説明

撮像装置

【課題】撮影レンズからレンズキャップを取り外す操作と、撮影レンズを撮影可能な状態に調整する焦点合わせ操作とを行っていると、これらの操作に手間と時間がかかり、1度しかないシャッタチャンスを取り逃がしてしまう、という点である。
【解決手段】伸縮動作可能な撮像レンズを備えた撮像装置において、撮像レンズを収納位置と撮影位置とに移動させるレンズ駆動部74と、撮像レンズが取り付けられるカメラ本体2に着脱可能に装着されるレンズキャップ11と、撮像レンズ3の位置を検出してその検出信号を出力する位置検出センサと、その位置検出センサからの検出信号に基づき撮像レンズが撮影位置まで到達していない場合に、撮像レンズ3が基準位置Lc以下にあるときにはレンズキャップが障害物であることを警告し、撮像レンズ3が基準位置Lcを越えているときにはレンズキャップ以外が障害物であることを警告する平面表示パネル4と、を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズを保護するレンズキャップが着脱可能に装着される撮像装置に関し、特に、撮像レンズが収縮した収納位置と伸長した撮影位置とに移動される沈胴式レンズを備えた撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の撮像装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、撮影用の光学系とファインダー光学系との双方を有するカメラに関するものが記載されている。この特許文献1に係るカメラは、「撮影用の光学系とは別に、撮影画面範囲を示すファインダー光学系を備えたカメラにおいて、フォトセンサアレイを具備した第1受光部を有しており、この第1受光部で得られた2つの光学像の位相差に基づき、被写体までの距離を計測するパッシブ方式の測距手段と、入射する光を検出する第2受光部を有し、この第2受光部の検出結果をもとに、外界輝度を判定する測光手段と、前記第1受光部による検出結果から得られる輝度レベルと、前記第2受光部によって得られた輝度レベルとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記両輝度レベルの差が所定のレベルよりも大である場合に、撮影レンズにレンズキャップが装着されていると判断する判断手段と、を備える」ことを特徴としている。
【0003】
このような構成を有する特許文献1に係るカメラ(第1の従来例という。)によれば、「レンズキャップが装着された状態での撮影を確実に防止することが可能となる」(明細書の段落[0025])等の効果が期待される。
【0004】
また、従来の撮像装置の他の例としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものもある。特許文献2には、デジタルカメラに関するものが記載されている。この特許文献2に係るデジタルカメラは、「電力を供給する電源部と、被写体からの光を集光するレンズと、前記電源部からの電力が供給され、前記レンズで集光される前記被写体からの光を画像データに変換する撮像部と、前記画像データから作成される画像を表示可能な表示部と、前記レンズの前記被写体側に着脱自在に設けられているレンズ保護部材と、前記レンズ保護部材が装着されているか否かを検出する検出手段と、前記検出手段が前記レンズ保護部材の装着を検出すると、前記電源部からの電力の供給を遮断可能な電力制御手段と、を備える」ことを特徴としている。
【0005】
このような構成を有する特許文献2に係るデジタルカメラ(第2の従来例という。)によれば、「レンズカバーを取り外さない限りCCD及びA/D変換器の電源は「オン」にならないので、ユーザがレンズカバーを装着したまま撮影を実行することによる撮影の失敗を低減することができる」(明細書の段落[0036])等の効果が期待される。
【特許文献1】特開平9−105974号公報
【特許文献2】特開2001−160913号公報
【0006】
しかしながら、第1の従来例の場合には、レンズキャップの形状を、撮影レンズに装着した状態で測距用の光学系を覆う形状とすると共に、測距用の受光素子を利用して入射する光の輝度レベルを換算し、測光用の受光素子を介して得られる輝度レベルと比較して、両輝度レベルの差が大であるときに、撮影レンズにレンズキャップが装着されていると判断する構成となっていた。このレンズキャップが装着されているか否かの判断は、撮影レンズが撮影可能な状態にあるかどうかに関係なく行われていた。そのため、撮影レンズが撮影可能な状態にないときに、「撮影レンズにレンズキャップが装着されている」との警告が行われると、撮影者は、撮影レンズを撮影可能な状態に調整するための操作と、撮影レンズからレンズキャップを取り外す操作とを行わなければならないことから、これらの操作に手間と時間がかかり、1度しかないシャッタチャンスを取り逃がしてしまうという問題があった。
【0007】
また、第2の従来例の場合には、レンズカバーの取り外しを忘れると、電源部からの電力の供給が遮断されて撮影の実行が不可能になると共に、撮影レンズにレンズキャップが装着されているとの警告が表示部に表示される構成となっていた。このレンズキャップが装着されているとの警告は、撮影レンズが撮影可能な状態にないときに行われていた。そのため、撮影者は、撮影レンズからレンズキャップを取り外す操作をした後、撮影レンズを撮影可能な状態に調整する必要があることから、これらの操作に手間と時間がかかり、1度しかないシャッタチャンスを取り逃がしてしまうという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、従来の撮像装置では、撮影レンズにレンズキャップが装着されているか否かを検出手段で検出し、レンズキャップが撮影レンズに装着されているときには、その旨を表示部に表示して警告を発生し、その後、撮影者がレンズキャップを撮影レンズから外したところで、自動的に又は手動操作によって行われる焦点合わせを経て撮影可能な状態になっていた。撮影操作の初期において、「撮影レンズにレンズキャップが装着されている」との警告が表示されると、撮影者は、撮影レンズからレンズキャップを取り外す操作と、撮影レンズを撮影可能な状態に調整する焦点合わせ操作とを行わなければならず、これらの操作に手間と時間がかかると、1度しかないシャッタチャンスを取り逃がしてしまう、という点である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の撮像装置は、伸縮動作可能な撮像レンズを備えた撮像装置において、撮像レンズを、収縮した収納位置と伸長した撮影位置とに移動させるレンズ駆動部と、撮像レンズが取り付けられる筐体に着脱可能に装着されて撮像レンズを覆うレンズキャップと、撮像レンズの位置を検出してその検出信号を出力する位置検出部と、その位置検出部からの検出信号に基づいて撮像レンズが所定の撮影位置まで繰り出したか否かを判定する位置判定部と、その位置判定部の判定結果に基づき撮像レンズが撮影位置まで到達していない場合に、撮像レンズが基準位置以下にあるときにはレンズキャップが障害物であることを警告し、撮像レンズが基準位置を越えているときにはレンズキャップ以外が障害物であることを警告する警告表示部と、を設けたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の撮像装置は、撮像レンズの突出時に当該撮像レンズの動きを検出する位置検出部と、撮像レンズの位置情報を表示する情報表示部等を設け、電源投入時に撮像レンズが筐体に装着されたままのレンズキャップに当接したときには警告表示部で「レンズキャップを外して」との警告を表示し、撮像レンズがレンズキャップ以外の障害物に当接したときには警告表示部で「電源を入れ直して」との警告を表示することにより、撮影者が障害の発生を確実に知ることができ、その障害への対応が迅速に行えてシャッタチャンスを逃さずに撮影できるようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
撮像レンズの位置を検出してその検出信号を出力する位置検出部と、撮像レンズが撮影位置まで繰り出したか否かを判定する位置判定部と、撮像レンズが撮影位置まで到達指定ない場合に、基準位置以下にあるときにはレンズキャップが障害物であることを警告し、基準位置を越えるときにはレンズキャップ以外が障害物であることを警告する警告表示部とを設けることにより、撮影レンズに関する障害の発生を確実に知ることができ、その障害への対応が迅速に行えてシャッタチャンスを逃さずに撮影できる撮像装置を、簡単な構成によって実現した。
【0012】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。図1〜図18は、本発明の実施の形態の例を説明するものである。即ち、図1は本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラのレンズ鏡筒繰出し状態(撮影位置)の前面側斜視図、図2は同じく背面側斜視図、図3はデジタルスチルカメラの筐体側部材にレンズカバーを装着する状態(収納位置)の前面側斜視図、図4A〜Cは撮影レンズの位置と不具合の関係を説明する説明図、図5はデジタルスチルカメラの下面の要部を説明する説明図、図6は同じく開閉蓋を開いた状態の説明図、図7はホルダ及び開閉蓋の斜視図、図8はホルダの基板面側の斜視図、図9はホルダに導光部材と配線基板を取り付けた状態の説明図、図10は導光部材の斜視図、図11は導光部材とホルダと配線基板との関係を示す説明図、図12及び図13はホルダに導光部材を組み立てた説明図、図14はホルダに導光部材と配線基板を組み立てた説明図、図15は第1の位置検出センサの概略説明図、図16はデジタルスチルカメラの回路構成の概略を説明するブロック図、図17は制御装置の動作の一例を示すフローチャート、図18はデジタルスチルカメラの使用状態の一例を示す説明図である。
【0013】
まず、本発明の撮像装置に係るデジタルスチルカメラ1について説明する。図1〜図3に示すデジタルスチルカメラ1は、本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すものである。このデジタルスチルカメラ1は、情報記録媒体として半導体記録メディアを使用し、被写体からの光学的な画像をCCDやCMOS等の撮像素子で電気的な信号に変換して、半導体記録メディアに記録したり、表示装置である液晶ディスプレイ等の平面表示パネル4に表示できるようにしたものである。
【0014】
このデジタルスチルカメラ1は、被写体の像を光として取り込んで撮像素子(CCDやCMOS等)に導く撮像レンズ3と、その撮像レンズ3やその他の装置、機器等が内蔵される筐体の一具体例を示すカメラ本体2と、撮像素子から出力される映像信号に基づいて画像を表示する表示装置である液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等からなる平面表示パネル4と、撮像レンズ3の動作や平面表示パネル4の表示等を制御する制御装置と、図示しないバッテリー電源等を備えて構成されている。
【0015】
カメラ本体2は、横長とされた偏平の略直方体をなす筐体からなり、前後方向に重ね合わされたフロントケース5とリアケース6を有している。フロントケース5の前面の、中央から一側に少し偏倚した位置には、リング状をなす筐体側部材の一具体例を示すカバー筒8が一体的に設けられている。このカバー筒8の内側に撮像レンズ3が配置されている。撮像レンズ3は、カメラ本体2内に内蔵された図示しないベースフレームに基端側が固定され、その反対の先端側が細く形成されていて、光軸方向へ所定の範囲内で進退動作可能に構成されている。
【0016】
撮像レンズ3は、入れ子式に構成された複数の鏡筒(例えば、1群環9Aと2群環9Bと3群環等)と、これら鏡筒の内部に保持された複数のレンズ群(例えば、1群レンズ10と2群レンズと3群レンズ等)等から構成されている。図1は、撮像レンズ3の撮影状態(繰出し状態)を示すもので、1群環9Aと2群環9Bがカバー筒8から入れ子状態で繰り出されている。また、図3は、撮像レンズ3の非撮影状態(鏡筒収納状態)を示すもので、撮像レンズ3の前面の略全体が、フロントケース5の前面に突出されたカバー筒8の先端面の内側へ入り込むように構成されている。図3に示す符号11は、撮像レンズ3を保護するためのレンズキャップである。このレンズキャップ11は、カバー筒8の先端部に着脱可能に装着される。
【0017】
撮像レンズ3は、位置検出部によって位置(初期位置、撮影位置及びこれらの中間の第1の位置及び第2の位置その他の任意の位置)の検出が可能となっている。位置検出部は、本願発明の実施例では、第1の位置検出センサと第2の位置検出センサとの2つの検出センサによって構成されている。
【0018】
第1の位置検出センサは、例えば、ズームリセットセンサを適用することができる。ズームリセットセンサは、例えば、図15に示すような構成を有している。このズームリセットセンサ15は、発光ダイオード(LED)とフォトセンサ(PI)と2個の抵抗R1,R2を有している。発光ダイオード(LED)とフォトセンサ(PI)は撮像レンズ3側に配置され、2個の抵抗R1,R2は駆動回路側に配置されている。このズームリセットセンサ15は、例えば、沈胴動作によって可動する壁を設け、レンズ鏡筒に設けられた窓の移動を検出して、その移動量に基づいてレンズ鏡筒の位置検出を行うことができるようになっている。
【0019】
第2の位置検出センサは、例えば、FG(フラックスゲート)センサを適用することができる。このFGセンサは、磁性媒体を通る磁束の総量をコイルで検出する高感度磁気センサである。このFGセンサを用いて、撮像レンズ3の繰り出し量を検出して撮像レンズ3の位置検出を行う。このFGセンサによれば、撮像レンズ3が沈胴する際に、その駆動源である電動モータから出力される信号をカメラ本体側のマイクロコンピュータで読み取り、そのパルス数から撮像レンズ3の動作距離を割り出す(算出)ことができる。この場合、撮像レンズ3が繰り出せないときには、FGパルスが出力されないため、FGセンサから一定時間内にパルス数が来ていないことにより、何らかの不具合によって撮像レンズ3が繰り出せていないことを認識することができる。これにより、制御装置が「リトライ動作」に入る。この制御装置による位置制御は、後で詳細に説明する。
【0020】
図1及び図2に示すように、カメラ本体2のフロントケース5のレンズ鏡筒3の上方には、フラッシュ装置の発光部21と、オートフォーカス機構の発光・受光部22が設けられている。また、カメラ本体2の上面には、電源ボタン23と、撮影ボタン24と、モードダイヤル25等が設けられている。モードダイヤル25は、例えば、機能モード(静止画、動画、再生等)を選択することができるものである。更に、リアケース6の中央から一方へ少し偏倚した位置には、表示窓17が大きく開口されており、その表示窓17に平面表示パネル4が装着されている。平面表示パネル4は、使用者が表示面に触れることにより操作が可能なタッチ操作機能を備えている。
【0021】
リアケース6の平面表示パネル4と隣り合う領域には、各種の操作ボタンが配置されている。操作ボタンとしては、例えば、ズームボタン26、コントロールボタン27、メニューボタン28、ホームボタン29等を挙げることができる。しかしながら、操作ボタンとしては、この実施例にあげたものに限定されるものでないことは勿論である。なお、ズームボタン26は、ズーム操作を実行する光学ズーム操作ボタンである。また、コントロールボタン27は、メニューのオン・オフ時に再生等の表示を行ったり、シャッタスピードや絞り値を切り替える等のために各種の表示が可能となっている。
【0022】
また、図1及び図3に示すように、カメラ本体2の電源ボタン23側の前面には、前方に膨出するグリップ部30が設けられている。このグリップ部30の上面と、フロントケース5の上面との間には段差31が設けられている。この段差31は、カメラ本体2の把持が確実且つ強固に行うことができるように設けたもので、図18に示すように、撮影者の中指がL字状に当てられる。
【0023】
このように、カメラ本体2が略直方体をなし、その前面であるフロントケース5の一の主面に撮像レンズを配置し、当該一の主面の端部にグリップ部を設けた撮像装置において、グリップ部の上面とカメラ本体の上面とに段差を設けると共に、カメラ本体の上面部に撮影ボタンを配置することにより、中指を段差部にL字状に当てることができる。これにより、親指と中指と薬指とによってカメラ本体2のグリップ部及びその近傍をしっかりと強固に保持することが可能となり、撮像装置の取り落としを抑制することが可能となる。
【0024】
この場合、本来グリップ上に配置していた撮影ボタンをカメラ本体2の上面に配置しているが、これに当たってモードダイヤルを背面方向にずらして上部面積を確保している。このモードダイヤルの移動に伴い、そのモードダイヤル自体の操作性も向上するようになった。これは、特に、ファインダを覗いてする撮影ではなく、平面表示パネル4を見ながらの撮影に効果を発揮するようになった。
【0025】
また、図2に示すように、カメラ本体2のグリップ部30の背面側には、ストラップ等の吊り下げ具を取り付けるための取付部33が設けられている。そして、カメラ本体2のグリップ部30と取付部33との間の側面部には、端子カバー34が開閉可能に取り付けられている。この端子カバー34の内側には、外部の電源と接続するための外部電源接続端子や、テレビジョンその他の外部装置と接続するための外部装置接続端子等が配置されている。
【0026】
更に、図5及び図6に示すように、カメラ本体2の底面のグリップ部30側には、下方に開口するバッテリー電源のための電源収納部35と半導体記憶メモリ(メモリカードMC)のための記録媒体収納部36が設けられている。これら電源収納部35と記録媒体収納部36は、カメラ本体2内のベースフレームに固定されるホルダ40に設けられている。そして、ホルダ40に回動可能に取り付けられた開閉蓋41によって電源収納部35と記録媒体収納部36が開閉可能とされている。
【0027】
図7及び図8に示すように、ホルダ40は、略長方形に形成されたベース部40aと、このベース部40aの四辺の各辺における全体又は一部を囲うように形成された前面部40b、後面部40c及び左右の側面部40d,40eを有している。このホルダ40のベース部40aの一面側が電源収納部35とされ、他面側が記録媒体収納部36とされている。ホルダ40の前面部40bは枠体のように形成されており、この前面部40bに電源収納部35の挿入口が開口され、記録媒体収納部36の挿入口も開口されている。この前面部40bの長手方向の一側に、回動レバー42が回動ピン43によって回動自在に支持されている。そして、回動レバー42に開閉蓋41がスライド可能に取り付けられている。
【0028】
図7で示す符号44は、電源収納部35に収納されたバッテリー電源の飛び出しを防止するストッパである。電源収納部35内には、収納されたバッテリー電源を排出側に付勢するコイルバネが配置されている。このコイルバネの付勢力で付勢されるバッテリー電源をストッパで係止することにより、電源収納部35からバッテリー電源が飛び出すのを防止している。
【0029】
図9は、ホルダ40の記録媒体収納部36を配線基板45で覆った状態を示す図である。配線基板45の内面には、半導体記憶メモリが着脱自在に装着されるメモリホルダが取り付けられ、また、発光源となる発光ダイオード47が実装されている。更に、配線基板45には、支持柱55が嵌合される位置決め穴59が設けられている。そして、ホルダ40の前面部40bには、記録媒体収納部36に装着されている半導体記憶メモリが使用されていること、即ち、その半導体記憶メモリに対して情報信号の記録(書込み)又は再生(読出し)が行われていることを表示する発光表示部46が設けられている。
【0030】
この発光表示部46は、配線基板45に実装された発光ダイオード47と、その発光ダイオード47から発射された光を発光面まで導く導光部材48とを備えている。導光部材48は、図10及び図11に示すような構成を有している。即ち、導光部材48は、ホルダ40の前面部40bに露出される突起からなる発光部48aと、発光ダイオード47から発射された光を発光部48aに導く導光部48bと、導光部材48をホルダ40の被取付部50に固定するための固定部48cとを有している。
【0031】
発光部48aは、断面形状が円形をなす突起のように形成されており、ホルダ40の壁部である前面部40bに設けた貫通穴49に嵌合される。導光部48bは略矩形をなす板体からなり、この導光部48bの一面から略垂直に突出するように発光部48aが設けられている。固定部48cは、所定の間隔をあけて平行に設けられた2つの挟持片51,52からなり、導光部48bの他面から発光部48aと反対側へ略垂直に突出するように設けられている。導光部材48の固定部48cの下面は、導光部48bの長辺側の一辺と同一平面上に設定されている。
【0032】
固定部48cの第1の挟持片51は、十分な強度を発揮できるよう剛性を大きく設定した固定片である。この第1の挟持片51の自由端側は、他の部分よりも高くして剛性を増加させた補強部51aが設けられている。この補強部51aによって第1の挟持片51の強度を増加させ、組立後においても第1の挟持片51が倒れ難くなるようにしている。これに対して、固定部48cの第2の挟持片52は、適当な強さの弾性を付与した弾性片である。この第2の挟持片52は、組立時において、弾性変形を生じさせて組立作業を容易にするものである。即ち、第2の挟持片52は、組立後、ホルダ40の支持柱55を適当な力で第1の挟持片(固定片)51側に付勢し、第1の挟持片51との間で支持柱55を確実に挟持できるようにする。
【0033】
固定部48cの第2の挟持片52の第1の挟持片51側の側面には、三角状の2つの凸部56a,56bを設けている。この2つの凸部56a,56bを設けることにより、第1の凸部56aの両側に第1の仮止め部57と第2の仮止め部58を設定している。この第1の仮止め部57と第2の仮止め部58には、被取付部50に立設された支持柱55が選択的に係合される。
【0034】
図12及び図13に示すように、支持柱55は、ホルダ40の前面部40bに設けた貫通穴49と対応する位置に設定されており、支持柱55が第1の仮止め部57に位置するときには、発光部48aは貫通穴49から所定距離だけ離れたところに位置している。この状態から、導光部材48を前面部40b側に移動し、第1の凸部56aを乗り越えさせて支持柱55を第1の仮止め部57から第2の仮止め部58へ移動させることにより、発光部48aが貫通穴49に入り込む。これにより、導光部材48がホルダ40の所定位置に本止めされる。
【0035】
図11〜図13に示す符号61は、導光部材48の導光部48bをガイドする案内壁である。更に、符号62は、導光部材48の固定部48cをガイドする案内堤である。これら案内壁61及び案内堤62を設けたことにより、第1の仮止め部57から第2の仮止め部58へ、又は第2の仮止め部58から第1の仮止め部57へ導光部材48を移動する際の方向性を規制し、導光部材48のスムースな移動を可能とすることができる。また、符号63は、導光部材48の移動を制限するストッパである。このストッパ63は、導光部材48を第1の仮止め部57から第2の仮止め部58へ移動する際に、当該導光部材48の過剰な移動を制限して、分解時等において導光部材48が飛散するのを防止する。
【0036】
導光部材48の材料としては、例えば、半透明なアクリル樹脂が好適である。しかしながら、光を内部に透過させて導くことができる材料であれば、その他のエンジニアリングプラスチックを用いることができることは勿論のこと、エンジニアリングプラスチック以外の材料を用いることもできる。また、フロントケース5、リアケース6、ホルダ40及び開閉蓋41の材料としては、例えば、ポリカーボネート(PC)が好適であるが、その他のエンジニアリングプラスチックを用いることができ、更には、アルミニウム合金やステンレス鋼その他の金属を用いることもできる。
【0037】
このような構成を有する導光部材48の組立は、例えば、次のようにして簡単に行うことができる。図11に示すような配置関係から、まず、図12に示すように、ホルダ40の被取付部50に導光部材48を装着する。このとき、被取付部50に立設された支持柱55は、導光部材48の第1の仮止め部57に挿入する。次に、導光部材48をホルダ40の前面部40b側に移動し、支持柱55を第2の挟持片52の第1の凸部56aを乗り越えさせて第2の仮止め部58へ移動させる。これにより、図13に示すように、発光部48aが貫通穴49に入り込み、導光部材48がホルダ40の所定位置に本止めされる。
【0038】
その後、配線基板45に設けた位置決め穴59に支持柱55を挿入し、配線基板45で記録媒体側収納部を覆う。これにより、図14に示すように、導光部材48の大部分が配線基板45によって覆われ、その配線基板45に搭載された発光ダイオード47が導光部材48の上方に配置される。そこで、発光ダイオード47を発光させると、その光が固定部48c側から導光部材48の内部に入り込み、導光部48bを介して発光部48aに伝達される。その結果、前面部40bの表面に露出された発光部48aの先端面が発光され、これにより所定の事項を発光表示することができる。
【0039】
図16は、デジタルスチルカメラ1の概略構成の実施例を示すブロック図である。このデジタルスチルカメラ1は、撮像レンズ3と、制御装置の中心的役割を果す映像信号記録/再生部70と、その映像信号記録/再生部70を駆動するためのプログラムメモリやデータメモリその他のRAMやROM等を有する内部メモリ71と、撮影された映像等を所定の信号に処理する映像信号処理部72と、撮影された映像等を表示する平面表示パネル4と、記憶容量を拡大する外部メモリ(メモリカード)73と、撮像レンズ3を駆動制御するアクチュエータ駆動部74等を備えて構成されている。
【0040】
映像信号記録/再生部70は、例えば、マイクロコンピュータ(CPU)を有する演算回路等を備えて構成されている。この映像信号記録/再生部70に、内部メモリ71と映像信号処理部72とモニタ駆動部75と撮影レンズ用の制御部76と2つのインタフェース(I/F)77,78が接続されている。映像信号処理部72は、撮像レンズ3に取り付けられた撮像素子80に増幅器81を介して接続されている。この映像信号処理部72で所定の映像信号に処理された信号が映像信号記録/再生部70に入力される。
【0041】
平面表示パネル4は、モニタ駆動部75を介して映像信号記録/再生部70に接続されている。第1のインタフェース(I/F)77にはコネクタ82が接続されており、このコネクタ82に外部メモリ73が着脱自在に接続可能とされている。また、第2のインタフェース(I/F)78には、カメラ本体2に設けられた接続端子83が接続されている。そして、制御部76には、レンズを駆動させるアクチュエータ(レンズ)駆動部74と、指令信号や制御信号等を入力操作するための操作部84が接続されている。
【0042】
かくして、被写体の像が撮像レンズ3の撮影光学系13に入力されて撮像素子80の結像面に結像されると、その画像信号が増幅器81を介して映像信号処理部72に入力される。この映像信号処理部72で所定の映像信号に処理された信号が映像信号記録/再生部70に入力される。これにより、映像信号記録/再生部70から被写体の像に対応した信号がモニタ駆動部75、内部メモリ71若しくは外部メモリ74に出力される。その結果、モニタ駆動部75を介して平面表示パネル4に被写体の像に対応した画像が表示され、或いは、必要により情報信号として内部メモリ71若しくは外部メモリ73に記録される。
【0043】
このような構成を有するデジタルスチルカメラ1の内部に、撮像レンズ3や平面表示パネル4等を駆動制御する制御装置が内蔵されている。制御装置は、例えば、配線基板上に所定のマイクロコンピュータ、抵抗やコンデンサその他の電子部品等を搭載することによって構成される。その制御装置により、例えば、図17に示すようなプログラムを実行して、電源オン時にレンズキャップが嵌ったままのときには「レンズキャップを外して」との警告を表示し、また、撮像レンズの伸長時に障害物等によって途中で止まったときには「電源を入れ直して」との警告を出し、撮影者(ユーザー)が確実に障害を知ることができると共に、その障害に対する対応を早期に取ることができるようにする。
【0044】
図4A〜4Cは、撮像レンズ3とレンズキャップ11の位置関係を示した説明図である。図4Aは、電源オフ時の状態を示すもので、撮像レンズ3は縮んだ状態で収納位置にあり、全く繰り出していない。このときの撮像レンズ3の先端を初期位置Loとしている。符号Lcは、撮像レンズ3が伸長するときの障害物がレンズキャップ11であるかレンズキャップ以外のものであるかの判断の基準となる基準位置(閾値)である。この基準位置Lcは、カバー本体2に装着されたレンズキャップ11の内端部から外端部までの間に設定する。撮像レンズ3が伸長する際の衝突対象がレンズキャップ11であるか否かを判断するためである。この基準位置Lcと初期位置Loとの距離を基準距離Lmとする。これら初期位置Lo及び基準位置Lcの情報は、制御装置のマイクロコンピュータに予め記憶させておく。
【0045】
図4Bに示すように、電源オン時にレンズキャップ11がカバー本体2に装着されている場合、伸長する撮像レンズ3はレンズキャップ11に衝突し、所定の撮影位置Leまで繰り出すことができないことになる。このとき、FGセンサから出力されているカウンタ値が基準位置Lcまでの基準カウンタ値に達しないことから、制御装置のマイクロコンピュータは、何らかの障害があって撮像レンズ3が伸長できないと判断する。そして、次の動作(リトライ動作領域)に移行する。
【0046】
まず、この障害発生時の撮像レンズ3前面と初期位置Loとの移動距離Lvを算出する。このときの移動距離Lvは、基準距離Lm以下の値となっているはずであるため、これをもって、撮像レンズ3がレンズキャップ11の存在により、その存在が影響となって沈胴(伸長)できないと判断する。
【0047】
また、図4Cに示すように、電源オン時にレンズキャップ11がカバー本体2に装着されていない場合に、撮影者の手やその他の障害物によって撮像レンズ3の伸長動作が妨げられると、同じく所定の撮影位置Le(撮影時に初期設定される撮影位置をいう、この撮影位置Leは、一般に、ズームレンズではワイド「広角」位置になる。)まで繰り出すことができない。このとき、撮像レンズ3に対する障害物は、基準位置Lcよりも遠い位置にあるはずである。即ち、撮像レンズ3前面と初期位置Loとの移動距離Lvは、基準距離Lmの値よりも大きくなっているはずである。そこで、制御装置のマイクロコンピュータは、レンズキャップ11以外の障害物があって撮像レンズ3が繰り出せて(伸長)いないと判断される。そして、次の動作に移行する。
【0048】
次に、図17に示すフローチャートを用いて、動作スキームを説明する。
まず、ステップS1において、電源が入ったか否かを判定する。この判定は、制御装置のマイクロコンピュータが電源のオン・オフを判定することによって行われる。このステップS1において、電源が入っていないと判定されたときには、ステップS1に戻る。また、ステップS1において、電源が入っていると判定されたときには、ステップS2に移行する。ステップS2では、撮像レンズ3が初期位置Loにあることを確認した後、撮像レンズ3の伸長動作(沈胴)を開始する。このとき、撮像レンズ3の初期位置Loは、ズームリセットセンサ15から供給される検出信号に基づいて認識される。
【0049】
次に、ステップS3に移行して、撮像レンズ3の伸長動作が所定の撮影位置Leに到達するまでに止まったか否かを判定する。この判定は、FGセンサから供給される検出信号に基づいて行われる。このステップS3において、撮像レンズ3が止まっていないと判定されたときには、不具合が生じていないと認識して、これで処理を終了する。この状態において、撮影操作が可能だからである。一方、ステップS3において、撮像レンズ3の伸長動作が所定の撮影位置Leに到達するまでに止まっていると判定されたときには、不具合が生じていると認識して、ステップS4に移行する。ステップS4では、現在の撮像レンズ3の位置情報を記憶する。
【0050】
次に、ステップS5に移行して、撮像レンズ3の現在位置Ldを基準位置Lcと比較し、現在位置Ldが基準位置Lc以下であるか否かを判定する。このステップS5において、現在位置Ldが基準位置Lc以下であると判定されたときには、ステップS6に移行して、撮像レンズ3の障害物はレンズキャップ11であり、レンズキャップ11に衝突したため撮像レンズ3の伸長動作が止まった、と判定する。そして、ステップS7に移行して、警告(コーション)を発生し、平面表示パネル4によって第1の表示を行う。この第1の表示の警告の具体的な内容としては、例えば、「レンズキャップを外して電源を入れ直してください」等を用いることができる。この警告は、平面表示パネル4を用いることなく、音によって表示してもよく、また、平面表示パネル4による表示と音による表示を組み合わせてもよい。これにより、以後の処理を終了する。
【0051】
一方、ステップS5において、現在位置Ldが基準位置Lcを越えていると判定されたときには、ステップS8に移行して、撮像レンズ3の障害物はレンズキャップ11以外のもの、例えば、撮影者の指や撮像レンズ3自体の変形、損傷或いはその他の障害であり、指等に衝突したため、或いはその他の障害事情によって撮像レンズ3の伸長動作が停止した、と判定する。そして、ステップS9に移行して、撮像レンズ3を適当量だけ繰り出すための信号を、適当な時間だけ適当な回数(例えば4回)繰り返して出力する。この撮像レンズ3の繰り出し動作を適当な回数繰り返し行う理由は、例えば、障害物が指であれば移動軌跡上から除かれる場合があり、或いは、ゴミが自然に取り除かれて撮像レンズ3が正常な沈胴動作に復帰することがある等の理由によるものである。なお、撮像レンズ3を動作させる繰り返し回数は、3回以下であってもよく、また、4回以上であってもよい。
【0052】
次に、ステップS10に移行して、撮像レンズ3の伸長動作が止まったか否かを判定する。このステップS10において、撮像レンズ3が止まっていないと判定されたときには、不具合が解消されたと認識して、これで処理を終了する。一方、ステップS10において、撮像レンズ3の伸長動作が止まっていると判定されたときには、症状が改善されておらず、不具合が生じたままであると認識して、ステップS11に移行する。
【0053】
ステップS11では、警告(コーション)を発生し、平面表示パネル4によって第2の表示を行う。この第2の表示の警告の具体的な内容としては、例えば、「電源を入れ直してください」等を用いることができる。この警告は、平面表示パネル4を用いることなく、音によって表示してもよく、また、平面表示パネル4による表示と音による表示を組み合わせてもよい。これにより、以後の処理を終了する。
【0054】
このように、撮影者(ユーザー)が平面表示パネル4に表示された警告文を見ることにより、デジタルスチルカメラ1の現在位置における撮像レンズ3の状態と、次に起こすべきアクションを知ることができる。これにより、1度だけのシャッタチャンスに対して即座に対応して撮影したい場合に、撮像レンズ3がスムースに飛び出さないときにも、上記警告を見ることによって撮像レンズ3に障害があることを容易に知ることができる。このように、適切なメッセージを撮影者に与えることにより、撮影できるように直ちに対応策を取ることが可能となり、シャッタチャンスを逃がさないようにすることが可能となる。
【0055】
このように、沈胴式の撮像レンズを有するデジタルスチルカメラ1等の撮像装置においては、撮像レンズの突出時に、撮像レンズ前面に障害物があった場合には、撮像レンズにかかるストレス(負荷)によって撮像レンズ自体に故障が生じたり、破壊を生じる原因になることがしばしば起こり得る。このときの障害物としては、レンズキャップやレンズの前を遮るもの(例えば、撮影者の手など)が考えられる。
【0056】
そこで、撮像レンズの破壊や故障等の原因を排除するため、撮像レンズを制御するシステムとして、これらの障害物を事前に感知することにより、レンズ駆動を制御して衝突を回避する等して撮像レンズにかかるストレスを軽減する方法・手段が求められる。また、これと同時に、レンズ駆動を制御して、例えば、沈胴動作を静止させた場合に、撮像レンズがなぜ静止したのか、更には、現在のレンズの状態や不具合からの脱出方法等を撮影者(ユーザー)に知らせることが好ましい。
【0057】
この点に関して、従来では、レンズキャップの検出スイッチを機械的に設け、レンズキャップがカメラ本体に装着されている場合には、それを検出する検出スイッチがオンすることにより、撮像レンズが沈胴しないように制御して、警告を表示(或いはブザー音を発生)させる仕組みを取っていた。また、検出スイッチのオフ時に撮像レンズが沈胴しない場合には、何らかの不具合(障害物或いは故障)が発生したことを感知して、撮影者に警告表示する仕組みとなっていた。
【0058】
これに対して、本願発明では、撮像レンズを保護する観点から、撮像レンズとレンズキャップの衝突を防ぐために、従来必要とされていた「レンズキャップ検出スイッチ」を使用すること無く、同様の目的を達成できるようにした。これにより、次のようなメリットを得ることができるようになった。
その1、検出スイッチに係わる電気・機構部品の削除によるコストダウン。
その2、レンズ周りのデザインを多様にし、デザイン性の向上が見込まれる。
その3、カメラ本体の小型化。
【0059】
また、撮影者に対する警告文の内容もレンズの挙動によって変えることができ、ユーザーの好みに応じた警告文を表示できると共に、レンズの誤動作によるカメラ本体の故障も未然に防止することができる。更に、レンズ沈胴時におけるトライ回数も、レンズキャップ時とそれ以外の場合とで設定を変更することができ、レンズの強度に合わせて各種の仕様が任意に設定可能であり、広い範囲で採用することが可能である。
【0060】
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例においては、撮像装置としてデジタルスチルカメラを適用した例について説明したが、デジタルビデオカメラは勿論のこと、アナログスチルカメラ、アナログビデオカメラその他の撮像装置にも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラのレンズ鏡筒繰出し状態(撮影位置)を前面側から見た斜視図である。
【図2】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラを背面側から見た斜視図である。
【図3】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラの筐体側部材にレンズカバーを装着する状態(収納位置)を前面側から見た斜視図である。
【図4】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラの撮影レンズの位置と不具合の関係を説明するもので、図4Aは電源オフ時、図4Bはレンズキャップによるレンズ妨害時、図4Cはレンズキャップ以外によるレンズ妨害時の、それぞれ説明図である。
【図5】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラの下面の要部を示す説明図である。
【図6】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラの下面の開閉蓋を開いた状態の要部を示す説明図である。
【図7】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラのホルダ及び開閉蓋の斜視図である。
【図8】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラのホルダの基板面側の斜視図である。
【図9】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラのホルダに導光部材と配線基板を取り付けた状態の説明図である。
【図10】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラの導光部材の斜視図である。
【図11】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラの導光部材とホルダと配線基板との関係を示す説明図である。
【図12】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラのホルダに導光部材を組み立てる作業を説明するもので、支持柱に導光部材の第1の仮止め部を係合した説明図である。
【図13】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラのホルダに導光部材を組み立てる作業を説明するもので、支持柱に導光部材の第2の仮止め部を係合した説明図である。
【図14】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラのホルダに導光部材を組み立てる作業を説明するもので、導光部材を配線基板で覆った本止め状態の説明図である。
【図15】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラに係る第1の位置検出センサの概略説明図である。
【図16】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラの概略構成を現したブロック説明図である。
【図17】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラに係る制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図18】本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラの使用状態を現した説明図である。
【符号の説明】
【0062】
1…デジタルスチルカメラ(撮像装置)、 2…カメラ本体(筐体)、 3…撮像レンズ(レンズ鏡筒)、 4…平面表示パネル(表示装置)、 5…フロントケース、 6…リアケース、 8…カバー筒、 11…レンズキャップ、 15…ズームリセットセンサ、 23…電源ボタン、 24…撮影ボタン、 25…モードダイヤル、 30…グリップ部、 31…段差、 35…バッテリー収納部、 36…記録媒体収納部、 40…ホルダ、 41…開閉蓋、 Lo…初期位置、 Lc…基準位置、 Lm…基準距離、 Lv…移動距離


【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮動作可能な撮像レンズを備えた撮像装置において、
前記撮像レンズを、収縮した収納位置と伸長した撮影位置とに移動させるレンズ駆動部と、
前記撮像レンズが取り付けられる筐体に着脱可能に装着されて前記撮像レンズを覆うレンズキャップと、
前記撮像レンズの位置を検出してその検出信号を出力する位置検出部と、
前記位置検出部からの前記検出信号に基づいて前記撮像レンズが所定の撮影位置まで繰り出したか否かを判定する位置判定部と、
前記位置判定部の判定結果に基づき前記撮像レンズが前記撮影位置まで到達していない場合に、前記撮像レンズが基準位置以下にあるときには前記レンズキャップが障害物であることを警告し、前記撮像レンズが基準位置を越えているときには前記レンズキャップ以外が障害物であることを警告する警告表示部と、を設けた
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記警告表示部は、前記撮像レンズが基準位置以下にあるときには「レンズキャップを外して電源を入れ直してください」と警告し、前記撮像レンズが基準位置を越えるときには「電源を入れ直してください」と警告する
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記位置検出部は、前記レンズ駆動部から出力される信号に基づいて前記撮像レンズの位置を検出する
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項4】
前記位置判定部は、前記撮像レンズが前記撮影位置まで到達していない場合において、前記撮像レンズが基準位置を越えるときには当該撮像レンズを繰り出す動作を複数回繰り返す
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項5】
前記撮像装置は、デジタルスチルカメラである
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2009−47931(P2009−47931A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−214043(P2007−214043)
【出願日】平成19年8月20日(2007.8.20)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】