説明

撮像装置

【課題】像ぶれ画像の撮影を抑制する。
【解決手段】セルフタイマーがオンにされ、シャッターボタン30sが全押しされると、タイマー時間のカウントを開始すると共にマイク部18から音声の集音を開始する。音声処理部20は、集音された音声から、高域周波数成分と低域周波数成分をそれぞれ抽出し、風音判定部22に出力する。風音判定部22は、高域周波数成分レベルと低域周波数成分レベルを検出し、高域周波数成分レベルに対する低域周波数成分の相対的な大きさから風が発生しているか否かを判定し、風判定フラグを設定する。タイマー時間経過後にCPU28は風判定フラグを参照し、風が発生していると判定されている場合は撮影を延期し、風が発生していないと判定されている場合は撮影を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セルフタイマー機能を備える撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、手ぶれによる画像のぶれを軽減するための手ぶれ補正機能を備える撮像装置が普及している。しかしながら手ぶれ補正機能を使用しても手ぶれを完全に補正することはできない。
【0003】
画像のぶれを回避するためには、手ぶれが起こらない状態で撮影を行うことが理想的である。そこで、手ぶれを起こさずに撮影を行う方法として、撮像装置を三脚等の支持具に固定してセルフタイマー機能を用いて撮影を行う方法がある。
【0004】
通常、この方法で撮影を行う場合、手ぶれは起こらないため、手ぶれ補正機能はオフに設定される場合が多い。例えば、特許文献1には、カメラ本体を把持した状態と三脚等の支持具により支持した状態との間で手ぶれ補正機能のオン/オフを切り替えるカメラが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−39240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、撮像装置を三脚等の支持具に固定してセルフタイマー機能を用いて撮影を行う場合でも、例えば、風による影響で生じる撮像装置の揺れを防ぐことはできず、像ぶれ画像を撮影してしまうおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、本願発明にかかる撮像装置は、撮影により被写体像を取得する撮影手段、撮影指示が発行されてから所定時間経過後に撮影手段に撮影を実行させるタイマー撮影手段、撮影指示が発行されたことに応答して自装置の周囲の音声を取得し音声信号を生成する集音手段、集音手段によって取得された音声に基づいて、風が発生しているか否かの判別を繰り返し実行する判別手段を備え、タイマー撮影手段は、所定時間経過後に判別手段により風が発生していると判別された場合は、撮影手段による撮影の実行を延期させ、風が発生していないと判別された場合は、撮影手段による撮影を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、像ぶれ画像の撮影を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明にかかる撮像装置1の構成の概略を示すブロック図である。
【図2】通常撮影モード時の撮像装置1の処理動作を示すフローチャートである。
【図3】セルフタイマーモード時の撮像装置1の処理動作を示すフローチャートである。
【図4】音声処理部20および風音判定部22の内部構成の概略を示すブロック図である。
【図5】風音と音声のスペクトル分布図である。
【図6】風音判定の処理動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0010】
(撮像装置1の構成)
本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。尚、本実施例では、撮像装置は三脚等支持具に固定された状態であるものとする。
【0011】
図1は本発明に係る撮像装置1の構成の概略を示すブロック図である。撮像装置1は、撮像素子(イメージセンサ)2と、被写体の光学像を撮像素子2に結像させるズームレンズ4、被写体にピントを合わせる為のフォーカスレンズ6、露光量を調整するための絞り8、ズームレンズ4等を備える撮像部10を備える。
【0012】
また、撮像装置1は、撮像部が捉えた被写体に相当する画像(以下、被写体画像と記載する。)等を一時記録するメモリ12、メモリ12に一時記録された被写体画像に色補間処理、ホワイトバランス調整、ノイズリダクション処理等の各種信号処理を施す信号処理部14、信号処理部14で処理された被写体画像が静止画を撮影したものである場合はJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式、動画を撮影したものである場合はMPEG(Moving Picture Experts Group)方式などにより該被写体画像に圧縮符号化処理を施し圧縮画像信号を生成する画像コーデック部16を備える。
【0013】
また、撮像装置1は、自装置の周囲の音声を集音するマイク部18、マイク部18から集音された音声に基づく音声信号から、高域周波数成分と低域周波数成分を抽出する音声処理部20、音声処理部20で処理された音声信号から撮像装置1の周囲で風が発生しているか否かを判別する風音判定部22を備える。
【0014】
また、撮像装置1は、フレーム画像を表示する表示部24、撮影されたフレーム画像を記録する記録媒体26、撮像装置1の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)28、撮像装置1に対するユーザからの操作を受け付け、当該操作に応じた指示をCPU28に与える操作部30、を備える。
【0015】
操作部30はズームレンズ4を駆動させ、被写体のズーム倍率を調節するズームスイッチ30z、セルフタイマーをセットするタイマースイッチ30t、撮影処理を実行させるシャッタボタン30sなどを備える。
【0016】
また、撮像装置1は、例えば、三脚等の撮像装置1を支持および/または固定するための支持具34を取り付けるための支持具取付部32を備える。支持具34は支持具取付部32を介して撮像装置1に着脱可能である。
【0017】
撮像素子2は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の固体撮像素子が使用される。
【0018】
メモリ12は、例えば、VRAM(Video Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、或いはSDRAM(Synchronous DRAM)などの一般的に用いられているメモリが使用される。
【0019】
表示部24は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)モニタや有機EL(Electro-Luminescence)モニタが使用される。また、表示部24は、人の指の接触を感知するタッチパネル式であっても構わない。
【0020】
記録媒体26は、例えばフラッシュメモリや内蔵型HDD(Hard Disk Drive)などの撮像装置1に内蔵される内部記録媒体、或いはSDメモリカードやメモリスティック(登録商標)外付けHDDなどの撮像装置1への着脱が自在な外部記録媒体が使用される。
【0021】
(通常撮影モード時の処理動作)
次に、図2を参照して、この撮像装置1の静止画撮影時の基本動作についてフローチャートを用いて説明する。ユーザによって撮像装置1の電源がオンにされると、撮像装置1の駆動モードつまり撮像素子2の駆動モードがプレビューモードに設定される(S201)。
【0022】
プレビューモードとは、撮影対象となる画像を記録することなく表示部24に表示するモードであり、撮影対象を定め、構図を決定するために用いることができる。
【0023】
続いて撮影モードの入力待ち状態となり、人物撮影に適したモード、移動物体の撮影に適したモード、逆光での撮影に適したモード等、撮像装置1の機能や撮影シーンに応じたモードが選択される。
【0024】
また、この時セルフタイマーのオン/オフの設定も選択できる。撮影モードが入力されない場合は通常撮影モードが選択されたものとする。
【0025】
プレビューモードでは、撮像素子2の光電変換動作によって得られたアナログの画像信号は、AFE(図示せず。)においてデジタル画像信号に変換されて、信号処理部14で色分離、ホワイトバランス調整、YUV変換などの画像処理が施され、メモリ12に書き込まれる。メモリ12に書き込まれた画像信号は、逐次、表示部24に表示される。
この結果、所定期間毎(例えば、1/30秒毎や1/60秒毎)に撮影領域を表すリアルタイム動画像(プレビュー画像)が表示部24に逐次表示される。
続いてユーザが、撮影の対象とする被写体に対して所望の画角となるように、光学ズームでのズーム倍率を設定する(S203)。その際、信号処理部14に入力された画像信号に基づきCPU28によって撮像部10が制御され、最適な露光制御(Automatic Exposure;AE)・焦点合わせ制御(Automatic Focus;AF)が行われる(S205)。
焦点合わせ制御は、例えば、山登りAF制御で行われる。山登りAF制御とは、撮像素子2に受光した被写体像の画像信号に含まれる輝度信号の高域周波数成分を検出し、この輝度信号の高域周波数成分の積算値(以下、AF評価値と記載する。)を取得し、このAF評価値が最大となるフォーカスレンズ位置、即ちピーク位置を探索し、この位置にフォーカスレンズ6を配置するように制御する方法である。
AF評価値の取得は、通常、撮像装置1が捉えている撮影領域の画像信号全体に対して行われることは無く、画像信号内にフォーカスエリアを設定し、該フォーカスエリア内でAF評価値を取得する場合が多い。
ユーザが撮影画角、構図を決定し、操作部30のシャッタボタン30sを半押しすると(S207でYes)、AEの調整処理、およびAFの最適化処理を行う(S209)。
【0026】
その後、シャッタボタンが全押しされると(S211でYes)、TG(Timing Genelator:図示せず。)より、撮像素子2、AFE、信号処理部14、及び画像コーデック部16のそれぞれに対してタイミング制御信号が与えられ、各部の動作タイミングを同期させ、撮像素子2の駆動モードを静止画撮影モードに設定し、撮像素子2から出力されるアナログ画像信号をAFEでデジタル画像信号に変換して信号処理部14内のフレームメモリに書き込む(S213)。
このデジタル画像信号がこのフレームメモリから読み込まれ、信号処理部14において輝度信号及び色差信号の生成を行う信号変換処理、などの各種信号処理が施される。
【0027】
信号処理が施されたデジタル画像信号は、画像コーデック部16においてJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式に圧縮された(S215)後、記録媒体26に圧縮画像を書き込まれて(S217)、撮影が完了する。その後、プレビューモードに戻る。
【0028】
(セルフタイマー撮影時の処理動作)
次に、図3を参照して、セルフタイマー撮影時の撮像装置1の処理動作について説明する。尚、図2と同じ符号を付すステップは、その処理動作は同じであるため説明は割愛する。
【0029】
セルフタイマーを使用して撮影を行う場合、プレビューモード移行後、撮影モードの入力待ち状態時にタイマースイッチ30tを操作し、セルフタイマーをオンに設定する。
【0030】
セルフタイマーがオンに設定(S301でYes)されると、所定のタイマー時間(例えば、10秒。)が設定(S303)される。この時、タイマー時間をユーザーが任意で変更できるようにしても良い。
【0031】
次に、CPU28は、撮影判定フラグLを0に設定しメモリ12に格納(S305)する。この撮影判定フラグLは撮影処理、即ち、撮像部10による被写体像の取り込みが行われる前は0に設定され、被写体像の取り込みが完了すると1に設定される。
【0032】
シャッターボタンが全押しされると、セルフタイマーのカウントを開始(S307)する。この時、セルフタイマーのカウントと並行して、後述する風音判定処理を開始する。
【0033】
風音判定処理は、マイク部18から集音した音声に基づき、撮像装置1の周囲で風が吹いているか否かを判定し、風が吹いていると判定した場合は、風判定フラグKを1に設定し、そうでない場合は風判定フラグKを0に設定し、メモリ12に格納する。
【0034】
セルフタイマーのカウント時間が、設定されたタイマー時間(例えば、10秒。)を経過すると(S309でYes)、CPU28は、メモリ12に格納された風判定フラグKの値を参照する。
【0035】
K=0である場合(S311でYes)は、撮像部10へ被写体像の取り込み指示を行い、被写体像の取り込みが完了すると撮影判定Lを1に設定(S313)する。被写体像の記録が完了するとプレビューモードに戻る。
【0036】
K=1である場合(S311でNo)は、所定周期(例えば1秒毎。)で風判定フラグKの値の参照を繰り返し、K=0になるまで被写体像の取り込みを遅延させる。
【0037】
このようにすることで、セルフタイマー撮影時において、風の影響により、三脚および撮像装置1が揺れてしまい、像ぶれ画像を撮影してしまうことを抑制することができる。
【0038】
(風音判定処理)
次に、図4および図5を参照して、風音判定処理の処理動作について説明する。図4は、音声処理部20および風音判定部22の内部構成の概略を示すブロック図である。
【0039】
音声処理部20は、マイク部18が集音したアナログ音声信号から高域周波数成分を抽出するHPF(High-Pass Filter)201H、マイク部18が集音したアナログ音声信号から低域周波数成分を抽出するLPF(Low-Pass Filter)201L、HPF201HおよびLPF201Lから抽出された周波数成分をそれぞれデジタル音声信号に変換するA/D変換部202、および加算器203を備える。
【0040】
風音判定部22は、A/D変換された高域周波数成分のデジタル音声信号から高域周波数成分レベルAHを検出する高域レベル検出部221H、A/D変換された低域周波数成分のデジタル音声信号から低域周波数成分レベルALを検出する低域レベル検出部221L、高域レベル検出部221Hおよび低域レベル検出部221Lで検出された高域周波数成分レベルAHおよび低域レベル検出部221Lで検出された低域周波数レベルALから、撮像装置1の周囲で風が吹いているか否かを判定する判定部222、を備える。
【0041】
撮影モードがセルフタイマーモードに設定され、且つ、シャッタボタン30sが全押しされると、CPU28は、マイク部18に集音の指示を出力する。マイク部18はCPU28から出力された集音の指示を受けて、音声の集音を開始する。
【0042】
集音された音声は、HPF201HおよびLPF201Lにて、高域周波数成分と低域周波数成分に分離され、それぞれA/D変換部202でデジタル音声信号に変換される。
【0043】
さらにこれらの周波数成分は、それぞれ高域レベル検出部221H、低域レベル検出部221Lに入力され、高域周波数成分レベルAHおよび低域周波数成分レベルALが検出され、それぞれ判定部222に入力される。
【0044】
判定部222は、低域周波数成分レベルALを高域周波数成分レベルAHで除した値AL/AHと、あらかじめ設定された閾値Sthの比較を行う。その結果、AL/AHがSthより小さい(換言すると、AL/AH<Sth)である場合は風が吹いていないと判定し、AL/AHがSth以上(換言すると、AL/AH≧Sth)である場合は風が吹いていると判定する。この根拠について以下に説明する。
【0045】
図5は、人間の音声入力時のマイク部18の出力信号のスペクトル、および風音入力時のマイク部18の出力信号のスペクトルを示す分布図である。縦軸が音声信号のレベル、横軸が音声周波数を示している。
【0046】
この2つのスペクトルの比較から、風音は周波数が低い程、音声信号レベルが高いことがわかる。それに対して、人間の音声は1kHz前後の周波数帯域で最も音声信号レベルが高くなる。
【0047】
従って、例えば、800Hz〜1.2kHz付近の高域周波数帯域から高域周波数成分レベルAHを検出し、20Hz〜100Hz付近の低域周波数帯域における低域周波数成分レベルALをそれぞれ検出し、高域周波数成分レベルAHに対する低域周波数成分レベルALの相対的な大きさ(即ち、AL/AH)が所定レベル(Sth)を越えるか否かを判定することで、風が吹いているか否かを判定する事が出来る。
【0048】
比較の結果、風が吹いていると判定された場合は風判定フラグKを1に設定し、メモリ12に格納する。そうでない場合は、風判定フラグKを0に設定し、メモリ12に格納する。
【0049】
この風音判定処理は、セルフタイマー撮影が完了、即ち、撮影判定フラグLが1になるまで、所定周期(例えば、1秒毎。)で繰り返され、風判定フラグKは、各周期における判定結果に応じて更新される。
【0050】
図6は、風判定処理の処理動作を示すフローチャートである。ステップS601では、撮影モードがセルフタイマーモードに設定されているか否かを判別する。セルフタイマーモードに設定されている場合はステップS603に進み、そうでない場合はステップS601を繰り返す。
【0051】
ステップS603では、シャッタボタン30sが全押しされたか否かを判別する。シャッタボタン30sが全押しされた場合は、ステップS605に進み、そうでない場合はステップS603を繰り返す。
【0052】
ステップS605では、マイク部18から音声の集音を開始し、ステップS607ではマイク部18から集音した音声を高域周波数成分と低域周波数成分をそれぞれ抽出し、それぞれの周波数成分をA/D変換する。
【0053】
ステップS609では、A/D変換された高域周波数成分から高域周波数成分レベルAH、A/D変換された低域周波数成分から低域周波数成分レベルALを検出する。
【0054】
ステップ611では、低域周波数成分レベルALを高域周波数成分レベルAHで除した値AL/AHとあらかじめ定められた閾値Sthとの比較を行う。AL/AHがSthより小さい場合はステップS613に進み、そうでない場合はステップS615に進む。
【0055】
ステップS613では、風判定フラグKを0に設定し、メモリ12に格納する。ステップS615では風判定フラグKを1に設定しメモリ12に格納する。
【0056】
ステップS617では、撮影判定フラグLが1に設定されているか否かを判別する。撮影判定フラグLが1に設定されている場合は風音判定処理を終了し、そうでない場合はステップS605に戻る。
【0057】
上記実施の形態では、セルフタイマーモード設定時は、常に風音判定処理を行うようにしているが、例えば、ズーム倍率が所定の倍率以上に設定されている時のみ風音判定処理を行うようにしても良い。
【0058】
これは、ズーム倍率が大きいほど撮像装置1の揺れによる影響が大きく、像ぶれ画像を撮影してしまう可能性が高くなるためである。
【0059】
また、上記実施の形態では、風判定フラグKが1に設定されている場合、風判定フラグKが0になるまで撮影を遅延させるようにしているが、所定時間以上経過しても風判定フラグKが1のままである場合は、撮影を中止するようにしても良い。
【0060】
また、上記実施の形態では、マイク部18はモノラルマイクになっているが、一対のステレオマイクでも構わない。この場合、どちらか一方のマイクを使用して上述の風音判定を行っても良いし、各マイクに入力される風音に位相差が生じることを利用して風音判定を行うようにしても良い。
【0061】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0062】
2 撮像素子
4 ズームレンズ
6 フォーカスレンズ
8 絞り
12 メモリ
14 信号処理部
16 画像コーデック部
18 マイク部
20 音声処理部
201H HPF
201L LPF
202 A/D変換部
203 加算器
22 風音判定部
221H 高域レベル検出部
221L 低域レベル検出部
222 判定部
24 表示部
26 記録媒体
28 CPU
30 操作部
30s シャッタボタン
30t タイマスイッチ
30z ズームスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影により被写体像を取得する撮影手段、
撮影指示が発行されてから所定時間経過後に前記撮影手段に撮影を実行させるタイマー撮影手段、
前記撮影指示が発行されたことに応答して自装置の周囲の音声を取得し、音声信号を生成する集音手段、および
前記集音手段によって生成された前記音声信号に基づいて、風が発生しているか否かの判別を繰り返し実行する判別手段、を備え、
前記タイマー撮影手段は、前記所定時間経過後に前記判別手段により風が発生していると判別された場合は、前記撮影手段による撮影の実行を延期させ、風が発生していないと判別された場合は、前記撮影手段による撮影を実行させること
を特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記集音手段によって生成された前記音声信号から高域周波数成分を抽出するハイパスフィルタ、および
前記集音手段によって生成された前記音声信号から低域周波数成分を抽出するローパスフィルタを、備え、
前記判別手段は、前記高域周波数成分に対する前記低域周波数成分の相対的な大きさが所定閾値を越える場合は風が発生していると判断することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記判別手段は、前記撮影指示が発行されてから前記撮影手段による撮影が実行されるまでの間、所定周期で前記判別を繰り返し実行することを特徴とする請求項1および2記載の撮像装置。
【請求項4】
ズームレンズ、および
前記ズームレンズを光軸方向に沿って駆動させる駆動手段、を備え、
前記判別手段は、前記ズームレンズが所定の位置よりも望遠側に駆動された状態で前記撮影指示が発行された場合に実行されることを特徴とする請求項1乃至3記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−249127(P2012−249127A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−119977(P2011−119977)
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】