合焦状態と露出状態をロックする。なお、AF動作実行中もスルー画像は表示される(ステップS10−3)。
【0079】
その後の第2段階のストローク操作、つまり、静止画撮影シャッターキー34の「全押し」状態でロックした合焦状態及び露出状態による撮影を行ない、静止画撮影シャッターキー34の「全押し」時に取り込まれていた静止画像データを圧縮処理して記憶媒体の静止画記録領域52に追加記録する。また、この際、管理領域51に格納されている管理ファイル(図示せず)に記録されている静止画記録済み領域52−1のメモリ容量を更新する(ステップS10−4)。
【0080】
CPU20−1は静止画残り枚数カウンタQCから1を引いた後(ステップS10−5)、設定されている記録サイズを表示部40に送って液晶表示画面に表示させると共に静止画撮影後の静止画撮影残量と動画撮影残量を表示させる。本ステップにおける撮影残量表示グラフ43表示動作の詳細を図9に示す(ステップS10−6)
【0081】
次に、静止画撮影終了ボタン35が押されたか否かを調べ、静止画撮影終了ボタン35が押された場合は動画・録画開始/停止ボタン33のロックを解除して図6のステップS8に戻り、そうでない場合はステップS10−1に戻る(ステップS10−7)。
【0082】
図9は静止画像撮影後の撮影残量グラフ表示動作例を示すフローチャートであり、図8のステップS10−6の詳細な動作に相当する。
CPU20−1は図6のステップS3またはステップS6(つまり、図7のステップT1)でワークメモリ20−4に保持した静止画用空きメモリ容量Z1を基に静止画撮影後の静止画用空きメモリ容量z1を算出する。静止画撮影後の静止画用空きメモリ容量z1は静止画の記録サイズをG1とするとき、z1=Z1−G1として算出できる(ステップS10−6−1)。
【0083】
CPU20−1は、静止画像撮影後の静止画用空きメモリ容量z1の静止画と動画の空きメモリ容量の和zに占める比率Rz1および動画用空きメモリ容量z2の静止画と動画の空きメモリ容量の和zに占める比率Rz2を算出する。比率Rz1、Rz2は、Rz1=z1/z=z1/(z1+Z2)、Rz2=Z2/z=Z2/(z1+Z2)として算出できる(ステップS10−6−2)。
【0084】
次に、CPU20−1は、上記ステップS10−6−2で算出した比率Rz1、Rz2を基に静止画撮影残量表示領域44の幅w1と動画撮影残量表示領域45の幅w2を算出する。幅w1とw2は撮影残量表示グラフ43(図4)の幅をWとすると、w1=W×Rz1、w2=W×Rz2として算出できる(ステップS10−6−3)。
【0085】
CPU20−1は、図6のステップS1で設定された記録サイズの初期値(ステップS3の動作の場合)若しくはステップS5で選択・設定された記録サイズ(ステップS6の動作の場合)と、上記ステップS10−6−3で算出した静止画撮影残量表示領域44の幅w1と動画撮影残量表示領域45の幅w2の値を表示制御部41を介して表示部40に送り、記録サイズと、幅w1の静止画撮影残量表示領域44および幅w2の動画撮影残量表示領域45からなる横バー形状の撮影残量表示グラフ43(図4)を表示させる。なお、この際、静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の表示色は互いに異なるようにする。本ステップにより、撮影残量表示グラフ43の仕切46は静止画を1枚記録する毎に左方に移動することとなる(ステップS10−6−4)。
【0086】
次に、CPU20−1は、図8のステップS10−5で更新した枚数カウンタQCの値を表示制御部41を介して表示部40に送り、液晶表示画面に表示されている静止画撮影可能枚数PQと置き換えて表示させる。なお、本ステップは省略してもよい(ステップS10−6−5)。
【0087】
上記図8および図9のフローチャートに示した動作により、デジタルムービーカメラ100は静止画の撮影時に静止画残量と動画撮影残量の比率に応じて表示領域をリアルタイムに更新してグラフ表示することができる。また、静止画撮影残量表示領域と動画撮影残量表示領域に対応付けて静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間(秒)をリアルタイムに表示できる。
【0088】
図10は、図6のステップS11の動画撮影動作および撮影残量表示動作を示すフローチャートである。
図6のステップS9で、動画・録画開始/停止ボタン33が押されると、CPU20−1は撮像部11、動画映像処理部13、およびストリーミング部17を経由して取り込まれた動画データをワークメモリ20−4(図3参照)に取り込んで順次記憶する共に、動画像データを表示部40に送り記録サイズおよび撮影残量表示グラフと共に表示させる(ステップS11−1)。
【0089】
CPU20−1は動画残り時カウンタMCの値が0以上か否かを調べ、0以上の場合はステップS11−4に進み、そうでない場合はステップS11−3に進む(ステップS11−2)。
【0090】
CPU20−1は、動画残り時間カウンタMC≦0の場合は動画撮影を禁止する旨のメッセージ(例えば、「動画記録用のメモリが一杯です。動画は撮影できません」)を表示部40に送って液晶表示画面に表示させ、図6のステップS8に戻る(ステップS11−3)。
【0091】
CPU20−1は、動画残り時間カウンタMC>0の場合は撮像部11、取り込まれた1コマ分の静止画データをワークメモリ20−4に取り込み、ストリーミング部17、表示制御部41を介して表示部40にスルー表示させると共に(ステップS11−4)、動画映像処理部13で圧縮を施させ、ストリーミング部17、画像記憶部19を介して記憶媒体50の動画記録領域53に記録させる。また、この際、管理領域51に格納されている管理ファイル(図示せず)に記録されている動画記録済み領域53−1のメモリ容量を更新する(ステップS11−5)。
【0092】
また、CPU20−1は、1秒ごとに、動画残り時間カウンタMCの内容から1を差し引く(ステップS11−6)。
【0093】
CPU20−1は設定されている記録サイズを表示部40に送って液晶表示画面に表示させると共に動画撮影時の静止画撮影残量と動画撮影残量を表示させる。本ステップにおける撮影残量表示グラフ43表示動作の詳細を図11に示す(ステップS11−7)。
【0094】
CPU20−1は、動画・録画開始/停止ボタン33が押されたか否かを調べ、動画・録画/停止ボタン33が押された場合は図8のステップS8に戻り、そうでない場合はステップS11−1に戻る(ステップS11−8)。
【0095】
図11は動画撮影時の撮影残量グラフ表示動作例を示すフローチャートであり、図10のステップS11−7の詳細な動作に相当する。
CPU20−1は、図6のステップS6(つまり、図7のステップT1)でワークメモリ20−4に保持した動画用空きメモリ容量Z2を基に動画撮影時に1秒毎に動画用空きメモリ容量z2を算出する。1秒毎の動画用空きメモリ容量z2は記録サイズをG2、1秒間あたりの撮影コマ数をKとするとき、z2=Z2/G2×Kとして算出できる。なお、1秒毎でなく、1動画像毎に動画用空きメモリ容量z2を算出するようにしてもよい。この場合はz2=Z2/G2となる(ステップS11−7−1)。
【0096】
CPU20−1は、静止画用空きメモリ容量z1と静止画と動画の空きメモリ容量の和zに占める比率Rz1および1秒毎の動画の動画用空きメモリ容量z2の静止画と動画の空きメモリ容量の和zに占める比率Rz2を算出する。比率Rz1、Rz2は、Rz1=Z1/z=Z1/(Z1+z1)、Rz2=z2/z=z2/(Z1+z2)として算出できる。なお、1秒毎でなく、1動画像毎に動画用空きメモリ容量z2の静止画と動画の空きメモリ容量の和zに占める比率Rz2を算出するようにしてもよい(ステップS11−7−2)。
【0097】
次に、CPU20−1は、上記ステップS11−7−2で算出した比率Rz1、Rz2を基に静止画撮影残量表示領域44の幅w1と動画撮影残量表示領域45の幅w2を算出する。幅w1とw2は撮影残量表示グラフ43(図4)の幅をWとすると、w1=W×Rz1、w2=W×Rz2として算出できる(ステップS11−7−3)。
【0098】
CPU20−1は、図6のステップS1で設定された記録サイズの初期値(ステップS3の動作の場合)若しくはステップS5で選択・設定された記録サイズ(ステップS6の動作の場合)と、上記ステップS10−6−3で算出した静止画撮影残量表示領域44の幅w1と動画撮影残量表示領域45の幅w2の値を表示制御部41を介して表示部40に送り、記録サイズを液晶表示画面に表示させると共に幅w1の静止画撮影残量表示領域44と幅w2の動画撮影残量表示領域45からなる横バー形状の撮影残量表示グラフ43(図4)を表示させる。なお、この際、静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の表示色は互いに異なるようにする。本ステップにより、撮影残量表示グラフ43の仕切46は動画撮影1秒毎に右方に移動する(ステップS11−7−4)。
【0099】
次に、CPU20−1は、図10のステップS11−5で更新した時間カウンタMCの値を表示制御部41を介して表示部40に送り、液晶表示画面に表示されている動画撮影可能時間PMと置き換えて表示させる。なお、本ステップは省略してもよい(ステップS11−7−5)。
【0100】
上記図10および図11のフローチャートに示した動作により、デジタルムービーカメラ100は動画の撮影時に静止画撮影残量と動画撮影残量の比率に応じて表示領域をリアルタイムに更新してグラフ表示することができる。また、静止画撮影残量表示領域と動画撮影残量表示領域に対応付けて静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間(秒)をリアルタイムに表示できる。
【0101】
<変形例1>
上記実施形態1では、撮影時に残量表示グラフの静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域の仕切(境界)46を設定された記録サイズ若しくは撮影時の静止画の撮影枚数または動画の撮影時間に応じて自動的に変化するようにしたが、ユーザがカーソル操作等により残量表示グラフの仕切46を動かして静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量を変化させ、静止画撮影可能枚数または動画撮影可能時間を設定できるように構成することもできる。
【0102】
図12は変形例1に係わる記録媒体の撮影容量表示方法の説明図であり、図12(a)は撮影開始前の撮影残量表示グラフ43を示す。図示の例では静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の比率を等しくし、静止画撮影可能枚数100枚、動画撮影可能時間100秒として表示されている。図12(b)はカーソル操作により仕切46を右に移動させて静止画撮影残量表示領域44>動画撮影残量表示領域45とした例であり、静止画撮影可能枚数150枚、動画撮影可能時間50秒とした例である。仕切46は、例えば、カーソル47の右カーソル(図4で「>」と表示されている)をクリックすると右方に移動して静止画撮影残量表示領域44を拡大し、動画撮影残量表示領域45をその分縮小させることができる。また、カーソル47の左カーソル(図4で「<」と表示されている)をクリックすると左方に移動して動画撮影残量表示領域45を拡大し、静止画撮影残量表示領域44をその分縮小させることができる。
【0103】
図13は変形例1における撮影モード時のデジタルムービーカメラ100の動作例を示すフローチャートである。以下、図1〜図6、および図12、図13に基いて説明する。
なお、図13でステップS1〜S6およびステップS9以降の動作は図6のフローチャートに示した動作と同様であり、変形例1の動作は図6のステップS7を下記ステップS7−1〜S7−7の動作で置き換えたものである。
【0104】
図13において、図6のフローチャートのステップS4で記録サイズ選択メニューを表示しなかった場合(つまり、図6のステップS3で表示した記録サイズと撮影残量表示グラフが表示されている場合)若しくは図6のステップS6でユーザによって選択された記録サイズおよび記録サイズ選択後の撮影残量表示グラフが表示されている場合(図12(a)参照)に、ユーザはカーソル操作により撮影残量表示グラフの静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の仕切46を動かして、静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45を設定し直すことができるので、CPU20−1は操作部30からの信号を調べ、右カーソルまたは左カーソルが操作された場合はステップS7−2に進み、右カーソルまたは左カーソルが操作されていない場合はS7−6に進む(ステップS7−1)。
【0105】
CPU20−1は仕切46の移動距離(右カーソルが操作された場合にはカーソルによる液晶表示画面上の右方向水平移動距離X(正数)、左カーソルが操作された場合はCPU20−1はカーソルによる液晶表示画面上の左方向水平移動距離X(負数))を検出して左、右カーソル操作時の静止画撮影残量表示領域44の幅NW1と動画撮影残量表示領域45の幅NW2および仕切46の位置を算出し、ステップS7−3に進む。静止画撮影残量表示領域44の幅はNW1=W1+X1として算出でき、動画撮影残量表示領域45の幅はNW2=W2−X1として算出できる。また、仕切46の位置Pは仕切46の現在位置p+X1=として算出できる。なお、静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の表示色を変える場合は仕切46は表示しなくてもよいので仕切46の位置は算出しなくてもよい(ステップS7−2)。
【0106】
次に、CPU20−1は静止画撮影残量表示領域44の幅NW1および動画撮影残量表示領域45の幅NW2を基に静止画用空きメモリ容量ZQと静止画と動画の空きメモリ容量の和Zに占める比率RZQおよび動画用空きメモリ容量ZMの静止画と動画の空きメモリ容量の和Zに占める比率RZMを算出し、更に、比率RZQおよび比率RZMを基に変更後の静止画撮影可能枚数PQと動画撮影可能時間PMを算出する。ここで、静止画および動画用の空き領域の和をZ、撮影残量表示グラフの幅をW、静止画用の空きメモリ容量をZ1、静止画記録サイズをG1とすると、RZQ=Z1/Z=W1/Wであるから、Z1=(W1×Z)/Wとなり、静止画撮影可能枚数PQ=Z1/G1=(W1×Z)/(W×G1)として算出できる。また、動画用の空きメモリ容量をZ2、記録サイズをG2、1秒間あたりの撮影コマ数をKとすると、RZM=Z2/Z=W2/Wであるから、Z2=(W2×Z)/Wとなり、動画撮影可能時間PM=Z2/(G2×K)=(W2×Z)/(W×G2×K)として算出できる(ステップS7−3)。
【0107】
CPU20−1は、上記ステップS7−2で算出した静止画撮影残量表示領域44の幅NW1、動画撮影残量表示領域45の幅NW2、および仕切46の位置Pの値を表示制御部19を介して表示部に送り、液晶表示画面上の撮影残量表示グラフ43に静止画撮影残量表示領域44、動画撮影残量表示領域45、および仕切46の表示を更新させる。なお、静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の表示色を変える場合は仕切46は表示しなくてもよい(ステップS7−4)。
【0108】
CPU20−1は、上記ステップS7−3で算出した変更後の静止画撮影可能枚数PQと動画撮影可能時間PMの値を表示制御部19を介して表示部に送り、液晶表示画面上の静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間を更新表示させ(ステップS7−5)、静止画撮影残量(枚数)PQを静止画残り枚数カウンタQCに、動画撮影残量(時間(秒))PMを動画残り時間カウンタMCに代入し、図6のステップS8に進む(ステップS7−6)。
【0109】
上記図13のフローチャートに示した動作により、ユーザは撮影開始前にグラフ表示されている静止画撮影残量と動画撮影残量の比率に応じて表示領域の大きさを変更できる。また、静止画撮影残量と動画撮影残量の表示領域の変化に応じて静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間を変更することができる。
また、変形例1の場合に、図6のフローチャートのステップS9(または図8のステップS10−2、S10−7および図10のステップS11−3、S11−8)の戻り先をステップS7とすることにより、ユーザは撮影状態(スルー表示)でグラフ表示されている静止画撮影残量と動画撮影残量の比率に応じて表示領域の大きさを変更し、静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間を変更することができる。
【0110】
<変形例2>
上記変形例1ではユーザはカーソル操作により残量表示グラフの仕切46を自由に移動させて残量表示グラフ43の静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の比率を変化させることにより、静止画撮影可能枚数または動画撮影可能時間を自由に変更するようにしたが、カーソル操作による仕切46の移動範囲を制限して静止画撮影残量と動画撮影残量を固定し、静止画および動画をそれ以上記録できないようにしてもよい。以下、図14、図15に基づいて説明する。
【0111】
図14は変形例2に係わる記録媒体の撮影容量表示方法の説明図であり、図14(a)は右カーソル操作により仕切46を右に移動させたときの撮影画像表示グラフ43の表示状態を示し、静止画撮影可能枚数の最大値(150枚)まで右カーソル操作した例である。この例では、静止画撮影可能枚数を増やしたので動画撮影可能時間は50秒に短縮されている。図14(b)は静止画撮影可能枚数が150枚を限度とし、動画撮影可能枚数が50秒までであることを示す表示が静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域に対応付けて表示した例である。また、図14(b)で仕切46の表示色を撮影画像表示グラフ43の他の部分とは異なる表示色で示すようにして、これ以上仕切46を右方には移動できないことを示すようにしてもよい。左カーソル操作で左方に移動する場合も同様である。
【0112】
図15は変形例2における撮影モード時のデジタルムービーカメラ100の動作例を示すフローチャートである。以下、図1〜図6、および図13〜図15に基いて説明する。
なお、図15でステップS1〜S6およびステップS8以降の動作は図6のフローチャートに示した動作と同様であり、ステップS7−1、S7−2、およびS7−4以降の動作は図13のフローチャートに示した動作と同様であり、図示の動作は図13のステップS7−3を下記ステップS7−3−1〜S7−3−9の動作で置き換えたものである。
なお、図示しないがCPU20−1は図6のステップS1の初期設定時に静止画撮影限度枚数LPQと動画撮影限度枚数LPMを設定するものとする。
【0113】
CPU20−1は図13のフローチャートのステップS7−2で算出した静止画撮影残量表示領域44の幅NW1および動画撮影残量表示領域45の幅NW2を基に静止画撮影可能枚数PQと動画撮影可能時間PMを算出し(ステップS7−3−1)、算出した静止画撮影可能枚数PQが限度値LPQ以下か否かを調べ、限度値LPQ以下の場合はステップS7−3−3に進み、限度値を越えた場合はステップS7−3−6に進む(ステップ7−3−2)。
【0114】
上記ステップS7−3−1で算出した静止画撮影可能枚数PQが限度値を越えた場合は、CPU20−1は静止画撮影可能限度枚数LPQを基に静止画用空きメモリ容量ZQと静止画と動画の空きメモリ容量の和Zに占める比率RZQを算出し、更に、静止画撮影残量表示領域44の幅LW1および動画撮影残量表示領域45の幅LW2と動画撮影限度枚数LW2を算出する。ここで、静止画および動画用の空き領域の和をZ、撮影残量表示グラフの幅をW、静止画記録サイズをG1とすると、静止画撮影限度枚数LPQ=ZQ/G1=(LW1×Z)/(W×G1)であるから、LW1=(LPQ×W×G1)/Z、LW2=W−LW1として算出できる。また、仕切46の位置=LW1と看做すことができる。更に、動画用空きメモリ容量をZM、記録サイズをG2、1秒間あたりの撮影コマ数をKとすると、RZM=ZM/Z=LW2/Wであるから、ZM=(LW2×Z)/Wとなり、動画撮影限度時間LPM=ZQ/G2×K=(LW2×Z)/(W×G2×K)として算出できる(S7−3−3)。
【0115】
CPU20−1は、上記ステップS7−3−3で算出した静止画撮影残量表示領域44の幅LW1、動画撮影残量表示領域45の幅LW2、および仕切46の位置Pの値を表示制御部19を介して表示部に送り、液晶表示画面上の撮影残量表示グラフ43に静止画撮影残量表示領域44、動画撮影残量表示領域45、および仕切46の表示を更新させる。また、この際、仕切46を差別可能に表示(例えば、強調表示)するようにしてもよい。なお、静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の表示色を変える場合は仕切46は表示しなくてもよい(ステップS7−3−4)。
【0116】
CPU20−1は、上記ステップS7−3−4で算出した静止画撮影限度枚数LPQと動画撮影限度時間LPMの値を表示制御部19を介して表示部に送り、液晶表示画面上の静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間と置き換えてこれらが限度値であることを意味するメッセージと共に更新表示させ(図14(b)参照)、図13のステップS7−6に進む(ステップS7−3−5)。
【0117】
上記ステップS7−3−1で算出した動画撮影可能枚数PMが限度値LPM以下か否かを調べ、限度値LPM以下の場合はステップS7−3−7に進み、限度値LPMを超えた場合は図13のステップS7−4に進む(ステップ7−3−6)。
【0118】
上記ステップS7―3−6で算出した動画撮影可能枚数PMが限度値LPMを越えた場合は、CPU20−1は動画撮影可能限度時間LPMを基に動画用空きメモリ容量ZMと静止画と動画の空きメモリ容量の和Zに占める比率RZMを算出し、更に、静止画撮影残量表示領域44の幅LW1および動画撮影残量表示領域45の幅LW2と動画撮影限度枚数LW2を算出し、ステップS7−3−4に進む。ここで、静止画および動画用の空き領域の和をZ、撮影残量表示グラフの幅をW、記録サイズをG2、1秒間あたりの撮影コマ数をKとするとRZM=Z2/Z=LW2/Wであるから、Z2=(LW2×Z)/Wとなり、動画撮影限度時間LPM=Z2/G2×K=(LW2×Z)/(W×G2×K)、LW1=W−LW2として算出できる。また、仕切46の位置=LW1と看做すことができる。更に、静止画用の空きメモリ容量をZQ、静止画の記録サイズをG1とすると、静止画撮影限度枚数LPQ=ZQ/G1=(LW1×Z)/(W×G1)であるから、LW1=(LPQ×W×G1)/Zとして算出できる(S7−3−7)。
【0119】
上記図15のフローチャートに示した動作により、ユーザはグラフ表示されている静止画撮影残量と動画撮影残量の比率を限度値内でのみ変更できる。これにより、静止画撮影可能枚数または動画撮影可能時間の最大値が固定されるので、静止画は所定枚数まで(図14の例で150枚まで)撮影でき、動画は所定時間まで(図14の例では50秒)撮影することができる。また、変形例1の場合(静止画撮影残量と動画撮影残量の比率を可変とした場合)もユーザはグラフ表示されている静止画撮影残量と動画撮影残量の比率を限度値内でのみ変更できる。
【0120】
なお、上記説明では静止画撮影可能枚数または動画撮影可能時間の限度値を図6のステップS1で初期値として自動設定するものとしたが、図6のステップS1とS2、若しくはステップS6とS7の間に、ユーザが静止画撮影可能枚数または動画撮影可能時間の限度値を選択・設定できるステップを設けるようにしてもよい。
【0121】
(実施形態2)
上記実施形態1および変形例1、2では撮影開始時および撮影時に撮影残量全体に対する静止画撮影残量と動画撮影残量の比率に応じて表示領域を按分してグラフ表示するようにし、静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間を対応付けて表示したが、本発明は再生時にも適用できる。
【0122】
図16は再生時に液晶表示画面に表示される撮影量表示グラフの一実施例を示す図であり、画像残表示グラフ63には前回までの撮影で撮影媒体50に記録された静止画および動画によって用いられた静止画撮影量と動画撮影量の比率に応じた大きさの静止画撮影量表示領域64および動画撮影量表示領域65として表示され、これらに対応付けて静止画記録済み枚数(図示の例では146枚)および動画記録済み時間(図示の例では23秒)が表示される。
【0123】
図17は実施形態2における再生モード時のデジタルムービーカメラ100の動作例を示すフローチャートである。以下に示す処理は基本的に制御部20が予めフラッシュメモリ等のプログラム格納メモリに記憶したプログラムに従って実行する例で説明するが、全ての機能をプログラムメモリに格納する必要はなく、必要に応じて、その一部若しくは全部をネットワークを介して受信して実現するようにしてもよい。以下、図1〜図3、図5、および図16、図17に基いて説明する。
【0124】
図17で再生モードが選択されると、CPU20−1は再生モード用の各初期値を設定すると共に(ステップU1)、記録媒体50の管理領域51を調べ、静止画記録済み領域52−1のメモリ容量X1、動画記録済み領域53−1のメモリ容量X2、記録済み静止画枚数(=静止画ファイル数)DQ、を取得してワークメモリ20−4に保持(一時記憶)する(ステップU2)。
【0125】
次に、CPU20−1は、静止画記録済み領域52−1のメモリ容量X1の静止画記録済み領域52−1のメモリ容量と動画記録済み領域53−1のメモリ容量の和X1+X2に占める比率RX1および動画記録済み領域52−1のメモリ容量X2の静止画記録済み領域52−1のメモリ容量と動画記録済み領域53−1のメモリ容量の和X1+X2に占める比率RX2を基に静止画撮影量表示領域64の幅W1と動画撮影量表示領域65の幅W2を算出する。幅W1とW2は撮影量表示グラフ63(図16)の幅をWとすると、W1=W×RX1、W2=W×RX2として算出できる。比率RX1、RX2は、RX1=X1/(X1+X2)、RX2=X2/(X1+X2)として算出できる(ステップU3)。
【0126】
次に、CPU20−1は、上記ステップU2で保持した、動画記録済み領域53−1のメモリ容量X2から動画記録済み時間TMを算出する。動画記録済み時間TMは記録サイズをG2、1秒間あたりの撮影コマ数をKとするとTM==X1/G2×Kとして算出できる(ステップU4)。
【0127】
CPU20−1は、上記ステップU3で算出した静止画撮影量表示領域64の幅W1と動画撮影量表示領域65の幅W2の値を表示制御部41を介して表示部40に送り、幅W1の静止画撮影量表示領域64と幅W2の動画撮影量表示領域45からなる横バー形状の撮影量表示グラフ63を表示させる。なお、この際、静止画撮残量表示領域64と動画撮影量表示領域65の表示色は互いに異なるようにする(ステップU5)。
【0128】
CPU20−1は上記ステップU1で保持した静止画記録済み枚数DQと上記ステップU6で算出した動画記録済み時間(秒)TMを表示制御部41を介して表示部40に送り、液晶表示画面に表示されている静止画撮影量表示領域64と動画撮影量表示領域65に対応付けて文字(数字)表示させ(ステップU6)、画像再生処理を実行する(ステップU7)。
なお、上記ステップU6で、静止画記録済み枚数DQと動画記録済み時間(秒)TMは図16に示したようにそれぞれ静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45の枠外に表示してもよいが、枠内に表示するようにしてもよい。
【0129】
上記図17のフローチャートに示した動作により、デジタルムービーカメラ100は再生時に静止画撮影量と動画撮影量の比率をグラフ表示するので静止画と動画の撮影済み量の比率を容易に把握できる。また、静止画撮影量表示領域と動画撮影量表示領域に対応付けて静止画記録済み枚数と動画記録済み時間(秒)を表示できるので、静止画および動画をどのくらい記録したかが一目でわかる。
【0130】
<変形例3>
上記実施形態1では撮影時に静止画と動画の撮影残量をグラフ表示し、実施形態2では再生時に静止画と動画の撮影量をグラフ表示するようにしたが、図18に示すように撮影時および/または再生時に静止画と動画の撮影残量と撮影量を同時にバーグラフ表示するようにしてもよい。
【0131】
図18は撮影時および/または再生時に表示する静止画と動画の撮影残量と撮影量の表示グラフ(以下、撮影残量/撮影量表示グラフ)の一実施例を示す図であり、撮影残量/撮影量表示グラフ70の静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45を同一バー上に同じ表示色で表示し、静止画撮影量表示領域64と動画撮影量表示領域65を同一バー上に同じ表示色で表示した例であり、静止画残り枚数(記録可能枚数)と動画残り時間(記録可能時間)が静止画撮影残量表示領域44と動画撮影残量表示領域45に対応付けられて表示され、静止画記録済み枚数と動画記録枚数が静止画撮影量表示領域64と動画撮影量表示領域65に対応付けられて表示されている。
【0132】
上記各実施形態や変形例では、静止画撮影から動画撮影への切り替え、動画撮影から静止画撮影への切り替えをボタン操作で直ちにできるようにしたが、これに限定されない。例えば、モード切り替え操作により静止画撮影から動画撮影への切り替え、動画撮影から静止画撮影への切り替えを行うようにしてもよい。また、動画撮影・録画開始/停止ボタン33の半押しで動画撮影を開始し、全押しで動画を記録するようにしたが、デジタルムービーカメラ100に動画撮影終了ボタンを設け、動画撮影・録画開始/停止ボタン33の全押しで動画撮影を開始し、動画撮影終了ボタンの全押しで動画を記録するようにしてもよい。また、撮影残量表グラフおよび撮影量表示グラフを横バー表示したが、グラフ表示は横バー表示に限定されない。
【0133】
以上、本発明のいくつかの実施例について説明したが本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。例えば撮像装置という用語は、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話機のほか、撮像部を有する情報機器やビデオカメラなどにも適用し得るものである。また、画像だけでなく音声(例えば、MP3プレーヤなどの録音時間と撮影枚数)にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0134】
【図1】本発明の撮像装置の一実施例としてのデジタルムービーカメラの外観を示す斜視図である。
【図2】デジタルムービーカメラの概念的な機能ブロック図である。
【図3】制御部の構成例を示すブロック図である。
【図4】記録媒体の撮影容量表示方法の一実施例を示す図である。
【図5】記録媒体の領域使用状態の説明図である。
【図6】撮影モード時のデジタルムービーカメラの動作例を示すフローチャートである。
【図7】図6における撮影残量表示グラフの表示動作例を示すフローチャートである。
【図8】図6の静止画撮影動作および撮影残量表示動作の詳細を示すフローチャートである。
【図9】図6の静止画像撮影後の撮影残量グラフ表示動作例を示すフローチャートである。
【図10】図6の動画撮影動作および撮影残量表示動作を示すフローチャートである。
【図11】動画撮影時の撮影残量グラフ表示動作例を示すフローチャートである。
【図12】変形例1に係わる記録媒体の撮影容量表示方法の説明図である。
【図13】変形例1における撮影モード時のデジタルムービーカメラの動作例を示すフローチャートである。
【図14】変形例2に係わる記録媒体の撮影容量表示方法の説明図である。
【図15】変形例2における撮影モード時のデジタルムービーカメラの動作例を示すフローチャートである。
【図16】再生時に液晶表示画面に表示される撮影残量表示グラフの一実施例を示す図である。
【図17】再生モード時のデジタルムービーカメラの動作例を示すフローチャートである。
【図18】撮影時および/または再生時に表示する撮影残量/撮影量の表示グラフの一実施例を示す図である。
【符号の説明】
【0135】
20 制御部
40 表示部
41 表示制御部
50 記録媒体
100 デジタルムービーカメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静止画撮影機能および動画撮影機能を備え、被写体を撮影してその画像データを生成し、記録媒体に記録する撮像装置において、
撮影時に、
前記記録媒体における静止画の残り容量と動画の残り容量を取得する撮影残量取得手段と、
前記撮影残量取得手段によって取得された静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を残り容量全体に対する比率に応じて按分してグラフ表示するグラフ表示手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
更に、前記グラフ上に表示されている前記静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域の大きさを変更する残り容量表示変更手段と、
前記残り容量表示変更手段による静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域の大きさの増減を元に静止画の残り容量と動画の残り容量を変更する残り容量変更手段と、
前記残り容量変更手段によって変更された静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を変更後の残り容量の比率に応じて按分してグラフ表示するグラフ表示手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
静止画撮影時に、静止画像を記録する毎に残り容量全体に対する前記静止画の残り容量と動画の残り容量の比率を更新する第1の比率更新手段と、動画撮影時に、動画像の撮影に応じて残り容量全体に対する前記静止動画の残り容量と動画の残り容量の比率を更新する第2の比率更新手段と、
前記第1または第2の比率更新手段によって更新された残り容量の比率に応じて静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を変更してグラフ表示するグラフ表示更新手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
静止画の残り容量または動画の残り容量の下限を固定する手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記静止画の残り容量を元に静止画撮影可能枚数を取得する撮影可能枚数取得手段と、動画の残り容量を元に動画撮影可能時間を取得する撮影可能時間取得手段と、
前記静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間を前記グラフ上に表示されている前記静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域に対応付けて文字表示する文字表示手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記残り容量変更手段によって変更された静止画の残り容量と動画の残り容量を元に静止画撮影可能枚数を変更する撮影可能数変更手段と、動画の残り容量を元に動画撮影可能時間を変更する撮影可能時間変更手段と、
前記撮影可能数変更手段または撮影可能時間変更手段によって変更された前記静止画撮影可能枚数および動画撮影可能時間で前記グラフ上に表示されている前記静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域に対応付けて表示されている静止画撮影可能枚数および動画撮影可能時間を変更して表示する変更表示手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項7】
静止画撮影時に、前記撮影可能枚数取得手段および前記撮影可能時間取得手段によって取得された撮影可能枚数および動画撮影可能時間を更新する第1の更新手段と、
動画撮影時に、記撮影可能枚数取得手段および前記撮影可能時間取得手段によって取得された撮影可能枚数および動画撮影可能時間を更新する第2の更新手段と、
前記第1または第2の更新手段によって更新された前記静止画撮影可能枚数および動画撮影可能時間で前記グラフ上に表示されている前記静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域に対応付け表示されている静止画撮影可能枚数および動画撮影可能時間を更新して表示する更新表示手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項8】
静止画撮影機能および動画撮影機能を備え、被写体を撮影してその画像データを生成し、記録媒体に記録する撮像装置において、
前記記録媒体に記録されている画像の再生時に、該記録媒体における静止画の記録済み容量と動画の記録済み容量を取得する撮影量取得手段と、
前記撮影量取得手段によって取得された静止画の記録済み容量と動画の記録済み容量の表示領域を記録済み容量全体の比率に応じて按分してグラフ表示するグラフ表示手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項9】
前記静止画の記録済み容量を元に静止画記録済み枚数を取得する記録済み枚数取得手段と、動画の残り容量を元に動画記録済み時間を取得する記録済み時間取得手段と、
前記静止画記録済み枚数と動画記録済み時間を前記グラフ上に表示されている前記静止画の記録済み容量表示領域と動画の記録済み容量表示領域に対応付けて文字表示する文字表示手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
【請求項10】
静止画撮影機能および動画撮影機能を備え、被写体を撮影してその画像データを生成し、記録媒体に記録する撮像装置における記録媒体の撮影容量表示方法であって、
静止画または動画の撮影時に、前記記録媒体における静止画の残り容量と動画の残り容量を取得するステップと、前記取得された静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を残り容量全体に対する比率に応じて按分してグラフ表示するステップと、を含むことを特徴とする記録媒体の撮影容量表示方法。
【請求項11】
静止画撮影機能および動画撮影機能を備え、被写体を撮影してその画像データを生成し、記録媒体に記録する撮像装置における記録媒体の撮影容量表示方法であって、
静止画または動画の撮影時に、前記記録媒体における静止画の残り容量と動画の残り容量を取得するステップと、前記取得された静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を残り容量全体に対する比率に応じて按分してグラフ表示するステップと、
前記グラフ上に表示されている前記静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域の増減指示を検出するステップと、
前記静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域の増減指示を検出したとき、該増減指示に基づいて前記静止画の残り容量と動画の残り容量を増減するステップと、
前記増減された静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を増減後の残り容量の残り容量全体に対する比率に応じて按分してグラフ表示するステップと、
を備えたことを特徴とする記録媒体の撮影容量表示方法。
【請求項12】
静止画撮影機能および動画撮影機能を備え、被写体を撮影してその画像データを生成し、記録媒体に記録する撮像装置における記録媒体の撮影容量表示方法であって、
静止画または動画の撮影時に、前記記録媒体における静止画の残り容量と動画の残り容量を取得するステップと、前記取得された静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を残り容量全体に対する比率に応じて按分してグラフ表示するステップと、
静止画撮影時に、静止画像の記録に応じて前記静止画の残り容量と動画の残り容量の比率を更新するステップと、
動画撮影時に、動画像の撮影に応じて前記静止動画の残り容量と動画の残り容量の比率を更新するステップと、
前記静止画撮影時または動画撮影時に更新された静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を更新後の残り容量の比率に応じて按分してグラフ表示するステップと、
を備えたことを特徴とする撮影表示方法。
【請求項13】
前記静止画の残り容量を元に静止画撮影可能枚数を取得するステップと、動画の残り容量を元に動画撮影可能時間を取得するステップと、前記静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間を前記グラフ上に表示されている前記静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域に対応付けて文字表示するステップと、を備えたことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の記録媒体の撮影容量表示方法。
【請求項14】
静止画撮影機能および動画撮影機能を備え、被写体を撮影してその画像データを生成し、記録媒体に記録する撮像装置における記録媒体の撮影容量表示方法であって、
前記記録媒体に記録した画像の再生時に、前記記録媒体における静止画の記録済み容量と動画の記録済み容量を取得し、前記取得された静止画の記録済み容量と動画の記録済み容量の表示領域を残り容量全体に対する比率に応じて按分してグラフ表示することを特徴とする記録媒体の撮影容量表示方法。
【請求項15】
前記静止画の記録済み容量を元に静止画記録済み枚数を取得するステップと、動画の記録済み容量を元に動画記録済み時間を取得するステップと、前記静止画記録済み枚数と動画記録済み時間を前記グラフ上に表示されている前記静止画の記録済み容量表示領域と動画の記録済み容量表示領域に対応付けて文字表示するステップと、を備えたことを特徴とする請求項14に記載の記録媒体の撮影容量表示方法。
【請求項16】
静止画撮影機能および動画撮影機能を備え、被写体を撮影してその画像データを生成し、記録媒体に記録/再生する撮像装置における記録媒体の撮影容量表示方法であって、
静止画または動画の撮影時または再生時に、前記記録媒体における静止画の記録済み容量と、動画の記録済み容量と、静止画の残り容量と、動画の残り容量とを取得し、取得した静止画の残り容量と動画の残り容量の表示領域を残り容量全体に対する比率に応じて按分し、取得した静止画の記録済み容量と動画の記録済み容量の表示領域を記録済み容量全体に対する比率に応じて按分してグラフ表示するステップと、
前記静止画の記録済み容量を元に静止画撮影可能枚数および静止画記録済み枚数を取得するステップと、前記動画の記録済み容量を元に動画撮影可能枚数と動画記録済み時間を取得するステップと、
前記静止画撮影可能枚数と動画撮影可能時間を前記グラフ上に表示されている前記静止画の残り容量表示領域と動画の残り容量表示領域に対応付けて文字表示するステップと、
前記静止画記録済み枚数と動画記録済み時間を前記グラフ上に表示されている前記静止画の記録済み容量表示領域と動画の記録済み容量表示領域に対応付けて文字表示するステップと、
を備えたことを特徴とする記録媒体の撮影容量表示方法。
【請求項17】
請求項11至16のいずれか1項に記載の記録媒体の撮影容量表示方法を撮像装置のコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2007−28581(P2007−28581A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−87636(P2006−87636)
【出願日】平成18年3月28日(2006.3.28)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】