説明

撮像装置

【課題】大容量の記憶媒体を用いた場合であっても高速な書き込み速度を確保できる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮影により得られた画像ファイルを装置本体に着脱自在に設けられたメモリカード58に記録し、当該画像ファイルがメモリカード58のどの領域に記録されているか等を示すファイル管理情報は内部メモリ120に記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置に係り、特に撮影により得られた画像ファイルを交換可能な記憶媒体に記録する撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラで撮影により得られた画像ファイルをメモリカードに記録する場合、画像ファイルがメモリカードのどの領域にどのくらいの容量で記録されているか等を示すファイル管理情報をメモリカードに記録する必要がある(たとえば、特許文献1〜3参照)。
【特許文献1】特開平8−77049号公報
【特許文献2】特開2000−222262号公報
【特許文献3】特開2000−132947号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、デジタルカメラ等に用いられるメモリカードは、多値記憶技術などにより年々容量が大容量化している。
【0004】
しかしながら、このようにメモリカードの容量が大容量化すると、メモリの管理単位が大きくなり、ファイル管理情報の書き込み速度が極端に低下するという問題があった。そして、ファイル管理情報の書き込み速度が低下する結果、トータルの書き込み速度も低下するという問題があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、大容量の記憶媒体を用いた場合であっても高速な書き込み速度を確保できる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、前記目的を達成するために、撮影により得られた画像ファイルを装置本体に着脱自在に装着された記憶媒体に記録する撮像装置において、前記装置本体に内蔵された不揮発性の内部メモリと、前記画像ファイルを前記記憶媒体に記録するとともに、該画像ファイルが前記記憶媒体のどの領域に記録されているか等を示すファイル管理情報を前記内部メモリに記録する記録制御手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置を提供する。
【0007】
請求項1に係る発明によれば、画像ファイルは交換可能な記憶媒体に記録され、その画像ファイルが記憶媒体のどの領域に記録されているか等を示すファイル管理情報は内部メモリに記録される。内部メモリに小容量のものを用いてメモリの管理単位を小さくすることにより、ファイル管理情報の書き込み速度を高速化することができ、記憶媒体に大容量のものを用いた場合であっても、高速な書き込み速度を確保することができる。
【0008】
請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、前記内部メモリに記録された前記ファイル管理情報の前記記憶媒体への書き出しを指示する書き出し指示手段を備え、前記記録制御手段は、前記書き出し指示手段からの書き出しの指示に応じて前記内部メモリに記録された前記ファイル管理情報を前記記憶媒体に記録することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置を提供する。
【0009】
請求項2に係る発明によれば、内部メモリに記録されたファイル管理情報を記憶媒体に書き出すことができる。これにより、他の機器においても画像ファイルの読み取りが可能になる。
【0010】
請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、前記書き出し指示手段は、前記記憶媒体の取り出しに連動して前記ファイル管理情報の書き出しを指示することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置を提供する。
【0011】
請求項3に係る発明によれば、記憶媒体の取り出しに連動して内部メモリに記録されたファイル管理情報が記憶媒体に書き出される。これにより、ユーザは、何も意識することなく、通常の記憶媒体と同じ感覚で記憶媒体を使用することができるようになる。
【0012】
請求項4に係る発明は、前記目的を達成するために、前記装置本体に新たに装着された記憶媒体に記録されているファイル管理情報の前記内部メモリへの書き写しを指示する書き写し指示手段を備え、前記記録制御手段は、前記書き写し指示手段からの書き写しの指示に応じて前記記憶媒体に記録されている前記ファイル管理情報を前記内部メモリに記録することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の撮像装置を提供する。
【0013】
請求項4に係る発明によれば、装置本体に新たに装着された記憶媒体に記録されているファイル管理情報を内部メモリに書き写すことができる。これにより、新たに装着された記憶媒体に記録済みのデータがある場合であっても、その記録済みのデータを損なうことなく、新たに装着された記憶媒体を使用することができる。
【0014】
請求項5に係る発明は、前記目的を達成するために、前記書き写し指示手段は、前記記憶媒体の装着に連動して前記ファイル管理情報の書き写しを指示することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置を提供する。
【0015】
請求項5に係る発明によれば、記憶媒体の装着に連動して、記憶媒体に記録されているファイル管理情報が内部メモリに書き写される。これにより、ユーザは、何も意識することなく、通常の記憶媒体と同じ感覚で記憶媒体を使用することができるようになる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る撮像装置によれば、大容量の記憶媒体を使用した場合であっても高速な書き込み速度を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して本発明に係る撮像装置を実施するための最良の形態について説明する。
【0018】
図1、図2は、それぞれ本発明に係る撮像装置の外観構成の一実施形態を示す正面斜視図と背面斜視図である。
【0019】
同図に示すように、この撮像装置10は、いわゆるコンパクトタイプのデジタルカメラであって、その装置本体12は、薄く四角い箱状に形成されている。
【0020】
装置本体12の正面には、図1に示すように、撮影レンズ14、ストロボ16、セルフタイマランプ18、AF補助光ランプ20、マイク22等が設けられており、上面には、レリーズボタン24、モードレバー26、電源ボタン28等が設けられている。
【0021】
また、装置本体12の背面には、図2に示すように、モニタ30、ズームボタン32、再生ボタン34、ファンクションボタン36、十字ボタン38、MENU/OKボタン40、DISP/BACKボタン42等が設けられており、側面には、電源端子44、USB端子46等が設けられている。
【0022】
また、装置本体12の底面には、スピーカ48、三脚穴50、バッテリカバー52が設けられている。バッテリカバー52は、一端が装置本体12に揺動自在に支持されて開閉自在に設けられており、その内側には、バッテリ54を収納するためのバッテリ収納室56と、メモリカード58(記憶媒体)を装着するためのメモリカードスロット60が設けられている。
【0023】
撮影レンズ14は、沈胴式のズームレンズで構成されており、撮像装置10の電源をONすると、装置本体12から繰り出される。なお、撮影レンズ14のズーム機構や沈胴機構については、公知の技術なので、ここではその具体的な説明は省略する。
【0024】
ストロボ16は、たとえばキセノン管で構成されており、撮影時に必要に応じて発光される。
【0025】
セルフタイマランプ18は、たとえばLEDで構成されており、セルフタイマ撮影時に所定の態様で発光、点滅して撮影タイミングを被写体に告知する。
【0026】
AF補助光ランプ20は、たとえば高輝度LED構成されており、低輝度撮影時に必要に応じて被写体に向けてAF補助光を発光する。
【0027】
レリーズボタン24は、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる二段ストローク式のスイッチで構成されている。撮像装置10は、このレリーズボタン24を半押しすると撮影準備、すなわち、AE(Automatic Exposure:自動露出)、AF(Auto Focus:自動合焦)、AWB(Automatic White Balance:自動ホワイトバランス)を行い、全押すると、画像の記録を行う。
【0028】
モードレバー26は、撮影モードの設定に用いられる。このモードレバー26は、レリーズボタン24の周りを所定の角度の範囲で揺動自在に設けられており、「SP位置」、「AUTO位置」、「M位置」、「動画位置」にセット可能に設けられている。撮像装置10は、このモードレバー26を「SP位置」にセットすることにより、「シーンプログラム撮影モード」に設定され、撮影シーンに応じた露出制御、撮影制御を行うモードに設定される。また、「AUTO位置」にセットすることにより、「オート撮影モード」に設定され、露出制御を全自動で行うモードに設定される。また、「M位置」に設定されることにより、「マニュアル撮影モード」に設定され、露出設定を手動で行うモードに設定される。また、「動画位置」に設定することにより、「動画撮影モード」に設定され、動画を撮影するモードに設定される。
【0029】
なお、本実施の形態の撮像装置10では、「シーンプログラム撮影モード」として、人物撮影を行う「人物モード」、風景撮影を行う「風景モード」、スポーツ撮影を行う「スポーツモード」、夜景撮影を行う「夜景モード」の4つのモードが用意されているものとし、使用するモードの設定はメニュー画面で行うものとする。すなわち、メニュー画面に表示されるメニュー項目の一つとして「シーンプログラム撮影モード」の設定項目が用意されており、この「シーンプログラム撮影モード」の設定項目でモードレバー26を「SP位置」にセットした時のモードを選択できるようにされている。
【0030】
電源ボタン28は、撮像装置10の電源をON/OFFするのに用いられ、所定時間(たとえば、2秒)押下されることにより、撮像装置10の電源がON/OFFされる。
【0031】
モニタ30は、カラーLCDで構成されている。このモニタ30は、撮影済み画像を表示するための画像表示部として利用されるとともに、各種設定時にGUIとして利用される。また、撮影時には、撮像素子で捉えた画像がスルー表示されて、電子ファインダとして利用される。
【0032】
ズームボタン32は、撮影レンズ14のズーム操作に用いられ、望遠側へのズームを指示するズームテレボタンと、広角側へのズームを指示するズームワイドボタンとで構成されている。
【0033】
再生ボタン34は、再生モードへの切り替え指示に用いられる。すなわち、撮像装置10は、撮影中、この再生ボタン34が押されると、再生モードに切り替えられる。また、電源OFFの状態でこの再生ボタン34が所定時間(たとえば2秒)押されると、再生モードの状態で撮像装置10が起動する。
【0034】
ファンクションボタン36は、撮影及び再生機能の各種設定画面の呼び出しに用いられる。すなわち、撮影時に、このファンクションボタン36が押されると、モニタ30に画像サイズ(記録画素数)、感度等の設定画面が表示され、再生時に、このファンクションボタン4が押されると、モニタ30にプリント予約(DPOF)の設定画面が表示される。
【0035】
十字ボタン38は、上下左右4方向に押圧操作可能に設けられており、各方向のボタンには、カメラの設定状態に応じた機能が割り当てられる。すなわち、たとえば、撮影時には、左ボタンにマクロモードのON/OFFを切り替える機能が割り当てられ、右ボタンにストロボモードを切り替える機能が割り当てられる。また、上ボタンにモニタ30の明るさを替える機能が割り当てられ、下ボタンにセルフタイマのON/OFFを切り替える機能が割り当てられる。また、再生時には、左ボタンにコマ送りの機能が割り当てられ、右ボタンにコマ戻しの機能が割り当てられる。また、上ボタンにモニタ30の明るさを替える機能が割り当てられ、下ボタンに再生中の画像を削除する機能が割り当てられる。また、各種設定時には、モニタ30に表示されたカーソルを各ボタンの方向に移動させる機能が割り当てられる。
【0036】
MENU/OKボタン40は、メニュー画面の呼び出し(MENU機能)に用いられるとともに、選択内容の確定、処理の実行指示等(OK機能)に用いられ、撮像装置10の設定状態に応じて割り当てられる機能が切り替えられる。
【0037】
DISP/BACKボタン42は、モニタ30の表示内容の切り替え指示(DISP機能)に用いられるとともに、入力操作のキャンセル等の指示(BACK機能)に用いられ、撮像装置10の設定状態に応じて割り当てられる機能が切り替えられる。
【0038】
電源端子44には、図示しないACアダプタが接続され、この電源端子44に接続されたACアダプタから電力供給を受けてバッテリ収納室56に収納されたバッテリ54が充電される。また、バッテリ54の未装填時には、この電源端子44に接続されたACアダプタから電力供給を受けて撮像装置10が作動する。
【0039】
USB端子46には、図示しないUSBケーブルが接続され、このUSB端子46に接続されたUSBケーブルを介して撮像装置10をパソコンやプリンタ等の外部機器に接続できるようにされている。
【0040】
バッテリ54には、二次電池が用いられ、上記のように、電源端子44に接続されたACアダプタから電力供給を受けて充電される。なお、本実施の形態では、二次電池を用いることとしているが、一次電池を用いる構成としてもよい。また、ACアダプタから電力供給を受けて動作する構成としてもよい。
【0041】
メモリカード58には、たとえばコンパクトフラッシュカード(商標)がスマートメディア(商標)、SDカード(商標)、マルティメディアカード(商標)、メモリースティック(商標)、xDピクチャーカード(商標)等のフラッシュメモリを内蔵したメモリカードが用いられ、メモリカードスロット60に着脱自在に装着される。なお、本実施の形態では、フラッシュメモリを内蔵したメモリカードを用いる構成としているが、マイクロドライブ(商標)等のハードディスクを用いた記憶媒体や、CD、DVD、MO、FD等のディスクメディアを用いる構成としてもよい。
【0042】
図3は、撮像装置10の電気的構成を示すブロック図である。
【0043】
同図に示すように、撮像装置10は、CPU110、操作部(レリーズボタン24、モードレバー26、電源ボタン28、ズームボタン32、再生ボタン34、ファンクションボタン36、十字ボタン38、MENU/OKボタン40、DISP/BACKボタン42等)112、ROM114、RAM116、VRAM118、内部メモリ120、撮影光学系122、撮像素子124、アナログ信号処理部126、A/Dコンバータ128、画像入力コントローラ130、画像信号処理部132、圧縮伸張処理部134、音声信号処理部136、メディア制御部138、モニタ制御部140、USB制御部142、AF検出部144、AE/AWB検出部146、電源制御部148、ストロボ制御部150、セルフタイマランプ制御部152、AF補助光ランプ制御部154、撮影光学系駆動部156等で構成されている。
【0044】
CPU110は、撮像装置10の全体の動作を統括制御する制御手段として機能するとともに、各種の演算処理を行う演算処理手段として機能し、操作部112からの入力に基づき所定の制御プログラムに従って各部を制御する。
【0045】
ROM114には、このCPU110が実行する制御プログラムや制御に必要な各種データ等が格納されている。
【0046】
また、RAM116は、CPU110の作業用領域として利用されるとともに、画像データの一時記憶領域として利用され、VRAM118は、モニタ30に表示するための画像データ専用の一時記憶領域として利用される。
【0047】
内部メモリ120は、たとえばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、ユーザ設定データや後述するようにメモリカード58のファイル管理情報等の記録に利用される。
【0048】
撮影光学系122は、撮影レンズ14と絞り15を含み、被写体の光学像を撮像素子124の受光面に結像させる。この撮影光学系122を構成する撮影レンズ14は、ピント調節を行うためのフォーカスレンズ14fと、ズーム調整を行うためのズームレンズ14zとを備えている。また、絞り15は、たとえば虹彩絞りで構成されている。
【0049】
撮影光学系駆動部156は、フォーカスレンズ14fを駆動するフォーカスモータ158fと、ズームレンズ14zを駆動するズームモータ158zと、絞り15を駆動するアイリスモータ158iとを備えている。CPU110は、フォーカスモータドライバ160fを介してフォーカスモータ158fの駆動を制御することにより、フォーカスレンズ14fの移動を制御し、撮影レンズ14のピント調節を行う。また、ズームモータドライバ160zを介してズームモータ158zの駆動を制御することにより、ズームレンズ14zの移動を制御し、撮影レンズ14のズーム調整を行う。また、アイリスモータドライバ160iを介してアイリスモータ158iの駆動を制御することにより、絞り15の開口量を制御し、撮像素子124への入射光量を制御する。
【0050】
撮像素子124は、所定のカラーフィルタ配列のカラーCCDで構成されており、その受光面には多数のフォトダイオード(受光素子)が規則的に配列されている。撮影光学系122を介して撮像素子124の受光面に入射した光は、各フォトダイオードによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換されて蓄積される。そして、各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、図示しないタイミングジェネレータから出力されるタイミング信号に従って各フォトダイオードから順次読み出され、電荷量に応じた大きさの電圧信号(画像信号)として撮像素子124から出力される。
【0051】
アナログ信号処理部126は、撮像素子124から順次出力される画像信号を相関二重サンプリング処理(撮像素子の出力信号に含まれるノイズ(特に熱雑音)等を軽減することを目的として、撮像素子の1画素毎の出力信号に含まれるフィードスルー成分レベルと画素信号成分レベルとの差をとることにより正確な画素データを得る処理)するとともに、増幅して出力する。
【0052】
A/Dコンバータ128は、アナログ信号処理部126から出力されたR、G、Bのアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。
【0053】
画像入力コントローラ130は、所定容量のラインバッファを内蔵し、A/Dコンバータ128から出力された1画像分の画像信号を蓄積して、RAM116に格納する。
【0054】
画像信号処理部132は、同時化回路(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して色信号を同時式に変換する処理回路)、ホワイトバランス補正回路、ガンマ補正回路、輪郭補正回路、輝度・色差信号生成回路等を含み、入力した画像信号に所要の信号処理を施して輝度データ(Yデータ)と色差データ(Cr,Cbデータ)とからなる画像データ(YUVデータ)を生成する。
【0055】
圧縮伸張処理部134は、CPU110からの指令に従い、入力された画像データに所定の圧縮処理を施して所定フォーマット(たとえば、JPEG)の圧縮画像データを生成する。また、入力された圧縮画像データに所定の伸張処理を施して非圧縮の画像データを生成する。
【0056】
音声信号処理部136は、CPU110からの指令に従い、入力された音声データに所定の信号処理を施してスピーカ48から出力する。また、マイク22から取り込んだ音声信号に所定の信号処理を施して音声データを生成する。
【0057】
メディア制御部138は、CPU110からの指令に従い、内部メモリ120及びメモリカードスロット60に装填されたメモリカード58に対してデータを読み書きする。
【0058】
モニタ制御部140は、LCDドライブ回路、OSD(On Screen Display)回路等を含み、CPU110からの指令に従い、モニタ30に出力するための映像信号を生成する。
【0059】
USB制御部142は、CPU110からの指令に従い、USB端子46を介してUSB接続されたパソコン等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0060】
AF検出部144は、CPU110からの指令に従い、AF制御に必要な物理量を算出する。本実施の形態の撮像装置10では、たとえば、画像のコントラストによりAF制御を行うものとし、AF検出部144は、入力された画像信号から画像の鮮鋭度を示す焦点評価値を算出する。CPU110は、このAF検出部144で算出される焦点評価値が極大となるように、フォーカスレンズ14fの移動を制御する。
【0061】
AE/AWB検出部146は、CPU110からの指令に従ってAE/AWB制御に必要な物理量を算出する。たとえば、AE/AWB制御に必要な物理量として、1画面部の画像信号を複数のエリア(例えば、16×16)に分割し、分割したエリアごとにR、G、Bの画像信号の積算値を算出する。CPU110は、このAE/AWB検出部146から得た積算値に基づいて被写体の明るさ(被写体輝度)を検出し、所定のプログラム線図から露出(絞り値、シャッタ速度、感度)を決定する。また、CPU110は、AE/AWB検出部146から得たRの積算値、Bの積算値、Gの積算値から分割エリアごとにR/G及びB/Gの比を求め、求めたR/G、B/Gの値のR/G、B/Gの色空間における分布等に基づいて光源種判別を行う。そして、判別された光源種に適したホワイトバランス調整値に従って、たとえば各比の値がおよそ1(つまり、1画面においてRGBの積算比率がR:G:B≒1:1:1)になるように、ホワイトバランス調整回路のR、G、B信号に対するゲイン値(ホワイトバランス補正値)を決定する。
【0062】
電源制御部148は、DC/DCコンバータ、充電回路等を含み、CPU110からの指令に従い、バッテリ54から撮像装置各部への電力供給を制御する。また、バッテリ54への充電を制御する。
【0063】
ストロボ制御部150は、CPU110からの指令に従い、ストロボ16の発光を制御する。
【0064】
セルフタイマランプ制御部152は、CPU110からの指令に従い、セルフタイマランプ18の発光を制御する。
【0065】
AF補助光発光制御部154は、CPU110からの指令に従い、AF補助光ランプ20の発光を制御する。
【0066】
本実施の形態の撮像装置10は、以上のように構成される。
【0067】
次に、本実施の形態の撮像装置10による基本的な撮影、再生の処理について説明する。
【0068】
まず、撮影時における基本的な処理動作について説明する。
【0069】
電源ボタン28を押し、撮像装置10の電源をONすると、撮像素子124で捉えた画像がモニタ30にスルー表示される。すなわち、撮像装置10の電源をONすると、撮像素子124で連続的に画像が撮像され、得られた画像信号から順次画像データが生成されてVRAM118に格納される。そして、このVRAM118に格納された画像データが順次モニタ制御部140に加えられ、モニタ表示用の信号形式に変換されてモニタ30に出力される。これにより、撮像素子124で捉えた画像がモニタ30にスルー表示される。
【0070】
撮影者は、このモニタ30にスルー表示された画像(スルー画像)を見ながら必要に応じてズームボタン32を操作し、構図を決定する。そして、レリーズボタン24を半押しして撮影準備を指示する。
【0071】
レリーズボタン24が半押しされると、CPU110にS1ON信号が入力される。CPU110は、このS1ON信号に応動して、AE、AWB、AFの各処理を実行する。すなわち、AE/AWB制御を行って、本撮影時の絞り値とシャッタ速度を決定するとともに、ホワイトバランス補正値を決定する。また、AF制御を行って、主要被写体にピントを合わせる。この際、被写体が暗い場合には、AF補助光ランプ20を発光させて、AF制御を実行する。
【0072】
撮影者は、モニタ30に表示されるスルー画像を確認し、撮影レンズ14のピント状態等を確認する。そして、ピント、構図が決まったところでレリーズボタン24を全押し、画像記録を指示する。
【0073】
レリーズボタン24が全押しされると、CPU110にS2ON信号が入力される。CPU110は、このS2ON信号に応動して、画像の記録処理を実行する。
【0074】
まず、上記のAE処理で求めた絞り値、シャッタ速度で撮像素子124を露光し、記録用の画像信号の取り込みを行う。この際、CPU110は、必要に応じてストロボ16を発光させる。
【0075】
撮像素子124から出力された一コマ分の画像信号は、アナログ信号処理部126、A/Dコンバータ128、画像入力コントローラ130を介してRAM116に一旦格納され、RAM116から画像信号処理部132に入力される。画像信号処理部132は、入力された画像信号から画像データ(YUVデータ)を生成する。
【0076】
画像信号処理部132で生成された画像データは、RAM114に一旦格納されたのち、圧縮伸張処理部134に加えられる。圧縮伸張処理部134は、入力された画像データに対して所定の圧縮処理を施し、圧縮画像データを生成する。
【0077】
圧縮伸張処理部134で生成された圧縮画像データは、RAM116に格納され、CPU110は、このRAM116に格納された圧縮画像データに対して所定の撮影情報を付加した所定フォーマットの画像ファイル(たとえば、Exif)を生成し、メディア制御部138を介してメモリカード58に記録する。
【0078】
この際、CPU110は、メモリカード58に実体データ(この場合、画像ファイル)のみを記録し、当該実体データが、メモリカード58のどの領域に記録されているか等を示すファイル管理情報については、内部メモリ120に記録する。この点については、のちに詳述する。
【0079】
次に、再生時における撮像装置10の基本的な処理動作について説明する。
【0080】
撮影済み画像の再生は、再生ボタン34を押すことにより行われる。再生ボタン34が押されると、CPU110は、メディア制御部138を介してメモリカード58に最後に記録された画像ファイルの圧縮画像データを読み出す。読み出された圧縮画像データは、圧縮伸張処理部134に加えられ、非圧縮の画像データとされたのちVRAM118に格納される。そして、このVRAM118に格納された画像データがモニタ制御部140に加えられ、モニタ表示用の信号形式に変換されてモニタ30に出力される。これにより、メモリカード58に記録されている画像がモニタ30に再生表示される。
【0081】
画像のコマ送りは、十字ボタン38の左右のボタン操作で行なわれ、右ボタンが操作されると、次の画像がメモリカード58から読み出され、モニタ30に再生表示される。また、十字ボタン38の左ボタンが操作されると、一つ前の画像がメモリカード58から読み出され、モニタ30に再生表示される。
【0082】
さて、上記のように、本実施の形態の撮像装置10では、撮影により得られた画像ファイルをメモリカード58に記録する際、実体データ(画像ファイル)のみをメモリカード58に記録する。そして、そのメモリカード58に記録した実体データが、メモリカード58のどの領域に記録されているか等を示すファイル管理情報については、内部メモリ120に記録する。
【0083】
以下、本実施の形態の撮像装置10における画像ファイルの管理方法について説明する。
【0084】
まず、ハードディスクなどの記憶媒体上でファイルを管理する一般的な方法について説明する。
【0085】
図4は、MS−DOSが採用しているファイルシステム(いわゆるFAT(File Allocation Table))の模式図である。
【0086】
同図に示すように、記憶媒体の記録領域は、ファイル管理情報を格納するための管理データ領域と、実体データであるファイルを格納するためのデータ領域とからなり、クラスタと呼ばれる単位で管理される。クラスタは1つ以上の連続したセクタで構成される。
【0087】
管理データ領域は、ブートセクタ、FAT領域、ルートディレクトリ領域で構成される。
【0088】
ブートセクタには、1クラスタあたりのセクタ数など記憶媒体の物理的な属性が記述されたBPB(BIOS Parameter Block)等が格納される。このブートセクタは、記憶媒体の記憶領域の先頭に設けられる。
【0089】
FAT領域には、FATテーブルが格納される。このFATテーブルには、1つのファイルがデータ領域のどのクラスタにどのような順序で記録されているかを示すための情報が記録される。
【0090】
ルートディレクトリ領域には、ディレクトリエントリが格納され、ディレクトリエントリには、データ領域に格納されたファイルについての情報が記録される。すなわち、ファイル名、拡張子、属性、作成された日付と時刻、開始クラスタ番号、ファイルのサイズなどが記録される。
【0091】
通常、ファイルを記憶媒体に記録する場合、上記のように、ファイル名やファイルサイズ、先頭のクラスタ番号などといったファイルの情報をディレクトリエントリに記録し、ファイルの位置情報をFATテーブルに記録する。そして、実体データであるファイルをデータ領域に記録する。
【0092】
ファイルを読み出す場合は、ディレクトリエントリからファイル名、ファイルサイズ、更新日付、先頭クラスタ番号といったファイルについての情報を読み取り、読み取った先頭のクラスタ番号とFATテーブルとからデータ領域に散在したデータを繋ぎ合わせてファイルを読み出す。
【0093】
このように、通常、ファイルは、実体データをデータ領域に格納し、そのファイル管理情報を管理データ領域する。そして、このデータ領域と管理データ領域は、同じ記憶媒体の記憶領域に形成される。
【0094】
しかしながら、このように実体データとそのファイル管理情報を同じ記憶媒体の記憶領域に記録すると、記憶媒体の記憶容量が大容量化したときに、ファイル管理情報の書き替え速度が極端に低下し、延いてはトータルの書き込み速度も低下するという問題がある。
【0095】
そこで、本実施の形態の撮像装置10では、図5に示すように、メモリカード58には、実体データであるファイルのみを記録し、ファイル管理情報は、内部メモリ120に記録する。すなわち、メモリカード58の記憶領域にデータ領域を形成する一方、内部メモリ120の記憶領域に管理データ領域を形成し、実体データであるファイルをメモリカード58のデータ領域に記録する。そして、ファイル管理情報を内部メモリ120の管理データ領域に記録する。
【0096】
ここで、ファイル管理情報を記録する内部メモリ120は、ファイル管理情報の書き替えを高速化することを趣旨とするものであるから、高速に読み書きできるものが好ましく、メモリの管理単位が少ない、小容量の記憶媒体を用いることが好ましい(たとえば、16Mバイト程度)。
【0097】
このように、高速に読み書きできる記憶媒体を内部メモリ120に使用し、この内部メモリ120にファイル管理情報を記録することにより、メモリカード58が大容量化した場合であっても、ファイル管理情報の書き替えを高速化でき、延いてはトータルの書き込み速度も高速化することができる。
【0098】
図6は、メモリカードへのアクセス要求時の処理手順を示すフローチャートである。
【0099】
同図に示すように、メモリカード58へのアクセス要求があると、CPU110は、管理データ領域へのアクセス要求か否かを判定する(ステップS10)。そして、管理データ領域へのアクセス要求であると判定すると、内部メモリ120にアクセスし(ステップS11)、管理データ領域へのアクセス要求ではないと判定すると、メモリカード58にアクセスする(ステップS12)。
【0100】
図7は、フォーマット要求時の処理手順を示すフローチャートである。
【0101】
同図に示すように、フォーマット要求があると、CPU110は、メモリカードスロット60にメモリカード58が装着されているか否か判定する(ステップS20)。そして、メモリカード58がメモリカードスロット60に装着されていると判定すると、CPU110は、内部メモリ120とメモリカード58の双方をフォーマット処理する(ステップS21)。一方、メモリカード58がメモリカードスロット60に装着されていないと判定すると、CPU110は、内部メモリ120のみをフォーマット処理する(ステップS22)。
【0102】
さて、上記のように、本実施の形態の撮像装置10では、メモリカード58には、実体データしか記録されないことから、メモリカード58を装置本体12から取り出しても、原則として、他の機器で読み取ることができない。
【0103】
そこで、本実施の形態の撮像装置10で記録した画像ファイルを他の機器でも読み取れるようにするため、内部メモリ120に記録したファイル管理情報をメモリカード58に書き出せるようにすることが好ましい。
【0104】
この処理は、たとえば、所定の書き出し指示に応じて行われるようにする。すなわち、所定の書き出し指示が入力されると、CPU110は、内部メモリ120に記録したファイル管理情報を読み出し、読み出したファイル管理情報をメモリカード58に記録する。
【0105】
これにより、本実施の形態の撮像装置10で記録した画像ファイルを他の機器でも読み取れるようになる。
【0106】
なお、この場合、内部メモリ120に記録されているファイル管理情報は不要になるので、メモリカード58に記録後、消去(又はフォーマット)する。
【0107】
書き出し指示は、たとえば、再生メニュー又はセットアップメニューに用意しておき、メニュー画面から指示する構成とする。あるいは、専用のボタンを装置本体12に設け、当該ボタンの押下によって指示する構成とする。
【0108】
図8は、内部メモリ120に記録したファイル管理情報をメモリカード58に書き出す場合の処理手順を示すフローチャートである。
【0109】
同図に示すように、CPU110は、ファイル管理情報の書き出し指示の有無を判定し(ステップS30)、書き出し指示ありと判定すると、内部メモリ120に記録されているファイル管理情報をメモリカード58にコピーする(ステップS31)。そして、そのコピー完了後、内部メモリ120に記録されているファイル管理情報を消去(又はフォーマット)する(ステップS32)。
【0110】
なお、本例では、コピー完了後に内部メモリ120に記録されているファイル管理情報を消去する構成としているが、再度、メモリカード58がメモリカードスロット60に装着された段階で消去、フォーマット又は新たなファイル管理情報を記録する構成としてもよい。
【0111】
以上のように、内部メモリ120に記録されたファイル管理情報をメモリカード58にコピーすることにより、本実施の形態の撮像装置10で記録した画像ファイルを他の機器でも読み取れるようになる。
【0112】
一方、記録済みのデータを損なうことなく、新たに装着されたメモリカードを本実施の形態の撮像装置10でも使用できるようにするため、メモリカード58にファイル管理情報が記録されている場合、そのファイル管理情報を内部メモリ120に書き写せるようにすることが好ましい。
【0113】
この処理は、たとえば、所定の書き写し指示に応じて行われるようにする。すなわち、所定の書き写し指示が入力されると、CPU110は、メモリカード58に記録されているファイル管理情報を読み出し、読み出したファイル管理情報を内部メモリ120に記録する。
【0114】
これにより、記録済みのデータを損なうことなく、新たに装着されたメモリカードを本実施の形態の撮像装置10で使用することができるようになる。
【0115】
なお、この場合、新たに装着されたメモリカードに記録されているファイル管理情報は不要になるので、内部メモリ120に記録後、消去する。
【0116】
書き出し指示は、たとえば、再生メニュー又はセットアップメニューに用意しておき、メニュー画面から指示する構成とする。あるいは、専用のボタンを装置本体12に設け、当該ボタンの押下によって指示する構成とする。
【0117】
図9は、メモリカード58に記録されているファイル管理情報を内部メモリ120に書き写す場合の処理手順を示すフローチャートである。
【0118】
同図に示すように、CPU110は、ファイル管理情報の書き写し指示の有無を判定し(ステップS40)、書き写し指示ありと判定すると、メモリカード58に記録されているファイル管理情報を内部メモリ120にコピーする(ステップS41)。そして、そのコピー完了後、メモリカード58に記録されているファイル管理情報を消去する(ステップS42)。
【0119】
なお、本例では、コピー完了後にメモリカード58に記録されているファイル管理情報を消去する構成としているが、メモリカード58を取り出す際、新たなファイル管理情報に書き換える構成としてもよい。
【0120】
また、本例では、ユーザからのファイル管理情報の書き写し指示に応じてメモリカード58に記録されているファイル管理情報を内部メモリ120に書き写す構成としているが、メモリカードスロット60へのメモリカード58の装着に連動して、自動で書き写す構成としてもよい。
【0121】
すなわち、たとえば、メモリカードスロット60へのメモリカード58の装着を検出する手段を設け、この検出手段でメモリカード58がメモリカードスロット60に装着されたことを検出すると、CPU110は、メモリカード58に記録されているファイル管理情報を内部メモリ120に書き写す処理を実行するように構成する。
【0122】
同様にメモリカード58の取り出しに連動して、自動で内部メモリ120に記録されているファイル管理情報をメモリカード58に書き出す構成としてもよい。
【0123】
すなわち、たとえば、メモリカードスロット60からメモリカード58を取り出す操作を検出する手段を設け、この検出手段でメモリカード58の取り出しを検出すると、CPU110は、内部メモリ120に記録されているファイル管理情報をメモリカード58に書き出す処理を実行するように構成する。
【0124】
なお、メモリカードスロット60からメモリカード58を取り出す操作を検出する手段としては、たとえば、バッテリカバー52の開閉を検出する手段を利用する。CPU110は、この検出手段でバッテリカバー52が開けられたことを検出すると、メモリカードスロット60からメモリカード58が取り出されるものと判断し、内部メモリ120に記録されているファイル管理情報をメモリカード58に書き出す処理を実行する。
【0125】
この他、メモリカード58の取り出しボタンを設け、この取り出しボタンが押されると、内部メモリ120に記録されているファイル管理情報をメモリカード58に書き出すように構成する。この場合、ファイル管理情報の書き出し完了後にメモリカード58を取り出せるように構成する。
【0126】
なお、ファイル管理情報の書き出し中にメモリカード58が抜かれると、メモリカード58が破損するおそれがあるので、書き出し中である旨を告知する手段を設けることが好ましい。たとえば、ファイル管理情報の書き込みが完了するまでモニタ30に警告メッセージを表示したり、スピーカ48から音声で告知したりすることが好ましい。また、装置本体12に警告用のLEDを設け、メモリカード58のアクセス中は、点灯又は点滅させて、注意を促すことが好ましい。
【0127】
また、メモリカードスロット60にメモリカード58をロックする手段を設け、アクセス中は当該ロック手段でメモリカード58をロックして、抜き取りができないようにしてもよい。
【0128】
なお、本実施の形態では、ファイル管理情報として、管理データ領域の情報全てを内部メモリ120に記録する構成としているが、このうちFAT領域の情報のみ、又は、ルートディレクトリ領域の情報のみを内部メモリ120に記録する構成としてもよい。また、FAT領域とルートディレクトリ領域の情報のみを内部メモリ120に記録する構成としてもよい。
【0129】
また、本実施の形態では、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではなく、装置本体に着脱可能な記憶メディアに撮影した画像を記録する装置全般に適用することができる。
【0130】
また、本実施の形態では、記録媒体としては、いわゆるICメモリカードを利用する場合を例に説明したが、使用する記憶媒体は、これに限定されるものではない。たとえば、ハードディスク(マイクロドライブ(商標)を含む)やCD、DVD、MOのような記録媒体を使用する場合にも本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0131】
【図1】本実施の形態の撮像装置の外観構成を示す正面斜視図
【図2】本実施の形態の撮像装置の外観構成を示す背面斜視図
【図3】本実施の形態の撮像装置の電気的構成を示すブロック図
【図4】MS−DOSが採用しているファイルシステムの模式図
【図5】本実施の形態の撮像装置における画像ファイルの記録方法の説明図
【図6】メモリカードへのアクセス要求時の処理手順を示すフローチャート
【図7】フォーマット要求時の処理手順を示すフローチャート
【図8】内部メモリに記録したファイル管理情報をメモリカードに書き出す場合の処理手順を示すフローチャート
【図9】メモリカードに記録されているファイル管理情報を内部メモリに書き写す場合の処理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
【0132】
10…撮像装置、12…装置本体、14…撮影レンズ、16…ストロボ、18…セルフタイマランプ、20…AF補助光ランプ、22…マイク、24…レリーズボタン、26…モードレバー、28…電源ボタン、30…モニタ、32…ズームボタン、34…再生ボタン、36…ファンクションボタン、38…十字ボタン、40…MENU/OKボタン、42…DISP/BACKボタン、44…電源端子、46…USB端子、48…スピーカ、50…三脚穴、52…バッテリカバー、54…バッテリ、56…バッテリ収納室、58…メモリカード、60…メモリカードスロット、110…CPU、112…操作部、114…ROM、116…RAM、118…VRAM、120…内部メモリ、122…撮影光学系、124…撮像素子、126…アナログ信号処理部、128…A/Dコンバータ、130…画像入力コントローラ、132…画像信号処理部、134…圧縮伸張処理部、136…音声信号処理部、138…メディア制御部、140…モニタ制御部、142…USB制御部、144…AF検出部、146…AE/AWB検出部、148…電源制御部、150…ストロボ制御部、152…セルフタイマランプ制御部、154…AF補助光ランプ制御部、156…撮影光学系駆動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影により得られた画像ファイルを装置本体に着脱自在に装着された記憶媒体に記録する撮像装置において、
前記装置本体に内蔵された不揮発性の内部メモリと、
前記画像ファイルを前記記憶媒体に記録するとともに、該画像ファイルが前記記憶媒体のどの領域に記録されているか等を示すファイル管理情報を前記内部メモリに記録する記録制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記内部メモリに記録された前記ファイル管理情報の前記記憶媒体への書き出しを指示する書き出し指示手段を備え、
前記記録制御手段は、前記書き出し指示手段からの書き出しの指示に応じて前記内部メモリに記録された前記ファイル管理情報を前記記憶媒体に記録することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記書き出し指示手段は、前記記憶媒体の取り出しに連動して前記ファイル管理情報の書き出しを指示することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記装置本体に新たに装着された記憶媒体に記録されているファイル管理情報の前記内部メモリへの書き写しを指示する書き写し指示手段を備え、
前記記録制御手段は、前記書き写し指示手段からの書き写しの指示に応じて前記記憶媒体に記録されている前記ファイル管理情報を前記内部メモリに記録することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記書き写し指示手段は、前記記憶媒体の装着に連動して前記ファイル管理情報の書き写しを指示することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−219822(P2007−219822A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−39464(P2006−39464)
【出願日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】