説明

撮影装置及び情報共有システム

【課題】ユーザの所望の写真撮影及び撮影した写真の整理を支援する。
【解決手段】画像を撮影する撮影部と、前記撮影部に接続される制御部と、前記制御部に接続される記憶装置と、を備える撮影装置であって、前記記憶装置は、一つ以上の撮影推奨地点の位置を示す情報を保持し、前記制御部は、位置を示す情報を取得すると、前記取得された位置を含む所定の範囲内の前記撮影推奨地点を検索し、前記検索によって取得された前記撮影推奨地点の位置を示す情報を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置情報を利用する撮影装置に関し、特に、現在地及び移動経路周辺の撮影推奨地点を提示する撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の撮影端末を携帯して旅行やドライブに行ったとき、名所で記念に撮影することがしばしば行われる。この名所情報として、既にカーナビゲーションに代表される誘導端末では、ユーザが所望の施設データを検索し、例えば目的地として設定すると、現地までの経路を探索する機能が実現されている。ユーザは、探索された経路をたどって現地に到着することができる。
【0003】
これに対して、特許文献1では旅行情報の利用に関する技術が公開されている。この技術によれば、テキスト又は画像からなる旅行ガイド情報が、電子データとして撮影端末に保持される。
【0004】
一方、撮影後の画像の整理のため、撮影画像に位置情報を付与する手法がある。位置情報は、GPSを搭載したデジタルカメラによって付与される場合と、デジタルカメラの外部の独立したGPS端末が取得した位置情報と、撮影画像とを時刻に基づいて同期することによって付与される場合とがある。
【0005】
これに対して、特許文献2では、デジタルカメラによって撮影された写真データと、走行履歴とをより確実に対応付けることができるナビゲーション装置に関する技術が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−158655号公報
【特許文献2】特開2007−324986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示された技術は、実際には時間帯によって太陽光の方向が変わる、季節によって最適な撮影地点が異なる、ユーザの嗜好によって所望の撮影対象が異なる、などの要因から、必ずしもユーザのニーズを満たしているとはいえない。その結果、近辺によりよい撮影地点があるにも関わらず、撮影に最適な位置や方向をユーザは分からないままに妥協しつつ撮影する場合がある。特にドライブ中には、一旦走行しはじめると簡単には停車する箇所を見つけられないこともあり、再度同一対象を撮影したくともあきらめる結果となりやすい。
【0008】
一方、特許文献2に開示された技術によれば、GPS等によって取得した位置情報は、概して誤差が大きいため、本来の撮影位置からずれることが多く、逆に後の画像整理の際に位置を補正するなどの手間がかかることになる。
【0009】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザに対して最寄の撮影推奨地点を提示し、かつ該地点まで誘導を行うことで、ユーザの所望の撮影をおこなうことを支援する。さらに、撮影後の画像データ整理を容易とするため、撮影時に適切な地名又は名称文字列を提示してユーザに選択を求めることでタグ付けを容易に行う仕組みを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、画像を撮影する撮影部と、前記撮影部に接続される制御部と、前記制御部に接続される記憶装置と、を備える撮影装置であって、前記記憶装置は、一つ以上の撮影推奨地点の位置を示す情報、及び、地図情報を保持し、前記制御部は、位置を示す情報を取得すると、前記取得された位置を含む所定の範囲内の前記撮影推奨地点を検索し、前記検索によって取得された前記撮影推奨地点に至る経路を検索し、前記検索によって取得された前記撮影推奨地点の位置を示す情報、及び、前記検索によって取得された経路を示す情報を出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の一実施形態によれば、撮影に適した地点におけるユーザの所望の撮影を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態の撮影端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の撮影位置提示及び撮影画像地名付与処理の全体を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態の撮影推奨地点テーブルの説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の撮影画像属性テーブルの説明図である。
【図5A】本発明の第1の実施形態において管理される領域の配置の説明図である。
【図5B】本発明の第1の実施形態の地図テーブルに含まれる領域IDテーブルの説明図である。
【図5C】本発明の第1の実施形態の地図テーブルに含まれる道路テーブルの説明図である。
【図5D】本発明の第1の実施形態の地図テーブルに含まれる道路種別テーブルの説明図である。
【図5E】本発明の第1の実施形態の地図テーブルに含まれる注記・背景テーブルの説明図である。
【図5F】本発明の第1の実施形態の地図テーブルに含まれる背景種別テーブルの説明図である。
【図6】本発明の第1の実施形態において実行される推奨地点検索・選択処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態において実行される経路計算・案内処理を示すフローチャートである。
【図8A】本発明の第1の実施形態において実行される候補地名提示・選択処理を示すフローチャートである。
【図8B】本発明の第1の実施形態の候補地名提示・選択処理によって表示される画面の説明図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の推奨地点情報及び推奨地点評価値情報共有システムの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施形態のサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施形態の撮影推奨地点テーブルの説明図である。
【図12】本発明の第2の実施形態において実行される推奨地点情報共有処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2の実施形態において実行される推奨地点評価情報共有処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施形態において実行される撮影端末間撮影画像交換処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態の撮影端末100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0015】
撮影端末100は、ユーザが写真画像を撮影するために使用する、例えばいわゆるデジタルカメラのような装置である。撮影端末100は、制御部110と、制御部110に接続された位置取得部120、通信部130、操作部140、表示部150、撮影部160、時刻取得部170、二次記憶装置180及び電源部190と、を備える。
【0016】
位置取得部120は、撮影端末100の現在位置を示す情報を取得する装置である。例えば、位置取得部120は、GPS(Global Positioning System)端末装置であってもよい。その場合、位置取得部120は、複数のGPS衛星から受信した信号に基づいて、撮影端末100の現在位置(少なくとも緯度及び経度)を算出する。あるいは、位置取得部120は、慣性航法装置のような、GPS端末装置以外の装置であってもよいし、上記のような複数の種類の装置の組み合わせであってもよい。
【0017】
通信部130は、撮影端末100が外部の装置とデータを通信するためのインターフェースである。撮影端末100がネットワーク135を介してデータを通信する場合、通信部130は、そのネットワーク135に接続するためのインターフェースである。撮影端末100が外部の装置とデータを通信しない場合、撮影端末100は通信部130を備えなくてもよい。
【0018】
操作部140は、ユーザからの入力を受ける入力装置(例えばボタン又はタッチパネル等)である。
【0019】
表示部150は、ユーザに情報を出力する出力装置(例えば画像表示装置又はスピーカ等)である。
【0020】
撮影部160は、ユーザの操作に従って画像を撮影し、画像データを出力する装置であり、例えば、レンズ(図示省略)及び撮像素子(図示省略)を含む。撮影部160は、さらにフラッシュ(図示省略)を含んでもよい。
【0021】
時刻取得部170は、現在時刻を示す情報を取得する装置であり、例えば一般的な時計であってもよい。
【0022】
制御部110は、撮影端末100の各部を制御する。具体的な制御の詳細については後述する。
【0023】
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)111及び一次記憶装置112を含む。CPU111は、一次記憶装置112に格納されたプログラムを実行することによって種々の機能を実現する。
【0024】
一次記憶装置112は、例えば半導体メモリであり、CPU111によって実行されるプログラム及びCPU111によって参照されるデータを格納する。
【0025】
二次記憶装置180は、例えばハードディスクドライブ(HDD)又はフラッシュメモリのような不揮発性の記憶装置である。二次記憶装置180は、CPU111によって実行されるプログラム及びCPU111によって参照されるデータを格納する。これらのプログラム及びデータの少なくとも一部が必要に応じて一次記憶装置112にコピーされ、CPU111によって実行又は参照される。
【0026】
図1に示す二次記憶装置180には、推奨地点検索部181、経路計算・案内部182、撮影位置・方位提示部183、撮影処理部184、候補地名提示・選択部185、地図テーブル186、撮影推奨地点テーブル187及び撮影画像属性テーブル188が格納される。推奨地点検索部181、経路計算・案内部182、撮影位置・方位提示部183、撮影処理部184及び候補地名提示・選択部185は、制御部110のCPU111によって実行されるプログラムである。地図テーブル186、撮影推奨地点テーブル187及び撮影画像属性テーブル188は、CPU111が上記のプログラムを実行する際に参照するデータを含む。
【0027】
電源部190は、撮影端末100の各部の動作に必要な電力を供給する。電源部190は、例えば、一般的な電池を含む。さらに、電源部190は、電池が供給した電流の履歴等に基づいて電池残量を算出する公知の制御回路を含んでもよい。あるいは、制御部110が上記のように電池残量を計算してもよい。
【0028】
図2は、本発明の第1の実施形態の撮影位置提示及び撮影画像地名付与処理の全体を示すフローチャートである。
【0029】
最初に、制御部110は、位置・時刻データ201を取得する(ステップ210)。位置・時刻データ201には、後述するステップ211において検索キーとして使用される位置及び時刻(例えば撮影端末100の現在位置及び現在時刻)を示す情報が含まれる。
【0030】
例えば、ユーザが現在いる位置の近傍の撮影推奨地点を検索したい場合、制御部110は、位置取得部120が取得した撮影端末100の現在位置を示す情報、及び、時刻取得部170が取得した現在時刻を位置・時刻データ201として取得してもよい。あるいは、ユーザがこれから訪れる目的地の近傍の撮影推奨地点を検索したい場合、制御部110は、ユーザによって操作部140に入力された位置情報及びその位置に到着する予想時刻を位置・時刻データ201として取得してもよい。
【0031】
位置情報は、その位置の座標値(例えば緯度及び経度)を含んでもよいし、位置と対応付けられる情報、例えば、“日光市”のような地名、又は、“いろは坂”のような撮影対象物の固有名詞を含んでもよい。なお、地名等は、後述する地図テーブル203によって位置(座標)と対応付けられる。
【0032】
予想時刻は、ユーザによって操作部140を介して入力されてもよいが、経路検索によって取得されてもよい。具体的には、制御部110は、ユーザによって目的地の位置情報を入力されると、地図テーブル203を参照して現在位置から目的地までの経路を検索し、その検索結果に基づいて目的地への到着時刻を予想してもよい。この経路検索及び到着時刻の予想は、従来のカーナビゲーションシステムにおいて実行されるものと同様であってよい。
【0033】
あるいは、ユーザが現在地から目的地までの経路の近傍の撮影推奨地点を検索したい場合、制御部110は、上記のように現在位置から目的地までの経路を検索し、検索された経路全体(又はその経路上の複数の地点)の位置を示す情報、及び、その経路を通過する時刻を示す情報を、位置・時刻データ201として取得してもよい。あるいは、そのようにして検索された経路上の複数の地点及びその複数の地点の各々を通過する時刻が位置・時刻データ201として取得されてもよい。
【0034】
さらに、ユーザは、上記以外の検索条件を入力してもよい。例えば、ユーザは、撮影対象の名称、撮影対象の種別、ユーザの種別等を検索条件として入力してもよい。このような検索条件に基づく検索については後述する(図6参照)。
【0035】
上記のような位置情報及び時刻情報は一例であり、どのような位置情報及び時刻情報が位置・時刻データ201として取得されても、それらを検索キーとすることによって以下の処理を実行することができる。
【0036】
次に、制御部110は、撮影推奨地点テーブル202を参照して、撮影推奨地点を検索及び選択する(ステップ211)。具体的には、制御部110は、ステップ210で取得された位置及び時刻を検索キーとして撮影推奨地点テーブル202を検索する。そして、検索結果として得られた少なくとも一つの撮影推奨地点を選択する。なお、図2に示す撮影推奨地点テーブル202は、図1に示す撮影推奨地点テーブル187に相当する。
【0037】
次に、制御部110は、地図テーブル203を参照して、ステップ211において選択された撮影推奨地点への経路を計算し、その経路に沿って撮影推奨地点までユーザを案内する(ステップ212)。図2に示す地図テーブル203は、図1に示す地図テーブル186に相当する。
【0038】
次に、制御部110は、撮影推奨地点テーブル202を参照して、撮影位置及び方位をユーザに提示する(ステップ213)。
【0039】
次に、制御部110は、画像を撮影する(ステップ214)。例えば、撮影推奨地点に到着したユーザは、操作部140を操作して、ステップ213で提示された撮影位置から、提示された方位の写真を撮影することができる。制御部110は、その操作に従って撮影部160を制御することによって、写真画像を撮影する。制御部110は、撮影した画像のデータを二次記憶装置180に格納する。
【0040】
次に、制御部110は、地図テーブル203及び撮影推奨地点テーブル202を参照して、候補地名を提示及び選択する(ステップ215)。さらに、制御部110は、選択された候補地名を撮影画像属性テーブル204に格納する。図2に示す撮影画像属性テーブル204は、図1に示す撮影画像属性テーブル188に相当する。
【0041】
なお、上記のステップ211、212、213、214及び215は、それぞれ、制御部110のCPU111が推奨地点検索部181、経路計算・案内部182、撮影位置・方位提示部183、撮影処理部184及び候補地名提示・選択部185を実行することによって実現されてもよい。
【0042】
続いて、上記の各ステップにおいて参照されるテーブルの詳細について説明する。
【0043】
図3は、本発明の第1の実施形態の撮影推奨地点テーブル310の説明図である。
【0044】
図3に示す撮影推奨地点テーブル310は、図2に示す撮影推奨地点テーブル202に相当する。
【0045】
図3に示す撮影推奨地点テーブル310の各レコードが、一つの撮影推奨地点の属性に関する情報を含む。各レコードは、推奨地点ID311、対象物名称312、種別313、推奨季節314、推奨時間帯315、対象層316、撮影位置317、撮影方向318及びサムネイル画像319を含む。
【0046】
推奨地点ID311として、各撮影推奨地点を識別する情報が格納される。
【0047】
対象物名称312として、各撮影推奨地点において撮影される対象物の名称を示す情報、例えば、“いろは坂”又は“日光東照宮”のような文字列が格納される。なお、“いろは坂”は、日本の栃木県の日光市内にあるつづら折れの坂道の名称であり、紅葉の名所として知られている。“日光東照宮”は、日光市内にある著名な神社の名称である。
【0048】
種別313として、撮影される対象物の種類を示す情報、例えば、“名所・旧跡”、“神社仏閣”、“山”又は“鉄道”のような文字列が格納される。一つの撮影推奨地点に対応する種別313として、複数の文字列、例えば“名所・旧跡”及び“神社仏閣”等が格納されてもよい。
【0049】
推奨季節314として、対象物の撮影が推奨される季節を示す情報が格納される。例えば、対象物が紅葉の名所である場合、推奨季節314として“秋”が格納されてもよい。なお、推奨季節314として、“春”、“夏”、“秋”又は“冬”のほか、“4月上旬”のような、任意の長さの期間を示す情報が格納されてもよい。
【0050】
推奨時間帯315として、対象物の撮影が推奨される時間帯が格納される。例えば、撮影推奨地点の周囲の地形と太陽の位置との関係で、夕方には撮影が困難になる場合、夕方を除く時間帯を示す情報が推奨時間帯315として格納されてもよい。
【0051】
対象層316として、対象物の撮影が推奨されるユーザの属性を示す情報が格納される。例えば、対象物が家族旅行の記念写真として好まれるものである場合、対象層316として“家族”が格納されてもよい。あるいは、例えば対象物が男女のカップルの記念写真として好まれる場合、対象層316として“カップル”が格納されてもよい。例えば対象物が写真愛好家に好まれる場合、対象層316として“写真愛好家”が格納されてもよい。対象層316として上記に例示していない属性を示す情報が格納されてもよいし、複数の属性を示す情報が格納されてもよい。
【0052】
撮影位置317として、対象物を撮影するために最適な位置の座標を示す情報が格納される。
【0053】
撮影方向318として、対象物を撮影するために最適な方向を示す情報が格納される。
【0054】
サムネイル画像319として、撮影推奨地点から対象物を撮影した写真画像の例を示す画像データが格納される。
【0055】
例えば、レコード321の推奨地点ID311、対象物名称312、種別313、推奨季節314、推奨時間帯315、対象層316、撮影位置317、撮影方向318及びサムネイル画像319として、それぞれ、“1001”、“いろは坂”、“名所・旧跡”、“秋”、“0800−1300”、“家族”、“(X1、Y1)”、“35゜”、及び、いろは坂を撮影したサムネイル画像が格納される。これは、識別子“1001”によって識別される撮影推奨地点において推奨される撮影対象物がいろは坂であること、いろは坂が紅葉の名所であるために、きれいな写真を撮影するためには秋の撮影が推奨されること、午前8時から午後1時までの撮影が推奨されること、家族写真に好まれること、及び、座標(X1、Y1)の地点から35゜の方向を撮影することが推奨されること、を示す。
【0056】
なお、制御部110は、例えば自動的に、あるいはユーザからの要求に応じて、表示部150にサムネイル画像を表示させてもよい(図6参照)。ユーザは、このサムネイル画像を参照して、撮影位置及び撮影方向を決定することができる。
【0057】
図4は、本発明の第1の実施形態の撮影画像属性テーブル410の説明図である。
【0058】
図4に示す撮影画像属性テーブル410は、図2に示す撮影画像属性テーブル204に相当する。
【0059】
図4に示す撮影画像属性テーブル410の各レコードが、撮影された一つの写真画像に関する情報を含む。各レコードは、画像ID411、ファイル名412、撮影日時413、撮影位置414、撮影方向415、地名416及び対象物名称417を含む。
【0060】
画像ID411として、撮影された画像を識別する情報が格納される。
【0061】
ファイル名412として、撮影された画像のデータを含むファイルを識別する情報が格納される。
【0062】
撮影日時413、撮影位置414、撮影方向415として、それぞれ、画像が撮影された日時、位置及び方向を示す情報が格納される。
【0063】
地名416として、画像が撮影された位置の地名を示す情報が格納される。
【0064】
対象物名称417として、撮影された対象物の名称を示す文字列が格納される。
【0065】
例えば、レコード421の画像ID411、ファイル名412、撮影日時413、撮影位置414、撮影方向415、地名416及び対象物名称417として、それぞれ、“2001”、“0001.jpg”、“200901011035”、“(X1,Y1)”、“30”、“日光市”及び“いろは坂”が格納される。これは、識別子“2001”によって識別される画像のデータが“0001.jpg”という名前のファイルとして格納され、その画像が2009年1月1日10時35分に座標(X1,Y1)から30゜の方向を撮影することによって得られた画像であり、その撮影位置が日光市であり、撮影された対象物がいろは坂であることを示す。
【0066】
図2のステップ214において新たな画像が撮影されると、制御部110は、その撮影された画像の属性情報を記録するための新たなレコードを撮影画像属性テーブル410に追加する。
【0067】
続いて、地図テーブル203について、図5A〜図5Fを参照して説明する。本実施形態において使用される地図テーブル203は、従来のカーナビゲーション端末等において使用されるものと同様であってよい。図5Aから図5Fには、地図テーブル203の例を示す。
【0068】
図5Aは、本発明の第1の実施形態において管理される領域の配置の説明図である。
【0069】
本実施形態の撮影端末100は、実世界に対応する地図上の空間を格子状に区切り、区切られた矩形の各領域に識別番号(すなわち領域ID)を付与する。例えば、図5Aに示すように、X座標がX1からX2まで、Y座標がY0からY1までの矩形の領域510に、領域ID「1」が付与される。
【0070】
図5Bは、本発明の第1の実施形態の地図テーブル203に含まれる領域IDテーブル520の説明図である。
【0071】
領域IDテーブル520は、図5Aに示した矩形の各領域の領域IDと座標とを対応付ける情報を含む。具体的には、領域IDテーブル520は、領域ID521、左下座標522及び右上座標523を含む。
【0072】
領域ID521は、各領域に付与された識別子である。
【0073】
左下座標522は、矩形の各領域の左下の角の点の座標(言い換えると、各領域の境界線上の点のうち、最も小さいX座標及び最も小さいY座標を有する点の座標)である。
【0074】
右上座標523は、矩形の各領域の右上の角の点の座標(言い換えると、各領域の境界線上の点のうち、最も大きいX座標及び最も大きいY座標を有する点の座標)である。
【0075】
図5Bの例では、領域ID521の値“1”に対応する左下座標522及び右上座標523として、それぞれ、“(X1,Y0)”及び“(X2,Y1)”が格納される。これは、図5Aに示すように、X座標がX1からX2まで、Y座標がY0からY1までの矩形の領域510に、領域ID“1”が付与されることを示す。
【0076】
図5Cは、本発明の第1の実施形態の地図テーブル203に含まれる道路テーブル530の説明図である。
【0077】
道路テーブル530は、地図上の道路に関する情報を含む。具体的には、道路テーブル530は、リンクID531、領域ID532、幅員533、道路種別コード534、点列データ535、始点ノードID536及び終点ノードID537を含む。
【0078】
リンクID531は、リンク、すなわち、二つの隣接する交差点を接続する道路の区間を識別する情報である。
【0079】
領域ID532は、リンクID531によって識別される各区間が属する領域(図5A参照)を識別する情報である。例えば、図5Cの先頭のレコードの領域ID532として“1”が格納されている。これは、そのエントリに対応する区間が、X座標がX1からX2まで、Y座標がY0からY1までの矩形の領域510に含まれることを示す。
【0080】
幅員533は、各区間の道幅を示す情報である。
【0081】
道路種別コード534は、リンクID531によって識別される区間を含む道路の種別を示す情報である。これについては、図5Dを参照して後述する。
【0082】
点列データ535は、各区間の道路上の点の座標値の集合である。点列データ535に基づいて、各区間の道路の形状を特定することができる。
【0083】
始点ノードID536は、各区間の始点を識別する情報である。
【0084】
終点ノードID537は、各区間の終点を識別する情報である。
【0085】
図5Dは、本発明の第1の実施形態の地図テーブル203に含まれる道路種別テーブル540の説明図である。
【0086】
道路種別テーブル540は、道路の種別を記述する情報(図5Dの道路種別541)と、道路の種別を識別するコード(図5Dのコード542)と、を対応付ける情報を含む。
【0087】
図5Dの例では、道路種別541の値「高速道路」、「国道」及び「都道府県道路」に対応するコード542として、それぞれ、“1”、“2”及び“3”が格納されている。これは、高速道路を識別するコードが“1”、国道を識別するコードが“2”、都道府県道路を識別するコードが“3”であることを示す。
【0088】
例えば、図5Cの道路テーブル530の先頭のレコードの道路種別コード534として“1”が格納されている。これは、そのレコードに対応する区間が、高速道路の一部であることを示す。
【0089】
図5Eは、本発明の第1の実施形態の地図テーブル203に含まれる注記・背景テーブル550の説明図である。
【0090】
注記・背景テーブル550は、地図上の背景地物に関する情報を含む。具体的には、注記・背景テーブル550は、背景ID551、領域ID552、背景種別コード553、形状データ554及び注記文字列555を含む。ここで、背景地物とは、地図上の道路以外の地物、例えば、河川、鉄道及び行政区界等を意味する。
【0091】
背景ID551は、各背景地物を識別する情報である。
【0092】
領域ID552は、背景ID551によって識別される各背景地物が属する領域を識別する情報である(図5A参照)。例えば、図5Eの先頭のレコードの領域ID552として“1”が格納されている。これは、そのエントリに対応する背景(図5E及び後述する図5Fの例では行政区界“栃木県”)が、上記の領域510に含まれることを示す。
【0093】
背景種別コード553は、各背景地物の種別を示す情報である。これについては図5Fを参照して後述する。
【0094】
形状データ554は、各背景地物の形状を示す情報である。例えば、形状データ554として、地図記号等を表す点図形、鉄道等を表す折れ線図形、及び、水域又は敷地等を現す多角形図形のいずれかを表現する座標値が格納される。
【0095】
注記文字列555は、各背景地物を説明する情報を含む文字列である。例えば、注記文字列555として、河川の名称、鉄道の路線の名称、施設の名称、県の名称、市の名称又は番地等が格納されてもよい。
【0096】
図5Fは、本発明の第1の実施形態の地図テーブル203に含まれる背景種別テーブル560の説明図である。
【0097】
背景種別テーブル560は、背景地物の種別を記述する情報(図5Fの背景種別561)と、背景地物の種別を識別するコード(図5Fのコード562)と、を対応付ける情報を含む。
【0098】
図5Fの例では、背景種別561の値“河川”、“鉄道”、“行政区界”及び“施設名”に対応するコード562として、それぞれ、“1”、“2”、“3”及び“4”が格納されている。これは、河川を識別するコードが“1”、鉄道を識別するコードが“2”、行政区界を識別するコードが“3”、施設名を識別するコードが“4”であることを示す。
【0099】
例えば、図5Eの注記・背景テーブル550先頭のレコードの背景種別コード553として“3”が格納され、そのレコードの注記文字列555として“栃木県”が格納されている。これは、そのレコードに対応する背景地物が行政区界“栃木県”であることを示す。
【0100】
続いて、図2の各ステップにおいて実行される処理の詳細について説明する。
【0101】
図6は、本発明の第1の実施形態において実行される推奨地点検索・選択処理を示すフローチャートである。
【0102】
図6に示す推奨地点検索・選択処理は、図2のステップ211において実行される。
【0103】
最初に、制御部110は、位置・時刻データ601を検索キーとして、撮影推奨地点テーブル602を検索することによって、検索条件に整合する撮影推奨地点を取得する(ステップ611)。
【0104】
位置・時刻データ601は、図2のステップ210において取得された位置・時刻データ201に相当する。すなわち、位置・時刻データ601は、例えば、位置情報として現在位置、目的地の位置、又は、現在位置から目的地までの経路上の複数の地点の位置を示す情報を含んでもよいし、時刻情報として現在時刻、目的地に到着する予想時刻、又は、現在位置から目的地までの経路上の複数の地点を通過する時刻を含んでもよい。
【0105】
制御部110は、取得された位置・時刻データ601を検索キーとして撮影推奨地点テーブル602を検索する。図6に示す撮影推奨地点テーブル602は、図2に示す撮影推奨地点テーブル202及び図3に示す撮影推奨地点テーブル310に相当する。
【0106】
具体的には、制御部110は、位置・時刻データ601が示す地点を含む所定の範囲内の撮影推奨地点を撮影推奨地点テーブル602から検索する。ここで、位置・時刻データ601が示す地点を含む所定の範囲内の撮影推奨地点とは、位置・時刻データ601が示す地点からの距離が所定の距離以下である撮影推奨地点であってもよいし、位置・時刻データ601が示す地点から所定の時間内に到達できる範囲内の撮影推奨地点であってもよい。
【0107】
位置・時刻データ601が示す地点と撮影推奨地点との間の距離は、位置・時刻データ601が示す地点の座標値と、撮影推奨地点テーブル310の各レコードの撮影位置317が示す座標値と、に基づいて算出することができる。位置・時刻データ601が示す地点から撮影推奨地点までの到達時間は、それらの二つの地点の間の距離と、移動速度(例えば徒歩の場合又は自動車を用いた場合)とに基づいて算出することができる。移動に自動車を用いる場合には、道路の混雑情報が参照されてもよい。このような距離及び到達時間の算出は、従来のカーナビゲーションシステムにおいて使用されている方法によって実現することができる。
【0108】
例えば、SQL(Structured Query Language)のWithin関数を用いることによって、検索条件として与えられた座標を含む任意の範囲内の座標値を検索することができる。SQLのWithin関数については、例えば、田中章司郎、"アプリケーション・パッケージ SQL/MM標準化動向"、電子情報通信学会技術研究報告、Vol.99、No117(DE99-4)、June、1999に記載されている。
【0109】
例えば、検索キーとして取得された位置の座標値が(X,Y)である場合、そこから半径100m以内の撮影推奨地点は、次のSQLを実行することによって検索できる。
SELECT * FROM 撮影推奨地点テーブル WHERE within(撮影推奨地点テーブル.撮影位置, circle(point(X,Y) 100 )=1;
あるいは、例えば、林秀樹他, "組込DBMSにおける空間データのk最近傍検索手法", 日本データベース学会論文誌 Vol.7, No2, pp.13-18に記載された方法によって、検索キーとして取得された位置の近傍のk個の撮影推奨地点を検索することができる。この方法によれば、空間索引技術を用いて、検索キーとして取得された位置の近傍のk件のレコードを高速に検索することができる。
【0110】
制御部110は、上記の検索によって取得された撮影推奨地点を、さらに、撮影推奨地点の属性情報に基づいて絞り込んでもよい。撮影推奨地点の属性情報とは、例えば、撮影推奨地点に対応する対象物名称312、種別313、推奨季節314、推奨時間帯315又は対象層316である。
【0111】
例えば、制御部110は、上記のようにして検索されたレコードのうち、検索キーとして取得された時刻(すなわち位置・時刻データ601が示す時刻)が推奨時間帯315に含まれるレコードをさらに検索してもよい。位置・時刻データ601が時刻情報として月日を示す情報も含む場合、制御部110は、さらに、推奨季節314がその月日を含むレコードを検索してもよい。
【0112】
あるいは、ユーザが上記以外の検索キーを入力した場合、制御部110は、入力された検索キーを用いて上記と同様の絞込み検索を実行してもよい。
【0113】
ユーザは、所望の撮影対象物の名称(例えば“いろは坂”)又はその種別(例えば“名所・旧跡”)を検索キーとして入力してもよい。あるいは、ユーザは、ユーザの種別(例えば、ユーザが家族旅行中に写真を撮影したい場合、“家族”)を検索キーとして入力してもよい。その場合、制御部110は、上記の位置情報に基づく検索によって取得されたレコードのうち、入力された検索キーと整合する対象物名称312、種別313又は対象層316を有するレコードを検索する。
【0114】
ただし、制御部110は、ステップ611において上記のような属性情報に基づく絞り込み検索を実行せず、次のステップ612において、属性情報に基づく優先度を付与してもよい。
【0115】
次に、制御部110は、検索された撮影推奨地点に優先度を付与する(ステップ612)。具体的には、制御部110は、ステップ611において複数の撮影推奨地点が検索された場合、それらの各撮影推奨地点に優先度を付与する。
【0116】
優先度は、ユーザへの推奨の程度を表す指標である。例えば、制御部110は、撮影推奨地点への行き易さに応じた優先度を付与してもよい。具体的には、例えば、検索キーとして取得された位置から検索された撮影推奨地点の位置までの距離又は移動時間が小さいほど、その撮影推奨地点に高い優先度を付与してもよい。
【0117】
あるいは、制御部110は、ユーザが所望する写真を撮れる可能性の高さに応じた優先度を付与してもよい。具体的には、例えば、検索された撮影推奨地点の一つの推奨時間帯315に、検索キーとして取得された時刻が含まれる場合、その撮影推奨地点に、その条件を満たさない撮影推奨地点より高い優先度を付与してもよい。
【0118】
あるいは、上記のように複数の検索キーが入力された場合、制御部110は、より多くの検索キーと整合する撮影推奨地点により高い優先度を付与してもよい。
【0119】
なお、制御部110は、ステップ611において検索された撮影推奨地点のうち、優先度が上位の所定の数の撮影推奨地点以外を検索結果から除外してもよい。
【0120】
次に、制御部110は、検索結果として取得された撮影推奨地点を表示部150に表示させる(ステップ613)。表示部150は、撮影推奨地点のリストを表示してもよい。表示されるリストは、各撮影推奨地点の対象物名称312、撮影位置317及びサムネイル画像319等を含んでもよい。あるいは、制御部110は、地図テーブル203に基づいて、検索結果として取得された撮影推奨地点を含む領域の地図を表示部150に表示させ、その地図上に、検索結果として取得された撮影推奨地点のサムネイル画像319を重畳して表示させてもよい。
【0121】
制御部110は、電池残量又は二次記憶装置180の空き容量の少なくとも一方に基づいて、これから撮影可能な画像の数を計算し、計算された数と同数又はそれ以下の撮影推奨地点を表示部150に表示させてもよい。
【0122】
既に説明したように、電源部190又は制御部110は、電源部190に含まれる電池の残量を計算することができる。制御部110は、計算された電池残量と、1枚の画像を撮影するために消費する電力量と、に基づいて、これから撮影できる画像の枚数を計算することができる。画像を撮影するために消費する電力量は、フラッシュを使用するか否かにも依存する。制御部110は、撮影推奨時間帯に基づいて、フラッシュを使用した場合の電力量又はフラッシュを使用しない場合の電力量のいずれかを用いて、撮影できる画像の枚数を計算してもよい。例えば、撮影推奨時間帯が夜間である撮影推奨地点における撮影ではフラッシュを使用する、と仮定してもよい。
【0123】
さらに、制御部110は、二次記憶装置180の空き容量と、1枚の画像のデータを格納するために必要な記憶容量と、に基づいて、これから撮影できる画像の枚数の上限を計算することができる。
【0124】
上記のように撮影可能枚数以下の撮影推奨地点を表示することによって、撮影機会の損失、すなわち、まだ撮影に適した地点が残っているにもかかわらず電池切れ等のために撮影不能となることが避けられる。
【0125】
ユーザは、操作部140を操作して、ステップ613によって表示された撮影推奨地点のうち少なくとも一つを選択する。制御部110は、操作部140を介して、ユーザによる選択を受け付ける(ステップ614)。
【0126】
図7は、本発明の第1の実施形態において実行される経路計算・案内処理を示すフローチャートである。
【0127】
図7に示す経路計算・案内処理は、図2のステップ212において実行される。
【0128】
最初に、制御部110は、現在地・推奨地点データ701及び地図テーブル720に基づいて、撮影端末100の現在位置を含む地域の地図を表示する(ステップ711)。なお、図7に示す地図テーブル720は、図5A〜図5Fを参照して説明した地図テーブル203に相当する。現在地・推奨地点データ701は、撮影端末100の現在位置の座標を示す情報、及び、ステップ211において選択された撮影推奨地点の座標を示す情報を含む。撮影端末100の現在位置の座標は、位置取得部120によって取得される。
【0129】
次に、制御部110は、撮影端末100の現在位置から選択された撮影推奨地点までの経路を計算する(ステップ712)。この経路探索は、公知の方法によって実行することができる。例えば、制御部110は、経路の始点(例えば現在位置)及び終点(例えば選択された撮影推奨地点)が決定すると、地図テーブル720に含まれる道路テーブル530及び道路種別テーブル540を参照して、最短経路に該当する道路データ列を算出する。制御部110は、リンクの集合を、リンクの経路長が重さとして付与された辺からなるグラフとして表し、ダイクストラ法に代表される計算をすることによって、最短経路を決定することができる。
【0130】
次に、制御部110は、ステップ712において計算された経路に基づいて、ユーザを誘導する(ステップ713)。具体的には、制御部110は、表示部150を介して、ユーザを誘導するために必要な情報を出力する。この誘導をするために、制御部110は、地図テーブル720及び現在地データ710を参照する。現在地データ710は、位置取得部120によって取得された最新の現在位置を含む。位置取得部120は、所定のタイミングで(例えば定期的に)繰り返し現在位置を取得する。
【0131】
ステップ712における経路探索及びステップ713における誘導は、従来のカーナビゲーション端末において実行されるものと同等であるため、これらについての詳細な説明を省略する。
【0132】
制御部110は、現在地・推奨地点データ701と現在地データ710とを比較して、撮影端末100が撮影推奨地点に到着したと判定すると、撮影推奨地点に到着したことをユーザに通知する(ステップ714)。例えば、制御部110は、表示部150に、撮影推奨地点に到着したことを通知するための表示を出力させてもよい。
【0133】
制御部110は、撮影端末100が撮影推奨地点に到着すると、撮影位置及び方位を提示する(図2のステップ213)。例えば、制御部110は、到着した撮影推奨地点を含む地図を表示部150に表示し、その撮影推奨地点の位置及び撮影方向を、それぞれ撮影位置317及び撮影方向318に基づいて地図上に表示し、さらに、その撮影推奨地点に対応するサムネイル画像319を表示してもよい。
【0134】
ユーザは、表示部150を参照し、上記のように表示された地点から、表示された撮影方向の写真を撮影することができる(図2のステップ214)。
【0135】
なお、図7は、現在位置から撮影推奨地点までの経路を検索する例を示したが、ステップ210においてユーザがこれから行こうとする目的地が取得された場合、その目的地から撮影推奨地点までの経路が検索されてもよいし、現在位置から目的地までの経路上の地点から撮影推奨地点までの経路が検索されてもよい。その場合、現在地・推奨地点データ701は、現在位置の情報のかわりに、目的地の位置情報又は目的地までの経路上の地点の位置情報を含む。
【0136】
画像が撮影されると、制御部110は、撮影された画像のデータを二次記憶装置180に格納する。さらに、制御部110は、撮影画像属性テーブル410に新たなレコードを追加し、そのレコードに、撮影された画像の属性情報を格納する。
【0137】
具体的には、制御部110は、一意の識別子を生成して、それを画像ID411として格納する。さらに、撮影された画像のデータを含むファイルの名前をファイル名412として格納する。さらに、制御部110は、時刻取得部170が取得した時刻を、撮影日時413として格納し、位置取得部120が取得した座標を撮影位置324として格納する。
【0138】
位置取得部120が例えば方位センサ(図示省略)等を備える場合、制御部110は、その方位センサが取得した方位を撮影方向415として格納する。あるいは、制御部110は、画像が撮影された撮影推奨地点に対応する撮影方向318の値を撮影推奨地点テーブル310から読み出し、その値を撮影方向415として格納してもよい。
【0139】
さらに、制御部110は、画像が撮影された撮影推奨地点に対応する対象物名称312の値を撮影推奨地点テーブル310から読み出し、その値を対象物名称417として格納する。
【0140】
この時点で、新たに追加されたレコードの地名416は空白である。
【0141】
図8Aは、本発明の第1の実施形態において実行される候補地名提示・選択処理を示すフローチャートである。
【0142】
図8Aに示す候補地名提示・選択処理は、図2のステップ215において実行される。
【0143】
最初に、制御部110は、図2のステップ214において撮影された画像を選択する(ステップ810)。さらに、制御部110は、撮影画像属性テーブル801を参照して、選択された画像に対応するレコードを読み出す。撮影画像属性テーブル801は、図2の撮影画像属性テーブル204に相当する。この時点で、読み出されたレコードの地名416は空白である。
【0144】
次に、制御部110は、地図テーブル802を検索する(ステップ811)。地図テーブル802は、図2の地図テーブル203に相当する。例えば、制御部110は、撮影した画像の撮影位置324の値と、注記・背景テーブル550の形状データ554とを比較して、撮影位置324の値と重複する形状データ554、又は、撮影位置324からの距離が所定の値以内の形状データ554を有するレコードを検索する。そして、制御部110は、検索されたレコードの注記文字列555の値を候補地名として取得する。
【0145】
次に、制御部110は、表示部150に、候補地名のリストを表示させる(ステップ812)。このとき表示部150に表示される画面の例については図8Bを参照して後述する。
【0146】
次に、制御部110は、選択された候補地名を、選択された画像に対応する撮影画像属性テーブル801の地名416として格納する。
【0147】
図8Bは、本発明の第1の実施形態の候補地名提示・選択処理によって表示される画面の説明図である。
【0148】
ステップ812において表示部150に表示される候補地名提示・選択画面800は、撮影画像表示領域841及びタグ用文字列表示領域842からなる。
【0149】
撮影画像表示領域841には、図2のステップ214において撮影された画像が表示される。
【0150】
タグ用文字列表示領域842には、撮影された画像の属性情報として格納されるべき文字列の候補が表示される。この文字列の候補は、地図テーブル802の注記文字列555から取得される。図8Bの例では、“いろは坂”、“日光市”及び“栃木県”が表示されている。これらの候補は、いずれも、画像が撮影された地点を示す属性情報として適切であるかもしれないが、ユーザは、後で自分が画像を整理しやすいように、これらの候補の中から、最も適切と考える文字列を選択することができる。
【0151】
例えば、いろは坂を撮影した写真が“いろは坂”を検索キーワードとした検索でヒットすれば、その写真の整理が容易である、とユーザが考えた場合、そのユーザは、ステップ813において“いろは坂”を選択することができる。この場合、文字列“いろは坂”が、撮影された画像に対応する撮影画像属性テーブル801のレコードの地名416として格納される。
【0152】
ユーザは、候補として提示された地名の二つ以上を選択してもよい。例えば、図8Bの例においてユーザが“いろは坂”及び“日光市”を選択した場合、文字列“いろは坂”及び“日光市”が、撮影された画像に対応する撮影画像属性テーブル801のレコードの地名416として格納される。
【0153】
上記図7から図8Bには、地図テーブル802から選択された地名が地名416として格納される例を示したが、撮影推奨地点テーブル310から選択された文字列が地名416又はその他の属性情報として格納されてもよい。
【0154】
例えば、ステップ811において、制御部110は、撮影した画像の撮影位置324の値と、撮影推奨地点テーブル310の撮影位置317とを比較して、撮影位置324の値を含む所定の範囲内の撮影位置317を有するレコードを検索してもよい。そして、制御部110は、検索されたレコードの対象物名称312の値を対象物名称417として格納してもよい。
【0155】
以上、本発明の第1の実施形態によれば、ユーザの現在地又はユーザがこれから訪れる目的地等の付近の、撮影に適した地点までユーザを誘導することができる。さらに、ユーザによる写真の整理を容易にする写真の属性情報を、適切な候補の中からユーザ自身が選択して写真に付与することができる。これらによって、ユーザが所望する画像の撮影及び撮影した画像の整理が支援される。
【0156】
なお、上記の例では、図2のステップ211の検索キーが位置情報を含むが、ステップ211において位置情報を含まない検索キーを用いた検索が実行されてもよい。例えば、検索キーとして“神社仏閣”が指定された場合、撮影推奨地点テーブル202の全てのレコードのうち、種別313の値が“神社仏閣”であるレコードが検索される。そして、検索されたレコードに対応する撮影推奨地点が表示される。このような検索は、例えば、ユーザがこれから行き先を決めようとするときに実行することができる。
【0157】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態において、撮影推奨地点に関する情報は、撮影端末100によって保持され、その撮影端末100のみによって利用された。一方、第2の実施形態では、撮影推奨地点に関する情報が複数の撮影端末によって共有される。さらに、撮影推奨地点に関する情報に評価点が付与され、その評価点も複数の撮影端末によって共有される。
【0158】
図9は、本発明の第2の実施形態の推奨地点情報及び推奨地点評価値情報共有システムの構成を示すブロック図である。
【0159】
本実施形態の推奨地点情報及び推奨地点評価値情報共有システムは、サーバ910、撮影端末920及びそれらを接続するネットワーク930を備える。図9には一つの撮影端末920のみを示すが、本システムはネットワーク930に接続された複数の撮影端末920を備えてもよい。
【0160】
サーバ910は、ネットワーク930に接続された計算機である。本実施形態のサーバ910は、推奨地点検索・更新部911及び共有用撮影推奨地点テーブル912を備える。
【0161】
推奨地点検索・更新部911は、撮影端末920からの要求に応じて、共有用撮影推奨地点テーブル912を検索及び更新する。
【0162】
共有用撮影推奨地点テーブル912は、複数の撮影端末920によって共有される撮影推奨地点に関する情報を格納する。
【0163】
サーバ910のハードウェア構成及び上記の各部の詳細については後述する。
【0164】
撮影端末920は、ユーザが写真画像を撮影するために使用する、例えばいわゆるデジタルカメラのような装置である。本実施形態の撮影端末920は、推奨地点検索部921、経路計算・案内部922、撮影位置・方位提示部923、撮影処理部924、候補地名提示・選択部925、地図テーブル926、撮影推奨地点テーブル927及び撮影画像属性テーブル928を備える。
【0165】
地図テーブル926及び撮影画像属性テーブル928は、それぞれ、第1の実施形態の地図テーブル186及び撮影画像属性テーブル188と同様であるため、それらについての説明を省略する。撮影推奨地点テーブル927については後述する。
【0166】
本実施形態の撮影端末920は、いくつかの相違点を除き、第1の実施形態の撮影端末100と同様、図2に示す処理を実行する。
【0167】
推奨地点検索部921は、図2のステップ211と同様、撮影推奨地点テーブル927を参照して、撮影推奨地点を検索する。ただし、撮影推奨地点テーブル927は、共有用撮影推奨地点テーブル912に基づいて更新される。この更新については後述する(図12参照)。
【0168】
経路計算・案内部922は、図2のステップ212と同様、地図テーブル926を参照して、撮影端末920の現在の位置から目的地(例えば選択された撮影推奨地点)までの経路を検索し、その経路に沿ってユーザを案内する。
【0169】
撮影位置・方位提示部923は、図2のステップ213と同様、撮影推奨地点及びその地点からの撮影方向をユーザに提示する。
【0170】
撮影処理部924は、図2のステップ214と同様、ユーザからの指示に従って、画像を撮影する。
【0171】
候補地名提示・選択部925は、図2のステップ215と同様、撮影された画像の属性情報として格納される地名の候補を提示し、それらのうち少なくとも一つの選択を受け付け、選択された地名を撮影画像属性テーブル928に格納する。さらに、本実施形態の候補地名提示・選択部925は、後述するように、撮影推奨地点に関する情報に付与された評価点に関する処理を実行する。
【0172】
ネットワーク930は、サーバ910と撮影端末920との間のデータ転送経路を提供する限り、いかなる種類のものであってもよい。典型的には、ネットワーク930は、いわゆるインターネットである。
【0173】
撮影端末920は、ネットワーク930を介して、サーバ910から共有用撮影推奨地点テーブル912に格納された情報を取得することができる。さらに、撮影端末920は、ネットワーク930を介して、共有用撮影推奨地点テーブル912を更新するための情報をサーバ910に送信することができる。
【0174】
ネットワーク930は、インターネット以外のデータ転送経路を提供してもよい。例えば、撮影端末920は、CD−ROM又はメモリカードのような記録媒体を介して、共有用撮影推奨地点テーブル912に格納された情報をサーバ910から取得し、共有用撮影推奨地点テーブル912を更新するための情報をサーバ910に転送してもよい。あるいは、撮影端末920は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等を介してサーバ910との間のデータ転送を実行してもよい。
【0175】
図10は、本発明の第2の実施形態のサーバ910のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0176】
サーバ910は、相互に接続された制御部1010、通信部1030、操作部1040、表示部1050及び二次記憶装置1060を備える。
【0177】
通信部1030は、ネットワーク930に接続され、ネットワーク930を介して撮影端末920との間のデータ転送を実行する。ネットワーク930がインターネットである場合、通信部1030は、インターネットに接続するためのインターフェースであってもよい。
【0178】
あるいは、撮影端末920が例えばUSBを介してサーバ910に接続される場合、通信部1030は、USBに接続するためのインターフェースであってもよい。あるいは、撮影端末920が記録媒体を介してサーバ910との間のデータ転送をする場合、通信部1030は、その記録媒体の読み出し・書き込み装置であってもよい。例えば、記憶媒体が光ディスクである場合、通信部1030は光ディスクドライブであってもよい。あるいは、記録媒体がメモリカードである場合、通信部1030はメモリカードのリーダライタであってもよい。サーバ910は、複数の通信部1030を備え、それぞれの通信部1030が上記のいずれかであってもよい。
【0179】
操作部1040は、ユーザからの入力を受ける入力装置(例えばキーボード又はマウス等)である。
【0180】
表示部1050は、ユーザに情報を出力する出力装置(例えば画像表示装置等)である。
【0181】
制御部1010は、CPU1011及び一次記憶装置1012を含む。CPU1011は、一次記憶装置1012に格納されたプログラムを実行することによって種々の機能(例えば、図9に示した推奨地点検索・更新部911)を実現する。したがって、本実施形態において推奨地点検索・更新部911が実行する処理は、実際には、CPU1011によって実行される。
【0182】
一次記憶装置1012は、例えば半導体メモリであり、CPU1011によって実行されるプログラム及びCPU1011によって参照されるデータを格納する。
【0183】
二次記憶装置1060は、例えばHDD又はフラッシュメモリのような不揮発性の記憶装置である。二次記憶装置1060は、CPU1011によって実行されるプログラム(例えば、図9に示した推奨地点検索・更新部911を実現するためのプログラム)及びCPU1011によって参照されるデータ(例えば、図9に示した共有用撮影推奨地点テーブル912)を格納する。これらのプログラム及びデータの少なくとも一部が必要に応じて一次記憶装置1012にコピーされ、CPU1011によって実行又は参照される。
【0184】
本実施形態の撮影端末920のハードウェア構成は、第1の実施形態の撮影端末100と同様である(図1参照)。すなわち、撮影端末920は、相互に接続された制御部110、位置取得部120、通信部130、操作部140、表示部150、撮影部160、時刻取得部170、二次記憶装置180及び電源部190を備える。なお、図1に示すネットワーク135は、図9及び図10に示すネットワーク(又は記憶媒体)930に相当する。したがって、撮影端末920が備える通信部130は、サーバ910が備える通信部1030と同様のものであってもよい。
【0185】
制御部110は、CPU111及び一次記憶装置112を含む。CPU111は、一次記憶装置112に格納されたプログラムを実行することによって種々の機能(例えば、図9に示した推奨地点検索部921、経路計算・案内部922、撮影位置・方位提示部923、撮影処理部924及び候補地名提示・選択部925)を実現する。したがって、本実施形態において推奨地点検索部921、経路計算・案内部922、撮影位置・方位提示部923、撮影処理部924及び候補地名提示・選択部925が実行する処理は、実際には、CPU111によって実行される。
【0186】
二次記憶装置180は、CPU111によって実行されるプログラム(例えば、図9に示した推奨地点検索部921、経路計算・案内部922、撮影位置・方位提示部923、撮影処理部924及び候補地名提示・選択部925を実現するためのプログラム)及びCPU1011によって参照されるデータ(例えば、図9に示した地図テーブル926、撮影推奨地点テーブル927及び撮影画像属性テーブル928)を格納する。これらのプログラム及びデータの少なくとも一部が必要に応じて一次記憶装置112にコピーされ、CPU111によって実行又は参照される。
【0187】
図11は、本発明の第2の実施形態の共有用撮影推奨地点テーブル1110の説明図である。
【0188】
図11に示す共有用撮影推奨地点テーブル1110は、図9に示す共有用撮影推奨地点テーブル912に相当する。
【0189】
図11に示す共有用撮影推奨地点テーブル1110の各レコードが、一つの撮影推奨地点に関する情報を含む。各レコードは、推奨地点ID1111、対象物名称1112、種別1113、推奨季節1114、推奨時間帯1115、対象層1116、撮影位置1117、撮影方向1118、サムネイル画像1119及び評価点1120を含む。これらのうち、推奨地点ID1111、対象物名称1112、種別1113、推奨季節1114、推奨時間帯1115、対象層1116、撮影位置1117、撮影方向1118及びサムネイル画像1119は、それぞれ、第1の実施形態の撮影推奨地点テーブル310の推奨地点ID311、対象物名称312、種別313、推奨季節314、推奨時間帯315、対象層316、撮影位置317、撮影方向318及びサムネイル画像319と同様であるため、説明を省略する(図3参照)。
【0190】
評価点1120として、各撮影推奨地点に関する評価を示す値が格納される。この値は、撮影端末920のユーザによって撮影端末920に入力され、ネットワーク930を介して撮影端末920からサーバ910に送信される。図11の例では、“いろは坂”を撮影する撮影推奨地点の評価点1120として“3”が格納されている(レコード1121)。
【0191】
撮影端末920の撮影推奨地点テーブル927の構造は、共有用撮影推奨地点テーブル1110と同様であるため、図示を省略する。ただし、共有用撮影推奨地点テーブル1110に格納されている情報と同一の情報が撮影推奨地点テーブル927に格納されているとは限らない。
【0192】
例えば、撮影端末920が出荷された時点で、共有用撮影推奨地点テーブル1110に格納されている情報と同一の情報が撮影推奨地点テーブル927に格納されてもよい。その後、共有用撮影推奨地点テーブル1110に新たな情報が追加された場合、後述する推奨地点情報共有処理によって共有用撮影推奨地点テーブル1110の更新が撮影推奨地点テーブル927に反映される。
【0193】
あるいは、撮影端末920が出荷された時点で、撮影推奨地点テーブル927は空であってもよい。その場合、出荷された後に実行される推奨地点共有処理によって、共有用撮影推奨地点テーブル1110に格納されている情報と同一の情報が撮影推奨地点テーブル927に格納される。その後、必要に応じて推奨地点共有処理が繰り返し実行され、それによって共有用撮影推奨地点テーブル1110の更新が撮影推奨地点テーブル927に反映される。
【0194】
さらに、撮影推奨地点テーブル927に格納された各撮影推奨地点の評価点の値は、共有用撮影推奨地点テーブル1110の評価点1120の値と必ずしも一致しない。例えば、撮影端末920のユーザが入力した値がそのまま撮影推奨地点テーブル927の評価点として格納されてもよいが、共有用撮影推奨地点テーブル1110の評価点1120の値は、複数の撮影端末920から送信された評価点の平均値であってもよい。
【0195】
図12は、本発明の第2の実施形態において実行される推奨地点情報共有処理を示すフローチャートである。
【0196】
図12に示す推奨地点情報共有処理は、任意の時点で(例えばユーザからの要求に従って、又は定期的に、又は撮影端末がサーバに接続されたことを契機として)実行されてもよい。あるいは、推奨地点情報共有処理は、例えば図2の推奨地点検索・選択処理(ステップ211)の一部として実行されてもよい。
【0197】
最初に、撮影端末920の制御部110は、現在地を指定する(ステップ1211)。例えば、撮影端末920の位置取得部120が取得した撮影端末920の現在の位置の座標が現在地として指定されてもよい。あるいは、現在地のかわりに、操作部140を介してユーザから入力された位置が指定されてもよい。このとき、位置の指定のため地図テーブル186に格納された地図が表示部150に表示され、ユーザ所望の位置が操作部140を介して地図上で指定されてもよい。推奨地点情報共有処理がステップ211の一部として実行される場合、ステップ211において検索キーとして取得された現在地、目的地、又は、現在地から目的地までの経路上の地点が指定されてもよい。
【0198】
次に、制御部110は、ステップ1211において指定された地点を検索キーとする検索指示をサーバ910に送信する(ステップ1212)。
【0199】
検索指示を受信したサーバ910の制御部1010は、指定された地点を検索キーとして共有用撮影推奨地点テーブル1110を検索する(ステップ1213)。この検索は、第1の実施形態のステップ211と同様に実行されてもよい。
【0200】
次に、制御部1010は、検索の結果として取得された情報(すなわちレコード)を撮影端末920に送信する(ステップ1214)。
【0201】
撮影端末920の制御部110は、受信した検索結果を用いて撮影推奨地点テーブル927を更新する(ステップ1215)。具体的には、制御部110は、検索結果として受信したレコードを撮影推奨地点テーブル927に追加する。
【0202】
その後、ステップ211において、上記のように更新された撮影推奨地点テーブル927が検索される。これによって、撮影端末920の出荷時には格納されていなかった新しい撮影推奨地点に関する情報を検索することができる。
【0203】
なお、図12は、共有用撮影推奨地点テーブル1110に格納されている撮影推奨地点に関する情報を検索結果として取得する手順の一例に過ぎず、他の方法による検索が実行されてもよい。
【0204】
例えば、撮影端末920の二次記憶装置180に十分な空き容量がある場合、撮影端末920の制御部110は、共有用撮影推奨地点テーブル1110に格納されている全情報の送信をサーバ910に要求してもよい。この場合、サーバ910は、ステップ1213の検索を実行せずに、共有用撮影推奨地点テーブル1110に格納されている全情報を撮影端末920に送信する。撮影端末920の制御部110は、受信した情報を用いて撮影推奨地点テーブル927を更新し(ステップ1215)、続いてステップ211を実行する。
【0205】
あるいは、撮影端末920の制御部110は、ステップ1214において送信された検索結果を受信すると、受信した検索結果をそのままステップ211における検索結果として使用してもよい。その場合、制御部110は、ステップ1215を実行しなくてもよい。
【0206】
上記のいずれの場合であっても、共有用撮影推奨地点テーブル1110に格納された情報に基づく検索が実行され、その検索結果がユーザに提供される。
【0207】
図13は、本発明の第2の実施形態において実行される推奨地点評価情報共有処理を示すフローチャートである。
【0208】
図13に示す推奨地点評価情報共有処理は、任意の時点で(例えばユーザからの要求に従って、又は定期的に、又は撮影端末がサーバに接続されたことを契機として)実行されてもよい。あるいは、推奨地点評価情報共有処理は、例えば図2の候補地名提示・選択処理(ステップ215)の一部として実行されてもよい。
【0209】
最初に、撮影端末920の制御部110は、撮影推奨地点に対応する評価点の指定を受け付ける(ステップ1311)。例えば、図2のステップ211によって選択された撮影推奨地点までユーザが案内され(ステップ212)、到着した撮影推奨地点でユーザが画像を撮影した場合(ステップ214)、ユーザは、その撮影推奨地点に対応する評価点を、操作部140を介して入力してもよい。ユーザは、自らの主観に基づいて評価点を指定することができる。例えば、より美しい画像を撮影できた撮影推奨地点の評価点をより高くしてもよい。
【0210】
次に、制御部110は、指定された評価点を用いて撮影推奨地点テーブル927を更新する(ステップ1312)。具体的には、評価点が指定された撮影推奨地点に対応するレコードの評価点の値を、指定された評価点によって上書きする。
【0211】
次に、制御部110は、評価点変更指示をサーバ910に送信する(ステップ1313)。
【0212】
評価点変更指示を受信したサーバ910の制御部1010は、指定された評価点を用いて共有用撮影推奨地点テーブル912の評価点1120を更新する(ステップ1314)。例えば、制御部1010は、複数の撮影端末920から一つの撮影推奨地点の評価点1120に対する評価点変更指示を受けた場合、複数の撮影端末920のユーザによって指定された評価点の相加平均を評価点1120として格納してもよい。
【0213】
以上で撮影推奨地点テーブル927及び共有用撮影推奨地点テーブル912の更新が終了する。
【0214】
このようにして格納された各撮影推奨地点の評価点は、ユーザが撮影推奨地点を選択する際に参考にすることができる。例えば、図6のステップ612において、評価点を優先度として使用してもよい。あるいは、図6のステップ613において、検索された撮影推奨地点のリスト又はサムネイル画像に加えて、各撮影推奨地点の評価点を表示してもよい。ユーザは、評価点に基づいて、例えば、より美しい画像を撮影できることが期待される撮影推奨地点を選択することができる。
【0215】
図14は、本発明の第2の実施形態において実行される撮影端末間撮影画像交換処理を示すフローチャートである。
【0216】
図14に示す撮影端末1は、本実施形態の撮影端末920に相当する。撮影端末2は、撮影端末920と同等の装置であってもよい。その場合、撮影端末2は、自らが撮影した画像のデータに加えて、それらの画像に関する図4に示すような属性情報を保持する。あるいは、撮影端末2は、従来の一般的なデジタルカメラと同様、画像の属性情報として撮影日時のみを保持してもよい。撮影端末1及び撮影端末2は、例えば、ネットワーク930を介して相互に接続される。
【0217】
最初に、撮影端末1の制御部110は、日時の指定を受け付ける(ステップ1411)。例えば、ユーザが操作部140を用いて所望の日時を指定してもよい。
【0218】
次に、撮影端末1の制御部110は、交換条件の指示を撮影端末2に送信する(ステップ1412)。例えば、ステップ1411において指定された日時、又はその日時を含む所定の時間範囲が交換条件として送信されてもよい。ステップ1411において日時の範囲が指定された場合、その範囲が交換条件として送信されてもよい。
【0219】
交換条件の指示を受信した撮影端末2は、指示された交換条件に整合する画像を検索する(ステップ1413)。具体的には、撮影端末2は、自らが撮影し、保持している画像データの属性情報のうち、撮影された日時を示す情報を参照して、交換条件として指示された日時に撮影された画像を検索する。
【0220】
次に、撮影端末2は、検索によって得られた画像のデータを撮影端末1に送信する(ステップ1414)。
【0221】
撮影端末1の制御部110は、受信した画像のデータを二次記憶装置180に格納する(ステップ1415)。
【0222】
撮影端末2が撮影端末920と同様、図4に示すような属性情報を保持する場合、日時以外の情報が交換条件として指定されてもよい。
【0223】
例えば、ステップ1411において座標が指定された場合、その座標を中心とする所定の半径の範囲が交換条件として指定されてもよい。あるいは、ステップ1411において座標の範囲が指定された場合、その範囲が交換条件として指定されてもよい。その場合、撮影端末2は、自身が保持する属性情報の撮影位置414の値が交換条件として指定された範囲に含まれるか否かを判定し、属性情報の撮影位置414の値が交換条件として指定された範囲に含まれる場合、その属性情報に対応する画像のデータを検索結果として撮影端末1に送信する(ステップ1413及びステップ1414)。
【0224】
あるいは、ステップ1411において地名が指定された場合、その地名が交換条件として指定されてもよい。その場合、撮影端末2は、自身が保持する属性情報の地名416の値が交換条件として指定された地名と一致するか否かを判定し、一致する場合、その属性情報に対応するデータを検索結果として撮影端末1に送信する(ステップ1413及びステップ1414)。
【0225】
同様に、その他の項目、例えば撮影対象物の名称等が交換条件として指定されてもよい。
【0226】
あるいは、上記のような複数の条件をAND又はORによって結合した検索式が交換条件として指定されてもよい。その場合、撮影端末2は、ステップ1413において、指定された検索式を用いて画像を検索する。
【0227】
例えば、撮影端末1のユーザが撮影端末2のユーザと共に旅行をし、各ユーザが旅行先で写真を撮影した場合、上記のような撮影端末間撮影画像交換処理を実行することによって容易に写真の画像を交換することができる。例えば、旅行から帰った後に、撮影端末1と撮影端末2とをネットワーク930を介して接続し、旅行をした日時、旅行先の地名、及び旅行先の撮影対象物の名称の少なくとも一つを交換条件として指定することによって、旅行中に撮影した画像を容易に交換することができる。
【符号の説明】
【0228】
100 撮影端末
110 制御部
111、1011 CPU
112、1012 一次記憶装置
120 位置取得部
130、1030 通信部
135、930 ネットワーク(又は記憶媒体)
140、1040 操作部
150、1050 表示部
160 撮影部
170 時刻取得部
180、1060 二次記憶装置
181、921 推奨地点検索部
182、922 経路計算・案内部
183、923 撮影位置・方向提示部
184、924 撮影処理部
185、925 候補地名提示・選択部
186、203、520、530、540、550、560、720、802、926 地図テーブル
187、202、310、602、927 撮影推奨地点テーブル
188、204、410、801、928 撮影画像属性テーブル
190 電源部
910 サーバ
911 推奨地点検索・更新部
912、1110 共有用撮影推奨地点テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を撮影する撮影部と、前記撮影部に接続される制御部と、前記制御部に接続される記憶装置と、を備える撮影装置であって、
前記記憶装置は、一つ以上の撮影推奨地点の位置を示す情報、及び、地図情報を保持し、
前記制御部は、
位置を示す情報を取得すると、前記取得された位置を含む所定の範囲内の前記撮影推奨地点を検索し、
前記検索によって取得された前記撮影推奨地点に至る経路を検索し、
前記検索によって取得された前記撮影推奨地点の位置を示す情報、及び、前記検索によって取得された経路を示す情報を出力することを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
前記記憶装置は、さらに、前記各撮影推奨地点に対応付けられた属性情報を保持し、
前記制御部は、前記位置を示す情報に加えて、属性情報を取得すると、前記取得された位置を含む所定の範囲内の前記撮影推奨地点のうち、前記取得された属性情報に整合する属性情報に対応付けられた前記撮影推奨地点を検索することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
前記記憶装置が保持する属性情報は、前記各撮影推奨地点における撮影推奨時間帯を示す情報を含み、
前記制御部は、前記位置を示す情報に加えて、時刻を示す情報を取得すると、前記取得された位置を含む所定の範囲内の前記撮影推奨地点のうち、前記取得された時刻を含む前記撮影推奨時間帯に対応付けられた前記撮影推奨地点を検索することを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
【請求項4】
前記撮影装置は、さらに、前記制御部に接続される位置取得部と、前記制御部に接続される時刻取得部と、を備え、
前記位置取得部は、前記撮影装置の現在の位置を示す情報を取得し、
前記制御部は、前記現在の位置を示す情報を前記位置取得部から取得し、
前記時刻取得部は、現在の時刻を取得し、
前記制御部は、前記現在の時刻を前記時刻取得部から取得することを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
【請求項5】
前記記憶装置は、さらに、前記各撮影推奨地点の位置を示す情報と撮影方向を示す情報とを対応付ける情報を保持し、
前記制御部は、前記位置取得部が取得した情報に基づいて、前記撮影装置が、前記検索によって取得された撮影推奨地点に到着したと判定した場合、前記撮影方向を示す情報を出力することを特徴とする請求項4に記載の撮影装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記検索によって複数の前記撮影推奨地点が取得された場合、前記取得された各撮影推奨地点に優先度を付与し、前記付与された優先度に基づいて前記取得された複数の撮影推奨地点の位置を示す情報を出力することを特徴とする請求項5に記載の撮影装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記取得された複数の撮影推奨地点のうち、前記取得された位置により近い撮影推奨地点に、より高い前記優先度を付与することを特徴とする請求項6に記載の撮影装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記取得された複数の撮影推奨地点のうち、前記取得された時刻を含む前記撮影推奨時間帯に対応付けられた撮影推奨地点に、前記取得された時刻を含まない前記撮影推奨時間帯に対応付けられた撮影推奨地点より高い優先度を付与することを特徴とする請求項6に記載の撮影装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記取得された各撮影推奨地点の位置を示す情報に加えて、前記各撮影推奨地点に付与された前記優先度を示す情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項6に記載の撮影装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記取得された複数の撮影推奨地点のうち、付与された前記優先度が高いものから順に、所定の数の前記撮影推奨地点の位置を示す情報のみを出力することを特徴とする請求項6に記載の撮影装置。
【請求項11】
前記撮影装置は、さらに、前記撮影部に電力を供給する電池を備え、
前記制御部は、前記電池の残量及び前記記憶装置の空き容量の少なくとも一方に基づいて、これから撮影できる画像の枚数を計算し、
前記所定の数は、前記計算された画像の枚数であることを特徴とする請求項10に記載の撮影装置。
【請求項12】
前記記憶装置が保持する属性情報は、前記各撮影推奨地点における撮影推奨季節を示す情報を含み、
前記制御部は、前記位置を示す情報に加えて、季節を示す情報を取得すると、前記取得された位置を含む所定の範囲内の前記撮影推奨地点のうち、前記取得された季節を含む前記撮影推奨季節に対応付けられた前記撮影推奨地点を検索することを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
【請求項13】
前記記憶装置が保持する属性情報は、対象ユーザ種別を示す情報を含み、
前記制御部は、前記位置を示す情報に加えて、ユーザ種別を示す情報を取得すると、前記取得された位置を含む所定の範囲内の前記撮影推奨地点のうち、前記取得されたユーザ種別と整合する対象ユーザ種別に対応付けられた前記撮影推奨地点を検索することを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
【請求項14】
前記撮影装置は、さらに、前記制御部に接続される操作部を備え、
前記操作部は、位置を示す情報を入力され、
前記制御部は、前記入力された位置を示す情報を前記操作部から取得することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項15】
前記撮影装置は、さらに、前記制御部に接続される位置取得部及び前記制御部に接続される操作部を備え、
前記位置取得部は、前記撮影装置の現在の位置を示す情報を取得し、
前記制御部は、前記地図情報に基づいて、前記撮影装置の現在の位置から、前記操作部に入力された位置までの経路を検索し、
前記検索された経路上の複数の地点の位置を含む所定の範囲内の前記撮影推奨地点を検索することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項16】
前記撮影装置は、さらに、前記制御部に接続される位置取得部を備え、
前記位置取得部は、前記撮影装置の現在の位置を示す情報を取得し、
前記制御部は、前記地図情報に基づいて、前記撮影装置の現在の位置から前記検索によって取得された前記撮影推奨地点に至る経路、前記取得された位置から前記検索によって取得された前記撮影推奨地点に至る経路、及び、前記撮影装置の現在の位置から前記取得された位置に至る経路上の地点から前記検索によって取得された前記撮影推奨地点に至る経路、の少なくとも一つを検索することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項17】
前記撮影装置は、さらに、前記制御部に接続される表示部を備え、
前記記憶装置は、さらに、前記各撮影推奨地点から前記撮影方向をあらかじめ撮影することによって取得された画像を保持し、
前記制御部は、
前記地図情報に基づいて、前記検索によって取得された前記撮影推奨地点を含む領域の地図を前記表示部に表示させ、
前記保持された画像のうち、前記検索によって取得された前記撮影推奨地点から撮影された画像を前記地図に重畳して前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項18】
画像を撮影する撮影部と、前記撮影部に接続される制御部と、前記制御部に接続される位置取得部と、前記制御部に接続される記憶装置と、を備える撮影装置であって、
前記記憶装置は、地図上の位置と、前記位置の名称及び前記位置を含む地域の名称の少なくとも一方を含む一つ以上の文字列と、を対応付ける情報を保持し、
前記位置取得部は、前記撮影部が前記画像を撮影した地点の位置を示す情報を取得し、
前記制御部は、
前記撮影部が前記画像を撮影した後、前記画像が撮影された地点から所定の範囲内の位置に対応付けられた前記一つ以上の文字列を検索し、
前記検索された一つ以上の文字列を出力し、
前記出力された一つ以上の文字列の一つが選択されると、前記選択された文字列と前記撮影された画像のデータとを対応付ける情報を前記記憶装置に格納することを特徴とする撮影装置。
【請求項19】
撮影装置と、前記撮影装置に接続される計算機と、を備える情報共有システムであって、
前記撮影装置は、画像を撮影する撮影部と、前記撮影部に接続される第1制御部と、前記制御部に接続される第1記憶装置と、前記ネットワーク及び前記制御部に接続される第1通信部と、を備え、
前記計算機は、前記ネットワークに接続される第2通信部と、前記第2通信部に接続される第2制御部と、前記第2制御部に接続される第2記憶装置と、を備え、
前記第2記憶装置は、一つ以上の撮影推奨地点の位置を示す情報と、前記各撮影推奨地点の評価を示す情報と、を保持し、
前記第1制御部は、
位置を示す情報を取得すると、前記第2記憶装置が保持する情報に基づいて、前記取得された位置を含む所定の範囲内の前記撮影推奨地点を検索し、
前記検索によって取得された前記撮影推奨地点の位置を示す情報を、前記各撮影推奨地点の評価に基づいて出力することを特徴とする情報共有システム。
【請求項20】
前記第1制御部は、前記撮影推奨地点の評価を示す情報を取得すると、前記取得された評価を示す情報を前記計算機に送信し、
前記第2制御部は、受信した前記撮影推奨地点の評価を示す情報に基づいて、前記第2記憶装置が保持する、前記各撮影推奨地点の評価を示す情報を更新することを特徴とする請求項19に記載の情報共有システム。
【請求項21】
画像を撮影する撮影部と、前記撮影部に接続される制御部と、前記制御部に接続される通信部と、前記制御部に接続される記憶装置と、を備える撮影装置であって、
前記通信部は、他の撮影装置に接続され、
前記記憶装置は、一つ以上の画像のデータと、前記各画像に対応付けられた属性情報と、を保持し、
前記制御部は、
前記他の撮影装置から、属性情報を交換条件として含む交換指示を受信すると、前記受信した属性情報と整合する属性情報と対応付けられた前記画像を検索し、
前記検索によって取得された画像のデータと、前記取得された画像に対応付けられた属性情報と、を前記他の撮影装置に送信することを特徴とする撮影装置。
【請求項22】
前記制御部は、属性情報を取得すると、前記取得された属性情報を交換条件として含む交換指示を前記他の撮影装置に送信し、
前記他の撮影装置から受信した画像のデータ及び属性情報を前記記憶装置に格納することを特徴とする請求項21に記載の撮影装置。
【請求項23】
画像を撮影する撮影部と、前記撮影部に接続される制御部と、前記制御部に接続される記憶装置と、を備える撮影装置であって、
前記記憶装置は、一つ以上の撮影推奨地点の位置を示す情報、地図情報、及び、前記各撮影推奨地点に対応付けられた属性情報を保持し、
前記制御部は、
属性情報を取得すると、前記取得された属性情報と整合する前記属性情報に対応付けられた前記撮影推奨地点を検索し、
前記撮影装置の現在の位置から、前記検索によって取得された前記撮影推奨地点に至る経路を検索し、
前記検索によって取得された前記撮影推奨地点の位置を示す情報、及び、前記検索によって取得された経路を示す情報を出力することを特徴とする撮影装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−10133(P2011−10133A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−152944(P2009−152944)
【出願日】平成21年6月26日(2009.6.26)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】