撮像装置及びデータ保存システム
【課題】複数のユーザで共有して使用する場合に、各々のユーザ毎の優先度に応じたデータの保存処理を行うことで、より適切な記憶媒体の使用を可能とする撮像装置及びデータ保存システムを提供すること。
【解決手段】撮影を行ったユーザを特定する為のユーザ特定情報と共に画像データを記憶する記憶媒体部10fと、サーバと通信する為の通信手段と、記憶媒体部10fの使用についてのユーザの優先度を示す優先度情報を保持するデータ管理部10gと、記憶媒体部10fの記憶可能容量が所定値より小さい場合には、当該時点におけるユーザの優先度よりも低い優先度のユーザにより撮影されて記憶された画像データを記憶媒体部10fから選択して前記ユーザ特定情報と共に前記通信手段により前記サーバに送信し、当該送信に係る画像データを記憶媒体部10fから削除する処理を行う制御手段10aと、を撮像装置に具備させる。
【解決手段】撮影を行ったユーザを特定する為のユーザ特定情報と共に画像データを記憶する記憶媒体部10fと、サーバと通信する為の通信手段と、記憶媒体部10fの使用についてのユーザの優先度を示す優先度情報を保持するデータ管理部10gと、記憶媒体部10fの記憶可能容量が所定値より小さい場合には、当該時点におけるユーザの優先度よりも低い優先度のユーザにより撮影されて記憶された画像データを記憶媒体部10fから選択して前記ユーザ特定情報と共に前記通信手段により前記サーバに送信し、当該送信に係る画像データを記憶媒体部10fから削除する処理を行う制御手段10aと、を撮像装置に具備させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置及びデータ保存システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、組織において例えば電子スチルカメラ、及びデジタルビデオカメラ等の撮像装置が、複数のユーザにより共有されて使用される場面は多い。
【0003】
例えば、企業等における業務の遂行上、学校等における教育の現場、及び家庭内における家族間等において、一台の撮像装置が複数のユーザにより共有されて使用されることが多い。
【0004】
このように一台の撮像装置が複数のユーザにより共有されて使用される場合、当然ながら記憶媒体に関しても共有して使用する場合が多い。この場合、或るユーザが当該記憶媒体の容量を大きく使用してしまうと、当該記憶媒体における他のユーザの使用可能領域が不足してしまうという問題が生じる。
【0005】
このような事情に鑑みて、例えば、通信手段を具備する撮像装置であって、撮像により取得した画像データを通信手段を介して外部のサーバに設けられた外部記憶手段に記憶させる撮像装置が提案されている。
【0006】
そして、この技術に関連する技術として、例えば特許文献1には、次のような技術が開示されている。すなわち、特許文献1には、画像データをカメラメモリからカメラ外部に別途設けられたサーバメモリに記憶させる際に、まず、画像データ通信にかかる通信時間を測定し、この測定した通信時間が長い場合には、画像データの中の主要部に相当する領域の画像データを抽出して送信する技術が開示されている。
【0007】
この特許文献1に開示された技術によれば、ユーザは、カメラの記憶手段の記憶容量不足及び画像データ通信に係る事項を気に掛けることなく撮影を行うことができる、通信機能付きカメラが提供される。
【特許文献1】特開2004−343328号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、例えば企業等における業務の遂行上、及び学校等における教育の現場等で、撮像装置を複数のユーザで共有して使用する場合、特定のユーザ(例えば、プロジェクトのリーダーや学校の先生)が取得したデータと、他の特定のユーザ(例えば、プロジェクトのメンバーや学校の生徒)が取得したデータと、の間には当然ながら重要性における差異が存在する。
【0009】
従って、上述したような記憶媒体の容量確保の為に行う処理については、各々のユーザ毎にその処理内容を変更することが好ましい。
【0010】
なお、特許文献1に開示された技術では、各々のユーザを判別することが不可能な為、記憶媒体の容量不足時における容量確保の為の処理に関して、ユーザ毎にその処理内容を変更することができない。
【0011】
本発明は、前記の事情に鑑みて為されたもので、複数のユーザで共有して使用する場合に、各々のユーザ毎の優先度に応じたデータの保存処理を行うことで、より適切な記憶媒体の使用を可能とする撮像装置及びデータ保存システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による撮像装置は、
複数のユーザに使用される撮像装置であって、
被写体を撮影して画像データを取得する撮影手段と、
前記画像データを圧縮処理する圧縮手段と、
撮影を行ったユーザを特定する為のユーザ特定情報と共に前記画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段における記憶可能容量を検出する容量検出手段と、
サーバと通信する為の通信手段と、
前記記憶手段の使用についてのユーザの優先度を示す優先度情報を保持するユーザ情報管理手段と、
前記容量検出手段によって検出された前記記憶可能容量が所定値より小さい場合には、当該時点におけるユーザの優先度よりも低い優先度のユーザにより撮影されて記憶された画像データを、前記記憶手段に記憶されている画像データ中から検出して選択する第1の画像選択手段と、
前記第1の画像選択手段によって選択された画像データ及び該画像データに係る前記ユーザ特定情報を前記通信手段により前記サーバに送信する送信手段と、
前記送信手段により前記サーバに送信した画像データを、前記記憶手段から削除する処理を行う画像データ削除手段と、
を具備することを特徴とする。
【0013】
前記の目的を達成するために、本発明の第2の態様によるデータ保存システムは、
複数のユーザに使用される撮像装置と、該撮像装置とネットワークを介して接続されるデータ保存サーバと、を具備するデータ保存システムであって、
前記撮像装置は、
被写体を撮影して画像データを取得する撮影手段と、
前記画像データを圧縮処理する圧縮手段と、
撮影を行ったユーザを特定する為のユーザ特定情報と共に前記画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段における記憶可能容量を検出する容量検出手段と、
前記データ保存サーバと通信する為の通信手段と、
前記記憶手段の使用についてのユーザの優先度を示す優先度情報を保持するユーザ情報管理手段と、
前記容量検出手段によって検出された前記記憶可能容量が所定値より小さい場合には、当該時点におけるユーザの優先度よりも低い優先度のユーザにより撮影されて記憶された画像データを、前記記憶手段に記憶されている画像データ中から検出して選択する第1の画像選択手段と、
前記第1の画像選択手段によって選択された画像データ及び該画像データに係る前記ユーザ特定情報を対応付けて前記通信手段により前記データ保存サーバに送信する送信手段と、
前記送信手段により前記データ保存サーバに送信した画像データを、前記記憶手段から削除する処理を行う画像データ削除手段と、
を有し、
前記データ保存サーバは、
前記撮像装置と通信する為のサーバ通信手段と、
前記ユーザを管理する為のユーザ管理情報を記憶するユーザ管理データベースと、
前記撮像装置を使用中のユーザに係る優先度情報を、前記ユーザ管理データベースから読み出して前記撮像装置に送信する優先度情報送信手段と、
前記サーバ通信手段により受信した前記画像データ及び前記ユーザ特定情報を記憶するサーバ記憶手段と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、複数のユーザで撮影画像を記憶する記憶媒体を共有して使用する場合に、各々のユーザ毎の優先度に応じて画像データの保存管理を行うことで、より適切な記憶媒体の使用を可能とする撮像装置及びデータ保存システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、情報取得装置として例えばデジタルカメラ等の撮像装置を想定して説明する。
【0016】
[第1実施形態]
図1は、本第1実施形態に係る撮像装置を含むデータ保存システムの一構成例を示す図である。図1に示すように、データ保存システム1は、撮像装置10と、データファイル保存用サーバ30と、メールサーバ40と、認証サーバ50と、ルータ60と、無線基地局70と、を具備する。これらはインターネット20を介して相互に接続可能に構成されている。
【0017】
図2は、前記撮像装置10のシステム構成例を示すブロック図である。図2に示すように、前記撮像装置10は、CPU10aと、撮像部10bと、撮像処理部10cと、システムバス10dと、圧縮回路部10eと、記憶媒体部10fと、データ管理部10gと、RAM10hと、ROM10iと、表示部10jと、操作入力部10kと、送受信部10lと、を有する。なお、当該撮像装置10においては、主として前記システムバス10dを介してデータの授受が行われる。
【0018】
前記CPU10aは、前記ROM10iに格納された制御プログラムを読み出し実行することにより、当該撮像装置10各部の動作を統括的に制御する。なお、前記ROM10iに格納されたプログラムは、後述するユーザの優先度判定等の為のモジュールも含む。
【0019】
前記撮像部10bは、被写体を撮影して電気信号に変換して前記システムバス10dに出力する。前記撮像処理部10cは、前記撮像部10bから出力された電気信号をデジタル信号に変換し、更に画像処理を施してデジタル画像信号を生成して前記システムバス10dに出力する。
【0020】
前記圧縮回路部10eは、前記撮像処理部10cから出力されたデジタル画像信号を受信し、例えばJPEG等の公知の技術による圧縮処理等を施した画像データを生成して前記システムバス10dに出力する。
【0021】
前記記憶媒体部10fは、前記圧縮回路部10eから出力された前記画像データ等を記憶する記憶媒体である。この記憶媒体部10fは、当該撮像装置10に内蔵の記憶媒体であってもよいし、例えばメモリーカードのように当該撮像装置10に着脱可能な外部外付け記憶媒体であってもよい。
【0022】
前記データ管理部10gは、後述するユーザの優先度、及び各種設定情報等を記憶するユーザ管理データベース(以降、ユーザ管理DBと称する)と、撮影により取得した画像データに関する情報を記憶する画像管理データベース(以降、画像管理DBと称する)を有する。つまり、これらのデータベースは、当該撮像装置10のユーザ管理及びデータ管理の為のデータベースである。前記RAM10hは、各種データを一時的に格納する為の記憶部である。
【0023】
前記表示部10jは、各種表示を行う表示部材である。前記操作入力部10kは、例えば操作ボタン及び操作ダイヤル等の操作を検出して、該検出結果を前記CPU10aに出力する。
【0024】
前記送受信部10lは、前記無線基地局70及びルータ60を介して前記インターネット20に接続する為の通信手段である。
【0025】
図3Aは、前記データファイル保存用サーバ30の一構成例を示す図である。図3Aに示すように、前記データファイル保存用サーバ30は、CPU30aと、システムバス30dと、圧縮回路部30eと、RAM30hと、ROM30iと、送受信部30lと、画像データベース(以降、画像DBと称する)30mと、画像管理データベース(以降、画像管理DBと称する)30nと、ユーザ管理データベース(以降、ユーザ管理DBと称する)30pと、を有する。なお、当該データファイル保存用サーバ30においては、主として前記システムバス30dを介してデータの授受が行われる。
【0026】
前記CPU30aは、前記ROM30iに格納された制御プログラムを読み出し実行することにより、当該データファイル保存用サーバ30各部の動作を統括的に制御する。なお、前記ROM30iに格納されたプログラムは、後述するユーザの優先度判定等の為のモジュールも含む。
【0027】
前記圧縮回路部30eは、後述する送受信部30lによって受信したデジタル画像信号等に対して、例えばJPEG等の公知の技術により圧縮処理等を施した画像データを生成して前記システムバス30dに出力する。
【0028】
前記RAM30hは、各種データを一時的に格納する為の記憶部である。
【0029】
前記送受信部30lは、前記インターネット20と接続する為の通信手段である。
【0030】
前記画像DB30mは、撮像装置10等により送信された画像データを保存する為のデータベースである。
【0031】
前記画像管理DB30nは、例えば図3Bに示すように、各々の画像データについて、“画像ID”、“日付”、“時間”、“形式”、“画質”、“ファイルサイズ”、“ファイル名”、及び“オーナーID”に関する情報から成るデータベースである。
【0032】
前記ユーザ管理DB30pは、例えば図3Cに示すように、各々のユーザについての“ユーザID”、“優先度”、“露出モード”、“FOCUSモード”、“設定言語”、及び“メールアドレス”に関する情報から成るデータベースである。
【0033】
図4は、前記メールサーバ40の一構成例を示す図である。図4に示すように、前記メールサーバ40は、CPU40aと、システムバス40dと、RAM40hと、ROM40iと、送受信部40lと、メールデータベース(以降、メールDBと称する)40nと、ユーザ管理データベース(以降、ユーザ管理DBと称する)40pと、を有する。
【0034】
前記CPU40aは、前記ROM40iに格納された制御プログラムを読み出し実行することにより、当該メールサーバ40各部の動作を統括的に制御する。なお、前記ROM40iに格納されたプログラムは、後述するユーザの優先度判定等の為のモジュールも含む。
【0035】
前記記憶媒体部40fは、画像データ等を記憶する記憶媒体である。
【0036】
前記RAM40hは、各種データを一時的に格納する為の記憶部である。
【0037】
前記送受信部40lは、前記インターネット20と接続する為の通信手段である。
【0038】
前記メールDB40nは、電子メール(以降、単にメールと称する)に係る各種情報を記憶するデータベースである。
【0039】
前記ユーザ管理DB40pは、ユーザに係る各種情報を記憶するデータベースであり、詳細は図17を参照して後に説明する。
【0040】
前記認証サーバ50は、インターネット2への接続の可否の認証及びユーザ認証を行う認証サーバである。
【0041】
前記ルータ60は、インターネット20外部に対して経路制御を行うルータである。
【0042】
前記無線基地局70は、撮像装置10がインターネット20に接続する為の無線基地局である。
【0043】
図5は、本第1実施形態に係る撮像装置10の前記CPU10aによる処理のメインフローチャートを示す図である。
【0044】
まず、ユーザにより電源スイッチ(不図示)がONされると、当該撮像装置10各部の初期化を行う(ステップS1)。
【0045】
続いて、“ユーザ認証”処理を行なう(ステップS2)。なお、このステップS2における“ユーザ認証”処理については、図6に示すサブルーチンを参照して後に詳述する。
【0046】
前記ステップS2における処理を終えると、ユーザによりレリーズボタン(不図示)が押下操作されたか否かを判定する(ステップS3)。このステップS3をNOに分岐する場合は、後述するステップS7へ移行する。
【0047】
一方、前記ステップS3をYESに分岐する場合、前記撮像部10bによって撮影を行う(ステップS4)。そして、このステップS4における撮影により取得した画像を、前記圧縮回路部10eによって圧縮して画像データを生成する(ステップS5)。さらに、このステップS5において生成した前記画像データの“データ保存”処理を行う(ステップS6)。なお、このステップS6における“データ保存”処理については、図7に示すサブルーチンのフローチャートを参照して後に詳述する。
【0048】
前記ステップS3をNOに分岐した場合、及び前記ステップS6における処理を終えた後、前記電源スイッチ(不図示)がOFFされたか否かを判定する(ステップS7)。このステップS7をNOに分岐する場合は、前記ステップS3へ移行する。また、このステップS7をYESに分岐する場合は、当該撮像装置10の電源をOFFとし(ステップS8)、処理を終了する。
【0049】
以下、図6に示すフローチャートを参照して、前記ステップS2における“ユーザ認証”処理のサブルーチンを説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司り、認証サーバ50においては不図示のCPUが司る。
【0050】
まず、撮像装置10が、認証サーバ50に対して接続を要求する信号である“接続要求信号”を送信する(ステップS10A)。そして、認証サーバ50は、前記撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS10B)、該信号が“接続要求信号”であるか否かを判定する(ステップS11B)。このステップS11BをNOに分岐する場合は前記ステップS10Bへ戻る。
【0051】
前記ステップS11BをYESに分岐する場合、認証サーバ50は、前記接続要求に基づいて撮像装置10のインターネット20への接続処理を行う(ステップS12B)。そして、認証サーバ50は、このステップS12Bにおける接続処理結果を撮像装置10へ送信する(ステップS13B)。
【0052】
続いて、撮像装置10は、前記ステップS13Bにおいて認証サーバ50から送信された接続処理結果を受信する(ステップS13A)。さらに、撮像装置10は、このステップS13Aにおいて受信した接続処理結果に基づいて、当該接続が許可されたか否かを判定する(ステップS14A)。このステップS14AをNOに分岐する場合は、後述するステップS25Aに移行する。
【0053】
一方、前記ステップS14AをYESに分岐する場合、撮像装置10は、ユーザ認証を要求する“ユーザ認証要求信号”を認証サーバ50に送信する(ステップS15A)。そして、認証サーバ50は、前記撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS15B)、該信号が“ユーザ認証要求信号”であるか否かを判定する(ステップS16B)。このステップS16BをNOに分岐する場合は前記ステップS15Bへ戻る。
【0054】
前記ステップS16BをYESに分岐する場合、認証サーバ50は、前記ユーザ認証要求に基づいて撮像装置10についてユーザ認証処理を行う(ステップS17B)。そして、認証サーバ50は、撮像装置10についてユーザ認証が成立したか否かを判定する(ステップS18B)。このステップS18BをNOに分岐する場合は、後述するステップS20Bに移行する。他方、ステップS18BをYESに分岐する場合、ユーザ認証が成立した旨を示す“認証フラグ”をONにする。
【0055】
前記ステップS18BをNOに分岐する場合、及び前記ステップS19Bにおける処理を終えた後、認証サーバ50は、前記ステップS17Bにおけるユーザ認証処理結果を、撮像装置10に送信する。
【0056】
撮像装置10は、前記ステップS20において認証サーバ50により送信されたユーザ認証処理結果を受信し(ステップS20A)、該ユーザ認証処理結果に基づいて、ユーザ認証が成功したか否かを判定する(ステップS21A)。
【0057】
ところで、認証サーバ50は、前記ステップS20Bにおける処理を終えた後、認証フラグがONであるか否かを判定する(ステップS21B)。このステップS21BをNOに分岐する場合、前記ステップS10Bに戻る。他方、ステップS21BをYESに分岐する場合、認証サーバ50は、当該ユーザ認証に係るユーザの優先度を示す優先度情報を検索し(ステップS22B)、当該優先度情報を撮像装置10に送信する(ステップS23B)。
【0058】
前記ステップS21AをYESに分岐する場合、撮像装置10は、前記ステップS23Bにおいて認証サーバ50により送信された優先度情報を受信し(ステップS23A)、データ管理部10gのユーザ管理DBに格納する(ステップS26A)。続いて、撮像装置10は、ユーザ情報を確認し(ステップS27A)、優先度情報及びユーザ情報に基づいて“ユーザデータベース(各々のユーザに対応したデータベース)”を設定し(ステップS28)、図5に示すフローチャートに戻る。
【0059】
ところで、前記ステップS21AをNOに分岐する場合、撮像装置10は、ユーザ認証を失敗した旨の表示を表示部10jに行い(ステップS24A)、ユーザ設定として“All User”を設定する(ステップS25A)。ここで、“All User”設定とは、特定のユーザを対象としていない汎用設定であり、優先度としては最も低い優先度の設定である。なお、このステップS25Aにおける処理を終えた後は、図5に示すフローチャートに戻る。
【0060】
以下、図7に示すフローチャートを参照して、前記ステップS6における“データ保存”処理のサブルーチンを説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司り、データファイル保存用サーバ30においてはCPU30aが司る。
【0061】
まず、撮像装置10は、記憶媒体部10f内に、新たにデータを記憶させる為の空き容量があるか否かを検出する(ステップS31A)。続いて、撮像装置10は、このステップS31Aにおける検出結果に基づいて、記憶媒体部10f内に、新たにデータを記憶させる為の空き容量があるか否かを判定する(ステップS32A)。このステップS32AをYESに分岐する場合は、当該画像データを記憶媒体部10fに記憶させ(ステップS34A)、図5に示すフローチャートに戻る。
【0062】
一方、前記ステップS32AをNOに分岐する場合、当該処理を行っているユーザに対応する優先度よりも低い優先度のユーザの使用時に取得した画像データが、前記記憶媒体部10fに記憶されているか否かを判定する(ステップS33A)。このステップS33AをNOに分岐する場合、前記表示部10jに“当該画像データを保存することは不可能である”旨の表示を行い(ステップS35A)、当該画像データを保存する処理を行わずに、図5に示すフローチャートの処理へ戻る。
【0063】
前記ステップS33AをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30に対して接続を要求する“接続要求信号”を送信する(ステップS36A)。そして、データファイル保存用サーバ30は、撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS36C)、該信号が“接続要求信号”であるか否かを判定する(ステップS37C)。このステップS37CをNOに分岐する場合は前記ステップS36Cへ戻る。
【0064】
前記ステップS37CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、前記接続要求に基づいて撮像装置10の接続処理を行う(ステップS38C)。そして、データファイル保存用サーバ30は、このステップS38Cにおける接続処理結果を示す接続確認情報を撮像装置10へ送信する(ステップS39C)。
【0065】
続いて、撮像装置10は、前記ステップS38Cにおいてデータファイル保存用サーバ30から送信された接続確認情報を受信する(ステップS39A)。さらに、撮像装置10は、このステップS39Aにおいて受信した接続確認情報に基づいて、当該接続が許可されたか否かを判定する(ステップS40A)。このステップS40AをNOに分岐する場合は、前記ステップS35Aに移行する。
【0066】
ところで、データファイル保存用サーバ30は、前記ステップS39Cにおける処理を終えた後、画像DB30m及び画像管理DB30nの空き容量に関する“空き容量情報”を撮像装置10に送信する(ステップS41C)。そして、撮像装置10は、このステップS41Cにおいてデータファイル保存用サーバ30により送信された空き容量情報を受信し(ステップS41A)、該空き容量情報を参照して、データファイル保存用サーバ30の画像DB30mに、画像データを保存する為の空き容量が存在するか否かを判定する(ステップS42A)。このステップS42AをNOに分岐する場合は、前記ステップS35Aへ移行する。
【0067】
一方、ステップS42AをYESに分岐する場合、撮像装置10は、データファイル保存用サーバ30に保存する画像データを選択する処理を行う(ステップS43A)。なお、この処理の詳細は、図8乃至図11に示すフローチャートを参照して後述する。
【0068】
続いて、撮像装置10は、前記ステップS43Aにおいて選択されたが画像データが存在するか否かを判定する(ステップS44A)。このステップS44AをNOに分岐する場合は、前記ステップS35Aに移行する。他方、ステップS44をYESに分岐する場合、撮像装置10は、送信する画像データの保存を要求する保存要求信号を、データファイル保存用サーバ30に送信する(ステップS45A)。さらに、撮像装置10は、当該保存処理に係る画像データを、撮影したユーザのユーザIDと対応付けてデータファイル保存用サーバ30に送信する(ステップS47A)。
【0069】
ところで、データファイル保存用サーバ30は、撮像装置10により送信された信号を受信し(ステップS45C)、該信号が保存要求信号であるか否かを判定する(ステップS46C)。このステップS46CをNOに分岐する場合は前記ステップS45Cへ戻る。
【0070】
前記ステップS46CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、前記ステップS47Aにおいて撮像装置10により送信された画像データを受信し(ステップS47C)、該画像データを画像DB30mに保存する(ステップS48C)。そして、当該画像データの保存処理結果を示す保存情報を撮像装置10に送信する(ステップS49C)。
【0071】
前記撮像装置10は、前記ステップS49Cにおいてデータファイル保存用サーバ30により送信された保存情報を受信し(ステップS49A)、該保存情報を参照して、当該データ保存処理が成功したか否かを判定する(ステップS50A)。このステップS50AをNOに分岐する場合は前記ステップS35に移行する。
【0072】
一方、前記ステップS50AをYESに分岐する場合、撮像装置10は、当該データ保存処理に係るデータの削除処理を行い(ステップS51A)、該削除処理によって生じた記憶媒体部10fの空き領域に、当該撮影により取得した画像データを保存する処理を行い(ステップS52A)、図5に示すフローチャートに戻る。なお、撮影により取得した画像データを保存する際には、当該撮影を行ったユーザのユーザIDと画像データとを対応付けて保存する。
【0073】
以下、図8乃至図11を参照して、前記ステップS43Aにおける“画像データの選択”処理について説明する。図8乃至図11は、それぞれ前記ステップS43Aにおける“画像データの選択”処理の一例のフローチャートを示す図である。
【0074】
以下、図8に示すフローチャートを参照して、“データ量が小さい順に画像データを選択する”処理について説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司る。
【0075】
まず、当該ユーザの優先度よりも低い優先度のユーザが取得した画像データのうち、最も小さいデータ量の画像データを選択し(ステップS61)、該画像データのデータ量がデータファイル保存用サーバ30の画像DB30mに保存可能なデータ量であるか否かを判定する(ステップS62)。このステップS62をYESに分岐する場合、当該画像データを選択し(ステップS63)、図7に示すフローチャートに戻る。
【0076】
他方、前記ステップS62をNOに分岐する場合、当該画像データを再圧縮処理することが可能であるか否かを判定する(ステップS64)。このステップS64をYESに分岐する場合、当該画像データを再圧縮処理し(ステップS66)、前記ステップS62へ戻る。
【0077】
前記ステップS64をNOに分岐する場合、選択可能なデータが無い旨を示す情報を生成し(ステップS65)、図7に示すフローチャートに戻る。
【0078】
以下、図9に示すフローチャートを参照して、“データ量が大きい順に画像データを選択する”処理について説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司る。
【0079】
まず、当該ユーザの優先度よりも低い優先度のユーザが取得した画像データのうち、最も大きいデータ量の画像データを選択し(ステップS71)、該画像データのデータ量がデータファイル保存用サーバ30の画像DB30mに保存可能なデータ量であるか否かを判定する(ステップS72)。このステップS72をYESに分岐する場合、当該画像データを選択し(ステップS73)、図7に示すフローチャートに戻る。
【0080】
他方、前記ステップS72をNOに分岐する場合、当該画像データを再圧縮処理することが可能であるか否かを判定する(ステップS74)。このステップS74をYESに分岐する場合、当該画像データの次にデータ量が大きいデータを選択し(ステップS75)、前記ステップS72に戻る。
【0081】
前記ステップS74をNOに分岐する場合、当該画像データを再圧縮処理することが可能であるか否かを判定する(ステップS76)。このステップS76をNOに分岐する場合、選択可能なデータが無い旨を示す情報を生成し(ステップS78)、図7に示すフローチャートに戻る。
【0082】
一方、前記ステップS76をYESに分岐する場合、当該画像データを再圧縮処理し(ステップS77)、前記ステップS72に戻る。
【0083】
以下、図10に示すフローチャートを参照して、“撮影日時順に画像データを選択する”処理について説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司る。
【0084】
まず、当該ユーザの優先度よりも低い優先度のユーザが取得した画像データのうち、最も撮影日時が古い画像データを選択し(ステップS81)、該画像データのデータ量がデータファイル保存用サーバ30の画像DB30mに保存可能なデータ量であるか否かを判定する(ステップS82)。このステップS82をYESに分岐する場合、当該画像データを選択し(ステップS83)、図7に示すフローチャートに戻る。
【0085】
他方、前記ステップS82をNOに分岐する場合、当該ユーザの優先度よりも低い優先度のユーザが取得した画像データのうち、前記ステップS81で選択した画像データの次に撮影日時が古い画像データが存在するか否かを検出する(ステップS84)。このステップS84をYESに分岐する場合、前記ステップS84にて検出された画像データを再選択し(ステップS85)、前記ステップS82に戻る。
【0086】
前記ステップS84をNOに分岐する場合、前記ステップS81にて選択した画像データを再圧縮処理することが可能であるか否かを判定する(ステップS86)。このステップS86をYESに分岐する場合、当該画像データを再圧縮処理し(ステップS88)、前記ステップS62へ戻る。
【0087】
前記ステップS86をNOに分岐する場合、選択可能なデータが無い旨を示す情報を生成し(ステップS87)、図7に示すフローチャートに戻る。
【0088】
以下、図11に示すフローチャートを参照して、“ユーザによる画像データの選択”処理について説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司る。
【0089】
まず、撮像装置10は、画像データのデータ量がデータファイル保存用サーバ30の画像DB30mに保存可能なデータ量の画像データを検出する(ステップS91A)。続いて、ステップS91Aにおける処理で画像データが検出されたか否かを判定する(ステップS92A)。このステップS92をNOに分岐する場合、選択可能なデータが無い旨を示す情報を生成し(ステップS97A)、図7に示すフローチャートに戻る。
【0090】
一方、前記ステップS92AをYESに分岐する場合、撮像装置10は、表示部10jに、前記ステップS91Aにて検出された画像データのリストを表示させる(ステップS93A)。そして、この表示部10jに表示された画像データのリストを確認したユーザが、操作入力部10kを操作して、所望の画像データを選択し(ステップS94D)、決定する(ステップS95D)。
【0091】
撮像装置10は、前記ステップS94D及び前記ステップS95Dにおけるユーザの操作を検出し(ステップS95A)、該操作に対応する画像データを選択し(ステップS96A)、図7に示すフローチャートに戻る。
【0092】
なお、本第1実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムによれば、ユーザの優先度に応じて、前記データファイル保存用サーバ30から撮像装置10へ、画像データのダウンロードを行うことが可能となる。
【0093】
以下、図12に示すフローチャートを参照して、データファイル保存用サーバ30から撮像装置10への画像データのダウンロード処理について説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司り、データファイル保存用サーバ30においてはCPU30aが司る。
【0094】
まず、撮像装置10は、データファイル保存用サーバ30に対して接続を要求する“接続要求信号”を送信する(ステップS101A)。そして、データファイル保存用サーバ30は、撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS101C)、該信号が“接続要求信号”であるか否かを判定する(ステップS102C)。このステップS102CをNOに分岐する場合は前記ステップS101Cへ戻る。
【0095】
前記ステップS102CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、前記接続要求に基づいて撮像装置10の接続処理を行う(ステップS103C)。そして、データファイル保存用サーバ30は、このステップS103Cにおける接続処理結果を示す接続確認情報を撮像装置10へ送信する(ステップS104C)。
【0096】
続いて、撮像装置10は、前記ステップS104Cにおいてデータファイル保存用サーバ30から送信された接続確認情報を受信する(ステップS104A)。さらに、撮像装置10は、このステップS104Aにおいて受信した接続確認情報に基づいて、当該接続が許可されたか否かを判定する(ステップS105A)。このステップS105AをNOに分岐する場合は、当該ダウンロード処理を終了する。
【0097】
一方、前記ステップS105AをYESに分岐する場合、撮像装置10は、記憶媒体部10fの空き容量を示す情報を、データファイル保存用サーバ30に送信し(ステップS106A)、ダウンロード可能な画像データのリストである画像リスト情報の送信要求信号をデータファイル保存用サーバ30に送信する(ステップS107A)。
【0098】
データファイル保存用サーバ30は、前記ステップS106Aで撮像装置10により送信された空き容量を示す情報を受信し(ステップS106C)、及び前記ステップS107Aで撮像装置10により送信された画像リスト情報の送信要求信号を受信する(ステップS107C)。
【0099】
続いて、データファイル保存用サーバ30は、撮像装置10の優先度情報に基づいて、撮像装置10がダウンロード可能な画像データを検出する(ステップS108C)。そして、このステップS108Cで検出した画像データに対して圧縮回路部30eによって高圧縮処理を施して画像リスト情報を生成し(ステップS109C)、撮像装置10に送信する(ステップS110C)。撮像装置10は、この画像リスト情報を受信し(ステップS110A)、該画像リスト情報に基づいて実際にダウンロードする画像データを選択する(ステップS111A)。そして、この選択した画像データのダウンロードを要求するダウンロード要求信号を、データファイル保存用サーバ30に送信する(ステップS112A)。
【0100】
データファイル保存用サーバ30は、前記撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS112C)、該信号が“ダウンロード要求信号”であるか否かを判定する(ステップS113C)。このステップS113CをNOに分岐する場合は前記ステップS112Cへ戻る。
【0101】
前記ステップS113CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、前記空き容量を示す情報を参照して、当該ダウンロード要求に係る画像データのデータ量が記憶媒体部10fの空き容量よりも大きいか否かを判定する(ステップS114C)。このステップS114CをYESに分岐する場合、当該画像データを再圧縮処理することが可能であるか否かを判定する(ステップS124C)。
【0102】
このステップS124CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、当該画像データを再圧縮処理し、前記ステップS114Cへ戻る。前記ステップS124CをNOに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、ダウンロード処理結果情報として“ダウンロード処理失敗”を設定し(ステップS125C)、後述するステップS118Cへ移行する。
【0103】
他方、前記ステップS114CをNOに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、画像データ送信フラグをONに設定し(ステップS115C)、ダウンロード処理結果情報として“ダウンロード処理成功”を設定する(ステップS116C)。
【0104】
前記ステップS116C又は前記ステップS125Cにおける処理を終えた後、ダウンロード処理結果情報を撮像装置10に送信する(ステップS117C)。続いて、データファイル保存用サーバ30は、画像データ送信フラグがONに設定されているか否かを判定する(ステップS120C)。このステップS120CをNOに分岐する場合、前記ステップS101Cに戻る。一方、前記ステップS120CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、当該ダウンロード処理に係る画像データを撮像装置10に送信する(ステップS121C)。
【0105】
ところで、撮像装置10は、前記ステップS112Aにおいてダウンロード要求信号をデータファイル保存用サーバ30に送信した後、前記ステップS117Cにおいてデータファイル保存用サーバ30から送信されたダウンロード処理結果情報を受信する(ステップS118A)。続いて、撮像装置10は、ダウンロード処理結果情報に基づいて、当該ダウンロード処理が成功であるか否かを判定する(ステップS119A)。このステップS119AをNOに分岐する場合、“記憶媒体部10fの空き容量不足によりダウンロード不可能な旨”を表示部10jに表示させ(ステップS123A)、本ダウンロード処理を終了する。
【0106】
一方、前記ステップS119AをYESに分岐する場合、前記ステップS121Cにおいてデータファイル保存用サーバ30により送信された画像データを受信し(ステップS121A)、当該画像データを記憶媒体部10fに記憶させ(ステップS122A)、本ダウンロード処理を終了する。なお、画像データを保存する際には、撮影を行ったユーザのユーザIDと画像データとを対応付けて保存する。
【0107】
以上説明したように、本第1実施形態によれば、複数のユーザで共有して使用する場合に、各々のユーザ毎の優先度に応じたデータの保存処理を行うことで、より適切な記憶媒体の使用を可能とする撮像装置及びデータ保存システムを提供することができる。
【0108】
より詳細には、本第1実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムによれば、例えば、記憶媒体部10fの容量が既に大きく使用されており新たに画像データを記憶させることができない場合であっても、優先度が低い他のユーザの画像データをデータサーバ30へ移動させた後にその画像データを記憶媒体部10fから削除することで、優先度がより高いユーザが取得した画像データを記憶媒体部10fに記憶させることが可能となる。
【0109】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムについて説明する。なお、説明の重複を避ける為、第1実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムとの相違点のみを説明する。
【0110】
第1実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムと、第2実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムとの主な相違点の一つは、前記ステップS6における“データ保存”処理である。本第2実施形態においては、撮像装置10では画像データの圧縮処理を行わずに、データファイル保存用サーバ30にて画像データの圧縮処理を行う。
【0111】
以下、図13に示すフローチャートを参照して、本第2実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムでの前記ステップS6における“データ保存”処理のサブルーチンを説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司り、データファイル保存用サーバ30においてはCPU30aが司る。
【0112】
まず、撮像装置10は、記憶媒体部10f内に、新たにデータを記憶させる為の空き容量があるか否かを検出する(ステップS131A)。続いて、撮像装置10は、このステップS131Aにおける検出結果に基づいて、記憶媒体部10f内に、新たにデータを記憶させる為の空き容量があるか否かを判定する(ステップS132A)。このステップS132AをYESに分岐する場合は、当該画像データを記憶媒体部10fに記憶させ(ステップS133A)、図5に示すフローチャートに戻る。
【0113】
一方、前記ステップS132AをNOに分岐する場合、当該処理を行っているユーザに対応する優先度よりも低い優先度のユーザの使用時に取得した画像データが、前記記憶媒体部10fに記憶されているか否かを判定する(ステップS134A)。このステップS134AをNOに分岐する場合、前記表示部10jに“当該画像データを保存することは不可能である”旨の表示を行い(ステップS146A)、当該画像データを保存する処理を行わずに、図5に示すフローチャートの処理へ戻る。
【0114】
前記ステップS134AをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30に対して接続を要求する“接続要求信号”を送信する(ステップS135A)。そして、データファイル保存用サーバ30は、撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS135C)、該信号が“接続要求信号”であるか否かを判定する(ステップS136C)。このステップS136CをNOに分岐する場合は前記ステップS135Cへ戻る。
【0115】
前記ステップS136CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、前記接続要求に基づいて撮像装置10の接続処理を行う(ステップS137C)。そして、データファイル保存用サーバ30は、このステップS136Cにおける接続処理結果を示す接続確認情報を撮像装置10へ送信する(ステップS138C)。
【0116】
続いて、撮像装置10は、前記ステップS138Cにおいてデータファイル保存用サーバ30から送信された接続確認情報を受信する(ステップS138A)。さらに、撮像装置10は、このステップS138Aにおいて受信した接続確認情報に基づいて、当該接続が許可されたか否かを判定する(ステップS139A)。このステップS139AをNOに分岐する場合は、前記ステップS146Aに移行する。
【0117】
一方、前記ステップS139AをYESに分岐する場合、画像データの保存を要求するデータ保存要求信号をデータファイル保存用サーバ30に送信する(ステップS140A)。そして、データファイル保存用サーバ30は、撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS140C)、該信号が“データ保存要求信号”であるか否かを判定する(ステップS141C)。このステップS141CをNOに分岐する場合は前記ステップS140Cへ戻る。
【0118】
ところで、撮像装置10は、前記ステップS140Aにおいてデータ保存要求信号をデータファイル保存用サーバ30に送信した後、前記ステップS134Aにおいて検出された画像データを、撮影したユーザのユーザIDと対応付けて、データファイル保存用サーバ30に送信する(ステップS142A)。そして、データファイル保存用サーバ30は、前記ステップS141CをYESに分岐した後、前記ステップS142Aにて撮像装置10により送信された画像データを受信し(ステップS142C)、画像DB30mへ保存する(ステップS143C)。なお、このステップS143Cにおける画像データの保存処理の詳細については、図14に示すフローチャートを参照して後述する。
【0119】
前記ステップS143Cにおいて画像データの保存処理を終えた後、データファイル保存用サーバ30は、当該保存処理結果を示す保存処理結果情報を撮像装置10に送信する(ステップS144C)。
【0120】
撮像装置10は、このステップS144Cにおいてデータファイル保存用サーバ30により送信された保存処理結果情報を受信し(ステップS144A)、該保存処理結果情報に基づいて、当該保存処理が成功したか否かを判定する(ステップS145A)。このステップS145AをNOに分岐する場合、前記ステップS146Aに移行する。
【0121】
他方、前記ステップS145AをYESに分岐する場合、撮像装置10は、当該保存処理に係る画像データを記憶媒体部10fから削除する処理を行い(ステップS147A)、撮影により取得した画像データを記憶媒体部10fに記憶させる(ステップS148A)。なお、撮影により取得した画像データを保存する際には、当該撮影を行ったユーザのユーザIDと画像データとを対応付けて保存する。
【0122】
以下、図14に示すフローチャートを参照して、前記ステップS143Cにおける画像データの保存処理について説明する。なお、この処理の制御は、データファイル保存用サーバ30においてはCPU30aが司る。
【0123】
まず、データファイル保存用サーバ30は、画像DB30m内に、前記ステップS142Cで受信した画像データを記憶させる為の空き容量があるか否かを判定する(ステップS151C)。このステップS151CをYESに分岐する場合は、データファイル保存用サーバ30は、当該画像データを画像DB30mに記憶させ(ステップS152C)、図13に示すフローチャートに戻る。
【0124】
前記ステップS151CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、当該ユーザの優先度よりも低い優先度のユーザが取得した画像データが画像DB30mに記憶されているか否かを判定する(ステップS153C)。このステップS153CをNOに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、保存処理結果情報を保存不可能と設定し(ステップS154C)、図13に示すフローチャートに戻る。
【0125】
一方、前記ステップS153CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、後述するデータ圧縮率テーブルを参照して、該データ圧縮率テーブルに規定されている圧縮率よりも低圧縮率で圧縮処理されている画像データを検出する(ステップS155C)。ここで、前記データ圧縮率テーブルとは、例えば画像管理DB30nに予め記憶されているテーブルであり、図15に示すように各々の優先度に応じた画像データの圧縮率が規定されているテーブルである。
【0126】
データファイル保存用サーバ30は、前記ステップS155において検出された画像データが存在するか否かを判定する(ステップS156C)。このステップS156CをNOに分岐する場合、前記ステップS154Cに移行する。他方、前記ステップS156CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、当該画像データを、前記データ圧縮率テーブルに規定された圧縮率にて再圧縮処理し(ステップS157C)、前記ステップS151Cへ戻る。
【0127】
以上説明したように、本第2実施形態によれば、第1実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムと同様の効果を奏する撮像装置及びデータ保存システムを提供することができる。
【0128】
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムについて説明する。なお、説明の重複を避ける為、第1実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムとの相違点のみを説明する。
【0129】
第1実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムと、第3実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムとの主な相違点の一つは、前記ステップS6における“データ保存”処理である。本第3実施形態においては、前記メールサーバ40を利用して画像データの保存処理を行う。
【0130】
以下、図16に示すフローチャートを参照して、本第3実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムでの前記ステップS6における“データ保存”処理のサブルーチンを説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司り、メールサーバ40においてはCPU40aが司る。
【0131】
まず、撮像装置10は、記憶媒体部10f内に、新たにデータを記憶させる為の空き容量があるか否かを検出する(ステップS161A)。続いて、撮像装置10は、このステップS131Aにおける検出結果に基づいて、記憶媒体部10f内に、新たにデータを記憶させる為の空き容量があるか否かを判定する(ステップS162A)。このステップS162AをYESに分岐する場合は、当該画像データを記憶媒体部10fに記憶させ(ステップS163A)、図5に示すフローチャートに戻る。
【0132】
一方、前記ステップS162AをNOに分岐する場合、当該処理を行っているユーザに対応する優先度よりも低い優先度のユーザの使用時に取得した画像データが、前記記憶媒体部10fに記憶されているか否かを判定する(ステップS164A)。このステップS164AをNOに分岐する場合、前記表示部10jに“当該画像データを保存することは不可能である”旨の表示を行い(ステップS165A)、当該画像データを保存する処理を行わずに、図5に示すフローチャートの処理へ戻る。
【0133】
前記ステップS164AをYESに分岐する場合、メールサーバ40に対して接続を要求する“接続要求信号”を送信する(ステップS166A)。そして、メールサーバ40は、撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS166D)、該信号が“接続要求信号”であるか否かを判定する(ステップS167D)。このステップS167DをNOに分岐する場合は前記ステップS166Dへ戻る。
【0134】
前記ステップS167DをYESに分岐する場合、メールサーバ40は、前記接続要求に基づいて撮像装置10の接続処理を行う(ステップS168D)。そして、メールサーバ40は、このステップS168Dにおける接続処理結果を示す接続確認情報を撮像装置10へ送信する(ステップS169D)。
【0135】
続いて、撮像装置10は、前記ステップS169Dにおいてメールサーバ40から送信された接続確認情報を受信する(ステップS169A)。さらに、撮像装置10は、このステップS169Aにおいて受信した接続確認情報に基づいて、当該接続が許可されたか否かを判定する(ステップS170A)。このステップS170AをNOに分岐する場合は、前記ステップS165Aに移行する。
【0136】
一方、前記ステップS170AをYESに分岐する場合、撮像装置10は、メールサーバ40に保存する画像データの選択処理を行う(ステップS171A)。なお、このステップS171Aにおける選択処理は、図18に示すフローチャートを参照して後述する。
【0137】
撮像装置10は、前記ステップS171Aにおいて選択された画像データの有無を判定する(ステップS172)。このステップS172をNOに分岐する場合、前記ステップS165へ移行する。一方、前記ステップS172をYESに分岐する場合、撮像装置10は、画像データの保存を要求するデータ保存要求信号をメールサーバ40に送信する(ステップS173A)。そして、メールサーバ40は、撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS173D)、該信号が“データ保存要求信号”であるか否かを判定する(ステップS174D)。このステップS174DをNOに分岐する場合は前記ステップS173Dへ戻る。
【0138】
ところで、撮像装置10は、前記ステップS173Aにおいてデータ保存要求信号をメールサーバ40に送信した後、前記ステップS171Aにおいて選択した画像データを、撮影したユーザのユーザIDと対応付けてメールサーバ40に送信する(ステップS175A)。そして、メールサーバ40は、前記ステップS174DをYESに分岐した後、前記ステップS142Aにて撮像装置10により送信された画像データを受信して記憶媒体部40fに保存する(ステップS175D)。
【0139】
そして、メールサーバ40は、当該画像データを取得したユーザに対して、当該画像データをメールサーバ40に移動させた旨のメールを送信する(ステップS176D)。なお、メールアドレスに関しては、図17に示すようにユーザ管理DB40pに、ユーザIDに対応付けられて記憶されている。従って、メールサーバ40は、ユーザ管理DB40pを参照することで、当該画像データを取得したユーザのメールアドレスを取得することができる。
【0140】
前記ステップS176Dにおける処理を終えた後、メールサーバ40は、メール送信処結果を示す情報を撮像装置10に送信する(ステップS177D)。
【0141】
撮像装置10は、前記ステップS177Dにおいてメールサーバ40により送信されたメール送信処理結果を示す情報を受信し(ステップS177A)、前記ステップS176Dにおけるメール送信処理が成功したか否かを判定する(ステップS178A)。このステップS178AをNOに分岐する場合、前記ステップS165Aに移行する。
【0142】
前記ステップS178AをYESに分岐する場合、メールサーバ40に送信した画像データを記憶媒体部10fから削除する処理を行い(ステップS179A)、撮影により取得した画像データを記憶媒体部10fに記憶させる(ステップS180A)。なお、撮影により取得した画像データを保存する際には、当該撮影を行ったユーザのユーザIDと画像データとを対応付けて保存する。
【0143】
以下、図18に示すフローチャートを参照して、前記ステップS171Aにおける画像データの選択処理について説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司る。
【0144】
まず、撮像装置10は、当該ユーザの優先度よりも低い優先度のユーザが取得した画像データのうちデータ量が最も大きい画像データを選択する(ステップS191A)。続いて、撮像装置10は、ステップS191Aで選択した画像データのデータ量がメールにて送信可能なデータ量であるか否かを判定する(ステップS192A)。このステップS192AをYESに分岐する場合、当該画像データを選択画像データとして決定し(ステップS193A)、図16に示すフローチャートに戻る。
【0145】
他方、前記ステップS192AをNOに分岐する場合、前記ステップS191Aで選択した画像データの他に、当該ユーザの優先度よりも低い優先度のユーザが取得した画像データが存在するか否かを判定する(ステップS194A)。このステップS194AをNOに分岐する場合、当該ユーザの優先度よりも低い優先度のユーザが取得した画像データのうち前記ステップS191Aで選択した画像の次にデータ量が大きい画像データを選択し(ステップS195A)、前記ステップS192Aに戻る。
【0146】
前記ステップS194AをNOに分岐する場合、前記ステップS191Aで選択した画像データを再圧縮処理することが可能であるか否かを判定する(ステップS196A)。このステップS196AをNOに分岐する場合、選択可能な画像データ無しとして図16に示すフローチャートに戻る。一方、前記ステップS196AをYESに分岐する場合、当該画像データを再圧縮処理し(ステップS197A)、前記ステップS192Aに戻る。
【0147】
以上説明したように、本第3実施形態によれば、第1実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムと同様の効果を奏する撮像装置及びデータ保存システムを提供することができる。
【0148】
以上、第1実施形態乃至第3実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。
【0149】
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0150】
【図1】本発明の第1実施形態に係るデータ保存システムの一構成例を示す図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る撮像装置のシステム構成を示すブロック図。
【図3A】データファイル保存用サーバの一構成例を示す図。
【図3B】画像管理DBの一例を示す図。
【図3C】ユーザ管理DBの一例を示す図。
【図4】メールサーバの一構成例を示す図。
【図5】本発明の第1実施形態に係る撮像装置のCPUによる処理のメインフローチャートを示す図。
【図6】ステップS2における“ユーザ認証”処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図7】ステップS6における“データ保存”処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図8】ステップS43Aにおける“画像データの選択”処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図9】ステップS43Aにおける“画像データの選択”処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図10】ステップS43Aにおける“画像データの選択”処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図11】ステップS43Aにおける“画像データの選択”処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図12】データファイル保存用サーバから撮像装置への画像データのダウンロード処理のフローチャートを示す図。
【図13】ステップS6における“データ保存”処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図14】ステップS143Cにおける画像データの保存処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図15】データ圧縮率テーブルの一例を示す図。
【図16】ステップS6における“データ保存”処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図17】ユーザ管理DBの一例を示す図。
【図18】ステップS171Aにおける選択処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【符号の説明】
【0151】
1…データ保存システム、 2…インターネット、 10…撮像装置、 10a…CPU、 10b…撮像部、 10c…撮像処理部、 10d…システムバス、 10e…圧縮回路部、 10f…記憶媒体部、 10g…データ管理部、 10h…RAM、 10i…ROM、 10j…表示部、 10k…操作入力部、 10l…送受信部、 20…インターネット、 30…データファイル保存用サーバ、 30a…CPU、 30d…システムバス、 30e…圧縮回路部、 30h…RAM、 30i…ROM、 30l…送受信部、 30m…画像データベース、 30n…画像管理データベース、 30p…ユーザ管理データベース、 30p…ユーザ管理DB、 40…メールサーバ、 40a…CPU、 40d…システムバス、 40h…RAM、 40i…ROM、 40l…送受信部、 40n…メールデータベース、 40p…ユーザ管理データベース、 40f…記憶媒体部、 50…認証サーバ、 60…ルータ、 70…無線基地局。
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置及びデータ保存システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、組織において例えば電子スチルカメラ、及びデジタルビデオカメラ等の撮像装置が、複数のユーザにより共有されて使用される場面は多い。
【0003】
例えば、企業等における業務の遂行上、学校等における教育の現場、及び家庭内における家族間等において、一台の撮像装置が複数のユーザにより共有されて使用されることが多い。
【0004】
このように一台の撮像装置が複数のユーザにより共有されて使用される場合、当然ながら記憶媒体に関しても共有して使用する場合が多い。この場合、或るユーザが当該記憶媒体の容量を大きく使用してしまうと、当該記憶媒体における他のユーザの使用可能領域が不足してしまうという問題が生じる。
【0005】
このような事情に鑑みて、例えば、通信手段を具備する撮像装置であって、撮像により取得した画像データを通信手段を介して外部のサーバに設けられた外部記憶手段に記憶させる撮像装置が提案されている。
【0006】
そして、この技術に関連する技術として、例えば特許文献1には、次のような技術が開示されている。すなわち、特許文献1には、画像データをカメラメモリからカメラ外部に別途設けられたサーバメモリに記憶させる際に、まず、画像データ通信にかかる通信時間を測定し、この測定した通信時間が長い場合には、画像データの中の主要部に相当する領域の画像データを抽出して送信する技術が開示されている。
【0007】
この特許文献1に開示された技術によれば、ユーザは、カメラの記憶手段の記憶容量不足及び画像データ通信に係る事項を気に掛けることなく撮影を行うことができる、通信機能付きカメラが提供される。
【特許文献1】特開2004−343328号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、例えば企業等における業務の遂行上、及び学校等における教育の現場等で、撮像装置を複数のユーザで共有して使用する場合、特定のユーザ(例えば、プロジェクトのリーダーや学校の先生)が取得したデータと、他の特定のユーザ(例えば、プロジェクトのメンバーや学校の生徒)が取得したデータと、の間には当然ながら重要性における差異が存在する。
【0009】
従って、上述したような記憶媒体の容量確保の為に行う処理については、各々のユーザ毎にその処理内容を変更することが好ましい。
【0010】
なお、特許文献1に開示された技術では、各々のユーザを判別することが不可能な為、記憶媒体の容量不足時における容量確保の為の処理に関して、ユーザ毎にその処理内容を変更することができない。
【0011】
本発明は、前記の事情に鑑みて為されたもので、複数のユーザで共有して使用する場合に、各々のユーザ毎の優先度に応じたデータの保存処理を行うことで、より適切な記憶媒体の使用を可能とする撮像装置及びデータ保存システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による撮像装置は、
複数のユーザに使用される撮像装置であって、
被写体を撮影して画像データを取得する撮影手段と、
前記画像データを圧縮処理する圧縮手段と、
撮影を行ったユーザを特定する為のユーザ特定情報と共に前記画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段における記憶可能容量を検出する容量検出手段と、
サーバと通信する為の通信手段と、
前記記憶手段の使用についてのユーザの優先度を示す優先度情報を保持するユーザ情報管理手段と、
前記容量検出手段によって検出された前記記憶可能容量が所定値より小さい場合には、当該時点におけるユーザの優先度よりも低い優先度のユーザにより撮影されて記憶された画像データを、前記記憶手段に記憶されている画像データ中から検出して選択する第1の画像選択手段と、
前記第1の画像選択手段によって選択された画像データ及び該画像データに係る前記ユーザ特定情報を前記通信手段により前記サーバに送信する送信手段と、
前記送信手段により前記サーバに送信した画像データを、前記記憶手段から削除する処理を行う画像データ削除手段と、
を具備することを特徴とする。
【0013】
前記の目的を達成するために、本発明の第2の態様によるデータ保存システムは、
複数のユーザに使用される撮像装置と、該撮像装置とネットワークを介して接続されるデータ保存サーバと、を具備するデータ保存システムであって、
前記撮像装置は、
被写体を撮影して画像データを取得する撮影手段と、
前記画像データを圧縮処理する圧縮手段と、
撮影を行ったユーザを特定する為のユーザ特定情報と共に前記画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段における記憶可能容量を検出する容量検出手段と、
前記データ保存サーバと通信する為の通信手段と、
前記記憶手段の使用についてのユーザの優先度を示す優先度情報を保持するユーザ情報管理手段と、
前記容量検出手段によって検出された前記記憶可能容量が所定値より小さい場合には、当該時点におけるユーザの優先度よりも低い優先度のユーザにより撮影されて記憶された画像データを、前記記憶手段に記憶されている画像データ中から検出して選択する第1の画像選択手段と、
前記第1の画像選択手段によって選択された画像データ及び該画像データに係る前記ユーザ特定情報を対応付けて前記通信手段により前記データ保存サーバに送信する送信手段と、
前記送信手段により前記データ保存サーバに送信した画像データを、前記記憶手段から削除する処理を行う画像データ削除手段と、
を有し、
前記データ保存サーバは、
前記撮像装置と通信する為のサーバ通信手段と、
前記ユーザを管理する為のユーザ管理情報を記憶するユーザ管理データベースと、
前記撮像装置を使用中のユーザに係る優先度情報を、前記ユーザ管理データベースから読み出して前記撮像装置に送信する優先度情報送信手段と、
前記サーバ通信手段により受信した前記画像データ及び前記ユーザ特定情報を記憶するサーバ記憶手段と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、複数のユーザで撮影画像を記憶する記憶媒体を共有して使用する場合に、各々のユーザ毎の優先度に応じて画像データの保存管理を行うことで、より適切な記憶媒体の使用を可能とする撮像装置及びデータ保存システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、情報取得装置として例えばデジタルカメラ等の撮像装置を想定して説明する。
【0016】
[第1実施形態]
図1は、本第1実施形態に係る撮像装置を含むデータ保存システムの一構成例を示す図である。図1に示すように、データ保存システム1は、撮像装置10と、データファイル保存用サーバ30と、メールサーバ40と、認証サーバ50と、ルータ60と、無線基地局70と、を具備する。これらはインターネット20を介して相互に接続可能に構成されている。
【0017】
図2は、前記撮像装置10のシステム構成例を示すブロック図である。図2に示すように、前記撮像装置10は、CPU10aと、撮像部10bと、撮像処理部10cと、システムバス10dと、圧縮回路部10eと、記憶媒体部10fと、データ管理部10gと、RAM10hと、ROM10iと、表示部10jと、操作入力部10kと、送受信部10lと、を有する。なお、当該撮像装置10においては、主として前記システムバス10dを介してデータの授受が行われる。
【0018】
前記CPU10aは、前記ROM10iに格納された制御プログラムを読み出し実行することにより、当該撮像装置10各部の動作を統括的に制御する。なお、前記ROM10iに格納されたプログラムは、後述するユーザの優先度判定等の為のモジュールも含む。
【0019】
前記撮像部10bは、被写体を撮影して電気信号に変換して前記システムバス10dに出力する。前記撮像処理部10cは、前記撮像部10bから出力された電気信号をデジタル信号に変換し、更に画像処理を施してデジタル画像信号を生成して前記システムバス10dに出力する。
【0020】
前記圧縮回路部10eは、前記撮像処理部10cから出力されたデジタル画像信号を受信し、例えばJPEG等の公知の技術による圧縮処理等を施した画像データを生成して前記システムバス10dに出力する。
【0021】
前記記憶媒体部10fは、前記圧縮回路部10eから出力された前記画像データ等を記憶する記憶媒体である。この記憶媒体部10fは、当該撮像装置10に内蔵の記憶媒体であってもよいし、例えばメモリーカードのように当該撮像装置10に着脱可能な外部外付け記憶媒体であってもよい。
【0022】
前記データ管理部10gは、後述するユーザの優先度、及び各種設定情報等を記憶するユーザ管理データベース(以降、ユーザ管理DBと称する)と、撮影により取得した画像データに関する情報を記憶する画像管理データベース(以降、画像管理DBと称する)を有する。つまり、これらのデータベースは、当該撮像装置10のユーザ管理及びデータ管理の為のデータベースである。前記RAM10hは、各種データを一時的に格納する為の記憶部である。
【0023】
前記表示部10jは、各種表示を行う表示部材である。前記操作入力部10kは、例えば操作ボタン及び操作ダイヤル等の操作を検出して、該検出結果を前記CPU10aに出力する。
【0024】
前記送受信部10lは、前記無線基地局70及びルータ60を介して前記インターネット20に接続する為の通信手段である。
【0025】
図3Aは、前記データファイル保存用サーバ30の一構成例を示す図である。図3Aに示すように、前記データファイル保存用サーバ30は、CPU30aと、システムバス30dと、圧縮回路部30eと、RAM30hと、ROM30iと、送受信部30lと、画像データベース(以降、画像DBと称する)30mと、画像管理データベース(以降、画像管理DBと称する)30nと、ユーザ管理データベース(以降、ユーザ管理DBと称する)30pと、を有する。なお、当該データファイル保存用サーバ30においては、主として前記システムバス30dを介してデータの授受が行われる。
【0026】
前記CPU30aは、前記ROM30iに格納された制御プログラムを読み出し実行することにより、当該データファイル保存用サーバ30各部の動作を統括的に制御する。なお、前記ROM30iに格納されたプログラムは、後述するユーザの優先度判定等の為のモジュールも含む。
【0027】
前記圧縮回路部30eは、後述する送受信部30lによって受信したデジタル画像信号等に対して、例えばJPEG等の公知の技術により圧縮処理等を施した画像データを生成して前記システムバス30dに出力する。
【0028】
前記RAM30hは、各種データを一時的に格納する為の記憶部である。
【0029】
前記送受信部30lは、前記インターネット20と接続する為の通信手段である。
【0030】
前記画像DB30mは、撮像装置10等により送信された画像データを保存する為のデータベースである。
【0031】
前記画像管理DB30nは、例えば図3Bに示すように、各々の画像データについて、“画像ID”、“日付”、“時間”、“形式”、“画質”、“ファイルサイズ”、“ファイル名”、及び“オーナーID”に関する情報から成るデータベースである。
【0032】
前記ユーザ管理DB30pは、例えば図3Cに示すように、各々のユーザについての“ユーザID”、“優先度”、“露出モード”、“FOCUSモード”、“設定言語”、及び“メールアドレス”に関する情報から成るデータベースである。
【0033】
図4は、前記メールサーバ40の一構成例を示す図である。図4に示すように、前記メールサーバ40は、CPU40aと、システムバス40dと、RAM40hと、ROM40iと、送受信部40lと、メールデータベース(以降、メールDBと称する)40nと、ユーザ管理データベース(以降、ユーザ管理DBと称する)40pと、を有する。
【0034】
前記CPU40aは、前記ROM40iに格納された制御プログラムを読み出し実行することにより、当該メールサーバ40各部の動作を統括的に制御する。なお、前記ROM40iに格納されたプログラムは、後述するユーザの優先度判定等の為のモジュールも含む。
【0035】
前記記憶媒体部40fは、画像データ等を記憶する記憶媒体である。
【0036】
前記RAM40hは、各種データを一時的に格納する為の記憶部である。
【0037】
前記送受信部40lは、前記インターネット20と接続する為の通信手段である。
【0038】
前記メールDB40nは、電子メール(以降、単にメールと称する)に係る各種情報を記憶するデータベースである。
【0039】
前記ユーザ管理DB40pは、ユーザに係る各種情報を記憶するデータベースであり、詳細は図17を参照して後に説明する。
【0040】
前記認証サーバ50は、インターネット2への接続の可否の認証及びユーザ認証を行う認証サーバである。
【0041】
前記ルータ60は、インターネット20外部に対して経路制御を行うルータである。
【0042】
前記無線基地局70は、撮像装置10がインターネット20に接続する為の無線基地局である。
【0043】
図5は、本第1実施形態に係る撮像装置10の前記CPU10aによる処理のメインフローチャートを示す図である。
【0044】
まず、ユーザにより電源スイッチ(不図示)がONされると、当該撮像装置10各部の初期化を行う(ステップS1)。
【0045】
続いて、“ユーザ認証”処理を行なう(ステップS2)。なお、このステップS2における“ユーザ認証”処理については、図6に示すサブルーチンを参照して後に詳述する。
【0046】
前記ステップS2における処理を終えると、ユーザによりレリーズボタン(不図示)が押下操作されたか否かを判定する(ステップS3)。このステップS3をNOに分岐する場合は、後述するステップS7へ移行する。
【0047】
一方、前記ステップS3をYESに分岐する場合、前記撮像部10bによって撮影を行う(ステップS4)。そして、このステップS4における撮影により取得した画像を、前記圧縮回路部10eによって圧縮して画像データを生成する(ステップS5)。さらに、このステップS5において生成した前記画像データの“データ保存”処理を行う(ステップS6)。なお、このステップS6における“データ保存”処理については、図7に示すサブルーチンのフローチャートを参照して後に詳述する。
【0048】
前記ステップS3をNOに分岐した場合、及び前記ステップS6における処理を終えた後、前記電源スイッチ(不図示)がOFFされたか否かを判定する(ステップS7)。このステップS7をNOに分岐する場合は、前記ステップS3へ移行する。また、このステップS7をYESに分岐する場合は、当該撮像装置10の電源をOFFとし(ステップS8)、処理を終了する。
【0049】
以下、図6に示すフローチャートを参照して、前記ステップS2における“ユーザ認証”処理のサブルーチンを説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司り、認証サーバ50においては不図示のCPUが司る。
【0050】
まず、撮像装置10が、認証サーバ50に対して接続を要求する信号である“接続要求信号”を送信する(ステップS10A)。そして、認証サーバ50は、前記撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS10B)、該信号が“接続要求信号”であるか否かを判定する(ステップS11B)。このステップS11BをNOに分岐する場合は前記ステップS10Bへ戻る。
【0051】
前記ステップS11BをYESに分岐する場合、認証サーバ50は、前記接続要求に基づいて撮像装置10のインターネット20への接続処理を行う(ステップS12B)。そして、認証サーバ50は、このステップS12Bにおける接続処理結果を撮像装置10へ送信する(ステップS13B)。
【0052】
続いて、撮像装置10は、前記ステップS13Bにおいて認証サーバ50から送信された接続処理結果を受信する(ステップS13A)。さらに、撮像装置10は、このステップS13Aにおいて受信した接続処理結果に基づいて、当該接続が許可されたか否かを判定する(ステップS14A)。このステップS14AをNOに分岐する場合は、後述するステップS25Aに移行する。
【0053】
一方、前記ステップS14AをYESに分岐する場合、撮像装置10は、ユーザ認証を要求する“ユーザ認証要求信号”を認証サーバ50に送信する(ステップS15A)。そして、認証サーバ50は、前記撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS15B)、該信号が“ユーザ認証要求信号”であるか否かを判定する(ステップS16B)。このステップS16BをNOに分岐する場合は前記ステップS15Bへ戻る。
【0054】
前記ステップS16BをYESに分岐する場合、認証サーバ50は、前記ユーザ認証要求に基づいて撮像装置10についてユーザ認証処理を行う(ステップS17B)。そして、認証サーバ50は、撮像装置10についてユーザ認証が成立したか否かを判定する(ステップS18B)。このステップS18BをNOに分岐する場合は、後述するステップS20Bに移行する。他方、ステップS18BをYESに分岐する場合、ユーザ認証が成立した旨を示す“認証フラグ”をONにする。
【0055】
前記ステップS18BをNOに分岐する場合、及び前記ステップS19Bにおける処理を終えた後、認証サーバ50は、前記ステップS17Bにおけるユーザ認証処理結果を、撮像装置10に送信する。
【0056】
撮像装置10は、前記ステップS20において認証サーバ50により送信されたユーザ認証処理結果を受信し(ステップS20A)、該ユーザ認証処理結果に基づいて、ユーザ認証が成功したか否かを判定する(ステップS21A)。
【0057】
ところで、認証サーバ50は、前記ステップS20Bにおける処理を終えた後、認証フラグがONであるか否かを判定する(ステップS21B)。このステップS21BをNOに分岐する場合、前記ステップS10Bに戻る。他方、ステップS21BをYESに分岐する場合、認証サーバ50は、当該ユーザ認証に係るユーザの優先度を示す優先度情報を検索し(ステップS22B)、当該優先度情報を撮像装置10に送信する(ステップS23B)。
【0058】
前記ステップS21AをYESに分岐する場合、撮像装置10は、前記ステップS23Bにおいて認証サーバ50により送信された優先度情報を受信し(ステップS23A)、データ管理部10gのユーザ管理DBに格納する(ステップS26A)。続いて、撮像装置10は、ユーザ情報を確認し(ステップS27A)、優先度情報及びユーザ情報に基づいて“ユーザデータベース(各々のユーザに対応したデータベース)”を設定し(ステップS28)、図5に示すフローチャートに戻る。
【0059】
ところで、前記ステップS21AをNOに分岐する場合、撮像装置10は、ユーザ認証を失敗した旨の表示を表示部10jに行い(ステップS24A)、ユーザ設定として“All User”を設定する(ステップS25A)。ここで、“All User”設定とは、特定のユーザを対象としていない汎用設定であり、優先度としては最も低い優先度の設定である。なお、このステップS25Aにおける処理を終えた後は、図5に示すフローチャートに戻る。
【0060】
以下、図7に示すフローチャートを参照して、前記ステップS6における“データ保存”処理のサブルーチンを説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司り、データファイル保存用サーバ30においてはCPU30aが司る。
【0061】
まず、撮像装置10は、記憶媒体部10f内に、新たにデータを記憶させる為の空き容量があるか否かを検出する(ステップS31A)。続いて、撮像装置10は、このステップS31Aにおける検出結果に基づいて、記憶媒体部10f内に、新たにデータを記憶させる為の空き容量があるか否かを判定する(ステップS32A)。このステップS32AをYESに分岐する場合は、当該画像データを記憶媒体部10fに記憶させ(ステップS34A)、図5に示すフローチャートに戻る。
【0062】
一方、前記ステップS32AをNOに分岐する場合、当該処理を行っているユーザに対応する優先度よりも低い優先度のユーザの使用時に取得した画像データが、前記記憶媒体部10fに記憶されているか否かを判定する(ステップS33A)。このステップS33AをNOに分岐する場合、前記表示部10jに“当該画像データを保存することは不可能である”旨の表示を行い(ステップS35A)、当該画像データを保存する処理を行わずに、図5に示すフローチャートの処理へ戻る。
【0063】
前記ステップS33AをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30に対して接続を要求する“接続要求信号”を送信する(ステップS36A)。そして、データファイル保存用サーバ30は、撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS36C)、該信号が“接続要求信号”であるか否かを判定する(ステップS37C)。このステップS37CをNOに分岐する場合は前記ステップS36Cへ戻る。
【0064】
前記ステップS37CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、前記接続要求に基づいて撮像装置10の接続処理を行う(ステップS38C)。そして、データファイル保存用サーバ30は、このステップS38Cにおける接続処理結果を示す接続確認情報を撮像装置10へ送信する(ステップS39C)。
【0065】
続いて、撮像装置10は、前記ステップS38Cにおいてデータファイル保存用サーバ30から送信された接続確認情報を受信する(ステップS39A)。さらに、撮像装置10は、このステップS39Aにおいて受信した接続確認情報に基づいて、当該接続が許可されたか否かを判定する(ステップS40A)。このステップS40AをNOに分岐する場合は、前記ステップS35Aに移行する。
【0066】
ところで、データファイル保存用サーバ30は、前記ステップS39Cにおける処理を終えた後、画像DB30m及び画像管理DB30nの空き容量に関する“空き容量情報”を撮像装置10に送信する(ステップS41C)。そして、撮像装置10は、このステップS41Cにおいてデータファイル保存用サーバ30により送信された空き容量情報を受信し(ステップS41A)、該空き容量情報を参照して、データファイル保存用サーバ30の画像DB30mに、画像データを保存する為の空き容量が存在するか否かを判定する(ステップS42A)。このステップS42AをNOに分岐する場合は、前記ステップS35Aへ移行する。
【0067】
一方、ステップS42AをYESに分岐する場合、撮像装置10は、データファイル保存用サーバ30に保存する画像データを選択する処理を行う(ステップS43A)。なお、この処理の詳細は、図8乃至図11に示すフローチャートを参照して後述する。
【0068】
続いて、撮像装置10は、前記ステップS43Aにおいて選択されたが画像データが存在するか否かを判定する(ステップS44A)。このステップS44AをNOに分岐する場合は、前記ステップS35Aに移行する。他方、ステップS44をYESに分岐する場合、撮像装置10は、送信する画像データの保存を要求する保存要求信号を、データファイル保存用サーバ30に送信する(ステップS45A)。さらに、撮像装置10は、当該保存処理に係る画像データを、撮影したユーザのユーザIDと対応付けてデータファイル保存用サーバ30に送信する(ステップS47A)。
【0069】
ところで、データファイル保存用サーバ30は、撮像装置10により送信された信号を受信し(ステップS45C)、該信号が保存要求信号であるか否かを判定する(ステップS46C)。このステップS46CをNOに分岐する場合は前記ステップS45Cへ戻る。
【0070】
前記ステップS46CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、前記ステップS47Aにおいて撮像装置10により送信された画像データを受信し(ステップS47C)、該画像データを画像DB30mに保存する(ステップS48C)。そして、当該画像データの保存処理結果を示す保存情報を撮像装置10に送信する(ステップS49C)。
【0071】
前記撮像装置10は、前記ステップS49Cにおいてデータファイル保存用サーバ30により送信された保存情報を受信し(ステップS49A)、該保存情報を参照して、当該データ保存処理が成功したか否かを判定する(ステップS50A)。このステップS50AをNOに分岐する場合は前記ステップS35に移行する。
【0072】
一方、前記ステップS50AをYESに分岐する場合、撮像装置10は、当該データ保存処理に係るデータの削除処理を行い(ステップS51A)、該削除処理によって生じた記憶媒体部10fの空き領域に、当該撮影により取得した画像データを保存する処理を行い(ステップS52A)、図5に示すフローチャートに戻る。なお、撮影により取得した画像データを保存する際には、当該撮影を行ったユーザのユーザIDと画像データとを対応付けて保存する。
【0073】
以下、図8乃至図11を参照して、前記ステップS43Aにおける“画像データの選択”処理について説明する。図8乃至図11は、それぞれ前記ステップS43Aにおける“画像データの選択”処理の一例のフローチャートを示す図である。
【0074】
以下、図8に示すフローチャートを参照して、“データ量が小さい順に画像データを選択する”処理について説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司る。
【0075】
まず、当該ユーザの優先度よりも低い優先度のユーザが取得した画像データのうち、最も小さいデータ量の画像データを選択し(ステップS61)、該画像データのデータ量がデータファイル保存用サーバ30の画像DB30mに保存可能なデータ量であるか否かを判定する(ステップS62)。このステップS62をYESに分岐する場合、当該画像データを選択し(ステップS63)、図7に示すフローチャートに戻る。
【0076】
他方、前記ステップS62をNOに分岐する場合、当該画像データを再圧縮処理することが可能であるか否かを判定する(ステップS64)。このステップS64をYESに分岐する場合、当該画像データを再圧縮処理し(ステップS66)、前記ステップS62へ戻る。
【0077】
前記ステップS64をNOに分岐する場合、選択可能なデータが無い旨を示す情報を生成し(ステップS65)、図7に示すフローチャートに戻る。
【0078】
以下、図9に示すフローチャートを参照して、“データ量が大きい順に画像データを選択する”処理について説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司る。
【0079】
まず、当該ユーザの優先度よりも低い優先度のユーザが取得した画像データのうち、最も大きいデータ量の画像データを選択し(ステップS71)、該画像データのデータ量がデータファイル保存用サーバ30の画像DB30mに保存可能なデータ量であるか否かを判定する(ステップS72)。このステップS72をYESに分岐する場合、当該画像データを選択し(ステップS73)、図7に示すフローチャートに戻る。
【0080】
他方、前記ステップS72をNOに分岐する場合、当該画像データを再圧縮処理することが可能であるか否かを判定する(ステップS74)。このステップS74をYESに分岐する場合、当該画像データの次にデータ量が大きいデータを選択し(ステップS75)、前記ステップS72に戻る。
【0081】
前記ステップS74をNOに分岐する場合、当該画像データを再圧縮処理することが可能であるか否かを判定する(ステップS76)。このステップS76をNOに分岐する場合、選択可能なデータが無い旨を示す情報を生成し(ステップS78)、図7に示すフローチャートに戻る。
【0082】
一方、前記ステップS76をYESに分岐する場合、当該画像データを再圧縮処理し(ステップS77)、前記ステップS72に戻る。
【0083】
以下、図10に示すフローチャートを参照して、“撮影日時順に画像データを選択する”処理について説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司る。
【0084】
まず、当該ユーザの優先度よりも低い優先度のユーザが取得した画像データのうち、最も撮影日時が古い画像データを選択し(ステップS81)、該画像データのデータ量がデータファイル保存用サーバ30の画像DB30mに保存可能なデータ量であるか否かを判定する(ステップS82)。このステップS82をYESに分岐する場合、当該画像データを選択し(ステップS83)、図7に示すフローチャートに戻る。
【0085】
他方、前記ステップS82をNOに分岐する場合、当該ユーザの優先度よりも低い優先度のユーザが取得した画像データのうち、前記ステップS81で選択した画像データの次に撮影日時が古い画像データが存在するか否かを検出する(ステップS84)。このステップS84をYESに分岐する場合、前記ステップS84にて検出された画像データを再選択し(ステップS85)、前記ステップS82に戻る。
【0086】
前記ステップS84をNOに分岐する場合、前記ステップS81にて選択した画像データを再圧縮処理することが可能であるか否かを判定する(ステップS86)。このステップS86をYESに分岐する場合、当該画像データを再圧縮処理し(ステップS88)、前記ステップS62へ戻る。
【0087】
前記ステップS86をNOに分岐する場合、選択可能なデータが無い旨を示す情報を生成し(ステップS87)、図7に示すフローチャートに戻る。
【0088】
以下、図11に示すフローチャートを参照して、“ユーザによる画像データの選択”処理について説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司る。
【0089】
まず、撮像装置10は、画像データのデータ量がデータファイル保存用サーバ30の画像DB30mに保存可能なデータ量の画像データを検出する(ステップS91A)。続いて、ステップS91Aにおける処理で画像データが検出されたか否かを判定する(ステップS92A)。このステップS92をNOに分岐する場合、選択可能なデータが無い旨を示す情報を生成し(ステップS97A)、図7に示すフローチャートに戻る。
【0090】
一方、前記ステップS92AをYESに分岐する場合、撮像装置10は、表示部10jに、前記ステップS91Aにて検出された画像データのリストを表示させる(ステップS93A)。そして、この表示部10jに表示された画像データのリストを確認したユーザが、操作入力部10kを操作して、所望の画像データを選択し(ステップS94D)、決定する(ステップS95D)。
【0091】
撮像装置10は、前記ステップS94D及び前記ステップS95Dにおけるユーザの操作を検出し(ステップS95A)、該操作に対応する画像データを選択し(ステップS96A)、図7に示すフローチャートに戻る。
【0092】
なお、本第1実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムによれば、ユーザの優先度に応じて、前記データファイル保存用サーバ30から撮像装置10へ、画像データのダウンロードを行うことが可能となる。
【0093】
以下、図12に示すフローチャートを参照して、データファイル保存用サーバ30から撮像装置10への画像データのダウンロード処理について説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司り、データファイル保存用サーバ30においてはCPU30aが司る。
【0094】
まず、撮像装置10は、データファイル保存用サーバ30に対して接続を要求する“接続要求信号”を送信する(ステップS101A)。そして、データファイル保存用サーバ30は、撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS101C)、該信号が“接続要求信号”であるか否かを判定する(ステップS102C)。このステップS102CをNOに分岐する場合は前記ステップS101Cへ戻る。
【0095】
前記ステップS102CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、前記接続要求に基づいて撮像装置10の接続処理を行う(ステップS103C)。そして、データファイル保存用サーバ30は、このステップS103Cにおける接続処理結果を示す接続確認情報を撮像装置10へ送信する(ステップS104C)。
【0096】
続いて、撮像装置10は、前記ステップS104Cにおいてデータファイル保存用サーバ30から送信された接続確認情報を受信する(ステップS104A)。さらに、撮像装置10は、このステップS104Aにおいて受信した接続確認情報に基づいて、当該接続が許可されたか否かを判定する(ステップS105A)。このステップS105AをNOに分岐する場合は、当該ダウンロード処理を終了する。
【0097】
一方、前記ステップS105AをYESに分岐する場合、撮像装置10は、記憶媒体部10fの空き容量を示す情報を、データファイル保存用サーバ30に送信し(ステップS106A)、ダウンロード可能な画像データのリストである画像リスト情報の送信要求信号をデータファイル保存用サーバ30に送信する(ステップS107A)。
【0098】
データファイル保存用サーバ30は、前記ステップS106Aで撮像装置10により送信された空き容量を示す情報を受信し(ステップS106C)、及び前記ステップS107Aで撮像装置10により送信された画像リスト情報の送信要求信号を受信する(ステップS107C)。
【0099】
続いて、データファイル保存用サーバ30は、撮像装置10の優先度情報に基づいて、撮像装置10がダウンロード可能な画像データを検出する(ステップS108C)。そして、このステップS108Cで検出した画像データに対して圧縮回路部30eによって高圧縮処理を施して画像リスト情報を生成し(ステップS109C)、撮像装置10に送信する(ステップS110C)。撮像装置10は、この画像リスト情報を受信し(ステップS110A)、該画像リスト情報に基づいて実際にダウンロードする画像データを選択する(ステップS111A)。そして、この選択した画像データのダウンロードを要求するダウンロード要求信号を、データファイル保存用サーバ30に送信する(ステップS112A)。
【0100】
データファイル保存用サーバ30は、前記撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS112C)、該信号が“ダウンロード要求信号”であるか否かを判定する(ステップS113C)。このステップS113CをNOに分岐する場合は前記ステップS112Cへ戻る。
【0101】
前記ステップS113CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、前記空き容量を示す情報を参照して、当該ダウンロード要求に係る画像データのデータ量が記憶媒体部10fの空き容量よりも大きいか否かを判定する(ステップS114C)。このステップS114CをYESに分岐する場合、当該画像データを再圧縮処理することが可能であるか否かを判定する(ステップS124C)。
【0102】
このステップS124CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、当該画像データを再圧縮処理し、前記ステップS114Cへ戻る。前記ステップS124CをNOに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、ダウンロード処理結果情報として“ダウンロード処理失敗”を設定し(ステップS125C)、後述するステップS118Cへ移行する。
【0103】
他方、前記ステップS114CをNOに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、画像データ送信フラグをONに設定し(ステップS115C)、ダウンロード処理結果情報として“ダウンロード処理成功”を設定する(ステップS116C)。
【0104】
前記ステップS116C又は前記ステップS125Cにおける処理を終えた後、ダウンロード処理結果情報を撮像装置10に送信する(ステップS117C)。続いて、データファイル保存用サーバ30は、画像データ送信フラグがONに設定されているか否かを判定する(ステップS120C)。このステップS120CをNOに分岐する場合、前記ステップS101Cに戻る。一方、前記ステップS120CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、当該ダウンロード処理に係る画像データを撮像装置10に送信する(ステップS121C)。
【0105】
ところで、撮像装置10は、前記ステップS112Aにおいてダウンロード要求信号をデータファイル保存用サーバ30に送信した後、前記ステップS117Cにおいてデータファイル保存用サーバ30から送信されたダウンロード処理結果情報を受信する(ステップS118A)。続いて、撮像装置10は、ダウンロード処理結果情報に基づいて、当該ダウンロード処理が成功であるか否かを判定する(ステップS119A)。このステップS119AをNOに分岐する場合、“記憶媒体部10fの空き容量不足によりダウンロード不可能な旨”を表示部10jに表示させ(ステップS123A)、本ダウンロード処理を終了する。
【0106】
一方、前記ステップS119AをYESに分岐する場合、前記ステップS121Cにおいてデータファイル保存用サーバ30により送信された画像データを受信し(ステップS121A)、当該画像データを記憶媒体部10fに記憶させ(ステップS122A)、本ダウンロード処理を終了する。なお、画像データを保存する際には、撮影を行ったユーザのユーザIDと画像データとを対応付けて保存する。
【0107】
以上説明したように、本第1実施形態によれば、複数のユーザで共有して使用する場合に、各々のユーザ毎の優先度に応じたデータの保存処理を行うことで、より適切な記憶媒体の使用を可能とする撮像装置及びデータ保存システムを提供することができる。
【0108】
より詳細には、本第1実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムによれば、例えば、記憶媒体部10fの容量が既に大きく使用されており新たに画像データを記憶させることができない場合であっても、優先度が低い他のユーザの画像データをデータサーバ30へ移動させた後にその画像データを記憶媒体部10fから削除することで、優先度がより高いユーザが取得した画像データを記憶媒体部10fに記憶させることが可能となる。
【0109】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムについて説明する。なお、説明の重複を避ける為、第1実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムとの相違点のみを説明する。
【0110】
第1実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムと、第2実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムとの主な相違点の一つは、前記ステップS6における“データ保存”処理である。本第2実施形態においては、撮像装置10では画像データの圧縮処理を行わずに、データファイル保存用サーバ30にて画像データの圧縮処理を行う。
【0111】
以下、図13に示すフローチャートを参照して、本第2実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムでの前記ステップS6における“データ保存”処理のサブルーチンを説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司り、データファイル保存用サーバ30においてはCPU30aが司る。
【0112】
まず、撮像装置10は、記憶媒体部10f内に、新たにデータを記憶させる為の空き容量があるか否かを検出する(ステップS131A)。続いて、撮像装置10は、このステップS131Aにおける検出結果に基づいて、記憶媒体部10f内に、新たにデータを記憶させる為の空き容量があるか否かを判定する(ステップS132A)。このステップS132AをYESに分岐する場合は、当該画像データを記憶媒体部10fに記憶させ(ステップS133A)、図5に示すフローチャートに戻る。
【0113】
一方、前記ステップS132AをNOに分岐する場合、当該処理を行っているユーザに対応する優先度よりも低い優先度のユーザの使用時に取得した画像データが、前記記憶媒体部10fに記憶されているか否かを判定する(ステップS134A)。このステップS134AをNOに分岐する場合、前記表示部10jに“当該画像データを保存することは不可能である”旨の表示を行い(ステップS146A)、当該画像データを保存する処理を行わずに、図5に示すフローチャートの処理へ戻る。
【0114】
前記ステップS134AをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30に対して接続を要求する“接続要求信号”を送信する(ステップS135A)。そして、データファイル保存用サーバ30は、撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS135C)、該信号が“接続要求信号”であるか否かを判定する(ステップS136C)。このステップS136CをNOに分岐する場合は前記ステップS135Cへ戻る。
【0115】
前記ステップS136CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、前記接続要求に基づいて撮像装置10の接続処理を行う(ステップS137C)。そして、データファイル保存用サーバ30は、このステップS136Cにおける接続処理結果を示す接続確認情報を撮像装置10へ送信する(ステップS138C)。
【0116】
続いて、撮像装置10は、前記ステップS138Cにおいてデータファイル保存用サーバ30から送信された接続確認情報を受信する(ステップS138A)。さらに、撮像装置10は、このステップS138Aにおいて受信した接続確認情報に基づいて、当該接続が許可されたか否かを判定する(ステップS139A)。このステップS139AをNOに分岐する場合は、前記ステップS146Aに移行する。
【0117】
一方、前記ステップS139AをYESに分岐する場合、画像データの保存を要求するデータ保存要求信号をデータファイル保存用サーバ30に送信する(ステップS140A)。そして、データファイル保存用サーバ30は、撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS140C)、該信号が“データ保存要求信号”であるか否かを判定する(ステップS141C)。このステップS141CをNOに分岐する場合は前記ステップS140Cへ戻る。
【0118】
ところで、撮像装置10は、前記ステップS140Aにおいてデータ保存要求信号をデータファイル保存用サーバ30に送信した後、前記ステップS134Aにおいて検出された画像データを、撮影したユーザのユーザIDと対応付けて、データファイル保存用サーバ30に送信する(ステップS142A)。そして、データファイル保存用サーバ30は、前記ステップS141CをYESに分岐した後、前記ステップS142Aにて撮像装置10により送信された画像データを受信し(ステップS142C)、画像DB30mへ保存する(ステップS143C)。なお、このステップS143Cにおける画像データの保存処理の詳細については、図14に示すフローチャートを参照して後述する。
【0119】
前記ステップS143Cにおいて画像データの保存処理を終えた後、データファイル保存用サーバ30は、当該保存処理結果を示す保存処理結果情報を撮像装置10に送信する(ステップS144C)。
【0120】
撮像装置10は、このステップS144Cにおいてデータファイル保存用サーバ30により送信された保存処理結果情報を受信し(ステップS144A)、該保存処理結果情報に基づいて、当該保存処理が成功したか否かを判定する(ステップS145A)。このステップS145AをNOに分岐する場合、前記ステップS146Aに移行する。
【0121】
他方、前記ステップS145AをYESに分岐する場合、撮像装置10は、当該保存処理に係る画像データを記憶媒体部10fから削除する処理を行い(ステップS147A)、撮影により取得した画像データを記憶媒体部10fに記憶させる(ステップS148A)。なお、撮影により取得した画像データを保存する際には、当該撮影を行ったユーザのユーザIDと画像データとを対応付けて保存する。
【0122】
以下、図14に示すフローチャートを参照して、前記ステップS143Cにおける画像データの保存処理について説明する。なお、この処理の制御は、データファイル保存用サーバ30においてはCPU30aが司る。
【0123】
まず、データファイル保存用サーバ30は、画像DB30m内に、前記ステップS142Cで受信した画像データを記憶させる為の空き容量があるか否かを判定する(ステップS151C)。このステップS151CをYESに分岐する場合は、データファイル保存用サーバ30は、当該画像データを画像DB30mに記憶させ(ステップS152C)、図13に示すフローチャートに戻る。
【0124】
前記ステップS151CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、当該ユーザの優先度よりも低い優先度のユーザが取得した画像データが画像DB30mに記憶されているか否かを判定する(ステップS153C)。このステップS153CをNOに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、保存処理結果情報を保存不可能と設定し(ステップS154C)、図13に示すフローチャートに戻る。
【0125】
一方、前記ステップS153CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、後述するデータ圧縮率テーブルを参照して、該データ圧縮率テーブルに規定されている圧縮率よりも低圧縮率で圧縮処理されている画像データを検出する(ステップS155C)。ここで、前記データ圧縮率テーブルとは、例えば画像管理DB30nに予め記憶されているテーブルであり、図15に示すように各々の優先度に応じた画像データの圧縮率が規定されているテーブルである。
【0126】
データファイル保存用サーバ30は、前記ステップS155において検出された画像データが存在するか否かを判定する(ステップS156C)。このステップS156CをNOに分岐する場合、前記ステップS154Cに移行する。他方、前記ステップS156CをYESに分岐する場合、データファイル保存用サーバ30は、当該画像データを、前記データ圧縮率テーブルに規定された圧縮率にて再圧縮処理し(ステップS157C)、前記ステップS151Cへ戻る。
【0127】
以上説明したように、本第2実施形態によれば、第1実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムと同様の効果を奏する撮像装置及びデータ保存システムを提供することができる。
【0128】
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムについて説明する。なお、説明の重複を避ける為、第1実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムとの相違点のみを説明する。
【0129】
第1実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムと、第3実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムとの主な相違点の一つは、前記ステップS6における“データ保存”処理である。本第3実施形態においては、前記メールサーバ40を利用して画像データの保存処理を行う。
【0130】
以下、図16に示すフローチャートを参照して、本第3実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムでの前記ステップS6における“データ保存”処理のサブルーチンを説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司り、メールサーバ40においてはCPU40aが司る。
【0131】
まず、撮像装置10は、記憶媒体部10f内に、新たにデータを記憶させる為の空き容量があるか否かを検出する(ステップS161A)。続いて、撮像装置10は、このステップS131Aにおける検出結果に基づいて、記憶媒体部10f内に、新たにデータを記憶させる為の空き容量があるか否かを判定する(ステップS162A)。このステップS162AをYESに分岐する場合は、当該画像データを記憶媒体部10fに記憶させ(ステップS163A)、図5に示すフローチャートに戻る。
【0132】
一方、前記ステップS162AをNOに分岐する場合、当該処理を行っているユーザに対応する優先度よりも低い優先度のユーザの使用時に取得した画像データが、前記記憶媒体部10fに記憶されているか否かを判定する(ステップS164A)。このステップS164AをNOに分岐する場合、前記表示部10jに“当該画像データを保存することは不可能である”旨の表示を行い(ステップS165A)、当該画像データを保存する処理を行わずに、図5に示すフローチャートの処理へ戻る。
【0133】
前記ステップS164AをYESに分岐する場合、メールサーバ40に対して接続を要求する“接続要求信号”を送信する(ステップS166A)。そして、メールサーバ40は、撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS166D)、該信号が“接続要求信号”であるか否かを判定する(ステップS167D)。このステップS167DをNOに分岐する場合は前記ステップS166Dへ戻る。
【0134】
前記ステップS167DをYESに分岐する場合、メールサーバ40は、前記接続要求に基づいて撮像装置10の接続処理を行う(ステップS168D)。そして、メールサーバ40は、このステップS168Dにおける接続処理結果を示す接続確認情報を撮像装置10へ送信する(ステップS169D)。
【0135】
続いて、撮像装置10は、前記ステップS169Dにおいてメールサーバ40から送信された接続確認情報を受信する(ステップS169A)。さらに、撮像装置10は、このステップS169Aにおいて受信した接続確認情報に基づいて、当該接続が許可されたか否かを判定する(ステップS170A)。このステップS170AをNOに分岐する場合は、前記ステップS165Aに移行する。
【0136】
一方、前記ステップS170AをYESに分岐する場合、撮像装置10は、メールサーバ40に保存する画像データの選択処理を行う(ステップS171A)。なお、このステップS171Aにおける選択処理は、図18に示すフローチャートを参照して後述する。
【0137】
撮像装置10は、前記ステップS171Aにおいて選択された画像データの有無を判定する(ステップS172)。このステップS172をNOに分岐する場合、前記ステップS165へ移行する。一方、前記ステップS172をYESに分岐する場合、撮像装置10は、画像データの保存を要求するデータ保存要求信号をメールサーバ40に送信する(ステップS173A)。そして、メールサーバ40は、撮像装置10によって送信された信号を受信し(ステップS173D)、該信号が“データ保存要求信号”であるか否かを判定する(ステップS174D)。このステップS174DをNOに分岐する場合は前記ステップS173Dへ戻る。
【0138】
ところで、撮像装置10は、前記ステップS173Aにおいてデータ保存要求信号をメールサーバ40に送信した後、前記ステップS171Aにおいて選択した画像データを、撮影したユーザのユーザIDと対応付けてメールサーバ40に送信する(ステップS175A)。そして、メールサーバ40は、前記ステップS174DをYESに分岐した後、前記ステップS142Aにて撮像装置10により送信された画像データを受信して記憶媒体部40fに保存する(ステップS175D)。
【0139】
そして、メールサーバ40は、当該画像データを取得したユーザに対して、当該画像データをメールサーバ40に移動させた旨のメールを送信する(ステップS176D)。なお、メールアドレスに関しては、図17に示すようにユーザ管理DB40pに、ユーザIDに対応付けられて記憶されている。従って、メールサーバ40は、ユーザ管理DB40pを参照することで、当該画像データを取得したユーザのメールアドレスを取得することができる。
【0140】
前記ステップS176Dにおける処理を終えた後、メールサーバ40は、メール送信処結果を示す情報を撮像装置10に送信する(ステップS177D)。
【0141】
撮像装置10は、前記ステップS177Dにおいてメールサーバ40により送信されたメール送信処理結果を示す情報を受信し(ステップS177A)、前記ステップS176Dにおけるメール送信処理が成功したか否かを判定する(ステップS178A)。このステップS178AをNOに分岐する場合、前記ステップS165Aに移行する。
【0142】
前記ステップS178AをYESに分岐する場合、メールサーバ40に送信した画像データを記憶媒体部10fから削除する処理を行い(ステップS179A)、撮影により取得した画像データを記憶媒体部10fに記憶させる(ステップS180A)。なお、撮影により取得した画像データを保存する際には、当該撮影を行ったユーザのユーザIDと画像データとを対応付けて保存する。
【0143】
以下、図18に示すフローチャートを参照して、前記ステップS171Aにおける画像データの選択処理について説明する。なお、この処理の制御は、撮像装置10においてはCPU10aが司る。
【0144】
まず、撮像装置10は、当該ユーザの優先度よりも低い優先度のユーザが取得した画像データのうちデータ量が最も大きい画像データを選択する(ステップS191A)。続いて、撮像装置10は、ステップS191Aで選択した画像データのデータ量がメールにて送信可能なデータ量であるか否かを判定する(ステップS192A)。このステップS192AをYESに分岐する場合、当該画像データを選択画像データとして決定し(ステップS193A)、図16に示すフローチャートに戻る。
【0145】
他方、前記ステップS192AをNOに分岐する場合、前記ステップS191Aで選択した画像データの他に、当該ユーザの優先度よりも低い優先度のユーザが取得した画像データが存在するか否かを判定する(ステップS194A)。このステップS194AをNOに分岐する場合、当該ユーザの優先度よりも低い優先度のユーザが取得した画像データのうち前記ステップS191Aで選択した画像の次にデータ量が大きい画像データを選択し(ステップS195A)、前記ステップS192Aに戻る。
【0146】
前記ステップS194AをNOに分岐する場合、前記ステップS191Aで選択した画像データを再圧縮処理することが可能であるか否かを判定する(ステップS196A)。このステップS196AをNOに分岐する場合、選択可能な画像データ無しとして図16に示すフローチャートに戻る。一方、前記ステップS196AをYESに分岐する場合、当該画像データを再圧縮処理し(ステップS197A)、前記ステップS192Aに戻る。
【0147】
以上説明したように、本第3実施形態によれば、第1実施形態に係る撮像装置及びデータ保存システムと同様の効果を奏する撮像装置及びデータ保存システムを提供することができる。
【0148】
以上、第1実施形態乃至第3実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。
【0149】
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0150】
【図1】本発明の第1実施形態に係るデータ保存システムの一構成例を示す図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る撮像装置のシステム構成を示すブロック図。
【図3A】データファイル保存用サーバの一構成例を示す図。
【図3B】画像管理DBの一例を示す図。
【図3C】ユーザ管理DBの一例を示す図。
【図4】メールサーバの一構成例を示す図。
【図5】本発明の第1実施形態に係る撮像装置のCPUによる処理のメインフローチャートを示す図。
【図6】ステップS2における“ユーザ認証”処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図7】ステップS6における“データ保存”処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図8】ステップS43Aにおける“画像データの選択”処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図9】ステップS43Aにおける“画像データの選択”処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図10】ステップS43Aにおける“画像データの選択”処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図11】ステップS43Aにおける“画像データの選択”処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図12】データファイル保存用サーバから撮像装置への画像データのダウンロード処理のフローチャートを示す図。
【図13】ステップS6における“データ保存”処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図14】ステップS143Cにおける画像データの保存処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図15】データ圧縮率テーブルの一例を示す図。
【図16】ステップS6における“データ保存”処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【図17】ユーザ管理DBの一例を示す図。
【図18】ステップS171Aにおける選択処理のサブルーチンのフローチャートを示す図。
【符号の説明】
【0151】
1…データ保存システム、 2…インターネット、 10…撮像装置、 10a…CPU、 10b…撮像部、 10c…撮像処理部、 10d…システムバス、 10e…圧縮回路部、 10f…記憶媒体部、 10g…データ管理部、 10h…RAM、 10i…ROM、 10j…表示部、 10k…操作入力部、 10l…送受信部、 20…インターネット、 30…データファイル保存用サーバ、 30a…CPU、 30d…システムバス、 30e…圧縮回路部、 30h…RAM、 30i…ROM、 30l…送受信部、 30m…画像データベース、 30n…画像管理データベース、 30p…ユーザ管理データベース、 30p…ユーザ管理DB、 40…メールサーバ、 40a…CPU、 40d…システムバス、 40h…RAM、 40i…ROM、 40l…送受信部、 40n…メールデータベース、 40p…ユーザ管理データベース、 40f…記憶媒体部、 50…認証サーバ、 60…ルータ、 70…無線基地局。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザに使用される撮像装置であって、
被写体を撮影して画像データを取得する撮影手段と、
前記画像データを圧縮処理する圧縮手段と、
撮影を行ったユーザを特定する為のユーザ特定情報と共に前記画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段における記憶可能容量を検出する容量検出手段と、
サーバと通信する為の通信手段と、
前記記憶手段の使用についてのユーザの優先度を示す優先度情報を保持するユーザ情報管理手段と、
前記容量検出手段によって検出された前記記憶可能容量が所定値より小さい場合には、当該時点におけるユーザの優先度よりも低い優先度のユーザにより撮影されて記憶された画像データを、前記記憶手段に記憶されている画像データ中から検出して選択する第1の画像選択手段と、
前記第1の画像選択手段によって選択された画像データ及び該画像データに係る前記ユーザ特定情報を前記通信手段により前記サーバに送信する送信手段と、
前記送信手段により前記サーバに送信した画像データを、前記記憶手段から削除する処理を行う画像データ削除手段と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記第1の画像選択手段により選択された画像データのうち、データサイズが大きい順または小さい順に、所定数の画像データを選択する第2の画像選択手段を含み、
前記送信手段は、前記第2の画像選択手段により選択された画像データを、前記サーバに送信することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記第1の画像選択手段により選択された画像データのうち、作成された日付が古い順に、所定数の画像データを選択する第2の画像選択手段を含み、
前記送信手段は、前記第2の画像選択手段により選択された画像データを、前記サーバに送信することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記通信手段は、前記サーバが具備するサーバ記憶手段における1データあたりの記憶可能容量を示すサーバ記憶可能容量情報を受信し、
前記サーバ記憶可能容量情報に基づいて、前記第1の画像選択手段により選択された画像データのうち、データサイズが前記サーバ記憶手段に記憶可能なサイズ以下の画像データを選択する第2の画像選択手段を含み、
前記送信手段は、前記第2の画像選択手段により選択された画像データを前記サーバに送信することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第1の画像選択手段により選択された画像データを所定の圧縮率で再圧縮処理する再圧縮手段を含み、
前記第2の画像選択手段は、前記再圧縮手段により再圧縮処理された画像データのうち前記サーバ記憶手段に記憶可能なサイズ以下の画像データを選択することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
画像データの送信要求を、当該撮像装置を使用中のユーザに係るユーザ特定情報と共に前記通信手段により前記サーバに送信する画像要求送信手段と、
前記画像要求に応答して前記サーバから送信された画像データを取得して前記記憶手段に記憶させる画像取得手段と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記通信手段は、無線により前記サーバとデータ通信を行なうことを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち何れか一つに記載の撮像装置。
【請求項8】
複数のユーザに使用される撮像装置と、該撮像装置とネットワークを介して接続されるデータ保存サーバと、を具備するデータ保存システムであって、
前記撮像装置は、
被写体を撮影して画像データを取得する撮影手段と、
前記画像データを圧縮処理する圧縮手段と、
撮影を行ったユーザを特定する為のユーザ特定情報と共に前記画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段における記憶可能容量を検出する容量検出手段と、
前記データ保存サーバと通信する為の通信手段と、
前記記憶手段の使用についてのユーザの優先度を示す優先度情報を保持するユーザ情報管理手段と、
前記容量検出手段によって検出された前記記憶可能容量が所定値より小さい場合には、当該時点におけるユーザの優先度よりも低い優先度のユーザにより撮影されて記憶された画像データを、前記記憶手段に記憶されている画像データ中から検出して選択する第1の画像選択手段と、
前記第1の画像選択手段によって選択された画像データ及び該画像データに係る前記ユーザ特定情報を対応付けて前記通信手段により前記データ保存サーバに送信する送信手段と、
前記送信手段により前記データ保存サーバに送信した画像データを、前記記憶手段から削除する処理を行う画像データ削除手段と、
を有し、
前記データ保存サーバは、
前記撮像装置と通信する為のサーバ通信手段と、
前記ユーザを管理する為のユーザ管理情報を記憶するユーザ管理データベースと、
前記撮像装置を使用中のユーザに係る優先度情報を、前記ユーザ管理データベースから読み出して前記撮像装置に送信する優先度情報送信手段と、
前記サーバ通信手段により受信した前記画像データ及び前記ユーザ特定情報を記憶するサーバ記憶手段と、
を有することを特徴とするデータ保存システム。
【請求項9】
前記データ保存サーバは、前記画像データを再圧縮処理する為のサーバ圧縮手段を含み、
前記サーバ圧縮手段は、前記サーバ通信手段により受信した前記画像データのデータサイズが、前記サーバ記憶手段における1データあたりの記憶可能サイズよりも大きい場合、前記画像データを再圧縮処理することを特徴とする請求項8に記載のデータ保存システム。
【請求項10】
前記撮像装置は、
画像データの送信要求を、当該撮像装置を使用中のユーザに係るユーザ特定情報と共に、前記通信手段により前記サーバに送信する画像要求送信手段と、
前記画像要求に応答して前記サーバから送信された画像データを取得して前記記憶手段に記憶させる画像取得手段と、
を含み、
前記データ保存サーバは、
前記画像要求送信手段により送信された前記ユーザ特定情報に基づいて、前記サーバ記憶手段に記憶された画像データから所定の画像データを選択する第2の画像選択手段と、
前記第2の画像選択手段により選択された画像データを前記撮像装置に送信する画像送信手段と、
を含むことを特徴とする請求項8に記載のデータ保存システム。
【請求項11】
前記撮像装置は、
前記データ保存サーバから、前記サーバ記憶手段が記憶可能な1画像データあたりの最大データサイズを示す情報を取得するサーバ記憶可能容量情報取得手段と、
前記第1の画像選択手段により選択された画像データのうち、前記サーバ記憶可能容量受信手段にて受信した前記記憶可能容量以下であるデータサイズの画像データを選択する第3の画像選択手段と、
前記第3の画像選択手段によって選択された画像データ及び該画像データに係る前記ユーザ特定情報を対応付けて前記通信手段により前記データ保存サーバに送信する第2の送信手段と、
を含み、
前記データ保存サーバは、
前記サーバ記憶手段が記憶可能な画像データの最大データサイズを示す情報を、前記撮像装置に送信する許容データサイズ情報送信手段と、
前記ユーザ管理データベースに記憶されたユーザ管理情報に記載されたメールアドレスに対してメールを送信するメール送信手段と、
を含み、
前記メール送信手段は、前記撮像装置から送信された画像データが前記サーバ記憶手段に記憶された場合には、当該画像データに係るユーザ特定情報に対応するメールアドレスを前記ユーザ管理データベースを参照して抽出し、該メールアドレスに対して、当該画像データの所在が前記撮像装置から当該データ保存サーバに移動した旨を通知するメールを送信することを特徴とする請求項8のデータ保存システム。
【請求項1】
複数のユーザに使用される撮像装置であって、
被写体を撮影して画像データを取得する撮影手段と、
前記画像データを圧縮処理する圧縮手段と、
撮影を行ったユーザを特定する為のユーザ特定情報と共に前記画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段における記憶可能容量を検出する容量検出手段と、
サーバと通信する為の通信手段と、
前記記憶手段の使用についてのユーザの優先度を示す優先度情報を保持するユーザ情報管理手段と、
前記容量検出手段によって検出された前記記憶可能容量が所定値より小さい場合には、当該時点におけるユーザの優先度よりも低い優先度のユーザにより撮影されて記憶された画像データを、前記記憶手段に記憶されている画像データ中から検出して選択する第1の画像選択手段と、
前記第1の画像選択手段によって選択された画像データ及び該画像データに係る前記ユーザ特定情報を前記通信手段により前記サーバに送信する送信手段と、
前記送信手段により前記サーバに送信した画像データを、前記記憶手段から削除する処理を行う画像データ削除手段と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記第1の画像選択手段により選択された画像データのうち、データサイズが大きい順または小さい順に、所定数の画像データを選択する第2の画像選択手段を含み、
前記送信手段は、前記第2の画像選択手段により選択された画像データを、前記サーバに送信することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記第1の画像選択手段により選択された画像データのうち、作成された日付が古い順に、所定数の画像データを選択する第2の画像選択手段を含み、
前記送信手段は、前記第2の画像選択手段により選択された画像データを、前記サーバに送信することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記通信手段は、前記サーバが具備するサーバ記憶手段における1データあたりの記憶可能容量を示すサーバ記憶可能容量情報を受信し、
前記サーバ記憶可能容量情報に基づいて、前記第1の画像選択手段により選択された画像データのうち、データサイズが前記サーバ記憶手段に記憶可能なサイズ以下の画像データを選択する第2の画像選択手段を含み、
前記送信手段は、前記第2の画像選択手段により選択された画像データを前記サーバに送信することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第1の画像選択手段により選択された画像データを所定の圧縮率で再圧縮処理する再圧縮手段を含み、
前記第2の画像選択手段は、前記再圧縮手段により再圧縮処理された画像データのうち前記サーバ記憶手段に記憶可能なサイズ以下の画像データを選択することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
画像データの送信要求を、当該撮像装置を使用中のユーザに係るユーザ特定情報と共に前記通信手段により前記サーバに送信する画像要求送信手段と、
前記画像要求に応答して前記サーバから送信された画像データを取得して前記記憶手段に記憶させる画像取得手段と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記通信手段は、無線により前記サーバとデータ通信を行なうことを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち何れか一つに記載の撮像装置。
【請求項8】
複数のユーザに使用される撮像装置と、該撮像装置とネットワークを介して接続されるデータ保存サーバと、を具備するデータ保存システムであって、
前記撮像装置は、
被写体を撮影して画像データを取得する撮影手段と、
前記画像データを圧縮処理する圧縮手段と、
撮影を行ったユーザを特定する為のユーザ特定情報と共に前記画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段における記憶可能容量を検出する容量検出手段と、
前記データ保存サーバと通信する為の通信手段と、
前記記憶手段の使用についてのユーザの優先度を示す優先度情報を保持するユーザ情報管理手段と、
前記容量検出手段によって検出された前記記憶可能容量が所定値より小さい場合には、当該時点におけるユーザの優先度よりも低い優先度のユーザにより撮影されて記憶された画像データを、前記記憶手段に記憶されている画像データ中から検出して選択する第1の画像選択手段と、
前記第1の画像選択手段によって選択された画像データ及び該画像データに係る前記ユーザ特定情報を対応付けて前記通信手段により前記データ保存サーバに送信する送信手段と、
前記送信手段により前記データ保存サーバに送信した画像データを、前記記憶手段から削除する処理を行う画像データ削除手段と、
を有し、
前記データ保存サーバは、
前記撮像装置と通信する為のサーバ通信手段と、
前記ユーザを管理する為のユーザ管理情報を記憶するユーザ管理データベースと、
前記撮像装置を使用中のユーザに係る優先度情報を、前記ユーザ管理データベースから読み出して前記撮像装置に送信する優先度情報送信手段と、
前記サーバ通信手段により受信した前記画像データ及び前記ユーザ特定情報を記憶するサーバ記憶手段と、
を有することを特徴とするデータ保存システム。
【請求項9】
前記データ保存サーバは、前記画像データを再圧縮処理する為のサーバ圧縮手段を含み、
前記サーバ圧縮手段は、前記サーバ通信手段により受信した前記画像データのデータサイズが、前記サーバ記憶手段における1データあたりの記憶可能サイズよりも大きい場合、前記画像データを再圧縮処理することを特徴とする請求項8に記載のデータ保存システム。
【請求項10】
前記撮像装置は、
画像データの送信要求を、当該撮像装置を使用中のユーザに係るユーザ特定情報と共に、前記通信手段により前記サーバに送信する画像要求送信手段と、
前記画像要求に応答して前記サーバから送信された画像データを取得して前記記憶手段に記憶させる画像取得手段と、
を含み、
前記データ保存サーバは、
前記画像要求送信手段により送信された前記ユーザ特定情報に基づいて、前記サーバ記憶手段に記憶された画像データから所定の画像データを選択する第2の画像選択手段と、
前記第2の画像選択手段により選択された画像データを前記撮像装置に送信する画像送信手段と、
を含むことを特徴とする請求項8に記載のデータ保存システム。
【請求項11】
前記撮像装置は、
前記データ保存サーバから、前記サーバ記憶手段が記憶可能な1画像データあたりの最大データサイズを示す情報を取得するサーバ記憶可能容量情報取得手段と、
前記第1の画像選択手段により選択された画像データのうち、前記サーバ記憶可能容量受信手段にて受信した前記記憶可能容量以下であるデータサイズの画像データを選択する第3の画像選択手段と、
前記第3の画像選択手段によって選択された画像データ及び該画像データに係る前記ユーザ特定情報を対応付けて前記通信手段により前記データ保存サーバに送信する第2の送信手段と、
を含み、
前記データ保存サーバは、
前記サーバ記憶手段が記憶可能な画像データの最大データサイズを示す情報を、前記撮像装置に送信する許容データサイズ情報送信手段と、
前記ユーザ管理データベースに記憶されたユーザ管理情報に記載されたメールアドレスに対してメールを送信するメール送信手段と、
を含み、
前記メール送信手段は、前記撮像装置から送信された画像データが前記サーバ記憶手段に記憶された場合には、当該画像データに係るユーザ特定情報に対応するメールアドレスを前記ユーザ管理データベースを参照して抽出し、該メールアドレスに対して、当該画像データの所在が前記撮像装置から当該データ保存サーバに移動した旨を通知するメールを送信することを特徴とする請求項8のデータ保存システム。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2010−187106(P2010−187106A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−28718(P2009−28718)
【出願日】平成21年2月10日(2009.2.10)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月10日(2009.2.10)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]