説明

撮影支援システム及び撮像装置

【課題】画像データベースに記憶されている画像が多くても、撮影者の撮影を支援するために適した画像を撮影者に提示する。
【解決手段】撮像装置100は、参考構図画像を用いて撮影支援画面を作成し、その撮影支援画面を表示する。画像処理サーバ200は、画像データ及び撮影位置情報からなる画像情報を複数記憶する記憶部202と、記憶部202に記憶される複数の画像情報の各画像データのそれぞれの特徴量を算出する特徴量算出部204と、各特徴量に基づいて、記憶部202に記憶される複数の画像情報を複数の類似画像群に分類する類似画像分類部205と、複数の類似画像群からそれぞれ代表画像情報を抽出する代表画像抽出部206と、撮像装置100の位置情報に近い撮影位置情報に対応する画像データを参考構図画像として複数の代表画像情報から抽出する参考構図画像抽出部206とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影者の撮影を支援する撮影支援システム及び撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
撮影支援システムとして、例えば、撮影場所や撮影日時などの撮影情報が撮像装置から画像処理サーバへ送信され、その画像処理サーバにおいて画像データベースから撮影情報の条件に近い画像が参考構図画像として複数抽出され、その抽出された複数の参考構図画像が画像処理サーバから撮像装置へ送信され撮像者に提示されるものがある(例えば、特許文献1参照)。撮影者は、それら参考構図画像を参考にして撮影を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−27945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の撮影支援システムでは、画像データベースに記憶されている画像が多いと、互いに似たような画像も多くなるため、画像データベースから撮影情報に近い画像が参考構図画像として複数抽出される際、互いに似たような画像ばかりが抽出されて撮影の支援にあまり適していない参考構図画像が撮像者に提示されてしまうおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、画像データベースに記憶されている画像が多くても、撮影者の撮影を支援するために適した画像を撮影者に提示することが可能な撮影支援システム及び撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の撮影支援システムは、撮像装置と画像処理サーバとが互いにデータを送受信するシステムである。
【0007】
前記撮像装置は、前記撮像装置の位置情報を取得する位置取得手段と、前記撮像装置の位置情報を前記画像処理サーバへ送信し、前記画像処理サーバから送信される参考構図画像を受信する第1の通信手段と、前記参考構図画像を用いて撮影支援画面を作成する撮影支援画面作成手段と、前記撮影支援画面を表示する表示手段とを備える。
【0008】
前記画像処理サーバは、少なくとも画像データ及びその画像データの撮影位置情報からなる画像情報を複数記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶される複数の画像情報の各画像データのそれぞれの特徴量を算出する特徴量算出手段と、前記特徴量に基づいて、前記記憶手段に記憶される複数の画像情報を複数の類似画像群に分類する類似画像分類手段と、前記複数の類似画像群からそれぞれ代表画像情報を抽出する代表画像抽出手段と、前記撮像装置の位置情報に近い撮影位置情報に対応する画像データを前記参考構図画像として前記複数の代表画像情報から抽出する参考構図画像抽出手段と、前記参考構図画像抽出手段により抽出される参考構図画像を前記撮像装置へ送信し、前記撮像装置から送信される前記撮像装置の位置情報を受信する第2の通信手段とを備える。
【0009】
また、本発明の撮像装置は、当該撮像装置の位置情報を取得する位置取得手段と、少なくとも画像データ及びその画像データの撮影位置情報からなる画像情報を複数記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶される複数の画像情報の各画像データのそれぞれの特徴量を算出する特徴量算出手段と、前記特徴量に基づいて、前記記憶手段に記憶される複数の画像情報を複数の類似画像群に分類する類似画像分類手段と、前記複数の類似画像群からそれぞれ代表画像情報を抽出する代表画像抽出手段と、当該撮像装置の位置情報に近い撮影位置情報に対応する画像データを参考構図画像として前記複数の代表画像情報から抽出する参考構図画像抽出手段と、前記参考構図画像抽出手段により抽出された参考構図画像を用いて撮影支援画面を作成する撮影支援画面作成手段と、前記撮影支援画面を表示する表示手段とを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、撮影者の撮影を支援する撮影支援システム及び撮像装置において、画像データベースに記憶されている画像が多くても、撮影者の撮影を支援するために適した画像を撮影者に提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施形態の撮影支援システムの一例を示す図である。
【図2】画像データベースの一例を示す図である。
【図3】撮像装置における演算部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】撮像装置と画像処理サーバとの間で送受信されるデータや表示部に表示される撮影支援画面の一例を示す図である。
【図5】画像処理サーバにおける演算部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6A】特徴量算出部の動作を説明するための図である。
【図6B】類似画像分類部の動作を説明するための図である。
【図6C】代表画像抽出部及び参考構図画像抽出部の動作を説明するための図である。
【図7】参考構図画像抽出処理のさらに詳細な動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1実施形態の撮影支援システムの変形例を示す図である。
【図9】参考構図画像抽出処理のさらに詳細な動作の他の例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2実施形態の撮影支援システムの一例を示す図である。
【図11】撮像装置における演算部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】撮影支援画面の一例を示す図である。
【図13】撮影支援画面の他の例を示す図である。
【図14】画像処理サーバにおける演算部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の第2実施形態の撮影支援システムの変形例を示す図である。
【図16】優先度設定部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の実施形態の撮像装置の一例を示す図である。
【図18】本発明の第3実施形態の撮影支援システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本発明の第1実施形態の撮影支援システムの一例を示す図である。
【0013】
図1に示す第1実施形態の撮影支援システムは、撮像装置100と、その撮像装置100とデータの送受信を行う画像処理サーバ200とを備える。
【0014】
撮像装置100は、例えば、デジタルカメラ、カメラ付き携帯電話、又はスマートフォンなどの持ち運び可能な装置であって、撮像部101と、表示部102(表示手段)と、撮影位置取得部103(位置取得手段)と、通信部104(第1の通信手段)と、記憶部105と、演算部106とを備える。本実施形態において、撮像装置100は、デジタルカメラとする。
【0015】
撮像部101は、デジタルカメラなどに通常備えられているものであって、例えば、鏡胴内のレンズによってCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子に結像される被写体像をその撮像素子において電気信号に変換し画像データとする。また、撮像部101は、例えば、シャープネス補正回路、コントラスト補正回路、輝度・色差信号生成回路、及びホワイトバランス補正回路などを備え、画像データに対して各種画像処理を行う。
【0016】
表示部102は、例えば、液晶や有機ELなどで構成されるディスプレイ(例えば、タッチパネルディスプレイなど)であって、撮像部101で取得される画像データ、撮像装置100を操作するためのGUI(Graphical User Interface)、又は撮影者の撮影を支援するための撮影支援画面などを表示する。例えば、表示部102に表示される撮影支援モードの開始ボタンが撮影者によりタッチされると、撮像装置100において「撮影支援処理」が実行されるものとする。
【0017】
撮影位置取得部103は、例えば、GPS(Global Positioning System)や無線LAN(Local Area Network)などを使用して撮像装置100の現在の位置情報を取得する。
【0018】
通信部104は、後述する画像処理サーバ200の通信部201とインターネットなどのネットワークを介してデータの送受信を行う。
【0019】
記憶部105は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などにより構成され、演算部106で実行されるオペレーションシステムのプログラム及び各種アプリケーションソフトなどや撮像部101で取得される画像データや画像処理サーバ200から送信される複数の参考構図画像などを記憶する。
【0020】
演算部106は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やマイクロコンピュータなどにより構成され、記憶部105に記憶されているオペレーションシステムのプログラムや各種アプリケーションソフトを実行することにより撮像装置100全体の動作制御を行う。また、演算部106は、撮影支援画面作成部107(撮影支援画像作成手段)を備える。例えば、記憶部105に記憶される各種アプリケーションソフトの1つである「撮影支援処理」が演算部106により実行されると、撮影支援画面作成部107が構成されるものとする。
【0021】
撮影支援画面作成部107は、撮像部101で取得される画像データや画像処理サーバ200から送信される複数の参考構図画像などを用いて、表示部102に表示させる撮影支援画面を作成する。
【0022】
画像処理サーバ200は、通信部201(第2の通信手段)と、記憶部202(記憶手段)と、演算部203とを備える。なお、画像処理サーバ200は、物理的に1台のサーバであるとは限らず、互いにネットワークに接続された複数のパーソナルコンピュータやクラウドサーバなどにより構成されてもよい。本実施形態において、画像処理サーバ200は、ネットワークに接続された計算サーバとする。
【0023】
記憶部202は、例えば、ROM、RAM、又はHDD(Hard Disk Drive)などにより構成され、演算部203で実行されるオペレーションシステムのプログラム及び各種アプリケーションソフトなどや複数の画像情報(レコード)を有する画像データベース(画像DB)を記憶する。
【0024】
図2は、画像データベースの一例を示す図である。
【0025】
図2に示す画像データベースは、画像情報名が格納される画像情報名領域50と、画像データが格納される画像データ領域51と、位置情報が格納される位置情報領域52と、画像情報が後述する代表画像情報であるか否かを示すフラグ情報が格納されるフラグ領域53とからなる画像情報54を複数有している。例えば、図2において、画像情報54−100の画像情報名領域50には、画像情報名として「img100」が格納され、画像データ領域51には画像データ(例えば、JPEGファイルなど)として「data0」が格納され、位置情報領域52には「data0」の撮影位置を示す撮影位置情報(例えば、緯度、経度)として「X0、Y0」が格納され、フラグ領域53には「img100」が代表画像情報であることを示す「T」が格納されている。なお、画像情報が代表画像情報でないことを示す場合、フラグ領域53には、「F」が格納されているものとする。また、画像データベースに有する複数の画像情報は、例えば、インターネット上に存在する画像群などに基づいて作成されるものとする。
【0026】
また、図1において、演算部203は、例えば、CPUやマイクロコンピュータなどにより構成され、記憶部202に記憶されているオペレーションシステムのプログラムや各種アプリケーションソフトを実行することにより画像処理サーバ200全体の動作制御を行う。また、演算部203は、特徴量算出部204(特徴量算出手段)、類似画像分類部205(類似画像分類手段)、代表画像抽出部206(代表画像抽出手段)、及び参考構図画像抽出部207(参考構図画像抽出手段)を備える。例えば、記憶部202に記憶される各種アプリケーションソフトの1つである「撮影支援処理」が演算部203により実行されると、特徴量算出部204、類似画像分類部205、代表画像抽出部206、及び参考構図画像抽出部207が構成されるものとする。
【0027】
特徴量算出部204は、記憶部202の画像データベースから複数の画像情報を読み出し、それら画像情報の各画像データのそれぞれの特徴量を算出する。
【0028】
類似画像分類部205は、特徴量算出部204で算出された各特徴量に基づいて、特徴量算出部204で読み出された複数の画像情報を複数の類似画像群1〜mに分類する。
【0029】
代表画像抽出部206は、類似画像分類部205で分類された複数の類似画像群1〜mにおいて、それぞれ、代表画像を抽出する。
【0030】
参考構図画像抽出部207は、代表画像抽出部206で抽出された代表画像1〜mから所定数nの参考構図画像を抽出し、通信部201により撮像装置100へ送信させる。
【0031】
図3は、撮像装置100における演算部106の動作を説明するためのフローチャートである。
【0032】
まず、演算部106は、表示部102に表示される撮影支援モードの開始ボタンが撮影者によりタッチされるなどして、撮影支援モードを開始する旨の指示があると(S100がYes)、「撮影支援処理」を実行するとともに、撮影位置取得部103により現在の撮像装置100の位置情報を取得させ、その撮像装置100の位置情報を画像処理サーバ200へ送信する(S101)。例えば、図4に示すように、撮像装置100が金閣寺周辺のある場所に位置している場合、撮像装置100は、撮影位置取得部103により取得される位置情報として「金閣寺周辺のある場所の緯度・経度」を画像処理サーバ200へ送信する。
【0033】
次に、演算部106は、画像処理サーバ200から送信される所定数nの参考構図画像を受信したか否かを判断する(S102)。なお、所定数nは、撮像装置100と画像処理サーバ200との間で予め設定されていてもよいし、撮像装置100から画像処理サーバ200へ撮像装置100の位置情報とともに送信されてもよい。
【0034】
次に、演算部106の撮影支援画面作成部107は、所定数nの参考構図画像を受信したと判断すると(S102がYes)、その所定数nの参考構図画像などを用いて撮影支援画面を作成し(S103)、その作成した撮影支援画面を表示部102に表示させる(S104)。例えば、図4に示すように、画像処理サーバ200から撮像装置100へ4枚の参考構図画像1〜4が送信されると、撮影支援画面作成部107は、それら参考構図画像1〜4と、そのときに撮像装置100により撮像されている画像データ(スルー画)とを用いて撮影支援画面を作成し、表示部102に表示させる。
【0035】
なお、図3に示すフローチャートのS101及びS102は、撮影支援モードの開始する旨の指示がなくても、バックグランドで行われていてもよい。
【0036】
また、スルー画のみからなる画面と、参考構図画像のみからなる撮影支援画面とを切り替えて表示部102に表示させてもよい。
【0037】
また、スルー画と複数の参考構図画像のうちの何れかの参考構図画像とが類似したとき、その旨を撮影者に知らせるように構成してもよい。
【0038】
また、撮像装置100に受信される複数の参考構図画像のうちの一部の参考構図画像を用いた撮影支援画像を表示部102に表示させているとき、撮影者から他の参考構図画像を見たい旨の要求(例えば、撮影者による右送りの操作)があると、その他の参考構図画像を用いた撮影支援画像を表示部102に表示させるように構成してもよい。
【0039】
図5は、画像処理サーバ200の演算部203の動作を説明するためのフローチャートである。
【0040】
まず、演算部203は、記憶部202に記憶される画像データベースから複数の画像情報を抽出する(S200)。例えば、演算部203は、図6Aに示すように、撮影位置情報が「地域A」に属する全ての画像情報(例えば、図2に示す画像データベースの「img100」〜「img122」)を画像データベースから取り出す。
【0041】
次に、演算部203の特徴量算出部204は、取り出した複数の画像情報の各画像データの特徴量をそれぞれ算出する(S201)。特徴量としては、例えば、色ヒストグラム等の色情報やSIFT(Scale Invariant Feature Transform)等により求められる形状情報、又、撮影位置情報が考えられる。
【0042】
次に、演算部203の類似画像分類部205は、算出した各画像データの特徴量に基づいて、S200で取り出した複数の画像情報を複数の類似画像群1〜mに分類する(S202)。例えば、類似画像分類部205は、図6Bに示すように、S200で読み出した複数の画像情報(img100〜img122)を5つの類似画像群1〜5に分類する。なお、このとき利用される分類法(パターン認識手法)は、特に限定されない。例えば、類似画像分類部205は、S201で算出した各画像データの特徴量(上記色情報、形状情報、及び撮影位置情報など)に基づいて、特徴空間における各特徴量間のユークリッド距離を求め、それらユークリッド距離のうち、閾値以下のユークリッド距離同士で構成される画像情報の複数の集まりを類似画像群1〜mとしてもよい。
【0043】
次に、演算部203の代表画像抽出部206は、各類似画像群1〜mにおいて、それぞれ、代表画像情報を抽出する(S203)。例えば、代表画像抽出部206は、各類似画像群1〜mにおいて、類似画像群に含まれる複数の画像情報のそれぞれの画像データの特徴量の平均を求め、その平均に最も近い特徴量の画像データに対応する画像情報を代表画像情報とする。このとき、例えば、図2に示す画像データベースのフラグ領域53に格納されるフラグ情報を「F」から「T」に変更する。
【0044】
次に、演算部203の参考構図画像抽出部207は、撮像装置100の位置情報を受信すると(S204がYes)、撮像装置100の位置情報に近い撮影位置情報に対応する画像データを参考構図画像として代表画像情報1〜mから抽出し(S205)、その抽出した参考構図画像を撮像装置100へ送信する(S206)。例えば、参考構図画像抽出部207は、図6Cに示すように、撮像装置100の位置情報に近い撮影位置情報に対応する画像データを参考構図画像として代表画像情報1〜4(所定数n:4)からそれぞれ抽出し、その抽出した参考構図画像1〜4を撮像装置100へ送信する。
【0045】
なお、図5に示すフローチャートにおいて、S201とS202とを次の様に行ってもよい。すなわち、撮影位置情報に基づいて、S200で取り出した複数の画像情報を複数の類似画像群1〜mに分類し、それら類似画像群1〜mにおいて、複数の画像情報の各画像データのそれぞれの特徴量に基づいて、各画像データ間の類似度を算出し、類似度が低い画像データに対応する画像情報を類似画像群から除外するように構成してもよい。
【0046】
また、図5に示すフローチャートでは、S200〜S203を、位置情報を受信する前に行う構成であり、撮像装置100における位置情報の送信から画像処理サーバ200における参考構図画像の送信までにかかる時間の短縮化を図っているが、位置情報を受信した後にS200〜S203及びS205〜S206を行うように構成してもよい。
【0047】
また、図5に示すフローチャートでは、S206において、所定数nの参考構図画像がまとめて画像処理サーバ200から撮像装置100へ送信される構成であるが、S206において、代表画像情報1〜mから参考構図画像が抽出される毎に順次、参考構図画像が画像処理サーバ200から撮像装置100へ送信されるように構成してもよい。
【0048】
図7は、参考構図画像の抽出処理(S205)のさらに詳細な動作の一例を示すフローチャートである。
【0049】
まず、参考構図画像抽出部207は、撮像装置100から送信される要求画像枚数n(所定数nでもよい)及び撮像装置100の位置情報を受信する(S2051)。
【0050】
次に、参考構図画像抽出部207は、撮像装置100の位置情報と代表画像情報の撮影位置情報との間のユークリッド距離を、S203で抽出した代表画像情報1〜mについてそれぞれ算出する(S2052)。例えば、撮像装置100の位置情報を(dca_x,dca_y)とし、代表画像情報i(i:1〜m)の撮影位置情報を(dix,diy)とすると、撮像装置100の位置情報と代表画像情報iの撮影位置情報との間のユークリッド距離dis1は、下記式1により求めることができる。
【0051】
【数1】

【0052】
次に、参考構図画像抽出部207は、S2052で算出した各ユークリッド距離を昇順に並び替え、その並び替えた複数のユークリッド距離において最も小さいものから順に要求画像枚数n分選択し、その選択した各ユークリッド距離に対応する代表画像情報をS203で抽出した代表画像情報1〜mから抽出する(S2053)。
【0053】
そして、参考構図画像抽出部207は、S2053で抽出した要求画像枚数nの代表画像情報のそれぞれの画像データを参考構図画像とする(S2054)。
【0054】
このように、第1実施形態の撮影支援システムでは、撮像装置100の位置情報に基づく参考構図画像が画像処理サーバ200から撮像装置100へ送信され、その参考構図画像が撮像装置100の表示部102に表示される構成であるため、撮影者が表示部102に表示される参考構図画像を参考にしながら撮影を行うことができる
【0055】
また、第1実施形態の撮影支援システムでは、画像データベースから参考構図画像を抽出する際、画像データベースの複数の画像データを互いに類似している画像データ同士でまとめて複数の類似画像群をつくり、それら複数の類似画像群のそれぞれの代表画像から参考構図画像を抽出する構成であるため、参考構図画像として互いに類似しているものばかりが抽出されることを低減することができる。これにより、撮影者の撮影を支援する際、撮影者へ提示される複数の参考構図画像をできるだけ互いに類似させないようにすることができる。そのため、互いに類似した参考構図画像が撮影者へ提示される場合に比べて、撮影者に新たな「気付き」を与える機会を減らしてしまうことを低減することができる。
【0056】
また、第1実施形態の撮影支援システムでは、画像処理サーバ200において参考構図画像の抽出処理が行なわれる構成であるため、画像データベースから参考構図画像を抽出するために撮像装置100にかかる負担を軽減することができる。
【0057】
図8は、第1実施形態の撮影支援システムの変形例を示す図である。なお、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。
【0058】
図8に示す撮影支援システムにおいて、図1に示す第1実施形態の撮影支援システムと異なる点は、撮像装置100にさらに姿勢取得部108を備えている点である。
【0059】
姿勢取得部108は、例えば、ジャイロセンサなどにより構成され、撮像装置100の姿勢情報(例えば、横角(yaw)、縦角(pitch)、回転(roll))を取得する。姿勢取得部108により取得された姿勢情報は、通信部104により画像処理サーバ200へ送信される。
【0060】
図9は、参考構図画像の抽出処理(図5のS205)のさらに詳細な動作の他の例を示すフローチャートである。
【0061】
まず、参考構図画像抽出部207は、撮像装置100から送信される要求画像枚数n、姿勢情報、及び撮像装置100の位置情報を受信する(S2061)。
【0062】
次に、参考構図画像抽出部207は、撮像装置100の位置情報と、代表画像情報の撮影位置情報と、撮像装置100の姿勢情報と、代表画像情報の撮影姿勢情報との間のユークリッド距離を、S203で抽出した代表画像情報1〜mについてそれぞれ算出する(S2062)。例えば、撮像装置100の位置情報を(dca_x,dca_y,dca_z)とし、代表画像情報i(i:1〜m)の撮影位置情報を(dix,diy,diz)とし、撮像装置100の姿勢情報を(dca_yaw,dca_pitch,dca_roll)とし、代表画像情報iの姿勢情報を(diyaw,dipitch,diroll)とすると、撮像装置100の位置情報と、代表画像情報iの撮影位置情報と、撮像装置100の姿勢情報と、代表画像情報iの撮影姿勢情報との間のユークリッド距離dis2は、下記式2により求めることができる。なお、代表画像情報iの撮影姿勢情報は、例えば、図2に示す画像データベースの各画像情報の姿勢領域に格納されているものとする。
【0063】
【数2】

【0064】
次に、参考構図画像抽出部207は、S2062で算出した各ユークリッド距離を昇順に並び替え、その並び替えた複数のユークリッド距離において最も小さいものから順に要求画像枚数n分選択し、その選択した各ユークリッド距離に対応する代表画像情報をS203で抽出した代表画像情報1〜mから抽出する(S2063)。
【0065】
そして、参考構図画像抽出部207は、S2063で抽出した要求画像枚数nの代表画像情報のそれぞれの画像データを参考構図画像とする(S2064)。
【0066】
このように、第1実施形態の撮影支援システムの変形例の撮影支援システムでは、代表画像情報1〜mから参考構図画像を抽出する際、撮像装置100の位置情報の他にさらに撮像装置100の姿勢情報も考慮することにより、撮像装置100が現在取得している画像データの構図により近い構図の参考構図画像を代表画像情報1〜mから抽出することができる。
【0067】
図10は、第2実施形態の撮影支援システムの一例を示す図である。なお、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。
【0068】
図10に示す撮影支援システムにおいて、図1に示す撮影支援システムと異なる点は、画像処理サーバ200の演算部203がさらに優先度設定部208(優先度設定手段)を備えている点である。なお、優先度設定部208は、記憶部202に記憶される各種アプリケーションソフトの1つである「撮影支援処理」が演算部203により実行されることにより構成されてもよい。
【0069】
優先度設定部208は、代表画像抽出部206で抽出された各代表画像情報にそれぞれ優先度を設定する。
【0070】
図11は、第2実施形態の撮影支援システムにおける撮像装置100の演算部106の動作を説明するためのフローチャートである。なお、図11に示すS100〜S102の処理は、図3に示すS100〜S102の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0071】
演算部106の撮影支援画面作成部107は、所定数nの参考構図画像を受信したと判断すると(S102がYes)、それら参考構図画像の優先度を考慮しつつ、それら参考構図画像を用いて撮影支援画面を作成し(S1031)、その作成した撮影支援画面を表示部102に表示させる(S104)。例えば、撮影支援画面作成部107は、図12に示すように、右から左へ優先度の高い順に参考構図画像1〜4を並べることにより撮影支援画面を作成してもよい。また、例えば、撮影支援画面作成部107は、図13に示すように、参考構図画像1〜4にそれぞれ優先度を示す優先度メータ130を重ねて表示してもよい。なお、優先度メータ130の斜線部分が大きい程、優先度が高いことを示しているものとする。また、他にも、優先度に応じて各参考構図画像のそれぞれの表示サイズを変更したり、優先度メータ130以外の優先度を示すエフェクトを撮影支援画面に表示したりしてもよい。
【0072】
図14は、第2実施形態の撮影支援システムにおける画像処理サーバ200の演算部203の動作を説明するためのフローチャートである。なお、図14に示すS200〜S203の処理は、図5に示すS200〜S203の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0073】
優先度設定部208は、S203で抽出した代表画像情報1〜mにそれぞれ優先度を設定する(S2031)。例えば、優先度設定部208は、類似画像分類部205で分類される類似画像群に含まれる画像情報(画像データ)が多い程、その類似画像群から抽出された代表画像情報の優先度を高くする。すなわち、例えば、類似画像群i(i:1〜m)に含まれる画像情報の数をxとすると、代表画像情報i(i:1〜m)の優先度piは、下記式3により求めることができる。なお、C1は所定の係数とする。また、代表画像情報iの優先度piは、例えば、図2に示す画像データベースの各画像情報の優先度領域に格納されているものとする。
【0074】
pi=C1x ・・・式3
【0075】
次に、参考構図画像抽出部207は、撮像装置100の位置情報を受信すると(S204がYes)、その位置情報に基づいて参考構図画像を代表画像情報1〜mから抽出し(S205)、その抽出した参考構図画像を優先度とともに撮像装置100へ送信する(S206)。
【0076】
このように、第2実施形態の撮影支援システムでは、類似画像群に含まれる画像情報が多い程、その類似画像群から抽出される代表画像情報の優先度を高くする構成であるため、人気がありネットワーク上などにたくさん存在する定番の構図の画像データを参考構図画像として撮影者に提示することができる。
【0077】
なお、優先度設定部208は、S205で抽出した参考構図画像の撮影位置情報が撮像装置100の位置情報に近い程、その参考構図画像に対応する代表画像情報の優先度をさらに高くしてもよい。すなわち、例えば、撮像装置100の位置ベクトルをdca、代表画像情報iの位置ベクトルをdi、更新前の代表画像情報iの優先度をpioldとすると、更新後の代表画像iの優先度piは、下記式4により求めることができる。なお、C2は(dca−di)が小さくなる程、値が大きくなるような所定の係数ベクトルとする。
【0078】
pi=C2(dca−di)Piold ・・・式4
【0079】
このように、撮像装置100の位置情報に近い程、代表画像情報の優先度を高くすることで、より高精度に撮影者が所望とする参考構図画像を撮影者に提示することができる。
【0080】
図15は、第2実施形態の撮影支援システムの変形例を示す図である。なお、図10に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。
【0081】
図15に示す撮影支援システムにおいて、図10に示す撮影支援システムと異なる点は、撮像装置100で現在撮像されている画像データ(スルー画)を画像処理サーバ200へ送信し、その画像データを用いて優先度設定部208が優先度を設定する点である。
【0082】
図16は、図10に示す撮影支援システムにおける優先度設定部208の動作を説明するためのフローチャートである。なお、図16に示すフローチャートは、例えば、図14のS2031において行われるものとする。
【0083】
まず、優先度設定部208は、撮像装置100から送信されるスルー画を受信し(S1601)、そのスルー画の特徴量を算出する(S1602)。
【0084】
次に、優先度設定部208は、その算出した特徴量に基づいて、スルー画と代表画像情報の画像データとの類似度を、代表画像情報1〜mそれぞれにおいて算出し(S1603)、その算出した各類似度に基づいて、代表画像情報1〜mのそれぞれの優先度を設定する(S1604)。
【0085】
例えば、撮像装置100の位置ベクトルdcaと代表画像情報iの位置ベクトルdiとにより撮像装置100と代表画像情報との距離を算出するための関数をF1、スルー画の特徴量fcaと代表画像情報iの画像データの特徴量fiとによりスルー画と代表画像情報iの画像データとの類似度を算出するための関数をF2、類似画像群iに含まれる画像情報の数をxiとすると、代表画像情報i(i:1〜m)の優先度piは、下記式5により求めることができる。なお、C1は所定の係数とし、C2及びC3は所定の係数ベクトルとする。
【0086】
pi=C1xi・C2F1(dca,di)・C3F2(fca,fi) ・・・式5
【0087】
このように、図10に示す第2実施形態の撮影支援システムでは、撮像装置100の位置情報と代表画像情報の撮影位置情報とが近い程、かつ、スルー画と代表画像情報の画像データとの類似度が高い程、その代表画像情報の優先度を高くする構成であるため、人気がありネットワーク上などにたくさん存在する定番の構図で、かつ、撮影者が所望する構図に近い画像データを参考構図画像として撮影者に提示することができる。
【0088】
図17は、本発明の実施形態の撮像装置を示す図である。なお、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。
【0089】
図17に示す撮像装置100は、図1に示す画像処理サーバ200の演算部203の構成(特徴量算出部204、類似画像分類部205、代表画像抽出部206、参考構図画像抽出部207)を撮像装置100の演算部106に含めていることを特徴とする。なお、記憶部202は、撮像装置100が外部のコンピュータに接続された場合、そのコンピュータに備えられる記憶部としてもよい。
【0090】
このように構成することにより、撮像装置100に通信機能を備える必要がなくなる。
【0091】
なお、図17に示す撮像装置100は、演算部106に特徴量算出部204、類似画像分類部205、代表画像抽出部206、参考構図画像抽出部207を備える構成であるが、特徴量算出部204、類似画像分類部205、代表画像抽出部206を画像処理サーバ200の演算部203に備え、参考構図画像抽出部207のみを演算部106に備えるように構成してもよい。この場合、記憶部202には、代表画像抽出部206で抽出された代表画像情報が記憶されていてもよい。これにより、記憶部202の容量を抑えることができる。
【0092】
また、図17に示す撮像装置100は、図1に示す画像処理サーバ200の演算部203の構成を図1に示す撮像装置100の演算部106に含めているが、図8に示す画像処理サーバ200の演算部203の構成を図8に示す撮像装置100の演算部106に含めてもよいし、図10に示す画像処理サーバ200の演算部203の構成を図10に示す撮像装置100の演算部106に含めてもよいし、図15に示す画像処理サーバ200の演算部203の構成を図15に示す撮像装置100の演算部106に含めてもよい。
【0093】
図18は、本発明の第3実施形態の撮影支援システムを示す図である。図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。
【0094】
図18に示す撮影支援システムは、撮像装置100や画像処理サーバ200の他に、撮像装置100や画像処理サーバ200とデータの送受信を行う画像管理サーバ300を備えていることを特徴とする。
【0095】
撮像装置100は、撮像部101と、表示部102(表示手段)と、撮影位置取得部103(位置取得手段)と、通信部104(第1の通信手段)と、記憶部105と、演算部106とを備える。また、画像処理サーバ200は、通信部201(第2の通信手段)と、記憶部202(第1の記憶手段)と、演算部203とを備える。また、画像管理サーバ300は、通信部301(第3の通信手段)と、記憶部302(第2の記憶手段)と、演算部303とを備える。
【0096】
画像管理サーバ300の演算部303は、例えば、CPUやマイクロコンピュータなどにより構成され、記憶部302に記憶されているオペレーションシステムのプログラムや各種アプリケーションソフトを実行することにより画像管理サーバ300全体の動作制御を行う。また、演算部303は、特徴量算出部204(特徴量算出手段)、類似画像分類部205(類似画像分類手段)、及び代表画像抽出部206(代表画像抽出手段)を備える。例えば、記憶部302に記憶される各種アプリケーションソフトの1つである「撮影支援処理」が演算部303により実行されると、特徴量算出部204、類似画像分類部205、及び代表画像抽出部206が構成されるものとする。すなわち、特徴量算出部204は、記憶部302に記憶されている画像データベース(例えば、図2に示す画像データベース)から複数の画像情報を読み出し、それら画像情報の各画像データのそれぞれの特徴量を算出する。次に、類似画像分類部205は、それら各特徴量に基づいて、読み出した複数の画像情報を複数の類似画像群1〜mに分類する。そして、代表画像抽出部206は、それら類似画像群1〜mにおいて、それぞれ、代表画像を抽出する。
【0097】
通信部301は、代表画像抽出部206で抽出された代表画像1〜mを画像処理サーバ200へ送信する。画像処理サーバ200の通信部201は、画像管理サーバ300から送信される代表画像1〜mを受信する。画像処理サーバ200の演算部203は、通信部201で受信された代表画像1〜mを記憶部302に記憶する。また、画像処理サーバ200の参考構図画像抽出部207は、記憶部202に記憶されている代表画像1〜mから所定数nの参考構図画像を抽出し、通信部201により撮像装置100へ送信させる。
【0098】
このように、記憶部302に記憶されている複数の画像情報から代表画像1〜mを抽出するまでの処理を画像管理サーバ300で行い、その代表画像1〜mを画像処理サーバ200の記憶部202に記憶しておき、画像処理サーバ200において参考構図画像の抽出処理のみを行うようにしている。これにより、「撮影支援処理」を行う際に画像処理サーバ200にかかる負担を軽減することができる。また、画像処理サーバ200の記憶部202の記憶容量を低減することができる。
【0099】
なお、参考構図画像抽出部207は、図8に示す撮像装置100の姿勢取得部108で取得される姿勢情報も考慮して、代表画像1〜mから所定数nの参考構図画像を抽出してもよい。また、画像管理サーバ300の演算部303は、図10や図15に示す優先度設定部208も備えるように構成してもよい。
【符号の説明】
【0100】
100 撮像装置
101 撮像部
102 表示部
103 撮影位置取得部
104 通信部
105 記憶部
106 演算部
107 撮影支援画面作成部
108 姿勢取得部
200 画像処理サーバ
201 通信部
202 記憶部
203 演算部
204 特徴量算出部
205 類似画像分類部
206 代表画像抽出部
207 参考構図画像抽出部
208 優先度設定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置と画像処理サーバとが互いにデータを送受信する撮影支援システムであって、
前記撮像装置は、
前記撮像装置の位置情報を取得する位置取得手段と、
前記撮像装置の位置情報を前記画像処理サーバへ送信し、前記画像処理サーバから送信される参考構図画像を受信する第1の通信手段と、
前記参考構図画像を用いて撮影支援画面を作成する撮影支援画面作成手段と、
前記撮影支援画面を表示する表示手段と、
を備え、
前記画像処理サーバは、
少なくとも画像データ及びその画像データの撮影位置情報からなる画像情報を複数記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶される複数の画像情報の各画像データのそれぞれの特徴量を算出する特徴量算出手段と、
前記各特徴量に基づいて、前記記憶手段に記憶される複数の画像情報を複数の類似画像群に分類する類似画像分類手段と、
前記複数の類似画像群からそれぞれ代表画像情報を抽出する代表画像抽出手段と、
前記撮像装置の位置情報に近い撮影位置情報に対応する画像データを前記参考構図画像として前記複数の代表画像情報から抽出する参考構図画像抽出手段と、
前記参考構図画像抽出手段により抽出される参考構図画像を前記撮像装置へ送信し、前記撮像装置から送信される前記撮像装置の位置情報を受信する第2の通信手段と、
を備える撮影支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の撮影支援システムであって、
前記撮像装置は、前記撮像装置の姿勢情報を取得する姿勢取得手段を備え、
前記第1の通信手段は、前記姿勢情報を前記画像処理サーバへ送信し、
前記第2の通信手段は、前記撮像装置から送信される前記姿勢情報を受信し、
前記記憶手段は、前記画像データ、前記撮影位置情報、及び前記画像データの撮影姿勢情報からなる画像情報を複数記憶し、
前記参考構図画像抽出手段は、前記撮像装置の位置情報に近い撮影位置情報で、かつ、前記撮像装置の姿勢情報に近い撮影姿勢情報に対応する画像データを前記参考構図画像として前記複数の代表画像情報から抽出する
ことを特徴とする撮影支援システム。
【請求項3】
請求項1に記載の撮影支援システムであって、
前記画像処理サーバは、前記類似画像群に含まれる画像情報が多い程、その類似画像群から抽出された代表画像情報の優先度を高く設定する優先度設定手段を備え、
前記撮影支援画面作成手段は、2以上の前記参考構図画像及びそれら前記参考構図画像にそれぞれ対応する優先度を用いて前記撮影支援画面を作成する
ことを特徴とする撮影支援システム。
【請求項4】
請求項3に記載の撮影支援システムであって、
前記優先度設定手段は、前記代表画像情報の撮影位置情報が前記撮像装置の位置情報に近い程、その代表画像情報の優先度をさらに高くする
ことを特徴とする撮影支援システム。
【請求項5】
請求項4に記載の撮影支援システムであって、
前記優先度設定手段は、前記撮像装置から送信される画像データと前記代表画像情報の画像データとの類似度が高い程、その代表画像情報の優先度をさらに高くする
ことを特徴とする撮影支援システム。
【請求項6】
当該撮像装置の位置情報を取得する位置取得手段と、
少なくとも画像データ及びその画像データの撮影位置情報からなる画像情報を複数記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶される複数の画像情報の各画像データのそれぞれの特徴量を算出する特徴量算出手段と、
前記各特徴量に基づいて、前記記憶手段に記憶される複数の画像情報を複数の類似画像群に分類する類似画像分類手段と、
前記複数の類似画像群からそれぞれ代表画像情報を抽出する代表画像抽出手段と、
当該撮像装置の位置情報に近い撮影位置情報に対応する画像データを参考構図画像として前記複数の代表画像情報から抽出する参考構図画像抽出手段と、
前記参考構図画像抽出手段により抽出された参考構図画像を用いて撮影支援画面を作成する撮影支援画面作成手段と、
前記撮影支援画面を表示する表示手段と、
を備える撮像装置。
【請求項7】
撮像装置と画像処理サーバと画像管理サーバとが互いにデータを送受信する撮影支援システムであって、
前記撮像装置は、
前記撮像装置の位置情報を取得する位置取得手段と、
前記撮像装置の位置情報を前記画像処理サーバへ送信し、前記画像処理サーバから送信される参考構図画像を受信する第1の通信手段と、
前記参考構図画像を用いて撮影支援画面を作成する撮影支援画面作成手段と、
前記撮影支援画面を表示する表示手段と、
を備え、
前記画像処理サーバは、
前記参考構図画像を前記撮像装置へ送信し、前記撮像装置から送信される前記撮像装置の位置情報及び前記画像管理サーバから送信される複数の代表画像情報を受信する第2の通信手段と、
前記複数の代表画像情報を記憶する第1の記憶手段と、
前記撮像装置の位置情報に近い撮影位置情報に対応する画像データを前記参考構図画像として前記第1の記憶手段に記憶されている複数の代表画像情報から抽出する参考構図画像抽出手段と、
を備え、
前記画像管理サーバは、
少なくとも画像データ及びその画像データの撮影位置情報からなる画像情報を複数記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段に記憶される複数の画像情報の各画像データのそれぞれの特徴量を算出する特徴量算出手段と、
前記各特徴量に基づいて、前記第2の記憶手段に記憶される複数の画像情報を複数の類似画像群に分類する類似画像分類手段と、
前記複数の類似画像群からそれぞれ代表画像情報を抽出する代表画像抽出手段と、
前記代表画像抽出手段により抽出される複数の代表画像情報を前記画像処理サーバへ送信する第3の通信手段と、
を備える撮影支援システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−253669(P2012−253669A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−126451(P2011−126451)
【出願日】平成23年6月6日(2011.6.6)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】