撮影装置
【課題】 プログラムの更新にあたり、新たなメッセージを表示することができるカメラを提供する。
【解決手段】 メッセージ表示用の文字データを記憶しておくメモリ10_52と、メッセージを表示する液晶モニタ10_34と、表示用の新たなメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを記録メディア10_54から取得するCPU10_47とを備え、プログラムの更新にあたり、画像データに基づく画像およびメモリ10_52に記憶された文字データに基づくメッセージに加え、さらに、取得したメッセージ表示用画像データに基づくメッセージを液晶モニタ10_34に表示する。
【解決手段】 メッセージ表示用の文字データを記憶しておくメモリ10_52と、メッセージを表示する液晶モニタ10_34と、表示用の新たなメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを記録メディア10_54から取得するCPU10_47とを備え、プログラムの更新にあたり、画像データに基づく画像およびメモリ10_52に記憶された文字データに基づくメッセージに加え、さらに、取得したメッセージ表示用画像データに基づくメッセージを液晶モニタ10_34に表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像素子上に被写体像を結像して画像データを生成するカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CCD(Charge Coupled Device)タイプの撮像素子やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)タイプの撮像素子の発達に伴い、それまでの銀塩写真フィルム上に撮影を行なうタイプのカメラに代わり、これら撮像素子上に被写体像を結像して画像データを生成するカメラが急速に普及してきている。このようなカメラには、液晶モニタが備えられており、撮影にあたり、その撮影の状況に応じて様々なメッセージや操作ガイダンス等を液晶モニタに表示するということが行なわれている。
【0003】
ここで、液晶モニタに表示されるメッセージにのみ必要な文字データ(フォントデータ)を記憶部に格納することにより、その記憶部の容量を小さく抑えたカメラが提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−192330号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したカメラにおいて、そのカメラの機能を新たに追加したりあるいはそのカメラの機能を改良するために、そのカメラのプログラムを更新(アップデート)する場合がある。このような場合、カメラが発売された時点では備えられていない新たなメッセージを表示することが必要な場合がある。
【0005】
しかし、特許文献1に提案された技術は、カメラが発売された時点におけるメッセージ表示用の文字データのみを記憶部に格納する技術であるため、プログラムを更新するために必要とされる新たなメッセージを表示することは困難であるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑み、プログラムの更新にあたり、新たなメッセージを表示することができるカメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明のカメラは、撮像素子上に被写体像を結像して画像データを生成するカメラにおいて、
メッセージ表示用の文字データを記憶しておく記憶部と、
上記画像データに基づく画像および上記文字データに基づくメッセージを表示する表示部と、
表示用の新たなメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを外部から取得する取得部とを備え、
上記表示部が、上記画像データに基づく画像および上記記憶部に記憶された文字データに基づくメッセージに加え、さらに、上記取得部で取得したメッセージ表示用画像データに基づくメッセージを表示するものであることを特徴とする。
【0008】
従来のカメラは、メッセージを表示するにあたり、そのメッセージを構成している文字データを記憶部に格納しておき、その文字データを読み出して組み合わせることによりそのメッセージを表示するものである。このため、例えばカメラのプログラムを更新するにあたり、新たなメッセージを表示したい場合、そのメッセージを表示するために必要な文字データが記憶部に格納されていないと、そのメッセージを表示させることはできないという問題がある。
【0009】
本発明のカメラは、表示用の新たなメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを外部から取得し、画像データに基づく画像および記憶部に記憶された文字データに基づくメッセージに加え、さらに、その取得したメッセージ表示用画像データに基づくメッセージを表示するものである。このため、カメラのプログラムを更新するにあたり、新たなメッセージを表示する場合であって、そのメッセージを表示するために必要な文字データが記憶部に記憶されていない場合であっても、その新たなメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを外部から取得し、その取得したメッセージ表示用画像データに基づいて新たなメッセージを表示することができる。
【0010】
ここで、上記取得部は、このカメラの機能追加用あるいは機能改良用のプログラムの取得とともにそのプログラムに関連したメッセージ表示用画像データを取得するものであることが好ましい。
【0011】
このようにすると、カメラの機能追加用や機能改良用のプログラムの更新にあたり、そのプログラムに関連した新たなメッセージを表示することができる。
【0012】
また、上記取得部は、圧縮形式のメッセージ表示用画像データを取得するものであって、このカメラが、さらに、上記取得部が取得した圧縮形式のメッセージ表示用画像データを解凍する解凍部を備えたものであることも好ましい。
【0013】
表示用の新たなメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを外部から取得するにあたり、例えばインターネット経由でダウンロードして取得するということが行なわれる。この場合、メッセージ表示用画像データのサイズは小さいほうが好ましい。そこで、圧縮形式のメッセージ表示用画像データを取得し、表示部に表示するにあたり圧縮形式のメッセージ表示用画像データを解凍する構成にすると、外部から取得するメッセージ表示用画像データのサイズを小さく抑えることができる。
【0014】
さらに、上記取得部は、上記表示部に表示される画像のうちの一部領域にのみ対応するメッセージ表示用画像データと、そのメッセージ表示用画像データの表示座標を表わす座標データとを取得するものであって、このカメラが、さらに、そのメッセージ表示用画像データに基づくメッセージをその座標データに基づく位置に配置した画像を描画する描画部を備えたものであることも好ましい。
【0015】
このようにすると、空き領域を含む1画面分のメッセージ表示用画像データを外部から取得する必要もなく、従って外部から取得するメッセージ表示用画像データのサイズを小さく抑えることができる。
【0016】
また、上記記憶部が、複数の各言語に対応するメッセージ表示用の文字データを記憶しておくものであり、このカメラが、複数の言語の中から所望の言語を選択する選択部を備え、
上記取得部は、取得可能な複数の各言語に対応するメッセージ表示用画像データの中から上記選択部で選択されている言語のメッセージ表示用画像データを選択的に取得するものであることも好ましい。
【0017】
このようにすると、プログラムの更新にあたり、選択されている言語に対応する言語で新たなメッセージを表示させることができる。
【0018】
さらに、上記取得部は、上記表示部に1つの画像として表示されるメッセージのうち、上記記憶部に記憶されている文字データによっては表示不能な一部分のメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを取得するものであり、上記記憶部に記憶されている文字データと上記取得部で取得したメッセージ表示用画像データとを組み合わせたメッセージ表示用画像を描画する描画部を備えたものであることも好ましい。
【0019】
このようにすると、取得した表示不能な一部分のメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを、記憶部に記憶されている文字データで置き換えることができ、従って外部から取得するメッセージ表示用画像データを削減することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明のカメラによれば、プログラムの更新にあたり、新たなメッセージを表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0022】
図1は、本発明のカメラの第1実施形態であるデジタルカメラを前面斜め上から見た外観斜視図である。
【0023】
図1に示すデジタルカメラ10の前面中央部には、光学ズームレンズである撮影レンズ10_1aを内部に備えたズーム鏡胴10_1が備えられている。また、このデジタルカメラ10の前面上部には、撮影に同期してフラッシュ光を発するフラッシュ発光装置10_2と、フラッシュ発光装置10_2からのフラッシュ光の光量を制御するためにそのフラッシュ光の光量を検出するフラッシュ調光センサ10_3と、光学式ファインダ対物窓10_4とが備えられている。
【0024】
また、このデジタルカメラ10の前面左側には、このデジタルカメラ10を確実に握ることができる形状を有するグリップ10_5と、セルフタイマ作動時等に点滅するセルフタイマランプ10_6と、音声をピックアップするマイクロホン10_7とが備えられている。
【0025】
さらに、このデジタルカメラ10の上面には、シャッタボタン10_8と、各種の設定を行なうためのモードダイヤル10_9と、電源ボタン10_10とが備えられている。
【0026】
また、このデジタルカメラ10の図1に示す右側面には、スピーカ10_11が備えられている。
【0027】
図2は、図1に示すデジタルカメラを上から見た外観図である。
【0028】
このデジタルカメラ10には、前述したフラッシュ発光装置10_2,シャッタボタン10_8,モードダイヤル10_9,電源ボタン10_10に加えて、このデジタルカメラ10の上方から下方に向けて設けられた斜面部に、フラッシュ発光装置10_2をポップアップするためのポップアップボタン10_12が備えられている。また、モードダイヤル10_9には、オートモードを示す文字AUTO、プログラムオートモードを示すP、シャッタスピード優先オートモードを示すS、絞り優先オートモードを示すA、マニュアルモードを示すM、動画モードを示す絵柄、および4つのシーンポジション(夜景、スポーツ、風景、人物のシーンポジション)を示す4つの絵柄が印刷されている。このモードダイヤル10_9を回転操作することにより、所望のモードに設定することができる。ここで、各モードについて説明する。
【0029】
オートモード(AUTO)は、カメラ側で露出やホワイトバランス等全てを制御するためのモードである。
【0030】
プログラムオートモード(P)は、シャッタスピードと絞りを自動的に設定するためのモードである。
【0031】
シャッタスピード優先オートモード(S)は、シャッタスピードを優先的に設定するためのモードである。
【0032】
絞り優先オートモード(A)は、絞りを優先的に設定するためのモードである。
【0033】
マニュアルモード(M)は、シャッタスピードと絞りを自由に設定するためのモードである。
【0034】
マニュアルモード(M)の隣りの絵柄で示される動画モードは、動画撮影用のモードである。
【0035】
また、この動画モードから見て時計回りに4つの撮影シーン(夜景、スポーツ、風景、人物)を選択するための4つのシーンポジションモードがある。
【0036】
夜景用のシーンポジションモードは、夕景や夜景などの雰囲気を活かした撮影に好適なモードである。
【0037】
スポーツ用のシーンポジションモードは、スポーツシーンをはじめ、動体撮影に好適なモードである。
【0038】
風景用のシーンポジションモードは、建物や山等、昼間の風景撮影に好適なモードである。
【0039】
人物用のシーンポジションモードは、肌色をより美しく写し出すことができるポートレート撮影に好適なモードである。
【0040】
図3は、図1に示すデジタルカメラを背面から見た外観図である。
【0041】
図3に示すデジタルカメラ10の背面上部には、光学式ファインダ接眼窓10_22と、撮影準備完了等に点灯したり撮影中に点滅したりするファインダランプ10_23と、露出補正ボタン10_24と、押下することにより広角側(ワイド側)にズームアップする広角ズームボタン10_25と、押下することにより望遠側(テレ側)にズームアップする望遠ズームボタン10_26と、撮影モードと再生モードを切り換えるモードスイッチ10_27とが備えられている。
【0042】
また、モードスイッチ10_27の下側には、フォトモードボタン10_30と、十字ボタン10_31と、メニュー/OKボタン10_32と、DISP/BACKボタン10_33とが備えられている。さらに、デジタルカメラ10の背面中央部には、液晶モニタ10_34が備えられている。
【0043】
フォトモードボタン10_30は、ピクセル数,感度,色味,プリント枚数等を設定するためのボタンである。
【0044】
十字ボタン10_31は、液晶モニタ10_34上にメニュー画面などが表示された場合には、その十字キー10_31の上ボタン10_31a、下ボタン10_31b、左ボタン10_31c、右ボタン10_31dの4つのボタンを操作することによってメニューの選択を行なうことができる。また、左ボタン10_31cは、マクロ撮影を行なうか否かを切り換えるためのボタンでもあり、一度押下するとマクロ撮影モードとなり、再度押下するとマクロ撮影モードが解除される。さらに、右ボタン10_31dは、フラッシュボタンの役割を担うボタンでもあり、押下する毎に、オートフラッシュ→赤目低減フラッシュ→強制フラッシュ→フラッシュ禁止→スローシンクロ→オートフラッシュというようにフラッシュの状態を繰り返し切り換えるためのボタンでもある。
【0045】
メニュー/OKボタン10_32は、撮影時や再生時における各種のメニューを表示したり、選択されたメニューを決定するためのボタンである。
【0046】
DISP/BACKボタン10_33は、DISPボタンおよびBACKボタン双方の役割を担うボタンである。DISPボタンの役割の場合は、液晶モニタ10_34に表示された画面の状態を切り換えるためのボタンとなり、例えば撮影時に液晶モニタ10_34の表示をオン,オフしたり、再生時に文字表示をオン,オフしたりする。一方、BACKボタンの役割の場合は、MENU/OKボタン10_32等による操作状態を1つ前に戻したり取り消したりするためのボタンとなる。
【0047】
液晶モニタ10_34は、本発明にいう表示部の一例に相当し、デジタルカメラ10で被写体光を捉えて生成された画像データに基づく画像、およびメッセージ表示用の文字データに基づくメッセージを表示する。
【0048】
図4は、図1に示すデジタルカメラを下から見た外観図である。
【0049】
デジタルカメラ10には電池カバー10_13が備えられており、この図4には電池カバー10_13が開放された状態のデジタルカメラ10が示されている。
【0050】
また、デジタルカメラ10には、電池100が挿入される電池挿入部10_14が設けられている。さらに、このデジタルカメラ10には、記録メディア10_54が挿入される記録メディアスロット10_15が設けられている。また、このデジタルカメラ10には、三脚用ねじ穴10_16も設けられている。
【0051】
図5は、図1に示すデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【0052】
このデジタルカメラ10には、前述した撮影レンズ10_1aを構成するズームレンズ10_1a1とフォーカスレンズ10_1a2が備えられている。
【0053】
また、このデジタルカメラ10には、撮影レンズ10_1aを経由して結像された被写体像をアナログ信号に変換する撮像素子(CCDと称する)10_41が備えられている。
【0054】
さらに、このデジタルカメラ10には、CCD10_41からのアナログの画像データをA/D変換してデジタルの画像データを生成するA/D変換回路10_42と、そのA/D変換回路10_42からのデジタルの画像データをバスライン10_100に伝達する画像入力コントローラ10_43が備えられている。
【0055】
また、このデジタルカメラ10には、画像信号処理回路10_44が備えられている。この画像信号処理回路10_44は、詳細は後述するが、バスライン10_100を介して入力されたデジタルの画像データおよび文字データを輝度(Y)と色(C)とで表わされるYC信号に変換する。
【0056】
さらに、このデジタルカメラ10には、バスライン10_100を介して入力されたYC信号を圧縮処理する圧縮処理回路10_45と、バスライン10_100を介して入力されたYC信号をNTSC(National TV Standards Committee)方式のビデオ信号およびRGB信号に変換するビデオエンコーダ10_46が備えられている。ビデオエンコーダ10_46から出力されたRGB信号は、前述した液晶モニタ10_34に供給されてその液晶モニタ10_34で画像が表示される。
【0057】
さらに、デジタルカメラ10には、このデジタルカメラ10全体の制御を行なうCPU10_47と、ズームレンズ10_1a1,フォーカスレンズ10_1a2を駆動するモータドライバ10_48,10_49と、前述したシャッタボタン10_8とが備えられている。
【0058】
ここで、CPU10_47は、本発明にいう取得部の役割を担うものでもあり、このCPU10_47は、表示用の新たなメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを、後述するようにして記録メディア10_54を介して外部から取得する。詳細には、このCPU10_47は、デジタルカメラ10の機能追加用あるいは機能改良用のプログラムの取得とともにそのプログラムに関連したメッセージ表示用画像データを取得する。尚、このCPU10_47は、バージョンアップ機能の定型文字列用のフォントデータパターンが格納されたROMを有する。
【0059】
また、このデジタルカメラ10には、デジタルの画像データに基づいて被写界輝度を検出するAE検出回路10_50が備えられている。
【0060】
さらに、このデジタルカメラ10には、デジタルの画像データに基づくコントラスト検知によりコントラスト最大点にピントを合わせるAF検出回路10_51が備えられている。
【0061】
また、このデジタルカメラ10には、デジタルの画像データが記憶されるメモリ(SDRAM)10_52と、圧縮処理回路10_45で圧縮されたYC信号を可搬型記録媒体である記録メディア10_54に記録するためのメディアコントローラ10_53が備えられている。ここで、メモリ10_52は、本発明にいう記憶部の一例に相当し、このメモリ10_52には、メッセージ表示用の文字データが記憶される。また、前述した液晶モニタ10_34には、画像データに基づく画像およびメモリ10_52に記憶された文字データに基づくメッセージに加え、さらに、CPU10_47で取得したメッセージ表示用画像データに基づくメッセージが表示される。
【0062】
ここで、デジタルカメラ10の機能追加用あるいは機能改良用のプログラムの取得とともにそのプログラムに関連したメッセージ表示用画像データを取得するにあたり、ユーザは、サービスセンタやインターネット経由で、このデジタルカメラ10のプログラムを更新するためのバージョンアップ用ファイルを入手し、記録メディア10_54に格納する。次いで、図4に示す電池カバー10_13を開放して記録メディア10_54を記録メディアスロット10_15に挿入する。さらに、DISP/BACKボタン10_33を押した状態で電源ボタン10_10を操作し、デジタルカメラ10の電源をオンにして、バージョンアップ用ファイルを読み込む。すると、デジタルカメラ10のプログラムを更新するためのバージョンアップ用メニューが液晶モニタ10_34に表示される。
【0063】
図6は、液晶モニタに表示された、プログラムを更新するためのバージョンアップ用メニューの一例を示す図である。
【0064】
図6には、液晶モニタ10_34に表示されたバージョンアップ用メニューが示されている。このメニューは、上から順に、文字情報「バージョンアップ」、文字情報「現在:VER.1.00」、文字情報「→:VER.1.01」、文字情報「更新しますか?」、文字情報「実行 ← →やめる」、および文字情報「機能が追加・改善されます」を有する。尚、メニュー上部に表示される内容(ここでは「バージョンアップ」)は、バージョンアップする内容により異なり、例えば「撮影機能アップ」,「特殊機能追加」等がある。
【0065】
一般に、デジタルカメラでメッセージを表示させるには、そのメッセージを構成している文字を抽出して、その文字のフォントデータパターンをROMに格納しておき、そのフォントデータパターンを読み出して組み合わせることによりそのメッセージを表示する。
【0066】
図7は、図6に示すバージョンアップ用メニューのメッセージを表示するために必要な文字を示す図である。
【0067】
図7には、図6に示すバージョンアップ用メニューのメッセージを表示するために必要な文字が示されている。従来の技術では、この図7に示すように、全ての文字の中からメッセージを表示するために必要な文字のみが予め抽出されて、そのフォントデータパターンがROMに格納される。しかし、プログラムのバージョンアップでは、現在搭載されていない機能の追加等もある。ここで、文字の抽出時点では追加される機能が決定されていない場合がある。その場合、バージョンアップ機能用のメッセージを表示させたくても、そのメッセージを表示するために必要なフォントデータパターンがROMに格納されておらず、従って従来の技術ではメッセージを表示させることはできないという問題がある。
【0068】
本実施形態では、上述したようにして入手したプログラムを更新するためのバージョンアップ用ファイルには、必要なメッセージを表示させるためのデータが画像データとして含まれている。
【0069】
図8は、液晶モニタの表示構造を示す図である。
【0070】
液晶モニタ10_34は、1層目の画面と2層目の画面を有する。1層目の画面には文字データに基づくメッセージが表示され、2層目の画面には画像データに基づく画像が表示される。従って、この液晶モニタ10_34には、最終的に、1層目の画面と2層目の画面とが合成された2層分の画面が表示される。
【0071】
一般に、プログラムを更新するためのバージョンアップ用メニューは、例えば図6に示すように文字情報からなるメッセージである。このため、2層目の画面には画像が表示されることはない。ここで、図6に示すバージョンアップ用メニューにおいて、「バージョンアップ」の部分に、「バージョンアップ」に代えて「撮影機能アップ」と表示したい場合、従来では、この「撮影機能アップ」のフォントデータパターンがROMに登録されていなければ表示させることはできない。本実施形態では、入手したプログラムを更新するためのバージョンアップ用ファイルに、必要なメッセージを表示させるためのデータが画像データ(「撮影機能アップ」を表わす画像データ)として含まれており、「バージョンアップ」の部分が画像として取り扱われて、2層目の画面に表示される。以下、図9、図10を参照して説明する。
【0072】
図9は、液晶モニタに表示された、1層目の画面と2層目の画面を示す図である。
【0073】
図9(a)に示す液晶モニタ10_34には、1層目の画面が表示されている。この1層目の画面には、バージョンアップ用メニューを構成する文字情報「現在:VER.1.00」、文字情報「→:VER.1.01」、文字情報「更新しますか?」、および文字情報「実行 ← →やめる」が表示されている。
【0074】
一方、図9(b)に示す液晶モニタ10_34には、2層目の画面が表示されている。この2層目の画面には、前述した図6に示す「バージョンアップ」,「機能が追加・改善されます」に代わる「撮影機能アップ」,「ワイド機能が追加されます」が表示されている。これら「撮影機能アップ」,「ワイド機能が追加されます」は、入手したプログラムを更新するためのバージョンアップ用ファイルに画像データとして含まれている。
【0075】
図10は、図9に示す液晶モニタにおいて、1層目の画面と2層目の画面との2層分の画面が合成された画像を示す図である。
【0076】
図10に示す液晶モニタ10_34には、図9(a)に示す1層目の画面と、図9(b)に示す2層目の画面との2層分の画面が合成された画像が表示されている。このように本実施形態では、新たな文字情報「撮影機能アップ」,「ワイド機能が追加されます」が画像として取り扱われるため、これら「撮影機能アップ」,「ワイド機能が追加されます」のフォントデータパターンがROMに登録されていない場合であっても、液晶モニタ10_34に表示させることができる。
【0077】
図11は、第1実施形態のデジタルカメラにおいて、記録メディアに格納されるバージョンアップ用ファイルの構造を示す図である。
【0078】
図11に示すバージョンアップ用ファイルF1は、ビットマップデータからなるファイルであり、ヘッダ情報(カメラの機種名やバージョン情報)F11と、メッセージ表示用画像データF12と、バージョンアップ用プログラムコードF13とから構成されている。ここで、メッセージ表示用画像データF12は、文字情報「撮影機能アップ」および文字情報「ワイド機能が追加されます」を有する。このように、新たな文字情報「撮影機能アップ」,「ワイド機能が追加されます」をビットマップデータからなる画像として取り扱って液晶モニタ10_34に表示させる。
【0079】
図12は、図5に示すデジタルカメラを構成するメモリおよび画像信号処理回路の詳細を示す図である。
【0080】
メモリ(SDRAM)10_52は、文字表示層(1層目)用の文字表示メモリと画像表示層(2層目)用の画像表示メモリを有する。文字表示メモリ,画像表示メモリには、文字データ,画像データが格納される。これら文字データ,画像データは、画像信号処理回路10_44を構成するラインバッファ10_44a,10_44dにDMA転送される。
【0081】
ラインバッファ10_44aにDMA転送された文字データは、Y色差変換部10_44bで色差信号と混合比信号と輝度信号とに変換されて出力される。
【0082】
一方、ラインバッファ10_44dにDMA転送された画像データは、解像度変換部10_44eで輝度信号と色差信号とに変換されて出力される。さらに、この輝度信号はゲイン調整・オフセット調整部10_44fでゲインおよびオフセットが調整されて輪郭補正部10_44gに入力される。輪郭補正部10_44gでは、輝度信号の低域成分を減衰させるとともに高域成分を強調する輪郭補正が行なわれる。また、色差信号はゲイン調整部10_44hでゲインが調整される。
【0083】
画像・文字混合部10_44cには、Y色差変換部10_44bからの文字データの色差信号と混合比信号が入力される。また、画像・文字混合部10_44cには、Y色差変換部10_44bからの文字データの輝度信号と輪郭補正部10_44gからの画像データの輝度信号からなる輝度信号が入力される。さらに、画像・文字混合部10_44cには、ゲイン調整部10_44hからの画像データの色差信号が入力される。画像・文字混合部10_44cは、これら色差信号および輝度信号を混合比信号に基づいて混合し、輝度信号および色差信号を同期信号加算部10_44iおよびクロマ変調部10_44jに出力する。
【0084】
同期信号加算部10_44iは、入力された輝度信号に同期信号が加算された輝度信号を出力する。また、クロマ偏頂部10_44jは、入力された色差信号に直交二相変調が施された色差信号を出力する。
【0085】
YC混合部10_44kは、同期信号加算部10_44iからの輝度信号と、クロマ偏頂部10_44jからの色差信号を混合して、輝度(Y)と色(C)とで表わされるYC信号に変換する。このYC信号は、図5に示すビデオエンコーダ10_46でビデオ信号およびRGB信号に変換され、変換されたRGB信号が液晶モニタ10_34に供給されて文字データおよび画像データからなる画像が表示される。
【0086】
図13は、図5に示すメモリの構成を示す図である。
【0087】
図13に示すメモリ10_52は、プログラムコードが格納される領域10_52aと、変数データが格納される領域10_52bを有する。また、このメモリ10_52は、画像データが格納される画像表示メモリ10_52cと、文字データが格納される文字表示メモリ10_52dと、撮影された画像データが格納される撮影画像バッファ10_52eとを有する。
【0088】
図14は、図13に示す画像表示メモリの構成を説明するための図である。
【0089】
図14に示す画像表示メモリ10_52cの1ピクセルは、液晶モニタ10_34上の1ピクセルに対応しており、1ピクセルはRデータ,Gデータ,Bデータからなる3バイト構成となっている。これらRデータ,Gデータ,Bデータは、図14の左上を先頭に、左端→右端の順に、画像表示メモリ10_52c上に割り当てられている。即ち、最初のRデータが画像表示メモリ10_52cの先頭アドレスに割り当てられており、また最初のGデータが画像表示メモリ10_52cの先頭アドレス+1に割り当てられており、さらに最初のBデータが画像表示メモリ10_52cの先頭アドレス+2に割り当てられている。以下、同様であり、2番目のRデータ,Gデータ,Bデータが画像表示メモリ10_52cの先頭アドレス+3,+4,+5に割り当てられており、最終番目のRデータ,Gデータ,Bデータが画像表示メモリ10_52cの先頭アドレス+n−2,+n−1,+nに割り当てられている。
【0090】
図15は、第1実施形態のデジタルカメラにおいて、バージョンアップ用ファイルが読み込まれてバージョンアップ用メニューが液晶モニタに表示されるまでの処理ルーチンのフローを示す図である。
【0091】
先ず、ステップS11において、ユーザの操作によりアップデートの実行が指示される。具体的には、ユーザは、デジタルカメラ10の記録メディアスロット10_15に、バージョンアップ用ファイルが格納された記録メディア10_54を挿入する。次いで、DISP/BACKボタン10_33を押した状態で電源ボタン10_10を操作する。これによりデジタルカメラ10に電源が投入される。
【0092】
すると、ステップS12において、記録メディア10_54に格納されているバージョンアップ用ファイルからバージョンアップ用画像データ(メッセージ表示用画像データ)を読み込み、画像表示メモリ10_52cに書き込む処理が行なわれる。
【0093】
次に、ステップS13において、バージョンアップ機能の定型文字列用のフォントデータパターンをROMから読み込み、文字表示メモリ10_52dに書き込む処理が行なわれる。詳細には、定型文字列はプログラムコード領域、フォントデータパターンは変数・データ領域に格納され、それらを使用して文字表示メモリ10_52dに書き込む処理が行なわれる。
【0094】
さらに、ステップS14において、画像表示層と文字表示層を重ねてLCD(液晶モニタ10_34)に表示する処理が行なわれる。
【0095】
図16は、本発明のカメラの第2実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【0096】
尚、このデジタルカメラ20の外観図は、前述したデジタルカメラ10の外観図と同じであるため、図示省略する。
【0097】
図16に示すデジタルカメラ20の回路構成は、図5に示すデジタルカメラ10の回路構成と比較し、CPU10_47がCPU20_47に置き換えられている点と解凍部20_1が追加された点とが異なっている。
【0098】
CPU20_47は、記録メディア10_54に格納された圧縮形式のメッセージ表示用画像データを取得する。また、解凍部20_1は、CPU20_47が取得した圧縮形式のメッセージ表示用画像データを解凍する。
【0099】
プログラムのバージョンアップ用ファイルをインターネット等を経由して記録メディア10_54にダウンロードするにあたり、ファイルサイズは小さいほうが好ましい場合があり、その場合には「メッセージ表示用画像データ」をJPEG(Joint Photographic Experts Group)アルゴリズムを採用したJPEG圧縮方式等で圧縮した圧縮画像データとして、バージョンアップ用ファイルに格納しておき、デジタルカメラ20に備えられた液晶モニタ10_34に表示する際に、解凍部20_1で解凍(伸張)することとする。
【0100】
図17は、第2実施形態のデジタルカメラにおける記録メディアに格納されるバージョンアップ用ファイルの構造を示す図である。
【0101】
図17に示すバージョンアップ用ファイルF2は、ヘッダ情報(カメラの機種名やバージョン情報)F21と、メッセージ表示用画像データF22と、バージョンアップ用プログラムコードF23とから構成されている。ここで、メッセージ表示用画像データF22は、JPEG圧縮方式で圧縮された圧縮画像データからなる文字情報「撮影機能アップ」および文字情報「ワイド機能が追加されます」である。
【0102】
図18は、第2実施形態のデジタルカメラにおいて、バージョンアップ用ファイルが読み込まれてバージョンアップ用メニューが液晶モニタに表示されるまでの処理ルーチンのフローを示す図である。
【0103】
ステップS21において、ユーザの操作によりアップデートの実行が指示される。具体的には、デジタルカメラ20に、バージョンアップ用ファイルが格納された記録メディア10_54を挿入し、DISP/BACKボタン10_33を押した状態で電源ボタン10_10を操作して、デジタルカメラ20の電源をオンにする。
【0104】
すると、ステップS22において、記録メディア10_54に格納されているバージョンアップ用ファイルからバージョンアップ用画像データ(JPEG圧縮方式で圧縮されたメッセージ表示用画像データ)を読み込み、さらに伸張して画像表示メモリ10_52cに書き込む処理が行なわれる。
【0105】
次に、ステップS23において、バージョンアップ機能の定型文字列用のフォントデータパターンをROMから読み込み、文字表示メモリ10_52dに書き込む処理が行なわれる。詳細には、定型文字列はプログラムコード領域、フォントデータパターンは変数・データ領域に格納され、それらを使用して文字表示メモリに書き込む。
【0106】
さらに、ステップS24において、画像表示層と文字表示層を重ねてLCD(液晶モニタ10_34)に表示する処理が行なわれる。
【0107】
図19は、本発明のカメラの第3実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【0108】
尚、このデジタルカメラ30の外観図は、前述したデジタルカメラ10の外観図と同じであるため、図示省略する。
【0109】
図19に示すデジタルカメラ30の回路構成は、図5に示すデジタルカメラ10の回路構成と比較し、CPU10_47がCPU30_47に置き換えられている点と描画部30_1が追加された点とが異なっている。
【0110】
CPU30_47は、液晶モニタ10_34に表示される画像のうちの一部領域にのみ対応するメッセージ表示用画像データと、そのメッセージ表示用画像データの表示座標を表わす座標データとを取得する。
【0111】
また、描画部30_1は、そのメッセージ表示用画像データに基づくメッセージを上記座標データに基づく位置に配置した画像を描画する。
【0112】
第3実施形態では、さらにファイルサイズを縮小させるために、画像データに縦横サイズおよび表示位置を付加し、必要な画像データのみをデータファイルに格納することとする。
【0113】
図20は、第3実施形態のデジタルカメラにおいて、記録メディアに格納されるバージョンアップ用ファイルの構造を示す図である。
【0114】
図20に示すバージョンアップ用ファイルF3は、ヘッダ情報(カメラの機種名やバージョン情報)F31と、圧縮データであるメッセージ表示用画像データF32と、バージョンアップ用プログラムコードF33とから構成されている。ここで、メッセージ表示用画像データF32は、開始座標(0,0)、サイズ(640,48)、圧縮画像データからなる文字情報「撮影機能アップ」、および開始座標(0,432)、サイズ(640,48)、圧縮画像データからなる文字情報「ワイド機能が追加されます」からなる画像データを有する。このようなバージョンアップ用ファイルF3から、上記開始座標,サイズ,圧縮画像データを読み込み、指定された座標に画像を配置する。以下、詳細に説明する。
【0115】
図21は、第3実施形態のデジタルカメラにおいて、バージョンアップ用ファイルが読み込まれてバージョンアップ用メニューが液晶モニタに表示されるまでの処理ルーチンのフローを示す図である。
【0116】
ステップS31において、ユーザの操作によりアップデートの実行が指示される。具体的には、デジタルカメラ30に、バージョンアップ用ファイルが格納された記録メディア10_54を挿入し、DISP/BACKボタン10_33を押した状態で電源ボタン10_10を操作して、デジタルカメラ10の電源をオンにする。
【0117】
すると、ステップS32において、記録メディア10_54に格納されているバージョンアップ用ファイルから圧縮データであるバージョンアップ用画像データ(JPEG圧縮方式で圧縮されたメッセージ表示用画像データ)を読み込み、さらに伸張して画像表示メモリ10_52cに書き込む処理が行なわれる。詳細には、画像表示メモリ10_52cには、開始座標X(0),開始座標Y(0),幅X(640),幅Y(48)で指定される伸張画像データからなる「撮影機能アップ」、および開始座標X(0),開始座標Y(432),幅X(640),幅Y(48)で指定される伸張画像データからなる「ワイド機能が追加されます」からなる画像データが格納される。このように、バージョンアップ用ファイルから画像データを読み込み、画像表示メモリ10_52cの指定座標に書き込む。
【0118】
次に、ステップS33において、バージョンアップ機能の定型文字列用のフォントデータパターンをROMから読み込み、文字表示メモリ10_52dに書き込む処理が行なわれる。詳細には、定型文字列はプログラムコード領域、フォントデータパターンは変数・データ領域に格納され、それらを使用して文字表示メモリに書き込む。
【0119】
さらに、ステップS34において、画像表示層と文字表示層を重ねてLCD(液晶モニタ10_34)に表示する処理が行なわれる。
【0120】
図22は、本発明のカメラの第4実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【0121】
尚、このデジタルカメラ40の外観図は、前述したデジタルカメラ10の外観図と同じであるため、図示省略する。
【0122】
図22に示すデジタルカメラ40の回路構成は、図5に示すデジタルカメラ10の回路構成と比較し、CPU10_47がCPU40_47に置き換えられている点と選択部40_1,描画部40_2が追加された点とが異なっている。
【0123】
ここでは、メモリ10_52には、複数の各言語に対応するメッセージ表示用の文字データが記憶される。また、選択部40_1は、複数の言語の中から所望の言語を選択する。
【0124】
CPU40_47は、取得可能な複数の各言語に対応するメッセージ表示用画像データの中から選択部40_1で選択されている言語のメッセージ表示用画像データを選択的に取得する。また、CPU40_47は、液晶モニタ10_34に1つの画像として表示されるメッセージのうち、メモリ10_52に記憶されている文字データによっては表示不能な一部分のメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを取得する。
【0125】
描画部40_2は、メモリ10_52に記憶されている文字データとCPU40_47で取得したメッセージ表示用画像データとを組み合わせたメッセージ表示用画像を描画する。このようにすると、取得した表示不能な一部分のメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを、メモリ10_52に記憶されている文字データで置き換えることができる。従って、外部から取得するメッセージ表示用画像データを削減することができる。
【0126】
第4実施形態のデジタルカメラ40は、複数の言語に対応したカメラであり、液晶モニタ10_34の1層目の画面に表示されるメッセージを「日本語」,「英語」等の複数の言語から選択して表示させることができる。
【0127】
図23は、従来のデジタルカメラにおいて、液晶モニタに表示された、プログラムを更新するためのバージョンアップ用メニューの一例を示す図である。
【0128】
図23には、従来のデジタルカメラの液晶モニタに表示されたバージョンアップ用メニューが示されている。ここでは、メッセージ表示言語として「英語」が選択されているものとする。
【0129】
ここで、プログラムのバージョンアップ用ファイルに、例えば日本語のみが含まれている場合には、この図23に示すように、英語の文字情報である「Current:VER.1.00」、「→:VER.1.01」、「UPDATE?」、「YES ← →NO」とともに、日本語の文字情報「機能アップ」および「ワイド機能が追加されます」が表示されてしまう。
【0130】
第4実施形態のデジタルカメラ40では、プログラムのバージョンアップ用ファイルに、多言語に対応したメッセージ表示用の画像データが含まれている。このため、液晶モニタ10_34の1層目の画面に表示されるメッセージの言語に応じて、表示させる画像データを選択することができる。
【0131】
図24は、第4実施形態のデジタルカメラにおいて、記録メディアに格納されるバージョンアップ用ファイルの構造を示す図である。
【0132】
図24(a)に示すバージョンアップ用ファイルF4は、ヘッダ情報(カメラの機種名やバージョン情報)F41と、日本語メッセージ表示用画像データF42と、英語メッセージ表示用画像データF43と、バージョンアップ用プログラムコードF44とから構成されている。
【0133】
ここで、液晶モニタ10_34の1層目の画面に表示されるメッセージの言語が「日本語」である場合は、図24(b)に示すように、液晶モニタ10_34の2層目の画面には、画像データからなる「撮影機能アップ」および「ワイド機能が追加されます」が表示される。一方、液晶モニタ10_34の1層目の画面に表示されるメッセージの言語が「英語」である場合は、図24(c)に示すように、液晶モニタ10_34の2層目の画面には、画像データからなる「Update Camera Function」および「Append Wide Function」が表示される。
【0134】
ここで、例えば、図24(b)に示す「撮影機能アップ」を表わす画像データの取得に代えて、「撮影」の部分を表示不能な一部分として取得し、この部分をメモリ10_52に記憶されている文字データ(例えば、「撮影」,「ズーム」等)で置き換えることにより、外部から取得するメッセージ表示用画像データを削減することができる。
【0135】
図25は、第4実施形態のデジタルカメラにおいて、バージョンアップ用ファイルが読み込まれてバージョンアップ用メニューが液晶モニタに表示されるまでの処理ルーチンのフローを示す図である。
【0136】
先ず、ステップS41において、デジタルカメラ40の電源をオンして、予めユーザ操作により言語を選択しておく。ここでは、メニュー/OKボタン10_32を操作して「SETUP」メニューを液晶モニタ10_34に表示して、言語/Langとして「English」(英語)を選択する。尚、英語以外に、日本語、フランス語、ドイツ語が選択可能である。その後、デジタルカメラ40の電源をオフする。
【0137】
次に、ステップS42において、ユーザの操作によりアップデートの実行が指示される。具体的には、デジタルカメラ40に、バージョンアップ用ファイルが格納された記録メディア10_54を挿入し、DISP/BACKボタン10_33を押した状態で電源ボタン10_10を操作してデジタルカメラ40の電源をオンにする。
【0138】
すると、ステップS43において、記録メディア10_54に格納されているバージョンアップ用ファイルからバージョンアップ用画像データ(メッセージ表示用画像データ)を読み込み、さらに画像表示メモリ10_52cに書き込む処理が行なわれる。詳細には、画像表示メモリ10_52cには、ステップS41において予め設定されている言語(ここでは英語)に従って、記録メディア10_54に格納されているバージョンアップ用ファイルからバージョンアップ用画像データ(英語)が選択されて、画像表示メモリ10_52cに書き込む処理が行なわれる。
【0139】
次に、ステップS44において、バージョンアップ機能の定型文字列用のフォントデータパターンをROMから読み込み、文字表示メモリ10_52dに書き込む処理が行なわれる。詳細には、定型文字列はプログラムコード領域、フォントデータパターンは変数・データ領域に格納され、それらを使用して文字表示メモリに書き込む。この際、選択されている言語(英語)に応じて定型文字列を変更する手段については既にデジタルカメラ40に搭載されている機能を使用する。この機能により表示した文字表示と今回新規に追加した画像データ表示の言語を一致させる。
【0140】
さらに、ステップS45において、画像表示層と文字表示層を重ねてLCD(液晶モニタ10_34)に表示する処理が行なわれる。
【0141】
尚、上述した本実施形態では、デジタルカメラの例で説明したが、これに限られるものではなく、本発明は、携帯電話に搭載されるカメラやビデオカメラ等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】本発明のカメラの第1実施形態であるデジタルカメラを前面斜め上から見た外観斜視図である。
【図2】図1に示すデジタルカメラを上から見た外観図である。
【図3】図1に示すデジタルカメラを背面から見た外観図である。
【図4】図1に示すデジタルカメラを下から見た外観図である。
【図5】図1に示すデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図6】液晶モニタに表示された、プログラムを更新するためのバージョンアップ用メニューの一例を示す図である。
【図7】図6に示すバージョンアップ用メニューのメッセージを表示するために必要な文字を示す図である。
【図8】液晶モニタの表示構造を示す図である。
【図9】液晶モニタに表示された、1層目の画面と2層目の画面を示す図である。
【図10】図9に示す液晶モニタにおいて、1層目の画面と2層目の画面との2層分の画面が合成された画像を示す図である。
【図11】第1実施形態のデジタルカメラにおいて、記録メディアに格納されるバージョンアップ用ファイルの構造を示す図である。
【図12】図5に示すデジタルカメラを構成するメモリおよび画像信号処理回路の詳細を示す図である。
【図13】図5に示すメモリの構成を示す図である。
【図14】図13に示す画像表示メモリの構成を説明するための図である。
【図15】第1実施形態のデジタルカメラにおいて、バージョンアップ用ファイルが読み込まれてバージョンアップ用メニューが液晶モニタに表示されるまでの処理ルーチンのフローを示す図である。
【図16】本発明のカメラの第2実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図17】第2実施形態のデジタルカメラにおける記録メディアに格納されるバージョンアップ用ファイルの構造を示す図である。
【図18】第2実施形態のデジタルカメラにおいて、バージョンアップ用ファイルが読み込まれてバージョンアップ用メニューが液晶モニタに表示されるまでの処理ルーチンのフローを示す図である。
【図19】本発明のカメラの第3実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図20】第3実施形態のデジタルカメラにおいて、記録メディアに格納されるバージョンアップ用ファイルの構造を示す図である。
【図21】第3実施形態のデジタルカメラにおいて、バージョンアップ用ファイルが読み込まれてバージョンアップ用メニューが液晶モニタに表示されるまでの処理ルーチンのフローを示す図である。
【図22】本発明のカメラの第4実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図23】従来のデジタルカメラにおいて、液晶モニタに表示された、プログラムを更新するためのバージョンアップ用メニューの一例を示す図である。
【図24】第4実施形態のデジタルカメラにおいて、記録メディアに格納されるバージョンアップ用ファイルの構造を示す図である。
【図25】第4実施形態のデジタルカメラにおいて、バージョンアップ用ファイルが読み込まれてバージョンアップ用メニューが液晶モニタに表示されるまでの処理ルーチンのフローを示す図である。
【符号の説明】
【0143】
10,20,30,40 デジタルカメラ
10_1 ズーム鏡胴
10_1a 撮影レンズ
10_1a1 ズームレンズ
10_1a2 フォーカスレンズ
10_2 フラッシュ発光装置
10_3 フラッシュ調光センサ
10_4 光学式ファインダ対物窓
10_5 グリップ
10_6 セルフタイマランプ
10_7 マクロボタン
10_8 シャッタボタン
10_9 モードダイヤル
10_10 電源ボタン
10_11 スピーカ
10_12 ポップアップボタン
10_13 電池カバー
10_14電池挿入部
10_15 記録メディアスロット
10_16 三脚用ねじ穴
10_22 光学式ファインダ接眼窓
10_23 ファインダランプ
10_24 露出補正ボタン
10_25 広角ズームボタン
10_26 望遠ズームボタン
10_27 モードスイッチ
10_30 フォトモードボタン
10_31 十字ボタン
10_31a 上ボタン
10_31b 下ボタン
10_31c 左ボタン
10_31d 右ボタン
10_32 メニュー/OKボタン
10_33 DISP/BACKボタン
10_34 液晶モニタ
10_41 撮像素子(CCD)
10_42 A/D変換回路
10_43 画像入力コントローラ
10_44 画像信号処理回路
10_44 画像信号処理回路
10_44a,10_44d ラインバッファ
10_44b Y色差変換部
10_44c 画像・文字混合部
10_44e 解像度変換部
10_44f ゲイン調整・オフセット調整部
10_44g 輪郭補正部
10_44h ゲイン調整部
10_44i 同期信号加算部
10_44j クロマ変調部
10_44k YC混合部
10_45 圧縮処理回路
10_46 ビデオエンコーダ
10_47,20_47,30_47 CPU
10_48,10_49 モータドライバ
10_50 AE検出回路
10_51 AF検出回路
10_52 メモリ(SDRAM)
10_52a,10_52b メモリの領域
10_52c 画像表示メモリ
10_52d 文字表示メモリ
10_52e 撮影画像バッファ
10_53 メディアコントローラ
10_54 記録メディア
20_1 解凍部
30_1,40_2 描画部
40_1 選択部
10_100 バスライン
100 電池
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像素子上に被写体像を結像して画像データを生成するカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CCD(Charge Coupled Device)タイプの撮像素子やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)タイプの撮像素子の発達に伴い、それまでの銀塩写真フィルム上に撮影を行なうタイプのカメラに代わり、これら撮像素子上に被写体像を結像して画像データを生成するカメラが急速に普及してきている。このようなカメラには、液晶モニタが備えられており、撮影にあたり、その撮影の状況に応じて様々なメッセージや操作ガイダンス等を液晶モニタに表示するということが行なわれている。
【0003】
ここで、液晶モニタに表示されるメッセージにのみ必要な文字データ(フォントデータ)を記憶部に格納することにより、その記憶部の容量を小さく抑えたカメラが提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−192330号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したカメラにおいて、そのカメラの機能を新たに追加したりあるいはそのカメラの機能を改良するために、そのカメラのプログラムを更新(アップデート)する場合がある。このような場合、カメラが発売された時点では備えられていない新たなメッセージを表示することが必要な場合がある。
【0005】
しかし、特許文献1に提案された技術は、カメラが発売された時点におけるメッセージ表示用の文字データのみを記憶部に格納する技術であるため、プログラムを更新するために必要とされる新たなメッセージを表示することは困難であるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑み、プログラムの更新にあたり、新たなメッセージを表示することができるカメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明のカメラは、撮像素子上に被写体像を結像して画像データを生成するカメラにおいて、
メッセージ表示用の文字データを記憶しておく記憶部と、
上記画像データに基づく画像および上記文字データに基づくメッセージを表示する表示部と、
表示用の新たなメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを外部から取得する取得部とを備え、
上記表示部が、上記画像データに基づく画像および上記記憶部に記憶された文字データに基づくメッセージに加え、さらに、上記取得部で取得したメッセージ表示用画像データに基づくメッセージを表示するものであることを特徴とする。
【0008】
従来のカメラは、メッセージを表示するにあたり、そのメッセージを構成している文字データを記憶部に格納しておき、その文字データを読み出して組み合わせることによりそのメッセージを表示するものである。このため、例えばカメラのプログラムを更新するにあたり、新たなメッセージを表示したい場合、そのメッセージを表示するために必要な文字データが記憶部に格納されていないと、そのメッセージを表示させることはできないという問題がある。
【0009】
本発明のカメラは、表示用の新たなメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを外部から取得し、画像データに基づく画像および記憶部に記憶された文字データに基づくメッセージに加え、さらに、その取得したメッセージ表示用画像データに基づくメッセージを表示するものである。このため、カメラのプログラムを更新するにあたり、新たなメッセージを表示する場合であって、そのメッセージを表示するために必要な文字データが記憶部に記憶されていない場合であっても、その新たなメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを外部から取得し、その取得したメッセージ表示用画像データに基づいて新たなメッセージを表示することができる。
【0010】
ここで、上記取得部は、このカメラの機能追加用あるいは機能改良用のプログラムの取得とともにそのプログラムに関連したメッセージ表示用画像データを取得するものであることが好ましい。
【0011】
このようにすると、カメラの機能追加用や機能改良用のプログラムの更新にあたり、そのプログラムに関連した新たなメッセージを表示することができる。
【0012】
また、上記取得部は、圧縮形式のメッセージ表示用画像データを取得するものであって、このカメラが、さらに、上記取得部が取得した圧縮形式のメッセージ表示用画像データを解凍する解凍部を備えたものであることも好ましい。
【0013】
表示用の新たなメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを外部から取得するにあたり、例えばインターネット経由でダウンロードして取得するということが行なわれる。この場合、メッセージ表示用画像データのサイズは小さいほうが好ましい。そこで、圧縮形式のメッセージ表示用画像データを取得し、表示部に表示するにあたり圧縮形式のメッセージ表示用画像データを解凍する構成にすると、外部から取得するメッセージ表示用画像データのサイズを小さく抑えることができる。
【0014】
さらに、上記取得部は、上記表示部に表示される画像のうちの一部領域にのみ対応するメッセージ表示用画像データと、そのメッセージ表示用画像データの表示座標を表わす座標データとを取得するものであって、このカメラが、さらに、そのメッセージ表示用画像データに基づくメッセージをその座標データに基づく位置に配置した画像を描画する描画部を備えたものであることも好ましい。
【0015】
このようにすると、空き領域を含む1画面分のメッセージ表示用画像データを外部から取得する必要もなく、従って外部から取得するメッセージ表示用画像データのサイズを小さく抑えることができる。
【0016】
また、上記記憶部が、複数の各言語に対応するメッセージ表示用の文字データを記憶しておくものであり、このカメラが、複数の言語の中から所望の言語を選択する選択部を備え、
上記取得部は、取得可能な複数の各言語に対応するメッセージ表示用画像データの中から上記選択部で選択されている言語のメッセージ表示用画像データを選択的に取得するものであることも好ましい。
【0017】
このようにすると、プログラムの更新にあたり、選択されている言語に対応する言語で新たなメッセージを表示させることができる。
【0018】
さらに、上記取得部は、上記表示部に1つの画像として表示されるメッセージのうち、上記記憶部に記憶されている文字データによっては表示不能な一部分のメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを取得するものであり、上記記憶部に記憶されている文字データと上記取得部で取得したメッセージ表示用画像データとを組み合わせたメッセージ表示用画像を描画する描画部を備えたものであることも好ましい。
【0019】
このようにすると、取得した表示不能な一部分のメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを、記憶部に記憶されている文字データで置き換えることができ、従って外部から取得するメッセージ表示用画像データを削減することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明のカメラによれば、プログラムの更新にあたり、新たなメッセージを表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0022】
図1は、本発明のカメラの第1実施形態であるデジタルカメラを前面斜め上から見た外観斜視図である。
【0023】
図1に示すデジタルカメラ10の前面中央部には、光学ズームレンズである撮影レンズ10_1aを内部に備えたズーム鏡胴10_1が備えられている。また、このデジタルカメラ10の前面上部には、撮影に同期してフラッシュ光を発するフラッシュ発光装置10_2と、フラッシュ発光装置10_2からのフラッシュ光の光量を制御するためにそのフラッシュ光の光量を検出するフラッシュ調光センサ10_3と、光学式ファインダ対物窓10_4とが備えられている。
【0024】
また、このデジタルカメラ10の前面左側には、このデジタルカメラ10を確実に握ることができる形状を有するグリップ10_5と、セルフタイマ作動時等に点滅するセルフタイマランプ10_6と、音声をピックアップするマイクロホン10_7とが備えられている。
【0025】
さらに、このデジタルカメラ10の上面には、シャッタボタン10_8と、各種の設定を行なうためのモードダイヤル10_9と、電源ボタン10_10とが備えられている。
【0026】
また、このデジタルカメラ10の図1に示す右側面には、スピーカ10_11が備えられている。
【0027】
図2は、図1に示すデジタルカメラを上から見た外観図である。
【0028】
このデジタルカメラ10には、前述したフラッシュ発光装置10_2,シャッタボタン10_8,モードダイヤル10_9,電源ボタン10_10に加えて、このデジタルカメラ10の上方から下方に向けて設けられた斜面部に、フラッシュ発光装置10_2をポップアップするためのポップアップボタン10_12が備えられている。また、モードダイヤル10_9には、オートモードを示す文字AUTO、プログラムオートモードを示すP、シャッタスピード優先オートモードを示すS、絞り優先オートモードを示すA、マニュアルモードを示すM、動画モードを示す絵柄、および4つのシーンポジション(夜景、スポーツ、風景、人物のシーンポジション)を示す4つの絵柄が印刷されている。このモードダイヤル10_9を回転操作することにより、所望のモードに設定することができる。ここで、各モードについて説明する。
【0029】
オートモード(AUTO)は、カメラ側で露出やホワイトバランス等全てを制御するためのモードである。
【0030】
プログラムオートモード(P)は、シャッタスピードと絞りを自動的に設定するためのモードである。
【0031】
シャッタスピード優先オートモード(S)は、シャッタスピードを優先的に設定するためのモードである。
【0032】
絞り優先オートモード(A)は、絞りを優先的に設定するためのモードである。
【0033】
マニュアルモード(M)は、シャッタスピードと絞りを自由に設定するためのモードである。
【0034】
マニュアルモード(M)の隣りの絵柄で示される動画モードは、動画撮影用のモードである。
【0035】
また、この動画モードから見て時計回りに4つの撮影シーン(夜景、スポーツ、風景、人物)を選択するための4つのシーンポジションモードがある。
【0036】
夜景用のシーンポジションモードは、夕景や夜景などの雰囲気を活かした撮影に好適なモードである。
【0037】
スポーツ用のシーンポジションモードは、スポーツシーンをはじめ、動体撮影に好適なモードである。
【0038】
風景用のシーンポジションモードは、建物や山等、昼間の風景撮影に好適なモードである。
【0039】
人物用のシーンポジションモードは、肌色をより美しく写し出すことができるポートレート撮影に好適なモードである。
【0040】
図3は、図1に示すデジタルカメラを背面から見た外観図である。
【0041】
図3に示すデジタルカメラ10の背面上部には、光学式ファインダ接眼窓10_22と、撮影準備完了等に点灯したり撮影中に点滅したりするファインダランプ10_23と、露出補正ボタン10_24と、押下することにより広角側(ワイド側)にズームアップする広角ズームボタン10_25と、押下することにより望遠側(テレ側)にズームアップする望遠ズームボタン10_26と、撮影モードと再生モードを切り換えるモードスイッチ10_27とが備えられている。
【0042】
また、モードスイッチ10_27の下側には、フォトモードボタン10_30と、十字ボタン10_31と、メニュー/OKボタン10_32と、DISP/BACKボタン10_33とが備えられている。さらに、デジタルカメラ10の背面中央部には、液晶モニタ10_34が備えられている。
【0043】
フォトモードボタン10_30は、ピクセル数,感度,色味,プリント枚数等を設定するためのボタンである。
【0044】
十字ボタン10_31は、液晶モニタ10_34上にメニュー画面などが表示された場合には、その十字キー10_31の上ボタン10_31a、下ボタン10_31b、左ボタン10_31c、右ボタン10_31dの4つのボタンを操作することによってメニューの選択を行なうことができる。また、左ボタン10_31cは、マクロ撮影を行なうか否かを切り換えるためのボタンでもあり、一度押下するとマクロ撮影モードとなり、再度押下するとマクロ撮影モードが解除される。さらに、右ボタン10_31dは、フラッシュボタンの役割を担うボタンでもあり、押下する毎に、オートフラッシュ→赤目低減フラッシュ→強制フラッシュ→フラッシュ禁止→スローシンクロ→オートフラッシュというようにフラッシュの状態を繰り返し切り換えるためのボタンでもある。
【0045】
メニュー/OKボタン10_32は、撮影時や再生時における各種のメニューを表示したり、選択されたメニューを決定するためのボタンである。
【0046】
DISP/BACKボタン10_33は、DISPボタンおよびBACKボタン双方の役割を担うボタンである。DISPボタンの役割の場合は、液晶モニタ10_34に表示された画面の状態を切り換えるためのボタンとなり、例えば撮影時に液晶モニタ10_34の表示をオン,オフしたり、再生時に文字表示をオン,オフしたりする。一方、BACKボタンの役割の場合は、MENU/OKボタン10_32等による操作状態を1つ前に戻したり取り消したりするためのボタンとなる。
【0047】
液晶モニタ10_34は、本発明にいう表示部の一例に相当し、デジタルカメラ10で被写体光を捉えて生成された画像データに基づく画像、およびメッセージ表示用の文字データに基づくメッセージを表示する。
【0048】
図4は、図1に示すデジタルカメラを下から見た外観図である。
【0049】
デジタルカメラ10には電池カバー10_13が備えられており、この図4には電池カバー10_13が開放された状態のデジタルカメラ10が示されている。
【0050】
また、デジタルカメラ10には、電池100が挿入される電池挿入部10_14が設けられている。さらに、このデジタルカメラ10には、記録メディア10_54が挿入される記録メディアスロット10_15が設けられている。また、このデジタルカメラ10には、三脚用ねじ穴10_16も設けられている。
【0051】
図5は、図1に示すデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【0052】
このデジタルカメラ10には、前述した撮影レンズ10_1aを構成するズームレンズ10_1a1とフォーカスレンズ10_1a2が備えられている。
【0053】
また、このデジタルカメラ10には、撮影レンズ10_1aを経由して結像された被写体像をアナログ信号に変換する撮像素子(CCDと称する)10_41が備えられている。
【0054】
さらに、このデジタルカメラ10には、CCD10_41からのアナログの画像データをA/D変換してデジタルの画像データを生成するA/D変換回路10_42と、そのA/D変換回路10_42からのデジタルの画像データをバスライン10_100に伝達する画像入力コントローラ10_43が備えられている。
【0055】
また、このデジタルカメラ10には、画像信号処理回路10_44が備えられている。この画像信号処理回路10_44は、詳細は後述するが、バスライン10_100を介して入力されたデジタルの画像データおよび文字データを輝度(Y)と色(C)とで表わされるYC信号に変換する。
【0056】
さらに、このデジタルカメラ10には、バスライン10_100を介して入力されたYC信号を圧縮処理する圧縮処理回路10_45と、バスライン10_100を介して入力されたYC信号をNTSC(National TV Standards Committee)方式のビデオ信号およびRGB信号に変換するビデオエンコーダ10_46が備えられている。ビデオエンコーダ10_46から出力されたRGB信号は、前述した液晶モニタ10_34に供給されてその液晶モニタ10_34で画像が表示される。
【0057】
さらに、デジタルカメラ10には、このデジタルカメラ10全体の制御を行なうCPU10_47と、ズームレンズ10_1a1,フォーカスレンズ10_1a2を駆動するモータドライバ10_48,10_49と、前述したシャッタボタン10_8とが備えられている。
【0058】
ここで、CPU10_47は、本発明にいう取得部の役割を担うものでもあり、このCPU10_47は、表示用の新たなメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを、後述するようにして記録メディア10_54を介して外部から取得する。詳細には、このCPU10_47は、デジタルカメラ10の機能追加用あるいは機能改良用のプログラムの取得とともにそのプログラムに関連したメッセージ表示用画像データを取得する。尚、このCPU10_47は、バージョンアップ機能の定型文字列用のフォントデータパターンが格納されたROMを有する。
【0059】
また、このデジタルカメラ10には、デジタルの画像データに基づいて被写界輝度を検出するAE検出回路10_50が備えられている。
【0060】
さらに、このデジタルカメラ10には、デジタルの画像データに基づくコントラスト検知によりコントラスト最大点にピントを合わせるAF検出回路10_51が備えられている。
【0061】
また、このデジタルカメラ10には、デジタルの画像データが記憶されるメモリ(SDRAM)10_52と、圧縮処理回路10_45で圧縮されたYC信号を可搬型記録媒体である記録メディア10_54に記録するためのメディアコントローラ10_53が備えられている。ここで、メモリ10_52は、本発明にいう記憶部の一例に相当し、このメモリ10_52には、メッセージ表示用の文字データが記憶される。また、前述した液晶モニタ10_34には、画像データに基づく画像およびメモリ10_52に記憶された文字データに基づくメッセージに加え、さらに、CPU10_47で取得したメッセージ表示用画像データに基づくメッセージが表示される。
【0062】
ここで、デジタルカメラ10の機能追加用あるいは機能改良用のプログラムの取得とともにそのプログラムに関連したメッセージ表示用画像データを取得するにあたり、ユーザは、サービスセンタやインターネット経由で、このデジタルカメラ10のプログラムを更新するためのバージョンアップ用ファイルを入手し、記録メディア10_54に格納する。次いで、図4に示す電池カバー10_13を開放して記録メディア10_54を記録メディアスロット10_15に挿入する。さらに、DISP/BACKボタン10_33を押した状態で電源ボタン10_10を操作し、デジタルカメラ10の電源をオンにして、バージョンアップ用ファイルを読み込む。すると、デジタルカメラ10のプログラムを更新するためのバージョンアップ用メニューが液晶モニタ10_34に表示される。
【0063】
図6は、液晶モニタに表示された、プログラムを更新するためのバージョンアップ用メニューの一例を示す図である。
【0064】
図6には、液晶モニタ10_34に表示されたバージョンアップ用メニューが示されている。このメニューは、上から順に、文字情報「バージョンアップ」、文字情報「現在:VER.1.00」、文字情報「→:VER.1.01」、文字情報「更新しますか?」、文字情報「実行 ← →やめる」、および文字情報「機能が追加・改善されます」を有する。尚、メニュー上部に表示される内容(ここでは「バージョンアップ」)は、バージョンアップする内容により異なり、例えば「撮影機能アップ」,「特殊機能追加」等がある。
【0065】
一般に、デジタルカメラでメッセージを表示させるには、そのメッセージを構成している文字を抽出して、その文字のフォントデータパターンをROMに格納しておき、そのフォントデータパターンを読み出して組み合わせることによりそのメッセージを表示する。
【0066】
図7は、図6に示すバージョンアップ用メニューのメッセージを表示するために必要な文字を示す図である。
【0067】
図7には、図6に示すバージョンアップ用メニューのメッセージを表示するために必要な文字が示されている。従来の技術では、この図7に示すように、全ての文字の中からメッセージを表示するために必要な文字のみが予め抽出されて、そのフォントデータパターンがROMに格納される。しかし、プログラムのバージョンアップでは、現在搭載されていない機能の追加等もある。ここで、文字の抽出時点では追加される機能が決定されていない場合がある。その場合、バージョンアップ機能用のメッセージを表示させたくても、そのメッセージを表示するために必要なフォントデータパターンがROMに格納されておらず、従って従来の技術ではメッセージを表示させることはできないという問題がある。
【0068】
本実施形態では、上述したようにして入手したプログラムを更新するためのバージョンアップ用ファイルには、必要なメッセージを表示させるためのデータが画像データとして含まれている。
【0069】
図8は、液晶モニタの表示構造を示す図である。
【0070】
液晶モニタ10_34は、1層目の画面と2層目の画面を有する。1層目の画面には文字データに基づくメッセージが表示され、2層目の画面には画像データに基づく画像が表示される。従って、この液晶モニタ10_34には、最終的に、1層目の画面と2層目の画面とが合成された2層分の画面が表示される。
【0071】
一般に、プログラムを更新するためのバージョンアップ用メニューは、例えば図6に示すように文字情報からなるメッセージである。このため、2層目の画面には画像が表示されることはない。ここで、図6に示すバージョンアップ用メニューにおいて、「バージョンアップ」の部分に、「バージョンアップ」に代えて「撮影機能アップ」と表示したい場合、従来では、この「撮影機能アップ」のフォントデータパターンがROMに登録されていなければ表示させることはできない。本実施形態では、入手したプログラムを更新するためのバージョンアップ用ファイルに、必要なメッセージを表示させるためのデータが画像データ(「撮影機能アップ」を表わす画像データ)として含まれており、「バージョンアップ」の部分が画像として取り扱われて、2層目の画面に表示される。以下、図9、図10を参照して説明する。
【0072】
図9は、液晶モニタに表示された、1層目の画面と2層目の画面を示す図である。
【0073】
図9(a)に示す液晶モニタ10_34には、1層目の画面が表示されている。この1層目の画面には、バージョンアップ用メニューを構成する文字情報「現在:VER.1.00」、文字情報「→:VER.1.01」、文字情報「更新しますか?」、および文字情報「実行 ← →やめる」が表示されている。
【0074】
一方、図9(b)に示す液晶モニタ10_34には、2層目の画面が表示されている。この2層目の画面には、前述した図6に示す「バージョンアップ」,「機能が追加・改善されます」に代わる「撮影機能アップ」,「ワイド機能が追加されます」が表示されている。これら「撮影機能アップ」,「ワイド機能が追加されます」は、入手したプログラムを更新するためのバージョンアップ用ファイルに画像データとして含まれている。
【0075】
図10は、図9に示す液晶モニタにおいて、1層目の画面と2層目の画面との2層分の画面が合成された画像を示す図である。
【0076】
図10に示す液晶モニタ10_34には、図9(a)に示す1層目の画面と、図9(b)に示す2層目の画面との2層分の画面が合成された画像が表示されている。このように本実施形態では、新たな文字情報「撮影機能アップ」,「ワイド機能が追加されます」が画像として取り扱われるため、これら「撮影機能アップ」,「ワイド機能が追加されます」のフォントデータパターンがROMに登録されていない場合であっても、液晶モニタ10_34に表示させることができる。
【0077】
図11は、第1実施形態のデジタルカメラにおいて、記録メディアに格納されるバージョンアップ用ファイルの構造を示す図である。
【0078】
図11に示すバージョンアップ用ファイルF1は、ビットマップデータからなるファイルであり、ヘッダ情報(カメラの機種名やバージョン情報)F11と、メッセージ表示用画像データF12と、バージョンアップ用プログラムコードF13とから構成されている。ここで、メッセージ表示用画像データF12は、文字情報「撮影機能アップ」および文字情報「ワイド機能が追加されます」を有する。このように、新たな文字情報「撮影機能アップ」,「ワイド機能が追加されます」をビットマップデータからなる画像として取り扱って液晶モニタ10_34に表示させる。
【0079】
図12は、図5に示すデジタルカメラを構成するメモリおよび画像信号処理回路の詳細を示す図である。
【0080】
メモリ(SDRAM)10_52は、文字表示層(1層目)用の文字表示メモリと画像表示層(2層目)用の画像表示メモリを有する。文字表示メモリ,画像表示メモリには、文字データ,画像データが格納される。これら文字データ,画像データは、画像信号処理回路10_44を構成するラインバッファ10_44a,10_44dにDMA転送される。
【0081】
ラインバッファ10_44aにDMA転送された文字データは、Y色差変換部10_44bで色差信号と混合比信号と輝度信号とに変換されて出力される。
【0082】
一方、ラインバッファ10_44dにDMA転送された画像データは、解像度変換部10_44eで輝度信号と色差信号とに変換されて出力される。さらに、この輝度信号はゲイン調整・オフセット調整部10_44fでゲインおよびオフセットが調整されて輪郭補正部10_44gに入力される。輪郭補正部10_44gでは、輝度信号の低域成分を減衰させるとともに高域成分を強調する輪郭補正が行なわれる。また、色差信号はゲイン調整部10_44hでゲインが調整される。
【0083】
画像・文字混合部10_44cには、Y色差変換部10_44bからの文字データの色差信号と混合比信号が入力される。また、画像・文字混合部10_44cには、Y色差変換部10_44bからの文字データの輝度信号と輪郭補正部10_44gからの画像データの輝度信号からなる輝度信号が入力される。さらに、画像・文字混合部10_44cには、ゲイン調整部10_44hからの画像データの色差信号が入力される。画像・文字混合部10_44cは、これら色差信号および輝度信号を混合比信号に基づいて混合し、輝度信号および色差信号を同期信号加算部10_44iおよびクロマ変調部10_44jに出力する。
【0084】
同期信号加算部10_44iは、入力された輝度信号に同期信号が加算された輝度信号を出力する。また、クロマ偏頂部10_44jは、入力された色差信号に直交二相変調が施された色差信号を出力する。
【0085】
YC混合部10_44kは、同期信号加算部10_44iからの輝度信号と、クロマ偏頂部10_44jからの色差信号を混合して、輝度(Y)と色(C)とで表わされるYC信号に変換する。このYC信号は、図5に示すビデオエンコーダ10_46でビデオ信号およびRGB信号に変換され、変換されたRGB信号が液晶モニタ10_34に供給されて文字データおよび画像データからなる画像が表示される。
【0086】
図13は、図5に示すメモリの構成を示す図である。
【0087】
図13に示すメモリ10_52は、プログラムコードが格納される領域10_52aと、変数データが格納される領域10_52bを有する。また、このメモリ10_52は、画像データが格納される画像表示メモリ10_52cと、文字データが格納される文字表示メモリ10_52dと、撮影された画像データが格納される撮影画像バッファ10_52eとを有する。
【0088】
図14は、図13に示す画像表示メモリの構成を説明するための図である。
【0089】
図14に示す画像表示メモリ10_52cの1ピクセルは、液晶モニタ10_34上の1ピクセルに対応しており、1ピクセルはRデータ,Gデータ,Bデータからなる3バイト構成となっている。これらRデータ,Gデータ,Bデータは、図14の左上を先頭に、左端→右端の順に、画像表示メモリ10_52c上に割り当てられている。即ち、最初のRデータが画像表示メモリ10_52cの先頭アドレスに割り当てられており、また最初のGデータが画像表示メモリ10_52cの先頭アドレス+1に割り当てられており、さらに最初のBデータが画像表示メモリ10_52cの先頭アドレス+2に割り当てられている。以下、同様であり、2番目のRデータ,Gデータ,Bデータが画像表示メモリ10_52cの先頭アドレス+3,+4,+5に割り当てられており、最終番目のRデータ,Gデータ,Bデータが画像表示メモリ10_52cの先頭アドレス+n−2,+n−1,+nに割り当てられている。
【0090】
図15は、第1実施形態のデジタルカメラにおいて、バージョンアップ用ファイルが読み込まれてバージョンアップ用メニューが液晶モニタに表示されるまでの処理ルーチンのフローを示す図である。
【0091】
先ず、ステップS11において、ユーザの操作によりアップデートの実行が指示される。具体的には、ユーザは、デジタルカメラ10の記録メディアスロット10_15に、バージョンアップ用ファイルが格納された記録メディア10_54を挿入する。次いで、DISP/BACKボタン10_33を押した状態で電源ボタン10_10を操作する。これによりデジタルカメラ10に電源が投入される。
【0092】
すると、ステップS12において、記録メディア10_54に格納されているバージョンアップ用ファイルからバージョンアップ用画像データ(メッセージ表示用画像データ)を読み込み、画像表示メモリ10_52cに書き込む処理が行なわれる。
【0093】
次に、ステップS13において、バージョンアップ機能の定型文字列用のフォントデータパターンをROMから読み込み、文字表示メモリ10_52dに書き込む処理が行なわれる。詳細には、定型文字列はプログラムコード領域、フォントデータパターンは変数・データ領域に格納され、それらを使用して文字表示メモリ10_52dに書き込む処理が行なわれる。
【0094】
さらに、ステップS14において、画像表示層と文字表示層を重ねてLCD(液晶モニタ10_34)に表示する処理が行なわれる。
【0095】
図16は、本発明のカメラの第2実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【0096】
尚、このデジタルカメラ20の外観図は、前述したデジタルカメラ10の外観図と同じであるため、図示省略する。
【0097】
図16に示すデジタルカメラ20の回路構成は、図5に示すデジタルカメラ10の回路構成と比較し、CPU10_47がCPU20_47に置き換えられている点と解凍部20_1が追加された点とが異なっている。
【0098】
CPU20_47は、記録メディア10_54に格納された圧縮形式のメッセージ表示用画像データを取得する。また、解凍部20_1は、CPU20_47が取得した圧縮形式のメッセージ表示用画像データを解凍する。
【0099】
プログラムのバージョンアップ用ファイルをインターネット等を経由して記録メディア10_54にダウンロードするにあたり、ファイルサイズは小さいほうが好ましい場合があり、その場合には「メッセージ表示用画像データ」をJPEG(Joint Photographic Experts Group)アルゴリズムを採用したJPEG圧縮方式等で圧縮した圧縮画像データとして、バージョンアップ用ファイルに格納しておき、デジタルカメラ20に備えられた液晶モニタ10_34に表示する際に、解凍部20_1で解凍(伸張)することとする。
【0100】
図17は、第2実施形態のデジタルカメラにおける記録メディアに格納されるバージョンアップ用ファイルの構造を示す図である。
【0101】
図17に示すバージョンアップ用ファイルF2は、ヘッダ情報(カメラの機種名やバージョン情報)F21と、メッセージ表示用画像データF22と、バージョンアップ用プログラムコードF23とから構成されている。ここで、メッセージ表示用画像データF22は、JPEG圧縮方式で圧縮された圧縮画像データからなる文字情報「撮影機能アップ」および文字情報「ワイド機能が追加されます」である。
【0102】
図18は、第2実施形態のデジタルカメラにおいて、バージョンアップ用ファイルが読み込まれてバージョンアップ用メニューが液晶モニタに表示されるまでの処理ルーチンのフローを示す図である。
【0103】
ステップS21において、ユーザの操作によりアップデートの実行が指示される。具体的には、デジタルカメラ20に、バージョンアップ用ファイルが格納された記録メディア10_54を挿入し、DISP/BACKボタン10_33を押した状態で電源ボタン10_10を操作して、デジタルカメラ20の電源をオンにする。
【0104】
すると、ステップS22において、記録メディア10_54に格納されているバージョンアップ用ファイルからバージョンアップ用画像データ(JPEG圧縮方式で圧縮されたメッセージ表示用画像データ)を読み込み、さらに伸張して画像表示メモリ10_52cに書き込む処理が行なわれる。
【0105】
次に、ステップS23において、バージョンアップ機能の定型文字列用のフォントデータパターンをROMから読み込み、文字表示メモリ10_52dに書き込む処理が行なわれる。詳細には、定型文字列はプログラムコード領域、フォントデータパターンは変数・データ領域に格納され、それらを使用して文字表示メモリに書き込む。
【0106】
さらに、ステップS24において、画像表示層と文字表示層を重ねてLCD(液晶モニタ10_34)に表示する処理が行なわれる。
【0107】
図19は、本発明のカメラの第3実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【0108】
尚、このデジタルカメラ30の外観図は、前述したデジタルカメラ10の外観図と同じであるため、図示省略する。
【0109】
図19に示すデジタルカメラ30の回路構成は、図5に示すデジタルカメラ10の回路構成と比較し、CPU10_47がCPU30_47に置き換えられている点と描画部30_1が追加された点とが異なっている。
【0110】
CPU30_47は、液晶モニタ10_34に表示される画像のうちの一部領域にのみ対応するメッセージ表示用画像データと、そのメッセージ表示用画像データの表示座標を表わす座標データとを取得する。
【0111】
また、描画部30_1は、そのメッセージ表示用画像データに基づくメッセージを上記座標データに基づく位置に配置した画像を描画する。
【0112】
第3実施形態では、さらにファイルサイズを縮小させるために、画像データに縦横サイズおよび表示位置を付加し、必要な画像データのみをデータファイルに格納することとする。
【0113】
図20は、第3実施形態のデジタルカメラにおいて、記録メディアに格納されるバージョンアップ用ファイルの構造を示す図である。
【0114】
図20に示すバージョンアップ用ファイルF3は、ヘッダ情報(カメラの機種名やバージョン情報)F31と、圧縮データであるメッセージ表示用画像データF32と、バージョンアップ用プログラムコードF33とから構成されている。ここで、メッセージ表示用画像データF32は、開始座標(0,0)、サイズ(640,48)、圧縮画像データからなる文字情報「撮影機能アップ」、および開始座標(0,432)、サイズ(640,48)、圧縮画像データからなる文字情報「ワイド機能が追加されます」からなる画像データを有する。このようなバージョンアップ用ファイルF3から、上記開始座標,サイズ,圧縮画像データを読み込み、指定された座標に画像を配置する。以下、詳細に説明する。
【0115】
図21は、第3実施形態のデジタルカメラにおいて、バージョンアップ用ファイルが読み込まれてバージョンアップ用メニューが液晶モニタに表示されるまでの処理ルーチンのフローを示す図である。
【0116】
ステップS31において、ユーザの操作によりアップデートの実行が指示される。具体的には、デジタルカメラ30に、バージョンアップ用ファイルが格納された記録メディア10_54を挿入し、DISP/BACKボタン10_33を押した状態で電源ボタン10_10を操作して、デジタルカメラ10の電源をオンにする。
【0117】
すると、ステップS32において、記録メディア10_54に格納されているバージョンアップ用ファイルから圧縮データであるバージョンアップ用画像データ(JPEG圧縮方式で圧縮されたメッセージ表示用画像データ)を読み込み、さらに伸張して画像表示メモリ10_52cに書き込む処理が行なわれる。詳細には、画像表示メモリ10_52cには、開始座標X(0),開始座標Y(0),幅X(640),幅Y(48)で指定される伸張画像データからなる「撮影機能アップ」、および開始座標X(0),開始座標Y(432),幅X(640),幅Y(48)で指定される伸張画像データからなる「ワイド機能が追加されます」からなる画像データが格納される。このように、バージョンアップ用ファイルから画像データを読み込み、画像表示メモリ10_52cの指定座標に書き込む。
【0118】
次に、ステップS33において、バージョンアップ機能の定型文字列用のフォントデータパターンをROMから読み込み、文字表示メモリ10_52dに書き込む処理が行なわれる。詳細には、定型文字列はプログラムコード領域、フォントデータパターンは変数・データ領域に格納され、それらを使用して文字表示メモリに書き込む。
【0119】
さらに、ステップS34において、画像表示層と文字表示層を重ねてLCD(液晶モニタ10_34)に表示する処理が行なわれる。
【0120】
図22は、本発明のカメラの第4実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【0121】
尚、このデジタルカメラ40の外観図は、前述したデジタルカメラ10の外観図と同じであるため、図示省略する。
【0122】
図22に示すデジタルカメラ40の回路構成は、図5に示すデジタルカメラ10の回路構成と比較し、CPU10_47がCPU40_47に置き換えられている点と選択部40_1,描画部40_2が追加された点とが異なっている。
【0123】
ここでは、メモリ10_52には、複数の各言語に対応するメッセージ表示用の文字データが記憶される。また、選択部40_1は、複数の言語の中から所望の言語を選択する。
【0124】
CPU40_47は、取得可能な複数の各言語に対応するメッセージ表示用画像データの中から選択部40_1で選択されている言語のメッセージ表示用画像データを選択的に取得する。また、CPU40_47は、液晶モニタ10_34に1つの画像として表示されるメッセージのうち、メモリ10_52に記憶されている文字データによっては表示不能な一部分のメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを取得する。
【0125】
描画部40_2は、メモリ10_52に記憶されている文字データとCPU40_47で取得したメッセージ表示用画像データとを組み合わせたメッセージ表示用画像を描画する。このようにすると、取得した表示不能な一部分のメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを、メモリ10_52に記憶されている文字データで置き換えることができる。従って、外部から取得するメッセージ表示用画像データを削減することができる。
【0126】
第4実施形態のデジタルカメラ40は、複数の言語に対応したカメラであり、液晶モニタ10_34の1層目の画面に表示されるメッセージを「日本語」,「英語」等の複数の言語から選択して表示させることができる。
【0127】
図23は、従来のデジタルカメラにおいて、液晶モニタに表示された、プログラムを更新するためのバージョンアップ用メニューの一例を示す図である。
【0128】
図23には、従来のデジタルカメラの液晶モニタに表示されたバージョンアップ用メニューが示されている。ここでは、メッセージ表示言語として「英語」が選択されているものとする。
【0129】
ここで、プログラムのバージョンアップ用ファイルに、例えば日本語のみが含まれている場合には、この図23に示すように、英語の文字情報である「Current:VER.1.00」、「→:VER.1.01」、「UPDATE?」、「YES ← →NO」とともに、日本語の文字情報「機能アップ」および「ワイド機能が追加されます」が表示されてしまう。
【0130】
第4実施形態のデジタルカメラ40では、プログラムのバージョンアップ用ファイルに、多言語に対応したメッセージ表示用の画像データが含まれている。このため、液晶モニタ10_34の1層目の画面に表示されるメッセージの言語に応じて、表示させる画像データを選択することができる。
【0131】
図24は、第4実施形態のデジタルカメラにおいて、記録メディアに格納されるバージョンアップ用ファイルの構造を示す図である。
【0132】
図24(a)に示すバージョンアップ用ファイルF4は、ヘッダ情報(カメラの機種名やバージョン情報)F41と、日本語メッセージ表示用画像データF42と、英語メッセージ表示用画像データF43と、バージョンアップ用プログラムコードF44とから構成されている。
【0133】
ここで、液晶モニタ10_34の1層目の画面に表示されるメッセージの言語が「日本語」である場合は、図24(b)に示すように、液晶モニタ10_34の2層目の画面には、画像データからなる「撮影機能アップ」および「ワイド機能が追加されます」が表示される。一方、液晶モニタ10_34の1層目の画面に表示されるメッセージの言語が「英語」である場合は、図24(c)に示すように、液晶モニタ10_34の2層目の画面には、画像データからなる「Update Camera Function」および「Append Wide Function」が表示される。
【0134】
ここで、例えば、図24(b)に示す「撮影機能アップ」を表わす画像データの取得に代えて、「撮影」の部分を表示不能な一部分として取得し、この部分をメモリ10_52に記憶されている文字データ(例えば、「撮影」,「ズーム」等)で置き換えることにより、外部から取得するメッセージ表示用画像データを削減することができる。
【0135】
図25は、第4実施形態のデジタルカメラにおいて、バージョンアップ用ファイルが読み込まれてバージョンアップ用メニューが液晶モニタに表示されるまでの処理ルーチンのフローを示す図である。
【0136】
先ず、ステップS41において、デジタルカメラ40の電源をオンして、予めユーザ操作により言語を選択しておく。ここでは、メニュー/OKボタン10_32を操作して「SETUP」メニューを液晶モニタ10_34に表示して、言語/Langとして「English」(英語)を選択する。尚、英語以外に、日本語、フランス語、ドイツ語が選択可能である。その後、デジタルカメラ40の電源をオフする。
【0137】
次に、ステップS42において、ユーザの操作によりアップデートの実行が指示される。具体的には、デジタルカメラ40に、バージョンアップ用ファイルが格納された記録メディア10_54を挿入し、DISP/BACKボタン10_33を押した状態で電源ボタン10_10を操作してデジタルカメラ40の電源をオンにする。
【0138】
すると、ステップS43において、記録メディア10_54に格納されているバージョンアップ用ファイルからバージョンアップ用画像データ(メッセージ表示用画像データ)を読み込み、さらに画像表示メモリ10_52cに書き込む処理が行なわれる。詳細には、画像表示メモリ10_52cには、ステップS41において予め設定されている言語(ここでは英語)に従って、記録メディア10_54に格納されているバージョンアップ用ファイルからバージョンアップ用画像データ(英語)が選択されて、画像表示メモリ10_52cに書き込む処理が行なわれる。
【0139】
次に、ステップS44において、バージョンアップ機能の定型文字列用のフォントデータパターンをROMから読み込み、文字表示メモリ10_52dに書き込む処理が行なわれる。詳細には、定型文字列はプログラムコード領域、フォントデータパターンは変数・データ領域に格納され、それらを使用して文字表示メモリに書き込む。この際、選択されている言語(英語)に応じて定型文字列を変更する手段については既にデジタルカメラ40に搭載されている機能を使用する。この機能により表示した文字表示と今回新規に追加した画像データ表示の言語を一致させる。
【0140】
さらに、ステップS45において、画像表示層と文字表示層を重ねてLCD(液晶モニタ10_34)に表示する処理が行なわれる。
【0141】
尚、上述した本実施形態では、デジタルカメラの例で説明したが、これに限られるものではなく、本発明は、携帯電話に搭載されるカメラやビデオカメラ等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】本発明のカメラの第1実施形態であるデジタルカメラを前面斜め上から見た外観斜視図である。
【図2】図1に示すデジタルカメラを上から見た外観図である。
【図3】図1に示すデジタルカメラを背面から見た外観図である。
【図4】図1に示すデジタルカメラを下から見た外観図である。
【図5】図1に示すデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図6】液晶モニタに表示された、プログラムを更新するためのバージョンアップ用メニューの一例を示す図である。
【図7】図6に示すバージョンアップ用メニューのメッセージを表示するために必要な文字を示す図である。
【図8】液晶モニタの表示構造を示す図である。
【図9】液晶モニタに表示された、1層目の画面と2層目の画面を示す図である。
【図10】図9に示す液晶モニタにおいて、1層目の画面と2層目の画面との2層分の画面が合成された画像を示す図である。
【図11】第1実施形態のデジタルカメラにおいて、記録メディアに格納されるバージョンアップ用ファイルの構造を示す図である。
【図12】図5に示すデジタルカメラを構成するメモリおよび画像信号処理回路の詳細を示す図である。
【図13】図5に示すメモリの構成を示す図である。
【図14】図13に示す画像表示メモリの構成を説明するための図である。
【図15】第1実施形態のデジタルカメラにおいて、バージョンアップ用ファイルが読み込まれてバージョンアップ用メニューが液晶モニタに表示されるまでの処理ルーチンのフローを示す図である。
【図16】本発明のカメラの第2実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図17】第2実施形態のデジタルカメラにおける記録メディアに格納されるバージョンアップ用ファイルの構造を示す図である。
【図18】第2実施形態のデジタルカメラにおいて、バージョンアップ用ファイルが読み込まれてバージョンアップ用メニューが液晶モニタに表示されるまでの処理ルーチンのフローを示す図である。
【図19】本発明のカメラの第3実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図20】第3実施形態のデジタルカメラにおいて、記録メディアに格納されるバージョンアップ用ファイルの構造を示す図である。
【図21】第3実施形態のデジタルカメラにおいて、バージョンアップ用ファイルが読み込まれてバージョンアップ用メニューが液晶モニタに表示されるまでの処理ルーチンのフローを示す図である。
【図22】本発明のカメラの第4実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図23】従来のデジタルカメラにおいて、液晶モニタに表示された、プログラムを更新するためのバージョンアップ用メニューの一例を示す図である。
【図24】第4実施形態のデジタルカメラにおいて、記録メディアに格納されるバージョンアップ用ファイルの構造を示す図である。
【図25】第4実施形態のデジタルカメラにおいて、バージョンアップ用ファイルが読み込まれてバージョンアップ用メニューが液晶モニタに表示されるまでの処理ルーチンのフローを示す図である。
【符号の説明】
【0143】
10,20,30,40 デジタルカメラ
10_1 ズーム鏡胴
10_1a 撮影レンズ
10_1a1 ズームレンズ
10_1a2 フォーカスレンズ
10_2 フラッシュ発光装置
10_3 フラッシュ調光センサ
10_4 光学式ファインダ対物窓
10_5 グリップ
10_6 セルフタイマランプ
10_7 マクロボタン
10_8 シャッタボタン
10_9 モードダイヤル
10_10 電源ボタン
10_11 スピーカ
10_12 ポップアップボタン
10_13 電池カバー
10_14電池挿入部
10_15 記録メディアスロット
10_16 三脚用ねじ穴
10_22 光学式ファインダ接眼窓
10_23 ファインダランプ
10_24 露出補正ボタン
10_25 広角ズームボタン
10_26 望遠ズームボタン
10_27 モードスイッチ
10_30 フォトモードボタン
10_31 十字ボタン
10_31a 上ボタン
10_31b 下ボタン
10_31c 左ボタン
10_31d 右ボタン
10_32 メニュー/OKボタン
10_33 DISP/BACKボタン
10_34 液晶モニタ
10_41 撮像素子(CCD)
10_42 A/D変換回路
10_43 画像入力コントローラ
10_44 画像信号処理回路
10_44 画像信号処理回路
10_44a,10_44d ラインバッファ
10_44b Y色差変換部
10_44c 画像・文字混合部
10_44e 解像度変換部
10_44f ゲイン調整・オフセット調整部
10_44g 輪郭補正部
10_44h ゲイン調整部
10_44i 同期信号加算部
10_44j クロマ変調部
10_44k YC混合部
10_45 圧縮処理回路
10_46 ビデオエンコーダ
10_47,20_47,30_47 CPU
10_48,10_49 モータドライバ
10_50 AE検出回路
10_51 AF検出回路
10_52 メモリ(SDRAM)
10_52a,10_52b メモリの領域
10_52c 画像表示メモリ
10_52d 文字表示メモリ
10_52e 撮影画像バッファ
10_53 メディアコントローラ
10_54 記録メディア
20_1 解凍部
30_1,40_2 描画部
40_1 選択部
10_100 バスライン
100 電池
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像素子上に被写体像を結像して画像データを生成するカメラにおいて、
メッセージ表示用の文字データを記憶しておく記憶部と、
前記画像データに基づく画像および前記文字データに基づくメッセージを表示する表示部と、
表示用の新たなメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを外部から取得する取得部とを備え、
前記表示部が、前記画像データに基づく画像および前記記憶部に記憶された文字データに基づくメッセージに加え、さらに、前記取得部で取得したメッセージ表示用画像データに基づくメッセージを表示するものであることを特徴とするカメラ。
【請求項2】
前記取得部は、このカメラの機能追加用あるいは機能改良用のプログラムの取得とともに該プログラムに関連したメッセージ表示用画像データを取得するものであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項3】
前記取得部は、圧縮形式のメッセージ表示用画像データを取得するものであって、このカメラが、さらに、前記取得部が取得した圧縮形式のメッセージ表示用画像データを解凍する解凍部を備えたことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項4】
前記取得部は、前記表示部に表示される画像のうちの一部領域にのみ対応するメッセージ表示用画像データと、該メッセージ表示用画像データの表示座標を表わす座標データとを取得するものであって、このカメラが、さらに、該メッセージ表示用画像データに基づくメッセージを該座標データに基づく位置に配置した画像を描画する描画部を備えたことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項5】
前記記憶部が、複数の各言語に対応するメッセージ表示用の文字データを記憶しておくものであり、このカメラが、複数の言語の中から所望の言語を選択する選択部を備え、
前記取得部は、取得可能な複数の各言語に対応するメッセージ表示用画像データの中から前記選択部で選択されている言語のメッセージ表示用画像データを選択的に取得するものであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項6】
前記取得部は、前記表示部に1つの画像として表示されるメッセージのうち、前記記憶部に記憶されている文字データによっては表示不能な一部分のメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを取得するものであり、前記記憶部に記憶されている文字データと前記取得部で取得したメッセージ表示用画像データとを組み合わせたメッセージ表示用画像を描画する描画部を備えたことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項1】
撮像素子上に被写体像を結像して画像データを生成するカメラにおいて、
メッセージ表示用の文字データを記憶しておく記憶部と、
前記画像データに基づく画像および前記文字データに基づくメッセージを表示する表示部と、
表示用の新たなメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを外部から取得する取得部とを備え、
前記表示部が、前記画像データに基づく画像および前記記憶部に記憶された文字データに基づくメッセージに加え、さらに、前記取得部で取得したメッセージ表示用画像データに基づくメッセージを表示するものであることを特徴とするカメラ。
【請求項2】
前記取得部は、このカメラの機能追加用あるいは機能改良用のプログラムの取得とともに該プログラムに関連したメッセージ表示用画像データを取得するものであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項3】
前記取得部は、圧縮形式のメッセージ表示用画像データを取得するものであって、このカメラが、さらに、前記取得部が取得した圧縮形式のメッセージ表示用画像データを解凍する解凍部を備えたことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項4】
前記取得部は、前記表示部に表示される画像のうちの一部領域にのみ対応するメッセージ表示用画像データと、該メッセージ表示用画像データの表示座標を表わす座標データとを取得するものであって、このカメラが、さらに、該メッセージ表示用画像データに基づくメッセージを該座標データに基づく位置に配置した画像を描画する描画部を備えたことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項5】
前記記憶部が、複数の各言語に対応するメッセージ表示用の文字データを記憶しておくものであり、このカメラが、複数の言語の中から所望の言語を選択する選択部を備え、
前記取得部は、取得可能な複数の各言語に対応するメッセージ表示用画像データの中から前記選択部で選択されている言語のメッセージ表示用画像データを選択的に取得するものであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項6】
前記取得部は、前記表示部に1つの画像として表示されるメッセージのうち、前記記憶部に記憶されている文字データによっては表示不能な一部分のメッセージを表わすメッセージ表示用画像データを取得するものであり、前記記憶部に記憶されている文字データと前記取得部で取得したメッセージ表示用画像データとを組み合わせたメッセージ表示用画像を描画する描画部を備えたことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公開番号】特開2006−211245(P2006−211245A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−20015(P2005−20015)
【出願日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】
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